JP2008191386A - 表示駆動装置、表示装置および電子機器 - Google Patents

表示駆動装置、表示装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】表示領域内に温度差があっても白黒の表示を行えるようにする。
【解決手段】CPU111は、複数の温度センサ150A〜150Eの温度値の平均値(代表値)を算出し、算出した平均値を表示体駆動制御回路115へ出力する。表示体駆動制御回路115は、この平均値に基づいて選択期間の時間間隔を設定し、設定した時間間隔を表示体駆動回路130へ出力する。表示体駆動回路130は、時間間隔を受け取ると、データ線に電圧を印加する際、選択期間の時間間隔を受け取った時間間隔とし、データ線に電圧を印加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記憶性液晶を用いて表示を行う技術に関する。
電子ブックまたは電子ペーパー等においては、コレステリック液晶などの記憶性液晶が表示に用いられている。これはコレステリック液晶を表示に用いた場合、コレステリック液晶に電圧を印加しなくても表示を保持できるという利点があるためである。しかしながら、コレステリック液晶を表示に用いた場合、表示の書き換えにおいて時間がかかるという問題がある。そこで書き換えに時間がかかるのを改善する技術として、特許文献1に記載された、いわゆるDDS(Dynamic Drive Scheme)という技術が考案されている。
このDDSにおいては、コレステリック液晶の配向状態を変化させて表示を行う際、リセット期間、選択期間、保持期間、非選択期間をへて配向状態が決定される。具体的には、まずリセット期間においては、配向状態をホメオトロピック配向に遷移させる電圧がコレステリック液晶に印加され、次の選択期間においては、画素の部分をホメオトロピック配向にするか、過渡プレーナ配向にするかを選択する電圧(以下、この電圧を選択電圧と称する)が印加される。そして、次の保持期間においては、選択期間においてホメオトロピック配向とされた画素部分の配向状態を維持し、選択期間において過渡プレーナ配向とされた画素部分の配向状態をフォーカルコニック配向に遷移させる電圧が印加される。次に印加されている電圧が非選択期間において除去されると、保持期間においてホメオトロピック配向となっていた部分がプレーナ配向に遷移する。フォーカルコニック配向となった部分は黒が表示され、プレーナ配向となった部分は白が表示されるので、配向状態を制御することにより各種表示を行うことができる。
米国特許第5748277号明細書
さて、DDSにおいては、選択期間においてコレステリック液晶に印加する電圧に応じてその後の配向状態が決定されるが、配向状態は温度の影響を受けることが明らかになっている。図19は、選択電圧とコレステリック液晶の反射率との関係の温度特性を模式的に示した図であり、横軸は選択電圧、縦軸は反射率を示している。反射率は、基準となる標準白色板の反射輝度を100%としたときの相対値である。この反射率が高い(白レベル)ということは、コレステリック液晶がプレーナ配向に近づいて白みが強くなっていることを意味し、反射率が低い(黒レベル)ということは、コレステリック液晶がフォーカルコニック配向に近づいて黒みが強くなっていることを意味する。そして、反射率が白レベルと黒レベルの間にあるということは、白と黒の間の中間調(グレー)が表れていることを意味する。
図19において示されている選択電圧V〜Vは、表示領域の温度が25℃であるときに最適な選択電圧として設定された選択電圧であるが、この選択電圧では、例えば温度が29℃以上になると電圧Vを選択電圧として印加しても電圧が印加された部分は黒となってしまう。これに対し24℃〜26℃の温度範囲においては選択電圧として電圧Vを印加すると反射率は白レベルとなり、選択電圧として電圧Vを印加すると反射率は黒レベルとなって、白および黒の表示を正しく行うことができる(以下、黒を表示するときに印加する電圧を黒選択電圧、白を表示するときに印加する電圧を白選択電圧、選択電圧V,Vにより正しく白黒を表示できる温度範囲を温度マージン、選択電圧を設定する際に基準とした温度を基準温度と称する)。
このように、表示領域の温度に対して適切に選択電圧が設定され、表示領域の温度が温度マージン内にある場合には白黒の表示が正しく行われることとなる。しかしながら、電子ブックまたは電子ペーパー等においては装置の構成や装置外部からの影響により、表示領域の一部の温度が高く(または低く)なる等、表示領域内において温度が一様ではなく温度にムラが生じる場合がある。
このような場合においては、選択電圧を決定する際の基準となる基準温度を適切に決定しないと、表示が正しく行われないこととなる。具体的には、例えば、基準温度を高くとると黒選択電圧Vが高い方へシフトするが、基準温度を高くとりすぎて黒選択電圧Vが高い方へシフトしすぎてしまうと、温度の低い領域においては、設定された黒選択電圧Vでは白が表示されてしまうこととなる。一方、基準温度を低くとると白選択電圧Vが低い方へシフトするが、基準温度を低くとりすぎて白選択電圧Vが低い方へシフトしすぎてしまうと、温度の高い領域においては設定された白選択電圧Vでは黒が表示されてしまうこととなる。
これに対し、黒選択電圧Vと白選択電圧Vの電位差を広げて温度ムラによる影響を抑える方法も考えられるが、この方法においては次の3つの問題がある。
まず、第1としてパッシブマトリクス方式による問題がある。コレステリック液晶はいわゆるパッシブマトリクス方式により駆動されるため、非選択期間においても、画素には(V−V)/2の電圧が印加される。すなわち、黒選択電圧Vをより低い電圧に、白選択電圧Vをより高い電圧にすると、非選択期間において画素に印加される電圧が増加する。この電圧が、液晶が応答するしきい値電圧を超えると、非選択期間においても画素の表示が書き換えられてしまう。また、しきい値電圧を超えなくても、非選択期間において画素に印加される電圧が増加すると、非選択期間中の反射率が低下し、電源を完全に消去した後反射率が回復する。そのため、連続して画像書き換えを行うと反射率の低下と回復が連続して起こる、いわば点滅問題が発生するおそれがある。
次に第2として消費電力の問題がある。前述のように、白選択電圧Vをより高い電圧にすると、非選択期間において画素に印加される電圧が増加する。これはすなわち、消費電力が増大することを意味する。
また、第3として多階調表示の問題がある。図19に示した中間階調を表示するための選択電圧Vや選択電圧Vは、パルス幅変調(Pulse Width Modulation、以下「PWM」という)により生成される。PWMにおけるステップ数は、表示体駆動回路の入力データのビット数によって決まるため、白選択電圧Vと黒選択電圧Vの範囲が広がると、PWMにおける1ステップの幅が大きくなり、画素に印加する電圧を細かく制御することができなくなる。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、表示領域内に温度差があっても白黒の表示を行えるようにする技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、複数の走査電極と複数のデータ電極との交差に対応して設けられ、前記走査電極に走査電圧が印加され、かつ前記データ電極にデータ電圧が印加されたときに、前記データ電圧および前記走査電圧に応じた駆動電圧が印加される電気光学層を含む複数の表示画素を有する表示装置を駆動する表示駆動装置であって、前記表示装置において複数の表示画素が配置された表示領域の温度を検知する手段であって、複数の温度センサにより前記表示領域の予め定められた複数位置の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段により検知された複数位置の各温度の値を用いて所定の演算を行い、前記複数位置の温度の代表値を求める演算手段と、前記演算手段により得られた代表値に基づいて、前記表示装置を駆動するためのパラメータを決定して前記表示装置を駆動する駆動手段とを有する表示駆動装置を提供する。
本発明においては、前記演算手段は、前記複数位置の温度の平均値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記演算手段は、前記複数位置の温度の標準偏差σを求め、前記複数位置の温度のうち3σの範囲外にある温度を除外して複数位置の温度の平均値を求め、該平均値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記演算手段は、前記複数位置の温度の最低温度値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記表示装置には前記表示装置に接して部材が配置されており、前記温度センサのうち少なくとも一つは該部材の近傍に配置され、前記複数位置の各温度を所定の周期で記憶する記憶手段を有し、前記駆動手段は、前記記憶手段に記憶された温度の変化量が所定の変化量以上である場合、該部材の近傍に配置された温度センサで検知した温度の値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記複数位置の各温度の中から最高温度値を抽出し、最高温度値を検知した温度センサから最も離れた位置にある表示画素の位置の温度を所定の演算により求め、求めた温度の値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記演算手段は、前記複数位置の温度の平均値と、前記複数位置の各温度を用いて予め定めた演算処理により求めた値とを求め、該値と前記平均値との差が所定値以上である場合には、前記演算処理により求めた値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記演算手段は、前記複数位置の温度の平均値と、前記複数位置の温度の最高温度値と最低温度値とを特定し、前記最高温度値と前記最低温度値との差が所定値未満である場合には前記平均値を代表値とし、前記最高温度値と前記最低温度値との差が所定値以上である場合には、前記複数位置の各温度を用いて予め定めた演算処理により求めた値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記演算手段は、前記複数位置の温度の中から最高温度値を抽出し、該最高温度値を代表値としたときに前記表示画素の表示状態を前記第1表示状態と前記第2表示状態とに切り替え可能な温度範囲の最高温度値を前記抽出した最高温度値から減算し、該減算により得られた値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記演算手段は、前記複数位置の温度の中から最低温度値を抽出し、該最低温度値を代表値としたときに前記表示画素の表示状態を前記第1表示状態と前記第2表示状態とに切り替え可能な温度範囲の最低温度値を前記抽出した最低温度の値に加算し、該加算により得られた値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記表示装置に表示する文字の文字サイズを検知する文字サイズ検知手段を有し、前記演算手段は、所定値以下の文字サイズが前記文字サイズ検知手段により検知された場合には、前記複数位置の温度の中から抽出した最低温度値を代表値とし、所定値以下の文字サイズが前記文字サイズ検知手段により検知されなかった場合には、前記複数位置の温度の中から最高温度値を抽出し、該最高温度値を代表値としたときに前記表示画素の表示状態を前記第1表示状態と前記第2表示状態とに切り替え可能な温度範囲の最高温度値を前記抽出した最高温度の値から減算し、該減算により得られた値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記表示装置に表示する文字の文字サイズを検知する文字サイズ検知手段を有し、前記演算手段は、所定値以下の文字サイズが前記文字サイズ検知手段により検知された場合には、前記複数位置の温度の中から抽出した最低温度値を代表値とし、所定値以下の文字サイズが前記文字サイズ検知手段により検知されなかった場合には、前記複数位置の温度の平均値を代表値としてもよい。
また、本発明においては、前記複数位置の温度の最高温度値と最低温度値との差が、前記表示画素の表示状態を前記第1表示状態と前記第2表示状態とに切り替え可能な温度範囲を越えた場合、前記演算手段は、前記文字サイズ検知手段の検知結果に応じて代表値を決定してもよい。
また、本発明は、複数の走査電極と複数のデータ電極との交差に対応して設けられ、前記走査電極に走査電圧が印加され、かつ前記データ電極にデータ電圧が印加されたときに、前記データ電圧および前記走査電圧に応じた駆動電圧が印加される電気光学層を含む複数の表示画素と、前記複数の表示画素が配置された表示領域の温度を検知する手段であって、複数の温度センサにより前記表示領域の予め定められた複数位置の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段により検知された複数位置の各温度を用いて所定の演算を行い、前記複数位置の温度の代表値を求める演算手段と、前記演算手段により得られた代表値に基づいて、前記表示画素を駆動するためのパラメータを決定して前記表示画素を駆動する駆動手段とを有する表示装置と、該表示装置を有する電子機器を提供する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子機器100のハードウェア構成の概略図である。電子機器100は、記憶したデータに従って文字や画像の表示を行う電子機器であり、制御回路110、表示体電源回路120、表示体駆動回路130、表示装置140、ユーザインタフェース160を備えている。
(表示装置140)
表示装置140は文字や画像の表示を行う装置である。この表示装置140は、透明電極が設けられた2枚のガラス基板によって電気光学層を上下から挟み込んで封止した装置であり、電気光学層として電力を供給しなくとも配向状態を維持できるコレステリック液晶を含む液晶層を有している。図2は、表示装置140の断面およびコレステリック液晶の配向状態を示した図である。図2に示したように、表示装置140は、上側透明電極1414を有する上側ガラス基板1412、下側透明電極1415を有する下側ガラス基板1413、コレステリック液晶層1411、光吸収層1416、温度センサ150を有している。この表示装置140においては、コレステリック液晶層1411は上側ガラス基板1412と下側ガラス基板1413との間に挟まれて封止されている。また、下側ガラス基板1413の下には光吸収層1416が配置されており、さらに光吸収層1416の下には温度センサ150が配置されている。本実施形態においては、5つの温度センサ150A〜150Eが矩形の光吸収層1416の下面に配置されており、図1に示したように、そのうちの1つは光吸収層1416の中央に配置され、他の4つは矩形の4隅の各々に配置されている。
また、上側透明電極1414と下側透明電極1415には、コレステリック液晶に電圧を印加するための走査線とデータ線とが設けられている。図3は、走査線とデータ線とを模式的に示した図である。表示装置140の一方のガラス基板にはn桁の走査線Y、Y、…、Yが設けられており、もう一方のガラス基板には走査線に対して直交する方向にm列のデータ線X、X、…、Xが設けられている。これにより表示装置140においては、n×mのマトリクスが形成されている(nおよびmは正の整数)。
走査線とデータ線とが重なる位置で走査線とデータ線とに挟まれるコレステリック液晶には、走査線に印加される電圧(走査電圧)とデータ線に印加される電圧(データ電圧)との差に相当する電圧(以下、この電圧を「駆動電圧」という)が印加される。走査線とデータ線とに挟まれたコレステリック液晶の配向状態は駆動電圧に応じて遷移する。つまり、走査線とデータ線とが重なる位置にあるコレステリック液晶の各々が画像を形成する画素の役割を担うこととなる。以降の説明では、この走査線とデータ線とが重なる位置において個別に配向状態を遷移させられるコレステリック液晶の各々を「電気光学素子141」と称する。
図2(a)〜図2(c)は、コレステリック液晶の配向状態を示した図であり、図2(a)はプレーナ配向(以下、「P配向」という)、図2(b)はフォーカルコニック配向(以下、「F配向」という)、図2(c)はホメオトロピック配向(以下、「H配向」という)を模式的に示した図である。P配向状態では、上側ガラス基板1412側から入射した光がP配向状態にあるコレステリック液晶層1411で反射されて白が表示される。また、F配向状態では、上側ガラス基板1412側から入射した光がF配向状態にあるコレステリック液晶層1411を透過する。コレステリック液晶層1411を透過した光は光吸収層1416に到達して吸収されるため、黒が表示される。また、コレステリック液晶に印加する電圧を制御することにより、P配向状態とF配向状態を混在させて中間階調を表示することも可能である。また、H配向状態では、コレステリック液晶の分子構造は螺旋構造が崩れた状態になり、上側ガラス基板1412側から入射した光はコレステリック液晶を透過する。なお、H配向は安定状態ではないためコレステリック液晶に電圧が印加されている状態においてのみ存在する。
このように、コレステリック液晶の配向状態を制御することにより、表示装置140では白および黒の表示を行うことができるが、本実施形態においてはコレステリック液晶の配向状態をDDS(Dynamic Drive Scheme)により変更する。
図4は、DDSによりコレステリック液晶の配向状態を制御するときの電圧の印加期間を示した図である。DDSによりコレステリック液晶の配向状態を変更するときは、電圧の印加期間は図4に示したように非選択期間(Non-selection phase)、リセット期間(Preparation phase)、選択期間(Selection phase)、保持期間(Evolution phase)の4つの期間に分けられる。そして、走査線Y〜Yに対して1ラインづつ順番に選択期間が割り当てられる(図4においては走査線Y〜Yのみ図示)。
図5は、DDSにおけるコレステリック液晶の配向状態の遷移を示した図である。まずリセット期間においては、P配向またはF配向にある電気光学素子141をH配向にする電圧が電気光学素子141に印加される。これにより、電気光学素子141はH配向に遷移する。
次に選択期間においては、コレステリック液晶の表示状態を要求される表示状態(2階調であれば白または黒)に対応した配向状態とするための選択電圧が印加される。具体的には、白を表示する場合には配向状態をH配向にする電圧が電気光学素子141に印加され、黒を表示する場合には配向状態をH配向とP配向の中間的な状態である過渡プレーナ配向(以下、「TP配向」という)にする電圧が電気光学素子141に印加される。これにより、電気光学素子141は、要求される表示状態に対応してH配向またはTP配向のいずれかに遷移する。
次に保持期間においては、要求される表示状態を維持するための電圧(以下、「保持電圧」という)が印加される。保持電圧が印加されると、選択期間においてH配向となった電気光学素子141はH配向状態が維持され、TP配向となった電気光学素子141はF配向に遷移する。
次に非選択期間において保持電圧が除去されると、保持期間においてH配向であった電気光学素子141はP配向に遷移して白を表示し、保持期間においてF配向であった電気光学素子141はF配向を維持して黒を表示する。なお、コレステリック液晶は双安定性を有する材料であるため、電圧を印加しない状態であってもP配向またはF配向を維持することができる。
次に、配向状態を遷移させるときに電気光学素子141に印加する電圧の波形を説明する。図6は、DDSにおける駆動電圧の波形を示した図である。図6に示したように本実施形態においては、コレステリック液晶の劣化を防ぐために駆動電圧として正負の電圧が交互に電気光学素子141に印加される。なお、図6に示されている電圧V,Vは黒選択電圧Vと白選択電圧Vである。
まず、コレステリック液晶の温度が25℃ある場合に画素を白とする場合、画素に対応するデータ線の電圧(以下、「データ電圧VSEG」という)は、選択期間の前半においては白を表示するための白選択電圧V、後半においては黒を表示するための黒選択電圧Vにされる。ここで、VとVの大小関係は、V>Vである。このとき画素に対応する走査線の電圧(以下、「走査電圧VCOM」という)は、選択期間の前半においてはゼロ、後半においては(V+V)にされる。これにより、選択期間において画素に対応する電気光学素子141に印加される駆動電圧(データ電圧VSEG−走査電圧VCOM)は、選択期間の前半においてはV、後半においては−Vとなり、選択期間においてはH配向が維持される。
一方、非選択期間においては画素の走査電圧VCOMは(V+V)/2にされる。なお、非選択期間においては、データ線に白を表示させるための波形と黒を表示させるための波形のいずれが印加されようとも、H配向となっている電気光学素子141に印加される駆動電圧(データ電圧VSEG−走査電圧VCOM)の非選択期間全体の実効値は、(V−V)/2となり、電気光学素子141はH配向からP配向に遷移して白が表示される。
一方、ある画素を黒とする場合、画素に対応するデータ線の電圧は、選択期間の前半においては黒を表示するための黒選択電圧Vにされ、後半においては白を表示するための白選択電圧Vにされる。このとき画素に対応する走査線の電圧は、選択期間の前半においてはゼロ、後半においては(V+V)にされる。これにより、選択期間において画素に対応する電気光学素子141に印加される駆動電圧(データ電圧VSEG−走査電圧VCOM)は、選択期間の前半においてはV、後半においては−Vとなり、選択期間においてはTP配向となる。そして、TP配向となった電気光学素子141は、保持期間においてF配向に遷移して黒が表示される。
また、ある画素を中間階調とする場合、画素に対応するデータ線には、選択期間の前半において黒選択電圧Vと白選択電圧Vが印加され、また、選択期間の後半においても黒選択電圧Vと白選択電圧Vが印加される。これにより、選択期間において画素に対応する電気光学素子141に印加される駆動電圧(データ電圧VSEG−走査電圧VCOM)は、選択期間の前半においてはVあとでVとなり、後半においては−Vのあとで−Vとなり、非選択期間においてP配向とF配向が混在して中間階調が表示される。なお、選択期間の前半と後半においては、白選択電圧Vが印加される期間と、黒選択電圧Vが印加される期間は、図6に示したように異なっており、白選択電圧Vのパルス幅を制御することにより階調を変えることも可能である。
(温度センサ150)
温度センサ150は温度を測定するためのセンサであり、図7に示したようにサーミスタ151と抵抗152とを有している。サーミスタ151の一端は接地されており、もう一端は抵抗152の一端に接続されている。また、抵抗152のもう一端は電圧源に接続されている。サーミスタ151は温度の変化に応じて抵抗値が変化する素子であるため、図7に示した温度センサ150において温度変化に応じてサーミスタ151の抵抗値が変化すると、この変化に応じてサーミスタ151と抵抗152との間の接続点153の電圧値が変化する。即ち、接続点153の電圧値はサーミスタ151の温度変化に応じて変化するため、接続点153の電圧値を検知することにより、温度センサ150が設けられている部分の温度を知ることができる。
(制御回路110)
制御回路110は、表示体電源回路120、表示体駆動回路130を制御する回路であり、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113、AD(Analog Digital)コンバータ114、表示体駆動制御回路115を有している。CPU111には、ROM112、RAM113、表示体駆動制御回路115が接続されている。CPU111はROM112に記憶されている制御プログラムに従って動作し、表示体駆動制御回路115を制御する。また、CPU111には、ADコンバータ114、ユーザインターフェース160が接続されいる。CPU111は、ユーザインターフェース160から入力される信号や、ADコンバータ114から入力される信号に基づいて表示体駆動制御回路115を制御する。
ADコンバータ114はアナログ信号をデジタル信号に変換する回路であり、表示装置140に配置されている温度センサ150A〜150Eの各接続点153に接続されている。ADコンバータ114は、接続点153の電圧値をデジタル値に変換してCPU111へ出力する。
表示体駆動制御回路115は、CPU111の制御の下、表示体電源回路120や表示体駆動回路130を制御する回路であり、図8に示したテーブルTB1を記憶している。テーブルTB1は、「基準温度」フィールドと「選択期間」フィールドを有しており、「基準温度」フィールドには温度を表す数値が格納され、「選択期間」フィールドには、図4に示した選択期間の時間間隔を示す時間が格納されている。
(ユーザインターフェース160)
ユーザインターフェース160は、表示装置140に表示されている表示の書き換えを行うための書き換えキーなど、電子機器100を操作するためのキーを有しており、キーが操作されるとキーが操作されたことを示す信号を制御回路110へ出力する。
(表示体電源回路120)
表示体電源回路120は、図6に示した各種電圧等、コレステリック液晶に印加する各種電圧を生成する回路であり表示体駆動回路130に接続されている。そして、表示体電源回路120は、生成した電圧を表示体駆動回路130へ供給する。
(表示体駆動回路130)
表示体駆動回路130は、表示装置140を駆動する回路であり、制御回路110、表示体電源回路120、および表示装置140に接続されている。表示体駆動回路130は制御回路110の制御の下、走査線Y、Y、…、Yとデータ線X、X、…、Xに表示体電源回路120から出力された電圧を、出力タイミングを制御して印加して文字や写真を表示装置140に表示させる。
(実施形態の動作)
次に、本実施形態の動作について説明する。まず、ユーザインターフェース160の書き換えキーが操作されると、CPU111は、各温度センサ150の温度を求める(図9:ステップSA1)。具体的には、まず、CPU111は、ADコンバータ114から出力されているデジタル値、即ち、温度センサ150で測定された温度を表す値を取得し、取得した値をRAM113に格納する。本実施形態では、5つの温度センサ150A〜150Eが表示装置140に配置されているため、各温度センサ150に対応した5つのデジタル値A〜Aが温度センサ150を一意に識別する識別子に対応付けてRAM113に格納される。例えば、温度センサ150A〜150Eを識別する識別子がID1〜ID5である場合、ID1とデジタル値A、ID2とデジタル値A、・・・、ID5とデジタル値Aというように識別子とデジタル値が対応付けて格納される。CPU111は、RAM113にデジタル値を格納すると、格納したデジタル値を温度の値に変換する。デジタル値を温度に変換する際には、デジタル値と温度との対応関係を表したテーブルを用いてもよいし、予め記憶した数式に基づいてデジタル値を温度に変換してもよい。
次にCPU111は、変換された温度の値の平均値(代表値)を算出する(ステップSA2)。CPU111は温度の平均値を算出すると、算出した平均値を表示体駆動制御回路115へ出力する。
表示体駆動制御回路115は、この平均値を受け取ると選択期間の時間間隔を設定する(ステップSA3)。具体的には、表示体駆動制御回路115は、受け取った平均値と同じ値に対応付けてテーブルTB1に格納されている時間間隔を読み出す。例えば、ステップSA2で算出された平均値が20℃であった場合、図8に示したテーブルTB1から選択期間の時間間隔として「1.1[ms]」が読み出される。
表示体駆動制御回路115は、選択期間の時間間隔を読み出すと、読み出した時間間隔を表示体駆動回路130へ出力する(ステップSA4)。表示体駆動回路130は、選択期間の時間間隔を受け取ると、各走査線における選択期間の時間間隔を、受け取った時間間隔(ここでは「1.1[ms]」)に設定する。そして、画像を表示する際には、選択期間の時間間隔を設定した時間間隔にして走査線とデータ線に電圧を印加する(ステップSA5)。
図10は、コレステリック液晶の温度が25℃であるときの選択電圧とコレステリック液晶の反射率と選択期間の時間間隔(Tsel)との関係を模式的に示した図であり、図11は、コレステリック液晶の温度が20℃であるときの選択電圧とコレステリック液晶の反射率と選択期間の時間間隔の関係を模式的に示した図である。図10,11に示した関係から、黒選択電圧と白選択電圧とが固定されており、コレステリック液晶の温度が一定である場合、選択期間の時間間隔を変更すると、同じ選択電圧を印加しても画素の色が異なることとなる。
例えば、黒選択電圧と白選択電圧とが固定されて図10,11に示した電圧となっている場合において、コレステリック液晶の温度が25℃である場合、選択期間の時間間隔を1.0[ms]にすると、黒と白が正しく表示される。一方、温度が25℃である場合において、選択期間の時間間隔を1.1[ms]にすると、黒選択電圧を印加した場合は黒が正しく表示されるものの、白選択電圧を印加すると反射率は白とならず、白が正しく表示されないこととなる。しかし、コレステリック液晶の温度が20℃である場合、選択期間の時間間隔を1.1[ms]にすると、黒と白が正しく表示される。
表示装置140の表示領域が大きい場合には表示領域内で温度ムラが生じる場合がある。この場合、温度センサ150が一つであって、この温度センサ150で検知した温度を基準にして選択期間の時間間隔を決定すると、温度センサ150の部分が他の部分と比べて著しく温度が異なる場合に表示が正しく行われないこととなる。
例えば、温度センサ150が一つしか設けられておらず、温度センサ150の配置部分の温度が25℃、他の表示領域の温度が20℃である場合、この温度センサ150の温度(25℃)を基準温度として選択期間を1.0[ms]と設定すると、他の表示領域(温度が20℃である表示領域)においては、図11に示した関係から、白は正しく表示されるものの黒が正しく表示されないこととなる。
しかしながら、本実施形態によれば複数の温度センサ150で表示領域内の温度の平均値を求めて選択期間の時間間隔が設定されるため、表示領域の一部の温度が他の領域の温度と異なる場合であっても、表示を正しく行うことができる。
また、温度センサ150が一つであると、温度センサ150取り付けが不十分であった場合や温度センサ150が故障した場合に適切な選択期間の設定が行えなくなるが、本実施形態によれば、複数の温度センサ150で検知した温度の平均値を使用するので、ある温度センサ150が取り付け不良であったり故障していても、このような温度センサで検知した温度の影響が小さくなり、白と黒を表示できる選択期間の時間間隔を設定することができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態に係る電子機器100は、選択期間の時間間隔を設定するときの動作が第1実施形態と異なる。なお、ハードウェア構成は第1実施形態に係る電子機器100と同じであるためその説明を省略する。
本実施形態に係る電子機器100は、ユーザインターフェース160の書き換えキーが操作されると、図12に示した動作を行う。なお、ユーザインターフェース160の書き換えキーが操作されてから、各温度センサ150を用いて検知された温度値がRAM113に格納されるまでの動作は第1実施形態と同じである。
CPU111は、各温度センサ150の温度値をRAM113に格納すると、RAM113に格納された温度値の最低温度値(代表値)を抽出し(ステップSB2)、抽出した最低温度値に基づいて選択期間の時間間隔を設定する(ステップSB3)。具体的には、抽出した最低温度値を表示体駆動制御回路115へ出力する。表示体駆動制御回路115は、この最低温度値を受け取ると、受け取った最低温度値と同じ値に対応付けて格納されている時間間隔をテーブルTB1から読み出す。例えば、最低温度値が20℃であった場合、図8に示したテーブルTB1から選択期間の時間間隔として「1.1[ms]」が読み出される。
表示体駆動制御回路115は、選択期間の時間間隔を読み出すと、読み出した時間間隔を表示体駆動回路130へ出力する(ステップSB4)。表示体駆動回路130は、選択期間の時間間隔を受け取ると、各走査線における選択期間の時間間隔を、受け取った時間間隔(ここでは「1.1[ms]」)に設定する。そして、画像を表示する際には、選択期間の時間間隔を設定した時間間隔にして走査線とデータ線に電圧を印加する(ステップSB5)。
例えば、RAM113に記憶された最低温度値が20℃で最高温度値が25℃であった場合、RAM113に記憶された温度で最も高い25℃を基準にして選択期間の時間間隔を設定すると、図10に示したように25℃の温度を検知した温度センサの近傍については、黒選択電圧を印加しても反射率が白に近くなってしまい表示内容をユーザが読み取りにくくなってしまう。
一方、本実施形態のように、RAM113に記憶された最低温度値を基準にして選択期間の時間間隔を設定すると、図11に示したように20℃の温度を検知した温度センサの近傍については白黒の表示を正しく行うことができる。また、25℃の温度を検知した温度センサの近傍についても、黒選択電圧を印加すると黒が表示されるので、黒が白に近くなって表示内容を読み取りにくくなるということがない。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について説明する。本発明の第3実施形態に係る電子機器200は、ハードウェア構成、複数の温度センサ150の配置位置、選択期間の時間間隔を設定するときの動作が第1実施形態と異なる。
図13は、本実施形態に係る電子機器200のハードウェア構成を示した図である。図13に示したように電子機器200のハードウェア構成は、温度データ保存回路210を有している点、制御回路110がADコンバータ114を有していない点で異なっている。なお、図13においては、第1実施形態と同じ構成要素については図1と同じ符号を伏している。
温度データ保存回路210は、AD(Analog Digital)コンバータ211、PLD(Programmable Logic Device)212、RAM(Random Access Memory)213を有している。ADコンバータ211は、アナログ信号をデジタル信号に変換する回路であり、PLD212、および表示装置140に配置されている各温度センサ150の接続点153に接続されている。ADコンバータ211は、接続点153の電圧値をデジタル値に変換してPLD212へ出力する。
PLD212は、RAM213に接続されており、ADコンバータ211から入力されたデジタル信号を所定の周期で第1実施形態のCPU111と同様にして温度の値に変換する。そしてPLD212は、温度の値を温度センサ毎にRAM213へ記憶させる。この際、PLD212は、温度センサ毎に時系列順に複数の温度の値を記憶させる。このRAM213に記憶された温度の値は、RAM213に接続されているCPU111により読み出される。
次に、本実施形態における温度センサ150の配置位置について説明する。図14は、本実施形態に係る表示装置140を光吸収層1416側から見た平面図である。ドライバ基板1417Aは表示体駆動回路130が有する基板である。ドライバ基板1417AはドライバICを介して走査線(Y、Y、…、Y)に接続されており、各走査線に電圧を印加する。また、ドライバ基板1417Bは、表示体駆動回路130が有する基板である。ドライバ基板1417BはドライバICを介してデータ線(X、X、…、X)に接続されており、各データ線に電圧を印加する。ドライバ基板1417A,1417Bは、光吸収層1416の下面に接するようにして配置されており、ドライバ基板1417Aは矩形の表示装置140の一方の短辺側に配置され、ドライバ基板1417Bは矩形の表示装置140の一方の長辺側に配置されている。
また、本実施形態においては3つの温度センサ150A〜150Cが光吸収層1416の下面に配置されている。具体的には、図14に示したように、温度センサ150Aはドライバ基板1417A,1417Bの近傍に配置され、温度センサ150Bは矩形の表示領域の中央部分に配置されている。また、温度センサ150Cは、矩形の表示領域の隅であって、ドライバ基板1417A,1417Bが配置されていない隅に配置されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。温度データ保存回路210においては、ADコンバータ211から出力されたアナログ信号が所定の周期で温度の値に変換され、この値がPLD212により、温度センサ毎に時系列順にRAM213記憶される(図15:ステップSC1)。具体的には、時間がT1→T2→T3と経過したときの温度値は温度センサ毎に順番に記憶される。
そして、ユーザインターフェース160の書き換えキーが操作されると(ステップSC2;YES)、このRAM213に記憶された温度の値がCPU111により読み出される(ステップSC3)。CPU111は、RAM213に記憶されている温度の値を読み出すと、各温度センサの温度変化を検知する(ステップSC4)。具体的には、温度センサ毎に記憶している最も古い時間の温度と、最も新しい時間の温度との差を求める。
次にCPU111は、この温度差が所定の値未満であるか否か判断する(ステップSC5)。ここで、温度差が所定の値未満である場合(ステップSC5;YES)、RAM213から読み出した温度値のうち最も新しい時間の温度の平均値(代表値)を求め(ステップSC6)、求めた平均値を表示体駆動制御回路115へ出力する(ステップSC7)。
表示体駆動制御回路115は、この平均値を受け取ると第1実施形態と同様にして選択期間の時間間隔を設定し(ステップSC7)、設定した時間間隔を表示体駆動回路130へ出力する(ステップSC8)。表示体駆動回路130は、選択期間の時間間隔を受け取ると、各走査線における選択期間の時間間隔を、受け取った時間間隔に設定する。そして、画像を表示する際には、選択期間の時間間隔を設定した時間間隔にして走査線とデータ線に電圧を印加する(ステップSC9)。
一方、ステップSC4で求めた温度差が所定の値以上であった場合(ステップSC5;NO)、RAM213から読み出した温度値のうち温度センサ150Aの最も新しい時間の温度の最低温度値(代表値)を抽出し(ステップSC10)、この最低温度値を表示体駆動制御回路115へ出力する。
表示体駆動制御回路115は、この温度値に基づいて第2実施形態と同様に選択期間の時間間隔を設定し(ステップSC11)、設定した時間間隔を表示体駆動回路130へ出力する(ステップSC12)。表示体駆動回路130は、選択期間の時間間隔を受け取ると、各走査線における選択期間の時間間隔を、受け取った時間間隔に設定する。そして、画像を表示する際には、選択期間の時間間隔を設定した時間間隔にして走査線とデータ線に電圧を印加する(ステップSC13)。
例えば、温度の低いところから高い場所へ電子機器200を移動させた場合、表示装置140においてドライバ基板1417A,1417Bが接している部分はドライバ基板が接していない部分と比較して温度上昇の速度が遅くなる。このため、電子機器200を移動させた場合、ドライバ基板1417A,1417Bが接している部分は温度が低く、ドライバ基板が接していない部分は温度が高くなって表示装置140において温度差が生じる。しかしながら、本実施形態によれば、このように表示領域において所定の温度差以上に温度差がある場合には、測定した温度の中で最が低くなるドライバ基板1417A,1417B近傍の温度センサの温度を基準にして第2実施形態と同様にして選択期間の時間間隔が設定されるので、表示を正しく行うことができる。
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態について説明する。本発明の第4実施形態に係る電子機器200は、温度センサ150の配置位置、選択期間の時間間隔を設定するときの動作が第3実施形態と異なる。なお、他の構成については第3実施形態に係る電子機器200と同じであるためその説明を省略する。
図16は、本実施形態に係る表示装置140を光吸収層1416側から見た平面図である。本実施形態においては5つの温度センサ150A〜150Eが光吸収層1416の下面に配置されている。具体的には、図16に示したように、温度センサ150Aはドライバ基板1417Aおよびドライバ基板1417Bの近傍に配置され、温度センサ150Dはドライバ基板1417Aの近傍で表示装置140の端部に配置され、温度センサ150Eは、ドライバ基板1417Bの近傍で表示装置140の端部に配置されている。また、温度センサ150Bは矩形の表示領域の中央部分に配置されており、温度センサ150Cは、矩形の表示領域の隅であって、ドライバ基板1417A,1417Bが配置されていない隅に配置されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。まず、温度データ保存回路210においては、ADコンバータ211から出力されたアナログ信号が所定の周期で温度の値に変換され、この値がPLD212により、第3実施形態と同様にして温度センサ毎に時系列順にRAM113記憶される(図17:ステップSD1)。
そして、ユーザインターフェース160の書き換えキーが操作されると(ステップSD2;YES)、このRAM213に記憶された温度の値は、RAM213に接続されているCPU111により読み出される(ステップSD3)。CPU111は、RAM213に記憶されている温度の値を読み出すと、各温度センサの温度変化速度を求める(ステップSD4)。具体的には、温度センサ毎に記憶している最も古い時間の温度と、最も新しい時間の温度との差を求める。
次にCPU111は、この温度差が所定の値未満であるか否か判断する(ステップSD5)。ここで、温度差が所定の値未満である場合(ステップSD5;YES)、RAM213から読み出した温度値のうち最も新しい時間の温度の平均値(代表値)を求め(ステップSD6)、求めた平均値を表示体駆動制御回路115へ出力する。
表示体駆動制御回路115は、この平均値を受け取ると第1実施形態と同様にして選択期間の時間間隔を設定し(ステップSD7)、設定した時間間隔を表示体駆動回路130へ出力する(ステップSD8)。表示体駆動回路130は、選択期間の時間間隔を受け取ると、各走査線における選択期間の時間間隔を、受け取った時間間隔に設定する。そして、画像を表示する際には、選択期間の時間間隔を設定した時間間隔にして走査線とデータ線に電圧を印加する(ステップSD9)。
一方、ステップSD4で求めた温度差が所定の値以上であった場合(ステップSD5;NO)、CPU111は、表示装置140の表示領域において最も低い温度となる部分の温度を求める。例えば、温度センサ150Cの近傍に白熱灯の光が当てられると、温度センサ150Cの近傍の温度が上昇する。そして、表示装置140の表示領域内においては、温度センサ150Cの位置の温度が最も高くなり、温度センサ150Cから最も遠い位置(図15中の位置A)の温度が最も低くなる。CPU111は、温度センサ150A〜150Cで検知した温度が、温度センサ150Cの温度>温度センサ150Bの温度>温度センサ150Aの温度という関係にある場合、この温度の変化の関係から位置Aにおける温度を例えば線形補間により求める(ステップSD10)。
次にCPU111は、この線形補間により求めた最低温度値(代表値)を表示体駆動制御回路115へ出力する。表示体駆動制御回路115は、この最低温度値を受け取ると、この最低温度値に基づいてテーブルTB1から選択期間の時間間隔を設定し(ステップSD11)、設定した時間間隔を表示体駆動回路130へ出力する(ステップSD12)。表示体駆動回路130は、選択期間の時間間隔を受け取ると、各走査線における選択期間の時間間隔を、受け取った時間間隔に設定する。そして、画像を表示する際には、選択期間の時間間隔を設定した時間間隔にして走査線とデータ線に電圧を印加する(ステップSD13)。
本実施形態によれば、表示領域において所定の温度差以上に温度差がある場合、表示装置140の表示領域内において温度が最も低くなる部分の温度を求めて、この温度を基に第2実施形態と同様にして各選択電圧を設定することができるので、表示を正しく行うことができる。
[第5実施形態]
次に本発明の第5実施形態について説明する。本発明の第5実施形態に係る電子機器200は、選択期間の時間間隔を設定するときの動作が第4実施形態と異なる。なお、他の構成については第4実施形態に係る電子機器200と同じとなっている。
本実施形態においては、ADコンバータ211から出力されたアナログ信号が所定の周期で温度の値に変換され、この値がPLD212によりRAM113記憶される。
そして、ユーザインターフェース160の書き換えキーが操作されると、このRAM213に記憶された温度の値は、RAM213に接続されているCPU111により読み出される(図18:ステップSE1)。CPU111は、RAM213に記憶されている温度の値を読み出すと、各温度センサの温度の平均値を算出し(ステップSE2)、次に、温度センサの最低温度値を抽出する(ステップSE3)。
次に本実施形態においては、CPU111は、ステップSE3で求めた温度値をステップSE2で求めた平均値から減算し、減算の結果が予め定めた値未満であった場合(ステップSE4;YES)、ステップSE2で求めた平均値(代表値)を表示体駆動制御回路115へ出力する。
表示体駆動制御回路115は、この平均値を受け取ると第1実施形態と同様にして選択期間の時間間隔を設定し(ステップSE5)、設定した時間間隔を表示体駆動回路130へ出力する(ステップSE6)。表示体駆動回路130は、選択期間の時間間隔を受け取ると、各走査線における選択期間の時間間隔を、受け取った時間間隔に設定する。そして、画像を表示する際には、選択期間の時間間隔を設定した時間間隔にして走査線とデータ線に電圧を印加する(ステップSE7)。
一方、ステップSE4でNOと判断された場合、ステップSE3で抽出した最低温度値(代表値)を表示体駆動制御回路115へ出力する。表示体駆動制御回路115は、この温度値に基づいてテーブルTB1から選択期間の時間間隔を設定し(ステップSE8)、設定した時間間隔を表示体駆動回路130へ出力する(ステップSE9)。表示体駆動回路130は、選択期間の時間間隔を受け取ると、各走査線における選択期間の時間間隔を、受け取った時間間隔に設定する。そして、画像を表示する際には、選択期間の時間間隔を設定した時間間隔にして走査線とデータ線に電圧を印加する(ステップSE10)。
なお、本実施形態においては、ステップSE3において、第3実施形態と同様にしてドライバ基板近傍の温度センサの温度を求め、ステップSE4においては温度センサで検知した温度の平均値と、このドライバ基板近傍の温度センサの温度の温度差が所定値以上であった場合は、第3実施形態と同様にして、ドライバ基板近傍の温度センサの温度を基準にして選択期間の時間間隔を設定するようにしてもよい。
また、ステップSE3において、第4実施形態と同様にして表示装置140の表示領域内において温度が最も低くなる部分の温度を求め、ステップSE4において、この温度値をステップSE2で求めた平均値から減算し、減算の結果得られた値が所定値以上であった場合には、表示領域内において温度が最も低くなる部分の温度を基準にして選択期間の時間間隔を設定するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、温度センサ150で検知した温度の最低温度値と最高温度値とを特定し、最低温度値と最高温度値との温度差が所定値未満である場合には、ステップSE5以降の処理を行い、温度差が所定値以上である場合には、ステップSE8以降の処理を行うようにしてもよい。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上述した第1実施形態においては複数の温度センサ150で検知した温度の平均値を基にして選択期間の時間間隔を設定しているが、検知した温度の標準偏差σを求め、RAM113に格納した複数の温度値から3σの範囲外にある値を除外して温度の平均値(代表値)を求め、この求めた平均値を基にして選択期間の時間間隔を設定してもよい。
この構成によれば、温度センサ150の取り付け不良や温度センサ150の故障によって、他の温度センサ150と著しく異なる温度値がRAM113に格納されたり、一部領域の局所的な加熱または冷却によって値の著しく異なる温度値がRAM113に格納されても、このような温度値は平均値の算出からは除外されるので、表示を正しく行うことができる。
上述した実施形態においては、温度マージンの中心の温度からプラス側の温度範囲の最高温度値をRAM113に格納した温度の最高温度値から減算し、減算により得られた値(代表値)を、温度の平均値に替えて表示体駆動制御回路115に出力し、表示体駆動制御回路115は、この出力された値を基にテーブルTB1から選択期間の時間間隔を設定するようにしてもよい。例えば、温度マージンの中心温度から±1℃の温度範囲で白黒が正しく表示されるように選択電圧が設定されている場合、温度センサで検知した温度の最高温度値が26℃であると、26℃から1℃を減算して得た25℃を表示体駆動制御回路115に出力し、表示体駆動制御回路115は、この出力された値を基にテーブルTB1から選択期間の時間間隔を設定する。
また、マイナス側の温度マージンの最低温度値をRAM113に格納した温度の最低温度値に加算し、加算により得られた値(代表値)を、温度の平均値に替えて表示体駆動制御回路115に出力し、表示体駆動制御回路115は、この出力された値を基にテーブルTB1から選択期間の時間間隔を設定するようにしてもよい。例えば、温度マージンの中心温度から±1℃の温度範囲で白黒が正しく表示されるように選択電圧が設定されている場合、温度センサで検知した温度の最低温度値が24℃であると、24℃に1℃を加算して得た25℃を表示体駆動制御回路115に出力し、表示体駆動制御回路115は、この出力された値を基にテーブルTB1から選択期間の時間間隔を設定する。
また、電子機器100においては、プラス側の温度マージンの最高温度値をRAM113に格納した温度値の最高温度値から減算して各選択電圧を設定する方法と、マイナス側の温度範囲の最低温度値をRAM113に格納した温度の最低温度値に加算して各選択電圧を設定する方法との両方を行えるようにし、電子機器100に設けたスイッチによりいずれの方法を採用するかを使用者が選択できるようにしてもよい。
また、電子機器100においては、プラス側の温度マージンの最高温度値をRAM113に格納した温度値の最高温度値から減算して選択期間の時間間隔を設定する方法と、第2実施形態に示した設定方法との両方を行えるようにし、電子機器100に設けたスイッチによりいずれの方法を採用するかを使用者が選択できるようにしてもよい。
また、表示する文字の大きさを判定し、文字の大きさに応じて選択期間の時間間隔を異ならせるようにしてもよい。例えば、表示画像を表すコンテンツデータに表示する文字のサイズを含ませておき、この文字サイズの中に所定の大きさ以下の文字サイズがある場合には、複数の温度センサ150で測定された温度の最低値を基準にして選択期間の時間間隔を設定し、所定の大きさ以下の文字サイズがない場合には、温度の最高温度値からプラス側の温度範囲の最高温度値を減算して得た値を基準にして選択期間の時間間隔を設定してもよい。なおビットマップの画像を表示する場合、文字が含まれる画像領域を抽出し、画像領域において白画素の割合が所定の値未満であれば文字サイズが小さいと判断してもよい。
また、上述したように表示する画像中の文字サイズを判定し、所定の文字サイズ以下の文字が画像中にある場合には、複数の温度センサ150で測定された温度の最低値を基準にして選択期間の時間間隔を設定し、所定の大きさ以下の文字サイズがない場合には、複数の温度センサ150の温度の平均値を基に選択期間の時間間隔を設定してもよい。
また、複数の温度センサ150で検知した温度の最高温度値と最低温度値との差が、上述した温度範囲より広くなった場合、上述したように、選択期間の時間間隔を設定する時の基準となる値を画像中にある文字サイズを判定して設定してもよい。
第1実施形態においては、平均値を表示体駆動制御回路115へ出力しているが、平均値に所定の係数を加えた値を表示体駆動制御回路115へ出力するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、温度センサ150の数は上述した実施形態の数に限定されるものではない。例えば、第1実施形態においては温度センサの数は2つ以上の温度センサが配置されていればよい。
上述した第5実施形態のステップSE4においては、温度センサで検知した温度の最低温度値と最高温度値との差が所定値未満であるか判断し、所定値未満である場合にはYES側の処理を行い、温度の最低温度値と最高温度値との差が所定値以上である場合にはNO側の処理を行うようにしてもよい。
また、上述した第5実施形態においては、電子機器200に赤外線センサを設けてもよい。そして、電子機器に照射される赤外線の強度を赤外線センサで検知し、赤外線強度が所定値未満である場合にはYES側の処理を行い、赤外線強度が所定値以上である場合には、NO側の処理を行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、選択期間の時間間隔を設定する際に基準とする温度値(表示体駆動制御回路115がCPU111から受け取る温度値(代表値))に応じて、黒選択電圧と白選択電圧の電圧値を変更するようにしてもよい。
例えば、代表値が高くなるにつれて、黒選択電圧と白選択電圧を共に高い電圧にしていき、代表値が低くなるにつれて、黒選択電圧と白選択電圧を共に低い電圧にしていくようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る電子機器100の構成を示した図である。 表示装置140の断面とコレステリック液晶の配向状態を示した図である。 表示装置140の走査線とデータ線とを模式的に示した図である。 DDSにおける電圧印加期間を説明するための図である。 DDSにおけるコレステリック液晶の配向遷移を説明するための図である。 DDSにおける駆動電圧を説明するための図である。 温度センサ150の構成を示した図である。 テーブルTB1を例示した図である。 第1実施形態の電子機器100の処理の流れを示したフローチャートである。 選択電圧と反射率と選択期間の時間間隔の関係を模式的に示した図である。 選択電圧と反射率と選択期間の時間間隔の関係を模式的に示した図である。 第2実施形態の電子機器100の処理の流れを示したフローチャート。 本発明の第3実施形態に係る電子機器200の構成を示した図である。 本発明の第3実施形態における温度センサの配置位置を示した図である。 第3実施形態の電子機器200の処理の流れを示したフローチャート。 本発明の第4実施形態における温度センサの配置位置を示した図である。 第4実施形態の電子機器200の処理の流れを示したフローチャート。 第5実施形態の電子機器200の処理の流れを示したフローチャート。 温度の違いによる選択電圧と反射率との関係を模式的に示した図である。
符号の説明
100,200・・・電子機器、110・・・制御回路、111・・・CPU、112・・・ROM、113・・・RAM、114・・・ADコンバータ、115・・・表示体駆動制御回路、120・・・表示体電源回路、130・・・表示体駆動回路、140・・・表示装置、150,150A〜150E・・・温度センサ、160・・・ユーザインターフェース、210・・・温度データ保存回路、211・・・ADコンバータ、212・・・PLD、213・・・RAM、1411・・・コレステリック液晶層、1412・・・上側ガラス基板、1413・・・下側ガラス基板、1414・・・上側透明電極、1415・・・下側透明電極、1416・・・光吸収層

Claims (15)

  1. 複数の走査電極と複数のデータ電極との交差に対応して設けられ、前記走査電極に走査電圧が印加され、かつ前記データ電極にデータ電圧が印加されたときに、前記データ電圧および前記走査電圧に応じた駆動電圧が印加される電気光学層を含む複数の表示画素を有する表示装置を駆動する表示駆動装置であって、
    前記表示装置において複数の表示画素が配置された表示領域の温度を検知する手段であって、複数の温度センサにより前記表示領域の予め定められた複数位置の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段により検知された複数位置の各温度の値を用いて所定の演算を行い、前記複数位置の温度の代表値を求める演算手段と、
    前記演算手段により得られた代表値に基づいて、前記表示装置を駆動するためのパラメータを決定して前記表示装置を駆動する駆動手段と
    を有する表示駆動装置。
  2. 前記演算手段は、前記複数位置の温度の平均値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  3. 前記演算手段は、前記複数位置の温度の標準偏差σを求め、前記複数位置の温度のうち3σの範囲外にある温度を除外して複数位置の温度の平均値を求め、該平均値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  4. 前記演算手段は、前記複数位置の温度の最低温度値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  5. 前記表示装置には前記表示装置に接して部材が配置されており、前記温度センサのうち少なくとも一つは該部材の近傍に配置され、
    前記複数位置の各温度を所定の周期で記憶する記憶手段を有し、
    前記駆動手段は、前記記憶手段に記憶された温度の変化量が所定の変化量以上である場合、該部材の近傍に配置された温度センサで検知した温度の値を代表値とすること
    を特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  6. 前記複数位置の各温度の中から最高温度値を抽出し、最高温度値を検知した温度センサから最も離れた位置にある表示画素の位置の温度を所定の演算により求め、求めた温度の値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  7. 前記演算手段は、前記複数位置の温度の平均値と、前記複数位置の各温度を用いて予め定めた演算処理により求めた値とを求め、該値と前記平均値との差が所定値以上である場合には、前記演算処理により求めた値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  8. 前記演算手段は、前記複数位置の温度の平均値と、前記複数位置の温度の最高温度値と最低温度値とを特定し、前記最高温度値と前記最低温度値との差が所定値未満である場合には前記平均値を代表値とし、前記最高温度値と前記最低温度値との差が所定値以上である場合には、前記複数位置の各温度を用いて予め定めた演算処理により求めた値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  9. 前記演算手段は、前記複数位置の温度の中から最高温度値を抽出し、該最高温度値を代表値としたときに前記表示画素の表示状態を前記第1表示状態と前記第2表示状態とに切り替え可能な温度範囲の最高温度値を前記抽出した最高温度値から減算し、該減算により得られた値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  10. 前記演算手段は、前記複数位置の温度の中から最低温度値を抽出し、該最低温度値を代表値としたときに前記表示画素の表示状態を前記第1表示状態と前記第2表示状態とに切り替え可能な温度範囲の最低温度値を前記抽出した最低温度の値に加算し、該加算により得られた値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  11. 前記表示装置に表示する文字の文字サイズを検知する文字サイズ検知手段を有し、
    前記演算手段は、所定値以下の文字サイズが前記文字サイズ検知手段により検知された場合には、前記複数位置の温度の中から抽出した最低温度値を代表値とし、所定値以下の文字サイズが前記文字サイズ検知手段により検知されなかった場合には、前記複数位置の温度の中から最高温度値を抽出し、該最高温度値を代表値としたときに前記表示画素の表示状態を前記第1表示状態と前記第2表示状態とに切り替え可能な温度範囲の最高温度値を前記抽出した最高温度の値から減算し、該減算により得られた値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  12. 前記表示装置に表示する文字の文字サイズを検知する文字サイズ検知手段を有し、
    前記演算手段は、所定値以下の文字サイズが前記文字サイズ検知手段により検知された場合には、前記複数位置の温度の中から抽出した最低温度値を代表値とし、所定値以下の文字サイズが前記文字サイズ検知手段により検知されなかった場合には、前記複数位置の温度の平均値を代表値とすることを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  13. 前記複数位置の温度の最高温度値と最低温度値との差が、前記表示画素の表示状態を前記第1表示状態と前記第2表示状態とに切り替え可能な温度範囲を越えた場合、
    前記演算手段は、前記文字サイズ検知手段の検知結果に応じて代表値を決定すること
    を特徴とする請求項11または請求項12に記載の表示駆動装置。
  14. 複数の走査電極と複数のデータ電極との交差に対応して設けられ、前記走査電極に走査電圧が印加され、かつ前記データ電極にデータ電圧が印加されたときに、前記データ電圧および前記走査電圧に応じた駆動電圧が印加される電気光学層を含む複数の表示画素と、
    前記複数の表示画素が配置された表示領域の温度を検知する手段であって、複数の温度センサにより前記表示領域の予め定められた複数位置の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段により検知された複数位置の各温度を用いて所定の演算を行い、前記複数位置の温度の代表値を求める演算手段と、
    前記演算手段により得られた代表値に基づいて、前記表示画素を駆動するためのパラメータを決定して前記表示画素を駆動する駆動手段と
    を有する表示装置。
  15. 請求項14に記載の表示装置を有する電子機器。
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