JP2008180198A - エンジンのオイル自動交換装置 - Google Patents

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Akio Wakasaki
章夫 若崎
Yoshio Tanida
芳夫 谷田
Yasuo Uosaki
靖夫 魚崎
Masahiko Shibahara
雅彦 芝原
Nobuo Sakate
宣夫 坂手
Shinji Kadoshima
信司 角島
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Abstract

【課題】ガソリンスタンドやサービス工場に赴くことなくエンジンオイルを交換することができるエンジンのオイル自動交換装置を提供する。
【解決手段】エンジンオイルを自動的に交換するエンジンのオイル自動交換装置は、現在使用中のエンジンオイルL1を貯留する第1貯留部S1と、現在使用中のエンジンオイルと交換するためのエンジンオイルL2を貯留する第2貯留部S2と、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第2貯留部内の前記エンジンオイルと交換する際に、前記第1貯留部から排出された前記エンジンオイルを貯留する第3貯留部S3とを有するオイルパンを備え、前記オイルパンにおいて、前記第1貯留部、前記第2貯留部及び前記第3貯留部は、三重底構造により形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンオイルを自動的に交換するエンジンのオイル自動交換装置に関する。
例えば自動車等の車両においては、エンジンの摺動部などのエンジン各部にエンジンオイルを供給して、エンジン各部の摩擦を低減したり耐摩耗性を確保したりすることが行われている。このエンジンオイルは、オイルパンに貯留されており、オイルポンプを用いて吸い上げられ、エンジン各部に供給されている。
前記車両では、エンジンオイルは、添加剤成分の変質などによる熱劣化や金属粉の混入などによって性状が変化し、次第にその機能が低下するので、運転者は、エンジン使用時間や走行距離などに応じてガソリンスタンドやサービス工場に赴き、劣化したエンジンオイルを新しいエンジンオイルと交換している。
また、エンジンオイルの交換については、新しいエンジンオイルを別タンクに貯留しておき、エンジンオイルが劣化すると、該エンジンオイルを別タンク内のエンジンオイルと交換するものが知られている。例えば特許文献1には、オイルパンと別体に付設された補給用タンクとオイルパンに連通する排出用タンクとを備え、オイルの劣化度合が基準値以上の場合に、オイルパン内のオイルを排出用タンクに送り補給用タンク内の新しいオイルをオイルパン内に送る定置式エンジンのオイル自動供給装置が開示されている。
特開2000ー220429号公報
しかし、例えば自動車等の車両に、前記特許文献1に開示されるようなオイル自動供給装置を適用した場合、すなわち、エンジンと別体の貯留部に新しいエンジンオイルを貯留しておき、エンジンオイルが劣化すると、該エンジンオイルを別体の貯留部に貯留されているエンジンオイルと交換する場合、ガソリンスタンドやサービス工場に赴くことなくエンジンオイルを交換することが可能となるが、スペースの限られた狭いエンジンルーム内に別体の貯留部を設けることはなかなか困難なものとなり得る。
また、エンジンルーム内に配設される殆どの部品は、例えば車両の正面衝突時などに車体後方側へ移動して衝撃を吸収する構造を有しているが、エンジンルーム内に交換用エンジンオイルを貯留する貯留部をエンジンと別体で設けた場合、例えば車両の正面衝突時などに、この別体の貯留部がエンジンルーム内の他部品と激しく干渉して損傷する虞がある。
そこで、この発明は、ガソリンスタンドやサービス工場に赴くことなくエンジンオイルを交換することができ、また、例えば車両の正面衝突時などに、交換用エンジンオイルの貯留部が、エンジンルーム内の他部品と激しく干渉して損傷する虞を大幅に低減することができるエンジンのオイル自動交換装置を提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係るエンジンのオイル自動交換装置は、エンジンオイルを自動的に交換するエンジンのオイル自動交換装置であって、現在使用中のエンジンオイルを貯留する第1貯留部と、現在使用中のエンジンオイルと交換するためのエンジンオイルを貯留する第2貯留部と、前記第1貯留部に貯留された前記エンジンオイルを前記第1貯留部から排出した後に前記第2貯留部に貯留された前記エンジンオイルを前記第1貯留部に注入して前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第2貯留部内の前記エンジンオイルと交換する際に、前記第1貯留部から排出された前記エンジンオイルを貯留する第3貯留部とを有するオイルパンを備えていることを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記オイルパンにおいて、前記第1貯留部、前記第2貯留部及び前記第3貯留部は、三重底構造により形成されていることを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記第3貯留部は、前記第1貯留部と前記第2貯留部との間に配設されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記第2貯留部は、前記第1貯留部と前記第3貯留部との間に配設されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一に係る発明において、現在使用中のエンジンオイルが交換時期であるか否かを判断する交換時期判断手段と、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出するオイル排出手段と、前記第2貯留部内の前記エンジンオイルを前記第2貯留部から前記第1貯留部に注入するオイル注入手段と、前記オイル排出手段及び前記オイル注入手段の作動を制御する制御手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記交換時期判断手段によって現在使用中のエンジンオイルが交換時期であると判断された場合に、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出するように前記オイル排出手段の作動を制御し、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルが前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出された後に前記第2貯留部内の前記エンジンオイルを前記第2貯留部から前記第1貯留部に注入するように前記オイル注入手段の作動を制御することを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、エンジンが停止状態にあるか否かを判定する停止状態判定手段又はエンジンが起動可能な状態にあるか否かを判定する起動可能状態判定手段をさらに備え、前記制御手段は、前記停止状態判定手段によってエンジンが停止状態にあると判定された場合に、又は前記起動可能状態判定手段によってエンジンが起動可能な状態にないと判定された場合に、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出するように前記オイル排出手段の作動を制御することを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項7に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記第2貯留部に前記エンジンオイルが貯留されているか否かを検出するオイル検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記オイル検出手段によって前記第2貯留部に前記エンジンオイルが貯留されていないと検出された場合に、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出することを禁止するように前記オイル排出手段の作動を制御することを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項8に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出された前記エンジンオイルを前記第3貯留部から車両外へ排出するように運転者に知らせる警告手段と、燃料の残量が所定量以下であるか否かを検出する燃料残量検出手段とをさらに備え、前記警告手段は、前記燃料残量検出手段によって燃料の残量が所定量以下であると検出された場合に、前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出された前記エンジンオイルを前記第3貯留部から車両外へ排出するように運転者に知らせるように構成されていることを特徴としたものである。
本願の請求項1に係るエンジンのオイル自動交換装置によれば、現在使用中のエンジンオイルを貯留する第1貯留部と、交換用エンジンオイルを貯留する第2貯留部とを有するオイルパンを備えているので、運転者は、ガソリンスタンドやサービス工場に赴くことなくエンジンオイルを交換することが可能である。前記オイルパンは、エンジン本体と一体的に組み付けられるので、例えば車両の正面衝突時などに、交換用エンジンオイルの貯留部をエンジン本体と別体で設けた場合に比して、交換用エンジンオイルの貯留部が、エンジンルーム内の他部品と激しく干渉して損傷する虞を大幅に低減することができる。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、オイルパンにおいて、第1貯留部、第2貯留部及び第3貯留部は、三重底構造により形成されていることにより、例えばエンジン始動時などの冷間始動時に、第1貯留部内のエンジンオイルの温度を早期に上昇させることができる。第2貯留部内のエンジンオイルの温度も上昇させることができるので、エンジンオイル交換時に、エンジンオイルが低粘度であり、エンジンオイルの交換時間を短縮させることができる。
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、第3貯留部は、第1貯留部と第2貯留部との間に配設されていることにより、第3貯留部にエンジンオイルが貯留されていない場合、例えばエンジン始動時などの冷間始動時に第3貯留部が空気層として機能し、第1貯留部内のエンジンオイルの昇温性を高め、エンジン暖機性を向上させることができる。
また更に、本願の請求項4に係る発明によれば、第2貯留部は、第1貯留部と第3貯留部との間に配設されていることにより、第1貯留部内のエンジンオイルの温度上昇に伴って第2貯留部内のエンジンオイルの温度を上昇させることができ、エンジンオイル交換時に、エンジンオイルがさらに低粘度となり、エンジンオイルの交換時間をさらに短縮させることができる。
また更に、本願の請求項5に係る発明によれば、現在使用中のエンジンオイルが交換時期であると判断された場合に、第1貯留部内のエンジンオイルを第3貯留部に排出し、第2貯留部内のエンジンオイルを第1貯留部に注入することにより、運転者は、ガソリンスタンドやサービス工場に赴くことなくエンジンオイルを交換することができる。
また更に、本願の請求項6に係る発明によれば、エンジンが停止状態にあると判定された場合に、又はエンジンが起動可能な状態にないと判定された場合に、第1貯留部内のエンジンオイルを第3貯留部に排出することにより、車両が停止した安全な状態においてエンジンオイルの交換を行うことができる。
また更に、本願の請求項7に係る発明によれば、第2貯留部にエンジンオイルが貯留されていないと検出された場合に、第1貯留部内のエンジンオイルを第3貯留部に排出することを禁止することにより、交換用エンジンオイルが第2貯留部に貯留されている場合においてのみ第1貯留部内のエンジンオイルを排出させることができ、エンジンオイルの交換を確実に行うことができる。
また更に、本願の請求項8に係る発明によれば、警告手段は、燃料の残量が所定量以下であると検出された場合に、エンジンオイルを第3貯留部から車両外へ排出するように運転者に知らせることにより、運転者は、ガソリンスタンドやサービス工場において燃料補給する際に、第3貯留部内のエンジンオイルを排出することができる。また、燃料補給する際に、第3貯留部内のエンジンオイルを排出するとともに、交換用エンジンオイルを第2貯留部に補給することが可能である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンのオイル交換装置を示す概略説明図である。例えばガソリンエンジンなどのエンジン本体1は、図1及び後述する図2に示すように、その外形を成す構成として、ヘッドカバー2、シリンダヘッド3、シリンダブロック4及びオイルパン10を有している。
エンジン本体1では、シリンダブロック4の下面4aにオイルパン10が取り付けられ、このオイルパン10は、エンジン各部、例えばシリンダ5とピストン(不図示)の摺動部などを潤滑するためのエンジンオイルを貯留するようにその上方が開口して凹状に形成されている。
オイルパン10は、凹状に形成された第1部材20、第2部材30及び第3部材40によって構成されており、第1部材20、第2部材30、第3部材40はそれぞれ、底部21、31、41と、該底部21、31、41から上方に延びる側部22、32、42と、該側部22、32、42の上端部においてシリンダブロック4の下面4aに略沿って延びるフランジ部23、33、43とを備えている。
また、第1部材20の底部21は、深さが浅い浅底部24と深さの深い深底部25とを有しており、第2部材30及び第3部材40についても同様に、第2部材30の底部31は、浅底部34と深底部35とを有し、第3部材40の底部41は、浅底部44と深底部45とを有している。
図1に示すように、第1部材20のフランジ部23、第3部材40のフランジ部43及び第2部材30のフランジ部33を、シリンダブロック4の下面4aにおいて順次重ね合わせ、ガスケット(不図示)を介して、例えば締結ボルト等を用いて取り付けることにより、第1部材20と第2部材30と第3部材40とによって三重底構造を有するオイルパン10が形成されている。
このようにして、オイルパン10では、第1部材20によって第1部材20の内側に現在使用中のエンジンオイルL1を貯留する第1貯留部S1が形成され、第2部材30によって第2部材30の内側に現在使用中のエンジンオイルL1と交換するためのエンジンオイルL2を貯留する第2貯留部S2が形成され、第3部材40によって第3部材40の内側に第1貯留部S1内のエンジンオイルL1と第2貯留部S2内のエンジンオイルL2とを交換する際に第1貯留部S1から排出されたエンジンオイルL1を貯留する第3貯留部S3が形成される。
なお、第1部材20、第2部材30及び第3部材40はそれぞれ、厚さの略等しい鋼板を用いてプレス加工により凹状に形成されている。また、第1部材20、第2部材30及び第3部材40は、鋳鉄やアルミ合金などの材料を用いて鋳造によって凹状に形成するようにしてもよい。
また、シリンダブロック4には、第2貯留部S2にエンジンオイルを供給するためのオイル供給通路4bが設けられ、オイル供給通路4bを通じて供給されるエンジンオイルは、第1部材20のフランジ部23に設けられた開口部23aと第3部材40のフランジ部43に設けられた開口部43aとを介して第2貯留部S2に供給されるようになっている。
図2は、オイルパンの第2貯留部にエンジンオイルを供給する方法を説明するための概略説明図である。なお、図2では、エンジン本体1として、4つのシリンダ5を有する直列4気筒エンジンが示されている。
前述したように、エンジン本体1は、ヘッドカバー2、シリンダヘッド3、シリンダブロック4及びオイルパン10を有し、ヘッドカバー2、シリンダヘッド3及びシリンダブロック4にはそれぞれ、エンジン本体1の上下方向に延び、オイルパン10の第2貯留部S2にエンジンオイルを供給するためのオイル供給通路2a、3a及び4bが形成されている。
エンジン本体1では、オイル供給通路2a、3a及び4bが連通するように形成されるとともに、オイル供給通路4bは、オイルパン10の第2貯留部S2に連通するように形成されている。また、オイル供給通路2aの上端部には、エンジンオイルが注入されるオイル注入口2bが設けられている。
現在使用中のエンジンオイルL1と交換するための新しいエンジンオイルを第2貯留部S2に供給する際には、新しいエンジンオイルの入った容器7から、オイル注入口2bを介してエンジンオイルが注入され、オイル供給通路2a、3a及び4bを通じて第2貯留部S2に所定量のエンジンオイルが供給される。なお、図2では、オイルパン10の第2貯留部S2にエンジンオイルを供給するエンジンオイルの供給方法の一例を示したものであり、その他の好適な方法によってエンジンオイルを第2貯留部S2に注入するようにしてもよい。
オイルパン10にはまた、第1部材20の内側(第1貯留部S1)に貯留されたエンジンオイルL1を第3貯留部S3に排出するオイル排出手段として、第1部材20の底部21、具体的には深底部25に開閉弁50が設けられている。第1貯留部S1に貯留されたエンジンオイルL1は、開閉弁50を開くことにより第3貯留部S3に排出されるようになっている。
また、第2部材30の内側(第2貯留部S2)に貯留されたエンジンオイルL2を第1貯留部S1に注入するオイル注入手段として、第2部材30の底部31、具体的には深底部35から第1部材20の側部22に繋がる注入管51と該注入管51に介設された注入ポンプ52とが設けられている。第2貯留部S2に貯留されたエンジンオイルL2は、注入ポンプ52を作動させることにより第1貯留部S1に注入されるようになっている。
さらに、第3部材30の側部42には、第3部材40の内側(第3空間部S3)からエンジン本体1の外方へ延びる排出管53が設けられ、排出管53には、排出ポンプ54が介設されている。この排出ポンプ54は、エンジンオイルL1を第1貯留部S1から開閉弁50を介して第3貯留部S3に排出させる際に、第3貯留部S3内を減圧状態とすることでエンジンオイルL1を円滑に、且つ短時間で排出させるために設けている。なお、排出ポンプ54としては、例えばエアーポンプなどが用いられる。
また、第1貯留部S1に貯留されたエンジンオイルL1は、第1部材20の深底部25に設けられたドレインプラグ55によって手動でも車両外へ排出できるようになっており、第3貯留部S3に貯留されたエンジンオイルは、第3部材40の深底部45に設けられたドレインプラグ56によって手動で車両外へ排出できるようになっている。
このように、本実施形態に係るエンジンのオイル自動交換装置は、第1貯留部S1と、第2貯留部S2と、第3貯留部S3とを有するオイルパン10と、開閉弁50と、注入管51及び注入ポンプ52とを備え、第1貯留部S1に貯留されたエンジンオイルL1を第1貯留部S1から第3貯留部S3に排出した後に、第2貯留部S2に貯留されたエンジンオイルL2を第1貯留部S1に注入するように構成されている。
また、第1貯留部S1、第2貯留部S2及び第3貯留部S3、具体的には第1部材20、第2部材30、第3部材40は三重底構造により形成されるとともに、第3貯留部S3、具体的には第3部材40は、第1貯留部S1と第2貯留部S2との間に、具体的には第1部材20と第2部材30との間に配設されている。
さらに、前記オイル自動交換装置に関係する構成として、エンジンオイルが貯留されているか否かを検出するオイル検出手段としての第1貯留部S1に設けられる第1の液面センサ71、第2貯留部S2に設けられる第2の液面センサ72及び第3貯留部S3に設けられる第3の液面センサ73、燃料の残量が所定量以下であるか否かを検出する燃料残量検出手段としての燃料センサ、現在使用中のエンジンオイルL1が交換時期であるか否かを判断する交換時期判断手段としての走行距離センサ、エンジンが停止状態にあるか否かを判定する停止状態判定手段としての回転数センサ、第1貯留部S1から第3貯留部S3に排出されたエンジンオイルを第3貯留部S3から車両外へ排出するように運転者に知らせるオイル排出警告手段としての警告ランプ、並びに、第2貯留部S2にエンジンオイルを注入するように運転者に指示するオイル注入指示手段としての指示ランプなどが設けられている。
また、図1に示すように、前記オイル自動交換装置に関係する構成を制御する制御ユニット70が設けられている。この制御ユニット70は、前記オイル自動交換装置の総合的な制御装置であり、第1の液面センサ71、第2の液面センサ72及び第3の液面センサ73、燃料センサ、走行距離センサ、回転数センサなどからの各種入力信号に基づいて、開閉弁50、注入ポンプ52及び排出ポンプ53の作動制御やオイル排出警告、オイル注入指示など行う。なお、制御ユニット70は、例えばマイクロコンピュータを主要部として構成されている。
次に、前記オイル自動交換装置の作動をついて説明する。
図3及び図4は、前記オイル自動交換装置の作動を示す制御フローチャートである。オイル自動交換装置では、先ず、現在使用中のエンジンオイルが交換時期であるか否かが判定される(ステップ#1)。エンジンオイルの交換時期については、走行距離センサに基づいて判定されるが、エンジン使用時間やオイル粘度などに基づいて判定するようにしてもよい。
ステップ#1での判定結果がYESになると、すなわち、現在使用中のエンジンオイルが交換時期になると、ステップ#2において、運転者に、現在使用中のエンジンオイルを交換するか否かを確認する。この確認は、例えば運転者に確認ボタンを押させる等の方法で行う。ステップ#2での判定結果がYESになると、すなわち、運転者がエンジンオイルを交換すると判断した場合には、次に、エンジンが停止しているか否か、又はエンジンの起動可能性がないか否かが判定される(ステップ#3)。
エンジンが停止しているか否かについては、回転数センサに基づいて判定されるが、その他のセンサに基づいて判定するようにしてもよい。また、エンジンが停止している場合であっても、エンジンが起動可能な状態であるか否かを検出する検出手段を備えている場合には、かかる検出手段に基づいて、例えばキーがキー差込口から抜かれている状態やリモコンキーが車両の所定作動範囲内にない状態などエンジンの起動可能性がないか否かを判定するようにしてもよい。
ステップ#3での判定結果がYESになると、すなわち、エンジンが停止状態にある、又は、エンジンの起動可能性がない場合には、ステップ#4において、エンジンが起動されることを禁止する。そして、ステップ#5で、第2貯留部S2に所定量のエンジンオイルがあるか否かが判定される。
ステップ#5での判定結果がYESの場合、すなわち、第2貯留部S2に所定量のエンジンオイルがある場合には、第1貯留部S1内の現在使用中のエンジンオイルL1を第3貯留部S3に排出する(ステップ#6)。そして、第1貯留部S1内のエンジンオイルL1が第3貯留部S3に排出された後に、第2貯留部S2内のエンジンオイルL2を第1貯留部S1に注入する(ステップ#7)。
次に、第2貯留部S2内のエンジンオイルL2を第1貯留部S1に注入した後に、制御ユニット70においてエンジンオイル交換完了をメモリーし(ステップ#8)、エンジンの起動禁止を解除する(ステップ#9)。その次に、ステップ#10において、燃料の残量が所定量以下であるか否かが判定される。
ステップ#10での判定結果がYESになると、すなわち、燃料の残量が所定量以下になると、ステップ#11において、第1貯留部S1から第3貯留部S3に排出されたエンジンオイルを第3貯留部S3から車両外へ排出するように運転者に知らせる警告を発する。この警告は、警告ランプなどを点灯させるなどして行われる。
次に、ステップ#12において、第1貯留部S1から第3貯留部S3に排出されたエンジンオイルを第3貯留部S3から排出したか否かが判定される。第3貯留部S3内のエンジンオイルを排出したか否かについては、第2の液面センサ72に基づいて判定される。ステップ#12での判定結果がYESの場合、すなわち、第3貯留部S3内のエンジンオイルが排出されたと判定された場合には、制御ユニット70においてエンジンオイル交換完了のメモリーを消去する(ステップ#13)。
一方、ステップ#12での判定結果がNOの場合、すなわち、第3貯留部S3内のエンジンオイルが排出されていないと判定された場合には、ステップ#10において、燃料の残量が所定量以下であるか否かが判定され、燃料の残量が所定量以下になると再度、第3貯留部S3内のエンジンオイルを第3貯留部S3から車両外へ排出するように警告を発する。
また、ステップ#5での判定結果がNOの場合、すなわち、第2貯留部S3に所定量のエンジンオイルがない場合には、第1貯留部S1内のエンジンオイルL1を第3貯留部S3に排出することを禁止し(ステップ#14)、第2貯留部S2に現在使用中のエンジンオイルと交換するための新しいエンジンオイルを注入するように運転者に指示する(ステップ#15)。この指示は、指示ランプなどを点灯させるなどして行われる。
このように、本実施形態に係るエンジンのオイル自動交換装置によれば、現在使用中のエンジンオイルL1を貯留する第1貯留部S1と、交換用のエンジンオイルL2を貯留する第2貯留部S2とを有するオイルパン10を備えているので、運転者は、ガソリンスタンドやサービス工場に赴くことなくエンジンオイルを交換することが可能である。前記オイルパン10は、エンジン本体と一体的に組み付けられるので、交換用エンジンオイルの貯留部をエンジン本体と別体で設けた場合に比して、例えば車両の正面衝突時などに、交換用エンジンオイルの貯留部が、エンジンルーム内の他部品と激しく干渉して損傷する虞を大幅に低減することができる。
また、オイルパン10において、第1貯留部S1、第2貯留部S2及び第3貯留部S3は、三重底構造により形成されていることにより、例えばエンジン始動時などの冷間始動時に、第1貯留部S1内のエンジンオイルL1の温度を早期に上昇させることができる。第2貯留部S2内のエンジンオイルの温度も上昇させることができるので、エンジンオイルの交換時にエンジンオイルが低粘度であり、エンジンオイルの交換時間を短縮させることができる。
更に、第3貯留部S3は、第1貯留部S1と第2貯留部S2との間に配設されていることにより、第3貯留部にエンジンオイルが貯留されていない場合には、例えばエンジン始動時などの冷間始動時に第3貯留部が空気層として機能し、第1貯留部内のエンジンオイルの昇温性を高め、エンジン暖機性を向上させることができる。
また更に、現在使用中のエンジンオイルL1が交換時期であると判断された場合に、第1貯留部S1内のエンジンオイルL1を第1貯留部S1から第3貯留部S3に排出し、第2貯留部S2内のエンジンオイルL2を第1貯留部S1に注入することにより、運転者は、ガソリンスタンドやサービス工場に赴くことなくエンジンオイルを交換することができる。
また更に、エンジンが運転状態にないと判定された場合に、又はエンジンが起動可能な状態にないと判定された場合に、第1貯留部S1内のエンジンオイルL1を第1貯留部S1から第3貯留部S3に排出することにより、車両が完全に停止した安全な状態でエンジンオイルの交換を行うことができる。
また更に、第2貯留部S2にエンジンオイルが貯留されていないと検出された場合に、第1貯留部S1内のエンジンオイルL1を第3貯留部S3に排出することを禁止することにより、交換用のエンジンオイルが第2貯留部に貯留されている状態においてのみ第1貯留部内のエンジンオイルを排出させることができ、エンジンオイルの交換を確実に行うことができる。
また更に、警告手段は、燃料の残量が所定量以下であると検出された場合に、第1貯留部S1から第3貯留部S3に排出されたエンジンオイルを第3貯留部S2から車両外へ排出するように運転者に知らせることにより、運転者は、ガソリンスタンドやサービス工場において燃料補給する際に、第3貯留部内のエンジンオイルを排出処理することができる。また、燃料補給する際に、第3貯留部内のエンジンオイルを排出処理するとともに、交換用のエンジンオイルを第2貯留部に補給することが可能である。
本実施形態では、第1貯留部S1と第2貯留部S2と第3貯留部S3とが三重底構造で形成されたオイルパン10において、第3貯留部S3が、第1貯留部S1と第2貯留部S2との間に配設されているが、第2貯留部を第1貯留部と第3貯留部との間に配設するようにしてもよい。これにより、第1貯留部内のエンジンオイルの温度上昇に伴って第2貯留部内のエンジンオイルの温度をさらに上昇させることができ、エンジンオイルの交換時にエンジンオイルがさらに低粘度となり、エンジンオイルの交換時間をさらに短縮させることができる。
以上のように、本発明は、例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、ガソリンスタンドやサービス工場に赴くことなくエンジンオイルを交換することができるエンジンのオイル自動交換装置であり、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどのエンジンを備えた車両に好適に適用することができる。
に適用可能である。
本発明の実施形態に係るエンジンのオイル交換装置を示す概略説明図である。 オイルパンの第2貯留部にエンジンオイルを供給する方法を説明するための概略説明図である。 前記オイル自動交換装置の作動を示す制御フローチャートである。 前記オイル自動交換装置の作動を示す制御フローチャートである。
符号の説明
1 エンジン本体
10 オイルパン
20 第1部材
30 第2部材
40 第3部材
50 開閉弁
52 注入ポンプ
70 制御ユニット
72、第2の液面センサ
L1、現在使用中のエンジンオイル
L2 交換用のエンジンオイル
S1 第1貯留部
S2 第2貯留部
S3 第3貯留部

Claims (8)

  1. エンジンオイルを自動的に交換するエンジンのオイル自動交換装置であって、
    現在使用中のエンジンオイルを貯留する第1貯留部と、
    現在使用中のエンジンオイルと交換するためのエンジンオイルを貯留する第2貯留部と、
    前記第1貯留部に貯留された前記エンジンオイルを前記第1貯留部から排出した後に前記第2貯留部に貯留された前記エンジンオイルを前記第1貯留部に注入して前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第2貯留部内の前記エンジンオイルと交換する際に、前記第1貯留部から排出された前記エンジンオイルを貯留する第3貯留部と、
    を有するオイルパンを備えていることを特徴とするエンジンのオイル自動交換装置。
  2. 前記オイルパンにおいて、前記第1貯留部、前記第2貯留部及び前記第3貯留部は、三重底構造により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイル自動交換装置。
  3. 前記第3貯留部は、前記第1貯留部と前記第2貯留部との間に配設されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジンのオイル自動交換装置。
  4. 前記第2貯留部は、前記第1貯留部と前記第3貯留部との間に配設されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジンのオイル自動交換装置。
  5. 現在使用中のエンジンオイルが交換時期であるか否かを判断する交換時期判断手段と、
    前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出するオイル排出手段と、
    前記第2貯留部内の前記エンジンオイルを前記第2貯留部から前記第1貯留部に注入するオイル注入手段と、
    前記オイル排出手段及び前記オイル注入手段の作動を制御する制御手段と、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記交換時期判断手段によって現在使用中のエンジンオイルが交換時期であると判断された場合に、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出するように前記オイル排出手段の作動を制御し、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルが前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出された後に前記第2貯留部内の前記エンジンオイルを前記第2貯留部から前記第1貯留部に注入するように前記オイル注入手段の作動を制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一に記載のエンジンのオイル自動交換装置。
  6. エンジンが停止状態にあるか否かを判定する停止状態判定手段又はエンジンが起動可能な状態にあるか否かを判定する起動可能状態判定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記停止状態判定手段によってエンジンが停止状態にあると判定された場合に、又は前記起動可能状態判定手段によってエンジンが起動可能な状態にないと判定された場合に、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出するように前記オイル排出手段の作動を制御する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のエンジンのオイル自動交換装置。
  7. 前記第2貯留部に前記エンジンオイルが貯留されているか否かを検出するオイル検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記オイル検出手段によって前記第2貯留部に前記エンジンオイルが貯留されていないと検出された場合に、前記第1貯留部内の前記エンジンオイルを前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出することを禁止するように前記オイル排出手段の作動を制御する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のエンジンのオイル自動交換装置。
  8. 前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出された前記エンジンオイルを前記第3貯留部から車両外へ排出するように運転者に知らせる警告手段と、
    燃料の残量が所定量以下であるか否かを検出する燃料残量検出手段と、
    をさらに備え、
    前記警告手段は、前記燃料残量検出手段によって燃料の残量が所定量以下であると検出された場合に、前記第1貯留部から前記第3貯留部に排出された前記エンジンオイルを前記第3貯留部から車両外へ排出するように運転者に知らせるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のエンジンのオイル自動交換装置。
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