JP2008185056A - ベルト式無段変速装置、それを備えた鞍乗型車両及びベルト式無段変速装置の押圧体 - Google Patents

ベルト式無段変速装置、それを備えた鞍乗型車両及びベルト式無段変速装置の押圧体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008185056A
JP2008185056A JP2007016495A JP2007016495A JP2008185056A JP 2008185056 A JP2008185056 A JP 2008185056A JP 2007016495 A JP2007016495 A JP 2007016495A JP 2007016495 A JP2007016495 A JP 2007016495A JP 2008185056 A JP2008185056 A JP 2008185056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheave
belt
covering member
continuously variable
variable transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007016495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4873558B2 (ja
Inventor
Yosuke Ishida
洋介 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2007016495A priority Critical patent/JP4873558B2/ja
Priority to TW96142581A priority patent/TWI351479B/zh
Priority to CN2007101961881A priority patent/CN101191541B/zh
Publication of JP2008185056A publication Critical patent/JP2008185056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4873558B2 publication Critical patent/JP4873558B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/52Pulleys or friction discs of adjustable construction
    • F16H55/56Pulleys or friction discs of adjustable construction of which the bearing parts are relatively axially adjustable
    • F16H55/563Pulleys or friction discs of adjustable construction of which the bearing parts are relatively axially adjustable actuated by centrifugal masses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】最小変速比での速比の変化の抑制を図ると共に耐久性を向上する。
【解決手段】プライマリシーブ36は、固定シーブ体36aと、可動シーブ体36bと、ローラウエイト44と、ストッパ53とを備えている。ローラウエイト44は、ウエイト本体44bと、ウエイト本体44bの表面の少なくとも一部を被覆する被覆部材44aとを有している。ストッパ53は、最小変速比位置に達したときに、被覆部材44aに当接してローラウエイト44の可動シーブ体36bの径方向外側への変位を規制する。ストッパ53は、被覆部材44aに当接するストッパ面54と、ストッパ面54に形成され、ローラウエイト44に向かって突出する凸部55とを備えている。ウエイト本体44bの表面の被覆部材44aに被覆されている部分の少なくとも一部には、被覆部材44aに係合する凸部又は凹部からなる凹凸部が形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、ベルト式無段変速装置、それを備えた鞍乗型車両及びベルト式無段変速装置の押圧体に関する。
従来、ベルト式無段変速装置を備えた鞍乗型車両が知られている。ベルト式無段変速装置は、エンジンからの駆動力が伝達されるプライマリシーブと、そのプライマリシーブからベルトを介して駆動力が伝達されるセカンダリシーブとを備えている。プライマリシーブ及びセカンダリシーブのうちの少なくとも一方は、ベルトの巻き掛け径が可変に構成されており、プライマリシーブにおけるベルトの巻き掛け径とセカンダリシーブにおける同巻き掛け径との比を変化させることにより変速比が調整可能となっている。
詳細に、プライマリシーブは、一般的に、固定シーブ体(以下、「プライマリ固定シーブ体」とする。)と、プライマリ固定シーブ体に対向配置され、プライマリ固定シーブ体と共にベルトが巻き掛けられる断面略V字状のベルト溝を構成する可動シーブ体(以下、「プライマリ可動シーブ体」とする。)とを備えている。プライマリ可動シーブ体はプライマリ固定シーブ体に対して回転軸方向に変位可能(すなわち、近寄ったり離れたりする方向に変位可能)となっている。
また、プライマリシーブには、プライマリ可動シーブ体のプライマリ固定シーブ体側とは反対側の面に対向して位置するカムプレートが設けられている。カムプレートは、径方向外側に向かってプライマリ可動シーブ体に近くなるようにテーパ状に形成されている。プライマリ可動シーブ体とカムプレートとの間には、プライマリシーブの径方向に変位可能であり、プライマリ可動シーブ体及びカムプレートの回転と共に旋回する複数のローラウエイトが配置されている。一方、プライマリ可動シーブ体には、カムプレート外周部に向けて張り出す複数のストッパが形成されている。このストッパによって、ローラウエイトの径方向外側への最大変位位置が決定されている。尚、ローラウエイトは、通常、円筒状又は円柱状の金属製のウエイト本体と、被覆部材とを備えている。被覆部材は、ウエイト本体のうち、金属製のプライマリ可動シーブ体やカムプレートと接触する表面(具体的には、外周面)を被覆するように形成されている。
セカンダリシーブも、プライマリシーブと同様に、固定シーブ体(以下、「セカンダリ固定シーブ体」とする。)と、セカンダリ固定シーブ体に対向配置され、セカンダリ固定シーブ体と共にベルトが巻き掛けられる断面略V字状のベルト溝を構成する可動シーブ体(以下、「セカンダリ可動シーブ体」とする。)とを備えている。セカンダリ可動シーブ体は、ベルト溝の幅が狭くなる方向(つまり、セカンダリ固定シーブ体との間の距離が狭くなる方向)にスプリングによって付勢されている。
プライマリシーブの回転数が低いときは、上記スプリングの付勢力によってセカンダリシーブのベルト溝の幅は狭く保たれている。このため、セカンダリシーブのベルトの巻き掛け径は比較的大きくなっている。これにより、ベルトがセカンダリシーブ寄りに引っ張られ、その力により、ローラウエイトが回転軸寄りに保持されてプライマリシーブのベルト溝の幅が比較的広く保たれている。その結果、変速比が大きい状態となる。
プライマリシーブの回転数が増大すると、それと共にローラウエイトに生じる遠心力も増大する。これにより、ローラウエイトが、プライマリ可動シーブ体をプライマリ固定シーブ体方向に押圧しつつ、径方向外側に向けて移動する。その結果、プライマリシーブのベルト巻き掛け径が大きくなる。それに伴い、ベルトがプライマリシーブ側に引き寄せられて、セカンダリシーブのベルト巻き掛け径が小さくなる。従って、プライマリシーブの回転数、すなわちエンジンの回転数が増大すると共に、変速比はより小さくなっていく。変速比は、ローラウエイトがストッパに当接する最大変位位置に達してプライマリシーブのベルト溝の幅が最小となったときに最小となる(以下、このときの変速比を「最小変速比」とする。)。
このように、ベルト式無段変速装置では、変速比の変化と共にローラウエイトがプライマリ可動シーブ体とカムプレートとに摺動しながら径方向内外に変位する。このため、経時的に、ローラウエイトのプライマリ可動シーブ体及びカムプレートに接触する部分が特に大きく摩耗変形していく。よって、プライマリ可動シーブ体とカムプレートとの対面方向におけるローラウエイトの幅が経時的に小さくなる。その結果、プライマリシーブのベルト溝の幅が経時的に大きくなってしまうという問題がある。すなわち、経時的に最小変速比が変化してしまうという問題がある。
このような問題に鑑み、例えば特許文献1には、ストッパをローラウエイトの外表面の一部の摩耗を促進させる形状とする技術が開示されている。この技術によれば、ローラウエイトが遠心力を受けてストッパに押しつけられると、ローラウエイトの外表面の一部のみが積極的に摩耗する。この摩耗により、押圧体がストッパに食い込むと共に径方向外側に向けてさらに移動する。その結果、プライマリシーブのベルト溝の幅を狭めて変速比を小さくする方向に速比を変化させることができる。言い換えると、ローラウエイトがカムプレート等に接触して摩耗することによる変速比の増大を補正することができる。従って、単にストッパの形状を変化させるだけの簡単な手法で最小変速比での速比の変化を少なく抑えることができる。
国際公開WO2005/090828 A1号パンフレット
しかしながら、本願発明者が鋭意研究した結果、特許文献1に記載された技術では、被覆部材にひびが入ったり被覆部材が割れたりすると被覆部材の損傷が急速に速まり、ローラウエイトの寿命が短くなることが初めて見いだされた。すなわち、被覆部材は、通常、ウエイト本体に対して変位不能に固定されているが、被覆部材にひびや割れが生じると、被覆部材がウエイト本体に対して強固に固定されなくなる。このため、ローラウエイトの径方向内外への移動動作がスムーズに行われなくなり、被覆部材がウエイト本体及び近接して配置された他の部材と衝突等して激しく損傷する。その結果、ローラウエイトの寿命が短くなる虞がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ベルト式無段変速装置の最小変速比での速比の変化を抑制すると共に耐久性を向上することにある。
本発明に係る第1のベルト式無段変速装置は、回転軸を中心に回転するプライマリシーブと、セカンダリシーブと、プライマリシーブ及びセカンダリシーブに巻き掛けられたベルトとを備えている。プライマリシーブは、第1のシーブ体と、第2のシーブ体と、押圧体と、ストッパとを有している。第2のシーブ体は第1のシーブ体に対向している。第2のシーブ体は第1のシーブ体の軸方向に相対変位可能に配置されている。第2のシーブ体は第1のシーブ体と共にベルトが巻き掛けられるベルト溝を構成している。押圧体は、押圧体本体と、その押圧体本体の表面の少なくとも一部を被覆する被覆部材とを有している。押圧体は、第2のシーブ体の回転に伴ってプライマリシーブの回転軸周りを旋回する。押圧体は、その旋回時に生じる遠心力によって、第2のシーブ体を第1のシーブ体側に押圧しながら第2のシーブ体の径方向外側に移動してベルト溝の幅を狭めるものである。ストッパは、第2シーブ体がベルト溝の幅を最も狭める最小変速比位置に達したときに、押圧体の被覆部材に当接して押圧体の第2のシーブ体の径方向外側への変位を規制するものである。ストッパは、被覆部材の一部の摩耗を促進させる形状を有している。押圧体本体の表面の被覆部材に被覆されている部分の少なくとも一部には、被覆部材に係合する凸部又は凹部からなる凹凸部が形成されている。
本発明に係る第2のベルト式無段変速装置は、回転軸を中心として回転するプライマリシーブと、セカンダリシーブと、プライマリシーブ及びセカンダリシーブに巻き掛けられたベルトとを備えている。プライマリシーブは、第1のシーブ体と、第2のシーブ体と、押圧体と、ストッパとを有している。第2のシーブ体は第1のシーブ体に対向している。第2のシーブ体は第1のシーブ体の軸方向に相対変位可能に配置されている。第2のシーブ体は第1のシーブ体と共にベルトが巻き掛けられるベルト溝を構成している。押圧体は、押圧体本体と、その押圧体本体の表面の少なくとも一部を被覆する被覆部材とを有している。押圧体は、第2のシーブ体の回転に伴ってプライマリシーブの回転軸周りを旋回する。押圧体は、その旋回時に生じる遠心力によって、第2のシーブ体を第1のシーブ体側に押圧しながら第2のシーブ体の径方向外側に移動してベルト溝の幅を狭めるものである。ストッパは、第2シーブ体がベルト溝の幅を最も狭める最小変速比位置に達したときに、押圧体の被覆部材に当接して押圧体の第2のシーブ体の径方向外側への変位を規制するものである。ストッパは、押圧体の被覆部材に当接する当接面と、当接面に形成され、押圧体に向かって突出する凸部とを有している。押圧体本体の表面の被覆部材に被覆されている部分の少なくとも一部には、被覆部材に係合する凸部又は凹部からなる凹凸部が形成されている。
尚、押圧体は、ローラ(すなわち、回転しながら変位するもの)であってもよいが、スライダー(スライドするもの)であってもよい。
本発明によれば、最小変速比での速比の変化を抑制すると共に耐久性を向上することができる。
(実施形態1)
本実施形態1は、ストッパの形状と共に、ローラウエイトの形状、特に、ローラウエイトのウエイト本体の被覆部材と接触する部分の表面形状を工夫することにより、被覆部材の損傷を効果的に抑制し、よって最小変速比での速比の変化の効果的な抑制を図ると共に耐久性を向上したものである。以下、本実施形態1の具体的構成について図面を参照しながら詳細に説明する。尚、本実施形態1では、本発明を実施した鞍乗型車両の例として、図1に示すオフロードタイプの自動二輪車1を挙げて説明する。しかし、本発明に係る鞍乗型車両は、これに限定されるものではなく、例えば、オフロードタイプ以外の自動二輪車(モータサイクルタイプ、スクータータイプ、所謂モペットタイプの自動二輪車等)であってもよい。また、自動二輪車以外の鞍乗型車両(例えば、ATV:All Terrain Vehicleやスノーモービル等)であってもよい。
−自動二輪車1の概略構成−
図1は本実施形態1に係る自動二輪車1の側面図である。まず、図1を参照しながら、自動二輪車1の概略構成について説明する。尚、下記説明において、前後左右の方向は、シート11に着座した乗員から視た方向をいうものとする。
自動二輪車1は、車体フレーム2を備えている。車体フレーム2は、ヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から下方に向かって延びるダウンチューブ4と、ヘッドパイプ3から後方に向かって延びるシートピラー5とを備えている。ヘッドパイプ3は、その下端がフロントフォーク6等を介して前輪7に接続されている。シートピラー5の下端付近には、後方に向かって延びるリヤアーム8が軸支されている。リヤアーム8の後方端は後輪9に接続されている。車体フレーム2の上側には、車体フレーム2を覆うカバー10が配置されている。カバー10の中央よりやや後側にはシート11が設けられている。
ダウンチューブ4とシートピラー5との間には、ダウンチューブ4とシートピラー5とによって支持されたエンジンユニット12が配置されている。エンジンユニット12は、図2に示すように、エンジン13、ベルト式無段変速機(以下、「CVT」という。)14(図2参照)及び減速機構16等が一体となったものである。このエンジンユニット12において生じた駆動力がチェーンベルト等の動力伝達手段(図示せず)を介して後輪9に伝達されるようになっている。尚、ここでは、エンジン13を4サイクル単気筒エンジンとして説明するが、エンジン13は、例えば2サイクルエンジンであってもよい。また、多気筒エンジンであってもよい。
−エンジンユニット12の構成−
次に、エンジンユニット12の構成について図2を参照しながら説明する。エンジンユニット12は、エンジン13と、CVT14と、遠心式クラッチ15と、減速機構16とを備えている。尚、説明の便宜上、図2では、減速機構16の一部の構造を省略している。
エンジン13は、クランクケース17と、略円筒状のシリンダ18と、シリンダヘッド19とを備えている。クランクケース17は、左側に位置する第1のケースブロック17aと右側に位置する第2のケースブロック17bとの2つのケースブロックによって構成されている。第1のケースブロック17aと第2のケースブロック17bとは車幅方向に互いに突き合わされて配置されている。シリンダ18はクランクケース17の前方上斜めに接続されている(図1も参照)。シリンダヘッド19はシリンダ18の先端に接続されている。
クランクケース17内には、車幅方向に水平に延びるクランク軸20が収容されている。クランク軸20は軸受21及び22を介して第1のケースブロック17a及び第2のケースブロック17bに支持されている。
シリンダ18内にはピストン23が摺動可能に挿入されている。このピストン23のクランク軸20側には、コンロッド24の一方の端部が接続されている。コンロッド24の他方の端部はクランク軸20の左側クランクアーム20aと右側クランクアーム20bとの間に配置されたクランクピン59に連結されている。これにより、クランク軸20の回転と共に、ピストン23がシリンダ18内を往復運動するようになっている。
シリンダヘッド19には、シリンダ18の内部空間とつながる凹部19aと、凹部19aに連通する吸気ポート及び排気ポート(図示せず)とが形成されている。また、シリンダヘッド19には、凹部19a内に先端の発火部が露出するように点火プラグ25が挿入固定されている。
シリンダ18内の左側部には、クランクケース17の内部とシリンダヘッド19の内部とをつなぐカムチェーン室26が形成されている。このカムチェーン室26の内部にはタイミングチェーン27が配置されている。タイミングチェーン27はクランク軸20とカム軸28とに巻き掛けられている。これにより、クランク軸20の回転に伴ってカム軸28も回転し、図示しない吸気バルブ及び排気バルブが開閉されるようになっている。
第1のケースブロック17aの前半部の左側には、発電機29を収納する発電機ケース30が着脱自在に取り付けられている。一方、第2のケースブロック17bの右側には、CVT14を収容する変速機ケース31が取り付けられている。
第2のケースブロック17bの後半部右側には、開口が形成されている。この開口はクラッチカバー32によって塞がれている。クラッチカバー32はボルト33によって第2のケースブロック17bに対して着脱可能に固定されている。
変速機ケース31はクランクケース17から独立して形成されている。変速機ケース31は、CVT14の車幅方向内側(左側)を覆う内側ケース31aと、CVT14の車幅方向外側(右側)を覆う外側ケース31bとにより構成されている。内側ケース31aはクランクケース17の右側に取り付けられている。一方、外側ケース31bは内側ケース31aの右側に取り付けられており、外側ケース31bと内側ケース31aとによりベルト室34が区画形成されている。
クランク軸20の左側端部は第1のケースブロック17aを貫通して発電機ケース30内に達している。このクランク軸20の左側端部には、発電機29が取り付けられている。詳細に、発電機29は、ステータ29aと、ステータ29aに対向配置されたロータ29bとを備えている。ステータ29aは発電機ケース30に回動及び変位不能に固定されている。一方、ロータ29bはクランク軸20と共に回転するスリーブ35に回転不能に固定されている。これにより、クランク軸20の回転と共に、ロータ29bがステータ29aに対して回転し、発電が行われるようになっている。
ベルト室34には、CVT14が収納されている。CVT14は、プライマリシーブ36と、プライマリシーブ36の後方に配置されたセカンダリシーブ37とを備えている。クランク軸20は第2のケースブロック17b及び内側ケース31aを貫通し、ベルト室34にまで延びており、その右側部分(厳密には、軸受22よりも右側の部分)はプライマリシーブ軸20cを構成している。そして、プライマリシーブ36は、このプライマリシーブ軸20cに軸支されている。これにより、プライマリシーブ36はクランク軸20の回転と共に回転するようになっている。
一方、変速機ケース31の後半部には、内側ケース31a及びクラッチカバー32を貫通してクランクケース17内にまで延びるセカンダリシーブ軸38が配置されている。セカンダリシーブ軸38は軸受39を介してクラッチカバー32に取り付けられている。セカンダリシーブ37は、ベルト室34内において、このセカンダリシーブ軸38に軸支されている。
セカンダリシーブ37とプライマリシーブ36とにはベルト(例えば、(樹脂ブロック)Vベルト)41が巻き掛けられている。このため、クランク軸20と共にプライマリシーブ36が回転すると、そのトルクがベルト41を介してセカンダリシーブ37に伝達され、セカンダリシーブ37と共にセカンダリシーブ軸38が回転するようになっている。セカンダリシーブ軸38の回転は遠心式クラッチ15、減速機構16及びベルト又はチェーン等の動力伝達手段(図示せず)を介して後輪9に伝達される。
−CVT14の具体的構成―
以下、図2を参照しながらCVT14の構成についてさらに詳細に説明する。上述のように、CVT14は、プライマリシーブ36と、セカンダリシーブ37と、ベルト41とを備えており、ベルト室34内に収納されている。プライマリシーブ36は、各々テーパ状の固定シーブ体36aと可動シーブ体36bとを備えている。固定シーブ体36aは、プライマリシーブ軸20cの右端部に径方向外側に向かって車幅方向外側(右側)に近づくように固定されており、プライマリシーブ軸20cと共に回転する。一方、可動シーブ体36bは、固定シーブ体36aよりも中央より(左側)に固定シーブ体36aと対向すると共に、径方向外側に向かって車幅方向内側(左側)に近づくように配置されている。可動シーブ体36bは、プライマリシーブ軸20cに回転不能である一方、軸方向にスライド可能に取り付けられている。すなわち、上記固定シーブ体36aと可動シーブ体36bとによってベルト41が巻き掛けられる断面略V字状のベルト溝36cが形成されており、そのベルト溝36cの幅は可動シーブ体36bが固定シーブ体36aに対して相対的に変位することによって可変となっている。
固定シーブ体36aの外側面(図2の右側面)には、冷却用のファン46が設けられている。可動シーブ体36bの左側面には、それぞれ径方向に延びる複数のカム面42が形成されている。可動シーブ体36bの左側には、そのカム面42に対向するようにカムプレート43が配置されている。カムプレート43とカム面42との間には、周回方向に変位不能である一方、径方向に変位可能な略円筒状(又は略円柱状)の複数のローラウエイト(押圧体)44が配置されている。カム面42は中心から径方向外側に向かってカムプレート43に近づくようにテーパ状に形成されている。一方、カムプレート43も中心から径方向外側に向かってカム面42に近づくようにテーパ状に形成されている。すなわち、カムプレート43とカム面42との相互間の幅が径方向外側に向かって狭くなるようになっている。
セカンダリシーブ37は、車幅方向内側に位置する固定シーブ体37aと、車幅方向外側に位置し、固定シーブ体37aに対向配置された可動シーブ体37bとを備えている。固定シーブ体37aは、径方向外側に向かって車幅方向内側(左側)に近づくようにセカンダリシーブ軸38に固定されており、セカンダリシーブ軸38と共に回転する。一方、可動シーブ体37bは、径方向外側に向かって車幅方向外側(右側)に近づくようにセカンダリシーブ軸38に固定されている。可動シーブ体37bは、セカンダリシーブ軸38に回転不能である一方、軸方向にスライド可能に取り付けられている。すなわち、上記固定シーブ体37aと可動シーブ体37bとによってベルト41が巻き掛けられる断面略V字状のベルト溝37cが形成されており、そのベルト溝37cの幅は可動シーブ体37bが固定シーブ体37aに対して相対的に変位することによって可変となっている。尚、固定シーブ体37aの軸心部は円筒状のスライドカラーとなっており、セカンダリシーブ軸38にスプライン嵌合されている。
可動シーブ体37bの車幅方向外側(右側)には、圧縮コイルスプリング45が配置されている。この圧縮コイルスプリング45によって可動シーブ体37bは固定シーブ体37aに対して付勢されている。これにより、エンジンの回転数が低い、例えばアイドリング状態においてはベルト溝37cの幅が最小となるようになっている。
CVT14では、ローラウエイト44がプライマリ可動シーブ体36bをプライマリ固定シーブ体36a寄り(右向き)に押圧する力と、圧縮コイルスプリング45がセカンダリ可動シーブ体37bをセカンダリ固定シーブ体37a寄り(左向き)付勢する力との比によって変速比が決定される。
さらに具体的に説明すると、プライマリシーブ軸20cの回転数が低いときは、圧縮コイルスプリング45の付勢力によってセカンダリシーブ37のベルト溝37cの幅が狭められている(図2のセカンダリシーブ軸38よりも上側に描画したセカンダリシーブ37の状態(最大変速比位置)参照)。このため、セカンダリシーブ37のベルト巻き掛け径が大きくなり、ベルト41はセカンダリシーブ37側に引き寄せられる。これにより、プライマリ可動シーブ体36bはベルト41によってカムプレート43側に押圧され、プライマリシーブ36のベルト溝36cの幅が広げられる(図2のプライマリシーブ軸20cよりも下側に描画したプライマリシーブ36の状態(最大変速比位置)参照)。その結果、変速比が大きくなる。
一方、プライマリシーブ軸20cの回転数が上昇すると、ローラウエイト44は、遠心力を受けて径方向外側に移動する。ここで、プライマリ可動シーブ体36bとカムプレート43との相互間の距離は径方向外側にいくに従って狭くなっているため、ローラウエイト44が径方向外側に移動することにより、プライマリ可動シーブ体36bがプライマリ固定シーブ体36a寄り(右向き)に押圧される。すると、プライマリ可動シーブ体36bがプライマリ固定シーブ体36a寄りにスライドし、ベルト溝36cが狭められる(図2のプライマリシーブ軸20cよりも上側に描画したプライマリシーブ36の状態(最小変速比位置)参照)。これによりプライマリシーブ36のベルト巻き掛け径が大きくなる。これに伴い、ベルト41がプライマリシーブ36側に引き寄せられ、ベルト41が圧縮コイルスプリング45の付勢力に対向してセカンダリ可動シーブ体37bをセカンダリ固定シーブ体37aから遠ざかる方向(右向き)に押圧する。これにより、セカンダリ可動シーブ体37bがセカンダリ固定シーブ体37aから遠ざかる方向にスライドし、セカンダリシーブ37のベルト巻き掛け径が小さくなる(図2のセカンダリシーブ軸38よりも下側に描画したセカンダリシーブ37の状態(最小変速比位置)参照)。その結果、変速比は小さくなる。
尚、プライマリ固定シーブ体36a、プライマリ可動シーブ体36b、セカンダリ固定シーブ体37a、セカンダリ可動シーブ体37b及びカムプレート43の材料は特に限定されるものではなく、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス材料等に代表される金属であってもよい。また、表面にクロムメッキ等の表面処理を施すようにしてもよい。
また、ローラウエイト44は、径方向内外への移動によりカム面42とカムプレート43との間の距離を変化させるものであるため、径方向内外への移動が可能な態様のものであればどのようなものでもよい。例えば、球状、俵状等であってもよい。また、回転しながら移動するものであってもよいし、スライドするものであってもよい。
−プライマリシーブ36及びローラウエイト44の構成−
以下、本実施形態1におけるプライマリシーブ36及びローラウエイト44の構成について、図3乃至8を参照しながらさらに詳細に説明する。まず、図3乃至7を参照しながらプライマリ可動シーブ体36bの構成について詳細に説明する。
〈プライマリ可動シーブ体36bの構成〉
図3はプライマリ可動シーブ体36bの車幅方向中心側から視た背面図である。プライマリ可動シーブ体36bの背面には、ローラウエイト44が配置される複数のガイド部51が形成されている。具体的には、6つのガイド部51が、それぞれボス部50から径方向外側に延びるように放射状に形成されている。6つのガイド部51は、隣接してV字状に配置された2つのガイド部51からなる3つのガイド部対を構成しており、この3つのガイド部対がボス部50の周りにほぼ等間隔に配置されている。各ガイド部51は、カム面42と、対をなすガイド壁52a及び52bにより構成されている。カム面42は、図2に示すように、径方向外側に向けてカムプレート43側に傾斜して延びている。図5に示すように、ガイド壁52a及び52bのそれぞれはカム面42の端辺から相互に平行に対面するように起立すると共に、カム面42の端辺に沿って径方向に延びている。ガイド壁52aとガイド壁52bとの相互間の距離はローラウエイト44の高さと略同一に設定されており、ローラウエイト44はガイド壁52a及び52bに沿ってガイド部51を径方向に変位可能となっている。
各ガイド部51の径方向外側端には、カム面42からカムプレート43側に立設したストッパ53が設けられている(図2も参照)。このストッパ53はローラウエイト44の可動域の径方向外側端を決めるものである。詳細には、プライマリ可動シーブ体36bがベルト溝36cの幅を最も狭める最小変速比位置に位置したときにローラウエイト44(詳細には、ローラウエイト44の被覆部材44a)に当接してローラウエイト44の径方向外側へのさらなる変位を規制するものである。
図3に示すように、ストッパ53のローラウエイト44と当接するストッパ面54は、ローラウエイト44の外表面(詳細には、被覆部材44a)の一部を積極的に摩耗させる形状に形成されている。具体的には、図5及び図6にも示すように、プライマリシーブ36の周方向におけるほぼ中央には、ローラウエイト44に向かって突出する横断面矩形状の線条の凸部55が形成されている。図7に示すように、この凸部55がローラウエイト44の外表面に当接して、その当接部分の摩耗がその他の部分と比べて促進するようになっている。
尚、本明細書において、「被覆部材のストッパによって摩耗が促進される部分」とは、押圧体(ローラウエイト等)が新品の状態であるときに、ストッパに当接する部分のうち、他の部分よりも面圧が高い部分をいう。具体的に、本実施形態1では、被覆部材44aのうち凸部55に当接する部分が「被覆部材のストッパによって摩耗が促進される部分」に該当する。
〈ローラウエイト44の構成〉
図8(a)はローラウエイト44の斜視図である。図8(b)は図8(a)におけるVIII(b)-VIII(b)矢視図である。ローラウエイト44は、円筒状の金属製(例えば、鉄製、アルミニウム製、ステンレス製等)のウエイト本体44bと、そのウエイト本体44bの外周面を被覆する被覆部材44aとを備えている。尚、ウエイト本体44bは、金属製でなくともよいが、ある程度の遠心力を発生させる観点から、ある程度以上の比重を有するものであることが好ましい。一方、被覆部材44aは、ウエイト本体44bよりも硬度が低いものであることが好ましい。具体的には、被覆部材44aは樹脂製であることが好ましい。
本実施形態1では、被覆部材44aに被覆された外周面44cの少なくとも一部(全体でもよい)には、被覆部材44aに係合する凸部又は凹部からなる凹凸部が形成されている。換言すれば、被覆部材44aに被覆された外周面44cが、微細な凹凸が形成された所謂粗面、平滑面又は粗面の一部に凹部又は凸部が形成された面、凹面又は凸面(表面形状は粗面であってもよいしなめらかな面であってもよい)、若しくは凹面又は凸面(表面形状は粗面であってもよいしなめらかな面であってもよい)の一部に凹部又は凸部が形成された面に形成されている。
具体的に、本実施形態1では、外周面44cの全体が粗面に形成されている。尚、外周面44cを粗面に形成する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、ブラストやローレットを用いた機械的な加工方法やエッチング等に代表される化学的な加工方法が挙げられる。
被覆部材44aの厚さ(図8(b)参照、詳細には、凸部55と当接する部分の厚さ)tは、プライマリシーブ36の径方向における凸部55の高さH(図5参照)よりも大きく設定されている。より詳細には、被覆部材44aの厚さtは凸部55の高さHよりも1mm以上大きく設定されている。また、ローラウエイト44の外周半径の0.01倍以上に設定されていることが好ましい。
−作用及び効果−
次に、本実施形態1の作用及び効果について図9乃至12を参照しながら説明する。図9及び10は、プライマリシーブ36の可動シーブ体36bが新品のローラウエイト44を介して最小変速比の位置に移動した状態を開示している。この状態では、ローラウエイト44の被覆部材44aはカムプレート43、凸部55及びカム面42に接している。被覆部材44aのうち、カムプレート43及びカム面42と接触した部分が摩耗し始めると、カムプレート43とカム面42との間の距離が短くなる。それに伴いプライマリシーブ36のベルト溝36cの幅が広がり、ベルト巻き掛け径が小さくなる。その結果、最小変速比が未使用時よりも小さくなってしまう。すなわち、被覆部材44aのうち、カムプレート43及びカム面42と接触した部分が摩耗することによって経時的に最小変速比が変化する。
しかるに、本実施形態1によると、可動シーブ体36bが最小変速比の位置にスライドしたときに、ストッパ面54に形成された凸部55がローラウエイト44の被覆部材44aに接触する。このため、被覆部材44aの凸部55に当接する当接部分36dの面圧がその他の部分の面圧よりも高くなる。加えて、被覆部材44aは、比較的硬度の低い材料、具体的には樹脂で形成されている。このため、当接部分36dがその他の部分と比較して積極的に摩耗する。
図11及び12は被覆部材44aの当接部分36dが局部的に摩耗した状態を開示している。図11及び12に示すように、この当接部分36dの局部的な摩耗により、凸部55の形状に対応した形状の凹部36eが形成され、被覆部材44aに凸部55が食い込んだ状態となる。その結果、凸部55の高さHに相当する分だけローラウエイト44が可動シーブ体36bの径方向外側に向けて移動する。これにより、ベルト溝36cの幅が狭くなり、プライマリシーブ36のベルト巻き掛け径が大きくなる。つまり、被覆部材44aのカムプレート43及びカム面42に接触する部分の摩耗に起因するベルト巻き掛け径の減少が、当接部分36dの摩耗に起因するベルト巻き掛け径の増大により補正される。その結果、プライマリシーブ軸20cの回転速度に対する速比の関係、及び最小変速比の経時変化が効果的に抑制される。
しかしながら、当接部分36dの摩耗が進むにつれて凹部36eの深さが深くなり、凹部36eで被覆部材44aに亀裂が生じる虞がある。また、さらに摩耗が進むと凹部36eがウエイト本体44bにまで達する虞がある。そうすると、ローラウエイト44の径方向内外への移動動作がスムーズに行われなくなり(がたつき)、被覆部材44aがウエイト本体44b及び近接して配置されたカムプレート43等と衝突したり、強く摺動したりして激しく損傷する。その結果、ローラウエイト44の寿命が短くなる。
しかるに、本実施形態1では、ウエイト本体44bの外周面44cのうち被覆部材44aに被覆されている部分が、被覆部材44aに係合する面、具体的には粗面に形成されている。このため、たとえ、被覆部材44aに亀裂が生じたり、凹部36eがウエイト本体44bにまで達したりしたとしても、ウエイト本体44bの外周面44cと被覆部材44aの内周面との間の摩擦力により、被覆部材44aは依然としてウエイト本体44bに固定された状態にある。このため、ローラウエイト44の径方向内外への移動動作の円滑性が損なわれず、被覆部材44aの損傷が抑制される。従って、ベルト式無段変速装置14の耐久性が向上する。
さらに、本実施形態1では、被覆部材44aの厚さt(図8(b)参照)が、プライマリシーブ36の径方向における凸部55の高さH(図5参照)よりも大きく設定されている。このため、凸部55が完全に被覆部材44aにめり込んだ際にも、未だ凹部36eがウエイト本体44bにまで達しない構成となっている。従って、被覆部材44aの割れ・分断が生じにくい構成となっている。さらに、被覆部材44aの割れ・分断を効果的に抑制する観点から被覆部材44aの厚さ(t)が凸部55の高さ(H)よりも1mm以上大きく設定されていることが特に好ましい。また、ローラウエイト44の外周半径の0.01倍以上に設定されていることが特に好ましい。
以上、本発明を実施した第1の好ましい形態の一例について説明してきたが、ウエイト本体44bの表面の被覆部材44aに被覆されている部分(すなわち、外周面44c)は必ずしも粗面でなくてもよい。すなわち、ウエイト本体44bの表面の被覆部材44aに被覆されている部分(外周面44c)の少なくとも一部に被覆部材44aに係合する凸部又は凹部からなる凹凸部が形成されており、被覆部材44aに割れ等が生じたときにも被覆部材44aがウエイト本体44bに固定されるようになっていればよい。具体的には、外周面44cに1又は複数の凹部又は凸部が形成されていてもよい。また、外周面44cが、プライマリシーブ軸20cに直交する断面において凹状(プライマリシーブ軸20cに直交する断面において、その最下点が、被覆部材44aの凸部55に当接する部分に対向することが好ましい。)に形成されていてもよい。下記実施形態2及び3では、外周面44cに凹部が形成されている例について説明する。尚、下記実施形態2及び3の説明において、図1乃至7、図8(a)、図9及び11は共通に参照する。また、実質的に同じ機能を有する構成要素を実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
(実施形態2)
図13は本実施形態2におけるローラウエイト144の断面図である。図14は、本実施形態2におけるローラウエイト144とストッパ53の凸部55との位置関係を示す概略平面図である。
本実施形態2におけるローラウエイト144は、円柱状に形成された金属製のウエイト本体144bと、被覆部材144aとを備えている。ウエイト本体144bの外周面144cには、周回方向に延びる横断面矩形状の複数の(具体的には2本の)環状溝144dが形成されている。詳細には、図14に示すように、被覆部材44aの凸部55に当接する部分(ストッパ53によって摩耗が促進される部分)が2つの環状溝144dの間に位置するようになっている。被覆部材144aは、ウエイト本体144bの外周面144cを覆うと共に、外周面144cに形成された2つの環状溝144dに食い込むように形成されている。
このように被覆部材144aが環状溝144dに係合しており、且つ被覆部材44aの凸部55に当接する部分が2つの環状溝144dの間に位置しているため、たとえ、凸部55との摩擦によって被覆部材144aに亀裂が生じたり、凸部55がウエイト本体144bにまで達したりした際にも、依然として被覆部材144aがウエイト本体144bに固定された状態にある。このため、ローラウエイト144の径方向内外への移動動作の円滑性が損なわれず、被覆部材144aの損傷が抑制される。
被覆部材144aの割れ・分断をより効果的に抑制する観点から、被覆部材144aの凸部55が当接する部分の厚さは、凸部55の高さよりも大きく設定されていること、さらには凸部55の高さよりも1mm以上大きく設定されていることが好ましい。また、被覆部材144aの凸部55が当接する部分の厚さが、ローラウエイト144の外周半径の0.01倍以上に設定されていることが好ましい。尚、上記実施形態1と同様に、ウエイト本体144bの外周面144cは粗面に形成されていてもよい。
以上、本実施形態2では、ウエイト本体144bの外周面144cに2つの環状溝144dが形成されている例について説明した。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではない。被覆部材144aが外周面144cに係合するような態様で形成されていればよい。例えば、3つ以上の環状溝144dが形成されていてもよい。また、ウエイト本体144bの外周面144cに形成する凹部は環状でなくともよい。さらに、環状溝144dの替わりに1又は複数の凸部(例えば、環状凸部)を形成するようにしてもよい。
(実施形態3)
図15は本実施形態3におけるローラウエイト244の断面図である。図16は本実施形態3におけるローラウエイト244とストッパ53の凸部55との位置関係を示す概略平面図である。図17は、ローラウエイト244がストッパ53の凸部55に食い込んだ状態を示す断面図である。
図15に示すように、ローラウエイト244は、円筒状の金属製ウエイト本体244bと、被覆部材244aとを備えている。ウエイト本体244bの外周面244cには、周回方向に延びる横断面矩形状の環状溝244dが形成されている。この環状溝244dは、ウエイト本体244bの軸方向のほぼ中央の、被覆部材244aのストッパ53によって摩耗が促進される部分(被覆部材244aの凸部55に当接する部分)に対向した位置(以下、「凸部55に対応した位置」とすることがある。)に形成されている。環状溝244dは、その深さ(d2)が凸部55の高さ(H)よりも大きく(好ましくは1mm以上大きく)なるように設定されている。また、環状溝244dは、プライマリシーブ軸20cに直交する断面において、プライマリシーブ36の径方向から視たときに、被覆部材244aの凸部55に当接する部分を含むように、その幅(W2)が凸部55の幅(W1)よりも広くなるように設定されている。すなわち、環状溝244dは、凸部55よりも幅広に形成されている。
被覆部材244aは、ウエイト本体244bの外周面244cを覆うと共に、外周面244cに形成された環状溝244dに食い込むように形成されている。言い換えれば、被覆部材244aには、ウエイト本体244bに向かって突出し、環状溝244dに食い込む環状の凸部255が形成されている。
このため、図17に示すように、被覆部材244aが凸部55と摩擦して、凸部55が被覆部材244aに食い込んだ際にも、凸部55の先端がウエイト本体244bの外周面244cに到達しないようになっている。このため、被覆部材244aにひびや割れが生じにくくなっている。
また、被覆部材244aに凸部55が食い込んで被覆部材244aにひびや割れが発生した場合でも、図17に示すように、被覆部材244aの凸部255から分離した第1の凸部255aと第2の凸部255bとがそれぞれウエイト本体244bの環状溝244dに係合している。このため、依然として被覆部材244aがウエイト本体244bに固定された状態にある。よって、ローラウエイト244の径方向内外への移動動作の円滑性が損なわれず、被覆部材244aの損傷が抑制される。
また、本実施形態では、環状溝244dの幅(W2)が凸部55の幅(W1)よりも広くなるように設定されている。このため、さらに被覆部材244aが摩耗し、凸部55がウエイト本体244bに到達した場合にも、やはり第1の凸部255a及び第2の凸部255bが残存する。よって、凸部55がウエイト本体244bに到達した場合でも、依然として被覆部材244aがウエイト本体244bに固定された状態にある。従って、ローラウエイト244の径方向内外への移動動作の円滑性が損なわれず、被覆部材244aの損傷が抑制される。
以上のように、ウエイト本体244bの表面の凸部55に対応した位置に環状溝244dを形成して、当該部分の被覆部材244aの厚さを厚くすることによって、被覆部材244aにひびや割れが生じにくくなると共に、凸部55がウエイト本体244bに到達しにくくなる。ところで、例えば、ウエイト本体244bの凸部55に対応した位置の被覆部材244aの厚さを厚くする方法としては、環状溝244dを形成する以外に被覆部材244aを全体的に厚くすることも考えられる。しかしながら、その場合、本実施形態3の場合と比較してウエイト本体244bの容積が減少し、ローラウエイト244の重量が減少してしまうという問題が生じる。それに対して、本実施形態のように環状溝244dを形成する方法によれば、ウエイト本体244bの容積減少を最小限にとどめつつ、ウエイト本体244bの凸部55に対応した位置の被覆部材244aの厚さを厚くすることができる。
尚、本実施形態3においても、上記実施形態1と同様に、ウエイト本体244bの外周面244cは粗面に形成されていてもよい。また、上記実施形態2のように、ローラウエイト244の軸方向における両側に1又は複数の環状溝(若しくは環状凸部)をさらに形成するようにしてもよい。
以上、本発明を実施した形態例1〜3について説明してきたが、ストッパ53は、上記ストッパ面54に一つの凸部55が形成された態様のものに限定されない。ストッパ53は、例えば、図18に示すように、ストッパ53aのストッパ面54aのローラウエイト44の軸方向における両端部にそれぞれ一つずつ凸部55aを形成するようにしてもよい。また、ストッパ面をローラウエイトに向かって突出する凸面に形成してもよい。下記変形例では、ストッパ面を凸面に形成する例について説明する。尚、以下の変形例の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素を上記実施形態1乃至3と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。また、図1及び2を上記実施形態1と共通に参照する。
(変形例)
図19は本変形例におけるストッパ53bの形状を表す概略図である。本変形例では、ストッパ53のストッパ面54bがローラウエイト344に向かって突出する凸面に形成されている。この構成においても、上記実施形態1の場合と同様に、ローラウエイト344の被覆部材344aのストッパ面54bの頂部に接触する部分の摩耗が促進される。これによりプライマリシーブ36のベルト巻き掛け径が増大し、被覆部材344aのカムプレート43及びカム面42に接触する部分の摩耗に起因するベルト巻き掛け径の減少が補正される。その結果、プライマリシーブ軸20cの回転速度に対する速比の関係、及び最小変速比の経時変化が効果的に抑制される。
本変形例では、ローラウエイト344は、ウエイト本体344bと、被覆部材344aとを備えている。ウエイト本体344bの外周面344cは、ウエイト本体344bの軸方向断面において凹状に形成されている。一方、被覆部材344aは、その内周面は凸面に形成されており、ウエイト本体344bの外周部に嵌合している。プライマリシーブ軸20cに直交する断面におけるウエイト本体344bの外周面344cの最下点は、プライマリシーブ36の径方向において、ストッパ面54bの頂点と対向している。
このため、上記実施形態3の場合と同様に、被覆部材344aのストッパ面54bの頂点に当接する部分の厚さが比較的厚く、ストッパ面54bの頂点がウエイト本体344bの外周面にまで到達しにくい構成となっている。よって、被覆部材344aにひびや割れが生じることが効果的に抑制されている。被覆部材344aのストッパ面54bの頂点に当接する部分の厚さをより厚くする観点から、ストッパ面54bの曲率半径よりもウエイト本体344bの外周面の曲率半径の方が大きいことが好ましい。
また、たとえ被覆部材344aが2つに分断された場合でも、2つに分断された被覆部材344aのそれぞれはウエイト本体344bに係合しているため、依然として被覆部材344aがウエイト本体344bに固定された状態にある。このため、ローラウエイト344の径方向内外への移動動作の円滑性が損なわれず、被覆部材344aの損傷が抑制される。
本発明は、ベルト式無段変速装置を備えた鞍乗型車両に有用である。特に、比較的大きな排気量を有するベルト式無段変速装置を備えた鞍乗型車両に有用である。
実施形態1に係る自動二輪車の側面図である。 エンジンユニットの構成を表す断面図である。 プライマリ可動シーブ体の車幅方向中心側から視た平面図である。 図3におけるIV-IV矢視図である。 実施形態1におけるストッパの拡大断面図である。 図5におけるVI-VI矢視図である。 実施形態1におけるローラウエイトとストッパの凸部との位置関係を示す概略平面図である。 (a)はローラウエイトの斜視図である。(b)は(a)におけるVIII(b)-VIII(b)矢視図である。 実施形態1において、新品のローラウエイトがストッパの凸部に接した状態を示すプライマリシーブの断面図である。 図9におけるX-X矢視図である。 実施形態1において、ローラウエイトがストッパの凸部に食い込んだ状態を示すプライマリシーブの断面図である。 図11におけるXII-XII矢視図である。 実施形態2におけるローラウエイトの断面図である。 実施形態2におけるローラウエイトとストッパの凸部との位置関係を示す概略平面図である。 実施形態3におけるローラウエイトの断面図である。 実施形態3におけるローラウエイトとストッパの凸部との位置関係を示す概略平面図である。 実施形態3において、ローラウエイトがストッパの凸部に食い込んだ状態を示すプライマリシーブの断面図である。 ストッパの形状のバリエーションを表す概略図である。 変形例におけるストッパの形状を表す概略図である。
符号の説明
1 自動二輪車
12 エンジンユニット
13 エンジン
14 CVT
20 クランク軸
20c プライマリシーブ軸
36 プライマリシーブ
36a プライマリ固定シーブ体
36b プライマリ可動シーブ体
36c ベルト溝
37 セカンダリシーブ
37a セカンダリ固定シーブ体
37b セカンダリ可動シーブ体
37c ベルト溝
38 セカンダリシーブ軸
41 ベルト
42 カム面
43 カムプレート
44 ローラウエイト
44a 被覆部材
44b ウエイト本体
51 ガイド部
53 ストッパ
54 ストッパ面
55 凸部

Claims (15)

  1. 回転軸を中心として回転するプライマリシーブと、セカンダリシーブと、該プライマリシーブ及び該セカンダリシーブに巻き掛けられたベルトとを備えたベルト式無段変速装置であって、
    上記プライマリシーブは、
    第1のシーブ体と、
    上記第1のシーブ体に対向すると共に、該第1のシーブ体の軸方向に相対変位可能に配置され、該第1のシーブ体と共に上記ベルトが巻き掛けられるベルト溝を構成する第2のシーブ体と、
    押圧体本体と、該押圧体本体の表面の少なくとも一部を被覆する被覆部材とを有し、上記第2のシーブ体の回転に伴って上記回転軸周りを旋回し、その旋回時に生じる遠心力によって、該第2のシーブ体を上記第1のシーブ体側に押圧しながら該第2のシーブ体の径方向外側に移動して上記ベルト溝の幅を狭める押圧体と、
    上記第2シーブ体が上記ベルト溝の幅を最も狭める最小変速比位置に達したときに、上記押圧体の被覆部材に当接して該押圧体の上記第2のシーブ体の径方向外側への変位を規制するストッパと、
    を有し、
    上記ストッパは上記被覆部材の一部の摩耗を促進させる形状を有し、
    上記押圧体本体の表面の上記被覆部材に被覆されている部分の少なくとも一部には、上記被覆部材に係合する凸部又は凹部からなる凹凸部が形成されているベルト式無段変速装置。
  2. 回転軸を中心として回転するプライマリシーブと、セカンダリシーブと、該プライマリシーブ及び該セカンダリシーブに巻き掛けられたベルトとを備えたベルト式無段変速装置であって、
    上記プライマリシーブは、
    第1のシーブ体と、
    上記第1のシーブ体に対向すると共に、該第1のシーブ体の軸方向に相対変位可能に配置され、該第1のシーブ体と共に上記ベルトが巻き掛けられるベルト溝を構成する第2のシーブ体と、
    押圧体本体と、該押圧体本体の表面の少なくとも一部を被覆する被覆部材とを有し、上記第2のシーブ体の回転に伴って回転軸周りを旋回し、その旋回時に生じる遠心力によって、該第2のシーブ体を上記第1のシーブ体側に押圧しながら該第2のシーブ体の径方向外側に移動して上記ベルト溝の幅を狭める押圧体と、
    上記第2シーブ体が上記ベルト溝の幅を最も狭める最小変速比位置に達したときに、上記押圧体の被覆部材に当接して該押圧体の上記第2のシーブ体の径方向外側への変位を規制するストッパと、
    を有し、
    上記ストッパは、上記押圧体の被覆部材に当接する当接面と、該当接面に形成され、上記押圧体に向かって突出する凸部とを有しており、
    上記押圧体本体の表面の上記被覆部材に被覆されている部分の少なくとも一部には、上記被覆部材に係合する凸部又は凹部からなる凹凸部が形成されているベルト式無段変速装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記凹凸部が少なくとも2つ形成されており、上記被覆部材の上記ストッパによって摩耗が促進される部分は、上記プライマリシーブの周方向において、上記少なくとも2つの凹凸部の間に位置しているベルト式無段変速装置。
  4. 請求項1又は2に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記プライマリシーブの径方向において、上記押圧体本体の表面の、上記被覆部材の上記ストッパによって摩耗が促進される摩耗部分に対向した位置に、上記被覆部材と係合する凹部が形成されているベルト式無段変速装置。
  5. 請求項4に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記凹部は、上記プライマリシーブの径方向から視たときに、上記摩耗部分を含み、該摩耗部分よりも幅広に形成されているベルト式無段変速装置。
  6. 請求項1又は2に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記押圧体本体の表面の、上記被覆部材に被覆されている被覆部分は、上記回転軸に直交する断面において凹状に形成されているベルト式無段変速装置。
  7. 請求項6に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記被覆部分は、その上記回転軸に直交する断面における最下点が、上記プライマリシーブの径方向において、上記被覆部材の上記ストッパによって摩耗が促進される部分に対向するように形成されているベルト式無段変速装置。
  8. 請求項1又は2に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記被覆部材は、その上記ストッパによって摩耗が促進される部分の厚さがその他の部分の厚さよりも厚くなるように形成されているベルト式無段変速装置。
  9. 請求項1に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記ストッパは上記被覆部材に当接する当接面と、該当接面に形成され、上記押圧体に向かって突出する凸部とを有するベルト式無段変速装置。
  10. 請求項2又は9に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記被覆部材は、その上記凸部と当接する部分の厚さが、上記プライマリシーブの径方向における上記凸部の高さよりも大きいベルト式無段変速装置。
  11. 請求項2又は9に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記押圧体は、上記プライマリシーブの周方向に延びる円柱状又は円筒状であり、
    上記被覆部材の上記凸部と当接する部分の厚さは、上記押圧体の外周半径の0.01倍以上であるベルト式無段変速装置。
  12. 請求項1又は2に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記押圧体本体は円柱状又は円筒状であると共に、上記被覆部材は該押圧体本体の外周面を被覆するように形成されているベルト式無段変速装置。
  13. 請求項1又は2に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記被覆部材は、その硬度が上記押圧体本体の硬度よりも低いベルト式無段変速装置。
  14. 請求項1又は2に記載されたベルト式無段変速装置を備えた鞍乗型車両。
  15. 第1のシーブ体と、該第1のシーブ体に対向すると共に、該第1のシーブ体の軸方向に相対変位可能に配置され、該第1のシーブ体と共に上記ベルトが巻き掛けられるベルト溝を構成する第2のシーブ体と、ストッパとを有するプライマリシーブと、セカンダリシーブと、該プライマリシーブ及び該セカンダリシーブに巻き掛けられたベルトとを備えたベルト式無段変速装置に用いられ、上記第2のシーブ体の回転に伴って回転軸周りを旋回し、その旋回時に生じる遠心力によって、該第2のシーブ体を上記第1のシーブ体側に押圧しながら該第2のシーブ体の径方向外側に移動して上記ベルト溝の幅を狭める押圧体であって、
    押圧体本体と、該押圧体本体の表面の少なくとも一部を被覆する被覆部材とを有し、且つ上記押圧体本体の表面の上記被覆部材に被覆されている部分の少なくとも一部には、上記被覆部材に係合する凸部又は凹部からなる凹凸部が形成されており、
    上記ストッパは、上記第2シーブ体が上記ベルト溝の幅を最も狭める最小変速比位置に達したときに、上記押圧体の被覆部材に当接して該押圧体の上記第2のシーブ体の径方向外側への変位を規制するものであり、上記被覆部材の一部の摩耗を促進させる形状を有する押圧体。
JP2007016495A 2006-11-29 2007-01-26 ベルト式無段変速装置、及びそれを備えた鞍乗型車両 Active JP4873558B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016495A JP4873558B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 ベルト式無段変速装置、及びそれを備えた鞍乗型車両
TW96142581A TWI351479B (en) 2006-11-29 2007-11-09 Belt-type continuously variable transmission, stra
CN2007101961881A CN101191541B (zh) 2006-11-29 2007-11-29 带式无级变速器、其挤压元件及设有其的跨骑式车辆

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016495A JP4873558B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 ベルト式無段変速装置、及びそれを備えた鞍乗型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008185056A true JP2008185056A (ja) 2008-08-14
JP4873558B2 JP4873558B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=39728254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007016495A Active JP4873558B2 (ja) 2006-11-29 2007-01-26 ベルト式無段変速装置、及びそれを備えた鞍乗型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4873558B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITPZ20120008A1 (it) * 2012-11-22 2014-05-23 Enrico Nino Variatore di velocita' continuo adattativo ad alte prestazioni
IT201600094759A1 (it) * 2016-09-21 2018-03-21 Piaggio & C Spa Dispositivo di trasmissione a variazione continua con dispositivo di variazione della curva di cambiata
CN114872293A (zh) * 2022-05-24 2022-08-09 安徽理工大学 一种eva塑料薄膜挤出机

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020116314A1 (ja) 2018-12-05 2020-06-11 本田技研工業株式会社 ベルト式無段変速装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000055154A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Bando Chem Ind Ltd ウエイトローラ及びその製造方法
WO2005090828A1 (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha ベルト式連続無段変速装置、ベルト式連続無段変速装置を有するパワーユニット、ベルト式連続無段変速装置を搭載した車両および連続無段変速装置用シーブ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000055154A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Bando Chem Ind Ltd ウエイトローラ及びその製造方法
WO2005090828A1 (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha ベルト式連続無段変速装置、ベルト式連続無段変速装置を有するパワーユニット、ベルト式連続無段変速装置を搭載した車両および連続無段変速装置用シーブ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITPZ20120008A1 (it) * 2012-11-22 2014-05-23 Enrico Nino Variatore di velocita' continuo adattativo ad alte prestazioni
IT201600094759A1 (it) * 2016-09-21 2018-03-21 Piaggio & C Spa Dispositivo di trasmissione a variazione continua con dispositivo di variazione della curva di cambiata
WO2018055514A1 (en) * 2016-09-21 2018-03-29 Piaggio & C. S.P.A. Continuously variable transmission device with device for varying the transmission curve
CN109804182A (zh) * 2016-09-21 2019-05-24 比亚乔公司 具有用于改变传动曲线的装置的无级变速传动装置
TWI725233B (zh) * 2016-09-21 2021-04-21 義大利商比雅久股份有限公司 具有可改變傳動曲線之裝置的無段變速傳動器
US11105408B2 (en) 2016-09-21 2021-08-31 Piaggio & C. S.P.A. Continuously variable transmission device with device for varying the transmission curve
CN114872293A (zh) * 2022-05-24 2022-08-09 安徽理工大学 一种eva塑料薄膜挤出机

Also Published As

Publication number Publication date
JP4873558B2 (ja) 2012-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5348839B2 (ja) ベルト式無段変速装置およびそれを備えた鞍乗型車両
US7803074B2 (en) Belt type continuous variable transmission, power unit having the belt type continuous variable transmission, vehicle mounting thereon the belt type continuous variable transmission, and sheave for continuous variable transmission
US7637828B2 (en) Belt-type continuously variable transmission and straddle-type vehicle including the same
JP6293560B2 (ja) 遠心クラッチ
US7857721B2 (en) Belt-type continuously variable transmission and straddle-type vehicle
JP5030492B2 (ja) ベルト式無段変速機および鞍乗型車両
JP4873558B2 (ja) ベルト式無段変速装置、及びそれを備えた鞍乗型車両
US8469169B2 (en) Multiple disc clutch and assembling method therefor
US20080296076A1 (en) Centrifugal Clutch and Straddle Type Vehicle Including the Centrifugal Clutch
EP2314896B1 (en) Continuously variable transmission and saddle ride-type vehicle
JP6058158B2 (ja) 単気筒sohcエンジン及び単気筒sohcエンジン用ロッカーアーム
JP4855282B2 (ja) ベルト式無段変速装置およびそれを備えた鞍乗型車両
JP2005098454A (ja) バックトルク低減装置
JP2012132545A (ja) 湿式摩擦クラッチおよびそれを備えた自動二輪車
JP6532964B2 (ja) エンジンユニット
TW200839125A (en) Belt-type continuously variable transmission, straddle-type vehicle provided therewith, and pressing element of belt-type continuously variable transmission
EP3521659A1 (en) Driven pulley device for v-belt type automatic transmission
JP7504955B2 (ja) プーリ装置
JP7504956B2 (ja) プーリ装置
WO2024095772A1 (ja) プーリおよびベルト式の無段変速機
JP5296654B2 (ja) 無段変速装置および鞍乗型車両
JP2024095190A (ja) Vベルト式無段変速機
JP2009228731A (ja) クランクシャフト
TW201305014A (zh) 引擎、跨坐型車輛及將鏈條安裝於引擎之安裝方法
JP2009204044A (ja) クランクシャフトの支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4873558

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250