JP2008190468A - 水素利用内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素化燃料を水素と脱水素燃料とに分離する機能を有する水素利用内燃機関に関し、低負荷域から高負荷域の広い運転領域で、ノッキングの発生を効果的に抑制できるようにする。
【解決手段】水素化燃料および脱水素燃料の何れかを選択的に、或いは両方を組み合わせて内燃機関に供給することのできる水素利用内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて水素化燃料の供給量を制御する。好ましくは、内燃機関の負荷が大きいほど水素化燃料の供給量を減量する。また、機関回転数が小さいほど水素化燃料の供給量を減量する。また、水素化燃料の供給量が多量であるほど水素の供給量を増量する。
【選択図】図1

Description

この発明は、水素利用内燃機関、特に、水素化燃料を水素と脱水素燃料とに分離する機能を有する水素利用内燃機関に関する。
従来、例えば、特開2005−147124号公報には、触媒を用いて有機ハイドライドを含む水素化燃料を脱水素反応させることにより、水素リッチガスと脱水素燃料とを生成するシステムが開示されている。このシステムによれば、有機ハイドライドを含む水素化燃料だけを給油することにより、車両上で、水素リッチガス、脱水素燃料、および水素化燃料の何れかを選択的に、或いは複数を組み合わせて内燃機関の作動に供する燃料として使用することができる。
特開2005−147124号公報 特開2004−189585号公報 特開2005−299501号公報 特開2005−299497号公報
上記従来のシステムによれば、有機ハイドライドを含む水素化燃料を内燃機関の作動に供する燃料として使用することができる。しかしながら、水素化燃料は通常のガソリンに比してオクタン価が低いため、ノッキングが発生しないように最適な運転領域および運転方法等を選択する必要がある。この点、上記従来の技術においては、水素化燃料を内燃機関の作動に供する燃料として使用するための具体的な手法が開示されておらず、改善の余地があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、水素化燃料を水素と脱水素燃料とに分離する機能を有する水素利用内燃機関に関し、低負荷域から高負荷域の広い運転領域で、ノッキングの発生を効果的に抑制できるようにすることを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、水素利用内燃機関であって、
有機ハイドライドを含む水素化燃料を、水素と脱水素燃料とに分離する燃料分離手段と、
前記水素化燃料および前記脱水素燃料の何れかを選択的に、或いは両方を組み合わせて前記内燃機関に供給するための燃料供給手段と、
前記水素を前記内燃機関に供給するための水素供給手段と、
前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記燃料供給手段による前記水素化燃料の供給量を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記制御手段は、前記内燃機関の負荷が大きいほど、前記水素化燃料の供給量を減量することを特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明において、
前記制御手段は、前記燃料供給手段により供給される前記水素化燃料の前記脱水素燃料に対する供給割合を設定する供給割合設定手段を含み、
前記供給割合設定手段は、前記内燃機関の負荷が大きいほど、前記供給割合を小さな値に設定することを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、
前記制御手段は、前記内燃機関の機関回転数が小さいほど、前記水素化燃料の供給量を減量することを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記制御手段は、前記燃料供給手段により供給される前記水素化燃料の前記脱水素燃料に対する供給割合を設定する供給割合設定手段を含み、
前記供給割合設定手段は、前記内燃機関の機関回転数が小さいほど、前記供給割合を小さな値に設定することを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第5の何れか1つの発明において、
前記水素化燃料の供給量に応じて、前記水素供給手段による前記水素の供給量を制御する水素供給量制御手段を更に備えることを特徴とする。
また、第7の発明は、第6の発明において、
前記水素供給量制御手段は、前記燃料供給手段により前記水素化燃料が主として供給されている場合には、前記脱水素燃料が主として供給されている場合よりも、前記水素の供給量を増量することを特徴とする。
また、第8の発明は、第6の発明において、
前記水素供給量制御手段は、前記燃料供給手段により供給される前記水素化燃料の前記脱水素燃料に対する供給割合を設定する供給割合設定手段を含み、
前記供給割合が大きいほど、前記水素の供給量を増量することを特徴とする。
また、第9の発明は、第1乃至第8の何れか1つの発明において、
前記制御手段は、前記内燃機関の冷間運転時には、前記内燃機関の通常運転時よりも、前記燃料供給手段による前記水素化燃料の供給量を増量することを特徴とする。
また、第10の発明は、第9の発明において、
前記内燃機関の水温を取得する水温取得手段と、
前記燃料供給手段により前記水素化燃料が主として供給される運転領域を水素化燃料運転領域として設定する運転領域設定手段と、を更に備え、
前記運転領域設定手段は、前記水温が第1の判定値以下の場合には、前記水温が第1の判定値を越える場合よりも、前記水素化燃料運転領域を拡大して設定することを特徴とする。
また、第11の発明は、第9の発明において、
前記燃料分離手段は、前記内燃機関の排気通路に設けられた脱水素触媒を含み、前記脱水素触媒における脱水素反応により、前記水素化燃料を前記水素と前記脱水素燃料とに分離し、
前記脱水素触媒の温度を取得する触媒温度取得手段と、
前記燃料供給手段により前記水素化燃料が選択的に供給される運転領域を水素化燃料運転領域として設定する運転領域設定手段と、を更に備え、
前記運転領域設定手段は、前記脱水素触媒の温度が第2の判定値以下の場合には、前記脱水素触媒の温度が第2の判定値を越える場合よりも、前記水素化燃料運転領域を拡大して設定することを特徴とする。
第1の発明によれば、有機ハイドライドを含む水素化燃料を脱水素燃料と水素リッチガスとに分離し、これら3種の燃料を内燃機関の燃料として任意に使用することのできる水素利用内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて、水素化燃料の供給量が制御される。当該内燃機関の耐ノッキング性は、オクタン価が低い水素化燃料の供給量に左右される。このため、本発明によれば、水素化燃料の供給量を制御することにより、ノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
また、内燃機関の負荷が大きいほどノッキングが発生しやすい。第2の発明によれば、内燃機関の負荷が大きいほど、水素化燃料の供給量が減量されるので、ノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
特に、第3の発明によれば、内燃機関に水素化燃料と脱水素燃料とを組み合わせて供給する場合において、内燃機関の負荷が大きいほど、水素化燃料の脱水素燃料に対する供給割合が小さな値に設定される。このため、本発明によれば、水素化燃料の供給量を効果的に減量し、ノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
また、内燃機関の機関回転数が小さいほどノッキングが発生しやすい。第4の発明によれば、内燃機関の機関回転数が小さいほど、水素化燃料の供給量を減量することができるので、ノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
特に、第5の発明によれば、内燃機関に水素化燃料と脱水素燃料とを組み合わせて供給する場合において、内燃機関の機関回転数が小さいほど、水素化燃料の脱水素燃料に対する供給割合が小さな値に設定される。このため、本発明によれば、水素化燃料の供給量を効果的に減量し、ノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
第6の発明によれば、水素化燃料の供給量に応じて、該内燃機関への水素の添加量が制御される。水素化燃料はオクタン価が低いため耐ノッキング性が悪い。このため、本発明によれば、水素化燃料の供給時に水素を添加することにより、水素の燃焼速度促進効果を利用して耐ノッキング性を効果的に向上させることができる。
第7の発明によれば、内燃機関に水素化燃料が主として供給される場合において、脱水素燃料が主として供給される運転領域に比して、該内燃機関への水素の添加量が増量される。このため、本発明によれば、耐ノッキング性が悪い水素化燃料を主として使用する場合において、ノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
第8の発明によれば、内燃機関に水素化燃料と脱水素燃料とを組み合わせて供給する場合において、水素化燃料の脱水素燃料に対する供給割合が大きいほど、該内燃機関への水素の供給量が増量される。このため、本発明によれば、水素化燃料の供給割合が増大するにつれて悪化する耐ノッキング性を、効果的に向上させることができる。
また、内燃機関の冷間運転時は通常運転時に比してノッキングが発生し難いため、通常運転時よりも多量に水素化燃料を使用することができる。第9の発明によれば、内燃機関の冷間運転時に水素化燃料の供給量が増量されるので、ノッキングの発生を抑制しつつ耐ノッキング性の高い水素リッチガスおよび脱水素燃料を温存することができる。これにより、幅広い運転領域において、耐ノッキング性を向上させることができる。
また、内燃機関の冷間運転時は通常運転時に比してノッキングが発生し難いため、水素化燃料を使用してもノッキングが発生しない運転領域が拡大する。第10の発明によれば、内燃機関の冷間運転時に水素化燃料が主として使用される運転領域が拡大して設定されるので、冷間運転時の水素化燃料の使用率を高めることができる。このため、本発明によれば、耐ノッキング性の高い水素リッチガスおよび脱水素燃料を温存することができ、幅広い運転領域において、耐ノッキング性を向上させることができる。
また、水素化燃料は脱水素生成触媒において水素リッチガスと脱水素燃料に分離される。該脱水素触媒は、脱水素反応が可能な温度まで加熱されることにより、所望の触媒機能が発揮される。このため、該脱水素触媒の活性が発現していない期間は、水素リッチガスおよび脱水素燃料の生成量が低下し、これらの燃料が不足するおそれがある。第11の発明によれば、該脱水素触媒の活性が発現していない場合には、水素化燃料が主として使用される運転領域が拡大して設定されるので、かかる期間の水素化燃料の使用率を高めることができる。このため、本発明によれば、不足するおそれのある水素リッチガスおよび脱水素燃料を温存することができ、幅広い運転領域において、耐ノッキング性を向上させることができる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すとおり、本実施の形態のシステムは、内燃機関(以下、「エンジン」とも称す)10を備えている。内燃機関10は、その燃料として、ガソリンと水素とを利用することができる水素利用内燃機関である。本実施の形態では、一方の燃料であるガソリンは、外部(例えば、ガソリンステーション等の給油設備)から供給されるのに対して、他方の燃料である水素はシステム内で生成されるようになっている。より具体的には、以下に説明する構成によってガソリンから水素が生成されるようになっている。
図1に示すとおり、内燃機関10には、吸気管12および排気管14が連通している。吸気管12には、吸入空気量を制御するためのスロットルバルブ16が配置されている。スロットルバルブ16の下流には、水素噴射弁18が配置されている。また、水素噴射弁18の下流には、脱水素ガソリン噴射弁20が配置されている。
水素噴射弁18には、後述するように、水素リッチガスが所定の圧力で供給されている。水素噴射弁18は、外部から供給される駆動信号を受けて開弁することにより、その開弁時間に応じた量の水素リッチガスを吸気管12の内部に噴射することができる。
ガソリン噴射弁20には、後述するように、ガソリンが所定の圧力で供給されている。ガソリン噴射弁20は、外部から供給される駆動信号を受けて開弁することにより、その開弁時間に応じた量のガソリンを吸気管12の内部に噴射することができる。
排気管14の途中には、脱水素反応器24が配置されている。脱水素反応器24の内部には、熱交換器26および脱水素触媒28が配置されている。この脱水素反応器24は、水素化燃料である水素化ガソリンを脱水素反応させることにより、水素とガソリンに分離させる装置である。脱水素触媒28は、脱水素反応器24内において、更に筒状のケーシングに収納されている。脱水素触媒28の近傍には、脱水素触媒28の温度THCを検出する温度センサ80が設置されている。
また、熱交換器26は、排気管14を流通する排気ガスが脱水素反応器24内を通過するときに排気ガスの熱を吸収し、かかる熱を利用して脱水素触媒28を加熱することができる装置である。これにより、脱水素触媒28は、脱水素反応が可能な温度(例えば300℃以上)に加熱にされる。
本実施の形態における水素化ガソリンとは、一般的なガソリンに比して有機ハイドライドを多量に含むものである。ここで、「有機ハイドライド」とは、300℃程度の温度で脱水素反応を起こす炭化水素成分であり、具体的には、デカリンやシクロヘキサンがこれに該当する。水素化ガソリンは、例えばガソリンから生成することができる。すなわち、通常のガソリン(LFT−1C)には、トルエンが40%程度含まれている。トルエンを水素化すると、有機ハイドライドであるメチルシクロヘキサン(C14)を生成することができる。つまり、通常のガソリンを原料として、その中に含まれるトルエンを水素化することにより、メチルシクロヘキサンを40%程度含有する水素化ガソリンを生成することができる。
上述した水素化ガソリンを脱水素反応させると、水素リッチガスと通常のガソリンとが生成される。本実施の形態では、説明の便宜上、水素化燃料として上述した組成を有する水素化ガソリンが使用されることとし、本実施の形態における「ガソリン」とは、水素化ガソリンの脱水素反応により生成された脱水素燃料に相当するものとする。
図1に示すとおり、脱水素触媒28の上部には、水素化ガソリン噴射弁30が配置されている。水素化ガソリン噴射弁30は、後述するように、所定の圧力で、水素化ガソリンの供給を受けており、外部から受ける駆動信号を受けて開弁することにより、その開弁時間に応じた量の水素化ガソリンを脱水素触媒28に供給することができる。
また、内燃機関10には、燃焼室内に水素化ガソリンを噴射するための筒内水素化ガソリン噴射弁32が配置されている。筒内水素化ガソリン噴射弁32には、上述した水素化ガソリンが所定の圧力で供給されている。筒内水素化ガソリン噴射弁32は、外部から供給される駆動信号を受けて開弁することにより、その開弁時間に応じた量の水素化ガソリンを筒内に噴射することができる。
本実施の形態のシステムは、水素化ガソリンを貯留する水素化ガソリンタンク34を備えている。水素化ガソリンタンク34には、上述した水素化ガソリンが給油される。水素化ガソリンタンク34には、水素化ガソリン供給管36が連通している。水素化ガソリン供給管36は、その途中にポンプ(図示せず)を備え、その端部において水素化ガソリン噴射弁30および筒内水素化ガソリン噴射弁32に連通している。水素化ガソリンタンク34内の水素化ガソリンは、内燃機関10の運転中に、ポンプにより汲み上げられて、所定の圧力で水素化ガソリン噴射弁30または筒内水素化ガソリン噴射弁32に供給される。これにより、水素化ガソリンタンク34内の水素化ガソリンを、水素化ガソリン噴射弁30から噴射することもできるし、また、筒内水素化ガソリン噴射弁32から噴射することもできる。
脱水素触媒28の下部には、管路38の一端が接続されている。管路38の他端は、分離装置40に連通している。脱水素触媒28において生成された水素リッチガスとガソリンとの混合物は、管路38を通って分離装置40に流入する。
分離装置40は、脱水素触媒28から供給される高温の水素リッチガスおよびガソリンを冷却して、それらを分離する機能を有している。分離装置40は、内燃機関10と同様に冷却水の循環により水冷されている。このため、分離装置40は、効率よく水素リッチガスおよびガソリンを冷却することができる。
分離装置40の底部には、冷却されることにより液化したガソリンを貯留しておくための液体貯留スペースが設けられている。また、その貯留スペースの上方には、気体のまま残存する水素リッチガスを貯留するための気体貯留スペースが確保されている。分離装置40には、液体貯留スペースに連通するように、ガソリン管路42が連通していると共に、気体貯留スペースに連通するように、水素管路44が連通している。
ガソリン管路42は、ガソリンタンク48に連通している。ガソリンタンク48には、ガソリン供給管50が連通している。ガソリン供給管50は、その途中にポンプ(図示せず)を備え、その端部においてガソリン噴射弁20に連通している。ガソリンタンク内のガソリンは、内燃機関10の運転中に、ポンプにより汲み上げられて、所定の圧力でガソリン噴射弁20に供給される。
水素管路44は、水素タンク52に連通している。また、水素管路44には、分離装置40内の水素リッチガスを水素タンク52に圧送するためのポンプ(図示せず)が組み込まれている。また、水素タンク52には、水素供給管54が連通している。水素供給管は、その途中にレギュレータ(図示せず)を備え、その端部において水素噴射弁18に連通している。このような構成によれば、水素噴射弁18には、水素タンク52に水素リッチガスが貯留されていることを条件に、レギュレータにより調圧される圧力により水素リッチガスが供給される。
本実施の形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)70を備えている。内燃機関10の総合制御はECU70により行われる。ECU70の出力部には、上述した水素噴射弁18、ガソリン噴射弁20、水素化ガソリン噴射弁30、筒内水素化ガソリン噴射弁32の他、ポンプ等の図示しない種々の機器が接続されている。ECU70の入力部には、エンジン回転数センサ72、アクセル開度センサ74、車速センサ76、冷却水の温度を検知する温度センサ78、脱水素触媒28の温度を検知する温度センサ80等の種々のセンサ類が接続されている。これらセンサ72、74、76、78、80から入力されるエンジン回転数NE(rpm)、アクセル開度ACCP(%)、車速SPD(m/s)、水温THW(℃)、触媒温度THC(℃)は、何れもエンジン制御に係る情報として用いられる。ECU70は、入力された各種の情報に基づいて、所定のプログラムに従って各機器を駆動する。
[実施の形態1における動作]
次に、本実施の形態1の動作について説明する。本実施の形態のシステムは、外部から供給された水素化ガソリンから、システム内で水素リッチガスとガソリンとを生成することができる。また、ガソリンおよび水素化ガソリンの何れか、或いはこれらを組み合わせた燃料(以下、「主燃料」と称す)を内燃機関10に供給する際に水素リッチガスを添加し、耐ノッキング性を向上させることができる。
内燃機関10の運転時には、脱水素触媒28における水素およびガソリンの生成動作と、これらの燃料の供給動作がそれぞれ実行される。より具体的には、本実施の形態のシステムでは、脱水素反応器24内の脱水素触媒28の温度が300℃程度になると、水素化ガソリンを水素リッチガスとガソリンに分離し得る状態となる。ECU70は、内燃機関10の始動後、温度センサ80の出力に基づいて、脱水素反応器24がその分離処理を実行しうる状態になったか否かを判断する。そして、その処理が実行可能であると判断すると、水素化ガソリン噴射弁30に適量の水素化ガソリンを噴射させ始める。
このようにして水素化ガソリンの噴射が開始されると、脱水素反応器24の底部から、水素リッチガスとガソリンとが混じり合った高温のガスが流出し始める。この高温のガスが分離装置40で冷却されることにより、ガソリン管路42にはガソリンが、また、水素管路44には水素リッチガスがそれぞれ流通し始める。これにより、ガソリンおよび水素リッチガスが、それぞれガソリンタンク48および水素タンク52に供給される。
また、内燃機関10が始動すると、その運転状態および各燃料タンクにおける燃料貯蔵量に基づいて、予め定められている規則に従って、内燃機関10に供給するべき主燃料が選択される。そして、内燃機関10の運転状態に基づいて、主燃料の目標値、および水素リッチガスの目標値が算出される。内燃機関10の運転中は、それらの目標値が実現されるように、水素噴射弁18、ガソリン噴射弁20、および筒内水素化ガソリン噴射弁32が駆動される。その結果、水素タンク52に貯留されている水素リッチガス、ガソリンタンク48に貯留されているガソリン、および水素化ガソリンタンク34に貯留されている水素化ガソリンが、それぞれ適当に吸気管12および筒内に噴射される。
内燃機関10に対して水素と主燃料とを同時に供給することとすると、水素のみが燃料として供給される場合に比して、大幅に大きな出力を得ることができる。また、主燃料のみが供給される場合に比して、安定した燃焼を確保しうる空気過剰率の限界が大幅に上昇して、燃費特性およびエミッション特性を著しく改善することができる。このため、本実施の形態のシステムによれば、燃費特性、出力特性、およびエミッション特性の良好な内燃機関10を実現することができる。
ここで、メチルシクロヘキサン等のナフテン系炭化水素を主成分とする水素化ガソリンは、トルエン等のアロマ系炭化水素を主成分とするガソリンよりもオクタン価が低く、より低温で着火しやすい特性を有している。このため、主燃料として水素化燃料が選択された場合、運転状態によっては、ノッキングが発生するおそれがある。
そこで、本実施の形態においては、主燃料として水素化ガソリンが選択された場合に、主燃料に添加する水素を増量することとする。主燃料に添加する水素を増量するほど、燃焼速度の増大効果を得ることができる。このため、ノッキングの発生しやすい水素化ガソリンの燃焼において、エンドガスまで効果的に燃焼させることができ、ノッキングの発生を抑制することができる。
[実施の形態1における具体的処理]
次に、図2を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図2は、ECU70が燃料の噴射制御を実行するルーチンのフローチャートである。
図2に示すルーチンでは、先ず、内燃機関10の運転状態が入力される(ステップ100)。ここでは、具体的には、エンジン回転数センサ72の回転信号から検出される機関回転数NE、アクセル開度センサ74の出力信号から検出されるアクセル開度ACCP、車速センサから検出される車速SPD、およびこれらの値から算出されるエンジン負荷、温度センサ78から検出される水温THW等が内燃機関10の運転状態として入力される。
次に、各燃料の貯蔵量が入力される(ステップ102)。ここでは、具体的には、水素化ガソリンタンク34、水素タンク52、およびガソリンタンク48に設けられた液量センサの出力信号に基づいて、貯留されている燃料量がそれぞれ検出される。
次に、主燃料が選択される(ステップ104)。ここでは、具体的には、上記ステップ100において入力されたエンジンの運転状態、および上記ステップ102において入力された各燃料の貯蔵量に基づいて、水素化ガソリンとガソリンの何れかが選択される。
図2に示すルーチンにおいては、次に、主燃料が水素化ガソリンであるか否かが判定される(ステップ106)。その結果、主燃料が水素化ガソリンであると判定された場合には、次のステップに移行し、増量した水素添加割合が設定される(ステップ108)。ここでは、具体的には、上記ステップ100にて入力された内燃機関10の運転状態に基づいて、予め定められている規則に従って、通常の水素の添加量目標値よりも増量された目標値が算出される。そして、上記ステップ108において算出された水素添加量目標値に従って、水素リッチガスの噴射が実行される(ステップ110)。
一方、上記ステップ106において、主燃料が水素化ガソリンではない、すなわち、ガソリンであると判定された場合には、次のステップに移行し、通常の水素添加割合に従った目標値が設定され(ステップ108)、上記ステップ110における水素リッチガスの噴射が実行される。
以上説明したとおり、本実施の形態1によれば、内燃機関10の主燃料に水素化ガソリンが選択された場合に、ガソリンが選択された場合に比して、水素リッチガスの添加割合を増量することができる。これにより、水素化ガソリンを主燃料として使用する場合の耐ノッキング性を効果的に向上させることができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、水素噴射弁18を吸気管12に配置することとしているが、その配置はこれに限定されるものではない。すなわち、水素噴射弁18は、筒内に水素を噴射できるようにエンジン本体に組み込んでもよい。また、ガソリン噴射弁20に関しても、その配置は吸気管12に限定されず、筒内に水素を噴射できるようにエンジン本体に組み込んでもよい。この点は、以下に説明する他の実施の形態においても同様である。
また、上述した実施の形態1においては、有機ハイドライドを含む水素化燃料としてガソリンを水素化することによって製造された水素化ガソリンを使用することとしているが、使用する水素化燃料はこれに限られない。すなわち、有機ハイドライド成分を多く含む留分を改質あるいはブレンド調製することで生成された水素化燃料でもよい。また、水素化燃料に含まれる有機ハイドライドはメチルシクロヘキサンに限定されず、デカリンやシクロヘキサンでもよい。また、水素化燃料における有機ハイドライドの含有比率に関しても、通常のガソリンよりも高いのであれば特に限定しない。この点は、以下に説明する他の実施の形態においても同様である。
尚、上述した実施の形態1においては、水素化ガソリンが第1の発明における「水素化燃料」に、ガソリンが第1の発明における「脱水素燃料」に、前記脱水素反応器24が前記第1の発明における「燃料分離手段」にそれぞれ相当している。
また、上述した実施の形態1においては、ECU70が、上記ステップ108または112の処理を実行することにより、前記第6の発明における「水素供給量制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU70が、上記ステップ108の処理を実行することにより、前記第3の発明における「水素供給量制御手段」が実現されている。
実施の形態2.
[実施の形態2の特徴]
次に、図3および図4を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU70に後述する図3に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上述した実施の形態1では、水素化ガソリンと水素化ガソリンから脱水素反応により生成されたガソリンとの何れかを主燃料として選択する場合において、主燃料として水素化ガソリンが選択された場合には、ガソリンが選択された場合に比して、水素添加割合を増量することとしている。これにより、水素化ガソリン使用時の耐ノッキング性を効果的に向上させることができる。
しかしながら、主燃料は、必ずしも水素化ガソリンまたはガソリンの何れか一方を選択する必要はなく、これらの燃料を組み合わせた燃料を主燃料として内燃機関10に供給することも可能である。そこで、本実施の形態2においては、主燃料として水素化ガソリンとガソリンとの混合燃料が使用される場合において、水素化ガソリンのガソリンに対する混合比Rmiに基づいて、水素添加割合を設定することとする。より具体的には、混合比が大きいほど水素添加割合を大きくすることとする。これにより、水素化ガソリンの割合増加に応じて悪化する耐ノッキング性を効果的に向上させることができ、主燃料を構成する成分比率によらず、幅広い運転領域においてノッキングの発生を抑制することができる。
[実施の形態2における具体的処理]
次に、図3および図4を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図3は、ECU70が燃料の噴射制御を実行するルーチンのフローチャートである。
図3に示すルーチンでは、先ず、内燃機関10の運転状態が入力される(ステップ200)。次に、各燃料の貯蔵量が入力される(ステップ202)。ここでは、具体的には、上記ステップ100および102と同様の処理が実行される。
次に、主燃料を構成する水素化ガソリンのガソリンに対する混合比が設定される(ステップ204)。ここでは、具体的には、上記ステップ200において入力された運転条件、および上記ステップ202において入力された各燃料の貯蔵量に基づいて、予め定められている規則に従って、上記混合比が設定される。
図3に示すルーチンにおいては、次に、水素添加割合が算出される(ステップ206)。ここでは、具体的には、以下に示すマップに従って、上記ステップ200において入力された運転状態における水素添加割合が算出される。
図4は、水素添加割合を算出するためにECU70が記憶しているマップを示す。このマップによれば、水素添加割合は、機関回転数NEが一定である状況下で、混合比Rmiが大きいほど大きな値となる傾向を示している。上記ステップ206において、水素添加割合は、このマップに従って算出される。そして、上記ステップ206において算出された水素添加割合に従って、主燃料および水素リッチガスの噴射が実行される(ステップ208)。
以上説明したとおり、本実施の形態2によれば、内燃機関10の主燃料に水素化ガソリンとガソリンとの混合燃料が選択された場合に、設定された混合比が大きいほど、水素添加割合が大きな値に設定される。これにより、主燃料における水素化ガソリンの割合が大きくなることにより悪化する耐ノッキング性を効果的に向上させることができる。
ところで、上述した実施の形態2においては、水素添加割合を図3に示すマップに従い算出することとしているが、水素化割合の算出方法は当該マップの使用に限定されない。すなわち、混合比Rmi、負荷、および機関回転数NEをパラメータとして水素添加割合を算出する関数を規定し、当該関数に基づいて、水素添加割合を算出することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態2においては、脱水素反応器24が前記第1の発明における「燃料分離手段」に、筒内水素化ガソリン噴射弁32が前記第1の発明における「水素化燃料供給手段」に、ガソリン噴射弁20が前記第1の発明における「脱水素燃料供給手段」に、水素噴射弁18が前記第1の発明における「水素添加手段」に、それぞれ相当している。また、ECU70が、上記ステップ208の処理を実行することにより、前記第1の発明における「燃料供給制御手段」および「水素添加制御手段」が、それぞれ実現されている。
尚、上述した実施の形態2においては、水素化ガソリンが第1の発明における「水素化燃料」に、ガソリンが第1の発明における「脱水素燃料」に、前記脱水素反応器24が前記第1の発明における「燃料分離手段」にそれぞれ相当している。
また、上述した実施の形態2においては、ECU70が、上記ステップ206の処理を実行することにより、前記第6の発明における「水素供給量制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、ECU70が、上記ステップ204の処理を実行することにより、前記第8の発明における「供給割合設定手段」が、上記ステップ206の処理を実行することにより、前記第8の発明における「水素供給量制御手段」がそれぞれ実現されている。
実施の形態3.
[実施の形態3の特徴]
次に、図5および6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU70に後述する図5に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上述した実施の形態2では、内燃機関10の主燃料に水素化ガソリンとガソリンとの混合燃料が選択された場合に、設定された混合比が大きいほど、水素添加割合が大きな値に設定される。これにより、混合比が大きくなることにより悪化する耐ノッキング性を効果的に向上させることとしている。
しかしながら、水素添加制御を行うには、当然のことながら水素リッチガスが必要であり、水素リッチガスの不足する状況では、主燃料への水素リッチガスの添加を実行することができない。本実施の形態のように、水素化ガソリンを脱水素反応させることで水素リッチガスを生成するシステムの場合、エンジンの排熱が少なく脱水素触媒28を十分に加熱することができない運転条件では、水素添加制御に必要な量の水素リッチガスを生成することができないおそれがある。また、所望量の水素を添加した場合であっても、エンジンの運転状態が高負荷となる領域では、圧縮比が上昇してノッキングが発生しやすくなる。また、機関回転数NEが小さい低回転領域においても、ノッキングが発生しやすい。
そこで、本実施の形態3においては、内燃機関10の運転状態に応じて、主燃料の混合比、すなわち、水素化ガソリンのガソリンに対する供給割合を設定することとする。より具体的には、内燃機関10の運転状態が、ノッキングが発生しやすい高負荷、および低回転の運転領域であるほど、混合比を小さな値に設定することとする。これにより、ノッキング性の発生し易さに応じて混合比を設定することができ、幅広い運転領域においてノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
[実施の形態3における具体的処理]
次に、図5および図6を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図5は、ECU70が燃料の噴射制御を実行するルーチンのフローチャートである。
図5に示すルーチンでは、先ず、内燃機関10の運転状態が入力される(ステップ300)。次に、各燃料の貯蔵量が入力される(ステップ302)。ここでは、具体的には、上記ステップ100および102と同様の処理が実行される。
次に、主燃料を構成する水素化ガソリンのガソリンに対する混合比が設定される(ステップ304)。図6は、混合比を算出するためにECU70が記憶しているマップを示す。このマップによれば、混合比は、機関回転数NEが一定である状況下で、エンジン負荷が大きいほど小さな値となる傾向を示している。また、エンジン負荷が一定である状況下で、機関回転数NEが小さいほど小さな値となる傾向を示している。上記ステップ304において、混合比は、このマップに従って算出される。そして、上記ステップ304において算出された混合比に従って、主燃料の噴射が実行される(ステップ306)。
以上説明したとおり、本実施の形態3によれば、内燃機関10の機関回転数NE、および負荷に対応する混合比が算出される。これにより、耐ノッキング性が悪い運転領域において、水素化ガソリンの割合を小さくすることができ、幅広い運転領域においてノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
ところで、上述した実施の形態3においては、混合比を図5に示すマップに従い算出することとしているが、水素化割合の算出方法は当該マップの使用に限定されない。すなわち、機関回転数NE、およびエンジン負荷をパラメータとして混合比を算出する関数を規定し、当該関数に基づいて、混合比を算出することとしてもよい。
また、上述した実施の形態3においては、内燃機関10の運転状態に基づいて混合比を設定し、耐ノッキング性を向上させることとしているが、上述した実施の形態2における水素添加制御と組み合わせて実施することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態3においては、水素化ガソリンが第1の発明における「水素化燃料」に、ガソリンが第1の発明における「脱水素燃料」に、前記脱水素反応器24が前記第1の発明における「燃料分離手段」にそれぞれ相当している。また、ECU70が、上記ステップ304の処理を実行することにより、前記第1の発明における「制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態3においては、ECU70が、上記ステップ304の処理を実行することにより、前記第2の発明における「制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態3においては、ECU70が、上記ステップ304の処理を実行することにより、前記第3の発明における「供給割合設定手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態3においては、ECU70が、上記ステップ304の処理を実行することにより、前記第4の発明における「制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態3においては、ECU70が、上記ステップ304の処理を実行することにより、前記第5の発明における「供給割合設定手段」が実現されている。
実施の形態4.
[実施の形態4の特徴]
次に、図7および8を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU70に後述する図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
実施の形態3において上述したとおり、内燃機関10の耐ノッキング性は、内燃機関10の運転状態に大きく左右される。このため、実施の形態3においては、内燃機関10の機関回転数NE、およびエンジン負荷に応じて、主燃料の混合比、すなわち、水素化ガソリンのガソリンに対する供給割合を設定することとしている。これにより、ノッキング性の発生し易さに応じて混合比を設定することができ、幅広い運転領域においてノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
ここで、内燃機関10の冷間始動時においては、筒内の温度および圧力が低いためノッキングは発生し難い。そこで、本実施の形態4においては、かかる期間に積極的に水素化ガソリンを使用することとする。より具体的には、水素化ガソリンを主として使用する運転領域を拡大することとする。
図7は、内燃機関10の機関回転数NE、およびエンジン負荷をパラメータとして規定された水素化ガソリン使用領域を示す図である。この図に示すとおり、冷間始動時においては、通常の水素化ガソリン使用域を高負荷域に拡大した領域を使用することとする。これにより、水素化ガソリンを主として使用する運転領域が拡大するので、耐ノッキング性が良好なガソリンおよび水素リッチガスを温存することができ、これらのガスが不足する事態を効果的に回避することができる。
[実施の形態4における具体的処理]
次に、図8を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図8は、ECU70が燃料の噴射制御を実行するルーチンのフローチャートである。
図8に示すルーチンでは、先ず、内燃機関10の運転状態が入力される(ステップ400)。次に、各燃料の貯蔵量が入力される(ステップ402)。ここでは、具体的には、上記ステップ100および102と同様の処理が実行される。
次に、冷却水温THWが、判定値T1よりも小さいか否かが判定される(ステップ404)。ここでは、具体的には、上記ステップ400において温度センサ78により検出された冷却水温THWと、内燃機関10の暖機状態を判定するための判定値T1との大小が比較される。判定値T1は、内燃機関10の暖機が完了する水温として予め設定された値が使用される。
その結果、水温THW<判定値T1の成立が認められた場合には、次のステップに移行し、内燃機関10の運転領域が設定される(ステップ406)。ここでは、具体的には、水素化ガソリンの使用領域が通常時よりも拡張された領域(図7に示す拡大された水素化ガソリン使用領域)に設定される。そして、上記ステップ400において入力された運転状態に対応する運転領域に従って、主燃料の噴射が実行される(ステップ408)。
一方、上記ステップ404において、水温THW<判定値T1の成立が認められない場合には、次のステップに移行し、内燃機関10の運転領域が設定される(ステップ410)。ここでは、具体的には、水素化ガソリンの使用領域が通常時の領域(図7に示す通常時の水素化ガソリン使用領域)に設定される。そして、ステップ408に移行し、上記ステップ400において入力された運転状態に対応する運転領域に従って、主燃料の噴射が実行される。
以上説明したとおり、本実施の形態4によれば、内燃機関10の冷間始動時においては、水素化ガソリンのみを使用する運転領域が拡大される。これにより、冷間始動時に水素化ガソリンを使用する機会が増えるので、耐ノッキング性が良好なガソリンおよび水素リッチガスを温存することができ、これらのガスが不足する事態を効果的に回避することができる。
ところで、上述した実施の形態4においては、冷却水温THWと判定値T1を比較し、通常の水素化ガソリン使用域と拡大された水素化ガソリン使用域との何れかを選択することとしているが、水素化ガソリンの使用域の設定はこれに限られない。すなわち、内燃機関10の冷間始動時に水素化ガソリンが積極的に使用されるように領域を設定するのであれば、冷却水温THWの大小にリニアに対応して、水素化ガソリン使用域の拡大幅を設定することとしてもよい。
また、上述した実施の形態4においては、冷却水温THWと判定値T1を比較し、内燃機関10の暖機状態を判定することとしているが、暖機状態の判定方法はこれに限られない。すなわち、内燃機関10の筒内圧を検知するセンサを設け、かかるセンサから検知される筒内圧を使用して暖機状態を判定することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態4においては、水素化ガソリンが第1の発明における「水素化燃料」に、ガソリンが第1の発明における「脱水素燃料」に、前記脱水素反応器24が前記第1の発明における「燃料分離手段」にそれぞれ相当している。また、ECU70が、上記ステップ408の処理を実行することにより、前記第1の発明における「制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態4においては、ECU70が、上記ステップ408の処理を実行することにより、前記第9の発明における「制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態4においては、温度センサ78が第10の発明における「水温取得手段」に相当しているとともに、ECU70が、上記ステップ406または410の処理を実行することにより、前記第10の発明における「運転領域設定手段」が実現されている。
実施の形態5.
[実施の形態5の特徴]
次に、図7および図9を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU70に後述する図9に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上述した実施の形態4においては、冷却水温THWに基づいて内燃機関10の暖機状態を判定し、暖機完了前のノッキングが発生し難い期間に、積極的に水素化ガソリンを使用することとしている。これにより、耐ノッキング性が良好なガソリンおよび水素リッチガスを温存することができ、これらのガスが不足する事態を効果的に回避することができる。
ところで、本実施の形態のシステムにおいては、実施の形態1において上述したとおり、脱水素反応器24における脱水素反応により、水素化ガソリンから水素リッチガスとガソリンとが生成される。より具体的には、脱水素反応器24内の脱水素触媒28の温度が300℃程度になると、水素化ガソリンを水素リッチガスとガソリンに分離することができる。
ここで、内燃機関10の冷間始動時や長時間の軽負荷走行の後等、エンジンの排熱が少なく脱水素触媒28を十分に加熱することができない期間には、上記生成反応を効率よく行うことができない。このため、耐ノッキング性の高い水素リッチガスやガソリンが不足してしまうことが想定される。一方、かかる期間は筒内の温度が低く、また圧力も低いため、ノッキングが発生し難い。
そこで、本実施の形態5においては、かかる期間に積極的に水素化ガソリンを使用することとする。より具体的には、図7に示すとおり、触媒の活性が十分に発現していない場合においては、通常の水素化ガソリン使用域を高負荷域に拡大した領域を使用することとする。これにより、水素化ガソリンのみを使用する運転領域が拡大するので、耐ノッキング性が良好なガソリンおよび水素リッチガスを温存することができ、これらのガスが不足する事態を効果的に回避することができる。
[実施の形態5における具体的処理]
次に、図9を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図9は、ECU70が燃料の噴射制御を実行するルーチンのフローチャートである。
図8に示すルーチンでは、先ず、内燃機関10の運転状態が入力される(ステップ500)。ここでは、具体的には、上記ステップ100における処理に加え、温度センサ80により検知された脱水素触媒28の温度THCが入力される。次に、各燃料の貯蔵量が入力される(ステップ502)。ここでは、具体的には、上記ステップ102と同様の処理が実行される。
次に、脱水素触媒温度THCが、判定値T2よりも小さいか否かが判定される(ステップ504)。ここでは、具体的には、上記ステップ500において入力された脱水素触媒温度THCと、脱水素触媒28の活性発現を判定するための判定値T2との大小が比較される。判定値T2は、脱水素触媒28の活性が発現する温度として予め設定された値(例えば、300℃)が使用される。
その結果、脱水素触媒温度THC<判定値T2の成立が認められた場合には、次のステップに移行し、内燃機関10の運転領域が設定される(ステップ506)。ここでは、具体的には、水素化ガソリンの使用領域が通常時よりも拡張された領域(図7に示す拡大された水素化ガソリン使用領域)に設定される。そして、上記ステップ500において入力された運転状態に対応する運転領域に従って、主燃料の噴射が実行される(ステップ508)。
一方、上記ステップ504において、脱水素触媒温度THC<判定値T2の成立が認められない場合には、次のステップに移行し、内燃機関10の運転領域が設定される(ステップ
510)。ここでは、具体的には、水素化ガソリンの使用領域が通常時の領域(図7に示す通常時の水素化ガソリン使用領域)に設定される。そして、ステップ508に移行し、上記ステップ500において入力された運転状態に対応する運転領域に従って、主燃料の噴射が実行される。
以上説明したとおり、本実施の形態5によれば、脱水素触媒28の活性が発現していない期間においては、水素化ガソリンのみを使用する運転領域が拡大される。これにより、脱水素反応器24において、水素化ガソリンから水素リッチガスおよびガソリンを効率よく生成することができない期間に水素化ガソリンを使用する機会が増えるので、貯留されているガソリンおよび水素リッチガスを温存することができ、これらのガスが不足する事態を効果的に回避することができる。
ところで、上述した実施の形態5においては、脱水素触媒温度THCと判定値T2を比較し、通常の水素化ガソリン使用域と拡大された水素化ガソリン使用域との何れかを選択することとしているが、水素化ガソリンの使用域の設定はこれに限られない。すなわち、脱水素触媒28の活性が発現していない期間に水素化ガソリンが積極的に使用されるように領域を設定するのであれば、脱水素触媒温度THCの大小にリニアに対応して、水素化ガソリン使用域の拡大幅を設定することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態5においては、水素化ガソリンが第1の発明における「水素化燃料」に、ガソリンが第1の発明における「脱水素燃料」に、前記脱水素反応器24が前記第1の発明における「燃料分離手段」にそれぞれ相当している。また、ECU70が、上記ステップ508の処理を実行することにより、前記第1の発明における「制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態5においては、ECU70が、上記ステップ508の処理を実行することにより、前記第9の発明における「制御手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態5においては、温度センサ80が第11の発明における「触媒温度取得手段」に相当しているとともに、ECU70が、上記ステップ506または510の処理を実行することにより、前記第11の発明における「運転領域設定手段」が実現されている。
本発明の実施の形態1の水素利用内燃機関の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 混合比Rmi、およびエンジン負荷をパラメータとして設定した水素添加割合のマップである。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 機関回転数NE、およびエンジン負荷をパラメータとして設定した混合比のマップである。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 内燃機関の冷間始動時における水素化ガソリンを使用する運転領域を説明するための図である。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態5において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関(水素エンジン)
12 吸気管
14 排気管
16 スロットルバルブ
18 水素噴射弁
20 ガソリン噴射弁
24 脱水素反応器
26 熱交換器
28 脱水素触媒
30 水素化ガソリン噴射弁
32 筒内水素化ガソリン噴射弁
34 水素化ガソリンタンク
36 水素化ガソリン供給管
38 管路
40 分離装置
42 ガソリン管路
44 水素管路
48 ガソリンタンク
50 ガソリン供給管
52 水素タンク
54 水素供給管
70 ECU(Electrical Control Unit)
72 エンジン回転数センサ
74 アクセル開度センサ
76 車速センサ
78 温度センサ
80 温度センサ
THW 水温
THC 脱水素触媒温度

Claims (11)

  1. 有機ハイドライドを含む水素化燃料を、水素と脱水素燃料とに分離する燃料分離手段と、
    前記水素化燃料および前記脱水素燃料の何れかを選択的に、或いは両方を組み合わせて前記内燃機関に供給するための燃料供給手段と、
    前記水素を前記内燃機関に供給するための水素供給手段と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記燃料供給手段による前記水素化燃料の供給量を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする水素利用内燃機関。
  2. 前記制御手段は、前記内燃機関の負荷が大きいほど、前記水素化燃料の供給量を減量することを特徴とする請求項1記載の水素利用内燃機関。
  3. 前記制御手段は、前記燃料供給手段により供給される前記水素化燃料の前記脱水素燃料に対する供給割合を設定する供給割合設定手段を含み、
    前記供給割合設定手段は、前記内燃機関の負荷が大きいほど、前記供給割合を小さな値に設定することを特徴とする請求項2記載の水素内燃機関。
  4. 前記制御手段は、前記内燃機関の機関回転数が小さいほど、前記水素化燃料の供給量を減量することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の水素利用内燃機関。
  5. 前記制御手段は、前記燃料供給手段により供給される前記水素化燃料の前記脱水素燃料に対する供給割合を設定する供給割合設定手段を含み、
    前記供給割合設定手段は、前記内燃機関の機関回転数が小さいほど、前記供給割合を小さな値に設定することを特徴とする請求項4記載の水素内燃機関。
  6. 前記水素化燃料の供給量に応じて、前記水素供給手段による前記水素の供給量を制御する水素供給量制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の水素利用内燃機関。
  7. 前記水素供給量制御手段は、前記燃料供給手段により前記水素化燃料が主として供給されている場合には、前記脱水素燃料が主として供給されている場合よりも、前記水素の供給量を増量することを特徴とする請求項6記載の水素利用内燃機関。
  8. 前記水素供給量制御手段は、前記燃料供給手段により供給される前記水素化燃料の前記脱水素燃料に対する供給割合を設定する供給割合設定手段を含み、
    前記供給割合が大きいほど、前記水素の供給量を増量することを特徴とする請求項6記載の水素利用内燃機関。
  9. 前記制御手段は、前記内燃機関の冷間運転時には、前記内燃機関の通常運転時よりも、前記燃料供給手段による前記水素化燃料の供給量を増量することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の水素利用内燃機関。
  10. 前記内燃機関の水温を取得する水温取得手段と、
    前記燃料供給手段により前記水素化燃料が主として供給される運転領域を水素化燃料運転領域として設定する運転領域設定手段と、を更に備え、
    前記運転領域設定手段は、前記水温が第1の判定値以下の場合には、前記水温が第1の判定値を越える場合よりも、前記水素化燃料運転領域を拡大して設定することを特徴とする請求項9記載の水素利用内燃機関。
  11. 前記燃料分離手段は、前記内燃機関の排気通路に設けられた脱水素触媒を含み、前記脱水素触媒における脱水素反応により、前記水素化燃料を前記水素と前記脱水素燃料とに分離し、
    前記脱水素触媒の温度を取得する触媒温度取得手段と、
    前記燃料供給手段により前記水素化燃料が選択的に供給される運転領域を水素化燃料運転領域として設定する運転領域設定手段と、を更に備え、
    前記運転領域設定手段は、前記脱水素触媒の温度が第2の判定値以下の場合には、前記脱水素触媒の温度が第2の判定値を越える場合よりも、前記水素化燃料運転領域を拡大して設定することを特徴とする請求項9記載の水素利用内燃機関。
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