JP2008179275A - 車両用シートフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックフレームに過大な負荷が生じた場合でも、クロスメンバーに対するサイドフレームおよび取付けブラケットの分離を確実に阻止できる車両用シートフレームを提供する。
【解決手段】シートクッションフレーム11を、シートトラック15に取付け可能で角孔27を形成した左右一対の取付けブラケット21と、リクライナ13に取付け可能で角孔29を形成した左右一対のサイドフレーム23と、取付けブラケットおよびサイドフレームの各角孔に嵌合する角パイプからなり取付けブラケットおよびサイドフレームの各角孔を車両前後方向と直交する方向に貫通して取付けブラケットおよびサイドフレームに一体的に結合されるクロスメンバー22とによって構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートクッションを取付けるシートクッションフレームに、シートバックを取付けるシートバックフレームをリクライナを介して連結した車両用シートフレームに関するものである。
一般に、車両用シートフレームのシートクッションを取付けるシートクッションフレームは、例えば、特許文献1に記載されているように、角パイプからなるクロスメンバー(13)の両端部に、クロスメンバーを車両の左右方向に挟み込むように左右のサイドフレーム(14、15)が取付けられ、このサイドフレームにリクライナ(22、23)が組付け可能となっている。また、クロスメンバーには、リアレールブラケット(21)がサイドフレームの内側に取付けられ、リアレールブラケットは一対のシートトラックの可動レール(43、44)に固定されるようになっている。
この種の車両用シートフレームにおいては、角パイプからなるクロスメンバーに対し、サイドフレームが、クロスメンバーの両端面に溶接等によって固定されるとともに、リアレールブラケットが、クロスメンバーの下面に溶接等によって固定されるようになっている。
特開2002−199956号公報(段落0006、図1)
上記した特許文献1に記載のものにおいては、サイドフレームがクロスメンバーの両端面に固定される構成であるため、左右のサイドフレームの間隔は、クロスメンバーの長手方向の長さに依存し、左右のサイドフレームの間隔の精度を向上するためには、クロスメンバーの長手方向の長さ寸法を高精度に管理する必要があり、研磨等追加加工が必要となって、コスト高となる問題がある。
また、この種の車両用シートフレームにおいては、例えば、車両が後方から衝突を受けた場合に、シートバックに多大な負荷が加わり、この負荷が、シートバックよりリクライナを介して角パイプのクロスメンバーに伝達され、さらに、クロスメンバーよりリアレールブラケットおよびシートトラックを介して車両フロアへと荷重が伝達される。この際、サイドフレームおよびリアレールブラケットは、クロスメンバーに対し溶接等によって互いに面接合されているため、サイドフレームに働く負荷は面接合されている溶接部に集中し、仮に溶接部が破損すると、クロスメンバーに対してサイドフレームおよびリアレールブラケットが分離してしまう恐れがある。
さらには、サイドフレームとリアレールブラケットは、クロスメンバーの長手方向にオフセットされているので、シートバックに過大な負荷が生じた場合、サイドフレームからリアレールブラケットへの荷重伝達ではクロスメンバーに捩れの負荷が働き、図4の2点鎖線で示すように、角パイプからなるクロスメンバー(22)が内側に湾曲するように変形される。これによって、サイドフレームとリアレールブラケット間に相対的に捩れ変形をもたらし、シートバックが大きく負荷方向へ変形する恐れがある。
本発明は、上述した従来の問題を解消するためになされたもので、シートバックフレームに過大な負荷が生じた場合でも、クロスメンバーに対するサイドフレームおよび取付けブラケットの分離を確実に阻止できる車両用シートフレームを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、シートクッションを取付けるシートクッションフレームに、シートバックを取付けるシートバックフレームをリクライナを介して連結した車両用シートフレームにおいて、前記シートクッションフレームを、シートトラックに取付け可能で角孔を形成した左右一対の取付けブラケットと、前記リクライナに取付け可能で角孔を形成した左右一対のサイドフレームと、前記取付けブラケットおよび前記サイドフレームの各角孔に嵌合する角パイプからなり前記取付けブラケットおよび前記サイドフレームの各角孔を車両前後方向と直交する方向に貫通して前記取付けブラケットおよび前記サイドフレームに溶接によって一体結合されるクロスメンバーとによって構成したことである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記サイドフレームに、前記クロスメンバーの変形を防止する変形防止手段を配設したことである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2において、前記変形防止手段は、前記サイドフレームに固定された金属ブラケットと、該金属ブラケットに固定され前記クロスメンバーの両端開口部に嵌装される変形防止部材とによって構成したことである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項2において、前記変形防止手段は、中央部を凹凸状に折り返して複数の縦壁部を形成した金属部材にて構成され、該金属部材の両端部を前記サイドフレームに固定し、前記金属部材の中央部の前記縦壁部を前記クロスメンバーの両端開口部に嵌装したことである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項2において、前記変形防止部手段は、ばね材からなり両端部を前記サイドフレームに固定される金属ブラケットと、該金属ブラケットの中央部に固定され前記クロスメンバーの長手方向の中央部に向かって高さが低くなるテーパ面を有し前記クロスメンバーの両端開口部に嵌装される変形防止部材とによって構成され、前記金属ブラケットのばね作用によって、前記変形防止部材を前記クロスメンバーの両端開口部に隙間なく当接させるようにしたことである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、シートクッションフレームを、シートトラックに取付け可能で角孔を形成した左右一対の取付けブラケットと、リクライナに取付け可能で角孔を形成した左右一対のサイドフレームと、取付けブラケットおよびサイドフレームの各角孔に嵌合かつ貫通して取付けブラケットおよびサイドフレームに溶接によって一体結合されるクロスメンバーとによって構成したので、例えば、衝突等によって、シートバックフレームに過大な負荷が加わり、この負荷によって、仮にクロスメンバーと取付けブラケットとの溶接部や、クロスメンバーとサイドフレームとの溶接部が破損したとしても、クロスメンバーが取付けブラケットおよびサイドフレームの角孔に嵌合されていることにより、クロスメンバーと取付けブラケットおよびサイドフレームとが分離することを確実に防止することができる。
また、クロスメンバーと取付けブラケットおよびサイドフレームとの結合作業を、取付けブラケットおよびサイドフレームの各角孔にクロスメンバーを嵌合保持した状態で行えるので、溶接による結合作業を正確かつ容易に行うことができる。しかも、一対のサイドフレームのピッチ間隔を、クロスメンバーの長手方向長さに関係なく定めることができるので、クロスメンバーの長手方向長さを正確に仕上げる必要がなく、製作コストを低減することが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、サイドフレームに、クロスメンバーの変形を防止する変形防止手段を配設したので、シートバックフレームに生じた過大な負荷により、クロスメンバーに捩れの負荷が働き、これによって、角パイプからなるクロスメンバーの断面を変形させる荷重が作用しても、変形防止手段によってクロスメンバーの変形を的確に防止でき、シートバックフレームの前後方向強度を確保することができる。
請求項3に係る発明によれば、変形防止手段は、サイドフレームに固定された金属ブラケットと、金属ブラケットに固定されクロスメンバーの両端開口部に嵌装される変形防止部材とによって構成したので、金属ブラケットをサイドフレームに固定することにより、金属ブラケットに固定された変形防止部材をクロスメンバーの両端開口部に嵌装させることができ、簡単な構成および組付けによって、クロスメンバーの変形を防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、変形防止手段は、中央部を凹凸状に折り返して複数の縦壁部を形成した金属部材にて構成され、金属部材の両端部をサイドフレームに固定し、金属部材の中央部の複数の縦壁部をクロスメンバーの両端開口部に嵌装したので、変形防止手段を金属部材の1部材で構成することができるとともに、クロスメンバーを変形させる外力に十分に耐え得る変形防止手段を容易にえることができる。
請求項5に係る発明によれば、変形防止部手段は、ばね材からなり両端部をサイドフレームに固定される金属ブラケットと、金属ブラケットの中央部に固定されクロスメンバーの長手方向の中央部に向かって高さが低くなるテーパ面を有しクロスメンバーの両端開口部に嵌装される変形防止部材とによって構成され、金属ブラケットのばね作用によって、変形防止部材をクロスメンバーの両端開口部に隙間なく当接させるようにしたので、テーパ面を有する変形防止部材をクロスメンバーの両端開口部に隙間なく当接させることができ、クロスメンバーの断面を変形させる荷重が作用した際に、クロスメンバーの変形量を極力抑制することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、車両用シートフレーム10の全体を示すもので、当該車両用シートフレーム10は、主として、シートクッションを取付けるためのシートクッションフレーム11と、シートバックを取付けるためのシートバックフレーム12と、シートクッションフレーム11の後部にシートバックフレーム12を連結するリクライナ13とによって構成されている。
シートクッションフレーム11は、シートトラック15の左右一対の可動レール16に取付けられ、この可動レール16は、車両のフロアに固定された左右一対の固定レール17に車両前後方向に摺動可能、かつ所定の前後調整位置で図略のロック機構により固定保持可能となっている。
シートクッションフレーム11は、シートトラック15の一対の可動レール16の車両前後方向の後方にそれぞれ固定される左右一対の取付けブラケット21と、これら取付けブラケット21を車両前後方向に直交する左右方向に貫通する角パイプからなるクロスメンバー22と、このクロスメンバー22の両端部にそれぞれ取付けられる左右一対のサイドフレーム23と、一対の可動レール16の車両前後方向の前方にそれぞれ固定される左右一対の連結ブラケット24と、これら連結ブラケット24に両端部を固定された車両前後方向に直交する左右方向に延在する角パイプからなる横材25とによって、主に構成されている。
クロスメンバー22は、図2に示すように、直方体形状の角パイプからなっている。一対の取付けブラケット21はL字形をなし、このL字形の鉛直壁21aに、クロスメンバー22に嵌合する角孔27が形成されている。また、取付けブラケット21の鉛直壁21aには、取付けブラケット21を可動レール16に取付けるための図略のボルトを挿通する複数のボルト穴28が形成されている。クロスメンバー22は、可動レール16に取付けられる左右一対の取付けブラケット21の角孔27を貫通して、車両前後方向に直交する左右方向に延在され、角孔27の周りに施される溶接によって、取付けブラケット21に固定されるようになっている。
一対のサイドフレーム23には、クロスメンバー22に嵌合する角孔29が形成されている。サイドフレーム23に形成された角孔29には、クロスメンバー22の両端部が貫通され、クロスメンバー22の両端部がサイドフレーム23より僅かに突出する位置で、角孔29の周りに施される溶接によって、一対のサイドフレーム23がクロスメンバー22の両端部に固定されるようになっている。すなわち、一対のサイドフレーム23は、一対の取付けブラケット21とクロスメンバー22の長手方向に所定量離間した位置でかつ一対の取付けブラケット21の各外側においてクロスメンバー22の両端部に固定されるようになっている。一対のサイドフレーム23には、リクライナ13の連結プレート14をサイドフレーム23に取付けるための図略のボルトを挿通する複数のボルト穴30が形成されている。
かかるクロスメンバー22に一対の取付けブラケット21および一対のサイドフレーム23を組付けるに当たっては、クロスメンバー22の長手方向長さに関係なく、一対の取付けブラケット21および一対のサイドフレーム23を、冶具等を用いて所定のピッチ間隔に設定でき、クロスメンバー22の長手方向の長さを正確に仕上げる必要がない。しかも、クロスメンバー22は、一対の取付けブラケット21および一対のサイドフレーム23の各角孔27、29に嵌合組付けされた状態で溶接固定できるので、作業性を向上できる。
一対のサイドフレーム23には、図2および図3に示すように、クロスメンバー22の変形を防止する変形防止手段31が配設されている。変形防止手段31は、クロスメンバー22の両端開口部22aに嵌装される円柱状の鉄塊からなる変形防止部材32と、この変形防止部材32を固定してサイドフレーム23に装着される金属ブラケット33とによって構成されている。
金属ブラケット33の両端部には、サイドフレーム23の角孔29の両側に溶接等によって固定される取付部33aが設けられ、金属ブラケット33の中央部は、サイドフレーム23の角孔29より突出するクロスメンバー22の端部を覆うように凹状に折り曲げられ、その中央部に変形防止部材(円柱状の鉄塊)32を取付ける円弧状取付面33bが形成されている。変形防止部材32の高さ寸法は、クロスメンバー22の角型内面高さに僅かな隙間を有して嵌合するように設定されている。変形防止部材32は、その円筒面を、金属ブラケット33の円弧状取付面33bに溶接等によって固定されている。これにより、金属ブラケット33の両端取付部33aをサイドフレーム23に固定することにより、図4に示すように、変形防止部材32の上下平面がクロスメンバー22の両端開口部22aの上下内面に僅かな隙間を有して嵌装され、シートバックフレーム12からの負荷によりクロスメンバー22が変形する際に、変形防止部材32の上下平面がクロスメンバー22の角型内面に当接し、クロスメンバー22の変形を規制するようになっている。
次に、上記した実施の形態における車両用シートフレーム10の組付け手順について説明する。
角パイプからなるクロスメンバー22に、左右一対の取付けブラケット21の角孔27を貫通させ、治具等を用いて一対の取付けブラケット21のピッチ間隔を定め、クロスメンバー22と取付けブラケット21の角孔27との接合部を溶接によって一体的に接合する。同様にして、クロスメンバー22の両端部に、左右一対のサイドフレーム23の角孔29を貫通させ、治具等を用いて一対のサイドフレーム23のピッチ間隔を定め、クロスメンバー22とサイドフレーム23の角孔29との接合部を溶接によって一体的に接合する。これにより、一対のサイドフレーム23よりクロスメンバー22の両端部が僅かに突出した状態となる。この際、クロスメンバー22の両端部の突出量は、クロスメンバー22の長手方向の長さ寸法に応じて若干ばらつくが、取付けブラケット21およびサイドフレーム23の各ピッチ間隔は、クロスメンバー22の長手方向の寸法ばらつきに拘わらず、一定に保持できる。
続いて、クロスメンバー22の両端開口部22aに、金属ブラケット33の円弧状取付面33bに溶接等によって固定した変形防止部材(円柱状の鉄塊)32を、上下方向に僅かな隙間を有して嵌装させ、その状態で、一対のサイドフレーム23の外面側に、クロスメンバー22の両端部を覆うように、金属ブラケット33の両端取付部33aを溶接等によって固定する。
かかるクロスメンバー22と取付けブラケット21およびサイドフレーム23との接合作業は、クロスメンバー22を、取付けブラケット21およびサイドフレーム23の各角孔27、29に嵌合保持した状態で行えるので、溶接作業を容易に、かつ正確に行えるようになる。
しかる状態で、左右一対の取付けブラケット21を、車両のフロアに設置されたシートトラック15の一対の可動レール16の後部に、ボルト等によって固定するとともに、一対の可動レール16の前部に、横材25に固定された一対の連結ブラケット24をボルト等によって固定する。このようにして、シートクッションフレーム11をシートトラック15の可動レール16に組付ける。しかる後、一対のサイドフレーム23にリクライナ13の連結プレート14をボルト等によって固定し、この連結プレート14にシートバックフレーム12を組付ける。
本実施の形態における車両用シートフレーム10は、上記したように構成されているので、例えば、車両が後方から衝突を受けた場合に、シートバックフレーム12に多大な負荷が加わり、この負荷が、シートバックフレーム12よりリクライナ13を介して角パイプのクロスメンバー22に伝達され、さらに、クロスメンバー22より取付けブラケット21およびシートトラック15を介して車両フロアへと伝達される。この際、過大な負荷によって、仮にクロスメンバー22と取付けブラケット21との溶接部、あるいはクロスメンバー22とサイドフレーム23との溶接部が破損したとしても、クロスメンバー22が取付けブラケット21およびサイドフレーム23の角孔27、29に嵌合されているため、クロスメンバー22と取付けブラケット21、あるいはクロスメンバー22とサイドフレーム23とが分離することを確実に防止できる。
しかも、クロスメンバー22の両端開口部22aに変形防止部材32を嵌装したので、シートバックフレーム12からの負荷によりクロスメンバー22が変形しようとしても、変形防止部材32の上下の平面がクロスメンバー22の角型内面に当接してその変形を規制するので、クロスメンバー22の捩れ変形を的確に防止でき、シートバックフレーム12の前後方向強度を確保できるようになる。
上記した第1の実施の形態によれば、シートクッションフレーム11を、シートトラック15に取付け可能で角孔27を形成した左右一対の取付けブラケット21と、リクライナ13に取付け可能で角孔29を形成した左右一対のサイドフレーム23と、取付けブラケット21およびサイドフレーム23の各角孔27、29に嵌合かつ貫通して取付けブラケット21およびサイドフレーム23に溶接によって一体結合されるクロスメンバー22とによって構成したので、例えば、衝突等によって、シートバックフレーム12に過大な負荷が加わり、この負荷によって、仮にクロスメンバー22と取付けブラケット21との溶接部や、クロスメンバー22とサイドフレーム23との溶接部が破損したとしても、クロスメンバー22が取付けブラケット21およびサイドフレーム23の角孔27、29に嵌合されていることにより、クロスメンバー22と取付けブラケット21およびサイドフレーム23とが分離することを確実に防止することができる。
また、クロスメンバー22と取付けブラケット21およびサイドフレーム23との溶接作業を、取付けブラケット21およびサイドフレーム23の各角孔27、29にクロスメンバー22を嵌合保持した状態で行えるので、溶接による結合作業を正確かつ容易に行うことができる。しかも、一対のサイドフレーム23のピッチ間隔を、クロスメンバー22の長手方向長さに関係なく定めることができるので、クロスメンバー22の長手方向長さを正確に仕上げる必要がなく、製作コストを低減することが可能となる。
さらに、上記した第1の実施の形態によれば、サイドフレーム23に固定された金属ブラケット33と、金属ブラケット33に固定されクロスメンバー22の両端開口部22aに嵌装される変形防止部材(円柱状の鉄塊)32とによって構成された変形防止手段31を備えているので、シートバックフレーム12に生じた過大な負荷により、角パイプからなるクロスメンバー22に捩れの負荷が働き、これによって、クロスメンバー22の断面を変形させる荷重が作用しても、変形防止手段31によってクロスメンバー22の変形を確実に防止でき、シートバックフレーム12の前後方向強度を確保することができる。しかも、金属ブラケット33をサイドフレーム23に固定することにより、金属ブラケット33に固定された変形防止部材32をクロスメンバー22の両端開口部22aに嵌装させることができ、簡単な構成および組付けによって、クロスメンバー22の変形を防止することができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、図2に示す変形防止手段31が、変形防止部材32と金属ブラケット33の2部材で構成されているのに対し、1部材で構成した点を異にし、その他の点は第1の実施の形態と同じである。すなわち、図5の変形例における変形防止手段31は、クロスメンバー22の角型内面高さより僅かに小さな幅の1枚の帯状の金属部材35の中央部を、凹凸状に複数折り返して複数の縦壁部35bを形成し、この複数の縦壁部35bによって変形防止部を構成したものである。金属部材35の両端部には、サイドフレーム23に溶接等によって固定される取付部35aが形成され、取付部35aをサイドフレーム23に固定することにより、クロスメンバー22の両端開口部22aに、複数の縦壁部35bを隙間を有して嵌装できるようにした。
かかる第2の実施の形態によれば、変形防止手段31が、中央部を凹凸状に折り返して複数の縦壁部35bを形成した1枚の帯状の金属部材35にて構成され、金属部材35の両端取付部35aをサイドフレーム23に固定し、金属部材35の中央部の複数の縦壁部35bをクロスメンバー22の両端開口部22aに嵌装したので、変形防止手段31を1部材で構成することができ、簡素な構成でありながら、クロスメンバー22を変形させる外力に十分に耐える構成とすることができる。
図6および図7は、本発明の第3の実施の形態を示すもので、変形防止手段31をクロスメンバー22の両端開口部22aに隙間なく当接させ、クロスメンバー22の変形量を極力抑制できるようにしたものである。すなわち、図6に示す変形防止手段31は、ばね材のような弾性をもった金属ブラケット37の中央部に、クロスメンバー22の長手方向の中央部に向かって高さが低くなるテーパ面38aを有する矩形状の変形防止部材38を溶接等によって接合し、両端部にサイドフレーム23に溶接等によって固定される取付部37aを形成したものである。そして、金属ブラケット37の両端取付部37aを溶接等によってサイドフレーム23に固定することにより、金属ブラケット37のもつばね作用により、図7に示すように、変形防止部材38のテーパ面38aがクロスメンバー22の両端開口部22aに当接する位置まで押し込まれ、変形防止部材38がクロスメンバー22の両端開口部22aに隙間なく嵌装される。
かかる第3の実施の形態によれば、変形防止部手段31が、ばね材からなり両端部をサイドフレーム23に固定される金属ブラケット37と、金属ブラケット37の中央部に固定されクロスメンバー22の長手方向の中央部に向かって高さが低くなるテーパ面38aを有しクロスメンバー22の両端開口部22aに嵌装される変形防止部材38とによって構成されているので、金属ブラケット37のばね作用によって、変形防止部材38をクロスメンバー22の両端開口部22aに隙間なく当接させることができ、クロスメンバー22の断面を変形させる荷重が作用した際に、クロスメンバー22の変形量を極力抑制することができる。
上記した実施の形態においては、クロスメンバー22に結合した取付けブラケット21を、シートトラック15の可動レール16にボルト等によって直接固定するようにしたが、取付けブラケット21とシートトラック15との結合関係は、実施の形態に限定されるものではなく、例えば、取付けブラケット21を、シートトラック15上に固定されるシートクッションフレーム11の本体フレームに結合するようにしてもよい。
また、上記した実施の形態においては、金属ブラケット33(金属部材35、金属ブラケット37)の両端取付部33a(35a、37a)を、溶接等によってサイドフレーム23に固定するようにしたが、必ずしも溶接等に限定される必要はなく、ボルト等を用いて固定するようにしてもよい。
さらに、上記した実施の形態においては、シートトラック15の一対の可動レール16の車両前後方向の前方を、角パイプからなる横材25によって連結するようにしたが、横材25は必ずしも角パイプである必要はなく、また、シートクッションフレーム11の構造次第によっては、横材25を省略することもできる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態を示す車両用シートフレームの全体構成を示す分解斜視図である。 図1の要部の詳細を示す分解斜視図である。 クロスメンバーとサイドフレームと変形防止手段との組付け状態を示す平面図である。 図3の4−4線に沿って切断した断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図である。 本発明の第3の実施の形態を示す分解斜視図である。 第3の実施の形態における変形防止手段の断面図である
符号の説明
10・・・車両用シートフレーム、11・・・シートクッションフレーム、12・・・シートバックフレーム、13・・・リクライナ、15・・・シートトラック、16・・・可動レール、17・・・固定レール、21・・・取付けブラケット、22・・・クロスメンバー、22a・・・両端開口部、23・・・サイドフレーム、27、29・・・角孔、31・・・変形防止手段、32・・・変形防止部材(鉄塊)、33・・・金属ブラケット、33a・・・取付部、33b・・・円弧状取付面、35・・・金属部材、35a・・・取付部、35b・・・縦壁部、37・・・金属ブラケット、37a・・・取付部、38・・・変形防止部材、38a・・・テーパ面。

Claims (5)

  1. シートクッションを取付けるシートクッションフレームに、シートバックを取付けるシートバックフレームをリクライナを介して連結した車両用シートフレームにおいて、
    前記シートクッションフレームを、シートトラックに取付け可能で角孔を形成した左右一対の取付けブラケットと、前記リクライナに取付け可能で角孔を形成した左右一対のサイドフレームと、前記取付けブラケットおよび前記サイドフレームの各角孔に嵌合する角パイプからなり前記取付けブラケットおよび前記サイドフレームの各角孔を車両前後方向と直交する方向に貫通して前記取付けブラケットおよび前記サイドフレームに溶接によって一体結合されるクロスメンバーとによって構成したことを特徴とする車両用シートフレーム。
  2. 請求項1において、前記サイドフレームに、前記クロスメンバーの変形を防止する変形防止手段を配設したことを特徴とする車両用シートフレーム。
  3. 請求項2において、前記変形防止手段は、前記サイドフレームに固定された金属ブラケットと、該金属ブラケットに固定され前記クロスメンバーの両端開口部に嵌装される変形防止部材とによって構成したことを特徴とする車両用シートフレーム。
  4. 請求項2において、前記変形防止手段は、中央部を凹凸状に折り返して複数の縦壁部を形成した金属部材にて構成され、該金属部材の両端部を前記サイドフレームに固定し、前記金属部材の中央部の前記縦壁部を前記クロスメンバーの両端開口部に嵌装したことを特徴とする車両用シートフレーム。
  5. 請求項2において、前記変形防止部手段は、ばね材からなり両端部を前記サイドフレームに固定される金属ブラケットと、該金属ブラケットの中央部に固定され前記クロスメンバーの長手方向の中央部に向かって高さが低くなるテーパ面を有し前記クロスメンバーの両端開口部に嵌装される変形防止部材とによって構成され、前記金属ブラケットのばね作用によって、前記変形防止部材を前記クロスメンバーの両端開口部に隙間なく当接させるようにしたことを特徴とする車両用シートフレーム。
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