JP2015039199A - セルラネットワークを介した片方向記録送信機としての携帯電話 - Google Patents

Abstract

【課題】機関は、現場にいる職員をその職務中に監視することを望むことが多い。柔軟性のある監視能力を機関に提供する。【解決手段】携帯電話などの一般的なモバイル装置が無線ベースの受聴システムとしての使用のために改造されて、音声データを収集し送信する。電話の特徴および付属物を利用して、追加的なデータを送信のために収集する。収集されたデータは、ストリーミングされ、または、機関または現場における監視装置に、操作的な監理および記録のために送信される。【選択図】図１Ｂ

Description

本開示は、概しておとり捜査の分野に関し、より具体的には、携帯電話をおとり捜査の装置として使用することに関する。

警察官およびその他の機関の「捜査員」は、その職務中、頻繁に現場で調査を行う。多くの場合、これらの調査には直接的なサポートと管理者レベルの監理が必要である。例えば、高リスクの状況で覆面おとり捜査を行う捜査員には、現場で直接捜査員を監視し、機関の管理者とやりとりするサポートチームがつくであろう。従来、捜査員は無線ベースの隠し受聴システムを使用し、これを隠したり（例えば、シャツの下に）、または埋め込むなど（例えば、電子機器または物体の中または上に）して、その存在を秘匿して捜査員の偽装を守ることができる。そして、受聴装置が音声データをサポートチームに送信し、サポートチームがデータを機関に中継する。

しかし、映画等において受聴装置が広く周知となり、所与の装置の物理的本質により、装置が発見または検出されることにつながり、これが捜査員自身に対するさらなるリスクを招く。加えて、従来の盗聴器には、現場で使用する際には他に固有の欠点があり、例えば、見通し線、すなわち、基地局およびサポートチームに物理的に近接していることが必要である。新しい盗聴器システムには、他の望ましい特徴の中でも十分な秘匿性を提供しようしているものもあるが、非常に高価であることが多く、また、未だ上記の欠点を軽減することはできていない。さらに、そのようなシステムは、典型的には直近の援護以外のサポート要員が必要であるため、迅速な配置が可能ではない。

上記およびその他の問題に、電話装置を片方向記録送信機（モバイル盗聴器（モバイルバグ））として構成するための方法およびコンピュータシステムにより対処する。本方法の一実施形態は、電話装置からの仮想番号への接続要求に応答して情報を受信するステップを含む。受信される情報には、電話装置に対応する送信番号と、仮想番号とが含まれる。電話装置は、電話装置の送信番号を、仮想番号と関連してマッピングテーブルに格納される送信番号とマッチングすることに応答して、モバイル盗聴器であると識別される。モバイル盗聴器が識別された状態で、方法は、前記モバイル盗聴器を仮想番号に接続させて、モバイル盗聴器の監視を許可する命令を送信するステップをさらに含む。モバイル盗聴器に対する送信される音声が無効にされる。

システムの一実施形態は、１つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と、含むサーバを備える。コンピュータプログラムコードは、実行される時に、サーバに、電話装置からの仮想番号への接続要求に応答して情報を受信させる。 受信した情報は、電話装置に対応する送信番号と仮想番号とを含む。サーバは、電話装置の送信番号を、仮想番号に関連してマッピングテーブルに格納される送信番号とマッチングすることに応答して、電話装置をモバイル盗聴器であると識別する。モバイル盗聴器が識別された状態で、サーバは、モバイル盗聴器を仮想番号に接続させて、モバイル盗聴器に対する送信される音声を無効にして、モバイル盗聴器の監視を許可する命令を送信する。

本実施形態の教示は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて考察することにより容易に理解できるであろう。
一例の実施形態に従う、携帯電話を片方向記録送信機「モバイル盗聴器」として使用するためのシステムを実装する環境を例示するブロック図である。 一例の実施形態に従う、モバイル盗聴器の動作環境を例示するブロック図である。 一例の実施形態に従う、盗聴器モジュールを例示するブロック図である。 一例の実施形態に従う、モバイル盗聴器を操作し監視するための仮想番号を提供してマッピングする方法を例示する相互作用図である。 モバイル盗聴器を操作し監視するための仮想番号マッピングの例の実施形態を例示するテーブルである。 モバイル盗聴器を操作し監視するための仮想番号マッピングの例の実施形態を例示するテーブルである。 一例の実施形態に従う、監視装置またはモバイル盗聴器を仮想番号に接続せるための方法を例示する相互作用図である。 一例の実施形態に従う、モバイル盗聴器を操作するための方法を例示する相互作用図である。 一例の実施形態に従う、モバイル盗聴器を監視するための方法を例示する相互作用図である。

図面および以下の説明は、例示のみの目的で、好ましい実施形態に係わる。以下の検討から、本明細書に開示される構造および方法代替の実施形態が、本実施形態の原理から逸脱せずに採用することができる実行可能な代替として容易に認識されるであろう。

ここで、いくつかの実施形態を詳細に参照すると、その例が添付の図面に例示される。可及的に、類似または同様の参照番号が図面に使用され、また、類似または同様の機能を示す。図面は例示のみの目的で示される。
概要。

現場にいる多くの捜査員は、個人の携帯電話を所有し、または、自分が所属する機関または部署から携帯電話が支給されている。多くの場合、従来の盗聴器および付随するサポートチームは、現場の捜査員のサポートには利用できず、または、所与のシナリオには適切でない。しかし、機関は未だ、捜査員の行動を監視および／または記録することを望んでいる。従って、機関は、捜査員の携帯電話を従来の盗聴器の役割を満たすべく構成するための機関サポートサービスと連携する。その構成は、無線で行われ、所与の携帯電話が必要に応じて都合良く変換される。場合によっては、携帯電話には、無線の接続及びダイヤラ以外に必要なものはない。加えて、機関が追加の捜査員を監視したい場合、機関は、盗聴器として運用するための追加の携帯電話を指定することができる。

本明細書に記載される例示の実施形態は、携帯電話等の無線ネットワーク（例えば、セルラネットワークおよび／またはＷｉＦｉ）可能装置を、片方向記録送信機すなわち現場で使用するための「モバイル盗聴器」として構成することに係わる。携帯電話および同様の装置は通常、捜査員により覆面捜査の調査の最中に携帯されるため、携帯電話は、データを無線で送信するために既存のプラットフォームを提示する。そのような装置をモバイル盗聴器として使用することにより、その装置の人気性と有用性の直接的な結果としてモバイル盗聴器が「丸見え」の状態で秘匿されることになる。加えて、スマートフォンおよびフィーチャーフォンの人気性と共に、追加の監視的・安全的特徴が、現場での操作実行可能性を向上させるためにモバイル盗聴器に統合される。

さらに、モバイル盗聴器として構成される携帯電話は、電話の用途で作成された既存のチャンネ上で情報をやり取りするため、モバイル盗聴器は、検査されたとしても、最悪の場合でも予想通り運用（例えば、無線データの受信および／または送信）がなされているように見える。従って、捜査員にとっての最悪の場合のシナリオは、偽装が見破られることではなく、モバイル盗聴器を「切る」必要に迫られることである。加えて、携帯電話を隠し送信装置とし、送信手段としてセルラネットワークを使用することにより、モバイル盗聴器システムは、実質的に制限無しの送信範囲と広範囲の貴重なリアルタイムデータを収集する能力とを提供する。モバイル盗聴器により収集されるリアルタイムデータには、音声、映像または静止画、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）座標などが含まれてよい。

モバイル盗聴器は続いて、収集したリアルタイムデータの全てまたは一部を、既存のチャンネル（例えば、ネットワーク）上を無線で機関、機関サービスまたは他のエンティティに送信する。モバイル盗聴器システム内の機関、機関サービスおよび／または他のエンティティの実施形態では、格納および／または監視装置へのライブストリーミングのために、収集されたデータを受信する。実施形態に従って、監視装置は、ネットワーク上のエンティティによって格納またはストリーミングされる様々なリアルタイムの履歴データにアクセスまたはそれを提示（例えば、再生および／または表示）するべくさらに構成される。例えば、監視装置は、ウェブインターフェース、ＡＰＩにアクセスすることでき、または、モバイル盗聴器の詳細および収集された情報を閲覧するためのスタンドアロンのアプリケーションを実行することができる。いくつかの実施形態において、監視装置は、捜査員の偽装を維持するために構成される備え付けの監視ラインを介してリアルタイムデータの一部にアクセスすることができる。さらに、適切な認証情報および監視装置を有する他の機関は、機関間の調査中に収集された情報の一部に同様にアクセスすることができる。

モバイル盗聴器システムの実施形態および実装
図１Ａは、一例の実施形態に従う、モバイル盗聴器１０５システムを実装するための環境１００を例示するブロック図である。図示のように、環境１００には、機関１００Ａおよび１００Ｂに接続するネットワーク１２０、機関サポートサービスプロバイダ「機関サービス」１１５、およびモバイル盗聴器１０５Ａから１０５Ｄ、が含まれる。図１Ａには、明確にするために、１つの機関サービス１１５および２つの機関１１０のみが示されるが、実施形態においては、多くの機関１１０および複数の機関サービスプロバイダ１１５を有することが可能である。加えて、いくつかの実施形態において、機関サービス１１５は機関１１０に統合されてもよい。

機関サービス１１５には、コンピュータ装置（例えば、サーバ）および関連する記憶媒体が集約され、該記憶媒体を使用して、種々の活動、例えば、モバイル盗聴器１０５を構成する、ネットワーク１２０を介してデータを交換する、および、１つまたは複数の機関１１０Ａ、１００Ｂおよび操作されるモバイル盗聴器１０５を支援するためにデータを格納する、などを実行するためのモジュールが実行される。例えば、機関サービス１１５には、１つまたは複数のモジュールであって、その機能性を機関１１０に提供するアプリケーションプログラミングインターフェース（「ＡＰＩ」）またはウェブインターフェース（これは「監視インターフェース」と総称され、以下で図１Ｂを参照して詳細に説明する）を提供するモジュール、を含んでよい。機関サービス１１５にはまた、ＰＳＴＮ（ｐｕｂｌｉｃ ｓｗｉｔｃｈｅｄ ｔｅｌｅｐｈｏｎｅ ｎｅｔｗｏｒｋ（公衆交換電話網））、ＶｏＩＰ（ｖｏｉｃｅｏｖｅｒ ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｐｒｏｔｏｃｏｌ）および映像ビデオ会議サービスを使用して、監視インターフェース内に音声および映像の伝達性（例えば、ネットワーク１２０の内部および／またはネットワーク１２０を介した）を提供するためのインフラストラクチャを含んでもよい。

機関１１０Ａおよび１１０Ｂには、サービス、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、またはタブレットコンピュータ、携帯電話、および関連する記憶媒体が集約され、これらは、それぞれの機関の職員により使用されて、機関サービス１１５（例えば、監視インターフェースを介して）およびネットワーク１２０を介した他の機関との、通信およびデータの受信を行うためのアプリケーションまたはモジュールが実行される。例えば、機関１１０の装置は、ウェブブラウザを実行してウェブインターフェースにアクセスしたり、モバイルまたはデスクトップのアプリケーションを実行して機関サービス１１５が提供するＡＰＩと通信することができる。機関１１０Ａにはまた、モバイル盗聴器１０５用の構成を監視または特定するために、ＰＴＳＮ（公衆交換電話網）、ＶｏＩＰおよびビデオ会議サービスを使用して、音声および映像の伝達性（例えば、ネットワーク１２０の内部および／またはネットワーク１２０を介した）を有効にする電話・映像のインフラストラクチャを含んでもよい。

モバイル盗聴器１０５は、ネットワーク１２０を介したデータを収集およびデータを転送（例えば、無線で）すること可能なモバイル電話装置であることが多い。モバイル盗聴器１０５の例には、携帯電話、タブレットコンピュータまたはノートブックコンピュータが含まれる。携帯電話としてのモバイル盗聴器の実施形態の例には、フィーチャーフォン、スマートフォン、または標準の携帯電話が含まれる。従って、所与の携帯電話またはモバイル盗聴器１０５として操作される他の装置は、必ずしも、装置の能力における固有の相違による、本明細書においてモバイル盗聴器またはモバイル盗聴器システムに由来する機能性の全てを、含むまたはサポートする必要はない。いくつかの実施形態において、固定電話等の他の電話装置が使用される。

一実施形態において、モバイル盗聴器１０５は、データを収集する、データを送信する、および、ネットワーク１２０を介したエンティティとの持続接続を維持するために盗聴器モジュールを実行する。盗聴器モジュールの一例の実施形態を、図２を参照して詳細に説明する。

モバイル盗聴器１０５に加えて、多数の監視装置（図示せず）が、ネットワーク１２０を介してエンティティに接続されて、１つまたは複数のモバイル盗聴器から収集されたデータを取得または提示することができる。実施形態に従って、監視装置は、機関１１０内または外部の現場で操作可能な電話装置である。本明細書において参照されるように、監視装置は、機関１１０のネットワーク、インターネット、ＰＳＴＮおよび／またはセルラネットワーク等のネットワーク１２０への接続性（例えば、無線または有線）能力があるモバイル型または固定型の電話装置である。監視装置の例には、携帯電話、固定電話、タブレットコンピュータおよびノートブックコンピュータまたはデスクトップのコンピュータが含まれてよいものがある。

携帯電話としての監視装置の例示の実施形態には、フィーチャーフォン、スマートフォンまたは標準の携帯電話を含むことが可能である。従って、所与の携帯電話または監視装置として操作される他の装置は、必ずしも、装置の能力における固有の相違による、本明細書において監視装置またはモバイル盗聴器システムに由来する機能性の全てを、含むまたはサポートする必要はない。一例の実施形態において、監視装置は、ネットワーク１２０を介してエンティティとインターフェースを行う監視モジュールを実行して、モバイル盗聴器１０５を管理し収集されたデータを閲覧する。

ネットワーク１２０は、機関１１０、機関サービス１１５、モバイル盗聴器１０５、監視装置および他のエンティティ（図示せず）の間の通信経路を表す。一実施形態において、ネットワーク１２０には、標準の通信技術および／またはプロトコルが含まれ、また、インターネットおよびＰＳＴＮを含むことができる。これらの通信技術および／またはプロトコルは、ＰＴＳＮおよびインターネット関連のデータの両方を担持することが多い。従って、ネットワーク１２０には、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）、８０２．１１、ＷｉＭＡＸ（ｗｏｒｌｄ ｗｉｄｅ ｉｎｔｅｒｏｐｅｒａｂｉｌｉｔｙ ｆｏｒ ｍｉｃｒｏｗａｖｅ ａｃｃｅｓｓ）、２Ｇ／３Ｇ／４Ｇモバイル通信プロトコル、ＰＳＴＮ用高速無線通信技術に関する規格（ｗｏｒｌｄｗｉｄｅ ｉｎｔｅｒｏｐｅｒａｂｉｌｉｔｙ ｆｏｒ ＰＳＴＮ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ）、ＤＳＬ（ｄｉｇｉｔａｌ ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ ｌｉｎｅ）、ＡＴＭ（ａｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ｔｒａｎｓｆｅｒ ｍｏｄｅ（非同期転送モード））、ＩｎｆｉｎｉＢａｎｄ、ＰＣＩ Ｅｘｐｒｅｓｓ Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｓｗｉｔｃｈｉｎｇ、等の技術を使用してリンクを含むことができる。同様に、ネットワーク１２０を介して使用されるネットワークプロトコルに含まれるものには、ＭＰＬＳ（ｍｕｌｔｉ ｐｒｏｔｏｃｏｌ ｌａｂｅｌ ｓｗｉｔｃｈｉｎｇ）、ＴＣＰ／ＩＰ（ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ ｃｏｎｔｒｏｌ ｐｒｏｔｏｃｏｌ／Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｐｒｏｔｏｃｏｌ）、ＵＤＰ（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）、ＨＴＴＰ（ｈｙｐｅｒｔｅｘｔ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｐｒｏｔｏｃｏｌ）、ＳＭＴＰ（ｓｉｍｐｌｅ ｍａｉｌ ｔｒａｎｓｆｅｒ ｐｒｏｔｏｃｏｌ）、ＦＴＰ（ｆｉｌｅ ｔｒａｎｓｆｅｒ ｐｒｏｔｏｃｏｌ）、等がある。ネットワーク１２０を介して交換されるデータは、アナログ音声（例えば、ラストマイル（エンドユーザから局までの回線）ＰＳＴＮ通信用）、デジタルの音声および映像（例えば、リアルタイムストリーミングプロトコルを用いたファイルまたはストリーミング）、ＨＴＭＬ（ｈｙｐｅｒ ｔｅｘｔ ｍａｒｋｕｐ ｌａｎｇｕａｇｅ）、ＸＭＬ（ｅｘｔｅｎｓｉｂｌｅ ｍａｒｋｕｐ ｌａｎｇｕａｇｅ）、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ（登録商標）、ＶＢＳｃｒｉｐｔ、ＦＬＡＳＨ、ＰＤＦ（ｐｏｒｔａｂｌｅ ｄｏｃｕｍｅｎｔ ｆｏｒｍａｔ）、等を含む技術および／またはフォーマットを使用して表すことができる。加えて、ネットワーク１２０を介して交換されるデータの全てまたはいくつかは、ＳＳＬ（ｓｅｃｕｒｅ ｓｏｃｋｅｔｓ ｌａｙｅｒ）、ＴＬＳ（ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｌａｙｅｒ ｓｅｃｕｒｉｔｙ）、ＶＰＮ（ｖｉｒｔｕａｌ ｐｒｉｖａｔｅ ｎｅｔｗｏｒｋ）、ＩＰｓｅｃ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ ｓｅｃｕｒｉｔｙ）、等の従来の暗号化技術を使用して暗号化が可能である。別の実施形態において、ネットワーク１２０を介したエンティティは、上述のものに代わり、またはこれに加えて、カスタムおよび／または専用のデータ通信技術を使用することが可能である。例えば、インターネットおよびＰＳＴＮの補助的なネットワークを運用することがある政府の機関や軍部がある。

本明細書において使用される時、用語「モジュール」は、コンピュータプログラム命令および／または特定の機能性を提供するために使用される他のロジックを指す。従って、モジュールは、ハードウェア、ファームウェア、および／またはソフトウェアにおいて実装可能である。一実施形態において、実行可能コンピュータプログラム命令で形成されるプログラムモジュールは、非一時的な記憶装置に格納され、メモリにロードされ、１つまたは複数のプロセッサとしてのコンピュータプロセッサにより実行される。

図１Ｂは、一例の実施形態に従う、モバイル盗聴器１０５の動作環境１０１を例示するブロック図である。図示するように、動作環境１０１には、インターネット１２３、電話技術１２５、およびプロバイダ１２７等の構成要素を有するネットワーク１２０が含まれる。ネットワーク１２０にはまた、位置データをモバイル盗聴器１０５および他の装置に中継するＧＰＳ衛星（図示せず）が含まれて良い。

電話技術ネットワーク１２５には、サーバ、スイッチ、ならびに、他のプロトコルおよび技術の中でも、固定電話および２Ｇ／３Ｇ／４Ｇ無線プロトコルを含むＰＳＴＮ用高速無線通信技術に関する規格を実装するための他のハードウェアおよびソフトウェアが含まれてよい。電話技術ネットワーク１２５はまた、モバイル装置にインターネット１２３を介してデータを送受信する能力を与える。電話技術ネットワーク１２５は、ＰＳＴＮ上で使用する自身の電話番号を持つ１つまたは複数の通信サービスプロバイダ「ＣＳＰ」（図示せず）により管理され、ＣＳＰはネットワーク（例えば、ＰＳＴＮと通信する無線ネットワーク）を持つ。

プロバイダ１２７には、サーバ、スイッチ、ならびに、ネットワーク１２０を介してＣＳＰおよび他のエンティティと通信するための他のハードウェアおよびソフトウェアが含まれてよい。プロバイダ１２７は、電話技術ネットワーク１２５を介して使用するための番号を複数のＣＳＰから購入または賃借する。そして、プロバイダ１２７は、機関サービス１１５での使用のために提供された番号と、その番号に関連する電話技術トラフィックを管理する。一実施形態において、プロバイダ１２７は、機関サービスにネットワーク１２０を介して仮想番号としての１つまたは複数の番号を提供させることができる。

典型的には、電話技術１２５ネットワークを介して使用される番号は、自動番号識別「ＡＮＩ」の情報、または、発信者番号で特徴付けされる関連番号識別を有する、所与のモバイル装置、ＶｏＩＰ装置または固定電話を対象とする。仮想番号は、ＰＳＴＮおよびＣＳＰネットワークと共に動作可能なままである一方、その番号の電話技術トラフィックを扱うプロバイダ１２７と関連する。仮想番号がエンドユーザの装置を対象としないため、プロバイダ１２７は仮想番号をダイアルする装置への接続を確立し、架電音声および発信履歴などの架電情報を（例えば、コンピュータ可読媒体上に）記録し、架電情報をダウンロード用にストリーミング／提供する（例えば、ネットワーク１２０を介して）してもよい。

プロバイダ１２７はまた、同じまたは異なる仮想番号との接続を確立する（または、仮想番号を介してプロバイダ１２７に接続される）２つまたはそれ以上の電話装置間で、音声（双方向または一方向）をリアルタイムで渡す／ブリッジすることができる。加えて、仮想番号がプロバイダ１２７によって扱われるため、機関サービス１１５は、仮想番号に関連するＡＮＩ情報および発信者番号を修正することができる。

機関サービス１１５用の仮想番号を提供することに加えて、プロバイダ１２７は、仮想番号に関連する通知およびデータを機関サービス１１５または機関１１０Ａ等の他のエンティティに伝える。例えば、プロバイダ１２７は、仮想番号への発信者を機関サービス１１５に通知し、機関サービス１１５からの命令を受けて発信者を仮想番号に接続することができる。プロバイダ１２７はまた、仮想番号に対して設定される架電の記録を終了／開始する命令を受け取り、転写サービスとインターフェースして架電音声を転写することができる。そして、プロバイダ１２７は、記録および転写をネットワーク１２０を介して機関サービス１１５または他のエンティティに送信することができる。

加えて、プロバイダ１２７は、機関サービス１１５から（例えば、ＡＰＩを介して）受け取った命令に応じて、仮想番号に接続される異なるパーティに対するインバウンドおよび／またはアウトバウンドの音声、および、その記録を有効または無効にすることができる。プロバイダ１２７は、発信者を仮想番号に接続する時に、提供処理の一部として仮想番号を管理するための命令を、着信の前またはリアルタイムで機関サービス１１５から受け取ることができる。いくつかの実施形態において、プロバイダ１２７は、機関１１０Ａと直接通信して、仮想番号を提供し、通知およびデータを送信し、または命令を受信する。加えて、プロバイダ１２７自身がＣＳＰとして機能すること、またその逆も可能である。

機関サービス１１５は、機関１１０Ａ、モバイル盗聴器１０５、または他の監視装置１０７から、仮想番号の提供およびマッピングの要求を受け取る。要求には、市外局番（例えば、５５５）、国番号（例えば、＋４４）および／または関連するＣＳＰ等の仮想番号を提供するための番号情報を含むことができる。そして、機関サービス１１５は、プロバイダ１２７に、要求にマッチする利用可能な仮想番号を問い合わせ、マッチする仮想番号を、要求を行ったエンティティに返す。機関サービス１１５は、続いて、要求を行ったエンティティから選択された仮想番号を受け取り、プロバイダ１２７からその仮想番号を獲得する。機関サービス１１５は、選択的に、仮想番号に関連するＡＮＩおよび／または発信者番号をエンティティに指定させ、番号の識別をネットワーク１２０を介してスプールさせることができる。そして、機関サービス１１５は、番号識別を修正するためにプロバイダ１２７に命令を送信する。機関サービス１１５は、選択的に、スプールされた番号識別を検証することができる。仮想番号が機関１１０Ａで必要とされなくなると、機関サービス１１５は、仮想番号に関連する任意の音声記録または架電ログを取得して、その番号をプロバイダ１２７に解放する。

要求には、獲得された仮想番号の機能をマッピングテーブルにおいて構成するためのマッピング情報を含むこともできる。望ましい構成に従って、マッピング情報には、モバイル盗聴器１０５および／または監視装置１０７の送信番号、その装置との関連で仮想番号および／またはその仮想番号の望ましい機能（例えば、監視番号または受信番号）が含まれてよい。一例のマッピング要求では、収集されたデータ（例えば、音声）を電話技術１２５ネットワークを介して送信するために、モバイル盗聴器１０５が接続する仮想受信番号として使用するための、獲得された仮想番号（受信番号）を指定することができる。一実施形態において、要求には、モバイル盗聴器１０５の送信番号、および受信番号として構成するための所与の獲得された仮想番号が含まれる。要求に応答して、機関サービス１１５は、モバイル盗聴器１０５の送信番号を受信番号に関連付け、その関係をマッピングテーブルに格納する。

別の例のマッピン部要求では、受信番号を監視する（例えば、モバイル盗聴器１０５が受信番号に送信する音声を聴く）ために監視装置１０７が接続する仮想監視番号として使用するための獲得された仮想番号（監視番号）を指定することができる。一実施形態において、要求には、所与の獲得された仮想番号（例えば、監視番号）および受信番号が含まれる。要求に応答して、機関サービス１１５は、受信番号を監視番号に関連付け、その関係をマッピングテーブルに格納する。

いくつかの実施形態において、マッピング要求は、選択的に、機関サービス１１５が受信番号または監視番号に関連付けて監視装置を識別するための、監視装置１０７の送信番号が含まれてよい。複数の監視装置１０７Ａ、１０７Ｂ、１０７Ｃがモバイル盗聴器１０５を監視できるため、機関サービス１１５は、監視装置の複数の送信番号を、受信番号または監視番号と関連付けてマッピングテーブルに格納することができる。

実際には、機関サービス１１５はマッピングテーブルを閲覧して、装置の送信番号に基づきモバイル盗聴器１０５または監視装置１０７のどちらかとして、仮想番号（例えば、受信番号）に接続する装置を自動的に識別する。従って、例えば、モバイル盗聴器１０５の捜査員は、自分の電話器の送信番号にマッピングされる受信番号を単にダイアルしてモバイル盗聴器をアクティブにすることができる。

機関１１０Ａまたは現場で携帯電話または固定電話を用いてモバイル盗聴器１０５を監視したい、監視装置１０７を有する職員も、受信番号をダイアルすることが可能である。しかし、機関サービス１１５が、モバイル盗聴器１０５の送信番号である装置の送信番号を識別しないため、職員の装置が監視装置１０７として適切に識別される．いくつかの実施形態において、機関サービス１１５は、監視装置１０７の送信番号の受信番号に対するマッピングに基づき、接続する監視装置１０７を識別する。

加えて、機関サービス１１５の実施形態では、監視装置１０７の受信番号に対するマッピングを使用して、プロバイダ１２７に命令して、自動的に（例えば、特定の監視番号から）ダイアルさせる、または、モバイル盗聴器１０５が受信番号に接続する時に、監視装置への通知を行わせる（例えば、テキストメッセージまたは電子メール）ことができる。機関サービス１１５はまた、監視インターフェース１４５を通じて、またはテキストメッセージもしくは電子メールを介して監視装置１０７に通知することもできる。

受信番号（および監視番号）への未許可のアクセスを禁止するために、機関サービス１１５は、職員および捜査員に、仮想番号を提供および／またはマッピングする際のキー入力を指定させてもよい。機関サービス１１５は、キー入力をマッピングテーブルまたは他の適切なデータベース構造に格納し、仮想番号に接続しようとする発信者を、正しいキー入力に応答して認証する。機関サービス１１５が、プロバイダ１２７に命令して、仮想番号から監視装置１０７に自動的にダイアルさせる場合、プロバイダ１２７は、最初にアウトバウンドの音声（装置が応答する場合）を用いずに架電を接続し、次に、キー入力を待つ（またはプロンプトする）ことができる。キー入力の認証に応答して、プロバイダ１２７は、ダイアルされた監視装置１０７に対するアウトバウンドの音声を有効にする。実施形態に従って、機関１１０Ａ、機関サービス１１５またはプロバイダ１２７は、装置の識別および認証のためのマッピングテーブルおよび／またはキー入力を格納してもよい。

いくつかの実施形態において、機関サービス１１５は、盗聴器モジュール１３５をモバイル盗聴器１０５に提供する。盗聴器モジュール１３５は、モバイル盗聴器１０５の本来のダイヤラとインターフェースして、受信番号等の選択された仮想番号との持続接続を維持する。加えて、盗聴器モジュール１３５は、モバイル盗聴器１０５のソフトウェアおよび／またはハードウェアとインターフェースして、画像取込装置およびＧＰＳ等の特徴を利用してリアルタイムの画像または映像および位置データを収集することができる。盗聴器モジュール１３５は、収集されたデータをネットワーク１２０を介して機関サービス１１５または他のエンティティに返信する。そして、機関サービス１１５は、収集されたデータを、１つまたは複数の監視装置１０７および機関１１０Ａに送信するために格納してもよい。さらに、盗聴器モジュール１３５は、パスワードを用いて構成することができ、または、捜査員以外のユーザが、モジュール全体および／またはその正体を暴露しそうな特定の特徴にアクセスすることを回避するために実行される時には隠ぺいさせることができる。盗聴器モジュール１３５については、図２を参照してさらに詳細に説明する。

いくつかの実施形態において、機関サービス１１５には、モバイル盗聴器１０５から受け取ったデータをネットワーク１２０を介して種々の監視装置１０７および／または電気器具１５０に提供する、監視インターフェース１４５が含まれる。例えば、監視インターフェース１４５は、監視装置１０７に１つまたは複数のモバイル盗聴器１０５のステータス（例えば、送信中または切断中）に対応するデータを提供することができる。モバイル盗聴器１０５がリアルタイムデータを送信している場合、監視インターフェース１４５は、アクティブな伝送からの音声、機首方位を用いたＧＰＳ座標、速度およびマップ上の場所に対する最後に報告された現在位置の座標、収集された画像または映像、および、モバイル盗聴器を監視しているまたはアクセスしている他の職員のインターネットプロトコルアドレスおよび／または電話番号、等のデータをストリーミングすることができる。いくつかの実施形態において、監視インターフェース１４５は、収集されたデータを送信の前に同期させ、または、監視装置１０７における再生時の同期用に転送されるデータにタグを含むことができる。監視インターフェース１４５はまた、先に記録された監視セッションを、ストリーミングまたはダウンロード用に提供することができる。

いくつかの実施形態において、機関サービス１１５は、監視インターフェース１４５にアクセスするための監視モジュール１４０を監視装置１０７に提供する。監視モジュール１４０は、モバイル盗聴器１０５を構成することおよび監視される盗聴器が収集するリアルタイムデータを受け取ることに関連する要求を送信する。例えば、監視モジュール１４０は、ユーザインターフェースまたはステータスダッシュボードに、仮想番号を提供する、モバイル盗聴器１０５または監視装置１０７の送信番号を所与の仮想番号にマッピングする、および仮想番号に接続するためにキー入力をアサインする、という選択肢を与えることができる。一実施形態において、ダッシュボードは、機関サービス１１５との記録セッションのオン、オフをトグルさせる選択肢を提供する。記録セッションが無効にされると、監視装置１０５はそのままリアルタイムデータを受信するが、機関サービス１１５、電気器具１５０およびプロバイダ１２７は収集されたデータのコピーを格納しない。

監視モジュール１４０はまた、現在のＧＰＳ位置、追跡されたＧＰＳ位置、生の音声および画像データ、マッピングテーブル情報、およびモバイル盗聴器から収集され、かつ監視インターフェース１４５がストリーミングした他の情報、を含むモバイル盗聴器１０５のリアルタイムステータス情報を表示してもよい。同様に、監視モジュール１４０を使用して、所与の仮想番号またはモバイル盗聴器１０５に関連する履歴活動にアクセスまたは再生することができる。例えば、監視モジュール１４０は、再生またはストリーミングのためにファイルをダウンロードすることができる。機関サービス１１５とインターフェースすることに加えて、監視モジュール１４０は、収集されたデータを機関１１０Ａ内に格納（またはバックアップ）する電気器具１５０とインターフェースしてもよい。加えて、監視モジュール１４０では、盗聴器モジュール１３５の機能性を含むこと、またその逆も可能である。

一実施形態において、機関１１０Ａには、モバイル盗聴器１０５が収集したデータを格納するための電気器具１５０が含まれる。電気器具１５０は、格納されるデータを更新し、またはモバイル盗聴器１０５から直接データを受信するために、機関サービス１１５が提供する監視インターフェース１４５を利用してよい。加えて、電気器具１５０は、仮想番号に関して記録される音声および関連する転写をプロバイダ１２７または機関サービス１１５から受信することができる。電気器具１５０の一例の実施形態ではまた、モバイル盗聴器１０５用に電気器具に格納されるリアルタイムデータおよび履歴データに、監視装置１０７がアクセスすることを可能にする、自身の監視インターフェース（図示せず）が含まれる。また、機関サービス１１５または電気器具１５０により提供される監視インターフェースには、データをストリーミングまたはダウンロードするためにウェブブラウザを介してアクセス可能であり、同一または同様の選択肢が含まれてよい。

加えて、電気器具１５０と機関サービス１１５は通信して、定義された間隔で、または通知に応答して、収集されたデータおよび記録をダウンロードデータに間欠的に更新することができる。その間隔または通知周期の間、データが電気器具１５０に転送されるまで、機関サービス１１５は、データを処理し、モバイル盗聴器１０５または監視装置１０７の望み通りに任意の必要な動作を行うことができる。いくつかの実施形態において、機関サービス１１５は、電気器具１５０の持続接続を維持し、現場で操作されるモバイル盗聴器１０５により収集されるリアルタイムデータの転送を円滑にする。

一実施形態において、機関サービス１１５は、機関サービス１１５とプロバイダ１２７が、転送を円滑にするために必要な時間を超えて、モバイル盗聴器１０５により収集されたデータを所持しないことを確実にする。しかし、ミッションクリティカルな状況においては、捜査員および他の機関１１０Ａの職員は、収集されたデータを格納かつ維持するための電気器具１５０の可用性のみに頼ることはできない。その結果、電気器具１５０が収集されたデータを入手できない、または、転送中にオフラインになった場合、機関サービス１１５および／またはプロバイダ１２７は、電気器具１５０が機能しているまで、収集されたデータの所持を維持することができる。さらに、機関サービス１１５および／またはプロバイダ１２７は、転送されたデータのチェックサム、ハッシュまたはサイズが、格納されたデータを削除する前の電気器具１５０のバージョンとマッチするかどうかを判定することができる。

いくつかの実施形態において、機関サービス１１５は、機関１１０Ａの代わりに、または機関１１０Ａに加えて、電気器具を維持する。そのような場合、電気器具は、専用ハードウェアまたはりモートの記憶装置として存在してよい。あるいは、電気器具１５０の実施形態は、ネットワーク１２０上で利用可能なクラウドコンピューティングおよび記憶スタックにおいて実装されてよい。

モバイル盗聴器の機能性
図２は、一例の実施形態に従う、盗聴器モジュール１３５を例示するブロック図である。上述したように、盗聴器モジュール１３５は、機関サービス１１５からモバイル盗聴器１０５にダウンロードされ、実行されて、データを収集してネットワーク１２０上のエンティティに送信することができる。図２に示すように、盗聴器モジュール１３５自身が複数のモジュールを含む。図２に示す実施形態において、盗聴器モジュール１３５には、接続モジュール２０５、ＧＰＳモジュール２１０、撮像モジュール２１５、保護モジュール２２０、および提供モジュール２２５が含まれる。いくつかの実施形態において、機能は本明細書に記載されるものとは異なる様式でモジュール間に分散される。他の実施形態は、追加のおよび／または他のモジュールを有する。

接続モジュール２０５は、モバイル盗聴器１０５と、モバイル盗聴器１０５の送信番号に対してマッピングされた受信番号などの仮想番号との間の持続接続を維持する。例えば、捜査員は、ネットワーク１２０のサービスのない領域に移動して、知らないうちにモバイル盗聴器１０５を受信番号から切断するかもしれないし、または、ネットワーク上におけるエンティティへのデータの転送の成功を阻むかもしれない。接続モジュール２０５は、モバイル盗聴器１０５に関連する受信番号を含む入力を捜査員から受信する。受信番号との接続が一旦確立されると、接続モジュール２０５は、架電の中断、タイムアウトまたはパケットロスなどのネットワーク１２０の混乱を検出し、自動的に受信番号との接続を再確立し、または、収集されたデータの転送をネットワークを介して再試行する。

一実施形態において、接続モジュール２０５は、モバイル盗聴器１０６の本来のダイヤラと通信して、受信番号をリダイアルし、かつ捜査員からの介在無しで接続を再確立する。捜査員が送信を終了したい時は、接続モジュール２０５は、指定された切断ボタンから入力を受信して、架電を終了し自動再ダイアル処理を停止することができる。

モバイル盗聴器１０５の能力に従って、通信モジュール２０５は、本来のダイヤラアプリケーションまたは類似物内において（例えば、通話中着信の特徴を介して）監視中に、架電および着信（例えば、受信番号に対してモジュール内に配置されるもの以外）の配置／受信を可能にすることができる。通信モジュール２０５および／または保護モジュール２２０の実施形態は、通信モジュール２０５が受信番号との接続を維持している、という視覚的な通知またはキューを抑制することができる。いくつかの例において、通信モジュール２０５は、音声をインバウンドまたはアウトバウンドの架電から、通話中着信の受信番号との接続に渡し、音声監視におけるギャップを防ぐことが可能である。

ＧＰＳモジュール２１０は、モバイル盗聴器１０５上の本来のＧＰＳ受信機と通信を行い、ＧＰＳ位置データを受信する。ＧＰＳモジュール２１０はまた、モバイル盗聴器１０５上の他の無線受信機および指向性機構（例えば、コンパスまたは加速度計）と通信して、追加の位置データを受信することができる。ＧＰＳモジュール２１０は、ＧＰＳおよび無線位置データを処理して、モバイル盗聴器１０５の予測位置計測を判定しかつ精密にする。位置計測には、緯度、経度、高度、機首方位、速度、関連する精度計測および記録の日時、が含まれてよいが、これに制限されない。ＧＰＳモジュール２１０は、判定された位置計測を、ネットワーク１２０、機関サービス１１５または他のエンティティを介して送信する。一実施形態において、ＧＰＳモジュール２１０は、位置計測をリアルタイムでストリーミングする。

撮像モジュール２１５は、モバイル盗聴器１０５上に静止画または映像を取り込むための本来の画像センサと通信する。撮像モジュール２１５は、利用可能な帯域に基づきネットワーク１２０を介して送信するために、収集された画像データをダウンサンプリング（例えば、圧縮）することができる。従って、例えば、撮像モジュール２１５は収集された画像データをリアルタイムでストリーミングすることができる。高解像度の画像データは、帯域が利用可能になるにつれ、次の送信のために装置上に直接格納されてもよい。

いくつかの実施形態において、保護モジュール２２０は、モバイル盗聴器１０５のオペレーティングシステムと通信して、モバイル盗聴器１０５上の盗聴器モジュール１３５の動作を秘匿するための選択肢または機能性を提供する。例えば、保護モジュール２２０は、捜査員に盗聴器モジュール１３５をバックグランドで実行させる選択肢を提供し、指定されるキー入力（例えば、ボタン押下の組み合わせ、パスワードまたは他の職員の識別）に応答して盗聴器モジュールを単に示すまたはアクセスする。別の例において、保護モジュール２２０は、電話の本来のオペレーティングシステムまたは架電アプリケーションのルックアンドフィールを模倣して、盗聴器モジュール１３５の機能性の使用を秘匿する。しかし、本来のオペレーティングシステムまたは架電アプリケーションとは違って、保護モジュール２２０が、パスワード保護、ロック（例えば、キー入力で）または視覚的に秘匿または保護される構成の選択肢、および通信モジュール２０５を使用して確立される接続の現在の架電動作の閲覧、を提供する。

提供モジュール２２５は、プロバイダ１２７または機関サービス１１５とインターフェースして、仮想番号を提供し、仮想番号のアサインおよび現場での機能を修正する。あるいは、モバイル盗聴器１０５上のウェブブラウザが使用されてよい。

いくつかの実施形態において、盗聴器モジュール１３５およびその中のモジュールは、モバイル盗聴器１０５に装着される本来のものでない装置とインターフェースしかつ通信する。例えば、音声、画像および位置データは、モバイル盗聴器１０５に連結される付属品（例えば、有線のマイクまたは撮像装置）または無線で接続される（例えば、ブルートゥースヘッドセット）付属品から判定することが可能である。

仮想番号の提供
図３Ａは、一例の実施形態に従う、モバイル盗聴器１０５を操作し監視するための、仮想番号を提供３００およびマッピングする方法を例示する相互作用図である。最初に、機関サービス１１５が、仮想番号を提供３００するための架電コードを含む要求を、監視装置１０７、モバイル盗聴器１０５、提供されるウェブインターフェースまたは他のエンティティから受信３１０する。架電コードには、提供される仮想番号が操作される市外局番および国番号を含むことができる。

機関サービス１１５が、プロバイダに、指定された架電コードにマッチする仮想番号を問い合わせ３２０する。プロバイダ１２７は、利用可能な仮想番号のリストを機関サービス１１５に返し３３０、そして機関サービス１１５が表示用の仮想番号を要求者に送信する。機関サービス１１５は、プロバイダ１２７から１つまたは複数の仮想番号の選択を受け取り３３５、各選択された仮想番号を獲得３４０する。機関サービス１１５は、選択的に仮想番号の対応するＡＮＩおよび発信者番号情報を選択的に含むことができ、これらは、要求した装置１０５、１０７またはウェブインターフェースにおいて編集されてよい。機関サービス１１５は続いて、修正された仮想番号情報を格納し、プロバイダ１２７に命令して関連する仮想番号情報を更新させる。

１つまたは複数の獲得された仮想番号と共に、機関サービス１１５は、仮想番号のマッピング要求を受信することが可能であり、次に、マッピング要求内の情報に応答して仮想番号をマッピング３５０する。例えば、要求者は、受信番号として使用される仮想番号との関連で、モバイル盗聴器１０５の送信番号を入力するようプロンプトされてよい。機関サービス１１５は、モバイル盗聴器１０５の送信番号と受信番号とをマッピングテーブルに格納する（例えば、機関サービス１１５において、または電気器具１５０に）。要求者は、受信番号におけるサービスの中断なく、いつでもマッピングを修正することができる。

受信番号は、受信番号に接続してモバイル盗聴器１０５を監視する監視装置１０７とは異なる国番号（または市外局番）を有することが多い。監視装置１０７が位置する国番号または市外局番を、要求者が分かっている場合がある。従って、機関１１０Ａのコスト的な負担を避けるために、機関サービス１１５は、要求者が監視番号として使用するために既知の国番号および市外局番を有する追加の仮想番号を提供することを可能にする。次に、機関サービス１１５は、監視番号のマッピング要求を受信し、そして、監視番号を指定された受信番号にマッピングすることができる。

続いて監視装置１０７が監視番号をダイアルすると、機関サービス１１５は、マッピングテーブルから関連する受信番号を識別し、プロバイダ１２７に命令して、監視装置１０７を受信番号に接続させる、または、受信番号から監視番号に音声を渡させ、監視装置を監視番号に接続させる。

いくつかの実施形態において、監視番号を、受信番号への自動マッピングのためにモバイル盗聴器１０５の送信番号に結びつけることが可能である。例えば、複数の調査に同じモバイル盗聴器１０５を使用している捜査員は、それぞれの調査ごとに異なる受信番号を利用してよい（例えば、記録を区別して保管するために）。捜査員または捜査員を監視する職員に個人ベースで、監視番号を各受信番号にアサイン（または、頻繁にはマッピングを修正）するよう要求するのではなく、監視番号をモバイル盗聴器１０５に結びつけることが可能である。モバイル盗聴器１０５がマッピングされる、または受信番号で使用されると、機関サービス１１５は、結びつけられた監視番号を受信番号にマッピングする。このように、所与の監視番号を、特定のモバイル盗聴器１０５の監視専用にすることができる。要求者は、必要に応じてマッピング構成を再指定して、獲得した仮想番号および送信番号を受信番号と監視番号の間で、変更または交換してもよい。

監視装置１０７の受信番号および／または監視番号へのマッピングの例示の実施形態は、モバイル盗聴器１０５のマッピングと同じまたは同様の様式で行うことが可能である。

図３Ｂは、モバイル盗聴器１０５を操作し監視するための仮想番号マッピング３５０の例示の実施形態を例示するテーブルである。図示するように、マッピングテーブル３６０Ａには、（例えば、モバイル盗聴器１０５の）対応する送信番号３６１Ａにマッピングされる多数の受信番号３６３Ａが含まれる。

機関サービス１１５が、受信番号３６３Ａに対する接続要求をネットワーク１２０から受信すると、機関サービスは、マッピングテーブル３６０Ａに格納される送信番号３６１Ａに基づき、接続装置をモバイル盗聴器１０５であると識別する。接続装置の番号が送信番号３６１Ａとマッチしない場合、機関サービス１１５は装置を監視装置１０７であると識別する。

監視装置１０７を受信番号に接続する前に、機関サービス１１５は、指定されるパスワードのキー入力を待つ、またはプロバイダ１２７に命令して待たせる。不適切なパスワードが受信されるまたはパスワードが受信されない場合、監視装置１０７は切断される。一実施形態において、監視装置１０７では、別のパーティがそのラインをダイアルしてしまう恐れを軽減するために入力待ち状態にせず、所与の期間内（例えば、１０から３０秒）にパスワードを入力しなければならない。いくつかの実施形態において、マッピングテーブル３６０Ａには、モバイル盗聴器１０５に加えて監視装置を明示的に識別するために、監視装置１０７の送信番号のマッピングがさらに含まれる。

図３Ｃは、モバイル盗聴器１０５を操作し監視するための仮想番号マッピング３５０の例示の実施形態を例示するテーブルである。図示するように、マッピングテーブル３６０Ｂには、（例えば、モバイル盗聴器１０５の）対応する送信番号３６１Ｂにマッピングされる多数の受信番号３６３Ｂが含まれる。加えて、受信番号３６３Ｂにマッピングされる多数の監視番号３６５が示される。

機関サービス１１５が、監視番号３６５に対する接続要求をネットワーク１２０から受け取ると、機関サービスは、接続装置を監視装置１０７であると自動的に識別し、マッピングテーブル３６０Ｂから関連する受信番号３６３Ｂを識別する。そして、機関サービス１１５は、プロバイダ１２７に命令して監視装置１０７を受信番号３６３Ｂに接続させる（例えば、直接または監視番号３６５を通して）。監視装置１０７を接続させる前に、指定されるパスワードのキー入力が要求されてよい。いくつかの実施形態において、マッピングテーブル３６０Ａには、モバイル盗聴器１０５に加えて監視装置を明示的に識別するために、監視装置１０７送信番号のマッピングがさらに含まれる。

図４は、一例の実施形態に従う、監視装置１０７またはモバイル盗聴器１０５を仮想番号に接続する方法４００を例示する相互作用図である。機関サービス１１５がプロバイダ１２７を用いて仮想番号を提供する３００と、モバイル盗聴器１０５または監視装置１０７は、仮想番号に接続する４００ことができる。モバイル盗聴器１０５をアクティブにするために、捜査員は、自分の携帯電話にマッピングされた受信番号を単にダイアル４１０すればよい。同様に、監視装置１０７を使用している職員は、モバイル盗聴器１０５にマッピングされた受信番号をダイアル４１０して盗聴器を監視することができる。あるいは、監視装置１０７を使用している職員は、受信番号にマッピングされた監視番号をダイアル４１０してもよい。

プロバイダ１２７は、電話技術ネットワーク１２５を介して接続要求を受信し、機関サービス１１５が提供した３００仮想番号としてのダイアルされた番号を識別する４２０。従って、機関サービス１１５がマッピングテーブルを格納する実施形態において、プロバイダ１２７は、仮想番号に接続しようとしている装置の送信番号を機関サービス１１５に渡す。

そして、機関サービス１１５は、仮想番号に接続しようとしている装置を、マッピングテーブルから、モバイル盗聴器１０５または監視装置１０７のどちらかであると識別４３０する。モバイル盗聴器１０５の場合、機関サービス１１５は、ダイアルされた受信番号に対するマッピングテーブル内に格納された送信番号が、受信番号に接続しようとしている装置の番号にマッチするかどうかを判定する。機関サービス１１５は次に、プロバイダ１２７に命令して、装置をモバイル盗聴器１０５として受信番号に接続４４０させ、モバイル盗聴器に対して送出される音声を無効にする（例えば、ミュートする）。

一実施形態において、機関サービス１１５は、受信番号に対するマッピングテーブルに格納される送信番号とマッチしない番号を用いて、装置が監視装置１０７であると識別４３０する。機関サービス１１５は次に、プロバイダ１２７に命令して、装置を監視装置１０７として受信番号に接続４４０させる。

機関サービス１１５が、装置が監視番号に接続しようとしていると判定する場合、機関サービス１１５は、装置を監視装置１０７であると識別４３０する。機関サービス１１５は次に、どの受信番号に監視番号をマッピングするのかを判定して、プロバイダ１２７に命令して、装置を監視装置１０７として受信番号に接続４４０させる（例えば、直接または監視番号を通して）。

監視装置１０７は、モバイル盗聴器１０５を監視する他の装置と通信することができる（例えば、受信番号および／または監視番号間の電話会議など）が、モバイル盗聴器に音声は送信されない。加えて、プロバイダ１２７または機関サービス１１５は、監視装置１０７Ａにキーの組み合わせ（例えば、＊１、２、など）を与えて、他の監視装置１０７、モバイル盗聴器１０５または自装置自体をミュートすることができる。

いくつかの実施形態において、ＰＳＴＮまたはプロバイダ１２７は、モバイル盗聴器１０５（または監視装置１０７）に関連する送信番号をプロバイダまたは機関サービス１１５に渡すことができない。例えば、プロバイダ１２７または機関サービス１１５がモバイル盗聴器１０５のものではない番号を受信し、誤ってモバイル盗聴器を識別するかもしれない。ＰＳＴＮおよびプロバイダ１２７の不具合の例には、全てがゼロの番号（＋００ ０００−０００−００００）、制限のある番号（７３７−８７４−２８３３）、またはモバイル盗聴器１０５に対する単に正しくない番号、がある。どんな場合にも、機関サービス１１５が、受信した送信番号によりモバイル盗聴器１０５を識別できるわけではない。

機関サービス１１５は、いくつかの番号（例えば、制限のある番号またはゼロの番号）が間違って渡されるのを識別することが可能である。それに応じて、機関サービス１１５は、「モバイル盗聴器は１を押下、監視装置は２を押下」などのプロンプトメッセージを表示する、またはプロバイダ１２７に表示させることができる。実際は、別のパーティが仮想番号にダイアルする場合の捜査員の安全のために、プロンプロメッセージは曖昧にすることが可能である（例えば、あなたが連絡しようとしている相手の内線番号を入力してください、など）。捜査員または職員は次に、モバイル盗聴器１０５または監視装置１０７を使用するようにキー入力を行うことができる。

あるいは、モバイル盗聴器１０５と監視装置１０７のキー入力は典型的には異なるため、機関サービス１１５は、プロバイダ１２７に命令して、記録できない一般的な音または番号を単に再生して、キー入力する必要があるユーザに通知してもよい。キー入力と格納された認証情報とのマッチングにより、接続装置がモバイル盗聴器１０５（または監視装置１０７）であると識別され、かつアクティブにされる。

いくつかの実施形態において、機関サービス１１５は、全ての接続装置に識別のためのキー入力するようプロンプトすることができる。例えば、機関１１０Ａは、マッピングされない装置をモバイル盗聴器１０５として指定された受信番号で使用する選択肢を有効にしたいかもしれない。

モバイル盗聴器の操作
図５は、一例の実施形態に従う、モバイル盗聴器１０５を操作するための方法５００を例示する相互作用図である。モバイル盗聴器１０５と受信番号との接続４００が確立されると、プロバイダ１２７はライン上の音声をモバイル盗聴器から記録する。

モバイル盗聴器１０５は、モバイル盗聴器に接続されるマイクを使用して音声データを収集５１０する。そして、モバイル盗聴器１０５は、収集した音声データをプロバイダ１２７に受信番号との接続を経由して送信５２０する。プロバイダ１２７は、監視装置１０７が受信番号に接続することを可能にすることに加えて、モバイル盗聴器１０５から受信した音声データを機関サービス１１５または電気器具１５０にネットワーク１２０を介して送信する。

モバイル盗聴器１０５はまた、モバイル盗聴器に連結される画像センサを使用して画像データを収集５１０することができる。そして、モバイル盗聴器１０５は、収集した画像データを機関サービス１１５に送信５２０する。いくつかの実施形態において、モバイル盗聴器１０５は、収集した画像データを（例えば、利用可能なネットワーク１２０の帯域に基づき）ダウンサンプリングして、モバイル盗聴器１０５が画像または映像をリアルタイムでストリーミングできるようにする。

さらに、モバイル盗聴器１０５はまた、ＧＰＳ受信機およびモバイル盗聴器に連結される他の指向性機構から位置データを収集５１０することができる。モバイル盗聴器１０５は、モバイル盗聴器の位置、モバイル盗聴器の方向と速度、および関連する計測精度、を含む位置計測を判定する。モバイル盗聴器１０５は、位置計測を機関サービス１１５に送信５２０する。いくつかの実施形態において、モバイル盗聴器１０５は、位置計測をリアルタイムで判定して機関サービス１１５に送信５２０する。

ある場合、モバイル盗聴器１０５と受信番号（例えば、プロバイダ１２７を介した）または機関サービス１１５との接続４００は、終了またはタイムアウトになることがある。受信番号から切断される場合、モバイル盗聴器１０５は、受信番号をリダイアルし、自動的に任意の必要なキー入力情報を提供することによりバックグラウンドで、終了された接続を再確立５４０しようとする。機関サービス１１５との接続を再確立５４０するためには、モバイル盗聴器１０５は、間欠的にネットワーク１２０の可用性をテストし、続いて可能な場合に機関サービス１１５と接続することができる。

一実施形態において、モバイル盗聴器は、切断中に収集したデータをリアルタイムデータのバックグラウンドで送信５２０する。例えば、プロバイダ１２７が典型的には受信番号を介して音声データを扱うのに対して、機関サービス１１５は切断中に収集された任意の音声データを受信することができる。従って、機関サービス１１５は、受信した音声データを用いて電気器具１５０を更新５３０することができる。機関サービス１１５またはプロバイダ１２７はまた、プロバイダ１２７および／またはモバイル盗聴器１０５から受信した任意の他のデータを用いて電気器具を更新５３０することも可能である。

モバイル盗聴器の監視
図６は、一例の実施形態に従う、モバイル盗聴器１０５を監視するための方法６００を例示する相互作用図である。上述のように、機関サービス１１５は、収集されたデータをモバイル盗聴器および／またはプロバイダ１２７から受信６１０Ａする。加えて、プロバイダ１２７は、モバイル盗聴器１０５からデータを受信６１０Ｂすることができる。そして、機関サービス１１５および／またはプロバイダ１２７は、機関１１０において電気器具を更新５３０することができる。監視装置１０７は続いて、以下に概説する処理の一方または両方を使用してモバイル盗聴器１０５を監視６００Ａ、６００Ｂすることができる。

一実施形態において、監視装置１０７は、モバイル盗聴器１０５を監視６００Ａするために受信番号または監視番号に接続４００する。監視装置１０７には、図４を参照して説明したようにプロバイダ１２７が開始した監視番号または受信番号からの着信に応答すること、または、仮想番号を直接ダイアルすることにより、接続４００されてよい。

監視装置１０７と受信番号または監視番号と間の接続が確立されると、監視装置は、モバイル盗聴器１０５から受信番号に送信される生の音声を受信６４０する。モバイル盗聴器１０５の監視６００Ａを継続するために、監視装置１０７は受信番号または監視番号との接続４００を単に維持する。

別の実施形態において、監視装置１０７は、モバイル盗聴器１０５を監視６００Ｂするために、機関サービス１１５および／または電気器具１５０に接続６５０する。監視装置１０７は、電気器具１５０または機関サービス１１５上の監視インターフェース（例えば、監視インターフェース１４５）を介して、収集されたデータを回収またはストリーミングするウェブブラウザまたは監視モジュール１４０を使用して、接続６５０を確立することができる。

一例の実施形態において、監視装置１０７は、画像、音声、および／または位置計測をリアルタイムで機関サービス１１５からストリーミング６６０する。加えて、監視装置１０７は、電気器具１５０上に格納される履歴データを回収６７０して、前のモバイル盗聴器１０５の操作セッション５００を閲覧することができる。いくつかの実施形態において、電気器具１５０はまた、リアルライムの監視をサポートする。

監視装置１０７は、ウェブブラウザ内に表示の監視インターフェース１４５から、または監視モジュール１４０を用いて、通知を受け取る場合がある。通知の例には、モバイル盗聴器１０５が受信番号、電気器具１５０または機関サービス１１５へのリアルタイムデータの送信を停止させる場合に、職員に通知するための音声または視覚的な警告が含まれる。モバイル盗聴器１０５が接続を再確立させる場合、監視装置１０７はまた、リアルタイムデータのストリーミングが再開した時、または、切断中にモバイル盗聴器１０５が収集したデータが利用可能になる時、に通知を受け取ることもできる。

概要
実施形態についての上記の記載は、例示の目的で提示された。包括的であることも、本開示を開示された厳密な形式に制限することも意図されない。当業者は、上記の開示に照らして多くの修正および変更が可能であることを理解できるであろう。

本記載の一部が、アルゴリズムおよび情報に対する操作の象徴の観点から実施形態について記載した。これらのアルゴリズムの記載および表現は、データ処理の技術の知識を有する者により一般的に使用されて、その研究の内容が他の当業者に効果的に伝達される。これらの操作は、機能的、コンピュータ的、または論理的に記載されるが、コンピュータプログラムまたは等価の電気回路、マイクロコード、など、により実装されるということが理解される。さらに、普遍性を失うことなく、操作のこれらの構成をモジュールと呼ぶことが時には好都合であることが分かった。記載される操作およびそのモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、または任意のその組み合わせにおいて具現化されてよい。

本明細書に記載されるステップ、操作、または処理のいずれも、１つまたは複数のハードウェアまたはソフトウェアモジュールの、単独または他の装置との組み合わせにおいて、実行または実装されてよい。

実施形態はまた、本明細書における操作を実行するための装置に関連してよい。本装置は、要求される目的のために特別に構築されてよく、および／または、コンピュータに格納されるコンピュータプログラムにより選択的に起動または再構成される汎用のコンピュータ装置を備えてよい。そのようなコンピュータプログラムは、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体、または電気的な命令を格納するのに適切な任意のタイプの媒体であって、コンピュータシステムバスに連結されてよい媒体、に格納されてよい。さらに、明細書内において言及される任意のコンピュータシステムは、単一のプロセッサを含んでよく、または、増大する計算能力のための複数のプロセッサ設計を採用するアーキテクチャであってよい。

実施形態はまた、本明細書に記載されるコンピュータ処理により製造される製品に関連してよい。そのような製品は、コンピュータ処理の結果得られる情報を備えてよく、それにおいて、情報は非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体に格納され、また、コンピュータプログラム製品または本明明細書に記載される他のデータの組み合わせの任意の実施形態を含んでよい。

最後に、明細書内で使用される言語は、主に可読性および教示の目的のために選択されたものであり、発明の主題を正確に記述することまたは制限することのために選択されていない。従って、本開示の範囲が、本詳細な説明ではなく、本明細書に基づく用途に由来する任意の請求項によって、制限されることが意図される。従って、実施形態の本開示では、以下の請求項に記載される本開示の範囲を、制限することなく例示することが意図される。

Claims (1)

1. 電話装置を片方向記録送信機（モバイル盗聴器）として構成するための方法であり、サーバによって実施されるコンピュータベースの方法であって、
   前記サーバが、前記電話装置からの仮想番号への接続要求に応答して情報を受信するステップであって、前記情報が前記電話装置に対応する送信番号と前記仮想番号とを含む、ステップと、
   前記サーバが、前記電話装置の送信番号を、前記仮想番号に関連してマッピングテーブルに格納される送信番号とマッチングすることに応答して、前記電話装置を前記モバイル盗聴器であると識別するステップと、
   前記サーバが、前記モバイル盗聴器を前記仮想番号に接続させて、前記モバイル盗聴器の監視を許可する命令を送信するステップであって、前記モバイル盗聴器に対して送信される音声が無効にされる、ステップと
   を含むことを特徴とする方法。

Images