JP2008196808A - 冷凍空調装置および冷媒純度の推算方法 - Google Patents
冷凍空調装置および冷媒純度の推算方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】冷媒としてCO2が用いられる冷媒回路において、冷媒充填時に、温度センサ12a〜12dはCO2の臨界温度より高くかつ臨界温度近傍の温度での冷媒の状態を計測する。計測手段13は温度センサ12a〜12dの計測結果と、予め設定した基準値とを比較することにより冷媒に混入している不純物成分の量を推算して、所定の値を満たしているか否かを判定する。そして、判定の結果CO2が要求純度以上の場合または実用上支障のない純度であれば、冷媒をそのまま使用する。また冷媒純度に問題があるならば、冷媒純度を向上させる、あるいは、低純度に対応した運転を実施することで、安価にかつ信頼性の高い冷凍空調装置を得ることができる。
【選択図】図1
Description
また冷媒純度が低いにもかかわらず装置に適用した場合には、不純物の多くが通常の冷凍空調装置の運転範囲では液化しない不凝縮ガスであり蒸気圧縮サイクルを構成した場合の効率が低い物質であるため、不純物量が多いほど装置の運転効率が低下するという問題があった。
以下、本発明の実施の形態1を図1に示す。図1は本発明の冷凍空調装置の構成及び冷媒回路図であり、セパレート型の空調機の例を示している。空調装置は室外機1、室内機2、および室外機1と室内機2を接続する液管7、ガス管9で構成されており、室外機1内には圧縮機3、四方弁4、室外熱交換器5、減圧装置である電子膨張弁6が内蔵されている。室内機2内には、室内熱交換器8が内蔵される。室外機1、室内機2と液管7、ガス管9との接続部には、接続用の弁10a、10b、10c、10dが設けられている。また室外機1には冷媒充填用の弁10eが設けられている。
なお、計測制御装置1は、特許請求の範囲における不純物量推算手段、運転制御手段、運転制御変更手段を構成する。
冷媒充填完了後、室外機1、室内機2は設置場所に出荷され、設置場所にて液管7、ガス管9を取り付ける。次に室内機2の弁10b、10cを開とし、室内機2、液管7、ガス管9の冷媒回路を導通させた後で、真空ポンプによりこの部分の真空引きを行う。真空引き完了後、室外機1の弁10a、10dを開とし、冷媒回路全体を導通させた後に装置の運転を行う。
図3は密度600kg/m3一定である場合に、CO2冷媒(純度100%)の温度に対する圧力変化と、CO2冷媒99%に工業用CO2に含有される不純物の代表である空気が1%混入したときの温度に対する圧力変化を示した図である。図に示されるように、空気が混入した冷媒の圧力は、純度100%のCO2よりも高くなる。
例えば、装置に要求される冷媒の純度を99.9%、恒温室の温度を35℃とした場合、図3の相関から規定の圧力差は0.07MPaとなるので、測定される圧力と純度100%のCO2冷媒との圧力差が0.07MPaより大きければ、要求純度である99.9以下の純度であり、不純物が多く混入していると判定し、圧力差が0.07MPaより小さければ要求純度である99.9以上の純度を確保していると判定する。
なお、判定結果は、図示しない表示手段または音声出力手段に出力してユーザに示すことで対策を講じることが可能になる。また、判定結果を図示しない記憶装置に記憶させておき、必要時に表示手段または音声出力手段あるいは印刷手段に出力させることも可能である。
なお、冷媒純度の判定は装置完成後の充填時に実施されることになるので、予め運転制御が搭載される基板にディップスイッチなどを設けておき、冷媒純度に対応した制御内容の変更ができるようにしておく。これにより純度に対応した制御変更を行う場合に制御基板の取り換えが不要となり、簡便に制御変更を行うことができる。
また、運転制御手段は、冷凍空調装置の高圧を制御するとともに、不純物量の推算結果が所定値よりも多い場合には、目標とする高圧の値を不純物量の推算結果が所定値よりも少ない場合の設定値より高く設定する。
冷媒純度の判定を二つの条件で計測された状態量をもとに実施してもよい。この場合の冷媒純度判定方法を図5のフローに基づいて説明する。ここで装置の構成、及び装置の冷媒充填方法、及び装置据え付け方法については実施の形態1と同様に実施する。
冷媒純度の判定にあたり、二つの状態量をもとに実施する方法として以下のような手法を用いてもよい。ここで装置の構成、及び装置の冷媒充填方法、及び装置据え付け方法については実施の形態1と同様に実施する。この場合の冷媒純度判定方法を図7のフローに基づいて説明する。
冷媒純度の判定にあたり、二つの状態量をもとに実施する方法として以下のような手法を用いてもよい。ここで装置の構成については実施の形態1と同様に実施する。この場合の冷媒純度判定方法を図9のフローに基づいて説明する。
冷媒純度を判定するための装置の構成として、図10に示す構成を用いてもよい。図10において、開閉弁10f、10gは室外熱交換器5と電子膨張弁6との間を接続する冷媒配管の一部を閉区間とできるように設けられる。この閉区間を閉区間Bとする。温度センサ12cは室外熱交換器5出口の冷媒温度を計測する温度センサであるが、前述した閉区間Bの冷媒温度を計測するためにも用いる。圧力センサ11cは閉区間Bでの圧力を計測するために設けられる。ヒータ14は閉区間Bでの冷媒温度を調節するために設けられる。図10のその他の記号については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
Claims (13)
- 圧縮機、放熱器、減圧装置、蒸発器を順次環状に接続して構成される冷媒回路を有し、冷媒として二酸化炭素を用いる冷凍空調装置において、
この冷凍空調装置停止時に二酸化炭素の臨界温度より高くかつ臨界温度近傍の温度での前記冷媒の状態を計測する計測手段と、
この計測手段による計測結果と予め設定した基準値とに基づいて前記冷媒に混入している不純物成分の量を推算する不純物量推算手段と、を備えたことを特徴とする冷凍空調装置。 - 前記不純物量推算手段が判定する不純物成分は、二酸化炭素よりも臨界温度の低い窒素、酸素であることを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。
- 前記計測手段は、臨界温度近傍の第1の状態での状態量と、第1の状態とは異なる臨界温度近傍の第2の状態での状態量を計測し、
前記不純物量推算手段は、前記第1の状態での状態量と、前記第2の状態での状態量との偏差と前記基準値とに基づいて前記冷媒に混入している不純物成分の量を推算することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍空調装置。 - 前記計測手段は、臨界温度近傍の第1の温度での冷媒の圧力を第1の圧力として計測し、第1の温度よりも高い第2の温度での冷媒の圧力を第2の圧力として計測し、
前記不純物量推算手段は、前記第1の圧力と前記第2の圧力との偏差と前記基準値とに基づいて、前記冷媒に混入している不純物成分の量を推算することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍空調装置。 - 臨界温度近傍の第1の温度で充填冷媒量が第1の冷媒量である場合の冷媒の圧力を第1の圧力として計測し、第1の温度で充填冷媒量が第2の冷媒量である場合の冷媒の圧力を第2の圧力として計測し、
前記不純物量推算手段は、前記第1の圧力と前記第2の圧力との偏差と前記基準値とに基づいて、前記に混入している不純物成分の量を推算することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍空調装置。 - 臨界温度近傍の第1の温度で冷凍空調装置の各部の冷媒圧力が均等である場合の圧力を第1の圧力として計測し、
第1の温度で、冷凍空調装置内の冷媒を特定区間に集中させた場合の特定区間の冷媒圧力を第2の圧力として計測し、
前記不純物量推算手段は、前記第1の圧力と前記第2の圧力との偏差と前記基準値とに基づいて、冷媒に混入している不純物成分の量を推算することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍空調装置。 - 前記不純物量推算手段は、冷凍空調装置内の冷媒を特定区間に集中させる運転として、放熱器と蒸発器の間に設けられた弁を閉止し、圧縮機を動作させるポンプダウン運転を行わせることを特徴とする請求項6に記載の冷凍空調装置。
- 前記不純物量推算手段は、不純物量の推算を冷媒の充填時に推算を実施することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の冷凍空調装置。
- 前記不純物量推算手段における不純物量の推算結果に基づいて、冷凍空調装置の運転制御を実施する運転制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の冷凍空調装置。
- 前記運転制御手段は、圧縮機の回転数または電子膨張弁の開度またはファンの送風量を制御することを特徴とする請求項9に記載の冷凍空調装置。
- 前記運転制御手段は、冷凍空調装置の高圧を制御するとともに、不純物量の推算結果が所定値よりも多い場合には、目標とする高圧の値を不純物量の推算結果が所定値よりも少ない場合の設定値より高く設定することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の冷凍空調装置。
- 情報を画像出力する表示手段または音声で出力する音声出力手段を備え、
前記不純物量推算手段は推算した不純物成分の量が所定の値を超えているか否かを判定し、判定結果を前記表示手段または前記音声出力手段に出力することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の冷凍空調装置。 - 圧縮機、放熱器、減圧装置、蒸発器を順次環状に接続して構成される冷媒回路を有し、冷媒として二酸化炭素を用いる冷凍空調装置に適用され、
冷媒充填時に、前記冷凍空調装置を停止するとともに二酸化炭素の臨界温度より高くかつ臨界温度近傍の温度での冷媒状態を計測するステップと、冷媒状態の計測結果に基づいて冷媒に混入している不純物成分の量を推算するステップと、を備えたことを特徴とする冷媒純度の推算方法。
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