JP2019080208A - 赤外線ワイヤレスマイクの制御装置及び赤外線ワイヤレスマイク - Google Patents

赤外線ワイヤレスマイクの制御装置及び赤外線ワイヤレスマイク Download PDF

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Abstract

【課題】耳障りなハウリングや衝撃音の発生を抑制し、音響設備の損傷を防止するとともに、消費電力を低減することができる赤外線ワイヤレスマイクの制御装置及び赤外線ワイヤレスマイクを提供する。【解決手段】制御装置5は、入力した音声信号を赤外線信号に変換して出力する赤外線ワイヤレスマイク3の制御装置である。加速度センサ21は、赤外線ワイヤレスマイク3に生じる加速度情報を検出する。ジャイロセンサ22は、赤外線ワイヤレスマイク3の姿勢情報を検出する。制御部20は、加速度センサ21の出力に基づいて赤外線ワイヤレスマイク3の落下を検出すると、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を停止する。また、制御部20は、ジャイロセンサ22の出力に基づいて赤外線ワイヤレスマイク3が一定時間静止状態であることを検出した場合に、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を停止する。【選択図】図3

Description

本発明は、赤外線ワイヤレスマイクの制御装置及び赤外線ワイヤレスマイクに関する。
カラオケボックス等では、スピーカを備えるカラオケ装置本体と無線で接続されるワイヤレスマイクが使用されるのが一般的である。ワイヤレスマイクに入力された音声は、無線信号としてカラオケ装置本体に送信され、音楽とともにスピーカで再生される。
カラオケ装置本体とワイヤレスマイクとの間で行われる通信方法としては、赤外線を採用するのが望ましい。赤外線はカラオケボックスの壁面を通り抜けることができないので、ワイヤレスマイクを、それぞれの部屋において部屋間で互いに干渉することのない独立ユーティリティとして用いることができるためである。
特開平10−108288号公報
このようにしてカラオケ等に用いられる赤外線ワイヤレスマイクには、実際に使用してみないとわからないような様々な課題が見いだされている。
例えば、赤外線ワイヤレスマイクは、テーブルの上に置かれ放置された状態でも、電源が入っていれば、入力した音声(例えばスピーカの出力)を拾ってその音声に対応する赤外線信号をカラオケ装置本体に送っている。このような動作は、電力を無駄に消費しているうえ、耳障りなハウリング現象を引き起こす。ハウリング現象は、赤外線ワイヤレスマイク自体やカラオケ装置本体のスピーカ等の音響設備の損傷の原因となる。
また、赤外線ワイヤレスマイクを、使用中に誤って手から落とすと、床にあたったときの衝撃音を赤外線ワイヤレスマイクが拾ってしまい、耳障りな音を再生してしまう場合がある。このような落下時の衝撃音は、音響設備の損傷の原因にもなる。
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、耳障りなハウリングや衝撃音の発生を抑制し、音響設備の損傷を防止するとともに、消費電力を低減することができる赤外線ワイヤレスマイクの制御装置及び赤外線ワイヤレスマイクを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る赤外線ワイヤレスマイクの制御装置は、
入力した音声信号を赤外線信号に変換して出力する赤外線ワイヤレスマイクの制御装置であって、
前記赤外線ワイヤレスマイクに生じる加速度情報を検出する加速度センサと、
前記加速度センサの出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクの落下を検出すると、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止する制御部と、
を備える。
この場合、前記赤外線ワイヤレスマイクの姿勢情報を検出する姿勢センサを備え、
前記制御部は、
前記姿勢センサの出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクが一定時間静止状態であることを検出した場合に、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止する、
こととしてもよい。
また、前記制御部は、
前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止した後、前記姿勢センサのセンサ出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクの移動を検出すると、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を再開する、
こととしてもよい。
本発明の第2の観点に係る赤外線ワイヤレスマイクの制御装置は、
入力した音声信号を赤外線信号に変換して出力する赤外線ワイヤレスマイクの制御装置であって、
前記赤外線ワイヤレスマイクの姿勢情報を検出する姿勢センサと、
前記姿勢センサの出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクが一定時間静止状態であった場合に、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止する制御部と、
を備える。
また、前記制御部は、
前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止した後、前記姿勢センサのセンサ出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクの移動を検出すると、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を再開する、
こととしてもよい。
前記制御部は、
前記音声信号のミュートと、前記赤外線信号の出力の停止との少なくとも一方を行うことにより、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止する、
こととしてもよい。
本発明の第3の観点に係る赤外線ワイヤレスマイクは、
入力した音声信号を赤外線信号に変換して出力する赤外線ワイヤレスマイクのマイク本体と、
本発明の赤外線ワイヤレスマイクの制御装置と、
を備える。
本発明によれば、赤外線ワイヤレスマイクの落下や一定時間静止状態であることを検出すると、赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止する制御を行う。これにより、赤外線ワイヤレスマイクが、衝撃音等を拾わないようにすることができるうえ、使用中でない場合の不要な電力消費を防ぐことができる。すなわち、本発明によれば、耳障りなハウリングや衝撃音の発生を抑制し、音響設備の損傷を防止するとともに、消費電力を低減することができる。
本発明の実施の形態に係るカラオケボックスにおける音響設備の構成を示すブロック図である。 図2(A)は、赤外線ワイヤレスマイクの正面図である。図2(B)は、赤外線ワイヤレスマイクに内蔵されるセンサ類を示す斜視図である。 図1のカラオケボックスの音響設備を構成する赤外線ワイヤレスマイクのシステム構成を示すブロック図である。 図3の制御部の構成を示す模式図である。 図3の制御装置の動作を示すフローチャートである。 図3の制御装置の動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。全図において、同一又は相当する構成要素には、同一符号を付している。
図1に示すように、本実施の形態に係るカラオケシステム1は、カラオケ装置本体2と、赤外線ワイヤレスマイク3と、を備える。カラオケシステム1は、カラオケボックス等に設置される。カラオケボックスの床F上には、他にテーブル7やソファ8が置かれている。赤外線ワイヤレスマイク3は、使用されていない状態では、テーブル7やソファ8の上に置かれているのが一般的である。
赤外線ワイヤレスマイク3は、入力した音声信号を赤外線信号に変換して出力するマイクロフォンである。赤外線ワイヤレスマイク3は、歌う人が把持した状態で用いられる。
カラオケ装置本体2は、赤外線ワイヤレスマイク3から出力された赤外線信号を入力し、再生する楽曲とともに赤外線信号に対応する音声をスピーカで再生する。
図2(A)に示すように、赤外線ワイヤレスマイク3は、マイク本体4を中心に構成される。マイク本体4には、赤外線ワイヤレスマイク3を制御する制御装置5が内蔵されている。制御装置5は、赤外線ワイヤレスマイク3を動作させたり、停止させたりする制御を行う。
また、図2(B)に示すように、赤外線ワイヤレスマイク3には、制御装置5の一部としてセンサ類6(後述する加速度センサ21及びジャイロセンサ(姿勢センサ)22)も組み込まれている。これらのセンサ類6の出力情報は、制御装置5による赤外線ワイヤレスマイク3の動作及び動作停止の制御に用いられる。
図3に示すように、赤外線ワイヤレスマイク3は、音声入力部10と、プリアンプ11と、音声信号圧縮部12と、ミュートスイッチ13と、周波数変調部14と、アンプ15と、赤外線送信部16と、を備える。これらの構成要素が、マイク本体4において、入力した音声信号を赤外線信号に変換して出力する部分に対応する。
また、赤外線ワイヤレスマイク3は、制御部20と、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、を備える。これらの構成要素が、制御装置5の構成要素に対応する。
まず、マイク本体4の上記各構成要素の詳細について説明する。
音声入力部10は、音声を入力して音声信号に変換する。具体的には、音声入力部10は、音(空気振動)を受け止めるダイヤフラム等を備えている。音声入力部10は、このダイヤフラムの振動を電気信号に変換する。この電気信号が音声信号である。
プリアンプ11は、音声入力部10から出力された音声信号を、増幅するアンプ回路である。このプリアンプ11により、音声信号は、所定の増幅率で増幅される。
音声信号圧縮部12は、プリアンプ11で増幅された音声信号を圧縮する。具体的には、音声信号圧縮部12は、所定の圧縮アルゴリズムで、音声信号を圧縮し、圧縮された音声信号を出力する。
ミュートスイッチ13は、制御部20から音声信号の出力が許可されている状態、すなわち音声ミュート状態が設定されていない場合には、音声信号圧縮部12で圧縮された音声信号をそのまま出力する。ミュートスイッチ13は、制御部20から音声信号の出力が停止されている状態、制御部20から音声ミュート状態が設定されている場合には、音声信号の出力を停止する。
周波数変調部14は、音声信号の周波数を変調する。具体的には、周波数変調部14は、FM波等のキャリア波を生成し、そのキャリア波を用いて音声信号を変調する。
アンプ15は、周波数変調部14で変調された音声信号を増幅し、増幅した音声信号に従って、赤外線送信部16を駆動する。アンプ15は、制御部20から赤外線信号の出力の停止信号が入力されていない場合には、増幅した音声信号に対応する赤外線信号をそのまま出力する。アンプ15は、制御部20から赤外線信号の出力を停止する信号が入力されている場合には、増幅した音声信号に対応する赤外線信号の出力を停止する。
赤外線送信部16は、赤外線を出射する発光ダイオードを含む回路である。赤外線送信部16は、アンプ15によって駆動され、アンプ15で増幅された音声信号に対応する赤外線信号を外部に出力する。出力された赤外線信号は、カラオケ装置本体2で受信される。
音声入力部10と、プリアンプ11と、音声信号圧縮部12と、ミュートスイッチ13と、周波数変調部14と、アンプ15と、赤外線送信部16とは、マイク本体4内にセットされた電池から電力供給を受けてそれぞれ連続動作する。これにより、マイク本体4は、音声を入力し、その音声に対応する赤外線信号を出力する連続動作が可能となる。
続いて、マイク本体4の上記各構成要素を制御する制御装置5の構成要素について説明する。
加速度センサ21は赤外線ワイヤレスマイク3に生じる加速度情報を検出する加速度ピックアップである。赤外線ワイヤレスマイク3に加速度が加わると、加速度センサ21の出力が変化する。例えば、赤外線ワイヤレスマイク3が手から落ちると、加速度センサ21のセンサ出力は急激に変化する。したがって、加速度センサ21のセンサ出力を監視すれば、赤外線ワイヤレスマイク3が落下したことを検出することができる。
ジャイロセンサ22は、赤外線ワイヤレスマイク3の姿勢情報を検出する。赤外線ワイヤレスマイク3がテーブル7やソファ8に置かれた場合には、赤外線ワイヤレスマイク3は静止状態となる。したがって、ジャイロセンサ22のセンサ出力を監視すれば、赤外線ワイヤレスマイク3が静止状態にあるか否かを検出することができる。
また、静止状態にあった赤外線ワイヤレスマイク3が誰かに把持され使用中となれば、ジャイロセンサ22のセンサ出力は変化する。したがって、ジャイロセンサ22のセンサ出力を監視すれば、赤外線ワイヤレスマイク3が使用中になったか否かをも検出することができる。
制御部20は、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を統括制御するマイクロコンピュータである。
図4に示すように、赤外線ワイヤレスマイク3は、ハードウエア構成として、内部バス30と、CPU(Central Processing Unit)31、主記憶部32、外部記憶部33及び入出力部34を備える。主記憶部32、外部記憶部33及び入出力部34はいずれも内部バス30を介してCPU31に接続されている。
CPU31は、情報処理を行うプロセッサである。CPU31が、外部記憶部33に記憶されているプログラム39を実行することにより、赤外線ワイヤレスマイク3の制御装置5の制御機能が実現される。なお、CPU31は、不図示のクロック発生部から一定の周期で変動するクロック信号を入力し、時間計測が可能になっている。
主記憶部32は、RAM(Random-Access Memory)等から構成されている。主記憶部32には、外部記憶部33に記憶されているプログラム39がロードされる。この他、主記憶部32は、CPU31の作業領域(データの一時記憶領域)として用いられる。
外部記憶部33は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random-Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成される。外部記憶部33には、CPU31に実行させるためのプログラム39があらかじめ記憶されている。また、外部記憶部33は、CPU31の指示に従って、このプログラム39の実行の際に用いられるデータをCPU31に供給し、CPU31から供給されたデータを記憶する。
入出力部34は、赤外線ワイヤレスマイク3の各種構成要素の入出力インターフェイスである。入出力部34は、加速度センサ21、ジャイロセンサ22、ミュートスイッチ13及びアンプ15等と接続されている。
入出力部34は、加速度情報を加速度センサ21から入力し、姿勢情報をジャイロセンサ22から入力する。入力された加速度情報、姿勢情報は、内部バス30を介してCPU31に送られる。CPU31は、プログラム39を実行する過程において、入力された加速度情報、姿勢情報を用いる。具体的には、CPU31は、加速度センサ21のセンサ出力に基づいて赤外線ワイヤレスマイク3の落下を検出する。また、CPU31は、ジャイロセンサ22のセンサ出力に基づいて赤外線ワイヤレスマイク3が一定時間静止状態であることを検出する。
さらに、CPU31は、プログラム39を実行する過程において、赤外線ワイヤレスマイク3の落下を検出すると、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を停止する制御を行う。また、CPU31は、赤外線ワイヤレスマイク3が一定時間静止状態であることを検出すると、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を停止する制御を行う。具体的には、CPU31は、ミュートスイッチ13へ音声信号の出力を停止する信号を出力し、アンプ15に赤外線信号の出力を停止する信号を出力する。
CPU31から出力された音声信号の出力を停止する停止信号は、内部バス30を介して入出力部34に送られ、入出力部34からミュートスイッチ13に出力される。また、CPU31から出力された赤外線信号の出力を停止する停止信号は、内部バス30を介して入出力部34に送られ、入出力部34からアンプ15に出力される。
また、CPU31は、プログラム39の実行過程において、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を停止した後、ジャイロセンサ22のセンサ出力により赤外線ワイヤレスマイク3の移動を検出する。CPU31は、赤外線ワイヤレスマイク3の移動を検出すると、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を再開する。具体的には、CPU31は、内部バス30、入出力部34を介して、ミュートスイッチ13へ音声信号の出力を許可する許可信号を出力し、アンプ15に赤外線信号の出力を許可する許可信号を出力する。
次に、本実施の形態に係る赤外線ワイヤレスマイク3の制御装置5の動作について説明する。図5には、制御装置5によって実行されるプログラム39のフローチャートが示されている。
図5に示すように、まず、制御部20は、センサが動作中(センサースイッチオン)となるまで待つ(ステップS1;No)。センサが動作中である場合(ステップS1;Yes)、制御部20は、静止状態であるか否かを判定する(ステップS2)。静止状態でなければ(ステップS2;No)、制御部20は、落下を検知したか否かを判定する(ステップS3)。落下を検知しなければ(ステップS3;No)、制御部20は、音声ミュート解除状態及び赤外線オン状態とする(ステップS4)。その後、制御部20は、ステップS1に戻る。赤外線ワイヤレスマイク3の使用中は、制御部20は、ステップS1→S2→S3→S4を繰り返している。
この繰り返しの間、静止状態を検出した場合(ステップS2;Yes)、制御部20は、静止時間測定モードに移行する(ステップS5)。これにより、制御部20は、静止状態を検出してからの時間計測を開始する。続いて、制御部20は、T秒経過したか否か判定する(ステップS6)。ここでは、計時を開始した直後なので、判定は否定され(ステップS6;No)、制御部20は、ステップS2に戻る。静止状態である限り(ステップS2;Yes)、制御部20は、ステップS2→S5→S6を繰り返す。
ステップS2→S5→S6を繰り返していた場合に、ジャイロセンサ22のセンサ出力に基づいて、静止状態でないと判定すると(ステップS2;No)、制御部20は、落下検知を行う(ステップS3)。落下を検知しなければ(ステップS3;No)、制御部20は、音声ミュート解除状態及び赤外線オン状態とし(ステップS4)、ステップS1に戻る。制御部20は、ステップS1→S2→S3→S4を繰り返すようになる。
しかしながら、静止状態である限り(ステップS2;Yes)、制御部20は、ステップS2→S5→S6を繰り返す。T秒(例えば5秒)が経過すると(ステップS6;Yes)、制御部20は、停止信号を出力して、ミュートスイッチ13を音声ミュート状態とし、アンプ15を赤外線オフ状態に制御する(ステップS7)。これにより、マイク本体4の動作が停止、すなわち音声信号の出力、赤外線信号の出力が停止される。
続いて、制御部20は、再動作を検出するまで待つ(ステップS8;No)。再動作を検出すると(ステップS8;Yes)、制御部20は、ミュートスイッチ13の音声ミュート状態を解除し、アンプ15の赤外線オフ状態を解除して赤外線オン状態とし(ステップS4)、ステップS1に戻る。これにより、マイク本体4の動作が再開、すなわち音声信号の出力、赤外線信号の出力が再開される。制御部20は、ステップS1→S2→S3→S4を繰り返すようになる。
ステップS1→S2→S3→S4の繰り返しの間、落下を検知した場合(ステップS3;Yes)、制御部20は、ミュートスイッチ13に停止信号を出力して、音声ミュート状態とし、アンプ15に停止信号を出力して赤外線オフ状態とする(ステップS7)。その後の処理は、上述した通りである。
また、赤外線ワイヤレスマイク3が使用中である場合、制御部20は、ステップS1→S2→S3→S4を繰り返している。この状態で、図6に示すように、使用が終了し、時刻t1から、赤外線ワイヤレスマイク3がテーブル7の上に置かれ、静止状態になったとする。この場合、制御部20は、ステップS2の判定を肯定し、ステップS2→S5→S6のループに入る。時間T経過後の時刻t2に、ステップS6が肯定され、音声ミュート状態及び赤外線オフ状態となる(ステップS7)。その後、制御部20は、再動作検知待ちとなる(ステップS8;No)。その後の処理は、上述した通りである。
この状態では、マイク本体4における電力消費が抑制され、結果的に赤外線ワイヤレスマイク3の消費電力の低減が実現される。また、赤外線ワイヤレスマイク3がカラオケ装置本体2のスピーカの音を拾ってハウジング現象を起こすのを防止することができる。
時刻t3で赤外線ワイヤレスマイク3が把持されると、制御部20は、ステップS8を肯定し、音声ミュート状態解除、赤外線オン状態へ移行する(ステップS4)。これにより、赤外線ワイヤレスマイク3は使用中となり、入力された音声信号を赤外線信号に変換して出力するようになる。制御部20は、再び、ステップS1→S2→S3→S4を繰り返すようになる。
時刻t4で赤外線ワイヤレスマイク3が手から落ちた場合、制御部20は、落下を検知すると(ステップS3;Yes)、制御部20は、音声ミュート状態及び赤外線オフ状態となるように制御する(ステップS7)。これにより、赤外線ワイヤレスマイク3が床Fにあたって衝撃音が発生する時点では、音声信号と赤外線信号の出力は停止されており、赤外線ワイヤレスマイク3が衝撃音を拾って、カラオケ装置本体2で再生されるのを防ぐことができる。
時刻t5で赤外線ワイヤレスマイク3が把持されると、制御部20は、ステップS8を肯定し、音声ミュート解除状態、赤外線オン状態へ移行する(ステップS4)。これにより、赤外線ワイヤレスマイク3は使用中となる。制御部20は、ステップS1→S2→S3→S4を再び繰り返す。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、赤外線ワイヤレスマイク3の落下や一定時間静止状態であることを検出すると、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を停止する制御を行う。これにより、赤外線ワイヤレスマイク3が、衝撃音等を拾わないようにするとともに使用中でない場合の不要な電力消費を防ぐことができる。すなわち、本実施の形態によれば、耳障りなハウリング、衝撃音の発生を抑制し、音響設備の損傷を防止するとともに、消費電力を低減することができる。
なお、上記実施の形態では、ミュートスイッチ13による音声信号のミュートと、アンプ15による赤外線出力のオフとを同時に行ったが、本発明はこれには限られない。いずれか一方のみを行うようにしてもよい。しかしながら、ミュートスイッチ13による音声信号のミュートと、アンプ15による赤外線出力のオフとを同時に行うようにすれば、フフェールセーフ設計を実現し、耳障りなハウリング、衝撃音の発生をより確実に防止することが可能となる。
また、上記実施の形態では、赤外線ワイヤレスマイク3が静止状態となってから、動作を停止するまでの時間Tを5秒としたが、本発明はこれには限られない。時間Tは調整可能であってもよい。
また、上記実施の形態では、制御部20は、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を停止した後、ジャイロセンサ22により赤外線ワイヤレスマイク3の移動、すなわち再動作を検出すると、赤外線ワイヤレスマイク3の動作を再開する。このようにすれば、赤外線ワイヤレスマイク3を使用する場合にはその動作を速やかに開始することができる。
また、上記実施の形態では、静止状態での停止動作と、落下での停止動作を1つのプログラム39で実行したが、本発明はこれには限られない。CPU31がマルチタスク実行可能なプロセッサである場合には、静止状態での停止動作を行うプログラムと、落下での停止動作を行うプログラムを並行して処理するようにしてもよい。
その他、赤外線ワイヤレスマイク3の制御装置5のハードウエア構成やソフトウエア構成は一例であり、任意に変更および修正が可能である。
コンピュータの処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行するコンピュータを構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することでコンピュータを構成してもよい。
コンピュータの機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS, Bulletin Board System)にコンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介してコンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、赤外線ワイヤレスマイクの制御装置及び赤外線ワイヤレスマイクに適用することができる。
1 カラオケシステム、2 カラオケ装置本体、3 赤外線ワイヤレスマイク、4 マイク本体、5 制御装置、6 センサ類、7 テーブル、8 ソファ、10 音声入力部、11 プリアンプ、12 音声信号圧縮部、13 ミュートスイッチ、14 周波数変調部、15 アンプ、16 赤外線送信部、20 制御部、21 加速度センサ、22 ジャイロセンサ、30 内部バス、31 CPU、32 主記憶部、33 外部記憶部、34 入出力部、39 プログラム、F 床

Claims (7)

  1. 入力した音声信号を赤外線信号に変換して出力する赤外線ワイヤレスマイクの制御装置であって、
    前記赤外線ワイヤレスマイクに生じる加速度情報を検出する加速度センサと、
    前記加速度センサの出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクの落下を検出すると、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止する制御部と、
    を備える赤外線ワイヤレスマイクの制御装置。
  2. 前記赤外線ワイヤレスマイクの姿勢情報を検出する姿勢センサを備え、
    前記制御部は、
    前記姿勢センサの出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクが一定時間静止状態であることを検出した場合に、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止する、
    請求項1に記載の赤外線ワイヤレスマイクの制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止した後、前記姿勢センサのセンサ出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクの移動を検出すると、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を再開する、
    請求項2に記載の赤外線ワイヤレスマイクの制御装置。
  4. 入力した音声信号を赤外線信号に変換して出力する赤外線ワイヤレスマイクの制御装置であって、
    前記赤外線ワイヤレスマイクの姿勢情報を検出する姿勢センサと、
    前記姿勢センサの出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクが一定時間静止状態であった場合に、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止する制御部と、
    を備える赤外線ワイヤレスマイクの制御装置。
  5. 前記制御部は、
    前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止した後、前記姿勢センサのセンサ出力に基づいて前記赤外線ワイヤレスマイクの移動を検出すると、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を再開する、
    請求項4に記載の赤外線ワイヤレスマイクの制御装置。
  6. 前記制御部は、
    前記音声信号のミュートと、前記赤外線信号の出力の停止との少なくとも一方を行うことにより、前記赤外線ワイヤレスマイクの動作を停止する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の赤外線ワイヤレスマイクの制御装置。
  7. 入力した音声信号を赤外線信号に変換して出力する赤外線ワイヤレスマイクのマイク本体と、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の赤外線ワイヤレスマイクの制御装置と、
    を備える赤外線ワイヤレスマイク。
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