JP2008188244A - スロットマシン - Google Patents

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健志 安藤
Akikazu Shimada
晃和 嶋田
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Abstract

【課題】困難な目押しを不要として誰でも遊技を楽しむことができるとともに、特別役等の当選又は入賞の期待感を効果的に演出することが可能となり、遊技を簡単にすることと、遊技を面白くすることとを両立できるスロットマシンを提供する。
【解決手段】特別役と小役とが同時当選した場合に、小役に対応する図柄A〜Dの組合せを優先して揃えるようにメインリール40L、40C、40Rを停止させる停止制御を可能とし、小役に対応する図柄の組合せを優先して揃えるようにメインリールが停止制御される場合には、画像制御手段が、特別役に対応する図柄画像71、71を途中まで同じ図柄に揃えて停止させ、最後に停止される一の図柄画像71のみを同じ図柄に揃えず停止させる停止演出を行い、次回以降の遊技において、一の図柄画像71のみの回転及び停止演出を行い、特別役のみの当選となったとき、一の図柄画像71を他の図柄画像71、71と同じ図柄に揃えて停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの工程を一単位とする遊技を繰り返し実施可能なスロットマシンに関し、特に、いわゆる目押しの技量を有しない遊技者でも気軽に楽しむことができ、特別役等の当選又は入賞について多彩な期待感演出を行うことができるスロットマシンに関する。
一般的なスロットマシンでは、制御手段により役抽選を行い、この役抽選で当選した役に対応した図柄が停止して入賞したときには、入賞した役に応じた態様の遊技を行うようになっている。このような役には、ビッグボーナス役やレギュラーボーナス役等の特別役、予め定められた数の遊技媒体が払い出される一般役、又は遊技媒体を投入しないで遊技を再実施できる再遊技役などがある。
また、近年のスロットマシンには、実物の回胴に図柄を付したメインリールと、液晶表示装置等の画像表示手段に表示された画像としてのサブリールとを備えたものがある。例えば、特許文献1〜3では、メインリールを視認しながらタイミングよくストップスイッチを停止操作する、いわゆる目押しの困難性を軽減したスロットマシンが提案されている。このスロットマシンは、所定の図柄又は図柄の組合せが停止されたときに、液晶リールの画像表示によって、ストップスイッチの停止操作タイミングを報知し、特別役に入賞させやすくしている。
特開2006−204796号公報 特開2006−204795号公報 特開2006−204461号公報
ところが、上述した従来のスロットマシンでは、液晶リールの画像表示によってストップスイッチの停止操作タイミングを報知したとしても、結局、停止操作のタイミングが合わなければ、特別役に入賞させることができない。このため、遊技を楽しむために多少の技量と経験とが要求され、未経験者や初心者など誰もが気軽にスロットマシンの遊技を楽しむことができないという問題があった。
このような目押しの困難性をスロットマシンから排除すべく、ストップスイッチの停止操作タイミングにかかわらず、役抽選で当選した役を全て入賞させることも考えられる。しかし、単に当選役を全て入賞させる構成では、例えば、特別役に当選した直後に入賞してしまうので、特別役に当選したかもしれない、あるいは特別役に入賞するか否かといった期待感を抱かせる機会も、期待感を演出する機会もなく、遊技が単調で面白さに欠けてしまうという問題がある。
ここで、従来のデジタルパチンコ機では、例えば、液晶表示装置などの画像表示手段に3つの図柄画像の組合せを表示し、このうち2つの図柄画像を同じ図柄に揃えて、いわゆるリーチ状態を形成した後、残り1つの図柄画像が同じ図柄に揃うか否かという演出を行って大当たり等を報知していた。
しかし、従来のスロットマシンのように、液晶リールを回転及び停止させて遊技を進行させる構成の下では、液晶リールの図柄画像の変動が遊技者の遊技進行の操作に支配されることになる。このため、デジタルパチンコ機のようなリーチ演出を従来のスロットマシンに適用したとしても、次回遊技を待ちきれない遊技者が、遊技進行の操作を開始してしまえば、リーチ演出がキャンセルされてしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、困難な目押しを不要として誰でも遊技を楽しむことができるとともに、特別役等の当選又は入賞の期待感を効果的に演出することが可能となり、遊技を簡単にすることと、遊技を面白くすることとを両立させることができるスロットマシンの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のスロットマシンは、遊技媒体を投入し、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの工程を一単位とする遊技を繰り返し実施可能なスロットマシンであって、特別役及び小役を含む複数の役の中から役抽選で当選役を定める役抽選手段と、複数の前記図柄が表示された複数のメインリールと、前記役抽選の当選役に対応する前記図柄の組合せで停止するように前記メインリールの回転及び停止制御を行うことが可能なメインリール制御手段と、演出画像を表示可能な画像表示手段と、複数の図柄画像のデータを記憶する画像記憶手段と、複数の前記図柄画像を前記画像表示手段に表示させ、これら前記図柄画像を回転させて所定の組合せで停止させる回転及び停止演出を行う画像制御手段とを備え、前記役抽選手段が、前記役抽選で前記特別役と前記小役との同時当選を可能とし、前記メインリール制御手段が、前記特別役と前記小役とが同時当選した場合に、前記小役に対応する前記図柄の組合せを優先して揃えるように前記メインリールを停止させる停止制御を可能とし、前記小役に対応する前記図柄の組合せを優先して揃えるように前記メインリールが停止制御される場合には、前記画像制御手段が、前記特別役に対応する前記図柄画像を途中まで同じ図柄に揃えて停止させ、最後に停止される一の前記図柄画像を、それ以前に停止された他の前記図柄画像と同じ図柄に揃えず停止させる停止演出を行い、次回以降の遊技において、一の前記図柄画像のみの回転及び停止演出を行い、前記特別役のみが当選状態となったときに、一の前記図柄画像を他の前記図柄画像と同じ図柄に揃えて停止させる報知演出を行って前記特別役の当選又は入賞を報知するようにしてある。
このような本発明のスロットマシンによれば、特別役と小役との同時当選を可能とし、小役に対応する図柄の組合せを優先して揃えるようにしてあるので、特別役と小役とが同時当選している間は、特別役に当選しているが入賞しないで遊技が進行する制御状態となる。この制御状態が実行されている期間に、図柄画像のみを用いた特別役の当選又は入賞の報知演出を行うことができる。これにより、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用した場合でも、所定役に当選したかもしれない、入賞するかもしれないといった期待感を効果的に演出することが可能となる。
また、図柄画像を用いた報知演出を、小役に入賞した次回以降の遊技中に行うこととしているので、報知演出によって単位遊技が延長されてしまうことがなく、次回遊技を待ちきれない遊技者でも、特別役の当選又は入賞の期待感演出を楽しみつつ、複数回の単位遊技をスムーズに進行させることができる。
さらに、最後に停止される一の図柄画像が、その他の図柄画像と同じ図柄に揃えば特別役に入賞するという、いわゆるリーチ状態を形成することができ、特別役と小役との同時当選が継続している間、遊技者の特別役入賞の期待感を煽ることが可能となる。これにより、図柄画像を用いた期待感演出がより興味深いものなって、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用した場合でも、遊技をより面白いものにすることができる。
ここで、「図柄画像」とは、スロットマシンの通常の遊技を行うことができるものであれば、図柄のデザインやモチーフは特に限定されるものではなく、例えば、「7」、「リプレイ」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「BAR」といった一般的なスロットマシンのリールに表示されるような図柄とすることができる。
「遊技媒体」とは、遊技を行うためにスロットマシンに投入する媒体であり、例えば、コイン、メダル、チップのようなものが考えられる。また、この目的を達成できるものであれば、現実の物には限られず、例えば、磁気カードのような電磁的に作用するものも適用可能である。
遊技媒体を「投入する」とは、遊技者が、スロットマシンに設けた遊技媒体投入口等に、コイン等の遊技媒体を実際に投入することが含まれる。また、スロットマシンの記憶媒体に予めクレジットした所定数の遊技媒体を用いることも含まれる。
「役」には、例えば、「特別役」と「小役」とがあり、小役には、入賞すると所定枚数の遊技媒体の払い出しを行う「一般役」と、遊技媒体を投入しないで遊技を再実施できる「再遊技役(リプレイとも称する)」とが含まれる。一方、特別役は、遊技を遊技者にとって有利に進行させる「特別遊技」に移行させることが可能な役である。また、遊技の態様に応じて、その他様々な役を付加することができる。さらに、役抽選の対象である「はずれ」も役の一つであると考えることができる。
「一般役」とは、抽選で一般役に当選し、その一般役に応じた図柄が揃って入賞すると、予め定められた数の遊技媒体が払い出される役である。「特別役」には、抽選で所定役が高確率で当選する遊技を一定条件下で所定回数行う「第1の特別遊技」に移行させることが可能な「第1の特別役」と、一般遊技と第1の特別遊技に相当する遊技の少なくとも一方の遊技を行える「第2の特別遊技」に移行させることが可能な「第2の特別役」とが含まれる。
第1の特別役は、特別遊技の1つである第1の特別遊技に移行させる役であり、レギュラーボーナス役(以下、RB役と称する)と呼ばれる役を含むものである。第1の特別遊技は、所定役が高確率で当選する遊技を、一定条件下で所定回数行うことができる。また、第2の特別役は、特別遊技の1つである第2の特別遊技に移行させる役であり、上述したビッグボーナス役(以下、BB役と称する)と呼ばれる役も含むものである。第2の特別遊技は、前記一般遊技と前記第1の特別遊技に相当する遊技の少なくとも一方の遊技を、所定の遊技媒体払出数に達するまで行うことができる遊技である。
「再遊技役」とは、役抽選で再遊技役に当選し、再遊技役に対応した図柄が停止して入賞したときに、遊技媒体を投入することなく遊技を再実施できる「再遊技」(「リプレイ」とも称する)を実施することができる役である。
一の役を定める「役抽選」は、例えば、乱数を発生させてその値によって、一つの当選役を定めることが望ましい。乱数の発生については、乱数発生器又はコンピュータ等のソフトウエア上で発生させることも考えられる。
「画像表示手段」には、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)又はLCD(Liquid Crystal Display)等の演出画像の表示が可能な表示装置、画像駆動装置が含まれる。
ここで、「演出画像」には、表示装置に表示されるあらゆる画像が含まれ、例えば、文字、数字、図形、記号、図柄、色彩、模様のようなあらゆる画像が適用でき、静止画も動画も含まれる。また、音声と組合せることも可能である。この画像演出には、上述した図柄画像も含まれる。
好ましくは、上述した本発明に係るスロットマシンにおいて、前記役抽選手段が、前記特別役と前記小役との同時当選後は前記小役の当選確率を高確率とするようにする。このような本発明のスロットマシンによれば、特別役と小役との同時当選後における複数回の単位遊技にわたって、図柄画像を用いた期待感演出を連続的に行うことができるようになり、遊技者の期待感を持続させることが可能となる。
好ましくは、上述した本発明に係るスロットマシンにおいて、前記画像制御手段が、最後に停止される一の前記図柄画像を徐々に減速回転させてから停止させる回転及び停止演出を行うようにする。
このような本発明のスロットマシンによれば、図柄画像が同じ図柄に揃うか否かという報知演出において、最後に停止される一の図柄画像を徐々に減速回転させてから停止させることにより、特別役に入賞するか否かが確定するまで遊技者の期待感を引っ張ることが可能な効果的な期待感演出となる。
好ましくは、上述した本発明に係るスロットマシンにおいて、前記特別役と同時当選することが可能な前記小役を再遊技役とし、前記メインリール制御手段が、前記特別役と前記再遊技役とが同時当選した場合に、前記再遊技役に対応する前記図柄の組合せを優先して揃えるように前記メインリールを停止させる停止制御を可能とするようにする。
このような本発明のスロットマシンによれば、遊技媒体の投入及び払い出しが不要な再遊技役を利用して、図柄画像を用いた期待感演出を行うことができ、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用した場合でも、自然かつ効果的な期待感演出が可能となる。
好ましくは、上述した本発明に係るスロットマシンにおいて、前記画像制御手段が、前記特別役と前記再遊技役とが同時当選した場合に、前記特別役に対応する前記図柄画像を途中まで同じ図柄に揃えて停止させ、次いで、最後に停止される一の前記図柄画像を、それ以前に停止された他の前記図柄画像と同じ図柄に揃えずに一旦停止させた後、同じ図柄に揃えて停止させる停止演出のいずれかを選択して行うようにする。
このような本発明のスロットマシンでは、特別役と再遊技役とが同時当選した場合に、一旦、最後に停止される一の図柄画像のみを同じ図柄に揃えずに停止させ、特別役の非入賞を報知した後、停止された一の図柄画像のみを再び回転させて同じ図柄に揃えて停止させ、特別役の当選を報知するようにしている。
これにより、特別役当選の期待感を効果的に演出することができ、遊技をより面白いものとすることができる。また、一旦、特別役に対応する図柄画像が揃わなかった場合でも、一の図柄画像のみが再び回転して同じ図柄に揃うのではないかという期待感を遊技者に生じさせることができ、特別役に対応する図柄画像がリーチ状態になったときに、遊技者の期待感をより長く引っ張ることができる。
なお、本スロットマシンにおいて、画像表示手段の表示上は、一の図柄画像のみが再び回転して特別役に対応する図柄画像が全て揃うことになるが、実際には、メインリールの停止制御によって再遊技役に入賞している。この再遊技状態を利用して、次回遊技以降では、一の図柄画像のみを回転させて、特別役に入賞するか否かの期待感演出を行うようにしている。
好ましくは、上述した本発明に係るスロットマシンにおいて、前記画像表示手段が、前記スロットマシンの筐体前面部に位置するとともに、前記メインリールよりも広い表示面積を有するようにする。
役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用した場合には、目押し不要となるのでメインリールを視認して遊技をする必要がなくなってしまうが、このような本発明のスロットマシンによれば、主に、画像表示手段に表示される演出画像を視認しながら遊技を進行させる構成となり、図柄画像、その他画像を用いた多彩な演出によって遊技を視覚的に面白くすることができる。
本発明のスロットマシンによれば、困難な目押しを不要として誰でも遊技を楽しむことができるとともに、特別役等の当選又は入賞の期待感を効果的に演出することが可能となり、遊技を簡単にすることと、遊技を面白くすることとを両立させることができる。
以下、本発明の第1実施形態に係るスロットマシンについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
[スロットマシンの構成]
<全体構造の説明>
図1は、本実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。同図において、本実施形態のスロットマシン10は、いわゆる3ベット1ライン方式を採用しており、例えば、遊技媒体にコインを用いたならば、3枚の遊技媒体で1回の単位遊技が行われ、1本の有効ライン上で停止された図柄の組合せによって遊技結果が判断される。
スロットマシン10の筐体上部には、3つの実物のメインリール40L、40C及び40Rが回動自在に設けてある。各メインリール40L、40C及び40Rは、それぞれリング形状となっており、その外周面には、後述する役に対応した複数種類の図柄を等間隔で印刷したリールテープが貼着してある。
後述するように、各メインリール40L、40C及び40Rは、それぞれモータ(図示せず)により回転駆動され、表示窓40において、各メインリール40L、40C及び40Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動する。
ここで、図26は本スロットマシン10の各メインリール40L、40C及び40Rを示す正面図である。同図に示すように、各メインリール40L、40C及び40Rには、4種類の図柄A〜Dが、それぞれ異なる配列で描かれている。図1及び図26に示すように、各メインリール40L、40C及び40Rは、表示窓40を介してそれぞれが視認可能となっている。各メインリール40L、40C及び40Rの停止状態においては、表示窓40を介して、1つのメインリールにつき1つの図柄A、B、C又はDが仮想上の有効ライン(図1中の鎖線、図26中の細線参照)上で視認可能となる。このため、横長矩形の表示窓40全体を通して、合計3つの図柄A、B、C又はDの組合せが視認可能となる。
これら4種類の図柄A〜Dは、図20の抽選表に示す一又は複数の役に対応している。本実施形態では、図20に示すように「BB(ビックボーナス)1役」、「BB2役」、「BB1+RP(リプレイ)役」、「BB2+RP役」、「再遊技(リプレイとも称す)役」、「小役」、「はずれ」の7種類の役が設けてある。各メインリール40L、40C及び40Rの図柄Aは「BB1役」、図柄Bは「BB2役」、図柄Cは「BB1+RP役」と「BB2+RP役」及び「再遊技役」の3つの役、図柄Dは「小役」にそれぞれ対応している。なお、以下の説明において、「BB1役」及び「BB2役」を「BB役」と、「BB1+RP役」及び「BB2+RP役」を「BB+RP役」と称する場合がある。
ここで、小役には、入賞すると所定枚数の遊技媒体の払い出しを行う一般小役と、遊技媒体を投入しないで遊技を再実施できる再遊技役とが含まれる。一方、BB1役とBB2役とは、共に、遊技を遊技者にとって有利に進行させる「特別遊技」に移行させることが可能な役である。この特別遊技中は、図19に示すBB作動時抽選表に基づいて役抽選が行われ、小役の当選確率が極めて高確率となる。
また、BB1+RP役及びBB2+RP役に当選した場合には、次回遊技から「再遊技高選択状態(RT=リプレイタイムともいう)」に移行させる制御が行われる。この再遊技高選択状態中は、図21(a)に示すRT作動時一般抽選表(BB当選中)に基づいて役抽選が行われ、再遊技役の当選確率が極めて高確率となる。すなわち、この再遊技高選択状態中は、遊技媒体を消費することなく遊技を進行させることができる。
さらに、BB1役に入賞した場合には、上述した「特別遊技」が終了した後に「再遊技高選択状態」に移行させる制御が行われるようになっている。この再遊技高選択状態中は、図21(b)に示すRT作動時一般抽選表(BB1終了後)に基づいて役抽選が行われ、再遊技役の当選確率が極めて高確率となる。なお、役抽選の対象である「はずれ」も役の一つに含める。
さらに、BB1+RP役、BB2+RP役は、上述したBB1役又はBB2役と、再遊技役との同時当選役であり、これらBB1+RP役又はBB2+RP役に当選した場合には、再遊技役が優先して入賞するように制御を行っている(図9のステップS64、S65参照)。
後に詳述する主制御回路100(図2参照)の役抽選において、図20に示す役のいずれかに当選した場合は、この当選役に対応する所定の図柄A、B、C又はDが有効ライン上に揃うように各メインリール40L、40C及び40Rが停止制御されるようになっている。すなわち、本実施形態のスロットマシン10は、役抽選で当選した役を全て入賞させる(但し、上述のように「BB1+RP役」又は「BB2+RP役」に当選した場合は、再遊技役を優先して入賞させる)制御方法を採用している。
このように、本実施形態のスロットマシン10は、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用しているので、遊技中に各メインリール40L、40C及び40Rの図柄A〜Dを視認して目押しする必要が一切ない。そこで、本実施形態では、図柄A〜Dとして、一般的なスロットマシンに慣用されている赤7、青7、チェリー、スイカ、ベル、BAR等の図柄を用いず、意図的に一見して役との対応が分かりにくい「顔図柄」を用いている。これにより、停止された図柄A〜Dを視認しても、一見して役の入賞が分かりにくくなり、このことが、後述する3つの液晶表示装置70L、70C及び70Rにおける報知演出に寄与することになる。
スロットマシン10の筐体の前面部20には、上述した3つの液晶表示装置70L、70C及び70Rが並設してある。これら液晶表示装置70L、70C及び70Rは、いずれも縦長の長方形状となっており、後述する副制御回路200の画像制御手段500(図2参照)によって、動画又は静止画からなる演出画像が表示される。
上述したように、本実施形態のスロットマシン10では、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用しているので、遊技中に各メインリール40L、40C及び40Rの図柄A〜Dを視認して目押しする必要が一切ない。そこで、本実施形態では、主として、3つの液晶表示装置(画像表示手段)70L、70C及び70Rにそれぞれ表示される演出画像を視認しながら遊技を行うようにしてあり、3つの液晶表示装置70L、70C及び70Rの総表示面積を、各メインリール40L、40C及び40Rの総表示面積よりも広くして視認性を高くしている。
例えば、図1中の液晶表示装置70L、70C及び70Rに、スロットマシン10の通常遊技中の画像表示構成を示す。通常遊技中は、各液晶表示装置70L、70C及び70Rの約1/3部分に図柄画像71とが表示されるとともに、約2/3部分にキャラクター画像73が表示されるようになっている。
各図柄画像71として、図22の対象表に示すように、「赤7」、「青7」、「リプレイ」、「スイカ」、「グレープ」、「オレンジ」、「ブルーベリー」、「ベル」、「チェリー」といった一般的なスロットマシンで慣用されている図柄を用いている。これらの図柄画像71は、上述した「BB1役」、「BB2役」、「BB1+RP役」、「BB2+RP役」、「再遊技役」、「小役」、「はずれ」の7種類の役の一又は複数に対応している。
各図柄画像71は、画像制御手段500によって回転及び停止動作する演出(以下、回転演出、停止演出という)を行い、仮想上のリールを形成する。また、停止されたときには、役抽選で当選した役に対応する3つの図柄画像71、71、71の組合せが仮想上の有効ライン(図1中の鎖線参照)上で揃うようになっている。すなわち、各図柄画像71は、役抽選で当選した役の入賞を報知する役割を果たすものである。なお、上述した各メインリール40L、40C及び40Rの制御と異なり、「BB1+RP役」又は「BB2+RP役」に当選した場合は、BB1役又はBB2役の当選又は入賞の期待感に関する報知演出を実行する。このような図柄画像71の選択、回転及び停止演出、報知演出の制御処理を、図13〜17の副制御回路サブルーチンに示す。
なお、スロットマシン10に用いる画像表示手段としては、複数の液晶表示装置70L、70C及び70Rの組合せに限らず、単一の大型液晶装置を用いてもよい。また、複数の図柄画像71を用いた回転及び停止演出が行えるものであれば液晶表示装置に限らず、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置を用いてもよい。
図1に戻り、スロットマシン10における中央の液晶表示装置70Cの正面には、報知ランプ手段21が配設してある。この報知ランプ手段21は、遊技者の任意のベット操作に基づいて、BB役の当選をランプ発光によって報知するものである。本実施形態では、報知ランプ手段21として、7色発光が可能なLEDに、回転可能な反射鏡を組合せた回転警告灯(いわゆる「パトランプ」)を用いている。この報知ランプ手段21の制御処理を、図18の報知ランプ制御処理サブルーチンに示す。
各液晶表示装置70L、70C及び70Rの下方には、略水平の操作パネル部30が設けてある。この操作パネル部30の左側には、3−ベットスイッチ36が配設してある。ここで、本実施形態に係るスロットマシン10は、いわゆる3枚掛け専用機であり、3−ベットスイッチ36を押動操作することによって、クレジットされた遊技媒体のうちの3枚が遊技の賭けの対象となる。また、メインリール40L、40C、40Lの回転及び停止制御中に3−ベットスイッチ36を押動操作した場合には、上述した報知ランプ手段21によるBB役当選の報知演出の制御処理が開始される。
操作パネル部30の右側には、遊技媒体を投入することができる遊技媒体投入口38が設けてある。この遊技媒体投入口38から規定枚数以上の遊技媒体が投入された場合には、規定以上の枚数をクレジット数として後述するRAM110(図4参照)に記憶するようになっている。
ここで、本実施形態では、遊技媒体投入口38からの投入、又は3−ベットスイッチ36の操作に基づく遊技媒体の数を「ベット数」と称し、その後、RAM110に記憶されて設定されたベット数を「設定ベット数」と称する。
操作パネル部30の前面の左側には、スタートスイッチ(スタートレバー)50が傾動可能に設けてあり、また、操作パネル部30の前面の中央部には、3つのストップスイッチ52L、52C及び52Rが設けてある。ストップスイッチ52Lは左メインリール40Lに対応し、ストップスイッチ52Cは中メインリール40Cに対応し、ストップスイッチ52Rは右メインリール40Rに対応している。
遊技者が、スタートスイッチ50を傾動操作すると、上述した3つのメインリール40L、40C及び40Rが一斉に回転を開始する。また、このときのスタートスイッチ50の操作信号が副制御回路200(図2参照)にも送信され、各液晶表示装置70L、70C及び70Rに表示された図柄画像71も一斉に回転演出を開始する。そして、各メインリール40L、40C及び40Rの回転速度が一定速度に達すると、遊技者によるストップスイッチ52L、52C及び52Rの操作が有効となる。
遊技者が、ストップスイッチ52Lを押動操作すると左メインリール40Lが停止する。ストップスイッチ52Cを押動操作すると中メインリール40Cが停止する。ストップスイッチ52Rを押動操作すると右メインリール40Rが停止する。また、このときのストップスイッチ52L、52C及び52Rの操作信号が副制御回路200(図2参照)にも送信され、各液晶表示装置70L、70C及び70Rに表示された図柄画像71もそれぞれ操作信号の受信タイミングで停止演出を行う。
スロットマシン10の筐体の下方の右側には、筐体の内部に収納した図示しないスピーカ(後述する図5に示すスピーカ64に対応する)から発せられた音を筐体の外部へ出すための透音穴60が設けてある。スロットマシン10の筐体の下方の中央部には、遊技媒体払出口62が設けてある。各メインリール40L、40C又は40Rが停止して、入賞ライン(図1中の鎖線参照)上に停止表示された図柄の組合せが、所定の組合せ、すなわち、役を構成する図柄A、B、C又はDの組合せとなり、役に入賞したときには、この組合せに応じて予め定めた枚数の遊技媒体を遊技媒体払出口62から払い出すようになっている。
<機能ブロック図の説明>
図2は、スロットマシン10の制御に関する機能ブロック図である。同図において、制御回路として、主制御回路100と副制御回路200とが電気的に接続してある。
主制御回路100には、操作手段300が電気的に接続してあるとともに、上述したメインリール40L、40C及び40Rの各々に設けられたモータ80L、80C及び80Rが電気的に接続してある。また、操作手段300には、停止操作手段310、上述したスタートスイッチ50及び3−ベットスイッチ36が含まれる。さらに、停止操作手段310は、上述した3つのストップスイッチ52L、52C及び52Rから構成してある。なお、これらの操作手段300は、スイッチやボタンに限られず、遊技者の四肢を用いた操作に基づいて操作信号を発生させるものであれば、あらゆる手段が適用できる。
一方、副制御回路200には、報知手段600が電気的に接続してあり、この報知手段600には、上述した各液晶表示装置70L、70C及び70R、報知ランプ手段21及びスピーカ64が含まれている。
<主制御回路100の説明>
主制御回路100は、ベット制御手段400と、役抽選手段410と、メインリール制御手段420と、遊技制御手段430と、再遊技制御手段460と、信号送信制御手段480とを含んでいる。
ベット制御手段400は、遊技媒体投入口38の下部に設置した遊技媒体カウンタでカウントした投入枚数、又は3−べットスイッチ36が操作されたときに発信されるベット操作信号に基づいて、新たなベット数を設定するとともに、必要に応じてクレジット数からベット数を減算する。また、ベット制御手段400は、これらの処理の結果を信号に変換して副制御回路200へ送信する。
役抽選手段410は、役抽選処理によって、役(特別役であるBB1役とBB2役、BB1+RP役、BB2+RP役、小役、再遊技役)の抽選を行うものである。役抽選手段410は、例えば、役抽選用の乱数発生器412(ハード乱数等)と、この乱数発生器412が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段414と、乱数抽出手段414が抽出した乱数値に基づいて役の当選の有無及び当選役を判定する乱数判定手段416とを備える。この役抽選手段410による制御処理を、役抽選処理サブルーチン(図7参照)に示す。
メインリール制御手段420は、スタートスイッチ50から発信されたメインリール回転開始信号を受信してモータ80L、80C、80Rを制御し、メインリール40L、40C、40Rを回転させ、そして、ストップスイッチ52L、52C、52Rから発信されたリール停止信号の受信に基づいて、メインリール40L、40C、40Rを停止させるリール作動に関する制御を行う。本実施形態では、当選した役に対応した図柄A、B、C又はDの組合せが揃うようにメインリール40L、40C、40Rの停止制御を行う。このメインリール制御手段420による制御処理を、メインリール回転・停止サブルーチン(図8及び図9参照)に示す。
遊技制御手段430は、役抽選処理でBB役、小役、再遊技役に当選し、停止した図柄に関する入賞図柄判定により、各々の役に対応した図柄が揃ったと判別したときに、入賞した役に対応した処理を進める。
遊技制御手段430は、所定枚数の遊技媒体の払い出しを行う以外に、特別遊技制御手段432を含む。特別遊技制御手段432は、遊技が遊技者にとって有利に進行する特別遊技や所定枚数の遊技媒体の払い出しを行う。
再遊技制御手段460は、役抽選処理で再遊技役が当選し、停止した図柄に関する入賞図柄判定により、再遊技役に対応した図柄が揃ったと判別したときに、遊技媒体を投入しないで、次の遊技を実行するための制御を行う。
また、再遊技制御手段460は、再遊技高選択状態制御手段470を含む。この再遊技高選択状態制御手段470は、所定の開始要件を達成したときに、遊技の態様を、役抽選で再遊技役の当選確率が極めて高確率となる再遊技高選択状態に変更し、その後、所定の解除要件を達成したときに、再遊技高選択状態を解除する処理を行う。
信号送信制御手段480は、上述した報知ランプ手段21によるBB役の当選報知の制御処理を実行させるためのトリガー信号を副制御回路200に送信するものである。この信号送信制御手段480は、メインリール40L、40C、40Rの回転・停止制御の実行中に、3−ベットスイッチ36の操作信号を受信した場合、副制御回路200にトリガー信号を送信する。このような信号送信制御手段480による制御処理を、信号送信処理サブルーチン(図12)に示す。
<副制御回路200の説明>
副制御回路200には、画像制御手段500と、画像記憶手段510と、ランプ制御手段520、音声制御手段530とが含まれている。また、図3に示すように、画像制御手段500には、図柄画像選択制御手段501と、回転及び停止演出手段503と、報知演出制御手段504とが含まれている。さらに、画像記憶手段510には、図柄画像データ記憶手段511と、演出画像データ記憶手段513とが含まれている。このような副制御回路200による制御処理を、副制御回路サブルーチン(図13〜17参照)に示す。
画像制御手段500は、主として、主制御回路100から受信した信号に基づいて、画像記憶手段510(実際は図5に示すROM208又はRAM210の記憶領域の一部)に記憶した各種画像データを読み出し、報知手段600の各液晶表示装置70L、70C及び70Rに所定の演出画像を表示させる。
以下、画像制御手段500について説明する。まず、図柄画像選択制御手段501は、主制御回路100の役抽選手段410による役抽選の結果に基づいて、当選役に対応する所定の図柄画像71の組合せを選択する。この図柄画像選択制御手段501により、各ストップスイッチ52L、52C及び52Rの停止操作に基づいて停止される図柄画像71が決定される。さらに、本実施形態では、図柄画像選択制御手段501により、主制御回路100で設定された単一の小役が、副制御回路200における演出上では、異なる図柄画像71の組合せからなる6種類の小役(演出上の小役)に振り分けられることになる(図22参照)。このような図柄画像選択制御手段501による制御処理を、図柄選択処理サブルーチン(図14及び図15参照)に示す。
回転・停止演出制御手段503は、スタートスイッチ50の操作に基づいて、各液晶表示装置70L、70C及び70Rにそれぞれ表示されている図柄画像71を回転させる演出を行うとともに、各ストップスイッチ52L、52C及び52Rの停止操作に基づいて、予め図柄画像選択制御手段501によって選択された所定の図柄画像71を停止させる演出を行う。このような回転・停止演出制御手段503による制御処理を、回転・停止演出処理サブルーチン(図16参照)に示す。
報知演出制御手段504は、主制御回路100の役抽選手段410による役抽選において、「BB1+RP役」又は「BB2+RP役」に当選した場合に、BB1役又はBB2役に対応する3つの図柄画像71が同じ図柄に揃うか否かの報知演出を行う。この報知演出制御手段504による制御処理を、報知演出処理サブルーチン(図17及び図18参照)に示す。
次いで、図2及び図3に示す画像記憶手段510について説明する。まず、図柄画像データ記憶手段511には、役抽選手段410の役抽選の対象となる「BB1役」、「BB2役」、「BB1+RP役」、「BB2+RP役」、「再遊技役」、「小役」、「はずれ」の7種類の役の一又は複数に対応する「赤7」、「青7」、「リプレイ」、「スイカ」、「グレープ」、「オレンジ」、「ブルーベリー」、「ベル」、「チェリー」といった複数の図柄画像71のデータが記憶されている(役と図柄画像の対応関係については図22を参照)。
演出画像データ記憶手段513には、図柄画像71以外の演出画像データ、例えば、図柄画像71が回転動作している状態の画像(図27中の白抜き矢印参照)のデータ、キャラクター画像73のデータ、背景画像のデータ、デモ画像のデータ、その他演出に用いられる文字、数字、図形、記号、図柄、色彩、模様等の各種画像データが記憶されている。
なお、本実施形態では、各液晶表示装置70L、70C及び70Rの1/3部分において図柄画像71を回転及び停止させて演出上の仮想リールを形成しているが、図柄画像71の具体的な表示形態は、特に限定されるものではない。例えば、図柄画像71が背景となるリール画像とともに回転するような表示形態を採用してもよいし、あるいは、背景となるリール画像を省略して、図柄画像71のみが回転するような表示形態を採用してもよい。
次いで、図2に示すランプ制御手段520について説明する。このランプ制御手段520は、主制御回路100の信号送信制御手段480から受信した信号に基づいて、「BB1役」、「BB2役」、「BB1+RP役」又は「BB2+RP役」いずれかのBB役に当選しているか否かを判断し、BB役に当選していると判断した場合には、ランプ駆動回路222(図5参照)を駆動させて報知ランプ手段21を7色に点灯及び回転させる。これによって、BB役の当選が遊技者に迅速に報知される。このようなランプ制御手段520の制御処理を、報知ランプ制御処理サブルーチン(図18参照)に示す。
次いで、図2に示す音声制御手段530について説明する。音声制御手段530は、上述したように遊技中の効果音やBGMの制御を行うものである。この音声制御手段520は、主制御回路100から受信した信号に基づいてROM208(図5参照)に記憶した音声データを読み出し、スピーカ駆動回路224(図5参照)を制御して、報知手段600のスピーカ64から所定の音声を発する。
[スロットマシン10の制御手段の説明]
スロットマシン10を制御する制御手段は、上述のように主制御回路100と副制御回路200とで構成してある。ここで、図4は、主制御回路100のブロック図を示し、図5は、主制御回路100に電気的に接続した副制御回路200のブロック図を示す。
<主制御回路100>
図4において、上述したスタートスイッチ50は、主制御回路100のインターフェイス回路102に接続してあり、インターフェイス回路102は、入出力バス104に接続してある。スタートスイッチ50から発信されたリール回転開始信号は、インターフェイス回路102において所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。この入出力バス104を介して、中央処理回路(以下、CPUと称する)106にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになっている。
また、上述したインターフェイス回路102には、各ストップスイッチ52L、52C、52R及び3−ベットスイッチ36も接続してある。これらのボタンやスイッチから発せられる信号もインターフェイス回路102に供給され、所望の信号に変換された後、入出力バス104を介してCPU106に供給される。
上述した入出力バス104には、ROM108及びRAM110も接続してある。ROM108は、スロットマシンの全体の流れを制御する制御プログラムや、制御プログラムを実行するための初期データを記憶している。例えば、後述する図6に示すメインルーチン、図7〜図11に示すサブルーチン、及びこれらのプログラムで使用するための初期データを記憶する。
また、RAM110は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶することができる。
入出力バス104には、乱数を発生させるための乱数発生器412も接続されている。乱数発生器412は、一定の範囲の数値、例えば、0〜65535(2の16乗)に含まれる乱数を発生させる。なお、CPU106の演算処理により乱数を発させるように構成してもよい。
入出力バス104には、モータ駆動回路114が接続してある。このモータ駆動回路114には、上述した3つのメインリール40L、40C及び40Rのそれぞれを回転駆動するステッピングモータ80L、80C及び80Rが接続してある。ステッピングモータ80L、80C及び80Rは、3つのメインリール40L、40C及び40Rの内部にそれぞれ設けてあり、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転シャフトがメインリール40L、40C及び40Rの回転中心となるように取り付けてある。
CPU106から発せられる駆動制御命令は、モータ駆動回路114により駆動信号に変換され、駆動信号はステッピングモータ80L、80C及び80Rに供給される。なお、駆動制御命令には、回転速度の命令も含まれており、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御も行っている。
CPU106が、上述したように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rを制御することにより、メインリール40L、40C及び40Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御を行っている。
メインリール40L、40C及び40Rには、回転角度位置を検出するための回転角度位置センサ(図示せず)がそれぞれ設けてあり、各回転角度位置センサは、リール回転角度位置検出回路116に接続してある。各回転角度位置センサから発せられたメインリール40L、40C及び40Rの回転角度位置を示す信号は、リール回転角度位置検出回路116に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。CPU106は、供給された回転角度位置から図柄の番号を算出し、図1に示す表示窓40の有効ライン(図中の鎖線参照)上の位置で停止している図柄を特定する。
さらに、インターフェイス回路102には、接続線118も接続してある。この接続線118によって、主制御回路100に副制御回路200を電気的に接続してある。
<副制御回路200>
図5において、上述した接続線118は、副制御回路200のインターフェイス回路202に接続してあり、インターフェイス回路202は、入出力バス204に接続してある。主制御回路100から副制御回路200に送信された信号は、インターフェイス回路202において所望の信号に変換された後、入出力バス204に供給される。この入出力バス204を介して、中央処理回路(以下、CPUと称する)206にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになっている。
上述した入出力バス204には、ROM208及びRAM210も接続してある。ROM208は、表示駆動装置221、表示駆動回路222及びスピーカ駆動回路224を制御する制御プログラムや、この制御プログラムを実行するための初期データを記憶している。例えば、後述する図13〜図17に示す副制御回路サブルーチン、各液晶表示装置70L、70C及び70Rに表示される種々の画像データ、スピーカ64から発するための演奏音データを記憶している。
入出力バス204には、図2に示す画像制御手段500における各種抽選処理(図23〜図25参照)に用いられる乱数発生器205も接続されている。乱数発生器205は、上述した主制御回路100の乱数発生器412(図2及び図4参照)と同様に、一定の範囲の数値に含まれる乱数を発生させる。なお、CPU206の演算処理により乱数を発させるように構成してもよい。
入出力バス204には、各液晶表示装置70L、70C及び70Rを駆動させるための表示駆動装置221も接続してある。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じてROM208に記憶されている画像データ等を読み出し、そのデータを表示駆動装置221に供給する。これにより、各液晶表示装置70L、70C及び70Rには、画像データ等を含む種々の演出画像が表示される。
また、入出力バス204には、報知ランプ手段21を駆動させるためのランプ駆動回路222も接続してある。図2に示すランプ信号送信手段480から受信した信号に基づいて、CPU206が駆動指令を発し、この駆動指令に応じて、表示駆動回路222が報知ランプ手段21の7色発光LEDを点灯駆動させる。
さらに、入出力バス204には、スピーカ64を駆動するためのスピーカ駆動回路224も接続してある。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じてROM208に記憶されている音声データを読み出し、そのデータをスピーカ駆動回路224に供給する。これにより、スピーカ64から所定の音声が発せられる。
[制御処理の説明]
<スロットマシン10の制御処理の説明>
以下に、上述したスロットマシン10の制御手段において行われる各種の制御について、フローチャートを用いながら詳細に説明する。
図6はスロットマシン10の主制御回路100で行われる制御処理のメインルーチンを示す。図7〜図11はメインルーチンで行われる制御処理である各サブルーチンを示す。
図7は役抽選手段410により行われる役抽選と、役抽選に引き続き行われるフラグオン処理を行う役抽選処理サブルーチンを示す。図8はメインリール制御手段420により、メインリール40L、40C及び40Rの回転、停止のための制御を行うメインリール回転・停止サブルーチンを示す。図9はメインリール回転・停止サブルーチンの制御処理の一部である図柄停止処理サブルーチンを示す。図10はメインリール回転・停止サブルーチンにより図柄が停止した後の制御処理であるフラグオフ処理サブルーチンを示す。図11はフラグオフ処理サブルーチンの制御処理の一部である役当選時処理サブルーチンを示す。
以下に説明する制御処理においては、スロットマシン10は予め起動されており、上述したスロットマシン10の主制御回路100や副制御回路200において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
<メインルーチンの説明>
図6のフローチャートを用いて、メインルーチンの制御処理を説明する。メインルーチンは、図柄A〜Dが表示されたメインリール40L、40C及び40Rを回転させてから停止させた結果に基づく処理までの単位遊技を、1回行うときの制御処理を示す。
まず、再遊技状態に設定されており、再遊技を行う状態であるか否かを判断する(ステップS10)。なお、再遊技状態に設定する処理は、後述するように、例えば、図11に示す役当選時処理サブルーチンのステップS85、S87において行われる。
再遊技状態に設定されてない(NO)と判別したときには、ステップS11に進み、遊技者により3−ベットスイッチ36が操作されたか否かを判断する。3−ベットスイッチ36が操作されてない(NO)と判別したときには、このステップS11の処理を繰り返す。
ステップS11において、3−ベットスイッチ36が操作された(YES)と判別したときには、遊技者が3−ベットスイッチ36を操作することにより発せられる信号に基づいて、設定ベット数を決定する(ステップS13)。この設定ベット数は、1回の遊技をするための賭けの対象とされた遊技媒体の枚数であり、上述のように、本実施形態のスロットマシン10では3枚のみとなっている。さらに、設定ベット数は、上述したクレジット数として一時的に蓄積されてから賭けの対象とされた遊技媒体の数に限られず、遊技媒体投入口38から投入されて直接賭けの対象とされた遊技媒体の数も含む。
一方、ステップS10において、再遊技状態に設定されている(YES)と判別したときは、再遊技状態の設定を解除して(ステップS12)、遊技媒体を新たに投入したり、クレジットした遊技媒体を消費したりすることなく、再び遊技を行うことができる。
次に、スタートスイッチ50が遊技者によってオンされたか否かを判断する(ステップS14)。スタートスイッチ50がオンされてないと判別した場合(NO)は、ステップS13の処理を繰り返す。一方、スタートスイッチ50がオンされたと判別した場合(YES)は、役抽選処理サブルーチン(ステップS15)へ進む。
ステップS15の役抽選処理サブルーチンでは、役抽選手段410による役抽選処理が行われ、当選した役に応じて、BB1フラグ、BB2フラグ、BB1フラグ又はBB2フラグと再遊技フラグの両方、再遊技フラグのみ、RTフラグ、小役フラグをオンにするフラグオン処理が行われる。このサブルーチンの詳細については、図7のフローチャートを用いて後述する。
役抽選処理サブルーチン(ステップS15)に引き続き、役抽選結果に基づいて、メインリール40L、40C、40Rを回転させてから停止させるまでの動作に関する制御処理を行うメインリール回転・停止サブルーチン(ステップS16)が行われる。このメインリール回転・停止サブルーチンは、メインリール制御手段420によって行われ、このサブルーチンの詳細については、図8及び図9のフローチャートを用いて後述する。
次に、メインリール回転・停止サブルーチンによりメインリールが停止した後、入賞図柄判定を行い、その判定結果に基づいて、フラグオフの処理を行うフラグオフ処理サブルーチン(ステップS17)が行われる。このサブルーチンの詳細については、図10及び図11のフローチャートを用いて後述する。
そして、役抽選、入賞図柄判定の結果に基づいて、入賞した役に対応した所定枚数の遊技媒体を払い出す払い出し処理(ステップS18)が行われる。この払い出し処理は、実際に遊技媒体を遊技媒体払出口62から払い出すことも可能であるが、払い出す代わりに、所定枚数の遊技媒体をクレジットすることも可能である。以上の制御処理によって単位遊技が終了する。そして、このメインルーチンに示される制御処理を繰り返すことによって、遊技者は複数回数の単位遊技を行うことができる。
<役抽選処理サブルーチン>
図7を用いて役抽選処理とフラグオン処理とについて詳細に説明する。まず、遊技の態様が、BB(BB1又はBB2)遊技中であるか否かを判断する(ステップS31)。遊技の態様がBB遊技中である(YES)と判別したときは、ROM108に記憶されたBB作動時抽選表を読み出す(ステップS32)。ここで、BB作動時抽選表の実施例を図19に示す。
BB作動時抽選表では、図柄番号1の小役と、図柄番号2のはずれとが設定してある。小役に当選した場合には、3つのメインリール40L、40C及び40R全てに図柄Dが揃うと入賞するように設定してある。このBB作動時抽選表では、後述するステップS36で行う役抽選において、小役に当選する確率が1/1.01と非常に高く、逆に、はずれの確率が約1/100と非常に低く、遊技者にとって極めて有利な設定となっている。
ステップS31の判断において、遊技の態様がBB遊技中ではない(NO)と判別したときには、次に、遊技の態様が、RT(リプレイタイム)遊技中であるか否かを判断する(ステップS33)。遊技の態様がRT遊技中である(YES)と判別したときは、ROM108に記憶されたRT作動時一般抽選表を読み出す(ステップS34)。ここで、BB役の当選中に用いられるRT作動時一般抽選表の実施例を図21(a)、BB1役による特別遊技の終了後に用いられるRT作動時一般抽選表の実施例を図21(b)に示す。
BB役の当選中に用いられる図21(a)のRT作動時一般抽選表では、図柄番号1の再遊技役と、図柄番号2の小役と、図柄番号3のはずれとが設定してある。再遊技役に当選した場合には、3つのメインリール40L、40C及び40R全てに図柄Cが揃うと入賞するように設定してある。
このような図21(a)のRT作動時一般抽選表は、BB1+RP役又はBB2+RP役に同時当選した後の次回遊技で用いられ、再遊技役に当選する確率が1/1.33と非常に高く設定してある。本実施形態では、このBB1+RP役又はBB2+RP役に同時当選した後のRT遊技を、BB役当選の報知演出の機会として利用しており、遊技媒体をほとんど消費することなく遊技を進行させながら、BB役当選の報知演出が楽しめるようにしている。
なお、BB1役又はBB2役に単独で当選した場合にも、図21(a)の抽選表を用いたRT遊技に移行させることが可能であるが、本実施形態では、BB1役又はBB2役に単独で当選した場合には、これらのBB役に即入賞するように制御しているので(図9のステップS60〜S63参照)、図21(a)の抽選表を用いたRT遊技には移行しない。
一方、BB1役による特別遊技の終了後に用いられる図21(b)のRT作動時一般抽選表では、図柄番号1のBB1役と、図柄番号2のBB2役と、図柄番号3のBB1+RP役と、図柄番号4のBB2+RP役と、図柄番号5の再遊技役と、図柄番号6の小役と、図柄番号7のはずれとが設定してある。
この図21(b)のRT作動時一般抽選表において、BB1役に当選した場合には、3つのメインリール40L、40C及び40R全てに図柄Aが揃うと入賞するように設定してある。また、BB2役に当選した場合には、3つのメインリール40L、40C及び40R全てに図柄Bが揃うと入賞するように設定してある。
さらに、後述するようにBB1+RP役又はBB2+RP役に当選した場合は、再遊技役に対応する図柄Cを優先して停止させる制御処理が行われる(図9のステップS64、S65参照)ので、3つのメインリール40L、40C及び40R全てに図柄Cが揃って再遊技役に入賞するように設定してある。
このような図21(b)のRT作動時一般抽選表では、再遊技役に当選する確率が1/1.34と非常に高く設定してあり、BB1役による特別遊技の終了後に、遊技媒体をほとんど消費することなく遊技を進行させ、BB2役の場合よりも多くの遊技媒体を獲得できるようになっている。これにより、BB2役との比較においてBB1役をより遊技者にとって有利な特別役にしている。
さらに、本実施形態では、BB1+RP役又はBB2+RP役に当選した場合に、BB1役又はBB2役と再遊技役との同時当選状態を連続的に成立させて、図柄画像71を用いたBB役入賞の報知演出及び期待感演出の機会を確保している。このような報知演出及び期待感演出については、報知演出処理サブルーチン(図17参照)を用いて後に詳述する。
ステップS33の判断において、RT遊技中でもない(NO)と判別したときには、ROM108に記憶されたBB未作動時一般抽選表を読み出す(ステップS35)。BB未作動時一般抽選表の実施例を図20に示す。
図20のBB未作動時一般抽選表は、BB又はRT遊技中ではない通常の遊技状態において用いられる抽選表であり、上述したRT遊技中と同様の図柄番号1〜7が設定されている。このBB未作動時一般抽選表では、BB1役及びBB2役に当選する確率が共に1/437.0、BB1+RP役及びBB2+RP役に当選する確率が共に1/218.5、再遊技役に当選する確率が1/7.3、小役に当選する確率が1/7.9、はずれの確率が約1/1.39に設定してある。
以上のように、遊技の状態に応じた抽選表を読み出した後、乱数を取得して抽選判定を行う役抽選を実施する(ステップS36)。
そして、判定結果として、まず、BB1役に当選したか否かを判断する(ステップS37)。BB1役に当選した(YES)と判別したときには、BB1フラグをオンに設定し(ステップS38)、副制御回路200へ信号を送信する(ステップS47)。その後、ステップS48へ進み、当選した図柄番号、図柄データをRAM110に記憶する。
ステップS37の判断でBB1役に当選してない(NO)と判別したときには、次に、BB2役に当選したか否かを判断する(ステップS39)。役抽選によってBB2役に当選した(YES)と判別したときには、BB2フラグをオンに設定し(ステップS40)、副制御回路200へ信号を送信する(ステップS47)。その後、ステップS48へ進み、当選した図柄番号、図柄データをRAM110に記憶する。
ステップS39の判断でBB2役にも当選してない(NO)と判別したときには、次に、BB(BB1又はBB2)+RP役に当選したか否かを判断する(ステップS41)。役抽選によってBB+RP役に当選した(YES)と判別したときには、BB1又はBB2フラグ、再遊技フラグ、RTフラグの3つをオンに設定し(ステップS42)、副制御回路200へ信号を送信する(ステップS47)。その後、ステップS48へ進み、当選した図柄番号、図柄データをRAM110に記憶する。
ステップS41の判断でBB+RP役にも当選してない(NO)と判別したときには、次に、再遊技役に単独当選したか否かを判断する(ステップS43)。役抽選によって再遊技役に単独当選した(YES)と判別したときには、再遊技フラグのみをオンに設定し(ステップS44)、副制御回路200へ信号を送信する(ステップS47)。その後、ステップS48へ進み、当選した図柄番号、図柄データをRAM110に記憶する。
ステップS43の判断で再遊技役にも当選してない(NO)と判別したときには、次に、小役に当選したか否かを判断する(ステップS45)。役抽選によって小役に当選した(YES)と判別したときには、小役フラグをオンに設定し(ステップS46)、副制御回路200へ信号を送信する(ステップS47)。その後、ステップS48へ進み、当選した図柄番号、図柄データをRAM110に記憶する。
ステップS45の判断で、小役にも当選してない(NO)と判別したときはフラグオン処理は行わずに、そのまま副制御回路200へ信号を送信する(ステップS47)。その後、ステップS48へ進み、はずれの図柄番号と制御図柄データをRAM110に記憶する。
このように、フラグオンに関する一連の処理を行った後、ステップS48においてRAM110に記憶した図柄番号、制御図柄データのデータは、後述するメインリール回転・停止サブルーチンに用いられる。以上によって、役抽選処理サブルーチンを終了する。
<メインリール回転・停止サブルーチンの説明>
次に、図6のメインルーチンにおいて、役抽選処理サブルーチン(ステップS15)が終了すると、次に、メインリール回転・停止サブルーチン(ステップS16)を行う。図8及び図9を用いてメインリールの回転、停止制御について説明する。
まず、図7のステップS48で記憶した図柄番号と制御図柄データを読み出す(ステップS51)。そして、予め定められた最短時間を経過したか否かの判断を行う(ステップS52)。最短時間が経過してない(NO)と判別したときには、このステップS52の判断を繰り返し実行する。この結果、最短時間が経過するまで次の工程であるメインリールの回転は開始できないようになっている。この制御によって、一定時間に行われる遊技回数を、所定回数以内に抑える制御を行っている。
最短時間が経過した(YES)と判別したときには、リール回転開始信号を発信する(ステップS53)。この信号に基づいて、モータ駆動回路114が作動して、モータ80L、80C、80Rの回転を開始し、メインリール40L、40C、40Rが回転を始める。
次に、回転を始めたメインリール40L、40C、40Rが定速回転になっているか否かを判断する(ステップS54)。メインリール40L、40C、40Rの回転がまだ定速回転になってない(NO)と判別したときには、このステップS54の判断処理を繰り返す。この結果、メインリール40L、40C、40Rの回転が定速回転に達するまで、次の工程であるメインリール停止制御が行うことができないようになっている。
メインリール40L、40C、40Rの回転が定速回転になっている(YES)と判別したときには、次に、リール停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS55〜S57)。
リール停止信号は、遊技者がストップスイッチ52L、52C、52Rのいずれか1つを押動操作したときに発信される。すなわち、ステップS55において第1メインリール用のストップスイッチ52Lが押動操作された場合(YES)には、第1リール停止信号(操作信号)が発信され、第1メインリール40Lを回転させるモータ80Lの停止制御を行う(ステップS58)。同様に、ステップS56において第2メインリール用のストップスイッチ52Cが押動操作された場合(YES)には、第2リール停止信号(操作信号)が発信され、第2メインリール40Cを回転させるモータ80Cの停止制御を行う(ステップS58)。また、ステップS57において第3メインリール用のストップスイッチ52Rが押動操作された場合(YES)には、第3リール停止信号(操作信号)が発信され、第3メインリール40Rを回転させるモータ80Rの停止制御を行う(ステップS58)。
第1リール停止信号、第2リール停止信号又は第3リール停止信号のいずれも受信しないと判別したときは、ステップS55〜S57の判断処理を繰り返し行い、ステップS58の停止制御は行わない。一方、第1リール停止信号、第2リール停止信号又は第3リール停止信号のいずれか1つを受信したと判別したときには、ステップS58へ進む。このステップS58で行われる図柄停止処理サブルーチンを図9に示す。
図9に示す図柄停止処理サブルーチンでは、まず、役抽選でBB1役に当選したか否かが判断される(ステップS60)。BB1役に当選したと判別した場合(YES)には、停止操作されたメインリール40L、40C又は40Rのいずれか一つを、その図柄Aが有効ライン上で停止するように停止制御する(ステップS61)。以後、残りのメインリール40L、40C又は40Rについても、ストップスイッチ52L、52C又は52Rの停止操作に基づいて同様の停止制御が行われ(ステップS60、S61)、有効ライン上で3つの図柄Aが揃ってBB1役の入賞が確定する。
ステップS60において、役抽選でBB1役に当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS62に進み、BB2役に当選したか否かを判断する。BB2役に当選したと判別した場合(YES)には、停止操作されたメインリール40L、40C又は40Rのいずれか一つを、その図柄Bが有効ライン上で停止するように停止制御する(ステップS63)。以後、残りのメインリール40L、40C又は40Rについても、ストップスイッチ52L、52C又は52Rの停止操作に基づいて同様の停止制御が行われ(ステップS62、S63)、有効ライン上で3つの図柄Bが揃ってBB2役の入賞が確定する。
ステップS62において、役抽選でBB2役に当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS64に進み、BB+RP役に当選したか否かを判断する。BB+RP役に当選したと判別した場合(YES)には、停止操作されたメインリール40L、40C又は40Rのいずれか一つを、その図柄Cが有効ライン上で停止するように停止制御する(ステップS65)。以後、残りのメインリール40L、40C又は40Rについても、ストップスイッチ52L、52C又は52Rの停止操作に基づいて同様の停止制御が行われ(ステップS64、S65)、有効ライン上で3つの図柄Cが揃って再遊技役の入賞が確定する。
ステップS64において、役抽選でBB+RP役に当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS66に進み、再遊技役に単独当選したか否かを判断する。再遊技役に単独当選したと判別した場合(YES)には、停止操作されたメインリール40L、40C又は40Rのいずれか一つを、その図柄Cが有効ライン上で停止するように停止制御する(ステップS67)。以後、残りのメインリール40L、40C又は40Rについても、ストップスイッチ52L、52C又は52Rの停止操作に基づいて同様の停止制御が行われ(ステップS66、S67)、有効ライン上で3つの図柄Cが揃って再遊技役の入賞が確定する。
ステップS66において、役抽選で再遊技役に当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS68に進み、小役に当選したか否かを判断する。小役に当選したと判別した場合(YES)には、停止操作されたメインリール40L、40C又は40Rのいずれか一つを、その図柄Dが有効ライン上で停止するように停止制御する(ステップS69)。以後、残りのメインリール40L、40C又は40Rについても、ストップスイッチ52L、52C又は52Rの停止操作に基づいて同様の停止制御が行われ(ステップS68、S69)、有効ライン上で3つの図柄Dが揃って小役の入賞が確定する。
ステップS68において、役抽選で小役に当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS70に進み、最終的な有効ライン上で停止された図柄A〜Dのいずれか3つが、はずれの組合せとなるように、停止操作されたメインリール40L、40C又は40Rのいずれか一つを停止制御する。以後、残りのメインリール40L、40C又は40Rについても、ストップスイッチ52L、52C又は52Rの停止操作に基づいてステップS70の停止制御を繰り返し、有効ライン上で図柄A〜Dのいずれか3つをはずれの組合せで停止させ、はずれを確定させる。
そして、図8のステップS59に進み、全メインリール40L、40C、40Rが停止したか否かを判別し、全メインリールが停止してない(NO)と判別したときには、ステップS55に戻り、全メインリールが停止するまで、ステップS55〜S57のいずれかの判断処理と、ステップS58の図柄停止処理と、ステップS59の全メインリール停止の判別とを繰り返す。一方、全メインリール40L、40C、40Rが停止している(YES)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
<フラグオフ処理サブルーチンの説明>
図6のメインルーチンにおいて、上述のメインリール回転・停止サブルーチン(ステップS16)が終了すると、次に、フラグオフ処理サブルーチン(ステップS17)を行う。図10を用いてフラグオフ処理について説明する。
まず、遊技状態がBB遊技中であるか否かを判断する(ステップS71)。BB遊技中である(YES)と判別したときは、BB遊技処理(ステップS72)を行い、その後、フラグオフ処理サブルーチンが終了する。
ここで、BB遊技処理とは、BB遊技の終了条件(最大獲得遊技媒体枚数)に達するまで、BB作動時抽選表(図19参照)を用いた遊技に対する処理である。本実施形態においては、小役の当選確率を1/1.01と非常に高く設定してあるので、小役の当選確率が1/1.16と非常に高く設定され、次いで、再遊技役の当選確率が1/7.3と高く設定されていることから、BB役に入賞することによって、遊技者は有利な遊技を行うことができる。
次いで、ステップS71の判断で、遊技状態がBB遊技中ではない(NO)と判別したときは、RT遊技中であるか否かを判断する(ステップS73)。RT遊技中である(YES)と判別したときには、RT遊技処理(ステップS74)を行い、その後、フラグオフ処理サブルーチンが終了する。
ここで、RT遊技処理とは、RT遊技回数が所定の回数に達するまで、RT作動時一般抽選表(図21(a)(b)参照)を用いた遊技に対する処理である。本実施形態においては、再遊技役の当選確率が1/1.5と非常に高く設定され、次いで、小役の当選確率が1/7.9と高く設定されていることから、RT遊技中、遊技者は遊技媒体の消費を少なく抑えて有利な遊技を行うことができる。
さらに、ステップS73の判断で、遊技状態がRT遊技中ではない(NO)と判別したときは、当選役があるか否かを判断する(ステップS75)。当選役がある(YES)と判別したときには、後述する役当選時処理サブルーチン(ステップS76)を行い、その後、フラグオフ処理サブルーチンが終了する。
一方、ステップS75の判断で、当選役がない(NO)と判別したときは、そのまま、フラグオフ処理サブルーチンが終了する。
<役当選時処理サブルーチンの説明>
図11を用いて役当選時処理について説明する。この役当選時処理サブルーチンは、フラグオフ処理サブルーチンの制御処理の一部であり、図10に示すように、BB遊技中でもなく、かつRT遊技中でもない場合のみ実行される。
まず、上述のメインリール回転・停止サブルーチンによって停止したメインリール図柄が入賞しているか否かの入賞図柄判定を行う(ステップS81)。次に、この入賞図柄判定の結果、BB役に入賞しているか否かを判断する(ステップS82)。
BB役に入賞している(YES)と判別したときは、BBフラグをオフに設定してBB遊技状態に設定し(ステップS83)、本サブルーチンが終了する。BB遊技状態に設定することにより、次回の遊技からBB遊技が開始され、BB遊技中と判別される。
なお、BB+RP役に当選した場合には、上述したように、図柄Cが揃って優先的に再遊技役に入賞させる制御処理を行っているので(ステップS64、S65参照)、次に述べるように、ステップS82からステップS84へ進み、前記再遊技役と同時当選したBB役のBBフラグオフ処理は行われず、この結果、BB役の入賞が次回以降の遊技に持ち越されることになる。
ステップS82において、BB役に入賞してない(NO)と判別したときは、BB+RP役に入賞しているか否かを判断する(ステップS84)。BB+RP役に入賞している場合(YES)には、再遊技フラグをオフに設定して再遊技状態に設定するとともに、RTフラグをオフに設定してRT遊技状態に設定する(ステップS85)。再遊技状態に設定することにより、次回の遊技は再遊技と判別される。
また、ステップS85において、RT遊技状態に設定することにより、次回の遊技から図21(a)のBB役当選中の抽選表を用いたRT遊技が開始され、RT遊技中と判別される。このRT遊技状態は、図21(a)のBB役当選中の抽選表を用いた役抽選において、再遊技役に当選しなかった場合に解除される。すなわち、BB+RP役に入賞した後のRT遊技中に、再遊技役に当選しなかった場合は、BB1役又はBB2役の単独当選となり、その後、BB1役又はBB2役に入賞してBB遊技が開始されるからである(ステップS82参照)。
ステップS84において、BB+RP役にも入賞してない(NO)と判別したときは、再遊技役に単独入賞しているか否かを判断する(ステップS86)。再遊技役に単独入賞している場合(YES)は、再遊技フラグをオフに設定して再遊技状態に設定する(ステップS87)。
ステップS86において、再遊技役にも入賞してない(NO)と判別したときは、小役に入賞しているか否かを判断する(ステップS88)。小役に入賞している場合(YES)は、小役フラグをオフにして(ステップS89)、本サブルーチンが終了する。一方、ステップS88において、小役も入賞してない(NO)と判別したときは、そのまま役当選時処理サブルーチンが終了する。
<メインルーチンの説明(続き)>
以上のようにして、図10及び図11に示すフラグオフ処理サブルーチンが終了する。ここで、図6のメインルーチンに戻り、ステップS17の入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンを終了し、ステップS18の払い出し処理を終了して、本メインルーチンを終了する。これにより、図柄が回転してから停止するまでの1工程を1回とする単位遊技を行うための制御処理が終了する。
<副制御回路サブルーチンの説明>
次に、図13〜図17を用いて副制御回路サブルーチンについて説明する。図13はスロットマシン10の副制御回路200で行われる制御処理のサブルーチンを示す。また、図14〜図17は副制御回路サブルーチンで行われる各制御処理のサブルーチンを示す。
図14は図柄画像選択制御手段501により実行される図柄画像選択処理サブルーチンを示す。図15は図柄画像選択処理サブルーチンの制御処理の一部である小役図柄画像抽選処理サブルーチンを示す。図16は回転・停止演出制御手段503により実行される回転・停止演出処理サブルーチンを示す。図17は報知演出制御手段504により実行される報知演出処理サブルーチンを示す。
なお、上述した図6の主制御回路のメインルーチンと異なり、図13の副制御回路サブルーチンは、2回以上の単位遊技にわたる制御処理が含まれている。
まず、図13の副制御回路サブルーチンに基づいて、副制御回路200における制御処理の全体を概説する。同図において、副制御回路サブルーチンでは、まず、遊技者によってスタートスイッチ50がオンされたか否かを判断する(ステップS100)。スタートスイッチ50がオンされてないと判別した場合(NO)は、このステップS100の処理を繰り返す。
ステップS100において、スタートスイッチ50がオンされたと判別した場合(YES)は、ステップS101に進み、図柄画像選択処理サブルーチンが実行される。この図柄画像選択処理サブルーチンでは、主制御回路100の役抽選手段410による役抽選の結果に基づいて、当選役に対応する所定の図柄画像71の組合せが選択され、選択された図柄画像71の組合せの図柄番号及び図柄画像データが記憶される。この図柄画像選択処理サブルーチンの詳細については、図14及び図15のフローチャートを用いて後述する。
次いで、ステップS102に進み、回転・停止演出処理サブルーチンが実行される。この回転・停止演出処理サブルーチンでは、各液晶表示装置70L、70C及び70Rにそれぞれ表示されている図柄画像71を一斉に回転させる回転演出が行われ、その後、ストップスイッチ52L、52C又は52Rの停止操作に基づいて、所定の図柄画像71を停止させる停止演出が行われる。この回転・停止演出処理サブルーチンの詳細については、図16のフローチャートを用いて後述する。
以上により、1回の単位遊技に対応した副制御回路サブルーチンの制御処理が終了し、次回遊技で再びステップS100以降の制御処理が繰り返し実行される。また、図13には示されてないが、ステップS102の回転・停止演出処理サブルーチンの制御処理において、役抽選でBB+RP役に当選したと判断した場合には、図柄画像71を用いた報知演出処理サブルーチンが実行され、次回遊技からBB役に入賞するまで、図柄画像71の回転及び停止による期待感演出が行われる。この報知演出処理サブルーチンの詳細については図17を用いて後述する。
<図柄画像選択処理サブルーチンの説明>
図14を用いて図柄画像選択処理サブルーチンについて詳細に説明する。まず、ステップS110において、主制御回路100の役抽選手段410による役抽選の結果を受信したか否か判断する。役抽選の結果は、上述した役抽選処理サブルーチン(図7参照)のステップS47において副制御回路200へ送信される。
未だ役抽選の結果を受信してないと判別した場合(NO)には、このステップS110の判断を繰り返し行う。また、役抽選の結果を受信したと判別した場合(YES)には、ステップS111以降において具体的な当選役を判別する。
ステップS111に進み、当選役がBB1役か否かを判断する。当選役がBB1役であると判別した場合(YES)には、図23に示すBB1図柄抽選表を読み出して抽選を行う(ステップS112)。
ここで、図23のBB1図柄抽選表では、BB1役に対応する2つの図柄画像の組合せが設定されている。すなわち、図柄番号1では、第1〜第3図柄画像に「赤7」の組合せが設定され、図柄番号2では、第1〜第3図柄画像として「はずれ」の組合せが設定されている。また、図柄番号1の当選確率を1/1.25と高く設定してあり、図柄番号2の当選確率を1/5.00と低く設定してある。
このように役抽選でBB1役が当選したにもかかわらず、低い確率で「はずれ」の図柄画像を表示することとしたのは、意図的にBB1役の入賞を遊技者に隠すためである。これにより、その後、遊技者が認識しないまま遊技がBB遊技状態に移行し、小役への入賞が連続する状況に基づいて、既にBB1役に入賞しているかもしれないという期待感を遊技者に抱かせることができる。
次いで、ステップS112における抽選の結果、「赤7」の図柄画像71が当選したか否か判断する(ステップS113)。このステップS113で「赤7」の図柄画像71が当選したと判別した場合(YES)は、ステップS114に進み、「赤7」の図柄画像71の組合せを選択する。その後、ステップS130において、図23の図柄番号1及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
一方、ステップS113において、「赤7」の図柄画像71が当選してないと判別した場合(NO)は、ステップS115に進み、「はずれ」の図柄画像71の組合せを選択する。その後、ステップS130において、図23の図柄番号2及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
上述したステップS111において、当選役がBB1役でないと判別した場合(NO)には、当選役がBB2役であるか否かを判断する(ステップS116)。当選役がBB2役であると判別した場合(YES)には、図24に示すBB2図柄抽選表を読み出して抽選を行う(ステップS117)。
ステップS117の抽選に用いられる図24のBB2図柄抽選表は、「青7」の図柄画像71の組合せを設定していること以外、図23のBB1図柄抽選表と同じ内容となっている。そして、ステップS117〜S120では、上述したステップS112〜S115と同様の選択制御処理が行われる。
ステップS119において「青7」の図柄画像71の組合せを選択した場合は、その後、ステップS130に進み、図24の図柄番号3を記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。一方、ステップS120において「はずれ」の図柄画像71の組合せを選択した場合は、その後、ステップS130に進み、図24の図柄番号4及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
上述したステップS116において、当選役がBB2役でないと判別した場合(NO)には、当選役がBB(BB1又はBB2)+RP役であるか否かを判断する(ステップS121)。当選役がBB+RP役であると判別した場合(YES)には、ステップS122に進み、BB1役又はBB2役に対応する「赤7」又は「青7」の図柄画像71のいずれか2つ、「赤7」又は「青7」以外の図柄画像71を1つの組合せを選択する。このような図柄画像71の選択により、BB役と再遊技役の同時当選時には、「赤7」又は「青7」の図柄画像71が2つ揃って、いわゆるリーチ状態を形成するが、最後に停止される図柄画像71のみが「赤7」又は「青7」に揃わない演出が行われる(図17参照)。その後、ステップS130において、図22の図柄番号5又は6、及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
上述したステップS121において、当選役がBB+RP役でないと判別した場合(NO)には、当選役が再遊技役であるか否かを判断する(ステップS123)。当選役が再遊技役であると判別した場合(YES)には、ステップS124に進み、再遊技役に対応する「リプレイ」の図柄画像71の組合せを選択する。その後、ステップS130において、図22の図柄番号7及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
上述したステップS122において、当選役が再遊技役でないと判別した場合(NO)には、当選役が小役であるか否かを判断する(ステップS127)。当選役が小役でないと判別した場合(NO)には、図22に示す「はずれ」の図柄画像71の組合せを選択し(ステップS128)、その後、ステップS130において、図22の図柄番号14及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
一方、ステップS127において、当選役が小役であると判別した場合(YES)には、ステップS129に進んで、図15に示す小役図柄画像抽選処理サブルーチンを実行する。この小役図柄画像抽選処理サブルーチンでは、図22に示すように、主制御回路100で設定された単一の小役を、副制御回路200における演出上で、異なる図柄画像71の組合せからなる6種類の小役に振り分ける制御処理が行われる。
<小役図柄画像抽選処理サブルーチンの説明>
図15において、まず、ステップS131では、図25に示す小役図柄抽選表を読み出して、「スイカ」、「グレープ」、「オレンジ」、「ブルーベリー」、「ベル」、「チェリー」の6種類の小役に対応する図柄画像71の組合せのいずれかを抽選する(ステップS131)。
次いで、ステップS132に進み、「スイカ」の図柄画像71の組合せが当選したか否かを判断する。「スイカ」の図柄画像71の組合せが当選したと判別した場合(YES)には、「スイカ」の図柄画像71の組合せを選択する(ステップS133)。そして、図14のステップS130に進み、図25の図柄番号8及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
ステップS132において、「スイカ」の図柄画像71の組合せが当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS134に進み、「グレープ」の図柄画像71の組合せが当選したか否かを判断する。「グレープ」の図柄画像71の組合せが当選したと判別した場合(YES)には、「グレープ」の図柄画像71の組合せを選択する(ステップS135)。そして、図14のステップS130に進み、図25の図柄番号9及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
ステップS134において、「グレープ」の図柄画像71の組合せが当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS136に進み、「オレンジ」の図柄画像71の組合せが当選したか否かを判断する。「オレンジ」の図柄画像71の組合せが当選したと判別した場合(YES)には、「オレンジ」の図柄画像71の組合せを選択する(ステップS137)。そして、図14のステップS130に進み、図25の図柄番号10及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
ステップS136において、「オレンジ」の図柄画像71の組合せが当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS138に進み、「ブルーベリー」の図柄画像71の組合せが当選したか否かを判断する。「ブルーベリー」の図柄画像71の組合せが当選したと判別した場合(YES)には、「ブルーベリー」の図柄画像71の組合せを選択する(ステップS139)。そして、図14のステップS130に進み、図25の図柄番号11及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
ステップS138において、「ブルーベリー」の図柄画像71の組合せが当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS140に進み、「ベル」の図柄画像71の組合せが当選したか否かを判断する。「ベル」の図柄画像71の組合せが当選したと判別した場合(YES)には、「ベル」の図柄画像71の組合せを選択する(ステップS141)。そして、図14のステップS130に進み、図25の図柄番号12及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
ステップS140において、「ベル」の図柄画像71の組合せが当選してないと判別した場合(NO)には、ステップS142に進み、「チェリー」の図柄画像71の組合せを選択する。そして、図14のステップS130に進み、図28の図柄番号13及び図柄画像データを記憶し、本サブルーチンの制御処理を終了する。
<回転・停止演出処理サブルーチン>
図13の副制御回路サブルーチンにおいて、上述した図柄画像選択処理サブルーチン(ステップS101)が終了すると、次に、図16に示す回転・停止演出処理サブルーチン(ステップS102)を実行する。本サブルーチンの制御処理によって、各液晶表示装置70L、70C及び70Rに表示された図柄画像71が回転及び停止する演出が行われる。なお、本サブルーチンは、上述した主制御回路100のメインリール回転・停止サブルーチン(図8参照)と並行して行われるものであり、本サブルーチンの実行中、各メインリール40L、40C、40Lの回転、停止制御も並行して実行される。
図27(a)〜(d)は図16の回転・停止演出処理サブルーチンに対応した各液晶表示装置70L、70C及び70Rにおける回転及び停止演出を示す説明図である。以下、図16及び図27を参照しつつ、回転・停止演出処理サブルーチンの制御処理について説明する。
まず、図16のステップS161において、図柄画像選択処理サブルーチン(図13のステップS101参照)を経て記憶した図柄番号、図柄画像71の組合せの画像データを読み出す。
そして、ステップS162に進み、各液晶表示装置70L、70C及び70Rに停止した状態で表示されている前回遊技の図柄画像71を回転させる演出を開始する。このような回転演出として、例えば、図27(a)及び(b)に示すように、回転開始時には、複数の図柄画像71が視認可能な速度で上から下へスクロールし、その後、徐々に回転速度を増して、図柄画像71が視認不可能な一定速度で回転するような演出とする。
次いで、ステップS163に進み、役抽選手段410による役抽選でBB+RP役に当選したか否かを判断する。BB+RP役に当選したと判別した場合(YES)には、ステップS164に進み、図17に示す報知演出処理サブルーチンを実行する。この報知演出処理サブルーチンの制御処理については後述する。
一方、ステップS163において、BB+RP役に当選してないと判別した場合(NO)には、リール停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS165、S167、S169)。上述したように、リール停止信号(操作信号)は、遊技者がストップスイッチ52L、52C、52Rのいずれか1つを押動操作したときに発信される。
まず、ステップS165において、第1メインリール40L用のストップスイッチ52Lから第1リール停止信号を受信したと判別した場合(YES)には、ステップS166に進み、液晶表示装置70Lの回転演出を終了し、あらかじめ記憶した第1の図柄画像71を停止させる演出を行う(図27(c)参照)。
次いで、ステップS167において、第2メインリール40C用のストップスイッチ52Cから第2リール停止信号を受信したと判別した場合(YES)には、ステップS168に進み、液晶表示装置70Cの回転演出を終了し、あらかじめ記憶した第2の図柄画像71を停止させる演出を行う(図27(c)参照)。
その後、ステップS169において、第3メインリール40R用のストップスイッチ52Rから第3リール停止信号を受信したと判別した場合(YES)には、ステップS170に進み、液晶表示装置70Rの回転演出を終了し、あらかじめ記憶した第3の図柄画像71を停止させる演出を行う(図27(d)参照)。
一方、ステップS165、S167、S169において、第1リール停止信号、第2リール停止信号又は第3リール停止信号のいずれも受信しないと判別した場合(NO)は、これらステップS165、S167、S169の判断処理を繰り返し行う。
また、ステップS166、S168、S170のいずれかにおいて、図柄画像71の停止演出が行われた場合には、ステップS171に進み、全ての図柄画像71について停止演出が完了したか否かを判断する。全ての停止演出が完了してないと判別した場合(NO)には、ステップS165、S167、S169の判断処理を繰り返し行う。そして、全ての停止演出が完了したと判別した場合(YES)には、本サブルーチンの制御処理を終了する。
<報知演出処理サブルーチン>
上述した回転・停止演出処理サブルーチンにおいて、役抽選手段410による役抽選でBB+RP役に当選したと判別した場合(図16のステップS163参照)には、図17に示す報知演出処理サブルーチンが実行される。なお、回転・停止演出処理サブルーチンと同様に、本サブルーチンも、上述した主制御回路100のメインリール回転・停止サブルーチン(図8参照)と並行して行われるものであり、本サブルーチンの実行中、各メインリール40L、40C、40Lの回転及び停止制御も並行して実行される。
報知演出処理サブルーチンについて図17、図27〜図29を参照しつつ説明する。図27(a)〜(d)は、図17の報知演出処理サブルーチンの前半部分に対応した報知演出の内容を示す説明図である。図28(a)〜(d)は、図17の報知演出処理サブルーチンの後半部分に対応した報知演出の内容を示す説明図である。図29(a)〜(c)は、図17の報知演出処理サブルーチンの後半部分における一部の演出を示す説明図である。
なお、図17及び図27(a)〜(d)では、報知演出処理を簡明に説明するために、第1リール停止信号→第2リール停止信号→第3リール停止信号が順番に受信された場合(すなわち、ストップスイッチ52L、52C、52Rが左から右へ順番に操作された場合)の制御処理構造を例示した。但し、実際は、図16のステップS165〜S171と同様に、第1〜第3リール停止信号をランダムな順番で受信する制御処理構造とする。また、本報知演出処理サブルーチンでは、BB役に入賞する過程の期待感を報知する演出と、BB入賞を報知する演出とを含み、以下の説明において、前者を「期待感演出」、後者を「報知演出」と称する。さらに、両者を総称して「報知演出」と称する場合もある。
図16のステップS163においてBB+RP役に当選したと判別した場合(YES)は、図17のステップS180に進み、第1リール停止信号を受信したか否かを判断する。第1リール停止信号を受信してないと判別した場合(NO)には、このステップS180の判断処理を繰り返し行う。
ステップS180において、第1リール停止信号を受信したと判別した場合(YES)には、ステップS181に進み、液晶表示装置70Lの回転演出を終了し、あらかじめ記憶した第1の図柄画像71を停止させる演出を行う(図27(b)、(c)参照)。BB+RP役に当選しているので、BB1役又はBB2役に対応する「赤7」、「赤7」、「any」又は「青7」、「青7」、「any」の図柄画像71の組合せが停止される(図22参照)。
次いで、図17のステップS182に進み、第2リール停止信号を受信したか否かを判断する。第2リール停止信号を受信してないと判別した場合(NO)には、このステップS174の判断処理を繰り返し行う。
ステップS182において、第2リール停止信号を受信したと判別した場合(YES)には、ステップS183に進み、液晶表示装置70Cの回転演出を終了し、あらかじめ記憶した第2の図柄画像71をさせる演出を行う(図27(c)参照)。これにより、2つの液晶表示装置70L及び70Cに「赤7」又は「青7」の図柄画像71が2つ揃い、BB役の入賞についてのリーチ状態が形成される。
次いで、ステップS184に進み、第3リール停止信号を受信したか否かを判断する。第3リール停止信号を受信してないと判別した場合(NO)には、このステップS184の判断処理を繰り返し行う。
ステップS184において、第3リール停止信号を受信したと判別した場合(YES)には、ステップS185に進み、液晶表示装置70Rの図柄画像71を減速回転させる演出を開始する(図27(c)参照)。この演出で上から下へスクロールする複数の図柄画像71が視認となり、図柄画像71が「赤7」又は「青7」で停止してBB1役又はBB2役に入賞するかもしれない、という期待感を遊技者に抱かせることができる。
その後、ステップS186に進み、液晶表示装置70Rの図柄画像71の回転演出を終了し、あらかじめ記憶した第3の図柄画像71を停止させる演出を行う(図27(b)参照)。これにより、第1及び第2の液晶表示装置70L、70Cに「赤7」又は「青7」の図柄画像71、71がそれぞれ揃い、第3の液晶表示装置70Rのみが揃わない「はずれ」の組合せとなる。
ここで、液晶表示装置70L、70C、70Rの表示上は「はずれ」であるが、メインリール40L、40C、40Rの停止制御上は、3つの図柄C、C、Cが揃って再遊技役に入賞しており、図11のステップS84、S85に従って、遊技状態が再遊技状態及びRT遊技状態に設定される。これにより、次回遊技では3−ベットスイッチを操作する必要がなく、遊技媒体を消費することなく再遊技できる(図6のステップS10、S12、S13参照)。また、次回遊技から、再遊技役の当選確率が非常に高いRT遊技状態となり、図21(a)のBB役の当選中のRT作動時一般抽選表を用いた役抽選が行われる(図7のステップS33、S34参照)。次のステップS187以降で実行される第3の図柄画像71を用いた期待感演出は、このような再遊技状態及びRT遊技状態を利用して行われるものである。
次いで、ステップS187において、まず、遊技者によりスタートスイッチ50がオンされたか否かを判断する。スタートスイッチ50がオンされてないと判別した場合(NO)は、ステップS187の処理を繰り返す。一方、スタートスイッチ50がオンされたと判別した場合(YES)は、ステップS188へ進み、第3の図柄画像71を用いた期待感演出を開始する。
ステップS188において、スタートスイッチ50の操作信号に基づいて、液晶表示装置70L、70Cにおける「赤7」又は「青7」の図柄画像71、71の表示を維持するとともに、「赤7」又は「青7」に揃わなかった液晶表示装置70Rの第3の図柄画像71のみを再び回転させる(図28(a)参照)。すなわち、本実施形態では、BB+RP役の当選によって優先的に再遊技役に入賞した後、前回遊技で同じ図柄に揃わなかった第3の図柄画像71のみが回転して、BB役入賞の期待感演出を行う。
但し、ステップS188以降の期待感演出の実行中、図2に示すメインリール制御手段420は、RT作動時一般抽選表(図21参照)を用いた役抽選の結果に基づいて、メインリール40L、40C、40Rの回転及び停止制御を通常通り実行している。
次いで、ステップS189に進み、第1〜第3リール停止信号を全て受信したか否か判断する。未だ全てのリール停止信号を受信してないと判別した場合(NO)には、この判断処理を繰り返し行う。
一方、ステップS189において、全てのリール停止信号を受信したと判別した場合(YES)には、ステップS190に進み、液晶表示装置70Rの図柄画像71を徐々に減速回転させる演出を開始する(図28(b)参照)。この演出で上から下へスクロールする複数の図柄画像71が視認となり、図柄画像71が「赤7」又は「青7」で停止してBB1役又はBB2役に入賞するかもしれない、という期待感を遊技者に抱かせることができる。最終的には、図柄画像71を「赤7」又は「青7」の手前で停止寸前まで減速させ(図28(c)参照)、遊技者の期待感を増大させる。
その後、ステップS191に進み、今回遊技の役抽選で再遊技役に当選したか否かを判断する。再遊技役に当選してない判別した場合(NO)には、ステップS192に進み、第3の図柄画像71を同じ図柄「赤7」又は「青7」に揃えて停止させる(図28(d)参照)。これによって、BB役に入賞したことが遊技者に報知され、本サブルーチンの制御処理を終了する。
一方、上述したステップS191において、再遊技役に当選したと判別した場合(YES)には、ステップS193に進み、第3の図柄画像71を「赤7」又は「青7」以外の図柄で停止させる(図29(a)参照)。これによって、BB役に入賞しなかったことが遊技者に報知される。また、このとき、メインリール40L、40C、40Rでは、3つの図柄C、C、Cが揃って再遊技役の入賞が報知される。
次いで、ステップS194に進み、一旦、「赤7」又は「青7」以外の図柄で停止させた第3の図柄画像71を、再変動させて「赤7」又は「青7」に揃えて停止させる演出(「再変動演出」という)を行うか否か判断する。この判断は、例えば、再変動演出を行わない確率を高く設定した抽選表に基づいて決定する。
ステップS194において再変動演出を行うと判別した場合(YES)には、ステップS195に進み、ステップS193で停止させた第3の図柄画像71を再変動させて、「赤7」又は「青7」に揃えて停止させる演出を行う(図29(a)〜(c)参照)。この場合、既にメインリール40L、40C、40Rの停止制御によって再遊技役の入賞が確定しているので、再変動演出の結果、3つの「赤7」又は「青7」の図柄画像71、71、71が揃ったとしても、未だBB1役又はBB2役には入賞しておらず、再変動演出は、専らBB1役又はBB2役の当選を報知ないし期待させる役割を果たす。
ステップS194において再変動演出を行わないと判別した場合(NO)、及びステップS195が終了した場合には、再びステップS187に戻って、遊技者によりスタートスイッチ50がオンされたか否かを判断する。スタートスイッチ50がオンされたと判別した場合(YES)には、ステップS188〜S195の制御処理を繰り返し、役抽選で再遊技役にはずれるまで、液晶表示装置70Rに表示された第3の図柄画像71のみを回転及び停止させて、BB役入賞の期待感演出を繰り返し行う。
<報知ランプ手段を用いたBB役当選の報知演出制御処理>
次に、図1に示す報知ランプ手段21を用いたBB役当選の報知演出の制御処理について、図12及び図18を参照しつつ説明する。図12は報知ランプ手段21を駆動させるための信号を副制御回路200へ送信する制御処理である信号送信処理サブルーチンを示す。図18はランプ制御手段520により実行される報知ランプ制御処理サブルーチンを示す。
本報知演出の制御処理は、遊技者が、BB役の当選をすぐに知りたいと望む場合に、3−ベットスイッチ36の操作に基づいて報知ランプ手段を作動させ、BB役の当選の有無を報知するものである。
図12のステップS91において、主制御回路100の信号送信制御手段480(図2参照)は、遊技中において3−ベットスイッチ36が操作されたか否かを判断する。3−ベットスイッチ36が操作されてないと判別した場合(NO)には、このステップS91の判断処理を繰り返す。
ステップS91において、3−ベットスイッチ36が操作されたと判別した場合(YES)には、現在、メインリール40L、40C、40Rの回転又は停止制御が実行されているか否か判断する(ステップS92)。現在、メインリール40L、40C、40Rの回転又は停止制御が実行されてないと判別した場合(NO)は、遊技媒体をベットするための通常操作であるから、何も処理を行わずにそのまま本サブルーチンを終了する。
一方、ステップS91において、現在、メインリール40L、40C、40Rの回転又は停止制御が実行されていると判別した場合(YES)は、ステップS93に進み、副制御回路にトリガー信号を送信する。このトリガー信号は、副制御回路200において、遊技媒体をベットするために3−ベットスイッチ36を操作したときの操作信号と区別可能なものとする。これにより本サブルーチンを終了する。
図18のステップS211において、副制御回路200のランプ制御手段520(図2参照)は、遊技中においてトリガー信号を受信したか否か判断する。トリガー信号を受信してないと判別した場合(NO)には、このステップS211の判断処理を繰り返す。
一方、トリガー信号を受信したと判別した場合(YES)には、ステップS212に進み、報知ランプ手段21を、例えば、赤、青、緑、黄などいずれか1色点灯させる。このような報知ランプ手段21の1色点灯によって、本報知演出の制御処理が開始されたことが報知される。
次いで、ステップS213に進み、BB1役、BB2役又はBB+RP役のいずれか1つに当選したか否かを判断する。いずれのBB役にも当選してないと判別した場合(NO)には、このステップS213の判断処理を繰り返す。一方、いずれかのBB役に当選していると判別した場合(YES)には、報知ランプ手段21を、例えば、7色に点灯させつつ回転させてBB役の当選が遊技者に報知される(ステップS214)。
例えば、BB1役又はBB2役に当選した場合であれば、報知ランプ手段21の7色点灯後、遊技者が、ストップスイッチ52L、52C、52Rを停止操作することによって、BB1役又はBB2役に入賞することになる。また、BB+RP役に当選した場合であれば、報知ランプ手段21の7色点灯後、再遊技役に入賞し、上述した図柄画像71を用いた期待感演出とともに報知ランプ手段21が7色点灯することになる。報知ランプ手段21の派手な演出と相まって、上述した期待感演出がより華やかで面白いものになる。
次いで、ステップS215に進み、B1役、BB2役又はBB+RP役のいずれか1つに入賞したか否かを判断する。いずれのBB役にも入賞してないと判別した場合(NO)には、このステップS215の判断処理を繰り返す。一方、いずれかのBB役に入賞したと判別した場合(YES)には、ステップS216に進み、報知ランプ手段21を消灯させて報知演出を終了させ、その後、本サブルーチンの制御処理を終了させる。
[スロットマシン10の作用・効果]
(1)上述した本実施形態のスロットマシン10によれば、BB役と再遊技役との同時当選を可能とし、再遊技役に対応する図柄の組合せを優先して揃えるようにしてあるので、BB役と再遊技役とが同時当選している間は、BB役に当選しているが入賞しないで遊技が進行する制御状態となる。この制御状態が実行されている期間に、第3の図柄画像71のみを回転及び停止させて、BB役の当選又は入賞の報知演出を行うことができる。これにより、目押しを不要とするために、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用した場合でも、BB役に当選したかもしれない、入賞するかもしれないといった期待感を効果的に演出することが可能となる。
また、図柄画像71を用いた報知演出を、再遊技役に入賞した次回以降の遊技中に行うこととしているので、報知演出によって単位遊技が延長されてしまうことがなく、次回遊技を待ちきれない遊技者でも、BB役の当選又は入賞の期待感演出を楽しみつつ、複数回の単位遊技をスムーズに進行させることができる。
さらに、最後に停止される第3の図柄画像71が、第1及び第2の図柄画像71、71と同じ図柄に揃えばBB役に入賞するという、いわゆるリーチ状態を形成することができ、BB役と再遊技役との同時当選が継続している間、遊技者のBB役入賞の期待感を煽ることが可能となる。これにより、図柄画像71を用いた期待感演出がより興味深いものなって、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用した場合でも、遊技をより面白いものにすることができる。
(2)本スロットマシン10では、BB役と再遊技役との同時当選後は再遊技役の当選確率が高確率になるようにしている。これにより、BB役と再遊技役との同時当選後における複数回の単位遊技にわたって、図柄画像71を用いた期待感演出を連続的に行うことができるようになり、遊技者の期待感を持続させることが可能となる。
(3)本スロットマシン10では、最後に停止される第3の図柄画像71を徐々に減速回転させてから停止させる回転及び停止演出を行うようにしている。これにより、3つの図柄画像71、71、71が同じ図柄に揃うか否かという報知演出において、最後に停止される第3の図柄画像71を徐々に減速回転させてから停止させることにより、BB役に入賞するか否かが確定するまで遊技者の期待感を引っ張ることが可能な効果的な期待感演出となる。
(4)本スロットマシン10によれば、遊技媒体の投入及び払い出しが不要な再遊技役を利用して、図柄画像71を用いた期待感演出を行うことができ、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用した場合でも、自然かつ効果的な期待感演出が可能となる。
(5)本スロットマシン10では、BB役と再遊技役とが同時当選した場合に、一旦、最後に停止される第3の図柄画像71のみを同じ図柄に揃えずに停止させ、BB役の非入賞を報知した後、停止された第3の図柄画像71のみを再び回転させて同じ図柄に揃えて停止させ、特別役の当選を報知するようにしている。
これにより、BB役当選の期待感を効果的に演出することができ、遊技をより面白いものとすることができる。また、一旦、第3の図柄画像71が揃わずに停止した場合でも、第3の図柄画像のみが再変動して同じ図柄に揃うのではないかという期待感を遊技者に生じさせることができ、BB役に対応する図柄画像71がリーチ状態になったときに、遊技者の期待感をより長く引っ張ることができる。
(6)本スロットマシン10では、液晶表示装置70L、70C、70Rを筐体前面部に配置するとともに、これら液晶表示装置70L、70C、70Rが、メインリール40L、40C、40Rよりも広い表示面積を有するようにしてある。これにより、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用して目押し不要とした場合でも、主に、液晶表示装置70L、70C、70Rに表示される演出画像を視認しながら遊技を進行させる構成となり、図柄画像71及びキャラクター画像73などのその他画像を用いた多彩な演出によって遊技を視覚的に面白くすることができる。
(7)本スロットマシン10では、上述した図柄画像71を用いた報知演出とともに、遊技者の任意の選択により、報知ランプ手段21を点灯させてBB役の当選を直接的に報知する報知演出をも行っている。これにより、図柄画像71を用いてBB役の当選又は入賞に関する期待感を演出する反面、BB役の当選をすぐに知りたいと望む遊技者に対しては、報知ランプ手段21を点灯させて、BB役当選の有無を直接的に報知することができる。
この結果、BB役当選に期待感をもって遊技を行いたいという遊技者のニーズを、図柄画像71を用いた報知演出によって満たすとともに、BB役の当選をすぐに知りたいという遊技者のニーズを、報知ランプ手段21による報知演出で満たすことが可能となり、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用した場合でも、多彩な報知演出によって遊技を面白くすることができる。
したがって、目押しを不要とするために、役抽選で当選した役を全て入賞させる制御方法を採用した場合でも、以上のような(1)〜(7)の作用効果により、スロットマシン10の遊技性を向上させて、遊技を興味深く面白いものとすることができる。この結果、誰でも遊技を楽しむことができるとともに、BB役の当選又は入賞の期待感を効果的に演出することが可能となり、遊技を簡単にして誰もが楽しめることと、遊技を面白くすることとを両立可能なスロットマシンが実現する。
本発明の一実施形態に係るスロットマシン(遊技機)の外観を示す正面図である。 上記スロットマシンの制御の機能を示す機能ブロック図である。 上記スロットマシンの副制御回路を構成する画像演出制御手段と画像記憶手段とを示すブロック図である。 上記スロットマシンを制御する主制御回路を示すブロック図である。 上記スロットマシンを制御する副制御回路を示すブロック図である。 上記主制御回路において実行される遊技の進行を制御するメインルーチンを示すフローチャートである。 役抽選処理と、引き続いて行われるフラグオン処理の役抽選処理サブルーチンを示すフローチャートである。 メインリールの回転、停止のための制御を行うメインリール回転・停止サブルーチンを示すフローチャートである。 メインリール回転・停止サブルーチンの制御処理の一部である図柄停止処理サブルーチンを示すフローチャートである。 図8及び図9のサブルーチンにより図柄が停止した後の制御処理を示すフラグオフ処理サブルーチンを示すフローチャートである。 フラグオフ定処理サブルーチンの制御処理の一部である役当選時処理サブルーチンを示すフローチャートである。 報知ランプ手段を駆動させるための信号を副制御回路へ送信する制御処理である信号送信処理サブルーチンを示す。 副制御回路により実行される報知演出及び期待度演出に関する副制御回路サブルーチンを示すフローチャートである。 図柄画像選択制御手段により実行される図柄画像選択処理サブルーチンを示すフローチャートである。 図柄画像選択処理サブルーチンの制御処理の一部である小役図柄画像抽選処理サブルーチンを示すフローチャートである。 回転・停止演出制御手段により実行される回転・停止演出処理サブルーチンを示すフローチャートである。 報知演出制御手段により実行される報知演出処理サブルーチンを示すフローチャートである。 ランプ制御手段により実行される報知ランプ制御処理サブルーチンを示すフローチャートである。 BB作動時抽選表の実施例を示す図である。 BB未作動時一般抽選表の実施例を示す図である。 同図(a)はBB役の当選中に用いられるRT作動時一般抽選表、同図(b)はBB役による特別遊技の終了後に用いられるRT作動時一般抽選表の実施例を示す図である。 役−図柄画像対照表の実施例を示す図である。 BB1図柄抽選表の実施例を示す図である。 BB2図柄抽選表の実施例を示す図である。 小役図柄抽選表の実施例を示す図である。 本スロットマシン10の各メインリールを示す正面図である。 同図(a)〜(d)は、図17の報知演出処理サブルーチンの前半部分に対応した報知演出の内容を示す説明図である。 同図(a)〜(d)は、図17の報知演出処理サブルーチンの後半部分に対応した報知演出の内容を示す説明図である。 同図(a)〜(c)は、図17の報知演出処理サブルーチンの後半部分における一部の演出を示す説明図である。
符号の説明
10 スロットマシン
20 前面部
21 報知ランプ手段(パトランプ)
36 3−ベットスイッチ
40L、40C、40R メインリール
A〜D 図柄
50 スタートスイッチ
52L、52C、52R ストップスイッチ
70L、70C、70R 液晶表示装置(画像表示手段)
71 図柄画像
73 キャラクター画像
100 主制御回路
200 副制御回路
410 役抽選手段
420 メインリール制御手段
430 遊技制御手段
460 再遊技制御手段
480 信号送信手段
500 画像制御手段
501 図柄画像選択制御手段
503 回転・停止演出制御手段
504 報知演出手段
510 画像記憶手段
511 図柄画像記憶手段
513 演出画像記憶手段
520 ランプ制御手段

Claims (6)

  1. 遊技媒体を投入し、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの工程を一単位とする遊技を繰り返し実施可能なスロットマシンであって、
    特別役及び小役を含む複数の役の中から役抽選で当選役を定める役抽選手段と、
    複数の前記図柄が表示された複数のメインリールと、
    前記役抽選の当選役に対応する前記図柄の組合せで停止するように前記メインリールの回転及び停止制御を行うことが可能なメインリール制御手段と、
    演出画像を表示可能な画像表示手段と、
    複数の図柄画像のデータを記憶する画像記憶手段と、
    複数の前記図柄画像を前記画像表示手段に表示させ、これら前記図柄画像を回転させて所定の組合せで停止させる回転及び停止演出を行う画像制御手段とを備え、
    前記役抽選手段が、前記役抽選で前記特別役と前記小役との同時当選を可能とし、
    前記メインリール制御手段が、前記特別役と前記小役とが同時当選した場合に、前記小役に対応する前記図柄の組合せを優先して揃えるように前記メインリールを停止させる停止制御を可能とし、
    前記小役に対応する前記図柄の組合せを優先して揃えるように前記メインリールが停止制御される場合には、前記画像制御手段が、前記特別役に対応する前記図柄画像を途中まで同じ図柄に揃えて停止させ、最後に停止される一の前記図柄画像を、それ以前に停止された他の前記図柄画像と同じ図柄に揃えず停止させる停止演出を行い、次回以降の遊技において、一の前記図柄画像のみの回転及び停止演出を行い、前記特別役のみが当選状態となったときに、一の前記図柄画像を他の前記図柄画像と同じ図柄に揃えて停止させる報知演出を行って前記特別役の当選又は入賞を報知することを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記役抽選手段が、前記特別役と前記小役との同時当選後は前記小役の当選確率を高確率とすることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記画像制御手段が、最後に停止される一の前記図柄画像を徐々に減速回転させてから停止させる回転及び停止演出を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のスロットマシン。
  4. 前記特別役と同時当選することが可能な前記小役を再遊技役とし、前記メインリール制御手段が、前記特別役と前記再遊技役とが同時当選した場合に、前記再遊技役に対応する前記図柄の組合せを優先して揃えるように前記メインリールを停止させる停止制御を可能としたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のスロットマシン。
  5. 前記画像制御手段が、前記特別役と前記再遊技役とが同時当選した場合に、前記特別役に対応する前記図柄画像を途中まで同じ図柄に揃えて停止させ、次いで、最後に停止される一の前記図柄画像を、それ以前に停止された他の前記図柄画像と同じ図柄に揃えずに一旦停止させた後、同じ図柄に揃えて停止させる停止演出のいずれかを選択して行うことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載のスロットマシン。
  6. 前記画像表示手段が、前記スロットマシンの筐体前面部に位置するとともに、前記メインリールよりも広い表示面積を有することを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のスロットマシン。
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