JP5334909B2 - 冷凍空調装置並びに冷凍空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍空調装置並びにこの冷凍空調装置を備えた冷凍空調システムに関するものであり、特に冷凍空調装置の機器設置後やメンテナンス時の工程において、レシーバーを有する冷凍空調装置に充填されている冷媒量の不足を判定する機能に関するものである。
従来のレシーバーを有する熱源側ユニットと利用側ユニットが冷媒配管を介して接続されることによって構成される冷凍空調装置において、冷媒量の不足が発生すると冷凍空調装置の能力低下や構成機器の損傷を生じさせる原因になる。そこで、このような不具合の発生を防止するため、冷凍空調装置に充填されている冷媒量の不足を判定する機能を備えているものがある。
従来の冷媒量不足の判定方法では、レシーバーで分離された液冷媒を過冷却する過冷却器の出入口温度の温度差(過冷却度)を算出し、この温度差が設定値より減少したとき冷媒漏洩であると判断していた(例えば特許文献1参照)。
また、ファンにより冷媒圧力が所定値以上となるように制御しながら、過冷却器の出口における冷媒の過冷却度及び過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量(過冷却度、吐出圧力、外気温度、吸入圧力及び室内温度の基準値)の少なくとも一つに基づいて冷媒量の適否を判断していた(例えば特許文献2参照)。
特許第3601130号(第1頁、第5頁〜第6頁、第1図、第2図) 特許第4215022号(第1頁、第1図)
上記の通り、レシーバーを有する従来の冷凍空調装置では、レシーバーに余剰液冷媒がある場合、冷媒が漏洩してもサイクル内の運転状態量の変化として現れないため、冷媒量の不足を判定できない。そこで、レシーバーの余剰液冷媒がなくなった後の過冷却度の変化により冷媒量の不足を判定していた。
しかし、過冷却度の変化で冷媒量の不足を判断する従来の冷媒量不足判定手段では、一つの閾値のみを用いて冷媒量の不足を判定するため、2つの問題があった。第1の問題は、過冷却度が運転条件ごとに異なるということである。これにより、冷媒漏洩の判定において誤検知が起き易くなる。また、第2の問題は、レシーバーに余剰液冷媒が無くなった後の冷媒量の減少に対する過冷却度の低下速度が比較的緩やかであるということである。これにより、冷媒漏洩と判定する閾値に到達するまで時間がかかるため、その間に多量の冷媒が漏洩してしまう。
つまり、一つの閾値のみで冷媒量の不足を判定すると、閾値を高く設定すれば冷媒漏洩がなくても冷媒漏洩と判断してしまう誤検知が多くなり、閾値を逆に低く設定すると、冷媒漏洩と判定するまでに時間が長くかかり冷媒漏洩量が多くなってしまう。
そこで、冷媒量不足の判定精度を向上させるためには運転条件ごとに複数の判定閾値を決める必要が生じてくる。しかしながら、運転条件ごとに複数の閾値を決める作業は煩雑であるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、レシーバーに余剰液冷媒がなくなり次第、一つのパラメータで冷媒量の不足を従来よりも早期に判定できる冷凍空調装置並びにこの冷凍空調装置を備えた冷凍空調システムを得ることを目的とする。
また、凝縮器出口の冷媒の状態が二相状態になり次第、一つのパラメータで冷媒量の不足を従来よりも早期に判定できる冷凍空調装置を得ることを目的とする。
本発明に係る冷凍空調機は、圧縮機と熱源側熱交換器とレシーバーと空気過冷却器と二重管過冷却器とを有する熱源側ユニットと、利用側膨張弁と利用側熱交換器を有する少なくとも1つの利用側ユニットと、一端が熱源側ユニットの二重管過冷却器に接続され、他端が少なくとも1つの利用ユニットの利用側膨張弁に接続される少なくとも1つの第1の配管と、一端が熱源側ユニットの圧縮機に接続され、他端が少なくとも1つの利用ユニットの利用側熱交換器に接続される少なくとも1つの第2の配管と、を具備する主冷媒回路と、第1の配管から分岐し、主冷媒回路を流れる冷媒の一部をインジェクション量調整弁と二重管過冷却器を介して圧縮機にインジェクションするインジェクション回路と、を備え、熱源側熱交換器は圧縮機によって圧縮される冷媒の凝縮器として機能し、利用側熱交換器は熱源側熱交換器からレシーバー及び利用側膨張弁を介して送られる冷媒の蒸発器として機能し、空気過冷却器の出口エンタルピーを、主冷媒回路を流れる冷媒の循環量及び空気過冷却器を通過する風量に基づいて算出される空気過冷却器の温度効率から予測し、二重管過冷却器からインジェクション回路に流出する冷媒の乾き度を予測演算する予測演算手段と、この予測演算手段によって演算されたインジェクション回路に流出する冷媒の乾き度が所定の乾き度となるようにインジェクション量調整弁の開度を制御する制御手段と、二重管過冷却器の出口における冷媒の過冷却度または過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量の少なくとも1つに基づいて冷媒量の不足を判定する冷媒不足判定手段と、を備えたものである。
本発明によれば、制御手段がインジェクション回路出口の冷媒の乾き度を予測しながらインジェクション量調整弁の開度を制御するので、冷媒が漏洩してレシーバーから余剰液冷媒が無くなると二重管過冷却器の過冷却度が従来よりも急激に低下することから、閾値の設定が容易となり、なおかつ冷媒漏洩を早期に検知することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1の制御部周辺の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1における適正冷媒充填時のp−h線図である。 本発明の実施の形態1における冷媒量不足時のp−h線図である。 本発明の実施の形態1における適正冷媒充填時の熱源側熱交換器、空気過冷却器、二重管過冷却器の温度変化を表す図である。 本発明の実施の形態1における冷媒量不足時の演算値から想定される冷凍空調装置1のp−h線図である。 本発明の実施の形態1における冷媒量不足時の実際の冷凍空調装置1のp−h線図である。 本発明の実施の形態1における冷媒量不足時の熱源側熱交換器出口熱源側熱交換器、空気過冷却器、二重管過冷却器の冷媒の温度状態を示す図である。 従来の制御方法における冷媒量に対する空気過冷却器の過冷却度の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1における冷媒量に対する二重管過冷却器の過冷却度の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1における冷媒量に対する二重管過冷却器の温度効率の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1における冷媒量判定のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置1の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態2における冷媒量に対する空気過冷却器の温度効率の偏差Δεschexの変化を示す図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1により本発明を説明する。
<冷凍空調装置1の構成>
図1は本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の構成を示す冷媒回路図である。図1において、冷凍空調装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって倉庫を冷却したり、店舗で販売されている品物を冷却したり、することに利用される装置である。冷凍空調装置1は主として1台の室外ユニットである熱源側ユニット2と、それに並列に接続された複数台(本実施の形態では、2台)の室内ユニットである利用側ユニット4A、4Bと、熱源側ユニット2と利用側ユニット4A、4Bを接続する冷媒延長配管としての液冷媒延長配管6及びガス冷媒延長配管7とを備えている。この冷凍空調装置1の冷媒としては例えば、HFC系の混合冷媒であるR410Aが用いられる。
<利用側ユニット4>
利用側ユニット4A、4Bは、液冷媒延長配管6とガス冷媒延長配管7を介して熱源側ユニット2に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
利用側ユニット4A、4Bは同様の構成であるため、ここでは利用側ユニット4Aの構成のみを説明し、利用側ユニット4Bの構成については、それぞれ利用側ユニット4Aを構成する各部品のアルファベットがA、aの代わりにB、bを用い、各部の説明を省略する。
利用側ユニット4Aは主として冷媒回路10の一部を構成する利用側冷媒回路10aと利用側制御部32aと各種センサを備えている。この利用側冷媒回路10aは利用側膨張弁41Aと利用側熱交換器42Aを備えている。利用側膨張弁41Aは、利用側冷媒回路10aを流れる冷媒流量を調整する電子膨張弁であり、利用側熱交換器42Aの液側に接続される。利用側熱交換器42Aは、伝熱管と多数のフィンにより構成されたフィン&チューブ型熱交換器であり、冷媒の蒸発器として使用する。
また、利用側熱交換器42Aには空気を送風する利用側ファン43Aが設けられており、DCモーター43aによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等から構成されており、送風量を調整することが可能になっている。
<熱源側ユニット2>
熱源側ユニット2は、液冷媒延長配管6及びガス冷媒延長配管7を介して利用側ユニット4A、4Bに接続され、冷媒回路10の一部を構成する熱源側冷媒回路10cを備えている。
熱源側ユニット2は、主として冷媒回路10の一部を構成する熱源側冷媒回路10c、熱源側熱交換器23から利用側熱交換器42A、42Bへ送られる冷媒の一部を熱源側冷媒回路10cから分岐させて圧縮機21の中間圧部に戻すインジェクション回路71と各種センサ、および熱源側制御部31から構成されている。
熱源側冷媒回路10cは主に、圧縮機21と熱源側熱交換器23と、レシーバー25と、空気過冷却器22と二重管過冷却器26(26h)と、液側閉鎖弁28、ガス側閉鎖弁29から構成されている。インジェクション回路71は、インジェクション量調整弁72と二重管過冷却器26(26l)から構成されている。なお、液側閉鎖弁28、ガス側閉鎖弁29は、ボールバルブや、開閉弁、操作弁などの開閉動作が可能な弁であれば良い。
圧縮機21は運転容量を可変することが可能な圧縮機であり、たとえば、インバータにより制御されるモーターによって駆動される容積式圧縮機から構成されている。本実施の形態において圧縮機21は1台のみであるが、利用側ユニットの負荷に応じて、2台以上の圧縮機21が並列に接続されたものであっても良い。この場合、圧縮機21と熱源側熱交換器23と空気過冷却器22と二重管過冷却器26を有する並列に配された複数の熱源側ユニット2と、利用側膨張弁と利用側熱交換器を有する1つの利用側ユニット4が、接続配管を介して接続することにより主冷媒回路が構成される。
熱源側熱交換器23は、伝熱管と多数のフィンにより構成されたフィン&チューブ型熱交換器であり、冷媒の凝縮器として使用される。
また熱源側ユニット2は、熱源側ユニット2内に外気を吸入して熱源側熱交換器23で熱交換させる熱源側ファン27を有している。熱源側ファン27は、DCファンモーターからなるファンモーター27aを備えており、モーター回転数を変化させることにより風量を調整し、熱交換量を増減できるようになっている。
レシーバー25は、熱源側熱交換器23と空気過冷却器22の間に接続されており、利用側ユニットの負荷や凝縮温度、外気温度、圧縮機21の容量に応じて冷媒回路10内に発生する余剰液冷媒を溜めることができる容器である。
また、空気過冷却器22は熱源側熱交換器23と一体となっていても、別々の構成となっていても良い。空気過冷却器22と熱源側熱交換器23が別々の構成となる場合には、空気過冷却器22のためのファンが必要となる。
本実施の形態において、二重管過冷却器26は二重管式の過冷却器であり、熱源側熱交換器23で凝縮し、レシーバー25で一時的に貯留し、空気過冷却器22、二重管過冷却器26と順に流入する高圧の冷媒と、二重管過冷却器26を出て分岐した一部の冷媒を、インジェクション量調整弁72で膨張させた中間圧の冷媒を熱交換させるものである。高圧の冷媒は二重管過冷却器26hを通過することで過冷却度が付き、中間圧の冷媒は二重管過冷却器26lを通過することで乾き度が高い冷媒となり、圧縮機21の吐出温度を下げるため圧縮機21にインジェクションされる。
ここで、本実施の形態では、インジェクション回路71の入口は二重管過冷却器26の高圧側出口と液側閉鎖弁28の間にあるが、インジェクション回路71の入口はレシーバー25と空気過冷却器22の間に設置することも、空気過冷却器22と二重管過冷却器26の間に設置することも、レシーバー25に設置することも、熱源側熱交換器23とレシーバー25の間に設置することも可能である。
また本実施の形態では、インジェクション回路71の出口は、圧縮機21の中間圧部分に接続されているが、これは圧縮機21の低圧側吸入部、つまりアキュムレーター24から圧縮機21の間に接続されても良い。
なお、上記の冷凍空調装置1において冷媒との熱交換対象となる流体は空気であるが、これは水、冷媒、ブライン等でもよく、流体の供給装置はポンプ等でも良い。また、図1は利用側ユニット4A、4Bが2台の場合の構成例であるが3台以上の複数でもよく、1台でも良い。さらにそれぞれの利用側ユニット4の容量が大から小まで異なっても、全てが同一容量でも良い。
また、利用側膨張弁41A、41Bは、利用側ユニット4A、4Bに内蔵する構成としたが、熱源側ユニット2内の二重管過冷却器26と液側閉鎖弁28との間に設けて、熱源側ユニット2に内蔵する構成としても良い。
続いて、センサ類と制御部3について説明する。
圧縮機21の吐出側には温度を検出する吐出温度センサ33bが設置されている。二重管過冷却器26の高圧側26hの出口には二重管過冷却器高圧側出口温度センサ33dが設けられている。
これらの温度センサは冷媒配管に接するかあるいは挿入するように設けられ、冷媒温度を検出するようになっている。熱源側熱交換器23が設置される室外の周囲温度は、吸込み外気温度センサ33cによって検出される。
利用側熱交換器42Aには冷媒二相部の蒸発温度を検知するための利用側熱交入口温度センサ33hが設けられており、また、利用側熱交換器42Aの出口側には利用側熱交出口温度センサ33iが設けられている。
圧縮機21の吸入側には吸入温度センサ33aが設けられている。利用側熱交換器42が設置されている室内周囲空気温度は、利用側熱交換器42Bの吸込空気温度センサ33jによって検出される。 利用側ユニット4Aを構成するアクチュエータの制御を行うマイクロコンピュータやメモリ等を有する利用側制御部32aを備えており、熱源側制御部31と制御信号のやりとりを行うことができるようになっている。
吐出圧力センサ34bは圧縮機21の吐出側に設けられ、吸入圧力センサ34aは圧縮機21の吸入側に設けられる。図1の吸入圧力センサ34aと吐出圧力センサ34b間の位置に圧力、温度センサをそれぞれ設けることにより、アキュムレーター24の入口における冷媒の過熱度を検出することが可能となる。
ここで、吸入温度センサ33aの位置をアキュムレーター24の入口側としたのは、アキュムレーター24の入口における冷媒の過熱度を制御し、液冷媒がアキュムレーター24に戻らない運転を実現するためである。
なお、吸入圧力センサ34aの位置については図示の位置に限られたものではなく、ガス側閉鎖弁29から圧縮機21の吸入側に至るまでの区間であれば、何処の場所に設けられても良い。
熱源側熱交換器23の凝縮温度は、吐出圧力センサ34bの圧力を飽和温度に換算しても、熱源側熱交換器23に温度センサをつけても、熱源側熱交換器23出口に温度センサをつけても計測することが可能である。
図2は本発明の実施の形態1の制御部周辺の構成を示す図であり、空気調和装置の計測制御を行う制御部及びこれに接続されるセンサ類、アクチュエータ類の接続構成を表している。同図において、制御部3は本発明の冷媒量判定手段を構成するものであり、本実施の形態では熱源側ユニット2にメインである熱源側制御部31を、利用側ユニット4A、4Bに制御部の機能の一部を持つサブ制御部である利用側制御部32a、32bを設けて、メイン制御部とサブ制御部との間でデータ通信を行うことにより連携処理を行う制御部3として制御する構成となっており、温度、圧力などのセンサ類の測定を行う測定部3a、測定結果に基づき演算、比較、判定などの処理を行う演算部3b、演算結果に基づき、圧縮機21、弁類、ファンなどを駆動する駆動部3d、圧縮機の循環流量特性(高圧側温度と低圧側温度と圧縮機の周波数)、弁流量特性(弁の開度とCv値)および冷媒の物性値(飽和圧力、飽和温度、エンタルピーなど)を計算する近似式やテーブルなどや、判定閾値などを記憶する記憶部3cから構成されており、演算部3bは必要に応じて記憶部3cの記憶内容を参照、書き換えることが可能である。また、必要に応じて演算部3bが、記憶部3cに記憶された近似式又はデータテーブルのデータを用いてインジェクション回路出口の乾き度を予測演算することも可能である。これにより、温度センサ等を付加することなくインジェクション回路出口状態を把握することができる。
また、記憶部に記憶した圧縮機循環流量特性、弁流量特性及び冷媒エンタルピーの近似式又はデータテーブルのデータを用いて空気過冷却器の温度効率を算出することができ、冷媒量の不足を判定することができる。
上記の測定部3a、演算部3b及び駆動部3dは例えばマイコンにより構成され、記憶部8cは半導体メモリなどによって構成される。また、制御部3には、マイコンによる処理結果をLEDやモニタなどにより表示したり、警告音などを出力したり、電話回線、LAN回線、無線などの通信手段(図示せず)により遠隔地へ情報を出力する出力部3f、リモコンや基板上のスイッチ類からの操作入力、電話回線、LAN回線、無線などの通信手段(図示せず)からの通信データ情報を入力する入力部3eが接続されている。
遠隔地へ情報を出力する場合、冷凍空調装置と遠隔装置(図示せず)の双方に同一の通信プロトコルを有する通信手段(図示せず)を設け、冷凍空調装置と遠隔装置を有線またや無線などの通信回線(図示せず)で接続する必要があり、上記出力部3fおよび入力部3eは冷凍空調装置側の通信手段である。そして、冷凍空調装置1の演算手段3bは、二重管過冷却器26の出口における冷媒の過冷却度または過冷却度の変動に応じて変動する二重管過冷却器26の性能を表す演算値を出力部3f(通信手段)を介して遠隔装置へ送信し、遠隔装置の冷媒不足判定手段(図示せず)は、入力部3e(通信手段)を介して冷凍空調装置1から受信した過冷却熱交換器の出口における冷媒の過冷却度情報または二重管過冷却器26の性能を表す演算値に基づいて冷媒量の不足を判定する。
このように遠隔で冷媒の量を管理することにより、異常を早期に発見することができ、早期に修理することができる。
なお、上記の構成例では熱源側ユニット2にメインである熱源側制御部31を、利用側ユニット4A、4Bに制御部の機能の一部を持つサブ制御部である利用側制御部32a、32bを設けて、メイン制御部とサブ制御部との間でデータ通信を行うことにより連携処理を行う制御部3として制御する構成としたが、制御部3を熱源側ユニット2に内蔵する構成や、利用側ユニット4A、4Bに全ての機能を持つ制御部を設置する構成、或いはこれらの外部に制御部3を別置する形態などとしても良い。
<実施の形態1の基本的な冷凍サイクルの説明(適正冷媒量充填時)>
図3は本発明の実施の形態1における適正冷媒充填時のp−h線図である。
次に本実施の形態1の基本的な冷凍サイクルについて図1、図3に基づき説明する。以下は冷媒が適正量充填されている際の冷凍空調装置の挙動を示したものである。
まず、主冷媒回路の冷媒の流れについて説明を行う。
圧縮機21により圧縮された冷媒は、高温高圧ガス冷媒となり熱源側熱交換器23へ至り、熱源側ファン27の送風作用により凝縮液化し、レシーバー25に至り、一時的にレシーバー25内に貯留する。
ここでレシーバー25には利用側ユニット4A、4Bの運転負荷や、外気温度、凝縮温度に応じて生じる、冷媒回路10内の余剰液冷媒が溜まる。このときの凝縮温度は吐出圧力センサ34bの圧力を飽和温度換算して算出する。
なお、本実施の形態には記載していないが、熱源側熱交換器23に温度センサをつけても、熱源側熱交換器23出口に温度センサをつけても計測することが可能である。
レシーバー25に貯留した液冷媒は、空気過冷却器22、二重管過冷却器26にてさらに過冷却度が付く。この時二重管過冷却器26の出口の過冷却度は、上記凝縮温度から、二重管過冷却器出口温度センサ33dの温度を差し引くことで求められる。
液冷媒はその後液側閉鎖弁28及び液冷媒延長配管6を経由して利用側ユニット4A、4Bに送られ、利用側膨張弁41A、41Bにより減圧されて低圧の気液二相冷媒となる。
気液二相冷媒は蒸発器である利用側熱交換器42A、42Bにて利用側ファン43A、43Bの送風作用によりガス化する。この時の蒸発温度は利用側液温度センサ33e、33hにて計測され、利用側ガス温度センサ33f、33iの値からそれぞれの蒸発温度を差し引くことによりそれぞれの利用側熱交換器42A、42Bの出口における冷媒の過熱度が求められる。
利用側熱交換器42A、42Bを通過したガス冷媒は、ガス冷媒延長配管7、ガス側閉鎖弁29、アキュムレーター24を経て、圧縮機21へ戻る。
次にインジェクション回路内の冷媒の流れについて説明を行う。
インジェクション回路71の入口は二重管過冷却器26の高圧側26hの出口と液側閉鎖弁28の間にあり、二重管過冷却器26により過冷却された高圧液冷媒の一部を分岐させ、インジェクション量調整弁72で減圧させ、中間圧の二相冷媒にした後、二重管過冷却器26の中間圧側26lに流入し、二重管過冷却器26の高圧側26hの高圧液冷媒と熱交換し、熱源側冷媒回路10cを流れる高圧液冷媒を過冷却させ、インジェクション回路71を流れる冷媒は蒸発ガス化し、圧縮機21のインジェクション部に流入し、高圧である吐出部の冷媒温度を下げる働きを行なう。
(冷媒量不足時)
図4は本発明の実施の形態1における冷媒量不足時のp−h線図である。
次に冷媒漏洩する仮定の冷凍空調装置の挙動について図1、図3、図4を用いて示す。冷凍空調装置1の冷媒が漏洩すると、まずレシーバー25に余剰液冷媒が貯留している場合はその余剰液冷媒量が減少する。レシーバー25の余剰液冷媒が存在する間は、その他の要素機器の冷媒状態は、図3に示される状態と同じであり変化しない。
さらに冷媒が漏洩すると、次の段階として、レシーバー25内の余剰液冷媒がなくなる。余剰液冷媒がなくなり、凝縮器である熱源側熱交換器23の出口の冷媒状態が二相状態となった場合の冷凍サイクルのp−h線図を図4に示す。
熱源側熱交換器23の出口の冷媒状態が二相状態(図4点の「い'」)となると、それに伴い空気過冷却器22の出口、二重管過冷却器26の出口のエンタルピーが上昇し、図4の点「う'」、「え'」となり、図4のp−h線図の左側の低いエンタルピーが全体的に高い値となる。
前述のようにレシーバー25の余剰液冷媒が無くなると、熱源側熱交換器23、空気過冷却器22、二重管過冷却器26の冷媒状態が変化するため、空気過冷却器22の出口温度と凝縮温度の差である過冷却度をとり、その値がある閾値よりも小さくなったら冷媒量不足であるとして冷媒の漏洩を検知していた。
図9は従来の制御方法における冷媒量に対する空気過冷却器22の過冷却度の変化を示す図である。次に図9の概要を示す。横軸に冷媒量を、縦軸に空気過冷却器22の過冷却度をとる。冷媒量が少なくなると、レシーバー25に余剰液冷媒が無くなった時点(点E)で空気過冷却器22の過冷却度が低下し始め、ある設定閾値よりも低下したら冷媒の漏洩と判定する。
しかし、この空気過冷却器22の過冷却度は運転状態A、Bのように、運転状態により大きく値が変動することから、誤検知がないように冷媒漏洩判定閾値を低く設定する必要がある。
また、冷媒減少に対する空気過冷却器22の過冷却度の低下割合が小さく、つまりレシーバー25の余剰液冷媒が無くなったE点からの過冷却度の低下の傾きが比較的緩くなっている。
よって、判定閾値を低くすることと、冷媒減少に対する過冷却度の低下が比較的緩いという2つの事由から、冷媒の漏洩を検知するまでに時間がかかり、冷媒の漏洩量が多くなってしまうという問題があった。
そこで、本実施の形態ではインジェクション量の制御と冷媒漏洩の検知方法を組み合わせることにより、従来よりも早く検知する方法について説明する。ここでは、レシーバー25から余剰液冷媒が無くなったら即座にインジェクション量制御弁72を閉じる方向に制御する。このインジェクション量の制御方法について、下記に示す。
(インジェクション制御)
インジェクション量の制御は、この冷媒回路に設けられている吸入圧力センサ、吐出圧力センサ、吸入温度センサ、吐出温度センサ、過冷却熱交換器高圧側出口温度センサのセンサ情報を用いて、インジェクション回路出口の冷媒の乾き度Xmoを推測し、このXmoが目標値よりも大きければインジェクション量調整弁の開度を開く方向へ、Xmoが目標値よりも小さければ閉じる方向へ動かし、インジェクション回路出口の冷媒の乾き度が目標値となるようインジェクション量調整弁の開度を調整する制御である。
本実施の形態では、冷媒としてR410Aを用いており所定の乾き度とは飽和ガス状態(Xmo=1)のことを示すが、冷媒によっては多少湿った状態である場合もある。
具体的なインジェクション回路出口の冷媒の乾き度Xmoは、下記数式(1)から算出する。
まず、インジェクション中間圧の飽和ガス、飽和液エンタルピーHsg、Hslとインジェクション出口エンタルピーHmoを用いて、インジェクション出口の冷媒の乾き度Xmoを数式(1)により算出する。
Figure 0005334909
飽和ガス、飽和液エンタルピーHsg、Hslは吐出圧力の情報を用いて算出することができる。
インジェクション出口エンタルピーHmoは、熱源側冷媒回路10cを流れる冷媒循環量Grhigh、インジェクション冷媒循環量Grinj、空気過冷却器出口エンタルピーHschex、二重管過冷却器26の高圧側出口のエンタルピーHscc、および二重管過冷却器26の中圧側入口のエンタルピーHmiを用いて次の式で表される。
Figure 0005334909
ここで、数式(2)は二重管過冷却器26の高圧側26hの熱交換量と中間圧側26lの熱交換量が等しいという下記式を、インジェクション回路71の出口のエンタルピーHmoで整理したものである。
Figure 0005334909
ここで、熱源側熱交換器23を流れる冷媒循環量Grhighは、圧縮機21に吸入される冷媒量Grlowとインジェクション冷媒循環量Grinjの和である。
圧縮機21に吸入される冷媒量Grlowは、予め複数の圧縮機21に対して単体の試験を行い、そのデータを用いて吐出圧力、吸入圧力、圧縮機周波数、圧縮機吸入温度から算出することができる。
インジェクション冷媒循環量Grinjはインジェクション量調整弁の開度情報を用いて、算出することができる。
二重管過冷却器26の高圧側出口エンタルピーHsccは吐出圧力センサ34bの吐出圧力と二重管過冷却器高圧側出口温度センサ33dの温度から算出できる。
空気過冷却器出口エンタルピーHschexについては、空気過冷却器22の出口に温度センサを設けて算出することもできるが、温度センサを設けることは行なわず、空気過冷却器22の温度効率から予測する。
次にその空気過冷却器出口エンタルピーHschexの予測方法を述べる。
(空気過冷却器出口エンタルピーHschexの予測方法)
空気過冷却器出口エンタルピーHschexは、空気過冷却器22の温度効率εschexを熱源側冷媒回路10cを流れる冷媒循環量と空気過冷却器22を通過する空気過冷却器ファン35の風量を用いて算出する。
具体的には、下記式を用いて空気過冷却器出口温度Tschexを算出し、算出したTschexと吐出圧力を用いて空気過冷却器22の出口のエンタルピーHschexを算出する。
Figure 0005334909
Figure 0005334909
Figure 0005334909
Tc:凝縮温度、Ta:外気温度、εschex:空気過冷却器22の温度効率、εschex(STD):基準条件での空気過冷却器22の温度効率、NTUr:冷媒移動単位数、NTUr(STD):基準条件での冷媒移動単位数、γ:NTUrとNTUr(STD)の比率、Ga:空気過冷却器22を通過する風量、Ga(STD):基準条件での空気過冷却器22を通過する風量、Grhigh:熱源側冷媒回路を流れる冷媒循環量、Grhigh(STD):基準条件での熱源側冷媒回路を流れる冷媒循環量
数式(4)、(5)、(6)の導出方法については以下に述べる。
(数式(4)の導出方法)
数式(4)は以下の空気過冷却器22の温度効率を示す式を空気過冷却器22の出口の温度Tschexについて整理したものである。
Figure 0005334909
同様に、二重管過冷却器26の温度効率を示す式は下記で表される。
Figure 0005334909
図5は本発明の実施の形態1における適正冷媒充填時の熱源側熱交換器23、空気過冷却器22、二重管過冷却器26の温度変化を表す図である。
次に温度効率の概要を図5を参照しながら下記に示す。
温度効率とは、過冷却器の効率を示すもので、最大取り得る温度差を分母に、実際の温度差を分子に取ったものである。空気過冷却器22の場合、最大とり得る温度差は凝縮温度(点「い」)と外気温度の差Aで、実際に取り得る温度差は凝縮温度(点「い」)と空気過冷却器22の入口の温度(点「う」)の差Bである。二重管過冷却器26の場合は、最大とり得る温度差は二重管過冷却器26の出口の温度(点「う」)と二重管過冷却器26の中間圧の温度(点「き」〜「く」)の温度差Cで、実際の温度差は二重管過冷却器26の入口の温度(点「う」)と二重管過冷却器26の出口の温度(点「え」)の差Dとなる。
(数式(6)の導出方法)
空気過冷却器22の温度効率は数式(10)の冷媒移動単位数NTUrを用いて数式(9)で算出する。
Figure 0005334909
Figure 0005334909
数式(10)のNTUrは空気過冷却器22の前面風速Vafのα乗と、空気過冷却器22の高圧側を通る冷媒循環量Grの-1乗に比例する。空気過冷却器22の風量Ga、冷媒流量Grが変化するとNTUrも変化する。
NTUrの基準値をNTUr(STD)とすると、基準値である空気過冷却器22の前面風速基準値Vaf(STD)、冷媒流量基準値Gr(STD)から空気過冷却器22の前面風速がVaf、冷媒流量がGrと変化した際の変化割合をγとするとγは、下記式で表わされる。
Figure 0005334909
空気過冷却器22の前面風速Vafは空気過冷却器22の風量Gaを空気過冷却器22の前面面積Aで割ったものなので数式(12)で算出することができる。なお、風量Gaは空気過冷却器ファン35(熱交換器ファンを構成する)の駆動によって供給される風の単位時間当たりの風量である。
Figure 0005334909
数式(11)に数式(12)を代入すると、数式(6)が導出される。
(数式(5)の導出方法)
次に数式(5)の導出方法を下記に示す。
数式(9)を変形すると数式(13)が、数式(13)の両辺対数をとると数式(14)が導出される。
Figure 0005334909
Figure 0005334909
導出された数式(13)、(14)を整理し数式(11)に代入すると数式(15)が算出される。
Figure 0005334909
数式(15)を整理して、両辺対数をとると数式(16)が導出され、εについて整理すると数式(5)が導出される。
Figure 0005334909
以上により、制御部3は空気過冷却器の出口のエンタルピーを予測し、その値を用いてインジェクション回路出口の冷媒の乾き度Xmoを予測することができ、予測されたインジェクション回路出口の冷媒の乾き度Xmoが目標値となるようにインジェクション量調整弁72を制御することができる。
(インジェクション回路出口の冷媒の乾き度Xmoを予測制御した場合の冷凍サイクルの挙動)
次に、前述したインジェクション制御を用いた場合、冷凍サイクルの変化を示す。
(適正冷媒量充填時)
まず、適正冷媒量が充填されている場合の冷凍空調装置1の冷凍サイクルを図3を参照しながら説明する。
適正冷媒量が充填されている場合、凝縮器である熱源側熱交換器23の出口は飽和液となり、レシーバー25に余剰液冷媒が貯留する(点「い」)。レシーバー25の出口においても冷媒の状態は飽和液のままであり、空気過冷却器22、二重管過冷却器26でさらに過冷却が付き、各過冷却器の出口の冷媒の状態はそれぞれ点「う」、点「え」となる。インジェクション量は、前述したように、二重管過冷却器26の高圧側26hと中間圧側26lの熱交換量が等しくなることを用いて、インジェクション回路出口状態が飽和ガスとなるように制御されることから、インジェクション回路出口(点「く」)は飽和ガスとなる。
(冷媒量不足時)
次に、冷媒量が不足し、レシーバー25に余剰液冷媒がない状態において、上述の方法でインジェクション量を制御した場合の各要素出入口における冷媒の状態を示したp−h線図を図6に示す。レシーバー25に余剰液冷媒が無くなると、前述の図4で示したように熱源側熱交換器23の出口において冷媒は二相状態(点「い'」)となり、空気過冷却器22の出口、二重管過冷却器26の高圧側26hの出口に冷媒が適正量充填されているときに比べてエンタルピーの値が上昇し、全体的に右に寄るようになる(点「う'」、「え'」参照)。
この時、図6の空気過冷却器22の入口における冷媒の状態は飽和ガス(点「イ'」)であるという前提で空気過冷却器22の出口における冷媒の状態を点「ウ'」と予測する。二重管過冷却器26の出口における冷媒の状態は二重管過冷却器26の高圧側出口に設置された温度センサ33dの検知温度から点「エ'」となるため、二重管過冷却器26による過冷却度は適正冷媒量が充填されている場合よりも小さくなる。
前述のインジェクション制御では、この二重管過冷却器26の高低圧の熱交換量が一致することを基本にインジェクション回路出口が飽和ガスとなるように制御しているため、制御部3は小さくなった二重管過冷却器26の高圧側エンタルピーに合わせて、中間圧側にエンタルピーも小さくなるようにインジェクション量を減少させる。即ち、制御部3はインジェクション量調整弁72を絞るように制御する。
図7は、本発明の実施の形態1における冷媒量不足時の実際の冷凍空調装置1のp−h線図である。また、図8は、本発明の実施の形態1における冷媒量不足時の熱源側熱交換器出口、空気過冷却器、二重管過冷却器26の冷媒温度状態を示す図である。インジェクション量調整弁を絞ることにより、インジェクション中間圧出口の冷媒は過熱状態の点「く'」となる。
インジェクション量を絞り、インジェクション回路出口の冷媒が過熱状態であることから、二重管過冷却器26の性能が低下し、実際の二重管過冷却器26による過冷却度も急速に低下する。よって更に推算される二重管過冷却器26の過冷却度と二重管過冷却器26の性能を示す温度効率が急速に低下する。
この時の冷媒量に対する二重管過冷却器26による過冷却度の変化を図10に、二重管過冷却器26の温度効率の変化を図11に示す。横軸の右側が適正量で左に移動するに従い冷媒量が減少する。
冷媒量が減少し、レシーバー25に余剰液冷媒が無くなるとその時点(点E)で二重管過冷却器26の過冷却度と温度効率は急速に低下する。よって一つの閾値により従来よりも早期に冷媒漏洩を検知することができる。
過冷却度は運転条件により変動が大きいので、どの条件でもより早期に検知する場合には、運転条件による変動が少ない二重管過冷却器26の温度効率を用いて検知することが望ましい。
以上により、レシーバー25の余剰液冷媒がなくなると、制御部3によってインジェクション量調整弁が閉まるように制御され、二重管過冷却器26の過冷却度、もしくは二重管過冷却器26の温度効率が低下することから、二重管過冷却器26の過冷却度、もしくは二重管過冷却器26の温度効率の値の変化を用いて、冷媒量不足を検知し、冷媒漏洩判定や冷媒充填判定などに活用する。
(冷媒量判定の流れ)
図12は本発明の実施の形態1における冷媒量判定のフローチャートである。
次に、過冷却度を用いた冷媒量判定の方法について図12のフローチャートに基づき説明する。なお、以下に説明する冷媒量判定方法は、機器設置初期の冷媒充填運転や、メンテナンスのために冷媒を一度排出して再度充填する際などに適用しても良い。また、冷媒量判定運転は有線または無線での外部からの操作信号を制御部30に伝えることにより実施しても良い。
ステップST1では、通常運転制御を行う。通常運転制御は、制御部3が、運転時の冷凍サイクル各部の圧力、温度などの運転データを測定し、凝縮温度、蒸発温度、インジェクション出口の冷媒の乾き度など目標値からの偏差などの制御値を演算し、各アクチュエータを制御すること、により行う。以下、各アクチュエータの動作について説明する。
制御部3は、冷凍サイクルの蒸発温度(吸入圧力センサ34aの圧力を飽和温度換算した温度など)の出力が目標値(例えば0℃)と一致するように圧縮機21の運転周波数を制御する。現在の蒸発温度が目標値より高い場合には周波数を上昇させる、目標値より低い場合には周波数を下降させるなどである。
また、制御部3は、冷凍サイクルの凝縮温度(吐出圧力センサ34bの圧力を飽和温度換算した温度など)が目標値(例えば45℃)と一致するように熱源側熱交換器23に空気を送風する熱源側ファン27の回転数を制御する。
現在の凝縮温度が目標値より高い場合には熱源側ファン27の回転数を大きくする、低い場合は小さくするなどである。
さらに制御部3は各種センサから得られた情報からインジェクション回路71の出口の冷媒の乾き度を演算し、インジェクション回路71の出口の冷媒の乾き度が目標乾き度となるようインジェクション量調整弁72の開度を調整する。現在のインジェクション回路71の出口の冷媒の乾き度が大きい場合はインジェクション量調整弁72を開き、小さい場合はインジェクション量調整弁72を閉じるなどである。
さらに制御部3は利用側熱交換器4Aに空気を送風する利用側ファン43Aの回転数を利用側制御部32aで設定される回転数で運転すると共に、利用側熱交換器4Bに空気を送風する利用側ファン43Bの回転数を、利用側制御部32bで設定される回転数で運転する。
ステップST2では、制御部3は、二重管過冷却器26の高圧側26hの出口の過冷却度の検知、もしくは過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量の演算を行う。ここで、運転状態量の例として、二重管過冷却器26の温度効率、圧縮機の吐出温度、利用側膨張弁41Aの開度、利用側膨張弁41Bの開度、インジェクション量調整弁72の開度等が挙げられる。制御部3は、これらの運転状態量の内の少なくとも1つの演算を行う。
ステップST3では、制御部3は、ステップST1の運転制御が安定しているかを判別する。判定の結果がYESであればステップST3へ、NoであればRETURNへ移動し、もう一度STARTからの動作を繰り返す。なお、上記の制御目標値の安定判定に加えて、アキュムレーター24内の液冷媒を完全に蒸発させてガス状態とするために、圧縮機21の起動からの運転時間が所定時間以上か否かの判定条件と、吸入温度センサ33aから吸入圧力センサ34aの飽和温度換算した値を引いた圧縮機吸入過熱度が所定の温度(例えば3℃)以上か否かの判定条件を加えても良い。これにより液冷媒がアキュムレーター24内に溜まり、冷媒分布に偏りが生じて正確な冷媒量が判定できなくなるという不都合を回避することができる。
ステップST4では、制御部3は、冷媒量判定パラメータとその基準値を比較することにより冷媒量適否の判定を行う。具体的には、二重管過冷却器26の過冷却度SCCと判定閾値SCCmの偏差量ΔSCC(=SCC−SCCm)を求め、ΔSCCが正の値であるか否かを判定する。冷媒判定パラメータが、二重管過冷却器26の温度効率εsccや、インジェクション量調整弁の開度等であっても、制御部3は、過冷却度の場合と同様に、判定閾値と比較を行い、偏差量が正か負かで冷媒量不足の判定を行う。偏差量が正の場合には適正量冷媒が充填されていると判断しステップST5へ移る。偏差量が負の場合には、制御部3は、冷媒量不足と判断しステップST6へと移る。この際、二重管過冷却器26の過冷却度SCCは瞬時値を用いるよりも、時間的に異なる複数の過冷却度SCCの移動平均をとることが望ましく、移動平均を取ることでサイクルの安定も考慮することができる。なお、判定閾値SCCmは、予め制御部3内の記憶部3cに記憶していても、リモコンや基板上のスイッチ類などの入力部3eからの入力や、遠隔地からの通信データに基づいて設定しても良い。
ステップST4での冷媒量判定結果が適性範囲内の場合には、制御部3は、ステップST5で冷媒量適性の出力を行う。出力の方法は、制御部3の基板上に配置されたLEDや液晶などの出力端末での表示出力、遠隔地への通信データ出力などが可能である。
冷媒量が不足している場合には、制御部3は、冷媒量異常の旨の警報出力をステップST6にて行う。出力の方法は、ステップST5同様、制御部30の基板上に配置されたLEDや液晶などの出力端末での表示出力、遠隔地への通信データ出力などが可能である。また、異常の場合は緊急を要すため、電話回線などを通じて、サービスマンへ異常発生を直接出力し、報知する方法としても良い。
上記説明のように、冷媒の乾き度を予測してインジェクション量を調整することにより冷媒が漏洩してレシーバー25に余剰液冷媒がなくなると過冷却度または、過冷却度に応じて変動する運転状態量が減少するという現象を用いて冷媒量の不足を判定することにより、早期に冷媒量の不足判定を行うことができる。
なお、上記の運転制御では、凝縮温度や蒸発温度を特定する制御はしていないが、例えば、凝縮温度、蒸発温度が一定になるように制御しても良いし、圧縮機21の運転周波数と熱源側ユニット2の熱源側ファン27の回転数を一定値として凝縮温度と蒸発温度制御を行わない運転や、凝縮温度もしくは蒸発温度のいずれかひとつのみを目標値になるように制御しても良い。
このように冷凍空調装置の運転状態を一定の条件に制御することにより、二重管過冷却器26の過冷却度や過冷却度に応じて変動する運転状態量の変動が小さくなり、閾値の決定が容易となり、冷媒量不足の判定が行いやすくなる。
また、制御部3は、冷媒量不足判定手段として機能するだけでなく、冷媒量の判定結果に基づいて冷媒漏洩の有無を判定することも可能である。これにより、冷媒漏洩量を少なくすることができる。
また、上記の通り、冷媒量判定方法は、機器設置初期の冷媒充填運転や、メンテナンスのために冷媒を一度排出して再度充填する際などに適用しても良い。これにより、充填作業の時間短縮、作業者の負荷軽減を行なうことができる。
また、冷媒量不足検知を二重管過冷却器26の性能を表す温度効率を用いて行なうことにより、温度効率の運転状態による変動が少ないため、検知閾値を容易に決定でき、なおかつ運転状態によらず早期に冷媒量の不足を検知することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、レシーバー25の余剰液冷媒が無くなり次第、これを二重管過冷却器26の出口における冷媒の過冷却度の低下により検出し、検出結果に基づいて冷媒量の不足を判定する形態について述べたが、凝縮器出口の冷媒の状態が液冷媒からガス冷媒を含む二相状態になり次第、これを検出して冷媒量の不足と判定しても良い。本実施の形態2ではこのような形態について説明する。
<機器構成>
実施の形態2の構成について図13を参照して説明する。
図13は本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置1の冷媒回路図である。図13において、図1と同一部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。本実施の形態2では、図13に示すように実施の形態1の二重管過冷却器26とインジェクション回路、インジェクション量調整弁72を取り除いている。また、温度センサ33kは空気過冷却器22の出口の温度を計測する。
なお、本実施の形態において圧縮機21は1台のみであるが、利用側ユニットの負荷に応じて、2台以上の圧縮機21が並列に接続されたものであっても良い。この場合、圧縮機21と熱源側熱交換器23と空気過冷却器22を有する並列に配された複数の熱源ユニット2と、利用側膨張弁41と利用側熱交換器42を有する利用側ユニット4が、接続配管を介して接続することにより主冷媒回路が構成される。
冷凍空調装置の冷凍サイクルの挙動についても、二重管過冷却器26によって過冷却度が上昇する部分と圧縮機21にインジェクションの部分がなくなり、その他のサイクルの挙動は実施の形態1と同一となる。実施の形態1と2で大きく異なる部分は、冷媒量不足の検知方法で、以下に冷媒量不足の検知方法の詳細を記載する。
<冷媒量の不足判定方法>
冷媒量の不足判定方法を下記に示す。まず空気過冷却器22を通過する風量Gaと冷媒循環量Grhighを用いて数式(5)、(6)から空気過冷却器22の第1の温度効率εschex1を算出する。次に熱源側熱交換器23の凝縮温度Tcと外気温度Ta、空気過冷却器出口温度Tschexを用いて数式(7)から空気過冷却器22の第2の温度効率εschex2を算出する。このようにして算出した第1の温度効率と第2の温度効率の偏差Δεschexを下記の数式(17)で算出する。
Figure 0005334909
図14に示すようにΔεschexがある任意の値(例えば0.1)以上となれば、レシーバー25の余剰液冷媒がなくなり、熱源側熱交換器23の出口における冷媒の状態が二相となり空気過冷却器による過冷却が減少することを示すことになるので、従来の過冷却度の検知よりも冷媒漏洩の早期検知が可能となり、また検知閾値の設定も簡易的になる。
なお、上記の例では冷媒量の不足判定手段を冷凍空調装置に設けたが、これに限る必要はなく、リモートコントローラなどの遠隔装置に設けても良い。この場合には、冷凍空調装置1と遠隔装置(図示せず)の双方に通信手段(図示せず)を設け、冷凍空調装置1と遠隔装置を通信回線で接続する。そして、冷凍空調装置1の演算手段である制御部3は、上記と同様にして第1の温度効率と第2の温度効率を算出し、この算出した第1の温度効率と第2の温度効率を通信手段を介して遠隔装置へ送信する。遠隔装置の冷媒不足判定手段は、前記第2の通信手段を介して前記冷凍空調装置から受信した第1の温度効率と第2の温度効率を上記と同様に比較し、双方の偏差Δεschexを算出し、この偏差Δεschexに基づいて冷媒量の不足を判定する。
また、上記の例では、1つの熱源側ユニットに複数の利用側ユニットを接続した例について説明したが、逆の場合でも良い。即ち、複数の熱源側ユニットに1つの利用側ユニットを接続しても良い。この場合も同様の効果を奏する。
本発明を利用すれば、熱源側ユニット2と利用側ユニット4A、4Bとが接続配管を介して接続された冷凍空調装置1において、冷媒量の不足を従来よりも早期に判定できるようになるため、製品信頼性が向上し、大気中に放出される冷媒を減少させることができる。また、冷媒充填時にはシステムに応じて適正量冷媒を充填することができる。
1 冷凍空調装置、2 熱源側ユニット、3 制御部、4、4A、4B 利用側ユニット、6 液冷媒延長配管、7 ガス冷媒延長配管、10 冷媒回路、10a、10b 利用側冷媒回路、10c 熱源側冷媒回路、21 圧縮機、22 空気過冷却器、23 熱源側熱交換器、24 アキュムレーター、25 レシーバー、26 二重管過冷却器、27 熱源側ファン、27a ファンモーター、28 液側閉鎖弁、29 ガス側閉鎖弁、31 熱源側制御部、32a,32b 利用側制御部、33a〜33k 温度センサ、34a 吸入圧力センサ、34b 吐出圧力センサ、35 空気過冷却器ファン、41、41A、41B 利用側膨張弁、42、42A、42B 利用側熱交換器、43A、43B 利用側ファン、71 インジェクション回路、72 インジェクション量調整弁。

Claims (8)

  1. 圧縮機と熱源側熱交換器とレシーバーと空気過冷却器と二重管過冷却器とを有する熱源側ユニットと、利用側膨張弁と利用側熱交換器を有する少なくとも1つの利用側ユニットと、一端が前記熱源側ユニットの二重管過冷却器に接続され、他端が前記少なくとも1つの利用ユニットの利用側膨張弁に接続される少なくとも1つの第1の配管と、一端が前記熱源側ユニットの圧縮機に接続され、他端が前記少なくとも1つの利用ユニットの利用側熱交換器に接続される少なくとも1つの第2の配管と、を具備する主冷媒回路と、
    前記第1の配管から分岐し、前記主冷媒回路を流れる冷媒の一部をインジェクション量調整弁と前記二重管過冷却器を介して前記圧縮機にインジェクションするインジェクション回路と、を備え、
    前記熱源側熱交換器は前記圧縮機によって圧縮される冷媒の凝縮器として機能し、前記利用側熱交換器は前記熱源側熱交換器から前記レシーバー及び前記利用側膨張弁を介して送られる冷媒の蒸発器として機能し、
    前記空気過冷却器の出口エンタルピーを、前記主冷媒回路を流れる冷媒の循環量及び前記空気過冷却器を通過する風量に基づいて算出される前記空気過冷却器の温度効率から予測し、前記二重管過冷却器から前記インジェクション回路に流出する冷媒の乾き度を予測演算する予測演算手段と、
    この予測演算手段によって演算された前記インジェクション回路に流出する冷媒の乾き度が所定の乾き度となるように前記インジェクション量調整弁の開度を制御する制御手段と、
    前記二重管過冷却器の出口における冷媒の過冷却度または前記過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量の少なくとも1つに基づいて冷媒量の不足を判定する冷媒不足判定手段と、を備えた
    ことを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 前記冷媒不足判定手段は、
    冷媒量の不足判定結果に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の冷凍空調装置。
  3. 前記冷媒不足判定手段は、
    冷媒量の不足判定結果に基づいて冷媒が必要充填量だけ充填されたか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の冷凍空調装置。
  4. 前記冷媒不足判定手段は、
    前記圧縮機の起動から経過した時間が所定の時間を超えたか否かを冷媒不足の判定条件に加える
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の冷凍空調装置。
  5. 前記圧縮機の吸入温度を検知する吸入温度検知手段と、
    前記圧縮機の吸入圧力を検知する吸入圧力検知手段と、を備え、
    前記演算手段は、前記吸入温度検知手段の出力と前記吸入圧力検知手段の出力に基づいて前記圧縮機の吸入過熱度を算出し、
    前記冷媒不足判定手段は、前記圧縮機の吸入過熱度起動が所定の値以上か否かを冷媒不足の判定条件に加える
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の冷凍空調装置。
  6. 前記過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量は、前記二重管過冷却器の性能を表す演算値である
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。
  7. 前記二重管過冷却器における前記主冷媒回路を循環する冷媒の流量特性、前記インジェクション回路を流れる冷媒の流量特性及び冷媒エンタルピーのそれぞれを近似式又はデータテーブルとして記憶する記憶部を備え、
    前記予測演算手段は、前記記憶部に記憶した近似式又はデータテーブルのデータを用いて前記インジェクション回路出口の乾き度を予測演算する
    ことを特徴とする請求項1または請求項に記載の冷凍空調装置。
  8. 請求項に記載の冷凍空調装置と、この冷凍空調装置と通信回線で接続され、前記冷媒不足判定手段が搭載された遠隔装置とを備え、
    前記冷凍空調装置は、さらに第1の通信手段を備え、
    前記遠隔装置は、前記第1の通信手段と通信を行う第2の通信手段と、を備え、
    前記冷凍空調装置の制御手段は、
    前記過冷却熱交換器の出口における冷媒の過冷却度または前記過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量の少なくとも1つを前記第1の通信手段を介して前記遠隔装置へ送信し、
    前記遠隔装置の冷媒不足判定手段は、
    前記第2の通信手段を介して前記冷凍空調装置から受信した前記過冷却熱交換器の出口における冷媒の過冷却度情報または前記過冷却度の変動に応じて変動する運転状態量の少なくとも1つに基づいて冷媒量の不足を判定する
    ことを特徴とする冷凍空調システム。
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