JP2008201698A - 角質剥離用粘着剤組成物および角質剥離用粘着シート - Google Patents
角質剥離用粘着剤組成物および角質剥離用粘着シート Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】支持体と、支持体の片面に積層された粘着剤層とからなる角質剥離用粘着シートにおいて、粘着剤層を、(メタ)アクリル系ポリマーと、ラクタム環を有する(メタ)アクリル系オリゴマーと、架橋剤と、数平均分子量(Mn)4,000未満の液状成分とを含有する粘着剤組成物を使用して形成する。ラクタム環を有する(メタ)アクリル系オリゴマーは、N−ビニル−2−ピロリドンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体であることが好ましく、液状成分は、特に多価アルコールであることが好ましい。
【選択図】なし
Description
〔角質剥離用粘着剤組成物〕
本実施形態に係る角質剥離用粘着剤組成物は、(メタ)アクリル系ポリマー(a)と、ラクタム環を有する(メタ)アクリル系オリゴマー(b)と、架橋剤(c)と、液状成分(d)とを含有する。
(メタ)アクリル系ポリマー(a)は、少なくとも架橋可能な官能基を有する(メタ)アクリル系ポリマー(a1)を含み、架橋可能な官能基を有する(メタ)アクリル系ポリマー(a1)および架橋可能な官能基を有しない(メタ)アクリル系ポリマー(a2)の両者を含んでいてもよい。
ラクタム環を有する(メタ)アクリル系オリゴマー(b)は、ラクタム環を有するビニルモノマーと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体であることが好ましい。
架橋剤(c)としては、架橋可能な官能基を有する(メタ)アクリル系ポリマー(a1)の架橋可能な官能基と反応性を有する多官能性化合物を使用することができる。かかる多官能性化合物としては、例えば、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、金属キレート化合物等が挙げられ、中でもイソシアネート化合物が好ましい。
液状成分(d)は、角質に浸透し、角質を膨潤、軟化させるものである。これによって、皮膚から角質層を剥離する時の痛みを軽減することができる。角質への浸透性を確保するために、液状成分(d)の数平均分子量(Mn)は、4,000未満であることを必要とし、好ましくは90〜3,000である。
本実施形態に係る角質剥離用粘着剤組成物は、上記成分(a)〜(d)以外の第三成分(e)を含有してもよい。かかる第三成分(e)としては、薬剤、酸化防止剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤、隠蔽剤、可塑剤、ワックス、着色剤、無機フィラー、有機フィラー、増量剤、カップリング剤等の各種添加剤等が挙げられ、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本実施形態に係る角質剥離用粘着シートは、支持体と、支持体の片面に積層された粘着剤層とから構成される。なお、粘着剤層の露出面には、別途剥離材を積層してもよい。
架橋可能な官能基(カルボキシル基)を有するアクリル系ポリマー(アクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸共重合体:82/18モル%,数平均分子量:約850,000,固形分:50質量%)28.6質量部と、架橋可能な官能基を有しないアクリル系ポリマー(アクリル酸2−エチルヘキシル/N−ビニル−2−ピロリドン共重合体:88/12モル%,数平均分子量:約850,000,固形分:45質量%)44.4質量部と、ラクタム環を有するアクリル系オリゴマー(アクリル酸2−エチルヘキシル/N−ビニル−2−ピロリドン共重合体:80/20モル%,数平均分子量:約6000,固形分:98質量%)30.6質量部と、液状成分としての濃グリセリン(鹿島ケミカル社製,分子量92.1,pH7.4,蒸気圧0.1Pa未満(20℃))3.2質量部との混合物に対し、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製,コロネートHL)0.2質量部を添加混合した。
濃グリセリンの配合量を10.6質量部に変更する以外、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、当該粘着剤組成物を使用して実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
濃グリセリンの配合量を25.8質量部に変更する以外、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、当該粘着剤組成物を使用して実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
ラクタム環を有するアクリル系オリゴマーとして、アクリル酸2−エチルヘキシルとN−ビニル−2−ピロリドン共重合体とのモル比が88:12のアクリル系オリゴマー(数平均分子量:約6000,固形分:98質量%)を使用する以外、実施例3と同様にして粘着剤組成物を調製し、当該粘着剤組成物を使用して実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
液状成分を濃グリセリンに代えてポリエチレングリコール(数平均分子量400,pH7.1,蒸気圧10Pa未満(20℃))6.7質量部に変更する以外、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、当該粘着剤組成物を使用して実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
液状成分を濃グリセリンに代えてポリプロピレングリコール(数平均分子量2000,pH7.2,蒸気圧10Pa未満(20℃))6.7質量部に変更する以外、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、当該粘着剤組成物を使用して実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
比較例1の粘着シートとして、ニチバン社製セロテープを用意した。なお、セロテープの粘着剤は天然ゴムを主成分とするものである。
架橋可能な官能基を有しないアクリル系ポリマー、ラクタム環を有するアクリル系オリゴマーおよび濃グリセリンを用いなかった以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、当該粘着剤組成物を使用して実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
ラクタム環を有するアクリル系オリゴマーおよび濃グリセリンを用いなかった以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、当該粘着剤組成物を使用して実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
実施例および比較例で得られた粘着シートを幅25mm×長さ40mmに裁断してサンプルとした。
実施例および比較例で得られた粘着シートを幅25mm×長さ40mmに裁断してサンプルとした。
◎:痛みがない
○:わずかに痛みを感じた
△:痛みを感じた(我慢できる)
×:非常に痛みを感じた
実施例および比較例で得られた粘着シート(厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに粘着剤組成物または接着剤を厚さ40μmで形成した粘着シート)について、JIS Z0237に準じて粘着力(N/25mm)を測定した。なお、被着体としてはベークライト板(ユーコー商会社製,タイコーライトFL1063)を使用し、貼付時間は5分とした。結果を表2に示す。
Claims (9)
- 架橋可能な官能基を有する(メタ)アクリル系ポリマー(a)と、
ラクタム環を有する(メタ)アクリル系オリゴマー(b)と、
架橋剤(c)と、
数平均分子量(Mn)4,000未満の液状成分(d)と
を含有することを特徴とする角質剥離用粘着剤組成物。 - 前記液状成分(d)は、20℃における蒸気圧が10Pa未満である成分を主成分とすることを特徴とする請求項1に記載の角質剥離用粘着剤組成物。
- 前記液状成分(d)は、多価アルコール、脂肪酸、脂肪油および脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の角質剥離用粘着剤組成物。
- 前記ラクタム環を有する(メタ)アクリル系オリゴマー(b)は、ラクタム環を有するビニルモノマーと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の角質剥離用粘着剤組成物。
- 前記ラクタム環を有するビニルモノマーは、N−ビニル−2−ピロリドンであることを特徴とする請求項4に記載の角質剥離用粘着剤組成物。
- 前記ラクタム環を有する(メタ)アクリル系オリゴマー(b)における前記ラクタム環を有するビニルモノマーの配合量は、5〜45モル%であることを特徴とする請求項4または5に記載の角質剥離用粘着剤組成物。
- 前記ラクタム環を有する(メタ)アクリル系オリゴマー(b)の数平均分子量(Mn)は、4,000〜10,000であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の角質剥離用粘着剤組成物。
- ラクタム環を有する(メタ)アクリル系ポリマーをさらに含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の角質剥離用粘着剤組成物。
- 支持体と、前記支持体上に積層された、請求項1〜8のいずれかに記載の角質剥離用粘着剤組成物を使用して形成された粘着剤層とを備えたことを特徴とする角質剥離用粘着シート。
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