JP2008188889A - 容量性負荷の駆動回路及び画像形成装置 - Google Patents

容量性負荷の駆動回路及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な制御を行なうことなく、吐出される液滴の滴量を調整することができる圧電素子の駆動回路、液滴吐出装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】充電電圧の電圧レベルに応じた滴量の液滴を吐出口から吐出させる圧電素子30に接続された、充電電圧を圧電素子30に印加するための第1配線がソースに接続されると共に、圧電素子30の駆動用の電源から供給される直流電圧が通電される電源線がドレインに接続され、且つソースを介した圧電素子30に対する充電電圧の電圧レベルを制御するための充電制御信号線がゲートに接続されたNチャネルMOS FET76Aを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、容量性負荷の駆動回路及び画像形成装置に関する。
従来、記録媒体に対して吐出口からインク液を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタ等の画像形成装置が知られている。
この種の画像形成装置では、駆動回路から、例えば、容量性負荷であるピエゾ素子等の圧電素子に対して電圧を印加し、圧電素子を充電させることにより圧電素子を変形させてインク液が充填される圧力発生室に体積変化を発生させることによって、当該圧力発生室に空間的に接続された吐出口からインク滴を吐出させている。
ところで、この種の画像形成装置では、駆動回路に内蔵された抵抗器のばらつきや、圧電素子の静電容量のばらつきなどにより、吐出口から吐出される液滴の滴量にばらつきが発生する場合がある。
そこで、当該滴量のばらつきを抑えるための技術として、特許文献1には、圧電素子に印加される駆動パルスのパルス幅を変化させることによって、吐出口から吐出される液滴の滴量を調整する技術が開示されている。
また、特許文献2には、圧電素子への電圧の印加時間を変化させて圧電素子に充電される充電電圧の電圧レベルを調整することにより、吐出口から吐出される液滴の滴量を調整する技術が開示されている。
特開2005−238847号公報 特開2002−127412号公報
本発明は、複雑な制御を行なうことなく、吐出される液滴の滴量を調整することができる容量性負荷の駆動回路及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明の容量性負荷の駆動回路は、充電電圧の電圧レベルに応じた滴量の液滴を吐出口から吐出させる容量性負荷に接続された、前記充電電圧を前記容量性負荷に印加するための第1配線がソースに接続されると共に、前記容量性負荷の駆動用の電源から供給される直流電圧が通電される電源線がドレインに接続され、且つ前記ソースを介した前記容量性負荷に対する充電電圧の電圧レベルを制御するための充電制御信号線がゲートに接続されたN型電界効果トランジスタを備えている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記充電制御信号線を介して前記N型電界効果トランジスタのゲートに印加される電圧の電圧レベルを、前記直流電圧の電圧レベル以下で、かつ各々電圧レベルの異なる複数の電圧から選択する第1選択手段をさらに備えるものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1配線と並列に前記容量性負荷に接続された第2配線がソースに接続されると共に、電圧レベルが接地レベルとされた接地配線がドレインに接続され、且つ当該ドレインを介して前記容量性負荷の充電電圧を前記接地配線により放電させて低下させる際の当該充電電圧の電圧レベルを制御するための放電制御信号線がゲートに接続されたP型電界効果トランジスタをさらに備えるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に項記載の発明において、前記放電制御信号線を介して前記P型電界効果トランジスタのゲートに印加される電圧の電圧レベルを、前記直流電圧の電圧レベル以下で、かつ各々電圧レベルの異なる複数の電圧から選択する第2選択手段をさらに備えるものである。
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項4に項記載の発明において、前記吐出口から吐出させる液滴の滴量に応じてパルス幅が異なり、ハイレベルが前記第1選択手段により選択された電圧レベルとされたパルスを含んだ充電制御信号を前記充電制御信号線に供給する共に、前記充電制御信号に供給されるパルスの波形が反転された波形であり、ローレベルが前記第2選択手段により選択された電圧レベルとされたパルスを含んだ放電制御信号を前記放電制御信号線に供給する供給手段をさらに備えるものである。
一方、請求項6に記載の発明の画像形成装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の容量性負荷の駆動回路と、有色のインク液による液滴が吐出される吐出口に対応して設けられ、前記容量性負荷の駆動回路による充電電圧の電圧レベルに応じた滴量の前記液滴を前記吐出口から吐出させて記録媒体に画像を形成する容量性負荷と、を備えるものである。
請求項1に記載の発明によれば、充電制御信号線を介してゲートに印加される電圧の電圧レベルを制御することによりソースを介して容量性負荷に充電される充電電圧の電圧レベルを制御することができるため、本構成を有していない場合に比較して、複雑な制御を行なうことなく吐出される液滴の滴量を調整することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項2に記載の発明によれば、容量性負荷に充電される充電電圧の電圧レベルを複数の電圧レベルに制御することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、容量性負荷を充電、放電させる際の充電電圧の電圧レベルを細かく制御することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項4に記載の発明によれば、放電する際の容量性負荷の充電電圧の電圧レベルを複数の電圧レベルに制御することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、様々な駆動波形が得られる、という優れた効果を有する。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、複雑な制御を行なうことなく吐出される液滴の滴量を調整することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下では、本発明をインクジェットプリンタ(画像形成装置)に適用した場合について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」という。)10の要部構成を示す図であり、ここでは記録用紙の搬送系を除き、主としてインクジェット記録ヘッド周辺部の構成を示している。
同図に示すように、本実施の形態に係るプリンタ10は、プリンタ10全体の動作を司るコントローラ12と、供給された印刷データに基づいてインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッド14と、を備えている。また、インクジェット記録ヘッド14は、各々個別に設けられた圧電素子(ピエゾ素子)30の変形によってインク滴を吐出する複数のイジェクタ32が2次元配置されて構成された複数のイジェクタ群34と、イジェクタ群34の各々に対応して設けられた駆動IC(Integrated Circuit)16と、を備えている。
なお、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド14は、記録用紙の幅にほぼ等しい幅を有する長尺状のものとされている。すなわち、本プリンタ10は、当該インクジェット記録ヘッド14を固定したまま記録用紙のみを搬送しながら各イジェクタ32からインク滴を吐出することにより、記録用紙の全幅を一括して記録を行うインクジェットプリンタとして構成されている。
また、本実施の形態に係るイジェクタ32は、有色のインク液が充填される圧力発生室と、当該圧力発生室に空間的に接続され、インクを吐出可能な吐出口と、前記圧力発生室の壁面の一部を構成し、振動することによって前記圧力発生室を膨張又は収縮させる振動板、及び記録すべき画像を示す画像データに応じて印加された電圧によって変形することにより前記振動板を振動させる圧電素子30を備えたアクチュエータと、を含んで構成されている。
コントローラ12は、インクジェット記録ヘッド14に設けられた全ての駆動IC16と各々共通の第1クロック信号線、ラッチ信号線、第1波形信号線、第2波形信号線、第3波形信号線、及び第2クロック信号線により接続されている。また、コントローラ12は、各駆動IC16とデータ信号線により個別に接続されている。
各駆動IC16の作動の制御は、第1クロック信号線を介して供給される第1クロック信号、データ信号線を介して供給される印刷データ、制御データ、波高値データ、ラッチ信号線を介して供給されるラッチ信号、第1波形信号線を介して供給される波形信号A、第2波形信号線を介して供給される波形信号B、第3波形信号線を介して供給される波形信号C、及び第2クロック信号線を介して供給される第2クロック信号等が用いられてコントローラ12によって行われる。
また、駆動IC16には複数(ここでは3個)の波高値セット端子17が設けられており、各波高値セット端子17には、各々電圧レベルの異なる複数の電力が供給されている。本実施の形態に係る駆動IC16では、3個の波高値セット端子17に対して、不図示の3個の電源から第1波高値電圧レベル(本実施の形態では、18V)の電力、第2波高値電圧レベル(本実施の形態では、20V)の電力、及び第3波高値電圧レベル(本実施の形態では、22V)の電力がそれぞれ供給されている。
コントローラ12は、パーソナル・コンピュータ等の外部装置から印刷すべき画像を示す画像データが入力されると、当該画像データに基づき、インクジェット記録ヘッド14に設けられた各イジェクタ32から吐出させる液滴の滴量を示す印刷データを出力するものとされている。
また、コントローラ12は、駆動IC16に内蔵された抵抗器のばらつきや圧電素子30の静電容量のばらつきなどによる各イジェクタ32から吐出される液滴の滴量のばらつきを補正するための補正データを予め記憶しており、当該補正データに基づいて波高値データ及び制御データを出力するものとされている。
図2には、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド14の概略構成を示す平面図が示されている。
同図に示されるように、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド14は、複数のイジェクタ32が2次元配置されて構成されたイジェクタ群34A1、34B1、34A2、34B2・・・の各々を単位構造として、複数の単位構造が、所定の一方向(インクジェット記録ヘッド14の長手方向(長尺方向))に対して、隣接する単位構造に配置されているイジェクタ群の端部の一部領域が互いに重なり合うように配置されている。
そして、各イジェクタ群34A1、34B1、34A2、34B2・・・には、駆動IC16A1、16B1、16A2、16B2・・・が1対1で個別に設けられており、イジェクタ群と、対応する駆動ICとの間は、各々接続配線18によって電気的に接続されている。なお、以下では、特定のものを示したい場合を除き、イジェクタ群34A1、34B1、34A2、34B2・・・を「イジェクタ群34」と略して表記する場合がある。また、以下では、特定のものを示したい場合を除き、駆動IC16A1、16B1、16A2、16B2・・・を「駆動IC16」と略して表記する場合がある。
本実施の形態に係るイジェクタ群34は、配置領域の形状が、上底と下底とを結ぶ2つの斜辺の角度が互いに異なる台形形状とされている。各イジェクタ群34の上記配置領域には、記録用紙の搬送方向に対する直交方向に対して複数のイジェクタ32が所定間隔毎に配列されたイジェクタ列が、複数の並列かつ、各イジェクタ列のイジェクタ32が他のイジェクタ列のイジェクタ32と搬送方向に対して重ならにように設けられている。
そして、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド14では、一対のイジェクタ群34が、各々の上底同士がインクジェット記録ヘッド14の長手方向中心線に向かって互いに対向するように配設されると共に、各々に対応する駆動IC16も一体的に配設されることにより、単体部品としてヘッドユニット15を構成している。そして、インクジェット記録ヘッド14は、複数の当該ヘッドユニット15が長手方向に配列された状態で構成されている。
一方、図3には、本実施の形態に係る駆動IC16の構成が示されている。
同図に示すように、本実施の形態に係る駆動IC16は、デコーダ40と、データシフトレジスタ42と、ラッチセレクタ44と、第1ラッチ回路46と、第2ラッチ回路48と、レベルシフタ50と、波高値セレクタ(第1選択手段)52と、第1波形シフトレジスタ54と、第2波形シフトレジスタ56と、第3波形シフトレジスタ58と、波形セレクタ60と、レベルシフタ62と、駆動波形生成回路70と、を備えている。
なお、本実施の形態に係る駆動IC16では、デコーダ40及びデータシフトレジスタ42は、駆動IC16毎に設けられている。また、ラッチセレクタ44、第1ラッチ回路46、第2ラッチ回路48、レベルシフタ50、波高値セレクタ52、波形セレクタ60、レベルシフタ62及び駆動波形生成回路70は、それぞれイジェクタ32毎に設けられている。さらに、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58は、各イジェクタ群34のイジェクタ列毎に設けられている。
デコーダ40には、第1クロック信号線、データ信号線及びラッチ信号線が接続されている。また、第1波形シフトレジスタ54には、第1波形信号線が接続され、第2波形シフトレジスタ56には、第2波形信号線が接続され、第3波形シフトレジスタ58には、第3波形信号線が接続されている。さらに、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58には、第2クロック信号線が並列に接続されている。
従って、コントローラ12から出力された第1クロック信号、印刷データ、制御データ、波高値データ、及びラッチ信号はデコーダ40に入力される。また、コントローラ12から出力された波形信号Aは第1波形シフトレジスタ54に入力され、コントローラ12から出力された波形信号Bは第2波形シフトレジスタ56に入力され、コントローラ12から出力された波形信号Cは第3波形シフトレジスタ58に入力される。さらに、コントローラ12から出力された第2クロック信号は第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58にそれぞれ入力される。
なお、上記制御データは、ラッチセレクタ44によるデータの出力先を第1ラッチ回路46とするか、第2ラッチ回路48とするかを指定するデータであり、本実施の形態では、例えば、「0」がデータの出力先を第1ラッチ回路46と指定することを示し、「1」がデータの出力先を第2ラッチ回路48と指定することを示す1ビットのデータを適用している。
また、上記波高値データは、第1波高値電圧レベル、第2波高値電圧レベル、及び第3波高値電圧レベルのうち使用する波高値電圧レベルを指定するデータであり、本実施の形態では、例えば、「001」が使用する波高値電圧レベルとして第1波高値電圧レベルを適用することを示し、「010」が使用する波高値電圧レベルとして第2波高値電圧レベルを適用することを示し、「100」が使用する波高値電圧レベルとして第3波高値電圧レベルを適用することを示す3ビットのシリアルデータを適用している。
さらに、上記印刷データは、波形信号A、波形信号B、及び波形信号Cのうち液滴を吐出させるために使用する波形信号を指定するデータであり、本実施の形態では、例えば、「001」が使用する波形信号として波形信号Aを適用することを示し、「010」が使用する波形信号として波形信号Bを適用することを示し、「100」が使用する波形信号として波形信号Cを適用することを示す3ビットのシリアルデータを適用している。
本実施の形態では、以上のような制御データ、波高値データ、及び印刷データが、対応するイジェクタ群34に含まれるイジェクタ32の数だけ連続してデコーダ40に入力される。
一方、本実施の形態に係るコントローラ12は、ラッチ信号線にラッチ信号として電圧レベルがハイ(High)レベル(H)及びロー(Low)レベル(L)の信号を選択的に出力するものとされている。コントローラ12は、ラッチ信号をハイレベルとした状態で、第1クロック信号線に第1クロック信号を出力すると共に、当該第1クロック信号に同期させてデータ信号線に制御データをシリアルに出力し、ラッチ信号をローレベルとした状態で、第1クロック信号線に第1クロック信号を出力すると共に、当該第1クロック信号に同期させてデータ信号線に印刷データ又は波高値データをシリアルに出力するものとされている。
また、デコーダ40は、制御データが入力されると、当該制御データに基づき、ラッチセレクタ44に対してデータの出力先の切り替えを指示する制御信号を出力する。また、デコーダ40は、印刷データ又は波高値データが入力されると、当該入力された印刷データ又は波高値データをデータシフトレジスタ42にシリアルに出力する。
データシフトレジスタ42は、入力されるシリアルデータである印刷データ又は波高値データを一旦記憶する。
また、コントローラ12は、デコーダ40に対して、データシフトレジスタ42に記憶されたデータのラッチセレクタ44への出力させる指示を行なうものとされている。本実施の形態に係るコントローラ12は、デコーダ40に対して、データシフトレジスタ42に記憶されたデータのラッチセレクタ44への出力を指示する場合、第1クロック信号線に第1クロック信号を出力せずに、ラッチ信号線に所定のパターンの指示パルスを出力するものとされている。
デコーダ40は、第1クロック信号が入力されずにラッチ信号線から上記指示パルスが入力されると、データシフトレジスタ42にデータの出力を指示する。
データシフトレジスタ42は、デコーダ40よりデータの出力が指示されると、記憶しているシリアルデータである印刷データ又は波高値データを各イジェクタ32毎のパラレルデータに変換し、各イジェクタ32に対応して設けられたラッチセレクタ44へ出力する。
なお、以下では、1つのイジェクタ32に対応して設けられた1個のラッチセレクタ44、第1ラッチ回路46、第2ラッチ回路48、レベルシフタ50、波高値セレクタ52、波形セレクタ60、レベルシフタ62及び駆動波形生成回路70についてのみ説明するが、他のイジェクタ32についても同様である。
ラッチセレクタ44は、選択可能なデータの出力先として第1ラッチ回路46及び第2ラッチ回路48に接続されている。また、ラッチセレクタ44は、デコーダ40より出力された制御信号がセレクト端子に入力されると共に、データシフトレジスタ42からパラレルデータが入力される。従って、ラッチセレクタ44は、入力されたパラレルデータを制御信号によって指示された出力先に出力することになる。
第1ラッチ回路46又は第2ラッチ回路48は、ラッチセレクタ44から出力されたパラレルデータをラッチ(自己保持)する。
一方、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58は入力された波形信号を一旦記憶する。また、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58は入力された第2クロック信号に基づき、イジェクタ群34の上記配置領域における対応するイジェクタ列のインクジェット記録ヘッド14の短手方向に対する位置に応じたタイミングで、記憶している波形信号を出力するものとされている。例えば、イジェクタ群34の上記配置領域にイジェクタ列が32列設けられているものとし、第2クロック信号の周波数を10MHzとした際に各イジェクタ列の駆動タイミングが1クロック分ずつずれるものとした場合、各イジェクタ列毎のずれ時間は0.1μsとなり、イジェクタ群34の全イジェクタ列での駆動タイミングの総ずれ時間は3.2μsとなる。
波形セレクタ60は、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58から波形信号A、波形信号B、及び波形信号Cが選択対象とする信号として入力される。また、波形セレクタ60は、第2ラッチ回路48によってラッチされたパラレルデータがセレクト端子に入力される。従って、波形セレクタ60は、波形信号A、波形信号B、及び波形信号Cからパラレルデータによって選択が指示された波形信号を選択して出力することになる。
波形セレクタ60の波形信号の出力端子はレベルシフタ62に接続されている。波形セレクタ60から出力された波形信号はレベルシフタ62に入力される。
レベルシフタ62は、波形信号が入力されると、入力された波形信号の波形を反転させて所定電圧レベルにレベル変換することにより得られた波形信号S1、及び入力された波形信号を上記所定電圧レベルにレベル変換することにより得られた波形信号S2をそれぞれ駆動波形生成回路70へ出力する。
一方、第1ラッチ回路46の出力端子はレベルシフタ50に接続されている。第1ラッチ回路46によってラッチされたパラレルデータはレベルシフタ50に入力される。レベルシフタ50は、パラレルデータが入力されると、当該パラレルデータを所定電圧レベルにレベル変換して出力する。なお、第1ラッチ回路46から入力されるデータはパラレルデータであるため、実際には、レベルシフタがパラレルデータのビット数だけ必要である。
波高値セレクタ52は、各波高値セット端子17から第1波高値電圧レベルの電力、第2波高値電圧レベルの電力、及び第3波高値電圧レベルの電力が選択対象とする電力として入力される。また、波高値セレクタ52は、レベルシフタ50によってレベル変換されたパラレルデータがセレクト端子に入力される。従って、波高値セレクタ52は、第1波高値電圧レベルの電力、第2波高値電圧レベルの電力、及び第3波高値電圧レベルの電力からパラレルデータによって選択が指示された波高値電圧レベルの電力を出力することになる。
波高値セレクタ52の電力出力端子は駆動波形生成回路70に接続されている。波高値セレクタ52から出力された電力は駆動波形生成回路70に供給される。
図3に示すように、本実施の形態に係る駆動波形生成回路70は、第1信号生成回路72と、第2信号生成回路74と、2つのNチャネルMOS FET(以下、「NMOS」という。)76A、76Bと、を備えている。
本実施の形態に係る第1信号生成回路72は、PチャネルMOS FET(以下、「PMOS」という。)72AとNMOS72Bを直列接続して構成したインバータ回路として構成されており、同様に、第2信号生成回路74もまた、PMOS74AとNMOS74Bを直列接続して構成したインバータ回路として構成されている。
すなわち、第1信号生成回路72は、PMOS72AとNMOS72Bのドレイン同士が接続されると共に、PMOS72AとNMOS72Bのゲート同士が接続されている。同様に、第2信号生成回路74も、PMOS74AとNMOS74Bのドレイン同士が接続されると共に、PMOS74AとNMOS74Bのゲート同士が接続されている。
また、第1信号生成回路72のPMOS72Aのソースは、波高値セレクタ52の電力出力端子に接続されており、波高値セレクタ52によって選択された波高値電圧レベルの電力が供給される。また、NMOS72Bのソースは、接地されて接地レベルとされている。さらに、PMOS72A及びNMOS72Bの各ゲートには、レベルシフタ62の一方の出力端子が接続されており、レベルシフタ62より波形信号S1が入力される。
従って、第1信号生成回路72では、レベルシフタ62から入力された波形信号S1がハイレベルである場合はPMOS72Aがオフ状態でNMOS72Bがオン状態となるため、出力される信号の電圧レベルは接地レベルとなる。これに対し、レベルシフタ62から入力された波形信号S1がローレベルである場合はPMOS72Aがオン状態でNMOS72Bがオフ状態となるため、出力される信号の電圧レベルは波高値セレクタ52によって選択された波高値電圧レベルとなる。
すなわち、第1信号生成回路72は、入力された波形信号S1の波形を反転させた波形であり、ハイレベルが波高値セレクタ52により選択された波高値電圧レベルとされ、ローレベルが接地レベルとされた信号を、圧電素子30を充電するための充電制御信号として出力する。よって、この充電制御信号は波形セレクタ60によって選択された波形信号と同じ形状の波形となる。
また、第1信号生成回路72の信号出力端子は充電制御信号線を介してNMOS76Aのゲートに接続されている。第1信号生成回路72から出力された充電制御信号はNMOS76Aのゲートに供給される。
このNMOS76Aのドレインは、不図示の駆動電源に接続された電力線に接続されて所定電圧レベル(本実施の形態では、25Vから30Vまでの範囲内の所定レベル)の直流電力が供給されている。また、NMOS76Aのソースは、圧電素子30に接続された第1配線に接続されている。
ここで、NMOS76Aは、ゲートに印加される電圧の電圧レベルがソースの電圧レベルとしきい値電圧Vthとの和の電圧よりも高くなるとオン状態となり、ゲートに印加される電圧の電圧レベルがソースの電圧レベルとしきい値電圧Vthとの和の電圧以下となるとオフ状態となるものとされている。
一方、第2信号生成回路74のPMOS74Aのソースは、不図示のレベルシフタ電源と接続されており、所定電圧レベルHV(本実施の形態では、25Vから30Vまでの範囲内の所定レベル)の電力が供給される。また、NMOS74Bのソースは、接地されて接地レベルとされている。さらに、PMOS74A及びNMOS74Bの各ゲートには、レベルシフタ62の他方の出力端子が接続されており、レベルシフタ62より波形信号S2が入力される。
従って、第2信号生成回路74では、レベルシフタ62から入力された波形信号S2がハイレベルである場合はPMOS74Aがオフ状態でNMOS74Bがオン状態となるため、出力される電圧の電圧レベルは接地レベルとなる。これに対し、レベルシフタ62から入力された波形信号S2がローレベルである場合はPMOS74Aがオン状態でNMOS74Bがオフ状態となるため、出力される電圧の電圧レベルは上記所定電圧レベルHVとなる。
すなわち、第2信号生成回路74は、入力された波形信号S2の波形を反転させた波形であり、ハイレベルが所定電圧レベルHVとされ、ローレベルが接地レベルとされた信号を、圧電素子30を放電するための放電制御信号として出力する。よって、この放電制御信号は波形セレクタ60によって選択された波形信号の波形を反転させた形状の波形となる。
また、第2信号生成回路74の信号出力端子は放電制御信号線を介してNMOS76Bのゲートに接続されている。第2信号生成回路74から出力された放電制御信号はNMOS76Bのゲートに供給される。
このNMOS76Bのドレインは、第1配線と並列に圧電素子30に接続された第2配線に接続されており、NMOS76Bのソースは接地されて接地レベルとされている。
ここで、NMOS76Bは、ゲートに印加される電圧の電圧レベルがしきい値電圧Vthよりも高くなるとオン状態となり、ゲートに印加される電圧の電圧レベルがしきい値電圧Vth以下となるとオフ状態となるものとされている。
本実施の形態に係るプリンタ10では、圧電素子30の駆動によって吐出されるインク滴の滴量の種類として、「大滴」、「中滴」、及び「小滴」の3種類が適用されており、コントローラ12では、当該3種類のインク滴の各々吐出させる波形信号として、波形信号A、波形信号B、及び波形信号Cを生成する。駆動IC16では、このように複数の電圧を圧電素子30に印加するにあたって、駆動電源から一本の電力線に接続することにより、電流に配慮して太くする必要のある電力線の数を低減させている。このように電力線の数を低減させることにより、駆動IC16が小型になる。
図4には、コントローラ12により生成される波形信号の一例が示されている。
本実施の形態に係るプリンタ10では、波形信号に含まれる駆動パルスのパルス幅tを変更することによって吐出口から吐出されるインク滴の滴量を大滴、中滴、小滴の何れかに変更しており、波形信号A、波形信号B、及び波形信号Cはパルス幅tが異なる駆動パルスが含まれたものとされている。容量性負荷が待機状態にあるときに印加される電圧を基準電圧とすると、図4の場合は、基準電圧はハイレベルとなっている。基準電圧を選択的に異ならせることにより、例えば、各基準電圧を基準として同じ電位差となる電圧レベルまで容量性負荷を充電させる場合に、基準電圧が低いほど容量性負荷の充電に必要な電気的エネルギーは少なくなる。
次に、図5を参照して、本実施の形態に係るプリンタ10の印刷時の作用を説明する。なお、図5は、図示しない外部装置から印刷すべき画像を示す画像データが入力された際にコントローラ12で実行される印刷処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、錯綜を回避するために、1枚分の画像を印刷する場合について説明する。
同図のステップ100では、入力された画像データに対して、例えば、ディザ法や誤差拡散法等のハーフトーン処理を行なって、例えば、256階調等の比較的高階調の画像データから、インクジェット記録ヘッド14で記録可能な階調数の画像データに変換する。
次のステップ102では、変換した画像データにより示される2次元画像をインクジェット記録ヘッド14によって一度に印刷する長尺矩形状の画像に対応する印刷データに分割し、長尺矩形状の画像に対応する印刷データをインクジェット記録ヘッド14に設けられているイジェクタ群34の各々で印刷する印刷データにさらに分割する。
次のステップ104では、予め記憶している補正データに基づき、各イジェクタ群34毎に当該イジェクタ群34の各イジェクタ32毎から吐出される液滴の滴量のばらつきを補正するための波高値データを生成する。
なお、上記補正データは、各イジェクタ32毎に使用する波高値電圧レベルを予め定めたデータであり、例えば、イジェクタ32より吐出される液滴の滴量が所定の標準範囲以内である場合、使用する波高値電圧レベルを第2波高値電圧レベルと定め、吐出される液滴の滴量が上記標準範囲よりも多い場合、使用する波高値電圧レベルを第1波高値電圧レベルと定め、吐出される液滴の滴量が上記標準範囲よりも少ない場合、使用する波高値電圧レベルを第3波高値電圧レベルと定めている。
次のステップ106では、ラッチ信号線にハイレベルのラッチ信号を出力する。また、本ステップ106では、第1クロック信号線に第1クロック信号を出力すると共に、当該第1クロック信号に同期させて全データ信号線に各ラッチセレクタ44のデータの出力先を第1ラッチ回路46に指定する制御データをシリアルに出力する。
これにより、デコーダ40は、ラッチセレクタ44に対してデータの出力先を第1ラッチ回路46に指示する制御信号を出力する。これに応じて、ラッチセレクタ44は、データの出力先を第1ラッチ回路46とする。
次のステップ108では、ラッチ信号線にローレベルのラッチ信号を出力する。また、本ステップ108では、第1クロック信号線に第1クロック信号を出力すると共に、当該第1クロック信号に同期させて、上記ステップ104において生成した各イジェクタ群34毎の波高値データを、各イジェクタ群34に対応する駆動IC16に接続されたデータ信号線にシリアルに出力する。
これにより、デコーダ40は、入力された波高値データをデータシフトレジスタ42に出力する。これに応じて、データシフトレジスタ42は、入力された波高値データを一旦記憶する。
次のステップ110では、第1クロック信号線に第1クロック信号を出力せずにラッチ信号線に上記指示パルスを出力する。
これにより、デコーダ40は、データシフトレジスタ42にデータの出力を指示する。これに応じて、データシフトレジスタ42は、記憶しているシリアルデータである波高値データをパラレルデータに変換して各イジェクタ32に対応して設けられたラッチセレクタ44へ出力する。ラッチセレクタ44は、入力された波高値データを第1ラッチ回路46に出力する。この結果、波高値データは、第1ラッチ回路46にラッチされる。このラッチされた波高値データは、新たな波高値データで更新されるまで保持される。
第1ラッチ回路46によってラッチされた波高値データはレベルシフタ50によってレベル変換されて波高値セレクタ52に出力される。これに応じて、波高値セレクタ52は、各波高値セット端子17より供給される第1波高値電圧レベルの電力、第2波高値電圧レベルの電力、及び第3波高値電圧レベルの電力から波高値データにより指定された波高値電圧レベルの電力を第1信号生成回路72に供給する。
次のステップ112では、ラッチ信号線にハイレベルのラッチ信号を出力する。また、本ステップ112では、第1クロック信号線に第1クロック信号を出力すると共に、当該第1クロック信号に同期させて全データ信号線に各ラッチセレクタ44のデータの出力先を第2ラッチ回路48と指定する制御データをシリアルに出力する。
これにより、デコーダ40は、ラッチセレクタ44に対してデータの出力先を第2ラッチ回路48に指示する制御信号を出力する。これに応じて、ラッチセレクタ44は、データの出力先を第2ラッチ回路48とする。
次のステップ114では、ラッチ信号線にローレベルのラッチ信号を出力する。また、本ステップ114では、第1クロック信号線に第1クロック信号を出力すると共に、当該第1クロック信号に同期させて、上記ステップ102において、一度に印刷する長尺矩形状の画像をイジェクタ群34毎に分割した印刷データを、各イジェクタ群34に対応する駆動IC16に接続されたデータ信号線にシリアルに出力する。
これにより、デコーダ40は、入力された印刷データをデータシフトレジスタ42に出力する。データシフトレジスタ42は、入力された印刷データを一旦記憶する。
次のステップ116では、第1クロック信号線に第1クロック信号を出力せずにラッチ信号線に上記指示パルスを出力する。また、本ステップ116では、第2クロック信号線に第2クロック信号を出力する。
これにより、デコーダ40は、データシフトレジスタ42にデータの出力を指示する。これに応じて、データシフトレジスタ42は、記憶しているシリアルデータである印刷データをパラレルデータに変換して各イジェクタ32に対応して設けられたラッチセレクタ44へ出力する。ラッチセレクタ44は、入力された印刷データを第2ラッチ回路48に出力する。この結果、印刷データは、第2ラッチ回路48にラッチされる。このラッチされた印刷データは、新たな印刷データで更新されるまで保持される。
第1ラッチ回路46によってラッチされた印刷データは波形セレクタ60に出力される。
一方、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58は、第2クロック信号線を介して入力する第2クロック信号に基づき、イジェクタ群34の上記配置領域における対応するイジェクタ列のインクジェット記録ヘッド14の短手方向に対する位置に応じたタイミングで記憶している波形信号出力する。
この結果、波形セレクタ60は、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58から供給される波形信号A、波形信号B、及び波形信号Cから印刷データによって選択が指示された波形信号をレベルシフタ62に出力する。
レベルシフタ62は、入力された波形信号の波形を反転させて所定電圧レベルにレベル変換した波形信号S1を第1信号生成回路72へ出力すると共に、当該入力された波形信号を上記所定電圧レベルにレベル変換した波形信号S2を第2信号生成回路74へ出力する。
第1信号生成回路72は、入力された波形信号S1の波形を反転させた波形であり、ハイレベルを波高値セレクタ52により選択された波高値電圧レベルとし、ローレベルを接地レベルとした充電制御信号をNMOS76Aのゲートに対して供給する。
一方、第2信号生成回路74は、入力された波形信号S2の波形を反転させた波形であり、ローレベルを接地レベルとし、ハイレベルを所定電圧レベルHVとした放電制御信号をNMOS76Bのゲートに対して供給する。
図6(A)〜(C)には、第1信号生成回路72及び第2信号生成回路74より供給される充電制御信号及び放電制御信号の一例が示されている。
本実施の形態に係るプリンタ10では、印刷データによって液滴の吐出に使用する波形信号を代えて、図6(A)及び図6(B)に示すように充電制御信号及び放電制御信号に含まれる駆動パルスのパルス幅をt1からt2に変更することにより吐出口から吐出されるインク滴の滴量を変更している。
また、本実施の形態に係るプリンタ10では、波高値データによって波高値電圧レベルを代えることにより、図6(A)及び図6(C)に示すように充電制御信号のハイレベルの電圧レベルを調整している。
ところで、NMOS76AとNMOS76Bが共にオン状態となって圧電素子30に貫通電流が流れることを防止するには、充電制御信号及び放電制御信号の何れか一方の電圧レベルをハイレベルに立ち上げる際に他方の信号の電圧レベルがローレベルである必要がある。このため、本実施の形態に係るプリンタ10では、レベルシフタ62に含まれるトランジスタの面積やサイズ等を調整することにより、レベルシフタ62から出力される波形信号S1と波形信号S2の電圧レベルが共に一旦ハイレベルとなってから波形信号S1と波形信号S2の何れか一方の電圧レベルがローレベルに立ち下がるようにしている。このため、図6(A)〜(C)に示される充電制御信号及び放電制御信号では、充電制御信号及び放電制御信号がの電圧レベルが共に一旦ローレベルとなってから充電制御信号及び放電制御信号の何れか一方の電圧レベルがハイレベルに立ち上がるようになっている。
ここで、NMOS76Aは、ソースが第1配線を介して圧電素子30に接続されているため、ソースの電圧レベルが圧電素子30の充電電圧の電圧レベルと等しくなる。また、NMOS76Bは、ドレインが第2配線を介して圧電素子30に接続されているため、ドレインの電圧レベルが圧電素子30の充電電圧の電圧レベルと等しくなる。
従って、NMOS76Aは、充電制御信号が供給されてゲートに印加される電圧の電圧レベルが圧電素子30の充電電圧の電圧レベルよりも高い場合にオン状態となり、ドレインからソースに電流が流れて圧電素子30が充電される。そして、当該充電によって圧電素子30の充電電圧の電圧レベルが上昇して、ソースの電圧レベルがNMOS76Aのゲートに印加される電圧の電圧レベルと等しくなるとNMOS76Aはオフ状態となる。
一方、NMOS76Bは、ソースの電圧レベルが接地レベルで固定される以外はNMOS76Aと同様に動作するため、放電制御信号が供給されてゲートに印加される電圧の電圧レベルがしきい値電圧Vthよりも高くなるとオン状態となり、ドレインからソースに電流が流れて圧電素子が放電される。
なお、実際のNMOSでは、上述のように、ゲートとソースとの電位差がしきい値電圧Vthよりも大きい場合に、オン状態とオフ状態が切り替わる。このため、圧電素子30に充電される充電電圧の電圧レベルは、しきい値電圧Vthだけずれた電圧レベルになる。このため、図6(A)(B)では、圧電素子30の充電電圧の電圧レベルを「略第2波高値電圧レベル」と記しており、図6(C)では、圧電素子30の充電電圧の電圧レベルを「略第1波高値電圧レベル」と記している。
圧電素子30は、充電電圧の電圧レベルの変化に応じて圧力発生室を膨張又は収縮させて吐出口からインク滴を吐出させる。
次のステップ118では、画像データにより示される2次元画像の印刷が完了したか否かを判定し、否定判定となった場合は上記ステップ112へ戻る一方、肯定判定となった場合は本印刷処理プログラムを終了する。なお、上記ステップ112〜ステップ118の処理を繰り返し実行する際には、次に印刷すべき画像領域に対応する印刷データを処理対象印刷データとするようにする。
なお、本実施の形態では、1画像を形成する際に波高値データを1度のみ設定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1つの画像を形成する間に各イジェクタ32から吐出される液滴の滴量のばらつきが変化する場合、変化度合いに応じて波高値データを複数回設定するものとしてもよい。また、各イジェクタ32から吐出される液滴の滴量のばらつきが変化する度合いが小さい場合、複数の画像を形成する毎に波高値データを設定するものとしてもよい。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係るプリンタ10の要部構成は、上記第1の実施の形態(図1参照)とほぼ同一であり、コントローラ12は、全ての駆動IC16Bと第1波形信号線、第2波形信号線、第3波形信号線、及び第2クロック信号線に代えて、第1波形セット信号線、第2波形セット信号線、及び第3波形セット信号線により接続されている。
また、インクジェット記録ヘッド14の概略構成は、上記第1の実施の形態(図2参照)と同一であるので、ここでの説明は省略する。
図7には、第2の実施の形態に係る駆動IC16Bの構成が示されている。なお、同図における図3と同一部分についての説明を省略する。
本実施の形態に係る駆動IC16Bは、コントローラ12と一対の第1波形セット信号線、一対の第2波形セット信号線、及び一対の第3波形セット信号線により接続されており、第1波形セット信号線を介して一対の信号とされた波形セット信号Aが供給され、第2波形セット信号線を介して一対の信号とされた波形セット信号Bが供給され、第3波形セット信号線を介して一対の信号とされた波形セット信号Cが供給される。
また、本実施の形態に係る駆動IC16Bには、複数(ここでは3個)の充電用波高値セット端子17A及び複数(ここでは3個)の放電用波高値セット端子17Bが設けられており、各充電用波高値セット端子17A毎及び各充電用波高値セット端子17B毎にそれぞれ各々電圧レベルの異なる複数の電力が供給されている。本実施の形態に係る駆動IC16Bでは、3個の充電用波高値セット端子17Aに対して、不図示の3個の電源から第1波高値電圧レベル(本実施の形態では、24V)の電力、第2波高値電圧レベル(本実施の形態では、12V)の電力、及び第3波高値電圧レベル(本実施の形態では、5V)の電力がそれぞれ供給され、2個の放電用波高値セット端子17Bに対して、不図示の2個の電源から第4波高値電圧レベル(本実施の形態では、12V)の電力、及び第5波高値電圧レベル(本実施の形態では、5V)の電力がそれぞれ供給され、1個の放電用波高値セット端子17Bが接地されて第6波高値電圧レベルが接地レベル(本実施の形態では、0V)とされている。
本実施の形態に係る駆動IC16Bの作動の制御は、第1クロック信号線を介して供給される第1クロック信号、データ信号線を介して供給される印刷データ、ラッチ信号線を介して供給されるラッチ信号、第1波形セット信号線を介して供給される波形セット信号A、第2波形セット信号線を介して供給される波形セット信号B、第3波形セット信号線を介して供給される波形セット信号C、及び第2クロック信号線を介して供給される第2クロック信号等が用いられてコントローラ12によって行われる。
図7に示すように、本実施の形態に係る駆動IC16Bは、データシフトレジスタ42と、ラッチ回路80と、第1波形シフトレジスタ54と、第2波形シフトレジスタ56と、第3波形シフトレジスタ58と、波形セレクタ60と、データ分離部82と、レベルシフタ50Aと、レベルシフタ50Bと、波高値セレクタ(第1選択手段)52Aと、波高値セレクタ(第2選択手段)52Bと、レベルシフタ62と、駆動波形生成回路70と、を備えている。
データシフトレジスタ42には、第1クロック信号線、及びデータ信号線が接続されており、ラッチ回路80には、ラッチ信号線が接続されている。
また、第1波形シフトレジスタ54には、第1波形セット信号線が接続され、第2波形シフトレジスタ56には、第2波形セット信号線が接続され、第3波形シフトレジスタ58には、第3波形セット信号線が接続されている。さらに、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58には、第2クロック信号線が並列に接続されている。
コントローラ12から出力された第1クロック信号、及び印刷データはデータシフトレジスタ42に入力される。また、コントローラ12から出力されラッチ信号はラッチ回路80に入力される。また、コントローラ12から出力された波形セット信号Aは第1波形シフトレジスタ54に入力され、コントローラ12から出力された波形セット信号Bは第2波形シフトレジスタ56に入力され、コントローラ12から出力された波形セット信号Cは第3波形シフトレジスタ58に個々に入力される。さらに、コントローラ12から出力された第2クロック信号は第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58にそれぞれ入力される。
なお、上記波形セット信号は、波形信号と波高制御データが一対の信号となったものである。
波高制御データは、充電電圧をセットするか、放電電圧を設定するかを指定する充放電指定データと、使用する波高値電圧レベルを指定する波高値データにより構成されたシリアルデータである。本実施の形態では、充放電指定データとして、例えば、「0」が充電電圧の設定を指定することを示し、「1」が放電電圧の設定を指定することを示す1ビットのデータを適用している。また、本実施の形態では、波高値データとして、例えば、「01」が充電電圧の設定の場合に使用する波高値電圧レベルとして第1波高値電圧レベルを適用し、放電電圧の設定の場合に使用する波高値電圧レベルとして第4波高値電圧レベルを適用することを示し、「10」が充電電圧の設定の場合に使用する波高値電圧レベルとして第2波高値電圧レベルを適用し、放電電圧の設定の場合に使用する波高値電圧レベルとして第5波高値電圧レベルを適用することを示し、「11」が充電電圧の設定の場合に使用する波高値電圧レベルとして第3波高値電圧レベルを適用し、放電電圧の設定の場合に使用する波高値電圧レベルとして第6波高値電圧レベルを適用することを示す2ビットのデータを適用している。
データシフトレジスタ42は、コントローラ12から入力されるシリアルデータである印刷データを一旦記憶し、当該印刷データを各イジェクタ32毎のパラレルデータに変換し、各イジェクタ32に対応して設けられたラッチ回路80へ出力する。
ラッチ回路80は、ラッチ信号線を介して入力されるラッチ信号に応じてデータシフトレジスタ42から出力されたパラレルデータである印刷データをラッチする。
第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58は入力される波形セット信号を一旦記憶する。また、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58は第2クロック信号線を介して入力される第2クロック信号に基づき、イジェクタ群34の上記配置領域における対応するイジェクタ列のインクジェット記録ヘッド14の短手方向に対する位置に応じたタイミングで、記憶している波形セット信号を出力するものとされている。
波形セレクタ60は、第1波形シフトレジスタ54、第2波形シフトレジスタ56、及び第3波形シフトレジスタ58から波形セット信号A、波形セット信号B、及び波形セット信号Cが選択対象とする信号として入力されている。また、波形セレクタ60は、ラッチ回路80によってラッチされたパラレルデータである印刷データがセレクト端子に入力される。従って、波形セレクタ60は、波形セット信号A、波形セット信号B、及び波形セット信号Cから印刷データによって選択が指示された波形セット信号を選択して出力することになる。
波形セレクタ60の波形セット信号の出力端子はデータ分離部82に接続されている。波形セレクタ60から出力された波形セット信号はデータ分離部82に入力される。
データ分離部82は、入力された波形セット信号に含まれる波形信号と波高制御データを分離する。そして、データ分離部82は、分離した波形信号をレベルシフタ62に出力する。また、データ分離部82は、分離した波高制御データに含まれる充放電指定データを参照し、充電電圧の設定が指定されている場合、当該波高制御データに含まれる波高値データをレベルシフタ50Aに出力し、放電電圧の設定が指定されている場合、波高制御データに含まれる波高値データをレベルシフタ50Bに出力する。
レベルシフタ50A及びレベルシフタ50Bは入力された波高値データをレベル変換して出力する。
波高値セレクタ52Aは、各充電用波高値セット端子17Aから第1波高値電圧レベルの電力、第2波高値電圧レベルの電力、及び第3波高値電圧レベルの電力が選択対象とする電力として入力される。また、波高値セレクタ52Aは、レベルシフタ50Aによってレベル変換された波高値データがセレクト端子に入力されると共に、電力出力端子が第1信号生成回路72のPMOS72Aのソースと接続されている。従って、波高値セレクタ52Aは、第1波高値電圧レベルの電力、第2波高値電圧レベルの電力、及び第3波高値電圧レベルの電力から波高値データによって選択が指示された電力を選択してPMOS72Aのソースに出力することになる。
波高値セレクタ52Bは、各放電用波高値セット端子17Bから第4波高値電圧レベルの電力、第5波高値電圧レベルの電力、及び第6波高値電圧レベルの電力が選択対象とする電力として入力されている。また、波高値セレクタ52Bは、レベルシフタ50Bによってレベル変換された波高値データがセレクト端子に入力されると共に、電力出力端子が第2信号生成回路74のNMOS74Bのソースと接続されている。従って、波高値セレクタ52Bは、第4波高値電圧レベルの電力、第5波高値電圧レベルの電力、及び第6波高値電圧レベルの電力から波高値データによって選択が指示された電力を選択してNMOS74Bのソースに出力することになる。
一方、本実施の形態に係る駆動波形生成回路70は、NMOS76Bに変えてPMOS78を備えている。
第2信号生成回路74の信号出力端子は放電制御信号線を介してPMOS78のゲートに接続されている。第2信号生成回路74から出力された放電制御信号はPMOS78のゲートに供給される。
このPMOS78のソースは、第1配線と並列に圧電素子30に接続された第2配線に接続されており、PMOS78のドレインは接地されて接地レベルとされている。
ここで、PMOS78は、ゲートに印加される電圧の電圧レベルがソースの電圧レベルよりも低くなるとオン状態となり、ゲートに印加される電圧の電圧レベルがソースの電圧レベル以上となるとオフ状態となるものとされている。
本実施の形態に係るレベルシフタ62は、波形信号が入力すると、入力された波形信号の波形を反転させて所定電圧レベルにレベル変換することにより波形信号S1及び波形信号S2を生成して、波形信号S1を第1信号生成回路72へ出力し、波形信号S2を第2信号生成回路74へ出力する。
第1信号生成回路72は、入力された波形信号S1の波形を反転させた波形であり、ハイレベルが波高値セレクタ52により選択された波高値電圧レベルとされ、ローレベルが接地レベルとされた信号を、圧電素子30を充電するための充電制御信号として出力する。
第2信号生成回路74は、PMOS74Aのソースが駆動電源に接続された電力線に接続されている。第2信号生成回路74は、入力された波形信号S2の波形を反転させた波形であり、ハイレベルが電力線を供給される所定電圧レベルとされ、ローレベルが波高値セレクタ52Bにより選択された波高値電圧レベルとされた信号を、圧電素子30を放電するための放電制御信号として出力する。
すなわち、本実施の形態に係るプリンタ10では、波高制御データによって、充電制御信号のハイレベルの電圧レベルと放電制御信号のローレベルの電圧レベルを個別に制御することができる。
ところで、NMOS76とPMOS78が共にオン状態となって圧電素子30に貫通電流が流れることを防止するには、充電制御信号をハイレベルに立ち上げてNMOS76Aをオン状態として圧電素子30を充電する際に、放電制御信号をハイレベルにしてPMOS78をオフ状態にしておく必要がある。このため、本実施の形態に係るプリンタ10では、レベルシフタ62に含まれるトランジスタの面積やサイズ等を調整することにより、波形信号S2がローレベルとなってから波形信号S1がローレベルに立ち下がり、波形信号S2がハイレベルとなってから波形信号S1がハイレベルに立ち上がるようにしている。これにより、第1信号生成回路72より出力される充電制御信号、及び第2信号生成回路74より出力される放電制御信号は、図8に示されように、放電制御信号がハイレベルとなってから充電制御信号がハイレベルに立ち上がり、充電制御信号がローレベルとなってから放電制御信号がローレベルに立ち下がるようになっている。
本実施の形態に係るプリンタ10では、波形セット信号A、波形セット信号B、及び波形セット信号Cによって圧電素子30への充電、インク液の吐出、圧電素子30を放電させるものとされており、コントローラ12では、圧電素子30を充電、イジェクタ32からインク液の吐出、圧電素子30の放電させる波形セット信号A、波形セット信号B、及び波形セット信号Cを生成する。
例えば、図8の範囲Aに示すように、波形セット信号Aとして、波形信号Aにより充電制御信号及び放電制御信号を発生させると共に、波高制御データにより区間1において使用する波高値電圧レベルとして第3波高値電圧レベルを指定し、区間2において使用する波高値電圧レベルとして第2波高値電圧レベルを指定する。これにより、圧電素子30が段階的に充電されるため、吐出口からの液滴の誤吐出が防止される。
また、例えば、図8の範囲Bに示すように、波形セット信号Bとして、波形信号Bにより充電制御信号及び放電制御信号を発生させると共に、波高制御データにより区間3において使用する波高値電圧レベルとして第6波高値電圧レベルを指定し、区間4において使用する波高値電圧レベルとして第1波高値電圧レベルを指定し、区間5において使用する波高値電圧レベルとして第4波高値電圧レベルを指定する。これにより、圧電素子30が圧力発生室を拡張、収縮させて吐出口から液滴が吐出される。
さらに、例えば、図8の範囲Cに示すように、波形セット信号Cとして、波形信号Cにより充電制御信号及び放電制御信号を発生させると共に、波高制御データにより区間6において使用する波高値電圧レベルとして第6波高値電圧レベルを指定する。これにより、圧電素子30の充電電圧が初期状態に戻る。
なお、上記第2の実施の形態では、充電用波高値セット端子17Aと放電用波高値セット端子17Bをそれぞれ別々に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、充電用と放電用に同じ波高値電圧レベルがある場合、何れか一方の端子から共に電力を供給するものとしてもよい。すなわち、第2の実施の形態では、第2波高値電圧レベルと第4波高値電圧レベル及び第3波高値電圧レベルと第5波高値電圧レベルがそれぞれ同一の電圧レベルであるため、それぞれ何れか一方の端子から共に電力を供給するものとしてもよい。また、充電電圧用と放電電圧用の波高値電圧レベルは少なくとも1つ同じ電圧レベルをあることが好ましい。
また、上記各実施の形態では、インクジェット記録ヘッド14を記録用紙の幅より幅広とした長尺ヘッドとし、当該長尺ヘッドに対して記録用紙を移動させて画像を記録する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、記録用紙に対してインクジェット記録ヘッドを往復移動させながら、記録用紙に画像を形成するインクジェットプリンタに適用してもよい。この場合も、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その他、上記各実施の形態で説明したプリンタ10の構成(図1参照。)、インクジェット記録ヘッド14の構成(図2参照。)、及び駆動IC16、16Bの構成(図3、及び図7参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、上記各実施の形態で説明した波形信号(図4)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、上記各実施の形態で説明した印刷処理プログラム(図5参照。)の処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、上記各実施の形態で説明したプリンタ10は、記録媒体上へ画像(文字を含む)を形成するものであったが、本発明のプリンタ10は、これに限定されるものではない。すなわち、記録媒体は記録用紙に限定されるものでなく、また、吐出する液体もインク液に限定されるものではない。例えば半導体や液晶表示器等のパターン形成のためにシート状の基板に液滴を吐出するパターン形成装置等の他の画像形成装置にも適用することができる。
さらに、上記各実施の形態では、容量性負荷として圧電素子を用いる例をとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧電素子に代えて、例えば、対向電極の一方を弾性体電極として、静電気力による前記弾性体電極の変位を利用する静電アクチュエータや、液晶などを用いても同様の効果が得られる。
実施の形態に係るインクジェットプリンタの要部構成を示す概略図である。 実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの概略構成を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る駆動ICの要部構成を示すブロック図(一部回路図)である。 実施の形態に係る波形信号の一例を示す波形図である。 第1の実施の形態に係る印刷処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る充電制御信号及び放電制御信号の一例を示す波形図である。 第2の実施の形態に係る駆動ICの要部構成を示すブロック図(一部回路図)である。 第2の実施の形態に係る充電制御信号及び放電制御信号の一例を示す波形図である。
符号の説明
16、16B 駆動IC(圧電素子の駆動回路)
30 圧電素子
52、52A 波高値セレクタ(第1選択手段)
52B 波高値セレクタ(第2選択手段)
72 第1信号生成回路(供給手段)
74 第2信号生成回路(供給手段)
76A NMOS(N型電界効果トランジスタ)
78 PMOS(P型電界効果トランジスタ)

Claims (6)

  1. 充電電圧の電圧レベルに応じた滴量の液滴を吐出口から吐出させる容量性負荷に接続された、前記充電電圧を前記容量性負荷に印加するための第1配線がソースに接続されると共に、前記容量性負荷の駆動用の電源から供給される直流電圧が通電される電源線がドレインに接続され、且つ前記ソースを介した前記容量性負荷に対する充電電圧の電圧レベルを制御するための充電制御信号線がゲートに接続されたN型電界効果トランジスタを備えた容量性負荷の駆動回路。
  2. 前記充電制御信号線を介して前記N型電界効果トランジスタのゲートに印加される電圧の電圧レベルを、前記直流電圧の電圧レベル以下で、かつ各々電圧レベルの異なる複数の電圧から選択する第1選択手段をさらに備えた請求項1記載の容量性負荷の駆動回路。
  3. 前記第1配線と並列に前記容量性負荷に接続された第2配線がソースに接続されると共に、電圧レベルが接地レベルとされた接地配線がドレインに接続され、且つ当該ドレインを介して前記容量性負荷の充電電圧を前記接地配線により放電させて低下させる際の当該充電電圧の電圧レベルを制御するための放電制御信号線がゲートに接続されたP型電界効果トランジスタをさらに備えた請求項2記載の容量性負荷の駆動回路。
  4. 前記放電制御信号線を介して前記P型電界効果トランジスタのゲートに印加される電圧の電圧レベルを、前記直流電圧の電圧レベル以下で、かつ各々電圧レベルの異なる複数の電圧から選択する第2選択手段をさらに備えた請求項3記載の容量性負荷の駆動回路。
  5. 前記吐出口から吐出させる液滴の滴量に応じてパルス幅が異なり、ハイレベルが前記第1選択手段により選択された電圧レベルとされたパルスを含んだ充電制御信号を前記充電制御信号線に供給する共に、前記充電制御信号に供給されるパルスの波形が反転された波形であり、ローレベルが前記第2選択手段により選択された電圧レベルとされたパルスを含んだ放電制御信号を前記放電制御信号線に供給する供給手段をさらに備えた請求項4記載の容量性負荷の駆動回路。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の容量性負荷の駆動回路と、
    有色のインク液による液滴が吐出される吐出口に対応して設けられ、前記容量性負荷の駆動回路による充電電圧の電圧レベルに応じた滴量の前記液滴を前記吐出口から吐出させて記録媒体に画像を形成する容量性負荷と、
    を備えた画像形成装置。
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