JP2008187834A - 締結部材、締結構造及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】締結した状態におけるシール性の再現性が良好な締結部材を提供する。
【解決手段】ハウジング11及びハウジングカバー13を締結する締結部材17は、頭部31と該頭部31の座面31aから延びる軸部32とを有し、軸部32の先端側に雄ネジ部33が形成されるとともに軸部32の中間部に座面31aよりも小径の鍔部34が形成された締結部材本体30と、頭部31と鍔部34との間で軸部32に外嵌されかつ外径D1が鍔部34の外径D2よりも大きなシール部材40とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えばハウジングと該ハウジングの開口部を閉塞するハウジングカバーとを締結する締結部材、締結構造及びモータに関する。
従来、車両用ワイパ装置等に用いられるモータには、駆動源としてのモータ本体と、モータ本体の回転を減速して出力するギヤ部とを備えたものがある。ギヤ部は、減速機構を内部に収容するハウジングとハウジングカバーとを備え、これらハウジング及びハウジングカバーは、ネジ等の締結部材によって締結されている。
ところが、ハウジング及びハウジングカバーを締結する場合、ハウジング及びハウジングカバーの締結部には締結部材が貫通する固定孔が設けられるため、この固定孔からハウジング及びハウジングカバーの内部へ水等が浸入する虞がある。特に、例えば特許文献1のように、ハウジング及びハウジングカバーの内部に電気回路を収容し、この電気回路のアースターミナルをハウジング及びハウジングカバーの間に共締めするものでは、内部に浸入した水等によりアースターミナルが腐食し電気的導通が阻害される虞もある。そのため、特許文献1では、樹脂製のハウジングカバーの固定孔の周縁に環状の防水リップ部を一体形成し、締結時にこの防水リップ部を圧潰することで締結時の組み付け性を損なうことなく締結した状態におけるシール性を向上させている。
特開2005−73407号公報
しかしながら、このような締結構造では、例えばメンテナンスのために締結を解除すると、先の締結時に圧潰した防水リップ部が圧潰したままの形状となっているため、次の締結時において先の締結時に得られたシール性と同程度のシール性を得ることができない虞がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、締結した状態におけるシール性の再現性が良好な締結部材、締結構造及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第1の被締結部材と第2の被締結部材とを締結するための締結部材であって、頭部と該頭部の座面から延びる軸部とを有し、前記軸部の先端側に雄ネジ部が形成されるとともに前記軸部の中間部に前記座面よりも小径の鍔部が形成された締結部材本体と、前記頭部と前記鍔部との間で前記軸部に外嵌されかつ外径が前記鍔部よりも大きな弾性部材からなるシール部材とを備える。
同構成によれば、シール部材は頭部と鍔部との間で軸部に外嵌されるため、その脱落が防止される。そして、シール部材は、その外径が鍔部よりも大きな弾性材料からなるため、締結時に頭部と第1の被締結部材又は第2の被締結部材とによって圧潰させ弾性変形させることにより、締結時の作業性を損なうことなく第1の被締結部材又は第2の被締結部材に設けられた固定孔におけるシール性を向上させることができる。また、締結により圧潰したシール部材は、締結を解除すると弾性変形が解放されるため、再度締結した場合においても先の締結した状態におけるシール性と同程度のシール性を得ることが可能となり、締結した状態におけるシール性の再現性が良好な締結部材を得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の締結部材において、前記シール部材は、前記座面の外周よりも径方向内側で且つ前記鍔部よりも径方向外側となる部分に、軸方向に突出する環状のリップ部を備える。
同構成によれば、シール部材は、軸方向に突出する環状のリップ部を備えたため、圧潰された状態でそのリップ部での圧接力が局部的に大きくなり、シール性をより向上させることができる。また、螺合にて締結する際にシール部材が頭部における座面や第1の被締結部材又は第2の被締結部材と接触する面積が小さくなるため、連れ周りによりシール部材が捩れて変形したりすることを好適に抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、第1の被締結部材及び第2の被締結部材を、前記第1の被締結部材に設けられた固定孔を貫通して前記第2の被締結部材に設けられた雌ネジ部に螺入される締結部材により締結する締結構造であって、前記締結部材は、頭部と該頭部の座面から延びる軸部とを有し、前記軸部の先端側に雄ネジ部が形成されるとともに前記軸部の中間部に前記座面よりも小径の鍔部が形成された締結部材本体と、前記頭部と前記鍔部との間で前記軸部に外嵌されかつ外径が前記鍔部よりも大きな弾性部材からなるシール部材とを備え、前記シール部材は、締結した状態で前記頭部と前記固定孔の周縁部とによって圧潰される。
同構成によれば、シール部材は頭部と鍔部との間で軸部に外嵌されるため、その脱落が防止される。そして、シール部材は、その外径が鍔部よりも大きな弾性材料からなり、締結した状態で頭部と固定孔の周縁部とによって圧潰され弾性変形されるため、締結時の作業性を損なうことなくシール性を向上させることができる。また、締結により圧潰したシール部材は、締結を解除すると弾性変形が解放されるため、再度締結した場合においても先の締結した状態におけるシール性と同程度のシール性を得ることが可能となり、締結した状態におけるシール性の再現性が良好となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の締結構造において、前記シール部材は、前記座面の外周よりも径方向内側で且つ前記鍔部よりも径方向外側となる部分に、軸方向に突出する環状のリップ部を備える。
同構成によれば、シール部材は、軸方向に突出する環状のリップ部を備えたため、圧潰された状態でそのリップ部での圧接力が局部的に大きくなり、シール性をより向上させることができる。また、螺合にて締結する際にシール部材が頭部における座面や第1の被締結部材における固定孔の周縁部と接触する面積が小さくなるため、連れ周りによりシール部材が捩れて変形したりすることを好適に抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3〜4の何れか1項に記載の締結構造において、前記鍔部は、その外径が前記固定孔の内径以下に設定され、締結した状態で前記固定孔内に配置される。
同構成によれば、鍔部は、その外径が固定孔の内径以下に設定され、締結した状態で固定孔内に配置されるため、鍔部がシール部材と固定孔の周縁部との当接を阻害してしまうことがなく、シール部材を頭部と固定孔の周縁部とによって確実に圧潰することが可能となる。また、鍔部を固定孔内に配置するため、その鍔部を固定孔内に配置した分だけ、締結した状態における締結部材の固定孔周縁部からの突出量を小さくすることが可能となり、締結部材の固定孔周縁部からの突出量が鍔部を設けたことによって大幅に増加することを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の何れか1項に記載の締結構造において、前記第1の被締結部材及び前記第2の被締結部材は、それらの内部に電気部品を収容するものであり、前記第2の被締結部材は、導電性材料からなり、前記電気部品は、締結した状態で前記第1の被締結部材及び前記第2の被締結部材の間に共締めされて前記第2の被締結部材に電気的に接続される接続部を有するアースターミナルを含む。
同構成によれば、第1の被締結部材及び第2の被締結部材の間に共締めされて第2の被締結部材に電気的に接続される接続部を有するアースターミナルを含む電気部品を収容するための第1の被締結部材及び第2の被締結部材の内部に固定孔から水等が浸入することを防止できる。よって、固定孔から浸入した水等によりアースターミナルが腐食し電気的導通が阻害されることを好適に抑制することが可能となり、アースターミナルの電気的導通を確保することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の締結構造において、前記接続部は、前記雄ネジ部が挿通される接続孔を備え、前記鍔部は、その外径が前記固定孔の内径以下に設定されるとともに前記接続孔よりも大きく設定され、締結した状態で前記接続部を前記第2の被締結部材に押圧接触する。
同構成によれば、鍔部は、その外径が固定孔の内径以下に設定されるとともに接続孔よりも大きく設定され、締結した状態で接続部を第2の被締結部材に押圧接触するため、アースターミナルをより確実に第2の被締結部材に電気的に接続させることができる。
請求項8に記載の発明は、駆動源としてのモータ本体の回転を減速して出力する減速機構が請求項3〜7の何れか1項に記載の締結構造にて締結された前記第1の被締結部材及び前記第2の被締結部材の内部に収容される。
同構成によれば、減速機構を内部に収容する第1の被締結部材及び第2の被締結部材を、上記締結構造にて締結することにより、第1の被締結部材及び第2の被締結部材の内部に固定孔から水等が浸入することを防止できる。
本発明によれば、締結した状態におけるシール性の再現性が良好な締結部材、締結構造及びモータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、モータとしてのワイパ装置用モータ(以下、単にモータという)1は、駆動源としてのモータ本体2とギヤ部3とを備えている。モータ本体2は、略有底円筒状形状のヨークハウジング4と、該ヨークハウジング4の内周面に固定される複数のマグネット5と、同ヨークハウジング4内に収容されるロータ(回転子)6とを備えている。ロータ6は回転軸7を有し、ヨークハウジング4の開口部から突出する回転軸7の先端側には、ウォーム8が形成されている。
ギヤ部3は、ハウジング11(図2参照)と、ウォームホイール12と、ハウジングカバー13(図3参照)と、ユニットプレート14(図3参照)と、回転プレート15(図3参照)とを備えている。尚、本実施の形態では、ハウジング11が第2の被締結部材に相当し、ハウジングカバー13が第1の被締結部材に相当する。又、本実施の形態では、ウォーム8及びウォームホイール12が減速機構を構成している。
ハウジング11は、導電性材料よりなる金属(本実施の形態ではアルミ合金)製である。図2に示すように、ハウジング11には、前記ウォーム8を収容するためのウォーム収容凹部11aと、ウォーム収容凹部11aと連通するホイール収容凹部11bが形成されている。又、ハウジング11において、その立設された縁部としてのハウジング側縁部11cの所定箇所には、雌ネジ部11d(図4参照)が凹設されている。又、前記雌ネジ部11dには、その開口側に底側より大径の大径部11e(図4参照)が形成されている。
そして、ウォーム収容凹部11a内にはウォーム8が収容され、ホイール収容凹部11b内にはウォーム8に噛合されるウォームホイール12が回転可能に収容される。尚、図2は、ハウジングカバー13が取り外され、ウォーム8及びウォームホイール12が配設されていないハウジング11を示す。又、ウォームホイール12と一体回転可能に固定された図示しない出力軸は、ハウジング11の中央に形成された貫通孔11fを貫通して外部に突出される。そして、ウォームホイールの出力軸は図示しないリンク機構等を介してワイパアーム(ワイパブレード)に連結される。
図3に示すように、ハウジングカバー13は、樹脂等の絶縁材料よりなり、略板形状で、その縁部としてのカバー側縁部13aが前記ハウジング側縁部11cに合わせられることにより、ハウジング11(ウォーム収容凹部11a及びホイール収容凹部11b等)の開口部を閉塞可能な形状に形成されている。ハウジングカバー13には、前記ユニットプレート14を収容するためのユニット収容凹部13bが形成されている。又、ハウジングカバー13において、前記モータ本体2が固定される側の反対側のホイール収容凹部11b(図2参照)と対応した側(図3中、左斜め下側)には、コネクタハウジング部13cが延出形成されている。コネクタハウジング部13cは、前記ユニット収容凹部13bの底部と連通し、図示しない外部コネクタが嵌着可能な略筒状に形成されている。
又、カバー側縁部13aの前記雌ネジ部11dと対応した所定箇所には、固定孔13dが形成されている(図4参照)。又、カバー側縁部13aには、内側であって、ユニット収容凹部13b側から延びるとともに前記固定孔13dを囲繞する形状のターミナル収容凹部13eが形成されている。又、カバー側縁部13aには、シール溝13fが凹設されている。このシール溝13fは、前記固定孔13dの外側を迂回しながらカバー側縁部13aの全周に渡って形成されている。そして、シール溝13fには、無端状シール部材16が、外圧を受けていない状態(図5参照)でその一部がシール溝13fから盛り上がるように配設される。尚、本実施の形態では、カバー側縁部13aにおいて固定孔13dのハウジング11に対向しない側(図4中、上側)には、固定孔13dよりも大径のシール部材収容部13gが形成されている。
ユニットプレート14は、電気絶縁材料(樹脂材)よりなり、前記ユニット収容凹部13bと対応した略直方体形状に形成され、種々の電気部品が固定される。本実施の形態における電気部品は、第1及び第2電源側ターミナル21,22、アースターミナルとしての第1固定接点ターミナル23、第2及び第3固定接点ターミナル24,25、及び第1〜第3固定接点部材23a〜25aを含む。第1及び第2電源側ターミナル21,22及び第1〜第3固定接点ターミナル23〜25は、ユニットプレート14のハウジングカバー13と対向する側の面に配置され、第1〜第3固定接点部材23a〜25aは、ユニットプレート14のハウジングカバー13と対向しない側の面に配置されている。
第1及び第2電源側ターミナル21,22は、その一端がモータ本体2に設けられる図示しない給電用ブラシに接続され、その他端が前記コネクタハウジング部13c内に配置され該コネクタハウジング部13cに嵌着される外部コネクタの端子に接続される。第1〜第3固定接点ターミナル23〜25は、その一端がユニットプレート14の中間部に配置され前記第1〜第3固定接点部材23a〜25aに接続され、その他端が前記コネクタハウジング部13c内に配置され該コネクタハウジング部13cに嵌着される外部コネクタの端子に接続される。
又、第1固定接点ターミナル23には、前記ターミナル収容凹部13e(図3〜図5参照)に嵌る形状であって前記固定孔13dを囲繞する形状である略円盤形状の接続部23bが形成されている。又、接続部23bには、その接続孔としての中心孔23cの内周縁から前記大径部11e(図4及び図5参照)に内嵌可能な筒部23dがバーリング加工により立設されている。尚、接続部23bは、ターミナル収容凹部13eに嵌った状態で、ターミナル収容凹部13eが形成されていないカバー側縁部13aと(筒部23dを除いて)面一となるように設定される。
又、ユニットプレート14のハウジングカバー13と対向する側の面には、前記回転プレート15が回転可能に支持されている。この回転プレート15のハウジングカバー13と対向する側の面には、所定パターンを有する導体パターン15a(図3中、破線で示す)が固定され、その導体パターン15aを含む面には、前記第1〜第3固定接点部材23a〜25aが押圧接触される。そして、前記ユニットプレート14及び回転プレート15が固定されたハウジングカバー13(図3参照)は、ハウジング11に固定され、ハウジング11(ウォーム収容凹部11a及びホイール収容凹部11b)の開口部を閉塞する。
詳しくは、ハウジング側縁部11cにカバー側縁部13aを合わせ、固定孔13dを貫通して雌ネジ部11dに螺合させる締結部材17(図1参照)にてハウジング11とハウジングカバー13とが締結固定される。このとき、前記第1固定接点ターミナル23の接続部23bは、図4に示すように、締結部材17を囲繞した状態でハウジング側縁部11cとカバー側縁部13a(詳しくはターミナル収容凹部13e)とに挟持される。又、このとき、筒部23dは、大径部11eに内嵌され、その先端が大径部11eの底部に当接される。これらにより、アースターミナルとしての第1固定接点ターミナル23は、ハウジング11に電気的に接続される。
ここで、本実施の形態の締結部材17やハウジング11及びハウジングカバー13の締結構造について詳述する。図5に示すように、本実施の形態の締結部材17は、頭部31と該頭部31の座面31aから延びる軸部32とを有し、軸部32の先端側に雄ネジ部33が形成されるとともに軸部32の中間部に座面31aよりも小径の鍔部34が形成された締結部材本体30と、頭部31と鍔部34との間で軸部32に外嵌されかつ外径D1が鍔部34の外径D2よりも大きなシール部材40とを備えている。
詳しくは、締結部材本体30は、導電性材料からなり、頭部31における座面31aの反対側には、治具(ドライバ)と係合可能な十字溝が形成されている。又、本実施の形態の軸部32における頭部31側端部には、鍔部34と同径の段部32aが形成されている。又、鍔部34は、その外径D2が固定孔13dの内径D3と略等しく(内嵌可能に)設定されるとともに前記第1固定接点ターミナル23の中心孔23cの内径D4よりも大きく設定されている。尚、この接続部23bの中心孔23c(筒部23d)の内径D4は、固定孔13dの内径D3よりも小さく、前記大径部11eを除く雌ネジ部11dの内径D5より若干大きく設定されている。又、鍔部34は、その厚さH1がハウジングカバー13(固定孔13dの周縁部)の厚さH2よりも小さく設定されている。又、鍔部34の頭部31とは反対側の面34aから頭部31の座面31aまでの距離L1は、ハウジングカバー13(固定孔13dの周縁部)の厚さH2よりも大きく設定されている。
又、シール部材40は、ゴムやエラストマー材などの弾性部材からなり、その外径D1は、頭部31の座面31aの外径D6と略等しく設定されている。又、シール部材40の外径D1は、固定孔13dの内径D3よりも大きく、且つ、前記シール部材収容部13gの内径D7よりも小さく設定されている。又、本実施の形態では、シール部材40は、座面31aの外周よりも径方向内側で且つ鍔部34よりも径方向外側となる部分に、軸方向に突出する環状のリップ部41を備えている。即ち、リップ部41の直径D8は、座面31aの外径D6よりも小さく、且つ、鍔部34の外径D2よりも大きく設定されている。本実施の形態では、リップ部41は、シール部材40において前記座面31aに対向する側の面に設けられている。又、リップ部41は、締結する前の状態においてその断面が先端(図5中、上端)に向かうほど径方向幅が小さくなる三角形状(先細形状)とされている。又、シール部材40は、鍔部34よりも径方向外側に配置されるリップ部41を含む部分の厚さH3とハウジングカバー13(固定孔13dの周縁部)の厚さH2との和が、鍔部34の頭部31とは反対側の面34aから頭部31の座面31aまでの距離L1よりも大きくなるように、その厚さが設定されている。又、本実施の形態では、シール部材40は、締結する前の状態で、鍔部34の頭部31側の面と座面31aとの間のみに配置され締結部材本体30に一体的に保持されている。これにより、締結部材17として締結部材本体30とシール部材40とが一体的に取り扱い可能に構成されている。
よって、螺合にて締結する際に、鍔部34は、固定孔13d内に配置されるとともに、第1固定接点ターミナル23の接続部23bをハウジング11に押圧接触させる。このとき、鍔部34が接続部23bを介してハウジング11に接触されるとそれ以上の締め付けが規制されるが、シール部材40が、頭部31(座面31a)と固定孔13dの周縁部とで圧潰されるため、外部から接続部23bに至るまでの隙間は、シール部材40により仕切られることになる。
又、このとき、シール溝13fから一部盛り上がるように配設された無端状シール部材16(図5参照)は、カバー側縁部13a(シール溝13f)とハウジング側縁部11cにて圧縮されて(図4参照)挟持される。よって、外部からハウジング側縁部11cとカバー側縁部13aとの間の隙間から内部側(接続部23b側)に水等の液体が浸入することは防止される。
又、ハウジング11及びハウジングカバー13が締結されると、前記回転プレート15は、その前記ウォームホイール12と対向する側の面に設けられた連結凸部15b(図3参照)がウォームホイール12に設けられた図示しない連結凸部と係合することにより、ウォームホイール12と一体回転可能に駆動連結される。よって、ウォームホイール12の回転位置、即ちワイパアームの位置が回転プレート15と第1〜第3固定接点部材23a〜25aとによって検出可能とされる。そして、この回転位置の検出に基づいて、ワイパアームをホームポジション位置で常に停止するように、前記コネクタハウジング部13cに装着される外部コネクタ(図示略)からモータ本体2に駆動電流が供給される。
次に、上記実施の形態の作用効果を以下に記載する。
(1)シール部材40は頭部31と鍔部34との間で軸部32に外嵌されるため、その脱落が防止され、シール部材40が締結部材本体30とともに締結部材17として一体的に取り扱い可能とされている。そして、シール部材40は、その外径D1が鍔部34よりも大きな弾性材料からなり、締結した状態で頭部31とハウジング11とによって圧潰され弾性変形されるため、締結時の作業性を損なうことなくハウジングカバー13に設けられた固定孔13dにおけるシール性を向上させることができる。また、締結により圧潰したシール部材40は、締結を解除すると弾性変形が解放されるため、再度締結した場合においても先の締結した状態におけるシール性と同程度のシール性を得ることが可能となり、締結した状態におけるシール性の再現性が良好となる。
(2)シール部材40は、軸方向に突出する環状のリップ部41を備えたため、圧潰された状態でそのリップ部41での圧接力が局部的に大きくなり、シール性をより向上させることができる。また、螺合にて締結する際にシール部材40が頭部31における座面31aと接触する面積が小さくなるため、シール部材40が頭部31に対して摺動し易くなり、連れ周りによりシール部材40が捩れて変形したりすることを好適に抑制することができる。
(3)鍔部34は、その外径D2が固定孔13dの内径D3以下に設定され、締結した状態で固定孔13d内に配置されるため、鍔部34がシール部材40と固定孔13dの周縁部との当接を阻害してしまうことがなく、シール部材40を頭部31と固定孔13dの周縁部とによって確実に圧潰することが可能となる。また、鍔部34を固定孔13d内に配置するため、その鍔部34を固定孔13d内に配置した分だけ、締結した状態における締結部材17の固定孔13d周縁部からの突出量を小さくすることが可能となり、締結部材17の固定孔13d周縁部からの突出量が鍔部34を設けたことによって大幅に増加することを防止することができる。
(4)ハウジング11及びハウジングカバー13の間に共締めされてハウジング11に電気的に接続される接続部23bを有するアースターミナルとしての第1固定接点ターミナル23を含む電気部品を収容するためのハウジング11及びハウジングカバー13の内部に固定孔13dから水等が浸入することを防止できる。よって、固定孔13dから浸入した水等によりアースターミナルとしての第1固定接点ターミナル23(特に、固定孔13dの近くに配置された接続部23b)が腐食し電気的導通が阻害されることを好適に抑制することが可能となり、アースターミナルの電気的導通を確保することができる。
(5)鍔部34は、その外径D2が固定孔13dの内径D3以下に設定されるとともに接続部23bの中心孔23cよりも大きく設定され、締結した状態で接続部23bをハウジング11に押圧接触するため、アースターミナルとしての第1固定接点ターミナル23をより確実にハウジング11に電気的に接続させることができる。
(6)減速機構(ウォーム8及びウォームホイール12)を内部に収容するハウジング11及びハウジングカバー13を、上記締結構造にて締結することにより、ハウジング11及びハウジングカバー13の内部に固定孔13dから水等が浸入することを防止できる。
(7)鍔部34の外径D2を、固定孔13dの内径D3と略等しく設定し、締結した状態で鍔部34を固定孔13d内に配置したため、鍔部34によりハウジング11に対するハウジングカバー13の締結方向の直交方向の位置決めをすることができる。
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、鍔部34の外径D2を、固定孔13dの内径D3と略等しく設定し固定孔13dに内嵌可能としたが、固定孔13dの内径D3よりも小さく設定してもよい。また、締結した状態でシール部材40を頭部31と固定孔13dの周縁部とによって圧潰できるようにシール部材40の厚さH3を設定すれば(例えば、図5中、鍔部34の下方まで延びるようにシール部材40を形成すれば)、鍔部34の外径D2を固定孔13dの内径D3よりも大きく設定してもよい。
・上記実施の形態では、鍔部34の厚さH1をハウジングカバー13(固定孔13dの周縁部)の厚さH2よりも小さく設定したが、締結した状態でシール部材40を頭部31と固定孔13dの周縁部とによって圧潰可能であれば、鍔部34の厚さH1をハウジングカバー13(固定孔13dの周縁部)の厚さH2よりも大きく設定してもよい。例えば、シール部材40の鍔部34よりも径方向外側において、鍔部34側に向けて突出させた肉厚部を形成するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、シール部材40の外径D1を、頭部31の座面31aの外径D6と略等しく設定したが、座面31aの外径D6より大きく設定してもよく、また、鍔部34の外径D2より大きい範囲であれば、座面31aの外径D6より小さく設定してもよい。
・上記実施の形態では、リップ部41を、シール部材40において座面31aに対向する側の面に設けたが、座面31aの外周よりも径方向内側で且つ鍔部34よりも径方向外側となる部分に設ければよく、シール部材40において固定孔13dの周縁部に対向する側の面(座面31aに対向する側とは反対側の面)に設けてもよい。また、リップ部41を、シール部材40の座面31aに対向する側の面及びその反対側の面(即ち軸方向両側)に設けてもよく、省略してもよい。
・上記実施の形態では、リップ部41は、締結する前の状態においてその断面が先端に向かうほど径方向幅が小さくなる三角形状とされるとしたが、他の形状(例えば断面が四角形状や半円形状)としてもよい。
・上記実施の形態では、軸部32における頭部31側端部に、鍔部34と同径の段部32aを形成したが、段部32aの直径は鍔部34の外径D2より大きくてもよく、また小さくてもよい。又、段部32aを省略してもよい。
・上記実施の形態では、ワイパ装置用モータ1に具体化したが、他のもの(パワーウインドウモータや、減速ギヤを収容しないケースを備えたモータ等)に具体化してもよい。また、ハウジング11及びハウジングカバー13は、締結部材17にて締結固定されるものであれば、他の形状のものに変更してもよい。また、ハウジング11及びハウジングカバー13に収容される電気部品を適宜変更してもよい。
・上記実施の形態では、アースターミナルとしての第1固定接点ターミナル23に形成された接続部23bを、ハウジング11及びハウジングカバー13に挟持させる構成としたが、接続部23bが挟持されない構成に具体化してもよい。
本実施の形態のワイパ装置用モータの平面図。 ハウジングを説明するための説明図。 ハウジングカバーを説明するための説明図。 図1のA−A断面図。 本実施の形態の締結構造を説明するための分解図。
符号の説明
1…モータとしてのワイパ装置用モータ、2…モータ本体、8…減速機構を構成するウォーム、11…第2の被締結部材としてのハウジング、11d…雌ネジ部、12…減速機構を構成するウォームホイール、13…第1の被締結部材としてのハウジングカバー、13d…固定孔、17…締結部材、21,22…電気部品としての第1及び第2電源側ターミナル、23……電気部品及びアースターミナルとしての第1〜第3固定接点ターミナル、24,25…電気部品としての第1〜第3固定接点ターミナル、23b…接続部、23c…接続孔としての中心孔、30…締結部材本体、31…頭部、31a…座面、32…軸部、33…雄ネジ部、34…鍔部、40…シール部材、41…リップ部、D1…シール部材の外径、D2…鍔部の外径、D3…固定孔の内径。

Claims (8)

  1. 第1の被締結部材と第2の被締結部材とを締結するための締結部材であって、
    頭部と該頭部の座面から延びる軸部とを有し、前記軸部の先端側に雄ネジ部が形成されるとともに前記軸部の中間部に前記座面よりも小径の鍔部が形成された締結部材本体と、
    前記頭部と前記鍔部との間で前記軸部に外嵌されかつ外径が前記鍔部よりも大きな弾性部材からなるシール部材と
    を備えたことを特徴とする締結部材。
  2. 請求項1に記載の締結部材において、
    前記シール部材は、前記座面の外周よりも径方向内側で且つ前記鍔部よりも径方向外側となる部分に、軸方向に突出する環状のリップ部を備えたことを特徴とする締結部材。
  3. 第1の被締結部材及び第2の被締結部材を、前記第1の被締結部材に設けられた固定孔を貫通して前記第2の被締結部材に設けられた雌ネジ部に螺入される締結部材により締結する締結構造であって、
    前記締結部材は、頭部と該頭部の座面から延びる軸部とを有し、前記軸部の先端側に雄ネジ部が形成されるとともに前記軸部の中間部に前記座面よりも小径の鍔部が形成された締結部材本体と、前記頭部と前記鍔部との間で前記軸部に外嵌されかつ外径が前記鍔部よりも大きな弾性部材からなるシール部材とを備え、
    前記シール部材は、締結した状態で前記頭部と前記固定孔の周縁部とによって圧潰されたことを特徴とする締結構造。
  4. 請求項3に記載の締結構造において、
    前記シール部材は、前記座面の外周よりも径方向内側で且つ前記鍔部よりも径方向外側となる部分に、軸方向に突出する環状のリップ部を備えたことを特徴とする締結構造。
  5. 請求項3〜4の何れか1項に記載の締結構造において、
    前記鍔部は、その外径が前記固定孔の内径以下に設定され、締結した状態で前記固定孔内に配置されることを特徴とする締結構造。
  6. 請求項3〜5の何れか1項に記載の締結構造において、
    前記第1の被締結部材及び前記第2の被締結部材は、それらの内部に電気部品を収容するものであり、
    前記第2の被締結部材は、導電性材料からなり、
    前記電気部品は、締結した状態で前記第1の被締結部材及び前記第2の被締結部材の間に共締めされて前記第2の被締結部材に電気的に接続される接続部を有するアースターミナルを含むことを特徴とする締結構造。
  7. 請求項6に記載の締結構造において、
    前記接続部は、前記雄ネジ部が挿通される接続孔を備え、
    前記鍔部は、その外径が前記固定孔の内径以下に設定されるとともに前記接続孔よりも大きく設定され、締結した状態で前記接続部を前記第2の被締結部材に押圧接触することを特徴とする締結構造。
  8. 駆動源としてのモータ本体の回転を減速して出力する減速機構が請求項3〜7の何れか1項に記載の締結構造にて締結された前記第1の被締結部材及び前記第2の被締結部材の内部に収容されたことを特徴とするモータ。
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JP2012147581A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Asmo Co Ltd ケーシング構造及びモータ
CN103016693A (zh) * 2012-12-08 2013-04-03 江阴克威齿轮箱制造有限公司 一种减速器壳体结合面密封结构
JP7447375B2 (ja) 2020-12-15 2024-03-12 マブチモーター株式会社 モータユニットおよびモータユニットの製造方法

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