JP2008197124A - レシオメトリックスタッドセンサ - Google Patents

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    • G01V3/088Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation operating with magnetic or electric fields produced or modified by objects or geological structures or by detecting devices operating with electric fields

Abstract

【課題】複数の容量型感知素子からのキャパシタンス測定値の比率を用いるスタッドまたはジョイストセンサデバイスおよび関連する感知方法を提供すること。
【解決手段】本発明によるセンサは、表面の背後のスタッド、床板の下のジョイスト、シートロックの背後のギャップ、表面の背後の金属導体等のエッジおよび/または中心の表面または壁の背後の物体または不連続部分の特徴の位置を特定する。センサは、表面全体にわたって移動され得、これにより、キャパシタンスの変化を検出する。スタッド等の隠れた物体の上を通過することによって引き起こされる実効誘電率に基づいてキャパシタンスが変化する。2つの容量型感知素子が等価のキャパシタンス測定値を提供した場合、センサは、スタッドの中心線上にある。キャパシタンス測定値の比率が遷移比率と等しい場合、センサはスタッドのエッジ上にある。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子センサ、特に、壁、床、および他の非導電性構造等(であるが、建造物の構造に限定されない)の種々の表面の背後の物体の位置を検出するための適切なセンサに関する。より具体的には、本発明は、壁用スタッド、床ジョイスト等の中心線およびエッジを検出するために有用である電子センサに関する。
1984年8月7日に発行され、かつ、参考のため、本明細書中にその全体が援用される「Electronic wall stud sensor」と称される特許文献1は、壁面の背後に配置されたスタッドの位置を特定するための、特に適切な壁用電子スタッドセンサを開示する。(「スタッド」は、壁合板またはパネリング等の屋内壁面が貼られた建造物の構造部材である。)通常、米国では「ツーバイフォー」木製スタッドが構造に用いられる。名目上、ツーバイフォースタッドは、51mm(2インチ)幅および102mm(4インチ)深さ、および任意の適切な長さである。ツーバイフォーの実際寸法は、より典型的には、38mm(1 1/2インチ)幅および89mm(3 1/2インチ)深さである。英国の単位(インチ)および米国のスタッドサイズの使用は、ここで、米国施工法(construction practice)と一致し、かつ、例示的であるに過ぎず、限定することを意味しない。スタッドを見つけ出すことは、建造物の修復、絵画の吊り下げ等の場合の典型的な問題である。
センサは、誘電率が壁沿いに変化するために、キャパシタンスの変化を測定することによってスタッドを検出する。スタッドが配置されていると、センサが壁面に沿って移動する際に、壁面は誘電率の変化を示す。センサは、複数のキャパシタプレート、キャパシタンスの変化を検出するための回路、およびインジケータを備える。
センサに複数のキャパシタプレートが取り付けられ、これにより、これらのプレートは、壁の表面近くに配置され得る。キャパシタプレートが表面に沿って移動させられた場合、表面の平均誘電率が変化するために、回路はプレートのキャパシタンスの変化を検出する。壁の実効キャパシタンスまたはキャパシタンスの変化を測定するためにキャパシタプレートが用いられる。検出が開始する前に、センサは、まず、較正を実行して、スタッドがない壁の効果をゼロにする。キャパシタプレートは、センタープレートと、電気的に接続されたエッジプレートの対称的な対とから構成される。スタッドのエッジの位置を判定するためにセンタープレートとエッジプレートとの間のキャパシタンスの差が用いられる。スタッドの中心線は、その後、スタッドの左右のエッジを見つけ出し、その後、エッジ間の距離の中間に向かって測定することによって判定される。従って、スタッドの中心線を検出するために、複数の測定が行われなければならない。インジケータは、キャパシタプレートのキャパシタンスの変化を表示し、これにより、オペレータに壁のスタッド位置を知らせる。インジケータは、さらに、較正が行われた場合にオペレータに知らせる。
この手順は、スタッドの中心線を判定する際に有効である一方で、スタッドのエッジの位置を判定する際に著しいエラーが生じ得る。1つの要因は、表面の背後のスタッドの深さである。シートロック(石膏壁ボードとも呼ばれ、かつ、16mmの厚さまたは同等に5/8インチを有する)、または他の壁面材料の厚さが原因で、「バルーニング(ballooning)」効果がスタッドの知覚された幅を歪め得る。この方法で感知された場合に、スタッドの位置が表面に近いほど、スタッドはより幅広く見える。同様に、スタッドの位置がより遠いか、またはより深いほど、スタッドはより幅狭く見える。より深いスタッドを検出することを支援するようにセンサの感度が高まった場合、このバルーニング
効果は悪化する。電線、金属管および他の物体がスタッドの近傍にあるために、バルーニングは非対称的であり得、これは、その後、スタッドの中心線を正確に判定する能力を低下させる。バルーニングが過剰である場合、スタッドのエッジの位置が、51mm(2インチ)だけ不正確に表示され得る。同様に、スタッドの中心線は、実際のスタッド位置から完全にずれた不正確さで表示され得る。
バルーニング効果を補償する第1の方法は、「Stud sensor with dual sensitivity」(2000年2月8日出願)と称される特許文献2に示され、参考のため、本明細書中にその全体が援用される。残念ながら、デュアル感度制御(dual sensitivity control)を用いることは、バルーニング効果を部分的にしか最小化しない。
バルーニング効果を補償する第2の方法は、「Electronic wall−stud sensor with three capacitive elements」(1999年6月29日)と称される、特許文献3に示され、参考のため、本明細書中に援用される。この第2の方法は、3つの並列感知プレート(parallel sensing plate)、および種々のプレートキャパシタンス間の和および差を用いて、スタッドの中心線およびエッジを判定する。
壁用電子スタッドセンサを用いる上述の方法は、38mm(1 1/2インチ)を越える厚さの表面を通ってスタッドのエッジ(または他の構造部材)を確実かつ正確に感知することはできない。さらに、これらのセンサは、過度に感度が高い場合、存在しないスタッドの存在を誤って表示する。従って、公知のセンサは、不利な点を有する。
米国特許第4,464,622号明細書 米国特許第6,023,159号明細書 米国特許第5,917,314号明細書
本発明の目的は、複数の導電性プレートからのキャパシタンス測定値を用いて、壁、床、天井等のカバー表面の背後に隠れたスタッドおよびジョイスト等の物体の存在を判定することができるレシオメトリック容量型センサを提供することにある。
(簡単な要旨)
表面の背後に配置された未知の厚さの部材の効果を低減する一方で、表面の背後に配置された部材の特徴を判定する装置および方法が提供される。この特徴は、例えば、スタッドまたはジョイスト(joist)であるが、これらに限定されない建築用物体または部材の中心線および/またはエッジである。この特徴は、構造のギャップまたは不連続部分のエッジでもあり得る。センサ装置は、複数の容量プレートを含む。センサは、プレート、カバー(covering)、およびこのカバーの背後の物体によって生成された実効キャパシタンスを感知する回路をさらに備え得る。センサは、1対のプレートのキャパシタンス測定値間の比率をコンピュータ計算し得る。約1の比率は、スタッドまたはジョイストあるいは同様の部材の中心線を示し得る。所定の範囲の比率は、スタッドまたはジョイストのエッジを示し得る。
本発明のいくつかの実施形態は、第1および第2のプレートを有するセンサを用いて表面の背後の特徴を見つけ出す方法を提供し、この方法は、センサと表面とを互いに移動させて近付けるステップと、第1のプレートおよび特徴を含む第1のキャパシタの第1のキャパシタンスを測定するステップと、第2のプレートおよび特徴を含む第2のキャパシタ
の第2のキャパシタンスを測定するステップと、第1のキャパシタンス測定値と第2のキャパシタンス測定値との比率をコンピュータ計算するステップと、第1のキャパシタンスと第2のキャパシタンスとの比率をコンピュータ計算するステップとを包含する。
いくつかの実施形態は、ほぼ等しい面積の第1および第2のプレートを有するセンサを用いて表面の背後の特徴を見つけ出す方法を提供し、この方法は、センサと表面とを互いに近付くように移動させるステップと、第1のプレートを備える第1のキャパシタの第1のキャパシタンスを測定するステップと、第2のプレートを備える第2のキャパシタの第2のキャパシタンスを測定するステップと、第1のキャパシタンスを第2のキャパシタンスと比較するステップと、測定するステップおよび比較するステップを繰返すステップとを包含する。
いくつかの実施形態は、構造の特徴を見つけ出すセンサであって、第1のキャパシタンスを有し、かつ、この構造とともに第1のキャパシタを形成するように適合された第1のプレートと、第2のキャパシタンスを有し、かつ、この構造とともに第2のキャパシタを形成するように適合された第2のプレートと、第1のプレートに結合された第1の測定回路であって、第1のキャパシタの第1のキャパシタンス値を測定する、第1の測定回路と、第2のプレートに結合された第2の測定回路であって、第2のキャパシタの第2のキャパシタンス値を測定する、第2の測定回路と、第1および第2の測定回路に結合された比較回路であって、第1および第2のキャパシタンス値の比率を生成する、比較回路とを備えるセンサを提供する。
いくつかの実施形態は、ほぼ同じ平面上に位置し、間隔を空けて離れ、かつ、表面近くに配置されるように調整される、第1のプレートおよび第2のプレートと、第1および第2のプレートに結合され、これにより、プレートの各々のキャパシタンス値を測定する測定回路と、測定されたキャパシタンス値を受取り、かつ、測定されたキャパシタンス値の変化間の比率を判定するように結合された比較回路とを備える、センサを提供する。
本発明により、第1および第2のプレートを有するセンサを用いて表面の背後の特徴を見つけ出す方法であって、該方法は、該センサと該表面とが互いに近付くように移動させるステップと、該第1のプレートおよび該特徴を備える第1のキャパシタの第1のキャパシタンスを測定するステップと、該第2のプレートおよび該特徴を備える第2のキャパシタの第2のキャパシタンスを測定するステップと、該第1および該第2のキャパシタンス測定値の比率をコンピュータ計算するステップとを包含する、方法が提供され、これにより上記目的が達成される。
前記第1のキャパシタの初期キャパシタンスを表す第1の基準を判定するステップと、前記第2のキャパシタの初期キャパシタンスを表す第2の基準を判定するステップとをさらに包含してもよい。
前記第1のキャパシタンス測定値は、前記第1の基準と該第1のキャパシタンス測定値との間の差であり、前記第2のキャパシタンス測定値は、前記第2の基準と該第2のキャパシタンス測定値との間の差であってもい。
前記第1および第2のキャパシタンス測定値の1つ以上が第2の閾値を超過するかどうかを判定するステップと、前記第1および第2のキャパシタンス測定値の1つ以上が該第2の閾値を超過する場合、該第1および第2のキャパシタンスを再測定するステップとをさらに包含してもよい。
前記比率が所定の範囲内であるかどうかを判定するステップをさらに包含してもよい。
前記比率が前記所定の範囲内である場合、前記表面の背後の物体のエッジが検出されたことを示すステップをさらに包含してもよい。
前記比率は、前記第1および第2のキャパシタンス測定値の最大値の関数であってもよい。
前記所定の範囲は、固定限界を有する範囲であってもよい。
前記所定の範囲は、約0.3〜0.35であってもよい。
前記所定の範囲をルックアップテーブルから導出するステップをさらに包含してもよい。
前記所定の範囲を生成するステップをさらに包含してもよい。
前記第1のキャパシタンス測定値と第2のキャパシタンス測定値とを比較するステップと、前記第1のキャパシタンス測定値が前記第2のキャパシタンス測定値よりも大きい場合、前記表面の背後の物体のエッジが、前記第2のプレートの中心線よりも、前記第1のプレートの中心線に近いと判定するステップと、該第1のキャパシタンス測定値が該第2のキャパシタンス測定値よりも小さい場合、該エッジは、該第1のプレートの該中心線よりも該第2のプレートの該中心線に近いと判定するステップとをさらに包含してもよい。
前記比率が1の値の所定の範囲内であるかどうかを判定するステップをさらに包含してもよい。
前記所定の範囲は、0.9〜1の範囲内であってもよい。
前記比率が前記所定の範囲内である場合、物体の中心線が検出されたことを示すステップをさらに包含してもよい。
前記第1および第2のキャパシタンスは、前記第1および第2のプレートのそれぞれ1つをそれぞれの基準レベルになるように充電するために必要な継続時間を示してもよい。
前記第1の基準は、前記初期キャパシタンスを有する前記第1のプレートを第1の基準になるように充電するために必要な継続時間を示し、前記第2の基準は、前記初期キャパシタンスを有する前記第2のプレートを第2の基準になるように充電するために必要な継続時間を示し、ここで、前記第1のキャパシタンスは、該第1の基準と、該第1のプレートを該第1の基準になるように充電する継続時間との間の差であり、前記第2のキャパシタンスは、該第2の基準と、該第2のプレートを該第2の基準になるように充電する継続時間との間の差であってもよい。
前記第1の基準は、前記第2の基準と等しくてもよい。
前記移動させるステップは、前記センサを前記表面に付与するステップを包含してもよい。
前記移動させるステップは、前記表面を前記センサに付与するステップを包含してもよい。
本発明により、ほぼ等しい面積の第1のプレートおよび第2のプレートを有するセンサを用いて、表面の背後の特徴を見つけ出す方法であって、該方法は、該センサと該表面とが互いに近付くように移動させるステップと、該第1のプレートおよび該特徴を備える第1のキャパシタの第1のキャパシタンスを測定するステップと、該第2のプレートおよび該特徴を備える第2のキャパシタの第2のキャパシタンスを測定するステップと、該第1のキャパシタンス測定値を該第2のキャパシタンス測定値と比較するステップと、該測定するステップおよび比較するステップを繰返すステップとを包含する方法が提供され、これにより、上記目的が達成される。
前記第1のキャパシタンス測定値を前記第2のキャパシタンス測定値と比較する前記ステップは、該第1のキャパシタンス測定値と第2のキャパシタンス測定値との間の比率をコンピュータ計算するステップと、該比率が所定の範囲内であるかどうかを判定するステップと、該比率が該範囲内である場合、物体のエッジが検出されたことを示すステップとを包含してもよい。
前記第1のキャパシタンス測定値を前記第2のキャパシタンス測定値と比較する前記ステップは、該第1および第2のキャパシタンス測定値が第2の閾値より少ないだけ異なるかどうかを判定するステップと、該第1および第2のキャパシタンスが該閾値より少ないだけ異なる場合、物体の中心線が検出されたことを示すステップとを包含してもよい。
前記第1のキャパシタンス測定値を前記第2のキャパシタンス測定値と比較する前記ステップは、該第1のキャパシタンス測定値と該第2のキャパシタンス測定値との間の比率をコンピュータ計算するステップと、該比率が1の所定の範囲内であるかどうかを判定するステップと、該キャパシタンス比率が該範囲内である場合、物体の中心線が検出されることを示すステップとを包含してもよい。
本発明により、構造の特徴を見つけ出すセンサであって、第1のキャパシタンスを有し、かつ、該構造とともに第1のキャパシタを形成することに適合する第1のプレートと、第2のキャパシタンスを有し、かつ、該構造とともに第2のキャパシタを形成することに適合した第2のプレートと、該第1のプレートに結合された第1の測定回路であって、該第1のキャパシタの第1のキャパシタンス値を測定する、第1の測定回路と、該第2のプレートに結合された第2の測定回路であって、該第2のキャパシタの第2のキャパシタンス値を測定する、第2の測定回路と、該第1および第2の測定回路に結合された比較回路であって、該第1および第2のキャパシタンス値の比率を生成する、比較回路とを備える、センサが提供され、これにより、上記目的が達成される。
前記第1のキャパシタンス値は、前記第1のキャパシタンスと、該第1のキャパシタの初期キャパシタンスとの間の差を表し、前記第2のキャパシタンス値は、前記第2のキャパシタンスと、該第2のキャパシタの初期キャパシタンスとの間の差を表してもよい。
第1および第2の測定回路に結合された閾値回路をさらに備え、該閾値回路は、前記第1および第2のキャパシタンス値が第2の閾値を越えるかどうかを判定してもよい。
前記比較回路に結合され、かつ、前記比率値を受取るように結合された処理回路をさらに備えてもよい。
前記処理回路は、前記比率が所定の範囲内であるかどうかを判定してもよい。
前記処理回路に結合されたインジケータであって、前記比率が前記所定の範囲内である場合、前記センサは前記構造のエッジ上にあるという表示を提供する、インジケータをさ
らに備えてもよい。
前記処理回路は、前記キャパシタンス比率が1の所定の範囲内であるかどうかを判定してもよい。
前記処理回路に結合されたインジケータであって、前記比率が前記1の範囲内である場合、前記センサは、前記構造の物体の中心線上にあるという表示を提供する、インジケータをさらに備えてもよい。
ルックアップテーブルを格納し、かつ、前記処理回路に結合されたメモリをさらに備え、該ルックアップテーブルは、該処理回路の遷移比率を有し、該遷移比率は、前記所定の範囲をセットするために用いられてもよい。
基準電圧のソースをさらに備え、前記第1の測定回路は、第1のインデックスを備え、該第1のインデックスは、前記第1のプレートを前記基準電圧レベルになるように充電するために必要とされる複数のクロックサイクルを示し、該第2の測定回路は、第2のインデックスを備え、該第2のインデックスは、前記第2のプレートを該基準電圧レベルになるように充電するために必要とされる複数のクロックサイクルを示してもよい。
前記第1および第2の測定回路は、前記第1または第2のプレートのそれぞれに結合された電流源と、該第1または第2のプレートのそれぞれに結合された放電スイッチと、前記処理回路および出力端子からデータ信号を受取るように結合された入力端子を有するデジタルアナログコンバータ(DAC)と、該第1または第2のプレートのそれぞれに結合された第1の入力端子と、該DACに結合された第2の入力端子と、前記測定回路の前記出力信号を提供する出力端子とを有する比較器とをそれぞれ備えてもよい。
本発明により、センサであって、ほぼ同じ平面上に位置し、間隔を空けて離れ、かつ、表面近くに配置されるように調整される、第1のプレートおよび第2のプレートと、該第1および第2のプレートに結合され、これにより、該プレートの各々のキャパシタンス値を測定する測定回路と、該測定されたキャパシタンス値を受取り、かつ、該測定されたキャパシタンス値の変化間の比率を判定するように結合された第1の比較回路とを備える、センサが提供され、これにより、上記目的が達成される。
前記比較回路に結合され、これにより、前記キャパシタンスの前記比率の表示を提供するインジケータをさらに備えていてもよい。
前記表示は、前記比率が所定の比率とほぼ等しいという表示であり、これにより、前記表面の背後の物体のエッジの位置を特定してもよい。
前記表示は、前記比率が1にほぼ等しいという表示であり、これにより、前記表面の背後の物体の中心線の位置を特定してもよい。
本発明によれば、レシオメトリック容量型センサにより、複数の導電性プレートからのキャパシタンス測定値を用いて、壁、床、天井等のカバー表面の背後に隠れたスタッドおよびジョイスト等の物体の存在を判定することができる。
レシオメトリック容量型センサは、壁、床、天井等のカバー表面の背後に隠れたスタッドおよびジョイスト等の物体の存在を判定するために、複数の導電性プレートからのキャ
パシタンス測定値を用い得る。いくつかの実施形態において、レシオメトリック容量型センサは、2つの導電性プレートを備える。各導電性プレートは、別個のキャパシタの一部分として機能する。各プレートに結合された回路は、プレートに近接する材料の密度によって引き起こされる、別個のキャパシタの容量の実効変化を測定する。その結果、壁、または他の表面カバーと、下に位置するスタッドまたは他の部材との組み合わせが、スタッドなしの壁カバーのみよりも大きいキャパシタンスを有する。キャパシタンス測定値は、各プレートから測定される。あるプレートからのキャパシタンス測定値が、その後、別のプレートのキャパシタンス測定値と比較されて、プレートの付近の材料の境界および特徴を判定し得る。
図1Aは、隠れたスタッド100から離れた横方向距離Dで壁99に対して配置された単一のプレート202を有する公知の容量型センサ200の平面図を示す。スタッド100は、2つのエッジ102を有し、壁99に対するその位置の中心線101を規定する。
図1Bおよび図1Cは、プレート202と壁99との間に生成されたキャパシタンスを示す。キャパシタンス曲線210は、各スタッド100の中心線101でピーク、および、1対のスタッド100間で谷を示す。キャパシタンス曲線210は、センサ200が、直接、1対のスタッド100間にある場合、最小キャパシタンス値を示す。スタッド100の中心線をマーキングするために、センサ200は、キャパシタンス曲線210のピークを検出しなければならない。
残念ながら、曲線210の絶対頂点は、センサ200が、スタッド100にわたって中心またはほぼ中心に位置するとき、キャパシタンス曲線210が比較的平坦であるために検出が困難である。そのため、センサ200は、スタッド100の中心線101を見つけ出すためには用いられない。従って、センサ200は、スタッド100のエッジ102を示すにすぎない。キャパシタンス曲線210は、遷移キャパシタンス値を通過するので、センサ200の中心線204は、スタッド100のほぼエッジ102上にあり得る。キャパシタンスがこの値を超える間、センサ200は、それがスタッド100の上にあることを示し得る。遷移キャパシタンス値は、そのファクタに設定され、異なった厚さを有する壁構造の背後に配置されたスタッドおよび異なった幅を有するスタッドのエッジおよびセンターの位置を特定する際に有用であり得ない。
図2A〜図2Dは、通常の建築物に見られるように、異なった幅の隠れたスタッド100および異なった厚さの壁カバー99を有する種々の壁構造を示す。図2Aは、シートロック99Aの単一層の背後に隠れたエッジ102Aを成す単一スタッド100Aを示す。図2Bは、シートロック99Aの単一層の背後に隠れたエッジ102Bを成す並んだ2つのスタッド100Bを示す。図2Cは、シートロック99Bの2重層の背後に隠れたエッジ102Aを成す単一スタッド100Aを示す。図2Dは、シートロック99Bの2重層の背後に隠れたエッジ102Bを成す並んだ2つのスタッドを示す。幅および厚さの各組み合わせは、センサ200がスタッド(単数または複数)100にわたって通過すると固有のキャパシタンス曲線をセンサ200に提供する。
図3は、図2A〜図2Dに示された種々の壁構造の距離に対する一連のキャパシタンス測定曲線を示す。距離は、スタッド100またはスタッドの群の中心線101と、例えば、図1Aのプレート202等の容量プレートの中心線との間の距離の測定であり得る。キャパシタンス測定は、例えば、プレート202等の容量プレートによって形成されたキャパシタンスの変化の測定であり得、壁構造は、未知の幅を提供する1つ以上のスタッド100および未知の厚さを有する壁カバー99により形成される。
曲線220は、例えば、図2Aに示される壁カバー99Aのシングルシートによって隠
されたエッジ102Aを規定するシングル幅スタッド100Aを有する壁構造にわたって検出されたキャパシタンスを示す。曲線230は、例えば、図2Bに示される壁カバー99Aのシングルシートによって隠されたエッジ102Bを検出するダブル幅スタッド100Bを有する壁構造にわたって検出されたキャパシタンスを示す。曲線240は、例えば、図2Cに示される壁カバー99Bの2つのシートによって隠されたエッジ102Aを検出するシングル幅スタッド100Aを有する壁構造にわたって検出されたキャパシタンスを示す。曲線250は、例えば、図2Dに示される壁カバー99Bの2つのシートによって隠されたエッジ102Bを規定するダブル幅スタッド100Bを有する壁構造にわたって検出されたキャパシタンスを示す。
キャパシタンスが所定の閾値に達すると、センサ200は、スタッド100のエッジ102が検出されたことを示し得る。しかしながら、スタッド100のエッジ102の位置を適切に特定するために、各特定の壁構造について、固有の閾値が必要とされる。例えば、曲線220は、センサ200がポイント261に示されるように、エッジ102A上の中心に位置する場合を示すために、閾値221を用い得る。同様に、それぞれのポイント262、263および264に示されるように、センサ200がエッジ102Aまたは102B上の中心に位置する場合、曲線230、240および250は、それぞれの閾値231、241および251を用い得る。
図3は、キャパシタンス測定値が正規化され得、これにより、図2Aに示されるように、シートロック99Aの単層の背後に隠れた単一スタッド100Aが、曲線220から見出され得るように、1.0のピークキャパシタンス測定値および0.0の最小較正値を生成し得ることをさらに示す。他の壁構造の測定値が単一スタッド単層構造に正規化され得る。曲線230は、1.4の相対的最大キャパシタンス値を示す。同様に、曲線240および250が0.4および0.6の相対的最大キャパシタンス値をそれぞれ示す。
種々の壁構造の、例えば、閾値221等の単一の固定閾値を用いるセンサは、スタッド100のエッジ102の位置を正確に識別することもあれば、不正確に測定することもある。壁厚さおよびスタッド幅の想定が正確である場合、エッジ102の位置は、適切に識別され得る。例えば、単層のシートロックおよび単一スタッドの較正された閾値221を用いるセンサは、ポイント261によって示されるように、単層のシートロック99Aの背後の単一スタッド100Aのエッジ102Aを正確に判定し得る。
センサが、試験中の実際の構造とは異なる特定の壁構造のために設計された単一の固定閾値を用いる場合、センサ200は、誤ったエッジ表示を提供し得る。例えば、シングルスタッド用に設定された閾値221を用いるセンサは、ポイント265に示されるようなダブルスタッドの実際のエッジ102Bではなくエッジの位置を不正確に示し得る。示される例において、バルーニング効果が生じ、これにより、誤ったエッジ表示が、スタッドが実際よりも幅広く見えるようにする態様でスタッドエッジ102Bが配置されることを示す。
図4Aは、米国特許第5,917,314号に記載されるように、1次プレート202Aおよび2つのサイドプレート213を有する容量型センサ200Aの平面図を示す。センサ200Aは、隠れたスタッド100から離れた横方向の距離Dで配置される。2つのサイドプレート213は、単一の容量プレートとして機能するように電気的に接続される。サイドプレート213は、隠れたスタッド100の検出を鮮明にすることを支援する。サイドプレート213によって感知されたキャパシタンスは、1次プレート202Aのキャパシタンスから減算される。
図4Bは、センサ200Aと隠れたスタッド100との間の横方向の距離Dに対する1
次プレート202Aおよびサイドプレート213のキャパシタンス測定値のグラフを示す。曲線210は、センサ200Aの1次プレート202Aのキャパシタンスの変化を示す。サイドプレート213は、デュアルピーク曲線270を示す。各ピークは、サイドプレート213の1つがスタッド100上の中心に位置する場合の、センサ200Aの位置を表す。
1次プレート202Aの曲線210とサイドプレート213の曲線270との間の差の減算により、曲線280が生じ、曲線280は、1次プレート202Aの曲線210よりも狭くなる。残念ながら、曲線210および270に示される測定されたキャパシタンスおよび曲線280に示されるようなキャパシタンスの差は、分離する材料の厚さおよびスタッドの幅が未知である場合、スタッドのエッジの位置を直接表示しない。なぜなら、異なった壁構造は、異なった公称キャパシタンスを示すからである。壁カバー厚さとは関係無く、スタッドのエッジを示すために固定差閾値を用いることによって、図2A〜図2Dに関してすでに述べられたように、エッジが実際に正確なものよりもスタッドの中心線に近いかまたは遠いように誤った表示をし得る。さらに、曲線280の丸み付けされた最上部は、曲線210よりも幅が狭いが、スタッド100の中心線101の位置を正確に示すためには依然として尖鋭さが不十分であり得る。
図5Aは、本発明による、2つの1次プレート301、302を有するレシオメトリック容量型センサ300の平面図を示す。センサ300は、隠れたスタッド100から離れた横方向の距離Dで壁99に対して配置される。スタッド100は、2つのエッジ102を有し、かつ、壁99に沿うエッジの位置に対して中心線101を規定する。さらに、センサ300は、第1のプレート301と第2のプレート302との間に等しく位置し得る中心線304を規定する。いくつかの実施形態において、関連した回路および/またはソフトウェア(図示せず)は、各プレート301および302のキャパシタンスを示す値を独立して測定するように動作する。
図5Bおよび図5Cは、センサ300のプレート301および302の各々と壁99との間に生成されるキャパシタンスを示す。図5Bは、第1のプレート301と壁99とによって生成されたキャパシタンス曲線310を示す。図5Cは、第2のプレート302と壁99とによって生成されたキャパシタンス曲線320を示す。キャパシタンス曲線310および320が、センサ300の中心線304に関して描かれる。さらに、曲線310および320は、それぞれのプレート301および302がスタッド100の中心線101上に位置する場合にピークを示し、かつ、それぞれのプレート301および302がスタッド100の対間に位置するときに谷を示す。
センサ300は、最小キャパシタンス値または低キャパシタンス値を測定するポイントにて、任意のスタッド100から遠いところに位置し得る。測定されたキャパシタンス値は、センサ300がスタッド100に近くなるにつれて増加する。しかしながら、プレートの1つがスタッド100に近くなると各プレート301および302のキャパシタンス値が異なる。例えば、第1のプレート301がスタッド100のエッジ102に近いか、またはこのエッジ上にあり得る。同時に、第2のプレート302が、依然としてスタッド100から離れた横方向の距離に位置し得る。この場合、第1のプレート301によって取得された最小値からのキャパシタンスの変化は、第2のプレート302によって取得されたキャパシタンスの変化よりも大きい。
いくつかの実施形態において、キャパシタンス測定値は、比率を計算するために用いられる。第1のキャパシタンス測定値は、第1のプレート301にて取得された較正値からのキャパシタンスの変化を表す。第2のキャパシタンス測定値は、第2のプレート302にて取得された較正値からのキャパシタンスの変化を表す。第1のキャパシタンス測定値
と第2のキャパシタンス測定値との間の比率がコンピュータ計算され得る。比率が所定の値とほぼ等しい場合、センサ300の中心線304がスタッド100のエッジ102上の中心に位置することが理解され得る。キャパシタンス測定値が等しいか、または比率が1にほぼ等しい場合、両方のプレートは、スタッドのエッジ102上の中心に位置し得、センサ300の中心線304は、スタッド100の中心線101上の中心に位置し得る。
図5Dは、第1および第2のキャパシタンス曲線310および320がセンサ300とスタッド100との中心線304と重なり合うことを示す。曲線310および320が交差するポイントは、センサ300の位置を示し得、ここで、各プレートのキャパシタンスが等しくなり、従って、センサ300の中心線304は、スタッド100の中心線101のすぐ上にあり得る。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのキャパシタンス値は、キャパシタンス測定値が互いに比較される前に、フロア閾値よりも大きい、すなわち、較正キャパシタンス値より大きい値でなければならない。
図5Eは、本発明による、レシオメトリック容量型センサの中心線304とスタッド100の中心線101との間の横方向距離に対する2つの1次プレート301、302のキャパシタンス測定値の比率を表す曲線330のグラフを示す。この比率は、より大きいキャパシタンスで除算されたより小さいキャパシタンスとしてコンピュータ計算され得、これにより、比率は、1と等しいか、またはこれよりも少なくなる。
比率曲線330で示される計算結果は、図3の単一プレート曲線210、220、230および240にすでに見出された丸み付けされた最上部よりも尖鋭なピークを示す。曲線330の尖鋭なピークは、レシオメトリックセンサが、丸み付けされた尖った曲線を生成する図1Aおよび図4Aのセンサ200および200Aとは異なり、向上した精度でスタッドの特徴の位置を特定することを可能にする。換言すると、比率曲線330の尖鋭なポイントは、スタッド100の中心線101をより正確に判定するために用いられ得る。
さらに、遷移比率が計算された比率と比較され、さらに後述されるように、スタッド100のエッジ102の位置が判定され得る。遷移比率は、センサ300が特定の壁構造のスタッドのエッジ上の中心に位置する場合、スタッドのエッジにて形成されるキャパシタンス比率を予測する。従って、遷移比率は、センサ300がエッジ102上の中心に位置する場合を示すために用いられ得る。
遷移比率は、複数の方法で判定され得る。遷移比率は、工場出荷時設定定数であり得る。あるいは、遷移比率は、オペレータによって設定され得る。いくつかの実施形態において、遷移比率は、動作中に計算される。
いくつかの実施形態において、遷移比率は、工場出荷時設定定数として、製造中に設定され得る。例えば、工場は、例えば、0.33の固定値に等しくなるように遷移比率を設定し得る。プレートがほぼ0.33の比率を形成するキャパシタンス測定値を生成した場合、センサ300は、センサ300の中心が、スタッド100のエッジ102のすぐ上にあることを示し得る。
いくつかの実施形態において、遷移比率は、センサのオペレータによって直接または間接的に選択され得る。例えば、オペレータは、スタッド幅および/または壁厚さを選択し得る。スタッド幅および/または壁厚さは、例えば、以下の表に示されるように、適切な遷移比率を選択するために用いられ得る。
Figure 2008197124
いくつかの実施形態において、遷移比率は、キャパシタンス測定値に基づいて、センサ300によって自動的に判定され得る。キャパシタンスの測定は、図3に示されるように、プレート上の最大キャパシタンスの測定値の測定であり得る。
いくつかの実施形態において、スタッドのエッジ102にて測定されたプレートキャパシタンスの実際の比率は、壁厚さと共に予測可能に変化する。従って、最大測定キャパシタンス値は、スタッドのエッジの位置を特定するために用いられる遷移比率を設定するために用いられ得る。この最大値は、壁カバーの厚さを示し得、壁が厚くなるほど最大値が小さくなる。最大値は、さらに、スタッドの幅の表示を提供し得、スタッドの幅が広いほど最大値は大きくなる。スタッドの方向を示すために、測定されたキャパシタンス値が比較されて、プレートがより高いキャパシタンス測定値を有することによってスタッドの中心の方向が示される。
いくつかの実施形態において、遷移比率は、履歴最大キャパシタンス測定値に基づいてセンサ300によって計算され得る。他の実施形態において、遷移比率は、瞬時最大キャパシタンス測定値に基づいて計算され得る。
履歴最大キャパシタンス測定値は、プレート301または302から測定されるように、ある期間にわたって判定され得る。プレート301または302がスタッド上の中心に位置する場合、最大キャパシタンス測定値が期待される。最大キャパシタンス測定値は、センサ300のメモリに保存され得る。キャパシタンスがある期間にわたって変化すると、更新された最大キャパシタンス値が格納され得る。
あるいは、あるキャパシタンス測定値が用いられ得る。センサ300がプレート301および302から各対のキャパシタンス測定値を取得するごとに、キャパシタンス測定値が選択され得る。いくつかの実施形態において、2つのキャパシタンス測定値の大きいほうが、キャパシタンス測定値を表し得る。すなわち、
max=max{第1のプレート値,第2のプレート値}
である。別の実施形態において、瞬時キャパシタンス値は、単一プレート301によって形成されるキャパシタンスを試験することによって判定され得る。
キャパシタンス測定値を用いて、センサ300は、表から遷移比率を選択するか、または、式から遷移比率をコンピュータ計算し得る。プレートが38mm(1 1/2インチ)離れて中心に位置し、各プレートが19mm(3/4)幅であるセンサ300は、以下の表に示される遷移比率を用い得る。例えば、ダブル幅のスタッドがシングルシートのシートロックの背後に隠れていることを表す1.4のキャパシタンス測定値は、0.32の遷移比率を有し得る。センサ300のメモリにおけるルックアップテーブルは、遷移比率に対するキャパシタンス測定値をマッピングするために用いられ得る。
Figure 2008197124
あるいは、センサ300は、比率の計算ごとに遷移比率コンピュータ計算し得る。いくつかの実施形態において、遷移比率は、
Figure 2008197124
として計算され得、ここで、TR(P)は遷移比率であり、P1/2は設計定数であり、Cはキャパシタンス測定値である。設計定数P1/2は、製造中に設定され得、かつ、幅44mm(1 3/4インチ)のシングル(公称)スタッドおよび厚さ13mm(1/2インチ)の壁カバー99を有する基準壁構造にわたって測定された期待最大キャパシタンスを表し得る。いくつかの実施形態において、キャパシタンスCのパラメータは、履歴最大キャパシタンスであり得る。他の実施形態において、キャパシタンスCのパラメータは、上述のように、2つのプレート測定値の瞬時最大キャパシタンスであり得る。式は、Cが設計定数P1/2よりも小さい場合、この式が用いられることを示す。Cが設計定数P1/2よりも大きいか、またはこれと等しい場合、0.33の固定値が用いられる。
一旦判定されると、センサがスタッドのエッジ上の中心に位置するかどうかを表示するために遷移比率が用いられ得る。センサ300が第1のプレート301の第1のキャパシタンス値と、第2のプレート302の第2のキャパシタンス値とを測定し得る。第1のキャパシタンス値と第2のキャパシタンス値との間のキャパシタンス比率が計算され得る。このキャパシタンス比率は、センサ300が、現在、スタッド100のエッジ102上の中心に位置するかどうかを判定するために、予測される遷移比率と比較され得る。
例えば、1.4の比較的大きいキャパシタンス値を測定するセンサ300は、センサ300が厚さ13mm(1/2インチ)の単層のシートロックの背後に隠れた幅76mm(3インチ)のダブル幅のスタッド上を通過したことを示し得る。この壁構造の遷移比率は、0.32の値に設定され得る。センサ300が、第1および第2のキャパシタンス測定値がほぼ0.32である位置を検出した場合、センサ300は、センサ300がエッジ102上の中心に位置することを示し得る。いくつかの実施形態において、スタッドのエッジの位置は、13〜25mm(1/2〜1インチ)の範囲の壁カバー厚さにわたって約3mm(1/8インチ)の精度で判定され得る。
壁の構成を示すために相対的最大キャパシタンス値が用いられ得る。例えば、センサ300の特定の設計が1.4の最大キャパシタンス値を測定し得、これは、単層のシートロックの背後に隠れたダブル幅スタッドを示す。
測定されたキャパシタンス値は、スタッド100が配置された方向を示す。スタッドのエッジ102にて、一方のプレートが、スタッド100の中心線101のすぐ上にあり得
る一方で、他方のプレートは、スタッド100の一方の側から離れて位置し得る。スタッド100上に位置するプレート301または302は、他方のプレート302または301よりも大きいキャパシタンスを有し、かつ、センサ300がスタッド100にわたって引張られると最大値を通過する。より大きいキャパシタンスを示すプレート301または302は、センサ300の中心線304が、プレート301または302の方向に移動される必要があることを示す。
図6A〜図6Cは、本発明による2つの1次プレート301および302を有するレシオメトリック容量型センサ300Aの平面図を示す。
図6Aは、隠れたスタッド100の中心線101からの距離Dに位置するセンサ300Aの中心線304を示す。スタッド100から離れたある実質的距離に配置されたプレート302は、任意の公称または最小値と等しいほぼ一定のキャパシタンスを生成する。センサ300A、従って、そのプレート301、302は、物体のより近くに移動されるにつれて、各プレート301、302のキャパシタンスは、増加し始める。センサ300Aは、各プレート301、302のキャパシタンスの変化を周期的にモニタリングし得る。キャパシタンスがその公称値から変化すると、センサ300Aは、接近するスタッド100を感知し得る。第1のプレート301は、最初にスタッド100に近付き得、従って、そのキャパシタンスは、スタッド100から遠く離れ得る第2のプレート302のキャパシタンスよりも大きくなり得る。
図6Bは、キャパシタセンサ300Aの平面図を示す。センサ300Aの中心線304は隠れたスタッド100のエッジ102Aのすぐ上に位置し、スタッド100の中心線101からの距離Dに位置する。いくつかのセンサ300Aは、横方向の寸法を有し、これにより、センサ300Aの中心線304が隠れたスタッド100のエッジ102Aのすぐ上に位置する場合、第1のプレート301の中心線は、スタッド100の中心線101のすぐ上にある。この状態において、第1のプレート301のキャパシタンスは、その最大値にある。さらに、プレート301と302との間のキャパシタンスの比率は、予測可能な遷移比率と等しくなり得る。従って、センサ300Aは、比率を計算することによって、および、その比率がこの遷移比率と等しいかどうかを判定することによって、スタッド100のエッジ102Aの位置を識別し得る。さらに、第1のプレート301が第2のプレート302よりも大きいキャパシタンスを有するので、センサ300Aは、スタッド100がセンサ300Aの中心線304の右にあるのか左にあるのかに関する表示を提供し得る。
図6Cは、隠れたスタッド100の中心線101のすぐ上の中心に位置するセンサ300Aの中心線304を有する容量型センサ300Aの平面図を示し、中心から中心の距離が、D=0となる。この位置において、各プレート301および302は、部分的にスタッド100の上にあり得る。各プレート301および302は、公称値を越え、その最大値未満であり、かつ、通常の値とほぼ等しい特定の最小閾値であるキャパシタンス値を有する。従って、物体の中心線は、2つのプレートが任意のフロア閾値を越える通常の値と等しいキャパシタンス値を有するのはいつかを識別することによって位置特定され得る。
フロア閾値は、較正キャパシタンス測定値より大きい値になるように選択され得る。較正キャパシタンス測定値は、センサ300によって測定された最小キャパシタンスであり得る。フロア閾値を高い値に設定することによって、誤った正のエッジ102および中心線101が表示される危険が低減される。フロア閾値を低い値に設定することによって、センサ300が、より幅が狭いスタッドを検出するか、またはより厚い壁カバーを通ってスタッドを検出することが可能になる。
図6D、図6Eおよび図6Fは、本発明による、シングル、ダブル、およびトリプル幅のそれぞれを有する隠れたスタッドの距離に対するキャパシタンス測定値、および、比率のグラフを示す。
シングル幅のスタッドは、約38mm(1 1/2インチ)幅であり得る。ダブル幅スタッドは、約76mm(3インチ)幅であり得る。トリプル幅のスタッドは、約114mm(4 1/2インチ)幅であり得る。スタッドまたはスタッドの群の幅が増加すると、キャパシタンス曲線の幅は増加する。しかしながら、比率曲線は、尖鋭なピークを有する曲線の状態で留まり、これは、スタッドの中心線の位置を特定するために用いられ得る。
図6Dは、図2Aの本発明による、2つのプレートキャパシタンス曲線310Aおよび310Bならびに比率曲線330Aを示す。グラフの水平軸は、レシオメトリック容量型センサ300Aの中心線304と、シングル幅の隠れたスタッド100の中心線101との間の距離を表す。スタッド100からある距離に位置する第1のプレート301は、曲線310Aによって示されるキャパシタンスの変化をもたらす。同様に、スタッド100からある距離に位置する第2のプレート302は、横方向にオフセットした曲線320Aによって示されるように、キャパシタンスの等価であるが、シフトした変化をもたらす。
センサ300Aの中心線304が図6Aに示されるように、スタッド100の中心線101からの距離D=Dに位置する場合、第1のプレート301は、キャパシタンスの実質的変化を示すが、第2のプレート302は、ポイント312および322のそれぞれにて見出されるように、キャパシタンスの実質的に低い変化を示すにすぎない。さらに、ポイント332の曲線330Aに示されるように、距離Dにて、キャパシタンス測定値の比率も実質的に低い。
距離D=Dにて、センサ300Aは、スタッド100の中心線101またはエッジ102上の中心に位置しない。ポイント332に示される実質的に低いキャパシタンス比率、およびポイント312に示される第1のプレート301において検出されたキャパシタンスの実質的変化は、スタッド100の中心線101またはエッジ102に達するために、オペレータがセンサ300Aを移動させなければならない方向を示す。換言すると、より高いキャパシタンスを有するプレートは、センサ300Aの中心線304に対するスタッド100の中心線101の方向を示す。
図6Bに示されるように、センサ300Aは、スタッド100の中心線101からの距離D=Dに位置する場合、ポイント313および333にそれぞれ見出されるように、第1のプレート301は最大キャパシタンスを検出し、第2のプレート302は、キャパシタンスの実質的変化を検出する。このキャパシタンスの測定値の組み合わせは、所定の遷移比率とほぼ等しいキャパシタンス比率をもたらす。
センサ300Aが所定の遷移比率とほぼ等しいキャパシタンス比率を計算する場合、センサ300Aは、センサ300Aがスタッド100のエッジ102上の中心に位置することをオペレータに示し得る。さらに、センサ300Aは、スタッド100が位置するのはセンサ300Aの中心線304のどちら側かを示し得る。
センサ300Aは、図6Cに示されるように、スタッド100上の距離D=D=0で中心に位置する場合、両方のプレート301および302は、ほぼ等しいキャパシタンス測定値を検出する。曲線310Aおよび320Aが交差するポイントにて、これらの曲線の値は等しく、かつ、比率曲線330Aは、1の最大値で最高である。従って、1の比率または1とほぼ等しい値が、スタッド100の中心線101を識別するために用いられ得
る。
図6Eは、本発明による、ダブル幅の隠れたスタッドの距離に関するキャパシタンス測定値曲線310Bおよび320B、ならびに比率曲線330Bを図式化する。曲線310Bおよび320Bは、センサ300Aがダブル幅スタッド上を通過するときのプレート301および302のそれぞれのキャパシタンスの変化を表す。曲線330Bは、曲線310Bおよび320Bの比率を表す。曲線330Bのピークは、ダブル幅スタッドの中心線の位置を特定する。ポイント335および336に示されるように、ダブル幅スタッドのエッジは、比率曲線330Bが所定の遷移比率と等しい場合に位置特定され得る。
図6Fは、本発明による、本発明による、トリプル幅の隠れたスタッドの距離に関するキャパシタンス測定値曲線310Cおよび320C、ならびに比率曲線330Cを図式化する。曲線310Cおよび320Cは、センサ300Aがトリプル幅スタッドにわたって通過するときのプレート301および302のキャパシタンスの変化をそれぞれ表す。曲線330Cは、曲線310Cと320Cとの比率を表す。曲線330Cのピークは、ダプル幅スタッドの中心線の位置を特定する。ポイント337および338に示されるように、トリプル幅スタッドのエッジは、比率曲線330Cが所定の遷移比率と等しい場合に位置特定され得る。
曲線330A、330Bおよび330Cは、キャパシタンス曲線の比率を示す。比率曲線330は、以下のようにコンピュータ計算され得る。第1のプレート301が第2のプレート302によって生成されたキャパシタンスよりも大きいキャパシタンスを生成する場合、比率は、第2のプレートのキャパシタンス値の変化をより大きい第1のプレートのキャパシタンス値の変化で除算することによって計算される。同様に、第1のプレート301は、第2のプレート302によって生成されるキャパシタンスよりも小さいキャパシタンスを生成した場合、その比率は、より小さい第1のプレートのキャパシタンス値の変化を第2のプレートのキャパシタンス値の変化で除算することによって計算される。式で表すと、比率曲線330は
Figure 2008197124
によってコンピュータ計算され得、ここで、プレート値は、較正中に判定された公称または最小値等の較正値からの値の変化であり得る。理論的には、プレート値は、キャパシタンスの変化の測定値ではなく、キャパシタンスの絶対測定値であり得る。実際、プレート値またはキャパシタンス測定値は、センサの回路および壁カバーの寄生キャパシタンスを除外し得る値からの相対的測定値である。いくつかの実施形態において、プレート値は、キャパシタンスの間接的測定である。例えば、プレート値は、プレート301または302を基準レベルになるように充電するために必要な多数のクロックサイクルの測定値であり得る。
いくつかの実施形態において、第1のプレート301と第2のプレート302との間の面積は、サイドプレートおよび/または回路によって占有される。平面において横並びに位置するプレート301、302のセットは、プレート301と302との間の非導電性ギャップ領域をもたらす。ギャップは、サイドプレート213(図4A)またはさらなる1次プレートの位置を特定するために用いられる(以下で図8〜図10を参照)。さらに、ギャップは、各プレート301および302のキャパシタンス値を判定するために用いられる関連した電子回路を配置するために用いられ得る。
いくつかの実施形態において、第1および第2のプレート301、302は、各々、典型的なスタッドのほぼ半分の幅であり、中心は、典型的なスタッドのほぼ一方の幅を空けて位置し、これにより、スタッドの他方の半分の幅をプレート301と302との間のギャップとして残す。
本発明のいくつかの実施形態において、第1のプレート301および第2のプレート302は、同様または等しい寸法を有する。いくつかの実施形態において、各プレートは、同じ幅を有する。例えば、プレート301および302は、各々、19mm(3/4インチ)に相当する幅を有し得る。より大きいプレート幅は、有利にも、プレートのキャパシタンスを増加させるが、これは、さらに、物体または不連続部分の中心線およびエッジの特徴の位置を特定する際の確実性を減少させ得る。同様に、プレート301および302の分離は、さらに、特定の幅を有する物体または不連続部分の位置特定の精度に影響を及ぼし得る。
いくつかの実施形態において、各プレートは、同じ高さを有する。例えば、プレート301および302は、各々、51mm(2インチ)の高さを有し得る。より長いプレート高さを有するプレートは、有利にも、プレートのキャパシタンスを増加させ、これにより、物体または不連続部分の中心線およびエッジの特徴の位置をより正確に特定する際のセンサの精度を向上させる。しかしながら、プレートの高さは、センサのハウジングの所望の物理サイズによって制限され得る。
本発明のいくつかの実施形態において、第1のプレート301および第2のプレート302は、センサ300に配置され、これにより、これらのプレートの中心から中心の間隔は、典型的な物体または不連続部分の幅に相当する距離である。例えば、シングルのツーバイフォースタッドの幅は、約38〜44mm(1 1/2〜1 3/4インチ)、(実際のスタッド幅)であり得る。従って、センサは、44mm(1 3/4インチ)のプレート302、303の中心から中心の間隔を有するように設計され得る。
本発明のいくつかの実施形態において、第1のプレート301および第2のプレート302は、各々、51mm(2インチ)×19mm(3/4インチ)の寸法を有し、19mm(3/4インチ)のギャップによって分離され、44mm(1 3/4インチ)の中心から中心の間隔を有するプレート301および302の対になる。
図7は、本発明による、レシオメトリック容量型センサ300Bの代替的実施形態の平面図を示す。センサ300Bは、各々がサイドプレート213のセットを有する2つの1次プレート301および302を備える。サイドプレートの対213が1次プレート301および302を鋏むことによって、図4Aおよび図4Bに関してすでに示されたように、キャパシタンス曲線は、より急峻な勾配を有する。結果として生じた比率曲線は、さらに、ほんの少しより急峻な勾配を有し、これにより、スタッド100の中心線101の位置を特定するために、より尖鋭なポイントを提供する。
図8は、直交するように配向された1次プレート301C−1、302C−1、301C−2および302C−2の2つの対を有する容量型センサ300Cの平面図を示す。プレートの第1の対301C−1および302C−2は、垂直に配向されたスタッドを見つけ出すために用いられ得る。プレートの第2の対301C−2および302−2は、水平に配向されたスタッドを見つけ出すために用いられ得る。
図9は、一連の3つ以上のプレート、例えば、プレートA〜Gを有する容量型センサ300Dの平面図を示す。プレートが壁に対して配置され、活性化された場合、その一連の
プレートは較正され得る。いくつかのプレートが部分的または完全にスタッド上に配置され得る一方で、他のプレートは、それらのスタッドから離れた実質的に横方向の距離にあり得る。従って、最低のキャパシタンスを示すプレートは、公称キャパシタンス値を規定するために用いられ得る。一連のプレートを壁全体にわたってスライドさせることを必要とし得る較正の後、これらのプレートは、壁の表面の背後の間隙の位置を示すために用いられ得る。公称キャパシタンス値は、さらに、基準として用いられ得る。公称値は、他のプレートがスタッドの近傍に配置されるか、部分的または完全にスタッド上に配置されるかを判定するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、センサ300Dは、センサ300Dを壁全体にわたって移動させることなく、壁の背後に配置された1つ以上のスタッドを検出することができ得る。
一連の3つ以上のプレートは、種々の幅の物体または不連続部分が測定され得るというさらなる有利な点を有する。さらに、一連のプレートA〜Gは、他の機器と統合され得る。例えば、水平の一連のプレートが基準面(level)の裏側に固定され得る。この基準面が壁に対して配置されて、活性化され得る。一連のLEDがスタッド、あるいは、金属パイプおよび電気配線等の他の物体または不連続部分の位置を示すために用いられ得る。
あるいは、一連のプレートは、コンベヤベルト上等、移動する物体上に配置され得る。プレートA〜Gは、通過する物体を検出するために用いられ得、かつ、通過する物体の中心線を識別するために用いられ得る。
図10は、本発明による、1次プレート11〜34のアレイを有する容量型センサ300Eの平面図を示す。プレートのアレイは、2つ以上のカラムおよび2つ以上のロウのプレートを有し得る。各プレート11〜34は、容量型測定値を判定するために、個別に別々に充電されるか、または、他のプレートのサブセットと呼応して充電され得る。キャパシタンス測定値の種々の対間の比率は、隠れた構造の特徴を識別するために取得され得る。
図11は、本発明による、2つの1次プレート301および302を有する容量型センサ300Fと、2つの1次プレート301と302との間のギャップに配置された関連した信号処理回路400との平面図を示す。各プレート301および302は、従来、PCボード上のエッチングされた導体等の導体を有する回路400に電気的に接続され得る。
図12は、本発明による、2つの1次プレート301および302、ならびに関連した回路400Aを有するレシオメトリック容量型センサのブロック図を示す。いくつかの実施形態において、センサは、第1のプレート301、第2のプレート302、ならびに、第1の測定回路410A、第2の測定回路410B、比較回路414、およびインジケータ416を有する電子回路400Aを備える。第1および第2のプレート301および302は、従来、それぞれの第1および第2の測定回路410A、410Bによって充電および放電される。各測定回路410A、410Bは、キャパシタンス測定値を比較回路414に提供する。キャパシタンス測定値は、較正中に取得された公称キャパシタンスからのキャパシタンスの変化の表示であり得る。比較回路414は、キャパシタンス測定値を処理する。例えば、比較回路414は、キャパシタンス測定値間の比率をコンピュータ計算し得る。比較回路414は、キャパシタンス測定値が互いに所定の値の範囲内にあるかどうかを判定し得る。比較回路414は、その後、信号をインジケータ416に提供する。インジケータ416は、スタッド等の物体に関する情報についてオペレータに警告するために用いられ得る。
比較回路414(例えば、比較器)は、キャパシタンス測定値を比較および/または処
理して、物体または不連続部分が存在するかどうか、ならびに/あるいは、物体または不連続部分の特徴が検出されたかどうかを判定し得る。例えば、比較回路414は、キャパシタンス測定値が互いに等しく、さらに、フロア閾値を越えることを検出することによってセンサ300がスタッド100上の中心に位置することを判定し得る。キャパシタンス測定値は、これらが、互いに対する所定のパーセンテージ値または絶対値の範囲内にある場合に等しいと考えられ得る。比較回路414は、キャパシタンス測定値が、遷移比率と等しい比率を形成することを検出することによって、センサがスタッド100のエッジ102上の中心に位置すると判定し得る。遷移比率は、固定値、ユーザによって間接的または直接的に選択された値、ルックアップテーブルから抽出された値、あるいは、コンピュータ計算された値であり得る。キャパシタンス比率が遷移比率に関する値の範囲内に入る場合、遷移比率と等しいと考えられ得る。
いくつかの実施形態において、比較回路414は、キャパシタンス測定値をインジケータ416に結合する。インジケータ416は、各キャパシタンス値を示す値を視覚的(または聴覚的に)表示し得る。オペレータは、表示された値を用いて、例えば、キャパシタンス測定値の変化を捜すことによって物体または不連続部分が存在するかどうかを視覚的に判定し得る。さらに、オペレータは、表示された値を用いて、例えば、遷移比率と等しいキャパシタンス測定値を捜すことによって、スタッド100のエッジ102および中心線101の位置を視覚的に判定し得る。
図13は、2つの1次プレート301および302ならびに回路400Bを有する図11のセンサの別のバージョンを示す。センサは、第1のプレート301、第2のプレート302、ならびに、第1の測定回路420A、第2の測定回路420B、適切にプログラムされたマイクロコンピュータまたはマイクロコントローラ424、およびインジケータ426を有する電子回路400Bを備える。ここで、マイクロコントローラ424は、図12の比較回路414の比較器機能を実行する。
第1および第2のプレート301および302は、それぞれ第1および第2の測定回路420A、420Bによって充電および放電される。各測定値402A、402Bは、キャパシタンス測定値をマイクロコントローラ424に提供する。さらに、マイクロコントローラ424は、タイミング制御信号または他の制御信号を第1および第2の測定回路420Aおよび420Bに提供し得る。マイクロコントローラ424は、キャパシタンス測定値を処理し、かつ、信号をインジケータ426に提供し得る。インジケータ416は、液晶ディスプレイおよび/またはLED等のディスプレイを含み得、かつ、スピーカまたはブザー等のオーディオデバイスを含み得る。
図14は、図13のレシオメトリック容量型センサの回路400Bのブロック図を示す。回路400Bは、第1の測定回路420Aおよび第2の測定回路420Bを備える。測定回路420A、420Bは、プレート301および302によって形成される第1および第2のキャパシタの相対変化時間を測定するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、回路400Bは、第3のキャパシタンスを形成するために用いられ得、かつ、プレート301および302の充電時間が比較され得る基準キャパシタCREF514Cを有する基準回路500をさらに備える。
第1の測定回路420Aおよび第2の測定回路420Bは、同様に構成され得る。測定回路420A/Bは、それぞれのプレート302、303(図14に図示せず)への電気接続502A/Bを備え得る。それぞれのプレート301または302は、接続502A/Bによって、電流源508A/B、放電スイッチ504A/B、および比較器510A/Bへの第1の入力信号に接続され得る。比較器510A/Bへの第2の入力信号は、マイクロコントローラ424によって独立して設定および変更され得る入力を有するデジタ
ルアナログコンバータ(「DAC」)512A/Bの出力によって提供され得る。
比較器510Aの出力信号は、第1の遅延フリップフロップ(「Dフリップ−フロップ」)520Aへのデータ入力として提供され得る。比較器510Bの出力信号は、第2のDフリップフロップ520Bへのデータ入力として提供され得る。
基準キャパシタCREF514Cは、第3の電流源508C、第3の放電スイッチ504Cおよび第3の比較器510Cへの第1の入力に接続され得る。第3の比較器510Cへの第2の電圧入力は、例えば、工場での較正中にプリセットされた電圧源によって提供され得る。第3の比較器510Cの出力は、第1および第2のDフリップフロップ520A、520Bへのクロック信号入力として提供され得る。各Dフリップフロップ520A、520BのQ出力は、マイクロコントローラ424への入力として提供され得る。
マイクロコントローラ424は、本明細書中に記載されるように、従来、測定回路420A、420B、500の動作を制御するようにプログラムされ得る。例えば、マイクロコントローラ424は、放電スイッチ504A、504B、504Cを同時にオンおよびオフする制御ライン506上に信号をセットし得る。マイクロコントローラ424は、さらに、DAC512A、512Bに提供される値をセットし、かつ、各Dフリップフロップ520A、520BのQ出力を処理するために用いられ得る。その結果、マイクロコントローラ424は、スタッドおよびジョイスト等の隠れた物体の感知されたエッジおよび/または感知された中心線の位置の表示を出力信号(単数または複数)として提供し得る。表示は、例えば、表示430、スピーカ432等によって視覚的および/または聴覚的にユーザに提供され得る。さらに、ディスプレイは、隠れた物体の相対方向を示し得る。
いくつかの実施形態において、レシオメトリックスタッドセンサの較正は、プレート301および302を有するセンサ300を壁に配置し、これへの電力をオンにする(従来、バッテリから、図示せず)ことによって実行される。センサは、その後、各プレートを充電および放電して、比較器を基準回路における比較器と同時に作動させる各DACの値を判定する。これらのDAC値は、キャパシティの変化が判定され得る較正基準点になる。
センサ300が、スタッド100に向かっておよびこの上で移動されるにつれて、各DAC値は、基準回路500における比較器の作動と同時に比較器が作動することを維持するために、連続的に更新される。各DAC値の較正基準点からの変化は、そのプレートによって感知されたキャパシタンスの変化の測定値である。DAC値の変化は、キャパシタンス測定値として用いられ得る。
2つのキャパシタンス測定値のうちの小さい方を大きい方で除算することによって、更新されたキャパシタンス比率が求められる。キャパシタンス比率が1に等しい場合、スタッドの中心線が判定され得る。特定の遷移比率と等しいキャパシタンス比率が、スタッドエッジに生じる。特定の遷移比率の正確な値はプレート構成に依存する。マイクロコントローラ424は、その後、適切なディスプレイ430、432を起動して、スタッドの所望の特性を示し得る。
図15A〜図15Fは、DAC電圧を増加させる回路400Bのタイミング図を示す。図15Aは、放電スイッチ504Aにわたる制御電圧506を表す波形610を示す。図15Bは、容量プレート302上の電圧を表す波形620を示す。図15Cは、比較器510Aの出力を表す波形630を示す。図15Dは、基準キャパシタ514C上の電圧を表す波形640を示す。図15Eは、基準比較器510Cの出力を表す波形650を示す。図15Fは、フリップフロップ520Aの出力を表す波形660を示す。この図のシー
ケンスにおいて、回路420Aの第1の比較器510Aは、基準回路500の第3の比較器510Cの曲線650における時間Tで作動する前に、曲線650における時間Tで作動する。
図15Aは、放電スイッチ、すなわち、第1、第2、および第3の放電スイッチ502A〜502Cを同時に開閉するために用いられ得る制御信号506のタイミングを曲線610に示す。時間Tにて、制御信号506は、放電スイッチ502A〜502Cを開き、これにより、プレート301および302ならびにキャパシタ514Cを充電することが可能になる。時間Tにて、制御信号506は、放電スイッチ502A〜502Cを閉じ、これにより、プレート301および302、ならびに514Cを放電する。いくつかの実施形態において、制御信号506は、マイクロコントローラ424によって提供される。
図15Bは、第1の比較器510Aに供給される入力電圧を表す曲線620を示す。第1の入力信号は、第1のプレート301からの電圧レベルとして提供される。第2の入力は、第1のDAC512Aによって供給される定常電圧レベルとして提供される。第1のプレート301のキャパシタ電圧は、これが充電および放電すると変化する。
スイッチ504A/Bは、制御信号506によって閉じられた場合、プレート電圧は、ゼロボルトの値で保持される。スイッチ504A、504B、504Cを開くと、電流源508A〜Cは、各プレート301および302、ならびに基準回路500における基準キャパシタ514Cを充電する。すべての電流源508A〜Cが同一であると想定して、各プレート301および302、ならびに基準キャパシタ514Cは、そのキャパシティと反比例するレートか、または、より具体的には、dV/dt=I/Cに従うレートで充電される。プレート電圧が、キャパシタ510A/B/Cの第2の入力上の電圧と等しい場合、比較器出力は、状態を変更する。基準比較器510Cが最初に作動した場合、そのDフリップフロップ520A/B出力は論理ゼロである一方で、プレート比較器510A/Bが最初に状態を変更した場合、そのDフップフロップ520A/Bの出力は、論理1になる。
時間Tの前に、キャパシタ電圧は、既知のレベル、すなわちゼロボルトである。時間TとTとの間にて、キャパシタの充電が可能になる。特定のポイント、すなわち、時間Tとして、キャパシタの増加する電圧レベルは、第1のDAC512Aによって提供される定常電圧レベルと等しい。この点にて、比較器510Aは、状態を変更し、これにより、第1のDフリップフロップ520AのD入力に論理1を提供する。
図15Cは、曲線630において、第1のDフリップフロップ520AへのD入力信号として提供される第1の比較器510Aの出力信号を示す。
図15Dは、曲線640において、第3の比較器510Cに供給される入力電圧を示す。第1の信号は、基準キャパシタ514Cにわたる可変の電圧レベルとして提供される。第2の入力は、基準電圧源507によって供給された定常電圧レベルとして提供される。基準キャパシタ514Cにわたる電圧は、これが変化および放電すると変化する。時間Tの前に、キャパシタ電圧は、既知のレベルで、すなわち、ゼロボルトである。時間TとTとの間に、基準キャパシタ514Cの充電が可能になる。特定のポイント、すなわち、時間Tとして、基準キャパシタ514Cの増加する電圧レベルは、基準電圧源507によって提供される定常電圧レベルと等しい。このポイントにて、比較器510Cは、状態を変更し、これにより、第1のDフリップフロップ520Aのクロック入力に論理1を提供する。
図15Eは、曲線650において、第1のDフリップフロップ520Aのクロック入力として提供される第3の比較器510Cの出力信号を示す。
図15Fは、曲線650において、第1のDフリップフロップ520AのQ出力信号を示す。一旦基準回路500によって提供されるクロック信号が第1のDフリップフロップ520Aを作動させると、Q出力信号は、D入力にて供給されるサンプルおよびホールドの論理値を表す。第1の比較器510Aは、基準回路500の前で作動されるので、第1のDAC512Aによって供給される電圧は、過度に低く、かつ、増加し得る。例えば、マイクロコントローラ424は、Dフリップフロップ520Aによって提供される論理1を検出して、第1のDAC512Aによって提供された電圧が図15Bに示されるように、次の充電シーケンスの前にいくらかの量だけ増加されるべきであることを判定し得る。
図16A〜図16Fは、DAC電圧を低下させる回路400Bのタイミング図を示す。この図のシーケンスにおいて、第3の比較器510Cは、時間Tを作動させ、これは、第1の比較器510Aが時間Tにて作動する前に行われる。
図16Aは、曲線710において、制御信号506のタイミングを示し、これは、放電スイッチ、すなわち、第1、第2、および第3の放電スイッチ502A〜Cを同時に開閉するために用いられ得る。時間Tにて、制御信号506は、放電スイッチ502A〜Cを開き、これにより、キャパシタの充電が可能になる。
図16Bは、曲線720において、第1の比較器510Aに供給される入力電圧を示す。特定のポイント、すなわち、時間Tとして、プレート301によって形成されるキャパシタの増加する電圧レベルが、第1のDAC512Aによって提供される定常電圧レベルと等しい。このポイントにて、比較器510Aは、論理ゼロから論理1へと状態を変更する。
図16Cは、曲線730において、第1の比較器510Aの出力を示し、これは、第1のDフリップフロップ520AのD入力として提供される。
図16Dは、曲線740において、第3の比較器510Cに供給される入力電圧を示す。時間TとTとの間に、基準キャパシタ514Cの充電が可能になる。特定のポイント、すなわち、時間Tとして、基準キャパシタ514Cの増加する電圧レベルは、基準電圧源507によって提供される定常電圧レベルと等しい。このポイントにて、キャパシタ510Cは、状態を変更し、これにより、第1のDフリップフロップ520Aのクロック入力に論理1を提供する。
図16Eは、曲線750において、第3の比較器510Cの出力を示し、これは、第1のDフリップフロップ520Aのクロック入力として提供される。
図16A〜図16Fに示されるような場合に、基準回路500は、時間Tにて作動させられ、これは、第1の回路420Aが時間Tにて作動される前に行われる。従って、クロック信号は、第1の比較器510Aの出力がDフリップフロップ520AのD入力に提供される前に、Dフリップフロップ520Aを作動させる。図15Fの曲線760に示されるように、このタイミングにより、Q出力信号が、論理ゼロの状態に留まる。
第1の比較器510Aは、基準回路500の後に作動させられるので、第1のDAC512Aによって供給される電圧は、過度に高くなり得、かつ、低下し得る。例えば、マイクロコントローラ424は、Dフリップフロップ520Aによって提供された論理ゼロを検出して、図16Bに示されるように、第1のDAC512Aによって提供された電圧が
、次の充電シーケンスの前にいくらかの量だけ低減されるべきであることを判定し得る。
最終的に、DAC電圧は、第1の回路420Aを基準回路500とほぼ同じ時間に作動させる値になるように増減される。初期化中に、回路420A、500を同じ時間に作動させるDAC値が、第1のプレート301の初期キャパシタンスを表す所定のDAC値として用いられ得る。所定のDAC値は、スタッドがない壁のキャパシタンスを表し得る。初期化の後、あるDAC値が回路420A、500を同じ時間に作動させる。
第2のプレート302は、充電および放電され得、第2のDAC値は、上述の第1の回路420Aに関して用いられるプロセスと等価の態様で判定され得る。第1および第2の回路420A、420Bは、独立したキャパシタンス測定値を生成するために、同じ制御信号によって動作し得る。
動作中、放電スイッチ504A〜Cが開かれるごとに、Dフリップフロップ502A、502Bからの出力は、最終的に更新される。マイクロプロセッサ424は、この情報を用いて、対応するDAC512A/Bへの入力を増減させ得、これは、次に、プレート比較器510A/Bを作動させるために要する時間を増減させる。センサは、各プレートの作動時間を基準チャネルの作動時間と等しい状態で維持する閉ループフィードバックシステムとして動作し得る。DAC512A/Bの最終的値は、プレートキャパシタンスおよびプレートキャパシタンスにおける変化と直接関連し得る。
2つの独立したキャパシタンス測定値は、第1および第2のDAC値のこれらの較正値からの変化の形態であり得る。感知された第1のDAC値は、感知された第2のDAC値と共に用いられて、スタッド100の中心線101およびエッジ102等の物体または不連続部分の存在および特徴を判定し得る。
図17〜図19は、例えば、マイクロコントローラ424または比較回路414によって実行され得るような、スタッド100等の物体または不連続部分の中心線101およびエッジ102を検出するプロセスを示す。提供されたステップの順序は、当業者によって再構成され得る。
図17は、プロセッサ424によって実行されるプログラムによって実行されるような、本発明のいくつかの実施形態による、センサ300を処理する上位のフローを示す。ステップ700にて、センサ300は、パワーアップし、かつ、表面99に対して配置されることが想定される。センサ300は、較正ステップ710を実行し、寄生回路および壁キャパシタンスの影響を低減する。較正ステップは、壁構造の絶対キャパシタンスを表し、かつ、センサ300の寄生キャパシタンスを含むDAC値等の基準値を判定する。
ステップ720にて、センサ300は、プレートキャパシタンスを測定するプロセス、例えば、較正値から相対キャパシタンス値の形態でキャパシタンス測定値を判定するプロセスを開始する。ステップ730にて、センサ300は、ステップ720からのプレートキャパシタンス測定値間のキャパシタンス比率をコンピュータ計算する。
ステップ740にて、センサ300は、ステップ720のキャパシタンス測定値が、物体または不連続部分の中心線101が検出されたことを示すかどうかを判定する。すなわち、キャパシタンス比率が、1とほぼ等しいか、あるいは、キャパシタンス測定値が、互いにほぼ等しいかである。等しい場合、ステップ750にて、センサ300は、物体または不連続部分の中心線101が検出されたという視覚的および/または聴覚的表示を提供し得る。等しくない場合、プロセスは続き得る。
ステップ760にて、センサ300は、ステップ720のキャパシタンス測定値が物体または不連続部分のエッジが検出されたことを示すかどうかを判定する。エッジは、キャパシタンス比率が、遷移比率とほぼ等しい場合に検出される。等しい場合、ステップ770にて、センサ300が、物体または不連続部分のエッジが検出されたことの視覚的および/または聴覚的表示を提供する。等しくない場合、センサ300は、ステップ720のプロセスを繰返す。
さらに、センサ300は、測定されたプレートキャパシタンスの相対的な大きさに基づいて、物体または不連続部分が存在する相対方向を判定する。例えば、センサ300は、スタッドがセンサ300の中心線304の左側に位置することを示す。センサ300は、物体または不連続部分の方向を聴覚的および/または視覚的に示す。
図18は、本発明のいくつかの実施形態による、センサ較正プロセス(図17のステップ710)を示す。ステップ800にて、較正が開始する。ステップ810にて、センサおよび表面は、互いに近位に配置される。例えば、センサ300は壁に対して配置されるか、あるいは、物体は、センサ300の横に並んで配置される。ステップ820にて、センサが使用可能になる。例えば、回路は、オペレータによって制御されるスイッチによって電力供給される。
ステップ830にて、基準測定値が取得される。いくつかの実施形態において、基準測定値は、例えば、プレート301または302等のプレートごとに作成される。いくつかの実施形態において、DAC値は、測定回路を、基準キャパシタを有する基準回路と同じ時間に作動させるDAC値が判定される。例えば、図14を参照して、DAC値512Aおよび512Bが、プレート301および302ごとに1つ判定され、これにより、比較器510A、510Bおよび510Cが同時に作動する。各プレート301および302の公称キャパシタンス値は、DAC値512Aおよび512Bそれぞれによって表され得る。
一旦較正値がステップ840に格納されると、ステップ850によって示されるように較正が終了する。
図19は、本発明のいくつかの実施形態によるさらなるセンサ処理を示す。プロセスは、ステップ900で較正された後に開始する。ステップ910において、プレートキャパシタンス測定値が作成され得る。例えば、キャパシタンスの公称キャパシタンスからの変化は、例えば、較正中に判定されたように、測定され得る。ステップ920において、測定値のどちらかおよび/または両方が所定のフロア閾値を越えるかどうかに関して判定が下される。越えない場合、プロセスは、ステップ910で再び開始する。
キャパシタンス測定値が所定のフロア閾値を越えた場合、キャパシタ比率は、ステップ930に示されるように、キャパシタンス値のより小さい値とより大きい値との間の比としてコンピュータ計算される。次に、ステップ940に示されるように、スタッドの中心線が検出されたかどうかに関して判定される。キャパシタンス値が等しいか、または所定のオフセット範囲内で等しい場合、センサ300の中心線304は、スタッド100の中心線101の上にある。ステップ950に示されるように、中心線が見つけ出されたことを示すユーザへの通知が行われる。
ステップ960に示されるように、キャパシタンス値が等しくない場合、遷移比率は、コンピュータ計算される。
ステップ970にて、遷移比率は、キャパシタンス比率と比較される。遷移比率がキャ
パシタンス比率と等しいか、または、所定のオフセット範囲内である場合、エッジが検出される。ステップ980に示されるように、エッジが検出された場合、エッジの検出が通知され、および/または、エッジの方向が通知され得る。どちらの場合も、ステップ910にて、プロセスは、新しいキャパシタンス値で繰返す。
本発明による、レシオメトリック容量型センサ300は、スタッドおよびジョイストに加えて、種々の隠れた物体を検出するために用いられ得る。例えば、長いおよび狭いプレートを有するセンサは、表面の背後に隠れた亀裂またはギャップを見つけ出すために用いられ得る。センサ300は、壁の背後に隠れた金庫(safe)を見つけ出すために用いられ得る。センサ300は、シートロックの背後に隠れたレンガ壁を見つけ出すために用いられ得る。さらにセンサ300は、隠れた特徴を有する物体がそのプレートを横断することを可能にするように静止し、かつ、配置され得る。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
(要約)
本発明は、複数の容量型感知素子からのキャパシタンス測定値の比率を用いるスタッドまたはジョイストセンサデバイスおよび関連する感知方法に関する。センサは、表面の背後のスタッド、床板の下のジョイスト、シートロックの背後のギャップ、表面の背後の金属導体等のエッジおよび/または中心の表面または壁の背後の物体または不連続部分の特徴の位置を特定する。センサは、表面全体にわたって移動され得、これにより、キャパシタンスの変化を検出する。スタッド等の隠れた物体の上を通過することによって引き起こされる実効誘電率に基づいてキャパシタンスが変化する。2つの容量型感知素子が等価のキャパシタンス測定値を提供した場合、センサは、スタッドの中心線上にある。キャパシタンス測定値の比率が遷移比率と等しい場合、センサはスタッドのエッジ上にある。
図1は、A、B、Cにて、隠れたスタッドから離れた横方向距離で壁に対して配置された従来技術の単一のプレート容量型センサの平面図ならびにセンサおよび壁によって生成されたキャパシタンスを示す。 図2は、A、B、C、Dにて、本発明により検出可能な異なった幅および厚さの隠れたスタッドと壁カバーとの組み合わせを示す。 図3は、種々の壁構造の距離に対するキャパシタンス測定値を示す。 図4は、Aにて、隠れたスタッドから離れた横方向距離で配置された一次プレートおよび2つのサイドプレートを有する第2の従来技術の容量型センサの平面図を示し、Bにて、センサと隠れたスタッドとの間の横方向距離に対する一次プレートおよび2次(サイド)プレートのキャパシタンス測定値のグラフを示す。 図5Aは、隠れたスタッド等の物体から離れた横方向距離で配置された、本発明による、2つの1次プレートを有するレシオメトリック容量型センサの平面図、およびこれによって生成されたキャパシタンスを示す。 図5Bは、隠れたスタッド等の物体から離れた横方向距離で配置された、本発明による、2つの1次プレートを有するレシオメトリック容量型センサの平面図、およびこれによって生成されたキャパシタンスを示す。 図5Cは、隠れたスタッド等の物体から離れた横方向距離で配置された、本発明による、2つの1次プレートを有するレシオメトリック容量型センサの平面図、およびこれによって生成されたキャパシタンスを示す。 図5Dは、隠れたスタッド等の物体から離れた横方向距離で配置された、本発明による、2つの1次プレートを有するレシオメトリック容量型センサの平面図、およびこれによって生成されたキャパシタンスを示す。 図5Eは、本発明による、センサと、隠れたスタッド等の物体との間の横方向距離に対する2つの1次プレートのキャパシタンス測定値の比率のグラフを示す。 図6Aは、本発明による、隠れたスタッドから離れた横方向距離で配置されたレシオメトリック容量型センサの平面図を示す。 図6Bは、本発明による、隠れたスタッドのエッジの中心に位置するレシオメトリック容量型センサの平面図を示す。 図6Cは、本発明による、隠れたスタッドの中心線上の中心に位置するレシオメトリック容量型センサの平面図を示す。 図6Dは、本発明による、シングル、ダブル、およびトリプル幅をそれぞれ有する隠れたスタッドの距離に対する正規化されたキャパシタンス測定値および比率のグラフを示す。 図6Eは、本発明による、シングル、ダブル、およびトリプル幅をそれぞれ有する隠れたスタッドの距離に対する正規化されたキャパシタンス測定値および比率のグラフを示す。 図6Fは、本発明による、シングル、ダブル、およびトリプル幅をそれぞれ有する隠れたスタッドの距離に対する正規化されたキャパシタンス測定値および比率のグラフを示す。 図7は、本発明による、2つの1次プレートとサイドプレートとを有するレシオメトリック容量型センサの平面図を示す。 図8は、本発明による、2つの対の直交して配向された1次プレートを有する容量型センサの平面図を示す。 図9は、本発明による、一連の3つ以上のプレートを有する容量型センサの平面図を示す。 図10は、プレートの格子を有する容量型センサの平面図を示す。 図11は、本発明による、2つの1次プレートを有するレシオメトリック容量型センサと、2つの1次プレート間に配置された回路との平面図を示す。 図12は、本発明による、2つの1次プレートと回路とを有するレシオメトリック容量型センサのブロック図を示す。 図13は、本発明による、2つの1次プレートと回路とを有する別のレシオメトリック容量型センサのブロック図を示す。 図14は、本発明による、レシオメトリック回路のブロック図を示す。 図15は、A、B、C、D、E、Fにて、本発明による、DAC電圧を増加させる回路のタイミング図を示す。 図16は、A、B、C、D、E、Fにて、本発明による、DAC電圧を減少させる回路のタイミング図を示す。 図17は、本発明による、スタッド等の物体の中心線およびエッジを検出するプロセスを示す。 図18は、本発明による、スタッド等の物体の中心線およびエッジを検出するプロセスを示す。 図19は、本発明による、スタッド等の物体の中心線およびエッジを検出するプロセスを示す。
符号の説明
99 壁
100 スタッド
101 スタッドの中心線
102 スタッドのエッジ
200 容量型センサ
202 プレート
202A 1次プレート
204 中心から中心の距離D
210 キャパシタンス曲線
211 センサの中心
213 サイドプレート
301 第1のプレート
301B 第1のプレート
302 第2のプレート
302B 第2のプレート
303B サイドプレート
304 センサの中心
400 回路
410A 第1の測定回路
410B 第2の測定回路
414 比較回路
416 インジケータ
420A 第1の測定回路
420B 第2の測定回路
424 マイクロコントローラ
426 インジケータ
430 ディスプレイ
432 スピーカ
504A 第1の放電スイッチ
506 制御
507 基準電圧
508A 第1の電流源
510A 第1の比較器
512A 第1のDAC
520A 第1のDフリップフロップ
520B 第2のDフリップフロップ

Claims (1)

  1. 第1のプレートと第2のプレートとを有するセンサを用いて表面の背後の特徴を見つけ出す方法であって、図5Eに示される比率曲線を用いる方法。
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