JP2008180489A - フレコンおよびそれを用いた乾燥方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上面部、底面部、および側面部を有し、側面部が非通気性であって、上面部及び底面部が通気性を有し、上面部および/または底面部に充填および排出のための開口部が設けられているフレコン、それを用いた穀物特には籾の乾燥用フレコンおよび穀物を充填した上記フレコンに、上方または下方から通風する穀物の乾燥方法。
【選択図】 図1
Description
これら従来の籾の乾燥方法では、なお大掛かりな装置と多くの工程を要するのでコストがかかる上に、籾を所定の水分にまで乾燥することが容易ではなかった。
すなわち、本発明は、内容物の乾燥用に適したフレコンを提供する。
本発明は、穀物特には籾の乾燥用に適したフレコンを提供する。
さらに、本発明は、内容物の乾燥用に適したフレコンを用いた穀物特には籾の乾燥方法を提供する。
本発明により提供されるフレコンは、穀物特には籾の乾燥用に適したフレコンである。
さらに本発明により、上記フレコンを用いた籾の乾燥方法が提供される。
なお、排出口を構成する素材も底面部と同様の通気性のある素材であることが好ましい。
測定原反を写真撮影し、任意の範囲を選択してその中の開口空間の占める面積割合を算出する。なお、開口部の形状および分布にバラツキがあるので、測定に範囲を任意の幅で縦方向に縦断する部分を測定し、さらに任意の幅で横方向に横断する部分を測定して、その平均値を開口率とすることによって、より正確な開口率を得ることができる。
フレコンを、上面部、底面部および側面部を同じ通気性素材で構成して、側面部をポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィンで被覆する方法は、本発明のフレコンの好ましい製造方法である。
このような乾燥操作を行うことによって、容易に籾の含有水分量を最適含有水分量である15%程度に制御することができる。
本発明で用いた試験方法は以下のとおりである。
1.開口率
ワイヤメッシュの開口率測定法に準ずる。
測定原反を写真撮影し、任意の範囲を選択してその中の開口空間の占める面積割合を算出する。なお、開口部の形状および分布にバラツキがあるので、測定に範囲を任意の幅で縦方向に縦断する部分を測定し、さらに任意の幅で横方向に横断する部分を測定して、その平均値を開口率とする。
2.強度試験
試験法:JIS Z1651
(1)積重ね試験(3段積み)
容器を床に直立させ上面に(最大充填質量+風袋重量)×積重ね段数×1.8倍相当の荷重を加え8時間以上保持する。
(2)落下衝撃試験
容器に最大充填質量の内容物を詰め、0.8mの高さより1回水平底面に自然落下させる。
(3)吊り上げ試験
吊り上げた状態で、容器上面に最大充填質量の2倍に相当する荷重を30回繰り返し加える。
最大充填質量の3倍に相当する荷重で、吊り下げた状態で5分間以上放置する。
(4)引き裂き伝播試験
容器を床に直立させ、胴部原反の中間位置にコンテナの主軸に対し45°の角度で長さ100mmの傷を付け、吊り上げて5分間保持する。
フレコンの作製
側面部は縦糸、横糸ともにPPヤ−ン[1670デシテックス(1500デニ−ル)]を使用し、上面部及び底面部は縦糸、横糸ともにPPヤ−ン[1780デシテックス(1600デニ−ル)]を使用した。側面部は更に内面にポリエチレンのラミネ−ト加工を施した。上面部及び底面部は同一仕様のメッシュ構造とした。
これらを1200mmφ、高さ1300mmのフレコンとした。上面部と側面部の境界部をファスナーで開閉が容易な構造とした。一部を縫製とすることによって、充填口を形成させた。
底面部と側面部は縫製し、排出口は底面部の中央部に設けて、底面部と同一仕様の600mmφのメッシュ構造を採用した。
籾の充填
作製したフレコンに籾850kgを充填した。
乾燥条件:
フレコン下部から一定時間空気を吸引して籾を乾燥させた後、空気を逆方向に流して(フレコン下部へ送風して)籾の水分量を均一にした。フレコンは側面のみラミネ−ト加工してあるので側面の通気を防止している。
室内空気条件:
温度:17℃、相対湿度:50%、フレコン内部の風速: 0.18m/秒
水分量の測定点:
フレコンの上下方向の上部、中間部および下部の3つの水準で、それぞれフレコン中心部1点と、フレコン周囲部3点の合計12点において、水分量を各2回測定の測定を行った。
使用した籾の容量は、1.1mφ径×0.74m高さ=0.70m3であった。
フレコン上面部および底面部の開口率は6.9%であった。
試験開始時の籾の水分量は平均17.9%であった。
吸引乾燥開始後18時間15分後における水分量の平均値は、15.1%になった。そのときの水分のバラツキは2.3%であった。
次に空気を逆方向に流し、3時間37分後に測定した水分量は平均14.7%に低下しており、水分量のバラツキは0.5%に縮まっていた。
使用した籾の量は、1.1mφ径×0.64m高さ=0.61m3であった。
フレコン上面部および底面部の開口率は7.5%であった。
試験開始時の籾の水分量は平均16.0%であった。
吸引乾燥開始後5時間40分後における水分量の平均値は、14.7%になった。そのときの水分のバラツキは1.3%であった。
次に空気を逆方向に流し、3時間後にに測定した水分量は平均14.4%に低下し、水分量のバラツキは0.7%に縮まっていた。
実施例1で作製したフレコンについて、強度試験を行った。試験条件および試験結果は以下のとおりであった。
試験条件
充填質量 : 850kg
積重段数 : 3段積み
試験法 : JIS Z1651
試験結果
試験項目と試験結果を表1に示した。
フレコンの作製
実施例1のフレコンの作製において、側面部の内面にポリエチレンのラミネ−ト加工を施さないほかは実施例1と同様にしてフレコンを作製した。
籾の乾燥試験
上記で作製したフレコンを用いるほかは実施例1と同様にして、籾の乾燥試験を行った。結果を以下に示す。
使用した籾の容量は1.1mφ径×0.72m高さ=0.68m3であった。
フレコン上面部および底面部の開口率は7.3%であった。
試験開始時の籾の水分量は、平均16.8%であった。
吸引乾燥開始後18時間における水分量は、中央部で16.4%、側面部内側中間部は15.9%であった。
次に空気を逆方向に流し、3時間37分後に測定した水分量は中央部で16.0%に、側面部内側中間部は15.6%であった。
使用した籾の容量は1.1mφ径×0.61m高さ=0.58m3であった。
フレコン上面部および底面部の開口率は6.7%であった。
試験開始時の籾の水分量は、平均16.7%であった。
吸引乾燥開始後6時間20分における水分量は、中央部で16.4%、側面部内側中間部は16.0%であった。
次に空気を逆方向に流し、3時間後に測定した水分量は中央部で16.5%に、側面部内側中間部は15.6%であった。
側面部の内側をラミネ−トしない場合は中央部の水分量は低下せず全体に低下率が少なかった。
本発明により提供されるフレコンは、穀物特には籾の乾燥用に適したフレコンである。
本発明により、上記フレコンを用いた籾の乾燥方法が提供される。
本発明のフレコンによって、籾の乾燥にあたって手間を省くことができるだけでなく、品質に優れた乾燥籾を提供することが可能となる。
2.上面部
3.底面部
4.側面部
5.ファスナー
6.排出口
7.側面部ベルト
8.排出口ふた
9.排出口縛りひも
10.吊りロープ
11.補強ロープ
12.排出口縛りパイプ
13.排出口縛りロープ
14.胴巻きベルト
15.補強布
Claims (8)
- 上面部、底面部、および側面部を有し、側面部が非通気性であって、上面部及び底面部が通気性を有し、上面部および/または底面部に充填および排出のための開口部が設けられているフレコン。
- 前記上面部及び底面部が、メッシュ構造を有する素材よりなることを特徴とする請求項1に記載のフレコン。
- 前記メッシュ構造を有する素材の開口率が、2〜25%であることを特徴とする請求項2に記載のフレコン。
- 前記側面部が、内面に樹脂被覆をした織布または不織布からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフレコン。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のフレコンからなる穀物乾燥用フレコン。
- 穀物を充填した請求項1〜4のいずれかに記載のフレコンに、上方または下方から通風する穀物の乾燥方法。
- 前記上方または下方からの通風後、逆方向から通風することを特徴とする穀物の乾燥方法。
- 前記穀物が籾であることを特徴とする請求項6または7に記載の穀物の乾燥方法。
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- 2007-10-19 JP JP2007272622A patent/JP2008180489A/ja active Pending
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