JP2008200845A - 長尺焼入れ鋼材の切削加工方法および長尺焼入れ鋼材用切削加工装置 - Google Patents
長尺焼入れ鋼材の切削加工方法および長尺焼入れ鋼材用切削加工装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】転がり案内装置のガイドレール等の被加工材として用いられる長尺焼入れ鋼材を、効率的且つ高精度で製造するための切削加工方法および切削加工装置を提供する。
【解決手段】焼入れにより硬化させた長尺焼入れ鋼材を、その長手方向に延びる被加工面に沿ってCBN工具により約30m/分〜約160m/分の速度で直線切削加工することで、転がり案内装置のガイドレールを得ることを特徴とする長尺焼入れ鋼材の切削加工方法において、前記CBN工具が、前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に対して直角な仮想面上に、線対称または点対称となるように複数配置されている。
【選択図】図3
【解決手段】焼入れにより硬化させた長尺焼入れ鋼材を、その長手方向に延びる被加工面に沿ってCBN工具により約30m/分〜約160m/分の速度で直線切削加工することで、転がり案内装置のガイドレールを得ることを特徴とする長尺焼入れ鋼材の切削加工方法において、前記CBN工具が、前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に対して直角な仮想面上に、線対称または点対称となるように複数配置されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、転がり案内装置のガイドレール等の被加工材として用いられる長尺焼入れ鋼材を極めて効率的に切削加工することができる切削加工方法および切削加工装置に関するものである。
工作機械等に組み込まれて工作物担持用のテーブル等を案内する転がり案内装置101は、図14〜図16に示すように、長手方向に沿って形成された転動体転走面(転動体転走溝ともいう。)105を有する軌道台102と、その転動体転走面105に対応する負荷転動体転走路107を含む無限循環路110を有し、その無限循環路110に配列収容された複数の転動体103を介して軌道台102に装着される可動台104と、から構成されている。そして、その軌道台102と可動台104とは、転動体103の転がりにより相対運動自在となっている。
こうした転がり案内装置101において、その軌道台102は、図2に例示した長尺焼入れ鋼材2のような複雑な断面形状を有している。そして、その軌道台102には、所定の表面硬度からなる転動体転走面105を高い寸法精度で形成することが要求されている。そうした軌道台102の製造方法としては、先ず、長尺の丸鋼材を異形ダイス等で複数回引き抜き加工してほぼ完成品に近い寸法形状とし、焼入れを行って所定の表面硬度を付与し、その後、研削加工により所定の寸法精度となるように精密仕上げを行って製造している。
上述した従来からの軌道台の製造方法においては、複雑な断面形状に精度よく加工することができる引き抜き加工と、所定の寸法精度となるように精密仕上げすることができる研削加工とを採用するので、加工精度に優れた軌道台を製造することができる。
しかしながら、従来の軌道台は、引き抜き加工と研削加工という何れも加工時間が長く加工効率にやや問題のある手段により加工されていることから、軌道台を効率よく製造しにくいという実状があった。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、転がり案内装置のガイドレール等の被加工材として用いられる長尺焼入れ鋼材を、効率的且つ高精度で製造するための切削加工方法および切削加工装置を提供するものである。
上記課題を解決する本発明に係る長尺焼入れ鋼材の切削加工方法は、焼入れにより硬化させた長尺焼入れ鋼材を、その長手方向に延びる被加工面に沿ってCBN工具により約30m/分〜約160m/分の速度で直線切削加工することで、転がり案内装置のガイドレールを得ることを特徴とする長尺焼入れ鋼材の切削加工方法において、前記CBN工具が、前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に対して直角な仮想面上に、線対称または点対称となるように複数配置されているという特徴を有する。この発明によれば、その速度での加工によりCBN工具の摩耗量を低減させることができるので、長尺焼入れ鋼材を極めて効率的に且つ寸法精度よく切削加工でき、その結果、転がり案内装置のガイドレール等を極めて効率的に製造することができる。また、この発明によれば、転がり案内装置のガイドレールを極めて効率的に製造できる。このとき、被加工面を切削する少なくとも一対のCBN工具による切削抵抗の背分力が相互に均衡するように、CBN工具を配置することが好ましい。この発明では、対称に配置されたCBN工具で切削加工する際の切削抵抗の背分力が均衡するように配置されるので、そうした背分力の均衡化により、長尺焼入れ鋼材やCBN工具のたわみの発生が抑制され、その結果、被加工面の加工精度を向上させることができる。また、少なくとも一対のCBN工具による切削抵抗の背分力の合力が均衡化されて相殺されるので、その背分力に基づく長尺焼入れ鋼材やCBN工具のたわみの発生をより抑制することができ、被加工面の加工精度をより一層向上させることができる。
本発明に係る長尺焼入れ鋼材の切削加工方法では、複数のCBN工具を使用し、前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に沿った複数の被加工面を同時に切削加工することができる。この発明によれば、複数の被加工面の切削加工を極めて効率的に行うことができる。
本発明に係る長尺焼入れ鋼材の切削加工方法では、前記CBN工具を前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に複数配列し、該長尺焼入れ鋼材の長手方向に沿った被加工面を順次切削加工することができる。この発明によれば、長尺焼入れ鋼材の長手方向に複数配列されたCBN工具を長手方向の一方から他方に向かって順次移送させることにより、被加工面を極めて短時間に切削加工することができる。
上記課題を解決する本発明に係る長尺焼入れ鋼材用切削加工装置は、長尺焼入れ鋼材を固定する固定装置と、前記固定装置の長手方向に沿って設けられた案内装置により案内される刃物台と、前記刃物台に保持され、前記長尺焼入れ鋼材の被加工面を切削加工するCBN工具と、を少なくとも備え、焼入れにより硬化させた長尺焼入れ鋼材を、その長手方向に延びる被加工面に沿って前記CBN工具により約30m/分〜約160m/分の速度で直線切削加工することで、転がり案内装置のガイドレールを得るために用いられることを特徴とする長尺焼入れ鋼材用切削加工装置において、前記CBN工具が、前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に対して直角な仮想面上に、線対称または点対称となるように複数配置されていることを特徴とする。この発明によれば、長尺焼入れ鋼材の被加工面を、刃物台に保持されたCBN工具で極めて効率的に切削加工することができ、その結果、転がり案内装置のガイドレール等を極めて効率的に製造することができる。このとき、被加工面を切削する少なくとも一対のCBN工具による切削抵抗の背分力が相互に均衡するように、CBN工具を配置することが好ましい。この発明では、対称に配置されたCBN工具で切削加工する際の切削抵抗の背分力が均衡するように配置されるので、そうした背分力の均衡化により、長尺焼入れ鋼材やCBN工具のたわみの発生が抑制され、その結果、被加工面の加工精度を向上させることができる。また、少なくとも一対のCBN工具による切削抵抗の背分力の合力が均衡化されて相殺されるので、その背分力に基づく長尺焼入れ鋼材やCBN工具のたわみの発生をより抑制することができ、被加工面の加工精度をより一層向上させることができる。
本発明に係る長尺焼入れ鋼材用切削加工装置において、前記刃物台には、前記CBN工具を保持する保持部材が着脱可能に設けられていることとすることができる。この発明によれば、CBN工具の交換等を、保持部材の着脱によって容易に行うことができる。
本発明に係る長尺焼入れ鋼材用切削加工装置において、前記保持部材は、前記CBN工具の固定位置を調整する位置調整手段を有することとすることができる。この発明によれば、例えばCBN工具の位置を微調整して切込み量を調整することができる。
以下、本発明に係る長尺焼入れ鋼材の切削加工方法および長尺焼入れ鋼材用切削加工装置について図面を参照しつつ説明する。
(1)切削加工方法および切削加工装置
本発明の切削加工方法は、長尺焼入れ鋼材の長手方向に沿った被加工面を、CBN工具により約30m/分〜約160m/分の速度で直線切削加工する方法であり、本発明の長尺焼入れ鋼材用切削加工装置は、そうした方法を実現した装置である(以下、これらを「本発明の切削加工方法及び装置」と言うことがある)。こうした本発明の切削加工方法及び装置によれば、長尺焼入れ鋼材を極めて効率的に切削加工することができる。そして、例えば図1のフロー図に示すような転がり案内装置のガイドレール等の製造に本発明を適用すれば、ガイドレール等を極めて効率的且つ精度よく製造することができ、加工時間の短縮、コストダウンおよび高品質化を図ることができる。
本発明の切削加工方法は、長尺焼入れ鋼材の長手方向に沿った被加工面を、CBN工具により約30m/分〜約160m/分の速度で直線切削加工する方法であり、本発明の長尺焼入れ鋼材用切削加工装置は、そうした方法を実現した装置である(以下、これらを「本発明の切削加工方法及び装置」と言うことがある)。こうした本発明の切削加工方法及び装置によれば、長尺焼入れ鋼材を極めて効率的に切削加工することができる。そして、例えば図1のフロー図に示すような転がり案内装置のガイドレール等の製造に本発明を適用すれば、ガイドレール等を極めて効率的且つ精度よく製造することができ、加工時間の短縮、コストダウンおよび高品質化を図ることができる。
図2は、本発明の切削加工方法および切削加工装置が適用される長尺焼入れ鋼材2の一例を示す斜視図であり、長手方向に沿った4条の被加工面3が対称に配置された態様である。この態様は、後述する図14〜図16の転がり案内装置101の軌道台102を例示するものであり、図2における被加工面3は、図14〜図16においては転動体103を無限循環させる転動体転走面105としての作用を有するものとなる。なお、ここでいうところの被加工面3とは、本発明の切削加工方法及び装置により切削加工される面のことであり、どのような形状の面をも含み、特に限定されるものではない。例えば、平面からなる平坦面、平面の組合せからなる矩形面、曲面からなる溝、平面と曲面との組合せからなる面(複合面)等も含まれる。
本発明の切削加工方法及び装置は、焼入れにより表面を硬化させた焼入れ鋼材の加工に好ましく適用される。そうした焼入れ鋼材は、焼入れにより表面が硬化する鋼材であればその種類は特に限定されず、例えば転がり案内装置を構成する長尺の直線レールや曲線レールのように、耐摩耗性等が要求される用途に用いられる焼入れ鋼材であることが好ましい。
本発明の切削加工方法および切削加工装置においては、図3に示すように、特に長尺の焼入れ鋼材に適用される点に特徴がある。その長さは特に限定されないが、転がり案内装置の長尺の直線レールや曲線レール等を製造する場合には、被加工面長さがおよそ2〜3mであることが製造上便利である。こうした長さの焼入れ鋼材に対して本発明を適用すれば、切削加工効率が向上し、加工品を生産性よく製造することができる。
転がり案内装置の長尺の直線レールや曲線レール等に適用する場合の切削加工方法及び装置1においては、図3に示すように、例えば長さ約2〜3mの被加工面を有する転がり案内装置用の長尺焼入れ鋼材2を固定装置4に固定し、その長尺焼入れ鋼材2の長手方向に沿った被加工面3を、後述するCBN工具7で直線的に切削加工する。なお、この固定装置4は、後述する図3に示すような装着台と固定手段とを少なくとも備えたものであり、長尺焼入れ鋼材2を固定することができる装置である。
固定装置4に長尺焼入れ鋼材2を固定する固定手段としては、各種のクランプやチャックを採用することができる。また、動力チャックを採用することもできる。動力チャックとしては、例えば油圧チャック、空圧チャック、電磁チャック等が挙げられる。
固定装置4に固定された長尺焼き入れ鋼材2は、刃物台5に保持されたCBN工具7により切削加工される。
CBN工具7は、立方晶窒化ホウ素(CBNという。)焼結体であり、CBN粉末にCoやTiC等を混ぜて高温超高圧下で焼結して得られるものである。このCBN工具7は、高硬度、高弾性係数、高熱伝動性の長所から、高硬度材料、焼入れ鋼、耐熱合金に等の切削に好ましく使用される。
CBN工具7は、図4に例示するように、具体的にはCBN焼結体10を先端に備える棒状の工具であるが、必ずしも図4のような形状に限定されるものではなく、図8(B)に示す公知の形状等から被加工面3の形状に合わせた最適なものを任意に選択できる。なお、CBN工具7を用いた切削加工に直接関与するCBN焼結体10のチップ形状が、長尺焼入れ鋼材2の被加工面3の形状とほぼ同じ形状であることが好ましい。そうした形状からなるCBN焼結体10チップを備えるCBN工具7を用いれば、切削加工によりそのCBN焼結体10とほぼ同じ形状の被加工面3を容易且つ精度よく形成できるので、切削回数を減らすことができる。その結果、極めて効率的で精度のよい切削加工を行うことができる。なお、そうしたCBN工具7の使用は、従来の湿式による研削加工とは異なり、乾式で被加工面を切削加工することができるという利点がある。
刃物台5は、図5(A)〜図7(C)に示すように、CBN工具7を装着するものであり、固定装置4の長手方向に沿って設けられたレール状の案内装置6により案内され、駆動手段15によって駆動されるものである。刃物台5は、固定装置4に固定された長尺焼入れ鋼材2の長手方向に沿って自在に移動し、その長尺焼入れ鋼材2の長辺の被加工面3を切削加工できるように構成されるものであればよく、特にその形状等は限定されない。この刃物台5は、一又は二以上のCBN工具7を直接装着することができるものであっても、一又は二以上のCBN工具7を保持した保持部材8を装着することができるものであってもよく、特に限定されない。
刃物台5の移動は、案内装置6による案内と、駆動手段15による駆動力付与によって行われる。案内装置6としては、後述する図14〜図16に示したような転がり接触により案内する装置を使用することができる。転がり接触により案内する案内装置6の例としては、長手方向に沿った転動体転走面を有するガイドレール6bと、その転動体転走面に対応する負荷転動体転走面を含む無限循環路を有し、その無限循環路に配列収容された複数の転動体を介してそのガイドレール6bに装着される摺動ブロック6aと、からなるものが挙げられる。そのガイドレール6bと摺動ブロック6aとは、転動体の転がりにより、上述した約30m/分〜約160m/分の高速下においても相対運動自在となっている。なお、案内装置6としては、すべり接触により案内するものでもよく、種々のものを適用できる。また、駆動手段15としては、本実施例では、ボールねじ15a及びそのボールねじ15aに駆動力を付与するモータ(図示せず。)が採用されているが、この他、リニアモーター等を使用してもよい。
刃物台5には、CBN工具7を保持するための保持部材8が着脱可能に設けられている(図5(A)〜図7(C)を参照。)。保持部材8が着脱可能に設けられることにより、CBN工具7の交換を保持部材8の一体的な着脱により容易に行うことができる。このように、CBN工具7を保持部材8に装着した後に刃物台5に装着すれば、特に複数のCBN工具7を取り付ける場合において、各CBN工具間の寸法調整および精度を向上させることができ、加工精度に優れた切削加工を実現させることができる。
CBN工具7を保持部材8に装着する場合の寸法調整は、図5(A)〜図7(C)に示すように、CBN工具7の固定位置を調整する位置調整手段9で行われる。その位置調整手段9としては、長穴及びその長穴に摺動自在に嵌合するボルトからなるもの等が通常使用されるが、それ以外の手段であってもよい。なお、一回の加工により所定の切削代を切削する場合には、位置調整手段9は手動でも自動でもよいが、図12に示すように、二回以上の加工により切削代を徐々に切削する場合には、位置調整手段9は自動制御されることが好ましい。
保持部材8は、刃物台5の所定の装着部位12に例えばボルト締結等によって取り付けられる。そうした保持部材8は、図5(A)〜図7(C)に示すように、略矩形形状であっても略半円形形状であってもよく特に限定されない。装着部位12の形状を保持部材8の形状に対応する形状とすれば、保持部材8を装着部位12に嵌挿するだけで保持部材8の位置決めがなされる。しかも、その保持部材8に装着されているCBN工具7は、所定の位置に調整されているので、加工精度に優れた切削加工を実現できる。
保持部材8に取り付けられるCBN工具7は、一つであっても二以上の複数であってもよい。複数のCBN工具7を装着した場合には、長尺焼入れ鋼材2の長手方向に沿った複数の被加工面3を同時に切削加工できるので、CBN工具7の個数に対応した複数の被加工面3を極めて効率的に切削加工することができる。
CBN工具7を複数取り付ける場合には、CBN工具7と被加工面3との間の負荷応力のバランスを考慮することが好ましい。具体的には、図8(A)〜図10に示すように、CBN工具7を、長尺焼入れ鋼材2の長手方向に対して直角な面を想定し(こうした面を仮想面という。)、その仮想面上に、線対称または点対称となるように複数配置することが好ましい。この場合においては、複数のCBN工具7,…,7が線対称または点対称となるように仮想面上に配置されるので、図11に示すような切削加工する際の切削抵抗の背分力Fpが均衡化する(図8(A)〜図10を参照)。背分力Fpを均衡化させた態様において、各々の背分力Fpは刃物台5を弾性変形させるが、その弾性変形は刃物台5に内部応力を発生させるだけであり、案内装置6に対する外力としてはほとんど伝達されない。したがって、背分力Fpを均衡化させるようにCBN工具7を上記のように配置することにより、長尺焼入れ鋼材2やCBN工具7のたわみの発生を抑制し、被加工面3の加工精度を向上させることができる。なお、図11において、Ffは送り分力(thrust force)であり、Fpは背分力(feed force)であり、Fは切削抵抗の合力(Ff+Fp)である。
ここで、「線対称となるように配置される」とは、基準線に対して鏡像関係となるように配置されることであり、「点対称となるように配置される」とは、基準点に対して対角関係となるように配置されることである。基準線や基準点としては、図8(A)〜図10に示す中心線22,24や特定点23を例示できる。
特に、図8(A)に示すように、少なくとも一対のCBN工具7,7を、長尺焼入れ鋼材2の中心線22に対して線対称になるように仮想面上に配置することが好ましい。こうすることにより、切削抵抗の背分力Fpの合力が均衡し相互に相殺されるので、切削加工時の背分力Fpに基づく長尺焼入れ鋼材2のたわみの発生やCBN工具7,7のたわみの発生をより抑制することができ、被加工面3の加工精度をより一層向上させることができるという格別の効果がある。なお、図8(B)は、CBN工具の一例を示す平面図である。
また、図9に示すように、複数のCBN工具が配置される場合において、少なくとも一対のCBN工具7,7を、切削抵抗の背分力Fpの合力が相互に相殺されるように長尺焼入れ鋼材2の中心線22に対して線対称となるように仮想面上に配置し、さらに他のCBN工具7’,7’を、長尺焼入れ鋼材2の中心線22に対して線対称になるように仮想面上配置することが好ましい。こうすることにより、上記同様、切削加工時の背分力Fpに基づく長尺焼入れ鋼材2のたわみの発生やCBN工具のたわみの発生を可能な限り抑制することができ、被加工面3の加工精度を向上させることができる。この場合において、CBN工具7’,7’は、背分力Fpの合力が相殺するように配置されてはいないが、各CBN工具7’,7’は、中心線に対して左右対称に配置されている。そのため、案内装置6に加わる背分力Fpは、中心線22の左右で均等なものとなり、案内装置6に対し、左右同じラジアル荷重が加わることとなる。その結果、案内装置6に加わる負荷の左右のバランスがとれるので、案内装置6の長寿命化を達成できると共に切削加工装置1を長期間円滑かつ安定的に作動させることができるという効果がある。そして、こうした切削加工装置1で長尺焼入れ鋼材2を加工することにより、被加工面3の加工精度をより向上させることができる。
また、図10は、CBN工具7a,7b,7c,7dを、特定点23で点対称となるように仮想面上に配置した態様である。4つのCBN工具7a,7b,7c,7dは、特定点23で点対称に仮想面上に配置されていると共に、長尺焼入れ鋼材2の中心線22を挟んでCBN工具7a,7cとCBN工具7b,7dとが線対称に仮想面上に配置され、固定装置4に対する平行線24を挟んでCBN工具7a,7bとCBN工具7c,7dとが線対称に仮想面上に配置されている。こうした態様で4つのCNB工具を配置することにより、それぞれのCBN工具の背分力Fpは相互に相殺される。その結果、上述と同様に、案内装置6の長寿命化、切削加工装置1の長期間の円滑作動等を達成でき、被加工面3の加工精度をより一層向上させることができる。なお、図10においては、CBN工具の背分力Fpの角度はそれぞれ45°であるが、この角度は特に限定されるものではなく、背分力Fpが相互に均衡し相殺されるように配置されることを条件に、長尺焼入れ鋼材2の構造や被加工面3の形状に応じて任意に設定される。
本発明においては、案内装置6に刃物台5を複数配列して設けることもできる。例えば、複数の刃物台5を、長尺焼き入れ鋼材2の長手方向に複数配列するように案内装置6上に並べる。そして、図12および図13に示すように、先ず、第1番目の刃物台5aを移動させることによって一段目の切削加工を行い、第2番目の刃物台5bを移動させることによって二段目の切削加工を行い、さらに第3番目の刃物台5cを移動させることによって三段目の切削加工を行い、その後順次同様の切削加工をすることができる。このように、複数配列した刃物台を、案内装置6によって順次長手方向の一方の側から他方の側に送ることにより、所定の切削代を有した被加工面3を極めて短時間に切削加工することができる。特にその刃物台5に、上述した複数のCBN工具7を装着すれば、複数の被加工面3の切削加工を極めて効率的に行うことができるという格別の効果を有する。
本発明においては、上述した長尺焼入れ鋼材2の被加工面3を、約30m/分〜約160m/分の速度で直線切削加工することが好ましく、80m/分〜120m/分の速度で直線切削加工することがより好ましい。直線切削加工速度をこうした範囲に規定したのは、CBN工具7の摩耗量との関係であり、その範囲でCBN工具7の摩耗量が少ないからである。直線切削加工速度が約30m/分未満では、切削抵抗が大きくなってCBN工具7に伝わる熱量が増し、その結果、CBN工具7の摩耗量が増すと共に切削効率が低下する。一方、直線切削加工速度が約160m/分を超えると、この場合にもCBN工具7が摩耗する。
所定の切削代(切込み量ともいう。)を切削して所定寸法に加工された長尺焼入れ鋼材2は、そのままあるいはその後切断されて、所定長さの直線レールや曲線レール等とすることができる。なお、切削代としては、焼入れ鋼材の被加工面3の硬度や上述したCBN工具7の切削加工の回数にも関係するので一概にはいえないが、加工効率に優れた一回の切削加工で切削することができる切削代としては、通常0.05〜0.3mm程度である。二回以上の加工によって切削代を切削する場合には、図8(A)に示すように、各回数毎の切削代を変化させることもできる。例えば、一回目/0.3mm、二回目/0.3mm、三回目/0.05mm、四回目/0.05mmとして、切削代0.7mmの被加工面3を切削加工することができる。本発明の切削加工方法及び装置においては、従来行われていた湿式の研削加工の場合とは異なり、乾式で行うことができるという利点があるが、必要に応じて水溶性の加工液を使用したり、圧縮空気を使用したりすることもできる。
以上説明したように、こうした本発明の切削加工方法及び装置により加工された長尺焼入れ鋼材2は、例えば転がり案内装置のガイドレール等として好ましく使用することができる。本発明においては、所定の切削代を一回の加工によって切削することもできるので、特に研削によって被加工面を加工する従来の方法に比べると、その加工時間は格段に短縮される。さらに、本発明に係る切削装置は、CBN工具が装着される刃物台を移動させるので、その刃物台は構造上容易に軽量化することができ、上述した速い切削速度の実現が可能となる。また、CBN工具を少なくとも備える刃物台を所定の速度で移動させることにより、固定装置上に置かれた長尺焼入れ鋼材の被加工面を切削加工できるので、装置全体の大きさを小さくすることができると共に、複雑な制御機能を省略することも可能となる。その結果、切削加工装置の小型化と価格の低減を達成することができる。
こうした本発明の切削加工方法及び装置で加工されたガイドレール等は、極めて効率的に製造されるので、製造が容易でコストメリットのよい加工品となり、市場にも好ましく提供される。
続いて、実験例を説明する。
先ず、転がり案内装置の直動レール用丸鋼材(S55C相当材、中炭素マンガン鋼)を所定の形状に冷間圧延し、その後、焼入れして所望の表面硬度をもった被加工材を形成した。
被加工材を固定装置上にクランプで固定し、刃物台にはCBN工具(De Beers
製:DBA80)を装着した。切削加工には切削液は使用せず、乾式で行った。切削条件としては、切削速度を60m/分とし、切込み量を0.1〜0.5mmの間で0.1mmずつ変化させ、各切込み量で1パス(回)の直線切削加工を行った。
製:DBA80)を装着した。切削加工には切削液は使用せず、乾式で行った。切削条件としては、切削速度を60m/分とし、切込み量を0.1〜0.5mmの間で0.1mmずつ変化させ、各切込み量で1パス(回)の直線切削加工を行った。
切削加工性の評価は、CBN工具の状態(欠損、摩耗を目視観察)および加工面の状態(むしれ、びびり、粗さを目視観察)により、行った。
結果としては、上述の切削条件では、CBN工具には欠損や摩耗は見られなかった。加工面の状態においても、特に問題となる現象は現れなかった。
(2)転がり案内装置
上述した本発明の長尺焼入れ鋼材の切削加工方法および切削加工装置により、転がり案内装置の構成部材である軌道台(ガイドレールともいう。)が製造される。以下に、その軌道台を備える転がり案内装置について説明する。
上述した本発明の長尺焼入れ鋼材の切削加工方法および切削加工装置により、転がり案内装置の構成部材である軌道台(ガイドレールともいう。)が製造される。以下に、その軌道台を備える転がり案内装置について説明する。
図14は、転がり案内装置の一例を示している。転がり案内装置101は、軌道台102と、この軌道台102に多数の球状の転動体103,…,103を介して取り付けられる可動体104とを備えている。
軌道台102は、上述した本発明の切削加工方法および切削加工装置により製造されたものであり、図14に示す態様においてはほぼ長方形の断面をした長尺の部材である。軌道台102の両側面には、転動体103を転動させる断面形状円弧状の転動体転走面105,…,105が二条ずつ全長に亘り設けられている。また、転動体転走面105は、二条に限定されるものではなく、一条でも、左右合わせて三条でも、四条でもよい。こうした転動体転走面105は、上述した本発明の切削加工方法および切削加工装置により、所定の位置に配置されたCBN工具により、高精度且つ効率的に加工される。
可動体104は、その移動方向と直交する方向の面の形状がほぼ門形をした可動体本体120と、可動体104の移動方向の両端に取り付けられる蓋材121とを具備する。
可動体本体120の内側面には、図15に示すように、転動体転走面105,…,105と相対向するほぼ半円状の転動体転走面106,…,106が四条設けられている。これら転動体転走面105,106とによって、軌道台102と可動体104との間に四条の負荷転走路107が形成される。また、可動体104には、この可動体104の移動方向に沿って延びる断面形状が円形の戻し路108,…,108が可動体104の移動方向の一端側から他端側に亘り形成されている。
一方、蓋材121の可動体本体120と対向する面には、図16に示すように、負荷転走路107と戻し路108とを連通させる方向転換路109が形成されている。これら負荷転走路107と、戻し路108と、方向転換路109とによって、転動体103,…,103を無限循環させる無限循環路110が形成される。
この無限循環路110には、多数の球状の転動体103,…,103が連結体111によって数珠状に連ねられて配されている。連結体111は、転動体103,…,103間に配される多数の間座111a,…,111aと、各間座111a,…,111aをつないで転動体103,…,103を両側から回動自在に保持するための薄板状のベルト111b,111bとを備えている。
また、無限循環路110には、ベルト111b,111bを摺動自在に嵌合して連結体111を無限循環路110内で案内する連結体案内溝112,112が形成されている。
転動体103,…,103は、可動体104の移動に伴って負荷転走路107の一端から他端に向かって転動する。その後、方向転換路109によってすくい上げられ、戻し路108の一端側へと案内され、戻し路108を通って戻し路108の他端側へと案内される。そして方向転換路109を介して再度負荷転走路107に導かれる。転動体103,…,103は、この繰り返しによって、可動体104の移動に伴って無限循環路110を循環する。本発明の切削加工方法および切削加工装置により製造された軌道台102は、その転動体転走面105がCBN工具により精度よく加工されているので、転動体103,…,103は、無限循環路110内を極めてスムーズに循環することができる。
なお、蓋材121,121の外側の面には、図14に示すようなエンドプレート122,122が取り付けられている。このエンドプレート122もその形状がほぼ門形をしており、蓋材121にねじ124,…,124を螺合して取り付けられている。
本発明の長尺焼入れ鋼材の切削加工方法および長尺焼入れ鋼材用切削加工装置は、長尺焼入れ鋼材を極めて効率的に切削加工できるので、例えば転がり案内装置のガイドレールの製造に適用すれば、ガイドレールの効率的な製造に貢献できる。
Claims (8)
- 焼入れにより硬化させた長尺焼入れ鋼材を、その長手方向に延びる被加工面に沿ってCBN工具により約30m/分〜約160m/分の速度で直線切削加工することで、転がり案内装置のガイドレールを得ることを特徴とする長尺焼入れ鋼材の切削加工方法において、
前記CBN工具が、前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に対して直角な仮想面上に、線対称または点対称となるように複数配置されていることを特徴とする長尺焼入れ鋼材の切削加工方法。 - 請求項1に記載の長尺焼入れ鋼材の切削加工方法において、
複数のCBN工具を使用し、前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に沿った複数の被加工面を同時に切削加工することを特徴とする長尺焼入れ鋼材の切削加工方法。 - 請求項1又は2に記載の長尺焼入れ鋼材の切削加工方法において、
前記CBN工具を前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に複数配列し、該長尺焼入れ鋼材の長手方向に沿った被加工面を順次切削加工することを特徴とする長尺焼入れ鋼材の切削加工方法。 - 請求項3に記載の長尺焼入れ鋼材の切削加工方法において、
被加工面を切削する少なくとも一対のCBN工具による切削抵抗の背分力が相互に均衡するように、前記CBN工具を配置することを特徴とする長尺焼入れ鋼材の切削加工方法。 - 長尺焼入れ鋼材を固定する固定装置と、
前記固定装置の長手方向に沿って設けられた案内装置により案内される刃物台と、
前記刃物台に保持され、前記長尺焼入れ鋼材の被加工面を切削加工するCBN工具と、
を少なくとも備え、
焼入れにより硬化させた長尺焼入れ鋼材を、その長手方向に延びる被加工面に沿って前記CBN工具により約30m/分〜約160m/分の速度で直線切削加工することで、転がり案内装置のガイドレールを得るために用いられることを特徴とする長尺焼入れ鋼材用切削加工装置において、
前記CBN工具が、前記長尺焼入れ鋼材の長手方向に対して直角な仮想面上に、線対称または点対称となるように複数配置されていることを特徴とする長尺焼入れ鋼材用切削加工装置。 - 請求項5に記載の長尺焼入れ鋼材用切削加工装置において、
前記刃物台には、前記CBN工具を保持する保持部材が着脱可能に設けられていることを特徴とする長尺焼入れ鋼材用切削加工装置。 - 請求項6に記載の長尺焼入れ鋼材用切削加工装置において、
前記保持部材は、前記CBN工具の固定位置を調整する位置調整手段を有することを特徴とする長尺焼入れ鋼材用切削加工装置。 - 請求項7に記載の長尺焼入れ鋼材用切削加工装置において、
被加工面を切削する少なくとも一対のCBN工具による切削抵抗の背分力が相互に均衡するように、前記CBN工具を配置することを特徴とする長尺焼入れ鋼材用切削加工装置。
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