JP2008179723A - エラストマー組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐溶剤性に優れたエラストマー組成物を提供する。
【解決手段】本発明のエラストマー組成物は、オレフィン系エラストマーを2種類以上含有するエラストマー組成物において、少なくとも1種類のオレフィン系エラストマーの一部が結晶性ポリオレフィンからなることを特徴とするものである。
【選択図】なし
【解決手段】本発明のエラストマー組成物は、オレフィン系エラストマーを2種類以上含有するエラストマー組成物において、少なくとも1種類のオレフィン系エラストマーの一部が結晶性ポリオレフィンからなることを特徴とするものである。
【選択図】なし
Description
本発明は、耐溶剤性に優れたエラストマー組成物に関するものである。
オレフィン系熱可塑性エラストマーは、他のエラストマーに比べ省資源タイプのエラストマーであるため、特に加硫ゴムの代替として自動車部品、電子、電気機器部品、建材などに広く使用されている。
特に最近では、携帯電話、パソコン、デジタルカメラなどの普及に伴い、放充電可能な二次電池の開発が盛んに行われている。これらの二次電池の多くに有機電解液が使用されており、漏出による周辺機器への悪影響を避けるために、二次電池のバッテリーケースに使用される材料には高い耐溶剤性が求められている。
耐溶剤性を有したポリオレフィン熱可塑性樹脂としては特開2000−143891号公報がある。同号は、少なくともポリオレフィン系樹脂、主としてシンジオタクチック構造を有するポリスチレン系樹脂及び、ポリフェニレンエーテル樹脂を一定量配合することにより、耐溶剤性、耐水蒸気透過性に優れ、長期の高温使用においても機械的強度低下が少なく、且つ耐衝撃強度も優れる熱可塑性樹脂組成物を提供しようとするものである。
特開2000−143891号公報
本発明は結晶性ポリオレフィン成分を含む、耐溶剤性に優れたエラストマー組成物を提供することを目的とする。
本発明のエラストマー組成物は、オレフィン系エラストマーを2種類以上含有するエラストマー組成物において、少なくとも1種類のオレフィン系エラストマーの一部が結晶性ポリオレフィンからなることを特徴とするものである。
本発明者が種々の研究を重ねた結果、オレフィン系エラストマーの一部を結晶性ポリオレフィンとすることにより耐溶剤性が向上することが見出された。本発明は係る知見に基づくものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエラストマー組成物は、オレフィン系エラストマーを2種類以上含有し、少なくとも1種類のオレフィン系エラストマーの一部が結晶性ポリオレフィンからなる。
本発明のオレフィン系エラストマーの少なくとも一部に含まれる結晶性ポリオレフィンとは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、5−メチル−1−ヘキセンなどのα−オレフィンの単独重合体、エチレンとプロピレンまたは他のα−オレフィンとの非エラストマー性共重合体、もしくはこれらのα−オレフィンの2種以上の非エラストマー性共重合体、あるいはこれらの単独重合体同士、さらに単独重合体と共重合体との混合物などであって、X線回折法に
より測定される結晶化度が35%以上、好ましくは40〜80%のものをいう。
より測定される結晶化度が35%以上、好ましくは40〜80%のものをいう。
非晶性のオレフィン系エラストマーとは、エチレンおよびエチレン以外のα−オレフィン、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等の1種または2種以上との共重合体ゴムであって、X線回折法により測定される結晶化度が30%以下であり、かつJIS A硬度が80以下のものをいい、特にエチレン−プロピレン共重合体ゴムまたはエチレン−プロピレン−非共役ジエン三元共重合体ゴムが好ましい。エチレン−プロピレン共重合体ゴムまたはエチレン−プロピレン−非共役ジエン三元共重合体ゴムを用いる場合は、プロピレン含有量はエチレンとプロヒレンの合計量に対して15〜60質量%の範囲が好ましい。また、ヨウ素化で表される不飽和度は20以下が好ましい。
結晶性ポリオレフィン成分を含むエラストマーの市販品としては、例えば、サントプレン(商標、アドバンスドエラストマーシステム製)、ミラストマー(商標、三井石油化学製)、サーモラン(商標、三菱化学製)等が挙げられる。
本発明のエラストマー組成物は、さらに、充填剤、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、軟化剤などを含有してもよい。
本発明のエラストマー組成物を製造する方法としては、単軸押出機、二軸押出機、コニーダー、バンバリーミキサー、ニーダーなどの装置を用いて、組成物の温度が、150〜220℃の範囲、好ましくは170〜200℃の範囲になるように溶融混練する方法が好適である。
本発明のエラストマー組成物の実施例について詳述するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜6、比較例1〜6]
下記の各原料A,B,C,Dを表1および2に示す割合でそれぞれ混合し、エラストマー組成物を得た。このようにして得られたエラストマー組成物のシートを、引張試験用DIN3号ダンベル形状で打ち抜き、サンプルとした。各サンプルをジエチレングリコールジエチルエーテルに60℃で2週間浸漬し、長手方向の寸法を測定し浸漬前の寸法との変化率を算出した。結果を表1および2に示す。
下記の各原料A,B,C,Dを表1および2に示す割合でそれぞれ混合し、エラストマー組成物を得た。このようにして得られたエラストマー組成物のシートを、引張試験用DIN3号ダンベル形状で打ち抜き、サンプルとした。各サンプルをジエチレングリコールジエチルエーテルに60℃で2週間浸漬し、長手方向の寸法を測定し浸漬前の寸法との変化率を算出した。結果を表1および2に示す。
A:サントプレン101−64(エーイーエス・ジャパン株式会社製)
B:サントプレン101−80(エーイーエス・ジャパン株式会社製)
C:ダイナロン6100P(JSR株式会社製)
D:ダイナロン6200P(JSR株式会社製)
B:サントプレン101−80(エーイーエス・ジャパン株式会社製)
C:ダイナロン6100P(JSR株式会社製)
D:ダイナロン6200P(JSR株式会社製)
表1、2より、本発明のエラストマー組成物(実施例1〜6)は、比較例1〜6に比べ、溶剤浸漬による寸法変化率が著しく低下し、耐溶剤性が向上したと認められる。
Claims (1)
- オレフィン系エラストマーを2種類以上含有するエラストマー組成物において、
少なくとも1種類のオレフィン系エラストマーの一部が結晶性ポリオレフィンからなることを特徴とするエラストマー組成物。
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JP2007015265A JP2008179723A (ja) | 2007-01-25 | 2007-01-25 | エラストマー組成物 |
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH083332A (ja) * | 1994-04-19 | 1996-01-09 | Mitsubishi Chem Corp | 熱可塑性エラストマーシート状成形体 |
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JPH11152380A (ja) * | 1997-11-20 | 1999-06-08 | Tosoh Corp | 熱可塑性エラストマー組成物、熱可塑性エラストマー組成物パウダー及びそれよりなる表皮材 |
JP2006143938A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Nof Corp | 樹脂成形体の表面物性改良剤組成物、これを含有する熱可塑性樹脂組成物、その樹脂成形体及び自動車内装表皮材 |
JP2006316087A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Inoac Corp | シート状成形体 |
-
2007
- 2007-01-25 JP JP2007015265A patent/JP2008179723A/ja active Pending
Patent Citations (6)
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