JP2008184050A - 船舶のブイへのアプローチシステム及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】海上に投下された複数のブイの中の選択ブイを容易に回収することができる船舶のブイへのアプローチシステムを提供する。
【解決手段】船舶2と選択ブイ1との間で通信衛星4を介してデータの送受信を行なう。選択ブイ1は、位置データ(緯度、経度等)を、設定された送信間隔で船舶2へ送信する。船舶2は、受信したデータに基づいて選択ブイ1間の距離、ブイの位置、速度、進路等を算出し、船舶2の位置、選択ブイ1の移動軌跡、及び予測進路をPC上に表示する。船舶2は、船舶2−選択ブイ1間の距離に応じて、選択ブイ1から送信される位置データの送信間隔を変更させるコマンドを送信する。これにより距離が近くなるにしたがって短い送信間隔で選択ブイ1から位置データが送信され、より正確なブイの位置、予測進路を特定でき、容易に選択ブイ1を回収することができる。
【選択図】図1
【解決手段】船舶2と選択ブイ1との間で通信衛星4を介してデータの送受信を行なう。選択ブイ1は、位置データ(緯度、経度等)を、設定された送信間隔で船舶2へ送信する。船舶2は、受信したデータに基づいて選択ブイ1間の距離、ブイの位置、速度、進路等を算出し、船舶2の位置、選択ブイ1の移動軌跡、及び予測進路をPC上に表示する。船舶2は、船舶2−選択ブイ1間の距離に応じて、選択ブイ1から送信される位置データの送信間隔を変更させるコマンドを送信する。これにより距離が近くなるにしたがって短い送信間隔で選択ブイ1から位置データが送信され、より正確なブイの位置、予測進路を特定でき、容易に選択ブイ1を回収することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、漁業に使用されるブイに関し、特にブイが海上に投下された後、時間をおいて当該ブイを効率的に追跡するシステム及びその方法に関する。
従来、海上において使用される漁業用のブイは、魚群探知のために使用されている。例えば、まき網漁法では、大型あるいは中型のまき網を使用してカツオ、マグロ等の魚類が捕獲されるが、魚群を網で囲む前に、発見しなければならない。一般に、魚は浮遊物(浮き漁礁)の周囲を回遊する習性がある。まき網漁法では、その習性を利用して、魚群を集めることが行われている。そのため、上記浮遊物として、人工的に作られた浮き漁礁(パヤオ)が、漁船には数個から数十個、搭載されている。パヤオには各種あるが、例えば竹材を5m前後に井桁状に組立てたものに網をかぶせて作られ、これを数個から数十個、海上に浮遊させ、周囲に集まる魚の習性を利用して魚を集めるものである。
ところでこれらパヤオは、広い海上に浮遊させるものであるが、カツオ、マグロ等の魚類を捕獲する為に、後からパヤオの位置を確認できるようにする必要があり、そのために、パヤオにはロープによりブイが係留されている。このブイの一例として、ラジオブイを挙げることができる。この場合、投下されたブイの探索は、GPS(Global Positioning System)を利用するものであり、GPS衛星によってブイの位置を検出するものである。
以下に示す特許文献1、特許文献2には、このようなブイを使用した発明が開示されている。
以下に示す特許文献1、特許文献2には、このようなブイを使用した発明が開示されている。
また、ブイの探索にあたっては、GPS衛星から発信されたブイの位置情報(緯度、経度等)をブイで受信し、そのブイから発信される位置情報を、ブイを投下した漁船にて受信し、受信信号に基づいて探索することになるが、逐次、漂流するブイの位置を自船にわかりやすくするため、ブイの漂流軌跡と自船の航跡とを同一表示装置上に表示するものがある(特許文献3、特許文献4参照)。
しかしながらラジオブイは、ラジオブイから発信する電波を船舶の方向探知器で受信して、その位置を探知するものであり、中短波周波数の電波を利用しているため、その通信距離はせいぜい200キロメートル程度であるという欠点があった。
また、漁船には、通常、複数個のブイが積みこまれ、それらが順次投下されるとともに、投下されたブイは、魚群の集まり具合を見ながら回収しなければならない。そのために、ブイと自船との間で通信が行われるが、ブイと通信衛星との通信間隔が随時、行われることではなく、通信費用や、ブイの使用寿命等の理由から、所定時間置き(例えば、24時間毎、12時間毎)となることもある。したがってそのような場合には、現在、得られている情報が24時間あるいは12時間前の位置情報となっていることもある。ブイは、その間に海上を漂流しているため、受信時の情報に基づくブイの位置と、現在の実際のブイの位置とずれがあり、ブイを回収しようとする場合、その回収位置を正確に把握することは困難であった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、ブイの位置を正確に把握し、特に選択されたブイを追跡するに際し、ブイに近づくにしたがってブイと漁船との送信間隔を短くして、より正確なブイの位置を得て、早くブイに到達できるようにした。
上記課題を解決するために、請求項1に係る船舶のブイへのアプローチシステムの発明は、位置測定手段から送信された位置データを受信し、該位置データを通信衛星を介して送信し、通信衛星を介して送信される指示データを受信する手段を有したブイと、前記ブイから送信された位置データを受信し、前記指示データをブイへ送信する船舶上の送受信手段と、前記ブイから受信した位置データに基づき、ブイの移動速度データ、進路データ、及び船舶とブイ間の距離データを算出する船舶上の算出手段と、前記位置データ、移動速度データ、及び進路データに基づき、前記船舶及びブイの位置の履歴並びにブイの予想進路を含むデータを表示する表示手段とを備え、前記船舶と前記ブイとの距離に応じて、前記指示データを前記送受信手段からブイへ送信することを特徴とするものである。
ブイの位置データ等をより詳細に認識するためには、ブイから送信されてくるデータの送信間隔は短い方が望ましい。また、船舶側等でブイの位置データが必要なときは、船舶側から要求コマンドを送信することによって常時、位置データ等を得ることができる通信方式(以下、セルコール方式ともいう)であると利便性がよい。しかしながら、送信間隔が短い場合には、高い通信費用が必要になり、また、セルコール方式の場合には、要求する度に呼出操作、例えば、PC上における入力操作が必要になる。そこで、この実施の形態では、これらのデメリットを考慮して、予め設定された間隔でブイが位置データ等を送信するプリセット方式を採用している。さらに、ブイからの送信間隔を船舶側からのコマンドによって設定変更することができる方式を採用している。
また、請求項2に係る発明は、請求項1の船舶のブイへのアプローチシステムにおいて、前記船舶と前記ブイとの距離に応じて送信される前記指示データは、前記ブイから前記送受信手段へ送信される位置データの送信間隔を指示するデータであることを特徴とするものである。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2の船舶のブイへのアプローチシステムにおいて、前記送信間隔を指示するデータは、前記船舶が前記ブイに近づくにしたがって送信間隔を徐々に短くする旨の指示データであることを特徴とするものである。
また、請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかの船舶のブイへのアプローチシステムにおいて、前記移動速度は、ブイの送信直前の所定時間内における位置データの差分に基づき求められ、前記予想進路は、前記位置、移動速度及び進路のデータに基づき求められることを特徴とするものである。
また、請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれかの船舶のブイへのアプローチシステムにおいて、前記表示手段は、選択されたブイへの方位、選択されたブイまでの距離、船舶のブイへの到着時刻及び到着までの所要時間、並びに航路偏差を表示することを特徴とするものである。
また、請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれかの船舶のブイへのアプローチシステムにおいて、前記ブイが受信する位置データは、GPS衛星又はGPSを備えた通信衛星から送信されることを特徴とするものである。
また、請求項7に係る発明は、請求項1から6のいずれかの船舶のブイへのアプローチシステムにおいて、前記送受信手段及び算出手段は、陸上の通信局にも設けられており、前記ブイが送信する位置データは、陸上の送受信手段によっても受信され、前記ブイが受信する指示データは、陸上の送受信手段からも送信されることを特徴とするものである。
また、請求項8に係る船舶のブイへのアプローチ方法の発明は、位置測定手段から送信された位置データを受信し、該位置データを通信衛星を介して送信し、通信衛星を介して送信される指示データを受信する手段を有したブイと、前記ブイから送信された位置データを受信し、前記指示データをブイへ送信する船舶上の送受信手段との間で、通信衛星を介して前記位置データ及び指示データを含む情報を通信し、前記ブイと前記送受信手段との間の通信により得られたブイと船舶間の距離に基づき、前記船舶が前記ブイに接近するにしたがって、前記ブイから前記送受信手段へ送信される前記位置データの送信間隔を自動的に徐々に短くし、これら通信によって得られたデータに基づき、前記船舶及びブイの位置の履歴並びにブイの予想進路を表示することを特徴とするものである。
本発明によれば、船舶−ブイ間の距離に応じて、船舶からのコマンドによってブイの送信間隔を自動的に変更設定することができる。そして、距離が短くなるしたがって、つまり、船舶がブイに近づくにしたがってその送信間隔が短くなるように変更設定されるため、現在のブイの位置、及びブイの現在からの予測進路を正確に特定することができ、より迅速にブイの回収作業を行なうことができる。
以下、本発明に係る船舶のブイへのアプローチシステム及びその方法の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明係るシステム構成図である。このシステムは、概略、海上に投下されたブイ1と、海上の船舶上に配置された船舶局2と、陸側に配設された海岸局3と、これらと情報の通信が可能な通信衛星4とから構成される。
図1は、本発明係るシステム構成図である。このシステムは、概略、海上に投下されたブイ1と、海上の船舶上に配置された船舶局2と、陸側に配設された海岸局3と、これらと情報の通信が可能な通信衛星4とから構成される。
ブイ1は、送受信機能を有したブイである。ブイ1は、ブイの状態を表わすデータを、通信衛星4及び陸上局3を経由して船舶局2に送信(ブイ→通信衛星→海岸局→通信衛星→船舶局)することが可能である。また、船舶局2から送信されたコマンドデータを、通信衛星4及び海岸局3を経由して受信(船舶局→通信衛星→海岸局→通信衛星→ブイ)することが可能である。但し、この通信手順は一形態を示すものであり、ブイ1のデータを船舶局2へ送信できれば良く、例えば、通信衛星4を経由して船舶局2に送信(ブイ→通信衛星→船舶局)する手順であっても良い。また、ブイ1は、船舶局2からのデータを受信できれば良く、通信衛星4を経由して受信(船舶局→通信衛星→ブイ)する手順であっても良い。
ブイ1から送信されるブイの状態を表わすデータには、ブイの位置(GPSから受信した緯度、経度等)データ、海上で移動するブイの速度を計算するためのデータ、ブイの移動する進路方向を計算するためのデータ、海水の水温に関するデータ等が含まれている。また、ブイの移動速度と移動進路を計算するためのデータとは、例えば、GPSから受信したブイの最新の位置データ、及び最新よりも一つ前の位置データのことを言い、これらのデータに基づいてデータを受信した船舶局2あるいは海岸局3の算出手段によって速度と進路が算出される。したがって、実際にブイ1から送信されるデータとしては、上記のような前後複数回の位置データ(緯度、経度)と温水データが含まれていれば足りる。また、ブイの位置データを知らせる衛星としては、通信衛星4とは別個のGPS衛星5を使用する。なお、通信衛星4がGPS機能をも有している場合には、そのGPSによって計測された位置データを使用すれば良い。
船舶局2は、船舶上に配設されたブイへのアプローチデータ等を送受信する為の局であり、概略、図2に示されるような、パーソナルコンピュータ6(ブイ1を制御する為にインストールされた制御ソフトウエアを含む)と、インマルサットデータ通信用及びGPS用のユニット7と、インマルサットデータ通信用及びGPS用のアンテナ8から構成され、ブイ1から送信されたデータの受信、ブイ1へのデータの送信を行なうことができる。ここで、インマルサットデータ通信用及びGPS用のユニット7のことを送受信手段という。あるいは、パーソナルコンピュータ6とインマルサットデータ通信用及びGPS用のユニット7とアンテナ8とを合わせて送受信手段ともいう。詳細は後述するが、ブイから受信したデータは、パーソナルコンピュータ(PC)6の表示手段(ディスプレイモニター)に表示され、また、ブイへの送信データは、モニター上に表示された画像を、PCの入力手段(マウス、キーボード)の操作により選択入力して送信することができる。
船舶局2は、ブイ1から送信されたブイの状態を表わすデータを、通信衛星4及び海岸局3を経由して受信(ブイ→通信衛星→海岸局→通信衛星→船舶局)することができる。また、ブイ1へのコマンドデータを、通信衛星4及び陸上局3を経由して送信(船舶局→通信衛星→海岸局→通信衛星→ブイ)することができる。但し、この通信手順は一形態を示すものであり、ブイ1からのデータを受信できれば良く、例えば、通信衛星4を経由して受信(ブイ→通信衛星→船舶局)する手順であっても良い。また、船舶局2のデータをブイ1へ送信できれば良く、例えば、通信衛星4を経由してブイ1に送信(船舶局→通信衛星→ブイ)する手順であっても良い。
船舶局2から送信されるコマンドデータには、ブイ1からのデータ送信間隔を設定・変更する旨の指示データと、ブイに設けられているライトを点滅表示する旨の指示データが含まれる。データ送信間隔は、複数種類、例えば、T1時間(デフォルト)間隔、T2時間間隔、T3時間間隔、T4分間隔(T1>T2>T3>T4)のように4種類、設けられている。原則として、通常時はデフォルトに設定されており、ユーザによるPC入力手段の操作(指定)により、いずれかの送信間隔に変更設定することができる。T2時間間隔が指定された場合には、送信間隔をT2時間にすべき旨の指示データが船舶局2からブイ1へ送信され、ブイの受信後に、ブイ1からの位置データ等が、T2時間置きに送信されることになる。また、ユーザによりライト点滅が指定された場合には、その旨の指示データが船舶局2からブイ1へ送信され、ブイの受信後に、ブイのライト点滅表示が行なわれる。
海岸局3は、通信衛星4としてインマルサット衛星通信を使用する場合に必要となる中継局である。ブイ1及び船舶局2から送信されたデータは、必ず海岸局3を中継してから船舶局2及びブイ1で受信される(ブイ→通信衛星→海岸局→通信衛星→船舶局、船舶局→通信衛星→海岸局→通信衛星→ブイ)。なお、海岸局3に受信されたデータは、インターネットを経由した陸上のサーバーに送信されている。したがって、陸上のPCによっても、インターネット接続してブイ1の送信データを受信することができる。また、陸上のPCからブイ1へコマンドデータを送信することもできる。
通信衛星4は、蓄積型双方向データ通信可能な衛星が使用される。具体的には、例えば、インマルサット衛星が使用される。
図3に、ブイ1の外観、及びブイを構成する各部材を示す。ブイ1の内部には、ブイの動作を制御する制御基板10、衛星通信(インマルサットデータ通信)用及びGPS用のユニット11、衛星通信及びGPS通信用のアンテナ12、太陽電池パネル13、太陽電池パネルによる電力を充電可能な電池14、船舶側からのコマンドによって点滅表示を行なうライトを備えたLED基板15等の構成部材が設けられている。
図4に、ブイ1のブロック図を示す。太陽電池パネル13で作られた電力は、過充電を防止するプロテクタ16を介して電池14に充電される。太陽電池パネル13は、ブイ1の上部(図3参照)に配置されているため、海上に投下された状態において太陽光を十分に利用することが可能である。電池14には、制御基板10と水温ユニット17が接続されている。制御基板10は、制御手段としてのCPUを備えており、ブイ1の動作を制御している。制御基板10には、LED基板15(図3参照)に設けられたLED15'、衛星通信用及びGPS用のユニット11、水温検出ユニット17が接続されている。また、衛星通信用及びGPS用のユニット11には通信用のアンテナ12が接続されている。
ブイ1の位置検出手段である、例えば、GPS衛星5から送信されたGPS情報(緯度、経度等の位置データ)は、アンテナ12を介してGPS通信用ユニット(受信手段)11で受信される。受信された位置データはCPU10に入力される。CPU10は、これらのデータをCPU内のメモリ、あるいは制御基板に設けられたメモリに記憶する。また、CPU10には、水温検出ユニット17に接続された水温検出手段(図示省略)によって計測された海水の水温データが入力される。水温データも上記メモリに記憶される。これらメモリに記憶されたデータは、衛星通信用ユニット(送信手段)11に出力され、アンテナ12を介して通信衛星4に送信される。
また、通信衛星4を経由して船舶局2から送信されたコマンドデータは、アンテナ12を介して衛星通信用ユニット11で受信される。受信されたコマンドデータはCPU10に入力される。受信されたコマンドがブイからの位置データの送信間隔を変更するものである場合には、その変更送信間隔時間がCPUのメモリに設定され、その後、CPUは設定された送信間隔で位置データを船舶局側へ送信するように制御する。受信されたコマンドがライトの点滅に関するものである場合には、その点滅する旨が上記メモリに設定されると共に、CPUからLED基板15に送信され、その後、LED15'の点滅表示が開始される。
ブイ1の外形は、例えば、海上に浮いた状態の上面(図3において上側から見たとき上面)が直径約400mmの略円形であり、全高(図3において上下方向の高さ)が約300mmである。従来のラジオブイと対比して、アンテナ部がブイの上面から突出して設けられていないため喫水高が低く、ステルス性が高い利点を有する。
次に、図5から図7に基づいて、ブイ1と船舶局(以下、船舶ともいう)2間の通信内容について詳しく説明する。
(1)レポートメッセージ
レポートメッセージの送受信内容を図5に示す。レポートメッセージとは、ブイ1から船舶2へ送信されるブイの状態を表わす情報のことをいう。ブイの情報には、GPSから受信した位置データと、ブイで測定した海水の温度データが含まれている。このうち位置データとしては、最新の測定位置データ(緯度、経度データ)と、その測定よりも所定時間(T5)前に測定した位置データとの差分緯度、経度データが送信されている。ブイ1から船舶2へ送信されるレポートメッセージのデータ送信間隔は、船舶2から送信されるコマンドによって設定変更することができる。送信間隔の未設定時には、デフォルト(T1時間間隔)が設定されている。また、レポートメッセージの送信開始時間は、ブイ毎に予め決められており、この時間を基準として、設定された送信間隔毎にメッセージが送信される。
レポートメッセージの送受信内容を図5に示す。レポートメッセージとは、ブイ1から船舶2へ送信されるブイの状態を表わす情報のことをいう。ブイの情報には、GPSから受信した位置データと、ブイで測定した海水の温度データが含まれている。このうち位置データとしては、最新の測定位置データ(緯度、経度データ)と、その測定よりも所定時間(T5)前に測定した位置データとの差分緯度、経度データが送信されている。ブイ1から船舶2へ送信されるレポートメッセージのデータ送信間隔は、船舶2から送信されるコマンドによって設定変更することができる。送信間隔の未設定時には、デフォルト(T1時間間隔)が設定されている。また、レポートメッセージの送信開始時間は、ブイ毎に予め決められており、この時間を基準として、設定された送信間隔毎にメッセージが送信される。
ブイ1から送信された上記位置データは、船舶(船舶上に設けられている送受信手段(図2参照))2によって受信される。船舶はブイからレポートメッセージが送信されるのを常時監視し、常時受信することができる。船舶では、これらの受信されたデータ、及びこれらのデータの送信時刻等(ブイの最新データはそのデータを船舶が受信した時点からどれ位前のデータであるか等)に基づいて、ブイの移動速度、移動方位、及び現在の位置、更にこれからのブイの移動経路、船舶がブイに到達するであろう位置等が、船舶上の算出手段としてのPC(CPU)によって算出される。算出された各データは、船舶上の表示手段としてのPC(ディスプレイ)に表示される。
最新データとの差分緯度、経度データが算出される時間(上記所定時間:T5)は、海上でのブイの平均的な移動速度、及びブイの位置データが送信される最短送信間隔であるT4時間を考慮して設定されており、例えば、1〜30分の範囲に設定することができる。尚、ここではブイの移動速度を約2km/hと想定した。この速度はGPSの測定対象物速度としては遅い移動速度であり、算定される時間があまり短いと測定誤差が生じてしまう虞がある。
(2)コマンドメッセージ
コマンドメッセージの送受信内容を図6に示す。コマンドメッセージとは、船舶2からブイ1へ送信される指示情報のことをいう。指示情報には、ブイから送信される情報の送信間隔を変更するコマンド([送信間隔変更]コマンド)と、ブイのライトを点滅表示させるコマンド([ライト点滅]コマンド)が含まれている。これらのコマンドは、別個独立してそれぞれ送信することも、同時に送信することも可能である。レポートメッセージの送信間隔は、複数種類設けられており、船舶上のユーザが任意に選択・設定することができる。例えば、送信間隔は、T1時間間隔、T2時間間隔、T3時間間隔、T4時間間隔の4種類に設定されている。さらに具体的には、例えば、T1:12〜48時間、T2:1〜12時間、T3:30分〜3時間、T4:1〜30分の範囲で設定することができる。
コマンドメッセージの送受信内容を図6に示す。コマンドメッセージとは、船舶2からブイ1へ送信される指示情報のことをいう。指示情報には、ブイから送信される情報の送信間隔を変更するコマンド([送信間隔変更]コマンド)と、ブイのライトを点滅表示させるコマンド([ライト点滅]コマンド)が含まれている。これらのコマンドは、別個独立してそれぞれ送信することも、同時に送信することも可能である。レポートメッセージの送信間隔は、複数種類設けられており、船舶上のユーザが任意に選択・設定することができる。例えば、送信間隔は、T1時間間隔、T2時間間隔、T3時間間隔、T4時間間隔の4種類に設定されている。さらに具体的には、例えば、T1:12〜48時間、T2:1〜12時間、T3:30分〜3時間、T4:1〜30分の範囲で設定することができる。
船舶2から送信された上記コマンドメッセージは、ブイ(ブイの受信手段)1によって受信される。ブイは[送信間隔変更]コマンドを受信すると、レポートメッセージの送信間隔を指定された送信間隔に設定変更する。また、ブイは、[ライト点滅]コマンドを受信すると、ライト(図4のLED15')を点滅表示させる。ブイの点滅表示は、ブイの海上での位置を船舶2上の乗組員に報知する為の手段であり、夜間あるいは明け方の暗い時間帯にブイの漂流位置まで達し、回収作業するときに有効な誘導手段である。
(3)アプローチモードのコマンドメッセージ
アプローチモードのコマンドメッセージの送受信内容を図7に示す。アプローチモードとは、船舶2が、船舶−ブイ間の距離に応じてブイにコマンドメッセージを送信することにより、ブイの動作モード、すなわちブイのデータ送信間隔を自動的にコントロールするモードをいう。アプローチモードは、PC6の操作により、ユーザが任意に選択することができる。また、コマンドメッセージとは、船舶2からブイ1へ送信される指示情報であり、前記(2)で説明した内容と同様である。したがって、指示情報には、ブイから送信される情報の送信間隔を変更するコマンド([送信間隔変更]コマンド)と、ブイのライトを点滅表示させるコマンド([ライト点滅]コマンド)が含まれる。これらのコマンドが、船舶−ブイ間の距離の変化に応じて船舶2からブイ1へ送信される。ブイ1は、これらのコマンドに基づいて、レポートメッセージの送信間隔を変更する。
アプローチモードのコマンドメッセージの送受信内容を図7に示す。アプローチモードとは、船舶2が、船舶−ブイ間の距離に応じてブイにコマンドメッセージを送信することにより、ブイの動作モード、すなわちブイのデータ送信間隔を自動的にコントロールするモードをいう。アプローチモードは、PC6の操作により、ユーザが任意に選択することができる。また、コマンドメッセージとは、船舶2からブイ1へ送信される指示情報であり、前記(2)で説明した内容と同様である。したがって、指示情報には、ブイから送信される情報の送信間隔を変更するコマンド([送信間隔変更]コマンド)と、ブイのライトを点滅表示させるコマンド([ライト点滅]コマンド)が含まれる。これらのコマンドが、船舶−ブイ間の距離の変化に応じて船舶2からブイ1へ送信される。ブイ1は、これらのコマンドに基づいて、レポートメッセージの送信間隔を変更する。
図8に、アプローチモード時の制御内容のフローチャートを示す。
船舶2上でPC6の操作、例えば、ディスプレイ上に表示されたアプローチモードオンボタンを選択すると、ステップ20に進み、船舶−ブイ間の距離に応じた送信間隔の変更処理が行なわれる。船舶−ブイ間の距離は、ブイから受信したレポートメッセージ(緯度、経度データ)に基づき船舶の算出手段(PCのCPU)によって算出される。
船舶2上でPC6の操作、例えば、ディスプレイ上に表示されたアプローチモードオンボタンを選択すると、ステップ20に進み、船舶−ブイ間の距離に応じた送信間隔の変更処理が行なわれる。船舶−ブイ間の距離は、ブイから受信したレポートメッセージ(緯度、経度データ)に基づき船舶の算出手段(PCのCPU)によって算出される。
先ず、ステップ21において、船舶とブイとの距離がD1NM以上であるか否かの判別が行なわれる(以下、船舶−ブイ間の距離を示すD1、D2、D3の関係は、D1>D2>D3とする)。距離がD1NM以上であると判別された場合には、ステップ22に進み、ブイからレポートメッセージを送信する間隔をデフォルト(T1時間間隔)に変更する旨の[送信間隔変更]コマンドが船舶2から送信される。但し、それまでの送信間隔がデフォルトに設定されている場合には、その状態を維持すればよいので、[送信間隔変更]コマンドを送信しないようにしてもよい。一方、距離がD1NM以上ではないと判別された場合には、ステップ23に進み、船舶とブイとの距離がD2〜D1NMであるか否かの判別が行なわれる。
ステップ23において、距離がD2〜D1NMであると判別された場合には、ステップ24に進み、ブイからレポートメッセージを送信する間隔をT2時間に変更する旨の[送信間隔変更]コマンドが船舶2から送信される。一方、距離がD2〜D1NMではないと判別された場合には、ステップ25に進み、船舶とブイとの距離がD3〜D2NMであるか否かの判別が行なわれる。
ステップ25において、距離がD3〜D2NMであると判別された場合には、ステップ26に進み、ブイからレポートメッセージを送信する間隔をT3時間に変更する旨の[送信間隔変更]コマンドが船舶2から送信される。一方、距離がD3〜D2NMではないと判別された場合、すなわちD3NM内に近づいたと判別されたには、ステップ27に進み、ブイからレポートメッセージを送信する間隔をT4時間に変更する旨の[送信間隔変更]コマンドが船舶2から送信されると共に、ブイのライトを点滅表示する旨の[ライト点滅]コマンドも船舶2から送信される。ライトの点滅表示(ステップ28)によりブイの位置を容易に発見することができる。ここで、船舶−ブイ間の距離を示すD1、D2、D3の値としては、例えば、D1:100〜300NM、D2:10〜150NM、D3:1〜50NMの範囲で設定することができる。
船舶−ブイ間の距離は、ブイからのレポートメッセージに基づいて算出されるので、アプローチモードの制御、すなわち船舶−ブイ間の距離の判別は、通常、船舶2がブイ1からレポートメッセージを受信する毎、すなわち設定されているブイの送信間隔毎に1回行われれば足りる。例えば、送信間隔がT2時間に設定されている(船舶−ブイ間の距離がD2〜D1NM)場合、T2時間毎に送信されてくるレポートメッセージからそれぞれ船舶−ブイ間の距離を算出し、その距離がD3〜D2NMになったときに、送信間隔をT3時間に変更する旨の[送信間隔変更]コマンドが船舶2から送信される。
上記のように船舶−ブイ間の距離に応じて、船舶は、ブイの送信間隔を制御している。そして、距離が短くなるしたがって、すなわち船舶がブイに近づくにしたがってその送信間隔も短くなるように制御される。これにより、距離が近くなるほどブイから送られてくるレポートメッセージは、現在のブイの位置データに近い可能性が高く、現在及び将来のブイの進路予測位置も正確なものとなり信頼性も高い。
アプローチモードは、PC6の操作、例えば、ディスプレイ上に表示されたアプローチモード解除(オフ)ボタンを選択することにより解除することができる。アプローチモードが解除された場合には、現在の送信間隔がデフォルトであれば、そのままその送信間隔を維持し、デフォルト以外の送信間隔であるときは、次のコマンドメッセージ送信時に、送信間隔をデフォルトに変更する旨の[送信間隔変更]コマンドが送信される。
図9から図11に、ブイの通信動作タイミングチャートを示す。
図9は、ブイ1からのレポートメッセージ送信間隔がデフォルト(T1時間)のときのタイミングチャートである。船舶側でPCに電源が投入された後、ユーザが操作(送信間隔の変更操作、アプローチモードの選択操作等)しない状態では、ブイ1は、送信間隔デフォルトの状態で動作している。図の送信タイミング30に示すように、レポートメッセージをT1時間の間隔で送信している。送信開始時間はブイ毎に予め決められている。
図9は、ブイ1からのレポートメッセージ送信間隔がデフォルト(T1時間)のときのタイミングチャートである。船舶側でPCに電源が投入された後、ユーザが操作(送信間隔の変更操作、アプローチモードの選択操作等)しない状態では、ブイ1は、送信間隔デフォルトの状態で動作している。図の送信タイミング30に示すように、レポートメッセージをT1時間の間隔で送信している。送信開始時間はブイ毎に予め決められている。
図10は、ブイ1からのレポートメッセージ送信間隔がT2時間のときのタイミングチャートである。送信タイミング32に示すように、レポートメッセージをT2時間の間隔で送信している。
図11は、ブイ1からのレポートメッセージ送信間隔がT3時間のときのタイミングチャートである。送信タイミング40に示すように、レポートメッセージをT3時間の間隔で送信している。
図12は、ブイ1からのレポートメッセージ送信間隔がT4時間のときのタイミングチャートである。送信タイミング50に示すように、レポートメッセージをT4時間の間隔で送信している。
図13は、アプローチモードが選択された場合の、船舶2上のPC6の表示画面60に表示される画像の一形態を示す。以下、表示画面に表示される画像に基づいて、船舶2−ブイ1間の通信内容を説明する。
海上に投下された複数のブイの中の回収しようとする特定のブイを選択し、アプローチモードを選択すると、図13に示すような画面60が表示される。ブイの選択は、表示画面60上のブイ(Buoys)ボタン61を選択することにより行なうことができる。ブイボタン61を選択すると、表示画面60上には、海上に投下したブイのリストを表示するブイリスト表示画面62が表示される。各ブイにはID番号(001、002、003、…)が登録されており、また名前(alpha−1等)を任意に設定することができる。ユーザは画面62に表示されたブイリストの中から回収するブイを選択する。図13はID番号:002のブイを選択した場合を示す。
特定のブイ(例えば、上記のようにID番号:002のブイ)を選択すると、表示画面60上には、選択されたブイに関する詳細な情報が表示される選択ブイ情報表示画面64が表示される。表示される情報内容の一覧表を図14に示す。表示される情報は、ブイから送信されてくる最新のレポートメッセージに基づいて算出されたものである。
アプローチモードの選択は、表示画面60上のアプローチモードボタン(A)63を選択することにより行なわれる。なお、ボタン63は、アプローチモードを解除するときにも使用される。アプローチモードボタン63を選択すると、海上に位置する船舶2と、選択された回収の対象ブイ1との過去、現在、及び将来に関する情報が表示画面60上の軌跡表示画面65に表示される。また、アプローチモードが選択されていることを報知する報知文字75等が表示される。
◎(2重丸)66は、最新のレポートメッセージがブイから送信された時点のブイ1の漂流位置を示す。レポートメッセージの送信間隔は複数種類、例えば、上述したように、4種類(T1時間、T2時間、T3時間、T4時間)設けられている。したがって、例えば、送信間隔T2時間が設定されている場合、最新のレポートメッセージ、すなわちT2時間間隔で送信されたレポートメッセージの内の最後に送信されてきたメッセージは、現在から見て必ずしも直前のメッセージとは限らず、最長T2時間前のメッセージである可能性もある。なお、◎66の位置は、次のレポートメッセージが船舶に送信されたとき、すなわちブイからの送信間隔毎に新たな位置へ更新されて行く。
複数個表示された・(黒点)67は、過去にレポートメッセージがブイから送信された時点のそれぞれのブイ1の漂流位置を示す。上記のように送信間隔は複数種類設けらているため、それぞれの・67は、メッセージ送信時に設定されていた送信間隔で送信されたデータに基づくブイの位置である。したがって、隣り合う2つの・67と・67の間隔は、例えば、送信間隔がT2時間に設定されていた場合には、T2時間の間にブイが漂流した距離と方向を表わす。そして、◎66と・67とを結ぶ実線68は、ブイ1が漂流してきた軌跡を示す。
アイコン表示の対象ブイ1は、現在、漂流していると予測されるブイの海図上の位置を示す。また、◎66と対象ブイ1とを結ぶ破線69は、最新のレポートメッセージがブイから送信された時点から、現在、漂流していると予測される対象ブイ1までを漂流したと予測される軌跡を示す。上記のように最新のレポートメッセージとはいえ現在から見て直前のメッセージとは限らないため、最新のレポートメッセージ(◎66の時点のメッセージ)の送信直前の所定時間、即ち、送信時の過去T5分間の差分データに基づいて現在のブイの位置が算出される(上述と同様の算出)。対象ブイ1の現在予測位置は、上記算出結果のデータに基づいてリアルタイムで移動して行く。
対象ブイ1から伸びる目盛70は、これから先、対象ブイ1が漂流すると予測されるベクトルを示す。1目盛が、例えば、1時間を示し、最長12時間後までの予測漂流位置を表示する。この予測位置も、上記同様に最新のレポートメッセージから算出される。
また、アイコン表示の船舶2は、現在、航行している船舶の位置を示す。船舶2から伸びる破線71は、船舶2が航行してきた軌跡を示す。船舶2から伸びる実線72は、対象ブイ1を回収するために船舶2が航行すべき航路を示す。船舶2の現在位置は、GPSから受信した船舶位置データに基づいてリアルタイムで移動して行く。☆(星印)73は、船舶の予想到着点、すなわち船舶2が対象ブイ1を回収すると予測される海図上の位置を示す。予想到着点は、上記と同様に算出したブイの予測位置と、実線72上を航行する船舶の速度等から算出される。
また、アプローチモードが選択されると、表示画面60上に、対象ブイ1までの各種情報76が表示される。表示される情報内容の一覧表を図15に示す。表示される情報は、ブイから送信されてくる最新のレポートメッセージに基づいて算出されたものである。[Brg:]は、予想到着点における対象ブイまでの方位を表わし、図13では実線72で示される方位をいう。[Dst:]は、現在の船舶の位置から予想到着点までの距離、すなわち対象ブイを回収するであろう位置までの距離を表わし、図13の実線72の長さをいう。この値は、船舶の進行と共にリアルタイムで変更更新されて行く。[ETA]は、予想到着点における対象ブイに到着する時間、[TTG]は、予想到着点における対象ブイへ到着するまでに要する時間を表わす。また、[XTE]は、現在、船舶2の航行している位置が、航行すべき航路(実線72)からどれくらいずれているか、すなわち航路偏差を表わす。また、アプローチモードが選択されると、表示画面60上に、船舶2の現在位置(緯度、経度)情報77と、船舶2の方位及び速度情報78が表示される。
アプローチモードでは、ブイ1からのレポートメッセージの送信間隔が船舶2−ブイ1間の距離に応じて自動的に変更される。図13に示す船舶とブイとの位置関係の場合、船舶−ブイ間の距離は、307.44NMであるため(各種情報76の[Dst:]参照)、送信間隔はデフォルトに設定されている。船舶の進行に伴い船舶−ブイ間の距離が短くなると[Dst:]の値は小さくなって行き、その値がD1NM未満になると、船舶2からブイ1へ、レポートメッセージの送信間隔をT2時間に変更する旨の[送信間隔変更]コマンドが送信される。対象ブイ1はコマンドを受信して、指定された送信間隔に変更し、以降T2時間間隔でレポートメッセージを送信する。船舶は、受信したこれらのメッセージ、すなわち最新のレポートメッセージに基づいて対象ブイ1及び船舶2に関する新たな情報を算出する。算出された情報は、表示画面60上の各位置に表示される。
更に[Dst:]の値が小さくなり、その値がD2NM未満になると、船舶2からブイ1へ、レポートメッセージの送信間隔をT3時間に変更する旨の[送信間隔変更]コマンドが、上記同様に、送信される。対象ブイ1は、上記同様、コマンドを受信して、指定された送信間隔に変更し、以降T3時間間隔でレポートメッセージを送信する。船舶は、受信したこれらのメッセージ、すなわち最新のレポートメッセージに基づいて対象ブイ1及び船舶2に関する新たな情報を算出し、表示画面60上の表示する。
更に[Dst:]の値が小さくなり、その値がD3NM未満になると、船舶2からブイ1へ、レポートメッセージの送信間隔をT4時間に変更する旨の[送信間隔変更]コマンドと、ライトを点滅表示すべき旨の[ライト点滅]コマンドが、上記同様に、送信される。対象ブイ1は、コマンドを受信して、指定された送信間隔に変更し、ライトを点滅表示する。また、上記同様、以降T4時間間隔でレポートメッセージを送信する。船舶は、受信したこれらのメッセージ、すなわち最新のレポートメッセージに基づいて対象ブイ1及び船舶2に関する新たな情報を算出し、表示画面60上の表示する。
次に、表示画面60には、コマンド(Command)ボタン80が設けられている。コマンドボタン80は、対象ブイの動作状態を示す画面81、対象ブイの動作設定状態を示す画面82、対象ブイの設定を変更するための画面83を表示させるためのボタンである。これらの画面81、82、83は、例えば、選択ブイ情報表示画面64が表示されている位置に表示される。図16に、画面81、82、83の一形態を示す。画面81に示されるバー85は、現在の時間を表している。○(丸印)は、ブイのレポートメッセージ送信タイミングを表わしている。ブイはメッセージをT1時間の間に1度だけ送信している。したがって、画面81に示されるタイミングテイブルは、対象ブイの送信間隔がデフォルトに設定されている状態を表わしている。
画面82に示されるインターバル(Interval)88は、現在設定されているブイの送信間隔を表わしている。フラッシュ(Flash)89は、ライトの点滅表示状態に設定されているか否かを表わしている。
画面83に示されるインターバル(Interval)92は、ブイの送信間隔を設定する画面である。▼(黒三角)ボタン93を選択することにより、選択リスト画面94が表示され、いずれかの送信間隔(T1Hours、T2Hours、T3Hours、T4Hours)を選択することができる。フラッシュ(Flash)95は、ライトの点滅表示を設定する画面である。▼ボタンを選択することにより点滅表示のオン/オフを設定することができる。
よって、アプローチモードに設定されているか否かに拘わらず、画面81、82、83に表示される情報により、対象ブイの送受信タイミング、及び設定されている状態等を確認すると共に、船舶からブイの送信するコマンドメッセージ内容を変更設定することができる。
よって、アプローチモードに設定されているか否かに拘わらず、画面81、82、83に表示される情報により、対象ブイの送受信タイミング、及び設定されている状態等を確認すると共に、船舶からブイの送信するコマンドメッセージ内容を変更設定することができる。
1 ブイ(対象ブイ)
2 船舶局(船舶)
3 海岸局
4 通信衛星
5 GPS衛星
6 パーソナルコンピュータ、算出手段、表示手段
7、11 送受信手段(インマルサットデータ通信用及びGPS用のユニット)
10 制御基板(CPU)
2 船舶局(船舶)
3 海岸局
4 通信衛星
5 GPS衛星
6 パーソナルコンピュータ、算出手段、表示手段
7、11 送受信手段(インマルサットデータ通信用及びGPS用のユニット)
10 制御基板(CPU)
Claims (8)
- 位置測定手段から送信された位置データを受信し、該位置データを通信衛星を介して送信し、通信衛星を介して送信される指示データを受信する手段を有したブイと、
前記ブイから送信された位置データを受信し、前記指示データをブイへ送信する船舶上の送受信手段と、
前記ブイから受信した位置データに基づき、ブイの移動速度データ、進路データ、及び船舶とブイ間の距離データを算出する船舶上の算出手段と、
前記位置データ、移動速度データ、及び進路データに基づき、前記船舶及びブイの位置の履歴並びにブイの予想進路を含むデータを表示する表示手段とを備え、
前記船舶と前記ブイとの距離に応じて、前記指示データを前記送受信手段からブイへ送信することを特徴とする船舶のブイへのアプローチシステム。 - 前記船舶と前記ブイとの距離に応じて送信される前記指示データは、前記ブイから前記送受信手段へ送信される位置データの送信間隔を指示するデータであることを特徴とする請求項1記載の船舶のブイへのアプローチシステム。
- 前記送信間隔を指示するデータは、前記船舶が前記ブイに近づくにしたがって送信間隔を徐々に短くする旨の指示データであることを特徴とする請求項1または2記載の船舶のブイへのアプローチシステム。
- 前記移動速度は、ブイの送信直前の所定時間内における位置データの差分に基づき求められ、前記予想進路は、前記位置、移動速度及び進路のデータに基づき求められることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の船舶のブイへのアプローチシステム。
- 前記表示手段は、選択されたブイへの方位、選択されたブイまでの距離、船舶のブイへの到着時刻及び到着までの所要時間、並びに航路偏差を表示することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の船舶のブイへのアプローチシステム。
- 前記ブイが受信する位置データは、GPS衛星又はGPSを備えた通信衛星から送信されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の船舶のブイへのアプローチシステム。
- 前記送受信手段及び算出手段は、陸上の通信局にも設けられており、前記ブイが送信する位置データは、陸上の送受信手段によっても受信され、前記ブイが受信する指示データは、陸上の送受信手段からも送信されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の船舶のブイへのアプローチシステム。
- 位置測定手段から送信された位置データを受信し、該位置データを通信衛星を介して送信し、通信衛星を介して送信される指示データを受信する手段を有したブイと、前記ブイから送信された位置データを受信し、前記指示データをブイへ送信する船舶上の送受信手段との間で、通信衛星を介して前記位置データ及び指示データを含む情報を通信し、
前記ブイと前記送受信手段との間の通信により得られたブイと船舶間の距離に基づき、前記船舶が前記ブイに接近するにしたがって、前記ブイから前記送受信手段へ送信される前記位置データの送信間隔を自動的に徐々に短くし、
これら通信によって得られたデータに基づき、前記船舶及びブイの位置の履歴並びにブイの予想進路を表示することを特徴とする船舶のブイへのアプローチ方法。
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JP2007019691A JP2008184050A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | 船舶のブイへのアプローチシステム及びその方法 |
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