JP2007046464A - 燃料供給制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、給油完了後、即座に噴射系へ燃料を供給することができる燃料供給制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 燃料供給制御装置(20)は、フェーエルリッド開閉センサ(17)、オイルパンレベルセンサ(18)、ECU(19)を備えている。ECU(19)は、フェーエルリッド開閉センサ(17)からの情報により給油動作が完了したか否かの判断を行う。給油動作が完了したと判断されたときは、オイルパンレベルセンサ(18)からのデータの基づいて、オイルパン(3)内の燃料量が下限レベル未満であるか否かの判断をする。その燃料量が下限レベル未満であるときには電動供給ポンプ6へ駆動指令を発してオイルパン(3)へ給油し、給油直後であってもオイルパン(3)から噴射系(12)への燃料供給を可能とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 燃料供給制御装置(20)は、フェーエルリッド開閉センサ(17)、オイルパンレベルセンサ(18)、ECU(19)を備えている。ECU(19)は、フェーエルリッド開閉センサ(17)からの情報により給油動作が完了したか否かの判断を行う。給油動作が完了したと判断されたときは、オイルパンレベルセンサ(18)からのデータの基づいて、オイルパン(3)内の燃料量が下限レベル未満であるか否かの判断をする。その燃料量が下限レベル未満であるときには電動供給ポンプ6へ駆動指令を発してオイルパン(3)へ給油し、給油直後であってもオイルパン(3)から噴射系(12)への燃料供給を可能とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、燃料タンクと当該燃料タンクから燃料が供給されるオイルタンクとを備えた軽油等燃料潤滑ディーゼルエンジンにおける前記オイルタンクの燃料供給制御装置に関するものである。
従来、燃料タンクとディーゼルエンジンとの間に気泡分離を行うリザーバを配設し、そのリザーバとエンジンとの間に潤滑系燃料循環回路と、燃焼系燃料循環回路とを構成した軽油潤滑式ディーゼルエンジンが開示されている(特許文献1)。このような軽油潤滑式ディーゼルエンジンでは、燃料となる軽油がエンジン各部の潤滑剤としても用いられ、エンジン各部を循環する。このため、潤滑専用のオイルは不要であり、オイル交換の手間も省くことができる。
図5は、特許文献1に記載された燃料潤滑式ディーゼルエンジン100の主として燃料供給部分の概略構成を示した説明図である。燃料潤滑式ディーゼルエンジン100は、燃料タンク101、リザーバタンク102、オイルパン(オイルタンク)103を備えている。燃料タンク101とリザーバタンク102とは、セジメンタ(油水分離器)104、供給ポンプ(送油ポンプ)105を備えた油路106により連通している。
燃料潤滑式ディーゼルエンジン100は、潤滑剤の供給を必要とするエンジン各部107へ潤滑剤としての燃料を供給する潤滑系燃料循環回路108を有している。この潤滑系燃料供循環回路108には、冷却器112、フィルタ109、潤滑ポンプ110が配設されており、潤滑ポンプ110を駆動することにより燃料をリザーバタンク102から吸い上げてエンジン各部107へ供給している。エンジン各部107へ供給された後の燃料は、オイルパン103内へ流下し、スカベンジポンプ111により吸い上げられて再びリザーバタンク102へ戻されるようになっている。
また、燃料潤滑式ディーゼルエンジン100は、筒内へ燃料を噴射する噴射系114へ燃料を供給する燃焼系燃料循環回路113を有している。この燃焼系燃料循環回路113には、前記潤滑系燃料循環回路108と共通の冷却器112、フィルタ115、噴射ポンプ116が配設されており、噴射ポンプ116を駆動することにより燃料をリザーバタンク102から吸い上げて噴射系114へ供給している。噴射系114に供給された燃料のうち、燃焼に供されなかった燃料は再びリザーバタンク102へ戻される。
すなわち、このような燃料潤滑式ディーゼルエンジン100は、供給ポンプ105により燃料を一旦燃料タンク101からリザーバタンク102へ供給し、その燃料をリザーバタンク102からエンジン各部107、噴射系114へ供給する構成となっている。
実開昭60−194112号公報
しかしながら、前記軽油潤滑式ディーゼルエンジン100のように、燃料タンクから一旦他のタンクへ供給した燃料を噴射系へ供給する構成は、一旦エンジン各部や噴射系に供給された後のリターン燃料による燃料の汚染、温度上昇を回避する上で有効であるが、その一方で、以下のような不都合を生じるおそれがある。まず、このようなエンジンの給油は燃料タンクへの燃料補給という形で行われるが、燃料タンクから他のタンクへ供給するための供給ポンプが稼働しなければ他のタンク内の燃料量は不足しているということになりかねない。特に、燃料をほぼ使い切った後に給油したときや、傾斜路で停止した状態の車両では、他のタンク内からの燃料の吸い上げがうまくいかず、噴射系への燃料供給が妨げられ、エンジン始動に支障をきたすことが考えられる。また、このような状態でスタータを駆動しても電力を無駄に消費することになってしまう。以上のような問題を回避する手段は、特許文献1には何ら開示されていない。
そこで、本発明は、給油完了後や傾斜地に停止したような状態であっても、即座に噴射系へ燃料を供給することができる燃料供給制御装置を提供することを課題とする。
かかる課題を達成するための、本発明の燃料供給制御装置は、軽油等の燃料を潤滑剤として兼用し、電動供給ポンプにより燃料タンクからオイルタンクへ燃料を供給する燃料供給経路と、潤滑ポンプにより前記オイルタンクからエンジン潤滑系へ燃料を供給する潤滑系燃料供給経路と、噴射ポンプにより前記オイルタンクから噴射系へ燃料を供給する噴射系燃料供給経路と、を備えた軽油等燃料潤滑ディーゼルエンジンにおける燃料供給制御装置であって、前記オイルタンク内の燃料量を検出するオイルタンクレベルセンサと、当該オイルタンクレベルセンサの検出結果に基づいて、前記オイルタンク内の燃料量が所定値未満であると判定したときはスタータの駆動に先立って前記電動供給ポンプへ駆動指令を発する制御部と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。燃料タンクへの給油が完了したときや傾斜地で停車してオイルタンク内の燃料が吸い上げられにくい状況のときは、即座に電動供給ポンプを駆動してオイルタンクへの送油を開始し、オイルタンク内の燃料の噴射に備えておく趣旨である。このとき、オイルタンク内の燃料量が噴射系へ供給するために必要となる所定値以下の場合に電動供給ポンプを駆動すればよい。このような所定値として、前記オイルタンクの下限レベルとすることができる(請求項2)。また、このような所定値としてオイルタンクの上限値を採用し、上限値以下の場合に電動供給ポンプを駆動するようにしてもよい。
一旦、駆動指令を発した後は、前記制御部は前記オイルタンクの燃料量が上限レベルに達するまで前記電動供給ポンプへ駆動指令を発する構成とすることができる(請求項2)。例えば、オイルタンクはシリンダブロック(クランクケース)の下部に装着するオイルパンとすることができる。このようなオイルパンとした場合、燃料量が多くなりすぎると、燃料がクランクケース内に侵入してクランクによって掻き回され、気泡が発生してエンジン潤滑系、噴射系に悪影響を与えることが懸念される。また、撹拌抵抗の増加や燃料がブローバイガスと共に吸気系に導入されるおそれがある。そこで、このような不都合を回避すべく、電動供給ポンプの駆動はオイルタンクの上限レベルに達するまでとすることが望ましい。
なお、本発明において、供給ポンプを「電動」としているのは、エンジンの回転にかかわらず、すなわち、エンジンが始動しているか否かにかかわらず駆動制御を行えるようにする趣旨である。
なお、本発明において、供給ポンプを「電動」としているのは、エンジンの回転にかかわらず、すなわち、エンジンが始動しているか否かにかかわらず駆動制御を行えるようにする趣旨である。
本発明の他の燃料供給制御装置は、軽油等の燃料を潤滑剤として兼用し、供給ポンプにより燃料タンクからオイルタンクへ燃料を供給する燃料供給経路と、潤滑ポンプにより前記オイルタンクからエンジン潤滑系へ燃料を供給する潤滑系燃料供給経路と、噴射ポンプにより前記オイルタンクから噴射系へ燃料を供給する噴射系第一燃料供給経路と、噴射ポンプにより前記燃料タンクから噴射系へ燃料を供給する噴射系第二燃料供給経路と、前記噴射系第一燃料供給経路と前記噴射系第二燃料供給経路とを選択する燃料供給経路選択手段と、を備え、当該燃料供給経路選択手段により前記オイルタンク又は燃料タンクからの燃料を選択的に前記噴射系に供給する軽油等燃料潤滑ディーゼルエンジンにおける燃料供給制御装置であって、前記オイルタンク内の燃料量を検出するオイルタンクレベルセンサと、当該オイルタンクレベルセンサの検出結果に基づいて、前記オイルタンク内の燃料量が所定値未満であると判定したときはスタータの駆動に先立って前記燃料供給経路選択手段へ切替指令を発して前記燃料タンク内の燃料を前記噴射ポンプへ供給させる制御部と、を備えたことを特徴とする(請求項3)。噴射系への燃料供給は、オイルタンクからのみではなく、燃料タンクから直接供給するように構成することもできる。このような構成とする場合、例えばオイルタンクから噴射ポンプへの経路へ燃料タンクからの経路を合流させ、この合流点に三方弁を配し、この三方弁の開度調整を行うことにより両タンクからの供給割合を変更することができる。そこで、本発明の燃料供給制御装置は、燃料タンクへの給油直後など、オイルパン内の燃料量が所定値未満であるときは、燃料供給経路選択手段により燃料タンクから直接噴射系へ燃料を供給できるように構成されている。このような構成とすることにより、燃料タンクへの給油が完了したときや傾斜地で停車してオイルタンク内の燃料が吸い上げられにくい状況のときに、燃料タンクからオイルタンクへの送油時間を待つことなくエンジンを即座に始動させることができる。なお、前記のような構成のエンジンの場合、三方弁が本発明における燃料供給経路選択手段ということになる。また、前記噴射系第二燃料供給経路にオイルタンク内の燃料量が低下しているときに開放される弁体を装着し、この弁体を本発明における燃料供給経路選択手段とした構成とすることもできる。
このような構成の燃料供給制御装置では、前記制御部が前記燃料供給経路選択手段へ切替指令を発することとなる前記所定値を、前記オイルタンクの下限レベルとすることができる(請求項4)。ここで、切替指令を発することにより燃料タンク内の燃料を直接噴射ポンプへ供給する制御は、例えば、前記オイルタンクの燃料量が上限レベルに達するまでとすることができる。
なお、このように三方弁等の燃料供給経路選択手段を制御部による制御対象とし、潤滑ポンプは制御の対象としない構成の場合は、潤滑ポンプは電動のもの、すなわち、エンジンの回転によらず駆動できる形式のものであることを要しない。従って、エンジンの回転によって駆動される機械式の供給ポンプであってもよい。
本発明によれば、オイルタンク内の燃料量が所定値未満であるときには、エンジンの始動命令、すなわち、スタータの駆動以前に電動供給ポンプの駆動又は燃料供給経路の切り替えを行って噴射系に十分な燃料を供給できるようにしたので、スタータの駆動後、即座に噴射系へ燃料を供給することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本発明の燃料供給制御装置20を搭載した軽油等燃料潤滑ディーゼルエンジン(以下、「エンジン」という)1の概略構成を示した説明図である。エンジン1は、燃料タンク2、オイルパン3を備えている。燃料タンク2とオイルパン3とは燃料供給経路4によって連通している。この燃料供給経路4にはセジメンタ5、電動供給ポンプ6が配設されており、この電動供給ポンプ6により燃料タンク2からオイルパン3へ燃料が供給されるようになっている。ここで、オイルパン3は、本発明におけるオイルタンクに相当するものであり、シリンダブロックの下部に一体的に設けられたものを指すが、別置きのオイルタンクであってもよい。
エンジン1は、潤滑剤の供給を必要とするエンジン潤滑系7へ潤滑剤としての燃料を供給する潤滑系燃料供給経路8を有している。この潤滑系燃料供給経路8にはフィルタ9、50kPa程度の圧力で燃料を圧送可能な潤滑ポンプ10が配設されており、潤滑ポンプ10を駆動することにより燃料をオイルパン3から吸い上げてエンジン潤滑系7へ供給している。また、エンジン1は、潤滑系燃料供給経路8を通じてエンジン潤滑系7へ供給された燃料をオイルパン3へ戻す潤滑系燃料リターン経路11を有している。
さらに、エンジン1は、筒内へ燃料を噴射する噴射系12へ燃料を供給する噴射系燃料供給経路13を有している。この噴射系燃料供給経路13には、フィルタ14、低圧ポンプと高圧ポンプとを組み合わせ10MPa以上の高圧で燃料を圧送可能な噴射ポンプ15が配設されており、噴射ポンプ15を駆動することにより燃料をオイルパン3から吸い上げて噴射系12へ供給している。
また、エンジン1は噴射系燃料供給経路13を通じて噴射系12へ供給された後の噴射系リターン燃料を燃料タンク2へ戻す噴射系燃料リターン経路16を有している。なお、噴射系リターン燃料とは、噴射ポンプ15に一体的に設けられた供給ポンプ(低圧ポンプ)、コモンレールおよび燃料噴射弁(いずれも図示せず)の各々から戻されるリターン燃料を指す。
さらに、エンジン1は、燃料タンク2に取り付けられるフェーエルリッドの開閉状態を検知するフェーエルリッド開閉センサ17を備えている。このフェーエルリッド開閉センサ17は、本発明における給油動作完了判別手段の一部を構成している。このフェーエルリッド開閉センサ17は、本発明における制御部に相当するECU19に接続されている。フェーエルリッド開閉センサ17によりフェーエルリッドが開けられたとの情報はECU19に送られ保存される。ECU19は、その情報が保持された状態でフェーエルリッド開閉センサ17からフェーエルリッドが閉じられたとの情報を取得したときは給油動作完了との判断をする。
オイルパン3には、オイルパン3内の燃料の燃料量を判定するための本発明におけるオイルタンクレベルセンサに相当するオイルパンレベルセンサ18が装着されている。このオイルパンレベルセンサ18もECU19に接続されている。このオイルパンレベルセンサ18はオイルパン3内の燃料量の下限レベルと上限レベルとを検知できるようになっている。
また、ECU19は電動供給ポンプ6にも接続されており、電動供給ポンプ6に対して駆動/停止指令を発するようになっている。
以上のように構成されるエンジン1は、電動供給ポンプ6により燃料タンク2からオイルパン3内に供給された燃料が、潤滑ポンプ10によりエンジン潤滑系7に供給され、噴射ポンプ15により噴射系12に供給される。すなわち、エンジン潤滑系7、噴射系12にはオイルタンク3内の燃料が供給される。
なお、エンジン1の構成要素のうち、フェーエルリッド開閉センサ17、オイルタンクレベルセンサ18、ECU19が本発明の燃料供給制御装置20の主要な構成をなしている。
なお、エンジン1の構成要素のうち、フェーエルリッド開閉センサ17、オイルタンクレベルセンサ18、ECU19が本発明の燃料供給制御装置20の主要な構成をなしている。
ここで、このような燃料供給制御装置20の動作、特に燃料タンク2への給油が行われた際の動作につき、図2に示したフロー図に基づいて説明する。まず、燃料タンク2内への給油を行うべく、燃料タンク2に装着されたフェーエルリッドが開放されるとフェーエルリッド開閉センサ17がその開放状態を検知し、その情報をECU19へ送る。その後、給油が完了し、フェーエルリッドが閉じられるとフェーエルリッド開閉センサ17がその閉鎖状態を検知し、その情報をECU19へ送る。このようにフェーエルリッドの開放状態後の閉鎖を検知すると、ECU19は給油動作が完了したものと判断する(ステップS101)。このステップS101でYESと判断されたときは、ステップS102へ進むが、NOと判断されたときはフェーエルリッドの開閉状態の監視を継続する(RETURN)。ステップS101において「YES」と判断されたときは、その判断データが所定時間保持される。これにより、以後のステップを経て再びステップS101へ戻ってきたときに、この所定時間内であればYESとの判断を行い、ステップS102以下の処理を行う。
ECU19は、ステップS102においてオイルパンレベルセンサ18からのデータに基づいてオイルパン3内の燃料量が下限レベル未満であるか否かの判断を行う。この判断においてYESと判断されたとき、すなわち、オイルパン3内の燃料量が下限レベルに達しておらず、噴射系12に対する燃料の噴射に支障があると判断されたときは、ECU19はステップS103へ進んで電動供給ポンプ6に対して駆動指令を発する。ここで、オイルパン3内の燃料量が下限レベル未満であると判断される場合には、実際にオイルパン3内の燃料量が減少している場合のみならず、車両が傾斜地に停車していること等に起因してオイルパンレベルセンサ18のデータが下限レベル未満の値を示す場合も含まれる。ステップS103で電動供給ポンプ6に対し駆動指令を発した後は、再びステップS101へ戻る(RETURN)。この再度のステップS101での判断では、最初の判断時に保持された判断データに基づいて「YES」との判断がなされる。その後、再び、ステップS102においてオイルパン3内の燃料量が下限レベル未満であるか否かの判断を行う。当初からオイルパン3内に下限レベル以上の燃料量が存在していた場合や、電動供給ポンプ6を駆動することによってオイルパン3内の燃料量が下限レベル以上となったときにはステップS102でNOと判断されることとなり、ステップS104へ進む。
ECU19は、ステップS104では、図示しないスタータに対する駆動指令があったか否かの判断を行い、YESと判断したときはスタータの駆動を許可してエンジンを始動させる(ステップS105)。
ステップS105でスタータを駆動した後、又は、ステップS104でNOと判断され、スタータに対する駆動指令がない場合には、ステップS106へ進む。ステップS106では、ECU19は、オイルパンレベルセンサ18からのデータに基づいてオイルパン3内の燃料量が上限レベル以上であるか否かの判断を行う。ECU19は、ステップS106で上限レベル以上まで燃料量が増加されたと判断したときはステップS107へ進んで電動供給ポンプ6に対して停止指令を発し、それ以上燃料量が増加しないようにする。一方、ステップS106でNOと判断されたときは再びステップS101へ戻って上述の処理を繰り返す。
以上のような動作を行うことにより、燃料タンク2への給油完了後、即座にオイルパン3内へ燃料を送油することができるので、給油直後からエンジン1を始動させることができる。この結果、運転者はエンジン始動時に違和感を感じることがない。
なお、給油しないにもかかわらず、点検等でフェーエルリッドを開閉させることが想定されるが、そのような場合であってもオイルパン3内に所定量の燃料が残っていれば電動供給ポンプ6を駆動することにはならないので無駄に電力を消費することとはならない。
なお、給油しないにもかかわらず、点検等でフェーエルリッドを開閉させることが想定されるが、そのような場合であってもオイルパン3内に所定量の燃料が残っていれば電動供給ポンプ6を駆動することにはならないので無駄に電力を消費することとはならない。
次に、本発明の実施例2について説明する。図3は、実施例2の燃料供給制御装置30を搭載したエンジン31の概略構成を示した説明図である。実施例2のエンジン31が、実施例1のエンジン1と異なる点は、実施例1のエンジン1では、噴射系燃料供給経路13は、噴射ポンプ15によりオイルパン3からのみ燃料を吸い上げているのに対し、実施例2のエンジン31では、噴射系燃料供給経路13は噴射ポンプ15の上流側に三方弁32を備え、この三方弁32には燃料タンク2から燃料を供給する燃料パイプ33が接続されている点である。すなわち、実施例2のエンジン31は、燃料タンク2から直接燃料を吸い上げられるようになっている点で実施例1のエンジン1とは異なる。この三方弁32は、本発明における燃料供給経路選択手段に相当するものである。また、燃料タンク2、燃料パイプ33、三方弁32、フィルタ14、噴射ポンプ15、噴射系12と連なる経路が本発明における噴射系第二燃料供給経路に相当する。また、本実施例では、実施例1において参照番号13を付した噴射系燃料供給経路が本発明における噴射系第一燃料供給経路に相当することとなる。
この三方弁32は、本発明の制御部に相当するECU19と接続され、燃料供給制御装置30を構成している。なお、他の構成については実施例1のエンジン1と同様であるので、共通する構成要素については図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
このような燃料供給制御装置30の動作につき、図4に示したフロー図に基づいて説明する。まず、燃料タンク2内への給油を行うべく、燃料タンク2に装着されたフェーエルリッドが開放されるとフェーエルリッド開閉センサ17がその開放状態を検知し、情報をECU19へ送る。その後、給油が完了し、フェーエルリッドが閉じられるとフェーエルリッド開閉センサ17がその閉鎖状態を検知し、情報をECU19へ送る。このようにフェーエルリッドの開放状態後の閉鎖を検知すると、ECU19は給油動作が完了したものと判断する(ステップS201)。このステップS201でYESと判断されたときは、ステップS202へ進むが、NOと判断されたときはフェーエルリッドの開閉状態の監視を継続する(RETURN)。ここまでのステップは実施例1におけるステップS101、S102と同様である。
ECU19は、ステップS202においてオイルパンレベルセンサ18からのデータに基づいてオイルパン3内の燃料量が下限レベル未満であるか否かの判断を行う。この判断においてYESと判断されたとき、すなわち、オイルパン3内の燃料量が下限レベルに達しておらず、噴射系12に対する燃料の噴射に支障があると判断されたときは、ECU19はステップS203へ進んで三方弁32の切替指令を行う。ここで、三方弁32は、燃料パイプ33を通じて燃料タンク2から直接噴射ポンプ15が燃料を吸い上げる側へ切り替えられる。
このように三方弁33が切り替えられれば、燃料タンク2からオイルパン3への送油時間を待つことなくエンジン始動に備えることができる。従って、ステップS203に続くステップS204においてスタータに対する駆動指令があったか否かの判断を行い、YESと判断したときはスタータの駆動を許可してエンジンを始動させる(ステップS205)。一方、ステップS204でNOと判断されたときは、スタータの駆動を許可することなくそれまでのステップ繰り返す(RETURN)。
以上のような動作を行うことにより、燃料タンク2への給油完了後、オイルパン3内の燃料量が所定量に達するのを待つことなく、給油直後から迅速にエンジン31を始動させることができる。なお、エンジン始動後は電動供給ポンプの駆動を行うことにより燃料タンク2からオイルパン3への送油行う。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
例えば、実施例20では、三方弁32を制御対象としているが、これに加えて実施例1と同様に電動供給ポンプ6を制御対象としてもよい。
例えば、実施例20では、三方弁32を制御対象としているが、これに加えて実施例1と同様に電動供給ポンプ6を制御対象としてもよい。
1、31 エンジン
2 燃料タンク
3 オイルパン
4 燃料供給経路
5 セジメンタ
6 電動供給ポンプ
7 エンジン潤滑系
8 潤滑系燃料供給経路
9、14 フィルタ
10 潤滑ポンプ
11 潤滑系燃料リターン経路
12 噴射系
13 噴射系燃料供給経路
15 噴射ポンプ
16 噴射系燃料リターン経路
17 フェーエルリッド開閉センサ
18 オイルパンレベルセンサ
19 ECU
20、30 燃料供給制御装置
32 三方弁
33 燃料パイプ
2 燃料タンク
3 オイルパン
4 燃料供給経路
5 セジメンタ
6 電動供給ポンプ
7 エンジン潤滑系
8 潤滑系燃料供給経路
9、14 フィルタ
10 潤滑ポンプ
11 潤滑系燃料リターン経路
12 噴射系
13 噴射系燃料供給経路
15 噴射ポンプ
16 噴射系燃料リターン経路
17 フェーエルリッド開閉センサ
18 オイルパンレベルセンサ
19 ECU
20、30 燃料供給制御装置
32 三方弁
33 燃料パイプ
Claims (4)
- 軽油等の燃料を潤滑剤として兼用し、
電動供給ポンプにより燃料タンクからオイルタンクへ燃料を供給する燃料供給経路と、
潤滑ポンプにより前記オイルタンクからエンジン潤滑系へ燃料を供給する潤滑系燃料供給経路と、
噴射ポンプにより前記オイルタンクから噴射系へ燃料を供給する噴射系燃料供給経路と、を備えた軽油等燃料潤滑ディーゼルエンジンにおける燃料供給制御装置であって、
前記オイルタンク内の燃料量を検出するオイルタンクレベルセンサと、
当該オイルタンクレベルセンサの検出結果に基づいて、前記オイルタンク内の燃料量が所定値未満であると判定したときはスタータの駆動に先立って前記電動供給ポンプへ駆動指令を発する制御部と、
を備えたことを特徴とする燃料供給制御装置。 - 請求項1記載の燃料供給制御装置において、
前記制御部が前記電動供給ポンプへ駆動指令を発することとなる前記所定値は、前記オイルタンクの下限レベルであり、前記制御部は前記オイルタンクの燃料量が上限レベルに達するまで前記電動供給ポンプへ駆動指令を発することを特徴とする燃料供給制御装置。 - 軽油等の燃料を潤滑剤として兼用し、
供給ポンプにより燃料タンクからオイルタンクへ燃料を供給する燃料供給経路と、
潤滑ポンプにより前記オイルタンクからエンジン潤滑系へ燃料を供給する潤滑系燃料供給経路と、
噴射ポンプにより前記オイルタンクから噴射系へ燃料を供給する噴射系第一燃料供給経路と、
噴射ポンプにより前記燃料タンクから噴射系へ燃料を供給する噴射系第二燃料供給経路と、
前記噴射系第一燃料供給経路と前記噴射系第二燃料供給経路とを選択する燃料供給経路選択手段と、を備え、当該燃料供給経路選択手段により前記オイルタンク又は燃料タンクからの燃料を選択的に前記噴射系に供給する軽油等燃料潤滑ディーゼルエンジンにおける燃料供給制御装置であって、
前記オイルタンク内の燃料量を検出するオイルタンクレベルセンサと、
当該オイルタンクレベルセンサの検出結果に基づいて、前記オイルタンク内の燃料量が所定値未満であると判定したときはスタータの駆動に先立って前記燃料供給経路選択手段へ切替指令を発して前記燃料タンク内の燃料を前記噴射ポンプへ供給させる制御部と、
を備えたことを特徴とする燃料供給制御装置。 - 請求項3記載の燃料供給制御装置において、
前記制御部が前記燃料供給経路選択手段へ切替指令を発することとなる前記所定値を、前記オイルタンクの下限レベルとしたことを特徴とする燃料供給制御装置。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005228576A JP2007046464A (ja) | 2005-08-05 | 2005-08-05 | 燃料供給制御装置 |
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---|---|
JP2007046464A true JP2007046464A (ja) | 2007-02-22 |
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JP (1) | JP2007046464A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008208832A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-11 | Snecma | エンジン用予備潤滑装置および方法 |
US10024470B2 (en) | 2014-09-10 | 2018-07-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel tank fueling portion structure |
-
2005
- 2005-08-05 JP JP2005228576A patent/JP2007046464A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008208832A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-11 | Snecma | エンジン用予備潤滑装置および方法 |
US10024470B2 (en) | 2014-09-10 | 2018-07-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel tank fueling portion structure |
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