JP2008182612A - 携帯端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】プッシュ・ツー・トーク(PoC)を利用して互いに通信している複数の携帯端末すべての現在位置を容易に把握することができる携帯端末を提供する。
【解決手段】PoC接続要求を行うときに、GPSを用いた自己の位置情報を付加して送信することで、通信先に対しても位置情報の送信要求を行う。PoC接続要求を受信する携帯端末は、ユーザに自己の位置情報を送信する意思があるか否かを問い合わせる動作を行い、位置情報の送信が許可された場合に、位置情報の送信を許可した他の携帯端末(PoC接続要求を行った携帯端末を含む)に対して位置情報を送信し、各携帯端末上では、受信した位置情報を地図表示し、位置情報表示中においても、PoC通信による通話を可能とする。
【選択図】図4
【解決手段】PoC接続要求を行うときに、GPSを用いた自己の位置情報を付加して送信することで、通信先に対しても位置情報の送信要求を行う。PoC接続要求を受信する携帯端末は、ユーザに自己の位置情報を送信する意思があるか否かを問い合わせる動作を行い、位置情報の送信が許可された場合に、位置情報の送信を許可した他の携帯端末(PoC接続要求を行った携帯端末を含む)に対して位置情報を送信し、各携帯端末上では、受信した位置情報を地図表示し、位置情報表示中においても、PoC通信による通話を可能とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、プッシュ・ツー・トーク(Push-to-Talk)機能を有する携帯端末に関し、特に、Push-to-Talk機能により互いに通信している携帯端末すべての位置情報を画面表示することができる携帯端末に関する。
Push-to-Talk機能は、第三世代携帯電話の付加サービスの一つとして、近年導入された通信機能であり、Push-to-Talk機能は、“押して”“話す”というトランシーバのような通話スタイルを実現する通信サービスを提供し、電話のように相手の電話番号をダイヤルするのではなく、通話可能な相手を選択し、Push-to-Talk専用ボタンを押すことで、通信相手と接続できる。
通信相手との接続後は通話用のボタンを押している時間だけ、相手に音声を届けることができるが、ボタンを押している間は相手からの声は聞こえない。つまり会話を行うためには、お互いに短いやり取りでボタンを押したり離したりする必要がある。
また、1対1のやり取りだけではなく、グルーピングした複数の相手との同時接続も可能である。この場合は、専用ボタンを押している端末からの音声が、残りの全端末に送信される。
Push-to-Talk は、インターネットプロトコルを利用してデータ通信網で通話を行う、いわゆるVoIP(Voice over Internet Protocol)の1つであり、携帯電話やPDAといった携帯端末向けに開発されている。VoIPは、音声を各種符号化方式で圧縮しパケットに変換した上でインターネットプロトコル(IP)ネットワークでリアルタイムに伝送する技術である。また、第三世代携帯電話向けのPush-to-Talk機能の標準化がOMA(Open Mobile Alliance)によって進められている。第三世代携帯電話向けのPush-to-Talk機能は、PoC (Push-to-Talk over Cellular) と呼ばれ、以下、本明細書では、携帯電話機を含む携帯端末に搭載されるPush-to-Talk機能を「PoC」と称する。
図1は、PoCの概要を説明する図である。PoCは、1対1もしくはグループ内(1対多)での迅速なコミュニケーションを可能とする機能であるため、まず、接続先の情報(電話番号や名前)を事前に端末内に登録しておく必要がある。その状態にて、手順(1)にあるような「PoC発信」を選択することで、登録してある相手(B〜Eさん)に対して、一斉に接続要求を行うことができる。この要求に対し、受信側(B〜Eさん)が接続応答することで、PoC接続状態が確立される。
ただし、PoC通信の場合、この状態では通話は行えず、「発言権」の獲得が必要になる。発言権を獲得するには、手順(2)にあるように、PoCキー(PoC用の専用キー)の押下が必要となり、これにより、はじめて通話(手順(3))が行える。このように、PoCにより、携帯端末をトランシーバのように用いることができる。
特開平8−5394号公報
特開2006−19926号公報
特開2002−199433号公報
特開2003−18636号公報
PoCの具体的な利用形態としては、例えば、複数の車でどこかにドライブに出かけた際、異なる車に乗車しているユーザ同士で現在位置を教え合ったり、異なる地点にいる複数のユーザが、待ち合わせ場所を確認し合うことなどが想定されている。しかしながら、現状のPoC機能では以下の課題がある。
図2は、PoCの利用形態の第一の例を示す図である。図2では、複数のユーザそれぞれが自己の現在位置を他のユーザに通知しあう場合を示す。現状のPoC機能は、音声のみの通話であり、かつ、発言者は必ず「発言権」を獲得する必要がある。各ユーザが順番に発言権を獲得して、現在位置を他のユーザに通知する。そのため、PoC参加者が、5人、10人と増えるほど、お互いの現在位置を把握するのに多くの時間がかかり、また全員の現在位置を記憶するのが困難となる。
図3は、PoCの利用形態の第二の例を示す図である。図3では、PoCを利用して待ち合わせ場所を決定する場合を示す。待ち合わせ場所をユーザ同士で確認し合う場合、音声だけでは、どうしてもうまく伝えられないケースが多々発生する。PoC参加者の人数が多ければ、なおさらである。また、待ち合わせ場所を決定した後、しばらくしてから、お互いの現在位置を確認しようとした場合、再度、それぞれが発言権を獲得し、現在位置を報告することになるため、非常に手間がかかる。
そこで、本発明の目的は、PoC機能を有する携帯端末において、PoCを利用して互いに通信している複数の携帯端末すべての現在位置を容易に把握することができる携帯端末を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、PoCを利用して互いに通信している複数の携帯端末それぞれが、PoCによる通信を利用して、当該複数の携帯端末すべての現在位置を取得し、取得した現在位置を画面に地図表示する。
なお、例えば上記特許文献1乃至4には、別の携帯端末の位置情報を取得して、地図表示する技術が開示されている。しかしながら、いずれもPoCを利用した通信により、位置情報を取得するものではない。本発明では、複数のユーザ間でPoCを利用して互いの現在位置などを確認する音声通話が行われている場合に、各携帯端末は、PoCによる音声通話を可能としながら、PoCの通信フォーマットを利用して、通信中の他の携帯端末の現在位置を取得し、取得した現在位置を各携帯端末の画面に地図表示する。すなわち、本発明は、音声通話を妨げずに位置情報を取得し、且つ他の携帯端末の位置情報を取得するのに、PoC以外の別の通信を起動することなく、PoCのみを用いた簡易な手法により、音声通話を行いながら他の携帯端末の位置情報を地図表示する携帯端末を提供するものである。
本発明は、PoC接続要求を行うときに、GPSを用いた自己の位置情報を付加して送信することで、通信先に対しても位置情報の送信要求を行う。PoC接続要求を受信する携帯端末は、ユーザに自己の位置情報を送信する意思があるか否かを問い合わせる動作を行い、位置情報の送信が許可された場合に、位置情報の送信を許可した他の携帯端末(PoC接続要求を行った携帯端末を含む)に対して位置情報を送信し、各携帯端末上では、受信した位置情報を地図表示し、位置情報表示中においても、PoC通信による通話を可能とする。
さらに、GPS測位による自己の位置情報に加えて、PoC通信中に、待ち合わせ場所のような目的地の位置情報を送信可能としてもよい。目的地の位置情報を受信した携帯端末は、自己の位置から目的地までのナビゲーション機能を起動可能である。ナビゲーションは、例えば、地図表示された自己の位置から目的地までの道順を表示したり、音声によりガイドすることにより行われる。
さらに、PoC通信中において、GPS測位により位置情報を定期的に更新しておき、発言権を獲得する処理シーケンスにおいて、互いに更新した位置情報を送信しあうことで、最新の位置情報に更新することができる。発言権が獲得できるということは、他の携帯端末と通信ができる状態であるため、互いにPoC通信を行っている全携帯端末と必ず位置情報を更新することができる。音声電話のように通話中であるために、一部の携帯端末の位置情報に失敗することはない。また、位置情報の更新は、発言権獲得のときに限られるので、必要以上に、通信トラフィックに負荷がかかることはない。
本発明によれば、PoC通信中において、音声による会話を行いながら、PoC通信を行っている相手の位置情報を画面に地図表示することができるので、相手の位置を容易に把握することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明の実施の形態例では、携帯電話機を例に説明するが、本発明は、携帯電話機の他に、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯端末にも適用可能である。
図4は、本発明の実施の形態における携帯端末のブロック構成例を示す図である。携帯端末は、アプリケーション制御部100及び無線制御部110を備える。アプリケーション制御部100は、本発明のPoC機能やナビゲーション機能を実行するためのアプリケーションプログラムなどを格納するROM101、RAM102を有し、アプリケーションCPU103が各種アプリケーションプログラムを実行する。当該アプリケーションCPU103が通信制御部、ナビゲーション制御部として機能する。また、携帯端末はGPS(Global Positioning System)機能を有し、そのためのGPS制御部104を有する。また、液晶ディスプレイなどで構成される表示部105は、ナビゲーション機能により地図を表示することができる。携帯端末が地図データをROM101に記憶し、それが読み出されて表示されてもよいし、インターネット機能を利用し、地図データをダウンロードして表示されてもよい。
さらに、携帯端末は、スピーカやマイクも備え、電話やPoCにおける通話のためのスピーカやマイクから入出力される音響信号を制御するための音響制御部106、スピーカやマイクとのインターフェース(Audio Interface Unit:AIU)107も設けられる。キー108は、数字や文字を入力するための入力手段であり、PoC機能を起動し、さらに発言権を獲得するためのPoCキーも含まれる。さらに、無線制御部110は、電話、電子メール、インターネット及びPoCなどの各種通信における無線信号の送受信を制御するCPU111、インターフェース112及び無線信号送受信部(RF)113を有する。無線制御部110は通信制御部として機能する。
図5は、本発明の第一の実施の形態における携帯端末により実行されるPoC機能の動作例の概要を説明する図である。第一の実施の形態では、ユーザAの操作に基づいて、ユーザAの携帯端末がPoC接続要求を行うと、PoC接続要求とともに、GPSを用いて計測された位置情報の送信要求を送信する。PoC接続要求を受信するユーザB、C、D及びEの携帯端末は、PoC接続要求に応じて、PoCによる音声通話可能となるとともに、受信側の各ユーザに位置情報の送信意志があるのかを問い合わせるための送信確認画面を表示する。例えば、画面に「位置情報の送信要求がありました。送信しますか?」と表示され、ユーザB、C、D及びEそれぞれの応答操作により、ユーザB、C、D及びEの携帯端末から、許可/不許可の応答がユーザAの携帯端末に返信される。そして、位置情報の送信を許可した携帯端末(図5では、ユーザA、C、E)の間で、位置情報を送信しあい、各携帯端末の画面上に受信した位置情報を地図表示する。すなわち、携帯端末は、PoCによる音声通話を可能となるとともに、PoC接続している相手の携帯端末の現在位置を地図表示する。音声通話だけでは把握しづらい通話相手の位置情報を一目で把握することができ、位置情報の把握に多くの音声通話を割くことなく、円滑なコミュニケーションが可能となる。第一の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
図6は、地図アイコンの登録を説明する図である。PoC接続する通話先のユーザの位置を地図表示する際、複数のユーザを識別して表示するために、あらかじめユーザに対応する地図アイコンを登録する。図6は、PoCのグループを構成するユーザ(PoCメンバ)を表示する画面におけるユーザAの携帯端末における地図アイコン登録の例である。携帯端末は、PoCメンバを各ユーザの電話番号に対応づけて登録しており、本発明では、ユーザの操作に基づいて、さらに、各ユーザに対応付けて地図アイコンを登録する。図6(a)では、ユーザB及びCには、地図アイコンが既に登録されており、ユーザAの操作により、図6(b)に示す地図アイコン一覧画面から、ユーザCの地図アイコンを選択し、図6(c)に示すように、選択された地図アイコンがユーザCのアイコンとして登録される。
なお、PoCは複数のグループを作成することができ、複数のグループに同一のユーザが登録されてもよい。上述のように、PoCメンバの表示画面から、各ユーザの地図アイコンを登録する場合、複数のグループに重複登録されるユーザも逐一地図アイコンを登録する必要がある。そこで、携帯電話機の電話帳データ上で各ユーザの地図アイコンを登録することで、PoCグループの作成時に、そのグループを構成するユーザの地図アイコンが自動的にPoCグループにおける地図アイコンとして自動登録されてもよい。ただし、グループのメンバすべての位置情報を必要しない場合も想定されるので、自動登録された地図アイコンを削除する操作を可能とする。地図アイコンが登録されていないユーザに対しては、PoC接続要求の際に、位置情報の送信要求は行わない。また、自分のアイコンについては、すべてのPoCグループで共通となるため、携帯電話機の自己プロフィールデータ上の登録しておく。
図7は、第一の実施の形態における携帯端末の動作シーケンスを示す図である。図7では、ユーザAの携帯端末1AからユーザB、C、D、Eの携帯端末1B、1C、1D、1EにPoC接続要求が送信される場合であって、ユーザC、Dの携帯端末1C、1Dにのみ、位置情報送信要求が付加されたPoC接続要求通知とともに送信され、携帯端末1B、1Eには位置情報送信要求が付加されていないPoC接続要求通知が送信される。図7では、携帯端末1B、1Eとの通信シーケンスは省略する。
携帯端末1Aは、PoC接続要求をネットワーク上のPoCサーバに送信する(S100)。PoC接続要求のデータフォーマットは、既存のデータフォーマットに対して、以下の変更を行う。
a) 発信端末情報(名前、電話番号など)の最後に、位置情報の有無を示す1ビットフラグを追加する(0:位置情報なし、1:位置情報あり)。
b) 位置情報が”あり”の場合は、発信端末情報の後ろに、緯度・経度情報を付加する。なお、緯度・経度のデータサイズに関しては、先頭のデータ長にて判断可能とする。
c) 接続先情報(名前、電話番号など)の最後に、位置情報の要求有無を示す1ビットフラグを追加する(0:要求なし、1:要求あり)。
S100のPoC接続要求を受け取ったPoCサーバでは、a)、b)、c)の情報をデータベースに保存する。その後、PoCサーバは、c)の情報に基づいて携帯端末1Cと1Dに対して、a)と同様の1ビットフラグにて、位置情報要求あり/なし(位置情報要求フラグ)をS101のPoC接続要求通知に付加して送信する。携帯端末1Bと1Eに対しては、位置情報要求フラグは付加されない既存のPoC接続要求が送信される。
PoCサーバからのPoC接続要求通知を受信した携帯端末1Cと1Dは、PoC接続要求通知に対する応答送信の際に、位置情報の送信の許可/不許可をユーザCとDに求める表示を行う。例えば、ユーザ操作により「位置応答」が選択された場合は、位置情報を含むPoC接続許可をPoCサーバに送信する。「音声応答」が選択された場合は、位置情報の送信を不許可とする。自己の位置情報を接続許可通知に付加するために、以下のデータフォーマット変更が必要となる。
d) 接続許可を示す情報(応答端末情報(名前、電話番号など))に位置情報の有無を示す1ビットフラグを追加する。(0:位置情報なし、1:位置情報あり)
e) 位置情報が”あり”の場合は、発信端末情報の後ろに、緯度・経度情報を付加する。なお、緯度・経度のデータサイズに関しては、先頭のデータ長にて判断可能とする。
e) 位置情報が”あり”の場合は、発信端末情報の後ろに、緯度・経度情報を付加する。なお、緯度・経度のデータサイズに関しては、先頭のデータ長にて判断可能とする。
PoCサーバは、まず、携帯端末1Cから位置情報が付加された接続許可通知を受信すると(S102)、その応答通知を携帯端末1Cに返信する。その際、応答通知に、S100のPoC接続要求により取得している携帯端末1A(ユーザA)の位置情報を含めて携帯端末1Cに対して送信する(S103)。一方、携帯端末1Aに対しては、携帯端末1Cが接続許可通知を送信してきた旨を携帯端末1Aに通知するための参加通知を送信する(S104)。PoCサーバは、その参加通知に、S102の接続許可通知で取得した携帯端末1C(ユーザC)の位置情報を付加して送信する。応答通知、参加通知とも、上記d)、e)のデータフォーマット変更が必要である。これにより、携帯端末1Aと1Cは、互いの位置情報を取得したことになる。
また、PoCサーバは、携帯端末1Dに対しても、携帯端末1Cが接続許可通知を送信してきた旨を携帯端末1Aに通知するための参加通知を送信するが、この送信時点で、PoCサーバは、携帯端末1Dから、位置情報の送信を許可する接続許可通知を受信していないので、携帯端末1Aと1Cの位置情報を付加しない参加通知を携帯端末1Dに送信する(S105)。
その後、携帯端末1Dは、位置情報を含むPoC接続許可をPoCサーバに送信する(S106)。PoCサーバは、携帯端末1Dからの接続許可通知に応答して、携帯端末1A(ユーザA)と1C(ユーザC)の位置情報を含んだ応答通知を携帯端末1Dに対して送信する(S107)。さらに、PoCサーバは、携帯端末1Dの位置情報を含んだ参加通知を携帯端末1Aと1Cにそれぞれ送信する(S108、S109)。これにより、携帯端末1Dは、携帯端末1Aと1Cの位置情報を取得するともに、携帯端末1Aと1Cは、携帯端末1Dの位置情報を取得し、携帯端末1A、1C、1Dは、互いの位置情報を共有する。
図8は、第一の実施の形態における携帯端末の別の動作シーケンスを示す図である。図8では、位置情報送信を許可しない携帯端末がある場合の動作シーケンスである。具体的には、図7と同様に、ユーザAの携帯端末1AからユーザB、C、D、Eの携帯端末1B、1C、1D、1EにPoC接続要求が送信される場合であって、ユーザC、Dの携帯端末1C、1Dにのみ、位置情報送信要求が付加されたPoC接続要求通知とともに送信され、携帯端末1B、1Eには位置情報送信要求が付加されていないPoC接続要求通知が送信される場合において、携帯端末1Cと1Eとの通信シーケンスを示す。
携帯端末1Aは、図7のS100と同様に、上記a)、b)、c)のデータフォーマット変更されたPoC接続要求通知をPoCサーバに送信する(S200)。
S200のPoC接続要求を受け取ったPoCサーバでは、a)、b)、c)の情報をデータベースに保存する。その後、PoCサーバは、c)の情報に基づいて携帯端末1Cに対して、a)と同様の1ビットフラグにて、位置情報要求あり/なし(位置情報要求フラグ)をS101のPoC接続要求通知に付加して送信し(S201)、携帯端末1Eに対しては、位置情報要求フラグが付加されていないPoC接続要求通知を送信する(S202)。
PoCサーバから位置情報要求フラグが付加されたPoC接続要求通知を受信した携帯端末1Cは、PoC接続要求通知に対する応答送信の際に、位置情報の送信の許可/不許可をユーザCに求める表示(「位置応答」と「音声応答」のボタン表示)を行う。例えば、ユーザ操作により「位置応答」が選択された場合は、位置情報を含むPoC接続許可をPoCサーバに送信する。PoCサーバから位置情報要求フラグが付加されていないPoC接続要求通知を受信した携帯端末1Eは、PoC接続要求通知に対する応答送信の際に、位置情報の送信の許可/不許可をユーザCに求める表示(「位置応答」ボタン)を行わず、PoC接続要求の許可/不許可を求める表示(「音声応答」ボタン)のみを行う。従って、携帯端末1Eからの接続許可通知は、位置情報を含まない(S203)。
PoCサーバは、携帯端末1Eからの位置情報を含まない接続許可通知を受信すると、その応答通知を返信するが、この応答通知には、携帯端末1Aの位置情報は含まれない。携帯端末1Eが位置情報を送信していないからである。また、PoCサーバは、携帯端末1Eが接続許可通知を送信してきた旨を通知するための参加通知を携帯端末1Aと1Cに送信する(S204、S205)。この参加通知には、携帯端末1Eの位置情報は含まれない。
続いて、PoCサーバは、携帯端末1Cから位置情報が付加された接続許可通知を受信し(S206)、その応答通知に、S200のPoC接続要求により取得している携帯端末1A(ユーザA)の位置情報を付加して携帯端末1Cに対して送信する(S207)。一方、携帯端末1Aに対しては、携帯端末1Cが接続許可通知を送信してきた旨を携帯端末1Aに通知するための参加通知を送信する(S208)。PoCサーバは、その参加通知に、S206の接続許可通知で取得した携帯端末1C(ユーザC)の位置情報を付加して送信する。
さらに、PoCサーバは、携帯端末1Eに対して、携帯端末1Cが接続許可通知を送信してきた旨の参加通知を送信するが(S209)、この参加通知には、携帯端末1Cの位置情報は含まれない。このように位置情報は、位置情報の送信を許可した携帯端末間のみで共有される。
さらに、PoCサーバは、携帯端末1Eに対して、携帯端末1Cが接続許可通知を送信してきた旨の参加通知を送信するが(S209)、この参加通知には、携帯端末1Cの位置情報は含まれない。このように位置情報は、位置情報の送信を許可した携帯端末間のみで共有される。
図9は、携帯端末における地図表示を説明する図である。図7及び図8のシーケンスで、PoC通信相手の携帯端末の位置情報を取得した携帯端末は、その位置情報を地図表示する。なお、位置情報は、緯度・経度情報であり、D形式でもDMS形式のいずれでもよい。例えば、東経139度45分35.01秒を表す位置情報は以下のようになる。
D形式:139.7597250
DMS形式:E139°45’35.01”
各携帯端末のアプリケーションCPU103は、受信した位置情報と自己の位置情報の中から最も差の大きい緯度・経度をそれぞれ求め、これらから中心座標を求める。この中心座標と当該中心座標から最も離れている緯度及び経度から、ディスプレイ105に表示しうる最適な地図の縮尺を計算し、受信した位置情報と自己の位置情報を含む地図をディスプレイ105に表示する。そして、各携帯端末の位置にそれぞれに対応してあらかじめ登録された地図アイコンを表示する。当該表示方式では、自己の位置を中心とした表示とはならないが、地図の縮尺を大きくできるので、画面を有効活用することができる。図9の場合、自己の位置を中心位置とすると、右側に地図アイコンが偏ってしまい、画面の左側の領域を有効活用できなくなる。
D形式:139.7597250
DMS形式:E139°45’35.01”
各携帯端末のアプリケーションCPU103は、受信した位置情報と自己の位置情報の中から最も差の大きい緯度・経度をそれぞれ求め、これらから中心座標を求める。この中心座標と当該中心座標から最も離れている緯度及び経度から、ディスプレイ105に表示しうる最適な地図の縮尺を計算し、受信した位置情報と自己の位置情報を含む地図をディスプレイ105に表示する。そして、各携帯端末の位置にそれぞれに対応してあらかじめ登録された地図アイコンを表示する。当該表示方式では、自己の位置を中心とした表示とはならないが、地図の縮尺を大きくできるので、画面を有効活用することができる。図9の場合、自己の位置を中心位置とすると、右側に地図アイコンが偏ってしまい、画面の左側の領域を有効活用できなくなる。
もちろん、自己の位置を中心位置とする地図表示も可能であり、ユーザ操作により切換可能とする。
図10は、本発明の第二の実施の形態における携帯端末により実行されるPoC機能の動作例の概要を説明する図である。第二の実施の形態では、PoCによる通信を行っている間に、送信側の携帯端末は、自己の位置情報に限らず、目的地の位置情報を送信し、受信側の携帯端末では、目的地の位置情報を受信すると、自己の位置から目的地の位置までのナビゲーション情報を表示する。図10では、ユーザAの携帯端末は、位置情報送信要求を許可したユーザCとDの携帯端末に目的地の位置情報を送信し、ユーザCとDの携帯端末は、ナビゲーション機能を起動して、自己の位置から目的地の位置までのナビゲーション情報を表示する。これにより、PoCにより通話をしているユーザは、通話をしながら、地図表示により目的地の位置を把握することができ、音声通話だけでは伝えにくい位置情報を容易に伝えることができる。なお、目的地は自己の位置であってもよく、その場合は、受信側の携帯端末の位置から送信側の携帯端末の位置までのナビゲーション情報が表示される。
さらに、第一の実施の形態では、PoC接続時に位置情報を送信し合うが、その後、携帯端末(ユーザ)の移動により位置情報は刻々と変化するので、発言権の獲得時に、位置情報の送信要求を行い、通信相手の位置情報を更新する。第二の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
図11は、PoC通信中に目的地の位置情報を送信してナビゲーションを行う動作を示す図である。図11では、自己(発言権獲得要求する発信側の携帯端末)の位置へのナビゲーションを行うものとし、図11(a)、(b)は、目的地として自己の位置を送信する発信側の携帯端末の画面例を示し、図11(c)は、発信側の携帯端末の位置情報を受信する受信側の携帯端末の画面例(図11(c))を示す。目的地は、発言権獲得要求する携帯端末の位置である。図11(a)に示すように、自己の位置が地図アイコン▲で表示されている場合に、当該携帯端末のナビゲーション機能を起動させ、ナビゲーションする目的地を選択する操作を行うと、図11(b)に示すメニュー画面が表示される。「自分の位置へナビ」が選択されると、自己の位置情報が目的地の位置情報として送信される。「他メンバの位置へナビ」が選択されると、さらに図示されないサブメニュー画面が表示され、PoC通信中であって、且つ位置情報を取得している複数のメンバから一人のメンバを選択し、そのメンバの携帯端末の位置情報が目的地の位置情報として送信される。「地図情報からナビ」が選択されると、表示されている地図の主要建物名(駅、ビル名、店名など)がサブメニュー画面に表示され、その中から選択された建物の位置情報が目的地の位置情報として送信される。「QRコードからナビ」が選択されると、ユーザ操作により、雑誌や本などに掲載されたQRコードが携帯端末に搭載されたカメラで読み取られ、そのQRコードに含まれる位置情報が目的地の位置情報として送信される。
図11(b)では、「自分の位置へのナビ」が選択され、その後、ユーザによる発言権獲得要求のためのキー操作があると、携帯端末は、所定のフォーマットにより、発言権獲得要求通知をPoCサーバに送信する。このとき、発言権獲得要求通知は以下のように変更される。
f) 発言権獲得要求の最後に位置情報種別を示す2ビットフラグを追加する。(0:位置情報なし、1:位置情報あり、2:目的地情報)
g) 位置情報が”あり”、または目的地情報の場合は、発言権獲得要求の後ろに、位置情報としての緯度・経度情報を付加する。なお、緯度・経度のデータサイズに関しては、先頭のデータ長にて判断可能とする。
g) 位置情報が”あり”、または目的地情報の場合は、発言権獲得要求の後ろに、位置情報としての緯度・経度情報を付加する。なお、緯度・経度のデータサイズに関しては、先頭のデータ長にて判断可能とする。
発信側の携帯端末からの発言権獲得要求通知は、PoCサーバに送信され、PoCサーバから、発信側の携帯端末が発言権を獲得した旨の発言権獲得通知が、互いにPoC通信している受信側の携帯端末に送信され、受信側の携帯端末は、発言権獲得通知に含まれる2ビットフラグが「2」であると後に続くデータを目的地の位置情報として認識する。そして、図11(c)に示すように、受信側の各携帯端末は、目的地の位置情報の受信に基づいて、ナビゲーション機能を起動し、各携帯端末自身の現在の位置から受信した目的地の位置情報までのナビゲーション情報を表示する。ナビゲーション情報は、例えば、地図表示された自己の位置から目的地までの道順などであるが、表示に限らず、音声ガイドにより、目的地までの道順をナビゲーションしてもよい。
図12は、発言権獲得による位置情報の取得シーケンスを示す図である。発言権獲得機能を利用して、PoC通信中の各携帯端末の位置情報を更新するためのシーケンスである。発信側の携帯端末1Aは、発言権獲得要求通知をPoCサーバに送信する(S300)。発言権獲得要求通知は、上述のf)における2ビットフラグ「1(位置情報あり)」が設定され、自己の最新の位置情報が含まれる。PoCサーバは、当該発言権獲得要求通知を受信すると、発言権の獲得の可否を判定し、獲得可であれば、発言権獲得通知をPoC通信中の相手の携帯端末1Cと1Dに順次通知する(S301、S303)。発言権獲得通知には、「1(位置情報あり)」のフラグが設定され、発信側の携帯端末1Aの位置情報が含まれることで、受信側の携帯端末の位置情報の送信を要求するものとなっている。ただし、発言権獲得通知とともに、位置情報を送信するのは、位置情報を交換している携帯端末同士間のみ(図7の接続先情報のフラグが「1」の携帯端末)である。また、発言権獲得通知のデータフォーマットは、上述のd)、e)と同様の変更を必要とする。
携帯端末1Cは、S301の発言権獲得通知を受信すると、自己の最新の位置情報を含む発言権獲得許可通知をPoCサーバに返信する(S302)。そして、携帯端末1Cのディスプレイ105上に表示されているユーザAの地図アイコンの位置を、取得した位置情報に基づいて更新して表示する。同様の処理が、携帯端末1Dでも行われる(S304)。
PoCサーバは、位置情報の送信を許可している全ての受信側の携帯端末から位置情報を含む発言権獲得許可通知を受信すると、受信側の各端末に、別の受信端末の位置情報を送信する。すなわち、PoCサーバは、携帯端末1Cに、携帯端末1Dの位置情報を送信し(S305)、携帯端末1Dに携帯端末1Cの位置情報を送信する(S306)。S305及びS306の動作は、既存の発言権獲得要求シーケンスには存在しないが、S307の発言獲得許可通知が行われるまでは、音声通話は不可であるため、シーケンスのクロスなどによる競合動作を考慮する必要はない。
PoCサーバは、位置情報の送信を許可している全ての受信側の携帯端末から位置情報を含む発言権獲得許可通知を受信すると、発言権獲得要求を行った携帯端末(発信側の携帯端末)1Aに、受信側の携帯端末1Cと1Dの位置情報を付加した発言権獲得許可通知を送信し(S307)、各携帯端末間での位置情報の交換が達成される。各携帯端末の位置情報を取得した後は、その位置情報に基づいて適切な地図を再取得し、地図アイコンにて位置を表示する。
図13は、最新の位置情報を取得して通知する動作シーケンスを示す図である。位置情報要求が合った場合に、即座に最新の位置情報を通知するための各携帯端末における動作シーケンスである。図13において、PoC制御部は、携帯端末のROM101に格納されるPoC用アプリケーションプログラムを実行するアプリケーションCPU103である。周期タイマは、アプリケーションCPU103が有するタイマ機能である。GPS測位部は、携帯端末のGPS制御部104のプロセッサ装置により実行され、位置情報データベースは、GPS制御部104内のメモリである。
PoC制御部は、位置情報が付加されたPoC接続要求通知又は接続許可通知を発信した後、ユーザにより任意に設定されたタイマ値に従い、周期タイマを起動する(S400、401)。例えば、タイマ値が60秒と設定されると、60秒間隔でタイムアウトする。周期タイマは、所定周期毎のタイムアウトのタイミングで、タイマ満了通知をGPS測位部に通知する(S402)。GPS測位部は、タイマ満了通知の受信毎に起動しGPS測位を行い(S403)、その結果得られた位置情報を位置情報データベースに格納する(S404)。所定周期毎にGPS測位されるので、位置情報データベースに格納される位置情報は、最新の位置情報に更新される。
S405で発言権獲得要求通知を受信したPoCサーバから発言権獲得通知を受信すると(S406)、PoC制御部は、位置情報データベースにアクセスして、格納されている位置情報を取得し(S407、S408)、位置情報を含む発言権獲得許可通知を返信する(S409、S410)。
発言権獲得通知を受信してから、GPS測位を行うと、測位時間に数秒の時間を要するため、発言権獲得許可通知の返信が遅れる。発言権獲得許可通知の返信は、発言権獲得通知の受信に応答して即座に行うことが期待されており、その返信間での時間は、無応答監視タイマにより監視されている。従って、発言権獲得通知を受信してから、GPS測位を行うと、無応答監視タイマがタイムアウトする恐れがあり、これにより、PoC通信に支障が生じる。このような問題を生じさせないため、あらかじめ周期的にGPS測位を行って、最新の位置情報を記憶しておくことで、発言権獲得通知に対して、即座に位置情報を含む発言権獲得許可通知を返信することができる。
PoC通信が終了すると(S411)、PoC制御部は、周期タイマの停止通知を周期タイマに通知し(S412)、周期タイマはタイマ動作を停止する(S413)。
図14は、地図アイコンの表示/非表示について説明する図である。図14(a)に示すように、互いにPoC通信を行っているユーザの位置が離れていると、全ユーザの位置に対応する地図アイコンを1画面で表示するには、地図の縮尺が小さくなる。そのため、縮尺の小さい画面では、ナビゲーションを実施したとき、目的地付近に到達しても詳細な地図表示ができないため、正確なナビゲーションを行えない。
そこで、PoC通信中のナビゲーション機能として、例えば、図14(a)に示す画面例のメニューボタンを操作すると、地図アイコンの表示/非表示の設定画面が表示されるようにし、縮尺を小さくしている原因となっている地図アイコン(図14(a)の●印)を非表示設定とする。これにより、非表示とされた地図アイコンを除いた残りの地図アイコンの位置に基づいて、図9で示した手法により、最適な縮尺を再計算し、地図の再表示を行う。図14(b)では、残りの地図アイコン☆と▲の位置情報に基づいて最適な縮尺で地図表示されるので、現在位置(☆)から目的地(▲)までのナビゲーションを正確に行うことができる。
図15は、PoC通信用データフォーマットにおける位置情報要求フラグのON/OFFを説明する図である。図13で示したGPS測位を定期的に行っている場合、通常よりも電力消費が多くなる。そこで、図14における地図アイコンの表示/非表示において、自己の携帯端末に対応する地図アイコンを非表示とした場合、GPS測位を中止する。例えば、図15(A)に示すように、目的地に到着したので、これ以上自己の携帯端末の位置を送信する必要がない。このような場合、上述したように、メニュー画面から自己の地図アイコンを非表示設定とすることで、GPS測位も中止するようにし、さらに、発言権獲得要求通知などPoC通信用のデータフォーマットにおいて、自己の位置情報を送信する旨のフラグを「1(ON)」から「0(OFF)」として、PoC通信相手の携帯端末にも最新の位置情報を送信しないようにする。もちろん、図15(b)に示すように、地図アイコンを表示設定にすることで、再度GPS測位を再開させ、さらに、PoC通信用のデータフォーマットにおいて、自己の位置情報を送信する旨のフラグを「0」から「1」に戻して、PoC通信相手の携帯端末にも最新の位置情報を再度送信するようにしてもよい。GPS測位の中断/再開は、図13で説明したように、PoC制御部により周期タイマの起動/停止制御により行う。
(付記1)
ネットワーク上のサーバを介して複数の受信側の携帯端末とプッシュ・ツー・トーク機能による通信の接続要求を行う発信側の携帯端末において、
GPSによる測位により位置情報を取得するGPS制御部と、
プッシュ・ツー・トーク機能による通信の開始要求を行うとき、前記GPS制御部により取得された位置情報を付加した開始要求通知を前記サーバを介して前記受信側の携帯端末に送信する通信制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。
ネットワーク上のサーバを介して複数の受信側の携帯端末とプッシュ・ツー・トーク機能による通信の接続要求を行う発信側の携帯端末において、
GPSによる測位により位置情報を取得するGPS制御部と、
プッシュ・ツー・トーク機能による通信の開始要求を行うとき、前記GPS制御部により取得された位置情報を付加した開始要求通知を前記サーバを介して前記受信側の携帯端末に送信する通信制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。
(付記2)
付記1において、
プッシュ・ツー・トークによる通信開始後、発言権を獲得するための操作部を備え、
前記GPS制御部は、プッシュ・ツー・トークによる通信が行われている間、周期的にGPSによる測位を行い、取得した自己の位置情報を周期的に更新して記憶し、
前記通信制御部は、プッシュ・ツー・トーク機能による通信を行っている間、ユーザによる前記操作部の操作により発言権獲得要求が行われるとき、前記GPS制御部により記憶されている更新された位置情報が付加された発言獲得要求通知を前記サーバを介して前記受信側の携帯端末に送信することを特徴とする携帯端末。
付記1において、
プッシュ・ツー・トークによる通信開始後、発言権を獲得するための操作部を備え、
前記GPS制御部は、プッシュ・ツー・トークによる通信が行われている間、周期的にGPSによる測位を行い、取得した自己の位置情報を周期的に更新して記憶し、
前記通信制御部は、プッシュ・ツー・トーク機能による通信を行っている間、ユーザによる前記操作部の操作により発言権獲得要求が行われるとき、前記GPS制御部により記憶されている更新された位置情報が付加された発言獲得要求通知を前記サーバを介して前記受信側の携帯端末に送信することを特徴とする携帯端末。
(付記3)
付記1又は2において、
前記通信制御部が、前記受信側の携帯端末それぞれから送信される前記受信側の携帯端末それぞれの位置情報を前記サーバから受信すると、前記位置情報に基づいて前記受信側の携帯端末それぞれの位置を地図表示する表示部を備えることを特徴とする携帯端末。
付記1又は2において、
前記通信制御部が、前記受信側の携帯端末それぞれから送信される前記受信側の携帯端末それぞれの位置情報を前記サーバから受信すると、前記位置情報に基づいて前記受信側の携帯端末それぞれの位置を地図表示する表示部を備えることを特徴とする携帯端末。
(付記4)
付記1において、
プッシュ・ツー・トークによる通信が可能なグループを構成する複数の携帯端末を登録し、さらに、前記開始要求通知とともに前記位置情報を送信する携帯端末を登録するための操作部を備え、
ユーザによる前記操作部による操作により登録された前記位置情報を送信する携帯端末にのみ、前記位置情報が付加された前記開始要求通知が送信され、前記位置情報を送信する携帯端末に登録されていない携帯端末には、前記開始要求通知のみが送信されることを特徴とする携帯端末。
付記1において、
プッシュ・ツー・トークによる通信が可能なグループを構成する複数の携帯端末を登録し、さらに、前記開始要求通知とともに前記位置情報を送信する携帯端末を登録するための操作部を備え、
ユーザによる前記操作部による操作により登録された前記位置情報を送信する携帯端末にのみ、前記位置情報が付加された前記開始要求通知が送信され、前記位置情報を送信する携帯端末に登録されていない携帯端末には、前記開始要求通知のみが送信されることを特徴とする携帯端末。
(付記5)
ネットワーク上のサーバを介して発信側の携帯端末からプッシュ・ツー・トーク機能による通信の開始要求を受信する受信側の携帯端末において、
GPSによる測位により位置情報を取得するGPS制御部と、
受信した開始要求に、前記発信側の携帯端末の位置情報が含まれている場合、受信した開始要求に対する応答に、前記GPS制御部により取得された位置情報を付加して前記サーバに送信し、前記サーバを介して前記位置情報を前記発信側の携帯端末に送信する通信制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。
ネットワーク上のサーバを介して発信側の携帯端末からプッシュ・ツー・トーク機能による通信の開始要求を受信する受信側の携帯端末において、
GPSによる測位により位置情報を取得するGPS制御部と、
受信した開始要求に、前記発信側の携帯端末の位置情報が含まれている場合、受信した開始要求に対する応答に、前記GPS制御部により取得された位置情報を付加して前記サーバに送信し、前記サーバを介して前記位置情報を前記発信側の携帯端末に送信する通信制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。
(付記6)
付記5において、
前記GPS制御部は、プッシュ・ツー・トークによる通信が行われている間、周期的にGPSによる測位を行い、取得した自己の位置情報を周期的に更新して記憶し、
前記通信制御部は、プッシュ・ツー・トークによる通信が行われている間、前記発信側の携帯端末の位置情報が付加された発言権獲得要求通知を受信すると、前記GPS制御部により記憶されている更新された位置情報が付加された発言権獲得許可通知を前記サーバを介して前記発信側の携帯端末に送信することを特徴とする携帯端末。
付記5において、
前記GPS制御部は、プッシュ・ツー・トークによる通信が行われている間、周期的にGPSによる測位を行い、取得した自己の位置情報を周期的に更新して記憶し、
前記通信制御部は、プッシュ・ツー・トークによる通信が行われている間、前記発信側の携帯端末の位置情報が付加された発言権獲得要求通知を受信すると、前記GPS制御部により記憶されている更新された位置情報が付加された発言権獲得許可通知を前記サーバを介して前記発信側の携帯端末に送信することを特徴とする携帯端末。
(付記7)
付記5又は6において、
前記通信制御部が、前記発信側の携帯端末から送信される前記発信側の携帯端末の位置情報を前記サーバから受信すると、前記位置情報に基づいて前記発信側の携帯端末の位置を地図表示する表示部を備えることを特徴とする携帯端末。(図5、図7、図8)
(付記8)
付記7において、
前記通信制御部が、別の受信側の携帯端末の位置情報を前記サーバから受信すると、前記表示部は、前記位置情報に基づいて当該別の受信側の携帯端末の位置情報を地図表示することを特徴とする携帯端末。
付記5又は6において、
前記通信制御部が、前記発信側の携帯端末から送信される前記発信側の携帯端末の位置情報を前記サーバから受信すると、前記位置情報に基づいて前記発信側の携帯端末の位置を地図表示する表示部を備えることを特徴とする携帯端末。(図5、図7、図8)
(付記8)
付記7において、
前記通信制御部が、別の受信側の携帯端末の位置情報を前記サーバから受信すると、前記表示部は、前記位置情報に基づいて当該別の受信側の携帯端末の位置情報を地図表示することを特徴とする携帯端末。
(付記9)
付記5において、
前記GPS制御部により取得された位置情報を前記開始要求に対する許可応答通知に付加して送信するか否かについて選択するための操作部を有し、
ユーザによる前記操作部による操作により前記位置情報を付加することが選択された場合にのみ、前記通信制御部は、前記許可応答通知に前記位置情報を付加して送信し、前記位置情報を付加することが選択されない場合、前記通信制御部は前記許可応答通知のみを送信し、
前記GPS制御部により取得された位置情報は前記発信側の携帯端末及び前記別の受信側の端末に送信されないことを特徴とする携帯端末。
付記5において、
前記GPS制御部により取得された位置情報を前記開始要求に対する許可応答通知に付加して送信するか否かについて選択するための操作部を有し、
ユーザによる前記操作部による操作により前記位置情報を付加することが選択された場合にのみ、前記通信制御部は、前記許可応答通知に前記位置情報を付加して送信し、前記位置情報を付加することが選択されない場合、前記通信制御部は前記許可応答通知のみを送信し、
前記GPS制御部により取得された位置情報は前記発信側の携帯端末及び前記別の受信側の端末に送信されないことを特徴とする携帯端末。
(付記10)
付記7において、
前記GPS制御部により取得された位置情報を前記開始要求に対する許可応答通知に付加して送信するか否かについて選択するための操作部を有し、
ユーザによる前記操作部による操作により前記位置情報を付加することが選択された場合にのみ、前記表示部は、前記発信側の携帯端末の位置を地図表示することを特徴とする携帯端末。
付記7において、
前記GPS制御部により取得された位置情報を前記開始要求に対する許可応答通知に付加して送信するか否かについて選択するための操作部を有し、
ユーザによる前記操作部による操作により前記位置情報を付加することが選択された場合にのみ、前記表示部は、前記発信側の携帯端末の位置を地図表示することを特徴とする携帯端末。
(付記11)
ネットワーク上のサーバを介して複数の別の携帯端末とプッシュ・ツー・トーク機能による通信を行う携帯端末において、
GPSによる測位により自己の位置情報を取得するGPS制御部と、
プッシュ・ツー・トークによる通信における発言権を獲得するための操作部と、
プッシュ・ツー・トーク機能による通信を行っている間、ユーザによる前記操作部の操作により発言権獲得要求が行われるとき、前記GPS制御部により取得された位置情報以外の所定の位置情報が付加された発言獲得要求通知を前記サーバを介して前記別の携帯端末に送信する通信制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。
ネットワーク上のサーバを介して複数の別の携帯端末とプッシュ・ツー・トーク機能による通信を行う携帯端末において、
GPSによる測位により自己の位置情報を取得するGPS制御部と、
プッシュ・ツー・トークによる通信における発言権を獲得するための操作部と、
プッシュ・ツー・トーク機能による通信を行っている間、ユーザによる前記操作部の操作により発言権獲得要求が行われるとき、前記GPS制御部により取得された位置情報以外の所定の位置情報が付加された発言獲得要求通知を前記サーバを介して前記別の携帯端末に送信する通信制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。
(付記12)
ネットワーク上のサーバを介して複数の別の携帯端末とプッシュ・ツー・トーク機能による通信を行う携帯端末において、
GPSによる測位により自己の位置情報を取得するGPS制御部と、
プッシュ・ツー・トーク機能における発言権獲得要求通知とそれに付加された所定の位置情報を受信する通信制御部と、
前記GPS制御部により取得された位置情報から前記所定の位置情報までのナビゲーションを実行するナビゲーション制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。
ネットワーク上のサーバを介して複数の別の携帯端末とプッシュ・ツー・トーク機能による通信を行う携帯端末において、
GPSによる測位により自己の位置情報を取得するGPS制御部と、
プッシュ・ツー・トーク機能における発言権獲得要求通知とそれに付加された所定の位置情報を受信する通信制御部と、
前記GPS制御部により取得された位置情報から前記所定の位置情報までのナビゲーションを実行するナビゲーション制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。
(付記13)
複数の携帯端末の間で行われるプッシュ・ツー・トークによる通信を中継するサーバにおいて、
プッシュ・ツー・トークによる通信における接続要求通知又は発言権獲得要求通知を受信すると、当該接続要求通知又は発言権獲得要求通知に送信元の携帯端末の位置情報を含まれているかどうか判定する判定部と、
前記位置情報が含まれている場合、前記接続要求通知又は発言権獲得要求通知によりあらかじめ指定されている送信先の携帯端末のうち、前記位置情報の送信が許可されている携帯端末にのみ前記位置情報を含む接続要求通知又は発言権獲得要求通知を送信し、前記位置情報の送信が許可されていない携帯端末には、前記位置情報を含まない接続要求通知又は発言権獲得要求通知を送信する通信制御部とを備えることを特徴とするサーバ。
複数の携帯端末の間で行われるプッシュ・ツー・トークによる通信を中継するサーバにおいて、
プッシュ・ツー・トークによる通信における接続要求通知又は発言権獲得要求通知を受信すると、当該接続要求通知又は発言権獲得要求通知に送信元の携帯端末の位置情報を含まれているかどうか判定する判定部と、
前記位置情報が含まれている場合、前記接続要求通知又は発言権獲得要求通知によりあらかじめ指定されている送信先の携帯端末のうち、前記位置情報の送信が許可されている携帯端末にのみ前記位置情報を含む接続要求通知又は発言権獲得要求通知を送信し、前記位置情報の送信が許可されていない携帯端末には、前記位置情報を含まない接続要求通知又は発言権獲得要求通知を送信する通信制御部とを備えることを特徴とするサーバ。
(付記14)
複数の携帯端末の間で行われるプッシュ・ツー・トークによる通信を中継するサーバにおいて、
プッシュ・ツー・トークによる通信における接続要求通知に応答する接続許可通知又は発言権獲得要求通知に応答する発言権獲得許可通知を受信すると、当該接続許可通知又は発言権獲得許可通知にその送信元の携帯端末の位置情報を含まれているかどうか判定する判定部と、
前記位置情報が含まれている場合、前記接続要求通知又は発言権獲得要求通知を送信した携帯端末に、前記位置情報を含む前記接続許可通知又は発言権獲得許可通知を送信するとともに、前記接続許可通知又は発言権獲得許可通知を送信した別の携帯端末に、前記位置情報を送信する通信制御部とを備えることを特徴とするサーバ。
複数の携帯端末の間で行われるプッシュ・ツー・トークによる通信を中継するサーバにおいて、
プッシュ・ツー・トークによる通信における接続要求通知に応答する接続許可通知又は発言権獲得要求通知に応答する発言権獲得許可通知を受信すると、当該接続許可通知又は発言権獲得許可通知にその送信元の携帯端末の位置情報を含まれているかどうか判定する判定部と、
前記位置情報が含まれている場合、前記接続要求通知又は発言権獲得要求通知を送信した携帯端末に、前記位置情報を含む前記接続許可通知又は発言権獲得許可通知を送信するとともに、前記接続許可通知又は発言権獲得許可通知を送信した別の携帯端末に、前記位置情報を送信する通信制御部とを備えることを特徴とするサーバ。
100:アプリケーション制御部、101:ROM、102:RAM、103:アプリケーションCPU、104:GPS制御部、105:表示部、106:音響制御部、107:インターフェース、110:無線制御部、111:CPU、112:無線インターフェース、113:無線信号送受信部
Claims (8)
- ネットワーク上のサーバを介して複数の受信側の携帯端末とプッシュ・ツー・トーク機能による通信の接続要求を行う発信側の携帯端末において、
GPSによる測位により位置情報を取得するGPS制御部と、
プッシュ・ツー・トーク機能による通信の開始要求を行うとき、前記GPS制御部により取得された位置情報を付加した開始要求通知を前記サーバを介して前記受信側の携帯端末に送信する通信制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。 - 請求項1において、
プッシュ・ツー・トークによる通信開始後、発言権を獲得するための操作部を備え、
前記GPS制御部は、プッシュ・ツー・トークによる通信が行われている間、周期的にGPSによる測位を行い、取得した自己の位置情報を周期的に更新して記憶し、
前記通信制御部は、プッシュ・ツー・トーク機能による通信を行っている間、ユーザによる前記操作部の操作により発言権獲得要求が行われるとき、前記GPS制御部により記憶されている更新された位置情報が付加された発言獲得要求通知を前記サーバを介して前記受信側の携帯端末に送信することを特徴とする携帯端末。 - 請求項1又は2において、
前記通信制御部が、前記受信側の携帯端末それぞれから送信される前記受信側の携帯端末それぞれの位置情報を前記サーバから受信すると、前記位置情報に基づいて前記受信側の携帯端末それぞれの位置を地図表示する表示部を備えることを特徴とする携帯端末。 - 請求項1において、
プッシュ・ツー・トークによる通信が可能なグループを構成する複数の携帯端末を登録し、さらに、前記開始要求通知とともに前記位置情報を送信する携帯端末を登録するための操作部を備え、
ユーザによる前記操作部による操作により登録された前記位置情報を送信する携帯端末にのみ、前記位置情報が付加された前記開始要求通知が送信され、前記位置情報を送信する携帯端末に登録されていない携帯端末には、前記開始要求通知のみが送信されることを特徴とする携帯端末。 - ネットワーク上のサーバを介して発信側の携帯端末からプッシュ・ツー・トーク機能による通信の開始要求を受信する受信側の携帯端末において、
GPSによる測位により位置情報を取得するGPS制御部と、
受信した開始要求に、前記発信側の携帯端末の位置情報が含まれている場合、受信した開始要求に対する応答に、前記GPS制御部により取得された位置情報を付加して前記サーバに送信し、前記サーバを介して前記位置情報を前記発信側の携帯端末に送信する通信制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。 - 請求項5において、
前記GPS制御部は、プッシュ・ツー・トークによる通信が行われている間、周期的にGPSによる測位を行い、取得した自己の位置情報を周期的に更新して記憶し、
前記通信制御部は、プッシュ・ツー・トークによる通信が行われている間、前記発信側の携帯端末の位置情報が付加された発言権獲得要求通知を受信すると、前記GPS制御部により記憶されている更新された位置情報が付加された発言権獲得許可通知を前記サーバを介して前記発信側の携帯端末に送信することを特徴とする携帯端末。 - ネットワーク上のサーバを介して複数の別の携帯端末とプッシュ・ツー・トーク機能による通信を行う携帯端末において、
GPSによる測位により自己の位置情報を取得するGPS制御部と、
プッシュ・ツー・トークによる通信における発言権を獲得するための操作部と、
プッシュ・ツー・トーク機能による通信を行っている間、ユーザによる前記操作部の操作により発言権獲得要求が行われるとき、前記GPS制御部により取得された位置情報以外の所定の位置情報が付加された発言獲得要求通知を前記サーバを介して前記別の携帯端末に送信する通信制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。 - ネットワーク上のサーバを介して複数の別の携帯端末とプッシュ・ツー・トーク機能による通信を行う携帯端末において、
GPSによる測位により自己の位置情報を取得するGPS制御部と、
プッシュ・ツー・トーク機能における発言権獲得要求通知とそれに付加された所定の位置情報を受信する通信制御部と、
前記GPS制御部により取得された位置情報から前記所定の位置情報までのナビゲーションを実行するナビゲーション制御部とを備えることを特徴とする携帯端末。
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