JP2008180343A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インサートニップル1のパイプ差込筒体2にパイプを挿入し、スリーブ12を介して袋ナット10で締め付けるコネクタであって、前記パイプ差込筒体2の外周にはパイプの差込口に向かって溝の深さが浅くなるテーパ状のインサートスリーブ溝19が形成してあり、ホース差込筒体2に形成のテーパ状のインサートスリーブ溝19にインサートスリーブ20が装着してあり、ホース差込筒体2にホースを挿入し袋ナット10で締め付ける。
【選択図】図1
Description
この公報には図5に示すように、金属等で製作の筒状のニップル201のほぼ中央には回動頭部201aが形成してあり、その回動頭部201aの左側には、機器取付け用の機器ネジ201bが形成してある一方、その右側にはホース200を差し込む円筒状のホース差込筒体202が延設してある。
また、そのホース差込筒体202の外周には、ホース200の内径に嵌合可能に、ホース200の内径より僅かに大きい程度の凹凸部202aが形成してあり、ホース200の滑り止め作用をなす。
又、回動頭部201aの右部には、スリーブ205を固定する袋ナット210用のナットネジ201cが形成してあり、その回動頭部201aの右側部201dには、上テーパ部203aと下テーパ部203bで断面を台形状に形成の拡開溝203が円周状に形成してある。
次に、袋ナット210の内ネジをニップル201のナットネジ201cに螺合して締め付けると、袋ナット210の内面に形成の押圧部210bで、スリーブ205を内径方向に押圧しながら前進(左方向)し、更に、袋ナット210の内面中央に形成の平行部でスリーブ205の平坦な円筒部を内径方向に押圧して縮小させる。そのため、スリーブ205の全体が、内径方向に縮小し、ホース200の外面に幅広く密着すると共に、ホース200の内面は凹凸202aに食込んで、脱抜防止と漏洩防止を図ることができる。
そのため、大きな引っ張り力が作用する箇所、並びに流体等に高圧が作用する状況下でのパイプは、パイプを挿入後、パイプが抜けないように締め付ける必要がある。尚、これらの課題はパイプに替えてホース等に適用しても同じである。
そこで、本願の発明では、パイプ挿入直後の抜け防止と、強い引っ張り力が作用する場合でも、パイプが抜けない、十分な脱抜防止機能を果たすコネクタを提供するものである。
そこで、インサートニップルのパイプ差込筒体にパイプを挿入した状態で、パイプを引っ張ると、そのパイプの移動に伴ってインサートスリーブがインサートスリーブ溝内を移動して、インサートスリーブは前記テーパ状のインサートスリーブ溝によって内径が大きくなってパイプを圧縮し、インサートスリーブとパイプとはますます密着状態になり抜くことができなくなる。尚、本願のコネクタは、パイプの他にホース等に適用できることは言うまでもない。
又、請求項3のコネクタは、インサートスリーブの左端部にフランジ部が形成してあるので、このフランジ部を押さえてパイプを引っ張ると、フランジ部の押さえによりインサートスリーブの移動ができず、インサートスリーブの内径が大きくならずに、インサートスリーブから離脱してパイプを抜くことができる。
又、請求項4のコネクタは、パイプをコネクタに装着したとき、そのパイプが見える開口窓をインサートニップルに形成してあるので、パイプを確実に挿入したか否か確認することができる。尚、このインサートニップルはコンビニップル部と一体に形成したものも含む。
請求項2のコネクタは、インサートスリーブの外面に形成の凹凸部の頂部をテーパ状に形成してあると共に、インサートスリーブの内面にはパイプの差込口に向かって広がって行くテーパ状に形成してある。そのため、パイプの挿入がし易いし、パイプを挿入後に、パイプを引っ張ると、パイプの内面が凹凸部に食込むので脱抜を防止できる。
又、請求項3のコネクタは、インサートスリーブの左端部にフランジ部が形成してあるので、このフランジ部を押さえてパイプを引っ張ると、インサートスリーブの移動を禁止でき、インサートスリーブから離脱してパイプを抜くことができる。
請求項4のコネクタは、開口窓によって、パイプを確実に挿入したか否か確認することができる。
図1(A)は合成樹脂等で製作のパイプ101を締め付ける前のコネクタの正面断面図であり、(B)は部分拡大図である。又、図2(A)は締め付け後のコネクタの正面断面図であり、(B)は部分拡大図である。
金属等で製作の筒状のインサートニップル1の頭部1aの左側には、機器取付け用の機器ネジ1bが形成してある一方、右側にはパイプ101の内径より小径で、パイプ101を差し込み可能な円筒状のパイプ差込筒体2が延設してある。
又、このインサートニップル1には、装着したときのパイプの端部が見える開口窓3が形成してあり、パイプ101が確実に装着されたか否か確認できる。
尚、インサートニップル1の左側における機器の取付け方法は、前記機器ネジ1b形式の他、バンド等を介して結合すればよく、機器の種類に適宜対応させる。
そのため、パイプ101の内面とOリング5及び食込み孔6とで、漏洩防止を図っていると共に、前記食込み孔6によって、十分とはいえないがパイプ101の脱抜を防止している。
又、前記インサートニップル1の右端外周には、後述する袋ナット10に形成のネジ10aと螺合するネジ8bが形成してあると共に、端部にはスリーブ12を挟着するL字状のスリーブ押さえ段差8cが形成してある。
前記パイプ差込筒体2の頭部1aとOリング溝5aの間の外周には、合成樹脂製等のインサートスリーブ20を装着可能なインサートスリーブ溝19が形成してある。このインサートスリーブ溝19は、パイプ101の差込口に向かって、溝の深さが外面を基準に浅くなるテーパ状に形成してあると共に、後述するインサートスリーブ20の長さより長い溝である。
又、インサートスリーブ溝19の両端には、インサートスリーブ20の移動を阻止する停止壁19a、19bが形成してある。
また、前記凹凸部22は、パイプ101の挿入が円滑になるように、パイプ101の挿入口から挿入方向(左方向)に向けて高くなる傾斜状のテーパ部と、そのテーパ部の頂部から垂直部との組合せで1つを構成の凹凸22を複数個羅列し、所謂、ノコギリ歯状に形成してあると共に、前記各凸部の頂部22aを結ぶ線は、順次、パイプ101の挿入口に向かって低くなるようにテーパ状に形成してあり、パイプ101の挿入に当たって引っかかりがなく容易に装着可能になっている。又、パイプ101を挿入後に、パイプ101を引っ張ると、パイプの内面が凹凸22に食込むので脱抜を防止できる。
尚、前記各凸部の頂部22aの高さは、必ずしも、前記テーパ状に形成する必要はなく同じ高さ(直線状)であってもよい。
又、その頭部12bの右側端部の外周にはスリーブ押さえ体15と密着する形状の平坦部12cと傾斜部12dを備えている一方、内面にはパイプ101の外周と密着可能な凹凸部12eが形成してある。
又、前記スリーブ押さえ体15には、後述する袋ナット10の端部を嵌め込み可能な嵌め込み溝15aが形成してあり、袋ナット10からは外れないが、共に回動可能である。そして、袋ナット10のネジ10aをコンビニップル部8のネジ8bに螺合して締め付けると、スリーブ押さえ体15は前記袋ナット10と共に移動して締め付ける。
先ず、インサートニップル1の右部の外周に形成のOリング溝5a、5bにOリング5を装着すると共に、インサートスリーブ溝19にインサートスリーブ20を装着する。又、コンビニップル部8をネジ8aと螺合してインサートニップル1に固定する。尚、コンビニップル部8がインサートニップル1と一体に形成してあるときには、コンビニップル部8を螺合する必要はない。
そして、袋ナット10を締めると、スリーブ押さえ体15が袋ナット10に伴って移動し、そのスリーブ押さえ体15がスリーブ12の傾斜部12dから平坦部12cへと移動する。
スリーブ12は平坦部12cにおいて圧縮されて、パイプ101側に膨出するため、スリーブ12の内面に形成の凹凸部12eはパイプ101の外面に食込みと共に、パイプ101は前記Oリング5を押し潰して密着し、且つ、食込み孔6にも食込んで漏洩防止と脱抜防止を図る。
尚、パイプ101とインサートスリーブ20が共に動くように、インサートスリーブ20の外面を形成すればよいので、インサートスリーブ20の外面は凹凸部22に限定されず、平坦であってもよい。
そこで、パイプ101を持って抜く操作をすると、パイプ101の内面と密着のインサートスリーブ20は、前記パイプ101と共に内径が順次大きくなるテーパ状のスリーブ溝19をパイプ差込筒体2の方向に移動するので、順次、圧縮されて、更にパイプ101に密着し、パイプ101の脱抜を防止する。又、パイプ101の内面は凹凸22に食込んでいるので、この凹凸22によっても、パイプ101の脱抜を防止できる。
パイプ差込筒体2の右端部、即ち、Oリング溝5bの右側にはインサートスリーブ20を装着可能なインサートスリーブ溝19が形成してある。又、このインサートスリーブ溝19は、図1に示すインサートスリーブ溝19と同じ形状であり、パイプ101の差込口に向かって溝の深さが浅くなるテーパ状に形成してあると共に、後述するインサートスリーブ20の長さより長い溝である。
以上のように、インサートスリーブ溝19はパイプ差込筒体2の何れの箇所に取り付けてもよい。
即ち、パイプ101の取替えが困難となり、取替え可能なコネクタを図4に示す。尚、前記図1、2と同じ符号は同じ部品であるので、説明を略す。
具体的には、図4に示すように、パイプ101をコネクタに挿入したとき、そのパイプ101の先端部が、フランジ20aに当接可能な位置にインサートスリーブ溝19を形成する。
次に、前記インサートスリーブに形成のフランジ部20aを押さえ、パイプ101を引っ張ると、インサートスリーブ20の移動を禁止でき、インサートスリーブ20から離脱してパイプ101だけを抜くことができる。
これは、フランジ部20aを押さえていると、パイプ101を引っ張っても、インサートスリーブ20はインサートスリーブ溝19内を移動しないため、インサートスリーブ20は圧縮変形されず、パイプ101との間に隙間が生じ、パイプ101はインサートスリーブ20に密着されていないので抜ける。
1a 回動頭部
2 パイプ差込筒体
5a、5b Oリング溝
5 Oリング
6 食込み孔
8 コンビニップル部
10 袋ナット
12 スリーブ
12c 平坦部
12d 傾斜部
15 スリーブ押さえ体
19 インサートスリーブ溝
20 インサートスリーブ
29a フランジ部
101 パイプ
Claims (4)
- インサートニップルのパイプ差込筒体にパイプを挿入し、スリーブを介して袋ナットで締め付けるコネクタであって、
前記パイプ差込筒体の外周には、パイプの差込口に向かって溝の深さが浅くなるテーパ状のインサートスリーブ溝が形成してあり、
前記パイプの移動に伴ってインサートスリーブが前記インサートスリーブ溝内を移動可能であることを特徴とするコネクタ。 - インサートスリーブの外面に凹凸部を形成し、その凹凸部の頂部はパイプの挿入口に向かって低くなるテーパ状に、あるいは同じ高さに形成してあり、前記インサートスリーブの内面にはパイプの差込口に向かって広がって行くテーパが形成してあることを特徴とする請求項1のコネクタ。
- インサートスリーブの左端部にフランジ部が形成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2のコネクタ。
- パイプをコネクタに装着したとき、そのパイプが見える開口窓をインサートニップルに形成することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項のコネクタ。
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