JP2008188707A - Nc工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 工具マガジンに収納されている工具を手動で入換える入換え作業の簡単化や迅速化を図れるようにすることである。
【解決手段】 手動による工具入換えに際して、1回目の工具交換キーが操作されると(S11〜S13)、主軸がZ軸ATC原点位置に移動され(S14)、主軸の回転位置が所定位置に回動され(S15)、移動フラグが「1」の場合であって、工具マガジンを移動させる場合には(S16:Yes)、工具マガジンが所定の工具入換え位置に移動され(S17)、最後にポット下降動作が実行される(S18)。
【選択図】 図7

Description

本発明は、シーケンス用プログラムに基づいて加工動作を行なう一方、工具マガジンに収納された工具を手動で入換え可能なNC工作機械に関する。
従来、数値制御装置であるNC工作機械においては、制御装置の記憶部に記憶した複数種類のNCプログラムの何れかを用いて、主軸に装着した加工用工具をX軸とY軸とに夫々移動させて、ワークに加工を施すようになっている。この種のNC工作機械では、複数の工具を収納した工具マガジンと、主軸に装着している工具を工具マガジンに収納している工具の何れかに交換する自動交換装置を備えており、加工動作中に自動工具交換装置により、主軸に装着する工具を適宜自動的に交換できるようになっている。
例えば、特許文献1に記載の工作機械は、基台上にコラムベースを横方向に摺動自在に設け、コラムベース上にコラムを前後方向に摺動自在に、コラム上に主軸ヘッドを上下方向に摺動自在に夫々搭載している。コラムベースはX軸モータ、コラムはY軸モータ、主軸ヘッドはZ軸モータにより夫々送り駆動されるように構成されている。主軸ヘッドには、主軸モータにより回転駆動される主軸が設けられるとともに、ATCモータにより駆動されるATC装置(自動工具交換装置)が搭載されている。
ところで、この種のNC工作機械においては、一般的に、次の加工作業に使用する工具をATC装置に収納できるように、ATC装置に既に収納してある工具を、作業者が手動操作により入換え可能になっている。この場合、作業者はNC工作機械を覆っているスプラッシュカバーの前面に設けられた左右のスライドカバーを開く。このとき、ATC装置がスライドカバーから遠い場合、つまりATC装置が奥まった位置にある場合には、作業者は操作パネルに設けられたX,Y移動スイッチを手動操作して、ATC装置をスライドカバーに接近させてから、工具を手動で入換えるようにしている。
特開平5−228759号公報(第2〜3頁、図1,図2)
前述したように、特許文献1に記載の工作機械においては、ATC装置に収納された工具を手動で入換える場合、ATC装置が奥まった位置にある場合が多く、作業者は操作パネルのX,Y移動スイッチを手動で操作して、ATC装置をスライドカバーに接近移動させて、つまり工具交換し易い位置に移動させる必要があるので、手動操作による工具の入換え作業が非常に面倒であり、複雑化するという問題がある。
本発明の目的は、工具マガジンに収納されている工具を手動で入換える入換え作業の簡単化や迅速化を図れるようにすることである。
請求項1のNC工作機械は、工具が装着される主軸と、複数の工具を収納した工具マガジンを含み前記主軸の工具と工具マガジンに収納した1つの工具とを交換可能な工具交換装置とを有するNC工作機械において、主軸と工具マガジンが装備された本体フレームと、この本体フレームをX軸方向とY軸方向へ夫々独立に移動駆動するX軸駆動手段及びY軸駆動手段と、工具マガジンに収納された工具を手動で入換えるのに適した工具入換え位置に本体フレームを移動させる移動指令を入力可能な指令入力手段と、指令入力手段により移動指令が入力された際に、X軸駆動手段とY軸駆動手段を駆動して工具マガジンを所定の工具入換え位置に移動させる移動制御手段とを備えたものである。
指令入力手段を介して移動指令が入力されると、移動制御手段によりX軸駆動手段とY軸駆動手段が駆動されて、工具マガジンが、これに収納された工具を手動で入換えるのに適した工具入換え位置に移動される。即ち、作業者は工具マガジンに収納された工具を、入換えし易い入換え位置で別の工具と入換えるようになる。
請求項2のNC工作機械は、請求項1において、前記指令入力手段は、工具交換装置に対して手動による工具交換を指令する工具交換指令キーで構成されたものである。
請求項3のNC工作機械は、請求項1において、前記指令入力手段は、専用の移動指令キーで構成されたものである。
請求項4のNC工作機械は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記本体フレームと工具交換装置の全体を覆うスプラッシュカバーと、このスプラッシュカバー内に出入りするための開口部と、この開口部を開閉可能な開閉扉とを有し、所定の工具入換え位置は、工具マガジンが開口部に接近した位置で構成されたものである。
請求項1の発明によれば、工具が装着される主軸と、複数の工具を収納した工具マガジンを含み前記主軸の工具と工具マガジンに収納した1つの工具とを交換可能な工具交換装置とを有するNC工作機械において、本体フレームと、X軸駆動手段及びY軸駆動手段と、指令入力手段と、移動制御手段とを備えたので、工具マガジンに収納されている工具を手動で入換える際に、作業者は移動指令を入力するだけで、工具マガジンが工具入換え位置に移動されるので、作業者は工具マガジンに収納された工具を、入換えし易い入換え位置で別の工具と入換えることができ、工具の入換え作業の簡単化や迅速化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、前記指令入力手段は、工具交換装置に対して手動による工具交換を指令する工具交換指令キーで構成されたので、作業者はその工具交換指令キーを操作することで、工具マガジンに収納された工具を入換えし易い位置で入換えることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記指令入力手段は、専用の移動指令キーで構成されたので、作業者はその移動指令キーを操作することで、工具マガジンに収納された工具を入換えし易い位置で入換えることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記本体フレームと工具交換装置の全体を覆うスプラッシュカバーと、このスプラッシュカバー内に出入りするための開口部と、この開口部を開閉可能な開閉扉とを有し、所定の工具入換え位置は、工具マガジンが開口部に接近した位置で構成されたので、本体フレームと工具交換装置の全体がスプラッシュカバーで覆われていても、工具交換に際して、工具マガジンが開口部に接近した位置に移動されるため、作業者による工具の入換え作業の簡単化や迅速化を図ることができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
本実施例のNC工作機械は、工具マガジンに収納された工具を手動で入換えるに際して、工具交換指令キーを操作するだけで、工具マガジンがスプラッシュカバーの開口部に接近した所定の工具入換え位置に自動的に移動できるようにしてある。
NC工作機械1は、図1に示すように、基台2上において、外側がスプラッシュカバー3で覆われ、このスプラッシュカバー3の内部に収容された主台9及びコラム11(本体フレーム)と、主軸ヘッド12と、主軸13と、ワークテーブル22と、工具交換装置25等からなっている。スプラッシュカバー3の前面右側に操作パネル4が設けられるとともに、スプラッシュカバー3の前面中央部に開口部3aが形成され、この開口部3aを開閉可能な左右1対の扉(開閉扉)3A,3Bが設けられている。
これら左側扉3A及び右側扉3Bを左右方向に夫々スライドさせることで、開口部3aの全体を開放することができる。そこで、作業者は後述するように、工具マガジン26に収納する工具45を入換えたり、内部に溜まった切粉を掃除することができる。操作パネル4の前面には、液晶ディスプレイ5と、キーボード6とが設けられている。このキーボード6には、自動運転キーや、手動運転キー、コード入力キー、始動キー等の各種のキー、各種のスイッチが設けられている。
図2に示すように、基台2上に主台9が設けられ、この主台9の1対のX軸レール9aには、基台2の左右方向(X軸方向)に移動可能な横長のX軸テーブル10が載置されている。そして、X軸テーブル10は、X軸モータ19(図6参照)の駆動によりX軸方向に沿って往復移動可能に構成されている。このX軸テーブル10上には、前後方向(Y軸方向)に長い1対のX軸レール10aが設けられ、このY軸レール10aに沿って縦長のコラム11が基台2の前後方向に往復移動可能に配置されている。
このコラム7は、Y軸モータ20(図6参照)の駆動によりY軸方向に沿って往復移動可能に構成されている。このコラム11の上端部にサーボモータからなるZ軸モータ15が装着されており、Z軸モータ15の駆動軸に送り螺子16の上端部が連結されている。コラム11の前面に1対のガイドレール17が鉛直向きに夫々固定されており、両ガイドレール17に主軸ヘッド12が上下移動可能に装着されている。
この主軸ヘッド12は送り螺子16に螺合されている。それ故、Z軸モータ15の回転駆動により、送り螺子16が回転し、主軸ヘッド12が両ガイドレール17に沿って上方又は下方に、つまりZ軸方向へ移動する。主軸ヘッド12に主軸13が回転可能に装着されている。この主軸13の下端部には、下方に向けて開口する凹形状の工具押込部(図示略)が設けられ、この工具押込部内に、ワークに加工を施す工具45が着脱可能に装着される。主軸ヘッド12には主軸モータ18が装着されている。主軸ヘッド12の下方にはワークテーブル22が水平状に配設されている。
自動運転モードが選択されている場合、NCプログラムに基づいて、X軸モータ19とY軸モータ20とZ軸モータ15と主軸モータ18とが夫々駆動制御される。そのため、主軸13が工具45を回転させながら、X軸方向とY軸方向とZ軸方向へ移動するので、ワークテーブル22上のワーク(図示せず)に各種の加工が施される。尚、主軸13の原点位置(工具交換位置)は、Z軸原点センサ21で検出するようになっている。それ故、工具交換に際して、Z軸原点センサ21から出力される原点信号により、主軸13が原点位置に移動できるようになっている。
次に、工具交換装置25について説明する。
図2,図3に示すように、工具交換装置25は、主軸13の工具45を工具マガジン26に有する別の工具45と自動交換するものであり、複数の工具45を収納する工具マガジン26と、この工具マガジン26と主軸13の下側に配設されたアーム旋回軸27と、このアーム旋回軸27に固定された工具交換アーム28等からなっている。
工具マガジン26は主軸ヘッド12に固着されている。工具マガジン26は、図3に示すように、内筒26aと外筒26bとの間に円環状の工具通路26cを形成し、各工具通路26c内には工具ポット29が収納されている。各工具ポット29には、凹状の工具押込部(図示せず)が形成され、各工具押込部内には種々の工具45が着脱可能に格納されている。
工具マガジン26の下端部に、下方へ開口する工具交換部26dが形成されている。複数の工具ポット29は、マガジンモータ30(図6参照)に連結されている。そこで、マガジンモータ30が駆動されると、複数の工具ポット29の各々が、工具通路26cに沿って一体的に回転し、工具交換位置である工具交換部26dに選択的に対応する。
ところで、工具ポット29を個別に識別する為に、複数の工具ポット29の各々にポット識別板29a(図6参照)が夫々設けられている。即ち、各ポット識別板29aに識別部が設けられている。各識別部は、スリットの個数が異なる上、各スリットの周方向に沿う幅寸法が相違している。それ故、図6に示すように、投光素子31から投光された光を受光素子32で受光することにより、工具交換部26dに対応する工具ポット29を個別に識別可能になっている。
ここで、図示を省略するが、工具マガジン26に設けられたポット下降機構について簡単に説明する。
ポット下降機構は、エアシリンダ33(図6参照)により、工具交換部26dに対応し加工に使用する工具45を工具ポット29と共に、図3に二点鎖線で示すように、下方へ略90°回動させ、所定の工具45が工具交換部26dを通して下方へ突出するようになっている。
このとき、工具マガジン26の工具45が工具交換部26dから下方に突出して下降した下降状態、つまり工具ポット29が割出し状態にあることを、ポット下降センサ34で検出可能になっている。一方、工具ポット29がポット下降状態から元の上昇位置に復帰した上昇状態にあることを、ポット上昇センサ35で検出可能になっている。
次に、アーム旋回軸27と工具交換アーム28について、図4、図5に基づいて説明する。
このアーム旋回軸27は、円筒状であり、主軸ヘッド12に上下動可能に装着されている。このアーム旋回軸27の下端部に工具交換アーム28が固定されている。更に、工具交換アーム28の両端部には、図5に示すように、1組のフィンガ37が夫々回動可能に設けられている。各組のフィンガ37の基端部間に圧縮コイルスプリング38が介在され、各スプリング38によりフィンガ37が閉塞方向(矢印A方向)へ付勢されている。ここで、符号37aは、フィンガ37の回動軸である。
アーム旋回軸27の内部には、図4に示すように、中軸39が収納されている。この中軸39は、主軸ヘッド12に回転可能に且つ上下動不能に装着され、中軸39の下端部には、幅狭な係合部39aが形成されている。また、工具交換アーム28には、円筒状のカム軸40が回転可能に装着されている。アーム旋回軸27と一体的に、工具交換アーム28とカム軸40とが上方の原点位置に移動すると、カム軸40が中軸39の係合部39aに係合する。
カム軸40の外周部には、図5に示すように、2つのカム部40aが対角位置に夫々形成されており、各組の一方のフィンガ37がカム部40aの相互間の隙間に落込んだ状態では、各組の一方のフィンガ37がスプリング38のバネ力で矢印A方向へ回動し、各組のフィンガ37が閉じる。しかし、各組の一方のフィンガ37がカム部40aに乗上げると、各組の一方のフィンガ37がスプリング38のバネ力に抗して反矢印A方向へ押圧され、各組のフィンガ37が開放される。
アーム旋回軸27は、運動伝達装置(図示せず)を介して工具交換モータ41(図6参照)に連結されている。この運動伝達装置は、工具交換モータ41の回転力をアーム旋回軸27に伝達するカム機構と、工具交換モータ41の回転力を中軸39に伝達するカム機構,工具交換モータ41の回転力を上下方向への直線運動力に変換してアーム旋回軸27に伝達するクランク機構とを有する。
工具交換動作の初期状態においては、図4に示すように、工具交換アーム28が上方の原点位置に移動し、カム軸40が中軸39の係合部39aに係合する。これと同時に、各組の一方のフィンガ37がカム軸40のカム部40aに乗上げるので、各組のフィンガ37が閉じる。ここで、アームセンサ42は、近接センサ(例えばホール素子)からなり、工具交換アーム28が原点位置に上昇したときにオン信号を出力し、工具交換アーム28が原点位置から下降したときにオフ信号を出力する。
但し、工具交換アーム28の上下動とフィンガ37の開閉動作とは機械的に連動しており、アームセンサ42から出力されるオン信号により、フィンガ37の開放状態も検出可能になっている。そこで、工具交換動作が開始されると、Z軸原点センサ21からの出力信号に基づいてZ軸モータ15が駆動制御される。
そして、主軸ヘッド12と一体的に主軸13が原点位置から下降し、主軸13の工具45が一組のフィンガ37に挿入されると、工具交換モータ41が作動する。このとき、工具交換モータ41の回転力がカム機構を介して中軸39に伝達され、中軸39が回転するので、中軸39の回転力が係合部39aを通してカム軸40に伝達され、カム軸40が図5の矢印B方向へ回転する。
カム軸40が回転すると、各カム部40aが一方のフィンガ37を通過し、各組の一方のフィンガ37がカム部40a相互間の隙間に落込む。このとき、各組の一方のフィンガ37がスプリング38のバネ力で矢印A方向へ回動し、各組のフィンガ37が閉じる。そのため、一組のフィンガ37が主軸13の工具45を挟み、別の一組のフィンガ37が工具交換部26dから下方へ突出する別の工具45を挟む。
工具交換モータ41の位相角が65°に達すると、工具交換モータ41の回転力がクランク機構を通してアーム旋回軸27に伝達され、アーム旋回軸27が原点位置から下降する。すると、アーム旋回軸27と一体的に工具交換アーム28が下降し、中軸39の係合部39aがカム軸40から離間する。これと同時に、一組のフィンガ37が主軸13の工具45を挟んだ状態で下降し、別の一組のフィンガ37が工具交換部26dの工具45を挟んだ状態で下降する。これにより、主軸13の工具押込部と、工具ポット29の工具押込部とから、工具45が夫々抜き取られる。
工具交換モータ41の位相角が100°に達すると、工具交換モータ41の回転力がカム機構を通してアーム旋回軸27に伝達され、アーム旋回軸27と一体的に工具交換アーム28が180°回転する。これにより、主軸13の工具45を挟んだ一組のフィンガ37が工具交換部26dの真下に移動し、工具交換部26dの工具45を挟んだ別の一組のフィンガ37が主軸13の真下に移動する。
工具交換モータ41の位相角が235°に達すると、工具交換モータ41の回転力がクランク機構からアーム旋回軸27に伝達され、アーム旋回軸27と一体的に工具交換アーム28が上昇する。そのため、工具交換アーム28のカム軸40が中軸39の係合部39aに係合する。
これと同時に、一組のフィンガ37が工具交換部26dの工具45を挟んだ状態で主軸13の工具押込部に向かって上昇するのと同時に、別の一組のフィンガ37が主軸13の工具45を挟んだ状態で工具ポット29の工具押込部に向かって上昇する。その結果、工具交換部26dの工具45が主軸13に押込まれ、主軸13の工具45が工具ポット29に押込まれる。
工具交換モータ41の位相角が310°に達すると、工具交換モータ41の回転力がカム機構から中軸39に伝達され、中軸39が回転する。その結果、中軸39の回動力が係合部39aを通してカム軸40に伝達され、カム軸40が回転するので、カム軸40の各カム部40aが一方のフィンガ37に乗上げる。これにより、各組の一方のフィンガ37が反矢印A方向へ回動するので、各組のフィンガ37が開放状態に復帰する。
次に、NC工作機械を制御するNC制御装置50について説明する。
図6に示すように、NC制御装置50は、操作パネル4の内部に設けられ、CPU51と、ROM52と、RAM53と、NCプログラムメモリ54と、入力インターフェース55と、出力インターフェース56等からなるマイクロコンピュータ等から構成されている。
入力インターフェース55には、キーボード6と、アームセンサ42と、Z軸原点センサ21と、ポット上昇センサ35と、ポット下降センサ34と、受光素子32とが接続されている。出力インターフェース56には、Z軸モータ15と、主軸モータ18と、X軸モータ19と、Y軸モータ20と、マガジンモータ30と、エアシリンダ33と、工具交換モータ41と、液晶ディスプレイ5とが接続されている。
ROM52には、NC工作機械を駆動制御する各種の制御プログラム、液晶ディスプレイ5に各種の表示情報を表示させる表示制御プログラム、後述する本願特有の手動操作による工具入換え制御の制御プログラムが記憶されている。RAM53には、後述する手動操作による工具入換えに際して、工具マガジン26を所定の工具入換え位置に移動させる位置座標(X方向移動位置とY方向移動位置)とが絶対座標で記憶されている。
例えば、図11に示すように、工具マガジン26がスプラッシュカバー3の開口部3aに一番接近する所定の工具入換え位置の位置のX,Y座標が予め記憶されている。即ち、工具マガジン26がこの工具入換え位置に移動した場合、工具マガジン26が開口部3aに一番接近するため、作業者は開口部3aを介して、工具マガジン26に収納された工具45を容易に交換できるようになっている。
RAM53には、更に、各工具ポット29のポット番号と、各工具ポット29に収納されている工具45の工具番号とを対応させた工具ポット番号テーブルが記憶されている。RAM53には、加工制御に必要な各種パラメータ、加工制御実行中の変数やフラグ等が一時的に記憶される。NCプログラムメモリ54には、加工制御の為の複数種類のNCプログラムがプログラム番号を対応付けて記憶されている。
次に、NC制御装置50で実行される手動操作による工具入換え制御について、図7に基づいて説明する。この制御が実行されるに際して、操作パネル4のキーボード6に設けられた手動運転キーが操作され、手動による工具入換え状態に設定されている。図中の符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。
この工具入換え制御が実行される際に、作業者は移動フラグのフラグデータとして、工具マガジン26を工具入換え位置へ移動させる「1」、又は工具入換え位置へ移動させない「0」に設定する。但し、この制御が開始される際には、操作回数カウンタの操作回数Nは「0」にクリアされている。
この制御が開始され、操作パネル4のキーボード6に設けられた工具交換キー(工具交換指令キー)が操作された場合には(S11:Yes)、操作回数カウンタの操作回数Nが1つインクリメントされる(S12)。そこで、工具交換キーの操作回数Nが「1」の場合には(S13)、主軸13がZ軸ATC原点位置に移動され(S14)、主軸13の回転位置が所定の位置(0°)に回動される(S15)。
次に、移動フラグが「1」に設定されている場合には(S16:Yes)、工具マガジン26が所定の工具入換え位置に移動される(S17)。即ち、前述したように、工具マガジン26は、図11に示すように、工具マガジン26が開口部3aに接近した位置であって、工具45の入換えに適した所定の工具入換え位置に移動される。次に、この状態で、ポット下降動作(図8参照)が実行される(S18)。ここで、移動フラグが「0」に設定されている場合には(S16:No)、S17をスキップしてS18が実行される。このポット下降動作のためのポット下降制御が開始されると、先ず、ポット下降信号がオンされる(S31)。
その結果、エアシリンダ33が一方向へ動作する。次に、ポット下降センサ34から下降信号が入力されると(S32:Yes)、ポット下降信号がオフされ(S33)、工具入換え制御にリターンする。その結果、エアシリンダ33の動作が停止され、ポット下降機構により工具45が工具交換部26dから下方に突出する。
次に、工具入換え制御において、工具交換キーが更に操作された場合には(S11:Yes)、操作回数カウンタの操作回数Nが1つインクリメントされる(S12)。そこで、工具交換キーの操作回数Nが「2」の場合には(S13)、アーム旋回動作(図9参照)が実行される(S19)。このアーム旋回動作のためのアーム旋回制御が開始されると、先ず、アーム旋回信号がオンされ、工具交換モータ41が駆動される(S41)。
次に、アームセンサ42からアーム原点信号が入力されると(S42:Yes)、アーム旋回信号がオフされ、工具交換モータ41の駆動が停止される(S43)、工具入換え制御にリターンする。その結果、主軸13に装着されていた工具45が、工具マガジン26の工具ポット29に回収して収納される。このとき、前述したように、コラム11が所定の工具入換え位置に移動しているため、作業者は工具ポット29に回収された工具45を、開口部3aを介して容易に入換えることができる。
次に、工具入換え制御において、工具交換キーが更に操作された場合には(S11:Yes)、操作回数カウンタの操作回数Nが1つインクリメントされる(S12)。そこで、工具交換キーの操作回数Nが「3」の場合には(S13)、ポット上昇動作(図10参照)が実行される(S20)。このポット上昇動作のためのポット上昇制御が開始されると、先ず、ポット上昇信号がオンされる(S51)。
その結果、エアシリンダ33が下降のときとは逆方向へ動作する。次に、ポット上昇センサ35からポット上昇信号が入力されると(S52:Yes)、ポット上昇信号がオフされ(S53)、工具入換え制御にリターンする。その結果、エアシリンダ33の動作が停止され、ポット下降機構により工具45が工具交換部26dの上側に復帰する。そして、工具入換え制御において、操作回数カウンタの操作回数Nがクリアされ(S21)、この制御を終了する。ここで、工具入換え制御のS17を実行するNC制御装置50が移動制御手段に相当する。
このように、工具45が装着される主軸13と、複数の工具45を収納した工具マガジン26を含み主軸13の工具45と工具マガジン26に収納した1つの工具45とを交換可能な工具交換装置25とを有するNC工作機械1において、工具マガジン26に収納されている工具45を手動で入換える際に、コラム11と工具交換装置25の全体がスプラッシュカバー3で覆われていても、作業者は工具交換に際して、工具交換キーを操作するだけで、工具マガジン26が開口部3aに接近した位置であって、工具45の入換えに適した所定の工具入換え位置に移動されるので、作業者は工具マガジン26に収納された工具45を、入換えし易い入換え位置で別の工具45と入換えることができ、工具45の入換え作業の簡単化や迅速化を図ることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)図7に示す工具入換え制御において、S17に示す「工具マガジンを入換え位置に移動」を、S19の次に設けるようにしてもよく、S20とS21の間に設けるようにしてもよい。何れの場合でも、作業者は、工具マガジン26を所定の工具入換え位置に移動させてから、工具マガジン26の工具45を容易に交換することができる。
2)専用の移動キー(移動指令キー)と復帰キーを設け、図12に示すように、この移動キーが操作されると、工具マガジン26を所定の工具入換え位置に移動させるようにしてもよい。
即ち、移動キーが操作されると(S61:Yes)、工具マガジン26が所定の工具入換え位置に移動される(S62)。そして、作業者はこの状態で工具マガジン26に収納されている工具45を手動操作で入換える。最後に、復帰キーが操作されると(S63:Yes)、工具マガジン26が元の位置に復帰移動される(S64)。
本発明の実施例に係るNC工作機械の正面図である。 スプラッシュカバーを取り除いたNC工作機械の斜視図である。 工具マガジンの側面図である。 工具交換装置の要部縦断側面図である。 工具交換装置の要部底面図である。 NC工作機械の制御系のブロック図である。 工具入換え制御のフローチャートである。 ポット下降制御のフローチャートである。 アーム旋回制御のフローチャートである。 ポット上昇制御のフローチャートである。 加工フレームの工具入換え位置を示すNC工作機械の平面図である。 変更形態に係る図7相当図である。
符号の説明
1 NC工作機械
3 スプラッシュカバー
3a 開口部
3A 左側扉
3B 右側扉
4 操作パネル
6 キーボード
11 コラム(本体フレーム)
12 主軸ヘッド
13 主軸
25 工具交換装置
26 工具マガジン
45 工具
50 NC制御装置

Claims (4)

  1. 工具が装着される主軸と、複数の工具を収納した工具マガジンを含み前記主軸の工具と工具マガジンに収納した1つの工具とを交換可能な工具交換装置とを有するNC工作機械において、
    前記主軸と前記工具マガジンが装備された本体フレームと、
    この本体フレームをX軸方向とY軸方向へ夫々独立に移動駆動するX軸駆動手段及びY軸駆動手段と、
    前記工具マガジンに収納された工具を手動で入換えるのに適した工具入換え位置に前記本体フレームを移動させる移動指令を入力可能な指令入力手段と、
    前記指令入力手段により前記移動指令が入力された際に、前記X軸駆動手段とY軸駆動手段を駆動して前記工具マガジンを所定の工具入換え位置に移動させる移動制御手段と、 を備えたことを特徴とするNC工作機械。
  2. 前記指令入力手段は、工具交換装置に対して手動による工具交換を指令する工具交換指令キーで構成されたことを特徴とする請求項1に記載のNC工作機械。
  3. 前記指令入力手段は、専用の移動指令キーで構成されたことを特徴とする請求項1に記載のNC工作機械。
  4. 前記本体フレームと工具交換装置の全体を覆うスプラッシュカバーと、このスプラッシュカバー内に出入りするための開口部と、この開口部を開閉可能な開閉扉とを有し、
    前記所定の工具入換え位置は、前記工具マガジンが前記開口部に接近した位置であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のNC工作機械。
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