JP2008206527A - 食品のgi値低減方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アラビアガム、プルラン、デキストリン、タマリンドガム、カラギナン、ファーセレラン、タラガム、コンニャクマンナン、ジェランガム、フノリ抽出物、カラヤガム、アルギン酸およびその塩、大豆多糖類、ペクチン、ゼラチン及びCMCナトリウムのうち少なくとも1以上である水溶性高分子を小麦粉、米粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、コーンスターチ及びワキシコーンスターチのいずれかに添加し、水とともに練り上げられた後に加熱処理することにより、α―アミラーゼの消化性試験による消化率を低下抑制することを特徴とする食品のGI値低減方法である。
【選択図】図1
Description
実施例1乃至28
先ず、本発明に係る消化吸収抑制剤及び食品のGI値低減剤の実施例1乃至28として、表1に示すようにアラビアガム(CNI社製)、プルラン(林原商事社製)、デキストリン(松谷化学社製)、タマリンドガム(大日本製薬社製)、タラガム(伊那食品工業社製)、グアー分解物(伊那食品工業社製)、コンニャクマンナン(伊那食品工業社製)、フノリ抽出物(伊那食品工業社製)、カラヤガム(ソマール社製)、アルギン酸ナトリウム(キミカ製)、大豆多糖類(不二製油社製)、HMペクチン(CPケルコ社製)、ゼラチン(新田ゼラチン社製)、乳化でんぷん(松谷化学工業社製)、LMペクチン(CPケルコ社製)、CMCナトリウム(第一化学薬品社製)、寒天(伊那食品工業社製)、κ―カラギナン(伊那食品工業社製)、λ―カラギナン(伊那食品工業社製)、ローカストビーンガム(伊那食品工業社製)、グアーガム(伊那食品工業社製)、ジェランガム(CPケルコ社製)、サイリュームシードガム(五協産業社製)、カードラン(武田薬品工業製)、カシアガム(伊那食品工業社製)、キサンタンガム(伊那食品工業社製)、セルロース(旭化成社製)、難消化性デキストリン(松谷化学工業社製)を用意した。
これら実施例1乃至28に係る消化吸収抑制剤(食品のGI値低減剤)それぞれ0.5gと水200gを小麦粉(日清製粉製)10gに加えてスラリー状にした後、100℃まで加熱し見かけ上十分な位糊化させることによって表1に示すようにサンプル1a乃至28aを得た。
次に、実施例1乃至16に係る消化吸収抑制剤(食品のGI値低減剤)それぞれ0.5gと水200gを餅粉10gに加えてスラリー状にした後、100℃まで加熱し見かけ上十分な位糊化させることによって表2に示すようにサンプル1c乃至16cを得た。また、餅粉10gと水200gでスラリーを作り、これを100℃まで加熱し完全に糊化させることによって比較例を得た。これらサンプル1c乃至16c及び比較例について実験例1と同様にそれぞれについてα−アミラーゼの消化性試験を行った。その結果を図2に示す。サンプル1c乃至16cは、図2から明らかなように比較例に比し消化率が低い値を示した。
次に、実施例1乃至16に係る消化吸収抑制剤(食品のGI値低減剤)それぞれ0.5gと水200gを米粉10gに加えてスラリー状にした後、100℃まで加熱し見かけ上十分な位糊化させることによって表2に示すようにサンプル1d乃至16dを得た。また、米粉10gと水200gでスラリーを作り、これを100℃まで加熱し完全に糊化させることによって比較例を得た。これらサンプル1d乃至16d及び比較例について実験例1と同様にそれぞれについてα−アミラーゼの消化性試験を行った。その結果を図3に示す。サンプル1d乃至16dは、図3から明らかなように比較例に比し消化率が低い値を示した。
次に、実施例1乃至16に係る消化吸収抑制剤(食品のGI値低減剤)それぞれ0.5gと水200gを馬鈴薯澱粉10gに加えてスラリー状にした後、100℃まで加熱し見かけ上十分な位糊化させることによって表2に示すようにサンプル1e乃至16eを得た。また、馬鈴薯澱粉10gと水200gでスラリーを作り、これを100℃まで加熱し完全に糊化させることによって比較例を得た。これらサンプル1e乃至16e及び比較例について実験例1と同様にそれぞれについてα−アミラーゼの消化性試験を行った。その結果を図4に示す。サンプル1e乃至16eは、図4から明らかなように比較例に比し消化率が低い値を示した。
次に、実施例1乃至16に係る消化吸収抑制剤(食品のGI値低減剤)それぞれ0.5gと水200gをタピオカ澱粉10gに加えてスラリー状にした後、100℃まで加熱し見かけ上十分な位糊化させることによって表2に示すようにサンプル1f乃至16fを得た。また、タピオカ澱粉10gと水200gでスラリーを作り、これを100℃まで加熱し完全に糊化させることによって比較例を得た。これらサンプル1f乃至16f及び比較例について実験例1と同様にそれぞれについてα−アミラーゼの消化性試験を行った。その結果を図5に示す。サンプル1f乃至16fは、図5から明らかなように比較例に比し消化率が低い値を示した。
次に、実施例1乃至16に係る消化吸収抑制剤(食品のGI値低減剤)それぞれ0.5gと水200gをコーンスターチ10gに加えてスラリー状にした後、100℃まで加熱し見かけ上十分な位糊化させることによって表2に示すようにサンプル1g乃至16gを得た。また、コーンスターチ10gと水200gでスラリーを作り、これを100℃まで加熱し完全に糊化させることによって比較例を得た。これらサンプル1g乃至16g及び比較例について実験例1と同様にそれぞれについてα−アミラーゼの消化性試験を行った。その結果を図6に示す。サンプル1g乃至16gは、図6から明らかなように比較例に比し消化率が低い値を示した。
次に、実施例1乃至16に係る消化吸収抑制剤(食品のGI値低減剤)それぞれ0.5gと水200gをワキシコーンスターチ10gに加えてスラリー状にした後、100℃まで加熱し見かけ上十分な位糊化させることによって表2に示すようにサンプル1h乃至16hを得た。また、ワキシコーンスターチ10gと水200gでスラリーを作り、これを100℃まで加熱し完全に糊化させることによって比較例を得た。これらサンプル1h乃至16h及び比較例について実験例1と同様にそれぞれについてα−アミラーゼの消化性試験を行った。その結果を図7に示す。サンプル1h乃至16hは、図7から明らかなように比較例に比し消化率が低い値を示した。
次に、サンプル1a乃至16aについて、消化酵素としてαーアミラーゼの代わりにβ-アミラーゼ、グルコアミラーゼとプルラナーゼを用いて実験例1と同様の消化性試験を行った。これらの結果を図8乃至10に示す。サンプル1a乃至16aは、図8乃至10から明らかなように、消化酵素を変えた場合であっても、比較例に比し消化率が低い値を示した。
次に、実施例1に係るアラビアガムの添加量を変化させて水と小麦粉(日清製粉製)に加えて小麦粉に対して1%、2%、5%、10%、25%のスラリー状にした後、100℃まで加熱し見かけ上十分な位糊化させることによって表3に示すようにサンプル1i乃至1mを得た。これらサンプル1i乃至1m及び比較例について実験例1と同様にそれぞれについてα−アミラーゼの消化性試験を行った。その結果を図11に示す。サンプル1i乃至1mは、図11から明らかなように濃度を上げると消化率が抑制されることを示した。
次に、実施例に係る大豆多糖類の添加量を変化させて水と小麦粉(日清製粉製)に加えて小麦粉に対して1%、2%、5%、10%、25%のスラリー状にした後、100℃まで加熱し見かけ上十分な位糊化させることによって表4に示すようにサンプル11i乃至11mを得た。これらサンプル11i乃至11m及び比較例について実験例1と同様にそれぞれについてα−アミラーゼの消化性試験を行った。その結果を図12に示す。サンプル11i乃至11mは、図12から明らかなように濃度を上げると消化率が抑制されることを示した。
中力粉500gに対し、実施例1に係るアラビアガム及び実施例4に係るタマリンドガムをそれぞれ15gずつ加え混合後、12ボーメの食塩水230gを添加し、混合器で15分間練り上げ、30分静置した後ローリングプレス機でさらに練り上げ、3時間室温にねかし、ローリングプレス機で生地を長方形に薄く延ばし、切断機で切断することによって、実施例1に係るアラビアガム及び実施例4に係るタマリンドガムそれぞれが含まれている生麺(うどん)をそれぞれ作製した。また、消化吸収抑制剤を加えないこと以外は同様の処方で生麺(うどん)を比較例として作成した。
小豆500gを3倍量の水に一晩浸漬後、実施例1に係るアラビアガム5g、15g及び実施例12に係るHMペクチン15gをそれぞれ溶解した水1Lでかご炊きを行い、水切りをして灰汁を洗い流した後、実施例1に係るアラビアガム5g、15g及び実施例12に係るHMペクチン15gをそれぞれ溶解した水1.5Lで30分間茹で上げ、20分間蒸らし、茹で小豆を作製した。出来上がった茹で小豆をそれぞれ潰し、皮と“ゴ”を分離し、“ゴ”を流水にさらして灰汁抜きをした後、さらしで絞り、生餡を作成した。次に、実施例1に係るアラビアガムから1%及び3%のアラビアガム水溶液を作り、これら水溶液それぞれと生餡を1:2の割合で混ぜ合わせ、次いで生餡の1/2重量のエリスリトールと、生餡に対し0.01%のアスパルテームを加えて練り餡を作成した。また、消化吸収抑制剤を加えないこと以外は同様の処方で練り餡を比較例として作成した。
Claims (1)
- アラビアガム、プルラン、デキストリン、タマリンドガム、カラギナン、ファーセレラン、タラガム、コンニャクマンナン、ジェランガム、フノリ抽出物、カラヤガム、アルギン酸およびその塩、大豆多糖類、ペクチン、ゼラチン及びCMCナトリウムのうち少なくとも1以上である水溶性高分子を小麦粉、米粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、コーンスターチ及びワキシコーンスターチのいずれかに添加し、水とともに練り上げられた後に加熱処理することにより、α―アミラーゼの消化性試験による消化率を低下抑制することを特徴とする食品のGI値低減方法。
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Cited By (5)
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CN114098051A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-03-01 | 吉林农业大学 | 一种降低淀粉gi值的制备方法 |
CN115444095A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-12-09 | 福州康为网络技术有限公司 | 一种低血糖生成指数的白面馒头及其制备工艺 |
CN117481301A (zh) * | 2024-01-03 | 2024-02-02 | 中国食品发酵工业研究院有限公司 | 一种低gi冲泡速食米组合物及其制备方法和应用 |
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2008
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CN110663936B (zh) * | 2019-10-11 | 2023-04-21 | 华南理工大学 | 一种降低大米淀粉gi值的加工方法 |
CN111202235A (zh) * | 2020-02-27 | 2020-05-29 | 沈阳农业大学 | 一种聚丙烯酸钠在改性淀粉或淀粉基食品中的新用途 |
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