以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は本実施の形態が適用される画像形成システム1の構成例を示す図である。この画像形成システム1は、画像形成装置2、端末装置3、スキャナ4、およびログ管理サーバ5を、ネットワーク6を介して接続することで構成されている。なお、画像形成装置2には、電話回線7も接続されている。
これらのうち、画像形成装置2は、内蔵するスキャナ部(詳細は後述)から送られてくる作像データ、ネットワーク6を介して端末装置3やスキャナ4から送られてくる作像データ、あるいは電話回線7を介して外部のファクシミリ装置(図示せず)から送られてくる作像データに基づき、記録材としての用紙上に画像を形成し出力する。なお、作像データは、コピージョブ、プリントジョブ、あるいはFAXジョブを単位としてジョブ毎に入力される。この作像データには、一または複数の入力画像データが含まれる。そして、作像データには、入力画像データに加え必要に応じて各種画像形成情報が含まれることもある。また、この画像形成装置2では、作像データに基づいて、用紙上に形成する画像に対応する保存用画像データ(以下の説明ではログ画像データと呼ぶ)を含む保存用データ(以下の説明ではログデータと呼ぶ)を作成する。そして画像形成装置2は、作成したログデータを、ネットワーク6を介してログ管理サーバ5に出力する。
端末装置3は、例えばコンピュータ装置からなり、アプリケーションソフトウェア等を用いて印刷データすなわち作像データを作成する。また、端末装置3は、作成した作像データを、ネットワーク6を介して画像形成装置2に出力する。
スキャナ4は、原稿に形成された画像の読み取り結果に基づいてスキャンデータすなわち作像データを作成する。また、スキャナ4は、作成した作像データを、ネットワーク6を介して画像形成装置2に出力する。
ログ管理サーバ5は、ネットワーク6を介して画像形成装置2から入力されるログデータを保管する。また、ログ管理サーバ5は、必要に応じて、内部に保管されているログデータに含まれるログ画像データの内容の検索を行う。
図2は、図1に示す画像形成装置2の概略構成を示している。この画像形成装置2は、用紙Pに画像を形成するプリンタ部10、および、スキャンによって原稿の画像を読み取るスキャナ部60を備えている。また、スキャナ部60には、画像形成装置2における各種設定を受け付けるためのUI(User Interface)65が設けられている。なお、スキャナ部60では、図示しないプラテンガラス上におかれた原稿の画像を読み取る固定読み取り、および、図示しない原稿送り装置によって順次搬送される原稿の画像を読み取る搬送読み取りを行う。
画像形成部として機能するプリンタ部10は、矢印方向に回転する感光体ドラム11、矢印方向に回転し、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を順次転写して保持させる中間転写ベルト17、中間転写ベルト17上に転写されたトナー像を用紙Pに一括転写させる二次転写部19、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着部20を有している。
感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11を帯電する帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像を書き込む露光器13、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色成分トナーを収容し感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する四つの現像器を取り付けた回転式現像装置14、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト17に転写する一次転写ロール18、転写後に感光体ドラム11上に残留トナーを除去するドラムクリーナ16等の電子写真用デバイスが順次配設されている。なお、露光器13は、入力される作像データに画像処理部15が画像処理を施したデジタル画像信号に基づいて、感光体ドラム11に対する露光すなわち静電潜像の書き込みを行う。
次に、用紙搬送系について説明する。用紙搬送系は、用紙Pを積載する複数(本実施の形態では三つ)の用紙収容部31〜33、プリンタ部10の外部から用紙Pを供給する手差し用紙収容部35を有している。なお、以下の説明では、用紙収容部31〜33を、必要に応じて第1用紙収容部31、第2用紙収容部32、および第3用紙収容部33と呼ぶことにする。そして、第1用紙収容部31にはA4LEF(Long Edge Feed)の用紙Pが、第2用紙収容部32にはA4SEF(Short Edge Feed)の用紙Pが、第3用紙収容部33にはA3SEFの用紙Pが、それぞれ収容されているものとする。また、各用紙収容部31〜33の上部には、積載された用紙Pに接触して上面から取り上げる引き込みロール36を有し、さらにその下流側には用紙Pを一枚ずつ捌く用紙捌き部37、その下流側には用紙Pを一旦停止させた後に所定のタイミングで再送するテイクアウェイロール38を有している。このテイクアウェイロール38は、より下段の用紙収容部32、33から用紙Pが供給される場合には、その用紙Pを用紙経路に搬送するための搬送ロールとして機能する。
このテイクアウェイロール38の下流側にあたる用紙経路41には、用紙Pをさらに下流側のロールまで搬送すると共にループ形成を行うプレレジロール39、搬送されてくる用紙Pの姿勢および供給タイミングを補正しながら供給を行うレジストレーションロール(レジロール)40を有している。さらに、二次転写部19の下流側には搬送ベルト42が設けられている。
また、本実施の形態に係るプリンタ部10では、用紙Pの片面にのみ画像を形成する片面モード、および、用紙Pの両面に画像を形成する両面モードで動作する。このため、プリンタ部10には、両面モードが選択された場合に、定着部20で片面定着済みの用紙Pを反転させて再度二次転写部19へと送り込むための用紙戻し搬送機構が設けられている。この用紙戻し搬送機構は、定着部20からの用紙排出経路43に対して下方側に分岐する用紙分岐経路44を設け、この用紙分岐経路44にはさらに下方に向かって用紙反転経路45を延設すると共に、この用紙反転経路45から二次転写部19手前の用紙経路41に戻る用紙戻し経路46を連通接続して形成されている。そして、用紙分岐経路44、用紙反転経路45および用紙戻し経路46には適宜数の搬送ロール47が設けられており、特に用紙反転経路45に設けられる搬送ロール47は適宜タイミングで正逆転するようになっている。さらに、用紙排出経路43と用紙分岐経路44との間、用紙分岐経路44、用紙反転経路45および用紙戻し経路46の間には、それぞれ搬送経路を切り換えるための切換ゲート(図示せず)が設けられており、選択されたモードに応じて搬送経路を適宜切換選択するようになっている。
なお、プリンタ部10内には、プリンタ部10の画像形成動作における各種制御の他、用紙Pの供給、搬送、および、スキャナ部60における原稿の供給、搬送、さらにはスキャン動作等を制御する制御部50が設けられている。また、制御部50は、入力される作像データに基づき、上述したログデータの生成や出力等を実行する機能も備えている。
図3は、画像形成装置2のプリンタ部10に設けられた制御部50の機能ブロック図を示している。なお、図3には、制御部50が備える複数の機能のうち、入力されてくる作像データの処理に関するブロックのみを示している。
画像データ出力装置として機能する制御部50は、受信部51、記憶部52、ログデータ生成部53、送信部54、および画像データ出力部55を備える。
取得部あるいは取得手段として機能する受信部51は、図1に示す端末装置3、スキャナ4、図示しないファクシミリ装置、あるいは図2に示すスキャナ部60から送られてきた作像データを受信する。
記憶部52は、受信部51にて受信した作像データを一時的に記憶する。
ログデータ生成部53は、記憶部52から読み出した作像データに基づき、作像データに対応するログデータを生成する。このログデータ生成部53は、作像データ自身に含まれる画像形成情報あるいはUI65によって設定された画像形成情報を参照してログデータの作成条件を決定し、決定したログデータの作成条件に基づいてログデータの生成を行う。なお、画像形成情報およびログデータの作成条件の決定の詳細については後述する。
保存用画像データ出力部あるいは保存用画像データ出力手段として機能する送信部54は、ログデータ生成部53にて作成されたログデータを、ログ管理サーバ5に向けて送信する。
入力画像データ出力部あるいは入力画像データ出力手段として機能する画像データ出力部55は、送信部54からログデータが送信された後に、送信が行われたログデータに対応する入力画像データを記憶部52から読み出し、画像処理部15に向けて出力する。
なお、制御部50を構成する各部の機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。すなわち、制御部50に設けられた図示しないCPU(Central Processing Unit)が、受信部51、記憶部52、ログデータ生成部53、送信部54、および画像データ出力部55の各機能を実現するプログラムを、例えばハードディスク等の外部記憶装置からメインメモリに読み込んで、これらの各機能を実現する。
図4は、制御部50に設けられるログデータ生成部53の詳細な構成を説明するための機能ブロック図である。
このログデータ生成部53は、ログ画像データ作成部71、ジョブデータ作成部72、作成条件決定部73、基準データ格納部74、およびログデータ作成部75を備える。
保存用画像データ作成部あるいは保存用画像データ作成手段として機能するログ画像データ作成部71は、記憶部52から読み出した作像データに基づいてログ画像データを作成する。このとき、ログ画像データ作成部71は、作像データに含まれる入力画像データ毎にログ画像データの生成を行う。例えば作像データが10個の入力画像データを含んでいる場合、ログ画像データ作成部71は10個のログ画像データを作成する。また、ログ画像データ作成部71は、入力画像データの解像度を低下させたり、あるいは、圧縮率を高めたりするなどして、入力画像データと比較してデータサイズが小さくなるようにログ画像データを作成する。
ジョブデータ作成部72は、作像データに含まれる画像形成情報あるいはUI65にて設定を受け付けた画像形成情報に基づき、ジョブ毎にジョブデータを作成する。ここで、画像形成情報には、上述したジョブの内容(ジョブの種類、出力日時、出力者:出力者情報)の他に、例えば画像出力の対象となる用紙Pのサイズ、用紙Pの向き、用紙Pに対する画像の形成面数(片面/両面)、用紙Pの一方の面(一面)に対する画像の形成個数等の媒体−画像情報(設定情報)も含まれる。なお、以下の説明では、用紙Pの片面にのみ画像を形成する場合を片面モードと呼び、用紙Pの両面に画像を形成する場合を両面モードと呼ぶ。また、以下の説明では、用紙Pの一面にX個の画像を形成する場合をX/1モードと呼ぶ。したがって、用紙Pの一面に対し、1個の画像を形成する場合は1/1モード、2個の画像を形成する場合は2/1モード、4個の画像を形成する場合は4/1モードとなる。
決定部あるいは決定手段として機能する作成条件決定部73は、入力画像データおよび画像形成情報に基づき、ログデータの作成条件を決定する。
基準データ格納部74は、作成条件決定部73においてログデータの作成条件を決定する際に使用する各種基準データを格納する。なお、これら各種基準データの詳細については後述する。
保存用データ作成部あるいは保存用データ作成手段として機能するログデータ作成部75は、作成条件決定部73で決定された作成条件に基づき、ジョブデータ作成部72で作成されたジョブデータおよびログ画像データ作成部71で作成されたログ画像データを組み合わせてログデータを作成し、出力する。
図5は、図4に示す基準データ格納部74に格納される各種基準データを示している。
ここで、図5(a)は、画像形成動作中にプリンタ部10の用紙搬送経路(搬送路)中に滞留し得る用紙Pの最大枚数(以下の説明では最大用紙枚数Aと呼ぶ)の一覧テーブルを示している。なお、この最大用紙枚数Aは用紙Pのサイズ・向きと、片面モード/両面モードのいずれかであるかとによって一義的に決まる。例えば用紙PがA4LEFの場合、最大用紙枚数Aは、片面モードで4枚、両面モードで8枚となる。また、例えば用紙PがA4SEFの場合、最大用紙枚数Aは、片面モードで3枚、両面モードで6枚となる。さらに、例えば用紙PがA3SEFの場合、最大用紙枚数Aは、片面モードで2枚、両面モードで4枚となる。なお、両面モードで最大用紙枚数Aが増加するのは、両面モードでは用紙戻し機構を構成する用紙分岐経路44、用紙反転経路45、および用紙戻し経路46にも用紙Pが存在することになるためである。
また、図5(b)は、用紙P1枚あたりの画像形成面数(以下の説明では第1係数αと呼ぶ)の一覧テーブルを示している。片面モードでは用紙Pの一面にのみ画像形成を行うので、第1係数αは1となる。一方、両面モードでは用紙Pの両面(二面)に画像形成を行うので、第1係数αは2となる。
さらに、図5(c)は、用紙Pの一面あたりの形成画像個数(以下の説明では第2係数βと呼ぶ)の一覧テーブルを示している。1/1モードでは、用紙Pの一面に1個の画像を形成するので、第2係数βは1となる。また、2/1モードでは、用紙Pの一面に2個の画像を形成するので、第2係数βは2となる。さらに、4/1モードでは、用紙Pの一面に4個の画像を形成するので、第2係数βは4となる。
一方、図6は、図1に示すログ管理サーバ5の構成例を示す機能ブロック図である。このログ管理サーバ5は、ログ管理部5a、ログ記憶部5b、およびログ検索部5cを備える。
ログ管理部5aは、ネットワーク6を介して入力されてくるログデータを取得する。また、ログ管理部5aは、取得したログデータをログ記憶部5bに記憶させる。さらに、ログ管理部5aは、ログ検索部5cから検索要求があったときに、ログ記憶部5bに記憶されるログデータをログ検索部5cに受け渡す。
ログ記憶部5bは、例えばハードディスク装置等によって構成されており、入力されてくるログデータを順次記憶する。
ログ検索部5cは、ログ記憶部5bに記憶される各ログデータの内容を検索する。具体的に説明すると、ログ検索部5cは、各ログデータのジョブデータに含まれる文字情報を、例えばOCR(Optical Character Reader)を利用して検索する。また、ログ検索部5cは、各ログデータのログ画像データに含まれる画像情報を、例えば特徴量解析に基づく類似画像検索を利用して検索する。
では、図3、図4に示す機能ブロック図および図7に示すフローチャートを参照しつつ、プリンタ部10の制御部50が実行する作像データの処理の流れについて説明を行う。
受信部51が外部から作像データを受信すると、受信部51はこの作像データを記憶部52に記憶させる(ステップ101)。次に、ログデータ生成部53のログ画像データ作成部71は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる入力画像データに基づき、ログ画像データを作成する(ステップ102)。また、ログデータ生成部53のジョブデータ作成部72は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる画像形成情報あるいはUI65にて入力を受け付けた画像形成情報を取得し(ステップ103)、取得した画像形成情報に基づいてジョブデータを作成する(ステップ104)。
次に、作成条件決定部73は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる入力画像データに基づいて、入力画像データの総数である総画像数Mを取得する(ステップ105)。さらに、作成条件決定部73は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる画像形成情報あるいはUI65にて入力を受け付けた画像形成情報に含まれる媒体−画像情報を取得する。そして、作成条件決定部73は、取得した媒体−画像形成情報に基づいて、基準データ格納部74から、最大用紙枚数A、第1係数α、および第2係数βを取得する(ステップ106)。続いて、作成条件決定部73は、ステップ105で取得した総画像数M、ステップ106で取得した最大用紙枚数A、第1係数α、および第2係数βを用いて、このジョブで使用する用紙Pの枚数である使用用紙枚数B、最大用紙枚数Aを1セットとした場合に1セットで形成する画像(入力画像データ)の数(一度にまとめて出力する保存用画像データの総数に対応)であるセット画像数C、およびセットの総数である総セット数Dを決定する(ステップ107)。
次に、ログデータ作成部75は、ステップ102で作成されたログ画像データおよびステップ104で作成されたジョブデータを用いて、総セット数Dに対応するDセット分のログデータを作成する(ステップ108)。次いで、ログデータ作成部75は、セット数Nを1に設定し(ステップ109)、Nセット目(最初は1セット目)のログデータを、送信部54およびネットワーク6を介してログ管理サーバ5(ともに図1参照)に転送する(ステップ110)。続いて、送信部54が、Nセット目のログデータの転送が完了したことを画像データ出力部55に伝達する。すると、画像データ出力部55は、これを受けて記憶部52からNセット目のログデータに含まれるログ画像データの元となる入力画像データを読み出し、画像処理部15に向けて出力する(ステップ111)。なお、画像処理部15では、Nセット目に対応する入力画像データに対して各種処理を施し、露光器13(図2参照)に出力を行う。そして、図2に示すプリンタ部10が、Nセット目の入力画像データに対応する画像形成動作を実行し、画像を形成した用紙Pを出力する。次に、ログデータ作成部75は、セット数Nがステップ107で決定された総セット数Dと一致したか否か、換言すれば、1ジョブを構成する作像データに含まれる全ての入力画像データの出力が完了したか否かを判断する(ステップ112)。ここで、N=Dである場合は、全ての入力画像データの出力が完了しているので、処理を終了する。一方、N≠Dの場合すなわち記憶部52にまだ未出力の入力画像データが存在している場合は、セット数NをN+1に設定し(ステップ113)、ステップ110に戻って次のセットに対する処理を続行する。
図8は、プリンタ部10において、A4LEFの用紙Pに対し、総画像数M=18すなわち18個の入力画像データG1〜G18に基づく画像を形成する際の、モード毎のセット分けと各用紙P(表面/裏面)に形成される画像との関係を説明するための図である。ここで、図8(a)は片面モード且つ1/1モード(以下の説明では片面1/1モードと呼ぶ)の場合を、図8(b)は両面モード且つ1/1モード(以下の説明では両面1/1モードと呼ぶ)の場合を、図8(c)は片面モード且つ2/1モード(以下の説明では片面2/1モードと呼ぶ)の場合を、図8(d)は両面モード且つ2/1モード(以下の説明では両面2/1モードと呼ぶ)の場合を、それぞれ示している。
まず、図8(a)に示す片面1/1モードの場合について説明する。この場合は、総画像数M=18に対し、最大用紙枚数A=4(A4LEF且つ片面モード)、第1係数α=1(片面モード)、第2係数β=1(1/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=18、セット画像数C=A×α×β=4、総セット数D=M/C=4.5→5(小数点以下切り上げ)となる。
この例では、使用用紙枚数B=18すなわち18枚の用紙P1〜P18(A4LEF)の表面に、18個の入力画像データG1〜G18に対応する画像がそれぞれ一つずつ形成されることになる。例えば1枚目の用紙P1の表面には第1入力画像データG1に基づく画像が形成され、その裏面には画像が形成されない。つまりこの場合は、用紙P1枚あたり最大で1個の画像が形成される。また、セット画像数C=4となるので、18枚の用紙P1〜P18は総セット数D=5すなわち5つのセットS1〜S5に分割され、セット毎に順次画像形成がなされる。なお、この例において、第1セットS1は4枚の用紙P1〜P4で、第2セットS2は4枚の用紙P5〜P8で、第3セットS3は4枚の用紙P9〜P12で、第4セットS4は4枚の用紙P13〜P16で、最後となる第5セットS5は2枚の用紙P17、P18で、それぞれ構成される。そして、第1セットS1では4個の入力画像データG1〜G4が、第2セットS2では4個の入力画像データG5〜G8が、第3セットS3では4個の入力画像データG9〜G12が、第4セットS4では4個の入力画像データG13〜G16が、第5セットS5では2個の入力画像データG17、G18が、各セットの画像形成動作で使用される。
次に、図8(b)に示す両面1/1モードの場合について説明する。この場合は、総画像数M=18に対し、最大用紙枚数A=8(A4LEF且つ両面モード)、第1係数α=2(両面モード)、第2係数β=1(1/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=9、セット画像数C=A×α×β=16、総セット数D=M/C=1.125→2(小数点以下切り上げ)となる。
この例では、使用用紙枚数B=9すなわち9枚の用紙P1〜P9(A4LEF)の表面および裏面に、入力画像データG1〜G18に対応する画像がそれぞれ一つずつ形成されることになる。例えば1枚目の用紙P1の表面には第1入力画像データG1に基づく画像が形成され、その裏面には第2入力画像データG2に基づく画像が形成される。つまりこの場合は、用紙P1枚あたり最大で2個の画像が形成される。また、セット画像数C=16となるので、9枚の用紙P1〜P9は総セット数D=2すなわち2つのセットS1、S2に分割され、セット毎に順次画像形成がなされる。なお、この例において、第1セットS1は8枚の用紙P1〜P8で、最後となる第2セットS2は1枚の用紙P9で、それぞれ構成される。そして、第1セットS1では16個の入力画像データG1〜G16が、第2セットS2では2個の入力画像データG17、G18が、各セットの画像形成動作で使用される。
さらに、図8(c)に示す片面2/1モードの場合について説明する。この場合は、総画像数M=18に対し、最大用紙枚数A=4(A4LEF且つ片面モード)、第1係数α=1(片面モード)、第2係数β=2(2/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=9、セット画像数C=A×α×β=8、総セット数D=M/C=2.25→3(小数点以下切り上げ)となる。
この例では、使用用紙枚数B=9すなわち9枚の用紙P1〜P9(A4LEF)の表面に、入力画像データG1〜G18に対応する画像がそれぞれ二つずつ形成されることになる。例えば1枚目の用紙P1の表面には第1入力画像データG1および第2入力画像データG2に基づく画像が形成され、その裏面には画像が形成されない。つまりこの場合は、用紙P1枚あたり最大で2個の画像が形成される。また、セット画像数C=8となるので、9枚の用紙P1〜P8は総セット数D=3すなわち3つのセットS1〜S3に分割され、セット毎に順次画像形成がなされる。なお、この例において、第1セットS1は4枚の用紙P1〜P4で、第2セットS2は4枚の用紙P5〜P8で、最後となる第3セットS3は1枚の用紙P9で、それぞれ構成される。そして、第1セットS1では8個の入力画像データG1〜G8が、第2セットS2では8個の入力画像データG9〜G16が、第3セットS3では2個の入力画像データG17、G18が、各セットの画像形成動作で使用される。
さらにまた、図8(d)に示す両面2/1モードの場合について説明する。この場合は、総画像数M=18に対し、最大用紙枚数A=8(A4LEF且つ両面モード)、第1係数α=2(両面モード)、第2係数β=2(2/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=4.5→5(小数点以下切り上げ)、セット画像数C=A×α×β=32、総セット数D=M/C=0.5625→1(小数点以下切り上げ)となる。
この例では、使用用紙枚数B=5すなわち5枚の用紙P1〜P5(A4LEF)の表面および裏面に、入力画像データG1〜G18に対応する画像がそれぞれ二つずつ形成されることになる。例えば1枚目の用紙P1の表面には、第1入力画像データG1および第2入力画像データG2に基づく画像が形成され、その裏面には第3入力画像データG3および第4入力画像データG4に基づく画像が形成される。つまりこの場合は、用紙P一枚あたり最大で4個の画像が形成される。また、セット画像数C=32となるので、5枚の用紙P1〜P5は総セット数D=1すなわち単一のセット(第1セットS1)を構成することとなる。そして、第1セットS1では18個の入力画像データG1〜G18が、このセットの画像形成動作で使用される。
また、図9は、プリンタ部10において、A3SEFの用紙Pに対し、総画像数M=10すなわち10個の入力画像データG1〜G10に基づく画像を形成する際の、モード毎のセット分けと各用紙P(表面/裏面)に形成される画像との関係を説明するための図である。ここで、図9(a)は片面1/1モードの場合を、図9(b)は両面1/1モードの場合を、図9(c)は片面2/1モードの場合を、図9(d)は両面2/1モードの場合を、それぞれ示している。
まず、図9(a)に示す片面1/1モードの場合について説明する。この場合は、総画像数M=10に対し、最大用紙枚数A=2(A3SEF且つ片面モード)、第1係数α=1(片面モード)、および第2係数β=1(1/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=10、セット画像数C=A×α×β=2、総セット数D=M/C=5となる。
この例では、使用用紙枚数B=10すなわち10枚の用紙P1〜P10(A3SEF)の表面に、入力画像データG1〜G10に対応する画像がそれぞれ一つずつ形成されることになる。また、セット画像数C=2となるので、10枚の用紙P1〜P10は総セット数D=5すなわち5つのセットS1〜S5に分割され、セット毎に順次画像形成がなされる。なお、この例において、第1セットS1は2枚の用紙P1、P2で、第2セットS2は2枚の用紙P3、P4で、第3セットS3は2枚の用紙P5、P6で、第4セットS4は2枚の用紙P7、P8で、最後となる第5セットS5は2枚の用紙P9、P10で、それぞれ構成される。そして、第1セットS1では2個の入力画像データG1、G2が、第2セットS2では2個の入力画像データG3、G4が、第3セットS3では2個の入力画像データG5、G6が、第4セットS4では2個の入力画像データG7、G8が、第5セットS5では2個の入力画像データG9、G10が、各セットの画像形成動作で使用される。
次に、図9(b)に示す両面1/1モードの場合について説明する。この場合は、総画像数M=10に対し、最大用紙枚数A=4(A3SEF且つ両面モード)、第1係数α=2(両面モード)、第2係数β=1(1/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=5、セット画像数C=A×α×β=8、総セット数D=M/C=1.25→2(小数点以下切り上げ)となる。
この例では、使用用紙枚数B=5すなわち5枚の用紙P1〜P5(A3SEF)の表面および裏面に、入力画像データG1〜G10に対応する画像がそれぞれ一つずつ形成されることになる。また、セット画像数C=8となるので、5枚の用紙Pは総セット数D=2すなわち2つのセットS1、S2に分割され、セット毎に順次画像形成がなされる。なお、この例において、第1セットS1は4枚の用紙P1〜P4で、第2セットS2は1枚の用紙P5で、それぞれ構成される。そして、第1セットS1では8個の入力画像データG1〜G8が、第2セットS2では2個の入力画像データG9、G10が、各セットの画像形成動作で使用される。
さらに、図9(c)に示す片面2/1モードの場合について説明する。この場合は、総画像数M=10に対し、最大用紙枚数A=2(A3SEF且つ片面モード)、第1係数α=1(片面モード)、第2係数β=2(2/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=5、セット画像数C=A×α×β=4、総セット数D=M/C=2.5→3(小数点以下切り上げ)となる。
この例では、使用用紙枚数B=5すなわち5枚の用紙P1〜P5(A3SEF)の表面に、入力画像データG1〜G10に対応する画像がそれぞれ二つずつ形成されることになる。また、セット画像数C=4となるので、5枚の用紙P1〜P5は総セット数D=3すなわち3つのセットS1〜S3に分割され、セット毎に順次画像形成がなされる。なお、この例において、第1セットS1では4個の入力画像データG1〜G4が、第2セットS2では4個の入力画像データG5〜G8が、第3セットS3では2個の入力画像データG9、G10が、各セットの画像形成動作で使用される。
さらにまた、図9(d)に示す両面2/1モードの場合について説明する。この場合は、総画像数M=10に対し、最大用紙枚数A=4(A3SEF且つ両面モード)、第1係数α=2(両面モード)、第2係数β=2(2/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=2.5→3(小数点以下切り上げ)、セット画像数C=A×α×β=16、総セット数D=M/C=0.625→1(小数点以下切り上げ)となる。
この例では、使用用紙枚数B=3すなわち3枚の用紙P1〜P3(A3SEF)の表面および裏面に、入力画像データG1〜G10に対応する画像がそれぞれ二つずつ形成されることになる。また、セット画像数C=16となるので、3枚の用紙P1〜P3は総セット数D=1すなわち単一のセット(第1セットS1)を構成することとなる。そして、第1セットS1では10個の入力画像データG1〜G10が、このセットの画像形成動作で使用される。
では次に、図7に示す処理の手順において、ログデータ生成部53が実行する処理について、図10を参照しつつ、具体的な例を挙げながら説明を行う。なお、ここでは、コピージョブにより、A3SEFの用紙Pに対して10個の入力画像データG1〜G10に基づく画像を形成する場合(図9参照)を例とする。コピージョブの場合、ログ画像データ作成部71には記憶部52から入力画像データG(G1〜G10)が、ジョブデータ作成部72にはUI65から画像形成情報が、それぞれ入力される。
ログ画像データ作成部71は、記憶部52から読み出した10個の入力画像データG1〜G10に対応する10個のログ画像データH1〜H10を作成する。この場合において、例えば第1ログ画像データH1は、第1入力画像データG1に対応している。
一方、ジョブデータ作成部72は、UI65より入力される画像形成情報に基づいてジョブデータJを作成する。このとき、ジョブデータJには、上述したようにジョブの内容や媒体−画像情報等を含んでいる。
次に、ログデータ作成部75が実行する処理についてモード毎に説明を行う。
まず、図10(a)を参照しつつ、片面1/1モード(図9(a)参照)について説明する。片面1/1モードの場合、作成条件決定部73は、入力画像データG1〜G10および画像形成情報に基づき、この場合におけるログデータの作成条件としてセット画像数C=2および総セット数D=5を決定する。
ログデータ作成部75は、作成条件決定部73で決定された作成条件、ジョブデータ作成部72で作成されたジョブデータJ、およびログ画像データ作成部71で作成された10個のログ画像データH1〜H10の入力を受け付ける。次いで、ログデータ作成部75は、受け付けた作成条件の一つである総セット数D=5に対応して、ジョブデータJから5つのジョブデータJ1〜J5を作成する。なお、5つのジョブデータJ1〜J5は、ジョブデータJに順番を表すタグ等を付加したものである。また、ログデータ作成部75は、受け付けた作成条件の一つであるセット画像数C=2に対応して、10個のログ画像データH1〜H10を順番に2つずつ合計5個のグループ(H1−H2、H3−H4、H5−H6、H7−H8、H9−H10)に分ける。そして、ログデータ作成部75は、作成した5つのジョブデータJ1〜J5と5個のグループとを順番に対応付け、5個のログデータL1〜L5を作成する。例えば第1ログデータL1は、第1ジョブデータJ1と、第1ログ画像データH1および第2ログ画像データH2とを対応付けて構成される。また、例えば第1ログデータL1を構成する第1ログ画像データH1および第2ログ画像データH2は、この場合に第1セットS1を構成する第1入力画像データG1および第2入力画像データG2にそれぞれ対応している。そして、ログデータ作成部75は、作成した第1ログデータL1〜第5ログデータL5を、送信部54に向けて順次出力する。
次に、図10(b)を参照しつつ、両面1/1モード(図9(b)参照)について説明する。両面1/1モードの場合、作成条件決定部73は、入力画像データG1〜G10および画像形成情報に基づき、この場合におけるログデータの作成条件としてセット画像数C=8および総セット数D=2を決定する。
ログデータ作成部75は、作成条件決定部73で決定された作成条件、ジョブデータ作成部72で作成されたジョブデータJ、およびログ画像データ作成部71で作成された10個のログ画像データH1〜H10の入力を受け付ける。次いで、ログデータ作成部75は、総セット数D=2に対応して、ジョブデータJから2つのジョブデータJ1、J2を作成する。また、ログデータ作成部75は、セット画像数C=8に対応して、10個のログ画像データH1〜H10を順番に8つずつ合計2つのグループ(H1−H2−H3−H4−H5−H6−H7−H8、H9−H10)に分ける。そして、ログデータ作成部75は、作成した2つのジョブデータJ1、J2と2つのグループとを順番に対応付け、2つのログデータL1、L2を作成する。例えば第1ログデータL1は、第1ジョブデータJ1と、第1ログ画像データH1〜第8ログ画像データH8とを対応付けて構成される。また、例えば第1ログデータL1を構成する第1ログ画像データH1〜第8ログ画像データH8は、この場合に第1セットS1を構成する第1入力画像データG1〜第8入力画像データG8にそれぞれ対応している。そして、ログデータ作成部75は、作成した第1ログデータL1および第2ログデータL2を、送信部54に向けて順次出力する。
さらに、図10(c)を参照しつつ、片面2/1モード(図9(c)参照)について説明する。片面2/1モードの場合、作成条件決定部73は、入力画像データG1〜G10および画像形成情報に基づき、この場合におけるログデータの作成条件としてセット画像数C=4および総セット数D=3を決定する。
ログデータ作成部75は、作成条件決定部73で決定された作成条件、ジョブデータ作成部72で作成されたジョブデータJ、およびログ画像データ作成部71で作成された10個のログ画像データH1〜H10の入力を受け付ける。次いで、ログデータ作成部75は、総セット数D=3に対応して、ジョブデータJから3つのジョブデータJ1〜J3を作成する。また、ログデータ作成部75は、セット画像数C=4に対応して、10個のログ画像データH1〜H10を順番に4つずつ合計3つのグループ(H1−H2−H3−H4、H5−H6−H7−H8、H9−H10)に分ける。そして、ログデータ作成部75は、作成した3つのジョブデータJ1〜J3と3つのグループとを順番に対応付け、3つのログデータL1〜L3を作成する。例えば第1ログデータL1は、第1ジョブデータJ1と、第1ログ画像データH1〜第4ログ画像データH4とを対応付けて構成される。また、例えば第1ログデータL1を構成する第1ログ画像データH1〜第4ログ画像データH4は、この場合に第1セットS1を構成する第1入力画像データG1〜第4入力画像データG4にそれぞれ対応している。そして、ログデータ作成部75は、作成した第1ログデータL1〜第3ログデータL3を、送信部54に向けて順次出力する。
さらにまた、図10(d)を参照しつつ、両面2/1モード(図9(d)参照)について説明する。両面2/1モードの場合、作成条件決定部73は、入力画像データG1〜G10および画像形成情報に基づき、この場合におけるログデータの作成条件としてセット画像数C=16および総セット数D=1を決定する。
ログデータ作成部75は、作成条件決定部73で決定された作成条件、ジョブデータ作成部72で作成されたジョブデータJ、およびログ画像データ作成部71で作成された10個のログ画像データH1〜H10の入力を受け付ける。次いで、ログデータ作成部75は、総セット数D=1に対応して、ジョブデータJから1つのジョブデータJ1を作成する。また、ログデータ作成部75は、セット画像数C=16に対応して、10個のログ画像データH1〜H10を1つのグループ(H1−H2−H3−H4−H5−H6−H7−H8−H9−H10)とする。そして、ログデータ作成部75は、作成した1つのジョブデータJ1と1つのグループとを対応付け、第1ログデータL1を作成する。この第1ログデータL1は、第1ジョブデータJ1と、第1ログ画像データH1〜第10ログ画像データH10とを対応付けて構成される。また、第1ログデータL1を構成する第1ログ画像データH1〜第10ログ画像データH10は、この場合に第1セットS1を構成する第1入力画像データG1〜第10入力画像データG10にそれぞれ対応している。そして、ログデータ作成部75は、作成した第1ログデータL1を、送信部54に向けて出力する。
図11および図12は、画像形成装置2の動作に関するタイミングチャートを示している。なお、ここでは、コピージョブにより、A3SEFの用紙Pに対して10個の入力画像データG1〜G10に基づく画像を形成する場合(図9、図10参照)を例とする。ここで、図11(a)は片面1/1モードの場合を、図11(b)は両面1/1モードの場合を、図12(a)は片面2/1モードの場合を、図12(b)は両面2/1モードの場合を、それぞれ示している。
ではまず、図11(a)を参照しながら、片面1/1モードの場合について説明する。
スキャナ部60は、10ページ分の原稿の読み取りを連続的に行い、得られた10個の入力画像データG1〜G10を、制御部50(ログデータ作成部75)に向けてページ順(G1→G10)に出力する。制御部50に設けられたログデータ作成部75は、第1セットS1すなわち第1入力画像データG1および第2入力画像データG2に対応する第1ログデータL1、第2セットS2すなわち第3入力画像データG3および第4入力画像データG4に対応する第2ログデータL2、第3セットS3すなわち第5入力画像データG5および第6入力画像データG6に対応する第3ログデータL3、第4セットS4すなわち第7入力画像データG7および第8入力画像データG8に対応する第4ログデータL4、第5セットS5すなわち第9入力画像データG9および第10入力画像データG10に対応する第5ログデータL5を、順次作成する。送信部54は、ログデータ作成部75で作成された第1ログデータL1〜第5ログデータL5を順次ログ管理サーバ5へ送信する。
送信部54が第1ログデータL1の送信を完了すると、画像データ出力部55が第1ログデータL1に対応する第1入力画像データG1および第2入力画像データG2を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第1セットS1に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、1枚目の用紙P1の表面P1Fに第1入力画像データG1に基づく画像形成を行い、次いで2枚目の用紙P2の表面P2Fに第2入力画像データG2に基づく画像形成を行う。
次に、送信部54が第2ログデータL2の送信を完了し且つプリンタ部10にて第1セットS1に対応する画像形成動作が完了すると、画像データ出力部55が第2ログデータL2に対応する第3入力画像データG3および第4入力画像データG4を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第2セットS2に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、3枚目の用紙P3の表面P3Fに第3入力画像データG3に基づく画像形成を行い、次いで4枚目の用紙P4の表面P4Fに第4入力画像データG4に基づく画像形成を行う。
さらに、送信部54が第3ログデータL3の送信を完了し且つプリンタ部10にて第2セットS2に対応する画像形成動作が完了すると、画像データ出力部55が第3ログデータL3に対応する第5入力画像データG5および第6入力画像データG6を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第3セットS3に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、5枚目の用紙P5の表面P5Fに第5入力画像データG5に基づく画像形成を行い、次いで6枚目の用紙P6の表面P6Fに第6入力画像データG6に基づく画像形成を行う。
さらにまた、送信部54が第4ログデータL4の送信を完了し且つプリンタ部10にて第3セットS3に対応する画像形成動作が完了すると、画像データ出力部55が第4ログデータL4に対応する第7入力画像データG7および第8入力画像データG8を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第4セットS4に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、7枚目の用紙P7の表面P7Fに第7入力画像データG7に基づく画像形成を行い、次いで8枚目の用紙P8の表面P8Fに第8入力画像データG8に基づく画像形成を行う。
そして、送信部54が第5ログデータL5の送信を完了し且つプリンタ部10にて第4セットS4に対応する画像形成動作が完了すると、画像データ出力部55が第5ログデータL5に対応する第9入力画像データG9および第10入力画像データG10を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第5セットS5に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、9枚目の用紙P9の表面P9Fに第9入力画像データG9に基づく画像形成を行い、次いで10枚目の用紙P10の表面P10Fに第10入力画像データG10に基づく画像形成を行う。以上により、コピージョブが完了する。
次に、図11(b)を参照しながら、両面1/1モードの場合について説明する。
スキャナ部60は、10ページ分の原稿の読み取りを連続的に行い、得られた10個の入力画像データG1〜G10を、制御部50(ログデータ作成部75)に向けてページ順(G1→G10)に出力する。制御部50に設けられたログデータ作成部75は、第1セットS1すなわち第1入力画像データG1〜第8入力画像データG8に対応する第1ログデータL1、第2セットS2すなわち第9入力画像データG9および第10入力画像データG10に対応する第2ログデータL2を、順次作成する。送信部54は、ログデータ作成部75で作成された第1ログデータL1、第2ログデータL2を順次ログ管理サーバ5へ送信する。
送信部54が第1ログデータL1の送信を完了すると、画像データ出力部55が第1ログデータL1に対応する第1入力画像データG1〜第8入力画像データG8を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第1セットS1に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、まず、1枚目の用紙P1の表面P1Fに第1入力画像データG1に基づく画像形成を、2枚目の用紙P2の表面P2Fに第3入力画像データG3に基づく画像形成を、3枚目の用紙P3の表面P3Fに第5入力画像データG5に基づく画像形成を、4枚目の用紙P4の表面P4Fに第7入力画像データG7に基づく画像形成を、それぞれ行う。その後、プリンタ部10は、用紙戻し搬送機構によって1枚目の用紙P1〜4枚目の用紙P4を反転搬送する。そして、プリンタ部10は、1枚目の用紙P1の裏面P1Bに第2入力画像データG2に基づく画像形成を、2枚目の用紙P2の裏面P2Bに第4入力画像データG4に基づく画像形成を、3枚目の用紙P3の裏面P3Bに第6入力画像データG6に基づく画像形成を、4枚目の用紙P4の裏面P4Bに第8入力画像データG8に基づく画像形成を、それぞれ行う。
次に、送信部54が第2ログデータL2の送信を完了し且つプリンタ部10にて第1セットS1に対応する画像形成動作が完了すると、画像データ出力部55が第2ログデータL2に対応する第9入力画像データG9および第10入力画像データG10を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第2セットS2に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、5枚目の用紙P5の表面P5Fに第9入力画像データG9に対応する画像形成を行い、この5枚目の用紙P5を反転搬送した後、その裏面P5Bに第10入力画像データG10に対応する画像形成を行う。以上により、コピージョブが完了する。
続いて、図12(a)を参照しながら、片面2/1モードの場合について説明する。
スキャナ部60は、10ページ分の原稿の読み取りを連続的に行い、得られた10個の入力画像データG1〜G10を、制御部50(ログデータ作成部75)に向けてページ順(G1→G10)に出力する。制御部50に設けられたログデータ作成部75は、第1セットS1すなわち第1入力画像データG1〜第4入力画像データG4に対応する第1ログデータL1、第2セットS2すなわち第5入力画像データG5〜第8入力画像データG8に対応する第2ログデータL2、第3セットS3すなわち第9入力画像データG9および第10入力画像データG10に対応する第3ログデータL3を、順次作成する。送信部54は、ログデータ作成部75で作成された第1ログデータL1〜第3ログデータL3を順次ログ管理サーバ5へ送信する。
送信部54が第1ログデータL1の送信を完了すると、画像データ出力部55が第1ログデータL1に対応する第1入力画像データG1〜第4入力画像データG4を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第1セットS1に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、1枚目の用紙P1の表面P1Fに第1入力画像データG1および第2入力画像データG2に基づく画像形成を行い、次いで2枚目の用紙P2の表面P2Fに第3入力画像データG3および第4入力画像データG4に基づく画像形成を行う。
また、送信部54が第2ログデータL2の送信を完了し且つプリンタ部10にて第1セットS1に対応する画像形成動作が完了すると、画像データ出力部55が第2ログデータL2に対応する第5入力画像データG5〜第8入力画像データG8を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第2セットS2に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、3枚目の用紙P3の表面P3Fに第5入力画像データG5および第6入力画像データG6に基づく画像形成を行い、次いで4枚目の用紙P4の表面P4Fに第7入力画像データG7および第8入力画像データG8に基づく画像形成を行う。
さらに、送信部54が第3ログデータL3の送信を完了し且つプリンタ部10にて第2セットS2に対応する画像形成動作が完了すると、画像データ出力部55が第3ログデータL3に対応する第9入力画像データG9、第10入力画像データG10を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第3セットS3に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、5枚目の用紙P5の表面P5Fに第9入力画像データG9および第10入力画像データG10に基づく画像形成を行う。以上により、コピージョブが完了する。
最後に、図12(b)を参照しながら、両面2/1モードの場合について説明する。
スキャナ部60は、10ページ分の原稿の読み取りを連続的に行い、得られた10個の入力画像データG1〜G10を、制御部50(ログデータ作成部75)に向けてページ順(G1→G10)に出力する。制御部50に設けられたログデータ作成部75は、第1セットS1すなわち第1入力画像データG1〜第10入力画像データG10に対応する第1ログデータL1を作成する。送信部54は、ログデータ作成部75で作成された第1ログデータL1をログ管理サーバ5へ送信する。
送信部54が第1ログデータL1の送信を完了すると、画像データ出力部55が第1ログデータL1に対応する第1入力画像データG1〜第10入力画像データG10を画像処理部15に出力する。これを受けて、プリンタ部10は、第1セットS1に対応する画像形成動作を行う。すなわち、プリンタ部10は、まず、1枚目の用紙P1の表面P1Fに第1入力画像データG1および第2入力画像データG2に基づく画像形成を、2枚目の用紙P2の表面P2Fに第5入力画像データG5および第6入力画像データG6に基づく画像形成を、3枚目の用紙P3の表面P3Fに第9入力画像データG9および第10入力画像データG10に基づく画像形成を、それぞれ行う。その後、プリンタ部10は、用紙戻し搬送機構によって1枚目の用紙P1〜3枚目の用紙P3を反転搬送する。そして、プリンタ部10は、1枚目の用紙P1の裏面P1Bに第3入力画像データG3および第4入力画像データG4に基づく画像形成を、2枚目の用紙P2の裏面P2Bに第7入力画像データG7および第8入力画像データG8に基づく画像形成を、それぞれ行う。なお、この場合は、反転搬送されてきた3枚目の用紙P3の裏面P3Bには画像形成を行わない。以上により、コピージョブが完了する。
ここで、図13(a)は、図11(b)に示した両面1/1モードの場合のタイミングチャートを再掲したものである。なお、以下の説明では、図13(a)を本実施の形態と呼ぶ。また、図13(b)は、ログデータ作成部75にて入力画像データG1〜G10全体に対応する全体ログデータL0の作成を行い、この全体ログデータL0の送信が完了した後にすべての入力画像データG1〜G10をまとめて出力する場合のタイミングチャートを示している。なお、以下の説明では、図13(b)を比較の形態1と呼ぶ。さらに、図13(c)は、ログデータ作成部75にて各入力画像データG1〜G10にそれぞれ対応するログデータL1〜L10の作成を行い、各ログデータL1〜L10の送信が完了する毎に各入力画像データG1〜G10を一つずつ出力する場合のタイミングチャートを示している。なお、以下の説明では、図13(c)を比較の形態2と呼ぶ。
比較の形態1では、全体ログデータL0の作成、送信を完了してからでないと画像形成を行うことができない。このため、比較の形態1の場合は、本実施の形態と比較して画像形成動作の開始タイミングが遅れ、画像形成動作開始までの待ち時間が長くなってしまう。なお、図13(b)に示す例では、10個の入力画像データG1〜G10に基づいて画像形成を行っているため、待ち時間は比較的短くなっているが、入力画像データの数が多くなればなるほど、待ち時間は長くなる。
一方、比較の形態2では、各ログデータL1〜L10の送信を完了する毎に画像形成を行うことが可能である。ここで、両面1/1モードでは最大用紙枚数A=4であり、1セットあたり4枚の用紙Pを流すことが可能である。しかしながら、この例では、画像形成の開始時点で、いつになったら1セット分すなわち8個の入力画像データG1〜G8が揃うのか不明であるため、1セットあたり1枚の用紙Pしか流すことができず、合計で5セットの画像形成動作を行うことが必要となる。このため、比較の形態2の場合は、本実施の形態と比較して画像形成に要する時間が長くなってしまう。なお、図13(c)では、4枚目の用紙P4の表面P4Fに第7入力画像データG7に基づく画像形成を行うところまでを示しているが、実際にはさらに4枚目の用紙P4の裏面P4Bおよび5枚目の用紙P5の表裏面(P5F、P5B)に対する画像形成に時間が必要となる。したがって、比較の形態2において、10個の入力画像データG1〜G10に基づく画像形成に要する時間は非常に長くなる。
なお、上述した説明では、送信部54による各ログデータの送信期間(転送期間)が常時一定であるものとしていた。例えば図11(a)に示す片面1/1モードの場合、第1ログデータL1の転送期間=第2ログデータL2の転送期間=第3ログデータL3の転送期間=第4ログデータL4の転送期間=第5ログデータL5の転送期間、となっていた。しかしながら、例えば各ログデータL1〜L5のデータサイズは、その元となる入力画像データG1〜G10のデータサイズによって変化し、また、ネットワーク6の転送速度も転送時期によって変化する。このため、実際には、各ログデータL1〜L5の転送期間がそれぞれ異なる場合がある。また、転送期間が変化すると、各ログデータL1〜L5に対応する各セットS1〜S5に含まれる入力画像データG1〜G10を出力(プリントアウト)するのに必要な時間(出力期間)に対して、転送期間が長くなったり短くなったりする。
図14は、A3SEFの用紙Pに対し、総画像数M=32すなわち32個の入力画像データG1〜G32に基づき、両面1/1モードで画像を形成する際の、送信部54による各ログデータの転送期間T1とプリンタ部10による各セットの出力期間T2との関係を説明するためのタイミングチャートを示している。この場合は、総画像数M=32に対し、最大用紙枚数A=4(A3SEF且つ両面モード)、第1係数α=2(両面モード)、第2係数β=1(1/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=16、セット画像数C=A×α×β=8、総セット数D=M/C=4となる。
図14(a)は転送期間T1よりも出力期間T2が短くなる場合(T1>T2)を例示している。この場合は、まず、第1ログデータL1の転送が完了した後に、この第1ログデータL1に対応する第1セットS1(入力画像データG1〜G8)の画像形成(プリント出力)が行われる。次の第2ログデータL2の転送期間T1は第1セットS1の出力期間T2よりも長いため、プリンタ部10が入力待ちを行う。また、第2ログデータL2の転送が完了した後に、この第2ログデータL2に対応する第2セットS2(入力画像データG9〜G16)の画像形成が行われる。次の第3ログデータL3の転送期間T1は第2セットS2の出力期間T2よりも長いため、プリンタ部10が入力待ちを行う。さらに、第3ログデータL3の転送が完了した後に、この第3ログデータL3に対応する第3セットS3(入力画像データG17〜G24)の画像形成が行われる。次の第4ログデータL4の転送期間T1は第3セットS3の出力期間T2よりも長いため、プリンタ部10が入力待ちを行う。そして、第4ログデータL4の転送が完了した後に、この第4ログデータL4に対応する第4セットS4(入力画像データG25〜G32)の画像形成が行われる。
また、図14(b)は転送期間T1よりも出力期間T2が長くなる場合(T1<T2)を例示している。この場合も、まず、第1ログデータL1の転送が完了した後に、この第1ログデータL1に対応する第1セットS1の画像形成が行われる。次の第2ログデータL2の転送期間T1は第1セットS1の出力期間T2よりも短いため、プリンタ部10にて次の第2セットS2の出力待ちを行う。また、第1セットS1の出力期間T2が経過した後に、第2ログデータL2に対応する第2セットS2の画像形成が行われる。次の第3ログデータL3の転送期間T1は第2セットS2の出力期間T2よりも短いため、プリンタ部10にて次の第3セットS3の出力待ちを行う。さらに、第2セットS2の出力期間T2が経過した後に、第3ログデータL3に対応する第3セットS3の画像形成が行われる。次の第4ログデータL4の転送期間T1は第3セットS3の出力期間T2よりも短いため、プリンタ部10にて次の第4セットS4の出力待ちを行う。そして、第3セットS3の出力期間T2が経過した後に、第4ログデータL4に対応する第4セットS4の画像形成が行われる。
さらに、図14(c)は、T1>T2およびT1<T2の両者が混在する場合を例示している。この場合は、転送期間T1が出力期間T2よりも長い場合にはプリンタ部10が入力待ちを行い、転送期間T1が出力期間T2よりも短い場合にはプリンタ部10が出力待ちを行う。
<実施の形態2>
実施の形態1では、ログデータ作成部75で作成した各ログデータを連続して出力するようにしていた。これに対し、本実施の形態では、プリンタ部10の画像形成動作に対応しながら、ログデータの転送タイミング(保存用データの受け渡しタイミング)を決定するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図15は、本実施の形態において制御部50が実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
受信部51が外部から作像データを受信すると、受信部51はこの作像データを記憶部52に記憶させる(ステップ201)。次に、ログ画像データ作成部71は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる入力画像データに基づき、ログ画像データを作成する(ステップ202)。また、ジョブデータ作成部72は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる画像形成情報あるいはUI65にて入力を受け付けた画像形成情報を取得し(ステップ203)、取得した画像形成情報に基づいてジョブデータを作成する(ステップ204)。
また、作成条件決定部73は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる入力画像データに基づいて、総画像数Mを取得する(ステップ205)。さらに、作成条件決定部73は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる画像形成情報あるいはUI65にて入力を受け付けた画像形成情報に含まれる媒体−画像情報を取得する。そして、作成条件決定部73は、取得した媒体−画像形成情報に基づいて、基準データ格納部74から、最大用紙枚数A、第1係数α、および第2係数βを取得する(ステップ206)。続いて、作成条件決定部73は、ステップ205で取得した総画像数M、ステップ206で取得した最大用紙枚数A、第1係数α、および第2係数βを用いて、使用用紙枚数B、セット画像数C、および総セット数Dを決定する(ステップ207)。
次に、ログデータ作成部75は、ステップ202で作成したログ画像データおよびステップ204で作成したジョブデータを用いて、総セット数Dに対応するDセット分のログデータを作成する(ステップ208)。次いで、ログデータ作成部75は、セット数Nを1に設定し(ステップ209)、Nセット目(最初は1セット目)のログデータを、送信部54およびネットワーク6を介してログ管理サーバ5(ともに図1参照)に転送する(ステップ210)。続いて、送信部54が、Nセット目のログデータの転送が完了したことを画像データ出力部55に伝達する。すると、画像データ出力部55は、これを受けて記憶部52からNセット目のログデータに含まれるログ画像データの元となる入力画像データを読み出し、画像処理部15に向けて出力する(ステップ211)。なお、画像処理部15では、Nセット目に対応する入力画像データに対して各種処理を施し、露光器13(図2参照)に出力を行う。そして、図2に示すプリンタ部10が、Nセット目の入力画像データに対応する画像形成動作を実行し、画像を形成した用紙Pを出力する。
次に、ログデータ作成部75は、プリンタ部10においてNセット目の入力画像データに基づく印刷(画像形成)が開始されたか否かを判断する(ステップ212)。ここで、印刷が開始されていないと判断した場合は、ステップ212に戻って印刷の開始を待つ。一方、印刷が開始されたと判断した場合、ログデータ作成部75は、セット数Nがステップ207で決定された総セット数Dと一致したか否か、換言すれば、1ジョブを構成する作像データに含まれる全ての入力画像データの出力が完了したか否かを判断する(ステップ213)。ここで、N=Dである場合は、全ての入力画像データの転送が完了しているので、処理を終了する。一方、N≠Dの場合すなわち記憶部52にまだ未出力の入力画像データが存在している場合は、セット数NをN+1に設定し(ステップ214)、ステップ210に戻って次のセットに対する処理を続行する。
図16は、A4LEFの用紙Pに対し、総画像数M=16すなわち16個の入力画像データG1〜G16に基づき、片面1/1モードで画像を形成する際の、送信部54による各ログデータの転送タイミングとプリンタ部10による出力タイミングとの関係を説明するためのタイミングチャートを示している。この場合は、総画像数M=16に対し、最大用紙枚数A=4(A4LEF且つ片面モード)、第1係数α=1(片面モード)、第2係数β=1(1/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=16、セット画像数C=A×α×β=4、総セット数D=M/C=4となる。
図16(a)は転送期間T1よりも出力期間T2が長い場合(T1<T2)を例示している。この場合は、まず、第1ログデータL1の転送が完了した後に、この第1ログデータL1に対応する第1セットS1(入力画像データG1〜G4)の画像形成(プリント出力)が行われる。また、第1セットS1の画像形成が開始されるのに伴い、第2ログデータL2の転送が開始される。この第2ログデータL2の転送期間T1は第1セットのS1の出力期間T2よりも短いため、この出力期間T2が経過するまで、送信部54が次の第3ログデータL3の転送待ちを行う。そして、第1セットS1の出力期間T2が経過した後、第2ログデータL2に対応する第2セットS2(入力画像データG5〜G8)の画像形成が行われる。また、第2セットS2の画像形成が開始されるのに伴い、第3ログデータL3の転送が開始される。この第3ログデータL3の転送期間T1は第2セットS2の出力期間T2よりも短いため、この出力期間T2が経過するまで、送信部54が次の第4ログデータL4の転送待ちを行う。そして、第2セットS2の出力期間T2が経過した後、第3ログデータL3に対応する第3セットS3(入力画像データG9〜G12)の画像形成が行われる。また、第3セットS3の画像形成が開始されるのに伴い、第4ログデータL4の転送が開始される。そして、第3セットS3の出力期間T2が経過した後、第4ログデータL4に対応する第4セットS4(入力画像データG13〜G16)の画像形成が行われる。
また、図16(b)は、T1>T2およびT1<T2の両者が混在する場合を例示している。この場合は、転送期間T1が出力期間T2よりも長い場合にはプリンタ部10が入力待ちを行い、転送期間T1が出力期間T2よりも短い場合には送信部54がログデータの転送待ちを行う。
<実施の形態3>
本実施の形態は、実施の形態2とほぼ同様であるが、さらにネットワーク6(図1参照)の回線速度に応じてログデータの転送タイミング(保存用データの受け渡しタイミング)を決定するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態2と同様のものについては同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図17および図18は、本実施の形態において制御部50が実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
受信部51が外部から作像データを受信すると、受信部51はこの作像データを記憶部52に記憶させる(ステップ301)。次に、ログ画像データ作成部71は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる入力画像データに基づき、ログ画像データを作成する(ステップ302)。また、ジョブデータ作成部72は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる画像形成情報あるいはUI65にて入力を受け付けた画像形成情報を取得し(ステップ303)、取得した画像形成情報に基づいてジョブデータを作成する(ステップ304)。
また、作成条件決定部73は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる入力画像データに基づいて、総画像数Mを取得する(ステップ305)。さらに、作成条件決定部73は、記憶部52から読み出した作像データに含まれる画像形成情報あるいはUI65にて入力を受け付けた画像形成情報に含まれる媒体−画像情報を取得する。そして、作成条件決定部73は、取得した媒体−画像形成情報に基づいて、基準データ格納部74から、最大用紙枚数A、第1係数α、および第2係数βを取得する(ステップ306)。続いて、作成条件決定部73は、ステップ305で取得した総画像数M、ステップ306で取得した最大用紙枚数A、第1係数α、および第2係数βを用いて、使用用紙枚数B、セット画像数C、および総セット数Dを決定する(ステップ307)。
次に、ログデータ作成部75は、ステップ302で作成されたログ画像データおよびステップ304で作成されたジョブデータを用いて、総セット数Dに対応するDセット分のログデータを作成する(ステップ308)。次いで、ログデータ作成部75は、セット数Nを1に設定し(ステップ309)、1セット目のログデータを、送信部54およびネットワーク6を介してログ管理サーバ5(ともに図1参照)に転送する(ステップ310)。続いて、送信部54が、1セット目のログデータの転送が完了したことを画像データ出力部55に伝達する。すると、画像データ出力部55は、これを受けて記憶部52から1セット目のログデータに含まれるログ画像データの元となる入力画像データを読み出し、画像処理部15に向けて出力する(ステップ311)。なお、画像処理部15では、1セット目に対応する入力画像データに対して各種処理を施し、露光器13(図2参照)に出力を行う。
次に、ログデータ作成部75は、セット数Nがステップ307で決定された総セット数Dと一致したか否かを判断する(ステップ312)。ここで、N=Dである場合は、全ての入力画像データの転送が完了しているので、処理を終了する。一方、N≠Dの場合すなわち記憶部52にまだ未出力の入力画像データが存在している場合は、セット数NをN+1に設定する(ステップ313)。
続いて、ログデータ作成部75は、次に転送を行うNセット目のログデータのデータサイズおよび送信部54を介して取得したネットワーク6の通信速度等に基づき、このNセット目のログデータの転送にかかる予測転送時間Txを算出する(ステップ314)。次に、ログデータ作成部75は、ステップ314で取得した予測転送時間Txが、これと並行して実行されているN−1セット目の画像形成動作の残り時間Tr以上(Tr≦Tx)であるか否かを判断する(ステップ315)。ここで、Tr≦Txである場合は、そのままNセット目のログデータの転送を開始する。一方、Tr≦Txでない場合(Tr>Txの場合)は、所定時間待機し(ステップ316)、その後Nセット目のログデータの転送を開始する(ステップ317)。続いて、送信部54が、Nセット目のログデータの転送が完了したことを画像データ出力部55に伝達する。すると、画像データ出力部55は、これを受けて記憶部52からNセット目のログデータに含まれるログ画像データの元となる入力画像データを読み出し、画像処理部15に向けて出力する(ステップ318)。なお、画像処理部15では、1セット目に対応する入力画像データに対して各種処理を施し、露光器13(図2参照)に出力を行う。そして、ステップ312へと戻る。
なお、ステップ316で設定される待機時間は、Nセット目に対応するログデータの転送終了タイミングが、N−1セット目の印刷終了タイミングとほぼ一致するように決定される。
図19は、A3SEFの用紙Pに対し、総画像数M=32すなわち32個の入力画像データG1〜G32に基づき、片面4/1モードで画像を形成する際の、送信部54による各ログデータの転送タイミングとプリンタ部10による出力タイミングとの関係を説明するためのタイミングチャートを示している。この場合は、総画像数M=32に対し、最大用紙枚数A=2(A3SEF且つ片面モード)、第1係数α=1(片面モード)、第2係数β=4(4/1モード)となる。したがって、使用用紙枚数B=M/α/β=8、セット画像数C=A×α×β=8、総セット数D=M/C=4となる。
図19(a)は転送期間T1よりも出力期間T2が長い場合(T1<T2)を例示している。この場合は、まず、第1ログデータL1の転送が完了した後に、この第1ログデータL1に対応する第1セットS1(入力画像データG1〜G8)の画像形成(プリント出力)が行われる。この場合は、次に転送を行う第2ログデータL2の転送予測時間Txが第1セットS1の出力期間T2よりも短くなるため、第1ログデータL1の転送を完了してから第2ログデータL2の転送を開始するまでの間、送信部54が所定の待機時間だけ転送待ちを行う。そして、所定の待機時間が経過した後、第2ログデータL2の転送が開始される。この第2ログデータL2の転送終了タイミングは第1セットS1の出力終了タイミングにほぼ一致するようになっており、第2ログデータL2の転送が終了するタイミングで、この第2ログデータL2に対応する第2セットS2(入力画像データG9〜G16)の画像形成を開始する。この場合は、次に転送を行う第3ログデータL3の転送予測時間Txが第2セットS2の出力期間T2よりも短くなるため、第2ログデータL2の転送を完了してから第3ログデータL3の転送を開始するまでの間、送信部54が所定の待機時間だけ転送待ちを行う。そして、所定の待機時間が経過した後、第3ログデータL3の転送が開始される。この第3ログデータL3の転送終了タイミングは第2セットS2の出力終了タイミングにほぼ一致するようになっており、第3ログデータL3の転送が終了するタイミングで、この第3ログデータL3に対応する第3セットS3(入力画像データG17〜G24)の画像形成を開始する。この場合は、次に転送を行う第4ログデータL4の転送予測時間Txが第3セットS3の出力期間T2よりも短くなるため、第3ログデータL3の転送を完了してから第4ログデータL4の転送を開始するまでの間、送信部54が所定の待機時間だけ転送待ちを行う。そして、所定の待機時間が経過した後、第4ログデータL4の転送が開始される。この第4ログデータL4の転送終了タイミングは第3セットS3の出力終了タイミングにほぼ一致するようになっており、第4ログデータL4の転送が終了するタイミングで、この第4ログデータL4に対応する第4セットS4(入力画像データG25〜G32)の画像形成を開始する。
また、図19(b)は、T1>T2およびT1<T2の両者が混在する場合を例示している。この場合は、転送期間T1が出力期間T2よりも長い場合にはプリンタ部10が入力待ちを行い、転送期間T1が出力期間T2よりも短い場合には送信部54がログデータの転送待ちを行う。
なお、実施の形態1〜3では、電子写真方式を用いて用紙Pに画像を形成する例について説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えばインクジェット方式を用いてもよい。また、実施の形態1〜3では、作成したログデータをネットワーク6を介してログ管理サーバ5に転送するようにしていたが、これに限られるものではなく、画像形成装置2内にハードディスクドライブ等の記憶装置を設けるようにしてもよい。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…端末装置、4…スキャナ、5…ログ管理サーバ、5a…ログ管理部、6…ネットワーク、7…電話回線、10…プリンタ部、50…制御部、51…受信部、52…記憶部、53…ログデータ生成部、54…送信部、55…画像データ出力部、60…スキャナ部、65…UI、71…ログ画像データ作成部、72…ジョブデータ作成部、73…作成条件決定部、74…基準データ格納部、75…ログデータ作成部