JP2008189281A - 自動車の側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内に膨出して設けられたリヤホイルハウスの車両前方側のフロアが、車体フロアパネルと、該車体フロアパネルの上方に離間して配置され、車室床面を構成する車室床表面部材とを有し、一端部が、車体フロアパネルにおけるリヤホイルハウスの車両前方側にアンカを介して固定されると共に、該端部に続く部分が、車室床表面部材におけるリヤホイルハウスの車両前方側に形成された切欠部を介して車室内に導出されて、非使用状態において略上下に延び、使用状態において略車両前方側に引き出されるシートベルトが設けられた自動車の側部構造において、シートベルトアンカを上方へ延長することなく、車室床表面部材の切欠部を小さくする。
【解決手段】リヤホイルハウス5の車両前方側の面に、車室床表面部材12(スカッフプレート)の切欠部12bの近傍において、シートベルト41をガイドするガイド部材51を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車の側部構造に関し、車体構造の技術分野に属する。
自動車には、乗員保護のためのシートベルトが設けられる。このシートベルトは、例えば3点支持タイプのものにおいては、一端部がシートの一側部後方において固定用アンカを介してフロアに固定され、他端が前記一側部側方の車体側部に収容されたリトラクタに接続され、中間部が、車体側部に前記一側部後方で前記リトラクタよりも上方に設けられたショルダアンカにより摺動可能に支持される。そして、使用時には、前記中間部の途中部に設けられたタングを、シートの他側部側に設けられたバックルに連結することにより乗員を支持するように構成されている。
その場合に、シートベルトには急減速時等に車両前方側への大荷重が加わるので、固定用アンカ及びリトラクタは、車体における剛性の高い部位に固定する必要があり、例えば、特許文献1には、リヤシート用の固定用アンカをリヤホイルハウス近傍のフロア構成部材に固定するようにしたものが開示されている。
特開平9−175323号公報
ところで、図8に示すように、リヤホイルハウス101の車両前方側のフロア110は、構造体としての車体フロアパネル111と、該車体フロアパネル111の上方に離間して配置され、車室床面を構成する車室床表面部材112とで構成される場合がある。この場合、構造体として剛性の高い車体フロアパネル111における例えばリヤホイルハウス101の車両前方側に固定用アンカ121を固定すると共に、車室床表面部材112におけるリヤホイルハウス101の車両前方側にシートベルト122を車室内に導出する切欠部112aを設け、シートベルト122を、非使用状態においてリヤホイルハウス101の前方側で略上下に延びた状態で設けることが考えられる。
その場合に、シートは固定用アンカ121よりも車両前方側に設けられ、使用状態においては中間部が略車両前方側に引き出されるので、前述のようにフロア110が車体フロアパネル111と車室床表面部材112とで構成されて、シートベルト122が切欠部112aを通される構造の場合、シートベルト使用状態においてシートベルト122と車室床表面部材112とが干渉しないように、切欠部112aの車両前方側への切欠量を設定する必要がある。しかし、このようにすると、車室のフロア110に該切欠部112aによる大きな開口Xが生じることとなり、該フロア110の美観が損なわれるという問題がある。
そこで、前記固定用アンカを図9に示すように構成することが考えられる。すなわち、固定用アンカ121′におけるシートベルト122′を支持する壁部121a′を車室床表面部材112′面近傍まで上方に延長し、シートベルト使用状態における該面112′の高さ位置でのシートベルト122′の前方変位量が少なくなるように構成するのである。このように構成すれば、切欠部112a′による開口X′を図8に示すものの場合よりも小さくすることができる。しかし、このように構成すると、車体フロアパネル111′からシートベルト支持部121b′までの距離が長くなり、その結果、シートベルト122′から固定用アンカ121′に加わる力の車両前方側への分力による固定用アンカ121′の車体フロアパネル111′への固定部に作用するモーメントが大きくなる。したがって、固定用アンカ121′の車体フロアパネル111′への固定部がこのモーメントに耐えられるように、固定部を補強したり、これらの部材111′,121′の板厚を厚くしなければないらないという問題がある。
そこで、本発明は、固定用アンカを上方に延長することなく、車室床表面部材の切欠部を小さくすることができる自動車の側部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車室内に膨出して設けられたリヤホイルハウスの車両前方側のフロアが、車体フロアパネルと、該車体フロアパネルの上方に離間して配置され、車室床面を構成する車室床表面部材とを有し、一端部が、前記車体フロアパネルにおけるリヤホイルハウスの車両前方側にアンカを介して固定されると共に、該端部に続く部分が、前記車室床表面部材におけるリヤホイルハウスの車両前方側に形成された切欠部を介して車室内に導出されて、非使用状態において略上下に延び、使用状態において略車両前方側に引き出されるシートベルトが設けられた自動車の側部構造であって、前記リヤホイルハウスの車両前方側の面に、前記車室床表面部材の切欠部の下方近傍において、シートベルトをガイドするガイド部材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の自動車の側部構造において、車体側部に、後縁が前記リヤホイルハウスの前端にほぼ一致するようにドア開口部が設けられていると共に、前記車室床表面部材に、前記ドア開口部の車内側において、前記切欠部から車両前方に離間して前記車室床面よりも低くされたステップ部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の自動車の側部構造において、前記車室床表面部材におけるリヤホイルハウスの車両前方側で前記ドア開口部の車内側の部分が、その他の部分とは別部材のスカッフプレートにより構成されており、前記ガイド部材が、前記スカッフプレートの後端部を下方から支持する支持部を有していることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の自動車の側部構造において、前記ガイド部材が、前記リヤホイルハウスの車両前方側の面から該面に対して平面視で略直行する方向に延びる一対の縦棒状部と、該縦棒状部の先端同士を連結する横棒状部とを有するゲート状の部材で構成されており、該ガイド部材のこれらの部位と前記リヤホイルハウスの車両前方側の面とで形成される孔部にシートベルトが挿通されるようになっていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の自動車の側部構造において、前記車室床表面部材におけるリヤホイルハウスの車両前方側で前記ドア開口部の車内側の部分が、その他の部分とは別部材のスカッフプレートにより構成されており、かつ、前記ガイド部材の各縦状部にそれぞれ延長部が設けられていると共に、両延長部の先端同士を連結する第2の横棒状部が設けられており、これら延長部及び第2の横棒状部により前記スカッフプレートの後端部が下方から支持されるようになっていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項1から請求項5のいずれかに記載の自動車の側部構造において、前記アンカが、前記リヤホイルハウスに固定されたガイド部材よりも車両前方側で前記車体フロアパネルに固定されていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、リヤホイルハウスの車両前方側の面に、車室床表面部材の切欠部の下方近傍において、シートベルトをガイドするガイド部材が設けられているから、シートベルト使用状態における該シートベルトの切欠部近傍での車両前方側への変位量が少なくなる。したがって、アンカを上方へ延長することなく、車室床表面部材の切欠部の車両前方側への切込量を小さくすることができ、リヤホイルハウス近傍の車室内の美観を向上させることができる。なお、ガイド部材は、車室床表面部材の下方に設けられているので、車室内から見えにくく、車室内の美観には影響を与えにくい。
また、請求項2に記載の発明によれば、車体側部に、後縁が前記リヤホイルハウスの前端にほぼ一致するようにドア開口部が設けられていると共に、前記車室床表面部材には、前記ドア開口部の車内側において、前記車室床面よりも低くされたステップ部が設けられている場合に、該ステップ部は、前記切欠部から車両前方に離間して設けられているから、乗員の昇降時に乗員とシートベルトとが干渉するのが防止されることとなる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記車室床表面部材におけるリヤホイルハウスの車両前方側で前記ドア開口部の車内側の部分が、その他の部分とは別部材のスカッフプレートにより構成されている場合に、該スカッフプレートの後端部が前記ガイド部材により下方から支持されているので、該スカッフプレートの支持剛性が向上する。
また、請求項4に記載の発明は、前記ガイド部材の構造を具体化するものであるが、このような構造としたことにより、ガイド部材がシンプル形状となり、かつシートベルトを確実にガイドすることができるようになる。
また、請求項5に記載の発明によれば、前記車室床表面部材におけるリヤホイルハウスの車両前方側で前記ドア開口部の車内側の部分が、その他の部分とは別部材のスカッフプレートにより構成されている場合に、該スカッフプレートの後端部をガイド部材の延長部及び第2の横棒状部により支持することができ、スカッフプレートの支持剛性が向上する。なお、スカッフプレートの後端部がガイド部材の横棒状部にかからないようにしておけば、シートベルトとスカッフプレート後端部とが干渉することもない。
また、請求項6に記載の発明によれば、前記アンカが、前記リヤホイルハウスに固定されたガイド部材よりも車両前方側で前記車体フロアパネルに固定されているから、シートベルトに生じた張力を、固定用アンカとガイド部材とで分散して受けることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る自動車の側部構造について説明する。
本実施の形態に係る自動車1は、図1に示すように、その側部2に、フロントサイドドア、及びリヤサイドドア用の開口部3,4が設けられていると共に、リヤサイドドア用開口部4の後方には後輪を収容するリヤホイルハウス5が設けられている。このリヤホイルハウス5は、車体側部2の内面よりも車室側に膨出し、かつその前端が前記リヤサイドドア用開口部4の後縁にほぼ一致するように設けられている。
リヤホイルハウス5の車両前方側のフロア10は、図2、図3にも示すように、車体構造体としての金属製フロアパネル11と、該金属製フロアパネル11の上方に離間して配置され、リヤサイドドア用開口部4の車内側の一定範囲部分の車室床面を構成する樹脂製のスカッフプレート12と、同じく金属製フロアパネル11の上方に離間して配置され、スカッフプレート12以外の部分の車室床面を構成する例えばフエルト材等でなるフロア材13と、前記金属製フロアパネル11に固定され、スカッフプレート12及びフロア材13を支持するフロア構造体14とを有している。フロア材13とスカッフプレート12の基準面部12dとは、前記リヤサイドドア用開口部4の下縁部よりも上方に位置すると共に、同高さ位置に配されている。なお、スカッフプレート12及びフロア材13が、請求項1における車室床表面部材を構成する。
スカッフプレート12には、前記リヤサイドドア開口部4の車内側において、前記車室床面(スカッフプレート12の基準面部12d)よりも高さが低く、リヤサイドドア用開口部4の下縁部とほぼ同高さのステップ部12aが設けられており、該ステップ部12aは、後述する切欠部12bから車両前方に離間して設けられている。
リヤホイルハウス5の車内側の面を構成するリヤホイルハウスインナパネル21が、金属製フロアパネル11に接合されている。また、このリヤホイルハウスインナパネル21の車内側には、リヤホイルハウス5の車室側意匠面を形成するトリム22が設けられている。このトリム22の下端部と、フロア材13及びスカッフプレート12の縁部とは、近接して設けられている。
図1に戻り、フロア10の金属製フロアパネル11上には、フロントサイドドア及びリヤサイドドア用の各開口部3,4の側方において、それぞれフロントシート(図示せず)及びリヤシート30が配設されていると共に、これらのシートの側方には、それぞれ該シートに着座した乗員を保護するシートベルト装置40が設けられている(フロントシート用のものは図示せず)。
これらのうち、リヤシート30用のシートベルト装置40は3点支持タイプのものであり、そのシートベルト41は、図1に示すように、一端部が、金属製フロアパネル11にリヤホイルハウス5の前方側で固定用アンカ42を介して固定され、該一端部に続く中間部が、前記スカッフプレート12におけるリヤホイルハウス5の車両前方側すなわち該プレート12の後端部に形成された切欠部12bを介して車室内に導出されて、車体側部2におけるリヤシート30の後方上方に取り付けられたショルダアンカ43により摺動可能に支持され、他端側が、前記側部側の車体側部2内に収容されたリトラクタ44に接続され、非使用状態において、図1に実線で示すようにリヤホイルハウス5の前方側で略上下に延びている。一方、使用状態においては、図1に仮想線で示すように中間部が略車両前方側に引き出されて、タング45が、リヤシート30の他側部に設けられたバックル46に連結され、これにより、乗員が保持されるようになっている。
ここで、固定用アンカ42及びその近傍の構造について詳しく説明する。
すなわち、図2、図3に示すように、固定用アンカ42は、金属製フロアパネル11に前記リヤホイルハウス5の車両前方側においてボルト・ナットで固定される取付面部42aと、該取付面部42aの後端から上方に延びる支持面部42bとを有し、L字状に折曲した構造とされている。そして、支持面部42bの上部には、前後に貫通し、車幅方向に長い孔部42cが設けられ、該孔部42cにシートベルト41における前記一端部に設けられた取付具41aが係止されている。
また、リヤホイルハウス5のインナパネル21における、略上下に延び、車両前方に対して車内側に若干傾いた方向を向く縦面部21aには、前記切欠部12bの近傍において、シートベルト41をガイドするガイド部材50が設けられている。
このガイド部材50は、前記リヤホイルハウス5のインナパネル21の縦面部21aにボルト・ナットで固定されるベース部材51と、該ベース部材51に一端が固着され車室側に前記パネル21に対して平面視で略直行する方向に延びる一対の縦棒状部52a,52a、及び該縦棒状部52a,52aの先端同士を連結する横棒状部52bを有するゲート状部材52とで構成されており、該ゲート状部材52とベース部材51とで形成される孔部50hにシートベルト41が挿通されるようになっている。
その場合に、ゲート状部材52は、スカッフプレート12における、フロア材13と同じ高さで車室床面を構成する基準面部12dよりも下方に位置するように取り付けられている。
また、スカッフプレート12の切欠部12bの前端縁周辺部12cは、使用状態におけるシートベルト41(図3に仮想線で示す)との干渉を回避しつつ、切欠部12bの前端縁をできるだけ車両後方側に設定できるように、使用状態におけるシートベルト41とほぼ平行となるように斜め下方に折曲されており、これにより、平面視で切欠部12bの前端縁が前記ガイド部材50のゲート状部材52の横棒状部52bに近接している。また、切欠部12bは平面視でその側端縁と前記ガイド部材50のゲート状部材52の縦棒状部52a,52aとができるだけ近接するように形成されている。
また、固定用アンカ42は、支持面部42bが、ガイド部材50の横棒状部52bよりも車両前方側に位置するように配設されている。
次に、本実施の形態に係る自動車の側部構造の作用・効果について説明する。
まず、リヤホイルハウス5の車両前方側の面を構成するホイルハウスインナパネル21に、スカッフプレート12の切欠部12bの下方近傍において、シートベルト41をガイドするガイド部材50が設けられているから、シートベルト使用状態における該シートベルト41の切欠部12b近傍での車両前方側への変位量が少なくなる。したがって、スカッフプレート12の切欠部12bの車両前方側への切欠量を小さくすることができ、トリム22との間に生じる切欠部12bによる開口Yを極力小さくすることができ、リヤホイルハウス5近傍の車室内の美観が向上することとなる。なお、ガイド部材50は、スカッフプレート12の下方に設けられているので、車室内から見えにくく、車室内の美観には影響を与えにくい。また、固定用アンカ42を上方へ延長する必要もないので、固定用アンカ42の金属製フロアパネル11への固定部の補強等を行う必要もない。
また、車体側部2に、後端が前記リヤホイルハウス5の前端にほぼ一致するようにリヤサイドドア用開口部4が設けられていると共に、前記スカッフプレート12に、前記ドア開口部4の車内側において、前記車室床面よりも低くされたステップ部12aが設けられている場合に、該ステップ部12aは、前記切欠部12bから車両前方に離間して設けられているから、乗員の昇降時に乗員とシートベルトとが干渉するのが防止されることとなる。
また、ガイド部材50が前述のようにゲート状の構造であるので、シンプルな構造ですみ、かつシートベルト41を確実にガイドすることができるようになる。
また、前記固定用アンカ42は、支持面部42bが、前記ガイド部材50の横棒状部52bよりも車両前方側に位置するように配設されているから、シートベルト41に生じた張力を、固定用アンカ42とガイド部材50とで分散して受けることができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
すなわち、図4,図5に示すように、第2の実施の形態においては、前記ガイド部材50′のゲート状部材52′の各縦状部52a′,52a′にそれぞれ反リヤホイルハウス5側へ延びる延長部52c′,52c′が設けられていると共に、両延長部52c′,52c′の先端同士を連結する第2の横棒状部52d′が設けられている。また、スカッフプレート12′の後端部の切欠部12b′の前端縁周辺部12c′は、第1の実施の形態とは異なり、該第2の横棒状部52d′に重なるように形成されて、前端縁周辺部12e′が横棒状部52d′に載置可能に構成され、これによりスカッフプレート12′の後端部がガイド部材50′により支持可能となっている。一方、切欠部12b′の前端縁は、シートベルト41が摺動する第1の横棒状部52b′には重ならないように形成されている。なお、本実施の形態においては、それ以外の構成は、第1の実施の形態と同様であり、説明は省略する。
この第2の実施の形態によれば、スカッフプレート12′の後端部をガイド部材50′のゲート状部材52′の延長部2c′,52c′及び第2の横棒状部52d′により支持することができ、スカッフプレート12′の支持剛性が向上することとなる。また、切欠部12b′の前端縁は、第1の横棒状部52b′に重ならないように形成されているので、シートベルト41とスカッフプレート12′とが干渉することもない。また、固定用アンカ42等について第1の実施の形態同様の効果が得られる。
次に、第3の実施の形態について説明する。
すなわち、図6,図7に示すように、第3の実施の形態においては、ガイド部材50″のゲート状部材52″の横棒状部52b″側が、反リヤホイルハウス5側に面的に延長されて、面的延長部52e″が形成されており、該面的延長部52″により前記スカッフプレート12″の切欠部12b″の前端縁周辺部12c″が支持されるようになっている。一方、切欠部12b″の前端縁は、シートベルト41が摺動する横棒状部52b″には重ならないように形成されている。なお、それ以外の構成は、第1、第2の実施の形態と同様であり、説明は省略する。
この第3の実施の形態によれば、スカッフプレート12″の後端部をガイド部材50″のゲート状部材52″の面的延長部52e″により支持することができ、スカッフプレート12″の支持剛性が向上することとなる。また、切欠部12b″の前端縁は、横棒状部52b″に重ならないように形成されているので、シートベルト41とスカッフプレート12″とが干渉することもない。また、固定用アンカ42等について第1の実施の形態同様の効果が得られる。
なお、前記各実施の形態においては、車室床表面部材がスカッフプレートとフロア材とで構成されている場合について説明したが、車室床表面部材がフロア材のみで構成されている場合にも適用可能である。また、車室床表面部材はフエルト材等のものに限定されるものではなく、例えば金属製だが、車体フロアパネルよりも剛性が低く、車体フロアパネルにシートベルトの固定用アンカを取り付けないといけないような場合にも適用可能である。
本発明は、フロアが2重構造となっており、下側のフロアパネルにシートベルトの一端部を固定する固定用アンカが取り付けられた自動車に広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る自動車の左側部を斜め前方から見た斜視図である(サイドドアは省略してある)。 本自動車のリヤホイルハウス前部付近の平面図である。 図2のA−A断面図である。 第2の実施の形態についての図2相当の図である。 第2の実施の形態についての図3相当の図である。 第3の実施の形態についての図2相当の図である。 第3の実施の形態についての図3相当の図である。 発明が解決しようすると課題の説明図である(その1)。 発明が解決しようすると課題の説明図である(その2)。
符号の説明
1 自動車
2 車体側部
3 リヤサイドドア用開口部(ドア開口部)
5 リヤホイルハウス
10 フロア
11 金属製フロアパネル(車体フロアパネル)
12 スカッフプレート(車室床表面部材におけるリヤホイルハウス
の車両前方側でドア開口部の車内側の部分)
12a ステップ部
12b 切欠部
13 フロア材(車室床表面部材におけるそれ以外の部分)
41 シートベルト
42 固定用アンカ
50 ガイド部材
50h 孔部(ガイド部材とリヤホイルハウスの車室側の面とで形成される孔部)
52a,52a,52a′,52a′ 縦棒状部
52b,52b′,52a″ 横棒状部
52c′,52c′ 延長部(支持部)
52d′ 第2の横棒状部(支持部)

Claims (6)

  1. 車室内に膨出して設けられたリヤホイルハウスの車両前方側のフロアが、車体フロアパネルと、該車体フロアパネルの上方に離間して配置され、車室床面を構成する車室床表面部材とを有し、
    一端部が、前記車体フロアパネルにおけるリヤホイルハウスの車両前方側にアンカを介して固定されると共に、該端部に続く部分が、前記車室床表面部材におけるリヤホイルハウスの車両前方側に形成された切欠部を介して車室内に導出されて、非使用状態において略上下に延び、使用状態において略車両前方側に引き出されるシートベルトが設けられた自動車の側部構造であって、
    前記リヤホイルハウスの車両前方側の面に、前記車室床表面部材の切欠部の下方近傍において、シートベルトをガイドするガイド部材が設けられていることを特徴とする自動車の側部構造。
  2. 前記請求項1に記載の自動車の側部構造において、
    車体側部に、後縁が前記リヤホイルハウスの前端にほぼ一致するようにドア開口部が設けられていると共に、前記車室床表面部材に、前記ドア開口部の車内側において、前記切欠部から車両前方に離間して前記車室床面よりも低くされたステップ部が設けられていることを特徴とする自動車の側部構造。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載の自動車の側部構造において、
    前記車室床表面部材におけるリヤホイルハウスの車両前方側で前記ドア開口部の車内側の部分が、その他の部分とは別部材のスカッフプレートにより構成されており、
    前記ガイド部材が、前記スカッフプレートの後端部を下方から支持する支持部を有していることを特徴とする自動車の側部構造。
  4. 前記請求項1または請求項2に記載の自動車の側部構造において、
    前記ガイド部材が、前記リヤホイルハウスの車両前方側の面から該面に対して平面視で略直行する方向に延びる一対の縦棒状部と、該縦棒状部の先端同士を連結する横棒状部とを有するゲート状の部材で構成されており、
    該ガイド部材のこれらの部位と前記リヤホイルハウスの車両前方側の面とで形成される孔部にシートベルトが挿通されるようになっていることを特徴とする自動車の側部構造。
  5. 前記請求項4に記載の自動車の側部構造において、
    前記車室床表面部材におけるリヤホイルハウスの車両前方側で前記ドア開口部の車内側の部分が、その他の部分とは別部材のスカッフプレートにより構成されており、
    かつ、前記ガイド部材の各縦状部にそれぞれ延長部が設けられていると共に、
    両延長部の先端同士を連結する第2の横棒状部が設けられており、
    これら延長部及び第2の横棒状部により前記スカッフプレートの後端部が下方から支持されるようになっていることを特徴とする自動車の側部構造。
  6. 前記請求項1から請求項5のいずれかに記載の自動車の側部構造において、
    前記アンカが、前記リヤホイルハウスに固定されたガイド部材よりも車両前方側で前記車体フロアパネルに固定されていることを特徴とする自動車の側部構造。
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