JP2008181048A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008181048A
JP2008181048A JP2007016120A JP2007016120A JP2008181048A JP 2008181048 A JP2008181048 A JP 2008181048A JP 2007016120 A JP2007016120 A JP 2007016120A JP 2007016120 A JP2007016120 A JP 2007016120A JP 2008181048 A JP2008181048 A JP 2008181048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
rotation
fixing member
surface temperature
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007016120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4316625B2 (ja
Inventor
Toshitaka Sato
敏貴 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2007016120A priority Critical patent/JP4316625B2/ja
Priority to US12/010,346 priority patent/US8509640B2/en
Publication of JP2008181048A publication Critical patent/JP2008181048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4316625B2 publication Critical patent/JP4316625B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature

Abstract

【課題】画像形成のスループットを高くすることができ、画像品位を向上させることができるようにする。
【解決手段】定着部材と、定着部材と当接させて配設された加圧部材と、定着部材の温度を検出する第1の温度検出部と、定着部材を加熱する加熱体と、加熱体への通電を制御する通電制御部34と、定着部材を回転させる駆動部と、回転開始前の定着部材及び加圧部材の温度に基づいて、通電制御部34及び駆動部の制御を行う制御部30とを有する。制御部30は、回転開始前の定着部材及び加圧部材の温度に基づいて、通電制御部34及び駆動部の制御を行うので、コールドオフセット等の異常が発生するのを抑制することができる。定着部材の温度が定着可能温度範囲内に収まっている場合、ウォーミングアップを行うことなく、画像形成の動作を開始することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置、例えば、電子写真式のプリンタにおいては、画像に対応したトナー像を形成し、該トナー像を用紙に転写し、更に加熱し加圧して用紙に定着させるようになっている。
ところで、プリンタの消費電力を小さくしたり、コストを低くしたりするために、定着器に使用される加圧ローラの内部に熱源を備えないようにしたプリンタが提供されている。この種のプリンタにおいては、印刷指示が与えられると、所定の時間だけ定着ローラ及び加圧ローラを回転させてウォーミングアップし、その後、定着ローラの温度を検出し、検出された温度が、定着が可能な所定の温度範囲、すなわち、定着可能温度範囲内に収まることを確認してから画像形成の動作、すなわち、印刷動作を開始するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−219386号公報
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、画像形成のスループットを表す印刷スループットが低くなってしまう。
そこで、ウォーミングアップの時間を短くしたり、ウォーミングアップを行わないようにしたりすることが考えられるが、その場合、印刷動作を開始した後に、定着器においてコールドオフセット等のような異常が発生することがある。その結果、画像品位が低下してしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、画像形成のスループットを高くすることができ、画像品位を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、定着部材と、該定着部材と当接させて配設された加圧部材と、前記定着部材の温度を検出する第1の温度検出部と、前記定着部材を加熱する加熱体と、該加熱体への通電を制御する通電制御部と、前記定着部材を回転させる駆動部と、回転開始前の前記定着部材及び加圧部材の温度に基づいて、前記通電制御部及び駆動部の制御を行う制御部とを有する。
本発明によれば、画像形成装置においては、定着部材と、該定着部材と当接させて配設された加圧部材と、前記定着部材の温度を検出する第1の温度検出部と、前記定着部材を加熱する加熱体と、該加熱体への通電を制御する通電制御部と、前記定着部材を回転させる駆動部と、回転開始前の前記定着部材及び加圧部材の温度に基づいて、前記通電制御部及び駆動部の制御を行う制御部とを有する。
この場合、制御部は、回転開始前の前記定着部材及び加圧部材の温度に基づいて、前記通電制御部及び駆動部の制御を行うので、コールドオフセット等の異常が発生するのを抑制することができ、画像品位を向上させることができる。
また、定着部材の温度が定着可能温度範囲内に収まっている場合、ウォーミングアップを行うことなく、直ちに画像形成の動作を開始することができるので、画像形成装置を省電力化することができるだけでなく、画像形成のスループットを高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図である。
図に示されるように、プリンタ40は、媒体としての用紙Pを収容する媒体収容部としての用紙カセット41、現像剤像としてのトナー像を形成する画像形成ユニット(IDユニット)10、定着装置としての定着器48等を備える。前記用紙カセット41の前端には、前記用紙Pを1枚ずつ分離させ、媒体搬送路43に繰り出す繰出部材としてのホッピングローラ42が配設され、該ホッピングローラ42によって繰り出された用紙Pは、矢印方向に搬送され、前記媒体搬送路43におけるホッピングローラ42より下流側に配設されたピンチローラ44、45によって搬送され、前記媒体搬送路43におけるピンチローラ44、45より下流側に配設されたレジストローラ46及び搬送ローラ47によって搬送されて画像形成ユニット10に送られる。
該画像形成ユニット10は、像担持体としての感光体ドラム11を備えるとともに、画像形成部を構成し、前記画像形成ユニット10の上方には、感光体ドラム11と対向させて露光装置としてのLEDヘッド13が配設され、該LEDヘッド13は感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成する。また、前記画像形成ユニット10の下方には、感光体ドラム11と対向させて転写部材としての転写ローラ17が配設され、該転写ローラ17は感光体ドラム11の表面に形成された現像剤像としてのトナー像を用紙Pに転写する。
また、前記画像形成ユニット10は、前記感光体ドラム11、感光体ドラム11の表面を、一様に、かつ、均一に帯電させる帯電装置としての帯電ローラ12、前記静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させて現像させ、前記トナー像を形成する現像剤担持体としての現像ローラ14、前記トナーを帯電させて現像ローラ14に供給する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ15、前記現像ローラ14上に均一な現像剤層としてのトナー層を形成する現像ブレード16、及びトナー像の転写後、感光体ドラム11上に残ったトナーを回収するクリーニング装置としてのクリーニングブレード18を備える。
そして、前記感光体ドラム11に、帯電ローラ12、現像ローラ14、転写ローラ17及びクリーニングブレード18が接触させて配設される。また、前記現像ローラ14には現像ブレード16及びトナー供給ローラ15が接触させて配設される。
前記媒体搬送路43において、画像形成ユニット10及び転写ローラ17より下流側に、前記定着器48が配設される。該定着器48は、定着部材としての、かつ、第1の回転体としての定着ローラR1、及び加圧部材としての、かつ、第2の回転体としての加圧ローラR2を備え、定着ローラR1内に加熱体としてのハロゲンランプ等の熱源48aが配設される。
そして、前記媒体搬送路43における定着器48より下流側に、用紙Pを媒体積載部としてのスタッカ部53に排出するための排出ローラ49〜52が配設される。なお、21は用紙カセット41と対向させて配設され、用紙カセット41内の用紙Pの残量を検出する第1の媒体検出部としての用紙残量センサ、22は、媒体搬送路43におけるピンチローラ44、45より下流側、かつ、レジストローラ46及び搬送ローラ47より上流側に配設され、用紙Pが到達したことを検出する第2の媒体検出部としての書出しセンサ、23は、媒体搬送路43における定着器48より下流側、かつ、排出ローラ49、50より上流側に配設され、用紙Pが到達したことを検出する第3の媒体検出部としての排出センサである。
図3は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタ制御部を示す図である。
図に示されるように、プリンタ制御部は、印刷制御部としての制御部30、帯電ローラ12、帯電ローラ用電源31、LEDヘッド13、現像ローラ14、現像ローラ用電源32、転写ローラ17、転写ローラ用電源33、熱源48aが配設された定着ローラR1、通電制御部34、第1の温度検出部としての定着ローラサーミスタ35、第2の温度検出部としての加圧ローラサーミスタ36、用紙残量センサ21、書出しセンサ22、排出センサ23、定着器48用の駆動部としての駆動モータ37等を備える。
前記制御部30は、図示されないCPU、記憶装置(ROM、EEPROM(書換え可能な不揮発性メモリ)、RAM等)、入出力ポート、タイマ等によって構成され、ホストコンピュータ等の外部の上位装置(情報処理装置)に接続され、プリンタ40(図2)の動作を制御し、上位装置からの制御信号、ビットマップデータを一元的に配列したデータ等から成る画像データ(ビデオ信号)に従って印刷動作等の処理を実行する。
そして、制御部30には、帯電ローラ用電源31、LEDヘッド13、現像ローラ用電源32、転写ローラ用電源33、通電制御部34、定着ローラサーミスタ35、加圧ローラサーミスタ36、用紙残量センサ21、書出しセンサ22、排出センサ23及び駆動モータ37が接続され、帯電ローラ用電源31には帯電ローラ12が、現像ローラ用電源32には現像ローラ14が、転写ローラ用電源33には転写ローラ17が、通電制御部34には熱源48aが接続され、通電制御部34は熱源48aへの通電を制御する。
図1は本発明の第1の実施の形態における定着器制御装置を示す図である。
図に示されるように、定着器制御装置は、熱源48a、定着ローラR1及び加圧ローラR2を備えた定着器48、接触式又は非接触式の定着ローラサーミスタ35並びに加圧ローラサーミスタ36によって構成され、定着ローラサーミスタ35と制御部30とが、加圧ローラサーミスタ36と制御部30とが、制御部30と通電制御部34とが、熱源48aと通電制御部34とが接続される。
そして、定着ローラR1内に熱源48aが配設され、該熱源48aから発せられる熱が定着ローラR1の全体に均一に伝達される。また、定着ローラR1は駆動モータ37(図3)を駆動することによって、例えば、矢印A方向に回転される。なお、定着ローラR1を加熱するに当たり、熱源48aとして、ハロゲンランプに代えてセラミックヒータを使用することができる。
そして、加圧ローラR2は定着ローラR1に当接させられ、加圧ローラR2の軸(回転軸)の方向と定着ローラR1の軸(回転軸)の方向とが一致するように配設される。また、加圧ローラR2は図示されない連結機構によって定着ローラR1と連結され、定着ローラR1の回転動作に同調して、例えば、矢印B方向、すなわち、定着ローラR1の回転方向とは逆方向に回転させられる。
前記定着ローラサーミスタ35は、定着ローラR1の温度、本実施の形態においては、表面温度を検出する接触式又は非接触式のセンサであり、前記加圧ローラサーミスタ36は、加圧ローラR2の温度、本実施の形態においては、表面温度を検出する接触式又は非接触式のセンサである。前記通電制御部34は、制御部30からの指令によって熱源48aの通電状態を切り替える。すなわち、通電制御部34は、印刷動作中に定着ローラサーミスタ35によって検出された定着ローラR1の表面温度が所定の温度範囲、例えば、170±10〔℃〕の範囲に維持されるように熱源48aへの通電をオン・オフさせる。
例えば、定着ローラサーミスタ35によって検出された定着ローラR1の表面温度が前記温度範囲より高い場合、通電制御部34は、制御部30から指令を受け、熱源48aへの通電をオフにする。一方、定着ローラサーミスタ35によって検出された定着ローラR1の表面温度が前記温度範囲より低い場合、通電制御部34は、制御部30から指令を受け、熱源48aへの通電をオンにする。
したがって、未定着のトナー像が転写された用紙P(図2)が定着器48に送られると、前記定着ローラR1及び加圧ローラR2によってトナー像が加熱され、加圧され、用紙P上のトナー像が溶着して定着させられる。このとき、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転に伴って、用紙Pが所定の方向に搬送される。
次に、前記構成のプリンタ40の動作について説明する。
まず、制御部30は、制御信号の監視によって上位装置からの画像形成指示としての印刷指示を検出すると、定着ローラサーミスタ35及び加圧ローラサーミスタ36によって、停止状態の、すなわち、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転を開始させる直前(以下「回転開始前」という。)の各表面温度を検出し、各表面温度に基づいて、後述される方法によって、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転を開始させた後(以下「回転開始後」という。)の、定着ローラR1の表面温度を算出し、ウォーミングアップを行うかどうかを判断する。
そして、制御部30は、算出された回転開始後の定着ローラR1の表面温度が所定の定着可能温度範囲内である場合、定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させ、ウォーミングアップを行うことなく直ちに印刷動作を開始する。
また、用紙残量センサ21は、前記用紙カセット41に収納された用紙Pの残量を監視し、用紙Pの有無に関する信号を制御部30に送り、用紙Pを検出するとその検出信号を制御部30に送る。該制御部30は、用紙残量センサ21によって用紙カセット41内の用紙Pの有無を検出し、印刷に使用する用紙Pの存在を検出すると、用紙Pの搬送を開始し、用紙Pをプリンタ40内の印刷機構に送る。
次に、帯電ローラ用電源31は、制御部30からの指令によって、例えば、−1000〜−1100〔V〕の高電圧を発生させ、該高電圧を前記帯電ローラ12に印加して、感光体ドラム11の表面を、例えば、−600〔V〕の電位に、一様に、かつ、均一に帯電させる。そのために、前記帯電ローラ12は、半導電性の材料から成り、感光体ドラム11の表面に接して回転させられる。
続いて、前記LEDヘッド13は、制御部30からの指令によって、感光体ドラム11の表面を露光し、感光体ドラム11の表面に、例えば、−50〜0〔V〕の電位から成る静電潜像を形成する。前記LEDヘッド13は、LED(Light Emitting Diode)を発光素子として有する。なお、LEDヘッド13に代えてレーザー照射器等を使用することができる。
次に、現像ローラ用電源32は、制御部30からの指令によって高電圧を発生させ、該高電圧を前記現像ローラ14に印加する。該現像ローラ14は、トナーを負の極性に帯電させ、該トナーを電気的な吸引力によって感光体ドラム11の表面に供給し、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する。
そして、転写ローラ用電源33は、制御部30からの指令によって、例えば、+2000〜+3000〔V〕の高電圧を発生させ、該高電圧を前記転写ローラ17に印加する。該転写ローラ17は、感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像を電気的な吸引力によって用紙Pに転写する。
このようにして、トナー像が用紙Pに転写されると、用紙Pは定着器48に送られる。該定着器48は、トナー像を加熱し、加圧して用紙Pに定着させる。そして、トナー像が定着させられた用紙Pは、更に搬送されてプリンタ40外に排出され、スタッカ部53に積層される。
次に、用紙P上のトナー像の定着状態について説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における定着器において発生するオフセットを説明する図である。
図において、Faはトナー20と定着ローラR1との間の付着力、Fbはトナー20自体の凝集力、Fcはトナー20と用紙Pとの間の付着力である。トナー20及び用紙Pに適正な熱が加えられると、付着力Fa、Fc及び凝集力Fbが、
Fa<Fb<Fc
になり、トナー20は良好に用紙Pに付着し、用紙P内に浸透する。
これに対して、トナー20及び用紙Pに過剰な熱が加えられると、トナー20の流動性が大きくなりすぎて、付着力Fa及び凝集力Fbは、
Fa>Fb
になり、トナー20が用紙Pではなく定着ローラR1に付着してしまう画像不良、すなわち、ホットオフセットが発生する。また、トナー20及び用紙Pに十分な熱が加えられない場合、トナー20が十分に溶融しないので、付着力Fa、Fcは、
Fa>Fc
になり、トナー20は用紙P内に浸透せず、用紙Pから剥がれてしまう画像不良、すなわち、コールドオフセット等の異常が発生する。
ところで、加圧ローラR2内に熱源が配設されない場合、加圧ローラR2は定着ローラR1からの伝熱によって加熱される。したがって、例えば、プリンタ40(図2)が、電源をオフにされて放置された後に、電源をオンにすると、その間に、加圧ローラR2の表面温度が定着ローラR1の表面温度より低くなるので、その状態で定着器48が作動を開始し、駆動モータ37によって定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させると、表面温度の高い定着ローラR1の熱が表面温度の低い加圧ローラR2に移動し、定着ローラR1の表面温度がその分低下する。
このときの定着ローラR1の表面温度の低下量は、回転開始前の定着ローラR1と加圧ローラR2との温度差によって変化する。
次に、前記定着ローラR1の表面温度を、設定温度になるように制御した状態で、定着器48を作動させたときの定着ローラR1の表面温度の低下量を、加圧ローラR2の表面温度ごとに測定した結果について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における定着ローラの温度特性を示す図である。なお、図において、横軸に加圧ローラR2の表面温度を、縦軸に定着ローラR1の表面温度の低下量を採ってある。
図に示されるように、回転開始前の加圧ローラR2の表面温度が低いほど、すなわち、回転開始前の定着ローラR1と加圧ローラR2との温度差が大きいほど、回転開始後の定着ローラR1の表面温度の低下量が多くなる。これは、定着ローラR1の表面温度を、設定温度になるように制御しているが、すぐには追従することができないからである。
この状態で印刷動作を行うと、コールドオフセット等の異常が発生し、画像品位が低下してしまう。
そこで、本実施の形態において、制御部30(図1)は、上位装置からの制御信号によって印刷指示を受けると、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転に伴って低下する定着ローラR1の表面温度が定着可能温度範囲内に収まるかどうかを判断し、定着ローラR1の表面温度が定着可能温度範囲内に収まらないと判断した場合、定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させてウォーミングアップを行い、定着ローラR1の表面温度を制御するようにしている。
次に、プリンタ制御部の動作について説明する。
図6は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタ制御部の動作を示すフローチャートである。
まず、制御部30(図3)の図示されない指示判定処理手段は、指示判定処理を行い、上位装置からの制御信号によって印刷指示を受けたかどうかを判断する。そして、印刷指示を受けると、前記制御部30の図示されない温度検出処理手段は、温度検出処理を行い、回転開始前の定着ローラR1及び加圧ローラR2の表面温度Tup、Tlwを検出する。そのために、前記温度検出処理手段は、定着ローラサーミスタ35及び加圧ローラサーミスタ36のセンサ出力である電圧を読み込み、該電圧を、あらかじめ保持している変換式によって温度に変換する。なお、本実施の形態においては、印刷指示を受けてもすぐにはウォーミングアップのための定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転は行われない。
次に、制御部30の図示されない推定温度算出処理手段は、推定温度算出処理を行い、表面温度Tup、Tlwを読み込み、次の式(1)に基づいて、推定温度としての、回転開始後の定着ローラR1の表面温度Tcalを算出する。
Tcal=Tup−{(Tup−Tlw)*Ra+Rb} ……(1)
なお、Ra、Rbは回転開始後温度算出係数(Ra=0.15、Rb=0.0)であり、定着ローラR1と加圧ローラR2との接触状態、定着ローラR1及び加圧ローラR2の熱容量等によって決定される値であり、実験によって算出される。
続いて、定着器48(図1)において定着が可能であるかどうかを判断するために、制御部30の図示されない温度判定処理手段は、温度判定処理を行い、前記表面温度Tcalを読み込むとともに、記憶装置から第1の閾値としての定着可能温度上限Tth1を読み出し、表面温度Tcalと定着可能温度上限Tth1とを比較し、表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1より低いかどうかを判断する。なお、定着可能温度上限Tth1は、それ以上に表面温度Tcalが高い場合、ホットオフセットが発生するホットオフセット発生温度である。
表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1以上である場合、制御部30の図示されない温度調整処理手段は、温度調整処理を行い、駆動モータ37を駆動して、定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させるとともに、表面温度Tup、Tlwを低くするために通電制御部34による熱源48aへの通電をオフにし(停止させ)、定着ローラR1に熱を加えないように制御する。このようにして、第1のウォーミングアップが行われる。
そして、表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1より低くなり、定着可能温度範囲内に収まると、制御部30の画像形成処理手段としての図示されない印刷処理手段は、画像形成処理としての印刷処理を行い、印刷動作を開始する。
一方、表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1より低い場合、前記温度判定処理手段は、前記表面温度Tcalを読み込むとともに、記憶装置から第2の閾値としての定着可能温度下限Tth2を読み出し、表面温度Tcalと定着可能温度下限Tth2とを比較し、表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2より高いかどうかを判断する。なお、定着可能温度下限Tth2は、それ以上に表面温度Tcalが低い場合、コールドオフセットが発生するコールドオフセット発生温度である。
そして、表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth2より高い場合、表面温度Tcalが定着可能温度範囲内に収まるので、印刷処理手段は、定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させ、ウォーミングアップを行うことなく直ちに印刷動作を開始する。
また、表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2以下である場合、表面温度Tcalが定着可能温度範囲内に収まらないので、温度調整処理手段は、駆動モータ37を駆動して、定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させるとともに、表面温度Tup、Tlwを高くするために通電制御部34による熱源48aへの通電をオンにし(行い)、定着ローラR1に熱を加えるように制御する。このようにして、第2のウォーミングアップが行われる。
そして、表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth2より高くなり、定着可能温度範囲内に収まると、前記印刷処理手段は、印刷動作を開始する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 回転開始前の表面温度Tup、Tlwを検出する。
ステップS2 回転開始後の表面温度Tcalを算出する。
ステップS3 表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1より低いかどうかを判断する。表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1より低い場合はステップS6に、表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1以上である場合はステップS4に進む。
ステップS4 定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させるとともに、熱源48aへの通電をオフにし(停止させ)、表面温度Tup、Tlwを低くする。
ステップS5 表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1より低いかどうかを判断する。表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1より低い場合はステップS10に進み、表面温度Tcalが定着可能温度上限Tth1以上である場合はステップS4に戻る。
ステップS6 表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2より高いかどうかを判断する。表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2より高い場合はステップS7に、表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2以下である場合はステップS8に進む。
ステップS7 定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させる。
ステップS8 定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させるとともに、熱源48aへの通電をオンにし(行い)、表面温度Tup、Tlwを高くする。
ステップS9 表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2より高いかどうかを判断する。表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2より高い場合はステップS10に進み、表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2以下である場合はステップS8に戻る。
ステップS10 印刷動作を開始し、処理を終了する。
図7は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第1のタイムチャート、図8は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第2のタイムチャートである。
図7に示されるように、印刷指示を待機しているときに、タイミングt1で印刷指示が検出されると、回転開始後の定着ローラR1の表面温度Tcalが算出される。この場合、表面温度Tcalは、定着可能温度範囲内に収まり、定着可能温度上限Tth1より低く、かつ、定着可能温度下限Tth2より高いので、タイミングt1で定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転を開始し、印刷処理手段は直ちに印刷動作を開始する。また、タイミングt2からタイミングt3までの間が媒体通紙期間とされる。
また、図8に示されるように、印刷指示を待機しているときに、タイミングt11で印刷指示が検出されると、回転開始後の定着ローラR1の表面温度Tcalが算出される。この場合、表面温度Tcalは、定着可能温度範囲内に収まらず、定着可能温度下限Tth2以下であるので、タイミングt11で定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転を開始して、第2のウォームアップを開始し、タイミングt12で表面温度Tcalが定着可能温度範囲内に収まり、定着可能温度下限Tth2より高くなると、第2のウォームアップが終了する。そして、印刷処理手段は印刷動作を開始する。また、タイミングt13からタイミングt14までの間が媒体通紙期間とされる。
このような制御を行うことによって、コールドオフセット等の異常が発生するのを抑制することができ、画像品位を向上させることができる。
このように、本実施の形態においては、回転開始前の定着ローラR1及び加圧ローラR2の表面温度Tup、Tlwを検出し、該表面温度Tup、Tlwに基づいて回転開始後の定着ローラR1の表面温度Tcalを算出し、該表面温度Tcalに基づいてウォーミングアップを行うかどうかを判断し、かつ、定着ローラR1の表面温度Tupを制御するようになっているので、加圧ローラR2の表面温度Tlwが低い場合であっても、コールドオフセット等の異常が発生するのを抑制することができ、画像品位を向上させることができる。
また、表面温度Tcalが定着可能温度範囲内に収まっている場合、すなわち、印刷が可能な状態にある場合には、ウォーミングアップを行うことなく、直ちに印刷動作を開始することができるので、プリンタ40(図2)を省電力化することができるだけでなく、印刷のスループットを向上させることができる。
ところで、本実施の形態においては、表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2以下である場合、表面温度Tcalが定着可能温度下限Tth2より高くなるまで第2のウォーミングアップが行われるので、その間、印刷を開始することができない。
次に、印刷指示を受けたときに、印刷を開始するまでの時間を短くすることができるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図9は本発明の第2の実施の形態における定着ローラ/加圧ローラの表面温度の温度差と定着ローラの表面温度の低下量との関係図である。なお、図において、横軸に定着ローラR1の表面温度Tupと加圧ローラR2の表面温度Tlwとの温度差を、縦軸に定着ローラR1の表面温度Tupの低下量を採ってある。
図に示されるように、定着部材としての、かつ、第1の回転体としての定着ローラR1の表面温度Tupと、加圧部材としての、かつ、第2の回転体としての加圧ローラR2の表面温度Tlwとの温度差が大きいほど、回転開始後の定着ローラR1の表面温度Tupの低下量が多くなる。これは、定着ローラR1の表面温度Tupを、設定温度になるように制御しているが、すぐには追従することができないからである。
この状態で印刷動作を行うと、コールドオフセット等の異常が発生し、画像品位が低下してしまう。
そこで、本実施の形態において、印刷制御部としての制御部30(図1)は、上位装置からの制御信号によって印刷指示を受ける前に、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転に伴って低下する定着ローラR1の表面温度Tupが定着可能温度範囲内になるように、回転開始前の定着ローラR1の表面温度Tupを制御するようにしている。
次に、プリンタ制御部の動作について説明する。
図10は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
まず、上位装置からの制御信号によって印刷指示を受ける前の、待機状態において、制御部30(図1)の前記温度検出処理手段は、回転開始前の定着ローラR1及び加圧ローラR2の表面温度Tup、Tlwを検出する。
ところで、仮に、定着ローラR1及び加圧ローラR2を停止させた状態から定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させたときの、回転開始後の定着ローラR1の表面温度(第1の実施の形態における表面温度Tcal)が、印刷を行うのに最適な定着可能温度範囲内の所定の表面温度Tpになるように、回転開始前の定着ローラR1の表面温度Tupの目標値(以下「回転開始前目標温度」という。)をTgとすると、表面温度Tpは、次の式(2)で表すことができる。
Tp=Tg−{(Tg−Tlw)*Ra+Rb} ……(2)
また、回転開始前目標温度Tgは、次の式(3)で表すことができる。
Tg=1/(1−Ra)*(Tp−Ra*Tlw+Rb) ……(3)
なお、Ra、Rbは回転開始後温度算出係数(Ra=0.15、Rb=0.0)であり、定着ローラR1と加圧ローラR2との接触状態、定着ローラR1及び加圧ローラR2の熱容量等によって決定される値であり、実験によって算出される。
そして、制御部30の図示されない目標温度算出処理手段は、目標温度算出処理を行い、前記表面温度Tp、Tlwを読み込み、式(3)から回転開始前目標温度Tgを算出する。
続いて、定着ローラR1の表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgになるように、制御部30の前記温度判定処理手段は、表面温度Tup及び回転開始前目標温度Tgを読み込み、表面温度Tupと回転開始前目標温度Tgとを比較し、表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgより低いかどうかを判断する。
表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgより低い場合、前記制御部30の前記温度調整処理手段は、定着ローラR1及び加圧ローラR2を停止させたまま、表面温度Tupを高くするために通電制御部34による熱源48aへの通電をオンにし(行い)、定着ローラR1に熱を加えるように制御する。
また、表面温度Tupが回転開始前目標温度Tg以上である場合、前記温度調整処理手段は、定着ローラR1及び加圧ローラR2を停止させたまま、表面温度Tupを低くするために通電制御部34による熱源48aへの通電をオフにし(停止させ)、定着ローラR1に熱を加えないように制御する。
続いて、制御部30の図示されない指示判定処理手段は、指示判定処理を行い、上位装置からの制御信号によって印刷指示を受けたかどうかを判断する。そして、印刷指示を受けると、制御部30の前記印刷処理手段は、定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させ、印刷動作を開始する。印刷指示を受けない場合、待機状態を続ける。
このように、本実施の形態においては、印刷指示を受ける前に、定着ローラR1の表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgにされるので、定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させたときに、定着ローラR1の表面温度Tupを、印刷を行うのに最適な定着可能温度範囲内の所定の表面温度Tpにすることができる。
したがって、第1、第2のウォーミングアップを行う必要がないので、印刷指示を受けたときに、印刷を開始するまでの時間を短くすることができる。
なお、本実施の形態において、印刷処理を行うに当たり、前記推定温度算出処理手段によって、表面温度Tcalを算出し、温度判定処理手段によって、表面温度Tcalが定着可能温度範囲内にあるかどうかを判断し、温度調整処理手段によって、第1、第2のウォーミングアップを行うことができる。
この場合、あらかじめ表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgにされるので、定着可能温度範囲内から外れる可能性は低く、たとえ、定着可能温度範囲内から外れても、表面温度Tupを定着可能温度範囲内に容易に収めることができる。したがって、仮に、第1、第2のウォーミングアップが行われる場合でも、印刷を開始するまでの時間を短くすることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 回転開始前の表面温度Tup、Tlwを検出する。
ステップS12 回転開始前目標温度Tgを算出する。
ステップS13 表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgより低いかどうかを判断する。表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgより低い場合はステップS15に、表面温度Tupが回転開始前目標温度Tg以上である場合はステップS14に進む。
ステップS14 熱源48aへの通電をオフにし(停止させ)、表面温度Tupを低くする。
ステップS15 熱源48aへの通電をオンにし(行い)、表面温度Tupを高くする。
ステップS16 印刷指示を受けたかどうかを判断する。印刷指示を受けた場合はステップS17に進み、受けていない場合はステップS11に戻る。
ステップS17 印刷動作を開始し、処理を終了する。
図11は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すタイムチャートである。
図に示されるように、印刷指示を待機しているときに、定着ローラR1(図1)の表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgにされる。そして、タイミングt21で印刷指示が検出されると、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転が開始され、それに伴って、実線で示されるように、表面温度Tupが低くなるが、前記回転開始前目標温度Tgは、表面温度Tupが低下しても、印刷を行うのに最適な定着可能温度範囲内の所定の表面温度Tpになるように設定されているので、タイミングt21で定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転を開始し、印刷処理手段は直ちに印刷動作を開始する。また、タイミングt22からタイミングt23までの間が媒体通紙期間とされる。
なお、定着ローラR1の表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgにされない場合、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転が開始されるのに伴って、表面温度Tupは破線に示されるように変化し、定着可能温度範囲外に外れてしまう。
ところで、前記第1、第2の実施の形態においては、定着ローラR1及び加圧ローラR2の表面温度Tup、Tlwをそれぞれ第1の温度検出部としての定着ローラサーミスタ35(図3)及び第2の温度検出部としての加圧ローラサーミスタ36によって検出するようになっている。
次に、加圧ローラR2の表面温度Tlwを加圧ローラサーミスタ36によって検出する必要がないようにした本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、前記第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図12は本発明の第3の実施の形態における定着器制御装置を示す図である。
図に示されるように、定着器制御装置は、接触式又は非接触式の、第1の温度検出部としての定着ローラサーミスタ35を備え、定着ローラサーミスタ35と印刷制御部としての制御部30とが接続され、加熱体としての熱源48aと通電制御部34とが接続される。なお、加圧ローラサーミスタは配設されない。
次に、前記構成のプリンタ40(図2)の動作について説明する。
図13は本発明の第3の実施の形態における定着ローラ及び加圧ローラの温度の変化を表すタイムチャート、図14は本発明の第3の実施の形態における定着ローラの表面温度の低下量と加圧ローラの表面温度との関係図である。なお、図14において、横軸に定着ローラR1の表面温度Tupの低下量を、縦軸に加圧ローラR2の表面温度Tlwを採ってある。
図13において、Ln1は定着部材としての、かつ、第1の回転体としての定着ローラR1の表面温度Tupを表す線、Ln2は加圧部材としての、かつ、第2の回転体としての加圧ローラR2の表面温度Tlwを表す線である。この場合、タイミングt31で定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転を開始すると、時間が経過するのに伴って、表面温度Tupは徐々に低くなり、表面温度Tlwは徐々に高くなる。
これは、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転によって表面温度Tupの高い定着ローラR1から表面温度Tlwの低い加圧ローラR2に熱が移動していることを表す。
ところで、回転開始前の加圧ローラR2の表面温度Tlwを変えながら、回転開始前の定着ローラR1の表面温度Tupを読み込み、続いて、タイミングt31で回転を開始した後、所定の微小時間、本実施の形態においては、5秒が経過したタイミングt32で定着ローラR1の表面温度Tupを読み込み、二つの表面温度Tupの温度差を低下量ΔTupとして算出すると、該低下量ΔTupと表面温度Tlwとの関係は図14に示されるようになる。
そして、低下量ΔTupと表面温度Tlwとの関係を式(4)で表すことができる。
Tlw=4.17*ΔTup+194 ……(4)
そこで、印刷待機中、すなわち、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転開始前の状態において、所定のタイミングで定着ローラR1及び加圧ローラR2を5秒間回転させ、回転を開始する前の定着ローラR1の表面温度Tup1、及び回転を終了したときの定着ローラR1の表面温度Tup2を読み込み、各表面温度Tup1、Tup2に基づいて低下量ΔTup
ΔTup=Tup1−Tup2
を算出し、該低下量ΔTupに基づいて、回転を開始する前の、常に最新(現在)の加圧ローラR2の表面温度Tlwを算出する。そして、該表面温度Tlwに基づいて、前記第2の実施の形態における回転開始前目標温度Tgを算出し、定着ローラR1の表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgになるように制御する。これにより、加圧ローラサーミスタを使用することなく、画像品位を向上させることができ、印刷を開始するまでの時間を短くすることができる。
図15は本発明の第3の実施の形態における加圧ローラの表面温度の時間変化を表す図である。なお、図において、横軸に時間を、縦軸に加圧ローラR2の表面温度Tlwを採ってある。
この場合、Ln3は定着ローラR1(図12)及び加圧ローラR2を停止させた状態で、定着ローラR1の表面温度Tupを一定になるように制御したときの加圧ローラR2の表面温度Tlwの時間変化を表す線である。
また、式(5)は表面温度Tlwの温度変化を示す近似式である。
Tlw=−0.00002*t2
0.08916*t+22.1019 ……(5)
なお、tは、加圧ローラR2が定着ローラR1から熱を受け始めた時点からの経過時間である。そして、式(5)において、周辺の温度(室温)と表面温度Tup及び表面温度Tlwとが等しい状態、例えば、プリンタ40(図2)の電源を長時間オフに(遮断)した状態から、電源をオンに(投入)して、定着ローラR1を加熱した時点を経過時間の開始基準時間(0)としている。つまり、式(5)においては、開始基準時間(0)における表面温度Tup及び表面温度Tlwとが周辺の温度(室温)とほぼ等しいことが前提となっている。
実際には、プリンタ40の電源をオンにしたときに、必ずしも、周辺の温度(室温)と表面温度Tup及び表面温度Tlwとが等しいとは限らず、例えば、印刷動作を行った後に消耗品を交換するために電源をオフにしたり、その数分後に電源を再びオンにしたりする場合は、印刷動作によって一旦上昇した表面温度Tlwは周辺の温度より高い。その場合、式(5)のように、定着ローラR1の加熱を開始した時点、すなわち、加圧ローラR2が熱を受け始めた時点に相当する開始基準時間を零(0)とすると、式(5)で算出された表面温度Tlwと実際の表面温度との差が大きく異なってしまう。
そこで、本実施の形態においては、前記式(5)に代えて式(6)(近似式)を使用し、表面温度Tlwは、
Tlw=−0.00002*(t+tn)2
0.08916*(t+tn)+22.1019 ……(6)
になる。
なお、tnは、電源をオンにして定着ローラR1の加熱を開始した時点、すなわち、加圧ローラR2が熱を受け始めた時点に相当する開始基準時間である。該開始基準時間tnは、熱を受け始めた時点における加圧ローラR2の表面温度が、周辺の温度(室温)にほぼ等しい表面温度から、表面温度Tlwになるまでに要する時間である。つまり、開始基準時間tnは、式(5)の開始基準時間からの進み時間である。
本実施の形態においては、例えば、電源をオンにした後に、まず、定着ローラR1の表面温度Tupを一定の値(例えば、200〔℃〕)に制御し、その後、所定の微小時間、本実施の形態においては、5秒間だけ定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させ、5秒が経過したタイミングで定着ローラR1の表面温度Tupを読み込み、二つの表面温度Tupの温度差を低下量ΔTupとして算出し、算出した低下量ΔTup及び図14に示される関係から、5秒間の回転直前の加圧ローラR2の表面温度Tlwを算出し、さらに、該表面温度Tlwに基づいて前記進み時間tnを算出し、続いて、式(6)を使用して、常に、最新の加圧ローラR2の表面温度Tlwを算出し、該表面温度Tlwに基づいて、定着ローラR1の回転開始前目標温度Tgを算出する。
次に、プリンタ制御部の動作について説明する。
図16は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
まず、電源をオンにすると、制御部30(図12)の図示されない温度設定処理手段は、温度設定処理を行い、定着ローラR1及び加圧ローラR2を停止状態に置いたまま、定着ローラR1の表面温度Tupを所定の値(例えば、200〔℃〕)にする。続いて、制御部30の図示されない低下量算出処理手段は、低下量算出処理を行い、回転開始前の定着ローラR1の表面温度Tupを読み込み、続いて、定着ローラR1の回転を開始した後、5秒が経過したタイミングで定着ローラR1の表面温度Tupを読み込み、二つの表面温度Tupの温度差を低下量ΔTupとして算出する。
次に、制御部30の図示されない加圧ローラ回転開始前表面温度算出処理手段は、加圧ローラ回転開始前表面温度算出処理を行い、図14における低下量ΔTupと表面温度Tlwとの関係、又は式(4)から、5秒間の回転開始前の加圧ローラR2の表面温度Tlwを算出する。
例えば、5秒間の回転開始前の定着ローラR1の表面温度Tupが実測値で202〔℃〕であり、回転5秒後の定着ローラR1の表面温度Tupが実測値で165〔℃〕であった場合、回転開始前の加圧ローラR2の表面温度Tlwは、
Tlw=4.17*(165−202)+194
=39.7〔℃〕
となる。なお、このときの加圧ローラR2の実測温度は40〔℃〕である。このように、実際の加圧ローラR2の測定温度とほぼ同じ結果を得ることができる。
次に、制御部30の図示されない進み時間算出処理手段は、進み時間算出処理を行い、加圧ローラR2の表面温度Tlwの時間変化を示す式(6)から、所定の基準点、例えば、前記開始基準時間(0)からの進み時間tnを算出する。
例えば、回転開始前の加圧ローラR2の表面温度Tlwが39.7〔℃〕であるので、前記式(6)を進み時間tnに関して展開した式(7)を使用して、進み時間tnは、
tn=(−0.06672±√(0.066722 −4*(−0.0002)
*(68.78789−39.7)))/(2*(−0.0002))
=583〔sec〕 ……(7)
になる。なお、この場合、経過時間tは零(0)である。
次に、制御部30の図示されない加圧ローラ表面温度算出処理手段は、加圧ローラ表面温度算出処理を行い、5秒間の定着ローラR1の回転直前の進み時間tnを新たな基準点として、最新の加圧ローラR2の表面温度Tlwは、式(6)から現在の経過時間tを使用して、
Tlw=−0.00002*(t+583)2 +0.08916*
(t+583)+22.10193
になる。
続いて、制御部30の前記目標温度算出処理手段は、定着ローラサーミスタ35によって検出された定着ローラR1の表面温度Tup、及び加圧ローラ表面温度算出処理において算出された加圧ローラR2の表面温度Tlwを読み込み、式(3)から回転開始前目標温度Tgを算出する。
次に、定着ローラR1の表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgになるように、制御部30の前記温度判定処理手段は、表面温度Tup及び回転開始前目標温度Tgを読み込み、表面温度Tupと回転開始前目標温度Tgとを比較し、表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgより低いかどうかを判断する。
表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgより低い場合、前記制御部30の前記温度調整処理手段は、定着ローラR1及び加圧ローラR2を停止させたまま、表面温度Tupを高くするために通電制御部34による熱源48aへの通電をオンにし(行い)、定着ローラR1に熱を加えるように制御する。
また、表面温度Tupが回転開始前目標温度Tg以上である場合、前記温度調整処理手段は、定着ローラR1及び加圧ローラR2を停止させたまま、表面温度Tupを低くするために通電制御部34による熱源48aへの通電をオフにし(停止させ)、定着ローラR1に熱を加えないように制御する。
続いて、制御部30の前記指示判定処理手段は、上位装置からの制御信号によって画像形成指示としての印刷指示を受けたかどうかを判断する。そして、印刷指示を受けると、制御部30の前記印刷処理手段は、定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させ、印刷動作を開始する。一方、印刷指示を受けない場合、経過時間tを単位時間(例えば、1秒)進める。
このように、本実施の形態においては、印刷指示を受ける前に、定着ローラR1の表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgにされるので、定着ローラR1及び加圧ローラR2を回転させたときに、定着ローラR1の表面温度Tupを、印刷を行うのに最適な定着可能温度範囲内の所定の表面温度Tpにすることができる。
したがって、第1、第2のウォーミングアップを行う必要がないので、印刷指示を受けたときに、印刷を開始するまでの時間を短くすることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 定着ローラR1の表面温度Tupを所定の値にする。
ステップS22 5秒間の回転前後の低下量ΔTupを算出する。
ステップS23 5秒間の回転開始前の加圧ローラR2の表面温度Tlwを算出する。
ステップS24 進み時間tnを算出する。
ステップS25 加圧ローラR2の表面温度Tlwを算出する。
ステップS26 回転開始前目標温度Tgを算出する。
ステップS27 表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgより低いかどうかを判断する。表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgより低い場合はステップS29に、表面温度Tupが回転開始前目標温度Tg以上である場合はステップS28に進む。
ステップS28 熱源48aへの通電をオフにし(停止させ)、表面温度Tupを低くする。
ステップS29 熱源48aへの通電をオンにし(行い)、表面温度Tupを高くする。
ステップS30 印刷指示を受けたかどうかを判断する。印刷指示を受けた場合はステップS32に、受けていない場合はステップS31に進む。
ステップS31 経過時間tを単位時間進め、ステップS25に戻る。
ステップS32 印刷動作を開始し、処理を終了する。
図17は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第1のタイムチャート、図18は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第2のタイムチャートである。
図17は加圧ローラR2(図12)の表面温度Tlwが65〔℃〕である場合を、図18は加圧ローラR2の表面温度Tlwが130〔℃〕である場合を示す。
図17に示されるように、画像形成指示としての印刷指示を待機しているときに、加圧ローラR2の表面温度Tlwが算出され、該表面温度Tlwに基づいて、定着ローラR1の表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgにされる。そして、タイミングt41で印刷指示が検出されると、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転が開始され、それに伴って、実線で示されるように、表面温度Tupが低くなるが、前記回転開始前目標温度Tgは、表面温度Tupが低下しても、印刷を行うのに最適な定着可能温度範囲内の所定の表面温度Tpになるように設定されているので、タイミングt41で定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転を開始し、印刷処理手段は直ちに印刷動作を開始する。また、タイミングt42からタイミングt43までの間が媒体通紙期間とされる。
なお、定着ローラR1の表面温度Tupが回転開始前目標温度Tgにされない場合、定着ローラR1及び加圧ローラR2の回転が開始されるのに伴って、表面温度Tupは破線のように変化し、定着可能温度範囲外に外れてしまう。
また、図18に示されるように、回転開始前の加圧ローラR2の表面温度Tlwがある程度高い場合は、回転開始前目標温度Tgが過度に高くならず、定着ローラR1の表面温度Tupを適切な温度に制御することができる。
このように、本実施の形態においては、定着ローラR1及び加圧ローラR2を所定の時間だけ回転させ、前記定着ローラR1の表面温度Tupの低下量ΔTupに基づいて、加圧ローラR2の表面温度Tlwを算出することができるので、加圧ローラサーミスタを配設する必要がない。
前記各実施の形態においては、画像形成装置としてのプリンタについて説明したが、本発明を、複写機、ファクシミリ装置、複合機等に適用することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における定着器制御装置を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタ制御部を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器において発生するオフセットを説明する図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ローラの温度特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタ制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第1のタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第2のタイムチャートである。 本発明の第2の実施の形態における定着ローラ/加圧ローラの表面温度の温度差と定着ローラの表面温度の低下量との関係図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すタイムチャートである。 本発明の第3の実施の形態における定着器制御装置を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における定着ローラ及び加圧ローラの温度の変化を表すタイムチャートである。 本発明の第3の実施の形態における定着ローラの表面温度の低下量と加圧ローラの表面温度との関係図である。 本発明の第3の実施の形態における加圧ローラの表面温度の時間変化を表す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第1のタイムチャートである。 本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの動作を示す第2のタイムチャートである。
符号の説明
30 制御部
34 通電制御部
35 定着ローラサーミスタ
36 加圧ローラサーミスタ
37 駆動モータ
40 プリンタ
48a 熱源
R1 定着ローラ
R2 加圧ローラ

Claims (7)

  1. (a)定着部材と、
    (b)該定着部材と当接させて配設された加圧部材と、
    (c)前記定着部材の温度を検出する第1の温度検出部と、
    (d)前記定着部材を加熱する加熱体と、
    (e)該加熱体への通電を制御する通電制御部と、
    (f)前記定着部材を回転させる駆動部と、
    (g)回転開始前の前記定着部材及び加圧部材の温度に基づいて、前記通電制御部及び駆動部の制御を行う制御部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. (a)前記加圧部材の温度を検出する第2の温度検出部を有するとともに、
    (b)前記制御部は、前記第1の温度検出部によって回転開始前の定着部材の温度を検出し、前記第2の温度検出部によって回転開始前の加圧部材の温度を検出し、回転開始前の定着部材の温度と加圧部材の温度との温度差に基づいて、回転開始後の定着部材の温度を算出し、回転開始後の定着部材の温度が定着可能温度範囲内に収まるように前記通電制御部の制御を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、画像形成指示を受けたときに、回転開始後の定着部材の温度が定着可能温度範囲内に収まる場合、前記定着部材を回転させて印刷動作を開始する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. (a)前記加圧部材の温度を検出する第2の温度検出部を有するとともに、
    (b)前記制御部は、前記第1の温度検出部によって回転開始前の定着部材の温度を検出し、前記第2の温度検出部によって回転開始前の加圧部材の温度を検出し、回転開始前の加圧部材の温度と所定の定着可能温度との温度差に基づいて、定着部材の回転開始前目標温度を算出し、回転開始前の定着部材の温度が回転開始前目標温度になるように前記通電制御部の制御を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記定着部材を所定の時間回転させ、該所定の時間の回転開始前の定着部材の温度から前記所定の時間の回転開始後の定着部材の温度への低下量を算出し、該低下量に基づいて回転開始前の加圧部材の温度を算出し、算出された回転開始前の加圧部材の温度と所定の定着可能温度との温度差に基づいて、定着部材の回転開始前目標温度を算出し、回転開始前の定着部材の温度が回転開始前目標温度になるように前記通電制御部の制御を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記回転開始前目標温度は、回転開始後の前記定着部材の温度が定着可能温度範囲内に収まる温度である請求項4又は5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、画像形成指示を受けたときに、前記定着部材を回転させて印刷動作を開始する請求項6に記載の画像形成装置。
JP2007016120A 2007-01-26 2007-01-26 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4316625B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016120A JP4316625B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 画像形成装置
US12/010,346 US8509640B2 (en) 2007-01-26 2008-01-24 Image forming apparatus with control unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016120A JP4316625B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008181048A true JP2008181048A (ja) 2008-08-07
JP4316625B2 JP4316625B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=39668132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007016120A Expired - Fee Related JP4316625B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8509640B2 (ja)
JP (1) JP4316625B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015052766A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置、定着方法、及びプログラム

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100042386A (ko) * 2008-10-16 2010-04-26 삼성전자주식회사 정착 장치 및 이를 구비한 화상형성장치
JP5418913B2 (ja) 2010-03-04 2014-02-19 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5541206B2 (ja) * 2011-03-23 2014-07-09 コニカミノルタ株式会社 定着装置、画像形成装置、定着装置の制御方法、および定着装置の制御プログラム
JP2015125429A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07219386A (ja) 1994-02-08 1995-08-18 Oki Electric Ind Co Ltd 加熱定着装置及び加熱定着方法
US6397021B2 (en) * 2000-02-29 2002-05-28 Oki Data Corporation Image forming apparatus
US6768882B2 (en) * 2001-08-21 2004-07-27 Konica Corporation Fixing temperature control method utilizing new factors and image forming apparatus
JP2003195681A (ja) * 2001-12-28 2003-07-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP4562494B2 (ja) * 2004-01-28 2010-10-13 株式会社沖データ 定着装置及び画像形成装置
US7242881B2 (en) * 2004-05-14 2007-07-10 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus having advanced fixing system
US20070154230A1 (en) * 2006-01-04 2007-07-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for controlling fixing temperature of image forming device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015052766A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置、定着方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4316625B2 (ja) 2009-08-19
US8509640B2 (en) 2013-08-13
US20080181643A1 (en) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4403136B2 (ja) 定着装置およびそれを備えてなる画像形成装置、定着装置の制御方法
JP2004326098A (ja) 定着装置、画像形成装置及び定着方法
JP4316625B2 (ja) 画像形成装置
JP7114243B2 (ja) 画像形成装置
JP2011232531A (ja) 画像形成装置
JP5478938B2 (ja) 画像形成装置
US9046836B2 (en) Image forming apparatus for restricting excessive temperature rise of fixing member
JP5282378B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2005070119A (ja) 画像形成装置
JP5873827B2 (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP3316465B2 (ja) 電子画像記録装置における定着温度変更制御方法
JP5355174B2 (ja) 画像形成装置
JP2004219503A (ja) 画像形成装置および該装置における定着温度の制御方法
JPH10142999A (ja) 定着装置及び画像形成装置並びに画像形成方法
JP2007148194A (ja) 画像形成装置
JP2016142816A (ja) 画像形成装置
JP2005215458A (ja) 画像形成装置
JP2010237371A (ja) 画像形成装置
JP2021113865A (ja) 画像形成装置
JP2010072047A (ja) 画像形成装置
JP2006119527A (ja) 画像形成装置
JP2009199030A (ja) 画像形成装置
JPH08152923A (ja) 加熱装置
JP2004198534A (ja) 定着装置の温度制御方法および画像形成装置
JP2008129103A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4316625

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140529

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees