通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を設定するためのシステムおよび方法を開示する。ディスパッチャデバイスは、通信グループの1つまたは複数のメンバーを含む地理的エリアに関連付けられるジオフェンスを確立し、ジオフェンス内の通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を決定し、制御ゾーン構成を通信グループの1つまたは複数のメンバーに送る。
本開示のこれらのおよび他の態様は、本開示の特定の実施形態を対象とした以下の説明および関連する図面において開示される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替実施形態が考案され得る。さらに、本開示の周知の要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されず、または省略される。
「例示的」および/または「例」という言葉は、本明細書では「例、事例、または例示として働くこと」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明するいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の実施形態」という用語は、本開示のすべての実施形態が、論じる特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
さらに、多くの実施形態は、たとえばコンピューティングデバイスの要素によって実行されるアクションのシーケンスの観点から説明される。本明細書で説明する種々のアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実行できることは認識されよう。さらに、本明細書で説明するこれらのアクションのシーケンスは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実行させる、対応するコンピュータ命令のセットがその中に記憶された任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、特許請求される主題の範囲内にすべて入ることが企図されているいくつかの異なる形態で具現化されてもよい。加えて、本明細書で説明する実施形態ごとに、任意のそのような実施形態の対応する形式は、本明細書では、たとえば、説明するアクションを実行する「ように構成された論理」として説明され得る。
本明細書ではユーザ機器(UE)と呼ばれるクライアントデバイスは、モバイルであってもまたは固定されていてもよく、かつ無線アクセスネットワーク(RAN)と通信してよい。本明細書で使用する「UE」という用語は、互換的に「アクセス端末」または「AT」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」または「UT」、「モバイル端末」、「移動局」、およびそれらの変形形態と呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じてUEはインターネットなどの外部ネットワークに接続され得る。当然、UEには、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE 802.11などに基づく)WiFiネットワークなどを介してなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構も考えられる。UEは、限定はしないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外付けまたは内蔵のモデム、ワイヤレスフォンまたは有線フォンなどを含むいくつかのタイプのデバイスのいずれかによって具現化され得る。UEが信号をRANに送ることができる通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANが信号をUEに送ることができる通信リンクは、ダウンリンクチャネルまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、またはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
図1は、本開示の一実施形態によるワイヤレス通信システム100のハイレベルシステムアーキテクチャを示す。ワイヤレス通信システム100はUE1...Nを含む。UE1...Nは、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータなどを含んでよい。たとえば、図1において、UE1...2は発呼側セルラー電話として示され、UE3...5はタッチスクリーンセルラー電話またはスマートフォンとして示され、UE NはデスクトップコンピュータまたはPCとして示されている。
図1を参照すると、UE1...Nは、図1にエアインターフェース104、106、108および/または直接ワイヤード接続として示されている物理通信インターフェースまたは物理通信レイヤを介してアクセスネットワーク(たとえば、RAN120、アクセスポイント125など)と通信するように構成される。エアインターフェース104および106は所与のセルラー通信プロトコル(たとえば、CDMA、EVDO、eHRPD、GSM(登録商標)、EDGE、W-CDMA、LTEなど)に準拠することができ、一方、エアインターフェース108はワイヤレスIPプロトコル(たとえば、IEEE 802.11)に準拠することができる。RAN120は、エアインターフェース104および106などのエアインターフェースを介してUEにサービスする複数のアクセスポイントを含む。RAN120内のアクセスポイントは、アクセスノードまたはAN、アクセスポイントまたはAP、基地局またはBS、ノードB、eノードBなどと呼ばれることがある。これらのアクセスポイントは、地上アクセスポイント(もしくは地上局)、または衛星アクセスポイントであり得る。RAN120は、RAN120によってサービスされるUEとRAN120または異なるRANによってサービスされる他のUEとの間の回線交換(CS)呼を完全にブリッジングすることを含む様々な機能を実行することができ、インターネット175などの外部ネットワークとのパケット交換(PS)データの交換を仲介することもできるコアネットワーク140に接続するように構成される。インターネット175は、いくつかのルーティングエージェントおよび処理エージェント(便宜上、図1には示されていない)を含む。図1で、UE Nはインターネット175に直接接続する(すなわち、WiFiまたは802.11ベースネットワークのイーサネット(登録商標)接続を介するなど、コアネットワーク140から分離される)ように示されている。それによって、インターネット175は、コアネットワーク140を介してUE NとUE1...Nとの間のパケット交換データ通信をブリッジングするように機能し得る。図1には、RAN120から分離されたアクセスポイント125も示されている。アクセスポイント125は、コアネットワーク140とは無関係に(たとえば、FiOS、ケーブルモデムなどの光通信システムを介して)インターネット175に接続されてよい。エアインターフェース108は、一例では、IEEE 802.11などのローカルワイヤレス接続を介してUE4またはUE5にサービスしてよい。UE Nは、一例では(たとえば、ワイヤード接続性とワイヤレス接続性の両方を有するWiFiルータ用の)アクセスポイント125自体に対応し得るモデムまたはルータとの直接接続など、インターネット175とのワイヤード接続を有するデスクトップコンピュータとして示されている。
図1を参照すると、アプリケーションサーバ170は、インターネット175、コアネットワーク140、またはその両方に接続されるように示されている。アプリケーションサーバ170は、構造的に分離された複数のサーバとして実装されてよく、または代替的に、単一のサーバに対応し得る。以下でさらに詳しく説明するように、アプリケーションサーバ170は、コアネットワーク140および/またはインターネット175を介してアプリケーションサーバ170に接続することのできるUEに対して1つまたは複数の通信サービス(たとえば、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP:Voice-over-Internet Protocol)セッション、プッシュツートーク(PTT)セッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように、および/またはUEにコンテンツ(たとえば、ウェブページダウンロード)を提供するように構成される。
図2は、本開示の実施形態によるUE(すなわち、クライアントデバイス)の例を示す。図2を参照すると、UE200Aは発呼側電話として示され、UE200Bはタッチスクリーンデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータなど)として示されている。一例では、UE200Bは、本明細書で説明するディスパッチャデバイスに対応し得、UE200Aは、本明細書で説明するように、ディスパッチャデバイスのPTTクライアントデバイスに対応し得る。代替的に、ディスパッチャデバイスとPTTクライアントデバイスは両方とも、本明細書で説明するように、UE200Bなど、タッチスクリーンデバイスであり得る。
図2に示すように、UE200Aの外部ケーシングは、当技術分野で知られているように、数ある構成要素の中でも、アンテナ205A、ディスプレイ210A、少なくとも1つのボタン215A(たとえば、PTTボタン、電源ボタン、音量調節ボタンなど)、キーパッド220Aなどによって構成される。また、UE200Bの外部ケーシングは、当技術分野で知られているように、数ある構成要素の中でも、タッチスクリーンディスプレイ205B、周辺ボタン210B、215B、220B、および225B(たとえば、電力調節ボタン、音量調整ボタンまたは振動調節ボタン、飛行機モードトグルボタンなど)、少なくとも1つのフロントパネルボタン230B(たとえば、Homeボタンなど)によって構成され得る。UE200Bの一部として明示的に示されてはいないが、UE200Bは、限定はしないが、WiFiアンテナ、セルラーアンテナ、衛星位置システム(SPS)アンテナ(全地球測位システム(GPS)アンテナ)などを含む、1本もしくは複数の外部アンテナおよび/またはUE200Bの外部ケーシングに内蔵された1本または複数の集積アンテナを含んでよい。
UE200AおよびUE200BなどのUEの内部構成要素は異なるハードウェア構成によって具現化され得るが、内部ハードウェア構成要素のための基本的なハイレベルUE構成は図2にプラットフォーム202として示されている。プラットフォーム202は、最終的にコアネットワーク140、インターネット175、および/または他のリモートサーバおよびネットワーク(たとえば、アプリケーションサーバ170、ウェブURLなど)から得ることのできるRAN120から送信されたソフトウェアアプリケーション、データ、および/またはコマンドを受信し実行することができる。プラットフォーム202は、また、ローカルに記憶されたアプリケーションをRAN対話なしで独立して実行してもよい。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(ASIC)208または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスに動作可能に結合されたトランシーバ206を含むことができる。ASIC208または他のプロセッサは、ワイヤレスデバイスのメモリ212内の任意の常駐プログラムとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(API)210レイヤを実行する。メモリ212は、読取り専用メモリもしくはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通する任意のメモリから構成することができる。プラットフォーム202は、また、メモリ212内でアクティブに使用されないアプリケーション、ならびに他のデータを記憶することができるローカルデータベース214も含むことができる。ローカルデータベース214は、一般的に、フラッシュメモリセルであるが、磁気媒体、EEPROM、光学媒体、テープ、ソフトディスクまたはハードディスクなど、当技術分野で知られている任意の二次記憶デバイスとすることができる。プラットフォーム202は、また、制御ゾーンモジュール216を含んでもよく、制御ゾーンモジュール216は、メモリ212内に記憶され、ASIC208によって実行可能とすることができるか、またはASIC208に結合されるか、または組み込まれるハードウェア構成要素またはファームウェア構成要素とすることができる。
したがって、本開示の一実施形態は、通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を設定することなど、本明細書で説明する機能を実行する能力を含むUE(たとえば、UE200A、UE200Bなど)を含むことができる。当業者によって諒解されるように、様々な論理要素は、本明細書で開示する機能を達成するために、個別の要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアの任意の組合せで具現化され得る。たとえば、ASIC208、メモリ212、API210、およびローカルデータベース214、および/または制御ゾーンモジュール216をすべて協調的に使用して、本明細書で開示する様々な機能をロード、記憶、および実行することができ、したがって、これらの機能を実行するための論理は様々な要素に分散させることができる。代替的に、機能は、制御ゾーンモジュール216などの1つの個別構成要素に組み込むことが可能である。したがって、図2のUE200AおよびUE200Bの特徴は単に例示であると見されるべきであり、本開示は示される特徴または構成に限定されない。
制御ゾーンモジュール216は、ディスパッチャデバイス、たとえば、UE200Bによって実装されるか、またはディスパッチャデバイスのクライアントデバイス、たとえば、UE200Aによって実装されるかに応じて、異なる機能を有し得る。たとえば、制御ゾーンモジュール216がディスパッチャデバイスによって実装される一態様では、制御ゾーンモジュール216は、ASIC208およびAPI210と協働的に、本明細書で説明するように、通信グループの1つまたは複数のメンバーを含む地理的エリアに関連付けられるジオフェンスを確立するように構成され得る。制御ゾーンモジュール216は、ASIC208とともに、本明細書で説明するように、ジオフェンス内の通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を決定するようにさらに構成され得る。トランシーバ206は、制御ゾーンモジュール216およびASIC208と協働的に、本明細書で説明するように、制御ゾーン構成を通信グループの1つまたは複数のメンバーに送るように構成され得る。
トランシーバ206はまた、制御ゾーンモジュール216およびASIC208と協働的に、ロケーション要求を通信グループの1つまたは複数のメンバーに送り、ロケーション更新頻度に基づいて、通信グループの1つまたは複数のメンバーの各々からロケーション更新を受信するように構成され得る。タッチスクリーンディスプレイ205Bは、制御ゾーンモジュール216、ASIC208、および/またはAPI210と協働的に、ジオフェンスを表すマップ上に通信グループの1つまたは複数のメンバーのロケーションを表示し、受信されたロケーション更新を用いてジオフェンス内の通信グループの1つまたは複数のメンバーのロケーションを示すユーザインターフェースを更新するように構成され得る。
しかしながら、制御ゾーンモジュール216が、上述の通信グループのメンバーなど、ディスパッチャデバイスのクライアントデバイスによって実装される場合、トランシーバ206および制御ゾーンモジュール216は、ASIC208とともに、ディスパッチャデバイスから制御ゾーン構成を受信するように構成され得る。制御ゾーンモジュール216は、ASIC208とともに、クライアントデバイスに制御ゾーン情報に従って動作させるように構成され得る。さらに、トランシーバ206および制御ゾーンモジュール216は、ASIC208とともに、ロケーション更新をディスパッチャデバイスに送るように構成され得る。
UE200Aおよび/またはUE200BとRAN120との間のワイヤレス通信は、CDMA、W-CDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元(OFDM)、GSM(登録商標)、またはワイヤレス通信ネットワークもしくはデータ通信ネットワークで使用することができる他のプロトコルのような、様々な技術に基づくことができる。上記で論じ、当技術分野で知られているように、音声送信および/またはデータは、様々なネットワークおよび構成を使用してRANからUEに送信され得る。したがって、本明細書で提供する例示は、本開示の実施形態を限定するものではなく、単に本開示の実施形態の態様の説明を助けるためのものにすぎない。
図3は、機能を実行するように構成された論理を含む通信デバイス300を示す。通信デバイス300は、限定はしないが、UE200AまたはUE200B、RAN120の任意の構成要素、コアネットワーク140の任意の構成要素、コアネットワーク140および/またはインターネット175に結合された任意の構成要素(たとえば、アプリケーションサーバ170)などを含む、上記の通信デバイスのうちのいずれかに対応し得る。したがって、通信デバイス300は、図1のワイヤレス通信システム100を介して1つもしくは複数の他のエンティティと通信する(または通信を容易にする)ように構成された任意の電子デバイスに対応し得る。
図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を受信および/または送信するように構成された論理305を含む。一例では、通信デバイス300がワイヤレス通信デバイス(たとえば、RAN120内のUE200AもしくはUE200B、AP125、BS、Node BまたはeNodeB)に対応する場合には、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、ワイヤレストランシーバおよび関連ハードウェア(たとえば、RFアンテナ、モデム、変調器および/または復調器など)のようなワイヤレス通信インターフェース(たとえば、Bluetooth(登録商標)、WiFi、2G、CDMA、W-CDMA、3G、4G、LTEなど)を含むことができる。別の例では、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、有線通信インターフェース(たとえば、それを通じてインターネット175にアクセスすることができるシリアル接続、USBまたはFirewire接続、イーサネット(登録商標)接続など)に対応することができる。したがって、通信デバイス300が、何らかのタイプのネットワークベースのサーバ(たとえば、アプリケーションサーバ170など)に対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、一例では、Ethernetプロトコルを介してネットワークベースのサーバを他の通信エンティティに接続するEthernetカードに対応することができる。さらなる一例では、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、通信デバイス300が、そのローカル環境を監視する手段となり得る感知または測定ハードウェア(たとえば、加速度計、温度センサー、光センサー、ローカルRF信号を監視するためのアンテナなど)を含むことができる。情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、実行されるとき、情報を受信および/または送信するように構成された論理305の関連ハードウェアがその受信および/または送信機能を実行することを許可するソフトウェアも含むことができる。しかしながら、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、ソフトウェアだけに対応するのではなく、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、その機能を達成するためにハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を処理するように構成された論理310をさらに含む。一例では、情報を処理するように構成された論理310は、少なくともプロセッサを含むことができる。情報を処理するように構成された論理310によって実行され得るタイプの処理の例示的な実装形態は、判断を行うこと、接続を確立すること、異なる情報オプション間で選択を行うこと、データに関係する評価を実行すること、測定動作を実行するために通信デバイス300に結合されたセンサーと対話すること、情報をあるフォーマットから別のフォーマットに(たとえば、.wmvから.aviへなど、異なるプロトコル間で)変換することなどを含むが、これらに限定されない。たとえば、情報を処理するように構成された論理310内に含まれるプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せに対応し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替形態では、プロセッサは、任意の従来型プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンとすることもできる。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装することもできる。情報を処理するように構成された論理310はまた、実行されるとき、情報を処理するように構成された論理310の関連ハードウェアがその処理機能を実行することを許可するソフトウェアを含み得る。しかしながら、情報を処理するように構成された論理310は、ソフトウェアだけに対応するのではなく、情報を処理するように構成された論理310は、その機能を達成するためにハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を記憶するように構成された論理315をさらに含む。一例では、情報を記憶するように構成された論理315は、少なくとも非一時的メモリおよび関連ハードウェア(たとえば、メモリコントローラなど)を含むことができる。たとえば、情報を記憶するように構成された論理315内に含まれる非一時的メモリは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当該技術分野において知られている任意の他の形の記憶媒体に対応することができる。情報を記憶するように構成された論理315はまた、実行されるとき、情報を記憶するように構成された論理315の関連ハードウェアがその記憶機能を実行することを許可するソフトウェアを含むこともできる。しかしながら、情報を記憶するように構成された論理315は、ソフトウェアだけに対応するのではなく、情報を記憶するように構成された論理315は、その機能を達成するためにハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
図3を参照すると、通信デバイス300は、情報を提示するように構成された論理320をさらに任意に含む。一例では、情報を提示するように構成された論理320は、少なくとも出力デバイスおよび関連ハードウェアを含むことができる。たとえば、出力デバイスは、ビデオ出力デバイス(たとえば、ディスプレイスクリーン、USB、HDMI(登録商標)のようなビデオ情報を搬送することができるポートなど)、オーディオ出力デバイス(たとえば、スピーカー、マイクロフォンジャック、USB、HDMI(登録商標)のようなオーディオ情報を搬送することができるポートなど)、振動デバイス、および/または、情報を出力のためにフォーマットするか、または通信デバイス300のユーザまたはオペレータによって実際に出力する手段となり得る任意の他のデバイスを含み得る。たとえば、通信デバイス300が図2に示すようなUE200AまたはUE200Bに対応する場合、情報を提示するように構成された論理320は、UE200Aのディスプレイ210AまたはUE200Bのタッチスクリーンディスプレイ205Bを含み得る。さらなる一例では、情報を提示するように構成された論理320は、ローカルユーザを有しないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチまたはルータ、アプリケーションサーバ170のようなリモートサーバなど)のようないくつかの通信デバイスでは省くことができる。情報を提示するように構成された論理320は、実行されるとき、情報を提示するように構成された論理320の関連ハードウェアがその提示機能を実行することを許可するようにするソフトウェアも含むことができる。しかしながら、情報を提示するように構成された論理320は、ソフトウェアだけに対応するのではなく、情報を提示するように構成された論理320は、その機能を達成するためにハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
図3を参照すると、通信デバイス300は、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325をさらに任意に含む。一例では、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、少なくともユーザ入力デバイスおよび関連ハードウェアを含むことができる。たとえば、ユーザ入力デバイスは、ボタン、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、カメラ、オーディオ入力デバイス(たとえば、マイクロフォン、またはマイクロフォンジャックなど、オーディオ情報を搬送することができるポートなど)、および/または通信デバイス300のユーザまたはオペレータから情報を受信する手段となり得る任意の他のデバイスを含み得る。たとえば、通信デバイス300が図2に示すようなUE200AまたはUE200Bに対応する場合、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、キーパッド220A、ボタン215Aまたは210Bから225Bのうちのいずれか、タッチスクリーンディスプレイ205Bなどを含み得る。さらなる一例では、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、ローカルユーザを有しないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチまたはネットワークルータ、アプリケーションサーバ170のようなリモートサーバなど)のようないくつかの通信デバイスでは省くことができる。また、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、実行されるとき、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325の関連ハードウェアがその入力受信機能を実行することを許可するソフトウェアも含むことができる。しかしながら、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、ソフトウェアだけに対応するのではなく、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、その機能を達成するためにハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
通信デバイス300が通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を設定するように構成されている場合、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理325は、情報を処理するように構成された論理310とともに、通信グループの1つまたは複数のメンバーを含む地理的エリアに関連付けられるジオフェンスを確立するように構成され得る。情報を処理するように構成された論理310は、ジオフェンス内の通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を決定するようにさらに構成され得る。情報を処理するように構成された論理310および情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、制御ゾーン構成を通信グループの1つまたは複数のメンバーに送るように構成され得る。同様に、通信デバイス300が通信グループのメンバーであり、ディスパッチャデバイスから制御ゾーン構成を受信するように構成されている場合、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、情報を処理するように構成された論理310とともに、ディスパッチャデバイスから制御ゾーン構成を受信するように構成され得る。情報を処理するように構成された論理310は、通信デバイス300に制御ゾーン情報に従って動作させるように構成され得る。さらに、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、情報を処理するように構成された論理310とともに、ロケーション更新をディスパッチャデバイスに送るように構成され得る。
図3を参照すると、305から325の構成された論理は、図3では別個のまたは相異なるブロックとして示されているが、それぞれの構成された論理がその機能を実行する手段であるハードウェアおよび/またはソフトウェアは、部分的に重複できることは諒解されよう。たとえば、305から325の構成された論理の機能を容易にするために使用される任意のソフトウェアを、情報を記憶するように構成された論理315に関連する非一時的メモリ内に記憶することができ、それにより、305から325の構成された論理は各々、その機能(すなわち、この場合、ソフトウェア実行)を、情報を記憶するように構成された論理315によって記憶されたソフトウェアの動作に部分的に基づいて実行する。同様に、構成された論理のうちの1つに直接関連するハードウェアは、時々、他の構成された論理によって借用または使用され得る。たとえば、情報を処理するように構成された論理310のプロセッサは、情報を受信および/または送信するように構成された論理305によって送信される前に、データを適切な形式にフォーマットすることができ、それにより、情報を受信および/または送信するように構成された論理305は、その機能(すなわち、この場合、データの送信)を、情報を処理するように構成された論理310に関連するハードウェア(すなわち、プロセッサ)の動作に部分的に基づいて実行する。
概して、別段に明示的に記載されていない限り、本開示全体にわたって使用される「ように構成された論理」という句は、ハードウェアによって少なくとも部分的に実装される実施形態を引き合いに出すものとし、ハードウェアから独立したソフトウェアだけの実装形態に位置づけるものではない。また、様々なブロックにおける構成された論理または「ように構成された論理」は、特定の論理ゲートまたは論理要素に限定されるのではなく、概して、本明細書で説明する機能を(ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組合せのいずれかを介して)実行するための能力を指すことが諒解されよう。したがって、様々なブロックに示す構成された論理または「ように構成された論理」は、「論理」という語を共有しているにもかかわらず、必ずしも論理ゲートまたは論理要素として実装されない。様々なブロックにおける論理間の他の対話または協働が、以下でより詳細に説明する実施形態の検討から、当業者には明らかになるであろう。
様々な実施形態は、図4に示すサーバ400などの、様々な市販のサーバデバイスのいずれにおいて実装されてもよい。一例では、サーバ400は、上で説明したアプリケーションサーバ170の1つの例示的な構成に対応し得る。図4において、サーバ400は、揮発性メモリ402と、ディスクドライブ403などの大容量の不揮発性メモリとに結合されたプロセッサ401を含む。サーバ400はまた、プロセッサ401に結合されたフロッピーディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)またはDVDディスクドライブ406を含んでもよい。サーバ400はまた、他のブロードキャストシステムコンピュータおよびサーバに、またはインターネットに結合されたローカルエリアネットワークなどのネットワーク407とのデータ接続を確立するための、プロセッサ401に結合されたネットワークアクセスポート404を含んでもよい。図3の状況で、図4のサーバ400は、通信デバイス300の1つの例示的な実装形態を示すが、情報を送信および/または受信するように構成された論理305は、ネットワーク407と通信するためにサーバ400によって使用されるネットワークアクセスポート404に対応し、情報を処理するように構成された論理310はプロセッサ401に対応し、情報を記憶するように構成された論理315は、揮発性メモリ402、ディスクドライブ403および/またはディスクドライブ406の任意の組合せに対応することが諒解されよう。情報を提示するように構成された任意の論理320およびローカルユーザ入力を受信するように構成された任意の論理325は、図4には明示的に示されず、その中に含まれる場合もあれば、含まれない場合もある。したがって、図4は、通信デバイス300が、図2の場合のような205Aまたは205BのようなUEの実装形態に加えて、サーバとして実装され得ることを説明するのを助ける。
サーバ400は、ディスパッチャデバイスが通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を設定するのを容易にするように構成され得る。たとえば、サーバ400は、ディスパッチャデバイスから通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を受信し、制御ゾーン構成を通信グループの1つまたは複数のメンバーに送るように構成され得る。サーバ400は、通信グループのメンバーからロケーション更新を受信し、それらをディスパッチャデバイスに転送するようにさらに構成され得る。サーバ400は、本明細書でさらに説明するように、通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を設定することに関する他の機能を含み得る。
上で論じたように、PTT/PoC/PTXの重要な利点は、グループ通信において複数の参加者をつなぐ能力である。本明細書で使用される場合、PTTという用語は、PoC、PTXなど、任意のPTTのようなサービスを包含する。PTTグループ通信では、ディスパッチPTTコンソールクライアント(「ディスパッチャ」とも呼ばれる)が存在し得る。ディスパッチコンソールクライアントは、通信グループ内の他のPTTクライアントを管理または監督するPTTクライアントである。
本開示は、シグナリングメッセージをグループメンバー(「PTTクライアント」、「クライアント」、「ユーザ」などとも呼ばれる)に送り、それらのメンバーに利用可能な機能を制御することができる、スマートフォンまたはタブレットコンピュータなど、タッチスクリーンデバイスから動作するディスパッチコンソールクライアントを提案する。たとえば、ディスパッチャまたは発信者は、すべての他のメンバーが、トークスパートを引き続き聴取することはできるが、参加することはできないように、グループメンバーのサブセットだけが参加することを可能にし得る。別の例として、ディスパッチャは、グループメンバーのサブセットだけが非音声メディア送信(たとえば、メディア共有、ロケーション、テキストなど)を送るか、または発信することを可能にし得る。さらに別の例として、ディスパッチャは、呼の開始時または呼の間の何らかの時点で、のいずれかに、ターゲットメンバーのデバイス上の機能および/またはアプリケーションをミュートすることができる。
ディスパッチャは、そのディスパッチャが関心を有する様々限定グループに関するグループ情報を最初に事前プロビジョニングされる。図1のアプリケーションサーバ170などのアプリケーションサーバは、限定グループ情報を事前プロビジョニングされる。発信者が限定グループ呼の開始を試みるとき、発信者が限定グループメンバーシップの一員である場合だけ、アプリケーションサーバは限定グループ呼を可能にすることになる。ディスパッチャが限定グループのメンバーである場合、ディスパッチャは、(ユーザから)そのUIを介して限定グループの名称を受信し、その限定グループのメンバー間のグループ呼を開始することができる。ダウンロード可能アプリケーション(DLA)クライアントが限定グループのメンバーである場合、そのクライアントもUIを介して限定グループ名称を受信することができる。
PTTサービスを配信するための2つの方法が存在することに留意されたい。1つは、相手先商標製造会社(OEM)がPTTアプリケーションをデバイス内に組み込む埋込みデバイスを用いることである。これらは、典型的に、図2のUE200Aなど、専用PTTボタンを備えた、かさばるデバイスである。第2は、図2のUE200Bなど、任意のスマートフォン上にインストールされ得るダウンロード可能アプリケーションである。そのようなスマートフォンは、本明細書で「DLAクライアント」と呼ばれる。本明細書で説明する限定グループのメンバーは、OEM PTTデバイスまたはDLAクライアントのいずれかであり得る。
図5Aは、ディスパッチャ500がメンバーであり、ディスパッチャ500が関心を持っている限定グループのリストをディスパッチャ500に事前プロビジョニングするための、図2のUE200Bに対応し得るディスパッチャ500とアプリケーションサーバ170との間の対話の例示的なフローを示す。ディスパッチャ500は、図2のUE200Bなど、タッチスクリーンを備えた任意のUEであり得る。
502で、ディスパッチャ500のUIは、ユーザ、したがって、ディスパッチャ500が関心を持っており、ディスパッチャ500がメンバーであり得るすべてのグループ名の入力をユーザから受信する。504で、ディスパッチャは、ユーザ/ディスパッチャ500が関心を持っている第1のグループ名を有するLISTクエリをアプリケーションサーバ170に送る。506で、アプリケーションサーバ170は、ディスパッチャ500がその限定グループのメンバーであるか否かを確認する、グループに関する確認識別子(confID)で応答する。
ディスパッチャ500は、ディスパッチャ500がユーザからグループ名を受信したのと同数のLISTクエリをアプリケーションサーバ170に送る。508で、ディスパッチャ500は最終的なLISTクエリを送り、510で、アプリケーションサーバ170は最終的な確認識別子で応答する。
512で、ディスパッチャ500は、ディスパッチャ500がメンバーであり、ディスパッチャ500が関心を持っている限定グループのグループ表を作成し、それによって自己プロビジョニングを実行する。たとえば、ディスパッチャ500は、「g.00=groupName1:ConfID1」などのエントリーをグループ表内に作成することができ、この場合、「g.00」はエントリー番号を示し、「groupName1」は限定グループの名称であり、「ConfID1」は、ディスパッチャ500がグループのメンバーであるか否かを示す、アプリケーションサーバ170からの応答である。グループ表は、ディスパッチャ500が本明細書で説明する機能を実行することを可能にする。
図5Bに示すように、アプリケーションサーバ170は、1つまたは複数のディスパッチャ500と、各グループメンバーの対応するタイプとを含む、グループメンバーの識別子を含むグループ定義を所与の限定グループのメンバーにプロビジョニングすることができる。522で、アプリケーションサーバ170は、グループ定義をディスパッチャ500、および図2のUE200A/200Bに対応し得る各グループメンバー/クライアント520に送る。524で、クライアント520は、グループメンバーシップを拡張し、メンバーのタイプを検査する。「ディスパッチャ」のメンバータイプを有するグループメンバー(2人以上が存在し得る)の場合、526で、クライアント520は対応するデバイスとのロケーション共有を有効化する。クライアント520は、ディスパッチャ500とだけロケーション共有を有効化することができ、その結果、ディスパッチャ500だけがクライアント520のロケーションを知る。528で、クライアント520はそのロケーション更新頻度を設定する。ロケーション更新頻度はf(1/d)であり得、この場合、dは、たとえば、クライアント520とディスパッチャ500との間の距離である。ディスパッチャ500のロケーションを使用することは、ディスパッチャ500の現在のまたは最後に知られたロケーションに関してアプリケーションサーバ170またはディスパッチャ500に問い合わせることを必要とし得る。
複数のディスパッチャ500が存在する場合、クライアント520は、ディスパッチャごとのロケーション更新頻度を設定する。たとえば、クライアント520はロケーション更新を、f(1/d1)の頻度で第1のディスパッチャに送ることができ、この場合、d1は、クライアントと第1のディスパッチャとの間の距離であり、f(1/d2)の頻度で第2のディスパッチャに送ることができ、この場合、d2は、クライアントと第2のディスパッチャとの間の距離である。
また、複数のディスパッチャ500が存在する場合、クライアント520が526および528で行うように、ディスパッチャ500は、同様に、そのロケーションを互いと共有することを選ぶことができる。たとえば、会社の本社における静的ディスパッチャとともに、ターゲットクライアントのローカルグループを管理するオンサイトのモバイルディスパッチャが存在し得る。その場合、両方のディスパッチャは、互いとロケーション更新を共有することを望む場合がある。
図6は、本開示の一態様による、内部クライアントプロビジョニング(ICP)に関する例示的なフローを示す。ICPは、クライアント/UE620がアプリケーションサーバ170からのサービスにアクセスすることができるように、アプリケーションサーバ170がHTTPを使用して、クライアント、ここでは、UE620に認証鍵およびすべての他の必要なプロビジョニングパラメータをプロビジョニングするクライアントプロビジョニングの一形態である。
図6の例では、図2のUE200A/200Bに対応し得るUE620は、ディスパッチャ500もメンバーである限定グループのメンバーである。ディスパッチャ500が加入者識別モジュール(SIM)カードまたは国際モバイル加入者識別情報(IMSI)を有さない場合、ディスパッチャ500は図6に示すフローを実行する。
602で、ディスパッチャ500のUIは、UE620の移動局国際加入者ディレクトリ番号(MSISDN:Mobile Station International Subscriber Directory Number)を受信する。ディスパッチャ500は、ユーザからまたはUE620からMSISDNを受信することができる。604で、ディスパッチャ500は、MSISDNを含むショートメッセージサービス(SMS)検証要求をアプリケーションサーバ170に送る。606で、アプリケーションサーバ170は、検証SMSをMSISDNに送るようにショートメッセージサービスセンター(SMSC)680に命令する。608で、SMSC680は、個人識別番号(PIN)を備えたSMSメッセージをUE620に送る。
UE620はPINを受信し、PINは、ICPループを完成するために、ディスパッチャ500上に入力される必要がある。610で、ディスパッチャ500のUIはUE620に送られたPINを受信する。ディスパッチャ500は、ユーザからまたはUE620からPINを受信することができる。612で、ディスパッチャ500は、MSISDNとPINとを含む初期ICP要求をアプリケーションサーバ170に送る。614で、アプリケーションサーバ170は、ICP応答をディスパッチャ500に送る。図6に示すフローの後に、次いで、アプリケーションサーバ170への典型的なディスパッチャ500登録が続く。
図7は、UEが成功裏にプロビジョニングされ、ディスパッチャ500がアプリケーションサーバ170に登録した後のディスパッチャ500の例示的なユーザインターフェース700を示す。UI700は、グループ詳細を備えた第1の限定グループ(または、UI700が開始するときデフォルト限定グループ)を示す。任意の他の限定グループの詳細は示されないが、グループ名は示されてよい。図7の例では、第1の限定グループは、特定のタクシーサービスのためのタクシー運転手のグループであり得る「taxi.group」であり、第2の限定グループの名称(たとえば、「plumber.group」)が示される。
UI700上のマップをグループメンバーのロケーションでポピュレートするために、ディスパッチャ500は、限定グループのメンバーに向けて個々のメディア共有要求を開始することができる。各メディア共有要求は、メンバーのロケーション情報に対する要求を含む。メンバーは別のメディア共有メッセージを介してそのロケーションで応答する。
図8は、選択された限定グループのメンバーのロケーションでディスパッチャ500のUIをポピュレートするためにアプリケーション/プロトコル/インターフェースを共有するスモールメディアを介したロケーション要求応答の例示的なフローを示す。図7の状況で、たとえば、UI700は、ディスパッチャ500が図8に示すフローを実行することに基づいて、グループ1のメンバーのロケーションでポピュレートされることになる。
802から816で、ディスパッチャ500は、そのロケーション情報を要求しているアプリケーションサーバ170を介して、個々のメディア共有要求をグループメンバー/クライアント800に送る。818から832で、そのロケーションに対するメディア共有要求を受信するとすぐ、クライアント800は、スモールメディア共有メッセージのペイロード内でアプリケーションサーバ170を介して、ディスパッチャ500にそのロケーション情報を伝える別のメディア共有トランザクションを開始する。ロケーション情報を受信するとすぐ、ディスパッチャ500は、各メンバーに関連付けられるロケーション情報でUIをポピュレートすることができる。
図9は、別の限定グループがユーザによって選択されるときのディスパッチャ500の例示的なユーザインターフェース900を示す。ユーザが、図9の例でグループ2など、別のグループを選択するとき、図8を参照して説明するように、ディスパッチャ500は、メディア共有ロケーション要求をグループ2のメンバーに送り、グループ2のメンバーからロケーション情報を受信する。具体的には、UI900は、ディスパッチャ500が図8に示すフローを実行することに基づいて、グループ2のメンバーのロケーションでポピュレートされる。
図10は、第1の限定グループがユーザによって再度選択されるときのディスパッチャ500の例示的なユーザインターフェース1000を示す。ディスパッチャ500が、前のグループ(すなわち、図10の例でグループ1)を再度選択する場合には、図8を参照して説明したように、ディスパッチャ500は、メディア共有ロケーション要求をグループ1のメンバーに送り、グループ1のメンバーからロケーション情報を受信する。具体的には、UI1000は、ディスパッチャ500が図8に示したフローを実行することに基づいて、グループ1のメンバーの更新されたロケーションでポピュレートされる。
図11は、様々なアイコンを示す、ディスパッチャ500の例示的なユーザインターフェース1100を示す。ディスパッチャ500のユーザは、グループPTT呼を開始するためにアイコン1102を、グループメディア共有(スモールメッセージペイロードを介してテキストメッセージなど)を開始するためにアイコン1104を、またはグループロケーション要求を開始するためにアイコン1106を選択することができる。図8に示すフローはまた、ユーザがアイコン1106を選択することによってトリガされる場合もある。
ユーザはまた、グループ全体だけではなく、特定のグループメンバーと通信することもできる。具体的には、ユーザは、個々のPTT呼を開始するためにアイコン1112を、個々のメディア共有(スモールメッセージペイロードを介したテキストメッセージなど)を開始するためにアイコン1114を、または個々のロケーション要求を開始するためにアイコン1116を選択することができる。図8に示すフローはまた、ユーザがアイコン1116を選択することによってトリガされる場合もある。しかしながら、個々のロケーション要求に関して、図8に示すフローはそのメンバーだけに関して実行されることになる。
図7〜図11は4つの非ディスパッチャグループメンバーを示すが、明らかなように、任意の数のそのようなグループメンバーが存在し得る。
ディスパッチャ500はPTTグループ呼同士の間で遷移し得る。ディスパッチャ500が現在グループ1とPTTセッション中である場合、たとえば、ディスパッチャ500は、別のグループ(たとえば、グループ2)とPTTセッションを開始することができる。その場合、グループ1とのPTTセッションは終了するか、または場合によっては、中断する。グループ1とのPTTセッションが終了する場合、ディスパッチャ500は、グループ1との呼を終了させるPTT ENDユーザ終了メッセージを送る。次いで、グループ2との新しいPTTグループ呼がセットアップされる。
ディスパッチャ500または呼発信者は、ターゲットクライアント/メンバーに関する機能および/またはアプリケーションを無効化またはミュートすることもできる。たとえば、ディスパッチャ500または発信者は、すべての他のメンバーが、トークスパートを引き続き聴取することができるが、参加することはできないように、グループメンバーのサブセットだけが参加することを可能にし得る。別の例として、ディスパッチャ500は、グループメンバーのサブセットだけが非音声メディア送信(たとえば、メディア共有、ロケーション、テキストなど)を送るか、または発信することを可能にし得る。さらに別の例として、ディスパッチャ500は、呼開始時または呼の間の何らかの時点で、のいずれかに、ターゲットメンバーのデバイスに関する機能および/またはアプリケーションをミュートすることができる。
ディスパッチャは、制御ゾーン構成(CZC)と呼ばれる、呼制限、呼タイプ機能、および/またはロケーション更新頻度に関するジオ機能(geo-capability)制御を定義することもできる。図7および図9から図11に示したように、ディスパッチャ500のUIはマップを表示する。このマップビューは、ジオフェンスを自明に定義し得る。代替的に、図11に示すように、マップビュー内のエリア、たとえば、エリア1122はジオフェンスとして定義され得る。ディスパッチャ500のユーザはエリア1122を定義することができるか、またはエリア1122はエリア1122内のメンバー間の類似性(たとえば、デバイスタイプ、デバイス機能、インストールされたアプリケーションなど)に基づいて定義され得る。一態様では、マップビュー、またはジオフェンス内のメンバーのロケーションだけが、各メンバーからのロケーション情報、各メンバーの登録情報、または図8に示したクエリ応答フローの周期的フィードから取得される。
ジオフェンスは呼タイプ機能を定義することもできる。たとえば、所与のメンバーがジオフェンスによってカバーされたロケーションに移動するとき、メンバーの呼タイプ機能が更新され得る。一例として、ディスパッチャ500は、規則を定義することができ、それによって、ジオフェンスエリアを去るメンバーはその発信機能を失い、その聴取機能だけを維持し、一方、ジオフェンスエリアに入るメンバーには呼機能と聴取機能の両方が与えられる。
図12は、限定グループの様々なメンバーが出入りすることができる例示的なジオフェンス1200を示す。ジオフェンス1200は、たとえば、ディスパッチャ500またはユーザ定義されたジオフェンスの現在のマップビューに対応し得る。上で論じたように、ジオフェンス1200は、ジオフェンス1200内のグループメンバーに関する、関連付けられる呼機能/制限および特定のロケーション更新頻度を有し得る。したがって、グループメンバーがジオフェンス1200内に移動するとき(たとえば、図12の例では「メンバー4」)、それらの呼機能/制限およびロケーション更新頻度がそのメンバーに適用される。反対に、所与のメンバーがジオフェンスを去るとき(たとえば、図12の例では「メンバー2」)、その呼機能/制限およびロケーション更新頻度がそのメンバーに関して取り消される。
グループメンバーは、ユーザがジオフェンスの境界を変更することに基づいて、ジオフェンスを出入りすることもできる。たとえば、現在のマップビューが、ジオフェンスに対応し、CZCに関連付けられる場合、ユーザは、ユーザが(たとえば、マップの他の部分を検査するために)マップビュー、それによって、ジオフェンスを変更することによって影響を受けるメンバーに関する呼機能/制限および/またはロケーション更新頻度を変更することを望む場合があり、望まない場合もある。したがって、マップビューが変更された場合、CZC適用可能エリアは変更されないように、現在のマップビューを設定またはロックするオプションがユーザに提供されてよい。この場合、ユーザがCZCゾーンの周囲または外部のマップエリアを探索する間、CZCエリアは視覚的境界を用いてマップ上で強調表示されてよい。たとえば、CZCは矩形ボックスとして表示されてよく、ユーザはその内部および外部をブラウジングして、サービスエリア全体の中のメンバーロケーションを検査することができる。
代替的に、ユーザがマップの周囲を移動するとき、CZCはそれとともに移動し、新しい/現在のマップビュー内のグループメンバーに適用される。これは結果として、現在のCZC設定を適用させたグループメンバーの新しいセットと、それらの機能を更新させた現在のマップビュー内にもはや存在しないグループメンバーのセットとをもたらし得る。
ディスパッチャ500は、事前にまたはオンザフライで定義され得る異なるジオフェンスに関する異なるCZC規則またはプリセットを有する場合もある。この場合、ユーザが異なるCZCゾーンポリシーを定義するために使用する別個の制御パネルが存在し得る。
呼が行われるとき、呼タイプ機能が呼セットアップシグナル内にピギーバックされ得る。ターゲットメンバーがそのロケーションをディスパッチャ500に送り返すとき、ディスパッチャ500は、その値が、ターゲットメンバーがジオフェンスに入ったか、またはジオフェンスから出たかに基づく、更新された呼タイプ機能とともにロケーション肯定応答を送ることができる。
図13は、例示的な機能制御パネル1300を示す。ディスパッチャ500のユーザが、機能制御パネル1300を開始するためのアイコンを選択するか、または図11のエリア1122または図12のジオフェンス1200などのジオフェンスを選択するとき、機能制御パネル1300がディスパッチャ500のUI上に表示され得る。機能制御パネル1300内で定義される機能は、現在表示されている限定グループのすべてのグループメンバー、現在のマップビュー内のすべてのグループメンバー、または(マップビュー全体でない場合)ジオフェンス内のグループメンバーだけに適用可能である。ディスパッチャ500は、アクティブな呼の間に、または何の呼もアクティブでないときに、のいずれかで、機能制御パネル1300を介してグループメンバー機能を設定することができる。
図13に示すように、機能制御パネル1300はいくつかのチェックボックスを含む。チェックボックス1302から1306は、ユーザが、ターゲットグループメンバーがディスパッチャ500、限定グループ、または限定グループ内の個々のメンバーを呼び出すことができるか否かを設定することを可能にする。チェックボックス1312から1316は、ユーザが、ターゲットグループメンバーが限定グループ、ディスパッチャ500、または個々のグループメンバーとメディアを共有することができるか否かを設定することを可能にする。チェックボックス1322は、ユーザが、ターゲットグループメンバーがロケーション更新をディスパッチャ500に送るべきか否かを設定することを可能にする。フィールド1324は、ユーザが要求されたロケーション更新の頻度を指定することを可能にする。
図14は、個々のグループメンバーに関する例示的な制御パネル1400を示す。ディスパッチャ500のユーザが特定のグループメンバーを選択するとき、ディスパッチャ500は制御パネル1400を表示することができる。ユーザは、アクティブなグループ呼の間に、または何の呼もアクティブでないときに、ターゲットメンバーを選択することができる。
フィールド1402は、ユーザが、現在の呼または限定グループからターゲットグループメンバーを除去することを可能にする。フィールド1404は、ユーザが、図13の機能制御パネル1300など、その特定のユーザに関する機能制御パネルを閲覧することを可能にする。ユーザは、グループ呼の発信および/またはグループ呼への参加に関する機能を変更することができる。これらの機能変更は、現在の呼のメディアまたはシグナリング上でピギーバックされ得る。フィールド1406は、ユーザが、グループ通信の参加を得ることに関するターゲットグループメンバーのランクを上げること、または下げることを可能にする。フィールド1408は、ユーザが、ターゲットグループメンバーのロケーション更新頻度、すなわち、ターゲットグループメンバーがロケーション更新をディスパッチャ500に送る頻度を増加すること、または低減することを可能にする。
ロケーション更新の周期は、ディスパッチャ500のロケーション、ジオフェンスの中心、重要なロケーション、「ホット」ゾーンなど、所与のロケーションからの距離に対して反比例する形で変化し得る。図15は、第1のロケーションから第2のロケーションへの特定のグループメンバーの例示的な移動と、対応するロケーション更新頻度変更を示す。図15に示すように、限定グループの第1のメンバー(すなわち、「メンバー1」)および限定グループの第2のメンバー(すなわち、「メンバー2」)はそれぞれ、ロケーション1502から第1の距離および第2の距離d1およびd2にある。ロケーション1502は、ディスパッチャ500のロケーション、ジオフェンスの中心、重要なロケーション、「ホット」ゾーンなどであり得る。メンバー1およびメンバー2に関するロケーション更新の頻度は、それぞれ、f(1/d1)およびf(1/d2)である。
図15に示すように、限定グループの第3のメンバー(すなわち、「メンバー3」)は、ロケーション1502からd3離れた距離からロケーション1502からd3'離れた距離に移動する。この移動のため、ロケーション更新の頻度はf(1/d3)からf(1/d3')に変化する。この場合、d3'はd3未満であり、f(1/d3')は、f(1/d3)より大きいか、またはより頻度が高いことになる。
図16は、通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を設定するための例示的なフローを示す。通信グループは、たとえば、PTT通信グループ、PoC通信グループ、またはPTX通信グループであり得る。図16に示すフローは、ディスパッチャ500などのディスパッチャデバイスによって実行され得る。ディスパッチャデバイスも通信グループのメンバーであり得る。
1602で、ディスパッチャデバイスは、図11のエリア1122および/または図12のジオフェンス1200など、通信グループの1つまたは複数のメンバーを含む地理的エリアに関連付けられるジオフェンスを確立する。
1604で、ディスパッチャデバイスは、ジオフェンス内の通信グループのメンバーに関する制御ゾーン構成を決定する。制御ゾーン構成を決定することは、通信グループのメンバーの1つまたは複数の呼機能およびロケーション更新頻度を設定することを含み得る。図15を参照して上で説明したように、ロケーション更新頻度は、1つまたは複数のメンバーのうちのメンバーと重要なロケーションとの間の距離に基づいてよく、1つまたは複数のメンバーのうちのメンバーと重要なロケーションとの間の距離の逆関数であってよい。重要なロケーションは、ディスパッチャデバイスのロケーションであり得る。1つまたは複数の呼機能を設定することは、本明細書で論じるように、通信グループのメンバー間で音声呼を発信するための能力、通信グループのメンバー間で非音声メディア送信を発信するための能力、通信グループのメンバー間で音声呼を聴取するための能力、通信グループの他のメンバーから非音声メディア送信を受信するための能力、および/または通信グループのメンバー間の呼の間に参加制御を受信するための能力を設定することを含み得る。
1606で、ディスパッチャデバイスは、制御ゾーン構成を通信グループの1つまたは複数のメンバーに送る。通信グループのメンバーの1つまたは複数の呼機能を設定することに加えて、制御ゾーン構成は、本明細書で論じるように、通信グループの少なくとも1つのメンバーデバイスにその少なくとも1つのメンバーデバイスの1つまたは複数の機能および/またはアプリケーションを無効化させるための命令を含むことも可能である。
1608で、ディスパッチャデバイスは、ロケーション更新頻度に基づいて、通信グループの1つまたは複数のメンバーの各々からロケーション更新を受信する。通信グループの1つまたは複数のメンバーは、ロケーション更新をディスパッチャデバイスだけに送ることができる。
1610で、ディスパッチャデバイスは、受信されたロケーション更新を用いてジオフェンス内の通信グループの1つまたは複数のメンバーのロケーションを示すディスパッチャデバイスのユーザインターフェースを更新する。これらの態様は、本開示のすべての実施形態で実行されることが必要とされないため、ブロック1608および1610は破線を用いて示される。
図16には示されないが、ディスパッチャデバイスは、更新の後、1つまたは複数のメンバーのサブセットがジオフェンス内にもはやないように、ジオフェンスを更新することができる。その場合、図12を参照して上で説明したように、制御ゾーン構成は1つまたは複数のメンバーのサブセットに関して取り消されてよい。
さらに、図16に示されないが、ディスパッチャデバイスは、ロケーション要求を通信グループの1つまたは複数のメンバーに送り、ジオフェンスを表すマップ上に通信グループの1つまたは複数のメンバーのロケーションを表示することもできる。
一態様では、ディスパッチャデバイスは、複数の通信グループのメンバーであってよく、通信グループは、複数の通信グループの第1の通信グループであってよい。その場合、ディスパッチャデバイスは、複数の通信グループの第2の通信グループの1つまたは複数のメンバーを含む地理的エリアに関連付けられる第2のジオフェンスを確立し、第2のジオフェンス内の第2の通信グループのメンバーに関する第2の制御ゾーン構成を決定し、第2の制御ゾーン構成を第2の通信グループの1つまたは複数のメンバーに送ることができる。ディスパッチャデバイスは、図7を参照して上で説明したように、複数の通信グループのアクティブな通信グループに関するグループ情報を表示することができる。グループ情報は、図11を参照して上で説明したように、アクティブな通信グループのグループメンバーのリストと、アクティブな通信グループのメンバーを呼び出すためのアイコン、メディアをアクティブな通信グループのメンバーに送るためのアイコン、およびアクティブな通信グループのメンバーに対するロケーション要求を開始するためのアイコンとを含み得る。グループ情報はまた、図11を参照して上でも説明したように、アクティブな通信グループのグループメンバーのリストと、アクティブな通信グループ間でグループ呼を開始するためのアイコン、メディアをアクティブな通信グループに送るためのアイコン、およびアクティブな通信グループに対するロケーション要求を開始するためのアイコンとを含み得る。
図17は、一連の相互に関係する機能モジュールとして表された例示的なディスパッチャ装置1700を示す。確立するためのモジュール1702は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じるような、ASIC208とともに制御ゾーンモジュール216など、処理システムと協働するユーザインターフェースに対応し得る。決定するためのモジュール1704は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じるような、ASIC208とともに制御ゾーンモジュール216など、処理システムに対応し得る。送るためのモジュール1706は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じるような、トランシーバ206など、通信システムと協働する、ASIC208とともに制御ゾーンモジュール216など、処理システムに対応し得る。受信するためのモジュール1708は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じるような、ASIC208とともに制御ゾーンモジュール216など、処理システムと協働する、トランシーバ206などの通信システムに対応し得る。更新するためのモジュール1710は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じるような、ASIC208とともに制御ゾーンモジュール216など、処理システムと協働するユーザインターフェースに対応し得る。モジュール1708および1710は、本開示のすべての実施形態で必要とされないため、これらのモジュールは破線を用いて示される。
図17のモジュールの機能は、本明細書の教示に一致する様々な方法で実装され得る。いくつかの設計では、これらのモジュールの機能は、1つまたは複数の電気構成要素として実装され得る。いくつかの設計では、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装されてもよい。いくつかの設計では、これらのモジュールの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部分を使用して実装されてもよい。本明細書で論じたように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連の構成要素、またはそれらの何らかの組合せを含んでよい。したがって、異なるモジュールの機能は、たとえば、集積回路の異なるサブセットとして実装されてもよく、ソフトウェアモジュールのセットの異なるサブセットとして実装されてもよく、またはその組合せとして実装されてもよい。また、(たとえば、集積回路の、および/またはソフトウェアモジュールのセットの)所与のサブセットが、2つ以上のモジュールに関する機能の少なくとも一部分を実現する場合があることを諒解されよう。
加えて、図17によって表された構成要素および機能、ならびに本明細書で説明した他の構成要素および機能は、任意の適切な手段を使用して実装され得る。そのような手段はまた、少なくとも部分的に、本明細書で教示するように対応する構造を使用して実装され得る。たとえば、図17の構成要素の「ためのモジュール」と併せて上記で説明した構成要素はまた、同様に指定された機能の「ための手段」に対応し得る。したがって、いくつかの態様では、そのような手段のうちの1つまたは複数は、プロセッサ構成要素、集積回路、または本明細書で教示するような他の適切な構造のうちの1つまたは複数を用いて実現することができる。
様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して、情報および信号を表すことができることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表される場合がある。
さらに、本明細書で開示する実施形態に関して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、全般にそれらの機能に関してこれまで説明されてきた。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例およびシステム全体に課される設計制約によって決まる。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実現できるが、そのような実装形態の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
本明細書で開示する実施形態に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別のゲートもしくはトランジスタロジック、個別のハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を果たすように設計されたこれらの任意の組合せを用いて、実装されるか、または実行される場合がある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替形態では、プロセッサは、任意の従来型プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンとすることもできる。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装することもできる。
本明細書で開示する実施形態に関して説明した方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、ハードウェア内で直接、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール中で、または2つの組合せで具現化することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において知られている任意の他の形の記憶媒体内に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替形態では、記憶媒体は、プロセッサと一体である場合がある。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に存在する場合がある。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)内に存在する場合がある。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内の個別構成要素として存在する場合がある。
1つまたは複数の例示的実施形態では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せの中に実装され得る。ソフトウェアにおいて実現される場合、それらの機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信される場合がある。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムの1つの場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の入手可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形式の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用可能であり、コンピュータによってアクセス可能な任意の他の媒体を含むことができる。また、任意の接続も正しくはコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書において使用されるとき、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、一方、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に同じく含まれるものとする。
上記の開示は本開示の例示的な実施形態を示すが、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明した本開示の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実行される必要はない。さらに、本開示の要素は単数形で説明または特許請求されている場合があるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が考えられる。