JP2008190648A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続管を挿入するだけのワンタッチでシール状にかつ抜止め状に接続できるうえ、接続管への差し込み代のマーキング作業を省け、接続管の挿入状態を人目で容易に確認でき、施工性、信頼性に優れる管継手を提供する。
【解決手段】受口部12及び確認孔18を有する継手本体2内に、受口部12から継手本体内奥に向かって順に、接続管11の外周面に係合される抜止部材3と、該抜止部材3を受口部12の内周に向かって押圧付勢する弾性部材4と、確認孔18の内側位置に配置される表示兼可動スペーサー6と、表示兼可動スペーサー6を確認孔18の内側位置に位置決め保持するスペーサー位置決め部材7と、接続管11の外周面に密着するシールリング5を収容する。接続管11の挿入に伴いスペーサー位置決め部材7は継手本体2内奥へ押し込まれ、この押し込みに伴い表示兼可動スペーサー6が確認孔18の内側位置より継手本体内奥側へ退いて確認孔18から見えないようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、給水又は給湯用ステンレス鋼管などの配管をワンタッチで接続するために使用される管継手に関する。
この種のワンタッチ方式の管継手として、例えば、図12に示すように、基体(継手本体)30の大径部の内面に設けられた2条の周溝にOリング31を嵌め込み、大径部の縁端にコイルバネ32と、内側面に直角エッジ33aを有する押圧部材33が嵌め込まれた合成樹脂製の内カラー34とが配置され、これらをテーパ付外カラー(押輪)35で覆うようにしたものがある(特許文献1参照。)。この管継手によれば、内カラー34の先端より接続管36が挿入されると、押圧部材33が内カラー34の先端側に押されるが、押圧部材33の外側面が外カラー35のテーパ面35aで押圧されて内側面の直角エッジ33aが接続管36に食い込むことにより、これら管継手と接続管36との結合が保持される。この結合状態で接続管36に引き抜き力が作用すると、押圧部材33はコイルバネ32の弾発力により外カラー35のテーパ面35a側に押し付けられると共に、そのテーパ面35aによって押圧部材33の直角エッジ33aが接続管36を押圧することにより、接続管36の引き抜きが阻止されるというものである。
特開平10−122460号公報(図1〜図7)
しかるに、上記従来の管継手では、継手本体30に接続管36を挿入後、接続管を正常長さにまで挿入できたか否かを容易に確認することができず、挿入不足の場合漏水の原因になる。そのためには、一般に、接続管36を継手本体30に挿入する前に、施工者が接続管36に差し込み代をマジックインキ等でマーキングし、挿入後、差し込み代のマーキングの位置まで差し込んだことを確認するという方法が採用されるが、現場で接続管36に差し込み代をマーキングする作業は甚だ煩わしかった。また、作業者がマーキングすることを忘れてしまうという問題もあった。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、接続管を挿入するだけのいわゆるワンタッチ操作でシール状にかつ抜止め状に接続できるうえ、接続管への差し込み代のマーキング作業を省け、接続管挿入後の状態を人目で容易に確認でき、施工性、信頼性に優れる管継手を提供することにある。本発明の他の目的は、継手本体への組込み部材点数及び工数の減少を図れる管継手を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の管継手は、請求項1に記載のように、少なくとも一端部に接続管の端部を受け入れる受口部を有し、かつ該受口部寄りの円周上の少なくとも一箇所に確認孔を内外貫通状に設けた継手本体内に、前記受口部から継手本体内奥に向かって順に、前記接続管の外周面に係合される抜止部材と、前記抜止部材側に後端部を当接係合して該抜止部材を受口部の内周に向かって押圧付勢する弾性部材と、前記確認孔の内側位置に配置され、前記弾性部材の先端部に係合する環状の表示兼可動スペーサーと、前記表示兼可動スペーサーを前記確認孔の内側位置に位置決め保持するスペーサー位置決め部材と、前記接続管の外周面に密着するシールリングを収容しており、前記受口部の内周に、前記抜止部材の当接により該抜止部材に径方向内方への移動作用を加えるテーパ面を受口部外方に向かって窄まり状に形成しており、前記スペーサー位置決め部材は、前記接続管の挿入に伴い該接続管の端部で継手本体内奥へ押し込まれるようになし、このスペーサー位置決め部材の押し込みに伴い前記表示兼可動スペーサーが前記確認孔の内側位置から継手本体内奥側へ移動して退くように構成してあることに特徴を有するものである。
このような構成によれば、接続管を継手本体に挿入する前においては確認孔から表示兼可動スペーサーを見ることができる。そして、接続管を継手本体に挿入するに伴いスペーサー位置決め部材が接続管の端部でシールリングよりも継手本体内奥側の位置に押し込まれ、この押し込みに伴い表示兼可動スペーサーが弾性部材の反力で確認孔の内側位置より継手本体内奥側へ移動して退く。この表示兼可動スペーサーの確認孔からの退きにより確認孔から該表示兼可動スペーサーが見えなくなるのを確認でき、これにより接続管が挿入されたことを確認できるため、接続管の挿入不足を未然に防止でき、接続管への差し込み代のマーキング作業を省略することができる。
確認孔はシールリングよりも受口部側の位置に設けているので、接続管が挿入完了位置まで挿入されると、シールリングは接続管の外周面に圧縮状に密着して接続管の外周面と継手本体の内周面との間を確実に密封シールするとともに、接続管内を流れる水等流体が接続管の端部から接続管の外周と継手本体の内周との間を経て確認孔に漏れ出ることのないように密封シールする。つまり、一つのシールリングが接続管の端部の外周面と継手本体の内周面との間および確認孔の双方を密封シールして内部流体の漏洩を防止する。
接続管が完全に挿入されると、抜止部材は弾性部材により受口部のテーパ面に押し付けられると共に、そのテーパ面によって抜止部材が縮径して接続管の外周面に係合されることにより、接続管の抜止め状態が得られる。
接続管の挿入後、接続管に引き抜き力が加えられると、接続管と同行する抜止部材が受口部のテーパ面と当接することにより、抜止部材が径方向内方へ移動して、接続管の外周面への係合力が増す。これにより接続管の抜け出しが確実に阻止される。
請求項1記載の管継手は、請求項2に記載のように、前記スペーサー位置決め部材は、前記接続管の端部に外嵌可能なスリーブ形状に形成することができる。この場合において、スペーサー位置決め部材は、請求項3に記載のように、内径が前記接続管の内径と略同一径に形成されたシールリング保持筒部と、このシールリング保持筒部の後端側に一体に連設され、内径が前記接続管の外径よりも大きく形成されて前記接続管の端部に外嵌可能な接続管端部受け筒部とを有する形に形成することができる。これによれば、接続管を切断する際、その切断端面に多少のバリが発生してもそれを除去する加工を怠っても、接続管の挿入時に該接続管の端部のバリ等でシールリングを傷付けることなく施工できる。したがって、接続管の切断方法に制限がなくその切断施工の自由度が得られる。
請求項3記載の管継手は、請求項4に記載のように、前記シールリング保持筒部の外周に、自由状態の前記シールリングの内径部が嵌まり込む凹溝を形成することができる。これによれば、接続管を挿入する前、すなわち在庫、保管時にシールリングには内部応力が発生せず、シールリングは接続管が挿入されたときにはじめて弾性的に拡径して接続管の外周に密着するので、適切な圧縮代が長期間にわたり維持され、所定の耐用年数を保証することができる。また、接続管を挿入する前において、そのようにスペーサー位置決め部材は凹溝をシールリングの内径部に嵌合することにより当該位置に仮止め状態に保持されるので、表示兼可動スペーサーを確認孔の内側位置に位置決め保持する機能を発揮することができる。
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の管継手は、請求項4に記載のように、前記表示兼可動スペーサーの後端側にはその弾性により径方向外方へ張り出す戻り防止弾性爪を設け、前記継手本体の前記確認孔よりも継手本体内奥側の内周に、前記表示兼可動スペーサーが前記確認孔の内側位置から退くに伴い前記戻り防止弾性爪が係合する凹部を設けることができる。これによれば、接続管の挿入後に、内圧でシールリングが受口部の方向へ移動することにより表示兼可動スペーサーが確認孔の内側位置に押し戻されるのを防止できる。したがって、接続管の挿入後に、表示兼可動スペーサーが押し戻されて確認孔から見えることによる接続管の挿入未完了の誤認を防止できる。
本発明の管継手によれば、接続管を挿入するだけのいわゆるワンタッチ操作でシール状にかつ抜止め状に接続でき、しかも接続管への差し込み代のマーキング作業を省け、接続管挿入後の状態を人目で容易に確認でき、施工性、信頼性に優れる。また、単一のシールリングが接続管の端部の外周面と継手本体の内周面との間の密封シールと確認孔の密封シールとを兼備し、それだけ継手本体への組込み部材点数及び工数の減少を図り得るという利点がある。
図1は本発明の一実施例を示す管継手の斜視図、図2は接続管の挿入完了後の状態を示す同管継手の半欠截断面図、図3は接続管を挿入する前の状態を示す同管継手の半欠截断面図、図4は接続管の挿入途中の状態を示す同管継手の欠截断面図、図5は接続管を更なる挿入途中の状態を示す同管継手の半欠截断面図、図6は同管継手の表示兼可動スペーサーの斜視図、図7(a)は同管継手のスペーサー位置決め部材の斜視図、図7(b)は同スペーサー位置決め部材の一部拡大断面図、図8は同管継手のカラーの平面図、図9は同カラーの正面図、図10は同カラーの断面図である。
図1〜図3に示すように、管継手1は、両端部が開口した筒形状を有する継手本体2と、この継手本体2の内部に収容配置される抜止部材3と、弾性部材4と、表示兼可動スペーサー6と、スペーサー位置決め部材7と、シールリング5等を備えている。
継手本体2は、軸方向中央付近に第1,2の段部8a,8bを設け、この第1,2の段部8a,8bをはさんで一側に大径部9を、他側に小径の流路10を形成し、大径部9の開口端部、すなわち継手本体2の軸方向一端部に接続管11の端部が挿入される受口部12を形成し、他端部の外周に接続用雄ねじSを形成している。第1の段部8aと第2の段部8bとは、第1の段部8aが第2の段部8bよりも継手本体内奥に位置するように並べて形成され、かつ第1の段部8aよりも第2の段部8aを径大に形成している。受口部12の内周には受口部外方に向かって窄まり状のテーパ面13と、テーパ面13の受口部外方側端に円周溝14を形成している。継手本体2の第2の段部8bよりも受口部12寄り側の円周上の少なくとも一箇所には確認孔18を内外貫通状に設けている。
受口部12の内部には、テーパ面13に内接する抜止部材3と、この抜止部材3を保持するカラー15と、抜止部材3をカラー15ごとテーパ面13に向かって押圧付勢する弾性部材4とが配置されている。継手本体2の円周溝14には止め輪16が嵌合されてその内径部でカラー15が受口部外方へ抜け出るのを防止している。
弾性部材4は圧縮コイルばね等からなり、この弾性部材4の先端部は断面L形の環状の表示兼可動スペーサー6の段部6aに係合し、同弾性部材4の後端部はカラー15の後端の段部15aに当接係合している。
表示兼可動スペーサー6は、接続管11の挿入前において、図3に示すようにスペーサー位置決め部材7により確認孔18の内側に位置するように位置決め保持される。表示兼可動スペーサー6は、図3、図6に示すようにこれの後端側に弾性により径方向外方へ張り出す戻り防止弾性爪6bを設ける一方、図3のように継手本体2の確認孔18よりも継手本体内奥側の内周に凹部17を設けて、図5に示すように表示兼可動スペーサー6が確認孔18の内側位置から継手本体内奥へ移動して退くと戻り防止弾性爪6bが弾性により径方向外方へ突出して凹部17に係合し、この係合により表示兼可動スペーサー6が確認孔18の内側位置に戻ることのないようにしている。表示兼可動スペーサー6は、確認孔18からより一層確認し易くするために、例えば赤色や青色等の目立つ色に着色を施しておくことが好ましい。
スペーサー位置決め部材7には、接続管11の挿入前において、表示兼可動スペーサー6を確認孔18の内側に位置するように位置決め保持する本来の機能のほかに、接続管11の切断端部にバリが発生していても該端部でシールリング5を傷付けるのを防止する傷付き防止機能をも兼備させる。そのために、スペーサー位置決め部材7は、接続管11の端部に外嵌可能なスリーブ形状に形成する。更に具体的には、スペーサー位置決め部材7は、図3、図7(a)、(b)に示すように、その内径が接続管11の内径と略同一径に形成されたシールリング保持筒部7aと、このシールリング保持筒部7aの後端側に連続状に一体形成され、その内径が接続管11の外径よりも大きく形成されて接続管11の端部に外嵌可能な接続管端部受け筒部7bとを有するスリーブ形状に形成されている。シールリング保持筒部7aの内周面と接続管端部受け筒部7bの内周面との間には、接続管11の端部の端面が当接係合可能な段部23を形成している。シールリング保持筒部7aの外周には、自由状態のシールリング5の内径部が嵌まり込む凹溝24を形成している。
カラー15は、図3、図8〜10に示すように、複数個の保持穴15bを円周方向に所定間隔置きに有し、各保持穴15bに抜止部材3が嵌着されている。抜止部材3が保持穴15bからカラー15の内側へ離脱するのを防止するために図示例では抜止部材3にリブ3bを設けているが、これに代えてカラー15側にそのような離脱防止用突起等(図示せず)を設けてもよい。各抜止部材3の内面側には複数(図例では2個)の係合歯3aを形成している。
管継手1を構成する上記各部材は例えば次の材料で形成することができる。継手本体2は、耐食性及び剛性を必要とするので、例えばSCS材や青銅材により精密鋳造の手法等により製造することができる。シールリング5は、オレフィン系ゴム製のOリングで形成することができ、特に耐塩素、耐熱性に優れたエチレンとプロピレン及び架橋用ジエンモノマーとの3元共重合体であるEPDMで形成することが好ましく、また耐熱性とともに耐薬品性にも優れたFKM(フッ素ゴム)などで形成することもできる。スペーサー位置決め部材(傷付き防止スリーブ)7はPPやPEなどで形成することができる。表示兼可動スペーサー6、カラー15は、架橋ポリエチレンなどの汎用エンジニアリングプラスチックや、優れた耐熱性を有するPPE(ポリフェニレンエーテル)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの特殊エンジニアリングプラスチックで形成することができる。弾性部材4として圧縮コイルバネを使用する場合は、この部材をオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)で形成することができ、また止め輪16もこれと同様の材料で形成することができる。抜止部材3は、接続管11より硬質の材料、例えば接続管11がオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)の場合は、マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS420)で形成すればよい。
上記の管継手1による接続管11の施工手順を図2〜図5を参照にして説明する。
予め、図3に示すように、継手本体2内には、受口部12から継手本体2内奥に向かって順に、抜止部材3と、弾性部材4と、表示兼可動スペーサー6と、スペーサー位置決め部材7、およびシールリング5等全ての部品を組み込んでおく。その際、シールリング5は継手本体2内の第2の段部8bに配置し、かつ自由状態でこれの内径部がスペーサー位置決め部材7の凹溝24に嵌まり込むように配置される。表示兼可動スペーサー6は弾性部材4の先端部とスペーサー位置決め部材7の接続管端部受け筒部7bとの間であって確認孔18の内側に位置するように配置されて該確認孔18から見えるように配置する。スペーサー位置決め部材7は凹溝24をシールリング5の内径部に嵌合することにより当該位置に仮止め状態に保持されるので、表示兼可動スペーサー6を前記所定位置に位置決め保持する機能を発揮する。こうした組み込み状態で管継手1は在庫、保管される。
しかる後、現場施工で、図4に示すように、継手本体2の受口部12に接続管11を挿入し、その端部がスペーサー位置決め部材7の接続管端部受け筒部7b内に進入して段部23に当接するまで挿入すると、弾性体4の弾発力により抜止部材3がテーパ面13に押圧されてカラー15の保持穴15b内で径方向内方に移動して係合歯3aを接続管11の外周面に強く係合する。したがって、このとき接続管11を引き抜く方向に外力が加わったとしても接続管11が抜け出るようなことはない。
また、シールリング5と接続管11の端部との間にはスペーサー位置決め部材7が介在した状態にあり、すなわち接続管11の端部はシールリング5と非接触状態にあるので、接続管11の端面にバリが生じていてもそのバリでシールリング5が傷付けられることはなく、シールリング5の損傷による流体漏れの発生を防止できる。
接続管11を図4の挿入途中状態から更に図5の挿入途中過程を経て深く挿入すると、図2に示すように継手本体2と接続管11とのシール接続状態が得られる。すなわち、図5に示すように接続管11が継手本体2の途中まで挿入されると、抜止部材3の係合歯3aが接続管11の外周面に係合した状態で接続管11は継手本体2の内奥へ押し込まれるとともに、スペーサー位置決め部材7が押し込まれ、この押し込みに伴い表示兼可動スペーサー6が弾性部材4の弾性復元力と相俟って確認孔18の内側位置から継手本体内奥方向へ移動して退く。このように表示兼可動スペーサー6が確認孔18から退くことにより確認孔18から該表示兼可動スペーサー6が見えなくなるのを確認でき、これにより接続管11が挿入されたことを確認できる。
図5のように、表示兼可動スペーサー6が確認孔18から退くと、表示兼可動スペーサー6の戻り防止弾性爪6bがその弾性により径方向外方へ突出して継手本体2の確認孔18よりも継手本体内奥側の内周に設けた凹部17に係合する。このように表示兼可動スペーサー6を凹部17に係合させておくと、接続管11の挿入後に、図11に示すような、内圧でシールリング5が受口部12の方向へ移動するに伴い表示兼可動スペーサー6が確認孔18の内側位置に押し戻されるという不具合な事態の発生を防止できる。したがって、接続管11の挿入後に、表示兼可動スペーサー6が押し戻されて確認孔18から見えることによる接続管11の挿入未完了の誤認を防止できる。
最後に、図2に示すように、接続管11が、スペーサー位置決め部材7のシールリング保持筒部7aが継手本体2内の第1の段部8aに達する挿入完了位置まで挿入されると、シールリング5が接続管11の外周面に圧縮状に密着して接続管11の外周面と継手本体2の内周面との間を確実に密封シールする状態が得られ、これと同時に確認孔18を密封シールする状態が得られるとともに、抜止部材3の係合歯3aが接続管11の外周面に係合した確実な抜止め状態が得られる。
こうした接続管11の挿入完了状態は、表示兼可動スペーサー6が確認孔18から消えて見えなくなるのを確認することによって確認することができる。したがって、接続管11の挿入不足による内部流体の漏洩の発生を未然に防止することができる。
接続管11の挿入完了後、該接続管11を抜き出し方向に引っ張ると、接続管11と同行する抜止部材3がテーパ面13の窄まり側に当接することにより、抜止部材3が径方向内方へ移動して係合歯3aが接続管11の外周面への食い込み係合力を増す。これにより接続管11の抜け出しが確実に阻止される。
接続管端部受け筒部7bを持つスペーサー位置決め部材7は更に次のような利点をも有する。すなわち、接続管11の挿入長さが不足した場合には、図5のように接続管11とシールリング5との間にスペーサー位置決め部材7の接続管端部受け筒部7bが介在し、接続管11がシールリング5と非接触状態になるので、水圧試験でスペーサー位置決め部材7の内周面と接続管11の外周面との間の隙間から接続管11の外周面に沿って受口部12の方向への微小な水漏れを検知することができる。この水漏れ検知により接続管11の挿入不足を確認できる。
尚、接続管11の接続後、接続管11を管継手1から人為的に離脱させるには、ドライバー等を受口部12から差し込んでカラー15を抜止部材3ごと継手本体2の内奥方向へ弾性部材4の弾発力に抗して押し込むことにより、抜止部材3のテーパ面13との当接による締め付け力が解除され、これで接続管11を継手本体2から引き抜くことができる。
図3に示すように、接続管11を挿入する前、すなわち在庫、保管時には、スペーサー位置決め部材7のシールリング保持筒部7aの外周に形成した凹溝24に、自由状態のシールリング5の内径部を嵌まり込む状態にしている。これが、仮に、シールリング保持筒部7aの外周にシールリング5の内径部を凹溝24を設けずに嵌め込むとシールリング5の内径部が弾性変形(拡径)する。この状態で長期間放置されると、シールリング5には、いわゆる「ヘタリ現象」が生じて圧縮永久歪が残留し、荷重が除去されても内径が元の寸法に復帰せず、耐用年数の低下をもたらすが、図3に示すように自由状態のシールリング5の内径部がシールリング保持筒部7aの外周に形成した凹溝24に嵌まり込む装着状態では、シールリング5には内部応力が発生せず、シールリング5は接続管11が挿入されたときにはじめて弾性的に拡径して接続管11の外周に密着するので、適切な圧縮代が長期間にわたり維持され、所定の耐用年数を保証することができる。
上記実施例では表示兼可動スペーサー6とスペーサー位置決め部材7とを別体に形成するが、これに代えて、表示兼可動スペーサー6とスペーサー位置決め部材7とを容易に切り離し可能な繋ぎ部を介して一体に形成したものであってもよい。この場合、接続管11の挿入完了直前に接続管11を挿入する力で前記繋ぎ部が引き千切られてスペーサー位置決め部材7が表示兼可動スペーサー6から分離することになる。
また、上記実施例では、継手本体2の一端に受口部12を、他端の外周に接続用雄ねじSを形成した雄ねじアダプター管継手について記述したが、本発明はこれに限られず、他の構造、例えば、両端に受口部を有する左右対称のソケット形管継手や、エルボ型管継手等にも適用できることは勿論である。また、接続管11としては、ステンレス鋼管等の金属管に限られず、樹脂製の接続管、例えば塩化ビニール製の接続管などにも適用することができる。
本発明の一実施例の管継手の斜視図である。 接続管の挿入完了後の状態を示す同管継手の半欠截断面図である。 接続管を挿入する前の状態を示す同管継手の半欠截断面図である。 接続管の挿入途中の状態を示す同管継手の半欠截断面図である。 接続管を更なる挿入途中の状態を示す同管継手の半欠截断面図である。 同管継手の表示兼可動スペーサーの斜視図である。 (a)は同管継手のスペーサー位置決め部材の斜視図、(b)は同スペーサー位置決め部材の一部拡大断面図である。 同管継手のカラーの平面図である。 同カラーの正面図である。 同カラーの断面図である。 不具合な状態を図2に相応して示す管継手の半欠截断面図である。 従来例の管継手の半欠截断面図である。
符号の説明
1 管継手
2 継手本体
3 抜止部材
4 弾性部材
5 シールリング
6 表示兼可動スペーサー
7 スペーサー位置決め部材
7a シールリング保持筒部
7b 接続管端部受け筒部
11 接続管
12 受口部
13 テーパ面
18 確認孔
24 凹溝

Claims (5)

  1. 少なくとも一端部に接続管の端部を受け入れる受口部を有し、かつ該受口部寄りの円周上の少なくとも一箇所に確認孔を内外貫通状に設けた継手本体内に、前記受口部から継手本体内奥に向かって順に、前記接続管の外周面に係合される抜止部材と、前記抜止部材側に後端部を当接係合して該抜止部材を受口部の内周に向かって押圧付勢する弾性部材と、前記確認孔の内側位置に配置され、前記弾性部材の先端部に係合する環状の表示兼可動スペーサーと、前記表示兼可動スペーサーを前記確認孔の内側位置に位置決め保持するスペーサー位置決め部材と、前記接続管の外周面に密着するシールリングを収容しており、
    前記受口部の内周に、前記抜止部材の当接により該抜止部材に径方向内方への移動作用を加えるテーパ面を受口部外方に向かって窄まり状に形成しており、
    前記スペーサー位置決め部材は、前記接続管の挿入に伴い該接続管の端部で継手本体内奥へ押し込まれるようになし、このスペーサー位置決め部材の押し込みに伴い前記表示兼可動スペーサーが前記確認孔の内側位置から継手本体内奥側へ移動して退くように構成してあることを特徴とする、管継手。
  2. 前記スペーサー位置決め部材は、前記接続管の端部に外嵌可能なスリーブ形状に形成されている、請求項1記載の管継手。
  3. 前記スペーサー位置決め部材は、内径が前記接続管の内径と略同一径に形成されたシールリング保持筒部と、このシールリング保持筒部の後端側に一体に連設され、内径が前記接続管の外径よりも大きく形成されて前記接続管の端部に外嵌可能な接続管端部受け筒部とを有する形に形成されている、請求項2記載の管継手。
  4. 前記シールリング保持筒部の外周に、自由状態の前記シールリングの内径部が嵌まり込む凹溝を形成している、請求項3記載の管継手。
  5. 前記表示兼可動スペーサーの後端側にはその弾性により径方向外方へ張り出す戻り防止弾性爪を設け、前記継手本体の前記確認孔よりも継手本体内奥側の内周に、前記表示兼可動スペーサーが前記確認孔の内側位置から退くに伴い前記戻り防止弾性爪が係合する凹部を設けている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の管継手。



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