JP2008199321A - 自動車送信アンテナ用磁心 - Google Patents

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晃和 松本
Yusuke Niinuma
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Abstract

【課題】高い体積効率を実現した送信アンテナ用磁心の提供。
【解決手段】長さL、幅aであるFe系非晶質金属薄帯をb枚積層した積層体であって、aが0.5mm以上、bが15以上であり、組み合わされるボビンに巻回されるコイルのターン数が25以上の場合、前記a、前記L及び前記bは、a/L≧−0.0012b+0.049の関係式を満たし、組み合わされるボビンに巻回されるコイルのターン数が30以上の場合、前記a、前記L及び前記bは、a/L≧−0.0012b+0.054の関係式を満たすことを特徴とする。そして、bの値とは関連なく、a/Lとしては、0.03以上(0.04以上が望ましい)、0.2以下(0.08以下が望ましい)とすることができる。ここで、前記aが2mm以上、4mm以下、前記Lが20mm以上、110mm以下であることが望ましい。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動車のドアハンドルなどに内蔵して用いる送信アンテナ用磁心に関する。
自動車にはキーレスエントリーなど外部との通信を行う機器が備えられており、それらの機器用のアンテナを幾つか備えている。アンテナはアンテナ用磁心を有し、アンテナ用磁心としては金属薄帯の積層体が挙げられる。
ここで、自動車の部品においては体積及び質量の低減が求められているのでアンテナ(アンテナ用磁心)についても体積効率が高いものが望まれている。ここで、体積効率とは体積当たりの磁気特性(振幅比透磁率)のことを示す。また、自動車では電力の供給は限られており、供給する電力(入力磁界)に対しても体積効率が良いことが求められている。アンテナの体積効率を向上するための一案としてはアンテナ用磁心の組成を適正化して磁気特性を向上する方法が幾つか開示されている。
例えば、非晶質磁性薄帯を熱処理に耐える樹脂を用いて積層接着したアンテナ用磁心が開示されている(特許文献1)。この非晶質磁性薄帯は、Fe及びCoを含み、Si、B、C及びGeのうちの少なくとも1種、Zr、Ti、Hf、Ta、W、Cr、Mo、V、Ni、P、Al、Pt、Rh、Ru、Sn、Sb、Cu、Mn及び希土類元素のうちの少なくとも1種類の元素を有した組成を有している。この組成をもつ非晶質磁性薄帯が積層されたアンテナ用磁心を用いたアンテナがキーレスエントリー用に提案されている。
そして、非晶質磁性薄帯を積層し、樹脂含浸して薄帯を固定して鉄心としている技術が開示されている(特許文献2)。この鉄心にコイルを巻き付けてアンテナを形成している。非晶質磁性薄帯はFe及びCoの少なくとも一方の元素と、B、Si、C及びPから選ばれた少なくとも1種の元素とを有する組成をもつ。この組成をもつ非晶質磁性薄帯の積層体が送信アンテナとして提案されている。
国際公開第2003/60175号パンフレット 特開平5−267922号公報 特開2004−166071号公報
ところで、アンテナ用磁心であっても送信アンテナ用磁心と受信用アンテナ用磁心とでは求められる磁気特性に異同があり、送信アンテナ用磁心において更に体積効率を向上するには印加する磁界に対して磁気飽和させた状態で使用することが望ましい。
体積効率が高い材料の1つとして磁束密度が高いFe系非晶質磁性薄帯が挙げられる。Fe系非晶質金属薄帯は溶融したFe系金属を急冷するなどして製造できる非晶質の薄膜であり、一般的には厚みが0.01〜0.1mm程度としている。Fe系非晶質金属薄帯における原子は配列に規則性がない非晶質であり、軟磁性材料として優れた特性を有している。特に、Fe系非晶質金属薄帯は磁気飽和点が高く、比較的大きな磁界を入力して用いる送信アンテナ用磁心には好適である。
その場合に、体積をある程度以下に小さくすると磁気飽和点が低磁界側にシフトして、使用する磁界での電界強度の代用特性である振幅比透磁率μaが低下することになる。また、体積を大きくしすぎると、振幅比透磁率は向上するが、ドアハンドル内に収納できない問題がある。
そこで、本発明では、送信アンテナ用磁心において、その形状が磁気特性(特に振幅比透磁率μa)に与える影響を解析することで、Fe系非晶質金属薄帯の積層体からなるアンテナ用磁心の体積効率を向上して、更に高い体積効率を実現した送信アンテナ用磁心を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する目的で本発明者らは鋭意検討を行った結果、磁気特性に優れる送信アンテナ用磁心の形態を発見し以下の発明を完成した。まず、本発明の送信アンテナ用磁心は、長さL、幅aであるFe系非晶質金属薄帯をb枚積層した積層体であって、前記aが0.5mm以上、前記bが15以上である。このFe系非晶質金属薄帯は短冊形であることが望ましい。
そして、組み合わされるボビンに巻回されるコイルのターン数が25以上の場合、前記a、前記L及び前記bは、a/L≧−0.0012b+0.049の関係式を満たすことを特徴とする。また、組み合わされるボビンに巻回されるコイルのターン数が30以上の場合、前記a、前記L及び前記bは、a/L≧−0.0012b+0.054の関係式を満たすことを特徴とする。
そして、bの値とは関連なく、a/Lとしては、0.03以上(0.04以上が望ましい)、0.2以下(0.08以下が望ましい)とすることもできる。
ここで、前記aが2mm以上、4mm以下、前記Lが20mm以上、110mm以下であることが望ましい。
本発明の自動車送信アンテナ用磁心は上述の構成を有することから、高い磁気特性を有し、体積効率に優れる送信アンテナができる。すなわち、ドアハンドル内に収納可能な大きさで磁界を変化させた際の磁気特性変化(振幅比透磁率の低下)を小さくすることができる。
以下、本発明の自動車送信アンテナ用磁心について、より具体的な実施形態に基づき詳細に説明を行う。本実施形態の自動車送信アンテナ用磁心はコイルにより形成されるボビン中に挿入して使用される部材である。ボビンは、樹脂などのように、磁気的特性に大きな影響を与えない材料にて形成され且つ内部に本実施形態の自動車送信アンテナ用磁心が挿入可能な部材の周囲にコイルを巻回したり、巻回したコイルのみで形成することができる。コイルのみで形成する場合には本実施形態の自動車送信アンテナ用磁心の周囲に、直接、コイルを巻回しても良い。
本実施形態の自動車送信アンテナ用磁心はFe系非晶質金属薄帯をb枚積層した積層体である。ここで、bは15以上である。積層体の形成方法は特に限定しない。例えば、b枚のFe系非晶質金属薄帯を積層した後、樹脂で覆う方法がある。樹脂で覆うことで、b枚のFe系非晶質金属薄帯を固定して積層体を形成するだけでなく、隣接するFe系非晶質金属薄帯間の絶縁も達成できる。樹脂としては電気的特性を考慮して選択することが望ましく、例えば、エポキシ系樹脂から選択することができる。
Fe系非晶質金属薄帯はFe系非晶質金属の薄膜を帯状(特に望ましくは短冊状である。短冊状とは帯状の形態のうち、全体的に幅が一定な形態である。幅に変化がある形態の場合には後述するaの値は平均値を用いる。)に成形した部材であり、長さをL、幅をaとした場合に、以下の関係が成り立つ。
まず、組み合わされるボビンに巻回されるコイルのターン数が25以上の場合には、a、L及びbは、a/L≧−0.0012b+0.049の関係式を満たすようにする。そして、組み合わされるボビンに巻回されるコイルのターン数が30以上の場合には、a/L≧−0.0012b+0.054の関係式を満たすようにする。ここで、a/Lが大きくなると正方形に近づき、a/Lが小さくなるとより細長い形状になる。
また、上記式とは独立して、a/Lを適正化することができる。具体的には、a/Lを0.03以上、0.2以下にすることもできる。例えば、aが0.5mmである場合に、Lは0.5(mm)/0.03(≒16.7mm)以下、0.5(mm)/0.20(=2.5mm)以上である。ここで、a/Lの下限値としては0.04以上とすることが望ましく、0.06以上とすることが更に望ましい。a/Lの上限値としては0.15以下とすることが望ましく、0.08以下とすることが更に望ましい。ここで、aは2mm以上が望ましい。そして、4mm以下が望ましい。そして、Lは20mm以上が望ましい。そして、110mm以下が望ましい。
そして、Fe系非晶質金属薄帯の厚みは特に限定しない。例えば、10μm以上、30μm以下とすることができ、15μm以上、25μm以下とすることが望ましい。
Fe系非晶質金属はFeを主成分とする金属である。Fe以外に含有できる元素は特に限定しないが、B、Si、Co、C、Ni、Nb、Mo、Zr、P、Al、Mn、Cu、Crから選択される元素が望ましく、その中でもB、Siから選択することが特に望ましい。非晶質化は共晶反応による液体急冷により形成されると考えられる。Fe−B−Siは共晶組成に近いので、アモルファス化に適している。
Fe系非晶質金属はどのように製造されてもよい。例えば、上述のような組成をもつ金属を溶融した後、急冷することで非晶質にすることができる。ここで、非晶質であるか否かはX線回折を測定して回折ピークを解析することで判別できる。すなわち、非晶質である場合には結晶質に見られる鋭いピークが回折ピークになくブロードであることにより判別できる。
Fe系非晶質金属薄(日立金属SA−1:FeBSi系、厚さ25μm)を2.0mm、2.5mm、3.0mm、3.7mm、4.0mm、4.6mm、5.0mmの幅(a)で、それぞれ110mm、90mm、80mm、73mm、65mm、60mmの長さ(L)に成形してFe系非晶質金属薄帯とした。同じ形状の薄帯を20、25、30層(b)積層して樹脂ケース中に納め各試験の試験用磁心とした。
図1に示すように、6種類のボビン(被覆銅線(住友電装製 CAVUS0.22 Φ0.55銅線7本ヨリ線)を18回、20回、23回、25回、27回、30回巻回したもの)の中心に各試験用磁心を押入し、振幅比透磁率μaを周波数130kHzの条件で測定した。測定は交流BHアナライザSY−8232(岩崎通信株式会社製)の1次側と2次側とに接続して行った。
まず、μ測定モードを選択し、ボビンのコイル巻幅Le、コイルの巻回軸に直交する面でのコイル断面積Ae、コイルで形成された体積Ve(Le×Ae)を設定した。18ターンの場合は、Le=19.3mm、Ae=10.08mm2、Ve=194.54mm3を設定値として入れる。設定周波数f=130KHzを設定し、磁界H=1000A/m,1200A/mにおける振幅比透磁率μaを測定した。1000A/mから1200A/mまで磁界を変化させた際に振幅比透磁率μaが変動して低下する割合{((μa(1200A/mの時)−μa(1000A/mの時))/μa(1000A/mの時)×100}を算出し、Fe系非晶質金属薄帯の積層数(b)毎にグラフ化した(図2:b=20、図3:b=25、図4:b=30)。図2〜4において、右上に示す数字はボビンのコイルにおけるターン数であり、■:18回、□:20回、▲:23回、△:25回、●:27回、そして○:30回である。
目標とする磁気特性として、振幅比透磁率μaの低下率が5%以下になる範囲を設定し、その範囲内に収まるa/Lの範囲を算出した。例えば、図2においては振幅比透磁率μaの低下率が5%以下になるのはターン数30の場合でa/Lが0.03以上の範囲である。
その結果、図5に示すように、ボビンに巻回されたコイルのターン数が25のときに、a/L≧−0.0012b+0.049の関係式が成立し、ターン数が30のときに、a/L≧−0.0012b+0.054の関係式が成立することが明らかになった。なお、図5において、各々のターン数に対応して描写された線の上側が望ましい領域である。
また、図2〜4から明らかなように、b及びターン数にかかわらず、a/Lの範囲として0.03以上(更に高い性能(低下率3%以下)を実現する場合には0.04以上)を設定することで充分な性能が発揮できることが明らかになった。a/Lの範囲としては図2〜4に示した範囲(0.08以下)よりも高い範囲においても充分に高い性能が実現できるものと考えられる。
実施例で用いた試験用磁心とボビンとその組み合わせの様子を示す概略図である。 磁界を変化させた際に振幅比透磁率μaが低下する割合を示すグラフである(b=20)。 磁界を変化させた際に振幅比透磁率μaが低下する割合を示すグラフである(b=25)。 磁界を変化させた際に振幅比透磁率μaが低下する割合を示すグラフである(b=30)。 目指す磁気特性を有する自動車送信アンテナ用磁心における、Fe系非晶質金属薄帯の積層数(b)とa/Lとの関係を示すグラフである。

Claims (7)

  1. 長さL、幅aであるFe系非晶質金属薄帯をb枚積層した積層体であって、
    前記aが0.5mm以上、前記bが15以上で、
    組み合わされるボビンに巻回されるコイルのターン数が25以上の場合、前記a、前記L及び前記bは、a/L≧−0.0012b+0.049の関係式を満たすことを特徴とする自動車送信アンテナ用磁心。
  2. 組み合わされるボビンに巻回されるコイルのターン数が30以上の場合、前記a、前記L及び前記bは、a/L≧−0.0012b+0.054の関係式を満たす請求項1に記載の自動車送信アンテナ用磁心。
  3. 長さL、幅aであるFe系非晶質金属薄帯をb枚積層した積層体であって、
    前記aが0.5mm以上、前記bが15以上で、a/Lが0.03以上、0.2以下であることを特徴とする自動車送信アンテナ用磁心。
  4. 前記Fe系非晶質金属薄帯の前記a/Lの値が0.04以上である請求項3に記載の自動車送信アンテナ用磁心。
  5. 前記Fe系非晶質金属薄帯の前記a/Lの値が0.08以下である請求項3又は4に記載の自動車送信アンテナ用磁心。
  6. 前記Fe系非晶質金属薄帯は短冊形である請求項1〜5のいずれかに記載の自動車送信アンテナ用磁心。
  7. 前記aが2mm以上、4mm以下、前記Lが20mm以上、110mm以下である請求項1〜6のいずれかに記載の自動車送信アンテナ用磁心。
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