JP2008204116A - 品質管理システム、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

品質管理システム、方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract


【課題】 製品を製造する際に、下流工程で検出された不良に基づいて、上流工程で実施すべき具体的な対策案を提示することができる品質管理システム、方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。
【解決手段】 製造品質情報収集部20は、検査前の製品の部品情報、検査後かつ修理前の製品の製品検査結果情報、ならびに修理情報を少なくとも含む製造品質情報を収集する。部品品質監視部30は、製造品質情報に基づいて、不良部品を抽出し、抽出した不良部品と同じ部品コードの部品のうち、第1の品質水準を満たさない部品コードの部品を要受入検査部品と判定する。部品受入情報収集部40は、要受入検査部品と判定された部品コードの部品の部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を収集する。恒久対策提示部50は、部品受入検査結果に基づく品質水準が、第2の品質水準を満たさない部品コードの部品について、恒久対策案を恒久対策部門に提示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、製品の製造に用いられる部品の品質を管理する品質管理システム、方法、プログラムおよび記録媒体に関し、より詳細には、下流工程で発生した不良部品情報を上流工程にフィードバックし、上流工程から下流工程への不良部品の流入を防止することができる品質管理システム、方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
複数の部品を組立てて製品を作り上げる組立型産業では、部品の品質を確保することが重要である。第1の従来の技術として、検査部門および製造部門が部品品質情報を共有化し、部品受入情報と製造品質情報との関連を解析することによって、部品品質の改善を図る品質情報解析支援装置がある。この品質情報解析支援装置は、部品を受入検査して得られた受入時部品品質情報を、検査部門のコンピュータから受入検査結果データベースに記録する。さらに、部品を用いて製品を製造する際に発生した製造時部品品質情報を、製造部門のコンピュータから受入検査結果データベースに記録する。そして、受入検査結果データベースに対してアクセスがあったとき、受入時部品品質情報と製造時部品品質情報とをリンクさせて表示画面に表示する(たとえば特許文献1参照)。
第2の従来の技術として、部品を受け入れて製品を製造し出荷するまでの一連の工程の管理を、効率的かつ迅速に行うことが可能な生産管理システムがある。この生産管理システムは、仕入先から納入した部品を検査する部品検査区における部品の検査結果を表す部品品質情報、部品検査区で合格した部品を使用して製品を組み立てるとともに、各種検査を行う製造区における検査結果を表す工程品質情報、および製造区で組み立てられた製品の出荷検査を行なう製品検査区における検査結果を表す製品品質情報を、データサーバに蓄積する。そして、データサーバに蓄積される情報に基づいて指定した検索条件に該当する情報を検索して出力する。部品検査区において部品を検査した結果、部品に不良がある場合には、部品の不良内容と共にその対策の回答要求を仕入先に送信する。部品受入、製造、および出荷での部品不良の発生状況を把握し、部品供給者に部品不良発生状況を提供することによって、部品不良問題の解決を図るものである(たとえば特許文献2参照)。
第3の従来の技術として、自動車等の生産工程における不具合車両の発生の事象を的確かつ迅速に把握することができる製品不良監視システムがある。この製品不良監視システムは、一定台数を分母とし、不具合製品の台数を分子として用いて不具合指標を計算する。計算で得られた不具合指標をグラフ化して表示する。分母が常に一定に保持されるので、不具合の大きさを正確に表示することができ、その連続性も正確に保持される。不具合車両の多発を迅速に食い止める処置を行うことができる(たとえば特許文献3参照)。
特開2003−122817号公報 特開2003−122420号公報 特開2004−164135号公報
しかしながら、第1の従来の技術は、部品受入検査で発見した部品不良と、製造工程で発見した部品不良とを併せて分析することができるようにしたものであるが、分析による部品不良発生防止に向けた対策を提示することはできないという問題がある。
第2の従来の技術は、部品受入、製造、および出荷での部品不良の発生状況を部品供給者に提供し、改善を促すものであるが、具体的な対策案を提示することはできないという問題がある。したがって、部品供給者によって、部品品質の向上に向けた満足の行く改善が実施されない場合がある。
第3の従来の技術は、工程内で多発する不良を食い止めることを目的としており、多発する不良の発生を上流工程に踏み込んで対策を打つことはできないという問題がある。
本発明の目的は、製品を製造する際に、下流工程で検出された不良に基づいて、上流工程で実施すべき具体的な対策案を提示することができる品質管理システム、方法、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
本発明は、製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集する製造品質情報収集手段と、
製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する部品品質監視手段と、
部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集する部品受入情報収集手段と、
部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示する恒久対策提示手段とを含むことを特徴とする品質管理システムである。
本発明に従えば、製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報が収集され、部品品質監視手段によって、製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品が抽出され、抽出された不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品が要受入検査部品と判定される。そして、部品受入情報収集手段によって、部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査が指示され、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報が収集され、恒久対策提示手段によって、部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報が提示されるので、製品を製造する際に、下流工程たとえば組立工程および検査工程で検出された不良に基づいて、上流工程で実施すべき具体的な対策案を提示することができる。
また本発明は、前記製造品質情報収集手段は、
第1〜第3の記憶部と、
検査前の製品についての製品の種類を識別するための機種名および個々の製品を識別するための製造番号を表す製品情報、ならびに製品に組み込まれた部品についての部品種類識別情報である部品コードおよび部品識別情報である部品IDを表す部品情報を収集し、収集した製品情報および部品情報を関連付けて第1の記憶部に記憶する部品取付け実績処理部と、
検査後かつ修理前の製品の製品情報と、製品の検査結果を表す製品検査結果情報とを関連付けて、第2の記憶部に記憶する製品検査データ処理部と、
修理後の製品の機種名、製造番号、不良項目、部品コード、部品ID、不良要因情報である要因、および対策を表す修理情報を入力し、入力した修理情報を第3の記憶部に記憶する修理箇所入力部とを含み、
前記製造品質情報は、第1の記憶部に記憶される製品情報および部品情報、第2の記憶部に記憶される製品情報および製品検査結果情報、ならびに第3の記憶部に記憶される修理情報を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、部品取付け実績処理部によって、検査前の製品についての製品の種類を識別するための機種名および個々の製品を識別するための製造番号を表す製品情報、ならびに製品に組み込まれた部品についての部品種類識別情報である部品コードおよび部品識別情報である部品IDを表す部品情報が収集され、収集された製品情報および部品情報が関連付けられて第1の記憶部に記憶され、製品検査データ処理部によって、検査後かつ修理前の製品の製品情報と、製品の検査結果を表す製品検査結果情報とが関連付けられて、第2の記憶部に記憶され、修理箇所入力部によって、修理後の製品の機種名、製造番号、不良項目、部品コード、部品ID、不良要因情報である要因、および対策を表す修理情報が入力され、入力された修理情報が第3の記憶部に記憶される。第1〜第3の記憶部と、部品取付け実績処理部と、製品検査データ処理部と、修理箇所入力部とは、前記製造品質情報収集手段に含まれ、前記製造品質情報は、第1の記憶部に記憶される製品情報および部品情報、第2の記憶部に記憶される製品情報および製品検査結果情報、ならびに第3の記憶部に記憶される修理情報を含むので、製品ごとの製品品質履歴追跡および不良のある製品に組み込まれていた不良部品の特定が可能となる。
また本発明は、部品情報が記録され、かつ部品に装着される第1の記録媒体と、製品情報が記録され、かつ製品に装着される第2の記録媒体とを含み、
前記部品取付け実績処理部は、
組立工程において、第1の記録媒体に記録される部品情報および第2の記録媒体に記録される製品情報を読取る第1の記録媒体読取部を含み、
検査前に第1の記録媒体読取部によって第1の記録媒体および第2の記録媒体を読取ることによって、検査前の製品の製品情報と製品に組み込まれた部品の部品情報とをそれぞれ収集することを特徴とする。
本発明に従えば、部品情報が記録され、かつ部品に装着される第1の記録媒体と、製品情報が記録され、かつ製品に装着される第2の記録媒体とが含まれ、第1の記録媒体読取部によって、組立工程において、第1の記録媒体に記録される部品情報および第2の記録媒体に記録される製品情報が読取られる。そして、第1の記録媒体読取部を含む前記部品取付け実績処理部によって、検査前に第1の記録媒体読取部によって第1の記録媒体および第2の記録媒体を読取ることによって、検査前の製品の製品情報と製品に組み込まれた部品の部品情報とがそれぞれ収集されるので、すなわち部品および部品情報、ならびに製品および製品情報をそれぞれ一対一に対応させることができるので、第1の記憶部に間違った情報が記憶されることを防止することができる。
また本発明は、前記製品検査データ処理部は、
検査工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報を読取る第2の記録媒体読取部を含み、
検査後かつ修理前に第2の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報を、検査後かつ修理前の製品の製品情報として、第2の記憶部に記憶することを特徴とする。
本発明に従えば、第2の記録媒体読取部によって、検査工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報が読取られ、第2の記録媒体読取部を含む前記製品検査データ処理部によって、検査後かつ修理前に第2の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報が、検査後かつ修理前の製品の製品情報として、第2の記憶部に記憶されるので、製品ごとの検査結果を表示することができる。
また本発明は、前記製品検査結果情報は、不良の有無および不良項目を含み、
前記修理箇所入力部は、
修理工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報を読取る第3の記録媒体読取部と、
第2の記憶部に記憶される製品検査結果情報の中から、第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報によって識別される製品の製品検査結果情報を検索して表示し、表示した製品検査結果情報の中から、不良の有無が不良有である製品検査結果情報を選択する不良項目選択部とを含み、
修理後に第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報が示す製品の機種名および製造番号、ならびに不良項目選択部によって選択された製品検査結果情報が示す不良項目を、修理情報の製品の機種名、製造番号、および不良項目として第3の記憶部に記憶することを特徴とする。
本発明に従えば、前記製品検査結果情報は、不良の有無および不良項目を含み、第3の記録媒体読取部によって、修理工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報が読取られ、不良項目選択部によって、第2の記憶部に記憶される製品検査結果情報の中から、第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報によって識別される製品の製品検査結果情報が検索されて表示され、表示された製品検査結果情報の中から、不良の有無が不良有である製品検査結果情報が選択される。そして、第3の記録媒体読取部と不良項目選択部とを含む前記修理箇所入力部によって、修理後に第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報が示す製品の機種名および製造番号、ならびに不良項目選択部によって選択された製品検査結果情報が示す不良項目が、修理情報の製品の機種名、製造番号、および不良項目として第3の記憶部に記憶されるので、不良項目を容易に間違いなく入力することができる。
また本発明は、前記修理箇所入力部は、
修理工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報を読取る第3の記録媒体読取部を含み、
第1の記憶部に記憶される部品情報の中から、修理後に第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報に関連付けられた部品情報を検索して表示し、表示した部品情報の中から、修理工程において修理された部品の部品情報を選択入力し、選択入力した部品情報が示す部品コードおよび部品IDを、修理情報の部品コードおよび部品IDとして第3の記憶部に記憶することを特徴とする。
本発明に従えば、第3の記録媒体読取部によって、修理工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報が読取られる。そして、第3の記録媒体読取部を含む前記修理箇所入力部によって、第1の記憶部に記憶される部品情報の中から、修理後に第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報に関連付けられた部品情報が検索されて表示され、表示された部品情報の中から、修理工程において修理された部品の部品情報が選択入力され、選択入力された部品情報が示す部品コードおよび部品IDが、修理情報の部品コードおよび部品IDとして第3の記憶部に記憶されるので、部品コードおよび部品IDを容易に間違いなく入力することができる。
また本発明は、前記製造品質情報は、製品の修理に関する修理情報を含み、
前記部品品質監視手段は、
集計期間を指定する集計期間指定部と、
発注した部品について部品メーカ、納入数量、納入日時、および部品識別情報である部品IDを部品種類識別情報である部品コードごとに表す発注情報を記憶する第4の記憶部と、
製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報に含まれる修理情報および第4の記憶部に記憶される発注情報から、不良部品を抽出する不良部品抽出部と、
第5の記憶部と、
予め定める第1の品質水準を表す第1品質水準情報を記憶する第6の記憶部と、
集計期間指定部によって指定された集計期間について、不良部品抽出部によって抽出された不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品の品質水準と、第6の記憶部に記憶される第1品質水準情報が示す予め定める第1の品質水準とを比較し、予め定める第1の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品を要受入検査部品と判定し、判定した要受入検査部品を表す要受入検査部品情報を第5の記憶部に記憶する不良部品判定部とを含み、
前記部品受入情報収集手段は、第5の記憶部に記憶される要受入検査部品情報が示す要受入検査部品を、部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品とすることを特徴とする。
本発明に従えば、前記製造品質情報は、製品の修理に関する修理情報を含み、集計期間指定部によって、集計期間が指定され、第4の記憶部によって、発注した部品について部品メーカ、納入数量、納入日時、および部品識別情報である部品IDを部品種類識別情報である部品コードごとに表す発注情報が記憶され、不良部品抽出部によって、製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報に含まれる修理情報および第4の記憶部に記憶される発注情報から、不良部品が抽出される。そして、第6の記憶部によって、予め定める第1の品質水準を表す第1品質水準情報が記憶され、不良部品判定部によって、集計期間指定部によって指定された集計期間について、不良部品抽出部によって抽出された不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品の品質水準と、第6の記憶部に記憶される第1品質水準情報が示す予め定める第1の品質水準とが比較され、予め定める第1の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品が要受入検査部品と判定され、判定された要受入検査部品を表す要受入検査部品情報が第5の記憶部に記憶される。さらに、集計期間指定部と、第4の記憶部と、第5の記憶部と、不良部品抽出部と、第6の記憶部と、不良部品判定部とは、前記部品品質監視手段に含まれ、前記部品受入情報収集手段によって、第5の記憶部に記憶される要受入検査部品情報が示す要受入検査部品が、部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品とされるので、集計期間における部品ごとの品質水準たとえば不良率を算出し、不良率に基づいて要受入検査部品を抽出することができる。
また本発明は、部品種類識別情報である部品コードおよび部品識別情報である部品IDを表す部品情報が記録され、部品に装着される第1の記録媒体を含み、
前記部品受入情報収集手段は、
前記部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品について、部品受入検査を指示する部品受入検査指示部と、
受け入れた部品に装着された第1の記録媒体に記録される部品情報を読取る第4の記録媒体読取部と、
第7の記憶部と、
第4の記録媒体読取部によって第1の記録媒体から読取った部品情報と、部品の受入検査結果を表す部品受入検査結果情報とを関連付けて、第7の記憶部に記憶する部品受入検査データ処理部とを含み、
前記恒久対策提示手段は、第7の記憶部に記憶される部品受入検査結果情報を、前記部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報とすることを特徴とする。
本発明に従えば、部品種類識別情報である部品コードおよび部品識別情報である部品IDを表す部品情報が記録され、部品に装着される第1の記録媒体が含まれ、部品受入検査指示部によって、前記部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品について、部品受入検査が指示され、第4の記録媒体読取部によって、受け入れた部品に装着された第1の記録媒体に記録される部品情報が読取され、部品受入検査データ処理部によって、第4の記録媒体読取部によって第1の記録媒体から読取った部品情報と、部品の受入検査結果を表す部品受入検査結果情報とが関連付けられて、第7の記憶部に記憶される。そして、部品受入検査指示部と、第4の記録媒体読取部と、第7の記憶部と、部品受入検査データ処理部とは、前記部品受入情報収集手段に含まれ、前記恒久対策提示手段によって、第7の記憶部に記憶される部品受入検査結果情報が、前記部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報とされるので、要受入検査部品について受入検査を実施させることができる。
また本発明は、前記恒久対策提示手段は、
前記製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報および前記部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報に基づいて、部品の不良率推移を算出し、算出した不良率推移を表す不良率推移情報を表示する不良推移表示部と、
予め定める第2の品質水準を表す第2品質水準情報、ならびに第2品質水準情報が示す予め定める第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品について、その第2の品質水準を満たさない品質水準に応じた実施すべき恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報を記憶する第8の記憶部と、
不良推移表示部によって表示される不良率推移情報が示す不良率推移に基づく品質水準のうち、第8の記憶部に記憶される第2品質水準情報が示す予め定める第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品について、第8の記憶部に記憶される恒久対策情報が示す恒久対策案および恒久対策実施部門のうち、その第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品の品質水準に応じた恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報を提示する恒久対策案提示部とを含み、
不良推移表示部によって算出された不良率推移情報が示す不良率推移が示す品質水準を、部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準とし、さらに恒久対策案提示部によって、恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報を提示することを特徴とする。
本発明に従えば、不良推移表示部によって、前記製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報および前記部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報に基づいて、部品の不良率推移が算出され、算出された不良率推移を表す不良率推移情報が表示され、第8の記憶部によって、予め定める第2の品質水準を表す第2品質水準情報、ならびに第2品質水準情報が示す予め定める第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品について、その第2の品質水準を満たさない品質水準に応じた実施すべき恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報が記憶される。そして、恒久対策案提示部によって、不良推移表示部によって表示される不良率推移情報が示す不良率推移に基づく品質水準のうち、第8の記憶部に記憶される第2品質水準情報が示す予め定める第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品について、第8の記憶部に記憶される恒久対策情報が示す恒久対策案および恒久対策実施部門のうち、その第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品の品質水準に応じた恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報が提示される。さらに、不良推移表示部と、第8の記憶部と、恒久対策案提示部とを含む前記恒久対策提示手段によって、不良推移表示部によって算出された不良率推移情報が示す不良率推移が示す品質水準が、部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準とされ、さらに恒久対策案提示部によって、恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報が提示されるので、客観的な品質水準に基づいて恒久対策案を提示することができる。
また本発明は、前記製造品質情報収集手段、前記部品品質監視手段、前記部品受入情報収集手段、および前記恒久対策提示手段は、データ送受信を行なうためのネットワークに接続されることを特徴とする。
本発明に従えば、前記製造品質情報収集手段、前記部品品質監視手段、前記部品受入情報収集手段、および前記恒久対策提示手段は、データ送受信を行なうためのネットワークに接続されるので、各構成要素間でデータを送受信することができる。
また本発明は、製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集する製造品質情報収集ステップと、
製造品質情報収集ステップで収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する部品品質監視ステップと、
部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集する部品受入情報収集ステップと、
部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段ステップで収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示する恒久対策提示ステップとを含むことを特徴とする品質管理方法である。
本発明に従えば、製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集し、部品品質監視ステップで、製造品質情報収集ステップで収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する。そして、部品受入情報収集ステップで、部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集し、恒久対策提示ステップで、部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段ステップで収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示するので、製品を製造する際に、下流工程たとえば組立工程および検査工程で検出された不良に基づいて、上流工程で実施すべき具体的な対策案を提示することができる。
また本発明は、コンピュータに、
製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集する製造品質情報収集ステップと、
製造品質情報収集ステップで収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する部品品質監視ステップと、
部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集する部品受入情報収集ステップと、
部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段ステップで収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示する恒久対策提示ステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明に従えば、コンピュータに、製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集する製造品質情報収集ステップと、製造品質情報収集ステップで収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する部品品質監視ステップと、部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集する部品受入情報収集ステップと、部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段ステップで収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示する恒久対策提示ステップとからなる品質管理方法の各ステップを実行させるためのプログラムとして提供することができる。
また本発明は、前記プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
本発明に従えば、前記プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として提供することができる。
本発明によれば、製品を製造する際に、下流工程たとえば組立工程および検査工程で検出された不良に基づいて、上流工程で実施すべき具体的な対策案を提示することができる。不良部品が下流工程、たとえば組立工程および検査工程に流入しなくなり、部品不良による修理作業を低減することができる。さらに、恒久対策案を提示するので、意思決定を迅速化することができ、部品不良問題を早期に収束させることができる。
また本発明によれば、製品ごとの製品品質履歴追跡および不良のある製品に組み込まれていた不良部品の特定が可能となるので、各不良部品の不良原因を究明することができる。
また本発明によれば、第1の記憶部に間違った情報が記憶されることを防止することができるので、記憶される情報の信頼性を向上することができる。さらに、人が情報を入力する必要がなく、操作性が向上する。
また本発明によれば、製品ごとの検査結果を表示することができるので、検査結果の中から、部品の不良を選択することができる。
また本発明によれば、不良項目を容易に間違いなく入力することができるので、操作性を向上し、情報の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、部品コードおよび部品IDを容易に間違いなく入力することができるので、操作性を向上し、情報の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、集計期間における部品ごとの品質水準たとえば不良率を算出し、不良率に基づいて要受入検査部品を抽出することができるので、要受入検査部品を受入検査の対象とすることができる。
また本発明によれば、要受入検査部品について受入検査を実施させることができるので、不良部品が下流工程に流入することを防止することができる。
また本発明によれば、客観的な品質水準に基づいて恒久対策案を提示することができるので、部品の品質を高品質な状態で安定化することができる。
また本発明によれば、各構成要素間でデータを送受信することができるので、他の構成要素で保持している情報をお互いに利用することができる。
また本発明によれば、製品を製造する際に、下流工程たとえば組立工程および検査工程で検出された不良に基づいて、上流工程で実施すべき具体的な対策案を提示することができる。したがって、本発明に係る品質管理方法を用いれば、不良部品が下流工程、たとえば組立工程および検査工程に流入しなくなり、部品不良による修理作業を低減することができる。さらに、恒久対策案を提示するので、意思決定を迅速化することができ、部品不良問題を早期に収束させることができる。
また本発明によれば、コンピュータに品質管理方法の各ステップを実行させるためのプログラムとして提供することができる。
また本発明によれば、前記プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として提供することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である品質管理システム1の構成の一例を示す。品質管理システム1は、第1の記録媒体11、第2の記録媒体12、製造品質情報収集部20、部品品質監視部30、部品受入情報収集部40、恒久対策支援部50、およびネットワーク60を含む。本発明に係る品質管理方法は、品質管理システム1で処理される。
製造品質情報収集部20、部品品質監視部30、部品受入情報収集部40、および恒久対策支援部50は、たとえばコンピュータによってそれぞれ構成され、各コンピュータ間でデータの送受信を行なうためのネットワーク60に接続される。各コンピュータは、それぞれ少なくともマウスあるいはキーボードなど情報を入力する入力措置、液晶ディスプレイなど情報を表示する表示装置、ならびにプロフラムおよび情報を記憶する記憶装置を含む。
第1の記録媒体11は、部品2に装着される記録媒体であり、部品の種類を識別するための部品コードおよび個々の部品を識別するための部品ID(Id entification)を表す部品情報が記録される。第2の記録媒体12は、製品3に装着される記録媒体であり、製品の種類を識別するための機種名および個々の製品を識別するための製造番号を表す製品情報が記録される。第1の記録媒体11および第2の記録媒体12は、たとえばバーコード、2次元コード、IC(Integrated Circuit)タグ、あるいはRFID(Radio Frequency Identification)などによって構成される。
製造品質情報収集部20は、第1の記憶媒体読取部201、部品取付け実績処理部202、部品取付け実績データベース203、第2の記憶媒体読取部204、製品検査データ処理部205、製品検査データベース206、第3の記憶媒体読取部207、不良項目選択部208、修理箇所入力部209、および修理履歴データベース210を含む。製造品質情報収集部20は、部品取付け実績処理部202によって製品情報および部品情報を部品取付け実績データベース203に記憶させ、製品検査データ処理部205によって製品情報および後述する製品検査結果情報を製品検査データベース206に記憶させ、さらに修理箇所入力部209によって後述する修理情報を修理履歴データベース210記憶させることによって、製造品質情報を収集する。
第1の記憶媒体読取部201は、組立工程で部品2が取付けられた製品3に装着されている第2の記録媒体12に記録される製品情報、および取付けられた部品2に装着されている第1の記録媒体11に記録される部品情報を読取る。部品取付け実績処理部202は、第1の記憶媒体読取部201によって読取られた部品情報と製品情報とを関連付けて、部品取付け実績データベース203に記憶する。
図2は、図1に示した部品取付け実績データベース203の構造の一例を示す。部品取付け実績データベース203は、取付日時ごとに、製品情報が示す機種名および製造番号、ならびに部品情報が示す部品コードおよび部品IDを記憶する。取付日時は、組立工程で第2の記録媒体12および第1の記録媒体11を読取った日時である。図2には、たとえば取付日時「2006/12/7 13:00」について、機種名「MODELA」、製造番号「X00001」、部品コード「PARTA」、および部品ID「A00001」と示されている。
第2の記憶媒体読取部204は、検査工程で検査された製品3に装着されている第2の記録媒体12に記録される製品情報を読取る。製品検査データ処理部205は、第2の記憶媒体読取部204によって読取られた製品情報と、検査工程での製品の検査結果および製品の不良項目を表す製品検査結果情報とを関連付けて、製品検査データベース206に記憶する。製品の検査結果は、検査装置または人によって判定された検査結果であり、良を表す「OK」または不良を表す「NG」で表され、製品の不良項目は、検査結果が「NG」である製品について、不良の内容が示される。検査結果が「NG」となった製品3は、修理工程に送られ、修理作業が行なわれる。
図3は、図1に示した製品検査データベース206の構造の一例を示す。製品検査データベース206は、検査日時ごとに、製品情報が示す機種名および製造番号、ならびに製品検査結果情報が示す製品の検査結果および製品の不良項目を記憶する。検査日時は、検査工程で検査された製品3に装着されている第2の記録媒体12を読取った日時である。図3には、たとえば検査日時「2006/12/7 14:00」について、機種名「MODELA」、製造番号「X00001」、検査結果「OK」、および不良項目「−」と示され、検査日時「2006/12/7 14:01」について、機種名「MODELA」、製造番号「X00002」、検査結果「NG」、および不良項目「キズ」と示されている。その他検査結果が「NG」のものについては、検査日時「2006/12/7 15:01」について、機種名「MODELB」、製造番号「X00002」、および不良項目「画面映らず」と示され、検査日時「2006/12/7 15:02」について、機種名「MODELB」、製造番号「X00003」、および不良項目「画面映らず」と示され、検査日時「2006/12/7 16:01」について、機種名「MODELC」、製造番号「X00002」、および不良項目「電源入らず」と示され、検査日時「2006/12/7 17:02」について、機種名「MODELD」、製造番号「X00003」、および不良項目「画面映らず」と示され、検査日時「2006/12/7 17:03」について、機種名「MODELD」、製造番号「X00004」、および不良項目「画面映らず」と示されている。
第3の記憶媒体読取部207は、修理工程で修理作業が行なわれた製品3に装着されている第2の記録媒体12に記録される製品情報を読取る。第2の記録媒体12には、機種名および製造番号を表す製品情報が記録されているので、第3の記録媒体読取部207で第2の記録媒体12を読取ることによって、修理した製品3の機種名および製造番号を特定することができる。
不良項目選択部208は、第3の記録媒体読取部207によって読取られた製品情報が示す機種名および製造番号を検索キーにし、製品検査データベース206に記憶されている不良項目を検索する。すなわち、その機種名および製造番号によって特定される製品3の不良項目を検索する。そして、検索された不良項目を表示し、表示した不良項目の中から、修理者が修理を行なった不良項目を選択入力する。同一機種かつ同一製造番号の製品3に複数の不良が発生した場合に、修理者は、容易に不良項目を選択入力することができる。
修理箇所入力部209は、不良項目選択部208によって選択入力された不良項目について、製品の修理に関する修理情報、たとえば部品コード、部品ID、要因、および対策を表す修理情報を入力する。部品コードおよび部品IDは、第3の記録媒体読取部207によって読取られた製品情報が示す機種名および製造番号を検索キーにし、部品取付け実績データベース203に記憶されている部品コードおよび部品IDを検索することによって取得する。そして、取得した部品コードおよび部品IDを表示し、表示した部品コードおよび部品IDから、修理者が修理を行なった部品2の部品コードおよび部品IDを選択入力する。要因および対策は、集計処理が容易に行えるように該当項目を予めコード化したマスタデータを設けておき、そのマスタデータから選択入力するようにしてもよい。修理箇所入力部209は、入力された部品コード、部品ID、要因、および対策を、不良項目選択部208よって選択入力された不良項目とともに、修理履歴データベース210に記憶する。
図4は、図1に示した修理履歴データベース210の構造の一例を示す。修理履歴データベース210は、修理日時ごとに、機種名、製造番号、不良項目、部品コード、部品ID、要因、および対策を記憶する。修理日時は、修理工程で修理作業が行なわれた製品3に装着されている第2の記録媒体12に記録される製品情報を読取った日時である。機種名および製造番号は、第3の記録媒体読取部207によって読取られた製品情報が示す機種名および製造番号である。
図4には、たとえば修理日時「2006/12/7 14:30」について、機種名「MODELA」、製造番号「X00002」、不良項目「キズ」、部品コード「PARTA」、部品ID「A00001」、要因「作業」、および対策「工程内修理」と示されている。同様に、修理日時「2006/12/7 15:32」について、機種名「MODELB」、製造番号「X00002」、不良項目「画面映らず」、部品コード「PARTB」、部品ID「B00002」、要因「部品」、および対策「部品交換」と示され、修理日時「2006/12/7 15:34」について、機種名「MODELB」、製造番号「X00003」、不良項目「画面映らず」、部品コード「PARTB」、部品ID「B00003」、要因「部品」、および対策「部品交換」と示され、修理日時「2006/12/7 16:31」について、機種名「MODELC」、製造番号「X00002」、不良項目「電源入らず」、部品コード「PARTC」、部品ID「C00002」、要因「部品」、および対策「部品交換」と示され、修理日時「2006/12/7 17:30」について、機種名「MODELD」、製造番号「X00003」、不良項目「画面映らず」、部品コード「PARTD」、部品ID「D00003」、要因「部品」、および対策「部品交換」と示され、修理日時「2006/12/7 17:34」について、機種名「MODELD」、製造番号「X00004」、不良項目「画面映らず」、部品コード「PARTD」、部品ID「D00004」、要因「部品」、および対策「部品交換」と示されている。
部品品質監視部30は、集計期間指定部301、部品発注データベース302、不良部品抽出部303、第1品質水準マスタ304、第1品質水準未達の不良部品判定部305、および第1品質水準未達の不良部品データベース306を含み、部品不良の分析を行なう。集計期間指定部301は、修理履歴データベース210から不良部品を抽出し集計するための集計期間を指定する。
図5は、図1に示した部品発注データベース302の構造の一例を示す。部品発注データベース302は、発注した部品について、部品コードごとに、部品ID、発注日時、部品メーカ、納入数量、および納入日時を表す発注情報を記憶する。図5には、たとえば部品コード「PARTA」について、部品ID「A00001〜A01000」、発注日時「2006/11/28 13:00」、部品メーカ「A社」、納入数量「1000」、および納入日時「2006/12/6 13:00」が示されている。
不良部品抽出部303は、修理履歴データベース210に記憶される修理情報と、部品発注データベース302に記憶される発注情報とから、不良部品を抽出し、不良率を算出する。具体的には、不良部品抽出部303は、製品検査データベース206から、検査日時が集計期間指定部301によって指定された集計期間に入る製品の機種名を抽出するとともに、機種名ごとの検査台数を集計する。修理履歴データベース210に記憶される修理情報が示す部品コードのうち、機種名が製品検査データベース206から抽出された集計期間内の機種名に合致し、かつ要因が部品である部品を不良部品として抽出するとともに、不良部品の部品コードごとに修理件数を集計する。抽出した不良部品の部品コードおよび部品IDをキーにして、発注部品データベース302からその不良部品の発注先である部品メーカを検索し取得する。不良部品の部品コードおよび部品IDに基づいて検索取得した部品メーカと、不良部品の部品コードごとに集計された修理件数とから、部品コードおよび部品メーカの組合せごとの不良部品件数を算出する。さらに算出した不良部品件数を機種名ごとの検査台数で除算することによって、不良率を算出する。算出した不良部品件数および不良率を、部品コードおよび部品メーカの組合せごとに、不良部品件数の多い順序で出力する。
図6は、図1に示した不良部品抽出部303が抽出した抽出結果70の一例を示す。抽出結果70は、部品コードと部品メーカとの組合せごとに、件数と不良率とを、件数の多い順序で示す。件数および不良率は、それぞれ不良部品抽出部303が算出した不良部品件数および不良率である。図6には、たとえば部品コード「PARTD」と部品メーカ「D社」との組合せについて、件数「11」および不良率「1.1%」と示され、部品コード「PARTB」と部品メーカ「B社」との組合せについて、件数「8」および不良率「0.8%」と示され、部品コード「PARTC」と部品メーカ「C社」との組合せについて、件数「2」および不良率「0.2%」と示されている。
図7は、図1に示した第1品質水準マスタ304の構造の一例を示す。第1品質水準マスタ304は、工程内で満足すべき品質水準、たとえば工程内不良率を部品コードごとに記憶する。図7には、たとえば部品コード「PARTA」について、工程内不良率「1%」と示されて、同様に部品コード「PARTB」〜「PARTF」のいずれについても、工程内不良率「1%」と示されている。
第1品質水準未達の不良部品判定部305は、第1品質水準マスタ304に記憶される品質水準つまり工程内不良率と、不良部品抽出部303によって抽出された不良部品の品質水準たとえば図6に示した抽出結果70の不良率とを同じ部品コードについて比較し、第1品質水準マスタ304に記憶される品質水準つまり工程内不良率を満たさない不良部品を、受入検査を要する要受入検査部品として、第1品質水準未達の不良部品データベース306に記憶する。
図8は、図1に示した第1品質水準未達の不良部品データベース306の構造の一例を示す。第1品質水準未達の不良部品データベース306は、受入検査が必要な部品に関する情報を記憶し、図6に示した出力結果70と同じ項目が記憶される。図6に示した出力結果70に示された不良率のうち、図7に示した第1品質水準マスタ304に記憶される工程内不良率を満たさない不良部品は、部品コード「PARTD」の部品であり、図8には、要受入検査部品として、部品コード「PARTD」と部品メーカ「D社」との組合せについて、件数「11」および不良率「1.1%」と示されている。
部品受入情報収集部40は、部品受入検査指示部401、第4の記録媒体読取部402、部品検査データ処理部403、および部品受入検査データベース404を含み、部品受入情報収集部40は、部品検査データ処理部403によって修理情報を部品受入検査データベース404に記憶させることによって、部品受入検査の情報を収集する。
部品受入検査指示部401は、第1品質水準未達の不良部品データベース20に記憶されている要受入検査部品について、部品受入検査を実施するように部品受入検査部門に指示する。部品受入検査では、一般に抜取検査が行われるが、抜取検査では抜取検査を行ってない部品に不良があると、組立工程に流入する可能性があるため、全数検査の実施を指示する。部品受入検査部門では、指示された要受入検査部品に対して部品受入検査を実施する。
第4の記録媒体読取部402は、部品2に装着されている第1の記録媒体11に記録される部品情報を読取る。部品検査データ処理部403は、第4の記録媒体読取部402によって読取られた部品情報が示す部品コードおよび部品IDと、部品受入検査部門での部品の検査結果および部品の不良項目とを関連付けて、部品受入検査データベース404に記憶する。
図9は、図1に示した部品受入検査データベース404の構造の一例を示す。部品受入検査データベース404は、受入検査対象の全部品について、検査日時ごとに、部品コード、部品ID、検査結果、および不良項目を表す部品受入検査結果情報を記憶する。部品の検査結果は、良を表す「OK」または不良を表す「NG」で表され、部品の不良項目は、検査結果が「NG」である部品について、不良の内容が示される。検査結果が「OK」つまり良の部品だけを、組立工程に送り、検査結果が「NG」つまり不良の部品は、部品受入検査結果とともに、部品メーカに返品する。
図9には、たとえば検査日時「2006/12/9 13:00」について、部品コード「PARTD」、部品ID「D03001」、検査結果「OK」、および不良項目「−」と示され、検査日時「2006/12/9 13:01」について、部品コード「PARTD」、部品ID「D03002」、検査結果「NG」、および不良項目「出力電圧定格未満」と示され、検査日時「2006/12/9 13:02」について、部品コード「PARTD」、部品ID「D03003」、検査結果「OK」、および不良項目「−」と示され、検査日時「2006/12/9 13:03」について、部品コード「PARTD」、部品ID「D03004」、検査結果「NG」、および不良項目「出力電圧定格未満」と示され、検査日時「2006/12/9 13:04」について、部品コード「PARTD」、部品ID「D03005」、検査結果「OK」、および不良項目「−」と示されている。
恒久対策支援部50は、不良推移の表示部501、第2品質水準マスタ502、および恒久対策案提示部503を含み、不良部品を組立工程に流入させないための対策案を提示、たとえば不良推移の表示部501に表示し、対策の意思決定を支援する。不良推移の表示部501は、工程内つまり組立工程および検査工程内での部品コードごとの部品の不良率推移および部品受入検査での不良率推移を表示する。不良推移の表示部501によって表示された工程内での不良率推移および部品受入検査での不良率推移を分析することによって、工程内での部品不良の増減および部品受入検査での部品不良の増減を把握することができる。部品受入検査で不良の多い部品コードの部品あるいは不良が減少する傾向にない部品コードの部品については、部品メーカ、部品設計あるいは製品設計など部品受入検査の上流工程に遡り、恒久対策を講じる必要がある。
図10は、図1に示した第2品質水準マスタ502の構造の一例を示す。第2品質水準マスタ502は、受入検査での品質水準つまり受入検査での不良率ごとに、部品受入検査での品質水準に応じて実施すべき恒久対策および恒久対策を実施すべき実施部門を記憶する。図10には、たとえば受入検査での不良率「1%」について、恒久対策「部品メーカ内での部品選別」および実施部門「部品メーカ」と示され、受入検査での不良率「2%」について、恒久対策「部品仕様変更」および実施部門「設計」と示され、受入検査での不良率「5%」について、恒久対策「部品メーカ替」および実施部門「設計」と示され、受入検査での不良率「10%」について、恒久対策「部品使用禁止」および実施部門「設計」と示されている。
恒久対策案提示部503は、第2品質水準マスタ502に記憶される受入検査での品質水準つまり受入検査での不良率に従って、実施すべき恒久対策および恒久対策を実施すべき実施部門を提示する。恒久対策案提示部503によって実施すべき恒久対策を提示するので、意思決定を迅速に行なうことができる。
図11は、図1に示した品質管理システム1によって工程内での不良率推移を改善した例を示す。図11は、縦軸が不良率および横軸が検査日を表し、工程内における製品の不良率および部品コードごとの不良率の推移を示す。部品コードごとの第1の品質水準つまり不良率は、1%であり、製品の不良率は、部品コードごとの不良率を加算したものである。製品不良に占める部品不良およびそれらの推移状況がわかるようになっている。図11では、部品コード「PARTD」の部品が、部品コードDの受入検査指示前には、第1の品質水準を超えていたため、部品コードDの受入検査指示を行い、部品受入検査を行った結果、部品コード「PARTD」の部品の不良率が減少している。
図12は、図1に示した品質管理システム1によって部品受入検査での不良率推移を改善した例を示す。図12は、縦軸が不良率および横軸が検査日を表す。図12では、恒久対策案の提示前は、部品コード「PARTD」の部品について、部品メーカでの部品選別を行なっているが、不良率が徐々に増加し、第2の品質基準つまり受入検査での不良率が2%を超えたために、「部品仕様変更」という恒久対策案を設計に提示し、設計によって部品仕様変更が行われた結果、部品コード「PARTD」の部品の不良率が激減している。恒久対策によって不良が減少した部品については、部品受入検査指示部401から部品受入検査を廃止するように部品受入検査部門に指示を出してもよい。
図13は、図1に示した品質管理システム1が行なう品質管理処理を示すフローチャートである。組立工程で製品3が組立てられると、ステップS1に移る。
ステップS1では、第1の記憶媒体読取部201は、組立工程で部品2が取付けられた製品3に装着されている第2の記録媒体12に記録される製品情報、および取付けられた部品2に装着されている第1の記録媒体11に記録される部品情報を読取る。ステップS2では、部品取付け実績処理部202は、第1の記憶媒体読取部201によって第2の記録媒体12から読取った製品情報が示す機種名および製造番号と、第1の記録媒体11から読取った部品情報が示す部品コードおよび部品IDとを関連付けて、部品取付け実績データベース203に記憶する。
ステップS3では、第2の記憶媒体読取部204は、検査工程で検査された製品3に装着されている第2の記録媒体12に記録される製品情報を読取る。ステップS4では、製品検査データ処理部205は、第2の記憶媒体読取部204によって読取られた製品情報が示す機種名および製造番号と、検査工程での製品の検査結果および不良項目とを関連付けて、製品検査データベース206に記憶する。
ステップS5では、検査結果がOKか否かを判定する。検査結果がOKであると、処理を終了し、検査結果がOKでないと、製品3を修理工程に送り、ステップS6に進む。ステップS6では、第3の記憶媒体読取部207は、修理工程で修理作業が行なわれた製品3に装着されている第2の記録媒体12に記録される製品情報を読取る。
ステップS7では、不良項目選択部208は、第3の記録媒体読取部207によって読取られた製品情報が示す機種名および製造番号を検索キーにし、製品検査データベース206に記憶されている不良項目を検索する。そして、検索された不良項目を表示し、表示された不良項目の中から、修理者が修理を行なった不良項目を選択入力する。ステップS8では、修理箇所入力部209は、不良項目選択部208によって選択入力された不良項目について、要因および対策を入力するとともに、ステップS6で読取った製品情報が示す機種名および製造番号をキーにして、部品取付け実績データベース203から検索取得した部品コードおよび部品IDを選択入力する。そして、入力された部品コード、部品ID、要因、および対策を、ステップS7で不良項目選択部208よって選択入力された不良項目とともに、修理履歴データベース210に記憶する。
ステップS9では、集計期間指定部301は、修理履歴データベース210から不良部品を抽出し集計するための集計期間を指定する。ステップS10では、不良部品抽出部303は、集計期間指定部301によって指定された集計期間について、不良部品を抽出し、その不良部品の不良率を算出する。製品検査データベース206から、検査日時が集計期間指定部301によって指定された集計期間に入る製品の機種名を抽出するとともに、機種名ごとの検査台数を集計する。修理履歴データベース210に記憶される修理情報が示す部品コードのうち、機種名が製品検査データベース206から抽出された集計期間内の機種名に合致し、かつ要因が部品である部品を不良部品として抽出するとともに、不良部品の部品コードごとに修理件数を集計する。抽出した不良部品の部品コードおよび部品IDをキーにして、発注部品データベース302からその不良部品の発注先である部品メーカを検索し取得する。不良部品の部品コードおよび部品IDに基づいて検索取得した部品メーカと、不良部品の部品コードごとに集計された修理件数とから、部品コードおよび部品メーカの組合せごとの不良部品件数を算出する。さらに算出した不良部品件数を機種名ごとの検査台数で除算することによって、不良率を算出する。算出した不良部品件数および不良率を、部品コードおよび部品メーカの組合せごとに、不良部品件数の多い順序で、たとえば図6に示すように出力する。
ステップS11では、第1品質水準未達の不良部品判定部305は、不良部品抽出部303によって抽出された不良部品の不良率と、設定値すなわち第1品質水準マスタ304に記憶される品質水準つまり工程内不良率とを比較し、不良部品の不良率が工程内不良率以上か否かを判定する。不良部品の不良率が工程内不良率未満であると、処理を終了し、不良部品の不良率が工程内不良率以上であると、その不良部品すなわち工程内不良率を満たさない部品コードの部品を、要受入検査部品として第1品質水準未達の不良部品データベース306に記憶し、ステップS12に進む。
ステップS12では、部品受入検査指示部401は、第1品質水準未達の不良部品データベース20に記憶されている要受入検査部品について、部品受入検査を実施するように部品受入検査部門に指示する。部品受入検査部門への指示は、電子メールでの通知、部品受入部門に設置したPC(Personal Computer)画面へのメッセージ送信、あるいは送信したメッセージの音声出力などによって行うことが可能である。
ステップS13では、第4の記録媒体読取部402は、部品2に装着されている第1の記録媒体11に記録される部品情報を読取る。ステップS14では、部品検査データ処理部403は、第4の記録媒体読取部402によって読取られた部品情報が示す部品コードおよび部品IDと、部品受入検査部門での部品の検査結果および不良項目とを関連付けて、部品受入検査データベース404に記憶する。
ステップS15では、不良推移の表示部501は、製品検査データベース206に記憶される製品検査結果情報および部品受入検査データベース404に記憶される部品受入検査結果情報に基づいて、工程内での部品の不良率推移および部品受入検査での不良率推移を表示する。図11は、工程内での部品の不良率推移の一例であり、図12は、部品受入検査での不良率推移の一例である。
ステップS16では、恒久対策案提示部503は、受入検査での検査結果が示す不良率と、設定値すなわち第2品質水準マスタ502に記憶される受入検査での品質水準つまり受入検査での不良率とを比較し、受入検査での検査結果が示す不良率が、設定値つまり受入検査での不良率以上か否かを判定する。受入検査での検査結果が示す不良率が、受入検査での不良率未満であると、処理を終了し、受入検査での検査結果が示す不良率が、受入検査での不良率以上であると、ステップS17に進む。
ステップS17では、恒久対策案提示部503は、受入検査での検査結果が示す不良率が受入検査での不良率以上である部品コードの部品について、第2品質水準マスタ502に記憶される受入検査での品質水準つまり受入検査での不良率に従って、実施すべき恒久対策および恒久対策を実施すべき実施部門を提示する。提示された恒久対策に基づき、最終的な意思決定を行うことができ、恒久対策の早急な実施が可能となる。ステップS18では、恒久対策を実施し、処理を終了する。
部品取付け実績データベース203、製品検査データベース206、修理履歴データベース210、部品発注データベース302、第1品質水準マスタ304、第1品質水準未達の不良部品データベース306、部品受入検査データベース404、および第2品質水準マスタ502に記憶されるデータは、それぞれのコンピュータに含まれる記憶装置に記憶される。
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、図13に示したフローチャートの品質管理処理の各ステップを実行させるためのプログラムである。このプログラムは、製造品質情報収集部20、部品品質監視部30、部品受入情報収集部40、および恒久対策支援部50を構成するそれぞれのコンピュータに含まれる記憶装置に記憶されるプログラムから構成され、それぞれのコンピュータによって実行される。プログラムは、常にコンピュータに含まれる記憶装置に記憶されている必要はなく、コンピュータに読取り可能な記録媒体に記憶しておいて、必要なときに記録媒体から各コンピュータの記憶装置に読込んでもよい。あるいはプログラムを他の装置に記憶しておいて、必要なときにネットワークなどによって各コンピュータの記憶装置に読込んでもよい。プログラムを読込むためのプログラムは、予め各コンピュータの記憶装置に記憶しておく必要がある。
コンピュータに読取り可能な記録媒体は、たとえばマスクROM(Read Only Memory)およびフラッシュROMなどの半導体記憶素子、ハードディスク、フレキシブルディスク、MO(magneto-optic)ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、光磁気ディスク、IC(Integrated Circuit)カード、または磁気テープなどであるが、これらに限定されるものではない。
このように、製造品質情報収集手段であるたとえば製造品質情報収集部20によって、
製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報であるたとえば部品ID、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報であるたとえば部品コード、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報であるたとえば要因を少なくとも含む製造品質情報が収集され、部品品質監視手段であるたとえば部品品質監視部30によって、製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品が抽出され、抽出された不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品が要受入検査部品と判定される。そして、部品受入情報収集手段であるたとえば部品受入情報収集部40によって、部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査が指示され、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報が収集され、恒久対策提示手段であるたとえば恒久対策支援部50によって、部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報が提示されるので、製品を製造する際に、下流工程たとえば組立工程および検査工程で検出された不良に基づいて、上流工程で実施すべき具体的な対策案を提示することができる。したがって、不良部品が下流工程、たとえば組立工程および検査工程に流入しなくなり、部品不良による修理作業を低減することができる。さらに、恒久対策案を提示するので、意思決定を迅速化することができ、部品不良問題を早期に収束させることができる。
さらに、部品取付け実績処理部によって、検査前の製品についての製品の種類を識別するための機種名および個々の製品を識別するための製造番号を表す製品情報、ならびに製品に組み込まれた部品についての部品種類識別情報である部品コードおよび部品識別情報である部品IDを表す部品情報が収集され、収集された製品情報および部品情報が関連付けられて第1の記憶部であるたとえば部品取付け実績データベース203に記憶され、製品検査データ処理部によって、検査後かつ修理前の製品の製品情報と、製品の検査結果を表す製品検査結果情報とが関連付けられて、第2の記憶部であるたとえば製品検査データベース206に記憶され、修理箇所入力部によって、修理後の製品の機種名、製造番号、不良項目、部品コード、部品ID、不良要因情報である要因、および対策を表す修理情報が入力され、入力された修理情報が第3の記憶部であるたとえば修理履歴データベース210に記憶される。第1〜第3の記憶部と、部品取付け実績処理部と、製品検査データ処理部と、修理箇所入力部とは、前記製造品質情報収集手段に含まれ、前記製造品質情報は、第1の記憶部に記憶される製品情報および部品情報、第2の記憶部に記憶される製品情報および製品検査結果情報、ならびに第3の記憶部に記憶される修理情報を含むので、製品ごとの製品品質履歴追跡および不良のある製品に組み込まれていた不良部品の特定が可能となる。したがって、各不良部品の不良原因を究明することができる。
さらにまた、部品情報が記録され、かつ部品に装着される第1の記録媒体と、製品情報が記録され、かつ製品に装着される第2の記録媒体とが含まれ、第1の記録媒体読取部によって、組立工程において、第1の記録媒体に記録される部品情報および第2の記録媒体に記録される製品情報が読取られる。そして、第1の記録媒体読取部を含む前記部品取付け実績処理部によって、検査前に第1の記録媒体読取部によって第1の記録媒体および第2の記録媒体を読取ることによって、検査前の製品の製品情報と製品に組み込まれた部品の部品情報とがそれぞれ収集されるので、すなわち部品および部品情報、ならびに製品および製品情報をそれぞれ一対一に対応させることができるので、第1の記憶部に間違った情報が記憶されることを防止することができる。したがって、記憶される情報の信頼性を向上することができる。さらに、人が情報を入力する必要がなく、操作性が向上する。
さらに、第2の記録媒体読取部によって、検査工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報が読取られ、第2の記録媒体読取部を含む前記製品検査データ処理部によって、検査後かつ修理前に第2の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報が、検査後かつ修理前の製品の製品情報として、第2の記憶部であるたとえば製品検査データベース206に記憶されるので、製品ごとの検査結果を表示することができる。したがって、検査結果の中から、部品の不良を選択することができる。
さらにまた、前記製品検査結果情報は、不良の有無であるたとえば検査結果および不良項目を含み、第3の記録媒体読取部によって、修理工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報が読取られ、不良項目選択部によって、第2の記憶部に記憶される製品検査結果情報の中から、第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報によって識別される製品の製品検査結果情報が検索されて表示され、表示された製品検査結果情報の中から、不良の有無が不良有であるたとえば「NG」である製品検査結果情報が選択される。そして、第3の記録媒体読取部と不良項目選択部とを含む前記修理箇所入力部によって、修理後に第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報が示す製品の機種名および製造番号、ならびに不良項目選択部によって選択された製品検査結果情報が示す不良項目が、修理情報の製品の機種名、製造番号、および不良項目として第3の記憶部であるたとえば修理履歴データベース210に記憶されるので、不良項目を容易に間違いなく入力することができる。したがって、操作性を向上し、情報の信頼性を向上することができる。
さらに、第3の記録媒体読取部によって、修理工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報が読取られる。そして、第3の記録媒体読取部を含む前記修理箇所入力部によって、第1の記憶部であるたとえば部品取付け実績データベース203に記憶される部品情報の中から、修理後に第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報に関連付けられた部品情報が検索されて表示され、表示された部品情報の中から、修理工程において修理された部品の部品情報が選択入力され、選択入力された部品情報が示す部品コードおよび部品IDが、修理情報の部品コードおよび部品IDとして第3の記憶部であるたとえば修理履歴データベース210に記憶されるので、部品コードおよび部品IDを容易に間違いなく入力することができる。したがって、操作性を向上し、情報の信頼性を向上することができる。
さらにまた、前記製造品質情報は、製品の修理に関する修理情報を含み、集計期間指定部によって、集計期間が指定され、第4の記憶部であるたとえば部品発注データベース302によって、発注した部品について部品メーカ、納入数量、納入日時、および部品識別情報である部品IDを部品種類識別情報である部品コードごとに表す発注情報が記憶され、不良部品抽出部によって、製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報に含まれる修理情報および第4の記憶部に記憶される発注情報から、不良部品が抽出される。そして、第6の記憶部によって、予め定める第1の品質水準を表す第1品質水準情報が記憶され、不良部品判定部によって、集計期間指定部によって指定された集計期間について、不良部品抽出部によって抽出された不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品の品質水準と、第6の記憶部であるたとえば第1品質水準マスタ304に記憶される第1品質水準情報が示す予め定める第1の品質水準とが比較され、予め定める第1の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品が要受入検査部品と判定され、判定された要受入検査部品を表す要受入検査部品情報が第5の記憶部であるたとえば第1品質水準未達の不良部品データベース306に記憶される。さらに、集計期間指定部と、第4の記憶部と、第5の記憶部と、不良部品抽出部と、第6の記憶部と、不良部品判定部とは、前記部品品質監視手段に含まれ、前記部品受入情報収集手段によって、第5の記憶部に記憶される要受入検査部品情報が示す要受入検査部品が、部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品とされるので、集計期間における部品ごとの品質水準たとえば不良率を算出し、不良率に基づいて要受入検査部品を抽出することができる。したがって、要受入検査部品を受入検査の対象とすることができる。
さらに、部品種類識別情報である部品コードおよび部品識別情報である部品IDを表す部品情報が記録され、部品に装着される第1の記録媒体が含まれ、部品受入検査指示部によって、前記部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品について、部品受入検査が指示され、第4の記録媒体読取部によって、受け入れた部品に装着された第1の記録媒体に記録される部品情報が読取され、部品受入検査データ処理部によって、第4の記録媒体読取部によって第1の記録媒体から読取った部品情報と、部品の受入検査結果を表す部品受入検査結果情報とが関連付けられて、第7の記憶部であるたとえば部品受入検査データベース404に記憶される。そして、部品受入検査指示部と、第4の記録媒体読取部と、第7の記憶部と、部品受入検査データ処理部とは、前記部品受入情報収集手段に含まれ、前記恒久対策提示手段によって、第7の記憶部に記憶される部品受入検査結果情報が、前記部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報とされるので、要受入検査部品について受入検査を実施させることができる。したがって、不良部品が下流工程に流入することを防止することができる。
さらにまた、不良推移表示部によって、前記製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報および前記部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報に基づいて、部品の不良率推移が算出され、算出された不良率推移を表す不良率推移情報が表示され、第8の記憶部であるたとえば第2品質水準マスタ502によって、予め定める第2の品質水準を表す第2品質水準情報、ならびに第2品質水準情報が示す予め定める第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品について、その第2の品質水準を満たさない品質水準に応じた実施すべき恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報が記憶される。そして、恒久対策案提示部によって、不良推移表示部によって表示される不良率推移情報が示す不良率推移に基づく品質水準のうち、第8の記憶部に記憶される第2品質水準情報が示す予め定める第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品について、第8の記憶部に記憶される恒久対策情報が示す恒久対策案および恒久対策実施部門のうち、その第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品の品質水準に応じた恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報が提示される。さらに、不良推移表示部と、第8の記憶部と、恒久対策案提示部とを含む前記恒久対策提示手段によって、不良推移表示部によって算出された不良率推移情報が示す不良率推移が示す品質水準が、部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準とされ、さらに恒久対策案提示部によって、恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報が提示されるので、客観的な品質水準に基づいて恒久対策案を提示することができる。したがって、部品の品質を高品質な状態で安定化することができる。
さらに、前記製造品質情報収集手段、前記部品品質監視手段、前記部品受入情報収集手段、および前記恒久対策提示手段は、データ送受信を行なうためのネットワークに接続されるので、各構成要素間でデータを送受信することができる。したがって、他の構成要素で保持している情報をお互いに利用することができる。
さらにまた、製造品質情報収集ステップであるたとえば図13に示したステップS1〜S5で、製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集し、部品品質監視ステップであるたとえば図13に示したステップS6〜S10で、製造品質情報収集ステップで収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する。そして、部品受入情報収集ステップであるたとえば図13に示したステップSS11〜S14で、部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集し、恒久対策提示ステップであるたとえば図13に示したステップS16〜S18で、部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段ステップで収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示するので、製品を製造する際に、下流工程たとえば組立工程および検査工程で検出された不良に基づいて、上流工程で実施すべき具体的な対策案を提示することができる。したがって、本発明に係る品質管理方法を用いれば、不良部品が下流工程、たとえば組立工程および検査工程に流入しなくなり、部品不良による修理作業を低減することができる。さらに、恒久対策案を提示するので、意思決定を迅速化することができ、部品不良問題を早期に収束させることができる。
さらに、コンピュータに、製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集する製造品質情報収集ステップと、製造品質情報収集ステップで収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する部品品質監視ステップと、部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集する部品受入情報収集ステップと、部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段ステップで収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示する恒久対策提示ステップとからなる品質管理方法の各ステップを実行させるためのプログラムとして提供することができる。
さらにまた、前記プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として提供することができる。
本発明の実施の一形態である品質管理システム1の構成の一例を示す。 図1に示した部品取付け実績データベース203の構造の一例を示す。 図1に示した製品検査データベース206の構造の一例を示す。 図1に示した修理履歴データベース210の構造の一例を示す。 図1に示した部品発注データベース302の構造の一例を示す。 図1に示した不良部品抽出部303が抽出した抽出結果70の一例を示す。 図1に示した第1品質水準マスタ304の構造の一例を示す。 図1に示した第1品質水準未達の不良部品データベース306の構造の一例を示す。 図1に示した部品受入検査データベース404の構造の一例を示す。 図1に示した第2品質水準マスタ502の構造の一例を示す。 図1に示した品質管理システム1によって工程内での不良率推移を改善した例を示す。 図1に示した品質管理システム1によって部品受入検査での不良率推移を改善した例を示す。 図1に示した品質管理システム1が行なう品質管理処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 品質管理システム
2 部品
3 製品
11 第1の記録媒体
12 第2の記録媒体
20 製造品質情報収集部
30 部品品質監視部
40 部品受入情報収集部
50 恒久対策支援部
60 ネットワーク
201 第1の記憶媒体読取部
202 部品取付け実績処理部
203 部品取付け実績データベース
204 第2の記憶媒体読取部
205 製品検査データ処理部
206 製品検査データベース
207 第3の記憶媒体読取部
208 不良項目選択部
209 修理箇所入力部
210 修理履歴データベース
301 集計期間指定部
302 部品発注データベース
303 不良部品抽出部
304 第1品質水準マスタ
305 第1品質水準未達の不良部品判定部
306 第1品質水準未達の不良部品データベース
401 部品受入検査指示部
402 第4の記録媒体読取部
403 部品検査データ処理部
404 部品受入検査データベース
501 不良推移の表示部
502 第2品質水準マスタ
503 恒久対策案提示部

Claims (13)

  1. 製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集する製造品質情報収集手段と、
    製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する部品品質監視手段と、
    部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集する部品受入情報収集手段と、
    部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示する恒久対策提示手段とを含むことを特徴とする品質管理システム。
  2. 前記製造品質情報収集手段は、
    第1〜第3の記憶部と、
    検査前の製品についての製品の種類を識別するための機種名および個々の製品を識別するための製造番号を表す製品情報、ならびに製品に組み込まれた部品についての部品種類識別情報である部品コードおよび部品識別情報である部品IDを表す部品情報を収集し、収集した製品情報および部品情報を関連付けて第1の記憶部に記憶する部品取付け実績処理部と、
    検査後かつ修理前の製品の製品情報と、製品の検査結果を表す製品検査結果情報とを関連付けて、第2の記憶部に記憶する製品検査データ処理部と、
    修理後の製品の機種名、製造番号、不良項目、部品コード、部品ID、不良要因情報である要因、および対策を表す修理情報を入力し、入力した修理情報を第3の記憶部に記憶する修理箇所入力部とを含み、
    前記製造品質情報は、第1の記憶部に記憶される製品情報および部品情報、第2の記憶部に記憶される製品情報および製品検査結果情報、ならびに第3の記憶部に記憶される修理情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の品質管理システム。
  3. 部品情報が記録され、かつ部品に装着される第1の記録媒体と、製品情報が記録され、かつ製品に装着される第2の記録媒体とを含み、
    前記部品取付け実績処理部は、
    組立工程において、第1の記録媒体に記録される部品情報および第2の記録媒体に記録される製品情報を読取る第1の記録媒体読取部を含み、
    検査前に第1の記録媒体読取部によって第1の記録媒体および第2の記録媒体を読取ることによって、検査前の製品の製品情報と製品に組み込まれた部品の部品情報とをそれぞれ収集することを特徴とする請求項2に記載の品質管理システム。
  4. 前記製品検査データ処理部は、
    検査工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報を読取る第2の記録媒体読取部を含み、
    検査後かつ修理前に第2の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報を、検査後かつ修理前の製品の製品情報として、第2の記憶部に記憶することを特徴とする請求項2に記載の品質管理システム。
  5. 前記製品検査結果情報は、不良の有無および不良項目を含み、
    前記修理箇所入力部は、
    修理工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報を読取る第3の記録媒体読取部と、
    第2の記憶部に記憶される製品検査結果情報の中から、第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報によって識別される製品の製品検査結果情報を検索して表示し、表示した製品検査結果情報の中から、不良の有無が不良有である製品検査結果情報を選択する不良項目選択部とを含み、
    修理後に第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報が示す製品の機種名および製造番号、ならびに不良項目選択部によって選択された製品検査結果情報が示す不良項目を、修理情報の製品の機種名、製造番号、および不良項目として第3の記憶部に記憶することを特徴とする請求項2に記載の品質管理システム。
  6. 前記修理箇所入力部は、
    修理工程において、第2の記録媒体に記録される製品情報を読取る第3の記録媒体読取部を含み、
    第1の記憶部に記憶される部品情報の中から、修理後に第3の記録媒体読取部によって第2の記録媒体から読取った製品情報に関連付けられた部品情報を検索して表示し、表示した部品情報の中から、修理工程において修理された部品の部品情報を選択入力し、選択入力した部品情報が示す部品コードおよび部品IDを、修理情報の部品コードおよび部品IDとして第3の記憶部に記憶することを特徴とする請求項2に記載の品質管理システム。
  7. 前記製造品質情報は、製品の修理に関する修理情報を含み、
    前記部品品質監視手段は、
    集計期間を指定する集計期間指定部と、
    発注した部品について部品メーカ、納入数量、納入日時、および部品識別情報である部品IDを部品種類識別情報である部品コードごとに表す発注情報を記憶する第4の記憶部と、
    製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報に含まれる修理情報および第4の記憶部に記憶される発注情報から、不良部品を抽出する不良部品抽出部と、
    第5の記憶部と、
    予め定める第1の品質水準を表す第1品質水準情報を記憶する第6の記憶部と、
    集計期間指定部によって指定された集計期間について、不良部品抽出部によって抽出された不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品の品質水準と、第6の記憶部に記憶される第1品質水準情報が示す予め定める第1の品質水準とを比較し、予め定める第1の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品を要受入検査部品と判定し、判定した要受入検査部品を表す要受入検査部品情報を第5の記憶部に記憶する不良部品判定部とを含み、
    前記部品受入情報収集手段は、第5の記憶部に記憶される要受入検査部品情報が示す要受入検査部品を、部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品とすることを特徴とする請求項1に記載の品質管理システム。
  8. 部品種類識別情報である部品コードおよび部品識別情報である部品IDを表す部品情報が記録され、部品に装着される第1の記録媒体を含み、
    前記部品受入情報収集手段は、
    前記部品品質監視手段によって要受入検査部品と判定された種類の部品について、部品受入検査を指示する部品受入検査指示部と、
    受け入れた部品に装着された第1の記録媒体に記録される部品情報を読取る第4の記録媒体読取部と、
    第7の記憶部と、
    第4の記録媒体読取部によって第1の記録媒体から読取った部品情報と、部品の受入検査結果を表す部品受入検査結果情報とを関連付けて、第7の記憶部に記憶する部品受入検査データ処理部とを含み、
    前記恒久対策提示手段は、第7の記憶部に記憶される部品受入検査結果情報を、前記部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報とすることを特徴とする請求項1に記載の品質管理システム。
  9. 前記恒久対策提示手段は、
    前記製造品質情報収集手段によって収集された製造品質情報および前記部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報に基づいて、部品の不良率推移を算出し、算出した不良率推移を表す不良率推移情報を表示する不良推移表示部と、
    予め定める第2の品質水準を表す第2品質水準情報、ならびに第2品質水準情報が示す予め定める第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品について、その第2の品質水準を満たさない品質水準に応じた実施すべき恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報を記憶する第8の記憶部と、
    不良推移表示部によって表示される不良率推移情報が示す不良率推移に基づく品質水準のうち、第8の記憶部に記憶される第2品質水準情報が示す予め定める第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品について、第8の記憶部に記憶される恒久対策情報が示す恒久対策案および恒久対策実施部門のうち、その第2の品質水準を満たさない品質水準の種類の部品の品質水準に応じた恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報を提示する恒久対策案提示部とを含み、
    不良推移表示部によって算出された不良率推移情報が示す不良率推移が示す品質水準を、部品受入情報収集手段によって収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準とし、さらに恒久対策案提示部によって、恒久対策案および恒久対策実施部門を表す恒久対策情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の品質管理システム。
  10. 前記製造品質情報収集手段、前記部品品質監視手段、前記部品受入情報収集手段、および前記恒久対策提示手段は、データ送受信を行なうためのネットワークに接続されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の品質管理システム。
  11. 製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集する製造品質情報収集ステップと、
    製造品質情報収集ステップで収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する部品品質監視ステップと、
    部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集する部品受入情報収集ステップと、
    部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段ステップで収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示する恒久対策提示ステップとを含むことを特徴とする品質管理方法。
  12. コンピュータに、
    製品に組み込まれた部品を個々に識別するための部品識別情報、その部品の種類を識別するための部品種類識別情報、および部品が不良の要因であることを少なくとも含む不良の要因を表す不良要因情報を少なくとも含む製造品質情報を収集する製造品質情報収集ステップと、
    製造品質情報収集ステップで収集された製造品質情報に含まれる部品識別情報が示す部品の中から、不良要因情報が示す不良要因が部品である不良部品を抽出し、抽出した不良部品の部品種類識別情報が示す種類の部品のうち、予め定める第1の品質水準を満たさない種類の部品を要受入検査部品と判定する部品品質監視ステップと、
    部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品について部品受入検査を指示し、部品受入検査の検査結果を表す部品受入検査結果情報を収集する部品受入情報収集ステップと、
    部品品質監視手段ステップで要受入検査部品と判定された種類の部品の中に、部品受入情報収集手段ステップで収集された部品受入検査結果情報が示す検査結果に基づく品質水準が、予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品があると、予め定める恒久対策案のうち、前記予め定める第2の品質水準を満たさない種類の部品の品質水準に対応する恒久対策案を表す情報を含む恒久対策案情報を提示する恒久対策提示ステップとを実行させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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