JP2008203339A - 電子機器、及びノイズ音の消去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】内蔵電子部品から発せられたノイズ音を打ち消すことができ、内蔵される部品の点数を減らし、機器全体の小型化を図ることができる電子機器。
【解決手段】冷却装置10やバラスト212の駆動を検出する駆動状態監視部44と、この冷却装置10やバラスト212から発せられるノイズ音を打ち消すための音情報が格納される情報メモリ431と、この音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を出力する音声出力装置30と、駆動状態監視部44が冷却装置10やバラスト212の駆動を検出したことに応じて、対応する音情報を情報メモリ431から読み出し、その音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を音声出力装置30により出力させる制御部45とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】冷却装置10やバラスト212の駆動を検出する駆動状態監視部44と、この冷却装置10やバラスト212から発せられるノイズ音を打ち消すための音情報が格納される情報メモリ431と、この音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を出力する音声出力装置30と、駆動状態監視部44が冷却装置10やバラスト212の駆動を検出したことに応じて、対応する音情報を情報メモリ431から読み出し、その音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を音声出力装置30により出力させる制御部45とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、駆動した場合にノイズ音を発する内蔵電子部品を備えた電子機器、及び、内蔵電子部品が発するノイズ音の消去方法に関する。
近年、市販されている電子機器においては、内蔵される電子部品(以下、内蔵電子部品)に、例えば空冷ファンのような、駆動した場合にノイズ音を発するものがある。そこで、従来においては、このノイズ音を打ち消す機能を備えた電子機器が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
開示されている技術では、ノイズ音を集音する集音マイクが、ノイズ音を発する内蔵電子部品の近くに設けられており、この内蔵電子部品が駆動した場合に、その内蔵部品からから発せられたノイズ音を集音するように構成されている。この集音されたノイズ音は、制御装置により解析される。さらに、制御装置は、このノイズ音の解析に基づいてノイズ音を打ち消す音情報を生成し、この音情報に基づいて増幅器を介してスピーカから出力する。これによって、ノイズ音は、この出力音によって打ち消される。
特開2002−204410号公報
一方、近年の電子機器市場においては、より小型に構成されたものが好まれる傾向にある。ところが、上述の例の電子機器においては、ノイズ音を発する内蔵電子部品ごとに、集音マイクを設ける必要があり、内蔵される電子部品の点数を増やしてしまう。これによって、機器全体として嵩張ってしまう問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、内蔵電子部品から発せられたノイズ音を打ち消すことができ、さらに、ノイズ音を集音するための集音マイクを設けることを省いて内蔵される部品の点数を減らし、機器全体の小型化を図ることができる電子機器及び内蔵電子部品が発するノイズ音の消去方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の手段の電子機器及びノイズ音の消去方法を提供する。
すなわち、本発明に係る電子機器は、駆動した場合にノイズ音を発する内蔵電子部品を少なくとも1つ備えた電子機器であって、前記内蔵電子部品の駆動状態を検出する駆動状態監視部と、前記内蔵電子部品が駆動中に発するノイズ音を打ち消すための音情報が格納される音情報記憶部と、前記音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を出力する音声出力部と、前記駆動状態監視部にて前記内蔵電子部品が駆動状態であると検出した場合に、駆動状態が検出された前記内蔵電子部品に対応する前記音情報を、前記音情報記憶部から読み出し、その読み出した前記音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を前記音声出力部により出力させる制御部と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、本発明に係る電子機器は、駆動した場合にノイズ音を発する内蔵電子部品を少なくとも1つ備えた電子機器であって、前記内蔵電子部品の駆動状態を検出する駆動状態監視部と、前記内蔵電子部品が駆動中に発するノイズ音を打ち消すための音情報が格納される音情報記憶部と、前記音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を出力する音声出力部と、前記駆動状態監視部にて前記内蔵電子部品が駆動状態であると検出した場合に、駆動状態が検出された前記内蔵電子部品に対応する前記音情報を、前記音情報記憶部から読み出し、その読み出した前記音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を前記音声出力部により出力させる制御部と、を備えたことを特徴とする。
この電子機器によれば、内蔵電子部品が駆動中に発するノイズ音を打ち消すための音情報が予め音情報記憶部に記録されているので、駆動状態監視部にて内蔵電子部品が駆動状態であると検出した場合、駆動が検出された内蔵電子部品に対応するノイズ音を打ち消すための音情報を音情報記憶部から読み出し、その読み出した音情報に基づいて音声出力部からノイズ音を打ち消す音を出力することができる。これによって、内蔵電子部品が発するノイズ音に対する消音効果を得ることができる。
したがって、集音マイクを設けることなく、内蔵電子部品から発せられたノイズ音を打ち消して消音効果を得ることができるので、内蔵される部品点数を減らすことができて、機器全体を、より小型にすることができる。
また、内蔵される制御装置は、集音されていたノイズ音を解析したり、音情報を生成したりする必要も無くなるので、制御装置の演算制御処理負担も軽減することができる。
また、内蔵される制御装置は、集音されていたノイズ音を解析したり、音情報を生成したりする必要も無くなるので、制御装置の演算制御処理負担も軽減することができる。
本発明に係る電子機器において、前記駆動状態監視部は、前記内蔵電子部品の駆動状態を少なくとも1種類以上検出し、前記音情報記憶部は、前記内蔵電子部品から発せられるノイズ音を打ち消すための音情報を前記内蔵電子機器の少なくとも1つ以上の駆動状態毎に格納し、前記制御部は、前記駆動状態監視部にて検出された前記内蔵電子部品の駆動状態に対応する前記音情報を前記音情報記憶部から読み出し、その読み出した前記音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を前記音声出力部により出力させることが好ましい。
この電子機器によれば、内蔵電子部品の駆動状態にノイズ音の異なる複数種類の駆動状態(例えば、段階的な種類)が有る場合であっても、駆動状態監視部は、その複数種類の駆動状態うちの何れの駆動状態であるかを検出することができる。また、音情報記憶部も、その複数種類の駆動状態に対応した内蔵電子部品から発せられるノイズ音を打ち消すための音情報を格納しているので、制御部は、音情報記憶部から、駆動状態監視部によって検出された内蔵電子部品の駆動状態に対応する音情報を読み出すことができる。そして、制御部は、その音情報に基づいて音声出力部からノイズ音を打ち消す音を出力させることができる。これによって、内蔵電子部品がノイズ音の異なる複数種類の何れかの駆動状態で駆動した場合であっても、消音効果を得ることができる。
また、上述した本発明に係る電子機器は、光束を射出する光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えた、プロジェクタとして構成されるものであってよい。
このようにすれば、静粛性の高いプロジェクタを構成することができる。
このようにすれば、静粛性の高いプロジェクタを構成することができる。
また、本発明に係るノイズ音の消去方法は、駆動した場合にノイズ音を発する内蔵電子部品を少なくとも1つ備えた電子機器のノイズ音の消去方法であって、前記内蔵電子部品の駆動状態を検出する駆動状態検出ステップと、前記内蔵電子部品が駆動中に発するノイズ音を打ち消すための音情報が予め格納された音情報記憶部から、前記駆動状態検出ステップにて駆動状態であると検出した前記内蔵電子部品に対応した前記音情報を読み出す音情報読出ステップと、前記音情報読出ステップにて読み出した前記音情報に基づいて、前記内蔵電子部品の駆動に伴って発せられたノイズ音を打ち消す音を出力する音出力ステップと、を備えたことを特徴とする。
このノイズ音の消去方法によれば、駆動状態検出ステップにて内蔵電子部品の駆動状態を検出する。そして、音情報読出ステップにより内蔵電子部品の駆動に伴って発せられるノイズ音に対応したノイズ音を打ち消すための音情報を音情報記憶部から読み出し、音出力ステップにより読み出した音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を出力させる。これによって、内蔵電子部品が駆動してノイズ音を発した場合でも、このノイズ音を音声出力部から出力される音によって、このノイズ音を打ち消して消音効果を得ることができる。
以下、本発明に係る電子機器及びノイズ音の消去方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る電子機器の実施の形態を示すブロック図である。この実施形態においては、電子機器の一例として、プロジェクタを取り上げて説明している。
図1における符号1は、本発明に係るプロジェクタである。このプロジェクタ1は、複数種類の電子部品を内蔵して構成されるものである。この内蔵電子部品の中には、駆動した場合にノイズ音を発するものがあり、このプロジェクタ1においては、冷却装置10とバラスト212とがノイズ音を発するものとして列挙している。なお、冷却装置10は、後述するが、ファン11とファンドライバ12とを備えてプロジェクタ1内部に外気を送風して冷却させる内蔵電子部品である。また、バラスト212は、光源装置41の一部を構成する内蔵電子部品である。
プロジェクタ1は、図1に示すように、内部に外気を送風して冷却させる冷却装置10と、スクリーンに画像を投射する画像投射装置20と、音を出力する音声出力部としての音声出力装置30と、これら冷却装置10、画像投射装置20および音声出力装置30に電気的に接続されて各装置10,20,30を制御する制御装置40とを備えて大略構成される。また、このプロジェクタ1の内部には、サーミスタ等の図示しない適宜の温度検出部が備えられている。この温度検出部は、このプロジェクタ1の内部温度を連続的に測定し、その測定された内部温度に応じた信号を制御装置40に送信する。
冷却装置10は、プロジェクタ1内部に外気を送風し内部を冷却する内蔵電子部品である。この冷却装置10は、空気を送風するファン11と、このファン11の駆動回路となるファンドライバ12とを備えて構成される。また、この冷却装置10は複数種類の駆動状態を有して駆動するように構成されている。なお、以下の説明においては、本発明を理解し易くするために、複数種類の駆動状態を3種類の駆動状態の例を示して説明している。また、この冷却装置10は、その3種類の駆動状態のそれぞれにおいて、それぞれ異なる3種類のノイズ音を発する。
画像投射装置20は、スクリーンに画像を投射する内蔵電子部品である。この画像投射装置20は、光束を射出する光源装置21と、光源装置21から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置22と、光変調装置22によって変調された光束を拡大投射する投射光学装置23とを備えて構成される。光源装置21は、光を射出するランプ211と、このランプ211の駆動回路となる内蔵電子部品としてのバラスト212とを備えて構成される。このバラスト212は、上述の冷却装置10とは異なり、この例においては、単一の駆動状態で駆動するようになっている。これにより、このバラスト212は、単一のノイズ音を発する。なお、このバラスト212にあっても、複数種類の駆動状態を有して、それぞれ異なる複数種類のノイズ音を発するように構成されるものであってもよい。
音声出力装置30は、音情報に基づいて音を出力する内蔵電子部品である。この音声出力装置30は、入力された音情報を増幅する増幅器31と、この増幅された音情報を出力するスピーカ32とを備えて構成される。この音声出力装置30は、後にも詳述するが、制御装置40(詳しくは音声出力装置制御部453)によって制御され、ノイズ音を打ち消すように音も出力するほか、画像や映像に合わせた一般的な音声も出力する。
次に、これらの各装置10,20,30を制御する制御装置40について説明する。制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)41と、RAM(Random Access Memory)42及びROM(Read Only Memory)43等が実装された回路基板を備えて構成される。CPU41が、ROM43内の制御プログラムにしたがって演算制御処理を行い、このプロジェクタ1内の各内蔵電子部品(冷却装置10、画像投射装置20、音声出力装置30等)を制御する。ROM43は、音情報記憶部としての情報メモリ431の機能を備えている。
加えて、この制御装置40は、操作部35からの操作信号を受け付ける操作受付部46を備えている。操作受付部46は、スイッチ操作による操作部35から操作入力に応じた操作信号を受信するためのものである。操作部35から送信された操作信号を受信した操作受付部46は、同じ制御装置40内のCPU41に受信した操作信号内容を認識させ、CPU41(後述する冷却装置制御部451、画像投射装置制御部452、音声出力装置制御部453等)は、その操作信号にしたがって各種の処理を行う。なお、この操作部35としては、具体的には、外装筐体に設けられプロジェクタ1を操作する操作パネルや、遠隔操作可能なリモートコントローラによって構成されている。
このCPU41は、駆動状態監視部44及び制御部45としての機能を備えている。駆動状態監視部44は、このプロジェクタ1に備えられる内蔵電子部品の駆動状態を検出する。この例の駆動状態監視部44は、冷却装置10とバラスト212とのそれぞれ対応した、冷却装置監視部441と光源装置監視部442とを備えて構成されている。
また、制御部45は、上述したような各装置10,20,30を制御する。この例の制御部45は、冷却装置10と、光源装置21と、音声出力装置30とのそれぞれ対応した、冷却装置制御部451と、画像投射装置制御部452と、音声出力装置制御部453とを備えて構成されている。これらの各制御部451,452,453のそれぞれは、対応した、冷却装置10、画像投射装置20(光源装置21)、音声出力装置30のそれぞれの駆動を制御する。なお、これらの各制御部451,452,453は、一例に過ぎず、さらに適宜の機能を有した制御部が備えられるものであってよい。
冷却装置監視部441は、冷却装置制御部451からファンドライバ12に対して適宜の駆動制御(電力供給を指示)した場合に、冷却装置10が駆動したものと検出するようになっている。また、光源装置監視部442は、画像投射装置制御部452からバラスト212に対して適宜の駆動制御(電力供給を指示)した場合に、光源装置21が駆動したものと検出するようになっている。
冷却装置制御部451が冷却装置10に対して適宜の駆動制御するのは、温度検出部から送信される内部温度に関する信号が、予め定めていた閾値を超えたと冷却装置制御部451が判断した場合である。また、画像投射装置制御部452がバラスト212(画像投射装置20)に対して適宜の駆動制御するのは、操作部35にて操作入力(例えば「電源オン」)がされ、この操作部35から操作受付部46に、その旨の操作信号を送信した場合である。つまり、冷却装置監視部441は、ファン11の駆動制御と同時に、その駆動状態を検出する。また、光源装置監視部442は、操作部35からの操作入力と同時に、その駆動状態を検出する。
ここで、冷却装置制御部451は、ファン11が予め設定された内部温度に対応した回転速度(冷却強度)で回転するように、ファンドライバ12を制御している。ファン11の回転速度(冷却強度)は、プロジェクタ1の内部温度の変化に依存して、段階的に変化するようになっている。なお、この内部温度に対応した回転速度となる電力供給に関する情報は、ROM43に格納されており、冷却装置制御部451は、この電力供給に関する情報にしたがって、ファンドライバ12に駆動制御信号を送信する。
次に、冷却装置制御部451による制御について、冷却装置10の駆動状態とともに説明する。この例においては、冷却装置10は、複数種類となる3種類『強、中、弱』の駆動状態で駆動するようになっている。この3種類『強、中、弱』の駆動状態は、ファン11の最小回転数から最大回転数までの回転数域を、3等分に分割することによって、段階的に設定されている。また、冷却装置監視部441は、冷却装置制御部451が送信する制御信号が、この3等分された『強、中、弱』の何れかの電力供給(回転数)の範囲に属する制御信号であるかを判断することにより、この3種類『強、中、弱』の駆動状態の、何れの駆動状態であるかを判断している。
具体的には、冷却装置制御部451が、ファンドライバ12に指示する駆動制御信号(指示する電力供給の範囲)を、この3等分された『強、中、弱』の何れかの回転数の範囲に属する制御信号であるかを判断することにより、3種類『強、中、弱』の駆動状態の何れかを判断している。このファンドライバ12に指示する電力供給の情報は、温度検出部から送信される内部温度の信号に対応して、後に説明する情報メモリ431に格納されている。
音声出力装置制御部453は、ROM43に格納されている音情報に基づいて音声出力装置30を制御する。例えば、冷却装置監視部441および光源装置監視部442にて、冷却装置10(ファン11)や画像投射装置20(バラスト212)が、駆動状態であると検出した場合に、その駆動が検出された冷却装置10やバラスト212の音情報を、後に説明する情報メモリ431から読み出し、その音情報を増幅器31に送信する等して音声出力装置30を制御する。
ROM43は、音情報記憶部としての情報メモリ431のほか、各種のプログラム及び情報も格納可能に構成されている。この情報メモリ431は、上述した冷却装置10及びバラスト212に対応した、この冷却装置10及びバラスト212から発せられるノイズ音を打ち消すための音情報を格納している。
情報メモリ431に格納されている音情報は、プロジェクタ1の生産工程において、予め、所定の駆動状態における冷却装置10とバラスト212のノイズ音の波形を測定して得られた結果に基づいて生成したものである。具体的には、冷却装置10とバラスト212とを駆動した場合に発せられるノイズ音の、それぞれの波形の逆位相かつ同振幅とされた波形を、ノイズキャンセル波形(アクティブノイズキャンセル法)とし、これを音情報としている。
また、冷却装置10については、3種類の駆動状態を有しているので、そのノイズ音に対応する音情報としては、ファン11の回転速度(冷却強度)の『強、中、弱』のそれぞれに区分けされた範囲の中心回転数で発せられるノイズ音を、それぞれの駆動状態で発せられるノイズ音として設定し、このノイズ音の波形の逆位相かつ同振幅とされた波形を、音情報としている。
例えば、冷却装置10の駆動状態が、『強』の範囲に存する場合には、その『強』の範囲の中心回転数において発せられるノイズ音が、その『強』の駆動状態で発せられるノイズ音として設定され、そのノイズ音の波形の逆位相かつ同振幅とされた波形を、音情報としている。また、冷却装置10の駆動状態が『中』若しくは『弱』の場合も、この『強』の場合と同様にして生成したノイズキャンセル波形を、その音情報としている。
以上のように構成されたプロジェクタ1は、制御装置40によって、次のような制御がなされて、冷却装置10及びバラスト212から発せられるノイズ音を消去する。この制御のフローは、本発明に係るノイズ音の消去方法の実施の形態でもあり、図2のフローチャートで示している。また、このノイズ音を消去するための制御は、ノイズ音が特に気になるような、例えば一般的な音声出力がされずに画像(映像)のみを投射しているような静かな場合においてなされている。つまり、一般的な音声を出力している場合には、以下のようなノイズ音を消去するための制御はなされないようになっている。
ここで、この例においては、操作部35から操作入力されたものとしており、画像投射装置制御部452は、画像投射装置20に対して駆動制御している。すなわち、画像投射装置制御部452が駆動しているので、バラスト212も駆動しており、光源装置監視部442も、画像投射装置制御部452が画像投射装置20に対して駆動制御していることを検出している。したがって、この例においては、常時、音声出力装置制御部453が、音声出力装置30に、情報メモリ431から読み出した音情報を送信し、音声出力装置30は、その送信された音情報を増幅器31によって増幅し、スピーカ32によって出力している。
次に、冷却装置10によって発せられたノイズ音の消去方法を説明する。すなわち、図2は、冷却装置10によって発せられたノイズ音を消去するための制御フローチャートである。
図2のフローチャート(S10)に示すように、先ず、冷却装置監視部441(駆動状態監視部44)が、冷却装置10が駆動した旨の検出が有ったのか否かを判断する(駆動状態検出ステップS11)。具体的には、上述したように、冷却装置監視部441が、温度検出部から送信される内部温度と、ROM43に格納されている電力供給に関する情報と対比して、駆動制御(電力供給の指示)をしたか否かを判断する。
図2のフローチャート(S10)に示すように、先ず、冷却装置監視部441(駆動状態監視部44)が、冷却装置10が駆動した旨の検出が有ったのか否かを判断する(駆動状態検出ステップS11)。具体的には、上述したように、冷却装置監視部441が、温度検出部から送信される内部温度と、ROM43に格納されている電力供給に関する情報と対比して、駆動制御(電力供給の指示)をしたか否かを判断する。
このS11の判断において、冷却装置10が駆動した旨の検出が有った場合には、次に、この冷却装置10の駆動状態が、3種類の駆動状態のうち何れの駆動状態であるかを判断する(駆動状態検出ステップS12,S15)。具体的には、冷却装置監視部441が、温度検出部から送信される内部温度と、ROM43に格納されている電力供給に関する情報とを対比して、何れの電力供給に関する駆動制御信号となるかを判断することにより、この3等分された駆動状態の何れかであるかを判断する。
すなわち、冷却装置監視部441は、冷却装置制御部451による冷却装置10への駆動制御信号が駆動状態『強』の範囲であるか否かを判断する(駆動状態検出ステップS12)。このS12の判断において、駆動制御信号が駆動状態『強』の範囲であると判断した場合には、つまり冷却装置10の駆動状態が駆動状態『強』であると判断した場合には、冷却装置制御部451は、情報メモリ431から、冷却装置10の駆動状態『強』のノイズ音に対応する音情報を読み出す(音情報読出ステップS13)。次いで、音声出力装置制御部453は、音声出力装置30に、その読み出した音情報を送信し、音声出力装置30は、その送信された音情報を増幅器31によって増幅し、スピーカ32によって出力する(音出力ステップS14)。
一方、このS12の判断において、冷却装置監視部441が、冷却装置制御部451による駆動制御信号が駆動状態『強』の範囲でないと判断した場合には、次に、その駆動制御信号が、駆動状態『中』の範囲であるか否かを判断する(駆動状態検出ステップS15)。このS15の判断において、駆動制御信号が駆動状態『中』の範囲であると判断した場合には、つまり冷却装置10の駆動状態が駆動状態『中』であると判断した場合には、冷却装置制御部451は、情報メモリ431から、冷却装置10の駆動状態『中』のノイズ音に対応する音情報を読み出す(音情報読出ステップS16)。次いで、音声出力装置制御部453は、音声出力装置30に、その読み出した音情報を送信し、音声出力装置30は、その送信された音情報を増幅器31によって増幅し、スピーカ32によって出力する(音出力ステップS17)。
また、このS15の判断において、駆動制御信号が駆動状態『中』の範囲でないと判断した場合には、つまり冷却装置10の駆動状態が駆動状態『弱』であると判断した場合には、冷却装置制御部451は、情報メモリ431から、冷却装置10の駆動状態『弱』のノイズ音に対応する音情報を読み出す(音情報読出ステップS18)。次いで、音声出力装置制御部453は、音声出力装置30に、その読み出した音情報を送信し、音声出力装置30は、その送信された音情報を増幅器31によって増幅し、スピーカ32によって出力する(音出力ステップS19)。
以上のようにしてスピーカ32から出力された音は、その冷却装置10やバラスト212から発せられたノイズ音の波形とは、逆位相かつ同振幅の波形となっている。これによって、冷却装置10やバラスト212から発せられたノイズ音は、このスピーカ32から出力された音によって打ち消されて、消音効果を得ることができる。なお、このバラスト212によって発せられたノイズ音の消去方法においては、バラスト212の駆動が、入力装置(不図示)から入力操作された段階で、駆動状態を検出しているので、冷却装置10のような各種の判断フローを省略している。
また、冷却装置10のように、複数種類とされた3種類の駆動状態を有して駆動する場合であっても、駆動状態監視部44は何れの駆動状態で駆動しているかを検出し、音声出力装置制御部453は、その駆動状態に対応した音情報を情報メモリ431から読み出して、音声出力装置30からノイズ音を打ち消す音を出力させる。これによって、3種類の何れかの駆動状態で駆動した場合であっても、そのノイズ音は、スピーカ32から出力された音によって好ましく打ち消されて、消音効果を得ることができる。
また、以上説明した電子機器は、プロジェクタとして構成されているので、スクリーンに画像を投射させることができながら、発せられたノイズ音を好ましく消すことができる。さらに、ノイズ音を発する冷却装置10やバラスト212ごとに集音マイクを設ける必要も無いので、内蔵される電子部品の点数を減らすことができる。したがって、昨今の市場ニーズに適合した小型化を達成することができる利点がある。
加えて、制御装置40は、集音されていたノイズ音を解析したり、音情報を生成したりする必要も無くなる。したがって、制御装置40の演算制御処理負担も軽減することができる。
加えて、制御装置40は、集音されていたノイズ音を解析したり、音情報を生成したりする必要も無くなる。したがって、制御装置40の演算制御処理負担も軽減することができる。
なお、本発明に係る電子機器及びノイズ音の消去方法は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜に選択して構成することができる。
例えば、上述のノイズ音を消去するための制御は、ノイズ音が気にならない場合、つまり一般的な音声を出力している場合であっても、別途設けられた音声出力装置によって、常時なされるものであってもよい。
例えば、上述のノイズ音を消去するための制御は、ノイズ音が気にならない場合、つまり一般的な音声を出力している場合であっても、別途設けられた音声出力装置によって、常時なされるものであってもよい。
また、上述したプロジェクタ1における駆動状態監視部44は、制御部45としても機能するCPU41に備えられるものとしていた。しかしながら、本発明に係る駆動状態監視部44は、これに限定されることなく、適宜の検出装置を、適宜の箇所に設けて構成されるものであってもよい。具体的には、上述した制御装置40に、冷却装置10やバラスト212の駆動状態を検出できるように、風量センサや照度センサ等の検出器を新たに設け、これらの検出器によって、ファン11やバラスト212の駆動状態を検出するように構成されるものであってもよい。
また、上述のプロジェクタ1においては、複数種類の駆動状態については、最小回転数から最大回転数までの回転数域を3等分に分割することによって3種類の駆動状態として区分けして設定した。また、ノイズ音については、3種類それぞれの回転数域の中心回転数で発せられるノイズ音のそれぞれを、各駆動状態で発せられるノイズ音として設定した。しかしながら、この複数種類の駆動状態の設定方法や、それぞれの駆動状態におけるノイズ音の設定方法については、この例に限定されることなく、多様な方法を選択することができる。
例えば、冷却装置監視部441は、上述した温度検出部から送信される内部温度に応じた信号を解析して、その内部温度が閾値とされる内部温度との偏差量を算出するように構成する。冷却装置制御部451は、その算出された偏差量に基づいて従前に駆動させていた駆動制御(電力供給の指示)を変更するような、フィードバック制御によって冷却装置10を制御する。このように制御されるように構成した場合には、冷却装置監視部441は、その冷却装置制御部451の駆動制御に応じて、冷却装置10の駆動状態を検出する。そして、音声出力装置制御部453は、この検出にそった音情報を情報メモリ431から読み出して、音声出力装置30を制御する。
本発明に係る電子機器及びノイズ音の消去方法は、静かでありながら持ち運びに優れるので、プレゼンテーションやホームシアタに用いるようなプロジェクタに代表される電子機器、及び、このような電子機器のノイズ音の消去方法として利用することができる。
1…プロジェクタ、10…冷却装置、11…ファン、12…ファンドライバ、20…画像投射装置、21…光源装置、211…ランプ、212…バラスト、22…光変調装置、23…光学投射装置、30…音声出力装置、31…増幅器、32…スピーカ、40…制御装置、41…CPU、42…RAM、43…ROM、431…情報メモリ、44…駆動状態監視部、441…冷却装置監視部、442…光源装置監視部、45…制御部、451…冷却装置制御部、452…画像投射装置制御部、453…音声出力装置制御部
Claims (4)
- 駆動した場合にノイズ音を発する内蔵電子部品を少なくとも1つ備えた電子機器であって、
前記内蔵電子部品の駆動状態を検出する駆動状態監視部と、
前記内蔵電子部品が駆動中に発するノイズ音を打ち消すための音情報が格納される音情報記憶部と、
前記音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を出力する音声出力部と、
前記駆動状態監視部にて前記内蔵電子部品が駆動状態であると検出した場合に、駆動状態が検出された前記内蔵電子部品に対応する前記音情報を、前記音情報記憶部から読み出し、その読み出した前記音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を前記音声出力部により出力させる制御部と、を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記駆動状態監視部は、前記内蔵電子部品の駆動状態を少なくとも1種類以上検出し、
前記音情報記憶部は、前記内蔵電子部品から発せられるノイズ音を打ち消すための音情報を前記内蔵電子機器の少なくとも1つ以上の駆動状態毎に格納し、
前記制御部は、前記駆動状態監視部にて検出された前記内蔵電子部品の駆動状態に対応する前記音情報を前記音情報記憶部から読み出し、その読み出した前記音情報に基づいてノイズ音を打ち消す音を前記音声出力部により出力させることを特徴とする電子機器。 - 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
光束を射出する光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えた、プロジェクタとして構成されていることを特徴とする電子機器。 - 駆動した場合にノイズ音を発する内蔵電子部品を少なくとも1つ備えた電子機器のノイズ音の消去方法であって、
前記内蔵電子部品の駆動状態を検出する駆動状態検出ステップと、
前記内蔵電子部品が駆動中に発するノイズ音を打ち消すための音情報が予め格納された音情報記憶部から、前記駆動状態検出ステップにて駆動状態であると検出した前記内蔵電子部品に対応した前記音情報を読み出す音情報読出ステップと、
前記音情報読出ステップにて読み出した前記音情報に基づいて、前記内蔵電子部品の駆動に伴って発せられたノイズ音を打ち消す音を出力する音声出力ステップと、を備えるノイズ音の消去方法。
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---|---|---|---|
JP2007036689A JP2008203339A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | 電子機器、及びノイズ音の消去方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102222497A (zh) * | 2010-04-19 | 2011-10-19 | 巴比禄股份有限公司 | 信息系统以及动作音抵消方法 |
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-
2007
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