JP2008185068A - センサ付き密封装置 - Google Patents

センサ付き密封装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008185068A
JP2008185068A JP2007016757A JP2007016757A JP2008185068A JP 2008185068 A JP2008185068 A JP 2008185068A JP 2007016757 A JP2007016757 A JP 2007016757A JP 2007016757 A JP2007016757 A JP 2007016757A JP 2008185068 A JP2008185068 A JP 2008185068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
resin member
sealing device
cored bar
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007016757A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsura Koyagi
桂 小八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2007016757A priority Critical patent/JP2008185068A/ja
Publication of JP2008185068A publication Critical patent/JP2008185068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

【課題】樹脂部材と芯金との接合面より水が侵入するのを防止することができるセンサ付き密封装置を提供する。
【解決手段】芯金16と樹脂部材10との接合面10aの少なくとも一部を、熱硬化性接着剤によって接着するとともに、この熱硬化性接着剤によって、外気に臨む接合面10aの一端部10bを通して水分が芯金16の軸方向内方に侵入するのを阻止する密封層Mを形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、センサ付き密封装置に関する。
自動車等の車両の車輪が取り付けられる転がり軸受装置として、例えば、外輪と、この外輪に転動体を介して設けられた内輪とを備えたものがある。この転がり軸受装置には、外輪と内輪との間の環状空間を封止し、転がり軸受装置内部の潤滑剤の漏洩と外部からの泥水等の異物の侵入を防止するために、円環状の密封装置が設けられている。
この密封装置の一つとして、自動車等のアンチロックブレーキ装置(ABS)等を制御するために、車輪の回転速度を検出するセンサ装置を内蔵したセンサ付き密封装置が知られている。
例えば、図4に示されるように、前記センサ付き密封装置101として、外輪102の端部内周102aに固定される環状の芯金104と、内輪103の外周に固定される環状の金属製のスリンガ105とを備えたものがある。また、芯金104の軸方向外側側面(図4において左側)及び内周面には、ゴムからなる弾性シール108が取り付けられている。
芯金104の周囲には、環状の樹脂部材107が固着されている。また、芯金104の外周部には周方向に沿って略等間隔で複数の貫通孔111が形成されており、これら複数の貫通孔111のうちの一つの内方に、センサ106が前記樹脂部材107でモールドされた状態で配置されている。そして、スリンガ105の外周には着磁体支持リング112が設けられており、この着磁体支持リング112の径方向外側端部に、センサ106に軸方向に対向した状態で着磁体110が設けられている。なお、スリンガ105は、径方向に延びるフランジ部105aを有しており、このフランジ部105aと前記樹脂部材107との間でラビリンスシールSが構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−140187号公報
前述した従来のセンサ付き密封装置101は、外部からの水の侵入を、主としてラビリンスシールS及び弾性シール108により防止している。ところが、芯金104と樹脂部材107とはインサート成形により一体化されているのみであるため、芯金104と樹脂部材107との接合面107aには、熱膨張の差により部分的に僅かな隙間が存在する場合がある。この場合、芯金104と樹脂部材107との接合面107aのうち、外気に臨んでいる一端部107bを通じて外部からの泥水等が転がり軸受装置の内部に侵入して転がり軸受装置の機能に支障を来たすおそれがあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、樹脂部材と芯金との接合面より水が侵入するのを防止することができるセンサ付き密封装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための本発明のセンサ付き密封装置は、外側部材の一端部に取り付けられる芯金と、前記外側部材と相対回転する内側部材の外周に嵌合固定される円筒部と、この円筒部から径方向外方に延びて外周とこれに対向する部材との間でラビリンスシールを構成するフランジ部とを有するスリンガと、前記フランジ部の軸方向内方に設けられ、前記芯金に取り付けられているとともにリップ部が前記スリンガに摺接している弾性シールと、接合面の一端部が外気に臨ませた状態で前記芯金に接合された環状の樹脂部材と、この樹脂部材にモールドされたセンサと、このセンサに対向した状態で前記内側部材に設けられた着磁体と、を有しているセンサ付き密封装置であって、前記芯金と前記樹脂部材との接合面の少なくとも一部が、熱硬化性接着剤によって接着されているとともに、この熱硬化性接着剤によって、水分が前記外気に臨む接合面の一端部を通して前記芯金の軸方向内方に侵入するのを阻止する密封層を構成していることを特徴としている。
本発明のセンサ付き密封装置では、熱硬化性接着剤によって構成された密封層によって、芯金と樹脂部材との接合面を通して水分が芯金の軸方向内方に侵入するのを防止することができる。
また、前記センサ付き密封装置は、前記外側部材が車輪用軸受装置の外輪であり、前記内側部材が前記外輪に対して同軸に配置された車輪用軸受装置の内輪であってもよい。このような構成によれば、前述と同様、樹脂部材と芯金との接合面より、車輪用軸受装置に取り付けられたセンサ付き密封装置の内部に水が侵入するのを防止することができる。
前記熱硬化性接着剤は、フェノール系接着剤、アクリル系接着剤又はエポキシ系接着剤であることが好ましい。このような構造であれば、前記芯金と前記樹脂部材との接合面が高い接着性を有するため、前記芯金と前記樹脂部材との接合面から水が侵入するのをより効果的に防止することができる。
本発明のセンサ付き密封装置によれば、前記芯金と前記樹脂部材との接合面の少なくとも一部が熱硬化性接着剤によって接着されることにより、水分が外気に臨む接合面の一端部を通して前記芯金の軸方向内方に侵入するのを阻止する密封層が構成されているので、前記芯金と前記樹脂部材との接合面から水が侵入するのを防止することができる。このため、前記センサ付き密封装置が取り付けられた装置の内部に水が侵入して当該装置の機能に支障を来たすのを防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明のセンサ付き密封装置の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るセンサ付き密封装置8が組み付けられた転がり軸受装置1を示す断面図である。図2は、図1におけるセンサ付き密封装置8を示す断面図である。
図1に示すように、この転がり軸受装置1は、車両の車輪が取り付けられる内側部材としての内輪2と、この内輪2に外嵌された外側部材としての外輪3と、内輪2と外輪3との間に設けられた複列の転動体4,5と、内輪2と外輪3との環状空間を封鎖するセンサ付き密封装置8とを備えている。
内輪2の内軸6は車両アウタ側(図1において右側)端部に車輪側のホイール(図示せず)を取り付けるためのフランジ6aを有している。また、内軸6の車両インナ側(図1において左側)に小径部2aが形成されており、その小径部2aに内輪軌道部材7が外嵌されている。そして、この内輪軌道部材7及び内軸6により、内輪2が構成されている。
内輪軌道部材7は、その外周面に車両インナ側の転動体5用の内側軌道7aが形成されている。また、内軸6の軸方向中間部の中径部6bに車両アウタ側の転動体4用の内側軌道6cが形成されている。更に、内軸6の車両インナ側端部は、外周側が径外方に広げられて形成されたかしめ部6dを有しており、このかしめ部6dによって内輪軌道部材7が内軸6から抜けるのを阻止している。
一方、外輪3は、複列の転動体4,5を介して内輪2に相対回転可能に外嵌されていると共に内輪2と同軸に設けられている。この外輪3の内周面に転動体4,5用の複列の外側軌道3aが形成されている。外輪3の外周にはフランジ3bが形成されており、このフランジ3bが車体側部材(図示せず)に固定されている。つまり、外輪3が固定側とされ、内輪2が軸心回りに回転する回転側とされている。
また、転動体4,5は熱処理にて硬化された鋼球からなり、外輪3の外側軌道3aと内輪2の内側軌道6c,7aとの間に、アンギュラコンタクトとなるように複列に介在している。なお、各転動体4,5は、保持器9によって所定間隔毎に保持されている。
そして、図2に示すように、内輪2と外輪3との間の環状空間Rを封止するために、軸方向両端部に本実施の形態に係る環状のセンサ付き密封装置8が設けられており、転動体4,5側である軸受装置内部からの潤滑剤の漏洩と、軸受装置外部から転動体4,5側への泥水等の異物の侵入を防止している。
センサ付き密封装置8は、外輪3端部の内周面3cに嵌合固定された芯金16と、この芯金16に固着された弾性シール15と、内軸6の外周に設けられたスリンガ17と、芯金16に固着された樹脂部材10と、この樹脂部材10にモールドされて配置されたセンサ11と、このセンサ11に軸方向に対向した状態で設けられた着磁体12とから構成されている。
芯金16は、外輪3端部の内周面3cに嵌合固定された芯金円筒部16aと、この芯金円筒部16aの軸方向車体側(図2において左側)の端部から径方向内側へ折り曲げられた芯金環状部16bとからなり、断面L字型となっている。芯金16は全体が環状となっており、例えば、冷延鋼板であるSPCC,SPCD,SPCE等をプレス加工することで形成される。そして、例えばゴム等の弾性体からなる弾性シール15が前記芯金16と一体となるように芯金環状部16bの軸方向外側側面及び内周面に固着されている。
弾性シール15は、前記芯金環状部16bの軸方向外側側面及び内周面に取り付けられた基部15cを有し、この基部15cから弾性変形した状態で後述するスリンガ円筒部17aの外周面に摺接するラジアルリップ15bと、基部15cから弾性変形した状態でフランジ部17bの軸方向内側側面に摺接するアキシャルリップ15aとを備えている。
樹脂部材10は、インサート成形により芯金16の周囲に固着されており、両者の接合面10aの一端部10bは、スリンガ17の後述するフランジ部17bと前記芯金環状部16bとの間で大気に臨ませてある。また、樹脂部材10の内側面は、外輪3に密着されている。さらに、芯金16の外周部には周方向に沿って略等間隔で複数の貫通孔13が形成されており、これら複数の貫通孔13のうちの一つの内方にセンサ11が、樹脂部材10にモールドされた状態で配置されている。
スリンガ17は、内軸6の外周面6eに嵌合固定されたスリンガ円筒部17aと、このスリンガ円筒部17aの軸方向車体側の端部から径方向外側へ折り曲げられた前記フランジ部17bとからなり、断面L字型となっている。フランジ部17bは、その外周とこれに対向する樹脂部材10との間で外部からの異物の侵入を防止するラビリンスシールSを構成している。また、スリンガ17は、全体が環状となっており、例えばステンレス鋼等の金属板をプレス加工することで形成される。
スリンガ17の外周には着磁体支持リング18が設けられており、この着磁体支持リング18の軸方向内側側面及び外周面に、センサ11に軸方向に対向した状態で着磁体12が設けられている。
着磁体支持リング18は、スリンガ円筒部17aの外周面に嵌合された円筒部18aと、この円筒部18aの軸方向車輪側(図2において右側)より径方向外側に延びた環状部18bとから構成され、断面L字型となっている。そして、環状部18bの軸方向内側側面及び外周面に着磁体12が固着されている。
なお、着磁体支持リング18は、SUS430等の磁性金属から成形されている。また、着磁体12はゴム等からなる母材に磁性粉を混練して着磁することにより形成されている。
上記構成のセンサ付き密封装置8が組み付けられた転がり軸受装置1は、内輪2が回転すると、それに伴って着磁体12が回転する。例えば着磁体12は、その外周面に円周方向にN極とS極とが交互に等間隔をおいて形成された構造であり、この着磁体12が回転すると、センサ11と着磁体12との間の磁界の磁束密度がその回転に応じて変化する。センサ11は、この内輪2の回転に応じた磁束密度の変化を検出し、車両の回転制御部に出力する。そして、この回転制御部にて内輪2の回転速度、すなわち車輪の回転速度が検知され、車両のアンチロックブレーキシステム等の制御に反映される。
以上の構成のセンサ付き密封装置8において、芯金16と樹脂部材10との接合面10aの全面は熱硬化性接着剤により接着されている。この熱硬化性接着剤は、非常に高い接着性を有するものであり、例えばフェノール系接着剤、アクリル系接着剤又はエポキシ系接着剤からなっている。このように、接合面10aが、熱硬化性接着剤により接着されていることにより、外部からの水の侵入経路と成り得る接合面10aからの水の侵入を防止する密封層Mが構成されている。このため、大気に臨む一端部10b及びこれに連なる接合面10aを通して泥水等の水分が芯金環状部16bの軸方向内側に侵入するのを防止することができる。この結果、転がり軸受装置1の内部に水が侵入して当該転がり軸受装置1の機能に支障を来たすのを防止することができる。
また、当該熱硬化性接着剤は可撓性の高いものが好ましい。このような接着剤であれば、芯金16と樹脂部材10との線膨張係数の違いにより、環境変化により生じる応力に対応することができ、接着面が破損するのを防止することができる。さらに、この可撓性により、転がり軸受装置1の車両搭載時の振動、外力にも対抗でき、安定したセンシングを可能にすることができる。
図3は、本発明の第二実施形態に係るセンサ付き密封装置を示す断面図である。このセンサ付き密封装置8の基本的構造は図2と同じであり、同一部分には同一の参照符号を付している。
このセンサ付き密封装置8において、芯金16は、互いに独立して設けられた第一の芯金S1と第二の芯金S2とからなる。第一の芯金S1は、外輪3の内周に嵌合される第一の芯金円筒部16aと、この第一の芯金円筒部16aの軸方向車輪側(図3において右側)の端部から径方向内側へ折り曲げられた第一の芯金環状部16bとからなり、第二の芯金S2は第二の芯金円筒部16cと、その軸方向車輪側の端部から径方向内側へ折り曲げられた第二の芯金環状部16dとからなっている。また、第一の芯金S1は軸方向車輪側に設けられており、第二の芯金S2は第一の芯金S1から軸方向車体側及び径方向外方に離れた位置に設けられている。前記第一の芯金S1及び第二の芯金S2は全体が環状となっており、図2で説明した芯金16と同様に、例えば冷延鋼板であるSPCC,SPCD,SPCE等をプレス加工することで形成される。
そして、例えばゴム等の弾性体からなる弾性シール15が第二の芯金環状部16dと一体となるように第二の芯金環状部16dの軸方向外側側面及び内周面に固着されている。
スリンガ17は、図2で説明したスリンガ17と同様に、内軸6の外周面6eに嵌合されたスリンガ円筒部17aと、このスリンガ円筒部17aの軸方向車体側の端部から径方向外側へ折り曲げられたフランジ部17bとからなり、断面L字型の環状のものである。フランジ部17bは、対向する部材である第二の芯金円筒部16cとの間で外部からの異物の侵入を防止するラビリンスシールSを構成している。
また、樹脂部材10は、インサート成形により第一,第二の芯金円筒部16a,16c及び第一の芯金環状部16bのそれぞれの周囲に固着されている。
スリンガ17の外周には着磁体支持リング18が設けられている。この着磁体支持リング18は、スリンガ円筒部17aの外周面に嵌合された第一の円筒部18aと、この第一の円筒部18aの軸方向車体側の端部より径方向外側に延びた環状部18bと、この環状部18bの径方向外側の端部より軸方向車輪側に延びた第二の円筒部18cとから構成され、断面コの字型となっている。そして、第二の円筒部18cの外周面及び軸方向両側端面に着磁体12が固定されている。
なお、着磁体支持リング18は、図2で説明した着磁体支持リング18と同様にSUS430等の磁性金属から成形されている。また、着磁体12はゴム等からなる母材に磁性粉が着磁することにより形成されている。
また、センサ11は前記着磁体12の径方向外方において、当該着磁体12に対向させて設けられている。この着磁体12とセンサ11との間には芯金16が介在しておらず、樹脂部材10のみが介在している。さらに、センサ11は樹脂部材10でモールドされている。
芯金16と樹脂部材10との接合面のうち、一端部が外気に臨んでいる接合面10a全体は熱硬化性接着剤により接着されている。図2での記述と同様に、この熱硬化性接着剤は、非常に高い接着性を有するものであり、例えばフェノール系接着剤、アクリル系接着剤又はエポキシ系接着剤からなっている。このように、接合面10aが、熱硬化性接着剤により接着されていることにより、外部からの水の侵入経路と成り得る接合面10aからの水の侵入を防止する密封層Mを構成している。このため、転がり軸受装置1の内部に水が侵入して当該転がり軸受装置1の機能に支障を来たすのを防止することができる。
また、当該熱硬化性接着剤は可撓性の高いものが好ましい。このような接着剤であれば、芯金16と樹脂部材10との線膨張係数の違いにより、環境変化により生じる応力に対応することができ、接着面が破損するのを防止することができる。
以上のように前記第一実施形態及び第二実施形態のいずれについても、密封装置8が、センサ11の検知面と着磁体12との間に芯金16が介在していない構造を有しているため、これらの間の距離(センサギャップ)を小さくすることができ、センシング精度が向上する。しかも、これらの間に芯金16を介在させた場合には、センサ11をモールドしている樹脂部材10と芯金16とが異なる熱膨張係数を有することに起因して生じる隙間から水分などの異物が浸入することによりセンシング精度が低下するが、このような不都合が生じるのを防止することができる。
なお、前記いずれの実施形態においても、芯金16と樹脂部材10との接合面10aの全体が熱硬化性接着剤で接着されているが、当該接合面10aに密封層Mを形成できる範囲であれば、部分的に接着させてもよい。また、本発明のセンサ付き密封装置は、例示した軸受装置以外の他の車両用軸受装置、例えば円錐ころ軸受装置や円筒ころ軸受装置にも組み付けることができ、更には、車両用に限らず汎用機械の軸受装置にも適用が可能である。また、芯金に複数の貫通孔が設けられているが、センサを内側に設けるための1つのみであってもよい。
本発明の第一実施形態に係るセンサ付き密封装置が組み付けられた転がり軸受装置を示す断面図である。 図1におけるセンサ付き密封装置を示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係るセンサ付き密封装置を示す断面図である。 従来のセンサ付き密封装置を示す断面図である。
符号の説明
1 転がり軸受装置
2 内輪(内側部材)
3 外輪(外側部材)
8 センサ付き密封装置
10 樹脂部材
10a 接合面
11 センサ
12 着磁体
16 芯金
15a アキシャルリップ
15b ラジアルリップ
17 スリンガ
M 密封層
S ラビリンスシール

Claims (3)

  1. 外側部材の一端部に取り付けられる芯金と、
    前記外側部材と相対回転する内側部材の外周に嵌合固定される円筒部と、この円筒部から径方向外方に延びて外周とこれに対向する部材との間でラビリンスシールを構成するフランジ部とを有するスリンガと、
    前記フランジ部の軸方向内方に設けられ、前記芯金に取り付けられているとともにリップ部が前記スリンガに摺接している弾性シールと、
    接合面の一端部が外気に臨ませた状態で前記芯金に接合された環状の樹脂部材と、
    この樹脂部材にモールドされたセンサと、
    このセンサに対向した状態で前記内側部材に設けられた着磁体と、
    を有しているセンサ付き密封装置であって、
    前記芯金と前記樹脂部材との接合面の少なくとも一部が、熱硬化性接着剤によって接着されているとともに、この熱硬化性接着剤によって、水分が前記外気に臨む接合面の一端部を通して前記芯金の軸方向内方に侵入するのを阻止する密封層を構成していることを特徴とするセンサ付き密封装置。
  2. 前記外側部材が車輪用軸受装置の外輪であり、前記内側部材が前記外輪に対して同軸に配置された車輪用軸受装置の内輪である請求項1に記載のセンサ付き密封装置。
  3. 前記熱硬化性接着剤が、フェノール系接着剤、アクリル系接着剤又はエポキシ系接着剤である請求項1又は2に記載のセンサ付き密封装置。
JP2007016757A 2007-01-26 2007-01-26 センサ付き密封装置 Pending JP2008185068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016757A JP2008185068A (ja) 2007-01-26 2007-01-26 センサ付き密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016757A JP2008185068A (ja) 2007-01-26 2007-01-26 センサ付き密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008185068A true JP2008185068A (ja) 2008-08-14

Family

ID=39728262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007016757A Pending JP2008185068A (ja) 2007-01-26 2007-01-26 センサ付き密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008185068A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012219483A1 (de) * 2012-10-25 2014-04-30 Aktiebolaget Skf Schienenfahrzeug-Fahrmotor-Lageranordnung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012219483A1 (de) * 2012-10-25 2014-04-30 Aktiebolaget Skf Schienenfahrzeug-Fahrmotor-Lageranordnung
DE102012219483B4 (de) * 2012-10-25 2014-09-18 Aktiebolaget Skf Schienenfahrzeug-Fahrmotor-Lageranordnung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009024732A (ja) ハブユニット軸受
WO2007086363A1 (ja) 回転センサ付き転がり軸受
JP2008151727A (ja) 回転速度検出装置及び回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP5061652B2 (ja) 着磁パルサリング、及びこれを用いたセンサ付き転がり軸受装置
JP2008185068A (ja) センサ付き密封装置
JP2008286267A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2009024767A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2009002385A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2009257474A (ja) センサ付き転がり軸受装置
JP5176851B2 (ja) 着磁パルサリング、及びこれを用いたセンサ付き転がり軸受装置
JP2008267423A (ja) ベアリングシール
JP2004332831A (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2008256079A (ja) センサ付き車輪支持用軸受ユニット
JP5521977B2 (ja) パルサーリング、密封装置、及び転がり軸受
JP2002228675A (ja) エンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニット
JP2009030756A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2006329750A (ja) 磁気エンコーダ及びこれを用いた転がり軸受装置
JP2007192362A (ja) 車両用転がり軸受装置
JP2008116232A (ja) 磁気エンコーダおよび転がり軸受
JP5051879B2 (ja) ベアリングシール
JP2009019721A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2008286265A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2009250609A (ja) 着磁パルサリング、及びこれを用いたセンサ付き転がり軸受装置
JP2008286269A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2013068475A (ja) 着磁パルサリング及びその製造方法、並びに転がり軸受装置