JP2008202562A - スクロール型流体機械 - Google Patents

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Masamitsu Takeuchi
真実 竹内
Katsuhiro Fujita
勝博 藤田
Takayuki Kuwabara
孝幸 桑原
Shinichi Takahashi
慎一 高橋
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Abstract

【課題】浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突することにより発生するわずかな衝突音をなくすことができるスクロール型流体機械を提供すること。
【解決手段】バランスウェイト34に穿設された穴34a内を遊動自在に貫通して、その先端が回転軸13の内端大径部13bに係止される浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面と、前記バランスウェイト34の上面との間に、弾性部材39が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮機または膨張機として用いられるスクロール型流体機械に関するものである。
圧縮機または膨張機として用いられるスクロール型流体機械としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開平11−50984号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたスクロール型流体機械においては、バランスウェイトが回転軸の内端大径部の端面から浮き上がった場合、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突して、僅かではあるが衝突音を発生するおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突することにより発生する衝突音をなくすことができるスクロール型流体機械を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係るスクロール型流体機械は、各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、前記バランスウェイトに穿設された穴内を遊動自在に貫通して、その先端が前記回転軸の内端大径部に係止される浮き上がり防止ピンの頭部の下面と、前記バランスウェイトの上面との間に、弾性部材が配置されている
本発明に係るスクロール型流体機械によれば、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面との間に、弾性部材が設けられており、バランスウェイトが回転軸の内端大径部の端面から浮き上がろうとした場合に、弾性部材が変形する(つぶれる)ことによって、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突する(接触する)ことを防止することができるので、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突することにより僅かではあるが発生する衝突音をなくすことができる。
本発明に係るスクロール型流体機械は、各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、前記バランスウェイトの下面と、前記回転軸の内端大径部の端面との間に、弾性部材が配置されている。
本発明に係るスクロール型流体機械によれば、バランスウェイトが回転軸の内端大径部の端面から浮き上がろうとした場合に、弾性部材が変形する(つぶれる)おそれがないので、弾性部材を長期にわたって使用することができ、弾性部材の保守・点検間隔を長期化させることができて、信頼性を向上させることができる。
また、バランスウェイトの下面と回転軸の内端大径部の端面との間に、弾性部材を設けることによって、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とを常に当接(接触)した状態に保つことができ、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突する(接触する)ことを防止することができるので、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突することにより僅かではあるが発生する衝突音をなくすことができる。
上記スクロール型流体機械において、前記バランスウェイトに穿設された穴内を遊動自在に貫通して、その先端が前記回転軸の内端大径部に係止される浮き上がり防止ピンの頭部の下面と、前記バランスウェイトの上面との間に、低摩擦部材が配置されているとさらに好適である。
このようなスクロール型流体機械によれば、バランスウェイトの半径方向へのスライド(摺動)をより円滑なものとすることができる。
本発明に係るスクロール型流体機械は、各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、前記バランスウェイトに穿設された穴と、この穴内を遊動自在に貫通して、その先端が前記回転軸の内端大径部に係止される浮き上がり防止ピンの軸部との間に弾性部材が配置され、前記バランスウェイトの上面と、浮き上がり防止ピンの頭部の下面との間、および前記バランスウェイトの下面と、前記回転軸の内端大径部の端面との間に、低摩擦部材が配置されている。
本発明に係るスクロール型流体機械によれば、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面との間に設けられた低摩擦部材が、これら浮き上がり防止ピンおよびバランスウェイトと常に当接(接触)した状態に保たれ、かつ、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突する(接触する)ことを防止することができるので、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突することにより僅かではあるが発生する衝突音をなくすことができる。
また、バランスウェイトの半径方向へのスライド(摺動)は、弾性部材が変形する(つぶれる)ことによって吸収されることとなるので、停止時の歯面間距離をコントロールすることができ、再起動時の起動不良や異常音を防止することができる。
上記スクロール型流体機械において、前記弾性部材と前記低摩擦部材とが、一体物として構成されているとさらに好適である。
このようなスクロール型流体機械によれば、組立工程の工数を低減させることができ、組立工程に要する作業時間を低減させることができて、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明に係るスクロール型流体機械は、各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、前記バランスウェイトに穿設された穴と、この穴内を遊動自在に貫通して、その先端が前記回転軸の内端大径部に係止される浮き上がり防止ピンの軸部との間、前記バランスウェイトの上面と、浮き上がり防止ピンの頭部の下面との間、および前記バランスウェイトの下面と、前記回転軸の内端大径部の端面との間に、弾性部材が配置されている。
本発明に係るスクロール型流体機械によれば、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面との間、およびバランスウェイトの下面と回転軸の内端大径部の端面との間に弾性部材が設けられており、バランスウェイトが回転軸の内端大径部の端面から浮き上がろうとした場合に、弾性部材が変形する(つぶれる)ことによって、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突する(接触する)ことを防止することができるので、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突することにより発生する僅かではあるが衝突音をなくすことができる。
また、バランスウェイトの穴の内周面と浮き上がり防止ピンの軸部の外周面との間にも弾性部材が設けられており、バランスウェイトの半径方向へのスライド(摺動)は、弾性部材が変形する(つぶれる)ことによって吸収されることとなるので、停止時の歯面間距離をコントロールすることができ、再起動時の起動不良や異常音を防止することができる。
本発明に係るスクロール型流体機械は、各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、前記バランスウェイトの下面と、前記回転軸の内端大径部の端面との間に、弾性部材が配置されている。
本発明に係るスクロール型流体機械によれば、バランスウェイトが回転軸の内端大径部の端面から浮き上がろうとした場合に、弾性部材が変形する(つぶれる)おそれがないので、弾性部材を長期にわたって使用することができ、弾性部材の保守・点検間隔を長期化させることができて、信頼性を向上させることができる。
また、バランスウェイトの下面と回転軸の内端大径部の端面との間に、弾性部材を設けることによって、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とを常に当接(接触)した状態に保つことができ、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突する(接触する)ことを防止することができるので、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突することにより僅かではあるが発生する衝突音をなくすことができる。
上記スクロール型流体機械において、前記弾性部材の表面に、低摩擦材がコーティングされているとさらに好適である。
このようなスクロール型流体機械によれば、バランスウェイトの半径方向へのスライド(摺動)がさらに円滑なものとなる。
上記スクロール型流体機械において、前記浮き上がり防止ピンの頭部の下面に、低摩擦材がコーティングされているとさらに好適である。
このようなスクロール型流体機械によれば、バランスウェイトの半径方向へのスライド(摺動)がさらに円滑なものとなる。
本発明によれば、浮き上がり防止ピンの頭部の下面とバランスウェイトの上面とが衝突することにより僅かではあるが発生する衝突音をなくすことができるという効果を奏する。
以下、本発明によるスクロール型流体機械(以下、「スクロール型圧縮機」という)の第1実施形態を、図1および図2に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係るスクロール型圧縮機の縦断面図、図2は図1の要部拡大図である。
図1に示すように、本実施形態によるスクロール型圧縮機10は、内部に密閉空間mを有するハウジング11と、このハウジング11内に配置され、密閉空間m内に取り込まれた冷媒ガス(流体)を圧縮するスクロール圧縮機構12と、このスクロール圧縮機構12を駆動する回転軸13と、このスクロール圧縮機構12を公転駆動する駆動部を主たる要素として構成されたものである。
ハウジング11は、フロントハウジング14と、リアハウジング15とを備えてなり、これらを組み合わせてから複数本のボルト(図示せず)で結合することにより、内部に密閉空間mが形成されるようになっている。なお、符号16は、これらフロントハウジング14およびリアハウジング15間の接合部分をシールして、密閉空間mの密閉状態を保つ一本のOリングである。また、フロントハウジング14の端面には、この端面と合致するスラストプレート14aが設けられている。
リアハウジング15の側部前側には、冷媒ガスを吸入する吸入口(図示せず)が、密閉空間mに連通するように形成されており、リアハウジング15の上部後側には、スクロール圧縮機構12で圧縮され、油分離室(図示せず)により冷媒ガス中の潤滑油が分離された後の圧縮冷媒ガスを吐出する吐出口15aが形成されている。また、リアハウジング15の吐出側(高圧側)には、油分離室により分離された潤滑油を貯留する油溜まり室18(油貯留部)が形成されている。
なお、油分離室は、遠心分離型など油分離機能を有し、分離した油を油溜まり室18に導出するものであればよい。
スクロール圧縮機構12は、固定スクロール21と、旋回スクロール22とを備えるものである。
固定スクロール21は、固定端板21aとその内面に立設された渦巻状壁体21bとを備え、固定端板21aの中央部には、吐出ポート21cが形成されている。この吐出ポート21cは、ボルト(図示せず)を介して固定端板21aの後側表面(背面)に取り付けられた吐出弁(図示せず)により開閉される。
固定スクロール21の下端部には、油貯め室18の底部と密閉空間mの吸入側底部とを連通する連通路(潤滑油経路)23が形成されており、この連通路23の上流側端部内には、上流側からフィルタ24および流量調整用の螺旋ピン25が配置されている。
旋回スクロール22は、旋回端板22aとその内面に立設された渦巻状壁体22bとを備えている。旋回端板22aの外面に立設されたボス22c内には、ドライブブッシュ31が、ニードル軸受32を介して回動自在に嵌装され、このドライブブッシュ31に穿設された穴には、回転軸13の一端部から突出した偏心ピン13aがスライド可能に嵌合されている。そして、固定スクロール21と旋回スクロール22とを相互に所定距離だけ偏心させ、かつ、180度だけ角度をずらして噛み合わせることにより、複数の圧縮室Cが形成されるようになっている。
また、旋回スクロール22とフロントハウジング14との間には、オルダムリング(自転防止機構)33が設けられており、回転軸13を回転させたときに、旋回スクロール22がドライブブッシュ31回りに自転しないようになっている。したがって、回転軸13を回転させたとき、旋回スクロール22は自転せず公転旋回運動のみを行うようになっている。また、ドライブブッシュ31にはバランスウェイト34が固定されており、旋回スクロール22の公転に伴う遠心力を相殺するようになっている。
回転軸13は、エンジンや電動モータ等の図示しない駆動機構により、その軸線回りに回転するロータシャフトであり、その一端部の先端には、偏心した軸線を有する前述した偏心ピン13aが突出形成されている。そして、この回転軸13は、フロントハウジング14側に設けられた第1軸受35および第2軸受36により、その軸線回りに回転可能に支持されている。
なお、符号37は、固定スクロール21およびリアハウジング15間の接合部分をシールして、密閉空間mの密閉状態を保つ一本のOリングである。
一方、エンジンや電動モータ等からの駆動力は、電磁クラッチ40を介して、回転軸13へ伝達されたりされなかったりするようになっている。
電磁クラッチ40は、クラッチ軸受41と、駆動ロータ42と、コイル43と、カバー44と、ハブ45と、板バネ46と、ピン47,48と、アーマチュア板49とを主たる要素として構成されたものである。
クラッチ軸受41は、その内輪の内周面とフロントハウジング14のノーズ部14aの外周面とが密着するように、ノーズ部14aの外周面に(プレスで打ち込む程度に)圧入されている。
駆動ロータ42は、その内周面とクラッチ軸受41の外輪の外周面とが密着するように、クラッチ軸受41の外輪の外周面に取り付けられている。また、この駆動ロータ42には、コイル43が内蔵されており、これらコイル43と対向する位置にアーマチュア板49が配置されている。そして、これらコイル43には、図示しない制御器からの出力信号に基づいて電流が流されるようになっている。
ハブ45は、ボルト50およびストッパ51を介して回転軸13の他端部の先端に取り付けられている。
カバー44および板バネ46はそれぞれ、それらの一端部がピン48を介してハブ45のフランジ部に取り付けられており、板バネ46の他端部には、ピン47を介してアーマチュア板49が取り付けられている。
また、ノーズ部14aの半径方向内側に位置する貫通孔14b内には、リップシール53を備えたシール(軸封装置)54が設けられており、これにより貫通孔14bからの冷媒の漏れ(流出)が防止されるようになっている。
このような構成を有する電磁クラッチ40は、駆動ロータ42が図示しないVベルト等を介してエンジンや電動モータ等の駆動源に連結されており、これによりエンジンや電動モータ等の回転中は、駆動ロータ42が常時回転するようになっている。
そして、図示しない制御器からの出力信号に基づいてコイル43に電流が流されると、アーマチュア板49が板バネ46の弾発力に抗して駆動ロータ42に密着し、駆動ロータ42の回転は、アーマチュア板49、ピン47、板バネ46、ピン48、ハブ45をこの順に経て回転軸13に伝達されて回転軸13が回転する。また、コイル43への通電が停止されると、板バネ46の復元力によってアーマチュア板49は駆動ロータ42から離間し、回転軸13への動力伝達が遮断される。
一方、スクロール型圧縮機10では、電磁クラッチ40が入れられることによりエンジンや電動モータ等からの駆動力が回転軸13に伝達されるとともに回転軸13が回転され、この回転が偏心ピン13a、ドライブブッシュ31、およびボス22cを介してスクロール圧縮機構12の旋回スクロール22に伝達される。旋回スクロール22はオルダムリング33により自転を阻止されながら公転旋回半径を半径とする円軌道上で公転旋回運動を行うようになっている。
そうすると、冷媒ガスが吸入ポートを介してハウジング11の密閉空間mに入り、図示省略の経路を経てスクロール圧縮機構12の圧縮室Cに吸入される。そして、旋回スクロール33の公転旋回運動によって圧縮室Cの容積が減少するのに伴い冷媒ガスが圧縮されながら中央部に至り、吐出ポート21cから潤滑油を含んだ冷媒が油分離室に導かれるとともに、油分離室の内壁面に沿って旋回させられる。その結果、冷媒中に混入していた潤滑油は、遠心分離作用により油分離室の内壁面に沿って旋回しながら下方に落下していって油溜まり室18に貯まり、一方、潤滑油が分離された冷媒は、内筒の内側およびリアハウジング15の吐出ポート15aを経て冷媒が外部に吐出されるようになっている。
なお、冷媒圧力の観点からするとスクロール型圧縮機10内部において吐出ポート21cや油溜まり室18などを備える側が高圧側となり吸入ポートや第1軸受35などを備える側が低圧側となる。
さて、図2に示すように、本実施形態においては、バランスウェイト34に穴34aが穿設されており、この穴34aには、この穴34aを遊動自在に貫通する浮き上がり防止ピン(転倒防止ピン)38が通されている。また、浮き上がり防止ピン38の軸部38aは、回転軸13の内端大径部13bに形成された孔13c内に圧入固定されている。そして、この浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間には、弾性部材(緩衝部材)39が配置されており、これにより浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面と弾性部材39の表面とを摺接させるとともに、バランスウェイト34の上面と弾性部材39の表面とを摺接させることによって、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がるのが防止され、旋回スクロール22の傾転が防止されるようになっている。
なお、弾性部材39としては、例えば、ニトリルゴム等からなるOリングや、テフロン(登録商標)等からなるリング状部材等を挙げることができる。
本実施形態によるスクロール型圧縮機10によれば、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間に、弾性部材39が設けられており、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がろうとした場合に、弾性部材39が変形する(つぶれる)ことによって、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とが衝突する(接触する)ことを防止することができるので、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とが衝突することにより僅かではあるが発生する衝突音をなくすことができる。
本発明に係るスクロール型圧縮機の第2実施形態を図3に基づいて説明する。図3は本実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図であって、図2と同様の図である。
本実施形態に係るスクロール型圧縮機は、バランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に、弾性部材39が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図3に示すように、本実施形態においては、バランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に弾性部材39が配置されており、これによりバランスウェイト34の下面と弾性部材39の表面とを摺接させ、回転軸13の内端大径部13bの端面と弾性部材39の表面とを摺接させるとともに、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面と摺接させることによって、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がるのが防止され、旋回スクロール22の傾転が防止されるようになっている。
本実施形態によるスクロール型圧縮機によれば、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がろうとした場合に、弾性部材39が変形する(つぶれる)おそれがないので、弾性部材39を長期にわたって使用することができ、弾性部材39の保守・点検間隔を長期化させることができて、信頼性を向上させることができる。
また、バランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に、弾性部材39を設けることによって、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とを常に当接(接触)した状態に保つことができ、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とが衝突する(接触する)ことを防止することができるので、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とが衝突することにより僅かではあるが発生する衝突音をなくすことができる。
本発明に係るスクロール型圧縮機の第3実施形態を図4に基づいて説明する。図4は本実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図であって、図2および図3と同様の図である。
本実施形態に係るスクロール型圧縮機は、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間に、低摩擦部材60が設けられているという点で上述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図4に示すように、本実施形態においては、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間に低摩擦部材60が配置され、バランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に弾性部材39が配置されており、これにより浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面と低摩擦部材60の上面とを摺接させ、バランスウェイト34の上面と低摩擦部材60の下面とを摺接させるとともに、バランスウェイト34の下面と弾性部材39の表面とを摺接させ、弾性部材39の表面と回転軸13の内端大径部13bの端面とを摺接させることによって、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がるのが防止され、旋回スクロール22の傾転が防止されるようになっている。
なお、低摩擦部材60としては、例えば、テフロン(登録商標)等からなるリング状部材や、鉄板等の金属板の表面に、テフロン(登録商標)等の低摩擦材がコーティングされたもの等を挙げることができる。
本実施形態によるスクロール型圧縮機によれば、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間に低摩擦部材60が設けられているので、バランスウェイト34の半径方向へのスライド(摺動)をより円滑なものとすることができる。
その他の作用効果は、上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係るスクロール型圧縮機の第4実施形態を図5に基づいて説明する。図5は本実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図であって、図2ないし図4と同様の図である。
本実施形態に係るスクロール型圧縮機は、バランスウェイト34の穴34aと浮き上がり防止ピン38の軸部38aとの間に弾性部材65が設けられ、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間および弾性部材65と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に低摩擦部材60がそれぞれ設けられているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図5に示すように、弾性部材65は、バランスウェイト34の穴34aの内周面と浮き上がり防止ピン38の軸部38aの外周面との間に形成される空間を埋めるような形状(中空円筒状の部材の一端にフランジ部を備えた形状)を有するものであり、例えば、ニトリルゴムやテフロン(登録商標)等を用いて作られている。
本実施形態においては、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間および弾性部材65と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に低摩擦部材60がそれぞれ設けられ、これら低摩擦部材60間に弾性部材39が配置されており、これにより浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面と低摩擦部材60の上面とを摺接させ、低摩擦部材60の下面とバランスウェイト34の上面および弾性部材65の上面とを摺接させるとともに、弾性部材65の下面と低摩擦部材60の上面とを摺接させ、低摩擦部材60の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面とを摺接させることによって、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がるのが防止され、旋回スクロール22の傾転が防止されるようになっている。
本実施形態によるスクロール型圧縮機によれば、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間および弾性部材65と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に低摩擦部材60がそれぞれ設けられているので、バランスウェイト34の半径方向へのスライド(摺動)をより円滑なものとすることができる。
その他の作用効果は、上述した実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
なお、本実施形態において、2つの低摩擦部材と1つの弾性部材とを同一の材料(例えば、ニトリルゴム)で一体的に作製し、低摩擦部材となる部分の摺動面(浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面と対向する面および回転軸13の内端大径部13bの端面と対向する面)に、テフロン(登録商標)等の低摩擦材をコーティングするようにして、構造の簡略化を図るようにしてもよい。
これにより、組立工程の工数を低減させることができ、組立工程に要する作業時間を低減させることができて、製造コストの低減化を図ることができる。
また、バランスウェイト34の半径方向へのスライド(摺動)は、これら低摩擦部材および弾性部材が変形する(つぶれる)ことによって吸収されることとなるので、停止時の歯面間距離をコントロールすることができ、再起動時の起動不良や異常音を防止することができる。
本発明に係るスクロール型圧縮機の第5実施形態を図6に基づいて説明する。図6は本実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図であって、図2ないし図5と同様の図である。
本実施形態に係るスクロール型圧縮機は、弾性部材39の代わりに、弾性部材70が設けられているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図6に示すように、弾性部材70は、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間、バランスウェイト34の穴34aの内周面と浮き上がり防止ピン38の軸部38aの外周面との間、およびバランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に形成される空間を埋めるような形状(中空円筒状の部材の両端にフランジ部を備えた形状)を有するものであり、例えば、ニトリルゴムを用いて作られている。
本実施形態においては、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間、バランスウェイト34の穴34aの内周面と浮き上がり防止ピン38の軸部38aの外周面との間、およびバランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に形成される空間内に弾性部材70が配置されており、これにより浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面と弾性部材70の上面とを摺接させるとともに、弾性部材65の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面とを摺接させることによって、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がるのが防止され、旋回スクロール22の傾転が防止されるようになっている。
本実施形態によるスクロール型圧縮機によれば、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面との間、およびバランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に弾性部材70が設けられており、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がろうとした場合に、弾性部材70が変形する(つぶれる)ことによって、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とが衝突する(接触する)ことを防止することができるので、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とが衝突することにより僅かではあるが発生する衝突音をなくすことができる。
また、バランスウェイト34の穴34aの内周面と浮き上がり防止ピン38の軸部38aの外周面との間にも弾性部材70が設けられており、バランスウェイト34の半径方向へのスライド(摺動)は、弾性部材が変形する(つぶれる)ことによって吸収されることとなるので、停止時の歯面間距離をコントロールすることができ、再起動時の起動不良や異常音を防止することができる。
なお、上述した実施形態において、図7に示すように、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面に、テフロン(登録商標)等の低摩擦材75がコーティングされているとさらに好適である。
これにより、バランスウェイト34の半径方向へのスライド(摺動)をさらに円滑なものとすることができる。
また、本発明は上述した実施形態のものに限定されるものではなく、例えば、図8に示すように、バランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に弾性部材80を設けるようにしてもよい。すなわち、バランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に弾性部材80を設けることにより、バランスウェイト34の下面と弾性部材80の表面とを摺接させ、回転軸13の内端大径部13bの端面と弾性部材80の表面とを摺接させるとともに、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面と摺接させることによって、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がるのが防止され、旋回スクロール22の傾転が防止されるようになっている。
そして、本実施形態によるスクロール型圧縮機によれば、バランスウェイト34が回転軸13の内端大径部13bの端面から浮き上がろうとした場合に、弾性部材80が変形する(つぶれる)おそれがないので、弾性部材80を長期にわたって使用することができ、弾性部材80の保守・点検間隔を長期化させることができて、信頼性を向上させることができる。
また、バランスウェイト34の下面と回転軸13の内端大径部13bの端面との間に、弾性部材80を設けることによって、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とを常に当接(接触)した状態に保つことができ、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とが衝突する(接触する)ことを防止することができるので、浮き上がり防止ピン38の頭部38bの下面とバランスウェイト34の上面とが衝突することにより僅かではあるが発生する衝突音をなくすことができる。
さらに、上述した実施形態において、弾性部材39,70,80がニトリルゴム等でできている場合、その表面に、テフロン(登録商標)等の低摩擦材がコーティングされているとさらに好適である。
これにより、バランスウェイト34の半径方向へのスライド(摺動)をより円滑なものとすることができる。
本発明の第1実施形態に係るスクロール型圧縮機の縦断面図である。 図1に示すスクロール型圧縮機の要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図であって、図2と同様の図である。 本発明の第3実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図であって、図2および図3と同様の図である。 本発明の第4実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図であって、図2ないし図4と同様の図である。 本発明の第5実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図であって、図2ないし図5と同様の図である。 本発明の他の実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図である。 本発明の別の実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図であって、図2ないし図6と同様の図である。
符号の説明
10 スクロール型圧縮機(スクロール型流体機械)
13 回転軸
13b 内端大径部
21 固定スクロール
21a 固定端板
21b 渦巻状壁体
22 旋回スクロール
22a 旋回端板
22b 渦巻状壁体
22c ボス
31 ドライブブッシュ
34 バランスウェイト
34a 穴
38 浮き上がり防止ピン
38a 軸部
38b 頭部
39 弾性部材
60 低摩擦部材
65 弾性部材
70 弾性部材
75 低摩擦材
80 弾性部材

Claims (9)

  1. 各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、
    前記バランスウェイトに穿設された穴内を遊動自在に貫通して、その先端が前記回転軸の内端大径部に係止される浮き上がり防止ピンの頭部の下面と、前記バランスウェイトの上面との間に、弾性部材が配置されていることを特徴とするスクロール型流体機械。
  2. 各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、
    前記バランスウェイトの下面と、前記回転軸の内端大径部の端面との間に、弾性部材が配置されていることを特徴とするスクロール型流体機械。
  3. 前記バランスウェイトに穿設された穴内を遊動自在に貫通して、その先端が前記回転軸の内端大径部に係止される浮き上がり防止ピンの頭部の下面と、前記バランスウェイトの上面との間に、低摩擦部材が配置されていることを特徴とする請求項2に記載のスクロール型流体機械。
  4. 各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、
    前記バランスウェイトに穿設された穴と、この穴内を遊動自在に貫通して、その先端が前記回転軸の内端大径部に係止される浮き上がり防止ピンの軸部との間に弾性部材が配置され、
    前記バランスウェイトの上面と、浮き上がり防止ピンの頭部の下面との間、および前記バランスウェイトの下面と、前記回転軸の内端大径部の端面との間に、低摩擦部材が配置されていることを特徴とするスクロール型流体機械。
  5. 前記弾性部材と前記低摩擦部材とが、一体物として構成されていることを特徴とする請求項4に記載のスクロール型流体機械。
  6. 各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、
    前記バランスウェイトに穿設された穴と、この穴内を遊動自在に貫通して、その先端が前記回転軸の内端大径部に係止される浮き上がり防止ピンの軸部との間、前記バランスウェイトの上面と、浮き上がり防止ピンの頭部の下面との間、および前記バランスウェイトの下面と、前記回転軸の内端大径部の端面との間に、弾性部材が配置されていることを特徴とするスクロール型流体機械。
  7. 各端板の内面に渦巻状壁体を立設してなる固定スクロールと旋回スクロールとを相互に偏心し、かつ、位相をずらせて噛み合わせ、前記旋回スクロールの旋回端板の外面中央に突設されたボスの内部に回動自在に嵌装されたドライブブッシュにバランスウェイトを固定するとともに、前記ドライブブッシュを旋回半径可変機構を介して回転軸と連動連結してなるスクロール型流体機械であって、
    前記バランスウェイトの下面と、前記回転軸の内端大径部の端面との間に、弾性部材が配置されていることを特徴とするスクロール型流体機械。
  8. 前記弾性部材の表面に、低摩擦材がコーティングされていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のスクロール型流体機械。
  9. 前記浮き上がり防止ピンの頭部の下面に、低摩擦材がコーティングされていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のスクロール型流体機械。
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