JP2008195995A - 気相成長装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーティクルの発生を抑制することができるとともに、設備の稼動ロスを低減できる気相成長装置を提供する。
【解決手段】ディスク2に載置された基板3の被成膜面と対向する位置に、ディスク2の中心部を中心とする同心円状に配置された複数の冷却タンク7a〜7cを備える。複数の冷却タンク7a〜7cと、ディスク2との間には、対向板8が設けられる。また、ディスク2に載置された基板3を、冷却タンク7a〜7cと対向する側から加熱するヒータ1を備える。各冷却タンク7a〜7cと対向板8との間の距離を、それぞれ独立に変更する冷却タンク駆動手段11a〜11cを備える。本構成により、対向板8に温度分布の温度勾配を容易に小さくすることができ、対向板8に付着した膜の剥離を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板等に薄膜を気相成長する気相成長装置に関し、特にMOCVD法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)等により、薄膜を気相成長する気相成長装置に関する。
気相成長法の1種であるMOCVD法は、半導体基板等の表面に、半導体膜等の薄膜をエピタキシャル成長させるために広く使用されている。図6は、MOCVD法により、薄膜を形成する気相成長装置の一例を示す概略断面図である。当該気相成長装置は、反応炉61内に、薄膜が成膜される基板主面を上方に向けた状態で基板63を複数保持する円盤状のサセプタ62を備える。サセプタ62は、その中心を軸として回転可能に構成されている。各基板63は、サセプタ62の外周部に、周方向に沿って円状に配置される。サセプタ62の下方には、ヒータ65が設けられている。ヒータ65は、独立に制御可能な略円状の複数のヒータ65a〜65fからなる。各ヒータ65a〜65fは、サセプタ62の回転軸64を中心とする同心円状に配置されている。また、サセプタ62に載置された基板63の主面と対向する反応炉61の壁面には、反応炉61内に原料ガスを導入するためのガス導入管66が接続されている。
当該気相成長装置は、ヒータ65によりサセプタ62を加熱した状態で、ガス導入管66から反応炉61内に原料ガスを導入することにより成膜を行う。このとき、サセプタ62を回転軸64の周りに回転させることで、各基板63の温度分布が均一化される。
また、より良質な薄膜を形成するため、より細かな温度調節が可能な構造が提案されている。例えば、特許文献1は、サセプタ62に載置された基板63の主面と対向する反応炉61の壁面の外部に、冷却タンク67を備えた気相成長装置を開示している。冷却タンク67は、略円状の複数のタンク67a〜67fからなる。各タンク67a〜67fは、ヒータ65a〜65fと同様に、サセプタ62の回転軸64を中心とする同心円状に配置されている。各タンク67a〜67f内には、冷却媒体を互いに独立して供給できるように構成されている。
当該気相成長装置では、各ヒータ65a〜65fのオン状態とオフ状態とを任意に設定する制御と、各冷却タンク67a〜67f内に導入する冷却媒体の流量および温度の少なくとも一方を任意に設定する制御とにより、サセプタ62上および反応炉61上壁の温度分布を最適化する。本構成によれば、成質が良化できるとされている。
特開平11−180796号公報
特許文献1に開示された技術によれば、種々の温度分布を実現することができる。しかしながら、気相成長では、常温から成膜温度まで基板を昇温したり、成膜温度から常温まで基板を降温したりする。また、近年の成膜では、一連の成膜処理中に成膜温度が変更されることも多い。このような状況下で使用される場合、特許文献1に開示された構造を有する気相成長装置には、以下のような課題がある。
特許文献1に開示された気相成長装置では、成膜温度が、例えば第1の温度から第2の温度に変更される場合、反応炉61上壁の温度分布を維持するためには、冷却媒体の流量や冷却媒体の温度を変更する必要がある。この場合、各ヒータ65a〜65fの温度変更にともなって、冷却媒体の流量および温度を、成膜温度が第2の温度となったときに反応炉61上壁が所望の温度分布となる条件に変更することになる。このとき、反応炉61上壁の温度は、ヒータ65a〜65fの温度変更が完了した後、ある程度の時間をおいて、所望の温度になる。これは、ヒータ65a〜65fの温度の応答性に比べて、冷却媒体の流量や温度の変更による冷却タンク67a〜67fの温度の応答性が著しく遅いからである。特に、冷却媒体の温度を変更する場合には、冷却媒体の温度を変更する時間も必要になる。このため、成膜温度変更後に、直ちに薄膜の成長を開始することができず、設備の稼動ロスが発生する。
また、所望の温度分布を実現するために冷却媒体を供給しない冷却タンクを設けていた場合、当該冷却タンクに冷却媒体を供給すると、温度分布の形状が変化してしまう。このため、成膜温度変更前の反応炉61上壁の温度分布を、成膜温度変更後に維持することが困難であることも多い。
また、特許文献1の技術では、反応炉61の上方に冷却タンク67を設置し、反応炉61上壁の温度を、成膜処理中に反応炉61上壁へ付着した反応生成物が再蒸発する温度に調整している。しかしながら、特許文献1で例示されている80℃という温度では、反応生成物を再蒸発させることはできず、反応炉61の上壁に反応生成物が堆積する。これは、図6に示すような気相成長装置の排気系において、排気中の反応生成物を固体化させて分離するフィルタの温度が80℃程度に制御されている点からも明らかである。また、仮に、反応炉61上壁の温度を80℃よりも高い、反応生成物が再蒸発可能な温度に調整することが可能であるとしても、特許文献1には反応炉61上壁全体をそのような温度に維持する制御方法は何ら開示されていない。したがって、特許文献1の技術では、反応炉61の上壁への反応生成物の堆積を完全に防止することはできない。また、反応炉61の上壁に付着した反応生成物は、反応炉61上壁との膨張率の違いや、熱ストレスなどにより剥離を起こすと、反応炉61内にパーティクルが発生する。特に、特許文献1の構成では、フェイスアップ(基板主面が上方を向いた状態)で成膜をしているため、パーティクルが基板63の成膜面に付着し、膜質を低下させてしまう。
さらに、特許文献1に記載された技術では、主として、冷却媒体を供給する冷却タンクと、冷却媒体を供給しない冷却タンクとを混在させることにより、所望の温度分布を得ている。このため、冷却媒体を供給している冷却タンクに対応する反応炉61の上壁と、冷却媒体を供給しない冷却タンクに対応する反応炉61の上壁との温度差が大きく、温度分布の温度勾配が大きくなっている。このような温度勾配が大きな箇所では、反応炉61の上壁に堆積する膜(反応生成物)に熱ストレスが作用し易く、剥離がより発生しやすい状態になる。
加えて、近年、原料ガスが、基板に到達するまでに分解して消費されることを抑制するために、原料ガスが導入される反応炉61の中心部の温度を周縁部の温度よりも低温にする温度分布も使用されている。このような状況下であっても、基板の成膜面と対向する面の温度分布を一定に維持したい場合や、所定の温度勾配を有する温度分布を実現することが求められている。反応炉61上壁にそのような温度分布を実現する制御方法が開示されていない特許文献1の気相成長装置では、このような要求を満たすことは困難である。
本発明は、上記従来の事情を鑑みて提案されたものであって、パーティクルの発生を抑制することができるとともに、設備の稼動ロスを低減できる気相成長装置を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明は以下の技術的手段を採用している。
まず、本発明は、反応炉内において、円盤状のディスクの外周部に基板を保持するとともに、加熱された前記基板の表面に、前記ディスクの中心部から外周部に向けて原料ガスを供給し、熱化学反応により薄膜を形成する気相成長装置を前提としている。そして、本発明に係る気相成長装置は、ディスクに載置された基板の被成膜面と対向する位置に、ディスクの中心部を中心とする同心円状に配置された複数の冷却タンクを備える。複数の冷却タンクと、ディスクとの間には、対向板が設けられる。また、ディスクに載置された基板を、冷却タンクと対向する側から加熱する加熱手段を備える。各冷却タンクと対向板との間の距離を、それぞれ独立に変更する冷却タンク駆動手段を備える。なお、各冷却タンクと対向板との間の距離の最小値はゼロであることが好ましい。
本構成によれば、冷却タンクと対向板との距離を変更することにより対向板の温度分布を容易に調整することができる。なお、上記冷却タンクは対向板と対向する平面を有し、その平面が対向板と平行な状態で、上記距離が変更されることが好ましい。また、上記ディスクの、基板が載置された領域および当該領域よりもディスク中心側の領域と対向する領域に、1つの冷却タンクが配置されることが好ましい。
また、上記構成の気相成長装置は、各冷却タンクと対向板との距離を調整することにより、対向板の温度分布を制御する温度制御手段をさらに備えてもよい。加えて、各冷却タンク内に供給する冷却媒体の流量を調整する冷媒流量調整手段、または、各冷却タンク内に供給する冷却媒体の温度を調整する冷媒温度調整手段をさらに備え、上記温度制御手段が、上記距離の調整に加えて、冷却媒体の流量または温度の少なくとも一方を調整することにより、対向板の温度分布を制御してもよい。これにより、より広い温度範囲において温度分布を調整することができる。
また、上記気相成長装置は、各冷却タンクと対向する位置の対向板の温度を計測する温度計測手段をさらに備えてもよい。この場合、上記温度制御手段は、温度計測手段に計測される各温度が所定の温度範囲内となる状態に、対向板の温度分布を調整する。
本発明によれば、成膜中に、基板主面と対向する面に付着する膜の剥離を抑制する温度分布を容易かつ速やかに実現することができる。この結果、反応炉内、特に、基板主面の近傍でのパーティクルの発生を抑制することができ、基盤主面に成膜される膜の膜質低下を防止することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の実施形態では、MOCVD法により薄膜を成長する気相成長装置として、本発明を具体化している。また、以下の気相成長装置は、フェイスダウン自公転多数枚気相成長装置である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態における気相成長装置を示す概略断面図である。
気相成長装置10は、気密構造を有する円筒状の反応炉1を備える。反応炉1の中心には、反応炉1の上壁を通じてシャフト4が回転可能に設けられている。シャフト4の先端には、シャフト4を中心とする円盤状のディスク2が固定されている。ディスク2は、周方向に沿って複数のホルダ21を外周部に備える。各ホルダ21には、成膜対象の半導体基板等の基板3が、フェイスダウン(成膜面を下方に向けた状態)で保持される。各ホルダ21は、ディスク2の回転面と平行な面内で、ディスク2に対して回転可能に配設されている。ホルダ21の外周には外歯22が形成されており、反応炉1の内壁には、ディスク2の周方向に沿って、外歯22と噛み合う内歯23を備えた歯車が固定されている。したがって、ディスク2がシャフト4を回転軸として回転(公転)すると、ホルダ21がディスク2に対して回転(自転)する。
ディスク2の上方には、基板3を加熱するためのヒータ5が設置されている。従来の気相成長装置と同様に、ヒータ5は、複数の略円状のヒータ5a〜5fからなる。各ヒータ5a〜5fは、シャフト4を中心とする同心円状に配置されている。各ヒータ5a〜5fは、互いに独立して温度制御を行うことが可能である。例えば、各ヒータ5a〜5fは、カーボンヒータやランプヒータ等で構成される。
また、ディスク2の下方には、反応炉1の下部を冷却するための下部フランジ15が設けられている。下部フランジ15の上端には、下部フランジ15の上面を覆う状態で円盤状の対向板8が着脱可能に設置されている。特に限定されないが、対向板8の材質には、石英やカーボン等を採用することができる。下部フランジ15の内部には、ディスク2の回転軸を中心とする同心円状に分割された複数の冷却タンク7が配置されている。本実施形態では、下部フランジ15内に、内側冷却タンク7a、中央冷却タンク7b、外側冷却タンク7cの3つのドーナツ状の冷却タンクが配置されている。なお、各冷却タンク7a〜7cは、完全なドーナツ形状である必要はなく、周方向の一部が途切れたC型の形状であってもよい。
また、図1に示すように、中央冷却タンク7bは、ディスク2の、基板3が載置された領域および当該領域よりもディスク2の中心側の領域と対向する領域に配置されている。すなわち、中央冷却タンク7bの内径は、ディスク2の中心から基板3の最近点までの距離よりも小さく、外径は、ディスク2の中心から基板3の最遠点までの距離よりも大きい。また、中央冷却タンク7bは、ディスク2の中心から基板3の中心までの距離よりも外周側の幅に比べて、ディスク2の中心から基板3の中心までの距離よりも中心側の幅の方が大きくなっている。
また、本実施形態では、各冷却タンク7a〜7cは、断面が矩形形状に構成されている。そして、その上面が、対向板8の下面(以下、裏面という。)と平行な状態に配置されている。各冷却タンク7a〜7cには、冷却タンク7a〜7c内に冷却媒体を供給する冷媒供給管12、および冷媒排出管13が接続されている。なお、図1では、冷却タンク7aに接続された冷媒供給管12aと冷媒排出管13a、冷却タンク7bに接続された冷媒供給管12bと冷媒排出管13bをのみを示している。特に限定されないが、冷却媒体として例えば水を使用することができる。
さて、本実施形態の気相成長装置10では、各冷却タンク7a〜7cは、互いに独立して昇降可能に構成されている。本実施形態では、各冷却タンク7a、7b、7cが、それぞれ、冷却タンク駆動手段11(11a、11b、11c)を備えている。冷却タンク駆動手段11は、例えば、電動シリンダ等により構成することができる。各冷却タンク駆動手段11a〜11cの駆動軸17(17a、17b、17c)の先端は対応する冷却タンク7a〜7bの底部に固定されている。また、各冷却タンク7a〜7cには、それぞれ少なくとも2つの駆動軸17が固定されており、これらの駆動軸17が同期して昇降することで、各冷却タンク7a〜7cの上面が対向板8の裏面に対して平行な状態で各冷却タンク7a〜7cが昇降するようになっている。本実施形態では、各冷却タンク7a〜7cの上下可動範囲は、0mm〜50mm(冷却タンク7a〜7cの上面が対向板8の裏面に接する状態が0mm、下降方向が正方向)になっている。なお、本実施形態では、駆動軸17、冷媒供給管12、冷媒排出管13が昇降した場合にも、下部フランジ15の気密状態が維持できるように、駆動軸17、冷媒供給管12、冷媒排出管13は、その外周にベローズ16を備えている。ここでは、ベローズ16は、一端が冷却タンク7a〜7cの下面に固定され、他端が下部フランジ15の底面に固定されている。このため、対向板8の装着不良等により、下部フランジ15内にプロセスガスが侵入した場合であっても、プロセスガスは装置外へ放出されない。また、冷却タンク駆動手段11は、各冷却タンク7a〜7cを昇降可能な任意の構成を採用することができる。
対向板8裏面の、各冷却タンク7a〜7cと対応する位置には、対向板8の裏面温度を測定するため温度計測手段14が設けられている。ここでは、内側熱電対14a、中央熱電対14b、外側熱電対14cがそれぞれ配置されている。本実施形態では、各熱電対14a〜14cが計測した対向板8の裏面温度と、各温度測定位置に対応する対向板8表面側温度の対応関係が予め取得されている。したがって、対向板8裏面の温度を計測することにより、対向板8表面の温度を取得することができる。なお、各熱電対14a〜14cは、冷却タンク7の下面側から、図示を省略している空間を通じて、対向板8の裏面に到達している。
また、反応炉1内に原料ガスを導入するガス導入管6は、対向板8の中心に配設されている。また、反応炉1の外周下部には、反応炉1内を排気する排気管9が接続されている。
以上の構成を有する気相成長装置10において、成膜を行う場合、従来と同様に、各ヒータ5a〜5fの発熱量が互いに独立して設定される。ここでは、ディスク2の中心部が、ホルダ21が配置された位置(外周部)よりも低温になる状態に調整される。このような温度分布を実現することにより、ガス導入管6から原料ガスがホルダ21に到達する前に分解して消費されることを防止することができる。また、ホルダ21の近傍で原料ガスを効率良く分解することができる。
当該状態で、ガス導入管6から反応炉1内に原料ガスが導入されると、対向板8上に反応生成物が堆積する。例えば、原料ガスとして、フォスフィンガス、アルシンガス、有機金属などを使用し、基板温度を600〜700℃程度として成膜を行う場合、対向板8表面の温度が250〜350℃程度(裏面温度が120〜200℃程度)であれば、対向板8表面に剥離し難い膜を堆積させることができる。これは、このような条件下では、対向板8上に熱分解した状態で反応ガスが流れ、フォスフィン系の反応膜が対向板8上に緻密に成長するためである。また、上述したように、対向板8に堆積した膜の剥離を抑制する観点では、対向板8の温度分布の温度勾配が小さいことが好ましい。なお、対向板8に堆積した反応生成物の剥離をより抑制する観点では、対向板8の表面を予め粗らすことで表面積を大きくしてもよい。
本実施形態の気相成長装置10は、そのような対向板8の温度分布を、各冷却タンク7a〜7cを昇降させることにより速やかに実現する。まず、対向板8の温度分布が各熱電対14a〜14cにより計測される。
例えば、対向板8裏面の上記目標温度よりも、各熱電対14a〜14cにより計測された温度が大きく、温度差も大きい場合、まず、各冷却タンク7a〜7cと対向板8裏面との距離がゼロに設定される。すなわち、各冷却タンク7a〜7cの上面が対向板8の裏面に接触する。その結果、対向板8の温度は、冷却タンク7a〜7cによる冷却作用により急速に低下する。そして、各熱電対14a〜14cにより計測された温度が目標温度に近づくと、各冷却タンク7a〜7cが下降する。このとき、各冷却タンク7a〜7cと対向板8裏面との距離(ここでは、上下方向の位置)は、各熱電対14a〜14cにより計測された温度と目標温度との差に応じて設定される。すなわち、計測された温度と目標温度との差が比較的大きい熱電対14に対応する冷却タンク7は、冷却タンク7上面と対向板8裏面の距離が小さく設定され、計測された温度と目標温度との差が比較的小さい熱電対14に対応する冷却タンク7は、冷却タンク7上面と対向板8裏面の距離が大きく設定される。
一方、対向板8裏面の上記目標温度よりも、各熱電対14a〜14cにより計測された温度が小さく、温度差も大きい場合、各冷却タンク7a〜7cと対向板8裏面との距離は最も離れた状態に設定される。このとき、対向板8は、冷却タンク7a〜7cによる冷却作用をほとんど受けないため、対向板8の温度は急速に上昇する。そして、各熱電対14a〜14cにより計測された温度が目標温度に近づくと、各冷却タンク7a〜7cが上昇する。このとき、各冷却タンク7a〜7cと対向板8裏面との距離は、各熱電対14a〜14cにより計測された温度と目標温度との差に応じて設定される。すなわち、計測された温度と目標温度との差が比較的大きい熱電対14に対応する冷却タンク7は、冷却タンク7上面と対向板8裏面の距離が大きく設定され、計測された温度と目標温度との差が比較的大きい熱電対14に対応する冷却タンク7は、冷却タンク7上面と対向板8裏面の距離が小さく設定される。
以上のように、各冷却タンク7a〜7cの位置を計測された対向板8裏面の温度に基づいて調整することにより、上述の温度範囲に属し、かつ温度勾配(温度差)が小さくなる状態に、対向板8裏面の温度が調整される。
以上説明したように、本構成によれば、冷却タンク7a〜7c上面と対向板8裏面との距離を変更することが可能である。このため、冷却媒体の流量や冷却媒体の温度を変更することなしに、対向板8に対する各冷却タンク7a〜7cの冷却作用を変化させることができる。特に、対向板8の裏面に接触した状態と、冷却タンク7a〜7cが対向板8の裏面から離れた状態では、対向板8に対する冷却作用を著しく変化させることができる。このため、対向板8の温度を従来に比べて速やかに変更することができる。
また、上述したように、本実施形態の気相成長装置10では、中央冷却タンク7bが、ディスク2の、基板3が載置された領域および当該領域よりもディスク2の中心側の領域と対向する領域に配置されている。すなわち、対向板8において、熱分解された原料ガスによる成膜が実施される領域と対向する領域が、1つの冷却タンク7bによって冷却されている。当該領域は、原料ガスを安定して熱分解するため、ほぼ一定の温度となる状態に加熱されている。このため、熱分解された原料ガスによる成膜が実施される領域と対向する領域を1つの冷却タンク7bによって冷却することにより、当該領域に対応する対向板8表面の温度分布の温度勾配を極めて小さくすることができる。
以上のようにして、対向板8および基板3の温度調整が完了すると、反応炉1内にガス供給管6から原料ガスが供給され、成膜が開始される。このとき、ディスク2はシャフト4の回転にともなって回転する。また、ディスク2の回転にともなって、ホルダ21がディスク2上で回転する。なお、成膜に使用されなかった未反応の原料ガスは、排気管9を通じて反応炉1の外部に排出される。
本構成によれば、冷却媒体を供給する冷却タンクと冷却媒体を供給しない冷却タンクを混在させる、または、各冷却タンクに供給する冷却媒体の流量や冷却媒体の温度を調整することにより、温度分布を調整する従来方式に比べて、極めて容易かつ速やかに所望の温度分布を得ることができる。
なお、各冷却タンク7a〜7cに供給される冷却媒体の流量、および冷却媒体の温度が固定である場合、各冷却タンク7a〜7cの昇降により調整できる温度範囲が制限される。このため、必要に応じて、各冷却タンク7a〜7cに供給する冷却媒体の流量や冷却媒体の温度を調整してもよい。これにより、より幅広い温度範囲における温度分布の調整と、部分的な温度の微調整が可能となる。また、気相成長装置10の下部フランジ15の周辺構造の差異や基板温度の変化などあらゆる状況においても、所望の対向板の温度分布を実現することができる。この結果、対向板の表面に堆積した膜の剥離を抑制でき、パーティクル発生を抑制することができる。
(第2の実施形態)
一方、近年、気相成長では、薄膜の成長中に基板温度を300℃を超える大きな温度幅で変化させる処理が多用されている。そのような処理では、基板温度が300℃以上の温度差で変化するような急激に昇温と降温を行う際に、対向板8の温度分布も急激に変化してしまう。対向板8に付着した反応生成物の剥離を防止するためには、このような急激な温度変化が生じる処理中に、対向板8の温度分布を維持する必要がある。
そこで、本実施形態では、このような急激な温度変化が生じる処理においても、対向板8の温度分布を維持することができる気相成長装置を説明する。図2は、本発明に係る第2の実施形態における気相成長装置を示す概略断面図である。本実施形態の気相成長装置20は、第1の実施形態の気相成長装置10の構成に加えて、温度制御部31を備えている。また、冷媒供給管12(12a、12b)には、冷却媒体の供給量を調整するマスフローコントローラ18(18a、18b)が介在されている。また、図2では、図1では省略したヒータ制御手段34を示している。他の構成は、第1の実施形態で説明した気相成長装置10と同様であるので、同一の部位に同一の符号を付し、以下での詳細な説明を省略する。
温度制御部31は、温度取得部32と調整量決定部33とを備える。温度取得部32は、各熱電対14a〜14cから出力される信号を取得する。そして、取得した信号から対向板8の裏面温度を算出する。温度取得部32は、算出した裏面温度を、調整量決定部33に入力する。
調整量決定部33は、ヒータ制御部34に設定されているヒータ設定温度および温度変更時刻を取得する。そして、調整量決定部33は、温度変更時刻よりも前に、ヒータ設定温度が変更された場合に、対向板8の裏面温度が温度取得部32から入力された温度と同一になる、各冷却タンク7a〜7cの上下方向の位置を決定する。各冷却タンク7a〜7cの上下方向の位置は、予め登録されている対向板8の裏面温度とヒータ設定温度との関係に基づいて調整量決定部33が算出する。
図3は、調整量決定部33に登録されている、対向板8の裏面温度とヒータ設定温度との関係の一例を示す図である。図3では、冷却媒体の流量および冷却媒体の温度は固定されている。図3において、横軸がヒータ設定温度に対応し、縦軸が対向板8の当該冷却タンクに対応する位置の裏面温度に対応する。また、図3に菱形で示すデータ、四角で示すデータ、および丸で示すデータは、それぞれ、冷却タンクの上面と対向板8の裏面との距離が0mm、0.16mm、0.7mmである場合に対応している。なお、図3は、1つの冷却タンク7について、当該冷却タンク7に対応する熱電対14により計測された対向板8の裏面温度と、当該熱電対14の直上に位置するヒータの設定温度との関係を示している。例えば、冷却タンク7bでは、熱電対14bにより計測された温度と、ヒータ5eの設定温度との関係になる。調整量決定部33には、各冷却タンク7a〜7cについて、図3に示すような関係が登録されている。
図3に示すように、冷却タンク7がいずれの位置にあっても、対向板8の裏面温度はヒータ設定温度に比例して変化する。図3によれば、ヒータ設定温度が特定の温度であるときに、対向板8の裏面温度が所望温度になる冷却タンク7の上下方向の位置は1つだけ存在する。したがって、図3に示すような、冷却タンク7を異なる位置に配置したときの、対向板8の裏面温度とヒータ設定温度との関係を予め取得しておくことで、対向板8の裏面温度が所望温度となる、冷却タンク7の上下方向の位置を決定することができる。
例えば、変更後のヒータ設定温度が850℃であり、温度取得部32から入力された対向板8の裏面温度が120℃である場合、調整量決定部33は、0.7mmを冷却タンク7の位置と決定する。このとき、調整量決定部33は、図3に示すデータに基づいて、ヒータ設定温度が850℃であるときの、対向板8の裏面温度と冷却タンク7の位置との関係を示す相関式を算出する。そして、当該相関式に基づいて、対向板8の裏面温度が120℃になる冷却タンク7の位置を求める。
以上のようにして、ヒータ設定温度が変更されたときに、対向板8の裏面温度が温度取得部32から入力された温度と同一になる各冷却タンク7a〜7cの位置を決定すると、調整量決定部33は、各冷却タンク7a〜7cをその位置に移動させるための各駆動軸17a〜17cの駆動量を算出する。
調整量決定部33は、上記温度変更時刻に合わせて、各駆動軸17a〜17cの駆動量を各冷却タンク駆動手段11a〜11cに入力する。これにより、ヒータ設定温度の変更にともなって、各冷却タンク7a〜7cの位置が変更される。
なお、温度取得部32は、ヒータ設定温度が変更された後も、対向板8の裏面温度を調整量決定部33に入力する。調整量決定部33は、入力された温度が第1の実施形態において説明した目的とする温度範囲内に属しているか否かを確認する。また、本実施形態では、調整量決定部33は、温度取得部32から入力された温度の変化量を算出している。そして、現在の温度と、直前の温度変化量とに基づいて、対向板8裏面の温度が、目的とする温度範囲内から外れる可能性がある場合には、調整量決定部33は、各冷却タンク7a〜7cの上下方向の位置を調整する。これにより、対向板8に対する各冷却タンク7a〜7cの冷却作用を変化させ、対向板8裏面の温度が、目的とする温度範囲内から外れることを防止する。このように、ヒータ温度が変化する過程で、各冷却タンク7a〜7cの位置が調整された場合でも、最終的には、各冷却タンク7a〜7cは、上述の対向板8の裏面温度とヒータ設定温度との関係に基づいて決定された位置に移動する。
以上説明したように、本実施形態によれば、急激な温度変化が生じる処理においても、各冷却タンクを速やかに適正位置に移動させることができ、対向板8の温度分布を維持することができる。この結果、対向板の表面に堆積した膜の剥離を抑制でき、パーティクル発生を抑制することができる。
ところで、第1の実施形態でも説明したように、各冷却タンク7a〜7cに供給される冷却媒体の流量、および冷却媒体の温度が固定であると、各冷却タンク7a〜7cの昇降により調整できる温度範囲が制限される。
図4は、冷却タンク7に供給する冷却媒体を異なる流量とした場合の、ヒータ温度と対向板8の裏面温度との関係を示す図である。図4では、冷却タンクの上下方向の位置および冷却媒体の温度は固定されている。図4において、横軸がヒータ温度に対応し、縦軸が対向板8の裏面温度に対応する。また、図4に菱形で示すデータ、および四角で示すデータは、それぞれ、冷却媒体の流量が、10L/min、5L/minである場合に対応している。なお、図3と同様に、図4は、1つの冷却タンク7について、当該冷却タンク7に対応する熱電対14により計測された対向板8の裏面温度と、当該熱電対14の直上に位置するヒータの設定温度との関係を示している。
図4に示すように、冷却媒体の流量がいずれの場合でも、対向板8の裏面温度はヒータ設定温度の増大にともなって上昇する。また、冷却媒体の流量を変更することにより、対向板8の裏面温度の範囲がシフトしている。したがって、冷却タンクの流量を変動させることにより、冷却タンク7の昇降により対向板8の温度を調整できる範囲を変更することができる。
このため、図3に示したような、対向板8の裏面温度とヒータ設定温度との関係を、特定の冷却媒体の流量(例えば、5L/min、10L/min、15L/min等)の条件下で予め取得し、調整量決定部33に登録することで、より広い温度範囲について、対向板8の裏面温度を調整することが可能となる。
この場合、調整量決定部33は、ヒータ制御部34から取得したヒータ設定温度と、温度取得部32から入力された対向板8の裏面温度とに基づいて、まず、現在の冷却媒体の流量における、対向板8の裏面温度とヒータ設定温度との関係から上述の手順により、各冷却タンク7a〜7cの駆動量を算出する。このとき、目的の裏面温度を実現できる冷却タンクの位置が存在しない場合、調整量決定部33は、他の冷却媒体の流量における対向板8の裏面温度とヒータ設定温度との関係から上述の手順により、各冷却タンク7a〜7cの駆動量を算出する。
そして、調整量決定部33は、上記温度変更時刻に合わせて、各駆動軸17の駆動量を各冷却タンク駆動手段11に入力するとともに、各冷却タンク7に供給する冷却媒体の供給量を各マスフローコントローラ18に入力する。これにより、ヒータ設定温度の変更にともなって、各冷却タンク7a〜7cの位置、および各冷却タンク7a〜7cへの冷却媒体の供給流量が変更される。
なお、本実施形態では、温度取得部32が算出した対向板8の裏面温度に基づいて、温度分布を調整する構成を説明したが、対向板8の表面温度に基づいて温度分布を調整する構成であってもよい。また、上記では、冷却タンクの昇降により対向板の温度を調整できる範囲を、冷却媒体の流量を調整することで拡張したが、冷却媒体の温度を調整することでも同様に拡張可能である。
さらに、以上の構成において、温度制御部31およびヒータ制御部34は、例えば、専用の演算回路や、プロセッサとRAMやROM等のメモリとを備えたハードウエア、および当該メモリに格納され、プロセッサ上で動作するソフトウエア等として実現することができる。
(第3の実施形態)
上記第1の実施形態および第2の実施形態において、冷却媒体の温度を調整することでも、冷却タンクの昇降による対向板8の温度調整範囲を拡張できることを説明した。しかしながら、冷却媒体の温度を調整する場合、急激な温度変化が生じる処理では、温度変化に追従できず、対向板8の温度分布を維持することができないことも考えられる。そこで、本実施形態では、温度変化に対する追従性をより向上させることができる気相成長装置について説明する。
図5は、本発明に係る第3の実施形態の気相成長装置を示す概略断面図である。本実施形態の気相成長装置30は、図2に示した気相成長装置20の構成に加えて、冷却媒体の温度を常温と異なる温度に調整するチラー等の冷媒温度調整手段41(41a、41b)を備える。また、気相成長装置30は、冷媒温度調整手段41によって温度調整された冷却媒体と、冷媒温度調整手段41による温度調整がなされていない常温の冷却媒体とを選択的の冷却タンク7へ供給する切替弁42(42a、42b)を備えている。本構成によれば、温度の異なる冷却媒体を各冷却タンク7a〜7cに供給することができる。これにより、急激な温度変化を含む処理であっても、対向板8の温度分布を維持することが可能となる。
例えば、成膜の過程で、基板温度を昇温する場合には、冷媒温度調整手段41において冷却媒体を5℃などの常温よりも低い温度に維持しておく。また、成膜の過程で、成長温度を降温する場合には、冷媒温度調整手段41において冷却媒体を80℃などの常温よりも高い温度に維持しておく。そして、調整量決定部33が、上述の温度変更時刻に合わせて、各駆動軸17の駆動量を各冷却タンク駆動手段11に入力するときに、切替弁42に必要に応じて切替信号を入力する。切替信号が入力されると、切替弁42は、対応する冷却タンク7へ、冷媒温度調整手段41による温度調整がなされていない常温の冷却媒体に代えて、冷媒温度調整手段41によって温度調整された冷却媒体を供給する。これにより、ヒータ設定温度の変更にともなって、各冷却タンク7a〜7cの位置、および各冷却タンク7a〜7cへ供給される冷却媒体の温度が変更される。すなわち、基板温度を昇温する場合には、常温よりも低い温度の冷却媒体が供給されるため、ヒータの急激な温度上昇にともなう、対向板8の温度上昇をより抑制することができる。また、基板温度を降温する場合には、常温よりも高い温度の冷却媒体が供給されるため、ヒータの急激な温度低下にともなう、対向板8の温度低下をより抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、急激な温度変化に対する追従性を向上させることができる。この結果、急激な温度変化が生じる処理においても、対向板の表面に堆積した膜の剥離を抑制でき、パーティクル発生を抑制することができる。
なお、本発明は以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲において、種々の変形および応用が可能である。例えば、上記各実施形態では、フェイスダウン方式の気相成長装置に適用した事例を説明した。しかしながら、本発明は、フェイスアップ方式の気相成長装置にも適用可能である。なお、フェイスアップ方式の場合、例えば、図6に示したように、基板主面に反応炉の上壁が対向する。この場合、反応炉の上壁が対向板になる。
本発明は、基板主面近傍でのパーティクルの発生を抑制し、膜質低下を防止できるという効果を有し、気相成長装置として有用である。
本発明の第1の実施形態における気相成長装置を示す概略断面図 本発明の第2の実施形態における気相成長装置を示す概略断面図 対向板裏面温度と冷却タンクと対向板の距離の関係を示す図 対応板裏面温度と冷却タンクの媒体供給流量の関係を示す図 本発明の第3の実施形態における気相成長装置を示す概略断面図 従来の気相成長装置を示す概略断面図
符号の説明
1 反応炉
2 ディスク
3 基板
4 シャフト(回転軸)
5 ヒータ(加熱手段)
6 ガス導入管
7、7a、7b、7c 冷却タンク
8 対向板
9 排気口
10、20、30 気相成長装置
11、11a、11b、11c 冷却タンク駆動手段
12、12a、12b 冷媒供給管
13、13a、13b 冷媒排出管
14、14a、14b、14c 熱電対(温度計測手段)
15 下部フランジ
16 ベローズ
17、17a、17b、17c 駆動軸
18、18a、18b マスフローコントローラ(冷媒流量調整手段)
21 ホルダ
31 温度制御部(温度制御手段)
32 温度取得部
33 調整量決定部
41、41a、41b 冷媒温度調整手段
42、42a、42b 切替弁

Claims (7)

  1. 反応炉内において、円盤状のディスクの外周部に基板を保持するとともに、加熱された前記基板の表面に、前記ディスクの中心部から外周部に向けて原料ガスを供給し、熱化学反応により薄膜を形成する気相成長装置において、
    前記ディスクに載置された基板の被成膜面と対向する位置に、前記ディスクの中心部を中心とする同心円状に配置された複数の冷却タンクと、
    前記複数の冷却タンクと、前記ディスクとの間に設けられた対向板と、
    前記ディスクに載置された基板を、前記冷却タンクと対向する側から加熱する手段と、
    前記各冷却タンクと前記対向板との間の距離を、それぞれ独立に変更する手段と、
    を備えたことを特徴とする気相成長装置。
  2. 前記冷却タンクは前記対向板と対向する平面を有し、当該平面が前記対向板と平行な状態で、前記距離が変更される請求項1記載の気相成長装置。
  3. 前記ディスクの、基板が載置された領域および当該領域よりもディスク中心側の領域と対向する領域に、1つの前記冷却タンクが配置された請求項1記載の気相成長装置。
  4. 前記距離の最小値がゼロである請求項1記載の気相成長装置。
  5. 前記各冷却タンクと前記対向板との距離を調整することにより、前記対向板の温度分布を制御する制御手段をさらに備えた、請求項1から4のいずれか1項に記載の気相成長装置。
  6. 前記各冷却タンク内に供給する冷却媒体の流量を調整する手段、または前記各冷却タンク内に供給する冷却媒体の温度を調整する手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記距離の調整に加えて、前記冷却媒体の流量、または冷却媒体の温度を調整することにより、前記対向板の温度分布を制御する請求項5記載の気相成長装置。
  7. 前記各冷却タンクと対向する位置の前記対向板の温度を計測する手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記計測される各温度が所定の温度範囲内となる状態に、前記対向板の温度分布を制御する請求項5または6記載の気相成長装置。
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