JP2008188057A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】不正器具を保持すると共に非通電時は異物の混入を防止するシャッター機構を備える遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機1は、メダル投入口8に向けて下り傾斜してメダルを案内する案内面22aを設ける円弧溝状のガイド部22、及び案内面22aで案内されたメダルをメダル投入口8に向けて姿勢変化させるように回転するローラ24を有するメダル投入装置20を備える。メダル投入装置20は、回転軸29bが所定角度に回動可能なロータリーソレノイド29と、一方の端部が回転軸29bに固定され、他方の端部がメダル投入口8を囲う開口を開閉するシャッター部材28とを備える。ロータリーソレノイド29を消磁しているときは、シャッター部材28が開口を閉じ、ロータリーソレノイド29を励磁しているときは、シャッター部材28が開口を開く。
【選択図】図3
【解決手段】遊技機1は、メダル投入口8に向けて下り傾斜してメダルを案内する案内面22aを設ける円弧溝状のガイド部22、及び案内面22aで案内されたメダルをメダル投入口8に向けて姿勢変化させるように回転するローラ24を有するメダル投入装置20を備える。メダル投入装置20は、回転軸29bが所定角度に回動可能なロータリーソレノイド29と、一方の端部が回転軸29bに固定され、他方の端部がメダル投入口8を囲う開口を開閉するシャッター部材28とを備える。ロータリーソレノイド29を消磁しているときは、シャッター部材28が開口を閉じ、ロータリーソレノイド29を励磁しているときは、シャッター部材28が開口を開く。
【選択図】図3
Description
本発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。特に、メダルが投入されるメダル投入装置と、投入されたメダルの通過を検出するメダルセレクタと、を備える遊技機の構造に関する。
一般に、遊技機の一種であるスロットマシンは、遊技媒体となるメダルを投入することにより、遊技が開始される。このスロットマシンには、遊技者がメダルを円滑に投入操作するためのメダル投入装置を備えている。このようなメダル投入装置は、メダルが起立された状態で一枚ずつメダル投入口に投入される。又、メダル投入装置の下方には、投入されたメダルを検知する光電センサを有するメダルセレクタが配置されている。
ところで、近年、正規の方法とは異なる方法によってメダルもどきを投入する、ゴト行為と呼ばれる不正行為が行われることがある。この不正行為は、例えば、線状又は板状の器具をメダル投入口から挿入して、メダルの投入を不正に行っている。いわゆるゴト器具をメダル投入口から挿入し、メダルを検知する光電センサを誤作動させ、実際にメダルの投入を行うことなくメダルを擬似的に投入できる。そして、このような不正行為を防止する機能をスロットマシンに付加することが課題となっている。
このような不正行為に対して、メダル投入口に異物を挿入する不正行為による被害を軽減する遊技機が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による遊技機は、メダルセレクタの本体基部の左側面に、貫通孔に挿入される駆動鉄板を有するソレノイドを取り付けている。貯留されているメダルの枚数が40枚に達すると、ソレノイドへの通電が停止され、駆動鉄板は、貫通孔を通して第1メダル通路に侵入する閉鎖位置に移動する。ソレノイドのケースの後方に、駆動鉄板の位置を検出する駆動鉄板センサを設ける。CPUは、クレジット記憶部に記憶されたメダル枚数が40枚に達したことを契機に、駆動鉄板を、開放位置と閉鎖位置との間で2回(複数回)往復移動させる。その2回の全ての回において駆動鉄板センサからCPUに駆動オン信号が入力されない場合には、遊技停止部はCPUに遊技停止信号を送っている。
特許文献1による遊技機は、流下通路にセルロイドやフレキシブル基板などの異物が挿入された場合には、その異物をシャッターによって保持させ証拠隠蔽を防ぐことができる、としている。
特願2006−212195号公報
近年では、円滑で快適にメダルの投入操作が行えるメダル投入装置がスロットマシンなどの遊技機に組み込まれている。このメダル投入装置は、メダル投入口に向けて下り傾斜してメダルを案内する案内面を備える円弧溝状のガイド部と、この案内面で案内されたメダルをメダル投入口に向けて姿勢変化させるように回転するローラを備えている。このような便利なメダル投入装置は、流下通路にローラが対向しているので、特許文献1で示されたシャッターを配置することは困難である。新たなメダル投入装置にシャッター機構を設けることが求められる。
又、特許文献1による遊技機は、メダル投入口が物理的、及び形状的に常時開口しており、電源投入の有無に係わらず、異物などを挿入することが可能である。セレクタエラー時や、閉店後及び輸送途上など電源が非通電時にメダル投入口を閉鎖するシャッター機構が求められている。そして、以上のことが、本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、メダルをローラで円滑に投入させるメダル投入装置と、投入されたメダルの通過を検出するメダルセレクタを備える遊技機であって、不正器具を保持すると共に非通電時は異物の混入を防止するシャッター機構を備える遊技機を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、メダル投入装置の開口を電気的に作動するシャッター機構で開閉することにより、これらの課題が解決容易なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たなシャッター機構を備える遊技機を発明するに至った。
(1) メダル投入口に向けて下り傾斜してメダルを案内する案内面を設ける円弧溝状のガイド部、及びこの案内面で案内されたメダルをメダル投入口に向けて姿勢変化させるように回転するローラを有するメダル投入装置を備える遊技機であって、前記メダル投入装置に保持され、中心軸が所定角度に回動可能なロータリーソレノイドと、一方の端部が前記中心軸に固定され、他方の端部が前記メダル投入口を囲う開口を開閉するL字状のシャッター部材と、を備え、前記ロータリーソレノイドを消磁しているときは、前記シャッター部材が前記開口を閉じ、前記ロータリーソレノイドを励磁しているときは、前記シャッター部材が前記開口を開くことを特徴とする遊技機。
(1)の発明による遊技機は、電源が非通電時にロータリーソレノイドが消磁されるように制御されるので、前記シャッター部材がメダル投入装置の前記開口を閉じて、異物の混入を防止できる。
(2) 前記メダル投入装置の下方に配置され、投入されたメダルを検知する光電センサを有するメダルセレクタを更に備え、前記光電センサが所定の波長パターン以外を検出したときは、前記ロータリーソレノイドを消磁して前記シャッター部材が前記開口を閉じることを特徴とする(1)記載の遊技機。
(2)の発明による遊技機は、メダルセレクタにメダル以外の異物が挿入されたときは、光電センサが所定の波長パターン以外を検出して、シャッター部材が開口を閉じるように構成したので、その異物をシャッターによって保持させ証拠隠蔽を防ぐことができる。
本発明による遊技機は、メダルをローラで円滑に投入させるメダル投入装置と、投入されたメダルの通過を検出するメダルセレクタを備える遊技機であって、不正器具を保持すると共に非通電時は異物の混入を防止するシャッター機構を備える遊技機を提供できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による遊技機の一実施形態を示す斜視図である。図2は、前記実施形態による遊技機に備わるダル投入装置及びメダルセレクタの斜視外観図である。図3は、前記実施形態による遊技機に備わるダル投入装置の斜視分解組立図である。図4は、前記実施形態による遊技機に備わるダル投入装置の縦断面図であり、シャッター部材が閉じた状態図である。図5は、前記実施形態による遊技機に備わるダル投入装置の縦断面図であり、シャッター部材が開いた状態図である。図6は、前記実施形態による遊技機に備わるメダルセレクタの背面図である。
最初に本発明による構成を説明する。図1において、遊技機1は、スロットマシンを示している。遊技機1は、遊技を実行するための遊技装置(リールユニット)、遊技媒体であるメダルを払い出すメダル払出装置、及びリールユニットでの遊技動作を制御する制御基板(コントローラ)などが収容された本体2を備えている。そして、本体2にはヒンジ機構を介して開閉可能にフロントドア3が取り付けられている。
図1において、フロントドア3には、リールユニットに備わる三つの回転リール4a・4b・4cを視認させるリール表示窓5a・5b・5cを有する表示窓5が設けられ、三つの回転リール4a・4b・4cの表面をそれぞれリール表示窓5a・5b・5cを介して観察できる。又、これらリール表示窓5a・5b・5cには、5本の入賞ライン、つまり、水平方向に3本、斜め方向に2本の入賞ラインが設けられている。
リール表示窓5a・5b・5cの下側には、台座部6が設けられており、その中央には液晶ディスプレイパネルなどの表示装置7が設けられている。表示装置7には、遊技履歴の表示及びボーナスゲームにおける画像演出などの表示が行われる。そして、表示装置7の右側には、遊技機1にメダル(コイン)を投入するためのメダル投入口8(つまり、メダル投入装置20)が設けられている。
又、台座部6には、1回の押動操作により、既に投入されているメダルのうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするための1−BETスイッチ9と、既に投入されているメダルのうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするための2−BETスイッチ10と、既に投入されているメダルのうち1回の遊技に可能な最大枚数のメダルを遊技の賭けの対象とするための最大BETスイッチ11とが設けられている。これらのBETスイッチ9、10又は11を押動操作すると、この押動操作されたBETスイッチに応じて入賞ラインが有効化される。
台座部6の前面左側には、スタートレバー12が傾動可能に設けられている。スタートレバー12を遊技者が傾動操作すると、三つの回転リール4a・4b・4cが一斉に回転する。そして、回転リール4a・4b・4cが回転すると、回転リール4a・4b・4cの外周面に描かれている図柄が各リール表示窓5a・5b・5cにおいて変動表示される。回転リール4a・4b・4cの回転速度が一定の速度に達したときには各停止ボタン13a・13b・13cの遊技者による操作が有効となる。これら停止ボタン13a・13b・13cは、各回転リール4a・4b・4cに対応している。
スタートレバー12の左側には、払出スイッチ14が設けられている。遊技者が払出スイッチ14を押圧操作すると、クレジットされているメダルが正面下部のメダル払出口15から払い出され、払い出されたメダルはメダル受皿16に受け止められ、貯留される。なお、停止ボタン13a・13b・13cとメダル受皿16との間において、フロントドア3には、腰部パネル17及び一対のスピーカ18a・18bが配設されている。
前述のメダル投入口8は、後述するメダル投入装置(コイン投入装置)20の一部であり、メダル投入装置20はメダル投入口8からメダルが投入される。図2において、メダル投入装置20は、台座部6を構成するパネル6aに組み込まれており、パネル6aの表面と略面一となるように形成された露出プレート21を備えている。
図2において、露出プレート21には、その中央部分に凹所21aが形成されており、ここに遊技者によって載置されたメダルを案内する案内面22aを有する円弧溝状のガイド部22と、案内面22aに沿ってガイドされるメダルを本体内部(遊技機1の本体2の内部)に落下させるスリット状のメダル投入口8が形成されている。
この際、案内面22aは、遊技者側からメダル投入口8に向けて下降するように形成されており、メダルを多数枚、起立させて設置できる程度の長さを備えている。又、案内面22aの傾斜角度については、メダルが円滑に滑るように水平面に対して傾斜していればよく、その角度については特に限定されることはない。
なお、案内面22aは、多数のメダルを連続的に投下できるように、ある程度の長さを有していることが好ましい。具体的には、少なくともメダルの直径以上の長さを有していることが好ましく、更には、連続した投下動作がより円滑で容易に行なえるように、メダルの直径の2〜3倍以上の長さを有していることが好ましい。
又、露出プレート21は、例えば、亜鉛(亜鉛合金)をダイカスト鋳造することで一体形成されており、見栄えを向上するために、その表面には、クロムメッキ処理が施されている。又、露出プレート21は、パネル6aに対して着脱可能に構成されていてもよい。
露出プレート21の凹所21aにおいて、その背面壁21bには、回転するローラ24の外周面が露出するように、矩形の開口21cが形成されている。又、凹所21aの手前部分には、所定枚数のメダルが載置できるように、略平坦状のメダル載置部21dが形成されている。更に、凹所21aの右側には、メダル返却ボタン25が設けられており、メダル返却ボタン25を押圧操作すると、投入したメダルがメダル受皿16に返却される(図1参照)。
前述の回転するローラ24は、パネル6aに開口21cからその外周面が部分的に露出するように支持されており、ローラ24の回転(下向きの回転)によって、メダルは、メダルの自重に応じて下向きに姿勢変化させられ、円滑にメダル投入口8内に落下する。
なお、ローラ24は、例えば、ウレタンゴムによって形成され、メダルが接触した際、ローラ24がより回転し易いように(つまり、表面に摩擦力を向上させるため)、例えば、ローレットを形成しておくことが好ましい。つまり、ローラ24が回転し易いほど、メダルがメダル投入口8に落下する際に妨げとなる摩擦力が軽減されるようになる。
上述のようにして、メダル投入口8から投入されたメダルは、後述するメダルセレクタ23に案内されて正規(真正)であるか否かが判定され、正規であると判定されたメダルは、例えば、メダル払出装置(図示せず)のホッパーに案内され、そうでないもの(非正規であると判定されたもの)は、図1に示すメダル払出口15を介してメダル受皿16に排出される。
次に、構成を説明しつつ、本発明による遊技機の作用を説明する。図2に示すメダル投入装置20においては、パネル6aの後面壁26に横方向に延びる矩形のスリット開口27が形成されており、メダル投入装置20は、このスリット開口27を通過可能なシャッター部材(シャッター)28を有している。そして、後述するように、シャッター部材28がスリット開口27を通って、図2に二点鎖線で示すように前進すると、シャッター部材28によって、案内面22a及びメダル投入口8(メダル投入口を囲う開口)が覆われて遮蔽されることになる。一方、シャッター部材28がスリット開口27を通って後退すると、案内面22a及びメダル投入口8が露出するように開くことができる。
なお、シャッター部材28の先端は折り曲げられており(折り曲げ部28aが形成されており)、この折り曲げ部28aによってシャッター部材28の後退位置(後退角度)が規制される。
図3を参照すると、前述のメダル投入装置20にはロータリーソレノイド29が備えられている。例えば、ロータリーソレノイド29はパネル6aの後面壁26の裏側に配置されている。そして、ロータリーソレノイド29は、ソレノイド支持板30に固定されている。つまり、ロータリーソレノイド29の一面側には、一対の雄ねじ29a・29aが形成され、一対の雄ねじ29a・29aがソレノイド支持板30に形成された穴30aに挿通されて、ナット(図示せず)が雄ねじ29aに螺合され、ロータリーソレノイド29がソレノイド支持板30に固定される。
この際、ロータリーソレノイド29の外周面は、ソレノイド支持板30の載置面30bに当接する。なお、ソレノイド支持板30は、一対の取り付け穴30c・30cを用いてねじ(図示せず)によってローラ24を囲うフレームに着脱自在に固定される(図3又は図4参照)。
図3において、ロータリーソレノイド29は回転軸(中心軸)29bを有しており、この回転軸29bはロータリーソレノイド29の励磁又は消磁に応じて所定角度だけ回転する。回転軸29bにはカップリング部材31が装着され、カップリング部材31はシャッター部材の一端部(後端部)に装着されている(つまり、回転軸29bはシャッター部材の一方の端部に固定されていることになる)。
図示のように、シャッター部材28は、L字形状であり、他端部(他方の端部:折り曲げ部28a側)が後面壁26に形成されたスリット開口27に挿入されている。具体的には、シャッター部材28は、回転軸29bを中心として径方向に延びる腕部28bと、この腕部28bと一体に成形され、回転軸29bを中心とする円弧状部28cと、円弧状部28cの一端側に位置する折り曲げ部28aとを有している。
したがって、回転軸29bの回転(回動)に応じて円弧状部28cは回転軸29bを中心とする仮想の円周上を移動することになり、これによって、円弧状部28c、つまり、シャッター部材28はスリット開口27に対して進退することになる。
ここで、図4を参照して、いま、ロータリーソレノイド29が消磁されている際には、腕部28bは直立した状態となって、この結果、円弧状部28cは仮想の円周上を移動し、スリット開口27から前進した状態となって、折り曲げ部28aがメダル載置部21dに当接し、案内面22a及びメダル投入口8(つまり、メダル投入口8を囲む開口)を閉じることになる。
一方、ロータリーソレノイド29が励磁されると、図5に示すように、回転軸29bが回動して、腕部28bが後面壁26から離れる。この結果、円弧状部28cは仮想の円周上を移動し、スリット開口27を通って後退し、折り曲げ部28aがメダル載置部21dから離れる。そして、折り曲げ部28aによって円弧状部28cの後退が規制されて、円弧状部28cは後面壁26の裏側に引っ込み、メダル投入口8を囲む開口が開かれる。
ところで、上述のシャッター部材28は、メダル投入口8に異物(例えば、不正器具)を挿入する不正行為が行われた場合、及び遊技機1が非通電時の場合に閉じられる。そして、不正行為が行われた際には、シャッター部材28を閉じて不正行為に用いられた不正器具をシャッター部材28で保持し、非通電の際には、シャッター部材28を閉じてメダル投入口8から異物(この場合の異物は、例えば、塵などである)が混入することを防止する。
シャッター部材28の開閉はコントローラ(図示せず)によって制御され、コントローラはメダルセレクタ23で検出されるメダルの真正に応じてシャッター部材28を閉じる。なお、遊技機1が非導通、つまり、電源がオフされた際には、ロータリーソレノイド29も非導通となって、ロータリーソレノイド29が消磁し、シャッター部材28は閉じられることになる。
次に、本発明による遊技機に備わるメダルセレクタの構成及び作用を説明する。図6において、メダルセレクタ23には、メダル通路40が規定され、メダル通路40にはメダル出口41が形成されている。又、メダル通路40には一対のエジェクタ42a・42aが配置され、後述するように、一対のエジェクタ42a・42aによってメダルMは選択的にメダル出口41に送られるか又はメダル受皿16に送られる(図1参照)。
メダル通路40において、エジェクタ42aの上流側には光電センサ43が配置され、後述するように、この光電センサ43によってメダルMの真正であるか否かが検出されると共に、メダルMの通過枚数がカウントされる。更に、光電センサ43によって異物が検出される。
光電センサ43は、メダル通路40一方の側に設けられた発光部(例えば、LED)43aと、発光部43aと同一の側に設けられた受光部(例えば、フォトダイオード)43bとを有しており、発光部43aから出力された光はメダルMで反射して、受光部43bに反射光として入力される。そして、受光部43bは受光光量(反射光量)に応じた電圧を出力し、この電圧はA/D変換されてデジタル信号としてコントローラに与えられる。
コントローラには正規の(真正な)メダルMにおける反射光量に応じて予め規定された閾値範囲が設定されており、デジタル信号が示す反射光量が閾値範囲内にあると、コントローラは正規のメダルMであると判定する。一方、反射光量が閾値範囲内にないと、コントローラは非正規のメダルなどの正規のメダルMではないと判定することになる。
正規のメダルMであると判定すると、コントローラはエジェクタ42aを引っ込めて、メダル通路40を開放する。これによって、メダルMはメダル出口41から、例えば、ホッパー(図示せず)に送られる。非正規のメダルMであると判定すると、コントローラはエジェクタ42aを突出させて、メダル通路40を実質的に閉塞する。これによって、メダルMはメダル出口41に達することができず、メダル通路40から図1に示すメダル受皿16に排出される。
更に、コントローラは、反射光量が閾値範囲にある際には、当該メダルMをカウントする。つまり、正規のメダルMがメダル通路40を通過したことを、光電センサ43によって検出すると、コントローラは内蔵カウンタによって正規のメダルMをカウントすることになる。
ところで、コントローラには複数の信号パターン(以下波長パターンと呼ぶ)が所定の波長パターンとして設定されており、コントローラは、乱数表に基づいてランダムに複数の波長パターンのうち1つを選択する(例えば、予め規定された時間毎に複数の波長パターンから1つの波長パターンを選択波長パターンとして選択する)。そして、この選択波長パターンに応じて、コントローラは発光部43aを励起して、発光部43aからこの選択波長パターンを有する光を出力する。
前述したように、メダル通路40をメダルMが通過する際には、発光部43aから出力された光がメダルMで反射して反射光として受光部43bで受光されることになる。一方、メダル通路40をメダルMが通過していない際には、発光部43aから出力された光は受光部43bで受光されないことになる。
一般に、不正行為を行う際には、いわゆる、ゴト行為を行う際には、不正器具をメダル投入口8から差し込むことになるが、この不正器具の先端には発光体が備えられている。言い換えると、不正器具に取り付けられた発光体から光電センサ43の受光部43bに光を与えて、あたかもメダルMがメダル投入口8から投入されて、発光部43aから出力された光がメダルMで反射して受光部43bに受光されたかのように装うわけである。
このように、発光体を有する不正器具をメダル投入口8から差し込むと、光電センサ43の受光部43bに光が入射されることになって、コントローラはメダルMが投入された誤判定することになる。ところが、前述のように、予め定められた時間毎にランダムに選択された波長パターンを有する光を発光部43aから出力するようにすれば、この選択波長パターン以外の光を受光部43bが受けると、コントローラはメダルM以外のもの、つまり、不正器具などの異物がメダル投入口8から挿入されたと判定することができる。
そして、コントローラは異物がメダル投入口8から挿入されたと判定すると、図3〜図5で説明したロータリーソレノイド29を消磁する。これによって、シャッター部材28が図4で示す状態となり、メダル投入口8を囲む開口がシャッター部材28で閉じられ、不正器具などの異物がシャッター部材28に挟まれて保持される。
このようにして、不正器具などの異物がメダル投入口8から挿入されると、シャッター部材28が閉じてメダル投入口8を囲む開口がシャッター部材28で閉じられて、異物を挟み込んで保持するようにした結果、不正器具などの異物のメダル投入口8への挿入による証拠を保全できる。
更に、前述のように、遊技機1の電源がオフとされた際には、ロータリーソレノイド29に供給される電源もオフとされる結果、ロータリーソレノイド29が消磁して、シャッター部材28が閉じられる。このため、遊技機1の電源がオフとされると、遊技機1の移送時において、メダル投入口8から塵や落下物などの異物が侵入することを防止できる。
なお、上述の例では、コントローラに複数の波長パターンを設定して、予め規定された時間毎にランダムに複数の波長パターンを選択して、この選択波長パターンに応じて発光部43aを励起する例について説明したが、コントローラに設定する波長パターンは1つでもよく、コントローラはこの1つの波長パターンに応じて発光部43aを励起するようにしてもよい。
又、上述の例では、スロットマシンについて説明したが、メダル投入装置20及びメダルセレクタ23を有する遊技機、つまり、メダルを用いて遊技を行う遊技機であれば、同様にして不正行為などを確実に防止することができる。
1 遊技機
8 メダル投入口(メダル投入口を囲む開口)
20 メダル投入装置
22 ガイド部
22a 案内面(メダル投入口を囲む開口)
23 メダルセレクタ
24 ローラ
28 シャッター部材
29 ロータリーソレノイド
29b 回転軸(中心軸)
8 メダル投入口(メダル投入口を囲む開口)
20 メダル投入装置
22 ガイド部
22a 案内面(メダル投入口を囲む開口)
23 メダルセレクタ
24 ローラ
28 シャッター部材
29 ロータリーソレノイド
29b 回転軸(中心軸)
Claims (2)
- メダル投入口に向けて下り傾斜してメダルを案内する案内面を設ける円弧溝状のガイド部、及びこの案内面で案内されたメダルをメダル投入口に向けて姿勢変化させるように回転するローラを有するメダル投入装置を備える遊技機であって、
前記メダル投入装置に保持され、中心軸が所定角度に回動可能なロータリーソレノイドと、
一方の端部が前記中心軸に固定され、他方の端部が前記メダル投入口を囲う開口を開閉するL字状のシャッター部材と、を備え、
前記ロータリーソレノイドを消磁しているときは、前記シャッター部材が前記開口を閉じ、前記ロータリーソレノイドを励磁しているときは、前記シャッター部材が前記開口を開くことを特徴とする遊技機。 - 前記メダル投入装置の下方に配置され、投入されたメダルを検知する光電センサを有するメダルセレクタを更に備え、
前記光電センサが所定の波長パターン以外を検出したときは、前記ロータリーソレノイドを消磁して前記シャッター部材が前記開口を閉じることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007022390A JP2008188057A (ja) | 2007-01-31 | 2007-01-31 | 遊技機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007022390A JP2008188057A (ja) | 2007-01-31 | 2007-01-31 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
JP2007022390A Withdrawn JP2008188057A (ja) | 2007-01-31 | 2007-01-31 | 遊技機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008188057A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2400470A1 (en) * | 2010-06-22 | 2011-12-28 | Wincor Nixdorf International GmbH | Arrangement for closing an opening for the output and/or input of notes of an automated teller machine |
-
2007
- 2007-01-31 JP JP2007022390A patent/JP2008188057A/ja not_active Withdrawn
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