JP2008196395A - エンジンカバー - Google Patents

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晴彦 野々垣
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Abstract

【課題】エンジンカバーに一体に設けられる取付座の強度を確保しつつ、取付孔に対するラバーマウントの組み付け容易性を向上させる。
【解決手段】このエンジンカバー1は、カバー本体部10と、カバー本体部10に一体に設けられ、円形取付孔30が貫設された取付座板部20と、円形取付孔30に組み付けられて保持されたラバーマウントとを備えている。円形取付孔30は、ラバーマウントの嵌合首部の外形状に対応する円弧を有する少なくとも1個の円弧状嵌合凹部31と、円形取付孔30の円周上の少なくとも1箇所に設けられた逃げ凹部32とからなる。逃げ凹部32は、円形取付孔30に対するラバーマウントの組み付け時に、ラバーマウントの係止頭部が部分的に進入することを許容する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンを覆うためのエンジンカバーに関し、詳しくはエンジンに対して取り付けられる取付部における構造を改良したエンジンカバーに関する。
車両用エンジンには、例えばシリンダヘッド上面を覆うことで、エンジンから漏出する騒音を防止したり、あるいはエンジンルーム内の意匠性を高めたりするエンジンカバーが取り付けられている。このエンジンカバーは、例えばエンジン側に突設されたピンやボルト等に対して取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたエンジンカバーの取付構造では、エンジンカバーの裏面に取付座を一体に設けるとともに、この取付座に係合凹部を有するラバーマウントを組み付けて保持させている。そして、エンジン本体側に突設されたピンをラバーマウントの係合凹部に圧入させることで、エンジン本体にエンジンカバーを取り付けている。
ここに、前記取付座は、一側面が開口し、3つの側壁部と取付座板部としての天井部とを有する箱状を呈しており、該一側面側に口が開いた取付孔が天井部に形成されている。一方、前記ラバーマウントは、マウント本体部と、マウント本体部に一体に形成され取付孔に対応する外形状を有する嵌合首部と、嵌合首部に一体に形成され嵌合首部の外形状よりも大きな外形状を有する係止頭部とを有している。そして、取付座の開口側面側からラバーマウントを圧入して、取付孔にラバーマウントの嵌合首部を嵌合させることで、取付座にラバーマウントを組み付け保持させる。
ところで、エンジン本体やエンジンカバーの形状によっては、前記取付座をエンジンカバーの裏面の所望箇所(エンジン本体にエンジンカバーを取り付けるのに都合の良い箇所)に設けることができない場合がある。この場合、例えば前記所望箇所の近傍におけるエンジンカバーの側端部に帯状の取付板を片持ち梁状に延設し、この取付板にラバーマウントを組み付けて保持させることになる。
ところが、エンジンカバーの側端部から片持ち梁状に延設された取付板に、取付板の例えば先端側に開口した切り欠き形状の取付孔を形成しようとすると、この取付板において必要な強度を確保することが困難になる。一方、この取付板の強度確保のために、切り欠きをつないだ円形状の取付孔を形成した場合は、取付孔に対するラバーマウントの組み付け性が低下してしまう。
他方、特許文献2には、前記ラバーマウントと同様、本体部と、嵌合首部と、係止頭部とを有するゴムダンパが、ボトムプレートに組み付け保持された車両用シートが開示されている。このボトムプレートには、略三角形状の取付孔が設けられている。この取付孔においては、三角形の第1辺が掛着部を構成するとともに、三角形の第2辺が誘導部を構成する。
そして、この特許文献2には、取付孔における掛着部及び誘導部の作用により、取付孔に対するゴムダンパの組付けが容易になると記載されている。すなわち、取付孔の掛着部にゴムダンパの係止頭部を引っ掛けて、係止頭部の一部を取付孔内に位置させる。そして、係止頭部を取付孔に軽く押し付けながらゴムダンパを回転させて、係止頭部を誘導部に摺動、圧接させる。これにより、係止頭部は、変形しながら取付孔内に誘導されて自然に入っていく。
しかしながら、特許文献2に開示の技術では、組み付け状態において、略三角形状の取付孔に円形の嵌合首部が嵌合していることから、ゴムダンパの姿勢が不安定になり易く、ゴムダンパが取付孔から外れることが懸念される。
特開2004−316637号公報 特開2006−281970号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、エンジンカバーに一体に設けられる取付座の強度を確保しつつ、取付孔に対するラバーマウントの組み付け容易性を向上させることを目的とする。
また、本発明は、取付孔に対するラバーマウントの姿勢安定性及び耐脱落性を維持しつつ、取付孔に対するラバーマウントの組み付け容易性を向上させることを他の目的とする。
上記課題を解決する本発明のエンジンカバーは、カバー本体部と、該カバー本体部に一体に設けられ、円形取付孔が貫設された取付座板部と、該円形取付孔に組み付けられて保持されたラバーマウントと、を備え、前記ラバーマウントは、マウント本体部と、該マウント本体部に一体に形成され、前記円形取付孔に嵌合される円形の外形状を有する嵌合首部と、該嵌合首部に一体に形成され、該嵌合首部の外形状よりも大きな外形状を有する係止頭部と、を有し、前記円形取付孔は、前記嵌合首部の外形状に対応する円弧を有する少なくとも1個の円弧状嵌合凹部と、該円形取付孔の円周上の少なくとも1箇所に該円形取付孔から遠心方向に向かって凹むように設けられ、該円形取付孔に対する前記ラバーマウントの組み付け時に前記係止頭部が部分的に進入することを許容する逃げ凹部とからなることを特徴とするものである。
このエンジンカバーでは、取付座板部にラバーマウントを組み付ける際、取付座板部の円形取付孔にラバーマウントの係止頭部を押し込む。このとき、係止頭部は弾性変形しつつその一部が円形取付孔の逃げ凹部内に進入して入り込む。係止頭部が部分的に逃げ凹部内に進入すれば、その分だけ円弧状嵌合凹部の部分を通過する係止頭部の体積が減少するので、係止頭部は円形取付孔を通過し易くなる。また、係止頭部が部分的に逃げ凹部内に進入することで、係止頭部の変形の自由度が大きくなるとともに、その変形量も大きくなる。このため、円形取付孔に係止頭部を押し込む際、円形取付孔を通過し易くなるように係止頭部を大きく弾性変形させることができる。したがって、円形取付孔に対するラバーマウントの組み付け容易性が向上する。
また、円形取付孔にラバーマウントが組み付けられた状態では、円形取付孔の円弧状嵌合凹部にラバーマウントの嵌合首部が嵌合している。このため、円弧状に延びた円弧状嵌合凹部と嵌合首部との嵌合部により、円形取付孔に対するラバーマウントの姿勢安定性及び耐脱落性を維持することができる。
さらに、取付座板部に形成された円形取付孔は、取付座板部の端縁に開口した切り欠き形状となっていないので、取付座板部に必要な強度を確保することができる。
本発明のエンジンカバーの好適な態様において、前記取付座板部は、前記カバー本体部の側端部から片持ち梁状に延びて設けられている。
片持ち梁状に延びて設けられた取付座板部に、仮に取付座板部の端縁に開口した切り欠き形状の取付孔を形成した場合、取付座板部に必要な強度を確保することが困難になる。この点、この態様のエンジンカバーでは、円形取付孔が取付座板部の端縁に開口した切り欠き形状となっていないので、取付座板部に必要な強度を確保するのに有利となる。したがって、エンジンカバーの側端部に片持ち梁状の取付座板部を設ける場合であっても、その取付座板部の必要な強度を容易に確保することができる。
また、本発明のエンジンカバーにおいて、前記円形取付孔は、該円形取付孔の径方向に対向するように設けられた一対の前記円弧状嵌合凹部と、該円形取付孔の径方向に対向するように設けられた一対の前記逃げ凹部とからなることが好ましい。
この態様のエンジンカバーでは、円形取付孔に押し込まれたラバーマウントの係止頭部の一部が、径方向に対向する一対の逃げ凹部の双方に進入して入り込む。このため、例えば逃げ凹部が一つしかない場合や一対の逃げ凹部が径方向に対向していない場合と比較して、係止頭部の変形の自由度及び変形量がより大きくなる。したがって、円形取付孔に対するラバーマウントの組み付け容易性をより向上させることができる。
さらに、本発明のエンジンカバーにおいて、前記取付座板部は、前記カバー本体部の側端部から片持ち梁状に延びて設けられており、前記円形取付孔は、該円形取付孔の径方向に対向するように設けられた一対の前記円弧状嵌合凹部と、該円形取付孔の径方向に対向するように設けられた一対の前記逃げ凹部とからなり、一対の前記逃げ凹部は、前記取付座板部が前記カバー本体部の側端部から延びる方向に対向していることが好ましい。
この態様のエンジンカバーでは、取付座板部がカバー本体部の側端部から延びる方向、すなわち取付座板部の長手方向に、一対の逃げ凹部が対向している。このため、例えば一対の逃げ凹部が取付座板部の短手方向に対向している場合と比較して、逃げ凹部が取付座板部の強度に及ぼす影響を小さくすることができ、取付座板部の強度を確保する上で有利となる。
したがって、本発明のエンジンカバーによれば、エンジンカバーに一体に設けられる取付座板部の強度を確保しつつ、円形取付孔に対するラバーマウントの組み付け容易性を向上させることができる。
また、本発明のエンジンカバーによれば、円形取付孔に対するラバーマウントの姿勢安定性及び耐脱落性を維持しつつ、円形取付孔に対するラバーマウントの組み付け容易性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
(実施形態1)
図1〜図4に示される本実施形態に係るエンジンカバー1は、カバー本体部10と、カバー本体部10に一体に設けられた1個の取付座板部20と、カバー本体10に一体に設けられた3個の取付座(図示せず)とを備えている。これらカバー本体部10、取付座板部20及び3個の取付座は、PP(ポリプロピレン)やPA(ナイロン)等の合成樹脂から射出成形により一体に成形されたものである。
カバー本体10は、図1に示されるように、略四角形状のトレイ状を呈している。このカバー本体10において、四隅のうちの一つの近傍に取付座板部20が配設されており、四隅のうちの他の三つに図示しない取付座がそれぞれ配設されている。なお、3個の取付座は、カバー本体10の裏面に一体に設けられている。
取付座板部20は、カバー本体10の側端部から略帯状に延びて片持ち梁状に設けられている。そして、この取付座板部20の先端側に、厚さ方向に貫通する円形取付孔30が形成されている。また、取付座板部20の基端側には、取付座板部20自体の剛性を向上させるために、基端に向かうに連れて幅広となる傾斜幅広部21が設けられている。さらに、取付座板部20の基端側には、取付座板部20を補強するための複数の補強リブ22が設けられている。この補強リブ22は、カバー本体10の側端面10aと取付座板部20の基端側上面(図1の上面)とを一体に連結することで、取付座板部20を補強している。
円形取付孔30は、図2に示されるように、円形取付孔30の径方向に対向するように設けられた一対の円弧状嵌合凹部31、31と、円形取付孔30の径方向に対向するように設けられた一対の逃げ凹部32、32とからなる。
一対の円弧状嵌合凹部31、31は、後述するラバーマウント40の嵌合首部42の外形状に対応する円弧を有しており、この嵌合首部42の外径にほぼ等しい内径を有している。
一対の逃げ凹部32、32は、円形取付孔30の円周上の2箇所で円形取付孔30から遠心方向に向かって凹むように設けられている。また、一対の逃げ凹部32、32は、取付座板部20がカバー本体10の側端部から帯状に片持ち梁状に延びる方向(A方向)に対向している。これら逃げ凹部32、32は、円形取付孔30に対する後述するラバーマウント40の組み付け時に、後述する係止頭部43が弾性変形により部分的に進入することを許容するものである。
なお、この実施形態では、隣接する円弧状嵌合凹部31及び逃げ凹部32の境界は、それぞれ角部33となっている。
そして、このエンジンカバー1の取付座板部20には、ラバーマウント40が組み付け、保持されている。なお、エンジンカバー1の3個の取付座にも図示しないラバーマウントが組み付け保持されている。
ラバーマウント40は、図3に示されるように、ゴム弾性体よりなる一体成形品で、マウント本体部41と、このマウント本体部41に一体に形成された嵌合首部42と、この嵌合首部42に一体に形成された係止頭部43とを有している。
また、ラバーマウント40は、エンジン50側に突設されたボルト51が挿通される中心挿通孔44を有している。この中心挿通孔44は、先端側の係止頭部43の部分に設けられ、ボルト51が嵌合するボルト嵌合部44aと、基端側の嵌合首部42及びマウント本体部41の部分に設けられ、ボルト51を案内するテーパ状内周面44bとからなる。このテーパ状内周面44bは、ラバーマウント40の基端側に向かうに連れて内径が徐々に大きくされている。これにより、中心挿通孔44は、ラバーマウント40の基端側に向かうに連れて、開口が徐々に大きくなっている。
マウント本体部41は、円形で大径の外形状を有している。
嵌合首部42は、円形でマウント本体部41より小径の外形状を有しており、円形取付孔30の一対の円弧状嵌合凹部31、31に嵌合される。
係止頭部43は、円形で嵌合首部42側において嵌合首部42より大径の外形状を有しており、取付座板部20に係止される。この係止頭部43は、先端に向かうに連れて小径となるテーパ状外周面43aを有している。なお、係止頭部43は、マウント本体部41よりも小径である。また、係止頭部43の先端における外径(係止頭部43の最小外径)は、円形取付孔30の円弧状嵌合凹部31における内径よりも小さくされている。
このエンジンカバー1では、取付座板部20にラバーマウント40を組み付ける際、取付座板部20の円形取付孔30にラバーマウント40の係止頭部43の先端を挿入する。このとき、係止頭部43の先端における外径は、円形取付孔30の円弧状嵌合凹部31における内径よりも小さくされているので、係止頭部43の先端を容易に円形取付孔30内に挿入することができる。そして、係止頭部43のテーパ状外周面43aを円形取付孔30の円弧状嵌合凹部31に圧接させながら、係止頭部43を円形取付孔30内に押し込む。このとき、係止頭部43は弾性変形しつつその一部が円形取付孔30の一対の逃げ凹部32、32内に進入して入り込む。このように係止頭部43が部分的に逃げ凹部32、32内に進入すれば、その分だけ円弧状嵌合凹部31、31の部分を通過する係止頭部43の体積が減少するので、係止頭部43は円形取付孔30を通過し易くなる。また、係止頭部43が部分的に逃げ凹部32、32内に進入することで、係止頭部43の変形の自由度が大きくなるとともに、その変形量も大きくなる。このため、円形取付孔30に係止頭部43を押し込む際、円形取付孔30を通過し易くなるように係止頭部43を大きく弾性変形させることができる。そして、係止頭部43が円形取付孔30を通過するまでラバーマウント40を押し込んで、ラバーマウント40の嵌合首部42を円形取付孔30の一対の円弧状嵌合凹部31、31に嵌合させるとともに、係止頭部43を取付座板部20に係止させる。こうして、取付座板部20の円形取付孔30に対してラバーマウント40の組付けを完了する。
このように、本実施形態のエンジンカバー1では、円形取付孔30に設けられた一対の逃げ凹部31、31内に係止頭部43の一部を逃がしつつ、係止頭部43を押し込むことができる。このため、円形取付孔30に対するラバーマウント40の組み付け容易性が向上する。
特に、このエンジンカバー1では、円形取付孔30の径方向に対向するように一対の逃げ凹部32、32が配設されているので、円形取付孔30に押し込まれた係止頭部43の一部が、対極位置にある一対の逃げ凹部32、32の双方に進入して入り込む。このため、例えば逃げ凹部32が一つしかない場合や一対の逃げ凹部32、32が径方向に対向していない場合と比較して、係止頭部43の変形の自由度及び変形量がより大きくなる。したがって、このエンジンカバー1によれば、円形取付孔30に対するラバーマウント40の組み付け容易性をより向上させることができる。
また、円形取付孔30にラバーマウント40が組み付けられた状態では、図4に示されるように、円形取付孔30の一対の円弧状嵌合凹部31、31にラバーマウント40の嵌合首部42が嵌合している。すなわち、一対の円弧状嵌合凹部31、31の内面の略全体にラバーマウント40の嵌合首部42が接触している。このため、円弧状に延びた2つの円弧状嵌合凹部31、31と嵌合首部42との嵌合部により、円形取付孔30に対するラバーマウント40の姿勢安定性及び耐脱落性を維持することができる。
さらに、取付座板部20に形成された円形取付孔30は、取付座板部20の端縁に開口した切り欠き形状となっていないので、取付座板部30において必要な強度を確保することが容易となる。しかも、この取付座板部20がカバー本体部10の側端部から延びるA方向、すなわち取付座板部20の長手方向に、一対の逃げ凹部32、32が対向しているため、逃げ凹部32、32が取付座板部20の強度に及ぼす影響を小さくすることができる。また、カバー本体部20の側端部から片持ち梁状に延びる取付座板部20においては、このカバー本体部20が延びるA方向における強度の方が、A方向の一端がカバー本体部20に固定されている分だけ、A方向に垂直なB方向における強度よりも大きくなる。このため、片持ち梁状に延びるA方向に逃げ凹部32、32を配置したこの取付座板部20によれば、例えば前記B方向に逃げ凹部32、32を配置する場合と比較して、取付座板部20の強度を確保する上で有利となる。したがって、本実施形態のように、エンジンカバー1の側端部に片持ち梁状の取付座板部20を設ける場合であっても、その取付座板部20の必要な強度を容易に確保することができる。よって、ラバーマウント40の装着時に取付座板部20が破損することを抑えることが可能となる。
なお、カバー本体10の裏面に設けられた取付座に組み付けられる他の3個のラバーマウントは、ボルト嵌合部44aの代わりに、ピン頭部が圧入、係合される球面凹部(図示せず)が設けられている。このため、エンジン50に対するエンジンカバー1の取り付けは、以下のようにして行うことができる。
すなわち、エンジン50側の所定位置に突設された係合部52を有するボルト51に対してラバーマウント40を位置決めするとともに、エンジン50側の他の所定位置にそれぞれ突設された3個のピン(図示せず)に対して他の3個のラバーマウントを位置決めしつつ、エンジンカバー1をエンジン50の上方から被せる。このとき、エンジン50側のボルト51等をラバーマウント40のテーパ状内周面44b等に案内させることで、エンジン50に対するエンジンカバー1の位置決めを容易に行うことができる。そして、ボルト51をラバーマウント40の中心挿通孔44に挿通させてボルト嵌合部44aに嵌合させるとともに、ボルト51の係合部52をラバーマウント40の係止頭部43の先端面43aに係止させる。これにより、ボルト51に対してラバーマウント40が抜け止めされ、エンジン50にエンジンカバー1が固定される。
(実施形態2)
図5に示される本実施形態は、円形取付孔30の形状を変更したものである。
すなわち、この実施形態に係るエンジンカバー1における円形取付孔30は、前記実施形態1と同様、径方向に対向する一対の円弧状嵌合凹部31、31と、径方向に対向する一対の逃げ凹部32、32とを有している。そして、各円弧状嵌合凹部31と各逃げ凹部32との境界には、前記角部33の代わりに、曲面部34がそれぞれ形成されている。
このように、角部33の代わりに曲面部34を形成すれば、円形取付孔30内に押し込まれた係止頭部43の変形の自由度や変形量がより大きくなると考えられる。このため、円形取付孔30に対するラバーマウント40の組み付け容易性をより向上させることができる。
その他の構成及び作用効果は前記実施形態1と同様である。
(その他の実施形態)
なお、前述の実施形態1又は2では、エンジンカバー1の側端部に片持ち梁状に設けられた取付座板部20に、円弧状係合凹部31及び逃げ凹部32を有する円形取付孔30を形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、エンジンカバー1の裏面に設けられた取付座の取付座板部に、円弧状係合凹部31及び逃げ凹部32を有する円形取付孔30を形成してもよい。
また、エンジンカバー1において、円弧状係合凹部31及び逃げ凹部32を有する円形取付孔30を形成する取付座板部の数も限定されず、1個でも複数個でもよい。
さらに、前記円形取付孔30において、円弧状係合凹部31及び逃げ凹部32の数や大きさも特に限定されず、取付座板部20の強度やラバーマウント40の組み付け容易性等を考慮して、適宜設定することができる。例えば、円弧状係合凹部31及び逃げ凹部32を1個ずつ有する円形取付孔としたり、円弧状係合凹部31及び逃げ凹部32を3個又は4個ずつ有する円形取付孔としたりしてもよい。
実施形態1のエンジンカバーの分解斜視図である。 実施形態1のエンジンカバーの要部平面図である。 実施形態1のエンジンカバーに係るラバーマウントの断面図である。 実施形態1のエンジンカバーに係り、このエンジンカバーをエンジン側に取り付けた状態を示す要部断面図である。 実施形態2のエンジンカバーの要部平面図である。
符号の説明
1…エンジンカバー 10…カバー本体部
20…取付座板部 30…円形取付孔
31…円弧状嵌合凹部 32…逃げ凹部
40…ラバーマウント 41…マウント本体部
42…嵌合首部 43…係止頭部

Claims (4)

  1. カバー本体部と、該カバー本体部に一体に設けられ、円形取付孔が貫設された取付座板部と、該円形取付孔に組み付けられて保持されたラバーマウントと、を備え、
    前記ラバーマウントは、マウント本体部と、該マウント本体部に一体に形成され、前記円形取付孔に嵌合される円形の外形状を有する嵌合首部と、該嵌合首部に一体に形成され、該嵌合首部の外形状よりも大きな外形状を有する係止頭部と、を有し、
    前記円形取付孔は、前記嵌合首部の外形状に対応する円弧を有する少なくとも1個の円弧状嵌合凹部と、該円形取付孔の円周上の少なくとも1箇所に該円形取付孔から遠心方向に向かって凹むように設けられ、該円形取付孔に対する前記ラバーマウントの組み付け時に前記係止頭部が部分的に進入することを許容する逃げ凹部とからなることを特徴とするエンジンカバー。
  2. 前記取付座板部は、前記カバー本体部の側端部から片持ち梁状に延びて設けられている請求項1に記載のエンジンカバー。
  3. 前記円形取付孔は、該円形取付孔の径方向に対向するように設けられた一対の前記円弧状嵌合凹部と、該円形取付孔の径方向に対向するように設けられた一対の前記逃げ凹部とからなる請求項1又は2に記載のエンジンカバー。
  4. 前記取付座板部は、前記カバー本体部の側端部から片持ち梁状に延びて設けられており、 前記円形取付孔は、該円形取付孔の径方向に対向するように設けられた一対の前記円弧状嵌合凹部と、該円形取付孔の径方向に対向するように設けられた一対の前記逃げ凹部とからなり、
    一対の前記逃げ凹部は、前記取付座板部が前記カバー本体部の側端部から延びる方向に対向している請求項1に記載のエンジンカバー。
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