JP2008189226A - 給電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロテクタ内の空間を有効に活用し、ハーネス余長吸収(ハーネス収容)効率を高めて、給電構造のコンパクト化を図る。
【解決手段】ワイヤハーネス15を収容しつつ長形の開口12から揺動自在に導出させるプロテクタ2と、プロテクタ内に軸部8を支点に回動自在に設けられた連結部材7と、軸部の両側で連結部材に設けられた一対のハーネスガイド部材5,6と、連結部材をハーネス引き込み方向に付勢する弾性部材18とを備え、ワイヤハーネスを一対のハーネスガイド部材の間を通して、ハーネスガイド部材に沿って配索した給電装置1を採用する。各ハーネスガイド部材5,6は円形のハーネスガイドローラである。各ハーネスガイド部材5,6を連結部材7に回転自在に軸支する。
【選択図】図1
【解決手段】ワイヤハーネス15を収容しつつ長形の開口12から揺動自在に導出させるプロテクタ2と、プロテクタ内に軸部8を支点に回動自在に設けられた連結部材7と、軸部の両側で連結部材に設けられた一対のハーネスガイド部材5,6と、連結部材をハーネス引き込み方向に付勢する弾性部材18とを備え、ワイヤハーネスを一対のハーネスガイド部材の間を通して、ハーネスガイド部材に沿って配索した給電装置1を採用する。各ハーネスガイド部材5,6は円形のハーネスガイドローラである。各ハーネスガイド部材5,6を連結部材7に回転自在に軸支する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば自動車のスライドドア等に常時給電を行うために、プロテクタ内のハーネスガイドローラに沿ってワイヤハーネスを屈曲配索した給電装置に関するものである。
図6〜図7は、従来の給電装置の一形態を示すものである(例えば特許文献1参照)。
この給電装置50は、自動車のスライドドア41に配設され、ワイヤハーネス43を屈曲自在に収容する合成樹脂製のプロテクタ42と、プロテクタ内でワイヤハーネス43を上向きに付勢する金属製の板ばね44とを備えたものである。
プロテクタ42はプロテクタベース(符号42で代用)とプロテクタカバー(図示せず)とで構成され、プロテクタベースとプロテクタカバーはそれぞれ対向する垂直な基板部51と外周の周壁52とを有し、プロテクタカバーは係止手段でプロテクタベースに係止され、プロテクタベースがボルト56や係止クリップでスライドドア41のパネルに固定されている。基板部51の内面には、ワイヤハーネス43や板ばね44の屈曲半径を規制する環状のハーネス巻き付け部54が一体に設けられている。
板ばね44の下端部がワイヤハーネス43と共にプロテクタ42の前端下部側のハーネス固定部55に固定され、板ばね44の先端側の合成樹脂製のキャップ側がワイヤハーネス43を安定に支持している。
ワイヤハーネス43は複数本の絶縁被覆電線43aを合成樹脂製のコルゲートチューブ43bで覆って構成され、コルゲートチューブ43bの前端下部がプロテクタ42の固定部55にテープ巻き等で固定されている。コルゲートチューブ43bは周方向の凹溝と凸条とをチューブ長手方向に交互に有して良好な屈曲性を発揮する。
ワイヤハーネス43の一方の電線部分43aがプロテクタ42の前部から導出されてスライドドア側の補機に接続される。ワイヤハーネス43の他方のコルゲートチューブ部分43bはプロテクタ42の長形の下部開口45から渡り空間46(図7)を経て車両ボディ47のステップ48側のハーネス固定具(ハーネス固定部)53にかけて揺動自在に配索され、ハーネス固定具53を経て車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続されている。プロテクタ42は合成樹脂製のドアトリム(図示せず)で覆われて隠され、ドアトリムの下端の開口からワイヤハーネス43が車両ボディ側に導出される。
図6はスライドドア41の全閉状態、図7は同じく全開間近の状態をそれぞれ示している。スライドドア41の全閉状態でワイヤハーネス43はハーネス固定具53を支点に後方へ引っ張られる。スライドドア41の全開状態でワイヤハーネス43は前方へ引っ張られつつ、ハーネス巻き付け部54の外周面に沿って屈曲し、ワイヤハーネス43や板ばね44の最小屈曲半径が規制され、特に板ばね44の必要以上の屈曲変形(塑性変形)が防止される。
スライドドア41の半開状態でワイヤハーネス43は下向きに弛もうとするが、板ばね44で上向きに付勢されて弛み(余長)が吸収され、垂れ下がりによる挟み込み等が防止される。スライドドア41は開き直後にガイドレール(図示せず)に沿って車両ボディ47から外側に離間する。
なお、上記給電装置50をスライドドア41ではなく車両ボディ47に水平に配置することも可能である(特許文献1参照)。
特開2001−354085号公報(図4,図7,図13)
しかしながら、上記従来の給電装置50にあっては、板ばね44を用いてワイヤハーネス43をプロテクタ42内で上向きに付勢する構造であるために、スライドドア41のスライド量が大きく設定されるにつれて、ハーネス余長吸収のためにプロテクタ42が高さ方向に肥大化する傾向にあった。また、プロテクタ42のほぼ中央に環状のハーネス巻き付け部54があり、ハーネス巻き付け部内の空間がデッドスペースとなるために、プロテクタ42が全体的に肥大化する傾向にあった。
本発明は、上記した点に鑑み、プロテクタ内の空間を有効に活用すると共に、ハーネス余長吸収(ハーネス収容)効率を高めて、コンパクト化を可能とした給電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る給電装置は、ワイヤハーネスを収容しつつ長形の開口から揺動自在に導出させるプロテクタと、該プロテクタ内に軸部を支点に回動自在に設けられた連結部材と、該軸部の両側で該連結部材に設けられた一対のハーネスガイド部材と、該連結部材をハーネス引き込み方向に付勢する弾性部材とを備え、該ワイヤハーネスが該一対のハーネスガイド部材の間を通り、且つ該ハーネスガイド部材に沿って配索されたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスがプロテクタ内で一対のハーネスガイド部材に沿って略S字状に屈曲配索されつつ、長形の開口からプロテクタ外に導出され、例えば固定構造体に向けて配索される。その場合、プロテクタはスライド構造体に搭載され、スライド構造体への常時給電が行われる。スライド構造体の閉じ時に、ワイヤハーネスは一方のハーネスガイド部材に沿って屈曲しつつ開口の一端側から固定構造体側に引き出される。スライド構造体の開き時に、ワイヤハーネスは他方のハーネスガイド部材に沿って屈曲しつつ開口の他端側から固定構造体側に引き出される。スライド構造体の半開時に、ワイヤハーネスが弛もうとするが、弾性部材の付勢力で連結部材が軸部を中心に一対のハーネスガイド部材と一体的に回動し、ワイヤハーネスの弛み部分をプロテクタ内に引き込んで余長吸収する。
請求項2に係る給電装置は、請求項1記載の給電装置において、前記一対のハーネスガイド部材が円形のハーネスガイドローラであることを特徴とする。
上記構成により、一対のハーネスガイド部材が連結部材と一体に回動した際に、連結部材の回動角度に関係なく、円形の各ハーネスガイド部材がその環状の外周面で常にワイヤハーネスにスムーズに摺接して、ワイヤハーネスの引き出しや引き込み(余長吸収)をスムーズに行わせる。
請求項3に係る給電装置は、請求項1又は2記載の給電装置において、前記一対のハーネスガイド部材が前記連結部材に回転自在に軸支されたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスと各ハーネスガイド部材との摺動摩擦抵抗が低減され、ワイヤハーネスの引き出し及び引き込み(余長吸収)が小さな力でスムーズ且つ確実に行われる。
請求項1記載の発明によれば、一対のハーネスガイド部材が連結部材を介してプロテクタ内を一体に回動することで、プロテクタ内のスペースがワイヤハーネスの屈曲配索スペースとして有効に活用されて、プロテクタのコンパクト化が可能になり、また、二つのハーネスガイド部材にワイヤハーネスを逆向きに巻き付けてプロテクタ内に連結部材の回動動作で収容することで、ワイヤハーネスの収容効率(余長吸収効率)が増すので、これによってもプロテクタを小型化することができ、プロテクタ等の原材料の削減や低重量化で車両の低燃費化につながると共に、スライド構造体の開閉ストローク量の増大に伴うハーネス余長吸収量の増大に対処可能となる。
請求項2記載の発明によれば、連結部材の回動に従って各ハーネスガイド部材が円形の外周面で常にワイヤハーネスにスムーズに摺接するから、ワイヤハーネスの引き出しや引き込み(余長吸収)がスムーズ且つ確実に行われて、常時給電の信頼性が高まる。
請求項3記載の発明によれば、ワイヤハーネスとハーネスガイド部材との摩擦抵抗が低減されて、小さな力でハーネス余長を吸収することができるから、弾性部材の小型化が可能となり、給電装置の軽量化・低コスト化が図られる。
図1〜図5は、本発明に係る給電装置の一実施形態を示すものである。
図1の如く、この給電装置1は、自動車のスライドドア(図示しないスライド構造体)に縦置き(垂直)に搭載される合成樹脂製のプロテクタ(ケース)2と、プロテクタ内に中央の軸部8を支点に回動自在に設けられた台板(連結部材)7と、台板7の両端側に設けられた一対のハーネスガイドローラ(ハーネスガイド部材)5,6と、台板7をハーネス余長吸収方向に付勢する弾性部材(図2)18とを備えたものである。
プロテクタ2は、低背なプロテクタベース3とプロテクタカバー4とで構成され、プロテクタベース3とプロテクタカバー4とは係止手段(図示せず)で相互に固定されている。プロテクタ2の周壁は、水平な上側の壁部9と、上壁9から湾曲状に続く前側の壁部10と、上壁から傾斜状に続く後側の壁部11とで構成され、前側と後側の各壁部10,11は下側の横長のハーネス導出用の開口12に続いている。
各壁部9〜11すなわち周壁は垂直な基板部13に直交して続き、周壁と対向する両基板部13との間にハーネス収容空間が構成されている。プロテクタベース3の基板部13はプロテクタカバー4の基板部13よりも下側に長く延長されている。プロテクタカバー4の開口縁は断面湾曲状のガイド面として外側に拡がっていることが好ましい。後側の壁部11の下端(長形の開口12の後端)12bは前側の壁部10の下端(開口12の前端)12aよりも上方に位置し、プロテクタベース4の後部開口縁12cは湾曲状に形成されている。
後側の壁部11の上部にハーネス導出用の狭い開口14が設けられ、ワイヤハーネス15(図3)の上側部分15aが上壁9に沿って開口14から外部に導出され、且つ開口14の近傍で図示しないバンド締めやテープ巻き等の固定手段(固定部)でプロテクタ2に固定されて、スライドドア側の補機等(図示せず)に接続される。開口14の位置は後壁11に限らず上壁9又はプロテクタベース3の基板部(背壁)13であってもよい。プロテクタ2の形状は図1の形態に限られるものではない。本実施形態で「前後上下」の方向性は車両の前後上下と一致させている。
プロテクタ2のほぼ中央(図1の例では前寄り)において、プロテクタベース3の基板部13の内面に略長方形状の台板7が軸部8で回転自在に支持され、台板7の長手方向両端部側にハーネスガイドローラ5,6が設けられている。
本例の両ハーネスガイドローラ5,6は台板7に固定されているが、各ハーネスガイドローラ5,6を中心軸(図示せず)で台板7に回転自在に設けることも可能である。本例で台板7の中央の軸部8から各ハーネスガイドローラ5,6の中心までの距離は同一である。台板7と両ハーネスガイドローラ5,6とでガイドローラ組立体20が構成されている。台板7と各ハーネスガイドローラ5,6とは合成樹脂で一体成形されることが好ましい(一体であってもガイドローラ組立体と呼称する)。各ハーネスガイドローラの外周面に断面円弧状のハーネスガイド溝を形成することも可能である。
図2はガイドローラ組立体20の取付構造の一例を示すものであり、台板7の中心に円形の孔部21が設けられ、プロテクタベース3の基板部13に軸部8が一体に突設され、軸部8に孔部21が係合され(孔部21に軸部8が挿入され)、軸部8の中央の雌ねじ8aに頭部22の雄ねじ22aが螺合されて、大径の頭部22で軸部8からの台板7の抜け出しが阻止される。台板7の両端側7aは円弧状に形成されている。
基板部13と台板7との間で軸部8に捩り巻きばね(弾性部材)18が装着される。捩り巻きばね18のコイル部18cが軸部8に外挿され、捩り巻きばね18の一方の突出片18aが基板部13のピン23に弾接係止され、他方の突出片18bが台板7のピン24に弾接係止される。ガイドローラ組立体20は捩り巻きばね18の力で図1,図2で時計回りに付勢される。捩り巻きばね18の一対の突出片18a,18bの自由状態の開き角度は図2に示すよりも大きく設定される。台板7は基板部13に沿って摺動自在である。
なお、図2の捩り巻きばね18はコイル部18cの短いものであるが、コイル部18cを長く形成してガイドローラ組立体20の付勢回動角度を増すことも可能である。この場合、プロテクタベース3の基板部13の外側に凹部(図示せず)を膨出形成し、凹部内にコイル部18cを収容する。また、捩り巻きばね18に代えて引張コイルばね等(図示せず)をプロテクタ2内にワイヤハーネス15の邪魔にならないように配置することも可能である。
図3〜図5の如く、一対のハーネスガイドローラ5,6の間にワイヤハーネス15が挿通され、プロテクタ2がスライドドア側に縦置き(垂直)に搭載され、ワイヤハーネス15の一方(上側)の部分15aがプロテクタ2の上側の開口14からスライドドア側に導出され、ワイヤハーネス15の他方(下側)の部分15bがプロテクタ2の下側の開口12から渡り空間を経て車両ボディ側のハーネス固定部19に配索され、ハーネス固定部19を経て車両ボディ側(電源側)のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。
ハーネス固定部19は回転クランプとも呼称され、ワイヤハーネス15を周方向回動自在に且つ長手方向不動に支持する。図3〜図5においてはプロテクタカバー4を鎖線で示し、プロテクタ内を見せている。
図3はスライドドア(図示しないスライド構造体)をプロテクタ2と共に車両前方に移動させた全閉状態であり、ガイドローラ組立体20は垂直に位置し、一方のハーネスガイドローラ5は真上に、他方のハーネスガイドローラ6は真下にそれぞれ対向して位置している。
ワイヤハーネス15は上側の開口(固定部)14から上側のハーネスガイドローラ5に沿って略U字状に屈曲しつつ両ガイドローラ5,6の間を通って下側の開口12の後端12b側からハーネス固定部19にかけて弛みなくほぼ真直に導出されている。この状態でワイヤハーネス15の長さが設定されている。ワイヤハーネス15は、複数本の絶縁被覆電線(図示せず)の外側を屈曲性の良好なコルゲートチューブや網状チューブ等で覆って構成することが好ましい。
図3のスライドドアの全閉状態からスライドドアをプロテクタ2と一体に後方に移動させて開くに伴って、ワイヤハーネス15が下側の開口12に沿って前方へ揺動しつつ、ハーネス固定部19との間(渡り空間)で垂れ下がろうとするが、図4の如くガイドローラ組立体20が弾性部材18(図2)の付勢力で時計回りに回動して、下側のハーネスガイドローラ6でワイヤハーネス15を持ち上げてプロテクタ内に引き込んで余長吸収する。図4はスライドドアの半開状態を示している。
図4でガイドローラ組立体20は軸部8を支点に前方に傾斜し、上側のガイドローラ5は前方に、下側のハーネスガイドローラ6は後方に位置している。ワイヤハーネス15は上側のハーネスガイドローラ5の前半側の周面に沿って略U字状に屈曲し、U字状の屈曲部は、上側のハーネス部分15aと半円状の屈曲部15cと中間側のハーネス部分15dとで成り、中間側のハーネス部分15dは上下のハーネスガイドローラ5,6の間を通って、下側のハーネスガイドローラ6の上側の周面に沿って下向きに屈曲して(屈曲部を符号15eで示す)下側のハーネス部分15bに続いている。
図4のスライドドアの半開状態からさらにスライドドアを後方に開くことで、ワイヤハーネス15がハーネス固定具19を支点に前方に引っ張られつつ、ガイドローラ組立体20が軸部8を支点に反時計回りに回動して、図5のスライドドアの全開状態となる。
図5において、ガイドローラ組立体20は軸部8を支点に後方に傾斜し、上側のハーネスガイドローラ5が後方に、下側のハーネスガイドローラ6が前方にそれぞれ位置している。ガイドローラ組立体20は弾性部材18(図2)で時計回りに付勢されており、ワイヤハーネス15は下側のハーネスガイドローラ6で後方に付勢され、下側のガイドローラ6の後側の周面に沿って略くの字状に屈曲しつつ弛みなく位置している(屈曲部を符号15fで示す)。
くの字状の屈曲部15fは両ハーネスガイドローラ5,6の間を経て上側のハーネス部分15aに続いている。上側のハーネス部分15aは上側の開口14から上側のハーネスガイドローラ5にかけて傾斜状ないし湾曲状に位置している。
図5のスライドドア全開状態からスライドドアをプロテクタと共に前方に移動して閉じる際には、上記とは逆の動作で図5〜図3の状態となる。
なお、上記実施形態においては、各ハーネスガイドローラ5,6を台板7に固定したが、各ハーネスガイドローラ5,6を台板7に回動自在に設けた場合は、図3〜図5におけるワイヤハーネス15と各ハーネスガイドローラ5,6との摺動摩擦抵抗が低減されて、ガイドローラ組立体20の回動が小さな力で一層スムーズに行われ、弾性部材18のばね力が小さく設定され、且つハーネス余長吸収が一層スムーズ且つ確実に行われる。
また、図4のスライドドアの半開時にガイドローラ組立体20を水平になる位に、あるいはそれ以上に、図4とは前後対称になる位に(ハーネスガイドローラ6が上側に、ハーネスガイドローラ5が下側に位置する程度に)弾性部材18で付勢すれば、ハーネス余長吸収長さを一層大きく設定することができる。
また、上記実施形態においては、図3のドア全閉時にワイヤハーネス長さを設定し、図5のドア全開時にハーネス余長を少し生じさせて、下側のハーネスガイドローラ6で付勢して余長吸収したが、図5のドア全開時にワイヤハーネス15をくの字に屈曲させずに真直にピンと張った状態としてワイヤハーネス長さを設定し、図3のドア全閉時にワイヤハーネス15が上側のハーネスガイドローラ5をばね付勢に抗して後方に回動させつつ(ガイドローラ組立体20は斜め後方に傾斜する)弛みなく張った状態とするようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、プロテクタ2を車両左側のスライドドアに配置し、プロテクタカバー4を車室寄りに配置した例で説明したが、例えば図1でプロテクタ2を表裏反転して配置し、プロテクタベース3を車室寄りに配置した場合には、図3のスライドドアの全閉が全開となり、図5のスライドドアの全開が全閉となる。ガイドローラ組立体20は図4のドア半開時に反時計回りにばね付勢されることになる。
また、上記実施形態においては、両ハーネスガイドローラ5,6に沿ってワイヤハーネス15を略S字状に屈曲させたが、ワイヤハーネス15を略逆S字状に屈曲させ、ガイドローラ組立体20を反時計回りに弾性付勢させ、プロテクタ2の前壁10側にハーネス導出用の狭い開口14を設け、図5のドア全閉時にガイドローラ組立体20を斜め前方に傾斜させた状態で、ワイヤハーネス15を上側のハーネスガイドローラ5の後半の周面から下側のハーネスガイドローラ6の前半の周面を経て後方へ導出させることも可能である。
また、上記実施形態においては、各ハーネスガイドローラ5,6の片側に一枚の台板7を配置したが、各ガイドローラ5,6の両側に一対の台板7を対向して配置し、各台板7の中央の孔部21をプロテクタベース3とプロテクタカバー4との各軸部8で安定に支持することも可能である。
また、上記実施形態において、台板7に孔部21ではなく軸部8を一体に設け、プロテクタベース3又はプロテクタカバー4に軸部8ではなく孔部21を設けることも可能である。また、上記実施形態においては、台板7の長手方向中央に孔部21を設けたが、台板7の長手方向中央から何れかのガイドローラ5,6に向けて偏心した位置に孔部21ないし軸部8を設けることも可能である。
また、上記実施形態においては、平板状の台板(連結板)7を用いて両ハーネスガイドローラ5,6を連結したが、平板状の台板7に代えて細帯状や棒状の連結帯(図示せず)を用いることも可能である。この連結帯には孔部21ではなく軸部8を設けることが強度上好ましい。
また、上記実施形態においては、一対のガイドローラ5,6を円形に形成したが、例えば両ガイドローラ5,6ないしは何れか一方のガイドローラを円形ではなく長円形に形成することも可能である。但し、ガイドローラが回転しないものである場合に限る。
また、ガイドローラ5,6が回転しないものである場合は、台板7ではなく何れか一方のガイドローラ5,6を捩り巻きばね18や引張コイルばね等(図示せず)で直接付勢することも可能である。
また、上記実施形態においては、プロテクタ2をスライドドアに縦置きに配置した例で説明したが、例えば、プロテクタ2を車両ボディ(固定構造体)に縦置きに配置したり、あるいはスライドドアや車両ボディに横置き(水平)に配置することも可能である。横置きに配置する場合、図4のドア半開時にワイヤハーネス15はプロテクタ内に上方向ではなく車両左又は右方向に引き込まれることになる。プロテクタ2を垂直や水平ではなく傾斜して配置することも可能である。
また、上記実施形態においては、自動車のスライドドアに適用した例を説明したが、自動車以外の車両のスライドドアや車両以外の製造装置や検査装置等のスライドドア等にも適用可能である。また、上記実施形態の構成は、給電装置としてのみならずワイヤハーネスの配索構造としても有効である。
上記実施形態によれば、二つのハーネスガイドローラ5,6を台板7で連結して軸部8を支点に一体的に同方向にばね付勢で回動させるようにしたことで、図4のスライドドアの半開時にプロテクタ内にワイヤハーネス15を略U字状ないし蛇行状に大きく引き込むことができる。ガイドローラ組立体20はプロテクタ内のスペースを有効に使って回動しつつワイヤハーネス15を屈曲した状態に引き込むから、従来のプロテクタのハーネス巻き付け部54(図6)に起因するデッドスペースが削減され、プロテクタ2の小型化すなわち給電装置1の小型化が可能となる。
また、従来の板ばね44(図6)の上向きの付勢ではなく、プロテクタ2の周方向にガイドローラ組立体20を回動させることによってハーネス余長を吸収するから、プロテクタ2が低背化される。
1 給電装置
2 プロテクタ
5,6 ハーネスガイドローラ(ハーネスガイド部材)
7 台板(連結部材)
8 軸部
12 開口
15 ワイヤハーネス
18 捩り巻きばね(弾性部材)
2 プロテクタ
5,6 ハーネスガイドローラ(ハーネスガイド部材)
7 台板(連結部材)
8 軸部
12 開口
15 ワイヤハーネス
18 捩り巻きばね(弾性部材)
Claims (3)
- ワイヤハーネスを収容しつつ長形の開口から揺動自在に導出させるプロテクタと、該プロテクタ内に軸部を支点に回動自在に設けられた連結部材と、該軸部の両側で該連結部材に設けられた一対のハーネスガイド部材と、該連結部材をハーネス引き込み方向に付勢する弾性部材とを備え、該ワイヤハーネスが該一対のハーネスガイド部材の間を通り、且つ該ハーネスガイド部材に沿って配索されたことを特徴とする給電装置。
- 前記一対のハーネスガイド部材が円形のハーネスガイドローラであることを特徴とする請求項1記載の給電装置。
- 前記一対のハーネスガイド部材が前記連結部材に回転自在に軸支されたことを特徴とする請求項1又は2記載の給電装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010172113A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | スライドドア用ワイヤハーネスの取付装置 |
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2007
- 2007-02-07 JP JP2007027711A patent/JP2008189226A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010172113A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | スライドドア用ワイヤハーネスの取付装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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