JP2008196938A - 回転情報算出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3相の磁気検出器の磁気検出信号の異常を検出することが可能であり、異常発生後も、3相中の2相の磁気検出信号が正常な場合に、継続して回転情報の計算を正確に行うことが可能な回転情報算出装置を提供する。
【解決手段】3相の磁気検出信号のサンプリング値a、b、cを取得し、取得したサンプリング値に基づいて、式(3)の第2式〜第4式により、各相に対する回転角度位置を算出する。そして、これら算出した回転角度位置に基づき各相のサンプリング値の異常を検出すると共に、1相のサンプリング値のみに異常が検出されたときは、異常検出フラグを出力すると共に残り2相のサンプリング値で回転角度位置の算出を行う。2相以上のサンプリング値の異常が検出されたときは、回転情報算出装置2の動作を停止する。また、正常な相のサンプリング値に基づき第2式〜第4式で算出した回転角度位置の平均値を出力用の回転角度位置θとして算出する。
【選択図】図10

Description

本発明は、回転情報算出装置の有する3相の磁気検出器の出力信号の異常を検出する装置に関する。
従来、モータ等の回転軸の回転角度や回転角速度などを検出するセンサとして、例えば、特許文献1記載の技術が知られている。
特許文献1には、磁界を発生するマグネットと、磁界内に設けられた4つの磁気検出器(ホール素子)と、各磁気検出器間に設けられていて、磁気検出器に固定されて一体に回転するように結合された、強磁性材製の磁束案内部材とを備え、マグネットは、磁気検出器および磁束案内部材に関して回転可能に構成された角度センサが開示されている。
また、回転軸の回転状態を示す情報を検出する機能を有するセンサを軸受に付加したセンサ付き軸受装置が提案されている。例えば、多極に着磁されたマグネットの磁極をデジタル出力のホールICで検出し、ホールICからパルス信号を出力するようにしたものがある。
特表2002−506530号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術では、ホール素子を4つも必要とするため、コストがかかってしまう。
また、上記特許文献1の従来技術では、磁束案内部材をマグネットの外周に沿って、当該マグネットを囲むように配置するため、磁束案内部材の円周方向のサイズを小さくすることが困難であった。
また、上記特許文献1の従来技術では、4つのホール素子のうち1つでも故障すると、角度センサとしての機能が維持できなくなる。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、低コストで磁束案内部材の円周方向のサイズを小さくでき、磁気検出器等から構成されるセンサ部分を軸受に組み込むことで取り付けも容易に行うことが可能な回転情報算出装置を提供することを第1の目的としている。
また、3相の磁気検出器の磁気検出信号の異常を検出することが可能であり、異常発生後も、3相中の2相の磁気検出信号が正常な場合に、継続して軸受の回転輪の回転状態を示す情報の計算を正確に行うことが可能な回転情報算出装置を提供することを第2の目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の回転情報算出装置は、回転子に支持された磁石ホルダと、前記磁石ホルダに支持された磁石と、固定子に支持され、当該固定子の円周方向にそれぞれ所定間隔で配置された、入力磁束に応じた信号を出力する3つの磁気検出器と、前記固定子に支持され且つ前記3つの磁気検出器の間に配設された、前記3つの磁気検出器に前記磁石からの磁束を導く3つの磁路を有した磁路部材と、
前記回転子の回転時に、前記磁路部材の各磁路と前記磁石との位置関係に応じて位相の変化する、前記3つの磁気検出器からの3相の出力信号に基づき、前記回転子の回転状態を示す情報を算出する回転状態算出手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、回転輪の回転に伴って磁石が回転し、磁路部材の磁路と磁石との位置関係が周期的に変化する。これによって、磁路部材を介して3つの磁気検出器に入力される磁束の量も周期的に変化する。この周期的に変化する磁束は、位相の異なる3相の磁気検出信号として、3つの磁気検出器から出力される。
また、回転状態算出手段は、3つの磁気検出器から出力される、3相の磁気検出信号に基づき、回転輪の回転状態を示す情報を算出する。
〔発明2〕 上記目的を達成するために、発明2の回転情報算出装置は、静止輪と回転輪との間に複数の転動体が配設された軸受と、前記回転輪に支持された磁石ホルダと、
前記磁石ホルダに支持された磁石と、前記静止輪に支持され、当該静止輪の円周方向にそれぞれ所定間隔で配置された、入力磁束に応じた信号を出力する3つの磁気検出器と、前記静止輪に支持され且つ前記3つの磁気検出器の間に配設された、前記3つの磁気検出器に前記磁石からの磁束を導く3つの磁路を有した磁路部材と、前記回転輪の回転時に、前記磁路部材の各磁路と前記磁石との位置関係に応じて位相の変化する、前記3つの磁気検出器からの3相の出力信号に基づき、前記回転輪の回転状態を示す情報を算出する回転状態算出手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、回転輪の回転に伴って磁石が回転し、磁路部材の磁路と磁石との位置関係が周期的に変化する。これによって、磁路部材を介して3つの磁気検出器に入力される磁束の量も周期的に変化する。この周期的に変化する磁束は、位相の異なる3相の磁気検出信号として、3つの磁気検出器から出力される。
また、回転状態算出手段は、3つの磁気検出器から出力される、3相の磁気検出信号に基づき、回転輪の回転状態を示す情報を算出する。
〔発明3〕 また、上記目的を達成するために、発明3の回転情報算出装置は、静止輪及び回転輪の一方に支持された磁石と、前記静止輪及び前記回転輪の他方の円周方向に所定の間隔をもって配設され、前記磁石からの入力磁束に応じた磁気検出信号を出力する3つの磁気検出器とを有するセンサ付き軸受装置における、前記3つの磁気検出器から出力される、位相の異なる3つの磁気検出信号を入力し、入力した前記磁気検出信号に基づき、前記回転輪の回転状態を示す情報を算出する回転情報算出装置であって、前記3つの磁気検出信号について、サンプリング値を取得するサンプリング値取得手段と、前記サンプリング値に基づき、前記回転輪の回転状態を示す情報を算出する回転情報算出手段と、前記サンプリング値に基づき、前記3つの磁気検出信号の異常を検出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、サンプリング値取得手段によって、3相の磁気検出器から出力される、位相の異なる3つの磁気検出信号について、サンプリング値を取得することが可能であり、回転情報算出手段によって、前記取得したサンプリング値に基づいて、前記回転子の回転角度位置を算出することが可能であり、異常検出手段によって、前記取得したサンプリング値に基づいて、前記3つの磁気検出信号の異常を検出することが可能である。
〔発明4〕 更に、発明4の回転情報算出装置は、発明3の回転情報算出装置において、前記異常検出手段は、前記位相の異なる3つの磁気検出信号のサンプリング値に基づいて、前記磁気検出器の構成する3つの相の各相毎に、少なくとも2通りの算出方法で、前記回転情報の1つである回転角度位置を算出し、当該算出した回転角度位置に基づいて、前記3つの磁気検出信号の異常を検出することを特徴とする。
このような構成であれば、異常検出手段によって、前記位相の異なる3つの磁気検出信号のサンプリング値に基づいて、前記磁気検出器の構成する相毎に、少なくとも2通りの算出方法で回転角度位置を算出し、当該算出した回転角度位置に基づいて、前記3つの磁気検出信号の異常を検出することが可能である。
〔発明5〕 更に、発明5の回転情報算出装置は、発明4の回転情報算出装置において、前記磁気検出器の3つの相をA相、B相、C相とし、A相、B相、C相の各相に対応する磁気検出信号のサンプリング値をそれぞれa、b、cとし、
前記異常検出手段は、前記サンプリング値a及びb、前記サンプリング値a及びc、並びに前記サンプリング値b及びcの3つの組み合わせのうち少なくとも2つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせ毎に異なる算出方法を用いて、前記磁気検出器の相毎に、少なくとも2つの回転角度位置を算出し、当該算出した各相の回転角度位置に基づき、前記位相の異なる3つの磁気検出信号の異常を検出することを特徴とする。
このような構成であれば、サンプリング値取得手段によって、A相、B相、C相の各相に対応するサンプリング値a、b、cを取得することが可能であり、異常検出手段によって、前記サンプリング値a及びb、前記サンプリング値a及びc、並びに前記サンプリング値b及びcの3つの組み合わせのうち少なくとも2つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせ毎に異なる算出方法を用いて、前記磁気検出器の相毎に、少なくとも2つの回転角度位置を算出し、当該算出した各相の回転角度位置に基づき、前記位相の異なる3つの磁気検出信号の異常を検出することが可能である。
〔発明6〕 更に、発明6の回転情報算出装置は、発明4又は5の回転情報算出装置において、前記異常検出手段は、前記各相に対する前記回転角度位置同士の差分値に基づき、前記位相の異なる3つの磁気検出信号の異常を検出することを特徴とする。
このような構成であれば、前記異常検出手段によって、前記各相に対する前記回転角度位置同士の差分値に基づき、前記位相の異なる3つの磁気検出信号の異常を検出することが可能である。
〔発明7〕 更に、発明7の回転情報算出装置は、発明4乃至6のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記回転情報算出手段は、前記3つの磁気検出信号のうち、前記異常検出手段によって異常が検出された磁気検出信号以外の磁気検出信号の各相に対する、当該異常の検出に用いた前記回転角度位置の平均値を、前記回転輪の回転角度位置として算出することを特徴とする。
このような構成であれば、回転情報算出手段によって、前記3つの磁気検出信号のうち、前記異常検出手段によって異常が検出された磁気検出信号以外の磁気検出信号の各相に対する、当該異常の検出に用いた前記回転角度位置の平均値を、前記回転輪の回転角度位置として算出することが可能である。
〔発明8〕 更に、発明8の回転情報算出装置は、発明3乃至7のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記回転情報算出手段は、前記異常検出手段によって、前記3つの磁気検出信号のうちいずれか1つに異常が検出されたときに、当該異常の検出された磁気検出信号の相を除く、残り2つの相の磁気検出信号に対するサンプリング値に基づき回転角度位置を算出することを特徴とする。
このような構成であれば、回転情報算出手段によって、前記異常検出手段によって、前記3つの磁気検出信号のうちいずれか1つに異常が検出されたときに、当該異常の検出された磁気検出信号の相を除く、残り2つの相の磁気検出信号に対するサンプリング値に基づき回転角度位置を算出することが可能である。
〔発明9〕 更に、発明9の回転情報算出装置は、発明3乃至8のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記異常検出手段は、異常が検出されたときに、当該異常の情報を含む異常検出フラグを出力することを特徴とする。
このような構成であれば、異常検出手段によって、異常が検出されたときに、当該異常の情報を含む異常検出フラグを出力することが可能である。
〔発明10〕 更に、発明10の回転情報算出装置は、発明1乃至9のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記3つの磁気検出器を、電気角120°の位相を持たせて配置することを特徴とする。
〔発明11〕 更に、発明11の回転情報算出装置は、発明1乃至10のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記磁石は、円周方向にS極とN極の2極に着磁した円環状の永久磁石であることを特徴とする。
〔発明12〕 更に、発明12の回転情報算出装置は、発明1乃至10のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記磁石は、円周方向にS極とN極を交互に4極以上着磁した円環状の永久磁石であることを特徴とする。
〔発明13〕 更に、発明13の回転情報算出装置は、発明1乃至12のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記磁気検出器は、アナログホールICであることを特徴とする。
〔発明14〕 更に、発明14の回転情報算出装置は、発明13の回転情報算出装置において、前記アナログホールICは、温度変化に伴う出力変動を補正することができるプログラマブルICであることを特徴とする。
〔発明15〕 更に、発明15の回転情報算出装置は、発明1乃至14のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記回転情報算出手段は、前記回転状態を示す情報を含むアナログ信号を出力することを特徴とする。
〔発明16〕 更に、発明16の回転情報算出装置は、発明1乃至14のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記回転情報算出手段は、前記回転状態を示す情報を含むデジタル信号を出力することを特徴とする。
〔発明17〕 更に、発明17の回転情報算出装置は、発明1乃至14のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記回転情報算出手段は、前記回転状態を示す情報を含むパルス信号を出力することを特徴とする。
〔発明18〕 更に、発明18の回転情報算出装置は、発明1乃至17のいずれか1つの回転情報算出装置において、前記回転情報算出手段は、前記回転状態を示す情報として、相対回転角度、絶対回転角度、回転角速度及び回転方向の少なくとも1つを算出することを特徴とする。
以上説明したように、発明1及び2の回転情報算出装置によれば、磁路部材を、3つの磁気検出器の間に配設するようにしたので、磁路部材の円周方向のサイズを、容易に磁石の円周方向のサイズ以下にすることができるという効果が得られる。
また、発明3の回転情報算出装置によれば、3相の磁気検出器から出力される3つの磁気検出信号の異常を検出することができるので、回転角度位置の信頼性を高めることができるという効果が得られる。
更に、発明4の回転情報算出装置によれば、各相毎に、少なくとも2通りの算出方法で回転角度位置を算出し、当該算出した回転角度位置に基づいて異常を検出するようにしたので、3相のうちいずれの相の磁気検出信号に異常が発生しているのかを、容易に検出することができるという効果が得られる。
更に、発明5の回転情報算出装置によれば、各相の磁気検出信号の異常を、容易且つ正確に検出することができるという効果が得られる。
更に、発明6の回転情報算出装置によれば、例えば、2つの相の回転角度位置の差分値が所定の誤差以上である場合に異常を検出するなど、ノイズやA/D変換による誤差を考慮した、より正確な異常検出を行うことができるという効果が得られる。
更に、発明7の回転情報算出装置によれば、各算出方法で算出した正常な回転角度位置の平均値を、最終的な回転輪の回転角度位置として算出するようにしたので、より高精度な回転角度位置を算出することができるという効果が得られる。
更に、発明8の回転情報算出装置によれば、磁気検出器の3つの相のうち1つの相の磁気検出信号に異常があっても、回転角度位置の算出処理を止めずに継続して行うことができるという効果が得られる。
更に、発明9の回転情報算出装置によれば、磁気検出信号に異常があったときに、例えば、異常の発生した相の情報を含む異常検出フラグを出力することができるので、出力先の外部装置等において、異常の発生及び異常の発生箇所を知ることができるという効果が得られる。
更に、発明14の回転情報算出装置によれば、温度変化により磁石の磁束密度が変化した場合でも、プログラマブルホールICによって出力を補正することができるので、回転角度位置の信頼性を高めることができるという効果が得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図7は、本発明に係る回転情報算出装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る回転情報算出装置の構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る回転情報算出装置1の構成を示すブロック図である。
回転情報算出装置1は、図1に示すように、モータ等の回転軸に回転自在に取り付けられた磁気センサ付き軸受装置100と、磁気センサ付き軸受装置100からの磁気検出信号に基づいて回転軸の回転状態を示す情報である回転情報を算出する回転情報算出器200とを有して構成されている。なお、図1に示す、磁気センサ付き軸受装置100は、径方向の断面図である。
更に、図2〜図6に基づき、磁気センサ付き軸受装置100の詳細な構成を説明する。
ここで、図2は、磁気センサ付き軸受装置100の斜視図であり、図3は、磁気センサ付き軸受装置100の分解斜視図であり、図4は、磁気センサ付き軸受装置100の軸方向の断面図である。また、図5は、磁気センサ付き軸受装置100の磁気検出器60a〜60cから出力される磁気検出信号を示す図である。また、図6は、磁気検出信号の出力原理を示す図である。
図2及び図3に示すように、本実施の形態の磁気センサ付き軸受装置100は、玉軸受を備え、当該玉軸受には回転軸の回転状態を検出するための磁気センサが組み込まれている。
玉軸受は、内輪24と、外輪22と、内輪24及び外輪22との間に介在する転動体としての複数個のボール26とを備えた構成となっている。また、内輪24及び外輪22のうちの一方が静止輪となり、他方が回転輪となる。回転輪は、モータ等の回転軸の回転に連動して、静止輪との間に介在するボール26を転動させながら回転する。
以下、内輪24を回転輪として構成を説明する。
内輪24を回転輪とすると、内輪24には円環状の磁石ホルダ30が支持される。磁石ホルダ30は磁性体として、磁性材料から構成されている。更に、磁石ホルダ30には、円環状の磁石40が支持される。磁石40は、その半周の円周面がS極に着磁され、あとの半周の円周面がN極に着磁されている。つまり、磁石40は、2極に着磁されている。
一方、静止輪となる外輪22には、磁路部材50と、回路基板70とが支持される。回路基板70には、3つの磁気検出器60a〜60cがそれぞれ電気角120°の位相をもつように実装されている。なお、本実施の形態においては、磁気検出器60a〜60cにアナログホールICを用いる。
磁性材料で構成された磁路部材50は、磁石40からの磁束を磁気検出器60a〜60cに導くための3つの磁路を形成する。この3つの磁路は、磁束の通る空隙52と、この空隙52を通る磁束を案内する軸方向に突設された壁50aから形成される。つまり、突設された壁50aと壁50aとを空隙52を挟んで対向させることで磁路を形成する。
磁路部材50は、磁路を形成する壁50aと壁50aとの間に磁気検出器60a〜60cを挟み込むように配置され、且つ磁路部材50の前記突設された壁50aがある面とは反対側の面が、磁石40とアキシャル対向する位置に配置される。この構成によって、磁石40の磁束は、磁路を形成する突設された2つの壁50aに案内されて、磁気検出器60a〜60cを通過する。
また、磁路部材50、磁気検出器60a〜60c、磁石40、磁石ホルダ30によって構成される磁気センサ部は、センサカバー80で覆われている。
上記のような構成の磁気センサ付き軸受装置100は、図3に示すように、磁気センサ部を構成する、磁気検出器60a〜60c、磁路部材50、磁石40、及び磁石ホルダ30がそれぞれ軸方向に積層された構造となる。
また、図4に示すように、磁石40と磁路部材50との間には空間ギャップがある。この空間ギャップは、狭い方が磁気検出器60a〜60cに案内される磁束の量が多くなるが、あまり狭すぎると磁石40と磁路部材50が接触する可能性があるので、0.1[mm]〜2.0[mm]くらいが望ましい。
また、内輪24が回転すると、それに伴って磁石ホルダ30及び磁石40が回転する。この回転によって、磁石40と磁路部材50の磁路との位置関係(重なり具合)が周期的に変化する。この変化によって、磁気検出器60a〜60cを通る磁束の量及び磁極がそれぞれ変化し、磁気検出信号は、図5に示すように、それぞれが120°ずつ位相のずれた3つの正弦波として出力される。つまり、象限判別が可能となるので、磁気検出器60a〜60cから出力される磁気検出信号に基づいて回転角度位置θなどを算出することができる。
図6の下図は、磁石40と磁路部材50との径方向の断面を軸方向から見たときの両者の位置関係を示す図であり、図6の上図には、下図中の丸で囲んだ位置にある磁気検出器60aの出力信号の変化が示されている。磁石40が、図6の下図に示す、102の位置から108に示す位置へと回転位置104〜106を介して順に右回転することによって、磁気検出器60aと磁石40との位置関係が変化し、磁気検出器60aを通る磁束の量及び磁極が変化する。これにより、磁気検出器60aの出力も、図6の上図に示すように変化し、この出力の変化が正弦波を形成する。
また、磁気検出器60a〜60cの信号出力部(不図示)は、回転情報算出器200の信号入力部(不図示)に接続されている。
図1に戻って、回転情報算出器200は、磁気センサ付き軸受装置100から出力される3つの磁気検出信号に基づき、絶対回転角度位置θ、回転角速度ω、回転方向などの回転輪(回転軸)の回転状態を示す回転情報を周期的に算出する。そして、算出した回転情報は、不図示の出力対象へと出力される。
また、回転情報算出器200は、回転角速度ωを算出するために、回転輪の回転に応じたパルス信号を出力する不図示のパルス発生器と、そのパルス信号をカウントする不図示のパルスカウンタとを有している。
また、回転情報算出器200は、回転方向を算出するために、算出した絶対回転角度位置θをRAMに保持するようになっている。
また、回転情報算出器200は、図示しないが、各種制御や演算処理を担う演算処理装置(Processing Unit)と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)と、前記各装置間をデータ授受可能に接続するバスとを有した構成となっている。
そして、ROMに予め記憶された専用のコンピュータプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムに記述された命令に従って演算処理装置が各種ハードウェアの制御および各種演算処理を行うことで前述した回転情報の算出処理を実現するようになっている。
更に、図7に基づき、回転情報算出器200における回転情報算出処理の流れを説明する。ここで、図7は、回転情報算出器200における回転情報算出処理を示すフローチャートである。
回転情報算出処理は、回転情報算出器200で実行されると、図7に示すように、まずステップS100に移行し、回転情報算出器200において、磁気検出器60a〜60cから、磁気検出信号のサンプリング値を取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)は、ステップS102に移行し、そうでない場合(No)は、取得するまで待機する。
ステップS102に移行した場合は、回転情報算出器200において、ステップS100で取得したサンプリング値に基づき、絶対回転角度位置θを算出してステップS104に移行する。
ステップS104では、回転情報算出器200において、ステップS102で算出した絶対回転角度位置θと、不図示のパルスカウンタでカウントした、内輪24の回転に応じたパルス信号数とに基づき回転角速度ωを算出して、ステップS106に移行する。
ステップS106では、回転情報算出器200において、ステップS102で算出した絶対回転角度位置θと、過去に算出した絶対回転角度位置θとに基づき回転方向を算出して、ステップS108に移行する。
ステップS108では、回転情報算出器200において、ステップS102〜S106の算出結果の信号を出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
ここでは、磁気センサ付き軸受装置100を、モータの回転軸の軸受に適用した場合の動作を説明する。
不図示のドライバからの駆動信号に応じてモータが駆動すると、モータの回転軸が回転し、この回転に連動して磁気センサ付き軸受装置100の内輪24が回転する。内輪24には磁石40が支持されているので、内輪24と共に磁石40も回転する。そして、磁石40が回転することにより、磁路部材50の各磁路と磁石40との位置関係も周期的に変化する。
磁気検出器60a〜60cには、磁路部材50の各磁路を介して磁石40からの磁束が通過し、それぞれ、通過磁束に対応する磁気検出信号を出力する。
磁気検出器60a〜60cから出力される3つの磁気検出信号は、先述したように、磁気検出器60a〜60cが電気角120°の位相を有するように配置されているため、磁気検出信号cosθ、cos(θ-2π/3)、cos(θ-4π/3)となって出力される。ここで、磁気検出器60aをA相、磁気検出器60bをB相、磁気検出器60cをC相とする。
回転情報算出器200は、サンプリングタイミングになると、磁気検出器60a〜60cから出力される、A相、B相、C相の3つの磁気検出信号について、サンプリング値a、b、cを同時に取得する(ステップS100)。そして、取得したサンプリング値a、b、cに基づき、絶対回転角度位置θを算出する(ステップS102)。絶対回転角度位置θは、本実施の形態においては、3相のサンプリング値a、b、cを、3相−2相変換で2相に変換し、その比(アークタンジェント)から求める。
絶対回転角度位置θが算出されると、この絶対回転角度位置θと、不図示のパルスカウンタによってカウントされた回転輪の回転に応じたパルス信号のカウント数とに基づき、回転角速度ωを算出する。
例えば、1周を10ビット(1024)に分割し、パルス発生器から、内輪24の回転に応じてパルス信号を出力する。このパルス信号をパルスカウンタでカウントし、このカウント値から回転に応じた時間tを算出する。そして、この時間tと、絶対回転角度位置θとにより、回転角速度ωを算出する。
回転角速度ωが算出されると、次に、RAMに保持してある過去(例えば、1回前)の絶対回転角度位置θと、今回の絶対回転角度位置θとに基づき、回転方向を算出(判別)する(ステップS106)。
回転方向が算出されると、これと、上記算出した、絶対回転角度位置θと、回転角速度ωとの情報を含む信号を、不図示の出力対象に出力する(ステップS108)。
ここで、回転情報算出器200は、上記算出結果を、アナログ又はデジタルの信号で出力することが可能である。アナログの信号で出力する場合は、例えば、絶対回転角度位置θであれば、0〜360°を0〜5Vに均等に割り当て、角度に応じたアナログ電圧信号を出力する。また、上記算出結果を、デジタルの信号で出力する場合は、例えば、絶対回転角度位置θであれば、0〜360°を10ビット(0〜1023)に均等に割り当て、角度に応じたデジタル信号を出力する。
以上、本実施の形態の回転情報算出装置1は、その磁気センサ付き軸受装置100の構成を、磁路部材50と、3つの磁気検出器60a〜60cと、磁石40とを積み重ねた積層構成とし、且つ、磁路部材50を、磁石40からの磁束を軸方向に磁気検出器60a〜60cまで案内するように構成したので、磁路部材50の円周方向のサイズを、容易に磁石40の円周方向のサイズ以下にすることが可能である。
また、回転情報算出器200は、磁気検出器60a〜60cから出力される3相の磁気検出信号に基づき、内輪24(回転軸)の回転状態を示す回転情報を算出することが可能である。
上記第1の実施の形態において、回転情報算出装置1は、発明1又は2の回転情報算出装置に対応し、外輪22及び内輪24は、発明2の静止輪及び回転輪に対応し、回転情報算出器200及びステップS100〜S108は、発明1及び2並びに発明15乃至18のいずれか1の回転情報算出手段に対応する。
なお、上記第1の実施の形態において、回転情報算出装置1を、回転情報算出器200がセンサ付き軸受装置100とは別体となる構成としたが、これに限らず、回転情報算出器200を、センサ付き軸受装置100に組み込んで一体とする構成としても良い。
また、上記第1の実施の形態において、回転角度位置を、3相−2相変換で2相に変換し、その比(アークタンジェント)から求めたが、これに限らず、他の方法を用いて求める構成としても良い。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づき説明する。図8〜図11は、本発明に係る回転情報算出装置の第2の実施の形態を示す図である。
まず、本発明の第2の実施の形態に係る回転情報算出装置の構成を図8に基づき説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態に係る回転情報算出装置2の構成を示すブロック図である。
回転情報算出装置2は、図8に示すように、モータ等の回転軸に回転自在に取り付けられた磁気センサ付き軸受装置100からの磁気検出信号に基づいて回転軸の回転状態を示す情報である回転情報を算出する回転情報算出装置2を有して構成されている。なお、図8に示す、磁気センサ付き軸受装置100は、径方向の断面図である。
ここで、磁気センサ付き軸受装置100は、上記第1の実施の形態と同様の構成であるので詳細な説明を省略する。
更に、図9に基づき、回転情報算出装置2の詳細な構成を説明する。
ここで、図9は、回転情報算出装置2の詳細な構成を示すブロック図である。
回転情報算出装置2は、図9に示すように、磁気センサ付き軸受装置100からの、3相のアナログの磁気検出信号cosθ、cos(θ-2π/3)、cos(θ-4π/3)の異常を検出する異常検出部2aと、回転輪(内輪24)の回転情報を算出する回転情報算出部2bとを有して構成されている。以下、上記第1の実施の形態と同様に、磁気検出器60a〜60cの構成する各相をそれぞれA相〜C相とする。
異常検出部2aは、磁気検出器60a〜60cのA相、B相、C相の各相の磁気検出信号のサンプリング値a、b、cに基づき、磁気検出器60a〜60cのA相、B相、C相の各相毎に、少なくとも2通りの算出方法で回転角度位置を算出し、当該算出した回転角度位置に基づき、各相の磁気検出信号に異常が発生しているか否かを検出する。
具体的に、異常検出部2aは、A相、B相、C相の各相毎に、サンプリング値a、b、cを用いて絶対回転角度位置を算出する第1式を、サンプリング値a、b、cの数学的関係を用いて変形した第2〜第4式を用いて、前記各相の絶対回転角度位置を算出する。
ここで、第2式は、第1式を、サンプリング値a及びbの数学的関係に基づき、サンプリング値cを含まないように変形した算出式である。また、第3式は、第1式を、サンプリング値a及びcの数学的関係に基づき、サンプリング値bを含まないように変形した算出式である。また、第4式は、第1式を、サンプリング値b及びcの数学的関係に基づき、サンプリング値aを含まないように変形した算出式である。
そして、第2式を用いて算出したA〜C相の3つの絶対回転角度位置の各2つの絶対回転角度位置の差分値と、第3式を用いて算出したA〜C相の3つの絶対回転角度位置の各2つの絶対回転角度位置の差分値と、第4式を用いて算出したA〜C相の3つの絶対回転角度位置の各2つの絶対回転角度位置の差分値とに基づき、サンプリング値a、b、cのいずれかに異常が発生しているか否かを検出する。
サンプリング値a、b、cのいずれか1つに異常が検出された場合は、該当する相に異常が発生していることを示す異常検出フラグを外部装置等に出力すると共に、A相〜C相に対して、正常なサンプリング値のみで算出された3つの絶対回転角度位置を、回転情報算出部2bに出力する。
一方、サンプリング値a、b、cのうち2つ以上に異常が発生している場合は、動作停止用の異常検出フラグを、回転情報算出装置2内部の不図示の動作制御部及び外部装置に出力する。
また、サンプリング値a、b、cのいずれも正常である場合は、第2〜第4式で算出した9つの絶対回転角度位置を、回転情報算出部2bに出力する。
回転情報算出部2bは、異常検出部2aから入力された絶対回転角度位置を平均して、外部出力用の絶対回転角度位置θとして算出し、更に、回転角速度ω、回転方向を回転情報として算出する。そして、当該算出した回転情報を、不図示の出力対象に出力する。
また、回転情報算出装置2は、回転角速度ωを算出するために、回転輪(内輪24)の回転に応じたパルス信号を出力する不図示のパルス発生器と、そのパルス信号をカウントする不図示のパルスカウンタとを有している。
また、回転情報算出装置2は、回転方向を算出するために、算出した絶対回転角度位置θをRAMに保持するようになっている。
また、回転情報算出装置2は、前記異常検出部2a、前記回転情報算出部2bなどにおける上記各機能をソフトウェア上で実現するため、及び上記各機能の実現に必要なハードウェアを制御するソフトウェアを実行するための不図示のコンピュータシステムを備えている。このコンピュータシステムのハードウェア構成は、各種制御や演算処理を担う演算処理装置(Processing Unit)と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)と、前記各装置間をデータ授受可能に接続する各種内外バスとを有した構成となっている。
そして、電源を投入すると、ROMに予め記憶された各種専用のコンピュータプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムに記述された命令に従って演算処理装置が各種ハードウェアの制御およ各種演算処理を行うことで前述したような各機能を実現するようになっている。
更に、図10に基づき、異常検出部2aにおける異常検出処理の流れを説明する。
ここで、図10は、異常検出部2aの異常検出処理を示すフローチャートである。
異常検出処理は、専用のソフトウェアを演算処理装置に実行させることで行われる処理であって、回転情報算出装置2の演算処理装置において実行されると、図10に示すように、まずステップS200に移行する。
ステップS200では、異常検出部2aにおいて、磁気検出器60a〜60cからの3相の磁気検出信号の各相のサンプリング値a、b、cを同時に取得して、ステップS202に移行する。
ステップS202では、異常検出部2aにおいて、ステップS200で取得したサンプリング値a及びbと、A相、B相、C相の各相に対応する第2式とを用いて絶対回転角度位置θA2、θB2、θC2を算出して、ステップS204に移行する。
ステップS204では、異常検出部2aにおいて、第2式で算出した3つの絶対回転角度位置は、3つとも等しいか否かを判定し、3つとも等しいと判定された場合(Yes)は、ステップS206に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS216に移行する。
具体的に、第2式で算出した3つの絶対回転角度位置θA2、θB2、θC2の各2つの差分値(θA2B2)、(θA2C2)、(θB2C2)が、所定の誤差範囲内に3つとも収まっているときに等しいと判定される。以下、第3式及び第4式においても同様の方法で判定を行う。
ここで、θA2、θB2、θC2は、A相、B相、C相に対する第2式を用いて算出した絶対回転角度位置である。同様に、θA3、θB3、θC3は、A相、B相、C相に対する第3式を用いて算出した絶対回転角度位置であり、θA4、θB4、θC4は、A相、B相、C相に対する第4式を用いて算出した絶対回転角度位置である。つまり、下付き文字のアルファベットが磁気検出器60a〜60cの相の種類を表し、数字が算出式の種類を表している。
ステップS206に移行した場合は、異常検出部2aにおいて、ステップS200で取得したサンプリング値a及びcと、A相、B相、C相の各相に対応する第3式とを用いて絶対回転角度位置θA3、θB3、θC3を算出して、ステップS208に移行する。
ステップS208では、異常検出部2aにおいて、第3式で算出した3つの絶対回転角度位置は、3つとも等しいか否かを判定し、3つとも等しいと判定された場合(Yes)は、ステップS210に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS214に移行する。
ステップS210に移行した場合は、異常検出部2aにおいて、ステップS200で取得したサンプリング値b及びcと、A相、B相、C相の各相に対応する第4式とを用いて絶対回転角度位置θA4、θB4、θC4を算出して、ステップS212に移行する。
ステップS212では、異常検出部2aにおいて、第2〜第4式で算出した9つの絶対回転角度位置を、回転情報算出部2bに出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS208において、第3式で算出した絶対回転角度位置が3つとも等しくなく、ステップS214に移行した場合は、異常検出部2aにおいて、第2式で算出した3つの絶対回転角度位置θA2、θB2、θC2を回転情報算出部2bに出力すると共に、磁気検出器60a〜60cにおけるC相の磁気検出信号に異常が発生していることを示すC相信号異常検出フラグを外部装置に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
また、ステップS204において、第2式で算出した回転角度位置が3つとも等しくなく、ステップS216に移行した場合は、異常検出部2aにおいて、ステップS200で取得したサンプリング値a及びcと、A相、B相、C相の各相に対応する第3式とを用いて絶対回転角度位置θA3、θB3、θC3を算出して、ステップS218に移行する。
ステップS218では、異常検出部2aにおいて、第3式で算出した3つの絶対回転角度位置は、3つとも等しいか否かを判定し、3つとも等しいと判定された場合(Yes)は、ステップS220に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS222に移行する。
ステップS220に移行した場合は、異常検出部2aにおいて、第3式で算出した3つの絶対回転角度位置θA3、θB3、θC3を回転情報算出部2bに出力すると共に、磁気検出器60a〜60cにおけるB相の磁気検出信号に異常が発生していることを示すB相信号異常検出フラグを外部装置に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
また、ステップS218において、第3式で算出した絶対回転角度位置が3つとも等しくなく、ステップS222に移行した場合は、異常検出部2aにおいて、ステップS200で取得したサンプリング値b及びcと、A相、B相、C相の各相に対応する第4式とを用いて絶対回転角度位置θA4、θB4、θC4を算出して、ステップS224に移行する。
ステップS224では、異常検出部2aにおいて、第4式で算出した3つの絶対回転角度位置は、3つとも等しいか否かを判定し、3つとも等しいと判定された場合(Yes)は、ステップS226に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS228に移行する。
ステップS226に移行した場合は、異常検出部2aにおいて、第4式で算出した3つの絶対回転角度位置θA4、θB4、θC4を回転情報算出部2bに出力すると共に、磁気検出器60a〜60cにおけるA相の磁気検出信号に異常が発生していることを示すA相信号異常検出フラグを外部装置に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS228に移行した場合は、異常検出部2aにおいて、動作停止用の異常検出フラグを、内部の動作制御部(演算処理装置)や外部装置などに出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
更に、図11に基づき、回転情報算出部2bの回転情報算出処理の流れを説明する。
ここで、図11は、回転情報算出部2bの回転情報算出処理を示すフローチャートである。
回転情報算出処理は、専用のソフトウェアを演算処理装置に実行させることで行われる処理であって、回転情報算出装置2の演算処理装置において実行されると、図11に示すように、まずステップS300に移行する。
ステップS300では、回転情報算出部2bにおいて、異常検出部2aから絶対回転角度位置を取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)は、ステップS302に移行し、そうでない場合(No)は、取得するまで待機する。
ステップS302に移行した場合は、回転情報算出部2bにおいて、取得した絶対回転角度位置の平均値を、内輪24(回転軸)の絶対回転角度位置θとして算出して、ステップS304に移行する。
ステップS304では、回転情報算出部2bにおいて、ステップS302で算出した絶対回転角度位置θと、不図示のパルスカウンタでカウントした、内輪24の回転に応じたパルス信号数とに基づき回転角速度ωを算出して、ステップS306に移行する。
ステップS306では、回転情報算出部2bにおいて、ステップS302で算出した絶対回転角度位置θと、過去に算出した絶対回転角度位置θとに基づき回転方向を算出して、ステップS308に移行する。
ステップS308では、回転情報算出部2bにおいて、ステップS302〜S306の算出結果の信号を出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、異常検出部2aにおいて、磁気検出器60a〜60cのA相、B相、C相の各相に対する回転角度位置の算出に用いられる算出式について説明する。
磁気検出器60a〜60cのA相〜C相からの磁気検出信号のサンプリング値a、b、cは、下式(1)で表すことができる。

A相:a=cosθ
B相:b=cos(θ-2π/3) ・・・(1)
C相:c=cos(θ-4π/3)

上式(1)より、サンプリング値a、b、cの数学的関係を利用して、異常検出用の回転角度位置の算出式(上述した第1式〜第4式)を求めるための異常検出パラメータとして、下式(2)を求める。
Figure 2008196938
更に、上式(2)に示す異常検出パラメータを用いて、A相、B相、C相の各相に対して、サンプリング値a、b、cを全て用いた回転角度位置の算出式である、下式(3)に示す第1式を求める。次に、上式(2)に示す異常検出パラメータを用いて、A相、B相、C相の各相に対して、第1式を変形し、下式(3)に示すように、サンプリング値a及びbのみを変数とした第2式を求める。同様に、上式(2)に示す異常検出パラメータを用いて、A相、B相、C相の各相に対して、第1式を変形し、下式(3)に示すように、サンプリング値a及びcのみを変数とした第3式、並びにサンプリング値b及びcのみを変数とした第4式を求める。
Figure 2008196938
以下、上記のようにして求めた、上式(3)に示す、第2〜第4式を用いて、回転情報算出装置2の異常検出処理及び回転情報算出処理の動作を説明する。
ここでは、磁気センサ付き軸受装置100を、モータの回転軸の軸受に適用した場合の動作を説明する。
不図示のドライバからの駆動信号に応じてモータが駆動すると、モータの回転軸が回転し、この回転に連動して磁気センサ付き軸受装置100の内輪24が回転する。内輪24には磁石40が支持されているので、内輪24と共に磁石40も回転する。そして、磁石40が回転することにより、磁路部材50の各磁路と磁石40との位置関係も周期的に変化する。
磁気検出器60a〜60cには、磁路部材50の各磁路を介して磁石40からの磁束が通過し、それぞれ、通過磁束に対応する磁気検出信号cosθ、cos(θ-2π/3)、cos(θ-4π/3)が出力される。
回転情報算出装置2は、サンプリングタイミングになると、異常検出部2aにおいて、磁気検出器60a〜60cから出力される3相の磁気検出信号のサンプリング値a、b、cを取得する(ステップS200)。
異常検出部2aは、サンプリング値a、b、cを取得すると、まず、サンプリング値a及びbと、上式(3)に示す、A相、B相、C相にそれぞれ対応する第2式とを用いて、絶対回転角度位置θA2、θB2、θC2を算出する(ステップS202)。
次に、異常検出部2aは、第2式で算出したθA2、θB2、θC2に対して、各2つの差分値「θA2B2」、「θA2C2」、「θB2C2」を算出する。そして、これら差分値と、予め設定されている閾値Et=±0.1[°]とを比較し、差分値が3つとも閾値Etの範囲内にあるときは、3つの絶対回転角度位置は等しいと判定する(ステップS204の「Yes」の分岐)。また、差分値が1つでも閾値Etの範囲外にあるときは、3つの絶対回転角度位置は等しくないと判定する(ステップS204の「No」の分岐)。
ここで、閾値Etを−0.1[°]〜+0.1[°]の範囲にしたのは、ノイズによる誤差や、A/D変換による誤差等を考慮するためである。
以下、第2式で算出した絶対回転角度位置が3つとも等しかった場合の動作を説明する。
この場合、異常検出部2aは、サンプリング値a及びcと、上式(3)に示す、A相、B相、C相にそれぞれ対応する第3式とを用いて、絶対回転角度位置θA3、θB3、θC3を算出する(ステップS206)。
そして、上記第2式のときと同様に、第3式で算出したθA3、θB3、θC3に対して、各2つの差分値「θA3B3」、「θA3C3」、「θB3C3」を算出する。更に、これら差分値と閾値Etとを比較し、差分値が3つとも閾値Etの範囲内にあるときは、3つの絶対回転角度位置は等しいと判定する(ステップS208の「Yes」の分岐)。また、差分値が1つでも閾値Etの範囲外にあるときは、3つの絶対回転角度位置は等しくないと判定する(ステップS208の「No」の分岐)。
ここで、第3式に対する3つの絶対回転角度位置が等しくない場合は、既にサンプリング値a及びbが正常であることが解っているので、サンプリング値cにのみ異常があることが解る。また、サンプリング値cを変数に含む第4式についても異常値が算出されることが解る。
従って、異常検出部2aは、第2式で算出した絶対回転角度位置θA2、θB2、θC2を回転情報算出部2bに出力すると共に、C相の信号に異常が発生していることを示すC相信号異常検出フラグを外部装置等に出力する(ステップS214)。
例えば、C相信号異常検出フラグを外部のコンピュータなどに出力し、そこで異常個所を示すメッセージ画像等を表示装置に表示することで、磁気検出器60a〜60cに異常が発生していることが解ると共に、異常の発生箇所も解るので迅速な対応が可能となる。
また、異常検出部2aは、C相に異常があるという情報を保持し、以降は、A相及びB相からのサンプリング値a及びbのみを用いて、第2式から3つの絶対回転角度位置θA2、θB2、θC2を算出し、これらを回転情報算出部2bに出力する。つまり、磁気検出器60a〜60cにおけるC相(磁気検出器60c)に異常があっても、残りのA相及びB相(磁気検出器60a及び60b)が正常であれば、回転角度位置の算出処理を継続して行い、算出結果を回転情報算出部2bに出力する。
また、異常検出部2aにおいては、例えば、電源投入毎、又はサンプリングタイミング毎など定期的に異常検出処理を行うようにすることで、残り2つの相に異常が発生したときにも対応することが可能である。
一方、回転情報算出部2bは、異常検出部2aから、絶対回転角度位置θA2、θB2、θC2を取得すると(ステップS300)、まず、3つの絶対回転角度位置の平均値「(θA2+θB2+θC2)/3」を出力用の絶対回転角度位置θとして算出する(ステップS302)。
絶対回転角度位置θが算出されると、回転情報算出部2bは、次に、回転角速度ωを算出する(ステップS304)。絶対回転角度位置ωの算出方法は、上記第1の実施の形態と同様となるので具体的な説明を省略する。
更に、回転角速度ωが算出されると、回転情報算出部2bは、次に、回転位置を算出する(ステップS306)。回転位置の算出方法は、上記第1の実施の形態と同様となるので具体的な説明を省略する。
そして、上記算出した絶対回転角度位置θ、回転角速度ω及び回転方向の情報を含む信号を、不図示の出力対象に出力する(ステップS308)。この信号は、アナログ又はデジタルの信号で出力され、その出力方法は、上記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
次に、上式(3)に示す、第2式及び第3式で算出した絶対回転角度位置が正常である場合(ステップS208の「Yes」の分岐)の動作について説明する。
この場合、異常検出部2aは、サンプリング値a、b、cが全て正常であることが解るので、更に、サンプリング値b及びcと、上式(3)に示す、A相、B相、C相にそれぞれ対応する第4式とを用いて、絶対回転角度位置θA4、θB4、θC4を算出する(ステップS210)。そして、上記取得したサンプリング値a、b、c、及び第2式〜第4式で算出した9つの絶対回転角度位置の全てを、回転情報算出部2bに出力する(ステップS212)。
一方、回転情報算出部2bは、異常検出部2aから、9つの絶対回転角度位置θA2、θB2、θC2、θA3、θB3、θC3、θA4、θB4、θC4とを取得すると(ステップS300)、これら9つの絶対回転角度位置の平均値を出力用の絶対回転角度位置θとして算出する(ステップS302)。
そして、この絶対回転角度位置θを用いて回転角速度ωを算出する(ステップS304)。一方、上記算出した絶対回転角度位置θと、1回前に算出した絶対回転角度位置θとに基づき、回転方向を算出する(ステップS306)。
つまり、磁気検出器60a〜60cの各相に異常がない場合は、9つの絶対回転角度位置の平均値を、出力用の絶対回転角度位置θとして算出することができるので、高精度な絶対回転角度位置θ及び回転角速度ωを出力対象に出力することが可能である。また、この場合は、異常が無いので異常検出フラグは出力されない。
次に、上式(3)に示す、第2式で算出した回転角度位置が異常と判定された場合(ステップS104の「No」の分岐)の動作について説明する。
この場合、異常検出部2aは、サンプリング値a及びcと、上式(3)に示す、A相、B相、C相にそれぞれ対応する第3式とを用いて、絶対回転角度位置θA3、θB3、θC3を算出する(ステップS216)。
そして、上記第2式のときと同様に、第3式で算出したθA3、θB3、θC3に対して、各2つの差分値「θA3B3」、「θA3C3」、「θB3C3」を算出する。更に、これら差分値と閾値Etとを比較し、差分値が3つとも閾値Etの範囲内にあるときは、3つの絶対回転角度位置は等しいと判定する(ステップS218の「Yes」の分岐)。また、差分値が1つでも閾値Etの範囲外にあるときは、3つの絶対回転角度位置は等しくないと判定する(ステップS218の「No」の分岐)。
ここで、3つの絶対回転角度位置が等しいと判定された場合(ステップS218の「Yes」の分岐)は、サンプリング値a及びbのいずれか一方が異常であることに加え、サンプリング値a及びcが正常であることが解るので、これにより、サンプリング値bのみに異常があることが解る。従って、異常検出部2aは、第3式で算出した絶対回転角度位置θA3、θB3、θC3を回転情報算出部2bに出力すると共に、B相の信号に異常が発生していることを示すB相信号異常検出フラグを外部装置等に出力する(ステップS220)。
また、異常検出部2aは、B相に異常があるという情報を保持し、以降は、A相及びC相からのサンプリング値a及びcのみを用いて、第3式から3つの絶対回転角度位置をθA3、θB3、θC3を算出し、これらを回転情報算出部2bに出力する。つまり、磁気検出器60a〜60cのB相に異常があっても、残りのA相及びC相が正常であれば、回転角度位置の算出処理を継続して行い、算出結果を回転情報算出部2bに出力する。
一方、回転情報算出部2bは、異常検出部2aから、絶対回転角度位置θA3、θB3、θC3を取得すると(ステップS300)、これら3つの絶対回転角度位置の平均値を出力用の絶対回転角度位置θとして算出する(ステップS302)。
更に、この絶対回転角度位置θを用いて回転角速度ωを算出する(ステップS304)。一方、上記算出した絶対回転角度位置θと、1回前に算出した絶対回転角度位置θとに基づき、回転方向を算出する(ステップS306)。
そして、上記算出した絶対回転角度位置θ、回転角速度ω及び回転方向を含む信号を、不図示の出力対象に出力する(ステップS308)。
次に、第2式及び第3式で算出した回転角度位置が異常と判定された場合(ステップS218の「No」の分岐)の動作について説明する。
この場合は、サンプリング値a及びbのいずれか一方、及びサンプリング値a及びcのいずれか一方に異常があることが解る。しかし、これだけでは、サンプリング値aのみに異常があるのか、サンプリング値b及びcに異常があるのかが正確に解らない。従って、異常検出部2aは、更に、サンプリング値b及びcと、上式(3)に示す、A相、B相、C相にそれぞれ対応する第4式とを用いて、絶対回転角度位置θA4、θB4、θC4を算出する(ステップS222)。
そして、上記第2式のときと同様に、第4式で算出したθA4、θB4、θC4に対して、各2つの差分値「θA4B4」、「θA4C4」、「θB4C4」を算出する。更に、これら差分値と閾値Etとを比較し、差分値が3つとも閾値Etの範囲内にあるときは、3つの絶対回転角度位置は等しいと判定する(ステップS224の「Yes」の分岐)。また、差分値が1つでも閾値Etの範囲外にあるときは、3つの絶対回転角度位置は等しくないと判定する(ステップS224の「No」の分岐)。
ここで、3つの絶対回転角度位置が等しいと判定された場合(ステップS224の「Yes」の分岐)は、サンプリング値aのみが異常であることが解るので、異常検出部2aは、第4式で算出した絶対回転角度位置θA4、θB4、θC4を回転情報算出部2bに出力すると共に、A相の信号に異常が発生していることを示すA相信号異常検出フラグを外部装置等に出力する(ステップS226)。
また、異常検出部2aは、A相に異常があるという情報を保持し、以降は、B相及びC相からのサンプリング値b及びcのみを用いて、第4式から3つの絶対回転角度位置をθA4、θB4、θC4を算出し、これらを回転情報算出部2bに出力する。つまり、磁気検出器60a〜60cのA相に異常があっても、残りのB相及びC相が正常であれば、回転角度位置の算出処理を継続して行い、算出結果を回転情報算出部2bに出力する。
一方、回転情報算出部2bは、異常検出部2aから、絶対回転角度位置θA4、θB4、θC4を取得すると(ステップS300)、これら3つの絶対回転角度位置の平均値を出力用の絶対回転角度位置θとして算出する(ステップS302)。
更に、この絶対回転角度位置θを用いて回転角速度ωを算出する(ステップS304)。一方、上記算出した絶対回転角度位置θと、1回前に算出した絶対回転角度位置θとに基づき、回転方向を算出する(ステップS306)。
そして、上記算出した絶対回転角度位置θ、回転角速度ω及び回転方向を含む信号を、不図示の出力対象に出力する(ステップS308)。
次に、第2式〜第4式で算出した回転角度位置が全て異常と判定された場合(ステップS224の「No」の分岐)の動作について説明する。
この場合は、サンプリング値a、b、cのうち2つ以上に異常があることが解るので、異常検出部2aは、回転情報の算出処理を正常に機能させることは不可能であると判断し、動作停止用の異常検出フラグを、内部の動作制御部及び外部装置に出力する(ステップS228)。
回転情報算出装置2の内部にある動作制御部は、異常検出部2aから動作停止用の異常検出フラグを取得すると、停止コマンドを発行して、異常検出部2a及び回転情報算出部2bの動作を停止する。
上記したように、本実施の形態の回転情報算出装置2は、回転情報算出装置2の異常検出部2aにおいて、3相の磁気検出信号のサンプリング値のうちA相及びB相の値a、b、A相及びC相の値a、c、並びにB相及びC相の値b、cと、上式(3)の第2式〜第4式とに基づき、絶対回転角度位置θA2〜θC2、θA3〜θC3、θA4〜θC4を算出することが可能である。また、各算出式で算出した各3つの絶対回転角度位置の差分値と閾値Etとの比較結果に基づき、サンプリング値の異常を検出することが可能である。また、異常があったときに、該当するサンプリング値の相に対する異常検出フラグや、動作停止用の異常検出フラグを出力することが可能である。
これにより、磁気検出器60a〜60cのどの相に異常があるのかを正確に判断することができると共に、異常検出フラグを外部装置等に出力することで、異常の有無及び異常個所を判断することができるので、迅速な対応が可能となる。また、正常な情報を算出できないときは動作を停止することができるので、出力対象の誤動作等を防ぐことが可能である。
また、本実施の形態の回転情報算出装置2は、磁気検出器60a〜60cにそれぞれ対応するA相、B相、C相のうち、異常の発生していない相が1つしかない場合に、残り2つの正常な相のサンプリング値を用いて、継続して絶対回転角度位置θ、回転角速度ω及び回転方向の算出処理を行うことが可能である。
これにより、1相だけに異常が発生した場合でも回転情報の算出処理を継続し、出力対象の正常な動作を維持できるので、誤動作による出力対象の破損や危険の発生等を防ぐことが可能である。
また、本実施の形態の回転情報算出装置2は、磁気検出器60a〜60cにそれぞれ対応するA相、B相、C相のうち、正常な相に対する上記第1〜第4式で算出した絶対回転角度位置の平均値を、出力用の絶対回転角度位置θとして算出することが可能である。
これにより、信頼性の高い高精度な回転角度位置の算出が可能である。
上記第2の実施の形態において、磁気検出器60a〜60cは、発明3の3つの磁気検出器に対応し、ステップS200は、発明3又は5のサンプリング値取得手段に対応し、異常検出部2a及びステップS202〜S228は、発明2並びに発明4乃至9のいずれか1の異常検出手段に対応し、回転情報算出部2b及びステップS300〜S308は、発明3、7、8、並びに発明15乃至18のいずれか1の回転情報算出手段に対応する。
なお、上記第2の実施の形態においては、異常検出部2aの異常検出処理及び回転情報算出部2bの回転情報算出処理を、演算処理装置に専用のソフトウェアを実行させることで行う構成としたが、これに限らず、ハードウェア主体で前記各処理を実行する構成としても良い。
また、上記第2の実施の形態においては、事前に異常検出パラメータから、上式(3)を求めておき、異常検出部2aはこの算出式を用いて、異常検出処理を実行する構成としたが、これに限らず、例えば、電源投入毎、又は出荷後の最初の電源投入時などに、異常検出パラメータの算出処理及び上式(3)に示す回転角度位置の算出式の生成処理を行う構成としても良い。また、一度生成した算出式は、電源が落ちるまで保持するか又は電源が落ちた後も保持し続けるようにすることで、上式(3)に示す算出式の生成処理負荷を軽減することが可能である。
また、上記第2の実施の形態においては、磁気センサ付き軸受装置100と、回転情報算出装置2とを別々の構成としたが、これに限らず、回転情報算出装置2に磁気センサ付き軸受装置100を含む構成としても良い。この場合に、回転情報算出装置2を、センサ付き軸受装置100に組み込んで一体とする構成としても良い。
また、上記第2の実施の形態において、回転角度位置θを、上記第2式〜第4式のいずれかで算出したA相〜C相に対する回転角度位置の平均値により求める構成としたが、これに限らず、回転角度位置を、3相−2相変換で2相に変換し、その比(アークタンジェント)から求める構成やその他の構成としても良い。
また、上記第1及び第2の実施の形態において、磁気センサ付き軸受装置100に、回転情報算出装置2を適用したが、これに限らず、回転軸の回転に応じた3相の磁気検出信号が得られるのであれば、磁気センサと、軸受とが別体となったものや、磁気センサ付き軸受装置が別の構成であるものなど、他の構成のものに適用しても良い。
また、上記第1及び第2の実施の形態において、磁気センサ付き軸受装置100に、回転情報算出装置2を適用したが、これに限らず、軸受装置以外の回転子を有する装置に適用してもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態において、磁石40が2極に着磁された構成を説明したが、これに限らず、磁石40を、4極以上に着磁した多極着磁の構成としても良い。この場合は、絶対回転角度位置を算出することができないが、相対回転角度位置を正確に算出することができる。
また、上記第1及び第2の実施の形態において、磁気検出器60a〜60cがアナログホールICである構成を説明したが、これに限らず、他のアナログ素子であっても良い。
しかしながら、ホール素子等のような一般のアナログ素子の場合、感度が低く、外部に増幅回路が必要になるが、アナログホールICを使用すると、アナログホールIC内部に増幅回路が組み込まれているので、外部に増幅回路を設ける必要がなくなるため、アナログホールICを使うのが望ましい。
また、上記第1及び第2の実施の形態において、磁路部材50は薄い板状の構造としたが、これに限らず、壁50aの高さと同じ厚みの円弧形状の部材でもよい。しかし、板状にすることにより、軽量化及び材料コストの削減を実現できるので、板状のほうが望ましい。
また、上記第1及び第2の実施の形態において、磁気センサ付き軸受装置100が玉軸受を有する構成を説明したが、これに限らず、円錐ころ軸受、ニードル軸受、ころ軸受、複列軸受その他任意の種類の軸受を有する構成としても良い。
本発明の回転情報算出装置1の構成を示すブロック図である。 磁気センサ付き軸受装置100の斜視図である。 磁気センサ付き軸受装置100の分解斜視図である。 磁気センサ付き軸受装置100の軸方向の断面図である。 磁気センサ付き軸受装置100の磁気検出器60a〜60cから出力される磁気検出信号を示す図である。 磁気検出信号の出力原理を示す図である。 回転情報算出器200における回転情報算出処理を示すフローチャートである。 本発明の回転情報算出装置2の構成を示すブロック図である。 回転情報算出装置2の詳細な構成を示すブロック図である。 異常検出部2aの異常検出処理を示すフローチャートである。 回転情報算出部2bの回転情報算出処理を示すフローチャートである。
符号の説明
100 磁気センサ付き軸受装置
200 回転情報算出器
1,2 回転情報算出装置
22 外輪
24 内輪
30 磁石ホルダ
40 磁石
50 磁路部材
60a〜60c 磁気検出器
2a 異常検出部
2b 回転情報算出部

Claims (18)

  1. 回転子に支持された磁石ホルダと、前記磁石ホルダに支持された磁石と、固定子に支持され、当該固定子の円周方向にそれぞれ所定間隔で配置された、入力磁束に応じた信号を出力する3つの磁気検出器と、前記固定子に支持され且つ前記3つの磁気検出器の間に配設された、前記3つの磁気検出器に前記磁石からの磁束を導く3つの磁路を有した磁路部材と、
    前記回転子の回転時に、前記磁路部材の各磁路と前記磁石との位置関係に応じて位相の変化する、前記3つの磁気検出器からの3相の出力信号に基づき、前記回転子の回転状態を示す情報を算出する回転状態算出手段と、を備えることを特徴とする回転情報算出装置。
  2. 静止輪と回転輪との間に複数の転動体が配設された軸受と、前記回転輪に支持された磁石ホルダと、前記磁石ホルダに支持された磁石と、前記静止輪に支持され、当該静止輪の円周方向にそれぞれ所定間隔で配置された、入力磁束に応じた信号を出力する3つの磁気検出器と、前記静止輪に支持され且つ前記3つの磁気検出器の間に配設された、前記3つの磁気検出器に前記磁石からの磁束を導く3つの磁路を有した磁路部材と、
    前記回転輪の回転時に、前記磁路部材の各磁路と前記磁石との位置関係に応じて位相の変化する、前記3つの磁気検出器からの3相の出力信号に基づき、前記回転輪の回転状態を示す情報を算出する回転状態算出手段と、を備えることを特徴とする回転情報算出装置。
  3. 静止輪及び回転輪の一方に支持された磁石と、前記静止輪及び前記回転輪の他方の円周方向に所定の間隔をもって配設され、前記磁石からの入力磁束に応じた磁気検出信号を出力する3つの磁気検出器とを有するセンサ付き軸受装置における、前記3つの磁気検出器から出力される、位相の異なる3つの磁気検出信号を入力し、入力した前記磁気検出信号に基づき、前記回転輪の回転状態を示す情報を算出する回転情報算出装置であって、
    前記3つの磁気検出信号について、サンプリング値を取得するサンプリング値取得手段と、
    前記サンプリング値に基づき、前記回転輪の回転状態を示す情報を算出する回転情報算出手段と、
    前記サンプリング値に基づき、前記3つの磁気検出信号の異常を検出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする回転情報算出装置。
  4. 前記異常検出手段は、前記位相の異なる3つの磁気検出信号のサンプリング値に基づいて、前記磁気検出器の構成する3つの相の各相毎に、少なくとも2通りの算出方法で、前記回転情報の1つである回転角度位置を算出し、当該算出した回転角度位置に基づいて、前記3つの磁気検出信号の異常を検出することを特徴とする請求項3に記載の回転情報算出装置。
  5. 前記磁気検出器の3つの相をA相、B相、C相とし、A相、B相、C相の各相に対応する磁気検出信号のサンプリング値をそれぞれa、b、cとし、
    前記異常検出手段は、前記サンプリング値a及びb、前記サンプリング値a及びc、並びに前記サンプリング値b及びcの3つの組み合わせのうち少なくとも2つの組み合わせに基づいて、当該組み合わせ毎に異なる算出方法を用いて、前記磁気検出器の相毎に、少なくとも2つの回転角度位置を算出し、当該算出した各相の回転角度位置に基づき、前記位相の異なる3つの磁気検出信号の異常を検出することを特徴とする請求項4に記載の回転情報算出装置。
  6. 前記異常検出手段は、前記各相に対する前記回転角度位置同士の差分値に基づき、前記位相の異なる3つの磁気検出信号の異常を検出することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の回転情報算出装置。
  7. 前記回転情報算出手段は、前記3つの磁気検出信号のうち、前記異常検出手段によって異常が検出された磁気検出信号以外の磁気検出信号の各相に対する、当該異常の検出に用いた前記回転角度位置の平均値を、前記回転輪の回転角度位置として算出することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  8. 前記回転情報算出手段は、前記異常検出手段によって、前記3つの磁気検出信号のうちいずれか1つに異常が検出されたときに、当該異常の検出された磁気検出信号の相を除く、残り2つの相の磁気検出信号に対するサンプリング値に基づき前記回転状態を示す情報を算出することを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  9. 前記異常検出手段は、異常が検出されたときに、当該異常の情報を含む異常検出フラグを出力することを特徴とする請求項3乃至請求項8のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  10. 前記3つの磁気検出器を、電気角120°の位相を持たせて配置することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  11. 前記磁石は、円周方向にS極とN極の2極に着磁した円環状の永久磁石であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  12. 前記磁石は、円周方向にS極とN極を交互に4極以上着磁した円環状の永久磁石であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  13. 前記磁気検出器は、アナログホールICであることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  14. 前記アナログホールICは、温度変化に伴う出力変動を補正することができるプログラマブルICであることを特徴とする請求項13に記載の回転情報算出装置。
  15. 前記回転情報算出手段は、前記回転状態を示す情報をアナログ信号として出力することを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  16. 前記回転情報算出手段は、前記回転状態を示す情報をデジタル信号として出力することを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  17. 前記回転情報算出手段は、前記回転状態を示す情報をパルス信号として出力することを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
  18. 前記回転情報算出手段は、前記回転状態を示す情報として、相対回転角度、絶対回転角度、回転角速度及び回転方向の少なくとも1つを算出することを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の回転情報算出装置。
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