JP2011169284A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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拓馬 山下
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孝幸 鈴木
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Abstract

【課題】作動停止時における振動や騒音の発生を防ぐとともに、耐久性に優れるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】偏心ピン50Aは、主軸14側から旋回スクロール22側に向けて、主軸14の中心軸に対して所定の角度θで傾斜して形成され、旋回スクロール22のピン孔60Aも、旋回スクロール22の中心軸に対し、偏心ピン50Aと平行な角度θで傾斜し、旋回スクロール22が、主軸14の偏心ピン50Aに対し、主軸14の軸方向および径方向に移動可能な可動機構を有している。電磁クラッチMがOFF状態となると、旋回スクロール22が軸方向および径方向に移動して固定スクロール24との間に隙間を形成して圧縮室Cを開放し、旋回スクロール22と固定スクロール24との間で圧縮過程にあった冷媒ガスを低圧側に逃がす。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和装置や冷凍装置に用いられるスクロール型圧縮機に関する。
空気調和装置や冷凍装置に用いられるスクロール型の圧縮機は、渦巻状のスクロール壁をそれぞれ有する固定スクロールと旋回スクロールとを備える。そして、固定スクロールに対して旋回スクロールを公転旋回運動させ、双方のスクロール壁の間に形成される圧縮室の容積を減少させることで、圧縮室内の流体の圧縮を行う。
図7に示すように、このような圧縮機1においては、吸入ポートからハウジング2内に吸入された冷媒は、旋回スクロール3Bと固定スクロール3Aとの間に形成された圧縮室へ導かれる。固定スクロール3Aに対する旋回スクロール3Bの公転により、圧縮室内の冷媒が圧縮され、ハウジング2に形成された吐出ポートから外部に吐出される。
ここで、旋回スクロール3Bは、外部から回転駆動される主軸4に対し、主軸4の回転中心から所定寸法だけオフセットして設けられたボス4aに、軸受5を介して回転自在(すなわち公転自在)に支持されている。なお旋回スクロール3Bが、公転しつつも自転はしないよう、旋回スクロール3Bと主軸4との間には、図示しないオルダムリングが介在している。
また、主軸4には、主軸4に対して偏心した旋回スクロール3Bによるアンバランスを解消するため、バランサ6が設けられている。バランサ6は、主軸4のボス4aに対し、旋回スクロール3Bが偏心した方向とは反対方向に延びる扇状のプレート部6aの外周部に、ウェイト部6bが一体に形成されている。
ところで、固定スクロール3Aと旋回スクロール3Bは、それぞれ所定の公差内の精度で形成されているが、それでも公差範囲内の微少な寸法誤差が存在する。また、主軸4の精度等も、固定スクロール3Aに対する旋回スクロール3Bの位置精度に影響する。
これらの寸法誤差が存在しても、固定スクロール3Aと旋回スクロール3Bとの相対回転に支障の生じないよう、旋回スクロール3Bは、主軸4に対し、一定の範囲内で可動する構造とされている(例えば、特許文献1参照。)。具体的には、旋回スクロール3Bおよびバランサ6は、主軸4のボス4aに対し、ボス4aの中心軸周りに、一定角度の旋回が許容される構造となっている。すなわち、バランサ6のプレート部6aにストッパピン7が設けられ、主軸4において、このストッパピン7に対向する位置には、ストッパピン7を収容する凹部8が形成されている。ストッパピン7の外径に対し、凹部8の内径を一定寸法大きく形成することで、ストッパピン7と凹部8との間にクリアランスが形成され、バランサ6に設けられたストッパピン7が、ボス4aを中心として凹部8の内部で前記のクリアランスの範囲内で移動可能となっている。これにより、旋回スクロール3Bおよびバランサ6は、主軸4のボス4aを中心として回転したときに、ストッパピン7と凹部8とのクリアランス範囲内において旋回が許容される。このように、旋回スクロール3Bを一定の許容範囲内で可動とすることで、各部の製造誤差等を吸収し、固定スクロール3Aに対して常に密着させる。
上記のように、固定スクロール3Aに対し、旋回スクロール3Bが可動する構造においては、圧縮機1の作動中においては、固定スクロール3Aと旋回スクロール3Bとの間に形成された圧縮室の圧力と、バランサ6で生じる遠心力とにより、旋回スクロール3Bが固定スクロール3Aに押し付けられる。
このような圧縮機1は、電磁クラッチにより、その作動がON・OFFされる。車両用の空気調和装置を構成する圧縮機1の場合、車両のエンジンやモータに対し、主軸4が電磁クラッチを介して接続されている。そして、車両のエンジンが作動しており、かつ、空気調和装置の作動自体をON・OFFするスイッチがONの場合に、電磁クラッチがON状態とされ、主軸4が車両のエンジンやモータの駆動シャフトに連結され、圧縮機1の旋回スクロール3Bが旋回して圧縮機1における圧縮動作が作動する。
特開平1−271681号公報 特許第3781460号公報
しかし、上記したような圧縮機1においては、電磁クラッチがON状態で圧縮機1における圧縮動作を行っている状態から、電磁クラッチをOFF状態に切り替えた際に、振動・騒音が生じるという問題があった。
本発明者らが追及した結果、振動・騒音発生の原因は、以下のような現象によるものであった。すなわち、電磁クラッチがON状態からOFF状態に切り替わり、主軸4が車両のエンジンやモータの駆動シャフトから切り離されると、旋回スクロール3Bが駆動源から切り離されて無負荷状態となる。一方、圧縮機1において固定スクロール3Aと旋回スクロール3Bの間には、未排出の冷媒ガスが残存している。この冷媒ガスの残留圧力により、旋回スクロール3Bは、圧縮時における旋回スクロール3Bの回転方向とは反対方向の力を受ける。その結果、旋回スクロール3Bは逆回転する。例えば、毎分1500回転で作動していた圧縮機1においては、冷媒ガスの残留圧力によって瞬間的に毎分3000回転程度で逆回転し、その後、冷媒ガスの残留圧力の拡散に伴い、その逆回転が収まる。
このような瞬間的な逆回転時に、旋回スクロール3Bや、旋回スクロール3Bと一体に設けられたストッパピン7が、固定スクロール3Aとのラップ部分や凹部8、その他の部分に干渉し、その結果、振動・衝撃音が生じていたのである。
このように旋回スクロール3Bが発生する騒音を低減するため、主軸4と旋回スクロール3Bとの間に、弾性体を備える構成が既に提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、弾性体は、長期の使用により劣化する可能性があるという問題がある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、作動停止時における振動や騒音の発生を防ぐとともに、耐久性に優れるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明は、スクロール型圧縮機であって、外殻を形成するハウジング内に回転自在に支持された主軸と、主軸の中心に対してオフセットした位置に設けられた偏心ピンと、偏心ピンに回転自在に連結された旋回スクロールと、旋回スクロールと対向することで冷媒を圧縮する圧縮室を形成し、ハウジングに固定された固定スクロールと、を備える。そして、旋回スクロールは、偏心ピンに対し、主軸の軸線方向および主軸の径方向のうち、少なくとも主軸の軸線方向に移動可能に設けられ、旋回スクロールと固定スクロールとが噛み合った第一の状態と、旋回スクロールが固定スクロールから少なくとも主軸の軸線方向に退避して当該固定スクロールとの間に隙間を形成した第二の状態と、に切り替え可能とされていることを特徴とする。
旋回スクロールと固定スクロールとが噛み合った第一の状態から、旋回スクロールが固定スクロールから少なくとも主軸の軸線方向に退避して固定スクロールとの間に隙間を形成した第二の状態に移行すると、旋回スクロールと固定スクロールの間に形成された圧縮室内の冷媒が、旋回スクロールと固定スクロールとの間の隙間から排出される。すると、旋回スクロールに作用する冷媒の圧力が減少し、旋回スクロールが逆回転しにくくなる。
ここで、旋回スクロールは、少なくとも主軸の軸線方向に移動可能であれば良いが、旋回スクロールの移動可能方向が主軸の軸線方向のみである場合、旋回スクロールの第一の状態と第二の状態との間での移行のために、旋回スクロールを主軸の軸線方向に移動させるためのシリンダ機構等をはじめとする移動機構が必要となる。
そこで、旋回スクロールは、主軸の軸線方向および径方向に移動可能である構成とするのが好ましい。この場合、第一の状態と第二の状態との切り替えは、旋回スクロールが旋回することで発生する遠心力に応じて、旋回スクロールが偏心ピンに対して主軸の軸線方向および主軸の径方向に移動することで行うことが可能となる。より具体的には、旋回スクロールの旋回により第一の状態にあるときに、主軸への回転駆動力の伝達が停止されると、旋回スクロールに作用する遠心力が減少するとともに、固定スクロールと旋回スクロールとの間の圧縮室内の冷媒の圧力に押圧されることで、旋回スクロールが、偏心ピンに対し、主軸の軸線方向においては固定スクロールから離間する方向、および主軸の径方向においては主軸からの偏心が少ない方向に移動することで第二の状態に移行する。これにより、旋回スクロールの移動のために特殊な機構を用いる必要がない。
このような機構としては、偏心ピンは、主軸側から旋回スクロール側に近づくに従い、主軸の中心に対するオフセット量が漸次増大するよう形成され、旋回スクロールは、偏心ピンに沿って移動可能に設けられた構成を採用することができる。
また、偏心ピンと、旋回スクロールに形成され偏心ピンが挿通されるピン孔の少なくとも一方が、主軸側から旋回スクロール側に近づくに従い、その径が漸次縮小するテーパ形状とされ、旋回スクロールは、偏心ピンに沿って移動可能に設けられた構成とすることもできる。
また、偏心ピンに、主軸の軸線方向に沿って固定スクロールに接近する側の旋回スクロールの移動量を規制するストッパ部を形成するのが好ましい。これにより、旋回スクロールと固定スクロールとを、適正なクリアランスで対向させて冷媒の圧縮動作を行わせることができる。
本発明によれば、旋回スクロールと固定スクロールとが噛み合った第一の状態から、旋回スクロールが固定スクロールから退避して固定スクロールとの間に隙間を形成した第二の状態に移行すると、旋回スクロールと固定スクロールの間に形成された圧縮室内の冷媒が、旋回スクロールと固定スクロールとの間の隙間から排出され、これにより旋回スクロールの逆回転を防ぐことができる。その結果、旋回スクロールが他の部品等と干渉して騒音や振動が発生するのを防ぐことができる。
しかも、このような効果を得るために、弾性材等を用いているわけでないため、耐久性に優れる。さらに、旋回スクロールの遠心力に応じて旋回スクロールを主軸の軸方向および径方向に移動させるようにしたので、旋回スクロールを第一の状態と第二の状態との間で移行させるための特別な機構が不要である。これにより、信頼性に優れた構成を低コストで実現することができる。
第一の実施形態におけるスクロール型圧縮機の断面図である。 第一の実施形態における旋回スクロールの軸方向における状態変化を示す断面図であり、(a)はスクロール型圧縮機の運転中における状態、(b)はスクロール型圧縮機への駆動力の伝達が断たれた状態である。 第一の実施形態における旋回スクロールの径方向における状態変化を示すスクロール噛み合い図であり、(a)はスクロール型圧縮機の運転中における状態、(b)はスクロール型圧縮機への駆動力の伝達が断たれた状態である。 第二の実施形態における旋回スクロールの軸方向における状態変化を示す断面図であり、(a)はスクロール型圧縮機の運転中における状態、(b)はスクロール型圧縮機への駆動力の伝達が断たれた状態である。 第二の実施形態の変形例における旋回スクロールの軸方向における状態変化を示す断面図であり、(a)はスクロール型圧縮機の運転中における状態、(b)はスクロール型圧縮機への駆動力の伝達が断たれた状態である。 第二の実施形態の他の変形例における旋回スクロールの軸方向における状態変化を示す断面図であり、(a)はスクロール型圧縮機の運転中における状態、(b)はスクロール型圧縮機への駆動力の伝達が断たれた状態である。 従来のスクロール型圧縮機の断面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
[第一の実施形態]
図1は、本実施の形態におけるスクロール型圧縮機の構成例を示す縦断面図である。このスクロール型圧縮機(圧縮機)10Aは、フロントハウジング11とリアハウジング12とを備え、これらフロントハウジング11とリアハウジング12とをボルト(図示せず)により一体的に締め付け固定したハウジング13を備えている。
フロントハウジング11の内部には、メイン軸受15及びサブ軸受(ニードル軸受)16を介して主軸14がその回転軸線L回りに回転自在に支持されている。主軸14の一端側(図1において左側)は小径軸部14aとされ、この小径軸部14aは、フロントハウジング11を貫通して一端側に突出している。小径軸部14aの突出部には、電磁クラッチMが装着され、フロントハウジング11の一端側の小径ボス部11aの外周面に軸受17を介して回転自在に設けられているプーリー18との間で動力が断続されるようになっている。プーリー18には、図示していないエンジン等の外部駆動源からVベルト等を介して動力が伝達されることとなる。
なお、メイン軸受15とサブ軸受16との間には、メカニカルシール19が設けられており、これによってハウジング13内と大気との間を気密にシールしている。
一方、主軸14の他端側(図1において右側)には、大径軸部14bが設けられており、この大径軸部14bには、主軸14の回転軸線Lよりも所定寸法だけ偏心した状態で偏心ピン50Aが一体に設けられている。そして、これら主軸14の大径軸部14b及び小径軸部14aが、それぞれメイン軸受15及びサブ軸受16を介してフロントハウジング11に回転自在に支持されることとなる。
また、偏心ピン50Aには、バランスブッシュ20及びドライブ軸受21を介して、旋回スクロール22が連結されている。主軸14が回転されることにより、旋回スクロール22が旋回駆動される。
バランスブッシュ20には、旋回スクロール22が旋回駆動されることにより生じるアンバランス荷重を除去するためのバランスウェイト20aが形成されており、旋回スクロール22の旋回駆動とともに旋回されるようになっている。
ハウジング13の内部には、スクロール型圧縮機構23を構成する一対の固定スクロール24と旋回スクロール22が組み込まれている。
固定スクロール24は、固定端板24aと、この固定端板24aから立設された渦巻き状ラップ24bとを備えており、一方、旋回スクロール22は、旋回端板22aと、この旋回端板22aから立設された渦巻き状ラップ22bとを備えている。
固定スクロール24及び旋回スクロール22は、各々の中心を旋回半径分だけ離すとともに、渦巻き状ラップ24b、22bどうしが180度位相をずらせて噛み合わせた状態で組み込まれる。これによって、両スクロール24、22間には、端板24a、22aと渦巻き状ラップ24b、22bとにより区画された(仕切られた)一対の圧縮室Cがスクロールの中心に対して対称に形成されることとなる。
固定スクロール24は、ボルト25を介してリアハウジング12の内面(底面)に固定されている。旋回スクロール22は、旋回端板22aの背面に設けられているボス部26に、主軸14の一端側に設けられている偏心ピン50Aが、バランスブッシュ20及びドライブ軸受21を介して嵌め込まれることにより主軸14に連結されている。
また、旋回スクロール22は、フロントハウジング11に形成されているスラスト受け面11bに旋回端板22aの背面が支持されており、このスラスト受け面11bと旋回スクロール22の背面との間に介装される自転阻止用ピンリング機構27により、旋回スクロール22は、自転を阻止されながら固定スクロール24に対して公転旋回駆動されるように構成されている。
この自転阻止用ピンリング機構27は、ピン27aとリング27bとを備えており、旋回スクロール22の固定端板22aの背面またはスラスト受け面11bの一方にピン27aを立てるピン穴11cが、他方にリング27bを嵌合するリング穴22cが設けられている。本実施形態では、スラスト受け面11bにピン27aを立てるピン穴11cが設けられ、旋回スクロール22にリング27bを嵌めるリング穴22cが設けられている。
なお、これらピン穴11c及びリング穴22cは、周方向に複数箇所、一般的には3ないし4箇所(本実施形態では4箇所)設けられている。
さらに、固定スクロール24の固定端板24aの中央部には、圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出ポート24cが開口されており、この吐出ポート24cには、固定端板24aにリテーナ28を介して取り付けられる吐出リード弁(図示せず)が設けられている。
また、固定スクロール24の固定端板24aの背面には、リアハウジング12の内面に密接されるようOリング等のシール部材(図示せず)が設置され、リアハウジング12との間でハウジング13の内部空間(密閉空間)から区画された吐出チャンバー29が形成されている。これにより、吐出チャンバー29を除くハウジング13の内部空間が、吸入チャンバー30として機能するようになっている。
吸入チャンバー30には、フロントハウジング11に設けられている吸入口(図示せず)を介して冷凍サイクルから戻ってくる冷媒ガスが吸入され、この吸入チャンバー30を経て固定スクロール24と旋回スクロール22との間に形成される圧縮室Cに冷媒ガスが吸い込まれるようになる。
なお、フロントハウジング11とリアハウジング12との間の接合面には、Oリング等のシール部材31が設置され、ハウジング13内の吸入チャンバー30を大気から気密にシールしている。
電磁クラッチMは、電磁コイル41の磁力により磁性体のアーマチャ42をロータ43の接触面に吸引し、アーマチャ42とロータ43とを一体結合させて動力を伝達する。
電磁クラッチMは、外部の制御コントローラからの指令に基づき、電磁コイル41への通電がON・OFFされる。例えば、空気調和装置がOFF状態からON状態に切り替えられたときには、外部の制御コントローラからの指令に基づいて電磁コイル41への通電がONとなる。これにより、電磁コイル41の磁力によりアーマチャ42とロータ43とを一体結合させ、外部駆動源から伝達された回転駆動力が主軸14に伝達される。
また、空気調和装置がON状態からOFF状態に切り替えられたときには、外部の制御コントローラからの指令に基づいて電磁コイル41への通電がOFF状態となる。これにより、電磁コイル41で発生する磁力が消失し、アーマチャ42とロータ43とが離間し、外部駆動源から主軸14への回転駆動力の伝達が行われなくなる。
また、空気調和装置がON状態のまま、車両のエンジンが停止状態から始動されたときには、エンジン始動とともに電源からの電流が電磁コイル41に通電される。これにより、外部駆動源から伝達された回転駆動力が主軸14に伝達される。一方、空気調和装置がON状態のまま、車両のエンジンが運転状態から停止されたときには、エンジン停止とともに、電源から電磁コイル41への通電が停止される。これにより、電磁コイル41で発生する磁力が消失し、アーマチャ42とロータ43とが離間し、外部駆動源から主軸14への回転駆動力の伝達が行われなくなる。
以上のように構成されたスクロール型圧縮機10Aは、以下のように動作する。
外部駆動源からプーリー18に伝達された回転駆動力を、電磁クラッチMを介して主軸14に伝達し、主軸14を回転させる。すると、主軸14の偏心ピン50Aにバランスブッシュ20及びドライブ軸受21を介して連結されている旋回スクロール22が、自転阻止用ピンリング機構27により自転を阻止されながら、固定スクロール24に対して公転旋回駆動される。
そして、この旋回スクロール22の公転旋回駆動により、半径方向最外方に形成される圧縮室C内に、吸入チャンバー30内の冷媒ガスが吸い込まれる。圧縮室Cは、所定の旋回角位置で吸入締め切りされた後、その容積が周方向及びラップ高さ方向に減少されながら中心側へと移動される。この間に冷媒ガスは圧縮され、圧縮室Cが吐出ポート24cに連通する位置に達すると、吐出リード弁が押し開かれて圧縮されたガスは吐出チャンバー29内に吐出され、この圧縮冷媒ガスは、リアハウジング12に設けられている吐出口(図示せず)を経て圧縮機外へと吐出される。
さて、上記したようなスクロール型圧縮機10Aにおいて、旋回スクロール22は、主軸14の偏心ピン50Aに対し、主軸14の軸方向および径方向に移動可能な可動機構を有している。
図1、図2に示したように、偏心ピン50Aは、主軸14側から旋回スクロール22側に向けて、主軸14の中心軸に対する偏心量が漸次大きくなるよう、主軸14の中心軸に対して所定の角度θで傾斜して形成されている。一方、旋回スクロール22のバランスブッシュ20のブッシュ部20bに形成された、偏心ピン50Aが挿通されるピン孔60Aも、旋回スクロール22の中心軸に対し、偏心ピン50Aと平行な角度θで傾斜して形成されている。
また、偏心ピン50Aは、その長さがピン孔60Aよりも大きく設定されている。旋回スクロール22は、偏心ピン50Aの長さの範囲内で、偏心ピン50Aに沿って移動自在とされている。そして、図2(a)に示すように、旋回スクロール22は、主軸14の軸方向においては、渦巻き状ラップ22bが固定端板24aに突き当たった状態(第一の状態)と、図2(b)に示すように固定端板24aから離間した状態(第二の状態)とに変位可能とされている。また、旋回スクロール22は、主軸14の径方向においては、図3(a)に示すように、作動時に冷媒ガスを圧縮するために渦巻き状ラップ22bが固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bに噛み合った状態と、図3(b)に示すように、渦巻き状ラップ22bが固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bから径方向に離間した状態とに変位可能とされている。
なお、偏心ピン50Aの先端部には、ピン孔60Aの内径よりも大きなストッパ部51が形成されている。バランスブッシュ20のブッシュ部20bがストッパ部51に突き当たることで、旋回スクロール22が固定スクロール24に接近する方向の移動量が規制される。図2(a)に示したように、ストッパ部51は、バランスブッシュ20のブッシュ部20bがストッパ部51に突き当たったときに、適正なラップクリアランスを有して渦巻き状ラップ22bが固定端板24aに突き当たる(対向する)よう形成されている。
このような構成のスクロール型圧縮機10Aにおいては、電磁クラッチMがONとなって主軸14が回転すると、遠心力により、旋回スクロール22は、偏心ピン50Aの偏心量の大きい側、すなわち偏心ピン50Aの先端側に向けて移動する。これにより、図2(a)、図3(a)に示したように、旋回スクロール22は、固定スクロール24側に接近して互いに噛み合う。このとき、スクロール型圧縮機10Aは、電磁クラッチMがONとなって実行される通常運転状態における主軸14の回転数(回転速度)において、渦巻き状ラップ22bが固定端板24aに突き当たるとともに、渦巻き状ラップ22bが固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bに噛み合うよう、偏心ピン50Aの傾斜角度θが設定されている。
そして、このようなスクロール型圧縮機10Aにおいて、電磁クラッチMがOFFとなると、主軸14は駆動力を失い、慣性により回転し続ける。すると、摩擦により、主軸14の回転数は徐々に低下する。主軸14の回転数が低下すると、旋回スクロール22に作用する遠心力が小さくなる。図2(b)、図3(b)に示すように、この遠心力の減少と、旋回スクロール22と固定スクロール24との間の圧縮室Cに残存している冷媒ガスの圧力(以下、残留ガス圧と称する)により、旋回スクロール22は、偏心ピン50Aの偏心量が少ない側に移動し、渦巻き状ラップ22bが固定端板24aから軸方向に離間するとともに、固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bから径方向に離間する。
すると、旋回スクロール22と固定スクロール24との間の空間において圧縮過程にあった冷媒ガスは、旋回スクロール22の旋回端板22aと固定スクロール24の固定端板24aとの間から、より圧力の低い外周側の低圧側の冷媒吸い込み口側に流れ出る。
また、電磁クラッチMがOFFの状態からONの状態に移行すると、上記とは逆に、旋回スクロール22が、偏心ピン50Aの偏心量が多い側に移動し、図2(a)に示すように、渦巻き状ラップ22bが固定端板24aに接近して突き当たるとともに、固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bに径方向に接近して噛み合う。
上述したようなスクロール型圧縮機10Aにおいては、電磁クラッチMがOFF状態となると、旋回スクロール22が軸方向および径方向に移動して固定スクロール24との間に隙間を形成して圧縮室Cが開放される。すると、この隙間を通して、旋回スクロール22と固定スクロール24との間で圧縮過程にあった冷媒ガスを低圧側に逃がすことができる。これにより、残留冷媒ガスの圧力による旋回スクロール22の逆回転を防ぐことができる。その結果、旋回スクロール22が他の部分と干渉するのを防ぎ、騒音や振動の発生を防ぐことができる。
このとき、旋回スクロール22の固定スクロール24に対して接近・離間する移動機構には、遠心力と残留ガス圧を用いているのみであり、他の付勢力を得るための弾性力や、移動のための機構を用いていない。したがって、簡易な構成で低コストに上記効果を得ることが可能となるとともに、耐久性・信頼性に優れたものとすることができる。
また、偏心ピン50Aに対し、ピン孔60Aの内周面全体が対向するため、これらは互いに線接触あるいは面接触となり、耐久性に優れる。
[第二の実施形態]
次に、本発明にかかるスクロール型圧縮機の第二の実施形態について説明する。本実施形態においては、上記第一の実施形態で示した構成に対し、旋回スクロール22を、主軸14の軸方向および径方向に移動可能とする可動機構が異なるのみであり、スクロール型圧縮機10Aにおける他の部分の構成は共通する。従って、以下においては、上記第一の実施形態と異なる構成を中心として説明を行い、他の部分については同符号を伏してその説明を省略する。
図4に示すように、スクロール型圧縮機10Bにおいて、主軸14の偏心ピン50Bは、主軸14の中心軸と平行な軸線を有して形成されている。偏心ピン50Bは、旋回スクロール22に近づくに従い、その外径が漸次縮小するテーパ形状とされている。
一方、旋回スクロール22のブッシュ部20bに形成された、偏心ピン50Bが挿通されるピン孔60Bも、主軸14側から旋回スクロール22側に行くに従い、その内径が漸次縮小するテーパ形状とされている。ここで、ピン孔60Bの長さ(ブッシュ部20bの厚さ)は、偏心ピン50Bの長さよりも小さく設定されている。
さらに、偏心ピン50Bの先端部には、ピン孔60Bの最小径部よりも外径の大きなストッパ部61が一体に形成されている。
旋回スクロール22は、主軸14に対し、その軸方向、および径方向において移動可能とされ、図4(a)に示すように、旋回スクロール22が、主軸14から離間する側に変位した状態では、ボス部26が偏心ピン50Bの先端の小径側に位置し、これにより、ピン孔60Bの内周面と偏心ピン50Bの外周面との間にはクリアランスが形成される。これにより、旋回スクロール22は主軸14の径方向に、クリアランスの範囲内で移動可能となる。このとき、旋回スクロール22の主軸14から離間する方向の変位量は、ボス部26がストッパ部61に突き当たることで規制される。一方、図4(b)に示すように、旋回スクロール22が主軸14側に変位した状態では、ボス部26が、偏心ピン50Bの大径側に位置し、ピン孔60Bの内周面が偏心ピン50Bの外周面に突き当たる状態となる。
このような偏心ピン50Bに対するピン孔60Bを有したボス部26の変位により、旋回スクロール22は、主軸14の軸方向においては、図4(a)に示すように、渦巻き状ラップ22bが固定端板24aに突き当たった状態と、図4(b)に示すように、固定端板24aから離間した状態とに変位可能とされている。また、旋回スクロール22は、主軸14の径方向においては、図3(a)に示すように、作動時に冷媒ガスを圧縮するために渦巻き状ラップ22bが固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bに噛み合った状態と、図3(b)に示すように、渦巻き状ラップ22bが固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bから径方向に離間した状態とに変位可能とされている。
このような構成のスクロール型圧縮機10Bにおいては、電磁クラッチMがONとなって主軸14が回転すると、遠心力により、旋回スクロール22は、偏心ピン50Bのテーパ状の外周面に沿って、偏心量の大きい側(小径側)に向けて移動する。これにより、旋回スクロール22は、固定スクロール24側に接近する。このとき、スクロール型圧縮機10Bは、電磁クラッチMがONとなって実行される通常運転状態における主軸14の回転数(回転速度)において、渦巻き状ラップ22bが固定端板24aに突き当たるとともに、渦巻き状ラップ22bが固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bに噛み合うよう、偏心ピン50Bの外周面のテーパ角度が設定されている。
そして、このようなスクロール型圧縮機10Bにおいて、電磁クラッチMがOFFとなると、主軸14は駆動力を失い、慣性により回転し続ける。すると、摩擦により、主軸14の回転数は徐々に低下する。主軸14の回転数が低下すると、旋回スクロール22に作用する遠心力が小さくなる。この遠心力と、旋回スクロール22と固定スクロール24との間の空間に残存している冷媒ガスの圧力(以下、残留ガス圧と称する)により、旋回スクロール22は、偏心ピン50Bの外周面に沿って、偏心量が少ない(大径側)側に移動する。すると、偏心ピン50Bの外周面とピン孔60Bとの間に隙間が形成され、旋回スクロール22が主軸14の軸方向及び径方向に移動可能となる。これによって、渦巻き状ラップ22bが固定端板24aから離間するとともに、固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bから径方向に離間する。
すると、旋回スクロール22と固定スクロール24との間の圧縮室Cにおいて圧縮過程にあった冷媒ガスは、旋回スクロール22の旋回端板22aと固定スクロール24の固定端板24aとの間から、より圧力の低い外周側の低圧側に流れ出る。
また、電磁クラッチMがOFFの状態からONの状態に移行すると、上記とは逆に、旋回スクロール22が、偏心ピン50Bの偏心量が多い側(小径側)に移動し、渦巻き状ラップ22bが固定端板24aに接近して突き当たるとともに、固定スクロール24の渦巻き状ラップ24bに径方向に接近して噛み合う。
上述したようなスクロール型圧縮機10Bにおいては、電磁クラッチMがOFF状態となると、旋回スクロール22が軸方向および径方向に移動して固定スクロール24との間に隙間を形成し、圧縮室Cが開放される。すると、この隙間を通して、旋回スクロール22と固定スクロール24との間で圧縮過程にあった冷媒ガスを低圧側に逃がすことができる。これにより、残留冷媒ガスの圧力による旋回スクロール22の逆回転を防ぐことができる。その結果、旋回スクロール22が他の部分と干渉するのを防ぎ、騒音や振動の発生を防ぐことができる。
このとき、旋回スクロール22の固定スクロール24に対して接近・離間する移動機構には、遠心力と残留ガス圧を用いているのみであり、他の付勢力を得るための弾性力や、移動のための機構を用いていない。したがって、簡易な構成で低コストに上記効果を得ることが可能となるとともに、耐久性・信頼性に優れたものとすることができる。
偏心ピン50Bに対し、ピン孔60Bの内周面全体が対向するため、これらは互いに線接触あるいは面接触となり、耐久性に優れる。
なお、上記実施形態においては、偏心ピン50Bとピン孔60Bを、それぞれテーパ状としたが、これに限るものではなく、図5に示すように、偏心ピン50Cのみをテーパ状とし、ピン孔60Cの内周面は、主軸14の軸線に平行な方向に延びる円筒状としても良い。このような構成においては、ピン孔60Cにおいて、主軸14側の角部62が、偏心ピン50Cの外周面に突き当たる。このような構成においても、上記第二の実施形態で示したのと同様の動作が実現される。
この場合、ピン孔60Cにおいて偏心ピン50Cの外周面に突き当たる角部62は、面取り加工(C加工)や丸め加工(R加工)を施すのが好ましい。
また、図6に示すように、ピン孔60Dの内周面のみをテーパ状とし、偏心ピン50Dは、主軸14の軸線に平行な方向に延びる円筒状としても良い。このような構成においては、偏心ピン50Dには、テーパ状のピン孔60Dの最大径部よりも外径が小さく、最小径部よりも外径が大きく設定された段部53が形成されている。そして、偏心ピン50Dにおいて段部53は、ピン孔60Dの内周面に突き当たる。このような構成においても、上記第二の実施形態で示したのと同様の動作が実現される。
この場合、偏心ピン50Dにおいてピン孔60Dの内周面に突き当たる段部53は、面取り加工(C加工)や丸め加工(R加工)を施すのが好ましい。
なお、上記実施の形態では、スクロール型圧縮機10Aの全体構成を説明したが、その構成については上記に挙げたものに限定する意図は無く、他の構成を有した圧縮機においても本発明を適用できるのは言うまでもない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10A、10B…スクロール型圧縮機、14…主軸、20…バランスブッシュ、20a…バランスウェイト、20b…ブッシュ部、22…旋回スクロール、22a…旋回端板、22b…渦巻き状ラップ、24…固定スクロール、24a…固定端板、24b…渦巻き状ラップ、26…ボス部、41…電磁コイル、42…アーマチャ、43…ロータ、50A、50B、50C、50D…偏心ピン、51、61…ストッパ部、53…段部、60A、60B、60C、60D…ピン孔、62…角部、C…圧縮室、M…電磁クラッチ

Claims (6)

  1. スクロール型圧縮機であって、
    外殻を形成するハウジング内に回転自在に支持された主軸と、
    前記主軸の中心に対してオフセットした位置に設けられた偏心ピンと、
    前記偏心ピンに回転自在に連結された旋回スクロールと、
    前記旋回スクロールと対向することで冷媒を圧縮する圧縮室を形成し、前記ハウジングに固定された固定スクロールと、を備え、
    前記旋回スクロールは、前記偏心ピンに対し、前記主軸の軸線方向および前記主軸の径方向のうち、少なくとも前記主軸の軸線方向に移動可能に設けられ、前記旋回スクロールと前記固定スクロールとが噛み合った第一の状態と、前記旋回スクロールが前記固定スクロールから少なくとも前記主軸の軸線方向に退避して当該固定スクロールとの間に隙間を形成した第二の状態と、に切り替え可能とされていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記旋回スクロールは、前記偏心ピンに対し、前記主軸の軸線方向および前記主軸の径方向に移動可能とされ、
    前記第一の状態と前記第二の状態との切り替えは、前記旋回スクロールが旋回することで発生する遠心力に応じて、前記旋回スクロールが前記偏心ピンに対して前記主軸の軸線方向および前記主軸の径方向に移動することで行われることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記旋回スクロールの旋回により前記第一の状態にあるときに、前記主軸への回転駆動力の伝達が停止されると、前記旋回スクロールに作用する遠心力が減少するとともに、前記固定スクロールと前記旋回スクロールとの間の前記圧縮室内の冷媒の圧力に押圧されることで、前記旋回スクロールが前記偏心ピンに対し、前記主軸の軸線方向において前記固定スクロールから離間する方向、および前記主軸の径方向において前記主軸からの偏心が少ない方向に移動することで前記第二の状態に移行することを特徴とする請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記偏心ピンは、前記主軸側から前記旋回スクロール側に近づくに従い、前記主軸の中心に対するオフセット量が漸次増大するよう形成され、
    前記旋回スクロールは、前記偏心ピンに沿って移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  5. 前記偏心ピンと、前記旋回スクロールに形成され前記偏心ピンが挿通されるピン孔の少なくとも一方は、前記主軸側から前記旋回スクロール側に近づくに従い、その径が漸次縮小するテーパ形状とされ、
    前記旋回スクロールは、前記偏心ピンに沿って移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  6. 前記偏心ピンに、前記主軸の軸線方向に沿って前記固定スクロールに接近する側の前記旋回スクロールの移動量を規制するストッパ部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
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