JP2008181201A - 発券装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】券売ボタンが複数表示された初期画面を含む各種画面を表示する表示部及び利用者が発券操作を行うための入力部として機能するタッチパネル式のディスプレイ10と、利用者と遠隔端末3を操作するオペレータとを、音声や映像によって対話可能とするコミュニケーション部と、ディスプレイ10上でオペレータとのコミュニケーションに基づく発券処理を要求するオペレータ対応要求入力が行われると、遠隔端末3側のオペレータが対応可能な状態にあるかを問い合わせる通信部18と、オペレータが対応可能である旨の応答を遠隔端末3から受信するまでの応答待ちの間、ディスプレイ10に初期画面を表示し、別の利用者の発券処理を受け付ける制御部20とを備えたものである。
【選択図】図1
Description
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における発券装置を備えたシステム全体の構成を示すブロック図である。
発券装置1は、例えば駅などの券売コーナーに1又は複数設置されており(図1では1台のみを図示)、発券装置1は通信回線2を介して遠隔センタにあるセンタ装置としての遠隔端末3と接続されている。遠隔センタには1台または複数台の遠隔端末3(図1には1台)が設置されており、これらをオペレータが操作する。発券用ホストコンピュータ4は、発券装置1や遠隔端末3と通信回線2を介して接続されており、これらの装置との間で、発券に必要なデータの送受信を行う。発券用ホストコンピュータ4には、各種発券処理のうち時間のかかる処理とその処理時間との関係を示す処理時間管理テーブルを含む各種テーブル等を格納するデータベース4aが備えられている。
まず、発券装置1のディスプレイ10には、図3に示すような初期画面40が表示されている(S1)。ディスプレイ10に表示される画面は、本例では上下に2分割された画面となっており、上領域には、「遠隔券売」ボタン41や、各種メッセージが表示されるメッセージ表示領域42が設けられ、下領域には通常の券売のための(乗車金額ボタンなどの)券売ボタンや、遠隔券売における選択肢を選択するボタン等が複数配置されるボタン領域43が設けられている。そして、図3に示す初期画面40では、メッセージ表示領域42に、遠隔券売を依頼するメッセージである「駅員に券を依頼する場合は左のボタンを押してください」が表示され、ボタン領域43には、通常の(遠隔券売ではない)券売に必要な券売ボタン43a〜43nが配置されている。
この初期画面70には、メッセージ表示領域42に、オペレータによる対応を待っている人がいる旨のメッセージが表示され、ボタン領域43には、各種券売ボタン71a〜71nが表示される。ここで、ボタン領域43に表示する(あるいは有効にする)券売ボタンは、図3に示した初期画面40の券売ボタン43a〜43nと同じでも良いが、図6の初期画面70では、「周遊券」ボタン43aを省略してボタン数を少なくしている。これは、初期画面70が表示されている現在、利用者Aがオペレータの対応を待っている状態であるので、時間のかかる処理を選択できないようにその処理のボタンを除外するものである。このようなボタン除外処理は、制御部20が、発券用ホストコンピュータ4にアクセスし、データベース4aに格納されている処理時間管理テーブルを参照して、処理時間管理テーブルに登録されているボタンを除外してボタン領域43を構成することによって実現している。図7に、発券用ホストコンピュータ4の処理時間管理テーブルの一例を示す。この処理時間管理テーブルには、ボタン名毎に、そのボタン名で特定される処理に要する予測時間が格納されている。
上記実施の形態1の発券装置1では、他の利用者Bがこれからまさに操作しようとしていたときに、利用者Aに対するオペレータ対応が可能になった場合、待っていた利用者Aに操作を譲るよう指示する旨を、ディスプレイ10に表示したメッセージによって利用者Bに通知するようにしている。利用者Bは、このような発券装置1の機械的な対応に対して憤慨することがある可能性がある。実施の形態2は、このような点を鑑みなされたもので、発券装置1の機械的な対応に代えて、オペレータによって利用者Bに通知するようにしたものである。
実施の形態1では、遠隔券売を要請した利用者Aが次の利用者Bに発券装置1の操作を譲った後、オペレータが対応可能になった場合(図9のS12のYES)、図8の遠隔券売開始確認画面80を表示して、利用者Bに、利用者Aに操作を譲るよう指示するメッセージを表示するようにしていたが、実施の形態2の発券装置1では、オペレータ対応可能となった場合(図9のS12のYES)、遠隔券売の起動メッセージを表示する例えば図10に示すような遠隔券売起動画面90を表示し(S21)、すぐにオペレータ対応処理を実施(S6)するようにしたものである。すなわち、発券装置1の操作者と遠隔端末3のオペレータとがコミュニケーション可能な状態とし、発券装置1の操作の交代をオペレータから促すようにしたものである。
上記実施の形態1,2においては、オペレータの対応を待てるのは、実質一人のみであった。実施の形態3では、カウンタを設けることによって、オペレータの対応を複数人が待てるようにしたものである。
まず、待ち人数カウンタWを0にする(W=0)(SA1)。その後、ステップSlで初期画面100を表示する。図12に、初期画面100の一例を示す。この初期画面100には、図3に示した実施の形態1の初期画面40に対して、現在の待ち人数を追加表示した画面となっている。ここで表示される待ち人数には、待ち人数カウンタWの数が用いられる。
上記実施の形態3では、単にカウンタを設けて人数を数えているだけであったので、順番については、実際に待つ利用者同士が把握する必要があった。利用者が順番を間違えると順番を確認する手段がないために、利用者同士のトラブルになる可能性があった。実施の形態4ではこれを防ぐために、待つ利用者に順次固有の番号のついた券を発行し、呼び出し時にはこの番号をオペレータが確認することによって、オペレータが、待っていた利用者を順番通りに対応できるようにしたものである。
まず、ステップSB1で、発券装置1の制御部20は、通信回線2を介して発券用ホストコンピュータ4のデータベース4aに接続してキューを初期化する(空にする)。そして、制御部20は、利用者Aによって初期画面100上の「遠隔券売」ボタン41が押下されると、その利用者Aを一意に識別するための固有の番号を生成し、その番号を印刷した順番券16aを発券機16に指示して発行させる(SB2)。そして、制御部20は、その番号を、通信回線2を介して発券用ホストコンピュータ4に送信してキューに登録する。その後、図17に示すような、順番券16aを取って発券装置1の近くで待つことを指示する確認画面120を表示する(S9)。
上記実施の形態1〜4では、利用者が通常の券売ボタンを操作し、券売手続きを進めている途中で操作がわからなくなって「遠隔券売」ボタン41を押すことを想定していない。実施の形態5は、このような場合の操作効率向上を図ったものである。
状態保持キューでは、状態データが券番号と共に状態保持キューに上から順番に登録され、取り出し要求があると、上から順番に取り除かれるようになっている。
実施の形態5では、ステップSC1で状態保持キューを初期化しておき、ディスプレイ10上の券売ボタン71a〜71nを操作して券売手続きを進めている途中で操作が分からなくなるなどして利用者に「遠隔券売」ボタン41が押下され(S3のYES)、そのときにオペレータが対応可能でない場合(S5のNO)、制御部20は、発券機16に指示して、その利用者に順番券16aを発行させ、その発行した順番券16aの番号とともに、現在の発券装置1の状態データ(初期画面40上の入力操作から「遠隔券売」ボタン41が押下されるまでに利用者が行った手続きデータ)を発券用ホストコンピュータ4のデータベース4aの状態保持キューに格納する。
上記実施の形態1〜5では、オペレータ対応に必要なコミュニケーション手段としての各装置(マイク11、スピーカー12、人物カメラ13、書画カメラ14)が、発券装置1内に備えられていた。しかしながら、実際の発券装置1の運用上では、コミュニケーション手段を除く装置構成の発券装置1は、既に例えば駅などに設置されている。そこで本実施の形態6では、既に設置されている発券装置1に、新たにオペレータ対応機能(遠隔券売機能)を付加する場合の実施の形態について説明する。
図において200は遠隔ユニットで、遠隔ユニット200内には遠隔券売に必要なコミュニケーション手段としての各装置(マイク11、スピーカー12、人物カメラ13、書画カメラ14)が備えられている。そして、発券装置1と遠隔ユニット200を、通信線201aによって接続し、それぞれ発券用ホストコンピュータ4や遠隔センタ5と通信できるようにしている。なお、遠隔ユニット200に、マイク11、スピーカー12、人物カメラ13、書画カメラ14を装着した関係で、発券装置1からはこれらの装置が外されている。発券装置1と遠隔ユニット200はそれぞれ単独でも稼働することができるようになっている。
実施の形態6では、画面の上領域を遠隔ユニット200に関する入力・表示を行う遠隔ユニット表示エリア210aとし、下領域を発券装置1に関する入力・表示を行う券売機表示エリア210bとする。ボタンもメッセージ表示も、それぞれに関するものは、それぞれの領域に表示される。例えば、図3の券売ボタン43a〜43nは券売機表示エリア210bに表示され、図4、図5,図7の表示は遠隔ユニット表示エリア210aに表示される。これによって、券売機能と遠隔券売機能が別々に入出力を行って別々に動作することが可能となる。協調して動作する必要があるときは、通信線201aを介して必要な情報を送受信する。
・マイク11とスピーカー12の代わりに、ハンドセットやヘッドセットを用いても良い。
・ステップS6のオペレータ対応処理でオペレータが対応を行っている間は、ボタン領域の発券ボタンを有効にしたまま(表示したまま)でも良いし、無効にしても(消しても)良い。
・オペレータによる対応が行われている間、発券装置1の操作は、オペレータが遠隔から代行しても良いし、利用者がオペレータの指示の元に自分で行っても良い。
・発券用ホストコンピュータ4の中にあるとしたデータベース4aは、発券装置1に設置しても良い。
・ステップS11のオペレータによる対応を待っている利用者がいる場合の初期画面70の表示に際して、図6に示した様に利用者が選択できる処理を制限する場合は、券売機上部等に設置した取扱い可能取引表示を、この制限に合わせて変更(例えば、取り扱わなくなった取引の表示を消す)する構成としても良い。
・同様に実施の形態4において、ステップS16がNOの場合、次に待っている利用者が呼び出されることになり、飛ばされた利用者が再度呼び出されることはない仕様となっているが、一定期間経過後に再度呼び出すような構成としても良い。
Claims (12)
- センタ装置と通信回線を通して接続され、利用者の発券操作に応じた発券を行う発券機を備えた発券装置であって、
券売ボタンが複数表示された初期画面を含む各種画面を表示する表示部と、
利用者が発券操作を行うための入力部と、
利用者と前記センタ装置を操作するオペレータとを、音声や映像によって対話可能とするコミュニケーション部と、
前記入力部を介して、オペレータとのコミュニケーションに基づく発券処理を要求するオペレータ対応要求入力が行われると、前記センタ装置側のオペレータが対応可能な状態にあるかを問い合わせる通信部と、
オペレータが対応可能である旨の応答を前記センタ装置から受信するまでの応答待ちの間、前記表示部に初期画面を表示し、別の利用者の発券処理を受け付ける制御部と
を備えたことを特徴とする発券装置。 - 前記制御部は、前記応答待ちの間、前記センタ装置側のオペレータが対応可能な状態となるまで待つか待たないかを利用者に質問する質問画面を前記表示部に表示し、前記入力部から待つ旨の入力が行われた場合、オペレータによる対応を待っている利用者がいる場合の初期画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の発券装置。
- オペレータによる対応を待っている利用者がいる場合の初期画面とは、発券操作に時間がかかる処理の券売ボタンを除外した画面であることを特徴とする請求項2記載の発券装置。
- 前記入力部から待つ旨の入力が行われた後で、前記センタ装置から、オペレータが対応可能である旨の応答を受信した場合、前記制御部は、コミュニケーションの開始を指示する開始指示ボタンを表示した開始確認画面を前記表示部に表示し、前記開始指示ボタンが押下されると、前記コミュニケーション部を起動することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の発券装置。
- 前記入力部から待つ旨の入力が行われた後で、前記センタ装置から、オペレータが対応可能である旨の応答を受信した場合、前記制御部は、待っている利用者とは別の利用者の発券処理を実行中であるか否かをチェックし、実行中であればその発券処理を終了後に、実行中でない場合は直ちに、前記コミュニケーション部を起動することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の発券装置。
- オペレータが対応可能となるまで待つ利用者の数を数えるカウンタを設け、前記制御部は、前記カウンタのカウンタ値だけ、オペレータとのコミュニケーションに基づく発券処理を繰り返すことを可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の発券装置。
- 前記制御部は、前記質問画面に、前記カウンタのカウンタ値も併せて表示するようにしたことを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れかに記載の発券装置。
- 前記制御部は、オペレータが対応可能となるまで待つ利用者に固有の識別番号を生成し、その識別番号を元に利用者の待ち順を管理し、待ち順に従って、オペレータとのコミュニケーションに基づく発券処理を行うようにしたことを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れかに記載の発券装置。
- 前記制御部は、前記識別番号を印刷した順番券を前記発券機に発券させるようにしたことを特徴とする請求項8記載の発券装置。
- 前記順番券に印刷された識別番号を前記順番券から取得する手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の発券装置。
- 通常の発券処理にかかる画面と、オペレータとのコミュニケーションに基づく発券処理にかかる画面とを別々に構成して前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載の発券装置。
- 前記制御部は、券売ボタンが操作され、券売手続きを進めている最中に前記オペレータ対応要求入力が行われた場合、初期画面から前記オペレータ対応要求入力が行われるまでに利用者が行った手続きをデータベースに保存し、オペレータが対応可能になってオペレータ対応をはじめるときに、前記データベースに保存したデータに基づいて発券装置の状態を、コミュニケーションによる発券処理が要求されたときの状態に復元するように各部を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れかに記載の発券装置。
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