JP5386958B2 - モータ - Google Patents

モータ Download PDF

Info

Publication number
JP5386958B2
JP5386958B2 JP2008312580A JP2008312580A JP5386958B2 JP 5386958 B2 JP5386958 B2 JP 5386958B2 JP 2008312580 A JP2008312580 A JP 2008312580A JP 2008312580 A JP2008312580 A JP 2008312580A JP 5386958 B2 JP5386958 B2 JP 5386958B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
fitting
motor
holder
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008312580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010136596A (ja
Inventor
友治 中村
憲一朗 ▲濱▼岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec America Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2008312580A priority Critical patent/JP5386958B2/ja
Publication of JP2010136596A publication Critical patent/JP2010136596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5386958B2 publication Critical patent/JP5386958B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、モータ、特にその防水構造に関する。
従来より、モータの防水性を確保するために、Oリング等をモータの部品間に介装して水密状に封止することが行われている(実開平7−30564号公報、特開平2002−345211号公報)。
例えば、実開平7−30564号公報では、有底円筒形状をしたモータヨークの開口部にホルダーベースの嵌合部を嵌め込んだモータが開示されており、その嵌合部の外面とモータヨークの内面との間にOリングを介装することによってモータヨークとホルダーベースとの間の防水性が確保されている。
そこでの嵌合部の外面には溝が形成されていて、その溝にOリングを嵌装したホルダーベースがモータヨークに嵌め込まれている。
実開平7−30564号公報 特開平2002−345211号公報
しかしながら、このようなモータに用いられるOリング等、シール用の弾性部材は、比較的大径なものが多いうえに、装着時には圧入する必要があることから扱い難く、作業性に欠けるという問題がある。弾性部材がうまく装着できずに噛み込んでしまうと防水性が確保できなくなるおそれもある。
本発明の目的は、作業性に優れ、噛み込んだりせずに精度高くシール用の弾性部材を適正に装着できて防水性にも優れたモータの防水構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、モータ本体と、一端が円筒状に開口する開口部を有する収容室に、前記モータ本体が収容されているブラケットと、前記開口を塞ぐように前記ブラケットに装着されるホルダーと、を備えたモータであって、前記開口部には、第1開口部と、該第1開口部より大きな内径を有する第2開口部とが、前記収容室内側から順に設けられ、前記開口部における前記第1開口部と前記第2開口部との間には、内面が傾斜した傾斜面部が設けられており、前記ホルダーは、前記開口部に嵌め込まれる嵌合部を有し、前記嵌合部は、前記第1開口部に嵌合される第1嵌合部と、前記第2開口部に嵌合される第2嵌合部と、前記傾斜面部に嵌合される傾斜嵌合部とを備え、前記第1嵌合部には、前記第1開口部と所定の間隔を有する小径段部が形成されており、前記小径段部と前記第1開口部との間にリング状の弾性部材が配設され、該弾性部材が前記小径段部の外面と前記第1開口部の内面とに圧着され、前記モータ本体は、円筒形状をしたステータを有し、前記ブラケットは前記開口部に連なる円筒状の側壁部を有し、該側壁部が前記ステータに外接して該ステータを支持しており、前記第1開口部の内径は、前記側壁部の内径よりも大きく形成されていて、前記嵌合部の少なくとも先端側には、前記ステータに外接する円筒状のステータ収容穴が形成されていることを特徴とする。
係る構成によれば、ブラケットの開口が小径の第1開口部と大径の第2開口部とで2段に開口側から先窄まり状に形成されていて、そこにホルダーの嵌合部が嵌り込んでいる。そして、その第1開口部に嵌合するホルダーの第1嵌合部には、ひとまわり小径に形成された小径段部が形成されていて、ホルダーをブラケットに嵌め込んだときにはそこに配設されたリング状の弾性部材がブラケットの第1開口部との間で圧着するようになっている。
従って、小径段部に弾性部材を取り付けた嵌合部を開口部に入れ込むときには、第1開口部の内径よりも小径の小径段部は、第1開口部よりも大径の第2開口部に簡単に入れ込むことができ、いったん小径段部が第1開口部に入り込めば、弾性部材が外れたり抜け落ちたりすることがない。また、弾性部材は嵌合部に形成された小径段部の外面に配設されて比較的自由に移動できるようになっているため、入れ込むときに片寄った負荷が加わるのが軽減され、弾性部材の噛み込みを効果的に抑制できるようになっている。
更に、前記開口部における前記第1開口部と前記第2開口部との間には、内面が傾斜した傾斜面部が設けられているので、弾性部材が傾斜面部に案内されてバランスよく変形しながら第2開口部から第1開口部にスムーズに移動し、弾性部材の噛み込みや歪みを効果的に防止することができる。
具体的には、嵌め込み方向における、前記小径段部の長さ寸法が、少なくとも前記弾性部材の断面の直径の2倍以上に設定するのが好ましい。
そうすれば、弾性部材が自由に移動できる状態を確保しつつ、小径段部に弾性部材を取り付けたときに弾性部材が外れるのを効果的に防止することができる。
また、嵌め込み方向における、前記第1嵌合部及び傾斜嵌合部の長さ寸法は、前記第2開口部の長さ寸法よりも小さく設定するのが好ましい。
そうすれば、ホルダーをブラケットに嵌め込んでいくとき、第2嵌合部が第2開口部によって案内されるので、軸心が合った状態で小径段部を第1開口部に入れ込むことができる。
更に具体的には、前記モータ本体は、円筒形状をしたステータを有し、前記ブラケットは前記開口部に連なる円筒状の側壁部を有し、該側壁部が前記ステータに外接して該ステータを支持しており、前記第1開口部の内径は、前記側壁部の内径よりも大きく形成されていて、前記嵌合部の少なくとも先端側には、前記ステータに外接する円筒状のステータ収容穴が形成されているものとすることができる。
そうすれば、ブラケットの収容室に収容されているステータが多少嵌め込み方向に位置ずれしていても、ホルダーのステータ収容穴内に収容することができ、ブラケットにホルダーを嵌め込んだときに、嵌合部の先端側、つまり小径段部がステータに外接してステータに支持されるため、弾性部材の圧着を安定して保持することができる。
また、前記ホルダーを位置決めするために、前記第2開口部の開口端側に、内径寸法が大径に形成された大径段部が形成されているようにしてあってもよい。
そうすれば、ホルダーをブラケットに対して精度高く位置決めすることができるため、弾性部材と第1開口部との圧着状態を安定して得ることができ、防水性を向上させることができる。
特に、前記ホルダーにおける前記嵌合部の反対側の部分の外周には、嵌め込み方向に略直交する平坦な平面部が設けられ、前記平面部側から前記ホルダーに被せ付けられて、前記ブラケットと一体に接合されるカバー部材を備え、前記カバー部材と前記平面部との間にシール用の弾性部材が圧着されている場合に好適である。
ブラケットと一体に接合されるカバー部材も間接的に精度高く位置決めされるため、カバー部材と平面部との間のシール用の弾性部材の圧着状態もまた、安定して得ることができ、防水性を向上させることができるからである。
特に、ブラケット側とカバー部材側の各弾性部材の圧着方向が略直交して大きくずれているので、それぞれの弾性部材が変形してもほとんど影響を及ぼし合うことがなく、耐久性の面で有利である。
以上説明したように、本発明によれば、従来扱い難かったOリング等が簡単かつ適切に装着できるようになり、作業性、防水性に優れたモータを提供することができるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に、本発明の防水構造を適用したモータの概略断面図を示す。同図に示すように、このモータは、ブラケット2やモータ本体4、ホルダー6、カバー8などで構成されている。
ブラケット2は、図4にも示すように、一端が開口する有底円筒形状をした鋼板のプレス加工品であり、詳しくは、円筒状に開口する開口部21と、この開口部21に連なる円筒状の側壁部22と、この側壁部22の他端を塞ぐ端壁部23とを備えている。端壁部23の中央には、先端側から順に小径の円筒状の壁と大径の円筒状の壁とが段状に連続した2段円筒状の突出壁部24が外方に突出しており、突出壁部24の先端は開放されている。開口部21の開口縁には、フランジ部25が張り出すように設けられ、また、後述するホルダー6のコネクタ62の基部を支持するために、一段低くなった窪み部26が設けられている。尚、開口部21の詳細については別途後述する。
ブラケット2の内部は収容室27となっていて、そこにはシャフト41やロータ42、ステータ44などで構成されたモータ本体4が収容されている。
シャフト41は、細長い円柱状の鋼材からなり、ブラケット2と同軸に配設されている。ロータ42は、シャフト41の軸方向の中間部分にシャフト41と同軸に固定された円筒状の部材からなり、そのロータ42の外周面には、正極と負極とが交互に隣接するように複数のマグネット43が全周にわたって配設されている。
ステータ44は、コア(鉄芯)45やインシュレータ46、巻線47などの複数の部材を組み合わせて円筒形状に形成された複合部材であり、ロータ42の外周面と僅かな隙間を隔ててロータ42の周りにシャフト41と同軸に配設されている。
詳しくは、コア45は、内周面から中心に向かって複数のティース部が放射状に突出した円筒形状をしており、断面略T字形状をした、鋼板の積層体からなる複数の要素コアを接合することによって形成されている。その各ティース部には、合成樹脂製のインシュレータ46が装着されていて、そのインシュレータ46を介して各ティース部に複数の電線が巻き付けられて巻線47が形成されている。例えば符号48は、巻線47の一方の端部が接続される接続金具であり、本実施形態の接続金具48は3箇所に配設されている。
ステータ44の外径はブラケット2の側壁部22の内径よりも僅かに大きく、あるいは同径に設定されていて、ステータ44は開口部21から挿入することによって収容室27に収容される。ステータ44は、ブラケット2に圧入され、収容室27内ではその外周面が側壁部22の内周面に外接してブラケット2に支持固定されている。
ブラケット2の突出壁部24の内側には、ボールベアリング10aが配設されており、このボールベアリング10aによってシャフト41の先端側が回転自在に支持されている。シャフト41の先端部分は、ボールベアリング10aから突き出してブラケット2の外側に臨んでいる。図1においてボールベアリング10aの上側には、ボールベアリング10aの抜け外れ防止用の割り環49aがシャフト41に取り付けられている。
ホルダー6は、図2、図3に示すような形状をしたプラスチックの一体成形品であり、その内外にはバスバー12や接点、IC等、各種電子部品が配設されている。詳しくは、ホルダー6は、カップ状のホルダー本体61と、ホルダー本体61から半径方向外側に突出したコネクタ62とを備える。ホルダー本体61は、ブラケット2の側壁部22と略同径であり、肉厚な円盤形状をしたベース部63と、ベース部63の一方の端縁から突出した円筒状の嵌合部64とを有している。そして、ホルダー6は、その嵌合部64をブラケット2の開口部21に嵌め込むことによってブラケット2に水密状に装着されている。尚、嵌合部64の詳細については別途後述する。
ベース部63の中央には円筒状の軸受穴65が内側から凹設されていて、この軸受穴65の内部にボールベアリング10bが配設されている。そして、このボールベアリング10bによって、シャフト41の他端側が回転自在に支持されている。軸受穴65の底部中央には、貫通孔66が形成されていて、この貫通孔66からシャフト41の基端面がベース部63の外側に臨んでいる。ボールベアリング10bの下側には、先と同様に割り環49bがシャフト41に取り付けられている。
図1や図3に示すように、ベース部63には、ステータ44から突き出た接続金具48と接続するための複数(本実施形態では3個)のバスバー12が配設されていて、各バスバー12の端部は軸受穴65の周り3箇所に貫通形成された窓孔68に突出している。各バスバー12はまた、コネクタ62のピン69に接続されていて、コネクタ62に接続される図外のケーブルを介して電流が供給されるようになっている。すなわち、このホルダー6は、シャフト41の軸受としての機能と、電子部品の基盤としての機能とを併せ持っている。
ベース部63における嵌合部64の反対側の部分(天面部70ともいう)の外周には、シャフト41の軸方向と略直交する平坦な平面部71が全周にわたって設けられている。その平面部71には、帯状に窪む凹部72が全周にわたって形成されていて、その内部にはシール用のパッキン14(弾性部材)が配設されている。
カバー8は、鋼板のプレス加工品であり、ホルダー6の天面部70を覆う天壁部81と、天壁部81の外周に連なってベース部63の外周部分を覆う周壁部82と、周壁部82の先端にフランジ部25に対応して設けられたカバー側フランジ部83とを有し、カバー側フランジ部83がブラケット2のフランジ部25に接合されることによってカバー8とブラケット2とが一体に接続されている。
ところで、このモータは、雨水等に曝されても問題のないように防水構造が備えられている。但し、本実施形態のモータは、シャフト41の先端側には防水性が確保された図示しない被駆動部材が接続されるため、シャフト41の先端側には防水構造は設けられず、ホルダー6とカバー8の間、ホルダー6とブラケット2の間に防水構造が設けられている。
まず、ホルダー6とカバー8の間については、カバー8の天壁部81とホルダー6の平面部71との間に配設されたパッキン14がこれらに圧着することで防水性が確保されている。
そして、ホルダー6とブラケット2の間については、ホルダー6の嵌合部64とブラケット2の開口部21との間にOリング16(弾性部材)が配設されていて、これらにOリング16が圧着することで防水性が確保されている。
詳しくは、Oリング16は、丸断面を有する細長いシリコンゴム等をリング状に加工した比較的大径の弾性部材である。ブラケット2の開口部21には、側壁部22よりも大きな内径の第1開口部21aと、第1開口部21aよりも大きな内径の第2開口部21bとが、収容室27内側から順に設けられていて、これら第1開口部21aと第2開口部21bとの間には内周面が傾斜した傾斜面部21cが設けられている(図5参照)。
一方、このブラケット2の開口部21に嵌め込まれるホルダー6の嵌合部64は、外径寸法がブラケット2の開口部21の内径寸法よりも僅かに小さく設定され、第1開口部21aに嵌合される第1嵌合部64aや第2開口部21bに嵌合される第2嵌合部64b、傾斜面部21cに嵌合される傾斜嵌合部64cを備えていて、第1開口部21aや第2開口部21b、傾斜面部21cにぴったりと嵌り込む(嵌合)ように形成されている。
そして、その第1嵌合部64aの先端側には、外径がひとまわり小さく形成された小径段部73が設けられている。この小径段部73と第1開口部21aとの間にOリング16が配設され、Oリング16が小径段部73の外面と第1開口部21aの内面とに圧着することで防水性が確保されている。
また、ホルダー6の嵌合部64は円筒状に形成されているため、その先端側の中央にはステータ44の端部を受け入れるステータ収容穴74が開口している。このステータ収容穴74の内径は、ブラケット2の側壁部22の内径と略一致するように設定されていて、ステータ44の一部がこのステータ収容穴74に入り込んでステータ収容穴74の内面に外接している。
このような構造のモータは、最初は、図4に示すように、ブラケット2の収容室27内に、シャフト41やロータ42、ステータ44等のモータ本体4と、各ボールベアリング10a、10bなどを組み付け、その後、ホルダー6の小径段部73にOリング16を装着し、そのホルダー6をブラケット2の開口部21側からシャフト41の軸方向に沿って嵌め込んで組み付ける。
ところが、Oリング16が外れ易くてホルダー6にしっかりと装着し難く、また、嵌め込む際にOリングを噛み込むおそれがあるという難点があったため、Oリング16が外れることなく適正に配設できるように工夫されている。
すなわち、図5に示すように、小径段部73の嵌め込み方向側(シャフト41の軸方向側)の長さ寸法L1がOリング16の断面の直径の2倍以上に設定されている。こうすることで、Oリング16を小径段部73の奥方へ押し込んで装着すれば、少なくともOリング16の直径分の長さだけOリング16から小径段部73の端部が突出するため、それだけ外れ難くすることができる。
そして、Oリング16を装着したホルダー6をブラケット2に嵌め込んでいくと、最初は、嵌合部64の先端をブラケット2の第2開口部21bに入れ込むことになるが、このとき、第2開口部21bは側壁部22や第1開口部21aよりも大径に形成されているため、第1開口部21aよりも小径の嵌合部64の先端、つまり小径段部73は簡単に第2開口部21bに入れ込むことができる。そして、いったん小径段部73が第2開口部21bに入れ込まれるとOリング16が外れなくなる。また、Oリング16は比較的自由に小径段部73上を移動できるので、多少片寄った負荷が加わっても弾性変形したり僅かに移動したりするだけで済み、Oリング16を噛み込んだり、不適切な負荷を受けたまま装着されたりすることが防止される。
図5に示すように、小径段部73に装着されたOリング16の外径寸法よりも第2開口部21bの内径寸法の方が大きくなるように設定すれば、第2開口部21bに触れないで入れることができ、容易に嵌め込むことができる。
そして、更にホルダー6をブラケット2に嵌め込むと、Oリング16は傾斜面部21cに突き当たる。傾斜面部21cの内面は先窄まりに傾斜しているので、Oリング16は、バランスよく全周にわたって傾斜面部21cの内面に線接触し、負荷を受けて変形や回転しながら小径段部73の奥方に移動する。そうしてOリング16が第1開口部21aに導かれ、噛み込むことなく適正な圧着状態で小径段部73と第1開口部21aとの間に装着される。
Oリング16を取り付けた小径段部73が第1開口部21aに入り込む前に、第2嵌合部64bが第2開口部21bに当接する。例えば、図5に示すように、嵌め込み方向における、嵌合部64の第1嵌合部64a及び傾斜嵌合部64cの長さ寸法L2(合計寸法)が、第2開口部21bの嵌め込み長さ(深さ)寸法Hよりも小さく設定されている。
従って、ホルダー6をブラケット2に嵌め込んでいくときには、第2嵌合部64bが第2開口部21bに案内され、軸心が合った状態で小径段部73が第1開口部21aに入り込むようになっている。
所定位置までホルダー6をブラケット2に嵌め込んだときには、小径段部73の内側にステータ44が外接しているため、Oリング16の圧着状態は確りと保持される。
このようにホルダー6を所定位置に位置決めするために、図1や図4に示すように、第2開口部21の開口端側には内径寸法がひとまわり大径に形成された大径段部28が設けられている。一方、ホルダー6の嵌合部64には、この大径段部28に対応して、大径段部28に受け止められる凸部75が設けられている。
従って、この凸部75とコネクタ62の基部とが大径段部28と窪み部26とにそれぞれ受け止められてホルダー6の嵌め込み量が規制されるため、ホルダー6をブラケット2に対して精度高く位置決めすることができ、Oリング16が適正に装着されて防水性が向上する。
ホルダー6をブラケット2に装着した後は、窓孔68を通じて接続金具48とバスバー12とを接合するなど所定の作業を行った後、カバー8をホルダー6に被せ付けてブラケット2に接合する。
ホルダー6とブラケット2とが精度高く位置決めされているため、カバー8もホルダー6に対して精度高く位置決めされ、パッキン14の圧着状態も安定して防水性が向上する。
特に、パッキン14とOリング16とは、それぞれ圧着方向が略直交しているため、互いに防水性の影響を及ぼし難くなっている点でも有利である。
例えば、両者の圧着方向が同じであれば、過度な温度変化によってOリング16やパッキン14が不可逆的に変形してしまったような場合にそれぞれの変形量が積み重なって隙間が生じ、防水性が損なわれるおそれがあるが、このように圧着方向が大きくずれていればそのようなことがなく、それだけ防水性に優れる。
以上説明したように、本発明によれば、従来扱い難かったOリング等が簡単かつ適切に装着できるようになり、作業性、防水性に優れたモータを提供することができるようになる。
なお、本発明にかかるモータは、前記の実施の形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば図6は本発明の別実施形態を示しており、この実施形態ではカバー8を用いずにホルダーのみでブラケットに装着するようにした。すなわち、本実施形態のホルダー6aはカバー8の機能も兼ねており、圧入あるいはねじ等で締結することによってブラケット2に固定されている。尚、符号90はボールベアリング10bを支持する中間体であり、上記実施形態と同じ構成については同一の符号を付してその説明は省略する。
トランスミッションの駆動モータなど、車載モータ等に好適に利用できる。
本発明を適用したモータの概略断面図である。 ホルダーの斜視図である。 ホルダーの上面図である。 モータの組み付け工程を説明するための図である。 組み付け工程を説明するための要部拡大図である。 本発明の別実施形態のモータの概略断面図である。
符号の説明
2 ブラケット
4 モータ本体
6 ホルダー
8 カバー
12 バスバー
14 パッキン(弾性部材)
16 Oリング(弾性部材)
21 開口部
21a 第1開口部
21b 第2開口部
21c 傾斜面部
22 側壁部
26 窪み部
27 収容室
28 大径段部
41 シャフト
42 ロータ
44 ステータ
61 ホルダー本体
62 コネクタ
64 嵌合部
71 平面部
72 凹部
73 小径段部
74 ステータ収容穴
75 凸部

Claims (7)

  1. モータ本体と、
    一端が円筒状に開口する開口部を有する収容室に、前記モータ本体が収容されているブラケットと、
    前記開口を塞ぐように前記ブラケットに装着されるホルダーと、
    を備えたモータであって、
    前記開口部には、第1開口部と、該第1開口部より大きな内径を有する第2開口部とが、前記収容室内側から順に設けられ、前記開口部における前記第1開口部と前記第2開口部との間には、内面が傾斜した傾斜面部が設けられており、
    前記ホルダーは、前記開口部に嵌め込まれる嵌合部を有し、
    前記嵌合部は、前記第1開口部に嵌合される第1嵌合部と、前記第2開口部に嵌合される第2嵌合部と、前記傾斜面部に嵌合される傾斜嵌合部とを備え、
    前記第1嵌合部には、前記第1開口部と所定の間隔を有する小径段部が形成されており、
    前記小径段部と前記第1開口部との間にリング状の弾性部材が配設され、該弾性部材が前記小径段部の外面と前記第1開口部の内面とに圧着され
    前記モータ本体は、円筒形状をしたステータを有し、
    前記ブラケットは前記開口部に連なる円筒状の側壁部を有し、該側壁部が前記ステータに外接して該ステータを支持しており、
    前記第1開口部の内径は、前記側壁部の内径よりも大きく形成されていて、
    前記嵌合部の少なくとも先端側には、前記ステータに外接する円筒状のステータ収容穴が形成されているモータ。
  2. モータ本体と、
    一端が円筒状に開口する開口部を有する収容室に、前記モータ本体が収容されているブラケットと、
    前記開口を塞ぐように前記ブラケットに装着されるホルダーと、
    を備えたモータであって、
    前記開口部には、第1開口部と、該第1開口部より大きな内径を有する第2開口部とが、前記収容室内側から順に設けられ、前記開口部における前記第1開口部と前記第2開口部との間には、内面が傾斜した傾斜面部が設けられており、
    前記ホルダーは、前記開口部に嵌め込まれる嵌合部を有し、
    前記嵌合部は、前記第1開口部に嵌合される第1嵌合部と、前記第2開口部に嵌合される第2嵌合部と、前記傾斜面部に嵌合される傾斜嵌合部とを備え、
    前記第1嵌合部には、前記第1開口部と所定の間隔を有する小径段部が形成されており、
    前記小径段部と前記第1開口部との間にリング状の弾性部材が配設され、該弾性部材が前記小径段部の外面と前記第1開口部の内面とに圧着され、
    前記ホルダーを位置決めするために、前記第2開口部の開口端側に、内径寸法が大径に形成された大径段部が形成され、
    前記ホルダーにおける前記嵌合部の反対側の部分の外周には、嵌め込み方向に略直交する平坦な平面部が設けられ、
    前記平面部側から前記ホルダーに被せ付けられて、前記ブラケットと一体に接合されるカバー部材を備え、
    前記カバー部材と前記平面部との間にシール用の弾性部材が圧着されているモータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のモータであって、
    嵌め込み方向における、前記小径段部の長さ寸法が、少なくとも前記弾性部材の断面の直径の2倍以上に設定されているモータ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のモータであって、
    嵌め込み方向における、前記第1嵌合部及び傾斜嵌合部の長さ寸法が、前記第2開口部の長さ寸法よりも小さく設定されているモータ。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載のモータであって、
    前記モータ本体は、円筒形状をしたステータを有し、
    前記ブラケットは前記開口部に連なる円筒状の側壁部を有し、該側壁部が前記ステータに外接して該ステータを支持しており、
    前記第1開口部の内径は、前記側壁部の内径よりも大きく形成されていて、
    前記嵌合部の少なくとも先端側には、前記ステータに外接する円筒状のステータ収容穴が形成されているモータ。
  6. 請求項1、または請求項3〜請求項5のいずれか1つに記載のモータであって、
    前記ホルダーを位置決めするために、前記第2開口部の開口端側に、内径寸法が大径に形成された大径段部が形成されているモータ。
  7. 請求項6に記載のモータであって、
    前記ホルダーにおける前記嵌合部の反対側の部分の外周には、嵌め込み方向に略直交する平坦な平面部が設けられ、
    前記平面部側から前記ホルダーに被せ付けられて、前記ブラケットと一体に接合されるカバー部材を備え、
    前記カバー部材と前記平面部との間にシール用の弾性部材が圧着されているモータ。
JP2008312580A 2008-12-08 2008-12-08 モータ Active JP5386958B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312580A JP5386958B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312580A JP5386958B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010136596A JP2010136596A (ja) 2010-06-17
JP5386958B2 true JP5386958B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=42347268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008312580A Active JP5386958B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5386958B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016103943A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 日本電産株式会社 モータ

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2584621A4 (en) 2010-06-15 2015-12-16 Furukawa Electric Co Ltd PCB FOR AN OPTICAL SEMICONDUCTOR COMPONENT, METHOD FOR PRODUCING THE PCB FOR AN OPTICAL SEMICONDUCTOR COMPONENT AND OPTICAL SEMICONDUCTOR COMPONENT
JP5527314B2 (ja) * 2011-12-09 2014-06-18 株式会社安川電機 回転電機
ITBO20120229A1 (it) * 2012-04-26 2013-10-27 Spal Automotive Srl Macchina elettrica.
DE102013204436A1 (de) * 2013-03-14 2014-09-18 Krones Ag Antrieb für eine Transportvorrichtung, Satz von Antrieben und Verfahren zum Antreiben einer Transportvorrichtung
JP6435674B2 (ja) * 2014-07-14 2018-12-12 日本電産株式会社 モータ
JP6476623B2 (ja) * 2014-07-14 2019-03-06 日本電産株式会社 モータ
JP6164203B2 (ja) * 2014-11-28 2017-07-19 日本電産株式会社 モータ
JP6620418B2 (ja) * 2015-05-14 2019-12-18 株式会社デンソー ブラシレスモータ
JPWO2018051988A1 (ja) * 2016-09-16 2019-06-27 日本電産株式会社 モータ
JPWO2018051989A1 (ja) * 2016-09-16 2019-06-27 日本電産株式会社 モータ
CN110771014B (zh) * 2017-06-21 2021-09-17 马勒电驱动日本株式会社 电动机以及电动机的组装方法
JP2019135888A (ja) * 2018-02-05 2019-08-15 日本電産株式会社 モータの製造方法、およびモータ
JP6597870B2 (ja) * 2018-11-12 2019-10-30 日本電産株式会社 モータ
JP6733750B2 (ja) * 2019-02-07 2020-08-05 日本電産株式会社 モータ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06189495A (ja) * 1992-11-20 1994-07-08 Aisin Seiki Co Ltd 電動機におけるワイヤーリード引き出し構造
JPH1118353A (ja) * 1997-06-27 1999-01-22 Jidosha Denki Kogyo Co Ltd 小型モータ
JP2001355734A (ja) * 2000-06-13 2001-12-26 Izumi Products Co シール構造
JP3614380B2 (ja) * 2001-05-17 2005-01-26 三菱電機株式会社 電動式パワーステアリング装置
DE20302174U1 (de) * 2003-02-11 2004-09-09 Minebea Co., Ltd. Wellendichtung für einen Elektromotor und Elektromotor, insbesondere für ein automatisches Schaltgetriebe eines Kraftfahrzeuges
JP2005168186A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Koyo Seiko Co Ltd ハウジングの防水構造および電動機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016103943A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 日本電産株式会社 モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010136596A (ja) 2010-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5386958B2 (ja) モータ
JP6443081B2 (ja) コネクタ装置
US9893586B2 (en) Driver apparatus provided with a motor and a control unit
JP6492127B2 (ja) インバータ一体型bldcモータ
US7615902B2 (en) Motor having breathing hole
JP2010172086A (ja) バスバーユニット、バスバーユニットの製造方法及びモータ
US20150162798A1 (en) Brushless motor
US7109617B2 (en) Motor and method for manufacturing motor
JP2002125348A (ja) 配線接続装置
JP2007097241A (ja) モータ
US11075565B2 (en) Electrical machine, and methods for producing an electrical machine
JP2010268560A (ja) モータ
JP2007287464A (ja) 電線保持構造及び電線ホルダ
CN211557024U (zh) 电动致动器
WO2018051988A1 (ja) モータ
WO2018051989A1 (ja) モータ
US8212443B2 (en) Motor and housing thereof
US20110186367A1 (en) Electric motor, electric vehicle, and manufacturing method of electric motor
CN210277389U (zh) 一种手柄组件及电动牙刷
WO2018235184A1 (ja) 電動機及び電動機の組立方法
JPH07322552A (ja) 小型モータ
WO2011152340A1 (ja) モータ
JP2007265672A (ja) コネクタ
JP2008187834A (ja) 締結部材、締結構造及びモータ
JP2006288138A (ja) モータ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111114

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20120412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130923

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5386958

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250