JP2008200066A - 懸吊体及びこの懸吊体を用いた物干具 - Google Patents

懸吊体及びこの懸吊体を用いた物干具 Download PDF

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Abstract

【課題】 壊れにくく、部品点数も少なく、折り畳んだ状態でもコンパクト且つスリムであり、例えば、洗濯機と壁の隙間などに入れて保管することも可能な懸吊体およびこの懸吊体を用いた物干具を提供する。
【解決手段】 上側に掛止手段3が設けられ、横側又は下側に左右各1個のアーム5が下方に向けて設けられた懸吊体1であって、アーム5はその内端で軸支されるとともに、その外端には他の部材を回動自在に取り付けるための取付孔5bが穿設されている懸吊体1を提供するとともに、前記懸吊体1と物干具本体6とからなり、前記物干具本体6は、略U字状の二つの枠部材7aを連結部7bで開閉自在に連結してなる枠体と、該連結部7bから外側寄りに横設された補強桟8とからなり、該枠体にはピンチpを垂下してなり、前記懸吊体1の取付孔5bには前記補強桟8が回動自在に挿通されていることを特徴とする物干具Aを提供する。
【選択図】図9

Description

本発明は懸吊体、及び、この懸吊体を用いた折り畳み式の物干具に関し、更に詳しくは、壊れにくく、部品点数も少なくコストダウンが可能で、折り畳むとコンパクト且つスリムになり、洗濯機と壁の隙間などの狭い空間に収納することも可能な懸吊体およびこの懸吊体を用いた物干具に関する。
ハンカチや靴下など、比較的小さな洗濯物を干すための物干具として、合成樹脂や金属薄板からなるリング形の枠体に複数のピンチを一定間隔毎に取り付け、前記枠体の4つのコーナ部に掛けられたワイヤーないしはチェーンなどの4本の索条体の各先端を吊り手の下端部に接続したものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
しかし、このような物干具では、前記枠体のコーナ部と吊り手とが4本の索条体で繋がれているので、吊り手を物干し竿などに掛けたりする際に、索条体が物干し竿台の周辺物に引っ掛かったりすることがあり、取り扱いにくいという問題がある。
また、不使用時にはこの物干具を収納するために、前記枠体を二つ折りに折り畳んでコンパクトにするのが好ましいが、上記した従来の物干具で折り畳み構造を適用したとしても、索条体が邪魔になってスムースに折り畳みにくいという問題もある。
そこで、近年では、平面形状が略U字形の外枠部材の両端部間を桟部材で連結して構成されて、複数のピンチが吊持された二つの枠体と、前記一方の枠体における外枠部材の両端部と他方の枠対の外枠部材の両端部とを連結するとともに、両枠体を上方へ折り畳んだ状態と水平面に沿った展開状態とに変更可能に枢支する枢支・連結手段と、前記両桟部材に片持ち状態に固定されて互いに相手側に向かって延びるアームを有し、前記二つの枠体を吊持する枠体吊持手段と、この枠体吊持手段に対して垂直軸回りの回転が可能に連結された吊り手と、を備えていることを特徴とする物干し器が提案されている(特許文献3参照)。この物干し器は、不使用時にはコンパクトに折り畳むことができ、さらに、物干し竿にこの物干し器を掛ける際や折り畳みの際などに索条体が邪魔になることもない。
しかしながら、この物干し器では、枠体吊持手段と枠体を連結するアームが枠体に固定されており、この物干し器を広げて吊り下げた場合にはアームも地面に対して水平になる。このため、この物干し器の荷重はアームの太さ方向に掛かってしまうためアームが折れやすい。加えて、アームを枠体に固定する際、アーム及び枠体に互いに係合する凹凸を設け、これによりアームの回転を防いでいるが、この凹凸部分に掛かる応力は非常に大きいため係合している突出部分が剪断されやすい。この応力によるアームの破損を防ぐため、アームの数を片側2本として応力を分散しているが、これにより部品点数が増大してコスト高になり、故障の可能性も大きくなる。
さらに、折り畳み時にはアームは枠体とともに上側に向けられるが、枠体吊持手段の本体は前後一対の三角形の枠体の支持体と両支持体間に跨設された吊り手取り付け用ステムとからなり、アームが吊り手取り付け用ステムの幅方向両側に重複するため、全体として分厚くなってしまい、収納に必要なスペースが増大してしまうため不便である。また、物干し器が嵩張ると、輸送や在庫のスペースも大きくなるとともに売り場のスペースも大きくなり、効率的でない。
これに加え、この物干し器の吊り手には挟着片が開放可能に枢支・連結されており、この挟着片と吊り手本体との間には、該挟着片に対して常時閉鎖方向へのばね力を付勢する復帰ばねが掛設されている。このため、この物干し器を物干竿などに吊持させ又は取り外すときには吊り手を握って操作し、復帰ばねのばね力に抗して挟着片を開放方向に動かす必要があるため、物干し器まで手が届かないような背が低い場合には甚だ使用しにくいという問題を含んでいる。
更に、洗濯物の数や大きさによっては、間隙をあけたり、又は逆に詰めたりして干すことが望ましい場合があるが、従来の物干具や物干し器は、ピンチの位置が固定されているため、このような要請には対応できないという問題もある。
実開昭56−6392号公報 特開平11−114289号公報 特開2005−270581号公報
本発明者は、かかる実情に鑑み、上記問題点を解消するべく鋭意研究の結果、アームを下向きに設け、その内端で懸吊体本体と軸支するとともに、その外端には他の部材を回動自在に取り付けるための取付孔を穿設し、この取付孔に枠体の桟を挿通してアームと枠体を回動自在とすることにより、アームを左右各1本としても破損しにくく、部品点数が少なくなるので故障しにくく、コストダウンが可能で、さらにコンパクト且つスリムに折り畳むことができ、上記従来の問題が一挙に解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、本発明の請求項1は、懸吊体本体の上側に掛止手段が設けられ、横側又は下側に左右各1個のアームが下方に向けて設けられた懸吊体であって、アームはその内端で懸吊体本体と軸支されるとともに、その外端には他の部材を回動自在に取り付けるための取付孔が穿設されていることを特徴とする懸吊体を内容とする。
本発明の請求項2は、掛止手段が吊りフックであることを特徴とする請求項1に記載の懸吊体を内容とする。
本発明の請求項3は、吊りフックの湾曲部両側に逆L字状包接片を有する一対の抱持具の折曲部を包接片の開口側が相対向するように回動自在に枢着してなり、両包接片の開口側が吊りフックの湾曲部の弾性による締付け力をもって棒部材を着脱自在に抱持することを特徴とする請求項2に記載の懸吊体を内容とする。
本発明の請求項4は、包接片の下辺先端部の開口側表面に滑り止めを施したことを特徴とする請求項3に記載の懸吊体を内容とする。
本発明の請求項5は、吊りフックの湾曲部中央に軟質の弾性部材を設けたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の懸吊体を内容とする。
本発明の請求項6は、懸吊体と物干具本体とからなり、前記懸吊体は、懸吊体本体の上側に掛止手段が設けられるとともに横側又は下側に左右各1個のアームが下方に向けて設けられ、アームはその内端で懸吊体本体と軸支されるとともに、その外端には取付孔が穿設され、前記物干具本体は、略U字状の二つの枠部材を連結部で開閉自在に連結してなる枠体と、該連結部から外側寄りに横設された補強桟とからなり、該枠体にはピンチを垂下してなり、前記懸吊体の取付孔には前記補強桟が回動自在に挿通されていることを特徴とする物干具を内容とする。
本発明の請求項7は、掛止手段が吊りフックであることを特徴とする請求項6記載の懸吊体を内容とする。
本発明の請求項8は、吊りフックの湾曲部両側に逆L字状包接片を有する一対の抱持具の折曲部を包接片の開口側が相対向するように回動自在に枢着してなり、両包接片の開口側が吊りフックの湾曲部の弾性による締付け力をもって棒部材を着脱自在に抱持することを特徴とする請求項7に記載の物干具を内容とする。
本発明の請求項9は、包接片の下辺先端部の開口側表面に滑り止めを施したことを特徴とする請求項8記載の物干具を内容とする。
本発明の請求項10は、吊りフックの湾曲部中央に軟質の弾性部材を設けたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の物干具を内容とする。
本発明の請求項11は、ピンチがピンチ垂下具を介して枠体から垂下されており、該ピンチ垂下具はこれにピンチを取り付けるための複数のピンチ保持部と、ピンチ保持部を所定間隔をあけて列設するための連設棒と、これを枠体に摺動可能に係着するための枠着部からなり、枠着部は少なくとも連設棒の両端付近に設けられていることを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の物干具を内容とする。
本発明の懸吊体及びこの懸吊体を用いた物干具は、懸吊体本体の横側又は下側に左右各1個のアームが下方に向けて設けられ、アームはその内端で懸吊体本体と軸支されるとともに、その外端には他の部材を回動自在に取り付けるための取付孔が穿設され、この取付孔に枠体の補強桟を挿通することにより物干具本体を吊持する構造となっている。これにより、物干具を開いた時には、アームに掛かる応力の向きはアームの軸方向と平行になるためアームが折れにくく、また、補強桟とアームは回動自在に取り付けられておりアームと補強桟の間に剪断力が働かないため破損しにくく、そのためアームの数が少なくても十分吊持することができる。これにより、部品点数を少なくすることができるので、コストダウンができるばかりでなく故障しにくくなる。
さらに、物干具を閉じた時には、懸吊具は枠部材と補強桟からなる環状構造の内部に入り込み、さらにアームは懸吊体本体の下に閉じた状態で収納されるため物干具本体、懸吊体本体、アームがそれぞれ幅方向に重複せず、物干具全体として薄く構成することができる。このため本発明の物干具は、例えば、洗濯機と壁の隙間のような狭いスペースにも収納でき、また、輸送や在庫、更には、売り場のスペースも小さくてよいので極めて効率的である。
掛止手段を吊りフックとすれば、物干し竿等に物干具を掛けたり外したりする際に懸吊体を操作する必要がなく、物干具の下部を掴んで吊りフックを物干し竿等に掛けたり外したりできるため、背が低く物干し竿等に手が届かない場合でも容易に掛け外しを行うことができる。
吊りフックの湾曲部両側に逆L字状包接片を有する一対の抱持具を回動自在に枢着し、抱接片の折曲部で包接片の開口側が相対向するようにして、両包接片の開口側で吊りフックの湾曲部の弾性による締付け力をもって棒部材を着脱自在に抱持させると、一対の逆L字状包接片はその上辺及び下辺の計4点で棒部材に接触し、衣類吊下げ具の衣類が強風で煽られたりしても、吊りフックが棒部材から外れるようなことはない。
包接片の下辺先端部の開口側表面に滑り止めを施すと、包接片の下辺と棒部材との間の摩擦力が大きくなるため、物干具が棒部材から抜けにくくなる。
吊りフックの湾曲部中央に軟質の弾性部材を設けると、該弾性部材は棒部材を上方から押さえ、棒部材は逆L字状包接片と合わせて計5点で抱持されるため、物干具は一層棒部材から抜けにくくなる。
ピンチを取り付けるための複数のピンチ保持部と、ピンチ保持部を所定間隔をあけて列設するための連設棒と、枠体に摺動可能に係着するための枠着部からなり、枠着部は少なくとも連設棒の両端付近に設けられているピンチ垂下具を用い、これを介して枠体からピンチを垂下すると、ピンチ垂下具を摺動させることにより洗濯物の数や大きさに合わせてピンチを移動させることができ、また複数個のピンチが連接されているのでこれらをワンタッチで移動可能であり、さらに枠着部は少なくとも連設棒の両端付近に設けられているのでこれらの枠着部は互いに支え合って動きにくくなり、風に煽られた程度では移動し難くなる。
本発明の懸吊体1は、例えば図1に示すように、懸吊具本体2の上側に掛止手段3が設けられ、横側又は下側に左右各1個のアーム5が下方に向けて設けられ、アーム5はその内端の軸支部5aで軸支されるとともに、その外端には他の部材を回動自在に取り付けるための取付孔5bが穿設されていることを特徴とする。
この懸吊体1の材質は十分な強度を有する限り特に限定されず、鉄、アルミ、ステンレス等の金属製、ABS、AAS、AES、AS、PS、PMMA、PVC、PA、PP、PE、PBT、PETなどの樹脂製、木製などが採用できる。より好ましくは、掛止手段を強度及び弾性が高い金属製とし、その他の部分は軽量かつ強度の高いABSやAES樹脂とする。
本発明において、アーム5は懸吊体本体2の横側又は下側に軸支されている。その構造は特に限定されないが、例えば図2に示すように、アームの内端に軸(5a)を突設するとともに、懸吊体本体2の側方又は下方に前記軸を受けるための孔を穿設したフランジ2つを対向して設ける構造が例示できる。その他、アーム5を懸吊体本体2に軸支できる構造であれば、いかなる構造でも採用できる。
本発明において、アーム5は懸吊体本体2から下方に向けて設けられている。ここで、「下方に向けて」とは、アームが懸吊体本体に対し、横方向や上方向に向かないことを意味するのであって、真下を向く場合のみならず、斜め下を向く場合も含む。アーム5が横又は上向きであると、この懸吊体1が設けられた物干具を折り畳む際に、枠体、アーム、懸吊体本体が幅方向に重複してしまい、折り畳まれた物干具が分厚く嵩張ってしまうため好ましくない。
アーム5を下方に向ける構造は特に限定されないが、例えば図3に示すように、アーム5の内端を、その上側が長く下側が短い形状にし、軸支した部分の近傍に側壁2aを設けた構造が挙げられる。このようにすると、アーム5が下向き(図3における破線で示した状態)の場合には、アーム5は側壁2aと接触せず回動自在であるが、横向きに近くなるとアーム5の内端が側壁2aと接触し、それ以上回動できなくなる。その他、アーム5が横又は上に向くのを妨げる構造であれば、いかなる構造でも採用できる。
アーム5の外端には取付孔5bが穿設される。この取付孔5bは折り畳み可能な物干具本体の部材を回動自在に取り付けるためのものであり、この取付孔5bで物干具本体と接続することにより、物干具本体の開閉につれてアーム5も開閉し、コンパクトに折り畳むことができる。
取付孔5bの構造は特に限定されず、特に、この取付孔5bに挿通する部材が円柱状或いは筒状であれば、単なる円形の孔で十分であるが、回動をスムースにするためベアリングを介設してもよいし、取付孔5b付近の破損を軽減するため緩衝材等を介設してもよい。
本発明において、懸吊体1の上側には掛止手段が設けられる。掛止手段は物干竿等の棒部材Bに掛止されて物干具を吊持することができれば、いかなる構造であっても採用できるが、好ましくは、掛止手段を吊りフックとする。この場合は、棒部材Bに物干具を掛けたり外したりする際に懸吊体を操作する必要がなく、物干具の下部を掴んで吊りフックを棒部材Bに掛止し又は取り外すことができるため、背が低く物干し竿等に手が届かない場合でも容易にこの物干具を扱うことができる。
なお、掛止手段は懸吊体本体に対して固定されていてもよいが、好ましくは、懸吊体本体に対して、回動自在に設ける。このようにすると、物干具を棒部材に掛けた状態で該物干具を回転させることができるため、一つのピンチに洗濯物を保持させた後、この物干具を僅かに回転させるだけで、隣接するピンチが目の前に移動するため、自らが移動することなしに全てのピンチに洗濯物を保持することができる。また、物干し中においても、物干具が風に煽られて自在に回転するので、均一に且つ万遍なく太陽や風に当るため洗濯物を均一且つ効率的に乾かすことができる。
掛止手段を回動自在に設ける構造は特に限定されないが、例えば図2に示すように、懸吊体本体2の上部に挿通孔を設けるとともに、掛止手段3の基端をかしめ等により前記挿通孔の径よりも大きくし、この挿通孔に前記掛止手段を先端側から挿通する構造が挙げられる。
掛止手段として吊りフックを採用した場合、棒部材に掛止した際に、風に煽られた場合等においても、不用意にはずれることを防止する抱持具を吊りフックに取り付けることができる。このような抱持具4としては、例えば図4,図5に示すように、この吊りフック3の湾曲部両側に逆L字状包接片4aを有する一対の抱持具4を回動自在に枢着し、抱接片の折曲部でそれらの開口側が相対向するようにしたものが挙げられる。
図4及び図5において、抱持具4は側方に軸4cを突設した補助具4bを吊りフック3の湾曲部両側に固着し、この補助具4bを溝形の断面形状を有する逆L字状抱接片4aの中に挟み込むとともに、補助具4bに突設された軸4cを包接片4aの側面に設けた孔に挿通した構造からなっている。
上記構成の吊りフック3を棒部材Bに掛止するには、図4,図6に示すように、両包接片4a,4aの下辺を開いてその上辺を棒部材Bに引っ掛け、吊りフック3に力を加えて棒部材Bの湾曲部の弾性を利用して少し左右両側に押し広げながら棒部材Bを引き上げる。これにより、棒部材Bは両包接片4a,4aの上辺を持ち上げて両包接片4a,4aを回動させる。両包接片4a,4aは、上辺を開くとともに下辺を閉じ、その開口側が両包接片4a,4aの上辺及び下辺の計4点で棒部材B外周に接触してこれを抱持する(図6参照)。その際、棒部材Bにより両抱持具4,4を介して外方に押し広げられた吊りフック3の湾曲部は、弾性復元力により収縮する。そのため、両抱持具4,4は、吊りフック3の湾曲部の弾性復元力による締付け力をもって棒部材Bを強く抱持し、衣類が強風で煽られたりして吊りフック3が棒部材Bから外れるのを防止する。逆に、吊りフック3を棒部材Bから取り外すには、吊りフック3を上方に引き上げればよい。この操作は物干具を持って上方に押し上げることによっても可能で、背の低い場合であっても容易に行うことができる。
逆L字状包接片4aの下辺先端部の開口側表面には、滑り止め4dを施してもよい。滑り止め4dの構造は棒部材Bと係止突起4が滑らないものである限り特に限定されず、包接片4aの下辺先端部にゴム、エラストマー等摩擦力の大きい素材を貼着してもよいし、横向きの凸条を数本設けてもよい。なお、図1、図4等に示した例では4本の凸条を横向きに設けて滑り止め4dとしている。この滑り止め4dは棒部材Bとの間の摩擦力を大きくするため、吊りフック3が棒部材Bから抜けにくくなり、従って、物干具が棒部材Bから外れにくくなる。
吊りフックの湾曲部中央にはゴム、エラストマー等の軟質の弾性部材を設けることもできる。弾性部材を設けた場合、例えば図7に示したように、弾性部材3aは包接片4aとともに棒部材Bと接触し、両包接片4a,4aの上辺、下片の4点との計5点で棒部材Bの外周に接触するため、棒部材Bの抱持を一層確実にすることができる。
なお、図4、図6,図7において、左側の抱持具4は内部構造を表す断面図とされている。
弾性部材3aの形状は、包接片4aが棒部材Bを抱持したときにこの棒部材Bと接触する限り特に限定されず、図7に示したような吊りフック3の湾曲部中央に弾性部材を巻きつけてもよいし、該部分の下面のみに弾性部材を貼着してもよい。
上記したような懸吊体は、各種懸吊対象物に適用されるが、特に、好適には折り畳み可能な物干具本体と連結して使用される。好適な物干具本体としては、中央部付近で折り畳むことができ、懸吊体のアームに穿設された取付孔に回動自在に挿通できる桟を有する物が挙げられるが、略U字状の二つの枠部材を連結部で開閉自在に連結してなる枠体と、該連結部から外側寄りに横設された補強桟とからなり、該枠体にはピンチを垂下してなる物干具本体と連結して使用するのが特に好ましい。このような物干具は、折り畳んだ際に全体として薄く嵩張らない構成とすることができるため、例えば、洗濯機と壁の隙間のような狭いスペースにも収納できる。また、輸送、在庫、売り場のスペースも小さなものでよく、従って効率的である。
好ましい物干具本体に上記の懸吊具1を取り付けて、本発明の物干具Aとした実施例の底面図を図8に示す。この例で使用した物干具本体6は略U字状の二つの枠部材7a,7aを連結部7b,7bで開閉自在に連結してなる枠体7と、該連結部7bから外側寄りに横設された補強桟8,8と、前記枠部材7a,7a及び補強桟8,8から垂下されたピンチp,pからなる。
この物干具本体の材質は十分な強度を有する限り特に限定されず、鉄、アルミ、ステンレス等の金属製、ABS、AAS、AES、AS、PS、PMMA、PVC、PA、PP、PE、PBT、PETなどの樹脂製、木製などが採用できる。安価で高級感がある点からはアルミが好ましい。
本発明において、枠体7の連結部7bから外側寄り、即ち略U字状の枠部材7aの端部付近からやや内側寄りに補強桟8が設けられる。これにより枠部材7aと補強桟8からなる環状構造が二つ出来上がり、多くのピンチpが垂下できるとともに、垂下した洗濯物の重さや外力によっても変形しにくい枠体7が得られる。この枠部材7a,7aは、懸吊具1で吊るしたときに物干具Aの左右バランスが取れるように、左右同形であることが好ましい。
なお、補強桟8は略U字状の枠部材7aの端部付近に横設されて枠部材7aを補強すると共に、その中央部に懸吊具1を取り付けるために設けられているが、この部分にもピンチpを垂下しても差し支えない。
枠部材の大きさは特に限定されず、所望の数(図8においては32個)のピンチpを適当な間隔(図8においては5〜6cm)で列設できる程度であればよいが、取り扱いの容易さの観点から30〜40cm四方の矩形の範囲内に収まる程度が好ましい。
上記二つの枠部材7aはその端部に設けられた連結部7bで開閉自在に連結され、枠体7とされる。これにより枠体7は、使用時には開かれて枠部材7aの略2倍のサイズとなり多数の洗濯物を吊下することができるとともに、収納時には閉じられて面積が半分になり、収納しやすいサイズとなる。
なお、この枠体7は上方向のみに開閉され、下方向には閉じないようにされている。これにより、枠体を閉じると懸吊体1は枠部材7aの内側に収容され、外側には突出しないので、その分、小さな面積に折り畳むことができる。
枠体7を上方向のみに開閉するための構造としては特に限定されず、公知の構造がすべて好適に採用できるが、例えば図9に示したように、連結部7bを枠部材7aの端部のやや上側に設けるとともにその下側をストッパー7cとし、枠体7が十分開くと左右のストッパー7c,7cが互いに当接して下方に閉じるのを防ぐ構造が挙げられる。このような構造とすれば部品の形状が単純で部品点数も少なくてすむため故障の可能性が減少するとともに、結合部8bがさほど大きくならないため、物干具をより薄く嵩張らずに折り畳むことができる。
本発明では枠体7(及び補強桟8)にピンチpが垂下され、このピンチpで洗濯物を保持して使用する。使用されるピンチpとしては特に限定されず、市販のものが全て好適に使用できるが、洗濯物によっては、ピンチpの間隔を大きくしたり、逆に小さくしたりしたほうが好都合の場合がある。このような要請に応じるため、ピンチpの位置は移動できるほうが好ましい。
ピンチpを移動可能にするための構造としては限定されないが、枠体7(及び補強桟8)上で摺動可能な垂下具を介してピンチを垂下する構造が挙げられる。好ましいピンチ垂下具としては、例えば図9,図10,図11に示すように、ピンチを取り付けるための複数のピンチ保持部9aと、ピンチ保持部を所定間隔をあけて列設するための連設棒9bと、枠体に摺動可能に係着するための枠着部9cからなり、枠着部9cは少なくとも連設棒9bの両端付近に設けられているピンチ垂下具9を使用し、このピンチ垂下具を介して枠体7(及び補強桟8)にからピンチが垂下する構造とする。
ピンチ保持部9aの形状は特に限定されないが、例えば図10,図11に示すように、リング状部分から棒状部分が突設された形状を例示でき、また、ピンチpの係脱を容易にするためリング状部分の一部を切除した形状やフック型等を採用してもよい。この実施例において、ピンチ保持部9aはその棒状部分で連設棒9bの両端部分に計2個固着されているが、適当な間隔で連接される限り3個以上のピンチ保持部9aを設けてもよい。
連設棒9bはピンチ垂下具9を枠体7上で摺動させたとしても容易に撓まない程度の剛性を有する棒状部材である。この連設棒9bにピンチ保持部9aを固着することにより、ピンチ保持具9aの間隔は常に適切に保たれるとともに、ワンタッチで複数個のピンチpを同時に移動させることができ、これにより隣接するピンチ垂下具9,9に垂下されたピンチp,pの間隔を洗濯物の幅に合わせて自由に変更できる。なお、ピンチ保持部9aは連設棒9bに直接固着する必要はなく、枠着部9cを介して間接的に固着してもよい。
枠着部9cの形状は特に限定されないが、例えば図10,図11に示すように、内径が枠部材7a(及び補強桟8)の直径と略等しいリング状を例示でき、また、枠部材7a(及び補強桟8)への着脱を容易にするためリングの一部を切除した形状やフック型等を採用してもよい。この実施例において、枠着部9cは連設棒9bの両端部分に計2つ固着されているが、3つ以上の枠着部9cを設けてもよい。このような枠着部9cは枠部材7a(及び補強桟8)と摺動可能に係着するため、この枠着部9cを介してピンチ垂下具9を摺動させることにより洗濯物の数や大きさに合わせてピンチp,pの間隔を調節することができる。さらに枠着部9cは少なくとも連設棒9bの両端付近に設けられているので、これらの枠着部9cが互いに支え合って動きにくくなり、風に煽られた程度では移動し難くなる。
上記の物干具本体6は、その補強桟8が上記した懸吊体1のアーム5の外端に穿設された取付孔5bに回動自在に挿通されることにより、懸吊体1と連結される。これにより、物干具本体6が水平、上方に開閉するにつれて、2本のアーム5が斜方、下方に開閉する構造とされる。
尚、アーム5の取付孔5bに回動自在に挿通された補強桟8上を取付孔6bが移動しないように、取付孔5bの両側の補強桟8に摺動防止具5cが配設されている。
次に、本発明の物干具の使用方法について説明する。
本発明の物干具は、図9に示すように、懸吊具1で物干具本体6を吊り下げて使用される。このとき、アーム5は懸吊具1から斜め下方に伸びており、取付孔5bで2本の補強桟8を安定的に支持している。
この物干具Aを折り畳む際には、図12に示すように、物干具本体6を連結部7bで折り曲げて上側に閉じるようにする。このとき、アーム5は図9に示した状態と比較して、やや下側に閉じた状態になっている。
図13は物干具本体6をほとんど閉じた状態にした説明図である。このようにすると、物干具Aの面積は略半分となり、扱いやすく収納にも便利になる。このとき懸吊具1のアーム5は、図14に示すように、下向きに閉じられた状態となり懸吊具本体2の真下に収められる。
図15は図14の側面図で、即ち、物干具本体6を閉じた状態で、懸吊体1の掛止手段(吊りフック)3を補強材8と平行に向けた状態を示すものであるが、懸吊体1は枠部材7aと補強桟8からなる環状構造の内側に入り込むため、折り畳み時に懸吊体1と物干具本体6が幅方向に重複しない。従って、折り畳まれた物干具Aの厚みは懸吊具本体2の幅と同程度とすることができ、洗濯機と壁の隙間など細い空間にも収納できるようになるとともに、輸送、在庫、売り場の省スペースとなる。尚、図15では、ピンチが懸吊具本体2の幅よりも出っ張っているが、これは2個の枠部材7aの内部に押し込めることができるので、実質的には懸吊具本体2の幅内に納めることができる。
叙上のとおり、本発明の懸吊体及びこの懸吊体を用いた物干具は、構造が単純で壊れにくく、部品点数が少なくて故障しにくいとともにコストダウンが可能であり、さらにコンパクトかつスリムに折り畳むことができる。従って、安価かつ長期間の使用ができるばかりか、例えば洗濯機と壁の隙間などの僅かな空間にも保存できるため極めて便利であるばかりでなく、輸送、在庫、売り場も省スペースとなり、輸送効率、在庫効率、売り場効率が高められ、その有用性は頗る大である。
本発明の懸吊具の実施例を示す正面図である。 本発明の懸吊具の構造の例を示す断面図である。 実施例におけるアームを示す説明図である。 実施例における吊りフックを示す説明図である。 逆L字状包接片の枢着部の構造の例を示す図4のX−X断面図である。 吊りフックで棒部材を抱持した状態を示す説明図である。 別の吊りフックで棒部材を抱持した状態を示す説明図である。 本発明の物干具の実施例を示す底面図である。 本発明の物干具を開いた状態を示す正面図である。 本発明の物干具で使用できるピンチ垂下具の正面図である。 ピンチ垂下具の正面図である。 本発明の物干具を半分閉じた状態を示す正面図である。 本発明の物干具を殆ど閉じた状態を示す正面図である。 本発明の物干具を殆ど閉じた場合における懸吊体の状態を示す説明図である。 本発明の物干具を閉じた状態を示す側面図である。 図15の側面図である。
符号の説明
A 物干具
1 懸吊体
2 懸吊体本体
2a 側壁
3 掛止手段(吊りフック)
3a 弾性部材
4 抱持具
4a 逆L字状包接片
4b 補助具
4c 枢着部
4d 滑り止め
5 アーム
5a 軸止部
5b 取付孔
5c 摺動防止具
6 物干具本体
7 枠体
7a 枠部材
7b 連結部
7c ストッパー
8 補強桟
9 ピンチ垂下具
9a ピンチ保持部
9b 連設棒
9c 枠着部
p ピンチ
B 棒部材

Claims (11)

  1. 懸吊体本体の上側に掛止手段が設けられ、横側又は下側に左右各1個のアームが下方に向けて設けられた懸吊体であって、アームはその内端で軸支されるとともに、その外端には他の部材を回動自在に取り付けるための取付孔が穿設されていることを特徴とする懸吊体。
  2. 掛止手段が吊りフックであることを特徴とする請求項1に記載の懸吊体。
  3. 吊りフックの湾曲部両側に逆L字状包接片を有する一対の抱持具の折曲部を包接片の開口側が相対向するように回動自在に枢着してなり、両包接片の開口側が吊りフックの湾曲部の弾性による締付け力をもって棒部材を着脱自在に抱持することを特徴とする請求項2に記載の懸吊体。
  4. 包接片の下辺先端部の開口側表面に滑り止めを施したことを特徴とする請求項3に記載の懸吊体。
  5. 吊りフックの湾曲部中央に軟質の弾性部材を設けたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の懸吊体。
  6. 懸吊体と物干具本体とからなり、
    前記懸吊体は、懸吊体本体の上側に掛止手段が設けられるとともに横側又は下側に左右各1個のアームが下方に向けて設けられ、アームはその内端で懸吊体本体と軸支されるとともに、その外端には取付孔が穿設され、
    前記物干具本体は、略U字状の二つの枠部材を連結部で開閉自在に連結してなる枠体と、該連結部から外側寄りに横設された補強桟とからなり、該枠体にはピンチを垂下してなり、
    前記懸吊体の取付孔には前記補強桟が回動自在に挿通されていることを特徴とする物干具。
  7. 掛止手段が吊りフックであることを特徴とする請求項6記載の懸吊体。
  8. 吊りフックの湾曲部両側に逆L字状包接片を有する一対の抱持具の折曲部を包接片の開口側が相対向するように回動自在に枢着してなり、両包接片の開口側が吊りフックの湾曲部の弾性による締付け力をもって棒部材を着脱自在に抱持することを特徴とする請求項7に記載の物干具。
  9. 包接片の下辺先端部の開口側表面に滑り止めを施したことを特徴とする請求項8記載の物干具。
  10. 吊りフックの湾曲部中央に軟質の弾性部材を設けたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の物干具。
  11. ピンチがピンチ垂下具を介して枠体から垂下されており、該ピンチ垂下具はこれにピンチを取り付けるための複数のピンチ保持部と、ピンチ保持部を所定間隔をあけて列設するための連設棒と、これを枠体に摺動可能に係着するための枠着部からなり、枠着部は少なくとも連設棒の両端付近に設けられていることを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の物干具。
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