JP2008199277A - クロック制御回路、集積回路装置及び電子機器 - Google Patents

クロック制御回路、集積回路装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズフィルタでは完全には除去することができないようなノイズがクロック信号に発生した場合でも、このクロック信号で動作する回路の誤動作を防止することができるクロック制御回路を提供すること。
【解決手段】クロック制御回路10は、発振クロック22の電圧が所定の範囲にあるか否かを判断し、発振クロック22の電圧が所定の範囲にない時はノイズ検出信号128を生成するノイズ検出回路120と、ノイズ検出信号128に基づいて、少なくとも所定の期間、クロック出力停止信号138を生成するクロック出力停止信号生成回路130と、発振クロックを所定の時間遅延させた遅延クロック信号148を生成する遅延クロック生成回路140と、クロック出力停止信号138が存在する期間は、遅延クロック信号148の外部への出力を停止するように制御するクロック出力停止制御回路150と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、クロック制御回路、集積回路装置及び電子機器に関する。
発振回路が出力する発振クロックにノイズが重畳すると、後段のバッファにより発振クロックが2値化された矩形波のクロック信号にパルス状のノイズが伝播し、このクロック信号で動作する回路が誤動作する可能性がある。そのため、従来、ノイズフィルタ等により発振クロックに重畳したノイズや矩形波のクロック信号に伝播したパルス状のノイズを除去することが行われている。
特開2002−91604号公報 特開2005−301388号公報
一方、発振回路の電源供給線等にノイズが重畳すると発振クロックの振幅が変動して発振回路の動作が不安定になるため、発振クロックを2値化した矩形波のクロック信号の周期が瞬間的に短くなる現象が起こり得る。クロック信号の周期が短くなると1クロックで行うべき処理が終了せず、このクロック信号で動作する回路が誤動作する可能性がある。しかし、クロック信号の周期が瞬間的に短くなるような場合は、短いパルスノイズを除去するノイズフィルタでは完全に除去することができないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ノイズフィルタでは完全には除去することができないようなノイズがクロック信号に発生した場合でも、このクロック信号で動作する回路の誤動作を防止することができるクロック制御回路を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るクロック制御回路は、
クロック出力を制御するクロック制御回路であって、
入力クロック信号の電圧が所定の範囲にあるか否かを判断し、前記入力クロック信号の電圧が前記所定の範囲にない時はノイズ検出信号を生成するノイズ検出部と、
前記ノイズ検出信号に基づいて、少なくとも所定の期間、クロック出力停止信号を生成するクロック出力停止信号生成部と、
前記入力クロック信号を所定の時間遅延させた遅延クロック信号を生成する遅延クロック生成部と、
前記クロック出力停止信号が存在する期間は、前記遅延クロック信号の外部への出力を停止するように制御するクロック出力停止制御部と、を含むことを特徴とする。
入力クロック信号は、所定の周波数および振幅を有するアナログ信号であればよく、例えば、水晶発振回路、CR発振回路、LC発振回路、セラミック発振回路などが出力する発振クロックであってもよい。
ノイズ検出部が入力クロック信号の電圧が所定の範囲にあるか否かを判断する時の当該所定の範囲は、例えば、発振回路が安定発振動作をしている時に出力する一定の振幅値を有する発振クロック(入力クロック信号)の最大電圧及び最小電圧を含むような電圧の範囲であればよい。
クロック出力停止信号生成部がクロック出力停止信号を生成する、少なくとも所定の期間とは、例えば、安定発振している発振クロック(入力クロック信号)にノイズが重畳し、その電圧が所定の範囲にない状態になってから(ノイズを検出した後)、発振クロックが安定発振状態に復帰するまでに要すると想定される時間であってもよい。例えば、抵抗器とコンデンサにより決定される時定数を利用してクロック出力停止信号を所定の期間だけ生成するようにしてもよいし、タイマーでカウントしてクロック出力停止信号を所定の期間だけ生成するようにしてもよい。なお、発振回路の種類によって、安定発振状態に復帰するまでに要する時間は異なるため、回路構成に応じて適切な時間を選択するのが好ましい。
遅延クロック生成部は、入力クロック信号を遅延させたアナログ信号を矩形波のクロック信号にして遅延クロック信号を生成してもよいし、入力クロック信号を矩形波のクロック信号にした後に遅延させて遅延クロック信号を生成してもよい。
入力クロック信号を遅延させる所定の時間は、ノイズが検出された時のクロックパルスを誤って出力することを防止するためには、少なくともノイズ検出部に入力クロック信号が供給されてからクロック出力停止信号生成部がクロック出力停止信号を生成するまでの時間であるのが好ましい。
本発明によれば、ノイズ検出部が入力クロック信号の電圧が所定の範囲にあるか否かを判断する時の当該所定の範囲を適切に選択することにより、入力クロック信号の周波数に近い周波数成分をもつノイズ(ノイズフィルタでは除去できないようなノイズ)が入力クロック信号に重畳した場合であっても、確実にクロック出力を停止することができる。従って、一時的にクロック信号を停止しても問題ない回路に対してクロック信号を供給する場合には、回路の誤動作を防止することができる。
また、本発明によれば、クロック出力停止信号を生成する所定の期間を発振回路の特性に応じて適切に選択することにより、発振クロック(入力クロック信号)が安定発振状態に復帰するまで確実にクロック出力を停止することができるとともに、発振クロックが安定発振状態に復帰したらすぐにクロック出力を再開するようにすることもできる。
(2)本発明に係るクロック制御回路は、
前記ノイズ検出部は、
前記入力クロック信号の電圧が所定のHレベル判定電圧よりも高いか否かを検出するHレベル検出部と、
前記入力クロック信号の電圧が前記Hレベル判定電圧よりも低い所定のLレベル判定電圧よりも低いか否かを検出するLレベル検出部と、を含み、
前記入力クロック信号の電圧が前記Lレベル判定電圧と前記Hレベル判定電圧の間の範囲にない時は前記ノイズ検出信号を生成することを特徴とする。
本発明によれば、入力クロック信号の電圧が所定のLレベル判定電圧と所定のHレベル判定電圧の間の範囲にあるか否かを判断することができるので、簡単にノイズ検出を行うことができる。
(3)本発明に係るクロック制御回路は、
前記Hレベル判定電圧及び前記Lレベル判定電圧を前記Hレベル検出部及び前記Lレベル検出部に供給する判定電圧供給部を含み、
前記判定電圧供給部は、
設定値に基づいて、前記Hレベル判定電圧及び前記Lレベル判定電圧を可変に制御する判定電圧制御部を含むことを特徴とする。
例えば、設定値に基づいて、所定のビット数の選択信号により複数の判定電圧からHレベル判定電圧及びLレベル判定電圧を選択することにより、Hレベル判定電圧及びLレベル判定電圧を可変に制御してもよい。例えば、複数の抵抗器を直列に接続し、抵抗分圧された複数の電圧からHレベル判定電圧及びLレベル判定電圧を選択するようにしてもよい。また、アナログの制御信号によりHレベル判定電圧及びLレベル判定電圧が任意の電圧となるように可変に制御してもよい。
設定値は、外部端子から供給されるようにしてもよいし、設定レジスタの出力であってもよいし、外部端子から供給される信号や設定レジスタの出力をデコードして生成してもよい。
本発明によれば、Hレベル判定電圧及びLレベル判定電圧を可変に制御することにより、発振インバータの駆動能力により安定発振時における入力クロック信号の振幅が異なる場合等でも、ノイズ検出のための判定電圧を適切に設定することができる。
(4)本発明に係るクロック制御回路は、
前記Hレベル検出部は、
前記クロック出力停止信号が存在しない期間の前記Hレベル判定電圧と前記クロック出力停止信号が存在する期間の前記Hレベル判定電圧を切り替えて検出を行い、
前記Lレベル検出部は、
前記クロック出力停止信号が存在しない期間の前記Lレベル判定電圧と前記クロック出力停止信号が存在する期間の前記Lレベル判定電圧を切り替えて検出を行うことを特徴とする。
本発明によれば、クロックを停止するか否かを判断するためのノイズ検出の判定電圧とクロック停止後にクロック出力を再開するためのノイズ検出の判定電圧を切り替えることができる。
(5)本発明に係るクロック制御回路は、
前記クロック出力停止信号が存在する期間の前記Hレベル判定電圧は、前記クロック出力停止信号が存在しない期間の前記Hレベル判定電圧よりも低く、前記クロック出力停止信号が存在する期間の前記Lレベル判定電圧は、前記クロック出力停止信号が存在しない期間の前記Lレベル判定電圧よりも高いことを特徴とする。
本発明によれば、クロック出力を停止するためのHレベル判定電圧(ノイズ検出前のHレベル判定電圧)が高く設定され、クロック出力を再開するためのHレベル判定電圧(ノイズ検出後のHレベル判定電圧)が低く設定される。また、クロック出力を停止するためのLレベル判定電圧が低く設定され、クロック出力を再開するためのLレベル判定電圧が高く設定される。すなわち、入力クロック信号の電圧が所定の範囲にあるか否かを判断する時の当該所定の範囲が、ノイズ検出前は広く設定され、ノイズ検出後は狭く設定されるので、クロック出力が頻繁に停止することを防止することができるとともに、一旦ノイズを検出した後は入力クロック信号が安定発振状態に復帰するまで確実にクロック出力を停止することができる。
(6)本発明に係るクロック制御回路は、
前記クロック出力停止信号に基づいて、第1の前記Hレベル判定電圧及び第1の前記Lレベル判定電圧又は第2の前記Hレベル判定電圧及び第2の前記Lレベル判定電圧のいずれかを選択して前記Hレベル検出部及び前記Lレベル検出部に供給することを特徴とする。
本発明によれば、クロック出力停止信号が存在する期間(ノイズ検出後の期間)のHレベル判定電圧及びLレベル判定電圧とクロック出力停止信号が存在しない期間(ノイズ検出前の期間)のHレベル判定電圧及びLレベル判定電圧を選択することができる。従って、クロック出力停止信号の有無により、クロック出力を停止するためのHレベル判定電圧及びLレベル判定電圧と、クロック出力を再開するためのHレベル判定電圧及びLレベル判定電圧を自動的に切り替えることができる。
(7)本発明に係るクロック制御回路は、
前記クロック出力停止信号生成部は、
設定値に基づいて、前記クロック出力停止信号を生成する期間を可変に制御するクロック出力停止期間制御部を含むことを特徴とする。
設定値に基づいて、前記クロック出力停止信号を生成する期間を可変に制御するとは、例えば、所定のビット数の選択信号により複数の期間からクロック出力停止信号を生成する期間を選択する場合であってもよい。例えば、直列に接続された複数の抵抗器と1つのコンデンサにより決定される時定数によりクロック出力停止信号を生成する期間を制御する場合において、設定値に基づいて、両端をショートする抵抗器を選択するようにしてもよい。また、アナログの制御信号によりクロック出力停止信号を生成する期間が任意の期間となるように制御する場合であってもよい。
本発明によれば、クロック出力停止信号を生成する期間を可変に制御することにより、入力クロック信号が安定発振状態に復帰するのに要する時間に応じて、クロック出力を停止する時間を適切に設定することができる。
(8)本発明に係るクロック制御回路は、
前記遅延クロック生成部は、
設定値に基づいて、前記入力クロック信号を遅延させる時間を可変に制御するクロック遅延時間制御部を含むことを特徴とする。
設定値に基づいて、入力クロック信号を遅延させる時間を可変に制御するとは、例えば、所定のビット数の選択信号により複数の遅延時間から入力クロック信号を遅延させる時間を選択する場合であってもよい。例えば、入力クロック信号(アナログの発振クロック)を矩形波クロックにデジタル化するための初段のバッファの出力に複数の遅延用のバッファを直列に接続し、設定値に基づいて、バイパスする遅延用のバッファを選択することにより、入力クロック信号を遅延させる時間を選択するようにしてもよい。また、アナログの制御信号により入力クロック信号を遅延させる時間が任意の遅延時間となるように制御する場合であってもよい。
本発明によれば、入力クロック信号を遅延させる時間を可変に制御することにより、クロック出力停止信号が生成されるまでに、ノイズが重畳した入力クロック信号に対応するクロックパルスを誤って外部に出力することを適切に防止することができる。
(9)本発明は、
上記のいずれかに記載されたクロック制御回路を含むことを特徴とする集積回路装置である。
(10)本発明は、
上記に記載の集積回路装置と、
入力情報を受け付ける手段と、
入力情報に基づき前記集積回路装置により処理された結果を出力するための手段とを含むことを特徴とする電子機器である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.クロック制御回路
図1は、本実施の形態のクロック制御回路の第1の例を説明するための図である。
クロック制御回路10は、発振回路20が出力する発振クロック22(入力クロック信号)をクロック出力12として出力するか否かを制御する。
クロック制御回路10は、電圧源110を含むように構成してもよい。電圧源110は、Hレベル判定電圧112及びLレベル判定電圧114をコンパレータ122(Hレベル検出部)及びコンパレータ124(Lレベル検出部)に供給する判定電圧供給部として機能する。
クロック制御回路10は、ノイズ検出回路120を含む。ノイズ検出回路120は、発振クロック22(入力クロック信号)の電圧が所定の範囲にあるか否かを判断し、発振クロック22(入力クロック信号)の電圧が所定の範囲にない時は出力128をHレベルにする(ノイズ検出信号を生成する)ノイズ検出部として機能する。ノイズ検出回路120は、コンパレータ122及び124、2入力OR論理素子126を含んで構成されている。コンパレータ122及び124はともに2つの入力を有し、一方の入力にはともに発振クロック22が供給される。コンパレータ122及び124の他方の入力には、それぞれ、電圧源110が生成するHレベル判定電圧112及びLレベル判定電圧114が供給される。コンパレータ122及び124の出力端子は、2入力OR論理素子126の2つの入力端子にそれぞれ接続されている。2入力OR論理素子126の出力がノイズ検出回路120の出力128となる。
コンパレータ122は、発振クロック22(入力クロック信号)の電圧がHレベル判定電圧112よりも高いか否かを検出するHレベル検出部として機能する。コンパレータ122は、発振クロック22の電圧がHレベル判定電圧112よりも高い時はHレベルを出力し、発振クロック22の電圧がHレベル判定電圧112よりも低い時はLレベルを出力する。
コンパレータ120は、発振クロック22(入力クロック信号)の電圧がLレベル判定電圧114よりも低いか否かを検出するLレベル検出部として機能する。コンパレータ120は、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧114よりも低い時はHレベルを出力し、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧114よりも高い時はLレベルを出力する。
2入力OR論理素子126はコンパレータ122の出力123とコンパレータ124の出力125の論理和を出力する。すなわち、2入力OR論理素子126は、コンパレータ122の出力123及びコンパレータ124の出力125がともにLレベルの時はLレベルを出力し、コンパレータ122の出力123又はコンパレータ124の出力125の少なくとも一方がHレベルの時はHレベルを出力する。従って、ノイズ検出回路120は、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧114とHレベル判定電圧112の間の範囲にある期間はLレベルを出力し、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧114とHレベル判定電圧112の間の範囲にない期間はHレベルを出力する(ノイズ検出信号を生成する)。
発振回路20が安定発振している時は発振クロック22の振幅は一定の範囲内にあるので、安定発振時における発振クロック22の一定振幅がLレベル判定電圧114とHレベル判定電圧112の間の範囲に含まれるように、Lレベル判定電圧114及びHレベル判定電圧112が選択される。従って、ノイズ検出回路120は、発振クロック22にノイズが重畳し、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧114とHレベル判定電圧112の間の範囲にない期間のみHレベルを出力する(ノイズ検出信号を生成する)ので、発振クロック22にノイズが重畳されたか否かを検出することができる。
なお、ノイズ検出回路120は、図1に示す回路に限られず、種々の構成により実現することができる。例えば、2入力OR論理素子126を2入力NOR論理素子に置き換えて、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧114とHレベル判定電圧112の間の範囲にある期間はHレベルを出力し、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧114とHレベル判定電圧112の間の範囲にない期間はLレベルを出力する(ノイズ検出信号を生成する)ように構成してもよい。また、例えば、コンパレータ122を、発振クロック22の電圧レベルがHレベル判定電圧112よりも高い時はLレベルを出力し低い時はHレベルを出力するコンパレータに置き換え、コンパレータ124を、発振クロック22の電圧レベルがLレベル判定電圧114よりも低い時はLレベルを出力し高い時はHレベルを出力するコンパレータに置き換え、2入力OR論理素子126を2入力NAND論理素子に置き換えて構成してもよい。この場合は、2入力NAND論理素子の出力がHレベルの状態がノイズ検出信号に相当する。
クロック制御回路10は、クロック出力停止信号生成回路130を含む。クロック出力停止信号生成回路130は、ノイズ検出回路120の出力128がHレベルの状態(ノイズ検出信号)に基づいて、少なくとも所定の期間、出力138をHレベルにする(クロック出力停止信号を生成する)クロック出力停止信号生成部として機能する。クロック出力停止信号生成回路130は、インバータ132、PMOS134、シュミットバッファ136、抵抗器137、コンデンサ139を含んで構成されている。インバータ132の入力には、ノイズ検出回路120の出力128(2入力OR論理素子126の出力)が供給される。インバータ132の出力端子は、PMOS134のゲート端子に接続されている。PMOS134のソース端子は電源電圧供給線(VDD)に接続されており、ドレイン端子はシュミットバッファ136の入力端子、抵抗器137の一端及びコンデンサ139の一端に接続されている。抵抗器137の他端及びコンデンサ139の他端はともに接地(VSSに接続)されている。シュミットバッファ136の出力がクロック出力停止信号生成回路130の出力138となる。
インバータ132の入力がLレベルの時(ノイズ検出信号が存在しない時)はPMOS134はオフ状態であり、シュミットバッファ136の入力は抵抗器137を介してLレベルにプルダウンされている。従って、シュミットバッファ136の出力(クロック出力停止信号生成回路130の出力138)はLレベルである。インバータ132の入力がLレベルからHレベルに変化すると(ノイズ検出信号が生成されると)PMOS134はオフ状態からオン状態になり、シュミットバッファ136の入力はPMOS134を介してVDDに接続されて瞬時的にVDDに変化する。従って、シュミットバッファ136の出力(クロック出力停止信号生成回路130の出力138)も瞬時的にHレベルに変化する。一方、インバータ132の入力がHレベルからLレベルに変化すると(ノイズ検出信号が存在しなくなると)PMOS134はオン状態からオフ状態になり、シュミットバッファ136の入力は抵抗器137を介してLレベルにプルダウンされるが、抵抗器137の抵抗値とコンデンサ139の容量値で決まる時定数に従って、コンデンサ139に蓄積された電荷がグランドに放電されて徐々にLレベルに近づく。シュミットバッファ136の入力信号の電圧がLレベル論理閾値(VSL)よりも高い間はシュミットバッファ136の出力はHレベルのままであり、シュミットバッファ136の入力信号の電圧がLレベル論理閾値(VSL)よりも低くなるとシュミットバッファ136の出力はLレベルになる。
すなわち、クロック出力停止信号生成回路130は、ノイズ検出回路120の出力128がLレベルからHレベルに変化した瞬間(ノイズ検出信号が生成された瞬間)からクロック出力停止信号を生成し(出力138をHレベルの状態にし)、ノイズ検出回路120の出力128がHレベルからLレベルに変化した瞬間(ノイズ検出信号が存在しなくなった瞬間)から抵抗器137の抵抗値とコンデンサ139の容量値で決まる時定数に従った所定の期間だけクロック出力停止信号(出力138がHレベルの状態)を保持する。
なお、クロック出力停止信号生成回路130は、図1に示す回路に限られず、種々の構成により実現することができる。例えば、シュミットバッファは、入力信号に対するHレベル論理閾値(VSH)とLレベル論理閾値(VSL)の間にヒステリシスを持ち、出力信号がノイズの影響を受けにくいという特長を有するため、シュミットバッファ136を使用するのが好ましいが、シュミットバッファ136を、入力信号に対するHレベル論理閾値とLレベル論理閾値が一致する通常のバッファに置き換えて構成してもよい。また、シュミットバッファ136をシュミットインバータや通常のインバータに置き換え、インバータの出力がLレベルの状態がクロック出力停止信号となるように構成してもよい。さらに、インバータ132及びPMOS134をNMOSに置き換えて、ノイズ検出回路120の出力128をNMOSのゲート端子に供給し、NMOSのソース端子を接地し、ドレイン端子を抵抗器137の一端及びコンデンサ139の一端に接続し、抵抗器137の他端及びコンデンサ139の他端をVDDに接続し、シュミットバッファ136をシュミットインバータに置き換えてクロック出力停止信号生成回路130を構成することもできる。
クロック制御回路10は、遅延クロック生成回路140を含む。遅延クロック生成回路140は、発振クロック22(入力クロック信号)を、所定の時間遅延させた遅延クロック信号148を生成する遅延クロック生成部として機能する。遅延クロック生成回路140は、バッファ142、遅延回路144を含んで構成されている。バッファ142の入力には発振クロック22が供給され、バッファ142の出力は遅延回路144の入力に供給される。遅延回路144の出力が遅延クロック生成回路140の出力(遅延クロック信号148)となる。バッファ142は発振クロック22を矩形波のクロック信号にして出力する。遅延回路144は、バッファ142が出力する矩形波のクロックを所定の時間だけ遅延させて矩形波の遅延クロック信号148を出力する。ここで、所定の時間は、少なくともノイズ検出回路120に発振クロック22が供給されてからクロック出力停止信号生成回路130が出力138をLレベルからHレベルに変化させる(クロック出力停止信号を生成する)までの時間であればよい。
クロック制御回路10は、クロック出力停止制御回路150を含む。クロック出力停止制御回路150は、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がHレベルの期間(クロック出力停止信号が存在する期間)は、遅延クロック信号148の外部への出力を停止するように制御するクロック出力停止制御部として機能する。また、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がLレベルの期間(クロック出力停止信号が存在しない期間)は、遅延クロック信号148を外部へ出力するように制御する。クロック出力停止制御回路150は、ハザードレスのゲーティッド回路等で実現することができる。
図2は、図1で説明したクロック制御回路の第1の例における動作タイミングの例を説明するための図である。
時刻T1までは発振回路20が安定発振しており、クロック制御回路10に入力される発振クロック22は、例えば、電圧Vを中心にLレベル判定電圧VとHレベル判定電圧Vの間の電圧範囲で発振している。従って、ノイズ検出回路120の出力128はVSSを保持しており、PMOS134はオフしている。そのため、シュミットバッファ136の入力135は抵抗器137によってプルダウンされてVSSを保持しており、クロック出力停止信号生成回路130の出力138もVSSを保持している。
時刻T1において、例えば、発振回路の電源電圧供給線やグランド電位供給線にノイズが重畳すると発振回路の安定発振動作が妨げられ、発振クロック22の振幅がLレベル判定電圧VとHレベル判定電圧Vの間の電圧範囲よりも大きくなる。その後、発振クロック22が安定発振状態に復帰するまで時間がかかるので、時刻T2〜T3及びT7〜T8において発振クロック22の電圧はHレベル判定電圧Vよりも高くなり、時刻T4〜T6及びT9〜T10において発振クロック22の電圧はLレベル判定電圧Vよりも低くなる。従って、ノイズ検出回路120の出力128には、T2〜T3、T4〜T6、T7〜T8、T9〜T10の時間幅を有する4つのHパルス(ノイズ検出信号)が生成される。ノイズ検出回路120の出力128に最初のHパルスが発生するとPMOS134がオンするので、シュミットバッファ136の入力135はVDDとなり、Hレベル論理閾値VSHよりも大きくなるので、時刻T5においてクロック出力停止信号生成回路130の出力138もVDDになる(クロック出力停止信号が生成される)。ノイズ検出回路120の出力128がLレベルになるとPMOS134がオフし、シュミットバッファ136の入力135の電圧は抵抗器137の抵抗値とコンデンサ139の容量値で決まる時定数に従って低下する。そのため、ノイズ検出回路120の出力128が4つのHパルス間のVSSである期間は、シュミットバッファ136の入力135はVDDから徐々に低下するが、Lレベル論理閾値VSLよりも低くならないうちにVDDに戻るので、クロック出力停止信号生成回路130の出力138はVDDを保持する(クロック出力停止信号が保持される)。ノイズ検出回路120の出力128に最後のHパルスが発生した後は、シュミットバッファ136の入力135の電圧は時定数に従ってVSSまで低下し、時刻T12においてLレベル論理閾値VSLよりも低くなる。従って、時刻T12において、クロック出力停止信号生成回路130の出力138の電圧はVDDからVSSに変化する(クロック出力停止信号が解除される)。
一方、バッファ142は、発振クロック22の中心電圧V付近を論理閾値として矩形波のクロック信号143を出力する。遅延回路144の遅延時間をTとすると、遅延クロック信号148は、クロック信号143をTだけ遅延させた矩形波のクロック信号になる。遅延時間Tは、少なくとも、ノイズ検出回路120のコンパレータ122、124に発振クロック22が供給されてから、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がHレベルになる(クロック出力停止信号を生成する)までの時間Tよりも長くなるように設定される。遅延時間TがTよりも短い場合は、クロック出力停止信号が生成されても、発振クロック22にノイズが重畳された状態に対応するクロックパルスをクロック出力12に伝播してしまうからである。一方、遅延時間Tは、少なくとも、発振クロック22がノイズ検出回路120のコンパレータ122、124に供給されてから、クロック出力停止信号生成回路の出力138がLレベルに変化する(クロック出力停止信号が解除される)までの遅延時間TRCよりも短く設定される。遅延時間TがTRCよりも長い場合は、発振クロック22にノイズが重畳された状態に対応するクロックパルスが、クロック出力停止信号が解除された後にクロック出力12に伝播してしまうからである。
クロック出力12は、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がVDDの期間(クロック出力停止信号が存在する期間、すなわち時刻T5〜T12の期間)はVSSを保持し、遅延クロック信号148の出力が停止される。一方、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がVSSの期間(クロック出力停止信号が存在しない期間、すなわち時刻T5以前及び時刻T12以後)は、クロック出力12から遅延クロック信号148が出力される。
図3は、本実施の形態のクロック制御回路の第2の例を説明するための図である。図3に示すクロック制御回路は、図1で説明したクロック制御回路10において、電圧源110を、設定値に基づいてHレベル判定電圧及びLレベル判定電圧を可変に制御する電圧源に置き換えた構成になっている。図1と同じ構成には同じ番号を付しており説明を省略する。
電圧源110は、VDDとVSSの間に直列接続された9個の抵抗器R111〜R119及び判定電圧選択回路160を含んで構成されている。
判定電圧選択回路160は、選択信号C111〜C116により、抵抗器R111〜R119によって分圧された4つのHレベル判定電圧VH1〜VH4及び4つのLレベル判定電圧VL1〜VL4からそれぞれ1つずつの判定電圧を選択し、Hレベル判定電圧112(V)及びLレベル判定電圧114(V)を生成する。すなわち、判定電圧選択回路160は、選択信号C111〜C116(設定値)に基づいて、Hレベル判定電圧112(V)及びLレベル判定電圧114(V)を可変に制御する判定電圧制御部として機能する。判定電圧選択回路160は、12個のアナログスイッチSW111〜SW122及び6個のインバータINV111〜INV116により、4つのHレベル判定電圧VH1〜VH4及び4つのLレベル判定電圧VL1〜VL4からそれぞれHレベル判定電圧112(V)及びLレベル判定電圧114(V)を選択する。例えば、選択信号C111〜C113がLレベル、C114〜C116がHレベルの時は、SW111、SW113、SW115、SW118、SW120、SW122がオンし、SW112、SW114、SW116、SW117、SW119、SW121がオフする。従って、Hレベル判定電圧112(V)としてVH1が選択され、Lレベル判定電圧114(V)としてVL1が選択される。
なお、本実施の形態のクロック制御回路を含む集積回路装置においては、選択信号C111〜C116は、集積回路装置の外部端子から供給されるようにしてもよいし、集積回路装置内部の設定レジスタの出力であってもよいし、外部端子から供給される信号や設定レジスタの出力をデコードして生成してもよい。
図4は、クロック出力停止信号を生成する期間を可変に制御するクロック出力停止信号生成回路(クロック出力停止信号生成部)の構成例を説明するための図である。図4に示すクロック出力停止信号生成回路の構成は、図1におけるクロック出力停止信号生成回路130に含まれる抵抗器137を抵抗回路170及び抵抗選択回路180に置き換えた構成になっている。図1と同じ構成には同じ番号を付しており説明を省略する。クロック出力停止信号生成回路130は、シュミットバッファ136の入力135とVSSの間に直列接続された4個の抵抗器R131〜R134を含む抵抗回路170及び抵抗選択回路180を含んで構成されている。
抵抗選択回路180は、選択信号C131〜C134により、抵抗器R131〜R134のうち両端をショートする抵抗器を選択する。すなわち、抵抗選択回路180は、選択信号C131〜C134(設定値)に基づいて、クロック出力停止信号を生成する期間を可変に制御するクロック出力停止期間制御部として機能する。抵抗選択回路180は、4個のアナログスイッチSW131〜SW134及び4個のインバータINV131〜INV134により、4つの抵抗器R131〜R134のうち両端をショートする抵抗器を選択する。例えば、選択信号C131及びC133がHレベル、C132及びC134がLレベルの時は、SW131及びSW133がオンし、SW132及びSW134がオフする。従って、抵抗器R131及びR133の両端がショートされ、抵抗回路170及び抵抗選択回路180で構成される抵抗回路の合成抵抗値は抵抗器R132の抵抗値と抵抗器R134の抵抗値の和に等しくなる。すなわち、クロック出力停止信号生成回路130は、シュミットバッファ136の入力135とVSSの間に接続される抵抗回路の抵抗値を可変にすることにより、当該抵抗値とコンデンサ139の容量値によって決まる時定数を可変にすることができるので、クロック出力停止信号を生成する期間を可変に制御することができる。
なお、コンデンサ139の代わりに、シュミットバッファ136の入力135とVSSの間に複数のコンデンサを並列に接続し、選択信号により両端をオープンにするコンデンサを選択する回路を付加すれば、容量値を可変にすることで時定数を可変にすることもできる。さらに、抵抗値と容量値をともに可変にして時定数を可変にすることもできる。
また、本実施の形態のクロック制御回路を含む集積回路装置においては、選択信号C131〜C134は、集積回路装置の外部端子から供給されるようにしてもよいし、集積回路装置内部の設定レジスタの出力であってもよいし、設定レジスタの出力をデコードして生成してもよい。
図5は、入力クロック信号を遅延させる時間を可変に制御する遅延クロック生成回路(遅延クロック生成部)の構成例を説明するための図である。図5に示す遅延クロック生成回路の構成は、図1における遅延クロック生成回路140に含まれる遅延回路144の遅延時間を可変に制御可能な構成になっている。図1と同じ構成には同じ番号を付しており説明を省略する。遅延クロック生成回路140は、発振クロック22(入力クロック信号)を2値化して矩形波のクロック信号143を生成するためのバッファ142及び遅延回路144を含んで構成されている。
遅延回路144は、直列接続された8個の遅延バッファBF141〜BF148及び遅延クロック選択回路146を含んで構成されている。
遅延クロック選択回路146は、3個のセレクタSEL141〜SEL143を含み、選択信号C141〜C143により、遅延バッファBF142、BF144、BF146、BF148の出力のいずれかを選択して遅延クロック信号148を生成する。すなわち、遅延クロック選択回路146は、選択信号C141〜C143(設定値)に基づいて、入力クロック信号を遅延させる時間を可変に制御するクロック遅延時間制御部として機能する。例えば、選択信号C141がHレベル、C142及びC143がLレベルの時は、SEL141〜SEL143はそれぞれ、遅延バッファBF146の出力、遅延バッファBF144の出力及びSEL141の出力を選択する。従って、遅延クロック信号148として遅延バッファBF146の出力が選択される。
なお、本実施の形態のクロック制御回路を含む集積回路装置においては、選択信号C141〜C143は、集積回路装置の外部端子から供給されるようにしてもよいし、集積回路装置内部の設定レジスタの出力であってもよいし、設定レジスタの出力をデコードして生成してもよい。
図6は、本実施の形態のクロック制御回路の第3の例を説明するための図である。図6に示すクロック制御回路は、図3で説明したクロック制御回路10において、電圧源110を、クロック出力停止信号に基づいてHレベル判定電圧及びLレベル判定電圧を切り替える電圧源に置き換えた構成になっている。図3と同じ構成には同じ番号を付しており説明を省略する。
電圧源110は、VDDとVSSの間に直列接続された9個の抵抗器R111〜R119、判定電圧選択回路160及び判定電圧切り替え制御回路190を含んで構成されている。
判定電圧切り替え制御回路190は、選択信号C211〜C216又は選択信号C311〜C316のいずれかを選択して判定電圧制御回路160に選択信号C111〜C116(設定値)を供給する。例えば、判定電圧切り替え制御回路190は、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がLレベルの期間(クロック出力停止信号が存在しない期間)は選択信号C211〜C216を選択し、Hレベルの期間(クロック出力停止信号が存在する期間)は選択信号C311〜C316を選択する。
従って、電圧源110は、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がHレベルか否かにより(クロック出力停止信号に基づいて)、選択信号C211〜C216により選択されるHレベル判定電圧(第1のHレベル判定電圧)及びLレベル判定電圧(第1のLレベル判定電圧)又は選択信号C311〜C316により選択されるHレベル判定電圧(第2のHレベル判定電圧)及びLレベル判定電圧(第2のLレベル判定電圧)のいずれかを選択してHレベル検出回路122(Hレベル検出部)及びLレベル検出回路124(Lレベル検出部)に供給する判定電圧供給部として機能する。
ここで、選択信号C211〜C216及び選択信号C311〜C316を適切に設定することにより、クロック出力停止信号が存在する期間のHレベル判定電圧を、クロック出力停止信号が存在しない期間のHレベル判定電圧よりも低くし、クロック出力停止信号が存在する期間のLレベル判定電圧を、クロック出力停止信号が存在しない期間のLレベル判定電圧よりも高くするようにすることもできる。すなわち、ノイズ検出回路120が、入力クロック信号の電圧が所定の範囲にあるか否かを判断する時に、ノイズ検出前は当該所定の範囲を広く設定し、ノイズ検出後は当該所定の範囲を狭く設定することができる。従って、クロック出力が頻繁に停止することを防止することができるとともに、一旦ノイズを検出した後は入力クロック信号(発振クロック22)が安定発振状態に復帰するまで確実にクロックを停止することができる。
なお、本実施の形態のクロック制御回路を含む集積回路装置においては、選択信号C211〜C216及び選択信号C311〜C316は、集積回路装置の外部端子から供給されるようにしてもよいし、集積回路装置内部の設定レジスタの出力であってもよいし、設定レジスタの出力をデコードして生成してもよい。
図7は、図6で説明した判定電圧切り替え制御回路の構成例を説明するための図である。判定電圧切り替え制御回路190は、6個のセレクタSEL191〜SEL196を含んで構成されている。6個のセレクタSEL191〜SEL196の一方のデータ信号入力には選択信号C211〜C216がそれぞれ供給され、他方のデータ信号入力には選択信号C311〜C316がそれぞれ供給される。SEL191〜SEL196の選択信号入力にはクロック出力停止信号生成回路130の出力138が供給され、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がLレベルであれば選択信号C211〜C216が選択され、Hレベルであれば選択信号C311〜C316が選択されて選択信号C111〜C116が生成される。
図8は、図6で説明したクロック制御回路の第3の例における動作タイミングの例を説明するための図である。
時刻T1までの動作は図2で説明した時刻T1までの動作と同様であるため、説明を省略する。
時刻T1において、例えば、発振回路の電源電圧供給線やグランド電位供給線にノイズが重畳すると発振回路の安定発振動作が妨げられ、発振クロック22の振幅がLレベル判定電圧VとHレベル判定電圧Vの間の電圧範囲よりも大きくなる。ここで、ノイズが検出される前、すなわちクロック出力停止信号が存在しない期間(クロック出力停止信号生成回路130の出力138がLレベルの期間、すなわち時刻T5以前及び時刻T16以後)は、Lレベル判定電圧VはVL1であり、Hレベル判定電圧VはVH1である。すなわち、選択信号C111及びC113としてLレベルの選択信号C211及びC213が選択されており、選択信号C114及びC116としてHレベルの選択信号C214及びC216が選択されている。一方、ノイズが検出された後、すなわちクロック出力停止信号が存在する期間(クロック出力停止信号生成回路130の出力138がHレベルの期間、すなわち時刻T5〜T16の期間)は、Lレベル判定電圧VはVL3であり、Hレベル判定電圧VはVH3である。すなわち、選択信号C112及びC113としてそれぞれLレベルの選択信号C312及びHレベルの選択信号C313が選択されており、選択信号C115及びC116としてそれぞれHレベルの選択信号C315及びLレベルの選択信号C316が選択されている。このように、クロック出力停止信号が存在する期間と存在しない期間のLレベル判定電圧V及びHレベル判定電圧Vが自動的に切り替わるように制御されている。
その後、時刻T15に至り発振クロック22が安定発振状態に復帰するまで、時刻T2〜T3、T7〜T8及びT11〜T12において発振クロック22の電圧はHレベル判定電圧Vよりも高くなり、時刻T4〜T6、T9〜T10及びT13〜T14において発振クロック22の電圧はLレベル判定電圧Vよりも低くなる。従って、ノイズ検出回路120の出力128には、T2〜T3、T4〜T6、T7〜T8、T9〜T10、T11〜T12、T13〜T14の時間幅を有する6つのHパルス(ノイズ検出信号)が生成される。ノイズ検出回路120の出力128に最初のHパルスが発生するとPMOS134がオンするので、シュミットバッファ136の入力135はVDDとなり、Hレベル論理閾値VSHよりも大きくなるので、時刻T5においてクロック出力停止信号生成回路130の出力138もVDDになる(クロック出力停止信号が生成される)。ノイズ検出回路120の出力128がLレベルになるとPMOS134がオフし、シュミットバッファ136の入力135の電圧は抵抗器137の抵抗値とコンデンサ139の容量値で決まる時定数に従って低下する。そのため、ノイズ検出回路120の出力128が4つのHパルス間のVSSである期間は、シュミットバッファ136の入力135はVDDから徐々に低下するが、Lレベル論理閾値VSLよりも低くならないうちにVDDに戻るので、クロック出力停止信号生成回路130の出力138はVDDを保持する(クロック出力停止信号が保持される)。ノイズ検出回路120の出力128に最後のHパルスが発生した後は、シュミットバッファ136の入力135の電圧は時定数に従ってVSSまで低下し、時刻T16においてLレベル論理閾値VSLよりも低くなる。従って、時刻T16において、クロック出力停止信号生成回路130の出力138の電圧はVDDからVSSに変化する(クロック出力停止信号が解除される)。
クロック信号143及び遅延クロック信号148は図2で説明したのと同様であるため、説明を省略する。
クロック出力12は、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がVDDの期間(クロック出力停止信号が存在する期間、すなわち時刻T5〜T16の期間)はVSSを保持し、遅延クロック信号148の出力が停止される。一方、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がVSSの期間(クロック出力停止信号が存在しない期間、すなわち時刻T5以前及び時刻T16以後)は、クロック出力12から遅延クロック信号148が出力される。
図9は、本実施の形態のクロック制御回路の第4の例を説明するための図である。図9に示すクロック制御回路は、図1で説明したクロック制御回路10に含まれるノイズ検出回路120の構成を変更した構成になっている。また、図9における電圧源110は図1に示す電圧源と異なり、2種類のHレベル判定電圧及び2種類のLレベル判定電圧をノイズ検出回路120に供給する構成になっている。図1と同じ構成には同じ番号を付しており説明を省略する。
ノイズ検出回路120は、コンパレータ200、202、204、206、2入力AND論理素子208、210、2入力OR論理素子212、214、216を含んで構成されている。コンパレータ200、202、204、206は2つの入力を有し、一方の入力には発振クロック22が供給される。コンパレータ200、202、204、206の他方の入力には、それぞれ、電圧源110が生成するHレベル判定電圧112、116、Lレベル判定電圧118、114が供給される。コンパレータ200、202、204、206の出力端子は、それぞれ、2入力OR論理素子212、2入力AND論理素子208、2入力AND論理素子210、2入力OR論理素子214の一方の入力端子に接続されている。2入力AND論理素子208及び210の他方の入力端子にはともにクロック出力停止信号生成回路130の出力138が接続されている。2入力AND論理素子208及び210の出力端子は、それぞれ、2入力OR論理素子212及び214の他方の入力端子に接続されている。2入力OR論理素子212及び214の出力端子は、2入力OR論理素子216の2つの入力端子にそれぞれ接続されている。2入力OR論理素子216の出力がノイズ検出回路120の出力128となる。
ここで、コンパレータ200、202、2入力AND論理素子208、2入力OR論理素子212により構成される回路(Hレベル検出回路220)は、発振クロック22(入力クロック信号)の電圧がHレベル判定電圧112又は116よりも高いか否かを検出するHレベル検出部として機能する。
同様にコンパレータ204、206、2入力AND論理素子210、2入力OR論理素子214により構成される回路(Lレベル検出回路230)は、発振クロック22(入力クロック信号)の電圧がLレベル判定電圧114又は118よりも低いか否かを検出するLレベル検出部として機能する。
コンパレータ200及び202は、それぞれ、発振クロック22の電圧がHレベル判定電圧112及び116よりも高い時はHレベルを出力し、発振クロック22の電圧がHレベル判定電圧112及び116よりも低い時はLレベルを出力する。2入力AND論理素子208は、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がLレベルの期間(クロック出力停止信号が存在しない期間)はLレベルを出力し、コンパレータ202の出力を2入力OR論理素子212の出力に伝播させないように動作する。従って、クロック出力停止信号が存在しない期間は、コンパレータ200の出力のみが2入力OR論理素子212の出力に伝播する。すなわち、クロック出力停止信号が存在しない期間はHレベル判定電圧112によりノイズ検出が行われる。一方、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がHレベルの期間(クロック出力停止信号が存在する期間)は、コンパレータ200及び202の出力がともに2入力OR論理素子212の出力に伝播する。ここで、Hレベル判定電圧116がHレベル判定電圧112よりも低くなるように設定しておくと、コンパレータ200の出力がHレベルになる時はコンパレータ202の出力も必ずHレベルになる。すなわち、クロック出力停止信号が存在する期間はHレベル判定電圧116によりノイズ検出が行われる。従って、Hレベル検出回路220は、クロック出力停止信号が存在しない期間のHレベル判定電圧とクロック出力停止信号が存在する期間のHレベル判定電圧を切り替えて検出を行うように機能する。
コンパレータ204及び206は、それぞれ、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧118及び114よりも低い時はHレベルを出力し、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧118及び114よりも高い時はLレベルを出力する。2入力AND論理素子210は、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がLレベルの期間(クロック出力停止信号が存在しない期間)はLレベルを出力し、コンパレータ204の出力を2入力OR論理素子214の出力に伝播させないように動作する。従って、クロック出力停止信号が存在しない期間は、コンパレータ206の出力のみが2入力OR論理素子214の出力に伝播する。すなわち、クロック出力停止信号が存在しない期間はLレベル判定電圧114によりノイズ検出が行われる。一方、クロック出力停止信号生成回路130の出力138がHレベルの期間(クロック出力停止信号が存在する期間)は、コンパレータ204及び206の出力がともに2入力OR論理素子214の出力に伝播する。ここで、Lレベル判定電圧118がLレベル判定電圧114よりも高くなるように設定しておくと、コンパレータ206の出力がHレベルになる時はコンパレータ204の出力も必ずHレベルになる。すなわち、クロック出力停止信号が存在する期間はLレベル判定電圧118によりノイズ検出が行われる。従って、Lレベル検出回路230は、クロック出力停止信号が存在しない期間のLレベル判定電圧とクロック出力停止信号が存在する期間のLレベル判定電圧を切り替えて検出を行うように機能する。
2入力OR論理素子216はHレベル検出回路220の出力222とLレベル検出回路230の出力232の論理和を出力する。すなわち、2入力OR論理素子216は、Hレベル検出回路220の出力222及びLレベル検出回路230の出力232がともにLレベルの時はLレベルを出力し、Hレベル検出回路220の出力222又はLレベル検出回路230の出力232の少なくとも一方がHレベルの時はHレベルを出力する。従って、ノイズ検出回路120は、クロック出力停止信号が存在するか否かにより、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧118とHレベル判定電圧116の間の範囲又はLレベル判定電圧114とHレベル判定電圧112の間の範囲にある時はLレベルを出力し、発振クロック22の電圧がLレベル判定電圧118とHレベル判定電圧116の間の範囲又はLレベル判定電圧114とHレベル判定電圧112の間の範囲にない時はHレベルを出力する(ノイズ検出信号を生成する)。
ここで、Lレベル判定電圧118をLレベル判定電圧114よりも高く設定し、Hレベル判定電圧116をLレベル判定電圧112よりも低く設定すると、発振クロック22の電圧が所定の範囲にあるか否かを判断する時の当該所定の範囲が、ノイズ検出前は広く設定され、ノイズ検出後は狭く設定されるので、すぐにクロックが停止することを防止することができるとともに、発振クロック22が安定発振状態に復帰するまで確実にクロックを停止することができる。
なお、図9で説明したクロック制御回路の第4の例における動作タイミングは、Hレベル判定電圧112、116、Lレベル判定電圧114、118をそれぞれVH1、VH3、VL1、VL3とすると、図6で説明したクロック制御回路の第3の例における動作タイミングを説明した図8と同様であるので、説明を省略する。
2.集積回路装置
図10は、本実施の形態の集積回路装置(例えば、マイクロコンピュータ)のハードウエアブロック図の一例である。
本マイクロコンピュータ700は、CPU510、キャッシュメモリ520、RAM710,ROM720、MMU730、LCDコントローラ530、リセット回路540、プログラマブルタイマ550、リアルタイムクロック(RTC)560、DRAMコントローラ570、割り込みコントローラ580、通信制御装置590、バスコントローラ600、A/D変換器610、D/A変換器620、入力ポート630、出力ポート640、I/Oポート650、クロック発生装置660、プリスケーラ670、クロック制御回路740及びそれらを接続する汎用バス680、専用バス750等、各種ピン690等を含む。クロック制御回路740は、図1〜9で説明した構成又は機能を有するようにしてもよい。
3.電子機器
図11に、本実施の形態の電子機器のブロック図の一例を示す。本電子機器800は、集積回路装置(マイクロコンピュータ)810、入力部820、メモリ830、電源生成部840、LCD850、音出力部860を含む。集積回路装置(ASIC)810は、本実施の形態のクロック制御回路を含む。
ここで、入力部820は、種々のデータを入力するためのものである。マイクロコンピュータ810は、この入力部820により入力されたデータに基づいて種々の処理を行うことになる。メモリ830は、マイクロコンピュータ810などの作業領域となるものである。電源生成部840は、電子機器800で使用される各種電源を生成するためのものである。LCD850は、電子機器が表示する各種の画像(文字、アイコン、グラフィック等)を出力するためのものである。
音出力部860は、電子機器800が出力する各種の音(音声、ゲーム音等)を出力するためのものであり、その機能は、スピーカなどのハードウェアにより実現できる。
図12(A)に、電子機器の1つである携帯電話950の外観図の例を示す。この携帯電話950は、入力部として機能するダイヤルボタン952や、電話番号や名前やアイコンなどを表示するLCD954や、音出力部として機能し音声を出力するスピーカ956を備える。
図12(B)に、電子機器の1つである携帯型ゲーム装置960の外観図の例を示す。この携帯型ゲーム装置960は、入力部として機能する操作ボタン962、十字キー964や、ゲーム画像を表示するLCD966や、音出力部として機能しゲーム音を出力するスピーカ968を備える。
図12(C)に、電子機器の1つであるパーソナルコンピュータ970の外観図の例を示す。このパーソナルコンピュータ970は、入力部として機能するキーボード972や、文字、数字、グラフィックなどを表示するLCD974、音出力部976を備える。
本実施の形態の集積回路装置を図12(A)〜図12(C)の電子機器に組みむことにより、耐ノイズ性が高く、ノイズの影響による誤動作の可能性を低減することができる電子機器を提供することができる。
なお、本実施形態を利用できる電子機器としては、図12(A)、(B)、(C)に示すもの以外にも、携帯型情報端末、ページャー、電子卓上計算機、タッチパネルを備えた装置、プロジェクタ、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置等のLCDを使用する種々の電子機器を考えることができる
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、本実施の形態に係るクロック制御回路の入力にアナログノイズフィルタを付加してもよいし、本実施の形態に係るクロック制御回路の出力にデジタルノイズフィルタを付加してもよい。このようにノイズフィルタと組み合わせてクロック制御回路を構成することによりクロック信号に伝播するパルス状ノイズの除去もあわせて可能になる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本実施の形態のクロック制御回路の第1の例を説明するための図。 クロック制御回路の第1の例における動作タイミングの例を説明するための図。 本実施の形態のクロック制御回路の第2の例を説明するための図。 クロック出力停止信号を生成する期間を可変に制御するクロック出力停止信号生成回路(クロック出力停止信号生成部)の構成例を説明するための図。 入力クロック信号を遅延させる時間を可変に制御する遅延クロック生成回路(遅延クロック生成部)の構成例を説明するための図。 本実施の形態のクロック制御回路の第3の例を説明するための図。 判定電圧切り替え制御回路の構成例を説明するための図。 クロック制御回路の第3の例における動作タイミングの例を説明するための図。 本実施の形態のクロック制御回路の第4の例を説明するための図。 本実施の形態の集積回路装置(マイクロコンピュータ)のハードウエアブロック図の一例である。 集積回路装置を含む電子機器のブロック図の一例を示す。 図12(A)(B)(C)は、種々の電子機器の外観図の例である。
符号の説明
10 クロック制御回路、12 クロック出力、20 発振回路、22 発振クロック、110 電圧源、112 Hレベル判定電圧、114 Lレベル判定電圧、116 Hレベル判定電圧、118 Lレベル判定電圧、120 ノイズ検出回路、122 コンパレータ、124 コンパレータ、126 2入力OR論理素子、130 クロック出力停止信号生成回路、132 インバータ、134 PMOS、136 シュミットバッファ、137 抵抗器、139 コンデンサ、140 遅延クロック生成回路、142 バッファ、144 遅延回路、146 遅延クロック選択回路、148 遅延クロック信号、150 クロック出力停止制御回路、160 判定電圧選択回路、170 抵抗回路、180 抵抗選択回路、190 判定電圧切り替え制御回路、200、202、204、206 コンパレータ、208、210 2入力AND論理素子、212、214、216 2入力OR論理素子、220 Hレベル検出回路、230 Lレベル検出回路、510 CPU、520 キャッシュメモリ、530 LCDコントローラ、540 リセット回路、550 プログラマブルタイマ、560 リアルタイムクロック(RTC)、570 DMAコントローラ兼バスI/F、580 割り込みコントローラ、590 通信制御回路(シリアルインターフェース)、600 バスコントローラ、610 A/D変換器、620 D/A変換器、630 入力ポート、640 出力ポート、650 I/Oポート、660 クロック発生装置(PLL)、670 プリスケーラ、680 汎用バス、690 各種ピン、700 マイクロコンピュータ、710 ROM、720 RAM、730 MMU、740 クロック制御回路、750 専用バス、800 電子機器、810 マイクロコンピュータ(ASIC)、820 入力部、830 メモリ、840 電源生成部850 LCD、860 音出力部、950 携帯電話、952 ダイヤルボタン、954 LCD、956 スピーカ、960 携帯型ゲーム装置、962 操作ボタン、964 十字キー、966 LCD、968 スピーカ、970 パーソナルコンピュータ、972 キーボード、974 LCD、976 音出力部

Claims (10)

  1. クロック出力を制御するクロック制御回路であって、
    入力クロック信号の電圧が所定の範囲にあるか否かを判断し、前記入力クロック信号の電圧が前記所定の範囲にない時はノイズ検出信号を生成するノイズ検出部と、
    前記ノイズ検出信号に基づいて、少なくとも所定の期間、クロック出力停止信号を生成するクロック出力停止信号生成部と、
    前記入力クロック信号を所定の時間遅延させた遅延クロック信号を生成する遅延クロック生成部と、
    前記クロック出力停止信号が存在する期間は、前記遅延クロック信号の外部への出力を停止するように制御するクロック出力停止制御部と、を含むことを特徴とするクロック制御回路。
  2. 請求項1において、
    前記ノイズ検出部は、
    前記入力クロック信号の電圧が所定のHレベル判定電圧よりも高いか否かを検出するHレベル検出部と、
    前記入力クロック信号の電圧が前記Hレベル判定電圧よりも低い所定のLレベル判定電圧よりも低いか否かを検出するLレベル検出部と、を含み、
    前記入力クロック信号の電圧が前記Lレベル判定電圧と前記Hレベル判定電圧の間の範囲にない時は前記ノイズ検出信号を生成することを特徴とするクロック制御回路。
  3. 請求項2において、
    前記Hレベル判定電圧及び前記Lレベル判定電圧を前記Hレベル検出部及び前記Lレベル検出部に供給する判定電圧供給部を含み、
    前記判定電圧供給部は、
    設定値に基づいて、前記Hレベル判定電圧及び前記Lレベル判定電圧を可変に制御する判定電圧制御部を含むことを特徴とするクロック制御回路。
  4. 請求項2又は3において、
    前記Hレベル検出部は、
    前記クロック出力停止信号が存在しない期間の前記Hレベル判定電圧と前記クロック出力停止信号が存在する期間の前記Hレベル判定電圧を切り替えて検出を行い、
    前記Lレベル検出部は、
    前記クロック出力停止信号が存在しない期間の前記Lレベル判定電圧と前記クロック出力停止信号が存在する期間の前記Lレベル判定電圧を切り替えて検出を行うことを特徴とするクロック制御回路。
  5. 請求項4において、
    前記クロック出力停止信号が存在する期間の前記Hレベル判定電圧は、前記クロック出力停止信号が存在しない期間の前記Hレベル判定電圧よりも低く、前記クロック出力停止信号が存在する期間の前記Lレベル判定電圧は、前記クロック出力停止信号が存在しない期間の前記Lレベル判定電圧よりも高いことを特徴とするクロック制御回路。
  6. 請求項4又は5において、
    前記判定電圧供給部は、
    前記クロック出力停止信号に基づいて、第1の前記Hレベル判定電圧及び第1の前記Lレベル判定電圧又は第2の前記Hレベル判定電圧及び第2の前記Lレベル判定電圧のいずれかを選択して前記Hレベル検出部及び前記Lレベル検出部に供給することを特徴とするクロック制御回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記クロック出力停止信号生成部は、
    設定値に基づいて、前記クロック出力停止信号を生成する期間を可変に制御するクロック出力停止期間制御部を含むことを特徴とするクロック制御回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記遅延クロック生成部は、
    設定値に基づいて、前記入力クロック信号を遅延させる時間を可変に制御するクロック遅延時間制御部を含むことを特徴とするクロック制御回路。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のクロック制御回路を含むことを特徴とする集積回路装置。
  10. 請求項9記載の集積回路装置と、
    入力情報を受け付ける手段と、
    入力情報に基づき前記集積回路装置により処理された結果を出力するための手段とを含むことを特徴とする電子機器。
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