JP2010172113A - スライドドア用ワイヤハーネスの取付装置 - Google Patents

スライドドア用ワイヤハーネスの取付装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スライドドアの開閉作動の中間位置でのワイヤハーネスの垂れ下がりを防止する。
【解決手段】スライドドアに固定されたドア側ブラケットにワイヤハーネスを挿通するガイド部材の一端を回転自在に連結し、ガイド部材は直線ガイド部とS字ガイド部とからなり、S字ガイド部の下向き湾曲面と上向き湾曲面との境界位置の通路にワイヤハーネスを挿通するS字筒を回転自在に軸着し、ガイド部材の下向き湾曲面と対向する開口に露出するS字筒の先端に突起を設ける一方、ガイド部材の直線ガイド部の上面と接離するストッパー部をドア側ブラケットに突設すると共に、ストッパー部の先端にS字筒の突起と接離する押さえ突起を設け、開閉作動の中間位置で、S字筒の突起と押さえ突起とが係合して、S字筒の一端側を下方へ押圧し他端側を上方へ押し上げる構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明はスライドドア用ワイヤハーネスの取付装置に関し、詳しくは、スライドドアの開閉作動の中間位置でのワイヤハーネスの余長部の垂れ下がりを防止できるものである。
スライドドア側の電装品に常時給電するために、車体とスライドドアとの間にワイヤハーネスが渡り配索されている。この種の配索構造として、例えば、特開2004−25999号公報(特許文献1)には、図6に示すようなキャタピラ状のケーブルガイド3に挿通したワイヤハーネスW/Hを車体1とスライドドア2との間にS字状に渡り配索する構造が提案されている。
前記キャタピラ状のケーブルガイド3でワイヤハーネスW/Hを外装すると、ケーブルガイド3が高強度であるため、ドア開閉時におけるワイヤハーネスW/Hの垂れ下がりを防止することができる。しかし、ケーブルガイド3を用いてワイヤハーネスW/Hを車体1とスライドドア2との間に配索した場合、ケーブルガイド3で車体1とスライドドア2との間を最短距離ではなくS字状に接続する必要が生じ、製品コストが増大すると共にケーブルガイド3によってワイヤハーネスW/Hの渡り配索部分が小型化できないという問題がある。また、スライドドア2の開閉時には、スライドドア2は車体内側に傾きつつ車体前後方向にも傾斜しながら移動するため、スライドドア2の上下方向の動きにも対応できるように、支持装置5、6には上下方向に首振り可能な上下可動機構を設ける必要がある。このような機構の追加により構造がさらに複雑化してコストが増大する問題もある。
一方、本出願人は、特開2008−168726号公報(特許文献2)において、コルゲートチューブ7で外装され車体1とスライドドア2との間に渡り配索されるワイヤハーネスW/Hを、図7のように上方へ湾曲させながらスライドドア2の開閉作動に追従させることができるワイヤハーネスW/Hの支持装置を提案している。
具体的には、スライドドア2側に固定された固定部材(ドア側ブラケット)8の内部に、ワイヤハーネス貫通用の扇状の貫通穴8aを設け、該貫通穴8aの先端内面に設けた円弧状ガイド部(図示せず)に、コルゲートチューブで外装されたワイヤハーネスW/Hを挿通保持する屈曲ガイド用支持筒9を回転自在に嵌合させた構造としている。
前記構成によれば、スライドドア2の開閉作動時に、前記屈曲ガイド用支持筒9を円弧状に回転させ車体1とスライドドア2との間に渡り配索されるワイヤハーネスW/Hを上方へ湾曲可能とすることで、スライドドア2の上下方向の動きにも滑らかに追従させることが可能となる。したがって、ケーブルガイド3を用いる場合のような上下可動機構等を付加する必要がなく製品コストを低減できると共に、装置の小型化を図ることも可能である。しかし、スライドドアの開閉作動の中間位置では、ドア側ブラケットと車体側ブラケットとの距離が縮まることでワイヤハーネスに余長が生じ、該余長部が垂れ下がりやすいという問題がある。
特開2004−25999号公報 特開2008−168726号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、低コストかつシンプルな構造で、スライドドアの開閉作動の中間位置でのワイヤハーネスの余長部の垂れ下がりを防止できることを課題としている。
車体とスライドドアとの間に架け渡されるワイヤハーネスの配索構造であって、
前記スライドドアに固定されたドア側ブラケットに、ワイヤハーネスを挿通する筒状のガイド部材の一端を回転自在に連結し、
前記ガイド部材は、前記ドア側ブラケットに一端が連結されると共にワイヤハーネスを直線状に挿通する直線ガイド部と、該直線ガイド部の他端に連続する下向き湾曲面および該下向き湾曲面に連続する上向き湾曲面とを有するS字ガイド部とからなり、
該S字ガイド部の下向き湾曲面と上向き湾曲面との境界位置の通路に、前記ワイヤハーネスを挿通するS字筒を回転自在に軸着して配置し、かつ、
前記ガイド部材は、前記下向き湾曲面と対向する上面側は開口とすると共に、該開口に露出する前記S字筒の先端に突起を設ける一方、
前記ドア側ブラケットに、前記ガイド部材の直線ガイド部の上面と接離するストッパー部を突設すると共に、該ストッパー部の先端に前記S字筒の先端の突起と接離する押さえ突起を設け、
前記スライドドアの開閉作動に追従するワイヤハーネスの作動に応じて前記S字筒を回転させ、開閉作動の中間位置で前記S字筒の一端の突起と前記ドア側ブラケットの押さえ突起とが係合して、該S字筒の一端側を下方へ押圧して他端側を上方へ押し上げ、該他端側を前記上向き湾曲面に当接させる構成としていることを特徴とするスライドドア用ワイヤハーネスの取付装置を提供している。
前記構成によれば、スライドドア全開位置と全閉位置の中間位置では、ワイヤハーネスに作用していた引張力が弱まり、ドア側ブラケットに一端が軸着され下向きに押し下げられていたガイド部材が上向きに回転して、該ガイド部材一端側の直線ガイド部の上面が前記ドア側ブラケットに突設されたストッパー部に当接する。この当接と共に、前記ストッパー部先端の押さえ突起が前記ガイド部材に軸着したS字筒先端の突起に係合して下方に押圧することで、前記S字筒の一端側(直線ガイド部側)が下方に押し下げられると共に、他端側(ワイヤハーネス引き出し側)が上方に押し上げられる。よって、前記S字筒に挿通されるワイヤハーネスもワイヤハーネス引き出し側に向けて押し上げられるため、中間位置において従来生じやすかったワイヤハーネス余長部の垂れ下がりを防止することができる。特に、本発明においては、前記突起を先端に設けたS字筒、前記押さえ突起を先端に設けたストッパー部を前記ガイド部材、ドア側ブラケットにそれぞれ設けるだけでよいため、低コストかつシンプルな構造でワイヤハーネスの垂れ下がり防止が実現できる。
また、前記のように、下向き湾曲面に上向き湾曲面を連続させたS字ガイド部を前記ガイド部材の直線ガイド部に連続して設けることにより、一端側が下方に押し下げられ他端側が押し上げられたS字筒および該S字筒に挿通されるワイヤハーネスを前記上向き湾曲面および下向き湾曲面に当接させて該S字筒に挿通されるワイヤハーネスを安定保持することができる。
前記S字筒の形状としては、例えば、ワイヤハーネスの外周全体を取り囲んで挿通する筒状の中間部と、その一端側に連続する上側円弧状部分を上方に湾曲させ、その先端に前記突起を設けた上向き湾曲部と、前記中間部の他端側に連続する下側円弧状部分を下方に湾曲させた下向き湾曲部とから構成することが好ましい。また、前記中間部の一端側の外側面に支軸をそれぞれ突設すると共に、該S字ガイド部の下向き湾曲面と上向き湾曲面との境界位置の通路の内側面に前記支軸を回転自在に内嵌する軸受部を設けることが好ましい。
前記ドア側ブラケットに突設するストッパー部としては、ワイヤハーネスに引張力が作用しなくなる開閉作動の中間位置で、前記ガイド部材の直線ガイド部上面が当接し該ストッパー部先端の押さえ突起がS字筒先端の突起を下向きに押圧するように、前記ドア側ブラケットの軸受部の上端付近から直線ガイド部側へ水平に突設されることが好ましい。
前記S字筒は円弧状の上面を有する形状とする一方、前記ドア側ブラケットのストッパー部先端に設ける押さえ突起はV形状に窪んだ下面を有する形状としていることが好ましい。
前記のように、ストッパー部先端に設ける押さえ突起の下面をV形状に窪んだ形状とすることにより、該押さえ突起の外端側のエッジで前記S字筒先端の突起を内方に誘い込みながら、V形状の窪みの内側の斜面部で前記突起の円弧状上面をしっかりと下方に押圧することができる。しかし、前記ストッパー部の押さえ突起がS字筒先端の突起を下方に押圧できれば、上記形状に限定されるものではない。
前記ワイヤハーネスには樹脂成形品のコルゲートチューブを外装していることが好ましい。コルゲートチューブは、ポリプロピレン、ナイロン等からなり、環状の山部と谷部とを軸線方向に交互に設けた形状としている。該コルゲートチューブは、所要方向に容易に屈曲させることができ、ドア開閉時に屈曲作動するワイヤハーネスの外装材として適したものとなり、特に外装材として小型化できると共に安価である利点を有する。
前記ガイド部材と前記ドア側ブラケットとの間に捩りコイルバネを介設し、前記ガイド部材および前記ドア側ブラケットで保持されたワイヤハーネスを上方に付勢していることが好ましい。
前記のように、ガイド部材とドア側ブラケットとの間に捩りコイルバネを介設し、前記ガイドケースおよび前記ドア側ブラケットで保持されたワイヤハーネスを上方に付勢することにより、ワイヤハーネスの垂れ下がりを防止すると共に、乗員による踏み付け等、上方からの荷重が負荷されるとワイヤハーネスの渡り部を下方へ延伸させて荷重を吸収し、ワイヤハーネスの損傷を防止することができる。即ち、前記構成によれば、渡り配索されるワイヤハーネスの上下方向の作動自由度を一層高めることができる。
前記ドア側ブラケットを左右一対とし、その間に前記ガイド部材の直線ガイド部の端部を回転自在に挟持させることが好ましい。具体的には、前記ガイド部材の直線ガイド部端部の左右外面に設けた軸部を、左右一対のドア側ブラケット内部に設けた軸受部に回転自在に支承させた状態で、ドア側ブラケットをスライドドアに固定していることが好ましい。なお、ガイド部材の軸部は所要角度範囲(例えば90〜120度)で回転できるようにすると共に、捩りコイルバネは一端を前記ガイド部材の軸部に係止し、他端を一方のドア側ブラケットの軸受部の周縁に設けたバネ係止部に係止して張架していることが好ましい。
前記S字筒の先端に設けた突起の一側面に凸部を設けると共に、前記ドア側ブラケットの前記凸部に対向する面に、前記凸部を嵌合させスライドドアの開閉作動における前記突起の動きをガイドする溝部を設けていることが好ましい。
前記のように、S字筒先端の突起の動きをガイドする溝部をドア側ブラケットに設けておくことにより、前記S字筒の回転を滑らかに行わせることができる。かつ、S字筒先端の突起を確実に前記押さえ突起の下部に導くことができるため、スライドドアの開閉作動の中間位置でのワイヤハーネスの垂れ下がりをより効果的に防止することができる。
前述したように、本発明によれば、スライドドア全開位置と全閉位置の中間位置では、ワイヤハーネスに作用していた引張力が弱まり、下向きに押し下げられていたガイド部材が上向きに回転して、該ガイド部材の直線ガイド部の上面が前記ストッパー部に当接すると共に、該ストッパー部先端の押さえ突起が前記ガイド部材に軸着したS字筒先端の突起に係合して下方に押圧する。よって、前記S字筒の一端側(直線ガイド部側)が下方に押し下げられ、他端側(ワイヤハーネス引き出し側)が上方に押し上げられ、該S字筒に挿通されるワイヤハーネスもワイヤハーネス引き出し側に向けて押し上げられるため、中間位置において従来生じやすかったワイヤハーネス余長部の垂れ下がりを防止することができる。特に、前記突起を先端に設けたS字筒および前記押さえ突起を先端に設けたストッパー部を、前記ガイド部材のS字ガイド部およびドア側ブラケットにそれぞれ設けるだけでよいため、低コストかつシンプルな構造でワイヤハーネスの垂れ下がり防止が実現できる。
第1実施形態におけるワイヤハーネスの配索構造を示す図である。 ガイド部材を軸着したドア側ブラケットの分解斜視図である。 ガイド部材を軸着したドア側ブラケットの断面図である。 S字筒の概略斜視図である。 第2実施形態におけるガイド部材を軸着したドア側ブラケットの断面図である。 従来例を示す図である。 従来例を示す図である。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4に本発明の第1実施形態を示す。
本実施形態では、車体1とスライドドア2との間に架け渡されるワイヤハーネスW/Hとして複数の丸電線(芯線を絶縁被覆した電線)を集束した電線群を用いている。なお、複数のフラットハーネスの積層体からワイヤハーネスW/Hを構成してもよい。
図1に示すように、車体1とスライドドア2に車体側ブラケット10、ドア側ブラケット11をそれぞれ取り付け、ドア側ブラケット11には、ワイヤハーネスW/Hを貫通保持してガイドするガイド部材12を所要角度範囲内(本実施形態では120度)で回転自在に軸着し、かつ該軸着部分に捩りコイルバネ13を取り付けている。
スライドドア2内部に配索するワイヤハーネスW/Hをドア側ブラケット11およびガイド部材12の内部を通して引き出し、引き出したワイヤハーネスW/Hを車体1側に架け渡し、車体側ブラケット10に通して車体1内部へと配索している。なお、車体1とスライドドア2との間に渡り配索するワイヤハーネスW/Hにはポリプロピレン製のコルゲートチューブ14を外装している。
ドア側ブラケット11は、図2に示すように左右部材20、21からなり、左右部材20、21の間にガイド部材12の一端を回転自在に挟持させてスライドドア2に固定している。
スライドドア2にドア側ブラケット11をボルト固定するために、ドア側ブラケット11の左側部材20の隅部にドア固定穴20a、20bを設けていると共に、右側部材21の対応位置にもドア固定穴20a、20bに連通するドア固定穴21a、21bを設けている。また、左側部材20の上端から中央部へと断面凹形状としたワイヤハーネス挿通枠部20cを突設してワイヤハーネス挿通部11aを形成し、該ワイヤハーネス挿通枠部20cの下端には、ガイド部材12の支軸30aを回転自在に内嵌する円弧状の軸受部20dを設けている。該軸受部20dにはガイド部材12の支軸30aを120度の範囲で回転を規制する回転止め部20eを設けていると共に、軸受部20dとガイド部材12の支軸30aとの間に介在させる捩りコイルバネ13の一端13bを係止するバネ係止部20fを軸受部20dに連通させて設けている。また、ドア側ブラケット11を形成する左側部材20の軸受部20dの上端付近からストッパー部11bを水平に突出させ、ストッパー部11bの先端にはV形状に窪んだ下面を有する押さえ突起11b−1を設けている。
一方、ドア側ブラケット11を形成する右側部材21には、ワイヤハーネス挿通部11aの側面開口を閉鎖する蓋部21cを設けていると共に、蓋部21cの下端には、ガイド部材12の支軸31aを回転自在に内嵌する軸受部21dを設けている。
ガイド部材12は略対称形状の左右部材30、31から形成している。ガイド部材12を形成する左側部材30の一端側の外側面には、前記ドア側ブラケット11の左側部材20に形成した軸受部20dに支承される筒状の支軸30aを突設していると共に、ガイド部材12を形成する右側部材31の一端側の外側面にも、前記ドア側ブラケット11の右側部材21に形成した軸受部21dに支承される筒状の支軸31aを突設している。
ガイド部材12の左側部材30の支軸30aを右側部材の支軸31aより長寸とし、支軸30aの外周に捩りコイルバネ13を巻き付けている。捩りコイルバネ13の一端の内周から突出させた係止部13aを支軸30aに設けた係止穴(図示せず)に係止する一方、捩りコイルバネ13の他端の外周から突出させた係止部13bをドア側ブラケット11のバネ係止部20fに係止して捩りコイルバネ13を張架している。
左右部材30、31からなるガイド部材12は、ドア側ブラケット11のワイヤハーネス挿通部11aに一端が連続し水平方向に延在する直線ガイド部12aと、該直線ガイド部12aの他端に連続し、下向き湾曲面12b−1および該下向き湾曲面12b−1に連続する上向き湾曲面12b−2とを有するS字ガイド部12bからなる。前記直線ガイド部12aの内面には、ワイヤハーネスW/Hに外装するコルゲートチューブ14の一端の山谷に嵌合する凹凸部12cを設けており、ドア側ブラケット11のワイヤハーネス挿通部11aからガイド部材12の直線ガイド部12aに引き込まれたワイヤハーネスW/Hはコルゲートチューブ14で外装されてS字ガイド部12b先端のワイヤハーネス引出口12dから引き出されるようにしている。
また、S字ガイド部12bの下向き湾曲面12b−1と上向き湾曲面12b−2との境界位置の通路12b−3に、ワイヤハーネスW/Hを挿通するS字筒15を回転自在に軸着している。S字筒15は、図4に示すように、ワイヤハーネスW/Hの外周全体を取り囲んで挿通する筒状の中間部15aと、中間部15aの一端側に連続する上側円弧状部分を上方に湾曲させその先端に突起15b−1を設けた上向き湾曲部15bと、前記中間部15aの他端側に連続する下側円弧状部分を下方に湾曲させた下向き湾曲部15cとから構成している。前記突起15b−1は円弧状上面を有する形状とし、S字ガイド部12bの下向き湾曲面12b−1の上面側に設けた開口12eから前記突起15b−1を露出させている。また、S字筒15の中間部15aの一端側外側面に支軸15dを突設すると共に、該S字ガイド部12bの下向き湾曲面12b−1と上向き湾曲面12b−2との境界位置の通路12b−3の内側面に前記支軸15dを回転自在に内嵌する軸受部(図示せず)をそれぞれ設けている。
一方、スライドドア2と車体1との間を架け渡されたワイヤハーネスW/Hの他端を車体側ブラケット10のワイヤハーネス挿通部(図示せず)に挿通し、車体側ブラケット10上面側のワイヤハーネス引出口10aからワイヤハーネスW/Hを引き出して車体1内部に配索している。前記ワイヤハーネス挿通部を囲む内周面には、ワイヤハーネスW/Hに外装するコルゲートチューブ14の他端の山谷に嵌合する凹凸部(図示せず)を設けている。
図1は、本実施形態において車体1とスライドドア2との間に架け渡されるワイヤハーネスW/Hの配索構造を示しており、図1のP1はスライドドア全閉位置、P3はスライドドア全開位置、P2はその中間位置における配索状態を示している。
スライドドア全閉時(P1)には、ワイヤハーネスW/Hの渡り部に作用する引張力によって、ガイド部材12が若干角度(5〜20度)下向きに押し下げられ、ガイド部材12に軸着されるS字筒15も同様に押し下げられた状態で保持される。
スライドドア2の開作動が開始されると、ワイヤハーネスW/Hに作用していた引張力が弱まり、ガイド部材12とドア側ブラケット11との間に介在させた捩りコイルバネ13のバネ反力によりガイド部材12が上向きに回転する。ワイヤハーネスW/Hに作用する引張力がゼロとなる中間位置(P2)では、上向きに回転したガイド部材12の直線ガイド部12aの上面がストッパー部11bに当接すると共に、ストッパー部11b先端の押さえ突起11b−1がS字筒15先端の突起15b−1に係合して下方に押圧する。これにより、S字筒15の一端側(直線ガイド部側)が下方に押し下げられると共に、他端側(ワイヤハーネス引き出し側)が上方に押し上げられ、他端側が回転ガイド部12bの上向き湾曲面12b−2に当接する。よって、S字筒15に挿通されるワイヤハーネスW/Hもワイヤハーネス引き出し側に向かって押し上げられるため、中間位置(P2)におけるワイヤハーネスW/H余長部の垂れ下がりを防止することができる。
スライドドア2が全開位置(P3)に近づくにつれ、ワイヤハーネスW/Hの渡り部に作用する引張力は再び増大し、ガイド部材12およびS字筒15に反時計回りの力が作用して下向きに回転し、反時計回りに90度回転したところで停止する[全開位置(P3)]。スライドドア2の閉作動時においても、開作動時と同様、中間位置(P2)において押さえ突起11b−1が突起15b−1を押圧することでS字筒15が回転してワイヤハーネスW/Hを押し上げるため、ワイヤハーネスW/H余長部の垂れ下がりを防止することができる。
また、ガイド部材12とドア側ブラケット11との間に捩りコイルバネ13を介設し、ガイド部材12およびドア側ブラケット11で保持されたワイヤハーネスW/Hを上方に付勢することにより、乗員による踏み付け等、上方からの荷重が負荷されるとワイヤハーネスW/Hの渡り部を下方へ延伸させて荷重を吸収し、ワイヤハーネスW/Hの損傷を防止することができる。
図5に第2実施形態を示す。
第2実施形態では、ドア側ブラケット11を形成する左右部材20、21の基部20A、21Aを第1実施形態より大きく形成すると共に、ドア側ブラケット11の左側部材20の基部20AにS字筒15先端の突起15b−1を対向させている。突起15b−1の基部20Aに対向する側面に凸部(図示せず)を設けると共に、左側部材20の基部20Aに、前記凸部を嵌合させスライドドア2の開閉作動における前記突起15b−1の動きをガイドする溝部20gを設けている。その他は第1実施形態と同様としている。
前記のように、S字筒15先端の突起15b−1の動きをガイドする溝部20gをドア側ブラケット11に設けておくことにより、S字筒15の回転を滑らかに行わせることができる。かつ、S字筒15先端の突起15b−1を確実にストッパー部11b先端の押さえ突起11b−1の下部に導くことができるため、スライドドア2の開閉作動の中間位置(P2)でのワイヤハーネスW/Hの垂れ下がりをより効果的に防止することができる。
1 車体
2 スライドドア
10 車体側ブラケット
10a ワイヤハーネス引出口
11 ドア側ブラケット
11a ワイヤハーネス挿通部
11b ストッパー部
11b−1 押さえ突起
20、21 ドア側ブラケットの左右部材
20A、21A 基部
20a、20b、21a、21b ドア固定穴
20c ワイヤハーネス挿通枠部
21c 蓋部
20d、21d 軸受部
20e 回転止め部
20f バネ係止部
20g 溝部
12 ガイド部材
12a 直線ガイド部
12b S字ガイド部
12b−1 下向き湾曲面
12b−2 上向き湾曲面
12b−3 境界位置の通路
12c 凹凸部
12d ワイヤハーネス引出口
12e 開口
30、31 ガイドケースの左右部材
30a、31a 支軸
13 捩りコイルバネ
13a、13b 係止部
14 コルゲートチューブ
15 S字筒
15a 中間部
15b 上向き湾曲部
15b−1 突起
15c 下向き湾曲部
15d 支軸
P1 スライドドア全閉位置
P2 中間位置
P3 スライドドア全開位置

Claims (5)

  1. 車体とスライドドアとの間に架け渡されるワイヤハーネスの配索構造であって、
    前記スライドドアに固定されたドア側ブラケットに、ワイヤハーネスを挿通する筒状のガイド部材の一端を回転自在に連結し、
    前記ガイド部材は、前記ドア側ブラケットに一端が連結されると共にワイヤハーネスを直線状に挿通する直線ガイド部と、該直線ガイド部の他端に連続する下向き湾曲面および該下向き湾曲面に連続する上向き湾曲面とを有するS字ガイド部とからなり、
    該S字ガイド部の下向き湾曲面と上向き湾曲面との境界位置の通路に、前記ワイヤハーネスを挿通するS字筒を回転自在に軸着して配置し、かつ、
    前記ガイド部材は、前記下向き湾曲面と対向する上面側は開口とすると共に、該開口に露出する前記S字筒の先端に突起を設ける一方、
    前記ドア側ブラケットに、前記ガイド部材の直線ガイド部の上面と接離するストッパー部を突設すると共に、該ストッパー部の先端に前記S字筒の先端の突起と接離する押さえ突起を設け、
    前記スライドドアの開閉作動に追従するワイヤハーネスの作動に応じて前記S字筒を回転させ、開閉作動の中間位置で、前記S字筒の一端の突起と前記ドア側ブラケットの押さえ突起とが係合して、該S字筒の一端側を下方へ押圧して他端側を上方へ押し上げ、該他端側を前記上向き湾曲面に当接させる構成としていることを特徴とするスライドドア用ワイヤハーネスの取付装置。
  2. 前記S字筒の突起は円弧状の上面を有する形状とする一方、前記ドア側ブラケットの押さえ突起はV形状に窪んだ下面を有する形状としている請求項1に記載のスライドドア用ワイヤハーネスの取付装置。
  3. 前記ワイヤハーネスには樹脂成形品のコルゲートチューブを外装している請求項1に記載のスライドドア用ワイヤハーネスの取付装置。
  4. 前記ガイド部材と前記ドア側ブラケットとの間に捩りコイルバネを介設し、前記ガイド部材および前記ドア側ブラケットで保持されたワイヤハーネスを上方に付勢している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライドドア用ワイヤハーネスの取付装置。
  5. 前記S字筒の先端に設けた突起の一側面に凸部を設けると共に、前記ドア側ブラケットの前記凸部に対向する面に、前記凸部を嵌合させスライドドアの開閉作動における前記突起の動きをガイドする溝部を設けている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスライドドア用ワイヤハーネスの取付装置。
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