JP2008197367A - 可動部材位置決め装置およびカメラ - Google Patents
可動部材位置決め装置およびカメラ Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】第1爪部122が、右側端部212aと略同一平面上で他端側に向かって延在する基端部122aと、基端部122aから斜め右側に向かって他端側に延在する傾斜部122bと、傾斜部122bから右側端部212aと略平行に他端側に向かって延在する先端部122cとを有するように構成した。これにより、先端部120とキャッチピン301との当接部位とは異なる位置に、キャッチピン301によるサブミラー保持枠212の角度位置を規定する部位を設けることができる。したがって、サブミラー保持枠212の角度位置を規定する部位における摩耗を大幅に抑制できるので、サブミラー保持枠212の位置決め精度の劣化を大幅に抑制できるとともに、カメラの使用に伴う測距精度の劣化を大幅に抑制できる。
【選択図】図3
Description
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の可動部材位置決め装置において、規制部材は、カメラボディに対して位置決めされている軸状部材であり、可動部材は、軸状部材と離間した状態から移動して軸状部材と当接し、その後、可動部材は、軸状部材と摺動しつつ軸状部材との当接前に移動した方向とは異なる方向に移動し、その後、可動部材は、第2の位置で軸状部材によって位置が規定され、軸状部材における可動部材との当接部位は、異なる方向に移動するにつれて軸状部材の軸線方向に沿って変化することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項2に記載の可動部材位置決め装置において、可動部材の軸状部材と当接する部位は、軸状部材の半径方向とは異なる方向に延在する部分を有することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載の可動部材位置決め装置において、軸状部材は、一端側がカメラボディ側に連結され、他端側が自由端とされ、可動部材が異なる方向に移動するにつれて、軸状部材における可動部材との当接部位は、軸状部材の一端側から他端側に向かって移動することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の可動部材位置決め装置において、カメラボディには、被写体光をファインダー光学系へ導くためのメインミラーが設けられ、可動部材は、メインミラーに取り付けられて測距のために被写体光を反射させるサブミラー、をメインミラーに対して回動可能に保持する保持部材であり、軸状部材は、測距のために被写体光を反射させる際のサブミラーの角度位置を規定する位置決めピンであることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明によるカメラは、請求項1〜5のいずれか一項に記載の可動部材位置決め装置を備えることを特徴とする。
図3は、図2のIII矢視図であり、先端部120の近傍を斜め前方から見た図である。サブミラー保持枠212の右側端部212aは、板状の部材が前方に向かって折り曲げられることで形成されており、板の厚さ方向がカメラボディ100の左右方向と略一致している。右側端部212aの一端側には、軸206が嵌挿される穴212bと、軸219が嵌挿されるカム穴212dとが設けられている。右側端部212aの他端側には、先端部120が設けられている。
ミラーダウン時のサブミラー保持枠212の回動による、先端部120の動きとキャッチピン301との当接状態の変化について説明する。不図示のレリーズボタンが押圧されると、メインミラー1およびサブミラー2が撮影光路から退避するミラーアップ位置に移動する。このとき、メインミラー1およびメインミラー保持枠202は、回転軸201を中心に図1における図示時計方向へ向かって撮影光路上方に回動される。また、サブミラー2およびサブミラー保持枠212は、軸206を中心に図1における図示時計方向へ向かって撮影光路上方に回動される。ミラーアップ位置では、メインミラー1およびサブミラー2は、被写体光102の入射光軸と略水平となる位置まで跳ね上げられている。
(1) 従来のカメラでは、ミラーダウン時に保持部材(サブミラー保持枠212に相当)のU字状の溝部(溝部121に相当)の内側側面と位置決めピン(キャッチピン301に相当)とが当接することで、保持部材の回動を停止させている。そのため、保持部材の位置決めピンとの当接部分が摩耗する。そして、当該当接部分がミラーダウン位置にある保持部材と当接することで保持部材の角度位置を規定している。そのため、位置決めピンおよび保持部材の当接部分の摩耗によってレリーズ前のサブミラーの角度位置が変化してしまい、測距センサによる測距に悪影響を及ぼす恐れがあった。これに対して本実施の形態のカメラでは、キャッチピン301における先端部120の当接開始位置(部位301a)と、サブミラー保持枠212の位置決め位置(部位301b)とが異なるように構成されている。これにより、サブミラー保持枠212の回動を停止させるために摩耗し易い当接部位(部位301a)と、サブミラー2の角度位置を規定する部位301bとが異なるので、部位301bにおける摩耗を大幅に抑制できる。したがって、サブミラー保持枠212の位置決め精度の劣化を大幅に抑制できるとともに、カメラの使用に伴う測距精度の劣化を大幅に抑制できる。
(1) 上述の説明では、図7に示すように、先端部122cが右側にオフセットされるように先端部120を構成しているが本発明はこれに限定されない。以下に例示するように、サブミラー保持枠212がキャッチピン301と当接する当接状態が当接開始時と摺動終了時とで異ならせるように構成してもよい。たとえば、図12(a)に示すように、先端部122cの左右方向の厚さを厚くすることで、先端部122cがキャッチピン301に当接する際の当接面積を増やして、摩耗を低減するようにしてもよい。また、先端部122cの左右方向の厚さを厚くする場合には、図12(a)に示すように、必ずしも先端部122cの全体を右側にオフセットしなくてもよく、図12(b)に示すように、基端部122aから先端部122cにかけての左側側面が同一平面をなすようにし、基端部122aから先端部122cに向かって徐々に右側に向かって厚さが厚くなるようにしてもよい。なお、図12(a),(b)に示すように先端部122cがキャッチピン301に当接する際の当接面積を増やすとともに、先端部122cのキャッチピン301と当接する部分に、衝撃吸収や耐摩耗性向上の目的で、サブミラー保持枠212を構成する部材とは別の部材を取り付けてもよい。
(4) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
100 カメラボディ 120 先端部
121 溝部 122 第1爪部
122a 基端部 122b 傾斜部
122c 先端部 123 第2爪部
212 サブミラー保持枠 301 キャッチピン
301a,301b 部位
Claims (6)
- カメラボディ内で第1の位置から第2の位置へ移動する可動部材と、
前記可動部材を前記第2の位置で位置決めする規制部材とを備え、
前記可動部材は、前記第1の位置から前記第2の位置へ向かって移動して前記規制部材と当接し、その後、前記可動部材は、前記規制部材と摺動しつつ前記第2の位置まで移動を続けて前記第2の位置で規制され、
前記可動部材が前記規制部材と当接する当接状態は、当接開始時と摺動終了時とで異ならせるように構成したことを特徴とするカメラボディ内の可動部材位置決め装置。 - 請求項1に記載の可動部材位置決め装置において、
前記規制部材は、前記カメラボディに対して位置決めされている軸状部材であり、
前記可動部材は、前記軸状部材と離間した状態から移動して前記軸状部材と当接し、その後、前記可動部材は、前記軸状部材と摺動しつつ前記軸状部材との当接前に移動した方向とは異なる方向に移動し、その後、前記可動部材は、前記第2の位置で前記軸状部材によって位置が規定され、
前記軸状部材における前記可動部材との当接部位は、前記異なる方向に移動するにつれて前記軸状部材の軸線方向に沿って変化することを特徴とするカメラボディ内の可動部材位置決め装置。 - 請求項2に記載の可動部材位置決め装置において、
前記可動部材の前記軸状部材と当接する部位は、前記軸状部材の半径方向とは異なる方向に延在する部分を有することを特徴とするカメラボディ内の可動部材位置決め装置。 - 請求項2または請求項3に記載の可動部材位置決め装置において、
前記軸状部材は、一端側が前記カメラボディ側に連結され、他端側が自由端とされ、
前記可動部材が前記異なる方向に移動するにつれて、前記軸状部材における前記可動部材との当接部位は、前記軸状部材の一端側から他端側に向かって移動することを特徴とするカメラボディ内の可動部材位置決め装置。 - 請求項2〜4のいずれか一項に記載の可動部材位置決め装置において、
前記カメラボディには、被写体光をファインダー光学系へ導くためのメインミラーが設けられ、
前記可動部材は、前記メインミラーに取り付けられて測距のために被写体光を反射させるサブミラー、を前記メインミラーに対して回動可能に保持する保持部材であり、
前記軸状部材は、測距のために被写体光を反射させる際の前記サブミラーの角度位置を規定する位置決めピンであることを特徴とするカメラボディ内の可動部材位置決め装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の可動部材位置決め装置を備えることを特徴とするカメラ。
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JPH09274250A (ja) * | 1996-04-04 | 1997-10-21 | Nikon Corp | ミラーバウンド防止装置 |
JP2001035313A (ja) * | 1999-07-26 | 2001-02-09 | Alps Electric Co Ltd | スイッチ装置 |
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