JP2008193250A - 携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】防犯モードに設定された際に、ブザーを鳴動させるとともに、録音処理やメール送信処理等の防犯処理が、外部に隠蔽されつつ行われる携帯電話機を提供する。
【解決手段】防犯モードを起動する防犯モード起動手段(S103)と、防犯モードが起動した際に、所定時間、ブザーを鳴動させるブザー鳴動手段(S107)と、防犯モードが起動した際に、周囲の音を録音する録音手段と、前記録音手段により録音された録音データを送信する送信手段(S119)と、前記録音手段による録音処理及び送信手段による送信処理に関連する表示処理を禁止する禁止手段(S120)と、を備えた。
【選択図】 図7
【解決手段】防犯モードを起動する防犯モード起動手段(S103)と、防犯モードが起動した際に、所定時間、ブザーを鳴動させるブザー鳴動手段(S107)と、防犯モードが起動した際に、周囲の音を録音する録音手段と、前記録音手段により録音された録音データを送信する送信手段(S119)と、前記録音手段による録音処理及び送信手段による送信処理に関連する表示処理を禁止する禁止手段(S120)と、を備えた。
【選択図】 図7
Description
本発明は、防犯機能が起動した際に、ブザーを鳴動し、所定時間毎に録音処理や撮像処理、メール送信処理を行うとともに、これらの録音処理等の処理が行われていることを外部に隠蔽する携帯電話機に関する。
近年、携帯電話機が急速に普及し、ユーザが携帯電話機を常時携帯するようになったのに伴い、携帯電話機は、音声通話やメールの送受信を行うために利用されるのみでなく、緊急時に簡単な操作で親や警察署等へ危険を知らせる防犯グッズとしても利用されるようになった。
例えば、緊急時に位置データを取得するとともに録音処理を行い、これらの位置データと録音データとを関連付けて記憶するとともに、これらの位置データと録音データとをユーザの指示に基づいて遠隔地の記憶装置に送信する携帯端末が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−249981号公報
携帯電話機において防犯モードが設定された際に、この携帯電話機において防犯処理が行われていることが外部に知られてしまうと、電源が切られたりバッテリパック等の電力供給源が抜かれたりして、適切な防犯処理が行われない恐れがある。
本発明は、上記課題を鑑みなされたものであり、防犯モードに設定された際に、録音処理や撮像処理、メール送信処理等の防犯処理が、外部に隠蔽されつつ行われる携帯電話機を提供することを目的とする。
また、防犯モードに設定された際に、バッテリパックが抜かれること等により電力供給源が使用できなくなった場合であっても防犯処理が行われる携帯電話機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯電話機は、防犯モードを起動する防犯モード起動手段と、防犯モードが起動した際に、所定時間、ブザーを鳴動させるブザー鳴動手段と、防犯モードが起動した際に、周囲の音を録音する録音手段と、前記録音手段により録音された録音データを送信する送信手段と、前記録音手段による録音処理及び送信手段による送信処理に関連する表示処理を禁止する禁止手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る携帯電話機によると、防犯モードに設定された際に、録音処理やメール送信処理等の防犯処理を、外部に隠蔽しながら行うことが可能である。
また、本発明に係る携帯電話機によると、防犯モードが設定された場合に、バッテリパックが抜かれる等により電力供給源が使用できなくなったとしても、予備の電力供給源により防犯処理を行うことが可能である。
本発明に係る携帯電話機の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に、携帯電話機1の一例として説明に用いている折り畳み型の携帯電話機の外観図を示す。図1[A]は、携帯電話機1の約180度に見開いた状態の正面図であり、図1[B]は、携帯電話機1の見開いた状態の側面図である。また、図2[A]は、携帯電話機1の折り畳んだ状態の正面図であり、図2[B]は、携帯電話機1の折り畳んだ状態の側面図である。
図1及び図2に示すように、携帯電話機1は、中央のヒンジ部21を挟むように第1の筐体22と第2の筐体23とがヒンジ結合されており、ヒンジ部21を介して図1及び図2のX方向に折り畳み可能に形成される。携帯電話機1の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図3のアンテナ57)が設けられており、内蔵されたアンテナ57を介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
第1の筐体22の中央部には、メインディスプレイ25が設けられている。このメインディスプレイ25には、例えば、現在のアンテナ57の感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻等が表示される。
また、メインディスプレイ25の上部の所定の位置にはスピーカ28が設けられており、これにより、ユーザが音声を聞くことが可能となる。
第1の筐体22には、その表面に「0」から「9」までの数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、及び電子メールキー等の操作キー24が設けられており、ユーザはこれらの操作キー24を用いて各種指示を入力することができる。
第1の筐体22には、操作キー24として上部に十字キーと確定キーが設けられており、ユーザが十字キーを上下左右方向に操作することにより当てられたカーソルを上下左右方向に移動させることができる。具体的には、第2の筐体23に設けられたメインディスプレイ25に表示されている電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作および画像の送り動作などの種々の動作を実行する。
また、確定キーを押下することにより、種々の機能を確定することができる。例えば第1の筐体22は、ユーザによる十字キーの操作に応じてメインディスプレイ25に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、確定キーが第1の筐体22の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を確定して電話番号に対して発呼処理を行う。
さらに、第1の筐体22には、十字キーと確定キーの左隣に電子メールキーが設けられており、電子メールキーが第1の筐体22の内部方向に押圧されると、メールの送受信機能を呼び出すことができる。十字キーと確定キーの右隣には、ブラウザキーが設けられており、ブラウザキーが第1の筐体22の内部方向に押圧されると、Webページのデータを閲覧することが可能となる。なお、十字キーと確定キーの左右隣に設けられた電子メールキーおよびブラウザキーは、メインディスプレイ25に表示される画面により例えば「Yes」や「No」等の種々の機能をもつことが可能であるため、それぞれ、ソフト1キー及びソフト2キーと呼ばれる。
また、第1の筐体22には、操作キー24の下部にマイクロフォン26が設けられており、マイクロフォン26によって通話時のユーザの音声を集音する。また、第1の筐体22には、携帯電話機1の操作を行うサイドキー27が設けられている。
なお、第1の筐体22は、背面側にバッテリパック(図示せず)が挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
ところで、第1の筐体22には、第1の筐体22の下部の所定の位置に抜差自在なメモリカードを挿着するためのメモリカードスロット(図示せず)が設けられており、メモボタン(図示せず)が押下されるとメモリカード58に通話中の相手の音声を記録したり、ユーザの操作に応じて電子メール、簡易ホームページ、CCDカメラ30で撮像した画像を記録したりすることができる。
ここで、メモリカード58は、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、小型薄型形状のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子を格納したものであり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。携帯電話機1は、このようなメモリカードを挿着可能に構成されているために、メモリカード58を介して他の電子機器との間でデータの共有化を図ることができる。
また、第1の筐体22と第2の筐体23の内部の所定の位置には、携帯電話機1の開閉状態を検知するための磁気センサ29a、29b、29c、29dが設けられている。
第1の筐体22にはCCDカメラ30が設けられており、これにより、ユーザが所望の撮影対象を撮像することが可能となる。
CCDカメラ30の下部には、サブディスプレイ31が設けられており、現在のアンテナ57の感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。
また、第1の筐体22のヒンジ部21付近に、防犯キー33が着脱自在に装着される防犯キーガイド部33aが設けられている。例えば、防犯キーガイド部33aが第1の筐体22の側面において凹状に形成され、防犯キー33が、この凹状の防犯キーガイド部33aの形状に合致するように凸状に形成されている。また、防犯キー33には、ユーザが防犯キーガイド部33aに対して着脱するための取っ手の役割を果たすストラップ33bが設けられている。
図3は、携帯電話機1の機能構成図である。携帯電話機1は、図3に示すように、主制御部41、記憶部42、電源回路部43、第2電源回路部43a、操作入力制御44、LCD制御部45、カメラインターフェース46、画像エンコーダ47、音声コーディック48、変復調回路部49、多重化分離部50、画像デコーダ51、無線LANモジュール52、記録再生部53、GPS受信部54、防犯制御部55、ブザー鳴動部59がバスBによって相互に接続されて構成される。
主制御部41は、様々なデータ処理や演算を行うCPU(Central Processing Unit)からなる。記憶部42は、主制御部41が行う処理プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク等の磁気的な記憶装置、主制御部41が処理を行う際に使用するデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等の電気的な記憶装置とからなる。また、主制御部41には、現在の日付と時刻を計測するタイマが内蔵されている。
電源回路部43は、ユーザの操作キー24による入力により電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合には電力供給源(バッテリパック等)から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
電源回路部43aは、電源回路部43においてバッテリパックの電池が切れたりバッテリパックが抜き取られたりすることにより電力供給源が使用できなくなった場合に、予備的な電力供給源(バッテリパック等)を用いて携帯電話機1の各部に対して電力を供給する。
操作入力制御部44は、操作キー24によって入力されたデータを主制御部41に伝送する。
LCD制御部45は、主制御部41の制御に基づいて、画像データをメインディスプレイ25またはサブディスプレイ31に表示する処理を行う。
カメラインターフェース46は、CCDカメラ30で撮影した画像信号をLCD制御部45を介してメインディスプレイ25またはサブディスプレイ31に表示する。
画像エンコーダ47は、主制御部41の制御に基づいて、CCDカメラ30が入力した画像信号を、例えばMPEG−4(Moving Picture Experts Group−4)等の所定の符号化方式によって圧縮符号化して画像データを作成したり、符号化された画像データを他の符号化方式に変換して新たな画像データを作成したりする。CCDカメラ30が入力した画像信号からこの画像データを作成する処理のうちの、静止画像を撮影する処理を静止画像撮影処理であり、動画像を撮影する処理が動画像撮影処理である。
音声コーディック48は、主制御部41の制御に基づいて、マイクロフォン26で集音した音声からディジタル音声信号を生成する。変復調回路部49は、音声通話の際に、音声コーディック48からディジタル音声信号を入力して、送受信回路部56に伝送する。送受信回路部56はこのディジタル音声信号をアンテナ57を介して送信する。
また、変復調回路部49は、送受信回路部46がアンテナ57を介して受信したディジタル音声信号を入力する。音声コーディック48は、音声通話の際に、このディジタル音声信号を取得してアナログ音声信号に変換し、スピーカ28から音声として出力する。
音声コーディック48が、マイクロフォン26で集音した音声から生成したディジタル信号を記憶部42または第2記憶部55に記憶する処理が、録音処理である。
多重化分離部50は、複数の信号を重ねて多重化信号を生成する多重化処理、及び、多重化信号を複数の信号に分離する分離処理を行う。
例えば、多重化分離部50は、変復調回路部49から入力した多重化動画像信号を、符号化画像信号と音声信号とに分け、メインバスBを介して符号化画像信号を画像デコーダ51に伝送するとともに、音声信号を音声コーディックに伝送する。
また、多重化分離部50は、画像エンコーダ47から入力した画像信号と音声コーディックから入力した音声信号とを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化信号を、変復調回路部49に伝送する。
画像デコーダ51は、送受信回路部56から符号化画像信号を入力し、この符号化画像信号を所定の符号化方式に対応した復号化方式で復号することにより再生動画像信号を生成し、生成された再生動画像信号をLCD制御部45に伝送する。LCD制御部45は、この生成動画信号をメインディスプレイ25またはサブディスプレイ31に表示する。
無線LANモジュール52は、内蔵されたアンテナ(図示せず)を介して、IEEE802.11a/b/g等の所定の規格に準拠した無線LAN通信を行う。
記録再生部53は、メモリカード58等の外部メモリに対するインタフェースを備え、このメモリカード58等に対して書き込み処理や読み込み処理を行う。
GPS制御部54は、GPS放送局(図示せず)からGPS情報を受信して、主制御部41または記憶部42に伝送する。
防犯制御部55は、防犯キー33の防犯キーガイド部33aに対する着脱を検知し、防犯キー33が防犯キーガイド部33aから外された(抜かれた)場合に、主制御部41に防犯処理を開始させるための信号を送信する。この信号を受信した主制御部41は、防犯機能を起動させる。
また、一旦抜かれた防犯キー33が再び防犯キーガイド部33aに装着された際に、主制御部41に対して防犯機能を終了させるための信号を送信する。主制御部41は、この信号を受信すると、ユーザに特定の処理を行うよう指示を出し、この特定の処理が行われた場合に、防犯機能を終了させる。なお、特定の処理は、操作キー24を介したパスワードの入力処理や、所定のアプリケーションプログラムを実行するPC(Personal Computer)等の外部装置からの遠隔処理等である。
ブザー鳴動部59は、主制御部41からの指示に基づいて、ブザー音を鳴動させたり停止させたりする。
主制御部41は、電子メール等のデータを送信する場合、操作キー24の操作によって入力された電子メールのテキストデータを操作入力制御部44を介して主制御部41に創出する。主制御部41は、テキストデータを変復調回路部49でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部56でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ57を介して送信する。これがメール送信処理である。
また、主制御部41は、電子メール等のデータを受信する場合、アンテナ57を介して受信した受信信号を変復調回路部49でスペクトラム逆拡散処理して元のテキストデータを復元した後、LCD制御部45を介してメインディスプレイ25またはサブディスプレイ31にこのテキストデータを受信メールとして表示する。その後、主制御部41は、ユーザの操作に応じて受信メールを記憶部42に記録する。これがメール受信処理である。
さらに、携帯電話機1は防犯機能を備えており、この防犯機能が起動した際に、ブザーを鳴動させるとともに、定期的に周囲の音を録音する録音処理やCCDカメラ30が向いている方向に対して撮像処理を行い、これらの録音データや画像データを予め設定された送信先に定期的に送信する防犯処理を行う。携帯電話機1の主制御部41は、防犯キー33が防犯キーガイド部33aから抜かれた場合に、この防犯機能を起動させる。以下、これらの録音データや画像データ等の防犯処理により得られたデータを防犯データと呼ぶ。
なお、主制御部41が防犯処理を実行するための防犯処理プログラム等の種々の処理プログラムは、記憶部42に予め記憶されている。また、これらの処理プログラムは、送受信回路部46を介して受信することにより、記憶部42にインストールされても良い。さらに、これらの処理プログラムは、メモリカード58に記録されていたものを、記録再生部54によって読み出されて記憶部42にインストールされても良い。
携帯電話機1の記憶部42には、図4に示すような防犯情報60が記憶されている。防犯情報60は、緊急時に録音処理を行うか否かを示す録音機能設定情報61と、緊急時に静止画像撮影処理を行うか否かを示す静止画像撮影機能設定情報62と、緊急時に動画像撮影処理を行うか否かを示す動画像撮影機能設定情報63と、緊急時に音声通話処理を行うか否かを示す音声通話機能設定情報64と、緊急時の音声通話の送信先の電話番号を示す音声通話送信先情報65と、緊急時にメール送信処理を行うか否かを示すメール送信機能設定情報66と、緊急時のメールの送信先のメールアドレスを示すメール送信先情報67と、を含んでいる。携帯電話機1は、この防犯情報60として予め記憶されている各設定情報に基づいて、防犯処理を行う。なお、各設定情報において、例えば、それぞれの処理を行う場合は「On」、行わない場合は「Off」で表されている。
本発明に係る携帯電話機1の実施例1について説明する。図5は、携帯電話機1において防犯キー33が抜かれて防犯機能が起動した際に、携帯電話機1が防犯処理を行う手順を示すフローチャートである。
この携帯電話機1による防犯処理の手順を、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、例えば「ステップS101」を「S101」のように、「ステップ」を省略して説明する。
まず、携帯電話機1の主制御部41は、ユーザにより防犯キー33が抜かれたか否かを判断する(S101)。防犯キー33が抜かれていない場合(S101のNo)は、主制御部41はそのまま待機する。
防犯キー33が抜かれた場合(S101のYes)は、主制御部41は、通常モードから防犯モードに切り替えることにより、防犯モードに設定する(S103)。また主制御部41は、電源を切り替える(S105)。すなわち主制御部41は、電力供給源を、電源回路部43の電力供給源から第2電源回路部43aの電源供給源に切り替える。これは、電源回路部43の電力供給源が使用できなくなった場合に備えた処理である。
また主制御部41は、ブザー鳴動部59に対してブザーを鳴動するように指示を出す。この指示を受けたブザー鳴動部59は、ブザーを鳴動させる(S107)。
主制御部41は、電源が切られたか否か、または電源回路部43の電力供給源が抜かれる等して使用できなくなったか否かを判断する(S109)。電源が切られた、あるいは電力供給源が抜かれた場合(S109のYes)には、主制御部41は、ブザー鳴動部59に対してブザーを停止させるように指示を出す。この指示を受けたブザー鳴動部59は、S107で鳴動させたブザーを停止させる(S111)。また主制御部41は、メインディスプレイ25及びサブディスプレイ31における表示処理やスピーカ28を介した音声出力処理を禁止する(S113)。このS111とS113の処理により、主制御部41は、携帯電話機1の電源が切られていることを模倣し、防犯処理が行われていることを外部から隠蔽する。
主制御部41は、防犯データ取得処理を行う(S115)。図6は、携帯電話機1によるS115の防犯データ取得処理の手順を示すフローチャートである。
主制御部41は、防犯情報60において、録音機能設定情報61が「On」になっているか否かを判断する(S301)。録音機能設定情報61が「On」になっている場合(S301のYes)は、主制御部41は、録音処理を実行する(S303)。また主制御部41は、メインディスプレイ25またはサブディスプレイ31において、S303による録音処理に関連する表示処理を禁止する(S305)。S305の処理は、携帯電話機1により録音処理が行われていることを、外部から隠蔽するための処理である。主制御部41は、このS303で録音された録音データを記憶部42に記憶する(S307)。
録音機能設定情報61が「On」になっていない場合(S301のNo)またはS307の処理が終了した場合、主制御部41は、静止画像撮影機能設定情報62が「On」になっているか否かを判断する(S309)。静止画像撮影機能設定情報62が「On」になっている場合(S309のYes)は、主制御部41は、CCDカメラ30により、静止画像撮影処理を実行する(S311)。この際、静止画像が連続で複数回撮影しても良い。また主制御部41は、メインディスプレイ25またはサブディスプレイ31において、S311による静止画像撮影処理に関連する表示処理を禁止する(S313)。S313の処理は、携帯電話機1により静止画像撮影処理が行われていることを、外部から隠蔽するための処理である。主制御部41は、S311で撮影された画像データを記憶部42に記憶する(S315)。
静止画像撮影機能設定情報62が「On」になっていない場合(S309のNo)またはS315の処理が終了した場合は、主制御部41は、動画像撮影機能設定情報63が「On」であるか否かを判断する(S317)。動画像撮影機能設定情報63が「On」である場合(S317のYes)は、主制御部41は、CCDカメラ30により、動画像撮影処理を実行する(S319)。また主制御部41は、メインディスプレイ25またはサブディスプレイ31において、S319による動画像撮影処理に関連する表示処理を禁止する(S321)。S321の処理は、携帯電話機1により動画像撮影処理が行われていることを、外部から隠蔽するための処理である。主制御部41は、S319で撮影された画像データを記憶部42に記憶する(S323)。
なお、S303、S305、S307の流れ、S311、S313、S315の流れ、及びS319、S321、S323の流れにおいて、これらの処理の一部または全部を同時に行うように処理をしてもよい。
また、これらの処理(録音機能による録音、静止画像撮影機能による撮影、動画像撮影機能による撮影)に関して、いつどこで何を行ったか(日時情報、位置情報)等のログ情報を作成し、このログ情報を記憶部42に記憶したり予め定められた所定の送信先にメール送信したりするログ通知処理を行ってもよい。このログ通知処理を外部から隠蔽しつつ行うことにより、ユーザがこれらの処理が行われていることを秘密裏に確認することが可能となる。
これらのS301からS323までの処理が防犯データ取得処理であり、S307で記憶された録音データ、及びS315、S323で記憶された画像データが防犯データである。
主制御部41は、音声通話機能設定情報64が「On」であるか否かを判断する(S117)。音声通話機能設定情報64が「On」である場合(S117のYes)は、主制御部41は、音声通話送信先情報65として記憶されている電話番号に対して音声発信を行い、音声通話処理を行う(S119)。この際、S307で記憶された録音データや予め緊急時のために録音された録音データが存在する場合には、この録音データが音声として送信されても良い。
また主制御部41は、メインディスプレイ25またはサブディスプレイ31において、S119による音声通話処理に関連する表示処理及び出力処理を禁止する(S120)。S120の処理は、携帯電話機1により音声通話処理が行われていることを、外部から隠蔽するための処理である。主制御部41は、S119の音声通話処理が行われた時刻等のログ情報を、記憶部42に記憶する(S121)。
音声通話機能設定情報64が「On」になっていない場合(S117のNo)またはS121の処理が終了した場合は、主制御部41は、メール送信機能設定情報66が「On」であるか否かを判断する(S123)。メール送信機能設定情報66が「On」である倍(S123のYes)は、主制御部41は、位置情報を取得する(S125)。この位置情報は、基地局(図示せず)から送受信回路部56を介して取得しても良いし、GPS放送局(図示せず)からGPS受信部54を介してGPS情報を取得して位置情報としても良い。
主制御部41は、S123で取得した位置情報、及びS311やS319で撮影された画像データを添付情報として、メール送信先情報67として記憶されているメールアドレスに対してメール送信処理を行う(S127)。この際、緊急時のために予めメッセージを記憶部42に記憶しておき、このメッセージをメールの本文とすると良い。また、音声通話機能設定情報64が「Off」である場合や、通話圏外等によりS119の音声通話処理が行えなかった場合には、S307で記憶された録音データを添付情報に加えると良い。
また主制御部41は、メインディスプレイ25またはサブディスプレイ31において、S125による位置情報取得処理、S127によるメール送信処理に関連する表示処理及び出力処理を禁止する(S128)。S128の処理は、携帯電話機1により音声通話処理が行われていることを、外部から隠蔽するための処理である。主制御部41は、S127のメール送信処理が行われた時刻や送信内容等のログ情報を、記憶部42に記憶する(S129)
メール送信機能設定情報66が「On」になっていない場合(S123のNo)またはS129の処理が終了した場合は、主制御部41は、所定時間(例えば5分)が経過したか否かを判断する(S131)。この所定時間はブザーを鳴動させる時間を表しており、記憶部42に予め記憶されている。
メール送信機能設定情報66が「On」になっていない場合(S123のNo)またはS129の処理が終了した場合は、主制御部41は、所定時間(例えば5分)が経過したか否かを判断する(S131)。この所定時間はブザーを鳴動させる時間を表しており、記憶部42に予め記憶されている。
所定時間が経過した場合(S131のYes)には、主制御部41は、ブザー鳴動部59がブザーを鳴動させているか否かを判断する(S133)。ブザー鳴動部59がブザーを鳴動させている場合(S133のYes)は、主制御部41は、ブザー鳴動部59に対してブザーを停止させるように指示を出し、この指示を受けたブザー鳴動部59はブザーを停止させる(S135)。
主制御部41は、携帯電話機1が防犯モードに設定されているか否かを判断する(S137)。防犯モードに設定されている場合(S137のYes)は、S109に戻り、再びS109からS137までの処理を行う。また、ユーザにより防犯モードが解除される等により、防犯モードに設定されていない場合(S137のNo)は、主制御部41は、防犯処理を終了する。
実施例1では、S303の録音処理、S311の静止画像撮影処理、S319の動画像撮影処理、S119の音声通話処理、S125の位置情報取得処理及びS137のメール送信処理が行われている際は、メインディスプレイ25及びサブディスプレイ31における表示やスピーカ28を介する出力が一切行われず、これらの処理が行われていることが外部から完全に隠蔽される。
実施例1において、携帯電話機1により防犯モードが起動された際に電力供給源を切り替えて、電源回路部43aの予備的なバッテリパック等を用いて防犯処理を行う例について説明したが、これに限らず、電源回路部43の電力供給源が使用できなくなった際に電力供給源を切り替えても良い。
また、実施例1において、携帯電話機1により防犯処理が行われている最中に、ユーザにより防犯情報60が書き換えられた際には、書き換えられた防犯情報60に基づいて防犯処理を継続する。
さらに、実施例1において、S121で記憶された音声通話処理のログ情報やS129で記憶されたメール送信処理のログ情報は、例えば、ユーザの指示に従い(ユーザの指示に従わずに自動的にでもよい)、予め定められた所定の送信先にメール送信してもよい。また、これらのログ情報は、暗証番号を入力しないと見ることができないようにしてもよい。
本発明に係る携帯電話機1の実施例1によると、防犯モードに設定された場合に、所定時間の間、ブザーを鳴動させて緊急事態である旨を報知するとともに、ブザーの鳴動以外の防犯処理(録音処理や画像撮影処理、音声通話処理、メール送信処理等)を、これらの処理が行われていることを外部に隠蔽しつつ継続することが可能である。
また、本発明に係る携帯電話機1の実施例1によると、防犯モードが設定された場合に、バッテリパックが抜かれる等により電力供給源が使用できなくなったとしても、予備の電力供給源により防犯処理を行うことが可能である。
なお、ステップS103の処理が防犯モード設定手段であり、ステップS105処理が電源切替手段であり、ステップS107の処理がブザー鳴動手段であり、ステップS109の処理が電源判断手段であり、ステップS113、S120、S128、S305、S313、S321の処理が禁止手段であり、ステップS119、S127の処理が送信手段であり、ステップS303の処理が録音手段であり、ステップS311、S319の処理が撮像手段である。
本発明に係る携帯電話機1の実施例2について図7及び図8に基づいて説明する。図7は、携帯電話機1において防犯キー33が抜かれて防犯機能が起動した際に、携帯電話機1が防犯処理を行う際の手順を示すフローチャートである。図8は、携帯電話機1の実施例2による防犯処理を説明するための図である。
まず、携帯電話機1の主制御部41は、ユーザにより防犯キー33が抜かれたか否かを判断する(S501)。防犯キー33が抜かれていない場合(S501のNo)は、主制御部41はそのまま待機する。
防犯キー33が抜かれた場合(S501のYes)は、主制御部41は、通常モードから防犯モードに切り替えることにより、防犯モードに設定する(S503)。また主制御部41は、ブザー鳴動部59に対してブザーを鳴動するように指示を出す。この指示を受けたブザー鳴動部59は、ブザーを鳴動させる(S505)。
主制御部41は、所定時間ΔT1(例えば5秒)が経過したか否かを判断する(S507)。この所定時間ΔT1の情報は、記憶部42に予め記憶されている。所定時間ΔT1が経過していない場合(S507のNo)は、主制御部41は、所定時間ΔT1が経過するまで待機する。
所定時間ΔT1が経過した場合(S507のYes)は、主制御部41は、ブザーを停止するようにブザー鳴動部59に指示を出す。この指示を受けたブザー鳴動部59は、ブザーを停止させる(S509)。また主制御部41は、周囲の音を録音する録音処理を開始する(S511)。
主制御部41は、所定時間ΔT2(例えば5秒)が経過したか否かを判断する(S513)。この所定時間ΔT2の情報は、記憶部42に予め記憶されている。所定時間ΔT2が経過していない場合(S513のNo)は、主制御部41は、所定時間ΔT2が経過するまで待機する。
所定時間ΔT2が経過した場合(S513のYes)は、主制御部41は、S511で開始した録音処理を終了する(S515)。
主制御部41は、携帯電話機1が防犯モードに設定されているか否かを判断する(S517)。携帯電話機1が防犯モードに設定されていない場合(S517のNo)、すなわち、ユーザにより防犯モードが解除される等により防犯モードが解除された場合は、主制御部41は防犯処理を終了する。
携帯電話機1が防犯モードに設定されている場合(S517のYes)は、主制御部41はS505に戻り、再びS505からS517までの処理を行う。このS505からS517までの処理は、携帯電話機1の防犯モードが解除されるまで繰り返し行われる。
この際、図8に示すように、ブザーを鳴動させてから所定時間ΔT1経過後に、ブザーを停止するのと同時に録音処理を開始し、録音処理を開始してから所定時間ΔT2経過後に、録音処理を終了するのと同時にブザーの鳴動を開始する。再びブザーを鳴動させてから所定時間ΔT1経過後に、ブザーを停止するのと同時に録音処理を開始する。このように、携帯電話機1の防犯モードが解除されるまで、ブザーの鳴動と録音処理とが交互に繰り返し行われる。
なお、実施例2として説明した携帯電話機1による防犯処理を、実施例1に適用しても良い。その場合は、S105においてブザー発生部59はブザーを間欠鳴動させ、S109において主制御部41はブザーが停止している間に録音処理を行う。
また、ステップS503の処理が防犯モード設定手段であり、ステップS505の処理がブザー鳴動処理であり、ステップS511の処理が録音手段である。
本発明に係る携帯電話機1の実施例2によると、防犯機能が起動された際に、ブザーを間欠鳴動させてブザーの鳴動と録音処理とを交互に行うことにより、録音処理の際にブザーの音で周囲の音が掻き消されることを防止することが可能となる。
なお、本発明に係る携帯電話機1として携帯電話機型の携帯電話機1について説明したいが、これに限らず、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、その他の情報処理装置にも適用することができる。
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
1・・・携帯電話機、21・・・ヒンジ部、22・・・第1の筐体、23・・・第2の筐体、24・・・操作キー、25・・・メインディスプレイ、26・・・マイクロフォン、27・・・サイドキー、28・・・スピーカ、29a、29b、29c、29d・・・磁気センサ、30・・・CCDカメラ、31・・・サブディスプレイ、33・・・防犯キー、33a・・・防犯キーガイド部、33b・・・ストラップ、41・・・主制御部、42・・・記憶部、43・・・電源回路部、43a・・・第2電源回路部、44・・・操作入力制御部、45・・・LCD制御部、46・・・カメラインターフェース、47・・・画像エンコーダ、48・・・音声コーディック、49・・・変復調回路部、50・・・多重化分離部、51・・・画像デコーダ、52・・・無線LANモジュール、53・・・記録再生部、54・・・GPS受信部、55・・・防犯制御部、56・・・送受信回路部、57・・・アンテナ、58・・・メモリカード、59・・・ブザー鳴動部、B・・・バス、60・・・防犯情報、61・・・録音機能設定情報、62・・・静止画像撮影機能設定情報、63・・・動画撮影機能設定情報、64・・・音声通話機能設定情報、65・・・音声通話送信先情報、66・・・メール送信機能設定情報、67・・・メール送信先情報。
Claims (8)
- 防犯モードを起動する防犯モード起動手段と、
防犯モードが起動した際に、所定時間、ブザーを鳴動させるブザー鳴動手段と、
防犯モードが起動した際に、周囲の音を録音する録音手段と、
前記録音手段により録音された録音データを送信する送信手段と、
前記録音手段による録音処理及び送信手段による送信処理に関連する表示処理を禁止する禁止手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話機。 - 前記ブザー鳴動手段はブザーを間欠鳴動させるとともに、前記録音手段は、前記ブザー鳴動手段によるブザーが停止している間に録音処理を行うように構成した請求項1記載の携帯電話機。
- 前記録音手段による録音処理または前記送信手段による送信処理がされたことに基づいて、この録音処理または送信処理がされた日時または位置を示すログ情報を記憶するログ記憶手段を備えた請求項1記載の携帯電話機。
- 防犯モードを起動する防犯モード起動手段と、
防犯モードが起動した際に、所定時間、ブザーを鳴動させるブザー鳴動手段と、
防犯モードが起動した際に、周囲の画像を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段により撮影された画像データを送信する送信手段と、
前記撮像手段による撮影処理及び送信手段による送信処理に関連する表示処理を禁止する禁止手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話機。 - 前記撮像手段による撮影処理または前記送信手段による送信処理がされたことに基づいて、この撮影処理または送信処理がされた日時または位置を示すログ情報を記憶するログ記憶手段を備えた請求項4記載の携帯電話機。
- 前記ログ記憶手段により記憶されたログ情報を所定の送信先に送信するログ送信手段を備えた請求項3または5記載の携帯電話機。
- 防犯モードが起動した際に、電力供給源を、第1の電力供給源から予備的な第2の電力供給源に切り替える電源切替手段を備えた請求項1または4記載の携帯電話機。
- 第1の電力供給源の電源が切られたか否かを判断する電源判断手段を備え、
前記ブザー鳴動手段は、前記電源判断手段により電源が切られたと判断された際に、ブザーの鳴動を停止し、
前記禁止手段は、前記電源判断手段により電源が切られたと判断された際に、全ての表示処理及び音声出力処理を禁止する請求項7記載の携帯電話機。
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- 2007-02-01 JP JP2007023269A patent/JP2008193250A/ja active Pending
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