JP2008184341A - 水砕スラグの粒度調整方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 溶融炉2から排出された溶融スラグを水により急冷固化して粒状の水砕スラグSとし、この水砕スラグSをスラグ搬出装置3により破砕機4へ搬送し、ここで水砕スラグSを破砕機4により破砕してその粒度を調整するようにした水砕スラグの粒度調整方法に於いて、水砕スラグSの粒度分布又は水砕スラグSの粒度分布と粒子形状を連続的に測定し、その測定結果に基づいて破砕機4の運転条件を最適な条件に制御して水砕スラグSの粒度調整を行う。
【選択図】 図1
Description
更に、溶融スラグを水により急冷固化することにより得られる水砕スラグは、水砕時に角が尖ったり、針状になったりするため、スラグ中の含有量によっては取扱時に作業員の皮膚に刺さる等、取扱性や安全性等に劣る等の問題が発生することになる。
このように、水砕スラグの粒度が規格外になったり、或いは針状のスラグ等が多く含まれている場合には、水砕スラグの有効利用の妨げとなる。
又、図4に示す各方法に於いては、何れも針状のスラグの低減が確実に行えるとは限らず、取扱性や安全性等に劣る等の問題が発生することなる。
尚、この問題を解決するためには、水砕スラグSの粒度を監視しながら破砕機13の制御を行えば良いが、このような方法や装置は未だ開発されていないのが現状である。
又、本発明の水砕スラグの粒度調整方法は、スラグ搬出装置により破砕機へ供給する水砕スラグの一部又は破砕機で破砕された後の水砕スラグの一部を連続して引き抜いてその粒度分布又はその粒度分布と粒子形状を連続的に測定しているため、水砕スラグの粒度分布又は水砕スラグの粒度分布と粒子形状の測定を確実且つ正確に行える。
更に、本発明の水砕スラグの粒度調整方法は、水砕スラグの測定結果に基づいて破砕機の運転を最適な条件に制御しているため、稼動条件を合理化することができる。然も、本発明の水砕スラグの粒度調整方法は、水砕スラグの粒度分布又は水砕スラグの粒度分布と粒子形状が規格内に収まっておれば、破砕機をバイパスさせるようにしているため、この間は破砕機の運転を止めておくことができる。即ち、必要に応じて破砕機を運転するため、動力の節減を図ることができる。
加えて、本発明の水砕スラグの粒度調整方法は、水砕スラグの粒度分布又は水砕スラグの粒度分布と粒子形状を測定しながら破砕機の運転条件を変更できるため、水砕スラグの用途別に粒度分布を変更できると共に、製品である水砕スラグの品質管理が容易になる。
そのうえ、本発明の水砕スラグの粒度調整方法は、水砕スラグの粒子形状も測定しているため、針状のスラグを確認することができ、破砕機の運転条件を調整することにより、水砕スラグ内に於ける針状のスラグの混入量を減少させることができる。
更に、本発明の水砕スラグの粒度調整装置は、スラグ搬出装置と破砕機との間に、測定した水砕スラグの粒度分布又は水砕スラグの粒度分布と粒子形状が規格内に収まっているときに破砕機をバイパスさせるスラグ流路切替装置を配設しているため、必要に応じて破砕機を運転することができ、動力の節減を図ることができる。
図1は本発明の方法を実施するための水砕スラグの粒度調整装置1の概略系統図を示し、当該水砕スラグの粒度調整装置1は、ごみ焼却炉から排出される焼却灰や飛灰、或いは乾留熱分解ドラムから排出される熱分解残渣等を溶融処理する溶融炉2に併設されており、溶融炉2から排出された溶融スラグを水により急冷固化して得られた粒状の水砕スラグSを所定の粒度に調整するようにしたものである。
又、溶融炉2の溶融スラグ落ち口の下方位置には、溶融スラグ落ち口から落下排出される溶融スラグを冷却水により急冷固化して粒状の水砕スラグSとする冷却水を貯留した冷却水槽(図示省略)が配置されている。
尚、粒度分布測定装置5には、水砕スラグSにレーザ光等の平行光線を照射し、粒子によって回折、散乱された光のパターンを測定・解析することによって粒度分布を算出するレーザ散乱・回折方式の粒度分布測定装置を使用するようにしても良い。
図3(A)及び(B)のグラフからも明らかなように、図1及び図2に示す本発明の水砕スラグの粒度調整装置1及び方法を用いれば、規格外の水砕スラグSであっても、水砕スラグSの測定結果に基づいて破砕機4の運転条件を制御することによって、水砕スラグSを規格内に調整できることが確認された。
Claims (7)
- 溶融炉から排出された溶融スラグを水により急冷固化して粒状の水砕スラグとし、この水砕スラグをスラグ搬出装置により破砕機へ供給し、ここで水砕スラグを破砕機により破砕してその粒度を調整するようにした水砕スラグの粒度調整方法に於いて、水砕スラグの粒度分布又は水砕スラグの粒度分布と粒子形状を連続的に測定し、その測定結果に基づいて破砕機の運転条件を最適な条件に制御して水砕スラグの粒度を調整するようにしたことを特徴とする水砕スラグの粒度調整方法。
- スラグ搬出装置により破砕機へ供給する水砕スラグの一部を連続して引き抜いてその粒度分布又はその粒度分布と粒子形状を連続的に測定し、その測定結果に基づいて破砕機の運転条件を最適な条件に制御して水砕スラグの粒度を調整するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の水砕スラグの粒度調整方法。
- 測定した水砕スラグの粒度分布又は水砕スラグの粒度分布と粒子形状が規格内に収まっておれば、破砕機をバイパスさせるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の水砕スラグの粒度調整方法。
- 破砕機で破砕した後の水砕スラグの一部を連続して引き抜いてその粒度分布又はその粒度分布と粒子形状を連続的に測定し、その測定結果に基づいて破砕機の運転条件を最適な条件に制御して水砕スラグの粒度を調整するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の水砕スラグの粒度調整方法。
- 溶融炉から排出された溶融スラグを水により急冷固化して得られる粒状の水砕スラグを搬送するスラグ搬出装置と、スラグ搬出装置により供給された水砕スラグを所定の粒度に破砕する破砕機と、スラグ搬出装置から破砕機へ供給される水砕スラグの粒度分布又は水砕スラグの粒度分布と粒子形状を連続的に測定する粒度分布測定装置と、粒度分布測定装置からの水砕スラグの測定結果に基づいて破砕機を制御する制御装置とから構成したことを特徴とする水砕スラグの粒度調整装置。
- スラグ搬出装置と破砕機との間に、測定した水砕スラグの粒度分布又は水砕スラグの粒度分布と粒子形状が規格内に収まっているときに破砕機をバイパスさせるスラグ流路切替装置を配設したことを特徴とする請求項5に記載の水砕スラグの粒度調整装置。
- 溶融炉から排出された溶融スラグを水により急冷固化して得られる粒状の水砕スラグを搬送するスラグ搬出装置と、スラグ搬出装置により供給された水砕スラグを所定の粒度に破砕する破砕機と、破砕機で破砕された後の水砕スラグの粒度分布又は水砕スラグの粒度分布と粒子形状を連続的に測定する粒度分布測定装置と、粒度分布測定装置からの水砕スラグの測定結果に基づいて破砕機を制御する制御装置とから構成したことを特徴とする水砕スラグの粒度調整装置。
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