JP7439543B2 - 液体吐出装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

液体吐出装置、その制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数のノズルが形成された流路部材を備えた液体吐出装置、その制御方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、角度調整ダイヤルを用いて、ヘッドの傾きを調整することが示されている。
特開2010-42566号公報
特許文献1では、角度調整ダイヤルを用いてヘッド(流路部材)の傾き(基準位置に対する角度)を調整することで、ヘッドの傾きに起因する画質低下をある程度抑制することができる。しかしながら、角度調整ダイヤル等の調整機構による調整のみでは、画質低下の抑制効果が十分でない。
本発明の目的は、流路部材の角度に起因する画質低下を効果的に抑制できる液体吐出装置、その制御方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1観点によれば、複数のノズルが形成された流路部材と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記流路部材の基準位置に対する角度に基づいて、前記複数のノズルそれぞれの吐出量の補正値を導出する補正値導出処理と、前記補正値導出処理の後、前記複数のノズルのそれぞれから、前記補正値で補正した吐出量の液体を吐出させ、記録媒体上に画像を形成させる画像形成処理と、を実行することを特徴とする、液体吐出装置が提供される。
本発明の第2観点によれば、複数のノズルが形成された流路部材を備えた液体吐出装置を制御する制御方法であって、前記流路部材の基準位置に対する角度に基づいて、前記複数のノズルそれぞれの吐出量の補正値を導出する補正値導出処理と、前記補正値導出処理の後、前記複数のノズルのそれぞれから、前記補正値で補正した吐出量の液体を吐出させ、記録媒体上に画像を形成させる画像形成処理と、を実行することを特徴とする制御方法が提供される。
本発明の第3観点によれば、複数のノズルが形成された流路部材を備えた液体吐出装置を、前記流路部材の基準位置に対する角度に基づいて、前記複数のノズルそれぞれの吐出量の補正値を導出する補正値導出手段、及び、前記補正値導出手段による導出の後、前記複数のノズルのそれぞれから、前記補正値で補正した吐出量の液体を吐出させ、記録媒体上に画像を形成させる画像形成手段、として機能させることを特徴とするプログラムが提供される。
本発明によれば、ノズル毎に吐出量を補正することで、流路部材の角度に起因する画質低下を効果的に抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る複合機の内部を示す平面図である。 図1に示されているヘッドユニットの構成を示す平面図である。 図2に示されている5つのヘッドの各々の構成を示す断面図である。 ドライバICがアクチュエータに供給する駆動信号を示す波形図である。 図1の複合機の電気的構成を示すブロック図である。 図1の複合機の制御部が実行するプログラムを示すフロー図である。 図6の補正値導出処理(S4)を示すフロー図である。 各ノズルの補正値の導出方法の例を示す説明図である。 図1の複合機の制御部が図6のプログラム終了後に実行するプログラムを示すフロー図である。 補正駆動信号の例を示す波形図である。
本発明の第1実施形態に係る複合機100は、図1に示すように、インクジェット方式の記録部10と、搬送機構20と、プラテン30と、制御部90とを備えている。制御部90は、外部装置200(パーソナルコンピュータ等)と通信可能である。
記録部10は、ライン式のヘッドユニット1で構成されている。ヘッドユニット1は、紙幅方向(鉛直方向と直交する方向)に長尺である。
搬送機構20は、ヘッドユニット1を搬送方向(鉛直方向及び紙幅方向と直交する方向)に挟む2つのローラ対21,22と、ローラ対21,22を回転させる搬送モータ20m(図5参照)とを含む。制御部90の制御により搬送モータ20mが駆動されると、ローラ対21,22が用紙Pを挟持した状態で回転し、用紙Pが搬送方向に搬送される。
プラテン30は、搬送方向において2つのローラ対21,22の間、かつ、ヘッドユニット1の下方に配置された板状の部材である。用紙Pは、プラテン30の上面に支持されつつ搬送される。
ヘッドユニット1は、図2に示すように、フレーム1fと、フレーム1fに互いに独立して支持された5つのヘッド11a~11eとを含む。5つのヘッド11a~11eは、紙幅方向(第1方向)に千鳥状に配列されている。フレーム1fは、筐体101に支持されている。
各ヘッド11a~11eは、図3に示すように、流路ユニット12と、アクチュエータユニット13とを含む。流路ユニット12の下面12xに、複数のノズルN(図2参照)が形成されている。ヘッド11a~11eは、それぞれの下面12xが互いに平行になるように配置されている。
ヘッド11a,11bは、図2に示すように、第1方向に互いに重ならず、かつ、搬送方向と平行な方向(第2方向)に部分的に互いに重なっている。ヘッド11b,11cは、第1方向に互いに重ならず、かつ、第2方向に部分的に互いに重なっている。ヘッド11c,11dは、第1方向に互いに重ならず、かつ、第2方向に部分的に互いに重なっている。ヘッド11d,11eは、第1方向に互いに重ならず、かつ、第2方向に部分的に互いに重なっている。
ヘッド11cは、第1方向にヘッド11aから離隔し、かつ、ヘッド11bと第2方向に部分的に重なっている。ヘッド11dは、第1方向にヘッド11bから離隔し、かつ、ヘッド11cと第2方向に部分的に重なっている。ヘッド11eは、第1方向にヘッド11cから離隔し、かつ、ヘッド11dと第2方向に部分的に重なっている。
ヘッド11bは、第1方向の一端においてヘッド11aと第2方向に重なり、第1方向の他端においてヘッド11cと第2方向に重なっている。ヘッド11cは、第1方向の一端においてヘッド11bと第2方向に重なり、第1方向の他端においてヘッド11dと第2方向に重なっている。ヘッド11dは、第1方向の一端においてヘッド11cと第2方向に重なり、第1方向の他端においてヘッド11eと第2方向に重なっている。
ヘッド11a,11c,11eは、第2方向に互いに同じ位置にあり、第1方向に互いに重なっている。ヘッド11b,11dは、第2方向に互いに同じ位置にあり、第1方向に互いに重なっている。
本実施形態では、ヘッド11a~11eが本発明の「流路部材」に該当し、下面12xが本発明の「ノズル面」に該当する。また、例えば、ヘッド11aが本発明の「第1流路部材」、ヘッド11bが本発明の「第2流路部材」、ヘッド11cが本発明の「第3流路部材」に該当する。或いは、ヘッド11bが本発明の「第1流路部材」、ヘッド11cが本発明の「第2流路部材」、ヘッド11dが本発明の「第3流路部材」に該当する。或いは、ヘッド11cが本発明の「第1流路部材」、ヘッド11dが本発明の「第2流路部材」、ヘッド11eが本発明の「第3流路部材」に該当する。
流路ユニット12の内部には、図3に示すように、インクタンク(図示略)に連通する共通流路12aと、ノズルN毎に個別の個別流路12bとが形成されている。個別流路12bは、共通流路12aの出口から圧力室12pを経てノズルNに至る流路である。流路ユニット12の上面には、複数の圧力室12pが開口している。
アクチュエータユニット13は、流路ユニット12の上面に複数の圧力室12pを覆うように配置された金属製の振動板13aと、振動板13aの上面に配置された圧電層13bと、圧電層13bの上面に複数の圧力室12pのそれぞれと対向するように配置された複数の個別電極13cとを含む。
振動板13a及び複数の個別電極13cは、ドライバIC14と電気的に接続されている。ドライバIC14は、振動板13aの電位をグランド電位に維持する一方、個別電極13cの電位を変化させる。具体的には、ドライバIC14は、本発明の「駆動回路」に該当するものであって、制御部90からの制御信号に基づいて駆動信号を生成し、信号線14sを介して当該駆動信号を個別電極13cに供給する。これにより、個別電極13cの電位が所定の駆動電位とグランド電位との間で変化する。このとき、振動板13a及び圧電層13bにおいて各個別電極13cと各圧力室12pとで挟まれた部分(アクチュエータ13x)が変形することにより、圧力室12pの容積が変化し、圧力室12p内のインクに圧力が付与され、ノズルNからインクが吐出される。アクチュエータ13xは、ドライバIC14と電気的に接続されると共に、個別電極13c毎(即ち、ノズルN毎)に設けられており、当該個別電極13cに供給される電位に応じて独立して変形可能である。
駆動信号は、図4(a)~(d)に示すように、1吐出周期(時点t0から時点t1までの時間)内におけるノズルNからのインクの吐出量に応じて、4種類ある。図4(a)の駆動信号X0は、上記吐出量が「ゼロ(吐出なし)」に対応するものであり、個別電極13cの電位を一定の駆動電位(VDD)に維持する。図4(b)の駆動信号X1は、上記吐出量が「小」に対応するものであり、個別電極13cの電位を駆動電位(VDD)とグランド電位(0V)との間で変化させる1つのパルスを含み、1滴のインクを吐出させる。図4(c)の駆動信号X2は、上記吐出量が「中」に対応するものであり、個別電極13cの電位を駆動電位(VDD)とグランド電位(0V)との間で変化させる2つのパルスを含み、2滴のインクを吐出させる。図4(d)の駆動信号X3は、上記吐出量が「大」に対応するものであり、個別電極13cの電位を駆動電位(VDD)とグランド電位(0V)との間で変化させる3つのパルスを含み、3滴のインクを吐出させる。
個別電極13cの電位が駆動電位(VDD)にあるとき、アクチュエータ13xは圧力室12pに向かって凸に変形した状態である。この状態を初期状態として、その後個別電極13cの電位が駆動電位(VDD)からグランド電位(0V)に変化すると、アクチュエータ13xが平坦になり、圧力室12pの容積が初期状態よりも増加する。このとき、共通流路12aから個別流路12bにインクが吸い込まれる。さらにその後、個別電極13cの電位がグランド電位(0V)から駆動電位(VDD)に変化すると、アクチュエータ13xが再び圧力室12pに向かって凸に変形した状態となる。このとき、圧力室12pの容積低下により圧力室12p内のインクの圧力が上昇し、ノズルNから1滴のインクが吐出される。このように本実施形態では、アクチュエータ13xの駆動方式として、圧力室12pの容積を一旦増加させてから所定時間経過後に圧力室12pの容積を元に戻すことでノズルNからインクを吐出させる、引き打ち方式を採用している。
また、図5に示すように、各ヘッド11a~11eには、6つの電源回路15a~15fが設けられている。電源回路15a~15fは、例えばFET、インダクタ、抵抗、電解コンデンサ等の複数の電子部品で構成されたDC/DCコンバータであり、ドライバIC14と電気的に接続されている。電源回路15a~15fは、制御部90からの電圧指定信号に基づき、互いに異なる電圧をドライバIC14に出力する。電源回路15aの出力電圧は電源回路15bの出力電圧よりも低く、電源回路15bの出力電圧は電源回路15cの出力電圧よりも低く、電源回路15cの出力電圧は電源回路15dの出力電圧よりも低く、電源回路15dの出力電圧は電源回路15eの出力電圧よりも低く、電源回路15eの出力電圧は電源回路15fの出力電圧よりも低い。制御部90からドライバIC14に出力される上記制御信号には、各アクチュエータ13xに対して6つの電源回路15a~15fのうちの1つを割り当てるための割当信号が含まれる。ドライバIC14は、各個別電極13cに対し、割当信号にしたがって割り当てられた電源回路からの電圧によって駆動信号を生成し、信号線14sを介して当該駆動信号を各個別電極13cに供給する。
さらに複合機100は、読取部50を備えている。読取部50は、CIS(Contact Image Sensor)方式(等倍光学系)のラインセンサであり、RGB(レッド、グリーン、ブルー)3色の発光ダイオードで構成される光源51、筒状等倍レンズ(図示略)及び読取素子52を含むラインセンサ本体と、ラインセンサ本体を移動させるCIS移動モータ53とを含む。用紙P上に形成された画像を読み取る際、制御部90は、CIS移動モータ53の駆動によりラインセンサ本体を移動させつつ、光源51から画像に対して光を照射させる。当該光は、用紙Pで反射され、筒状等倍レンズを通って読取素子52に入射する。読取素子52は、受けた光を電気信号に変換することで、画像の読取データを生成し、当該読取データを制御部90に出力する。
制御部90は、CPU(Central Processing Unit)91と、ROM(Read Only Memory)92と、RAM(Random Access Memory)93とを含む。ROM92には、CPU91が各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。RAM93は、CPU91がプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。CPU91は、外部装置200や入力部(複合機100の筐体の外面に設けられたスイッチやボタン)から入力されたデータに基づいて、ROM92やRAM93に記憶されているプログラムやデータにしたがい、処理を実行する。
次いで、図6を参照し、制御部90が実行するプログラムについて説明する。
制御部90は、図6に示すプログラムを、例えば複合機100の出荷前、前回の当該プログラム実行後の所定時間経過後、ユーザの指示に応じたタイミング等に実行する。
なお、複合機100が、各ヘッド11a~11eの角度(基準位置に対する角度:例えば、搬送方向に対する角度)を調整する調整機構(図示略)を備え、制御部90により図6のプログラムが実行される前に、例えばユーザの手動により、調整機構による各ヘッド11a~11eの角度調整が予め行われてよい。これにより、ヘッド11a~11eの傾きに起因する画質低下をある程度抑制することができ、また、後述する吐出量の補正の程度を抑えることができる。
制御部90は、先ず、搬送モータ20mと、各ヘッド11a~11eのドライバIC14とを制御し、搬送機構20により用紙Pを搬送方向に搬送させつつ、ドライバIC14によりアクチュエータ13xのそれぞれに駆動信号を供給させることで、各ヘッド11a~11eのノズルNからインクを吐出させ、用紙P上にテストパターンを形成させる(S1:テストパターン形成処理)。
S1において、制御部90は、ドライバIC14により各個別電極13cに駆動信号X3(図4(d)参照)を供給させ、吐出量「大」のインクをノズルNから吐出させる。吐出量「ゼロ(吐出なし)」「小」「中」が本発明の「第1体積」に該当し、吐出量「大」が本発明の「第2体積」に該当し、駆動信号X0~X2が本発明の「第1駆動信号」に該当し、駆動信号X3が本発明の「第2駆動信号」に該当する。
S1の後、制御部90は、読取部50を制御し、CIS移動モータ53の駆動によりラインセンサ本体を移動させつつ、光源51からテストパターンに対して光を照射させ、読取素子52によりテストパターンの読取データを生成させる(S2)。
S2の後、制御部90は、S2で生成された読取データに基づき、各ヘッド11a~11eの基準位置に対する角度(傾き)を検出する(S3)。例えば、テストパターンとしてヘッド11a~11e毎に2つのマークが形成された場合において、2つのマークの読取データを二値化処理し、各マークの中心座標を複数取得する。そして、取得した座標に基づき、回帰分析を行い、直線近似を行う。そして、一方のマークの近似直線の代表点から、他方のマークの近似直線上に垂線を下した際の角度を求める。
S3の後、制御部90は、S3で検出された角度に基づいて、各ノズルNの吐出量の補正値を算出する(S4:補正値導出処理)。
S4(補正値導出処理)において、制御部90は、先ず、図7に示すように、ヘッド11a~11eのそれぞれについて、補正値を算出する(S11:個別処理)。例えば、ヘッド11a~11e毎に、第1方向の一方から他方に配置されたノズルNの順に、補正値を算出していく。
以下、補正値の算出方法の例について説明する。
図2に示すように、ヘッド11aには、ノズルNi,Nj,Nk,Nl,Nm,Nnが第1方向の一方(図2左方)から他方(図2右方)に向かってこの順で配置されている。図8は、ヘッド11aに傾きがない場合(基準位置に対する角度がゼロの場合)と、ヘッド11aに傾きがある場合とにおける、ノズルNi~Nnを第1方向に沿った直線上に第2方向から射影したものを示している。図8に示すように、ヘッド11aに傾きがある場合は、ヘッド11aに傾きがない場合に比べ、ノズルNi~Nn同士の第1方向の中心間距離が小さくなる。
ここで、第1方向の一方(左方)から順に、先ず3つのノズルNi,Nj,Nkに着目し、3つのノズルNi,Nj,Nkによる合計濃度SumD1を下記式より算出する。
SumD1=3×L1’/L1
(L1は、ヘッド11aに傾きがない場合のノズルNi,Nkの第1方向の中心間距離であり、ROM92に記憶されている。)
(L1’は、ヘッド11aに傾きがある場合のノズルNi,Nkの第1方向の中心間距離であり、上記L1と、S3で検出された角度とに基づいて算出される。)
そして、3つのノズルNi,Nj,Nkのうち、第1方向の中央に位置するノズルNjの補正値(補正係数)Cjを「SumD1/3」とし、残り2つのノズルNi,Nkの補正値(補正係数)Ci,Ckを、以下のようにノズル同士の第1方向の中心間距離に応じて分配する。
Ci=(SumD1―Cj)×(Lij’/L1’)
Ck=(SumD1―Cj)×(Ljk’/L1’)
(Lij’は、ノズルNi,Njの第1方向の中心間距離であり、ヘッド11aに傾きがない場合の当該距離Lij(ROM92に記憶されている)と、S3で検出された角度とに基づいて算出される。)
(Ljk’は、ノズルNj,Nkの第1方向の中心間距離であり、ヘッド11aに傾きがない場合の当該距離Ljk(ROM92に記憶されている)と、S3で検出された角度とに基づいて算出される。)
次に、着目するノズルを第1方向の他方(右方)に1つシフトして、3つのノズルNj,Nk,Nlに着目し、3つのノズルNj,Nk,Nlによる合計濃度SumD2を下記式より算出する。
SumD2=3×L2’/L2
(L2は、ヘッド11aに傾きがない場合のノズルNj,Nlの第1方向の中心間距離であり、ROM92に記憶されている。)
(L2’は、ヘッド11aに傾きがある場合のノズルNj,Nlの第1方向の中心間距離であり、上記L2と、S3で検出された角度とに基づいて算出される。)
このとき、3つのノズルNj,Nk,Nlのうち、2つのノズルNj,Nkの補正値(補正係数)Cj,Ckが上述のとおり既に決定されているため、残り1つのノズルNlの補正値l(補正係数)Clを、「SumD2―Cj―Ck」とする。
以上の処理を繰り返し、ヘッド11a~11e毎に、全てのノズルNの補正値を算出する。
なお、補正値の算出方法は、任意であり、上記の例に限定されない。また、補正値導出処理における補正値の導出とは、上記のように補正値を算出することの他、ROM92に記憶されたテーブルから補正値を抽出することも含む。例えば、角度と補正値との対応付けテーブルがROM92に記憶されており、当該テーブルからS3で検出された角度に対応する補正値を抽出してもよい。
S11(個別処理)の後、制御部90は、5つのヘッド11a~11eのうち第1方向の中央に位置するヘッド11cの、S11で算出された補正値を基準として、残りのヘッド11a,11b,11d,11eの、S11で算出された補正値を修正する(S12:修正処理)。例えば、5つのヘッド11a~11e全てのノズルNを図8のように射影し、中央のヘッド11cのノズルNの補正値を維持し、ヘッド11cから第1方向の両側(左方及び右方)に向かって、S11において例示した計算手法等によって、残りのヘッド11a,11b,11d,11eの各ノズルNの補正値を修正していく。第1方向に隣接するヘッド11a~11e間で、第2方向に互いに重なる部分については、どちらのヘッドのノズルNを使用するかが予め決められており、使用するノズルNの補正値を修正する。
S12の後、制御部90は、公知の誤差マトリクスを利用した誤差拡散処理(S13)を行い、当該ルーチン(S4:補正値導出処理)を終了する。
S4で算出される補正値は、吐出量を増加させるものと、吐出量を減少させるものと、吐出量を増減させないものとがある。
S4(補正値導出処理)の後、制御部90は、図6に示すように、複数のアクチュエータ13xのそれぞれに対し、電源回路15a~15fのいずれかを割り当てる(S5:割当処理)。
なお、制御部90は、図6のプログラムの実行前に、ノズルN毎の吐出特性のバラツキを抑制するため、各アクチュエータ13xに対して電源回路15a~15fのいずれかを割り当てる、事前割当処理を行う。S5(割当処理)では、さらに、S3で検出された角度に起因する画質低下を抑制するため、S4で算出された補正値に基づき、各アクチュエータ13xに対して電源回路15a~15fのいずれかを割り当て直す。
具体的には、事前割当処理では、例えば、吐出性能が高い順(即ち、当該アクチュエータ13xに所定の駆動信号を供給したときのノズルNからの吐出量が多い順)に、第1群、第2群、、、第6群と、アクチュエータ13xを6つの群に分ける。そして、吐出性能が最も高い第1群のアクチュエータ13xに対して電源回路15a(出力電圧が最も低い電源回路)を割り当て、第2群のアクチュエータ13xに対して電源回路15bを割り当て、第3群のアクチュエータ13xに対して電源回路15cを割り当て、第4群のアクチュエータ13xに対して電源回路15dを割り当て、第5群のアクチュエータ13xに対して電源回路15eを割り当て、吐出性能が最も低い第6群のアクチュエータ13xに対して電源回路15f(出力電圧が最も高い電源回路)を割り当てる。
S5では、例えば、第1群の(電源回路15aが割り当てられた)アクチュエータ13xのうち、S4において吐出量を増加させる補正値が算出されたノズルNに対応するアクチュエータ13xに対し、一段階出力電圧の高い電源回路15bを割り当てる。第2群の(電源回路15bが割り当てられた)アクチュエータ13xのうち、S4において吐出量を減少させる補正値が算出されたノズルNに対応するアクチュエータ13xに対し、一段階出力電圧の低い電源回路15aを割り当てる。S4において吐出量を増減させない補正値が算出されたノズルNに対応するアクチュエータ13xに対しては、事前割当処理で割り当てられた電源回路を維持する。ここで、電源回路15bが本発明の「第1電源回路」に該当し、電源回路15aが本発明の「第2電源回路」に該当する。
S5の後、制御部90は、当該プログラムを終了する。
図6のプログラムの実行後、制御部90は、図9に示すプログラムを実行する。
制御部90は、先ず、記録指令を受信したか否かを判断する(S11)。記録指令は、外部装置200や入力部(複合機100の筐体の外面に設けられたスイッチやボタン)から、制御部90に送信される。
記録指令を受信していない場合(S21:NO)、制御部90は、S21の処理を繰り返す。
記録指令を受信した場合(S21:YES)、制御部90は、各アクチュエータ13xについて、記録指令に含まれる画像データをもとに、S4で算出された補正値で補正した吐出量に対応する補正駆動信号を抽出する(S22:補正駆動信号導出処理)。
以下、補正駆動信号の抽出方法の例について説明する。
例えば、あるノズルNについて、画像データに基づく吐出量が「大」であり、かつ、S4で算出された補正値が吐出量を減少させるものである場合、画像データに基づく吐出量に対応する駆動信号X3よりも、当該信号に含まれる少なくとも1つのパルスの幅が小さい駆動信号を、当該ノズルNに対応するアクチュエータ13xに供給される補正駆動信号X3’として抽出する(図10(a)参照)。図10(a)に示す補正駆動信号X3’は、最終パルスの幅W’がもとの駆動信号X3(画像データに基づく吐出量に対応する駆動信号)の最終パルスの幅Wよりも小さい。
また例えば、あるノズルNについて、画像データに基づく吐出量が「大」であり、かつ、S4で算出された補正値が吐出量を減少させるものである場合、画像データに基づく吐出量に対応する駆動信号X3よりも、当該信号に含まれる少なくとも1つのパルスの振幅が小さい駆動信号を、当該ノズルNに対応するアクチュエータ13xに供給される補正駆動信号X3’として抽出する(図10(b)参照)。図10(b)に示す補正駆動信号X3’は、パルスの振幅A’がもとの駆動信号X3のパルスの振幅Aよりも小さく、駆動電位VDD’がもとの駆動信号X3の駆動電位VDDよりも低い。
また例えば、あるノズルNについて、画像データに基づく吐出量が「大」であり、かつ、S4で算出された補正値が吐出量を減少させるものである場合、画像データに基づく吐出量に対応する駆動信号X3よりも、当該信号に含まれるパルスの数が少ない駆動信号を、当該ノズルNに対応するアクチュエータ13xに供給される補正駆動信号X3’として抽出する(図10(c)参照)。図10(c)に示す補正駆動信号X3’に含まれるパルスの数は2個であり、もとの駆動信号X3のパルスの数(3個)よりも少ない。つまり、この補正駆動信号X3’は、吐出量「中」の駆動信号X2と同じである。
例えば、あるノズルNについて、画像データに基づく吐出量が「中」であり、かつ、S4で算出された補正値が吐出量を増大させるものである場合、画像データに基づく吐出量に対応する駆動信号X2よりも、当該信号に含まれるパルスの数が多い駆動信号(例えば吐出量「大」の駆動信号X3)を、当該ノズルNに対応するアクチュエータ13xに供給される補正駆動信号として抽出する。
駆動信号X0~X4(図4参照)及び補正駆動信号x3’は、ROM92に記憶されている。S22において、制御部90は、ROM92から補正駆動信号X3’を抽出する。
なお、補正駆動信号の抽出方法は、任意であり、上記の例に限定されない。また、補正駆動信号導出処理における補正駆動信号の導出とは、上記のようにROM92から補正駆動信号を抽出することの他、S22でもとの駆動信号を調整することによって補正駆動信号を導出することも含む。
S22の後、制御部90は、記録指令に含まれる画像データに基づき、用紙P上に画像を形成する(S23:画像形成処理)。このとき制御部90は、搬送モータ20mと、各ヘッド11a~11eのドライバIC14とを制御し、搬送機構20により用紙Pを搬送方向に搬送させつつ、ドライバIC14によりアクチュエータ13xのそれぞれに駆動信号(S22で導出した補正駆動信号)を供給させることで、各ヘッド11a~11eのノズルNからインク(画像データに基づく吐出量を、S4で算出した補正値で補正した吐出量のインク)を吐出させ、用紙P上に画像を形成させる。また、このとき制御部90は、ドライバIC14に上述した割当信号を供給することで、S5で割り当てられた電源回路からの電圧に基づき、ドライバIC14によりアクチュエータ13xのそれぞれに駆動信号(S22で導出した補正駆動信号)を供給させる。
以上に述べたように、本実施形態によれば、制御部90がS4(補正値導出処理)を実行し、ノズルN毎に吐出量を補正することで、ヘッド11a~11eの角度に起因する画質低下を効果的に抑制できる。
なお、S4(補正値導出処理)を、調整機構による調整後に実行することで、ヘッド11a~11eの角度に起因する画質低下をより確実に抑制できる。しかしながら、調整機構による調整の有無によらず、例えば調整機構を備えない装置においても、S4(補正値導出処理)を実行することで、ヘッド11a~11eの角度に起因する画質低下を抑制可能である。
また本実施形態によれば、制御部90は、S22(補正駆動信号導出処理)において、補正値が吐出量を減少させるものである場合、画像データに基づく吐出量に対応する駆動信号X3よりも、当該信号に含まれる少なくとも1つのパルスの幅が小さいこと、当該信号に含まれる少なくとも1つのパルスの振幅が小さいこと、及び、当該信号に含まれるパルスの数が少ないこと、の少なくともいずれかが満たされる駆動信号を、補正駆動信号X3’として抽出する(図10参照)。これにより、吐出量の補正を実効的に実現できる。
制御部90は、S5(割当処理)において、複数のアクチュエータ13xのうち、S4(補正値導出処理)において吐出量を減少させる補正値が算出されたノズルNに対応するアクチュエータ13xに対し、一段階出力電圧の低い電源回路15aを割り当てる。これにより、パルスの振幅を異ならせることができ、吐出量の補正の自由度が向上する。
制御部90は、S4(補正値導出処理)において、図7に示すように、先ずS11(ヘッド11a~11e毎に補正値を導出する個別処理)を行い、その後、S12(ヘッド11a~11eのいずれか(本実施形態では、第1方向の中央に位置するヘッド11c)を基準として残りのヘッドの補正値を修正する修正処理)を行う。これにより、ヘッド11a~11b同士が部分的に重なる領域で生じ得る濃度ムラ(黒スジや白スジ)を抑制できる。
制御部90は、S12(修正処理)において、第1方向の中央に位置するヘッド11c(図2参照)を基準として、残りのヘッドの補正値を修正する。仮に、第1方向の一端に位置するヘッド11aを基準とし、第1方向の他端に向けて補正値を修正すると、他端に向かうほど補正値の修正量が過大になり得る。これに対し、本実施形態では、第1方向の中央に位置するヘッド11cを基準とし、第1方向の一端及び他端のそれぞれに向けて補正値を修正することで、補正値の修正量が過大になるのを抑制できる。これにより、補正吐出量に対応する補正駆動信号が存在しない等の事態を回避し、適切な吐出量の補正を実現できる。
制御部90は、S1(テストパターン形成処理)において、ドライバIC14により各個別電極13cに対して吐出量「大」に対応する駆動信号X3(図4(d)参照)を供給させる。この場合、インクの着弾精度が安定し、風等の影響でインクの着弾位置がずれること(ひいては、S3における角度検出精度が低下すること)を抑制できる。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、制御部90が、各アクチュエータ13xに対して6つの電源回路15a~15fのいずれかを割り当てるS5(割当処理)を実行する。これに対し、第2実施形態では、制御部90がS5(割当処理)を実行せず、ドライバIC14が、インクの吐出量に応じた4種類の駆動信号(図4(a)~(d)参照)毎に、各電源回路15a~15fの出力電圧に対応する駆動信号を選択的に供給可能である。
具体的には、ドライバIC14は、セレクタ(図示略)を有し、セレクタが、各電源回路15a~15fの出力電圧に対応する駆動信号(例えば、図10(b)に示す駆動信号X3,X3’のように、パルスの振幅A,A’が互いに異なる駆動信号)のいずれかを選択する。電源回路15aの出力電圧に対応する駆動信号は、電源回路15bの出力電圧に対応する駆動信号よりも振幅が小さい。電源回路15bの出力電圧に対応する駆動信号は、電源回路15cの出力電圧に対応する駆動信号よりも振幅が小さい。電源回路15cの出力電圧に対応する駆動信号は、電源回路15dの出力電圧に対応する駆動信号よりも振幅が小さい。電源回路15dの出力電圧に対応する駆動信号は、電源回路15eの出力電圧に対応する駆動信号よりも振幅が小さい。電源回路15eの出力電圧に対応する駆動信号は、電源回路15fの出力電圧に対応する駆動信号よりも振幅が小さい。
S23(画像形成処理)において、制御部90は、アクチュエータ13x毎に、セレクタにより駆動信号を選択させ、ドライバIC14により当該選択された駆動信号を供給させる。セレクタにより選択される駆動信号は、S22(補正駆動信号導出処理)で抽出された補正駆動信号に対応する。例えば、吐出量「大」のインクを吐出させる場合に、S4(補正値導出処理)において吐出量を減少させる補正値が算出されたノズルNに対応するアクチュエータ13xに対しては、パルスの振幅Aが大きい駆動信号X3よりも、パルスの振幅A’が小さい駆動信号X3’が選択される(図10(b)参照)。ここで、駆動信号X3が本発明の「第1振幅信号」に該当し、駆動信号X3’が本発明の「第2振幅信号」に該当する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、制御部90がS5(割当処理)を実行しないが、ドライバIC14が各電源回路15a~15fの出力電圧に対応する駆動信号を選択的に供給可能であることにより、アクチュエータ13xに供給される駆動信号のパルスの振幅A,A’を異ならせることができ、吐出量の補正の自由度が向上する。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、ヘッド11bが本発明の「第1流路部材」、ヘッド11cが本発明の「第2流路部材」、ヘッド11dが本発明の「第3流路部材」に該当するとした場合に、上述の実施形態(図2)では、第3流路部材(ヘッド11d)が、第1方向に第1流路部材(ヘッド11b)と重なるが、これに限定されない。例えば、第3流路部材(ヘッド11d)が、第1方向に第1流路部材(ヘッド11b)と重ならず、第2方向において第2流路部材(ヘッド11c)に対して第1流路部材(ヘッド11b)の反対側(図2の紙面奥側)に位置してもよい。この場合でも、3つの流路部材のうち第1方向に位置する流路部材(第2流路部材)を基準として補正値を修正することで、上述の実施形態と同様の効果(補正吐出量に対応する補正駆動信号が存在しない等の事態を回避し、適切な吐出量の補正を実現できるという効果)が得られる。
図6のS2(テストパターン読取処理)は、本発明に係る液体吐出装置とは別の装置が実行してもよい。つまり、本発明に係る液体吐出装置において、読取部は必須の要素ではない。
図6のS3(角度検出処理)も同様、本発明に係る液体吐出装置とは別の装置が実行してもよい。また、補正値導出の基礎となる角度は、テストパターンから検出されることに限定されず、任意の方法で(例えば、複合機100の筐体内に設けられた角度検出センサ等で)検出されてもよい。
アクチュエータは、圧電方式に限定されず、その他の方式(例えば、発熱素子を用いたサーマル方式、静電力を用いた静電方式等)であってもよい。
流路部材は、上述の実施形態ではライン式であるが、シリアル式であってもよい。
ノズルから吐出される液体は、インクに限定されず、インク以外の液体(例えば、インク中の成分を凝集又は析出させる処理液等)であってもよい。
記録媒体は、用紙に限定されず、例えば、布、樹脂部材等であってもよい。
本発明に係る液体吐出装置は、複合機に限定されず、プリンタ(単機能のプリンタ)、ファクシミリ、コピー機等であってもよい。また、本発明は、画像の記録以外の用途で使用される液体吐出装置(例えば、基板に導電性の液体を吐出して導電パターンを形成する液体吐出装置)にも適用可能である。
本発明に係るプログラムは、フレキシブルディスク等のリムーバブル型記録媒体やハードディスク等の固定型記録媒体に記録して配布可能である他、通信回線を介して配布可能である。
11a~11e ヘッド(流路部材)
12x 下面(ノズル面)
13x アクチュエータ
14 ドライバIC(駆動回路)
15a~15f 電源回路
90 制御部
100 複合機(液体吐出装置)
N ノズル
P 用紙(記録媒体)
X0~X3 駆動信号
X3’ 補正駆動信号

Claims (8)

  1. 複数のノズルが形成された流路部材と、
    前記複数のノズルのそれぞれに対して設けられた複数のアクチュエータと、
    前記複数のアクチュエータと電気的に接続され、前記複数のアクチュエータのそれぞれに駆動信号を供給する駆動回路と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記駆動回路により前記複数のアクチュエータのそれぞれに前記駆動信号を供給させることで、前記複数のノズルのそれぞれから液体を吐出させ、記録媒体上にテストパターンを形成させるテストパターン形成処理と、
    前記テストパターン形成処理の後、前記テストパターンから検出された前記流路部材の基準位置に対する角度に基づいて、前記複数のノズルそれぞれの吐出量の補正値を導出する補正値導出処理と、
    前記補正値導出処理の後、前記複数のノズルのそれぞれから、前記補正値で補正した吐出量の液体を吐出させ、記録媒体上に画像を形成させる画像形成処理と、
    を実行し、
    前記駆動信号は、前記複数のノズルのそれぞれから第1体積の液体を吐出させる第1駆動信号と、前記複数のノズルのそれぞれから前記第1体積よりも多い第2体積の液体を吐出させる第2駆動信号とを含み、
    前記制御部は、前記テストパターン形成処理において、前記駆動回路により前記複数のアクチュエータのそれぞれに前記第2駆動信号を供給させることを特徴とする、液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、
    前記補正値導出処理の後、かつ、前記画像形成処理の前に、前記複数のアクチュエータそれぞれについて、前記補正値で補正した吐出量に対応する補正駆動信号を導出する補正駆動信号導出処理を実行し、
    前記画像形成処理において、前記駆動回路により前記複数のアクチュエータのそれぞれに前記補正駆動信号を供給させ、
    前記補正駆動信号導出処理において、
    前記補正値が吐出量を減少させるものである場合、画像データに基づく吐出量に対応する駆動信号よりも、当該信号に含まれる少なくとも1つのパルスの幅が小さいこと、当該信号に含まれる少なくとも1つのパルスの振幅が小さいこと、及び、当該信号に含まれるパルスの数が少ないこと、の少なくともいずれかが満たされる駆動信号を、前記補正駆動信号として導出することを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記駆動回路と電気的に接続され、第1電圧を出力する第1電源回路と、
    前記駆動回路と電気的に接続され、前記第1電圧よりも低い第2電圧を出力する第2電源回路と、をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記補正値導出処理の後、かつ、前記画像形成処理の前に、前記複数のアクチュエータのそれぞれに対し、前記第1電源回路及び前記第2電源回路のいずれかを割り当てる割当処理を実行し、
    前記画像形成処理において、前記割当処理で割り当てられた電源回路からの電圧に基づき、前記駆動回路により前記複数のアクチュエータのそれぞれに前記補正駆動信号を供給させ、
    前記割当処理において、前記複数のアクチュエータのうち、前記補正値導出処理において吐出量を減少させる補正値が導出されたノズルに対応するアクチュエータに対し、前記第2電源回路を割り当てることを特徴とする、請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記駆動回路と電気的に接続され、第1電圧を出力する第1電源回路と、
    前記駆動回路と電気的に接続され、前記第1電圧よりも低い第2電圧を出力する第2電源回路と、をさらに備え、
    前記駆動回路は、前記第1電圧に対応する振幅のパルスを含む第1振幅信号と、前記第2電圧に対応する振幅のパルスを含む第2振幅信号と、を選択的に供給可能であり、
    前記制御部は、
    前記画像形成処理において、前記駆動回路により、前記複数のアクチュエータのうち、前記補正値導出処理において吐出量を減少させる補正値が導出されたノズルに対応するアクチュエータに対し、前記第2振幅信号を供給させることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記流路部材は、
    前記複数のノズルが形成された第1ノズル面を有する第1流路部材と、
    前記第1ノズル面と平行でかつ前記複数のノズルが形成された第2ノズル面を有する第2流路部材と、を含み、
    前記第1流路部材及び前記第2流路部材は、前記第1ノズル面に沿った第1方向に互いに重ならず、かつ、前記第1方向と直交しかつ前記第1ノズル面に沿った第2方向に部分的に互いに重なり、
    前記制御部は、前記補正値導出処理において、
    前記第1流路部材及び前記第2流路部材のそれぞれについて、前記補正値を導出する個別処理と、
    前記個別処理の後、前記個別処理で導出された前記第1流路部材及び前記第2流路部材の一方の前記補正値を基準として、前記個別処理で導出された前記第1流路部材及び前記第2流路部材の他方の前記補正値を修正する修正処理と、
    を実行することを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記流路部材は、
    前記第1ノズル面と平行でかつ前記複数のノズルが形成された第3ノズル面を有する第3流路部材をさらに含み、
    前記第3流路部材は、前記第1方向に前記第1流路部材から離隔し、かつ、前記第2流路部材と前記第2方向に部分的に重なり、
    前記制御部は、
    前記個別処理において、さらに、前記第3流路部材について、前記補正値を導出し、
    前記修正処理において、前記個別処理で導出された前記第2流路部材の前記補正値を基準として、前記個別処理で導出された前記第1流路部材及び前記第3流路部材の前記補正値を修正することを特徴とする、請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 複数のノズルが形成された流路部材と、前記複数のノズルのそれぞれに対して設けられた複数のアクチュエータと、前記複数のアクチュエータと電気的に接続され、前記複数のアクチュエータのそれぞれに駆動信号を供給する駆動回路と、を備えた液体吐出装置を制御する制御方法であって、
    前記駆動回路により前記複数のアクチュエータのそれぞれに前記駆動信号を供給させることで、前記複数のノズルのそれぞれから液体を吐出させ、記録媒体上にテストパターンを形成させるテストパターン形成処理と、
    前記テストパターン形成処理の後、前記テストパターンから検出された前記流路部材の基準位置に対する角度に基づいて、前記複数のノズルそれぞれの吐出量の補正値を導出する補正値導出処理と、
    前記補正値導出処理の後、前記複数のノズルのそれぞれから、前記補正値で補正した吐出量の液体を吐出させ、記録媒体上に画像を形成させる画像形成処理と、
    を実行し、
    前記駆動信号は、前記複数のノズルのそれぞれから第1体積の液体を吐出させる第1駆動信号と、前記複数のノズルのそれぞれから前記第1体積よりも多い第2体積の液体を吐出させる第2駆動信号とを含み、
    前記テストパターン形成処理において、前記駆動回路により前記複数のアクチュエータのそれぞれに前記第2駆動信号を供給させることを特徴とする制御方法。
  8. 複数のノズルが形成された流路部材と、前記複数のノズルのそれぞれに対して設けられた複数のアクチュエータと、前記複数のアクチュエータと電気的に接続され、前記複数のアクチュエータのそれぞれに駆動信号を供給する駆動回路と、を備えた液体吐出装置を、
    前記駆動回路により前記複数のアクチュエータのそれぞれに前記駆動信号を供給させることで、前記複数のノズルのそれぞれから液体を吐出させ、記録媒体上にテストパターンを形成させるテストパターン形成手段、
    前記テストパターン形成手段による処理の後、前記テストパターンから検出された前記流路部材の基準位置に対する角度に基づいて、前記複数のノズルそれぞれの吐出量の補正値を導出する補正値導出手段、及び、
    前記補正値導出手段による導出の後、前記複数のノズルのそれぞれから、前記補正値で補正した吐出量の液体を吐出させ、記録媒体上に画像を形成させる画像形成手段、
    として機能させ
    前記駆動信号は、前記複数のノズルのそれぞれから第1体積の液体を吐出させる第1駆動信号と、前記複数のノズルのそれぞれから前記第1体積よりも多い第2体積の液体を吐出させる第2駆動信号とを含み、
    前記テストパターン形成手段は、前記駆動回路により前記複数のアクチュエータのそれぞれに前記第2駆動信号を供給させることを特徴とするプログラム。
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