JP2008202544A - ロータの製造方法及びこのロータをそなえた排気ターボ過給機 - Google Patents

ロータの製造方法及びこのロータをそなえた排気ターボ過給機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008202544A
JP2008202544A JP2007041481A JP2007041481A JP2008202544A JP 2008202544 A JP2008202544 A JP 2008202544A JP 2007041481 A JP2007041481 A JP 2007041481A JP 2007041481 A JP2007041481 A JP 2007041481A JP 2008202544 A JP2008202544 A JP 2008202544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
shaft
rotor
turbine
brazing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007041481A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nitta
憲司 新田
Toshimitsu Tetsui
利光 鉄井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2007041481A priority Critical patent/JP2008202544A/ja
Priority to US11/987,075 priority patent/US20080199313A1/en
Priority to EP07122039.6A priority patent/EP1961915A3/en
Publication of JP2008202544A publication Critical patent/JP2008202544A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/02Blade-carrying members, e.g. rotors
    • F01D5/026Shaft to shaft connections
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/02Blade-carrying members, e.g. rotors
    • F01D5/06Rotors for more than one axial stage, e.g. of drum or multiple disc type; Details thereof, e.g. shafts, shaft connections
    • F01D5/063Welded rotors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49316Impeller making

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Abstract

【課題】ホイールとシャフトとをろう付けして構成されるろう付け型ロータにおいて、製造工数の増加を伴うことなくホイールとシャフトとのろう付け接合部の強度を上昇することにより、耐久性、信頼性を向上したロータの製造方法及び排気ターボ過給機用タービンロータを提供する。
【解決手段】ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールと棒状に形成されたシャフトとをろう付けによって接合してなるロータの製造方法であって、前記ホイールとシャフトとを加熱炉内に双方の接合面をろう材を介して対置し、赤外線を前記ホイール側部分に放射し接合面を1000〜1080℃に加熱して前記ろう材を溶融させて、前記ホイールとシャフトとを前記接合面で接合することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気ターボ過給機用タービンロータに用いられ、ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールと棒状に形成されたシャフトとをろう付けによって接合してなるロータの製造方法及びこのロータを用いた排気ターボ過給機に関する。
車両用エンジン等に用いられる比較的小型の排気ターボ過給機においては、近年、ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールと棒状に形成されたタービンシャフトとをろう付けによって接合したタービンロータが用いられるようになった。
かかるろう付け式のタービンロータを製造する方法の一つに、特許文献1(特開平6−159085号公報)にて提供されている技術がある。
かかる技術においては、加熱炉内において不活性ガス雰囲気中で、高温強度の大きいTi−Al系合金からなるホイールと耐熱鋼からなるタービンシャフトとを双方の接合面をろう材を介して対置し、タービンシャフト部分を高周波加熱し、その伝熱で接合面を1100℃程度の高温に高周波加熱して前記ろう材を溶融させ、前記ホイールとシャフトとを前記接合面で接合し、その後に前記タービンシャフト部分に熱処理を施し、ろう付け時の高温加熱による強度低下を補充している。
特開平6−159085号公報
しかしながら、前記特許文献1(特開平6−159085号公報)にて提供されているような、従来のろう付け式タービンロータの製造方法には、次のような解決すべき課題がある。
即ち、かかる従来技術にあっては、加熱炉内でホイールとシャフトとをろう付けする際には、高周波の特性上、羽根をそなえて複雑形状のホイールを加熱することはできないことから、形状が簡単で高周波加熱可能な該シャフト側を加熱しその伝熱でろう材が配置された接合部を1100℃程度に高周波加熱している。そのため、シャフトの温度が1100℃よりも大幅に上昇することによって、シャフト中のFeが拡散して行ってC添加Ti−Al中のCと反応し、きわめて脆い炭化物が接合界面に形成されるため、接合部の靭性が低下し、接合部な強度不足が発生し易い。
また、前記のようにシャフト側のみを高周波加熱しているが、シャフト材の線膨張率は大きいので、冷却後に大きな残留応力が前記接合部に発生し、前述のように接合部は脆い状態にあるため、かかる接合部に残留応力による割れを生じたり、該接合部が外力によって破断するという不具合が発生し易い。
また、ホイールとシャフトとのろう付け後にシャフト側に熱処理を施せば、前記のような問題はある程度解消可能であるが、この場合は熱処理工程が加わり、タービンロータの製造工数が増加する。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、ホイールとシャフトとをろう付けして構成されるろう付け型ロータにおいて、製造工数の増加を伴うことなくホイールとシャフトとのろう付け接合部の強度を上昇することにより、耐久性、信頼性を向上したロータの製造方法及び排気ターボ過給機用タービンロータを提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールと棒状に形成されたシャフトとをろう付けによって接合してなるロータの製造方法であって、前記ホイールとシャフトとを加熱炉内に双方の接合面をろう材を介して対置し、赤外線を前記ホイール側部分に放射し、接合面を1000〜1080℃に加熱して前記ろう材を溶融させて、前記ホイールとシャフトとを前記接合面で接合することを特徴とする。
かかる発明において、好ましくは、前記接合後における前記シャフトの熱処理を廃止する。
また、前記製造方法を用いて製造されるロータの発明は、ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールと棒状に形成されたシャフトとをろう付けによって接合してなるロータであって、前記ホイールの成分配合(Wt%)を、Al:29〜32,Nb:10〜17,C:0.05〜0.12,Ti及びその他の添加成分:残部に構成したことを特徴とする。
また、前記製造方法を排気ターボ過給機のタービンロータの製造に適用した発明は、エンジンからの排気ガスをタービンケーシング内で膨張させタービンロータに作用させ、該タービンロータによりエンジン給気加圧用のコンプレッサを直結駆動するように構成された排気ターボ過給機における前記タービンロータの製造方法であって、ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールとシャフト(タービンシャフト)とを加熱炉内に双方の接合面をろう材を介して対置し、赤外線を前記ホイール側部分に放射し接合面を1000〜1080℃に加熱して前記ろう材を溶融させ、前記ホイールとシャフトとを前記接合面で接合することを特徴とする。
さらに、前記製造方法を用いて製造されるタービンロータの発明は、エンジンからの排気ガスをタービンケーシング内で膨張させタービンロータに作用させ、該タービンロータによりエンジン給気加圧用のコンプレッサを直結駆動するように構成された排気ターボ過給機であって、前記タービンロータをディスク部の外周に羽根が形成されたホイールとシャフト(タービンシャフト)とをろう付けで接合して構成した排気ターボ過給機において、前記タービンロータのホイールは、前記ホイールの成分配合(Wt%)を、Al:29〜32,Nb:10〜17,C:0.05〜0.12,Ti及びその他の添加成分:残部に構成したことを特徴とする。
本発明によれば加熱炉内において、タービンロータ等のロータを構成するホイールとシャフトとをろう付け接合する時に、赤外線を前記ホイール側部分に放射して、その伝熱で接合面を1000〜1080℃に加熱することにより、ろう付け接合するので、前記従来技術のようにシャフトを1100℃以上の高温に加熱することなく、ろう付け接合できることとなり、シャフトの加熱による強度低下を回避できる。なお、該ホイールはシャフトよりは大幅に耐熱性が高い金属であるため、1100℃以上に加熱しても強度低下は生じない。
これにより、かかる強度低下を補充するための、ろう付け後における、前記従来技術のようなシャフト部分の熱処理を不要とすることとなり、かかる熱処理工程の廃止により、タービンロータを含むロータの製造工数を低減できる。
また、赤外線を前記ホイール側部分に放射して該ホイールを加熱するので、複雑形状のホイール側を赤外線加熱しても、前記従来技術に係る高周波加熱のような局部的な温度上昇の発生を抑制できて、該ホイールを均等に加熱でき、且つ前記従来技術のように1100℃以上の高温加熱に伴いシャフト中のFeが拡散しC添加Ti−Al中のCと反応してきわめて脆い炭化物が接合界面に形成されることによる接合部の強度低下の発生を回避できて、ろう付け接合部の強度を上昇できる。
また、シャフトは前記従来技術における高周波加熱の加熱温度1100℃以上よりも大幅に低い温度となることから、ロータを接合してからの冷却後における接合部近傍での残留応力を低減できて、該残留応力による接合部近傍の割れの発生、該接合部外力による破断という不具合の発生を防止できる。なお、ホイールの線膨張率はシャフトよりはるかに小さいため、冷却後の残留応力は大幅に小さい。
また、Ti−Al系合金からなる前記タービンロータを含むロータのホイールにおける構成成分を、C:0.05〜0.12(Wt%)としたので、Cの添加量をかかる範囲に設定することにより、ホイールの靭性を低下することなくクリープ強度を上昇できて、排ガス温度950℃以上の高温下での使用であっても、ロータの外径の膨出が抑制されて、高温運転下でのロータの破損を防止できる。
以上により、タービンロータを含むロータの耐久性、信頼性を向上できる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図3は、本発明が適用されるタービンロータをそなえた可変容量排気ターボ過給機の回転軸線に沿う断面図である。
図3において、10はタービンケーシング、11は該タービンケーシング10の外周部に渦巻状に形成されたスクロールである。101は輻流型のタービンロータで、コンプレッサ8と同軸に設けられこれのタービンシャフト101bが軸受ハウジング13に軸受16を介して回転自在に支持されている。7は前記コンプレッサ8が収納されるコンプレッサハウジング、9は該コンプレッサハウジング7の空気入口、7aは渦巻状の空気通路である。また100aは該排気ターボ過給機の回転軸心である。
前記タービンロータ101は、ディスク部の外周に羽根が形成されたホイール101aと棒状に形成されたタービンシャフト101bとをろう付けによって接合して構成されている。
かかる構成からなる可変容量型排気ターボ過給機の作動時において、エンジン(図示省略)からの排ガスは前記スクロール11に入り、該スクロール11の渦巻きに沿って周回しながらノズルベーン2に流入する。そして、該排ガスは、前記ノズルベーン2の翼間を流過して前記タービンロータ101にその外周側から流入し、中心側に向かい半径方向に流れて該タービンロータ101に膨張仕事をなした後、軸方向に流出してガス出口10bに案内されて機外に送出される。
本発明は、前記のような排気ターボ過給機に使用されるタービンロータ101等のろう付け型ロータの製造方法及び該ロータ用ホイールの構成に係るものである。
図1は本発明の実施例に係るタービンロータの製造手順を示す説明図である。
図1において、前記タービンロータ101は、ディスク部101dの外周に複数枚の羽根101cが一体形成された精密鋳造品からなるホイール101aとタービンシャフト101bとをろう付けにより接合することにより製造される。
次に図1(A)〜(D)によって前記タービンロータ101の製造手順を説明する。
先ず、図1(A)のように、前記ホイール101aとタービンシャフト101bとを別個に製作する。また、NiあるいはNi合金からなるろう材102を所定寸法に接断して準備する。
前記ホイール101aは、Ti−Al系合金からなり、その成分配合(Wt%)を、Al:29〜32,Nb:10〜17,C:0.05〜0.12,Ti及びその他の添加成分:残部に構成する。この場合、本発明のポイントとなるC(炭素)の成分配合は前記範囲中C=0.08(Wt%)が最適である。
前記成分配合(Wt%)は、次の根拠により設定した。
(1)C(炭素)の添加及びその成分配合について
従来のTi−Al系合金では、タービンロータ101の使用温度を排ガス温度950℃以上にすると、タービンロータ101の使用中のクリープ変形によってホイール101aの外径が膨出して、タービンケーシング10(図3参照)と接触して破損することが起こる可能性がある。
然るに、C(炭素)を添加したTi−Al系合金からなるホイール101aのタービンロータ101では、Cの添加によってクリープ強度が上昇するため、950℃以上の高温で使用しても、外径の膨出量が減少して、かかる接触によるタービンロータ101の破損を回避できる。
図2(A)は、本発明の実施例に係るC(炭素)添加Ti−Al系合金からなるタービンロータAと従来のTi−Al系合金Bとの高温時(メタル温度850℃)における実験計測による伸びの時間変化の比較線図を示す。
また、図2(B)は、高温時(ガス温度1000℃)におけるタービンロータ101の周速に対する外径の膨出量の実験計測結果を示し、Aは本発明の実施例に係るC(炭素)添加Ti−Al系合金、BはC(炭素)添加が少ないTi−Al系合金、Cは従来のニッケル合金を示す。
図2(A)に明らかなように、本発明の実施例に係るC(炭素)添加Ti−Al系合金は、従来のTi−Al系合金Bに比べて高温時(メタル温度850℃)における伸びの増加が小さく、従って、図2(B)に明らかなように、高温時(ガス温度1000℃)における外径の膨出量が小さくなる。
また、前記Ti−Al系合金にC(炭素)を添加すると、クリープ強度が上昇する反面、靭性が低下するが、これらはCの添加量によって変化する。Cが0.05(Wt%)以下ではクリープ強度の上昇度が不十分であり、高温時のクリープ強度を必要するタービンロータには不適である。
一方、Cが0.12(Wt%)を超えると、Cの添加による靭性の低下Cが顕著になって脆化の程度が大きくなり、タービンロータの加工中における折損の発生、微小な異物の衝突でも破損の発生等の可能性が高まる。
従って、前記C(炭素)の成分範囲は、0.05〜0.12(Wt%)が適正範囲で、C=0.08(Wt%)が最適である。
(2)Al(アルミニウム)の成分範囲について
Al濃度は、Ti−Al系合金における基本的な組織状態(γ+α2の二相合金)を決める成分であり、α2は高温強度は高い脆い相である。
前記Alが29(Wt%)以下の場合は、前記α2の比率が過大となって、脆性が大きくなる。
前記Alが32(Wt%)を超えると、前記α2の比率が過小となって、高温強度の低下度合いが大きくなる。
従ってAl:29〜32(Wt%)が適当である。
(3)Nb(ニオブ)の成分範囲について
Nb濃度は、Ti−Al系合金における耐酸化性を向上させる成分であり、Nbの添加量が多くなると耐酸化性が向上するが、その反面比重が増加するとともに製品コストが上昇する。
前記Nbが10(Wt%)以下の場合は、耐酸化性の向上効果が不十分であり、高温での使用時に羽根の減肉が著しくなる。
前記Nbが17(Wt%)を超えると、比重が増加するとともに製品コストが高騰してタービンロータに使用できなくなる。
従ってNb:10〜17(Wt%)が適当である。
以上のように、Ti−Al系合金からなる前記タービンロータ101のホイール101aにおける構成成分を、C:0.05〜0.12(Wt%)としたので、Cの添加量をかかる範囲に設定することにより、ホイール101aの靭性を低下することなくクリープ強度を上昇できて、排ガス温度950℃以上の高温下での使用であっても、タービンロータ101の外径の膨出が抑制されて、高温運転下でのタービンロータ101の破損を防止できる。
次いで、図1(B)のように、前述のような根拠で以って前記成分範囲を設定したホイール101aと、耐熱鋼材からなるタービンシャフト101bとをろう材102を挟んで対置した形態で、図1(C)のように加熱炉110内に設けた石英管113内の支え台114上に載置し、該石英管113内に不活性ガスを充満させる。
そして、図1(C)のように、前記加熱炉110の上部に設置した加圧装置114により前記ホイール101a上から荷重Fで前記ろう材102を挟み込んだ接合面を加圧しながら、加熱炉110の側部の周方向に所定間隔で設置した加熱装置112によって、赤外線Wを前記ホイール101a側部分に放射し、接合面を1000〜1080℃に加熱して前記ろう材102を溶融させる。
これにより、前記ホイール101aとタービンシャフト101bとは、前記接合面で強固に接合される。
次いで、図1(D)のように、かかる接合がなされたタービンロータ101を加熱炉110から取り出して、ろう付け部周辺のバリ取りを行った後、ホイール101aとタービンシャフト101bとの接合面の外周及びタービンシャフト101bの外周面に研削等の機械仕上げを施す。
この場合、従来技術のようにタービンシャフト101bを1100℃以上の高温に加熱しないので、前記ホイール101aとタービンシャフト101bとの接合後の熱処理は行わない。
以上の実施例によれば、加熱炉110内において、タービンロータ101を構成するホイール101aとタービンシャフト101bとを、赤外線Wを前記ホイール101a側部分に放射して接合面を1000〜1080℃に加熱することにより、ろう付け接合するので、従来技術のようにタービンシャフト101bを1100℃以上の高温に加熱することなく、ろう付け接合できることとなり、タービンシャフト101bの加熱による強度低下を回避できる。
これにより、かかる強度低下を補充するためのろう付け後における、従来技術のようなタービンシャフト101b部分の熱処理を不要とすることとなり、かかる熱処理工程の廃止により、タービンロータ101の製造工数を低減できる。
また、赤外線Wを前記ホイール101a側部分に放射して該ホイール101aを加熱し、その伝熱によって接合面を加熱するので、従来技術のようにタービンシャフト101bの1100℃以上の高温加熱に伴いタービンシャフト101b中のFeが拡散しC添加Ti−Al中のCと反応してきわめて脆い炭化物が接合界面に形成されることによる接合部の強度低下の発生を回避できて、ろう付け接合部の強度を上昇できる。
また、前記従来技術における高周波加熱の加熱温度1100℃以上よりも大幅に低い温度で線膨張率が大きいタービンシャフト101bが加熱されることから、タービンロータ101を接合してからの冷却後における接合部近傍での残留応力を低減できて、該残留応力による接合部近傍の割れの発生、該接合部外力による破断という不具合の発生を防止できる。
本発明は、以上の実施例に限定されることなく、ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールと棒状に形成されたシャフトとをろう付けによって接合してなるロータの製造全般に適用可能である。
本発明によれば、ホイールとシャフトとをろう付けして構成されるろう付け型ロータにおいて、製造工数の増加を伴うことなくホイールとシャフトとのろう付け接合部の強度を上昇することにより、耐久性、信頼性を向上したロータの製造方法及び排気ターボ過給機用タービンロータを提供できる。
本発明の実施例に係るタービンロータの製造手順を示す説明図である。 (A)は、本発明の実施例に係るC(炭素)添加Ti−Al系合金からなるタービンロータAと従来のTi−Al系合金Bとの高温時における実験計測による伸びの時間変化の比較線図を示す線図、(B)は、高温時におけるタービンロータ101の周速に対する外径の膨出量の実験計測結果を示す線図である。 本発明が適用されるタービンロータをそなえた可変容量排気ターボ過給機の回転軸線に沿う断面図である。
符号の説明
2 ノズルベーン
10 タービンケーシング
13 軸受ハウジング
100 可変ノズル機構
101 タービンロータ
101a ホイール
101b タービンシャフト
101c 羽根
101d ディスク部
102 ろう材
110 加熱炉
112 加熱装置
113 石英管
114 加圧装置

Claims (5)

  1. ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールと棒状に形成されたシャフトとをろう付けによって接合してなるロータの製造方法であって、前記ホイールとシャフトとを加熱炉内に双方の接合面をろう材を介して対置し、赤外線を前記ホイール側部分に放射し接合面を1000〜1080℃に加熱して前記ろう材を溶融させて、前記ホイールとシャフトとを前記接合面で接合することを特徴とするロータの製造方法。
  2. 前記接合後における前記シャフトの熱処理を廃止したことを特徴とする請求項1記載の
    ロータの製造方法。
  3. ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールと棒状に形成されたシャフトとをろう付けによって接合してなるロータであって、前記ホイールの成分配合(Wt%)を、Al:29〜32,Nb:10〜17,C:0.05〜0.12,Ti及びその他の添加成分:残部に構成したことを特徴とするロータ。
  4. エンジンからの排気ガスをタービンケーシング内で膨張させタービンロータに作用させ、該タービンロータによりエンジン給気加圧用のコンプレッサを直結駆動するように構成された排気ターボ過給機におけるタービンロータの製造方法であって、ディスク部の外周に羽根が形成されたホイールとシャフト(タービンシャフト)とを加熱炉内に双方の接合面をろう材を介して対置し、赤外線を前記ホイール側部分に放射し接合面を1000〜1080℃に加熱して前記ろう材を溶融させ、前記ホイールとシャフトとを前記接合面で接合することを特徴とするタービンロータの製造方法。
  5. エンジンからの排気ガスをタービンケーシング内で膨張させタービンロータに作用させ、該タービンロータによりエンジン給気加圧用のコンプレッサを直結駆動するように構成された排気ターボ過給機であって、前記タービンロータをディスク部の外周に羽根が形成されたホイールとシャフト(タービンシャフト)とをろう付けで接合して構成した排気ターボ過給機において、前記タービンロータは、前記ホイールの成分配合(Wt%)を、Al:29〜32,Nb:10〜17,C:0.05〜0.12,Ti及びその他の添加成分:残部に構成したことを特徴とする排気ターボ過給機。
JP2007041481A 2007-02-21 2007-02-21 ロータの製造方法及びこのロータをそなえた排気ターボ過給機 Pending JP2008202544A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007041481A JP2008202544A (ja) 2007-02-21 2007-02-21 ロータの製造方法及びこのロータをそなえた排気ターボ過給機
US11/987,075 US20080199313A1 (en) 2007-02-21 2007-11-27 Method of manufacturing rotor and exhaust turbo-supercharge incorporating the rotor
EP07122039.6A EP1961915A3 (en) 2007-02-21 2007-11-30 Method of manufacturing a rotor and exhaust turbocharger incorporating the rotor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007041481A JP2008202544A (ja) 2007-02-21 2007-02-21 ロータの製造方法及びこのロータをそなえた排気ターボ過給機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008202544A true JP2008202544A (ja) 2008-09-04

Family

ID=39032283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007041481A Pending JP2008202544A (ja) 2007-02-21 2007-02-21 ロータの製造方法及びこのロータをそなえた排気ターボ過給機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20080199313A1 (ja)
EP (1) EP1961915A3 (ja)
JP (1) JP2008202544A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0913924D0 (en) * 2009-08-11 2009-09-16 Rolls Royce Plc Developments in or relating to drum rotors
CN103945972B (zh) * 2011-12-01 2016-08-17 三菱重工业株式会社 接合部件
DE102012002283B3 (de) * 2012-02-06 2013-06-06 Audi Ag Verfahren zum Herstellen eines Turbinenrotors
DE102012002284B4 (de) * 2012-02-06 2014-08-21 Audi Ag Verfahren zum Herstellen eines Turbinenrotors eines Abgasturboladers sowie Verwendung eines Turbinenrotors
JP6021354B2 (ja) * 2012-02-29 2016-11-09 三菱重工業株式会社 エンジン用過給機
WO2014158598A1 (en) * 2013-03-14 2014-10-02 United Technologies Corporation Transient liquid phase bonded turbine rotor assembly
DE102013226594A1 (de) * 2013-12-19 2015-06-25 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Herstellen eines Laufrads und eines Läufers
CN105618999B (zh) * 2016-03-13 2018-04-10 广西南宁市中高糖机设备制造有限公司 甘蔗制糖压榨辊壳热套榨辊轴的方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10118764A (ja) * 1996-10-18 1998-05-12 Daido Steel Co Ltd TiAl製タービン羽根車とローターシャフトとの接合 方法
JPH10220236A (ja) * 1997-02-12 1998-08-18 Daido Steel Co Ltd TiAl製タービンローター
JP2007229792A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Seimitsu Kogyo Kk タービンホイールとロータシャフトの接合方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4482303A (en) * 1982-01-27 1984-11-13 Ray Acosta Turbo-compressor apparatus
US4610235A (en) * 1982-08-09 1986-09-09 Grunig R Carricarte Hydraulic drive supercharger for internal combustion engines
JPS6278172A (ja) * 1985-09-30 1987-04-10 日本特殊陶業株式会社 セラミツクと金属との接合構造
US5108700A (en) * 1989-08-21 1992-04-28 Martin Marietta Energy Systems, Inc. Castable nickel aluminide alloys for structural applications
JP2752768B2 (ja) * 1990-03-29 1998-05-18 日本特殊陶業株式会社 タービンロータの接合構造
DE4219469A1 (de) * 1992-06-13 1993-12-16 Asea Brown Boveri Hohen Temperaturen aussetzbares Bauteil, insbesondere Turbinenschaufel, und Verfahren zur Herstellung dieses Bauteils
US5549449A (en) * 1993-07-02 1996-08-27 Wrr Industries, Inc. Turbomachinery incorporating heat transfer reduction features
US5431752A (en) * 1993-11-12 1995-07-11 Asea Brown Boveri Ltd. Friction welding of γ titanium aluminide to steel body with nickel alloy connecting piece there between
DE69724730T2 (de) * 1996-10-18 2004-04-01 Daido Steel Co. Ltd., Nagoya Turbinenrotor aus Ti-Al und Verfahren zur Herstellung dieses Rotors
AU6863298A (en) * 1997-04-04 1998-10-30 Xuan Nguyen-Dinh Friction welding interlayer and method for joining gamma titanium aluminide to steel, and turbocharger components thereof
DE10040122A1 (de) * 2000-08-17 2002-02-28 Daimler Chrysler Ag Abgasturbolader für eine Brennkraftmaschine
US6345503B1 (en) * 2000-09-21 2002-02-12 Caterpillar Inc. Multi-stage compressor in a turbocharger and method of configuring same
US7117596B2 (en) * 2001-08-03 2006-10-10 Akita Fine Blanking Co., Ltd. Variable blade manufacturing method and variable blade in VGS type turbo charger
GB0224727D0 (en) * 2002-10-24 2002-12-04 Holset Engineering Co Compressor wheel assembly
DE10321572A1 (de) * 2003-05-14 2004-12-02 Daimlerchrysler Ag Ladeluftverdichter für eine Brennkraftmaschine, Brennkraftmaschine und Verfahren hierzu
DE10325980A1 (de) * 2003-06-07 2004-12-23 Daimlerchrysler Ag Abgasturbolader
US6971850B2 (en) * 2003-06-18 2005-12-06 General Electric Company Multiple alloy rotor and method therefor
US7052241B2 (en) * 2003-08-12 2006-05-30 Borgwarner Inc. Metal injection molded turbine rotor and metal shaft connection attachment thereto
DE102004025049A1 (de) * 2004-05-18 2005-12-15 Forschungszentrum Jülich GmbH Abgasturbolader
US7287960B2 (en) * 2004-07-28 2007-10-30 B{dot over (o)}rgWarner, Inc. Titanium aluminide wheel and steel shaft connection thereto
US20070199977A1 (en) * 2006-02-28 2007-08-30 Michael Pollard Turbocharger turbine and shaft assembly

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10118764A (ja) * 1996-10-18 1998-05-12 Daido Steel Co Ltd TiAl製タービン羽根車とローターシャフトとの接合 方法
JPH10220236A (ja) * 1997-02-12 1998-08-18 Daido Steel Co Ltd TiAl製タービンローター
JP2007229792A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Seimitsu Kogyo Kk タービンホイールとロータシャフトの接合方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20080199313A1 (en) 2008-08-21
EP1961915A2 (en) 2008-08-27
EP1961915A3 (en) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008202544A (ja) ロータの製造方法及びこのロータをそなえた排気ターボ過給機
US8146795B2 (en) Method of friction welding
JP5236263B2 (ja) 回転アセンブリ部品及び部品の製造方法
EP2363574B2 (en) Rotating airfoil fabrication utilizing Ceramic Matrix Composites
US10267156B2 (en) Turbine bucket assembly and turbine system
CN101094971B (zh) 涡轮机装置的优化的涡轮机级以及设计方法
EP2388091B1 (en) Jacketed impeller with functional graded material and method
JP2006037952A (ja) チタン・アルミナイド製羽根車及びそれへの鋼製シャフト接続
US10738625B2 (en) Bladed disc and method of manufacturing the same
US7841506B2 (en) Method of manufacture of dual titanium alloy impeller
JP2013506089A (ja) 冷間圧縮によるチタン製圧縮機ブレードの修復
JP2007513780A (ja) コンプレッサロータの製造方法
JP5936530B2 (ja) タービンの動翼の製造方法
JP2010127280A (ja) 応力を低下させたベーン
JP6021354B2 (ja) エンジン用過給機
JPH06159099A (ja) 軸流流体機械
JP4959744B2 (ja) 蒸気タービン用タービンロータ及び蒸気タービン
JP2010249070A (ja) 遠心圧縮機
WO2020204872A1 (en) Tip repair of a turbine component using a composite tip boron base pre-sintered preform
WO2013165716A1 (en) Reduced stress superback wheel
JP7002306B2 (ja) タービンホイール、ターボチャージャー及びタービンホイールの製造方法
JPH11107705A (ja) ガスタービンクリアランスのアクティブコントロール方法
JP2011032871A (ja) ターボチャージャ用タービンハウジング及びその製造方法
JPS62199901A (ja) タ−ビン
JPH08254102A (ja) タービンロータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110114

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110315

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110513