JP2005140525A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レゾルバの異常を検出するために、レゾルバの回転角度θに関係する信号であるsinθおよびcosθに対して(sinθ)+(cosθ)の演算処理を実行して異常判定をしていたために、処理時間が長くなり、またCPUへの負担が大きかった。
【解決手段】sinθおよびcosθの組み合わせが正常或いは異常の判定ができるマップを用意して、検出したsinθおよびcosθの組み合わせを写像して判定するので処理が簡単で処理速度が速く、CPUへの負担が少なくてすむ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特に、電動パワーステアリング装置に用いられるモータの角度検出器の異常検出を具備した電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
自動車のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。このような電動パワーステアリング装置の簡単な構成を図7を参照して説明する。操向ハンドル101の軸102は減速ギア103、ユニバーサルジョイント104a及び104b、ピニオンラック機構105を経て操向車輪のタイロッド106に結合されている。軸102には,操向ハンドル101の操舵トルクを検出するトルクセンサ107が設けられており、操向ハンドル101の操舵力を補助するモータ108が、減速ギア103を介して軸102に連結されている。
このような電動パワーステアリング装置のモータ108の制御にとってモータの回転角度θを検出することは非常に重要であり、角度検出に異常が発生した場合は、直ちに異常を検出して適当な安全策を講じる必要がある。そこで、従来より異常検出に関し、種々検出方法や検出装置が開発されてきた。
例えば、特許文献1において角度検出器の一つであるレゾルバの検出異常について開示しており、その内容を図8を参照して説明する。角度検出をするためにはレゾルバ10とレゾルバから出力される信号を処理して回転角度θを算出するための角度検出処理回路から構成される。角度検出処理回路の一例としてレゾルバーデジタル変換回路(以下RDC回路と記す)がある。そして、異常検出をする対象はRDC回路14を除くレゾルバ10およびレゾルバ10への配線等であり、その方法はレゾルバ10の出力信号であるsin信号(つまりsinωt・sinθ)およびcos信号(つまりsinωt・cos)の異常を検出してレゾルバの異常を検出するのが一般的である。なお、RDC回路にもレゾルバの異常を検出する機能が備えられたものあり、図8のRDC回路14のE端子から異常検出の信号が出力される。しかし、その異常検出の性能も限定的なもので充分なものではないので、以下に説明するような独自の異常検出回路を設けている場合がある。
図8において、モータ108の回転角度θを検出するためのレゾルバ10とレゾルバ10に搬送波発振回路12が搬送波信号sinωtを送信して、レゾルバ10からsin信号(sinωt・sinθ)とcos信号(sinωt・cosθ)が出力される。sin信号とcos信号を入力されたRDC回路14において回転角度θが算出され、CPU回路16に取り込まれ、回転角度θに基いてモータ108は制御される。
一方、sin信号とcos信号は図8に示す制御ブロック図および図9に示すフローチャートの処理を実行してレゾルバ10等の異常を検出している。図8において、sin信号からsinθを算出する方法としては、搬送波sinωtのピークに同期してsin信号をサンプリングするとsin信号のピーク値がホールドされ、sin信号の包絡線であるsin角度信号(sinθ)が検出できる。同じように、cos信号からcos角度信号(cosθ)を算出することができる。このsinωt、sinθおよびcosθの関係を図に示すと図10のようになる。上述した処置を具体的に説明すると、図8において、搬送波発振回路12から出力された搬送波sinωtのピークを検出するために、sinωtのピーク値である基準振幅を表わすピーク値設定回路24と搬送波信号sinωtとを比較回路22にて比較し、そのピーク時期を検出する。そのピーク時期に同期してサンプルホールドとしての役割を果たすADコンバータ44およびADコンバータ46でもって、sin信号およびcos信号をラッチすればsin角度信号(sinθ)およびcos角度信号(cosθ)を検出できる。
このようにして検出されたsin角度信号(sinθ)とcos角度信号(cosθ)がCPU回路16に取り込まれ、図9に示すフローチャートを実行する。つまり、sin角度信号(sinθ)とcos角度信号(cosθ)がCPU回路16に取り込まれ(S301)、次に(sinθ)+(cosθ)=Pの演算を実行して(S302)、Pが0.9<P<1.1に存在するか否かにより正常か否かを判定する(S303)。
特許文献2では、(sinθ)+(cosθ)=Pの演算を実施してP=1か否かを判定して異常を検出している(S303)。
特許第3136937号 特許第3216491号
しかし、どちらの発明を実行しても、搬送波に同期したsin信号とcos信号のAD変換、搬送波ピークタイミングによる割り込み、さらに(sinθ)+(cosθ)の演算などをする必要があり、その演算は処理時間を多く必要とし、また、ソフトウエア処理するときはCPUへの負担となる問題があり、ハードウエアで処理するときは、多くのハードウエアが必要となる問題がある。
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、電動パワーステアリング装置の制御装置に用いられるモータの角度検出器の異常や不完全な断線状態(レアショート)の異常などを、素早く、且つCPUの負担にならない、或いは、多くのハードウエアの追加を必要としないで、検出できる電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
本発明は、車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するための制御に必要な前記モータの回転角度θを検出するため、所定の周波数からなる搬送波信号(sinωt)を供給し、前記搬送波信号をsinθにより振幅変調した波形を有するsin信号(sinωt・sinθ)およびcosθにより振幅変調した波形を有するcos信号(sinωt・cosθ)を発生する角度検出器を具備する電動パワーステアリング装置の制御装置に関するものであり、本発明の上記目的は、前記sinθに対応する値と前記cosθに対応する値との2値から構成され、かつ正常領域と異常領域とから構成される異常領域判定マップを具備し、前記sin信号と前記cos信号とからそれぞれ算出された前記sinθと前記cosθを前記異常領域判定マップに写像して、前記角度検出器の異常を判定することによって達成される。また、本発明の上記目的は、前記異常領域判定マップが、前記sinθに対応する値をX座標の値とし、前記cosθに対応する値をY座標の値とし、互いに直行するX軸とY軸とから構成される領域上に、X座標およびY座標との値が共に零である原点を中心に構成される四角形αと前記原点を中心に構成される前記四角形αより小さい四角形βとから囲まれる領域が正常領域となることによって達成される。また、本発明の上記目的は、前記搬送波信号に同期して、或いは、前記搬送波の周期の整数倍の周期で、前記sinθおよび前記cosθを検出する前記sinθおよび前記cosθを検出することによって達成される。また、本発明の上記目的は、前記搬送波信号、前記sin信号および前記cos信号から前記角度検出器の異常を検出する角度検出処理回路と前記異常領域判定マップとを具備し、前記角度検出処理回路と前記異常領域判定マップとにより、前記角度検出器の異常を二重に監視することによって達成される。
本発明を用いれば、角度検出器の異常を判定するために、角度検出器から出力された情報を基に得られたsinθやcosθに対して、(sinθ)+(cosθ)の演算を実行せずにsinθやcosθをそのまま異常領域判定マップに写像(マッピング)して判定できるので、従来と比較して、処理速度が速く、またソフトウエア処理の場合はCPUに負担がかからず、或いはハードウエア処理の場合は処理に必要なハードウエア部品を多数必要としない優れた効果がある。
本発明の基本的な考えは、sinθに対応する値とcosθに対応する値から構成され、かつ正常領域と異常領域とから構成される異常領域判定マップを準備して、レゾルバなどの角度検出器から得られた情報である角度情報sinωt・cosθやsinωt・sinθを基に角度情報sinθやcosθを検出し、それらを演算することなく、そのまま異常領域判定マップ上に写像して異常か正常化を判定する。
まず、本発明で最も重要な異常領域判定マップについて図1を参照して説明する。異常領域判定マップはsinθとcosθから構成され、図1においては、X軸にsinθをY軸にcosθを対応させて構成されている。異常領域判定マップには原点G(0,0)を中心に3つの同心円および2つの四角形が表示されている。まず、3つの同心円について説明する。一番内側は(sinθ)+(cosθ)=Pmin、真ん中は(sinθ)+(cosθ)=1、一番外側は(sinθ)+(cosθ)=Pmaxの円が表示されている。大きな四角形αは一辺が2*Pmaxの正方形であり、小さな四角形βは一辺が2*(Pmin/√2)の四角形である。ここで、正常領域とは大きな四角形αと小さな四角形βに囲まれた斜線部範囲が正常範囲を示し、それ以外の領域は異常範囲を示す。なお、上述した判定基準のPmin或いはPmaxは検出の精度やモータの極数などの影響を考慮して、PmaxとPminにより異常検出精度を調整できる。このPmaxとPminを適切に設定することにより、モータ駆動中の故障や経年変化によるレゾルバの検出精度の異常を検出できる。
ここで、(sinθ)+(cosθ)=1は従来の技術で使用した正常の判定基準であり、(sinθ)+(cosθ)=0.9および1.1は、0.9<(sinθ)+(cosθ)<1.1の正常範囲を示すためのものである。よって、本発明で正常領域と見なす範囲(斜線部領域)は、従来の正常範囲より広いのは明らかである。
このような広い領域になっているのは、本発明では(sinθ)+(cosθ)の演算を実施していないことにある。従来の異常判定では(sinθ)+(cosθ)の演算を実施した後で、その結果が(sinθ)+(cosθ)=1、或いは0.9<(sinθ)+(cosθ)<1.1で判定していた。この処理で問題となるのは、(sinθ)+(cosθ)の演算がソフトウエアで処理する場合はCPUの負担となり処理時間も必要で素早く処理できなかった。ハードウエアで処理する場合もこれらの処理のためのハードウエアが必要となり部品点数を多く必要とする問題があった。ところが、本発明では(sinθ)+(cosθ)の処理を行なわず、sinωt・sinθおよびsinωt・cosθから得られたsinθおよびcosθを、そのままの組み合わせ、例えば(sinθ1、cosθ1)を上述した異常領域判定マップにそのまま写像して正常、異常を判定することにした。この結果、判定のための処理が早く、また、処理のためのCPUへの負担を大幅に緩和することができるからである。
しかし、(sinθ)+(cosθ)の処理を実行しなくなっため、本発明の判定領域(斜線部範囲)は従来の判定範囲より広くとる必要がでてきたのである。例えば、図1において、(sinθ、cosθ)の組み合わせが、A点、D点、E点の場合は正常であり、B点、C点の場合は異常と判定される。A点は従来の判定基準でも正常であり、B点、C点は従来の判定基準でも異常であるので判定結果に変更はない。しかし、D点やE点は、従来の判定基準では異常であるが、本発明では正常と判定される。従来は(sinθ)+(cosθ)の処理を実行していたため、D点やE点の異常判定が可能であったが、本発明では組み合わせ(sinθ、cosθ)をそのまま写像するため、厳密な判定ができなくなったためである。
しかし、実用的な面を考慮すれば、D点やE点の判定を厳密に実行する必要がないのである。つまり、レゾルバ10の出力が異常となるのは、ほとんどの場合、レゾルバの回路や配線において、天絡、地絡が発生する場合であり、そのような原因を起因とする組み合わせ(sinθ、cosθ)はX軸或いはY軸上を往復する軌跡となり、D点やE点に長く留まることは無いからである。つまり、現実にはほとんど有り得ない事態を判定するために従来は(sinθ)+(cosθ)の処理を実行していたことになる。また、不完全な断線であってもステアリングの挙動に大きく影響する異常については上述した判定領域で充分検出可能である。よって、現実にほとんど発生しない事態を考慮しなくても実用上問題はなく、その結果、本発明では処理速度が格段に速くなり、CPUへの負担を大幅に軽減できる効果が得られるわけである。
以上が、本発明の最も重要な異常領域判定マップについての説明である。以下図を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
まず、本発明をソフトウエアで処理した場合の実施例について説明する。
図2において、レゾルバ10から出力されるsin信号(sinωt・sinθ)およびcos信号(sinωt・cosθ)が図示しないAD変換器を経由してCPU回路16に取り込まれる。なお、搬送波発振回路12から出力される搬送波信号sinωtは直接CPU回路16に入力されず、まずピーク検出回路20に入力され、搬送波sinωtのピーク時期を検出する。具体的には、搬送波信号sinωtがピーク検出回路20に入力され、ピーク値設定回路24の示す搬送波信号sinωtのピーク値と搬送波が比較回路22にて比較され、ピーク時期が検出される。ピーク検出回路22とCPU回路16の間に配された分周回路32は、搬送波sinωtの周期の整数倍の遅い周期で、搬送波のピーク時期をCPU回路16へ入力するものである。搬送波の周期に同期して、搬送波のピーク時期をCPU回路16へ入力する場合は分周回路16は存在しない。また、搬送波sinωtの零クロス時期を検出して、π/2のタイミングをずらしてピーク時期としても良い。
次に、CPUの中の処理を図3のフローチャートを参照して説明する。まず、搬送波信号sinωtのピーク時期、或いは分周回路32を経由した場合は、搬送波の周期の整数倍に間引いて、ピーク時期を読み込む(S201)。その搬送波sinωtのピークに同期して、sin信号(sinωt・sinθ)からsinθであるsin角度信号を検出する(S202)。同じように、搬送波sinωtのピークに同期して、cos信号(sinωt・cosθ)からcosθであるcos角度信号を検出する(S203)。
次に、前記sin角度信号およびcos角度信号の組み合わせ(sinθ、cosθ)が図1で示した異常領域判定マップに入力され(S204)、その組み合わせの値について異常、正常を判定する(S205)。例えば、前記sin角度信号およびcos角度信号が図1のA点の組み合わせ(sinθ1、cosθ1)であった場合には正常と判定する。次に、例えば、sin角度信号およびcos角度信号が図1のB点の組み合わせ(sinθ2、cosθ2)であった場合には異常と判定する。最後に、異常の場合は電動パワーステアリング装置のアシスト量を制限するなど、何らかの保護動作に入る(S206)。
なお、図1に対応する異常領域判定マップの一例を図4に示す。sin角度信号(sinθ)およびcos角度信号(cosθ)の値の正常、異常の判定の閾値をテーブルとして設定し、図4のような正常領域(斜線部)および異常領域が構成される。こうすればソフトウエアでIF文を使用せず判定することが可能である。
このように、本実施例の異常判定では、sin角度信号とcos角度信号の組み合わせで正常異常を判定するので、従来のように(sinθ)+(cosθ)の処理を実行する必要がないので処理速度が速く、また、割り込み処理、AD変換のCPUリソース消費が少なくCPUへの負担が少なくて良いという優れた効果を期待できる。また、分周回路を用いて搬送波の周期の整数倍の周期で搬送波のピーク時期を読み込めばCPUへの負担はさらに少なくできる効果がある。
また、異常領域判定マップを用いて角度検出器などの異常を検出できるので、RDC回路14の有する異常検出も使用すれば、角度検出器などの異常を二重に監視できるので、RDC回路単独の監視に比較して信頼性が向上する効果がある。
別の実施例としてハードウエア処理した場合について図5および図6を参照して説明する。図5において、異常判定回路18がsin信号、cos信号および搬送波信号がCPU16に入力される前の位置に配され、sin信号、cos信号の正常、異常を判定した後に、その結果をCPU16に入力している。
図6を参照して、異常判定回路18の構成および動作を説明する。搬送波信号sinωtがピーク検出回路20に入力され、ピーク値設定回路24の示す搬送波信号sinωtのピーク値と搬送波が比較回路22にて比較され、ピーク時期が検出される。図6では、分周回路32がピーク検出回路32の出力に接続されているが、分周回路32が配されていない場合は、その検出されたピークの時期に同期して、サンプルホールド回路(以下SH回路と記す)26でsin信号からsin角度信号(sinθ)がホールドされ、また、SH回路28でcos信号からcos角度信号(cosθ)がホールドされる。SH回路26とSH回路28の出力にローパスフィルタ回路(LPF回路)34とLPF回路36がそれぞれ配されているが、ノイズ除去のためのものである。なお、分周回路32がピーク検出回路32の出力に配されている場合については、後で説明する。
次に、異常領域判定マップに相当するハードウエア構成の異常領域判定回路30に検出されたsin信号およびcos信号が入力され、正常異常が判定される。異常領域判定回路30は、電圧レベルを比較する比較回路などを組み合わせて構成することができ、入力されたsin角度信号およびcos角度信号の組み合わせ(sinθ、cosθ)が、例えば、図1のA点(sinθ1、cosθ1)であった場合には正常と判定する。次に、例えば、前記sin角度信号およびcos角度信号が図1のB点の組み合わせ(sinθ2、cosθ2)であった場合には異常と判定する。正常或いは異常を示す異常領域判定回路30の出力が異常判定回路18の出力となる。
このように、本発明をハードウエアで処理することも可能であり、CPU回路16の負担が軽減できる。そして、本発明の効果としては、従来のように(sinθ)+(cosθ)の処理を実行する必要がなく、ピーク検出回路20を含めて電圧レベルを比較する比較回路のみで構成でき、ハードウエア構成が簡単で処理速度も速くなる効果がある。
次に、分周回路32がピーク検出回路32の出力に配されている場合について説明する。sin角度信号やcos角度信号のサンプリングを搬送波信号のピークに同期して頻繁にサンプリングする必要はなく、実施例1のように、間引いてサンプリングしても本発明の効果は期待できる。これは、異常検出の精度或いは速度の問題に関わるもので、厳密に検出しようとすればサンプリングを頻繁にする方が好ましいが、実用的な見地からすれば、搬送波信号のピークに同期して頻繁にサンプリングする必要はない。
分周回路32がピーク検出回路20とSH回路26、SH回路28との間に配されたところおり、その動作効果はつぎのようなものである。分周回路32の動作によって、搬送波sinωtのピーク時に同期せずに、搬送波の周期の整数倍の周期の遅い周期に同期して、SH回路26でsin信号からsin角度信号(sinθ)がホールドされ、また、SH回路28でcos信号からcos角度信号(cosθ)がホールドされる。そしてSH回路26およびSH回路28で検出されたsin角度信号およびcos角度信号が異常領域判定回路30に入力され、正常異常が判定される。
上述したようにsin信号およびcos信号の読込を搬送波の周期の整数倍の周期の遅い周期に同期して読み込み、判定することにより、CPU回路16への取り込み回数およびそれに伴う処置回数が減少してCPU回路の負担が期待できる。
また、本発明をハードウエア構成した場合でも、異常領域判定回路を用いて角度検出器などの異常を検出できるので、RDC回路14の有する異常検出も使用すれば、角度検出器などの異常を二重に監視できるので、RDC回路単独の監視に比較して信頼性が向上する効果がある。
本発明の異常領域判定マップの基本概念を示す図である。 実施例1の制御ブロック図である。 実施例1のソフト処理のフローチャートである。 異常領域判定マップのソフト的に具体化した一例である。 実施例2の制御ブロック図である。 実施例2の異常判定回路の詳細な制御ブロック図である。 電動パワーステアリング装置の構成図である。 従来の角度検出器の異常検出をするための制御ブロック図である。 従来の異常検出の処理を示すフローチャートである。 搬送波信号、sin信号,cos信号の関係を示す図である。
符号の説明
10 レゾルバ
12 搬送波発振回路
14 RDC回路(角度検出処理回路)
16 CPU回路
18 異常判定回路
20 ピーク検出回路
22 比較回路
24 ピーク値設定回路
26、28 サンプルホールド回路
30 異常領域判定回路
34、36 ローパスフィルタ(LPF)
32 分周回路

Claims (4)

  1. 車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するための制御に必要な前記モータの回転角度θを検出するため、所定の周波数からなる搬送波信号(sinωt)を供給し、前記搬送波信号をsinθにより振幅変調した波形を有するsin信号(sinωt・sinθ)およびcosθにより振幅変調した波形を有するcos信号(sinωt・cosθ)を発生する角度検出器を具備する電動パワーステアリング装置の制御装置において、
    前記sinθに対応する値と前記cosθに対応する値との2値から構成され、かつ正常領域と異常領域とから構成される異常領域判定マップを具備し、前記sin信号と前記cos信号とからそれぞれ算出された前記sinθと前記cosθを前記異常領域判定マップに写像して、前記角度検出器の異常を判定することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記異常領域判定マップが、前記sinθに対応する値をX座標の値とし、前記cosθに対応する値をY座標の値とし、互いに直行するX軸とY軸とから構成される領域上に、X座標およびY座標との値が共に零である原点を中心に構成される四角形αと前記原点を中心に構成される前記四角形αより小さい四角形βとから囲まれる領域が正常領域となる請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記搬送波信号に同期して、或いは、前記搬送波の周期の整数倍の周期で、前記sinθおよび前記cosθを検出する請求項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記搬送波信号、前記sin信号および前記cos信号から前記角度検出器の異常を検出する角度検出処理回路と前記異常領域判定マップとを具備し、前記角度検出処理回路と前記異常領域判定マップとにより、前記角度検出器の異常を二重に監視する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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